JP2001058579A - 作業車のトランスミッション - Google Patents

作業車のトランスミッション

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JP2001058579A
JP2001058579A JP11235336A JP23533699A JP2001058579A JP 2001058579 A JP2001058579 A JP 2001058579A JP 11235336 A JP11235336 A JP 11235336A JP 23533699 A JP23533699 A JP 23533699A JP 2001058579 A JP2001058579 A JP 2001058579A
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shaft
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variable transmission
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Toshiaki Okanishi
俊明 岡西
Yasuo Seno
泰男 瀬野
Koji Kiyooka
晃司 清岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第一・第二の無段変速装置を備えた作業車の
トランスミッションを、コンパクトで安価とする。 【解決手段】 第一無段変速装置25から遊星歯車装置
35L・35Rのサンギア36までの駆動経路の入力ギ
ア43aと、第二無段変速装置28から遊星歯車装置3
5L・35Rのリングギア38L・38Rまでの駆動経
路の入力ギア43bとを共通軸43上に遊嵌し、第一・
第二の無段変速装置の出力軸24a・27aを共通軸4
3の軸線に沿って対向配置し、各出力軸24a・27a
上の出力ギア42・97を前記入力ギア43a・43b
にそれぞれ噛合させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行駆動用の無段
変速装置及び旋回駆動用の無段変速装置を備えた作業車
のトランスミッションの技術に関する。詳細には、上記
トランスミッションのコンパクト化及び製造コストの低
減のためのレイアウトの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車速を変更する走行駆動用の
無段変速装置及びステアリングのための旋回駆動用の無
段変速装置の二者を、ミッションケースの側壁に並置し
て、コンパクトな構成とした作業車のトランスミッショ
ンの技術は公知となっている。例えば、特開平10−5
4451号の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記技術は、コンパク
トにトランスミッションを構成できる点でかなり有用で
あったが、さらにコンパクトなトランスミッションを提
供するための技術が要望されていた。また、安価に製造
できるトランスミッションの技術も要望されていた。本
発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、更なるコ
ンパクト化及び製造コスト低減を図るための、ミッショ
ンケースの構成を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。請求項1においては、左右車軸の
それぞれに備えさせた遊星歯車装置の三つの要素のうち
第一要素に第一無段変速装置を、第二要素に第二無段変
速装置を、第三要素に上記車軸を、それぞれ連動連結
し、前記第一無段変速装置を作動させたときに左右の車
軸を同方向へ駆動して機体を直進走行させ、前記第二無
段変速装置を作動させたときに左右の車軸に相対回転差
を与えて機体を旋回させるよう構成した作業車のトラン
スミッションにおいて、前記第一無段変速装置を前記第
一要素に連動連結する走行系ドライブトレーンの入力ギ
アと、前記第二無段変速装置を前記第二要素に連動連結
するステアリング系ドライブトレーンの入力ギアとを共
通軸上に遊嵌配置するとともに、前記第一無段変速装置
の出力軸と前記第二無段変速装置の出力軸とを、前記共
通軸の軸線方向に沿って向かい合わせに配置し、前記出
力軸上に設置した出力ギアの各々を前記入力ギアの各々
にそれぞれ噛合させたものである。
【0005】請求項2においては、請求項1記載の作業
車のトランスミッションにおいて、前記走行系ドライブ
トレーンと前記ステアリング系ドライブトレーンとをミ
ッションケース内の前後に並列させるとともに、該ステ
アリング系ドライブトレーンに備わる逆転ギアを両ドラ
イブトレーンの間に配置させたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明の一実施例に係るコンバ
インの全体的な構成を示した側面図、図2は同じく平面
図、図3は同じく正面模式図である。
【0007】まず、図1・図2より、本発明のコンバイ
ンの全体構成について説明する。即ち、このコンバイン
は、トラックフレーム1の左右にクローラ式走行装置2
L・2Rを支持した構成であり、3は前記トラックフレ
ーム1に架設する機台、4はフィードチェーン5を左側
に張架し扱胴6及び処理胴7を内蔵している脱穀機であ
る脱穀部、8は刈刃9及び穀稈搬送機構10等を備える
刈取部、11は刈取フレーム12を介して刈取部8を昇
降させる油圧シリンダである。13は排藁チェーン14
の終端を臨ませる排藁処理部、15は揚穀筒16を介し
て脱穀部4からの穀粒を搬入する穀物タンク、17は前
記穀物タンク15の穀粒を機外に搬出する排出オーガ、
18は丸型の操向ハンドル19を支架するハンドルポス
ト、68は主変速レバー、20は運転席であり、また、
21は、機体左右方向に沿う出力軸を有する原動機たる
エンジンであり、コンバインの前方より連続的に穀稈を
刈取って脱穀するように構成している。
【0008】また、このコンバインには二つの静油圧式
無段変速装置(以下「HST」)、即ち、第一無段変速
装置である走行系の走行駆動HST25、及び、第二無
段変速装置であるステアリング系のステアリングHST
28を具備しており、それぞれのHST25・28はエ
ンジン21より駆動力を得るよう構成されている。そし
て、エンジン21により駆動力を得た走行駆動HST2
5により、正逆の回転方向と回転数増減の制御が行われ
たのち、駆動力が走行系ドライブトレーンPを介して差
動機構33に伝達される。一方、エンジン21により駆
動力を得たステアリングHST28により、正逆の回転
方向と回転数増減の制御が行われた後、駆動力がステア
リング系ドライブトレーンS、正逆転付与機構Rを介し
て差動機構に伝達される。
【0009】以上構成とすることにより、差動機構33
に連動連結された左右のクローラ式走行装置2L・2R
の駆動スプロケット34L・34Rに駆動力を常時伝達
することにより前後直進走行を可能としており、また、
左右駆動スプロケット34L・34Rに対する回転数の
相対的な増減制御により旋回を可能としているのであ
る。以下において、この走行及び旋回の機構について詳
述する。
【0010】まず、トランスミッションの構成について
説明する。図4はトランスミッションの走行系及びステ
アリング系のドライブトレーンのスケルトン図である。
図5はトランスミッションの全体構成を示した正面一部
断面図、図6は同じく右側面図、図7は同じく左側面
図、図8は同じく平面図である。
【0011】即ち、このトランスミッションMは、図4
に示すように、前記クローラ式走行装置2L・2Rを駆
動するための走行系ドライブトレーンP、ステアリング
系ドライブトレーンS、正逆転付与機構R、差動機構3
3等をミッションケース22内に配置しており、該ミッ
ションケース22上部左右側面には、図5〜図8に示す
ように、上記二つのHST25・28を有する無段変速
部Hを設ける構成としている。上記トランスミッション
Mは左右のクローラ式走行装置2L・2Rの間の位置に
立設され、そのハウジングであるミッションケース22
は左右の半部22L・22Rを垂直な面にて接合して構
成され(図5等)、その内部には一定量の潤滑油が注入
され、内部に配置された上記の各機構を自然潤滑するこ
ととしている。そして、図5・図6・図8に示すよう
に、この潤滑油を濾過するためのサクションストレーナ
106がミッションケース22内の前方位置に設けら
れ、濾過された潤滑油を吸い上げるための配管P0が該
サクションストレーナ106に接続される。この配管P
0を通って吸い上げられた潤滑油は二手に分岐されて、
その一方は、図8に示す配管P9等を経由して上述の刈
取昇降用油圧シリンダに導入される。他方は、トランス
ミッションMの上部右方位置に配設されたチャージポン
プCPの吸入ポートに配管P1を介して接続され、該チ
ャージポンプCPから吐出された潤滑油は、二つのHS
T25・28及び後述する中立ブレーキ装置Bの作動油
としての役割を果たし、更には該HST25・28の潤
滑及び冷却をも行うようにしている。
【0012】更に、図5・図7・図8に示すように、ト
ランスミッションMの上部左方位置には、エンジンから
の動力をトランスミッションMに導入するための入力プ
ーリー26bが配置され、その前下方には、該エンジン
からの動力を作業機に伝達して駆動するための刈取出力
プーリー55bが配置される。
【0013】次に、上記無段変速部Hについて説明す
る。図9はトランスミッションの無段変速部近傍の構成
を示した正面断面拡大図である。
【0014】即ち、上記無段変速部Hは、図9に示すよ
うに、一組の走行油圧ポンプ23及び走行油圧モータ2
4からなる主変速機構である、走行駆動HST25と、
一組の旋回油圧ポンプ26及び旋回油圧モータ27から
なる旋回機構である、ステアリングHST28とからな
る。以下、この無段変速部Hについて説明する。
【0015】即ち、図5・図9に示すように、前記走行
用の走行駆動HST25は、ケース25a及びセンタセ
クション25bよりなるハウジングをミッションケース
22上部左側面に設け、該ハウジング内において、上か
ら、入力部である走行油圧ポンプ23、出力部である走
行油圧モータ24の順に並べて配設される構成としてい
る。そして、該走行油圧ポンプ23のポンプ軸23a及
び、該走行油圧モータ24のモータ軸24aの各々が互
いに平行となるよう機体左右方向に軸支され、走行油圧
ポンプ23及び走行油圧モータ24の二者が、センタセ
クション25bを介して流体的に結合される構成として
いる。
【0016】上記センタセクション25bは、上下方向
に配設された長方形平板(フラット)型のセンタセクシ
ョンとしており、該センタセクション25bの上部にポ
ンプ付設面が形成され、その中央に上記ポンプ軸23a
が水平方向に支持されて、図9に示すように該ポンプ軸
23aにシリンダブロック201を嵌合して上記付設面
上に回転摺動自在に配置している。該シリンダブロック
201内には図略の付勢バネを介して複数のピストンを
ポンプ軸23aに平行に往復動自在に嵌合して、アキシ
ャルピストンタイプの走行油圧ポンプ23を構成してお
り、更に該ピストンの頭部には可動斜板145を当接さ
せて、この可動斜板145を傾動操作することで、油圧
ポンプ23は、油の吐出量及び吐出方向を変更可能な可
変容積型に構成している。
【0017】前記油圧ポンプ23からの圧油は、センタ
セクション25b内の油路を経由して、油圧モータ24
に送油される。この油圧モータ24は、センタセクショ
ン25bのポンプ付設面より下方位置にモータ付設面が
構成され、該モータ付設面にシリンダブロック202が
回転自在に支持され、該シリンダブロック202には付
勢バネを介して複数のピストンが往復動自在に嵌合さ
れ、該ピストンの頭部は固定斜板170に接当されてい
る。そして、シリンダブロック202の回転軸心上には
モータ軸24aが相対回転不能に係止されて、固定容積
型の走行油圧モータ24を構成している。
【0018】また、前記旋回用のステアリングHST2
8は、ケース28a及びセンタセクション28bよりな
るハウジングをミッションケース22上部右側面に付設
し、該ハウジング内において、上から、入力部である旋
回油圧ポンプ26、出力部である旋回油圧モータ27の
順に並べて配設される構成としている。そして、該旋回
油圧ポンプ26のポンプ軸26a及び、該旋回油圧モー
タ27のモータ軸27aの各々が互いに平行となるよう
機体左右方向に軸支され、旋回油圧ポンプ26及び旋回
油圧モータ27の二者が、センタセクション28bを介
して流体的に接合される構成としている。
【0019】上記センタセクション28bは、長方形平
板(フラット)型のセンタセクションとしており、該セ
ンタセクション28bの上部にポンプ付設面が形成さ
れ、その中央に上記ポンプ軸26aが水平方向に支持さ
れて、図9に示すように該ポンプ軸26aにシリンダブ
ロック203を嵌合して上記付設面上に回転摺動自在に
配置している。該シリンダブロック203内には図略の
付勢バネを介して複数のピストンをポンプ軸26aに平
行に往復動自在に嵌合して、アキシャルピストンタイプ
の旋回油圧ポンプ26としており、更に該ピストンの頭
部には可動斜板146を当接させて、この可動斜板14
6を傾動操作することで、油圧ポンプ26は、油の吐出
量及び吐出方向を変更可能な、可変容積型に構成してい
る。
【0020】前記油圧ポンプ26からの圧油は、センタ
セクション28b内の油路を経由して、油圧モータ27
に送油される。この油圧モータ27の構成は、センタセ
クション28bのポンプ付設面より下方位置にモータ付
設面が構成され、該モータ付設面にシリンダブロック2
04が回転自在に支持され、該シリンダブロック204
には付勢バネを介して複数のピストンが往復動自在に嵌
合され、該ピストンの頭部は固定斜板171に接当され
ている。そして、シリンダブロック202の回転軸心上
にはモータ軸27aが相対回転不能に係止されて、固定
容積型の旋回油圧モータ27を構成している。
【0021】尚、これら二つのHST25・28の取付
構成については、ミッションケース22上部を一部欠切
して、左右幅を狭くした狭小部分を形成し、該狭小部分
を挟んで両HST25・28の略下半分(油圧モータ2
4・27の周辺部分)のみを対向させて取り付けるよう
にしている。この構成により、HST25・28を取り
付けた状態でもトランスミッションMの左右幅を可及的
に小さくできる。また、無段変速部HのHST25・2
8を容量の異なるものに変更したい場合でも、ミッショ
ンケース22に取り付けられるHST25・28を交換
するのみで足り、ミッションケース22を新たに設計製
造する必要がないようにしている。
【0022】次に、両HST25・28のポンプ軸及び
モータ軸の構成を説明する。即ち、ステアリングHST
28の入力軸である、旋回油圧ポンプ26のポンプ軸2
6aは、ステアリングHST28のケース28aから左
側へ突出して、該突出部分に入力プーリー26bを固定
しており、エンジン21の出力軸21aに固設された出
力プーリー21bと、図3及び図4に示すベルト29を
介して連動連結されて、該ポンプ軸26aをエンジン動
力の入力軸としている。一方、走行駆動HST25の入
力軸である、走行油圧ポンプ23のポンプ軸23aは、
走行駆動HST25のケース25aから右側へ突出し
て、該突出部分には上記HST25・28の作動油の漏
れ分を補償するチャージポンプCPを設けている。
【0023】また図5に示すように、二つのHST25
・28の各々のケース25a・28aの前面には、走行
油圧ポンプ23に対するコントロールアーム23c、旋
回油圧ポンプ26に対するコントロールアーム26cが
それぞれ枢設されており、該コントロールアーム23
c、26cの回動に連係して、走行油圧ポンプ23及び
旋回油圧ポンプ26の可動斜板145、146(図4・
図9)がそれぞれ傾動し、走行油圧モータ24及び旋回
油圧モータ27の回転速度及び回転方向が制御される。
【0024】そして、上記両コントロールアーム23c
・26cには、その中立位置を弾性的に保持するための
デテント機構23d・26dが配設される。このデテン
ト機構について説明する。即ち、図5に示すように、両
HSTのケース25a・28aには回動アーム92・9
2がそれぞれ傾動自在に枢支され、その先端にはローラ
93・93がそれぞれ回転自在に軸支される。また、該
回動アーム92・92には付勢バネ94・94が弾装さ
れて、ローラ93・93を下方向へ付勢している。一
方、コントロールアーム23c・26cにはカムプレー
ト96・96が設けられてその上縁を上記ローラ93・
93が転動可能としており、該カムプレート96の上縁
には凹部96aが形設されて、コントロールアーム23
c・26cがそれぞれ中立位置にあるときに、上記凹部
96aに該ローラ93が位置するようにして、各HST
25・28の中立位置を保持するようにしている。
【0025】両HST25・28は、ミッションケース
22上部を挟んで左右方向で向かい合わせに設けられて
おり、両HST25・28のポンプ軸23a・26aは
互いに軸線が一致するよう配置され、両ポンプ軸23a
・26aはそれぞれセンタセクション25b・28bを
貫通して(図9)、ミッションケース22中央側に向け
て突き合わせ状に突出されて、両センタセクション25
b・28b間位置にて両ポンプ軸23a・26aの先端
同士を継手95を介して相対回転不能に連結する構成と
している。この構成により、入力プーリー26bからス
テアリングHST28のポンプ軸26aに入力されたエ
ンジン21の動力は、継手95を介して走行駆動HST
25のポンプ軸にも伝達され、両HST25・28が動
力を得て駆動するようにしている。
【0026】また、図9に示すように、両HST25・
28のセンタセクション25b・28b間には、第一パ
イプ半部98と第二パイプ半部99とを油密的に相互嵌
合してなるパイプメンバが架設される。従って、上記両
ポンプ軸23a・26a及び連結部材95は、上記の二
つの半部98・99で構成されるパイプメンバにて覆わ
れることとなり、該パイプメンバ内に潤滑油を注入し
て、両ポンプ軸23a・26a及び継手95を潤滑する
ことができ、両ポンプ軸23a・26aの相互連結状態
が、長期間にわたって良好に維持されるようにすること
ができる。
【0027】また、両HST25・28のモータ軸24
a・27aも互いに軸線が一致するよう配置されて、図
9に示すように両モータ軸24a・27aはそれぞれセ
ンタセクション25b・28bを貫通して中央側へ突出
して、ミッションケース22内へ挿入される。そして、
図9に示すように、走行駆動HST25のモータ軸24
a先端には、走行系ドライブトレーンPへ動力を出力す
る出力ギア42を固設する一方、ステアリングHST2
8のモータ軸27a先端には、ステアリング系ドライブ
トレーンSへ動力を出力する出力ギア97を固設してい
る。
【0028】次に、各ドライブトレーンの具体的な構成
について説明する。図10はトランスミッションの走行
系ドライブトレーンの構成を表した正面断面展開図、図
11はトランスミッションのステアリング系ドライブト
レーンの構成を表した正面断面展開図である。図12は
トランスミッションの各ドライブトレーンのギアの噛み
合い状態を示した側面断面図である。図13はPTO系
ドライブトレーンの構成を表した平面断面展開図、図1
4は刈取PTO軸を支持するケース及び補強ステーの構
成を示した側面一部断面拡大図である。
【0029】即ち、図9〜図11に示すように、上記両
モータ軸24a・27aと平行にカウンター軸43が配
置され、該カウンター軸43には二つの入力ギア43a
・43bが遊嵌配置され、入力ギア43aは上記出力ギ
ア42に噛合され、入力ギア43bは上記出力ギア97
に噛合される。ここで、二つの入力ギア43a・43b
は、共通の軸(本実施例ではカウンター軸43)に遊嵌
配置されるようにしており、別々の専用の軸に入力ギア
43a・43bをそれぞれ設ける構成よりも、部品点数
が削減され、製造コストの低減を図ることができるよう
にしている。
【0030】この構成により、上記走行油圧モータ24
のモータ軸24aの動力は、出力ギア42から入力ギア
43aへと伝達され、後述の副変速機構32を介して変
速されて、後述の差動機構33に伝達される(図10・
図12)。この入力ギア43a・副変速機構32によ
り、走行系ドライブトレーンPが構成される。一方、上
記旋回油圧モータ27のモータ軸27aの動力は、出力
ギア97から入力ギア43bへと伝達され、後述のクラ
ッチ装置Cを経た後、正逆転付与機構Rを経由して該差
動機構33に伝達される(図11・図12)。この入力
ギア43b・クラッチ装置C・正逆転付与機構Rによ
り、ステアリング系ドライブトレーンSが構成される。
【0031】また、図12・図13に示すように、PT
Oアイドル軸70が上記カウンター軸43の前方(図1
2における右方、図13における上方)に平行に配置さ
れ、該PTOアイドル軸70上にはアイドルギア71が
遊転可能に設置され、該アイドルギア71は上記入力ギ
ア43aに噛合される。更に、上記PTOアイドル軸7
0と平行でモータ軸24a・27aの前方に刈取PTO
軸55が回転自在に軸支され、該刈取PTO軸55上に
は伝動ギア72が遊嵌され、該伝動ギア72と該刈取P
TO軸55の間にはワンウェイクラッチ73が介設さ
れ、機体前進時にのみ係合作用して刈取PTO軸55を
駆動するようにしている。これらアイドルギア71、伝
動ギア72等により、PTO系ドライブトレーンOが構
成される。そして、上記刈取PTO軸55は、ミッショ
ンケース22の左側面より外方へ突出されて(図1
3)、この左側面に取付固定した筒状のケース74に軸
支されながら更に左方へ延出されて、その端部には刈取
出力プーリー55bが設けられ、該刈取出力プーリー5
5bと、図3で示す刈取入力ギアボックス120の刈取
入力プーリー121との間には、ベルト122が巻回さ
れている(図3・図13)。この構成により、走行油圧
モータ24の出力回転は、入力ギア43a→アイドルギ
ア71→刈取PTO軸55へと伝達されて刈取出力プー
リー55bから出力され、刈取入力ギアボックス120
へ動力を導入して上記刈取部8を駆動することとしてい
る。
【0032】また、図13及び図14に示すように、上
記筒状のケース74の先端側には、ベルトガイド取付ス
テー74aが突設され、該ベルトガイド取付ステー74
aにはベルトガイド76を設けて、ベルト122の折り
返し部分を覆ってベルト122の離脱を防止するように
している。更に、ステアリングHST28のケース28
aに補強ステー75の基端側を固設し、先端側は上記筒
状のケース74の先端部及びベルトガイド76に取付固
定され、該筒状のケース74を該補強ステー75により
支持して、ベルト122の引張りによる倒れを防止する
ようにしている。
【0033】上記構成により、刈取PTO軸をステアリ
ングHST28の左右幅よりも長くなるように延出して
その先端に刈取出力プーリー55bを取り付けることに
より、他の部品(本実施例においては、ステアリングH
STのケース)と干渉しないように該刈取出力プーリー
を配置することができる。さらに、該刈取PTO軸は筒
状のケースにより支持されているので、撓み等の問題が
軽減され、更にケースに補強ステーを取り付けることに
より、ケースの倒れが防止される構成としている。そし
て、該筒状のケースにベルトガイドを取り付けることに
より、ベルトガイドの取付構成も簡素とすることができ
るのである。
【0034】次に、図10・図12・図15より、左右
の車軸を差動的に連結する上述の差動機構33の構成に
ついて説明する。図15はサンギア軸を左右車軸の間で
軸支する構成を示した正面断面拡大図である。
【0035】即ち、この差動機構33は左右の一対の遊
星歯車装置35L・35Rを有し、各遊星歯車装置35
L・35Rは、車軸40L・40Rの間で同一軸線上に
配置されたサンギア軸39に刻設される、第一要素であ
るサンギア36と、該サンギア36の外周で噛合する複
数のプラネタリギア37・37・・・と、リングギア3
8L・38Rに一体構成されプラネタリギア37・37
・・・に噛合する、第二要素であるインターナルギア5
8L・58Rと、サンギア軸39と同軸線上の車軸40
L・40Rに固設されプラネタリギア37L・37Rを
枢支する、第三要素であるキャリア41L・41Rから
構成されている。該プラネタリギア37・37・・・は
車軸40L・40Rから放射状に均等配置されてキャリ
ア41L・41Rにそれぞれ回転自在に軸支され、サン
ギア36を挟んで左右のキャリア41L・41Rを配置
させるとともに、前記インターナルギア58L・58R
は各プラネタリギア37・37・・・に噛合され、サン
ギア軸39と同軸線上に配置して、車軸40L・40R
に回転自在に軸支させている。
【0036】そして、上記サンギア36は、左右の遊星
歯車装置35L・35Rに共通のサンギアとしており、
サンギア36は、共通のサンギア軸39に一体的に刻設
され、両サンギア36の中間部に係止したセンタギア4
6を介して、副変速機構32等からなる走行系ドライブ
トレーンPに連動連結される。
【0037】ここで、図15に示すように、車軸40L
・40Rの内側の端部にはそれぞれ凹部160・160
を設けており、更に上記サンギア軸39の両端は適宜細
く形成して軸部39a・39aを設けており、該軸部3
9a・39aは、ベアリングを介して左右のキャリア4
1に軸支されながら、更に延出されて、その先端が上記
凹部160・160に嵌入されて、車軸40L・40R
の上記凹部160にサンギア軸39の両端が軸支される
ように構成している。この構成により、サンギア軸39
がその両端を車軸40L・40Rに直接支持されるの
で、サンギア軸39や車軸40に強い負荷が加わって
も、両軸39・40の回転軸線がズレにくくなって、車
軸40にキャリア41を介して支持されるプラネタリギ
ア37・37・・・と、サンギア軸39上のサンギア3
6との噛み合いが良好に維持されて、高負荷での使用に
おいても損傷等が発生しにくい構成となっている。
【0038】次に、上述の副変速機構32について説明
する。図16はクラッチフォークシャフトの構成を示し
た側面断面拡大図、図17はクラッチスライダの摺動操
作機構を示した後面断面展開図図18は同じく側面断面
図である。また、図18はクラッチスライダの摺動操作
機構を示した側面断面図である。
【0039】即ち、図10・図12に示すように、上記
カウンター軸43と平行に副変速駆動軸53が配置さ
れ、該副変速駆動軸53の一端に入力用ギア44を固定
し、該副変速駆動軸53上には低速用ギア50、中速用
ギア51を固定し、高速用ギア52を遊嵌し、該高速用
ギア52と噛合可能なクラッチスライダ81を摺動可能
にスプライン嵌合している。また、前記副変速駆動軸5
3と平行に回転自在に横架した副変速従動軸45上に
は、ギア47・48を遊嵌し、その間にクラッチスライ
ダ80をギア47・48に択一的に係脱自在となるよう
該副変速従動軸45にスプライン嵌合し、更にギア56
及び出力ギア49を刻設している。そして、ギア47と
低速用ギア50、ギア48と中速用ギア51、ギア56
と高速用ギア52とをそれぞれ常時嵌合させている。
【0040】そして図16・図17に示す如く、これら
二つのクラッチスライダ80・81は、後述のクラッチ
スライダ61cともに、クラッチフォークシャフト82
に放射状に植設された三つのクラッチフォーク82fの
各々と係合される。そして、該クラッチフォークシャフ
ト82はケース半部22L・22Rの各々に支持されて
左右方向に摺動自在とされ、運転席近傍に配設した副変
速レバーに連係して該クラッチフォークシャフト82を
操作するための副変速操作部Gが設けられる。即ち、図
10・図17に示すように、ミッションケース右側半部
22Rの外面に凹部が設けられ、該凹部を閉じるべく蓋
体87が被装されて区画Aを形成し、図17・図18に
示すように支軸84をクラッチフォークシャフト82に
対して直交させるように配置して上記蓋体87内に回動
自在に軸支する一方、上記区画A内にクラッチフォーク
シャフト82の一端が突出され、上記支軸84に基端を
固設された操作アーム85の先端にクラッチフォークシ
ャフト82の該突出部分が連結され、支軸84は蓋体8
7の外部(ミッションケース22外)に突出されて、該
突出部分には外部アーム86の基端が固設されて、クラ
ッチフォークシャフト82のプッシュプル機構を構成し
ている。また、クラッチフォークシャフト82には変速
位置決めのためのデテント機構Dが設けられている。
【0041】従って、該副変速レバーが操作されること
で外部アーム86を介して支軸84が回動され、操作ア
ーム85に連結されたクラッチフォークシャフト82が
左右方向に摺動して、クラッチフォーク82fに係合さ
れたクラッチスライダ80・81が、図10〜図12に
示す各々の軸53、45上を同時に摺動して、クラッチ
スライダ80、81のいずれか一つがギア47、ギア4
8、高速用ギア52のいずれか一つと係合するように構
成され、これにより、副変速従動軸45に三段階の変速
回転が得られ、該回転が出力ギア49から出力されるの
である。
【0042】上記デテント機構Dは、カートリッジ88
c内に大デテントボール88aを配置して付勢バネ88
dで付勢し、更に小デテントボール88bを大デテント
ボール88aに当接させて配置する一方、上記クラッチ
フォークシャフト82の一端には上記小デテントボール
88bに係合可能な幅を有するデテント溝82aを、
(変速段数+中立位置)の個数分だけ軸方向に沿って設
ける構成としている。従って、大デテントボール88a
が付勢バネ88dにより常時付勢され、小デテントボー
ル88bを係合方向に押動しているので、小デテントボ
ール88bがデテント溝82aに係合することにより、
副変速の摺動操作の位置決めが可能な構成となってい
る。また、付勢バネは大デテントボール88aを介して
間接的に小デテントボール88bを付勢しているので、
小さい巻き径の付勢バネを必要としない構成となってい
る。
【0043】即ち、シフトストロークを短くしたい場合
は、隣り合うデテント溝82aの間隔を小さくするとと
もに該デテント溝82aの幅を短くして、そのデテント
溝82aに係合し得る小さいデテントボールを付勢する
ことが必要であるが、この構成は、この小さいデテント
ボールを付勢する構成を、巻き径が小さい付勢バネを用
いずに可能とするものである。このことから、デテント
溝82a同士の間隔を狭くした、小さいシフトストロー
クでの位置決めのための構成を、径の小さい付勢バネを
特別に設計製造することなく、低コストで提供すること
ができるのである。
【0044】次に、このデテント機構Dを組み付けるた
めの構成について説明する。図19はクラッチフォーク
シャフトの変速位置決めのためのデテント機構の取付手
順を示した図である。
【0045】即ち、図19に示すように、上記クラッチ
フォークシャフト82の周囲においてミッションケース
半部22R外面に設けた凹部内に溝22pを設け、該溝
22pの形状は上記デテント機構Dのカートリッジ88
cの形状と一致させて、該カートリッジ88cの紙面右
半部を上記溝22pに嵌入可能としている。そして、蓋
体87の内面側には該カートリッジ88cの位置に合わ
せてその紙面左半部に接当可能な突起87aを設けてい
る。
【0046】以上構成により、デテント機構Dのカート
リッジ88cを上記溝22pに嵌入して、その外側から
更に蓋体87を取り付ければ、図17に示すように蓋体
87の突起87aがカートリッジ88cに当接して、デ
テント機構Dを固定できるようにしている。従って、蓋
体87の取付けと同時にクラッチフォークシャフト82
にデテント機構Dを組み付けた状態で固定できるように
しており、組立ての簡略化を図ることができる構成とし
ているのである。
【0047】次に、上記のような構成としたトランスミ
ッションMにおいて、駆動力の伝達の様子について説明
する。即ち、走行油圧モータ24のモータ軸24aの回
転出力が図10・図12に示すように出力ギア42→入
力ギア43a→副変速機構32と伝達され、該副変速機
構32において変速したのち出力ギア49→カウンター
軸57上のカウンターギア54→センタギア46と伝達
されて、サンギア軸39を回転駆動させる。そして、該
駆動力をサンギア36から左右の遊星歯車装置35L・
35Rを介し車軸40L・40Rに伝達させることによ
り、左右の駆動スプロケット34L・34Rを同一方向
に回転駆動させ、クローラ式走行装置2L・2Rを駆動
させるのである。
【0048】一方、図11・図12に示すように、左右
の前記リングギア38L・38Rは、上記ステアリング
系ドライブトレーンSに連動連結されており、さらに、
旋回用のステアリングHST28の出力軸27aに固設
される出力ギア97がステアリング系ドライブトレーン
Sの入力ギア43bに連動連結されている。
【0049】そして、図11・図12に示すように、旋
回用のステアリングHST28の旋回油圧モータ27の
回転出力は、出力軸27aから出力ギア97→カウンタ
ー軸43上の入力ギア43b→伝動ギア91と伝達さ
れ、旋回入力軸90、クラッチ装置Cを介してクラッチ
軸61へと伝達される。
【0050】以下に、上記クラッチ装置Cについて説明
する。即ち、図11に示すように、前記旋回入力軸90
には同歯数の駆動ギア90a・90bが固定され、ま
た、クラッチ軸61上には、該駆動ギア90a・90b
と常時噛合するクラッチギア61a・61bが遊嵌配置
されている。そして、両クラッチギア61a・61bの
間に、該クラッチギア61a・61bの各々に対して係
脱自在なクラッチスライダ61cを、クラッチ軸61と
相対回転不能で、かつ軸方向摺動自在に設けて、前記ク
ラッチ装置Cを構成している。このクラッチスライダ6
1cは前述のクラッチフォークシャフト82に連結さ
れ、副変速機構32が中立位置にあるときにはクラッチ
ギア61a・61bのいずれとも係合せず、副変速機構
32が一速から三速までの伝動状態にあるときのみ係合
して旋回入力軸90からの動力をクラッチ軸61に伝達
し、クラッチ軸61と一体的に設けられた出力ギア64
より、減速ギア63L・63Rへ出力するように構成さ
れている。
【0051】上記減速ギア63L・63Rは大径ギア・
小径ギアを一体的に構成した二連ギアとしており、それ
ぞれ減速軸63上に配置されて遊転可能に支持され、上
記出力ギア64に両ギア63L・63Rの大径ギアが噛
合される。そして、一の減速ギア63Rの小径ギアはリ
ングギア38Rに噛合される一方、他の減速ギア63L
の小径ギアは、アイドル軸62上の逆転ギア62aに噛
合され、該逆転ギア62aは上記差動機構33のリング
ギア38Lに噛合される。
【0052】この構成で、出力ギア64の回転は二つの
減速ギア63L・63Rに分岐されて伝達された後、一
の減速ギア63Rの回転は直接的に上記差動機構のリン
グギア38Rに伝達され、他の減速ギア63Rの回転は
上記逆転ギア62aにより正逆変換されて、上記差動機
構のリングギア38Lに伝達される。このようにして、
旋回油圧モータ27の回転出力が分岐されて、互いに逆
方向かつ等速とされて、左右のリングギア38L・38
Rへ伝達されるのである。これら逆転ギア62a、減速
ギア63L・63R等により、正逆転付与機構Rが構成
される。
【0053】ここで、図12に示すように、走行系ドラ
イブトレーンPはミッションケース22後部に略上下方
向に配設され、ステアリング系ドライブトレーンSはミ
ッションケース22前部に略上下方向に配設される一
方、上記出力ギア64の回転を逆転して差動機構のリン
グギア38Rに伝達する逆転ギア62aは、出力ギア6
4の回転を直接的に差動機構のリングギア38Lに伝達
する減速ギア63Rよりも、後方寄りの位置に設けてい
る。即ち、走行系の駆動伝達経路Pと、ステアリング系
の駆動伝達経路Sのうち正転側の伝達経路とに挟まれた
位置に、上記逆転ギア62aを設ける構成としているの
である。従って、二つの動力伝達経路の間のスペースに
逆転ギア62aを納まり良く配置することができるの
で、ミッションケースの幅(本実施例では、前後方向の
幅)が小さい、コンパクトなトランスミッションを提供
できるのである。
【0054】そして、このような構成で、走行油圧ポン
プ23の可動斜板145に対するコントロールアーム2
3cが、運転席近傍に配備した走行操作具である主変速
レバー68に図外のリンク機構を介して連動連係されて
おり、走行駆動HST25は該主変速レバー68の回動
操作により可動斜板145の傾斜角度が変更されて走行
油圧モータ24の正逆の回転方向と回転数増減及び回転
停止の制御を行う。また、旋回油圧ポンプ26の可動斜
板146に対するコントロールアーム26cが操向ハン
ドル19に図外のリンク機構を介して連動連係されてお
り、旋回用のステアリングHST28は該操向ハンドル
19の回動により可動斜板146の傾斜角度が変更され
て旋回油圧モータ27の正逆の回転方向と回転数増減及
び回転停止の制御を行うよう構成されている。
【0055】そして、操向ハンドル19を直進走行位置
におくと、旋回油圧ポンプ26が中立位置となり、旋回
油圧モータ27の駆動が停止して左右のリングギア38
L・38Rが静止された状態となり、該状態で主変速レ
バー68にて走行油圧ポンプ23より圧油を吐出させて
走行油圧モータ24を駆動すると、その回転はセンタギ
ア46からサンギア36を介して左右の遊星歯車装置3
5L・35Rのプラネタリギア37L・37Rに伝達さ
れ、キャリア41L・41R、車軸40L・40Rを介
し、左右の駆動スプロケット34L・34Rが左右同回
転方向の同一回転数で駆動されて、機体の前進直進走行
が行われる。また、主変速レバー68にて走行油圧ポン
プ23からの圧油吐出方向を反転させると、前記と逆方
向の駆動力が伝達され、機体は後方へ直進走行を行う。
【0056】そして、操向ハンドル19を右に切ると、
旋回油圧ポンプ26は作動状態となって圧油を吐出し、
該圧油を受けて旋回油圧モータ27が駆動される。該旋
回油圧モータ27から出力された動力は旋回入力軸90
からクラッチ装置Cを経て、同一回転数のまま二手に分
岐され、その一方は前記遊星歯車装置35Lのリングギ
ア38Lを正転させ、他方は遊星歯車装置35Rのリン
グギア38Rを逆転させる。正転するリングギア38L
の回転数はサンギア36によって正転している左キャリ
ア41Lの回転数に加算される一方、逆転するリングギ
ア38Rの回転数はサンギア36によって正転している
右キャリア41Rの回転数に減算される。これによって
両駆動スプロケット34L・34Rの駆動状態を維持し
つつ、左の駆動スプロケット34Lの回転数が右の駆動
スプロケット34Rのそれよりも高くなって、右方へ進
路が変更されるのである。
【0057】旋回油圧ポンプ26からの吐出油量は操向
ハンドル19の切れ角度が大きくなるに従って増加し、
これに応じて旋回油圧モータ27の回転数も無段に増加
するので、左右の駆動スプロケット34L・34Rに生
じる相対回転差は次第に大きくなり、より小さな旋回半
径で機体が旋回することとなる。また、操向ハンドル1
9を左に切ると、旋回油圧ポンプ26の圧油吐出方向が
反転して旋回油圧モータ27の回転方向が逆になり、こ
れによって最終的に、左キャリア41Lの回転数が減算
される一方、右キャリア41Rの回転数が加算されて、
右の駆動スプロケット34Rの回転数が左の駆動スプロ
ケット34Lのそれよりも高くなって左方へ進路が変更
されることとなる。
【0058】また、ステアリング系ドライブトレーンS
の経路に配置された旋回入力軸90には、直進性を良好
とするための中立ブレーキ機構Bが、図6に示す如く配
設されている。この中立ブレーキ機構Bは、旋回入力軸
90上に一体的に装着された摩擦板とミッションケース
22側に装着された摩擦板とが重合してなる摩擦ブレー
キ100、及び該摩擦ブレーキ100を押圧するピスト
ン101により構成される。該ピストン101は油圧駆
動とされ、電磁弁(図5・図7における180)により
圧油の供給が行われ、該電磁弁180は図示せぬコント
ローラに接続されて、操向ハンドル19が中立状態にあ
るときは該電磁弁180が開かれるように電気的に制御
されている。
【0059】このような構成において、オペレータが操
向ハンドル19を中立(直進)状態におくと、電磁弁1
80は「開」となるようコントローラにより制御され、
ピストン101が駆動されて摩擦ブレーキ100を押圧
して、制動作用が発生する。これにより、旋回油圧ポン
プ26の中立位置が正確に出ておらず、旋回油圧モータ
27が微動に回転しようとしても、旋回入力軸90が制
動されているので、左右のリングギア38L・38Rの
静止固定状態が維持され、直進性が良好に維持されるの
である。
【0060】続いて、図示せぬハンドブレーキを操作す
ることにより走行系ドライブトレーンPに制動力を付与
させる駐車ブレーキ機構Tについて、図10を用いて説
明する。即ち、まず、図外のハンドブレーキに連動連結
したブレーキアーム113を回動操作すると、カム軸1
10が該ブレーキアーム113に連動して回転する。そ
してカム軸110の回転によりプレッシャープレート1
11が回動するとともに右方向(図10における左方
向)への推力が発生して、副変速従動軸45上に一体的
に装着された摩擦板とミッションケース22側に装着さ
れた摩擦板とが重合してなる多板式摩擦ブレーキ112
を押圧する。この押圧力により、副変速従動軸45に抵
抗を与え、ブレーキ作用を発生させるよう構成している
のである。
【0061】次に、上記構成のトランスミッションMに
おけるオイルフローについて、主に図20を参照しなが
ら説明する。図20はトランスミッションの潤滑油の流
れを表した図である。
【0062】即ち、図5・図12に示すように、ミッシ
ョンケース22内に作動油を吸い上げるための油路10
5が上下方向に配置され、該油路105はミッションケ
ース22の前方内部に一体的に形設されて、その上端部
にはミッションケース22内に配設されたサクションス
トレーナ106が位置している。尚、図5・図8・図1
2に示す190はブリーザ機構を有するキャップ、19
1はミッションケース22上面に立設され、その先端に
該キャップ190が取付けられるパイプ部材であり、該
パイプ部材191を介してミッションケース22内の潤
滑油の油面より十分高い位置にキャップ190を設ける
ことにより、ミッションケース内に配設されたギアが潤
滑油を跳ね上げても該キャップ190の高さまでは届か
ないようにして、該キャップ190から潤滑油が漏れ出
ないようにしている。
【0063】そして、油路105内を吸い上げられてサ
クションストレーナ106にて異物等を除去された潤滑
油は、二手に分岐され、そのうち一方はチャージポンプ
CPの吸入ポートに配管P1を介して導入され(図5・
図8)、吐出ポートから配管P2を介して吐出された潤
滑油は、ラインフィルタF、配管P3、管継手J1を介
して、走行駆動HST25のセンタセクション25b内
の油補給ポートに導入される。他方は、図8に示す配管
P9を介して、エンジン21の出力軸21aに設けられ
る刈取部昇降用ポンプSPの吸入ポートに導入され、該
ポンプSPの吐出ポートから吐出された油は、上記刈取
昇降用油圧シリンダ11を作動させるための昇降バルブ
ユニットVUに、ポンプポート153を介して導入され
る。
【0064】昇降バルブユニットVUにて、刈取昇降用
油圧シリンダ11に作動油を供給する回路には、図20
に示すように、方向制御弁147、ロードチェック弁1
34、スローリターン弁135が配設され、刈取昇降用
油圧シリンダ11に対する作動油の供給と排出を制御
し、シリンダポート155を介して刈取昇降用油圧シリ
ンダ11に対する作動油を給排可能としている。また、
リリーフ弁148により刈取昇降用油圧シリンダ11の
作動油圧を規定している。そして、刈取昇降用油圧シリ
ンダ11側から排出された作動油は、タンクポート15
4から配管P8を介して、後述のワンウェイクラッチ潤
滑部Wへ導入される。
【0065】一方、走行駆動HST25のセンタセクシ
ョン25b内には、油の補給時にのみ開く一対のチェッ
クバルブ130、中立範囲を拡大するための絞り131
が配置される。また、ステアリングHSTのセンタセク
ション28b内にも、同様にチェックバルブ132、絞
り133が配置される。
【0066】そして、図9・図12に示すように、走行
駆動HST25とステアリングHST28の間には上下
二本のパイプ78・79が配設されて、上記管継手J1
から導入された潤滑油は、走行駆動HST25の走行油
圧ポンプ23・モータ24からの油漏れによる作動油の
減少(油圧の低下)を補償した後、図9に示す上記二本
のパイプのうち下側のパイプ79を経由して、ステアリ
ングHST28のセンタセクション28b内の作動油補
給ポートに導入されて、ステアリングHST28の旋回
油圧ポンプ26・モータ27からの油漏れによる作動油
の減少(油圧の低下)を補償する。
【0067】そして、両HST25・28のチャージ圧
(補給油圧)を規定するチャージリリーフバルブ143
が走行駆動HST25のセンタセクション25b内に設
けられており、該バルブ143によりリリーフされた油
や走行油圧ポンプ23・モータ24より漏れた油は、走
行駆動HST25のケース25a内に導入されて、走行
油圧ポンプ23・モータ24の潤滑及び冷却を行う。ま
た、ステアリングHST28内の旋回油圧ポンプ26・
モータ27より漏れた油は、ステアリングHST28の
ケース28a内に導かれて、ステアリングHSTの旋回
油圧ポンプ26・モータ27の潤滑及び冷却を行う。
【0068】上記走行駆動HST25のケース25a内
部とステアリングHST28のケース28a内部は、図
9に示す上記二本のパイプのうち上側のパイプ78にて
連通されており、走行駆動HST25のケース25a内
にて規定量をオーバーフローした潤滑油は、該上側のパ
イプ78を介してステアリングHST28のケース28
a内部に導入されて、該ケース28a内の油と合流す
る。
【0069】そして、上記ステアリングHST28のセ
ンタセクション28b内の油は、管継手J2からセンタ
セクション28b外へ導かれ、配管P4、及び、上述の
電磁弁(図5・図7における符号180)を介して上記
中立ブレーキ機構Bに導入され、上述のように、該電磁
弁180の操作により上記ピストン101を押圧する作
動油としての役割を果たし、中立ブレーキ機構Bの制動
を行う。
【0070】そして、ステアリングHST28のケース
28a内でオーバーフローした油は、該ケース28a上
面に設けられた管継手J3(図5・図7〜図10)か
ら、配管P5・管継手J4を介して、ワンウェイクラッ
チ潤滑部Wへ導入される。このワンウェイクラッチ潤滑
部Wは、図6・図8・図13に示すように、ミッション
ケース右側半部22Rの外面に設けた中空の導入ケース
77内に設けられるものであって、該導入ケース77に
は、上記ステアリングHST28のケース28a内から
配管P5を介して潤滑油を導入する管継手J4と、上述
の刈取昇降用油圧シリンダ11を制御するバルブユニッ
トVUからの戻り油を配管P8を介して導入する管継手
J5が設けられ、両管継手J4・J5から導入される油
がこのワンウェイクラッチ潤滑部Wにて合流される。そ
して、図13に示す如く、上記刈取PTO軸55の一端
はワンウェイクラッチ潤滑部Wに臨ませてあり、該刈取
PTO軸55内に形設された油路89が上記ワンウェイ
クラッチ潤滑部Wに連通されて、該潤滑部W内に導入さ
れた油の一部は、該油路89を介してワンウェイクラッ
チ73を潤滑して、ミッションケース22内に戻され
る。
【0071】一方、上記導入ケース77には上記二つの
管継手J4・J5のほかに更にもう一つの管継手J6が
設けられており、上記油路89へ導入されない残りの潤
滑油は、図6に示す該管継手J6、配管P7を介して、
図6及び図18に示す管継手J7から副変速操作部Gへ
導入され、支軸84やデテント機構D等を潤滑した後、
図6・図18に示す戻し孔83からミッションケース2
2内に戻される。
【0072】この構成とすることにより、ミッションケ
ース22から走行駆動HST25及びステアリングHS
T28(又は刈取部昇降バルブユニットVU)を経て、
各機構を潤滑したのち再びミッションケース22内に戻
される、潤滑油の流れが形成されるのである。
【0073】以上に本発明の実施例を説明したが、本発
明の技術的範囲は上記の実施例に限定されるものではな
く、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる
本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及
ぶものである。
【0074】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。請求項1に示す如く、
左右車軸のそれぞれに備えさせた遊星歯車装置の三つの
要素のうち第一要素に第一無段変速装置を、第二要素に
第二無段変速装置を、第三要素に上記車軸を、それぞれ
連動連結し、前記第一無段変速装置を作動させたときに
左右の車軸を同方向へ駆動して機体を直進走行させ、前
記第二無段変速装置を作動させたときに左右の車軸に相
対回転差を与えて機体を旋回させるよう構成した作業車
のトランスミッションにおいて、前記第一無段変速装置
を前記第一要素に連動連結する走行系ドライブトレーン
の入力ギアと、前記第二無段変速装置を前記第二要素に
連動連結するステアリング系ドライブトレーンの入力ギ
アとを共通軸上に遊嵌配置するとともに、前記第一無段
変速装置の出力軸と前記第二無段変速装置の出力軸と
を、前記共通軸の軸線方向に沿って向かい合わせに配置
し、前記出力軸上に設置した出力ギアの各々を前記入力
ギアの各々にそれぞれ噛合させたので、走行系ドライブ
トレーン、ステアリング系ドライブトレーンをそれぞれ
構成する二つの伝動ギアを、二本の軸にそれぞれ設ける
構成とせず、一本の軸に共通して設ける構成とすること
で、一本分の軸が不要となり、部品点数が削減され、コ
ンパクト化が図れるとともに、製造工数・コストの低減
も可能となる。
【0075】請求項2に示す如く、請求項1記載の作業
車のトランスミッションにおいて、前記走行系ドライブ
トレーンと前記ステアリング系ドライブトレーンとをミ
ッションケース内の前後に並列させるとともに、該ステ
アリング系ドライブトレーンに備わる逆転ギアを両ドラ
イブトレーンの間に配置させたので、二つの動力伝達経
路の間のスペースに逆転ギアを納まり良く配置すること
が可能となるので、ミッションケースのコンパクト化・
軽量化を図ることができ、その結果、トランスミッショ
ンのコンパクト化を図ることができる。例えば、上述の
実施例に示すように、上記の両動力伝達経路をミッショ
ンケースの前後に配する場合は、ミッションケースの前
後方向の幅を小さくできる点で有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るコンバインの全体的な
構成を示した側面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】同じく正面模式図。
【図4】トランスミッションの走行系及びステアリング
系のドライブトレーンのスケルトン図。
【図5】トランスミッションの全体構成を示した正面一
部断面図。
【図6】同じく右側面図。
【図7】同じく左側面図。
【図8】同じく平面図。
【図9】トランスミッションの無段変速部近傍の構成を
示した正面断面拡大図。
【図10】トランスミッションの走行系ドライブトレー
ンの構成を表した正面断面展開図。
【図11】トランスミッションのステアリング系ドライ
ブトレーンの構成を表した正面断面展開図。
【図12】トランスミッションの各ドライブトレーンの
ギアの噛み合い状態を示した側面断面図。
【図13】PTO系ドライブトレーンの構成を表した平
面断面展開図。
【図14】刈取PTO軸を支持するケース及び補強ステ
ーの構成を示した側面一部断面拡大図。
【図15】サンギア軸を左右車軸の間で軸支する構成を
示した正面断面拡大図。
【図16】クラッチフォークシャフトの構成を示した側
面断面拡大図。
【図17】クラッチスライダの摺動操作機構を示した後
面断面展開図。
【図18】同じく側面断面図。
【図19】クラッチフォークシャフトの変速位置決めの
ためのデテント機構の取付手順を示した図。
【図20】トランスミッションの潤滑油の流れを表した
図。
【符号の説明】
M トランスミッション 24a 走行油圧モータのモータ軸(走行駆動HSTの
出力軸) 25 走行駆動HST 27a 旋回油圧モータのモータ軸(ステアリングHS
Tの出力軸) 28 ステアリングHST 35L・35R 遊星歯車装置 36 サンギア(遊星歯車装置の第一要素) 40L・40R 車軸 41L・41R キャリア(遊星歯車装置の第三要素) 58L・58R インターナルギア(遊星歯車装置の第
二要素) 42・97 出力ギア 43 カウンター軸(共通軸) 43a (走行系ドライブトレーンの)入力ギア 43b (ステアリング系ドライブトレーンの)入力ギ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清岡 晃司 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株式 会社神崎高級工機製作所内 Fターム(参考) 3D052 AA17 AA18 BB08 DD01 DD03 DD04 EE01 FF01 GG03 HH01 HH02 JJ00 JJ03 JJ10 JJ21 JJ22 JJ26 JJ31 JJ35

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右車軸のそれぞれに備えさせた遊星歯
    車装置の三つの要素のうち第一要素に第一無段変速装置
    を、第二要素に第二無段変速装置を、第三要素に上記車
    軸を、それぞれ連動連結し、前記第一無段変速装置を作
    動させたときに左右の車軸を同方向へ駆動して機体を直
    進走行させ、前記第二無段変速装置を作動させたときに
    左右の車軸に相対回転差を与えて機体を旋回させるよう
    構成した作業車のトランスミッションにおいて、前記第
    一無段変速装置を前記第一要素に連動連結する走行系ド
    ライブトレーンの入力ギアと、前記第二無段変速装置を
    前記第二要素に連動連結するステアリング系ドライブト
    レーンの入力ギアとを共通軸上に遊嵌配置するととも
    に、前記第一無段変速装置の出力軸と前記第二無段変速
    装置の出力軸とを、前記共通軸の軸線方向に沿って向か
    い合わせに配置し、前記出力軸上に設置した出力ギアの
    各々を前記入力ギアの各々にそれぞれ噛合させたことを
    特徴とする、作業車のトランスミッション。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の作業車のトランスミッシ
    ョンにおいて、前記走行系ドライブトレーンと前記ステ
    アリング系ドライブトレーンとをミッションケース内の
    前後に並列させるとともに、該ステアリング系ドライブ
    トレーンに備わる逆転ギアを両ドライブトレーンの間に
    配置させたことを特徴とする、作業車のトランスミッシ
    ョン。
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