JPH0684290A - 磁気ディスク装置のクロック再生回路 - Google Patents

磁気ディスク装置のクロック再生回路

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JPH0684290A
JPH0684290A JP23368792A JP23368792A JPH0684290A JP H0684290 A JPH0684290 A JP H0684290A JP 23368792 A JP23368792 A JP 23368792A JP 23368792 A JP23368792 A JP 23368792A JP H0684290 A JPH0684290 A JP H0684290A
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clock
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sampling
sampling signal
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JP23368792A
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Kaneyasu Shimoda
金保 下田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ディスク装置のクロック再生回路に関
し、この回路において擬似引き込みが発生せず、正確な
クロック再生を可能にすることを目的とする。 【構成】 再生信号からサンプリング信号Ynを作るサン
プルホルダ1と、信号Ynの+1,0,-1 の判定信号Xn を作
る3値判定回路2と、信号Ynの遅延信号Yn-1を作る遅延
素子3と、信号Xnの遅延信号Xn-1を作る遅延素子4と、
信号Yn-1と信号Xnの積を演算する掛け算器5と、信号Yn
と信号Xn-1の積を演算する掛け算器6と、掛け算器5,
6からの積の差をとって位相誤差Znを検出する引き算器
7と、位相誤差Znを平滑するループフィルタ8と、平滑
後の位相誤差Znで周波数が制御される電圧制御発振器9
と、信号Ynと信号Yn-1の0レベルを監視し、両者が同時
に0レベルの時はフィルタ8への入力信号を遮断し、電
圧制御発振器9を自走させる0レベル監視回路10とから
クロック再生回路を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置のクロ
ック再生回路に関し、特に、ゾーンビット記録方式を採
用した磁気ディスク装置において、クロック信号の擬似
引き込みを防止することができる磁気ディスク装置のク
ロック再生回路に関する。近年、磁気ディスク装置は装
置の小型化、大容量化を達成するために記録密度が高く
なり、再生信号の符号間干渉が大きくなっている。この
ため、最近では、符号間干渉を利用したパーシャルレス
ポンス方式の磁気ディスクが実用化されている。このパ
ーシャルレスポンス方式の磁気ディスク装置では、再生
波形の信号点(アイパターンの目が最も開く時刻)から
判定点(サンプリング点)がずれると、急速に誤り率が
悪くなる。従って、信号点と判定点とのタイミング誤差
を小さくするために、サンプリングした読み出し信号か
ら直接クロックを再生する方法がとられおり、この磁気
ディスク装置のクロック再生回路のクロック信号の引き
込みの信頼性を向上させることが望まれている。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の磁気ディスク装置のクロッ
ク再生回路60の構成を示すものである。データが記録
された磁気ディスクDからヘッドHにより読み出された
再生信号は、アンプAPによって増幅され、パーシャル
等化回路PEによってパーシャル等化され、等化再生信
号EQとなってサンプルホルダ61に入力される。
【0003】サンプルホルダ61では、パーシャル等化
された再生信号EQからサンプリング信号Yn が作られ
る。このサンプリング信号Yn は、3値判定回路62、
第1の遅延素子63、およびデータ再生部70に入力さ
れる。3値判定回路62ではサンプリング信号Yn の+
1, 0, −1の3値が判定され、判定信号Xn が作ら
れ、これが第1の掛け算器65と、第2の遅延素子64
に入力される。そして、第1の遅延素子63では、入力
されたサンプリング信号Yn から1シンボル遅れた遅延
サンプリング信号Yn-1 が作られ、第2の遅延素子64
では、判定信号Xn から1シンボル遅れた遅延判定信号
Xn-1 が作られる。
【0004】遅延サンプリング信号Yn-1 と判定信号X
n とは第1の掛け算器65に入力され、ここで両者の積
が演算される。また、サンプリング信号Yn と遅延判定
信号Xn-1 とは第2の掛け算器66に入力され、ここで
両者の積が演算される。第1と第2の掛け算器65, 6
6から得られた積は引き算器67に入力され、ここで両
者の差分が演算された後にその差分が積算されてクロッ
クと再生波形の信号点との位相誤差Zn が検出される。
この位相誤差Zn は以下の式で表され、これについては
論文「Timing recovery in digital synchronous recei
vers」(IEEE TRANSACTION COMMUNICATIONS, VOL. COM-2
4, No. 5, May 19, P516-P531)に記載がある。
【0005】 Zn =−(Yn-1 ×Xn )+(Yn ×Xn-1) … この位相誤差Zn はループフィルタ68において平滑化
され、平滑後の位相誤差Zn により電圧制御発振器69
の発振周波数が制御されてクロック出力が得られる。得
られたクロック信号はサンプルホルダ61にフィードバ
ックされ、サンプルホルダ61におけるサンプリングが
このクロック信号により行われる。また、このクロック
信号はサンプリング信号Yn からデータを再生するデー
タ再生部(例えば、最尤検出によりデータを再生するデ
ータ再生部)70に入力され、データの再生に使用され
る。
【0006】このクロックの引き込みを速くするため、
従来はデータのプリアンブル部に、 +1, +1, −1, −1, +1, +1, −1, −
1....... の繰り返しパターンをトレーニング信号として書き込
み、プリアンブル部からクロック信号を再生するアクジ
ッション時に、クロックを再生していた。また、ディス
ク上のデータの記録密度を増大させるために、ゾーンビ
ット方式でデータをディスクD上に記録していた。
【0007】図7(a) は従来のゾーンビット記録方式の
磁気ディスク装置におけるディスクDの内周部の記録ト
ラックTinと外周部の記録トラックTout の記録ユニッ
トUの分布状態を示すものである。ゾーンビット記録方
式では、この図7(a) に示すように、内周部の記録トラ
ックTinから外周部の記録トラックTout まで、磁気記
録の面密度が一定になっており、外周部の記録トラック
Tout に最も多くの記録ユニットUがある。図7(b) は
(a) に示された各記録ユニットUの記録データのフォー
マットを示すものであり、各記録ユニットUには、トレ
ーニング信号の書かれたプリアンブル部と、データが記
録されるデータ部とがある。
【0008】図8(a) は図7(b) のプリアンブル部に書
かれたトレーニング信号の外周トラックTout における
読み出し波形を示す波形図であり、図8(b) は図7(b)
のプリアンブル部に書かれたトレーニング信号の内周ト
ラックTinにおける読み出し波形を示す波形図である。
例えば、図7(a) において、外周トラックTout にある
記録ユニットUの数が、内周トラックTinにある記録ユ
ニットUの数の2倍であった場合について考えてみる
と、トレーニング信号の外周トラックTout における読
み出し波形の周波数は、内周トラックTinにおける読み
出し波形の周波数の2倍になる。
【0009】そして、図8(a), (b)において、●で示す
点が正常なクロック引き込みの信号点であるとし、□で
示す点が擬似的なクロック引き込みの信号点であるとす
ると、図8(c) に示すように、外周トラックTout にお
ける正常なクロック引き込みの周波数が4fになり、そ
の擬似クロック引き込み周波数は2fになり、内周トラ
ックTinにおける正常なクロック引き込みの周波数が2
fになり、その擬似クロック引き込み周波数がfにな
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のゾーンビット記録方式の磁気ディスク装置のクロッ
ク再生回路では、図8(c) に示したように、外周トラッ
クTout における擬似クロック引き込み周波数2fと、
内周トラックTinにおける正常なクロック引き込みの周
波数2fとが一致するので、外周トラックTout のプリ
アンブル部からの信号によってクロックを再生する時
(アクジッション時) に、周波数2fの点で擬似引き込
みが発生し、正常なクロック再生が行われなくなるとい
う問題点があった。
【0011】この擬似引き込みの原因は、従来の位相誤
差Zn を検出している前述の式においては、サンプリ
ングした再生信号Yn,Yn-1 が共に0レベルであって
も、位相誤差Zn がなくなったように見えるからであ
る。そこで、本発明は、前記従来の磁気ディスク装置の
クロック再生回路における課題を解消し、サンプリング
した再生信号Yn のレベルを監視し、Yn,Yn-1 が共に
0レベルになった場合は、クロック引き込みを起こさな
いようにすることにより、擬似引き込みが発生せず、正
確なクロック再生を行うことができる磁気ディスク装置
のクロック再生回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の磁気ディスク装置の構成が図1に示される。この図
に示すように本発明は、ゾーンビット記録方式でデータ
が記録された磁気ディスクから読み出された再生信号を
サンプリングし、このサンプリング再生信号からデータ
およびクロックを再生する磁気ディスク装置のクロック
再生回路であって、再生信号からサンプリング信号Yn
を作るサンプルホルダ1と、前記サンプリング再生信号
Yn の+1, 0, −1の3値を判定して、判定信号Xn
を作る3値判定回路2と、前記サンプリング信号Yn か
ら1シンボル遅れた遅延サンプリング信号Yn-1 を作る
第1の遅延手段3と、前記判定信号Xn から1シンボル
遅れた遅延判定信号Xn-1 を作る第2の遅延手段4と、
前記遅延サンプリング信号Yn-1 と前記判定信号Xn と
の積を演算する第1の掛け算器5と、前記サンプリング
信号Yn と前記遅延判定信号Xn-1 との積を演算する第
2の掛け算器6と、前記第1と第2の掛け算器5, 6か
ら得られた積の差をとってクロックと再生波形の信号点
との位相誤差Zn を検出する引き算器7と、この位相誤
差Zn を平滑化するループフィルタ8と、平滑後の位相
誤差Zn で発振周波数が制御される電圧制御発振器9
と、前記サンプリング信号Yn と、1シンボル遅れた遅
延サンプリング信号Yn-1 の0レベルを監視し、両者が
同時に0レベルになった時は前記ループフィルタ8への
入力信号を遮断し、前記電圧制御発振器9を自走させる
0レベル監視回路10とを備えることを特徴としてい
る。
【0013】
【作用】本発明の磁気ディスク装置のクロック再生回路
によれば、ディスクからの再生信号のサンプリング信号
Yn とその遅延信号Yn-1 のレベルが常に監視され、両
者が共に0レベルに近づこうとすると、クロック再生系
のループが切られる。すると、電圧制御発振器が自走
し、その発振周波数が正規のクロック周波数に近づく
と、サンプリング信号Yn とその遅延信号Yn-1 のレベ
ルが0レベルにならなくなるので、系のループがつなが
り、クロックの引き込みが行われる。この結果、擬似引
き込みによってクロックが再生される恐れがなくなる。
【0014】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。図2はゾーンビット記録方式を採用した磁
気ディスク装置における本発明の第1の実施例のクロッ
ク再生回路20の構成を示すブロック回路図であり、図
6で説明した従来の磁気ディスク装置のクロック再生回
路60のパーシャル等化回路PE以降の構成が示されて
いる。そして、図6で説明した従来の磁気ディスク装置
のクロック再生回路60と同じ構成部材には同じ符号が
付されている。
【0015】この第1の実施例においても、図示しない
パーシャル等化回路PEによってパーシャル等化され、
サンプルホルダ61に入力された等化再生信号EQによ
り、サンプルホルダ61ではサンプリング信号Yn が作
られ、3値判定回路62、第1の遅延素子63、および
データ再生部70に入力される。3値判定回路62では
サンプリング信号Yn の+1, 0, −1の3値が判定さ
れ、判定信号Xn が作られ、これが第1の掛け算器65
と、第2の遅延素子64に入力される。そして、第1の
遅延素子63では、入力されたサンプリング信号Yn か
ら1シンボル遅れた遅延サンプリング信号Yn-1 が作ら
れ、第2の遅延素子64では、判定信号Xn から1シン
ボル遅れた遅延判定信号Xn-1 が作られる。この後、遅
延サンプリング信号Yn-1 と判定信号Xn とは第1の掛
け算器65に入力されてその積が演算され、サンプリン
グ信号Yn と遅延判定信号Xn-1 とは第2の掛け算器6
6に入力されてその積が演算される。第1と第2の掛け
算器65, 66から得られた積は引き算器67に入力さ
れ、ここで両者の差分が演算された後にその差分が積算
されて、従来例同様にクロックと再生波形の信号点との
位相誤差Zn が検出される。
【0016】引き算器67で検出された位相誤差Zn
は、この実施例では常閉状態の開閉スイッチ80を介し
てループフィルタ68に入力されて平滑化され、平滑後
の位相誤差Zn により電圧制御発振器69の発振周波数
が制御されてクロック出力が得られる。得られたクロッ
ク信号はサンプルホルダ61にフィードバックされ、サ
ンプルホルダ61におけるサンプリングがこのクロック
信号により行われる。また、このクロック信号はサンプ
リング信号Yn からデータを再生するデータ再生部(例
えば、最尤検出によりデータを再生するデータ再生部)
70に入力され、データの再生に使用されることも従来
例同様である。
【0017】以上のように構成された磁気ディスク装置
のクロック再生回路20において、この実施例ではサン
プリング信号Yn と、1シンボル遅れた遅延サンプリン
グ信号Yn-1 の0レベルを監視する0レベル監視回路1
0が設けられている。この第1の実施例の0レベル監視
回路10は、サンプルホルダ61で作られたサンプリン
グ信号Yn の絶対値をとる絶対値回路21と、第1の遅
延素子63で作られた遅延サンプリング信号Yn-1 (サ
ンプリング信号Yn から1シンボル遅れた信号)の絶対
値をとる絶対値回路22と、作られた2つの絶対値信号
の総和を演算する加算器23、およびこの加算値を閾値
と比較し、加算値が閾値を越えない場合をもって、両者
が0レベルになったと判定する比較器24とから構成さ
れる。
【0018】そして、この比較器24により、両者が同
時に0レベルになったと判定された時は、0レベル監視
回路10により引き算器67とループフィルタ68との
間に設けられた開閉スイッチ80が開かれる。この結
果、引き算器67で検出された位相誤差Zn のループフ
ィルタ68への入力が遮断され、電圧制御発振器69が
自走し、擬似引き込みによってクロックが再生される恐
れがなくなる。そして、その発振周波数が正規のクロッ
ク周波数に近づくと、サンプリング信号Yn とその遅延
信号Yn-1 のレベルが0レベルにならなくなるので、0
レベル監視回路10によって開閉スイッチ80が閉じら
れ、系のループがつながってクロックの引き込みが行わ
れる。
【0019】図3はゾーンビット記録方式を採用した磁
気ディスク装置における本発明の第2の実施例のクロッ
ク再生回路30の構成を示すブロック回路図であり、図
2で説明した本発明の第1の実施例の磁気ディスク装置
のクロック再生回路20とは、0レベル監視回路10の
構成が異なるのみである。よって、図2で説明した第1
の実施例の磁気ディスク装置のクロック再生回路20と
同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略す
る。
【0020】この第2の実施例においても、サンプリン
グ信号Yn と、1シンボル遅れた遅延サンプリング信号
Yn-1 の0レベルを監視する0レベル監視回路10が設
けられている。この第2の実施例の0レベル監視回路1
0は、サンプルホルダ61で作られたサンプリング信号
Yn を閾値と比較し、サンプリング信号Yn の値が閾値
を越えない場合にハイレベル“H”の信号を出力する第
1の比較器31と、第1の遅延素子63で作られた遅延
サンプリング信号Yn-1 を同じ閾値と比較し、サンプリ
ング信号Yn-1 の値が閾値を越えない場合にハイレベル
“H”の信号を出力する第2の比較器32、および第1
の比較器31と第2の比較器32からの出力信号の論理
積を演算するAND回路33とから構成される。
【0021】そして、このAND回路33により、第1
の比較器31と第2の比較器32からの出力信号が同時
に0レベルになったと判定された時は、0レベル監視回
路10により引き算器67とループフィルタ68との間
に設けられた開閉スイッチ80が開かれる。この結果、
引き算器67で検出された位相誤差Zn のループフィル
タ68への入力が遮断され、電圧制御発振器69が自走
し、擬似引き込みによってクロックが再生される恐れが
なくなる。そして、その発振周波数が正規のクロック周
波数に近づくと、サンプリング信号Yn とその遅延信号
Yn-1 のレベルが0レベルにならなくなるので、0レベ
ル監視回路10によって開閉スイッチ80が閉じられ、
系のループがつながってクロックの引き込みが行われ
る。
【0022】図4はゾーンビット記録方式を採用した磁
気ディスク装置における本発明の第3の実施例のクロッ
ク再生回路40の構成を示すブロック回路図であり、図
2で説明した本発明の第1の実施例の磁気ディスク装置
のクロック再生回路20とは、0レベル監視回路10の
構成が異なるのみである。よって、図2で説明した第1
の実施例の磁気ディスク装置のクロック再生回路20と
同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略す
る。
【0023】この第3の実施例においても、サンプリン
グ信号Yn と、1シンボル遅れた遅延サンプリング信号
Yn-1 の0レベルを監視する0レベル監視回路10が設
けられている。この第3の実施例の0レベル監視回路1
0には、第1の実施例と同様に、サンプリング信号Yn
の絶対値をとる絶対値回路21と、遅延サンプリング信
号Yn-1 の絶対値をとる絶対値回路22と、作られた2
つの絶対値信号の総和を演算する加算器23、およびこ
の加算値を閾値と比較し、加算値が閾値を越えない場合
をもって、両者が0レベルになったと判定する比較器2
4がある。そして、この第3の実施例では、比較器24
に与えられる閾値が、サンプルホルダ61に入る前の再
生信号(サンプリング前の再生信号)が全波整流回路4
1で全波整流され、感度調整回路42で平均振幅に分圧
されることによって求められる点のみが、第1の実施例
と異なる。
【0024】そして、第1の実施例と同様に、この比較
器24によりサンプリング信号Ynと遅延サンプリング
信号Yn-1 が同時に0レベルになったと判定された時
は、0レベル監視回路10により引き算器67とループ
フィルタ68との間に設けられた開閉スイッチ80が開
かれ、電圧制御発振器69が自走して擬似引き込みによ
ってクロックが再生される恐れがなくなる。そして、そ
の発振周波数が正規のクロック周波数に近づくと、サン
プリング信号Yn とその遅延信号Yn-1 のレベルが0レ
ベルにならなくなるので、0レベル監視回路10によっ
て開閉スイッチ80が閉じられ、系のループがつながっ
てクロックの引き込みが行われる。
【0025】図5はゾーンビット記録方式を採用した磁
気ディスク装置における本発明の第4のクロック再生回
路50の実施例の構成を示すブロック回路図であり、図
2で説明した本発明の第1の実施例の磁気ディスク装置
のクロック再生回路20とは、0レベル監視回路10の
構成が異なるのみである。よって、図2で説明した第1
の実施例の磁気ディスク装置のクロック再生回路20と
同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略す
る。
【0026】この第4の実施例においても、サンプリン
グ信号Yn と、1シンボル遅れた遅延サンプリング信号
Yn-1 の0レベルを監視する0レベル監視回路10が設
けられている。この第4の実施例の0レベル監視回路1
0には、サンプリング信号Yn の絶対値をとる絶対値回
路51と、この絶対値回路51の出力を積算する積算器
52と、この積算値を閾値と比較し、積算値が閾値を越
えない場合をもって、両者が0レベルになったと判定す
る比較器53がある。第1の実施例と異なり、この第4
の実施例では、サンプリング信号Yn だけの0レベルを
監視しているが、これは、サンプリング信号Yn と1シ
ンボル遅れた遅延サンプリング信号Yn-1 の0レベルが
共に0である時は、この積算器52の積算値も0になる
ことによるものである。
【0027】そして、第1の実施例と同様に、この比較
器24によりサンプリング信号Ynと遅延サンプリング
信号Yn-1 が同時に0レベルになったと判定された時
は、0レベル監視回路10により引き算器67とループ
フィルタ68との間に設けられた開閉スイッチ80が開
かれ、電圧制御発振器69が自走して擬似引き込みによ
ってクロックが再生される恐れがなくなる。そして、そ
の発振周波数が正規のクロック周波数に近づくと、サン
プリング信号Yn とその遅延信号Yn-1 のレベルが0レ
ベルにならなくなるので、0レベル監視回路10によっ
て開閉スイッチ80が閉じられ、系のループがつながっ
てクロックの引き込みが行われる。
【0028】以上説明したように本発明では、サンプリ
ング信号Yn とその遅延信号Yn-1のレベルが共に0レ
ベルになったことが検出された時は、ループフィルタ6
8の入力が遮断されるので、擬似引き込みによってクロ
ックが再生される恐れがない。また、外部から擬似引き
込みを禁止するよな制御回路が必要ないので、回路規模
が小さくなる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サンプリングした再生信号のレベルを監視し、サンプリ
ング信号とその遅延信号のレベルが共に0レベルになっ
た場合は、クロック再生系の回路を遮断することによ
り、クロックの擬似引き込みが発生せず、正確なクロッ
ク再生を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ディスク装置のクロック再生回路
の構成を示す原理構成図である。
【図2】本発明の磁気ディスク装置のクロック再生回路
の第1の実施例の構成を示すブロック回路図である。
【図3】本発明の磁気ディスク装置のクロック再生回路
の第2の実施例の構成を示すブロック回路図である。
【図4】本発明の磁気ディスク装置のクロック再生回路
の第3の実施例の構成を示すブロック回路図である。
【図5】本発明の磁気ディスク装置のクロック再生回路
の第4の実施例の構成を示すブロック回路図である。
【図6】従来の磁気ディスク装置のクロック再生回路の
一例の構成を示すブロック回路図である。
【図7】(a) はゾーンビット記録方式の磁気ディスク装
置におけるディスク内周部とディスク外周部の記録トラ
ック内の記録ユニットの分布状態を示す説明図であり、
(b) は各記録ユニットにおける記録データのフォーマッ
トを示す説明図である。
【図8】(a) は図7(b) のプリアンブル部に書かれたト
レーニング信号の外周部における読み出し波形を示す波
形図、(b) は図7(b) のプリアンブル部に書かれたトレ
ーニング信号の内周部における読み出し波形を示す波形
図、(c) は(a) ,(b) のトレーニング信号によるクロッ
ク引き込み周波数と擬似引き込み周波数の関係を説明す
る図である。
【符号の説明】
1,61…サンプルホルダ 2.62…3値判定回路 3,63…第1の遅延素子 4,64…第2の遅延素子 5,65…第1の掛け算器 6,66…第2の掛け算器 7,67…引き算器 8,68…ループフィルタ 9,69…電圧制御発振器 10…0レベル監視回路 21,22,51…絶対値回路 23…加算器 24,31,32.53…比較器 33…AND回路 41…全波整流回路 42…感度調整回路 52…積算器 70…データ再生部 80…開閉スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゾーンビット記録方式でデータが記録さ
    れた磁気ディスクから読み出された再生信号をサンプリ
    ングし、このサンプリング再生信号からデータおよびク
    ロックを再生する磁気ディスク装置のクロック再生回路
    であって、 再生信号からサンプリング信号(Yn)を作るサンプルホル
    ダ(1) と、 前記サンプリング信号(Yn)の+1, 0, −1の3値を判
    定して、判定信号(Xn)を作る3値判定回路(2) と、 前記サンプリング信号(Yn)から1シンボル遅れた遅延サ
    ンプリング信号(Yn-1)を作る第1の遅延手段(3) と、 前記判定信号(Xn)から1シンボル遅れた遅延判定信号(X
    n-1)を作る第2の遅延手段(4) と、 前記遅延サンプリング信号(Yn-1)と前記判定信号(Xn)と
    の積を演算する第1の掛け算器(5) と、 前記サンプリング信号(Yn)と前記遅延判定信号(Xn-1)と
    の積を演算する第2の掛け算器(6) と、 前記第1と第2の掛け算器(5), (6)から得られた積の差
    をとってクロックと再生波形の信号点との位相誤差(Zn)
    を検出する引き算器(7) と、 この位相誤差(Zn)を平滑化するループフィルタ(8) と、 平滑後の位相誤差(Zn)で発振周波数が制御される電圧制
    御発振器(9) と、 前記サンプリング信号(Yn)と、1シンボル遅れた遅延サ
    ンプリング信号(Yn-1)の0レベルを監視し、両者が同時
    に0レベルになった時は前記ループフィルタ(8) への入
    力信号を遮断し、前記電圧制御発振器(9) を自走させる
    0レベル監視回路(10)とを備えることを特徴とする磁気
    ディスク装置のクロック再生回路。
  2. 【請求項2】 前記0レベル監視回路(10)が、前記サン
    プリング信号(Yn)と前記遅延サンプリング信号(Yn-1)の
    絶対値の総和をとって閾値と比較し、総和が閾値を越え
    ない場合をもって、両者が0レベルになったと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置の
    クロック再生回路。
  3. 【請求項3】 前記0レベル監視回路(10)が、前記サン
    プリング信号(Yn)と前記遅延サンプリング信号(Yn-1)を
    それぞれ閾値と比較し、共に越えない場合をもって、両
    者が0レベルになったと判定することを特徴とする請求
    項1に記載の磁気ディスク装置のクロック再生回路。
  4. 【請求項4】 前記閾値が、サンプリングする前の再生
    信号を全波整流して得られた平均振幅を分圧して得られ
    たものであることを特徴とする請求項2に記載の磁気デ
    ィスク装置のクロック再生回路。
  5. 【請求項5】 前記0レベル監視回路(10)が、前記サン
    プリング信号(Yn)の絶対値を積算して閾値と比較し、積
    算値が閾値を越えない場合をもって、両者が0レベルに
    なったと判定することを特徴とする請求項1に記載の磁
    気ディスク装置のクロック再生回路。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000195191A (ja) * 1998-12-28 2000-07-14 Toshiba Corp ディスク記憶装置の信号処理回路および信号処理方法
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