JP2001056653A - 電気泳動表示用表示液、表示粒子及び、それらを利用した表示媒体、表示装置、表示方法、表示カード、記録シート、ディスプレイ、可逆表示型看板 - Google Patents

電気泳動表示用表示液、表示粒子及び、それらを利用した表示媒体、表示装置、表示方法、表示カード、記録シート、ディスプレイ、可逆表示型看板

Info

Publication number
JP2001056653A
JP2001056653A JP2000141562A JP2000141562A JP2001056653A JP 2001056653 A JP2001056653 A JP 2001056653A JP 2000141562 A JP2000141562 A JP 2000141562A JP 2000141562 A JP2000141562 A JP 2000141562A JP 2001056653 A JP2001056653 A JP 2001056653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
particles
electrophoretic display
display medium
electrophoretic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000141562A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunobu Morita
充展 森田
Nariyuki Harada
成之 原田
Kunio Hayakawa
邦雄 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000141562A priority Critical patent/JP2001056653A/ja
Priority to US09/592,439 priority patent/US6400492B1/en
Publication of JP2001056653A publication Critical patent/JP2001056653A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/165Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on translational movement of particles in a fluid under the influence of an applied field
    • G02F1/166Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on translational movement of particles in a fluid under the influence of an applied field characterised by the electro-optical or magneto-optical effect
    • G02F1/167Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on translational movement of particles in a fluid under the influence of an applied field characterised by the electro-optical or magneto-optical effect by electrophoresis

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる色調を有する粒子間の凝集による
混色を起こすことなく高コントラストの表示が実現可能
な電気泳動表示用の表示液、電気泳動表示粒子とそれら
を利用した電気泳動表示媒体、更に電気泳動表示装置、
表示方法、表示カード、記録シート、ディスプレイ、可
逆表示型看板を提供する。 【解決手段】 分散媒中に内部に空隙を有する粒子と該
粒子と色調の異なる顔料粒子を含む電気泳動表示用表示
液、およびかかる表示液をマイクロカプセル内に内包し
た電気泳動表示用表示粒子、並びにこれらを用いた表示
媒体、表示装置、表示方法、表示カード、記録シート、
ディスプレイ、可逆表示看板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界の作用により可
逆的に視認状態を変化させうる電気泳動表示用表示液、
表示粒子及び、それらを用いた電気泳動表示媒体、更に
は電気泳動表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気泳動表示装置は、少なくとも一方は
透明な2枚の基板をスペーサーを介して所用間隔を開け
て対向配置して密閉空間を形成し、この密閉空間に分散
粒子(顔料成分粒子)をこれと色調の異なる色に着色さ
れた分散媒中に分散させた表示液を充填して表示パネル
とし、この表示パネルに電界を印加して表示を得ようと
するもので、透明な基板面が表示面になる。
【0003】密封空間に充填される電気泳動表示用表示
液は、キシレン、イソパラフィン系などの分散媒、二酸
化チタンなどの顔料粒子(分散粒子)、この分散粒子と
色のコントラストを付けるための染料、界面活性剤など
の分散剤及び荷電付与剤などの添加剤から構成される。
この表示液に電界を印加することにより表示液中の分散
粒子が透明板側に移動し表面には分散粒子の色が現れ
る。これと逆方向の電界を印加する事により、分散粒子
は背面側に移動し表面には染料により着色された分散媒
の色が現れる。
【0004】この様な電気泳動表示装置は、電界の向き
を制御することにより所望の表示を得る表示装置であ
り、表示液が比較的入手容易な低コスト材料である、視
野角が通常の印刷物並に広い、消費電力が小さい、メモ
リー性を有する等の長所を持つことから安価な表示装置
として注目されている。
【0005】また、この様な分散粒子と該分散粒子と異
なる色調に着色された分散媒とからなる分散系(電気泳
動用表示液)をマイクロカプセル中に封入し、これらの
マイクロカプセルを電極間に配装する構成の電気泳動表
示装置が提案され(特開平1−86116/平成8年登
録 第2551783号)、電気泳動表示装置の構成方
法としても簡便な手段が提案されるようになってきた。
この方法のメリットとして泳動粒子の偏在による表示の
不均一が防げる点がある。しかし、この方法においても
内包される表示液が有色の染料溶液と顔料粒子の分散液
を利用しているものであることから、後述するようにコ
ントラストが不十分である。
【0006】この様な電気泳動表示用表示液は、染料な
どを溶解して着色された分散媒中に一般に二酸化チタン
などの高屈折率の無機顔料を分散させているために、顔
料成分の色を表示する際に着色された分散媒との間で混
色が発生し、コントラストを大幅に低下させる欠点を有
している。この問題は、顔料表面への染料の吸着及び、
顔料と顔料の間隙への染料溶液の侵入によるものと考え
られ、着色された分散媒を用いた電気泳動用表示液にと
っては避けがたい問題である。この問題は、顔料粒子と
して白色顔料を用いた場合に顕著で、地肌部(非記録
部)の白さを大幅に低下させるために、表示材料にとっ
て致命的な欠陥につながりかねない。このような問題点
を解決するために、過去において、分散媒の着色に用い
られる染料として顔料表面に対して非吸着性の染料を用
いる事(Phlips Lab:Conference
Record of 1980 Biennial
Disp.Res.Conf.)、分散媒中の染料濃度
を低くすること(XeroxPaloAlto:Pro
c.SID,Vol.18,3/4,1977)や、染
料濃度、顔料濃度、界面活性剤の最適化(松下:Pro
c.SID,Vol.18,No3/4,1977)に
よる改善も提案されている。しかし、これらの方法で
は、効果が不十分であるばかりでなく、染料溶液による
表示濃度の低下や応答速度低下という問題を引き起こし
てしまい実用的な解決策に至っていないのが現状であ
る。
【0007】そこで、着色された分散媒を用いるシステ
ムの有する上記欠点を解決する手段として、染料溶液を
用いないシステムが提案されている。例えば、高絶縁性
低粘度の無色分散媒中に色調及び電気泳動性が互いに異
なる少なくとも2種類の電気泳動性粒子を分散した液を
少なくとも一方が透明な2枚の対向電極間にスペーサー
を介して形成されるセル内に封入した電気泳動表示素子
が提案されている(特開昭62−269124)。しか
し、これらの系では色調の異なる電気泳動性粒子の帯電
電荷が反対(正と負の組合せ)である為に、粒子間の電
気的な引力による凝集が発生することで混色を起こし、
良好なコントラストを有する表示を実現することは困難
である。また、高絶縁性低粘度の無色分散媒中に電気泳
動性が同一で色調及び、電気泳動速度が互いに異なる少
なくとも2種類の電気泳動性粒子を分散した液を少なく
とも一方が透明な2枚の対向電極間にスペーサーを介し
て形成されるセル内に封入した電気泳動表示素子が提案
されている(特開昭63−50886)が、この場合は
同一方向に移動する色調の異なる電気泳動性粒子の移動
速度差を単に利用したものである為に、電気泳動表示を
繰り返す際に粒子の入れ替わり(移動速度による表示色
のコントロール)を制御することが非常に困難であり、
結果としてコントラストの高い表示を実現することはで
きない。更に、原理的に一方の面において異なる色調を
同時に表示することは、不可能であるので実用性に欠け
ている。
【0008】また、先述の特開昭62−269124に
て提案されている電気泳動用表示液と同一の分散系をマ
イクロカプセル内に内包した例がWO98/03896
に例示されているが、この場合も電気泳動性微粒子間の
電気的な引力による凝集による混色がマイクロカプセル
内で発生し、混色を起こしてしまう為に実用的な手段で
はない。
【0009】一方、この様な色調及び電気泳動性(帯電
電荷)が互いに異なる2種類の電気泳動性粒子を分散し
た液を電気泳動用表示液として用いる系において問題と
なっている粒子間の凝集を防ぐ為の手段として、電荷調
整剤の添加や粒子の表面処理等による立体的反発効果を
用いることが提案されている(特表平8−51079
0)が、これらの方法では電気泳動特性の異なる(反対
電荷を有していて、反対方向に泳動する)電気泳動性粒
子間の凝集を完全に防ぐことは困難であり、良好なコン
トラストを実現するには至っていない。また、樹脂と白
色顔料からなる隠蔽用白色粒子と表示用着色粒子と溶媒
からなる画像表示用インク組成物が提案されている(特
開平10−149117)が、ここで提案されている白
色粒子は、白色顔料を混練・粉砕、分散状態からの重
合、凝集によって樹脂と複合化したものであり、通常、
染料によって着色された分散媒を用いる電気泳動用表示
液において溶媒との比重差を調整する目的で使用されて
いる白色粒子と同じである。従って、色調の異なる顔料
(磁性粉単独又は、混合物からなる表示用着色顔料)と
の組合せにおいて、2種類の粒子間における凝集を低減
させる機能を持ち合わせていない為に前述の技術と同様
に凝集による混色を引き起こしてしまい、コントラスト
の低下を引き起こしてしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、異な
る色調を有する粒子間の凝集による混色を起こすことな
く高コントラストの表示が実現可能な電気泳動表示用の
表示液、電気泳動表示粒子とそれらを利用した電気泳動
表示媒体、更に電気泳動表示装置、表示方法、表示カー
ド、記録シート、ディスプレイ、可逆表示型看板を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は電気泳動表示用
表示液として、分散粒子とこれと色調の異なる色に着色
された分散媒からなる分散液の代わりに、分散媒中に内
部に空隙を有する粒子とそれと色調の異なる顔料粒子を
含むことを特徴とした分散液を用いることで、表示部と
非表示部(地肌部)のコントラストを高くすることが実
現される。また、本発明の電気泳動表示用表示液をマイ
クロカプセル内に内包した電気泳動表示用表示粒子にお
いても同様にコントラストを高くすることが実現され
る。更に、本発明の電気泳動表示用表示液及び、電気泳
動表示用表示粒子を用いた電気泳動表示媒体及において
も表示部と非表示部(地肌部)のコントラストを高くす
ることが実現される。また、これらの電気泳動表示媒体
を用いた電気泳動表示装置も実現される。
【0012】本発明の電気泳動表示用表示液及び電気泳
動表示用表示粒子において用いることのできる内部に空
隙を有する粒子の特徴は、粒子内部に充填されていない
空間を有するものであり、その空間は隔壁によって形成
されたもの以外に多孔質等の各種状態によって形成され
たものであっても構わないが、組み合わせる溶媒との関
係において、外部からの溶媒の浸透による空隙の消滅が
発生することがなく、溶媒中において空隙が維持されて
いる必要がある。
【0013】この様な粒子としては、有機材料、無機材
料及び、両者の複合によって構成されるものがあり、有
機ポリマーからなる中空粒子、有機ポリマーからなる多
孔質粒子、無機物質からなる中空粒子、無機物質からな
る多孔質粒子及び、これら内部に空隙を有する粒子の表
面を樹脂膜等で覆った粒子等を挙げることができ、中で
も有機ポリマーからなる中空粒子は、無機材料系のもの
に比べて比重が小さく分散媒中での分散性の観点から好
ましい。
【0014】この様な有機ポリマーからなる中空粒子及
び、有機ポリマーからなる多孔質粒子としては、従来公
知の方法で製造することが可能であり、微粒子ポリマー
の新展開(東レリサーチセンター)、微孔性ポリマーと
その応用展開(東レリサーチセンター)や高分子微粒子
の最新技術と用途展開(シーエムシー)などをはじめと
する各種文献に掲載されている各種方法によって作製す
ることが可能である。例えば、乳化重合を利用した方
法、シード乳化重合法、ソープフリー重合法、分散重合
法、懸濁重合法+発泡を利用した方法、シード重合法+
発泡を利用した方法、シード重合+重合収縮を利用した
方法、W/O/Wエマルジョンの懸濁重合による方法、
スプレードライの液滴の表面乾燥を利用した方法、ポリ
マーエマルジョンを電解質固体粒子の添加により凝集さ
せるシード凝集法などがあげられるがこれらの方法によ
って作製されたものに限定されるものではない。
【0015】また、有機ポリマーからなる中空粒子及
び、有機ポリマーからなる多孔質粒子を構成する有機ポ
リマーの材質としても従来公知のポリマー材料から選ば
れるものを使用する分散媒に溶解しない組合せにおいて
用いることができる。これらの例としては、スチレン
系、スチレン−アクリル系、スチレン−イソプレン系、
ジビニルベンゼン系、メチルメタクリレート系、メタク
リレート系、エチルメタクリレート系、エチルアクリレ
ート系、n−ブチルアクリレート系、アクリル酸系、ア
クリロニトリル系、アクリルゴム−メタクリレート系、
エチレン系、エチレン−アクリル酸系、ナイロン系、シ
リコーン系、ウレタン系、メラミン系、ベンゾグアナミ
ン系、フェノール系、フッソ(テトラクロロエチレン)
系、塩化ビニリデン系、4級ピリジニウム塩系、合成ゴ
ム、セルロース、酢酸セルロース、キトサン、アルギン
酸カルシウム等のポリマー材料及び、これらのポリマー
材料に対して架橋を行うことで耐溶剤性機能を向上させ
たポリマー材料を挙げることができるが、これらのポリ
マー材料に限定されるものではない。
【0016】また、前記の方法、材料を用いることによ
って作られたものの一例としては、例えば、スチレン−
アクリル系のローム・アンド・ハース社のローペイク、
架橋型スチレン−アクリル系のJSR製中空粒子、松本
油脂の熱膨張マイクロカプセル、大日本インキのGrn
ngollなどが挙げられるが、これらのものに限定さ
れるものではない。尚、これらのこれらの中空粒子を使
用するにあたり乾燥品(ドライ品)の場合は、そのまま
用いることができるが、エマルション等の液状のものに
ついては、乾燥して用いることができる。
【0017】更に、有機ポリマーからなる中空粒子、有
機ポリマーからなる多孔質粒子の表面に対して、各種の
無機顔料粒子を付着させた複合粒子も同様の機能を有す
るものであり、後述する内部に空隙を有する粒子と色調
の異なる顔料粒子との複合粒子を挙げることができる。
その一例として、有機ポリマーからなる中空粒子と二酸
化チタンとのオーダードミクスチャーなる複合粒子を挙
げる事が出来る。また、これらの粒子は、各種表面改質
を施した状態でも用いることが可能である。この場合の
表面改質の方法としては、顔料粒子に対して通常行われ
る各種の方法を適用することができ、例えば、ポリマー
をはじめとする各種化合物を顔料表面にコートマイザー
法をはじめとする各種方法によるコーティング、各種カ
ップリング剤による表面処理、グラフト重合処理などが
挙げられる。
【0018】また、本発明で用いる上記の内部に空隙を
有する粒子は、白色のものだけでなく必要に応じて白色
以外の各種の色に染色により着色して用いることが可能
である。
【0019】次に、無機材料からなる中空粒子及び、無
機物質からなる多孔質粒子としては、従来公知の方法で
作製される各種の無機材料からなる中空粒子及び、無機
物質からなる多孔質粒子を用いることができる。これら
の製法の一例としては、粉床法、トポケミカル法、メカ
ノケミカル反応等の付着を利用した方法、表面沈積法、
含浸法、界面反応法等の沈殿反応を利用する方法、更に
は、界面ゲル化反応法等を挙げることができる。
【0020】これらの具体的な例としては、例えば、界
面反応法(新しい材料設計法への挑戦/1998年5月
29日:セミナー資料)を用いる事によって作製された
シリカ、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ
酸ストロンチウム、ケイ酸バリウム、炭酸コバルト、酸
化コバルト、コバルト、酸化鉄、コバルト−鉄炭酸塩、
塩基性炭酸銅、金属銅、炭酸ニッケル等の無機球形中空
粒子及び、無機球形多孔質粒子や、界面ゲル化反応法
(色材,70(2)84−91,1997)によって作
製された酸化アルミ、二酸化チタン等の無機球形中空粒
子及び、無機球形多孔質粒子が挙げられる。また、各種
の無機材料を焼成により発泡させたものも同様の機能を
もっており、これらの例としては、発泡性シリカを挙げ
る事が出来る。
【0021】また、これらの無機材料からなる中空粒子
及び、無機物質からなる多孔質粒子は、顔料単独の微粒
子としてだけでなく、前記と同様に各種表面改質を施し
た状態でも用いることが可能である。この場合の表面改
質の方法としては、顔料粒子に対して通常行われる各種
の方法を適用することができ、例えば、ポリマーをはじ
めとする各種化合物を顔料表面にコートマイザー法をは
じめとする各種方法によるコーティング、各種カップリ
ング剤による表面処理、グラフト重合処理したものなど
が挙げられる。また、これらの顔料粒子は、メカノケミ
カル的な処理を施した状態でも用いることが可能であ
り、顔料粒子どうし、または、ポリマー粒子・中空ポリ
マー粒子との間で形成された複合粒子、更に、各種樹脂
との間で形成された複合粒子等の形態としても用いるこ
とが可能である。
【0022】これら内部に空隙を有する粒子としては、
構成する表示媒体との関係で各種粒径のものを用いるこ
とが可能であり、粒子径0.01〜100μmくらいの
ものが用いられ、粒子の分散性、表示の精細性等の観点
から0.1〜10μmのものが好ましく用いられるが、
本発明はこれらのサイズに限定されるものではない。
【0023】本発明の電気泳動表示用表示液及び電気泳
動表示用表示粒子において用いることのできる内部に空
隙を有する粒子と色調の異なる顔料粒子としては、有色
または無色(白色)の無機顔料粒子、有機顔料粒子を用
いることが可能である。ここで言う顔料粒子とは、分散
媒として用いる溶媒との組合せにおいて、溶媒に対する
溶解性が低いものであり、溶媒中において分散された粒
子状態で存在できるものである。無機顔料粒子として
は、鉛白、亜鉛華、リトポン、二酸化チタン、硫化亜
鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、カオリン、雲
母、硫酸バリウム、グロスホワイト、アルミナホワイ
ト、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、カドミウムイ
エロー、カドミウムリポトンイエロー、黄色酸化鉄、チ
タンイエロー、チタンバリウムイエロー、カドミウムオ
レンジ、カドミウムリポトンオレンジ、モリブデートオ
レンジ、ベンガラ、鉛丹、銀朱、カドミウムレッド、カ
ドミウムリポトンレッド、アンバー、褐色酸化鉄、亜鉛
鉄クロムブラウン、クロムグリーン、酸化クロム、ビリ
ジアン、コバルトグリーン、コバルトクロムグリーン、
チタンコバルトグリーン、紺青、コバルトブルー、群
青、セルリアンブルー、コバルトアルミニウムクロムブ
ルー、コバルトバイオレット、ミネラルバイオレット、
カーボンブラック、鉄黒、マンガンフェライトブラッ
ク、コバルトフェライトブラック、銅クロムブラック、
銅クロムマンガンブラック、黒色低次酸化チタン(チタ
ンブラック)、アルミニウム粉、銅粉、鉛粉、鈴粉、亜
鉛粉等が挙げられる。有機顔料粒子としては、ファスト
イエロー、ジスアゾイエロー、縮合アゾイエロー、アン
トラピリミジンイエロー、イソインドリンイエロー、銅
アゾメチンイエロー、キノフタロインイエロー、ベンズ
イミダゾロンイエロー、ニッケルジオキシムイエロー、
モノアゾイエローレーキ、ジニトロアニリンオレンジ、
ピラゾロンオレンジ、ペリノンオレンジ、ナフトールレ
ッド、トルイジンレッド、パーマネントカーミン、ブリ
リアントファストスカーレット、ピラゾロンレッド、ロ
ーダミン6Gレーキ、パーマネントレッド、リソールレ
ッド、ボンレーキレッド、レーキレッド、ブリリアント
カーミン、ボルドー10B、ナフトールレッド、キナク
リドンマゼンタ、縮合アゾレッド、ナフトールカーミ
ン、ペリレンスカーレッド、縮合アゾスカーレッド、ベ
ンズイミダゾロンカーミン、アントラキノニルレッド、
ペリレンレッド、ペリレンマルーン、キナクリドンマル
ーン、キナクリドンスカーレッド、キナクリドンレッ
ド、ジケトピロロピロールレッド、ベンズイミダゾロン
ブラウン、フタロシアニングリーン、ビクトリアブルー
レーキ、フタロシアニンブルー、ファストスカイブル
ー、アルカリブルートーナー、インダントロンブルー、
ローダミンBレーキ、メチルバイオレットレーキ、ジオ
キサジンバイオレット、ナフトールバイオレットが挙げ
られる。これらの顔料粒子の中で、黒色低次酸化チタン
(チタンブラック/一般式Tin2n-1)、二酸化チタ
ンが好ましい。ここでいう、黒色低次酸化チタン(一般
式Tin2n-1)は、二酸化チタンの部分還元[一般的
には二酸化チタン(TiO2)とチタン(Ti)を真空
中で焼成]することで得られ、その構造は一般式Tin
2n-1で表される。この化合物は、nの値によって黒色
系(青銅色・紫黒色・青黒色)から灰色までの各種色調
を示すものであり、必要に応じて各種色調のものを単独
で又は混合して用いることができる。
【0024】また、これらの顔料粒子は、顔料単独の微
粒子としてだけでなく、各種表面改質を施した状態でも
用いることが可能である。この場合の表面改質の方法と
しては、顔料粒子に対して通常行われる各種の方法を適
用することができ、例えば、ポリマーをはじめとする各
種化合物を顔料表面にコートマイザー法をはじめとする
各種方法によりコーティングしたもの、チタネート系・
シラン系などの各種カップリング剤によるカップリング
処理したもの、グラフト重合処理したものなどが挙げら
れるが、中でもカップリング剤による処理が好ましい。
また、これらの顔料粒子は、メカノケミカル的な処理を
施した状態でも用いることが可能であり、顔料粒子どう
し、または、ポリマー粒子・中空ポリマー粒子との間で
形成された複合粒子、更に、各種樹脂との間で形成され
た複合粒子等の形態としても用いることが可能であり、
これら複合粒子に対しても前記の各種表面改質を施した
状態で用いることが可能である。
【0025】またこれらの顔料粒子としては、構成する
表示媒体との関係で各種粒径のものを用いることが可能
であり0.01〜100μmくらいのものが用いられ、
中でも泳動性等の観点から粒子径0.01〜10μmの
ものが好ましく用いられるが、本発明はこれらのサイズ
に限定されるものではない。
【0026】本発明において内部に空隙を有する粒子と
は色調の異なる顔料粒子の表面処理に用いるカップリン
グ剤とは、異種物質の界面で起こる現象を調節する表面
改質剤である。この様な特性を有する物質には有機金属
系化合物が多く、クロム系カップリング剤、シラン系カ
ップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミニ
ウム系カップリング剤、ジルコニウム系カップリング
剤、ジルコアルミネートカップリング剤、更には、フッ
素系カップリング剤などがある。これら各種カップリン
グ剤としては例えば以下のようなものが挙げられるが、
これらに限られるものではない。
【0027】シラン系カップリング剤 3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプ
ロピルメチルジエトキシシラン、3−ウレイドプロピル
トリエトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリメトキ
シシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3
−アミノプロピル−トリス(2−メトキシ−エトキシ−
エトキシ)シラン、N−メチル−3−アミノプロピルト
リメトキシシラン、N−アミノエチル−3−アミノプロ
ピル−トリメトキシシラン、ジアミノシラン、N−アミ
ノエチル−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、トリアミノプロピル−トリメトキシシラン、3−
4,5ジヒドロイミダゾールプロピルトリエトキシシラ
ン、3−メタクロリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3
−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロ
ピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリ
エトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラ
ン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3−
シアノプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリクロロ
シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキ
シシラン、ビニルトリ(2−メトキシエトキシ)シラ
ン、ヘキサメチルジシラザン、N,O−ビス(トリメチ
ルシリル)アセトアミド、メチルトリメトキシシラン、
メチルトリエトキシシラン、エチルトリクロロシラン、
n−プロピルトリメトキシシラン、イソブチルトリメト
キシシラン、アミルトリクロロシラン、オクチルトリエ
トキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエト
キシシラン、メチルトリ(メタクリロイルオキシエトキ
シ)シラン、メチルトリ(グリシジルオキシ)シラン、
長鎖アルキルトリエトキシシラン、テトラメチルシリケ
ート、テトラエチルシリケート、ビニルトリス(2−メ
トキシエトキシ)シラン、3−グリシドキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロ
ヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエ
チル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β
(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン塩酸塩、ビニルトリアセトキシ
シラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシラン、オ
クタデシルジメチル[3−(トリメトキシシリル)プロ
ピル]アンモニウムクロライド、γ−クロロプロピルメ
チルジクロロシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチ
ルジメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリ
メチルエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジ
メチルジエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テト
ラエトキシシラン、メチルジメトキシシラン、メチルジ
エトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチルビ
ニルメトキシシラン、ジメチルビニルエトキシシラン、
メチルビニルジメトキシシラン、メチルビニルジエトキ
シシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ジフェニルジ
エトキシシラン、トリメチルクロロシラン、ジメチルジ
クロロシラン、メチルトリクロロシラン、メチルジクロ
ロシラン、ジメチルクロロシラン、ジメチルビニルクロ
ロシラン、メチルビニルジクロロシラン、メチルクロロ
ジシラン、トリフェニルクロロシラン、メチルジフェニ
ルクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、メチルフ
ェニルジクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ク
ロロメチルジメチルクロロシランヘキサメチルジシラザ
ン、サイクリックシラザン混合物、N,N−ビス(トリ
メチルシリル)ウレア、N−トリメチルシリルアセトア
ミド、ジメチルトリメチルシリルアミン、ジエチルトリ
メチルシリルアミン、トリメチルシリルイミダゾール、
N−トリメチルシリルフェニルウレア等。
【0028】チタネート系カップリング剤 イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプ
ロピルトリステアロイルチタネート、イソプロピルトリ
オクタノイルチタネート、イソプロピルジメタクリルイ
ソステアロイルチタネート、イソプロピルトリドデシル
ベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピルイソステ
アロイルジアクリルチタネート、イソプロピルトリ(ジ
オクチルホスフェート)チタネート、イソプロピルトリ
クミルフェニルチタネート、イソプロピルトリス(ジオ
クチルパイロホスフェート)チタネート、イソプロピル
トリ(n−アミノエチル−アミノエチル)チタネート、
テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チ
タネート、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファ
イト)チタネート、テトラ(2,2−ジアリルオキシメ
チル−1−ブチル)ビス(ジトリデシル)ホスファイト
チタネート、ジクミルフェニルオキシアセテートチタネ
ート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシア
セテートチタネート、ジイソステアロイルエチレンチタ
ネート、ビス(ジオクチルパオロホスフェート)エチレ
ンチタネート、ビス(ジオクチルパオロホスフェート)
ジイソプロピルチタネート、テトラメチルオルソチタネ
ート、テトラエチルオルソチタネート、テトラプロピル
オルソチタネート、テトライソプロピルテトラエチルオ
ルソチタネート、テトラブチルオルソチタネート、ブチ
ルポリチタネート、テトライソブチルオルソチタネー
ト、2−エチルヘキシルチタネート、ステアリルチタネ
ート、クレシルチタネートモノマー、クレシルチタネー
トポリマー、ジイソプロポキシ−ビス−(2,4−ペン
タジオネート)チタニウム(IV)、ジイソプロピル−ビ
ス−トリエタノールアミノチタネート、オクチレングリ
コールチタネート、チタニウムラクテート、アセトアセ
ティックエステルチタネート、ジイソプロポキシビス
(アセチルアセトナト)チタン、ジ−n−ブトキシビス
(トリエタノールアルミナト)チタン、ジヒドロキシビ
ス(ラクタト)チタン、チタニウム−イソプロポキシオ
クチレングリコレート、テトラ−n−ブトキシチタンポ
リマー、トリ−n−ブトキシチタンモノステアレートポ
リマー、ブチルチタネートダイマー、チタンアセチルア
セトネート、ポリチタンチタンアセチルアセトネート、
チタンオクチレングリコレート、チタンラクテートアン
モニウム塩、チタンラクテートエチルエステル、チタン
トリエタノールアミネート、ポリヒドロキシチタンステ
アレート等。
【0029】アルミニウム系カップリング剤 アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート等。
【0030】ジルコニウム系カップリング剤 ジルコニウムブチレート、ジルコニウムアセチルアセト
ネート、アセチルアセトンジルコニウムブチレート、ジ
ルコニウムラクテート、ステアリン酸ジルコニウムブチ
レート、テトラ(トリエタノールアミン)ジルコネー
ト、テトライソプロピルジルコネート等。
【0031】ジルコアルミネート系カップリング剤 楠本化成(株)製の製品名A、C、C−1、F、M、M
−1、S、APG、CPG、CPM、FPM、MPG、
MPM及び、テトラプロピルジルコアルミネート等。
【0032】クロム系カップリング剤 メタクリル酸クロムと塩化クロムの複合体等。
【0033】フッ素系カップリング剤 トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、ヘプタデカ
トリフルオロデシルトリメトキシシラン等。
【0034】上記のカップリング剤については、各々単
独で用いること以外に、複数のカップリング剤を混合し
て用いることも、更には、複数のカップリング剤を用い
た処理を段階的に施すことも可能である。
【0035】また、これらのカップリング剤を用いて内
部に空隙を有する粒子とは色調のことなる顔料粒子に対
して処理を施す際の方法としては、従来公知の方法で処
理することが可能であり、例えば以下のような方法を挙
げることができるが、これらの方法に限定されるもので
はない。
【0036】母体粒子(内部に空隙を有する粒子とは色
調の異なる顔料粒子)への直接処理法としての乾式
法、湿式法(スラリー法)、スプレー法がある。ま
た、母体粒子の原料に対して処理を行うインテグラルブ
レンド法としての直接法、マスターバッチ法、更に
は、ドライコンセントレート法がある。これらの方法は
通常カップリング剤による処理を行うにあたり公知の技
術として知られているものであり、例えば、「カップリ
ング剤最新利用技術(科学技術総合研究所)」、「最新
粉体の材料設計(株式会社テクノシステム)」「粉体の
表面改質技術(中部ソフト技研)」等の書籍、及びカッ
プリング剤に関する各種文献、例えば、色剤57[7]
363−372(1984)、色剤59[11]657
−662(1986)、PLASTICS AND R
UBBER:MATERIALSAND APPLIC
ATIONS AUGUST 1978,117−12
1、表面科学第3巻第2号(1982),65−74、
色剤65[2]59−67(1992)、ラバーダイジ
ェスト27巻11号94−103(1975)、ポリマ
ーダイジェスト1982年3号23−32、ポリマーダ
イジェスト1982年5号40−58、通商産業省工業
技術院特別研究報告集(昭和55〜57年度)23.2
81−292等に記載されている。
【0037】これらの処理方法の中では、母体粒子を直
接カップリング剤で処理できる直接法が簡便な方法であ
る。この直接法には、前述のように乾式法、湿式法、ス
プレー法の3種類があり、それらについての一例を以下
に記載するが本発明のカップリング剤による処理は、こ
れらの方法に限定されるものではない。乾式法は、母体
粒子とカップリング剤を乾燥状態(溶媒等の媒体なしの
状態)で混合し、表面処理を行うものである。この場合
には、せん断力のあるヘンシルミキサー、スーパーミキ
サー等を用いてカップリング剤の添加後に加温条件下で
高速攪拌することで処理を施すことが出来る。この場合
の加温条件は、カップリング剤による処理反応が進行す
る条件であればよく必要に応じて加熱すればよい。ま
た、必要に応じて母体粒子を事前に乾燥しておくと処理
の効率が向上する。
【0038】一方、湿式法(スラリー法)では、各種溶
媒(水系、有機系各種溶媒を処理剤との関係で選択でき
る)中で実施するものであり、母体粒子を分散させた状
態でカップリング剤による処理を施すことができる。こ
の場合にも必要に応じて処理系に対して加熱を行うとと
もに、母体粒子を事前に乾燥することができる。また、
分散状態で処理が進行することから、母体粒子への処理
効率を向上させる為に、母体粒子の凝集状態をほぐす為
の手段、例えば、攪拌、分散等による粉砕処理、各種ミ
キサー等によるせん断力を利用した粉砕処理、各種分散
剤、乳化剤等の添加による分散処理を行った条件で、カ
ップリング剤による処理を施すことができる。 また、
スプレー法においては、母体粒子に対してカップリング
剤をスプレー付与することによって表面処理を施すこと
ができる。
【0039】また、本発明で用いられる前記の各種カッ
プリング剤の中で、チタネート系カップリング剤は表面
処理を担う官能基が多く存在し、粒子表面に対して皮膜
を作るように広がりやすい傾向にあり、他のカップリン
グ剤(例えば、シラン系カップリング剤)に比べて表面
改質効果が高くなる傾向にあり、好ましく用いられる
が、本発明のカップリング剤はこれに限定されるもので
はない。
【0040】本発明の電気泳動表示用表示液及び電気泳
動表示用表示粒子において用いることのできる分散媒と
しては、各種タイプのものを用いることができる。例え
ば、芳香族系炭化水素としては、ベンゼンや、トルエ
ン、キシレン、エチルベンゼン、ドデシルベンゼン等の
アルキルベンゼン誘導体、フェニルキシリルエタン、
1,1−ジトリルエタン、1,2−ジトリルエタン、
1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニルエタン)(B
DMF)等のジアリルアルカン誘導体、ジイソプロピル
ナフタレン等のアルキルナフタレン誘導体、モノイソプ
ロピルビフェニル、イソプロピルビフェニル、イソアミ
ルビフェニル等のアルキルビフェニル誘導体、各種割合
にて水素化されたターフェニル誘導体、ジベンジルトル
エン等のトリアリルジメタン誘導体、ベンジルナフタレ
ン誘導体、フェニレンオキサイド誘導体、ジアリルアル
キレン誘導体、アリルインダン誘導体、ポリ塩素化ビフ
ェニル誘導体、ナフテン系炭化水素等が挙げられる。
【0041】また、ヘキサン、シクロヘキサン、ケロシ
ン、アイソパー、パラフィン系炭化水素等の脂肪族炭化
水素類、クロロホルム、トリクロロエチレン、テトラク
ロロエチレン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロ
エチレン、ジクロロメタン、臭化エチル等のハロゲン化
炭化水素類、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチ
ル、リン酸オクチルジフェニル、リン酸トリシクロヘキ
シル等のリン酸エステル類、フタル酸ジブチル、フタル
酸ジオクチル、フタル酸ジラウリル、フタル酸ジシクロ
ヘキシル等のフタル酸エステル類、オレイン酸ブチル、
ジエチレングリコールジベンゾエート、セバシン酸ジオ
クチル、セバシン酸ジブチル、アジピン酸ジオクチル、
トリメリット酸トリオクチル、クエン酸アセチルトリエ
チル、マレイン酸オクチル、マレイン酸ジブチル、酢酸
エチル等のカルボン酸エステル類、塩素化パラフィン、
N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−ターシャリオク
チルアニリン等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。更に、本発明においては、これらの分散媒
を単独で又は2種類以上混合して用いることができる。
【0042】また、本発明においては、上記分散媒に対
して各種油溶性染料を溶解して着色して用いることが可
能である。その場合、用いることのできる染料としては
以下のものを挙げることができるが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
【0043】スピリットブラック(SB,SSBB,A
B)、ニグロシンベース(SA,SAP,SAPL,E
E,EEL,EX,EXBP,EB)、オイルイエロー
(105,107,129,3G,GGS)、オイルオ
レンジ(201,PS,PR)、ファーストオレンジ、
オイルレッド(5B,RR,OG)、オイルスカーレッ
ト、オイルピンク312、オイルバイオレット#73
0、マクロレックスブルーRR、スミプラストグリーン
G、オイルブラウン(GR,416)、スーダンブラッ
クX60、オイルグリーン(502,BG)、オイルブ
ルー(613,2N,BOS)、オイルブラック(HB
B,860,BS)、バリファーストイエロー(110
1,1105,3108,4120)、バリファースト
オレンジ(3209,3210)、バリファーストレド
(1306,1355,2303,3304,330
6,3320)、バリファーストピンク2310N、バ
リファーストブラウン(2402,3405)、バリフ
ァーストブルー(3405,1501,1603,16
05,1607,2606,2610)、バリファース
トバイオレット(1701,1702)、バリファース
トブラック(1802,1807,3804,381
0,3820,3830)等が代表的なものとして挙げ
られる。
【0044】また、本発明の電気泳動表示用表示液及び
電気泳動表示用表示粒子においては、分散媒、内部に空
隙を有する粒子、該粒子と色調の異なる顔料粒子以外に
も電気泳動粒子の表面電荷量を制御したり、分散性を高
める目的で慣用的に用いられる各種の補助成分を添加し
て用いることができる。これらの補助成分としては界面
活性剤、保護コロイド剤等を用いることができるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0045】この場合の界面活性剤としては、分散剤に
対して溶解又は、分散状態に混ざり合うことのできるノ
ニオン(非イオン)系界面活性剤及び、アニオン系界面
活性剤、カチオン系界面活性剤、両性系界面活性剤のイ
オン系界面活性剤を単独又は、2種以上混合して用いる
ことができる。これらの界面活性剤の具体例としては以
下のものが挙げられるが、本発明にて用いる界面活性剤
はこれらに限定されるものではない。
【0046】ノニオン系界面活性剤 ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル、ポリオ
キシエチレンジノニルフェノールエーテル、ポリオキシ
エチレンオクチルフェノールエーテル、ポリオキシエチ
レンスチレン化フェノール、ポリオキシポリオキシエチ
レンビスフェノールA、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエ
ーテル、ノニルフェノールエトキシレート等のポリオキ
シアルキレンアルキルフェノールエーテル類。
【0047】ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシ
アルキレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンセチ
ルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポ
リオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレ
ンステアリルエーテル、ポリオキシプロピレンエーテル
等のポリオキシアルキレンエーテル類。
【0048】モノオールタイプのポリオキシアルキレン
グリコール、ジオールタイプのポリオキシアルキレング
リコール、トリオールタイプのポリオキシアルキレング
リコール、モノオール系ブロックタイプのポリアルキレ
ングリコール、ジオール系ブロックタイプのポリアルキ
レングリコール、ランダムタイプのポリアルキレングリ
コール等のグリコール類。
【0049】オクチルフェノールエトキシレート、オレ
イルアルコールエトキシレート、ラウリルアルコールエ
トキシレート等の第1級直鎖アルコールエトキシレート
及び、第2級直鎖アルコールエトキシレート、多核フェ
ノールエトキシレート等のアルキルアルコールエーテル
類。
【0050】ポリオキシエチレンロジンエステル、ポリ
オキシエチレンラウリルエステル、ポリオキシエチレン
オレイルエステル、ポリオキシエチレンステアリルエス
テル等のポリオキシアルキレンアルキルエステル類。
【0051】ソルビタンモノラウレイト、ソルビタンモ
ノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビ
タンジラウレイト、ソルビタンジパルミテート、ソルビ
タンジステアレート、ソルビタンセスキラウレイト、ソ
ルビタンセスキパルミテート、ソルビタンセスキステア
レート等のソルビタン脂肪酸エステル類。
【0052】ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
イト、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、
ポリオキシエチレンソルビタンジラウレイト、ポリオキ
シエチレンソルビタンジパルミテート、ポリオキシエチ
レンソルビタンジステアレート、ポリオキシエチレンソ
ルビタンセスキラウレイト、ポリオキシエチレンソルビ
タンセスキパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタ
ンセスキステアレート等のポリオキシエチレンソルビタ
ンエステル類。
【0053】飽和脂肪酸メチルエステル、不飽和脂肪酸
メチルエステル、飽和脂肪酸ブチルエステル、不飽和脂
肪酸ブチルエステル、飽和脂肪酸ステアリルエステル、
不飽和脂肪酸ステアリルエステル、飽和脂肪酸オクチル
エステル、不飽和脂肪酸オクチルエステル、ステアリン
酸ポリエチレングリコールエステル、オレイン酸ポリエ
チレングリコールエステル、ロジンポリエチレングリコ
ールエステル等の脂肪酸エステル類。
【0054】ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸等の脂肪酸類及び、これ
ら脂肪酸のアミド化化合物類。
【0055】ポリオキシエチレンラウリルアミン、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンア
ルキルアミンエーテル等のポリオキシエチレンアルキル
アミン類。
【0056】ラウリル酸モノエタノールアミド、椰子脂
肪酸ジエタノールアミド等の高級脂肪酸モノエタノール
アミド類、高級脂肪酸ジエタノールアミド類、ポリオキ
シエチレンステアリン酸アミド、ヤシジエタノールアミ
ド(1−2型/1−1型)、アルキルアルキロールアミ
ド等のアミド化合物類及び、アルカノールアミド類。R
−(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH、R−NH
−C36−NH2〔R=オレイル・オクチル・ドデシル
・テトラデシル・ヘキサデシル・オクラデシル・ヤシ・
牛脂・大豆等〕で表されるアルカノールアミン類。R−
NH2〔R=オレイル・オクチル・ドデシル・テトラデ
シル・ヘキサデシル・オクラデシル・ヤシ・牛脂・大豆
等〕で表される1級アミン類。R12−NH〔R1・R2
=オレイル・オクチル・ドデシル・テトラデシル・ヘキ
サデシル・オクラデシル・ヤシ・牛脂・大豆等〕で表さ
れる2級アミン類。R123N〔R1・R2・R3=オレ
イル・オクチル・ドデシル・テトラデシル・ヘキサデシ
ル・オクラデシル・ヤシ・牛脂・大豆等〕で表される3
級アミン類。各種合成系高級アルコール類及び、各種天
然系高級アルコール類。
【0057】アクリル酸系化合物、ポリカルボン酸系化
合物、ヒドロキシ脂肪酸オリゴマー、ヒドロキシ脂肪酸
オリゴマー変成物等の高分子類及び、オリゴマー類。
【0058】アニオン系界面活性剤 ポリカルボン酸型高分子活性剤、ポリカルボン酸型陰イ
オン活性剤、特殊脂肪酸石鹸、ロジン石鹸等のカルボン
酸塩類。
【0059】ヒマシ油硫酸エステル塩、ラウリルアルコ
ールの硫酸エステルNa塩、ラウリルアルコールの硫酸
エステルアミン塩、天然アルコール硫酸エステルNa
塩、高級アルコール硫酸エステルNa塩等のアルコール
系硫酸エステル塩類及び、ラウリルアルコールエーテル
の硫酸エステルアミン塩、ラウリルアルコールエーテル
の硫酸エステルNa塩、合成高級アルコールエーテルの
硫酸エステルアミン塩、合成高級アルコールエーテルの
硫酸エステルNa塩、アルキルポリエーテル硫酸エステ
ルアミン塩、アルキルポリエーテル硫酸エステルNa
塩、天然アルコールEO(エチレンオキシド)付加体系
硫酸エステルアミン塩、天然アルコールEO(エチレン
オキシド)付加体系硫酸エステルNa塩、合成アルコー
ルEO(エチレンオキシド)付加体系硫酸エステルアミ
ン塩、合成アルコールEO(エチレンオキシド)付加体
系硫酸エステルNa塩、アルキルフェノールEO(エチ
レンオキシド)付加体系硫酸エステルアミン塩、アルキ
ルフェノールEO(エチレンオキシド)付加体系硫酸エ
ステルNa塩、ポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル硫酸エステルアミン塩、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル硫酸エステルNa塩、ポリオキシエチ
レン多環フェニルエーテル硫酸エステルアミン塩、ポリ
オキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルNa
塩等の硫酸エステル塩類。
【0060】各種アルキルアリルスルホン酸アミン塩、
各種アルキルアリルスルホン酸Na塩、ナフタレンスル
ホン酸アミン塩、ナフタレンスルホン酸Na塩、各種ア
ルキルベンゼンスルホン酸アミン塩、各種アルキルベン
ゼンスルホン酸Na塩、ナフタレンスルホン酸縮合物、
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等のスルホン酸
塩類。
【0061】ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ルスルホン酸アミン塩、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテルスルホン酸Na塩、ポリオキシエチレン特
殊アリルエーテルスルホン酸アミン塩、ポリオキシエチ
レン特殊アリルエーテルスルホン酸Na塩、ポリオキシ
エチレントリデシルフェニルエーテルスルホン酸アミン
塩、ポリオキシエチレントリデシルフェニルエーテルス
ルホン酸Na塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
スルホン酸アミン塩、ポリオキシエチレンアルキルエー
テルスルホン酸Na塩等のポリオキシアルキレン系スル
ホン酸塩類。
【0062】ジアルキルスルホサクシネートアミン塩、
ジアルキルスルホサクシネートNa塩、多環フェニルポ
リエトキシスルホサクシネートアミン塩、多環フェニル
ポリエトキシスルホサクシネートNa塩、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテルスルホ琥珀酸モノエステルアミ
ン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホ琥珀
酸モノエステルNa塩等のスルホ琥珀酸エステル塩類。
【0063】アルキルリン酸エステル、アルコキシアル
キルリン酸エステル、高級アルコールリン酸エステル、
高級アルコールリン酸塩、アルキルフェノール型リン酸
エステル、芳香族リン酸エステル、ポリオキシアルキレ
ンアルキルエーテルリン酸エステル、ポリオキシアルキ
レンアルキルアリルエーテルリン酸エステル等のリン酸
エステル類及び、リン酸塩類。
【0064】カチオン系界面活性剤 R−N(CH33X〔R=ステアリル・セチル・ラウリ
ル・オレイル・ドデシル・ヤシ・大豆・牛脂等/X=ハ
ロゲン・アミン等〕で表されるアルキルトリメチルアミ
ン系4級アンモニウム塩類。テトラメチルアミン系塩、
テトラブチルアミン塩等の4級アンモニウム塩類。(R
NH3)(CH3COO)〔R=ステアリル・セチル・ラ
ウリル・オレイル・ドデシル・ヤシ・大豆・牛脂等〕で
表される酢酸塩類。
【0065】ラウリルジメチルベンジルアンモニウム塩
(ハロゲン・アミン塩等)、ステアリルジメチルベンジ
ルアンモニウム塩(ハロゲン・アミン塩等)、ドデシル
ジメチルベンジルアンモニウム塩(ハロゲン・アミン塩
等)等のベンジルアミン系4級アンモニウム塩類。R
(CH3)N(C24O)mH(C24O)n・X〔R=
ステアリル・セチル・ラウリル・オレイル・ドデシル・
ヤシ・大豆・牛脂等/X=ハロゲン・アミン等〕で表さ
れるポリオキシアルキレン系4級アンモニウム塩類。
【0066】両性系界面活性剤 各種ベタイン型界面活性剤、各種イミダゾリン系界面活
性剤、β−アラニン型界面活性剤、ポリオクチルポリア
ミノエチルグリシン塩酸塩等。
【0067】また、保護コロイド剤としては、分散媒に
対して溶解又は、分散状態で混ざり合うことの出来る各
種保護コロイド剤を用いることができる。
【0068】本発明の電気泳動表示用表示液をマイクロ
カプセル内に内包させた電気泳動表示用表示粒子に用い
られるマイクロカプセルは、in−situ法、界面重
合法、コアセルベーション法等により調製することが可
能であり、その際マイクロカプセルの壁材としてはポリ
ウレタン、ポリ尿素、ポリ尿素−ポリウレタン、尿素−
ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹
脂、ポリアミド、ポリエステル、ポリスルホンアミド、
ポリカーボネート、ポリスルフィネート、エポキシリ、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニ
ル、ゼラチン等が挙げられる。更に、本発明の電気泳動
表示用表示粒子に用いられるマイクロカプセルの大きさ
は、0.5〜500μm程度であり、好ましくは1.0
〜100μm程度の大きさが好ましい。
【0069】また、本発明において電気泳動表示媒体を
作製するにあたり、マトリックス材料を用いることがで
きるが、これらの例としては、前記マイクロカプセルの
壁材と同様な材料又は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニルデ
ン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシ
ド、ポリプロピレンオキシド、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体、ポリアセタール、アクリル樹脂、メチル
セルロース、エチルセルロース、フェノール樹脂、フッ
素樹脂、シリコーン樹脂、ジエン樹脂、ポリスチレン系
熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラ
ストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリ
エステル系熱可塑性エラストマー、ポリフェニレンエー
テル、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルホ
ン、ポリエーテルケトン、ポリアリレート、アラミド、
ポリイミド、ポリ−p−フェニレン、ポリ−p−キシレ
ン、ポリ−p−フェニレンビニレン、ポリヒダントイ
ン、ポリパラバン酸、ポリベンゾイミダゾール、ポリベ
ンゾチアゾール、ポリベンゾオキサジアゾール、ポリキ
ノキサリンなどの樹脂化合物に加え、下記の熱硬化性樹
脂又は活性エネルギー線硬化樹脂、あるいはそれらの混
合物から選択された一種類以上の材料が挙げられる。
【0070】熱硬化性樹脂は、自己又は架橋剤と反応し
て共有結合を形成することが可能な官能基を有したポリ
マー及び/又はポリマー性化合物からなり、任意の架橋
促進剤と触媒を用いて形成される。自己又は架橋剤と反
応して共有結合を形成することが可能な官能基を有した
ポリマー及びポリマー性化合物としては、ポリビニルア
ルキルカルバメート、ポリビニルブチラール、ポリビニ
ルアセタール、ポリビニルアルコール、エチルセルロー
ス、酢酸セルロース、ニトロセルロース、ポリウレア、
ポリウレタン、ウレタンプレポリマー、カルボキシ変性
ポリウレタン、アミノ変性ポリウレタン、ポリウレタン
アクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシア
クリレート、不飽和ポリエステル、ポリエーテルアクリ
レート、N−メチロールアクリルアミド、メラミン、メ
チロール化メラミン、アルキド樹脂、フェノール樹脂、
シリコン樹脂、フラン樹脂、レゾシノール樹脂、エポキ
シ樹脂又はそれらの変性体などが挙げられる。架橋促進
剤と触媒は、自己又は架橋剤と反応して共有結合を形成
することが可能な官能基を有したポリマー及び/又はポ
リマー性化合物と架橋剤の組合せに応じて適宜選択す
る。
【0071】活性エネルギー線硬化樹脂は、光重合性モ
ノマー(反応性希釈剤)、光重合性オリゴマー、不飽和
プレポリマー、不飽和オリゴマー及び任意の光開始剤か
らなる。
【0072】光重合性モノマーとしては、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレート又は2−ヒド
ロキシエチルアクリロイルホスフェートなどの単官能モ
ノマー、1,3−ブタンジオールジアクリレート、1,
4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサン
ジオールジアクリレート、ジエチレングリコールジアク
リレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、
ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチレン
グリコールジアクリレート又はヒドロキシピバリン酸エ
ステルネオペンチルグリコールジアクリレートなどの二
官能性モノマー、又はジペンタエリスリトール、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート又はトリメチロールプ
ロパントリアクリレートなどの三官能以上のモノマーが
挙げられる。
【0073】光重合性オリゴマーとしては、ポリエステ
ルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリウレタン
アクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリエーテ
ルアクリレート、シリコンアクリレート、アルキッドア
クリレート又はメラミンアクリレートなどが挙げられ
る。
【0074】光開始剤としては、ベンゾフェノン、ベン
ゾイル安息香酸メチル、ジエトキシアセトフェノン、2
−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1
−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル−
2−)モルホリノプロパン−1、ベンゾインイソブチル
エーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインエ
チルエーテル、ベンジル、ベンジルジメチルケタール、
2−クロロチオキサントン又は2,4−ジエチルチオキ
サントンなどが挙げられる。
【0075】不飽和プレポリマー及びオリゴマーとして
は、不飽和ポリエステル、ポリエステルアクリレート、
エポキシアクリレート、ポリウレタンアクリレート、ポ
リエーテルアクリレート、不飽和アクリル樹脂、不飽和
シリコーン、又は不飽和フッ素樹脂などが挙げられる。
【0076】本発明においては、前記の分散媒中に内部
に空隙を有する粒子と該粒子とは色調の異なる顔料粒子
を含む電気泳動表示用表示液及び、該電気泳動表示用表
示液をマイクロカプセル内に内包した電気泳動表示用表
示粒子及び、これらを利用した電気泳動表示媒体、電気
泳動表示装置が提供される。
【0077】本発明において用いる内部に空隙を有する
粒子は、分散媒中においても内部に空気の層(空間)を
維持していることから、空気の屈折率1.0と粒子を構
成する素材の屈折率(例えば、メタクリル酸メチル樹脂
1.49、ポリスチレン1.59−1.60、二酸化珪
素1.53、ルチル型二酸化チタン2.90等/化学便
覧基礎編II改訂4版丸善株式会社より)との間に屈折率
差が生じている。この為、電気泳動に用いる分散媒中に
おいても効率良く光を散乱し、優れた隠蔽性を発揮する
ことができる。また、内部に空隙を有する粒子は従来の
顔料粒子、例えば、二酸化チタンなどに比べ低比重であ
るために沈降しにくく、分散状態を安定に維持すること
もできる。つまり、内部に空隙を有する粒子という形態
の分散粒子を用いることで、二酸化チタンの様に高屈折
率なものに限らず、従来では使用に適さなかった二酸化
珪素や低比重な有機ポリマーなどを隠蔽性の顔料として
用いることが可能となる。
【0078】本発明における電気泳動表示用表示液は、
前記の内部に空隙を有する粒子と色調の異なる顔料粒子
との組合せで構成されており、その電気泳動表示の原理
を図11に示す。
【0079】この場合、分散媒中に分散された内部に空
隙を有する粒子と顔料粒子とは色調が異なっていること
に加えて、電気泳動条件下において泳動性の異なるもの
どうしの組合せであることが好ましい。つまり、分散媒
中に内部に空隙を有する粒子と色調の異なる顔料粒子が
分散された状態(初期状態)において、電界の印加によ
り顔料粒子が積極的に泳動することにより、両者の色調
の違いに応じた表示を行う事ができる。
【0080】ここで内部に空隙を有する粒子は、その空
隙に起因して比重が小さくなる傾向にある為に、沈降が
起こりにくく分散状態が安定に維持される傾向にある。
その結果、内部に空隙を有する粒子とは色調の異なる顔
料粒子を下部(表示面と反対側)に向けて電気泳動又
は、沈降等によって移動させた状態においては、内部に
空隙を有する粒子の色調を表示面側に表示することが可
能となる。この状態は、内部に空隙を有する粒子とは色
調の異なる顔料粒子が電気泳動表示用表示液の接する電
極、各種マトリクス材、電気泳動表示用表示粒子(マイ
クロカプセル粒子)の内壁等に固着(付着)すること及
び、比重差によって安定に維持される。一方、内部に空
隙を有する粒子とは色調の異なる顔料粒子を上部(表示
面側)に電界の印加により移動させた場合には、その状
態の安定性が懸念されるが、この場合にも内部に空隙を
有する粒子とは色調の異なる顔料粒子が、電気泳動表示
用表示液の接する電極、各種マトリクス材、電気泳動表
示用表示粒子(マイクロカプセル粒子)の内壁等に固着
(付着)すること、更には、内部に空隙を有する粒子上
への積層状態の形成、比重の小さい内部に空隙を有する
粒子の存在等の要因によって安定に維持される。
【0081】本発明における電気泳動表示用表示液を形
成する分散媒、内部に空隙を有する粒子、顔料粒子をは
じめとする各成分については任意の割合で用いることが
可能である。その中で、分散媒、内部に空隙を有する粒
子、内部に空隙を有する粒子とは色調の異なる顔料粒子
については、分散媒10mlに対する添加量として内部
に空隙を有する粒子0.01〜8.0g、内部に空隙を
有する粒子とは色調の異なる顔料粒子0.01〜8.0
gの範囲で任意に用いることが可能であるが、顔料粒子
の電気泳動性の観点から好ましくは、各々0.01〜
4.0gの範囲で任意に用いられる。また、両者の比に
よって表示水準が変動することから、内部に空隙を有す
る粒子の色調を積極的に表示する場合には該粒子の添加
量を多くすることが可能であり、内部に空隙を有する粒
子0.01〜4.0g、内部に空隙を有する粒子とは色
調の異なる顔料粒子0.01〜1.0gの比で任意に用
いることができる。
【0082】一方、内部に空隙を有する粒子とは色調の
異なる顔料粒子の色調を積極的に表示する場合には、該
顔料の添加量を多くすることが可能であり、内部に空隙
を有する粒子0.01〜1.0g、内部に空隙を有する
粒子とは色調の異なる顔料粒子0.01〜4.0gの比
で任意に用いることが可能であるが、これらの範囲に限
定するものではない。
【0083】本発明においては、前記の電気泳動表示用
表示液及び、電気泳動表示用表示粒子を用いた電気泳動
表示媒体と該表示媒体を用いた表示方法が提供される
が、これらの電気泳動表示媒体の形態としては、例え
ば、下記(1)から(6)に示す様なものが挙げられ
る。尚、本発明における基板とは、電極面を有するもの
と有しないものの両方を示している。
【0084】(1)少なくとも一方が透明である一対の
基板のうち、少なくとも一方の基板が片面に電極を有し
ており、該電極面がスペーサーを介して一方の基板と対
向配置することで形成された空間に本発明の電気泳動表
示用表示液を充填した電気泳動表示媒体。(図1)
【0085】(2)少なくとも一方が透明である一対の
基板のうち、少なくとも一方の基板が片面に電極を有し
ており、該電極面が一方の基板とスペーサーを介して/
又は、介さないで対向配置することで形成された空間を
マトリックス材料によって不連続に分割し、本発明の電
気泳動表示用表示液を充填した電気泳動表示媒体。(図
2)
【0086】(3)少なくとも一方が透明である一対の
基板のうち、少なくとも一方の基板が片面に電極を有し
ており、該電極面が一方の基板とスペーサーを介して/
又は、介さないで対向配置することで形成された空間に
本発明の電気泳動表示用表示粒子を充填した電気泳動表
示媒体。(図3)
【0087】(4)少なくとも一方が透明である一対の
基板のうち、少なくとも一方の基板が片面に電極を有し
ており、該電極面が一方の基板とスペーサーを介して/
又は、介さないで対向配置することで形成された空間を
マトリックス材料によって不連続に分割し、本発明の電
気泳動表示用表示粒子を充填した電気泳動表示媒体。
(図4)
【0088】(5)片面に電極を有している透明又は不
透明な基板の電極面側に本発明の電気泳動表示用表示液
又は電気泳動表示用表示粒子のいずれかとマトリックス
材料からなる塗工層を形成した電気泳動表示媒体。(図
5)
【0089】(6)片面に電極を有している透明又は不
透明な基板の電極面側に本発明の電気泳動表示用表示液
又は電気泳動表示用表示粒子のいずれかとマトリックス
材料からなる塗工層を形成し、該塗工層上にオーバーコ
ート層を設けた電気泳動表示媒体。(図6)
【0090】また、これらの電気泳動表示媒体について
は、下記(7)〜(14)に示される各種の機能を付加
して用いることができる。 (7)上記(2)、(4)、(5)、(6)のマトリッ
クス材料又は、上記(6)のオーバーコート層が、熱硬
化性樹脂及び/又は活性エネルギー線硬化樹脂からな
る。 (8)本発明の表示媒体の少なくとも一部分、及び/又
は前記オーバーコート層上の少なくとも一部分に、印刷
層を設ける。 (9)上記(8)の印刷層上に印刷保護層を設ける。 (10)本発明の電気泳動表示媒体において、電界の印
可・制御により画像の形成と消去が可能な表示部以外
に、情報記録部を設ける。 (11)上記(10)の情報記録部が、磁気の作用によ
り情報記録の書き込みと読み出しが可能な記録部であ
る。 (12)上記(10)の情報記録部が集積回路メモリー
または、光メモリーである。 (13)上記(10)の情報記録部が光の作用により情
報記録の読み出しが可能な記録部である。 (14)上記(10)〜(13)の情報記録部の情報
が、表示媒体の表裏の判別を示す情報及び、/又は、表
示媒体の位置を示す情報である。
【0091】また、本発明の特徴は、前記の表示媒体
と、該表示媒体に視認可能な情報を表示させることがで
きる書き込み装置とからなり、前記表示媒体と前記書き
込み装置は少なくとも書き込み時には近接させられるよ
うに着脱が可能である表示装置であって、前記書き込み
装置は画像信号に応じて前記表示媒体に電界を作用させ
ることができ、かつ前記表示媒体との平面位置関係を相
対的に変えうる機構を有する電極アレイを装備している
表示装置にある(請求項21)。
【0092】このような表示装置においては、表示媒体
の共通電極をアース電位とし、表示層の表面に電極アレ
イを密着させて、表示媒体との平面的位置関係を相対的
に変えながら、画像信号に応じた電位を表示媒体の所定
部に与えることができ、可視性表示が可能となる。
【0093】さらに、本発明の特徴は、前記の表示媒体
と、当該表示媒体に視認可能な情報を表示させることが
できる書き込み装置とからなり、前記表示媒体と前記書
き込み装置は少なくとも書き込み時には近接させられる
ように着脱が可能である表示装置であって、前記書き込
み装置は画像信号に応じて前記表示媒体表面に電荷を付
与させることができ、かつ前記表示媒体との平面位置関
係を相対的に変えうる機構を有するイオン銃アレイを装
備している表示装置にある(請求項22)。
【0094】このような表示装置においては、表示媒体
の共通電極をアース電位とし、表示層の表面にイオン銃
アレイを近接させて、表示媒体との平面的位置関係を相
対的に変えながら、画像信号に応じた電位を表示媒体の
所定部に与えることができ、可視性表示が可能となる。
イオン銃により表示媒体の表面に与えられた電荷は表示
媒体を構成する材料の時定数で放電するため、それが粒
子の移動時間(応答時間)より長い場合にはイオン銃の
作用時間を応答時間より短くすることが可能となり、そ
の結果、書き込み速度が速くなる。
【0095】さらに、本発明の特徴は、前記の表示媒体
と、当該表示媒体に視認可能な情報を表示させることが
できる書き込み装置とからなり、前記表示媒体と前記書
き込み装置は少なくとも書き込み時には近接させられる
ように着脱が可能である表示装置であって、前記書き込
み装置は複数の信号電極と走査電極を装備し、その交差
部に画像信号に応じて表示媒体に電界を印加することの
できるスイッチング素子を有し、それによって前記表示
媒体に画像を表示するように構成された表示装置にある
(請求項23)。
【0096】このような構成では、2次元配列された電
界印加手段がスイッチング素子を有するため、その作用
により選択時にある部位に与えられた電荷は非選択時に
は表示媒体を構成する材料の時定数で放電するため、そ
れが粒子の移動時間(応答時間)より長い場合には選択
時間を応答時間より短くすることが可能となり、その結
果、書き込み速度が速くなる。
【0097】またさらに、本発明の特徴は前記の画像信
号に応じて表示媒体に電界を印加することのできるスイ
ッチング素子が、薄膜トランジスタである表示装置(請
求項24)にある。
【0098】スイッチング素子としては、大面積の薄膜
デバイスの作製が容易な薄膜トランジスタが好ましい。
薄膜トランジスタは3端子素子であるためスイッチング
性能が高く、中間調を伴うような場合にも鮮明な表示を
得ることができる。なお、より書き込み速度を速くする
ために、蓄積コンデンサを等価回路的に表示媒体と並列
になるように設けることも可能である。
【0099】本発明において、前記請求項7から20に
おいて提案されている電気泳動表示媒体は各種用途に用
いることができる。その一例を挙げると、本発明の電気
泳動表示媒体で名刺やクレジットカードのような小型の
カードの一部または、全ての部分を構成することで、情
報を書き換えることが可能なカードが作製され、各種ポ
イントカードや会員カードとして使用できる。この様な
携帯性に優れる小型のカードのサイズを大きくすること
で、一般のオフィス等で使用されるディスプレイや記録
紙(複写機、プリンター等の出力紙)の代わりに使用す
ることができる可逆表示シートを作製することもでき
る。この様な可逆表示シートは、繰り返し使用すること
ができるので、省資源、省エネルギーの観点からも優れ
た表示媒体である。一方、本発明の電気泳動表示媒体を
家電製品をはじめとする各種物品に組み込むことで、従
来の液晶モニターに代わり情報を提供することが可能と
なる。この場合には、視野角が広くコントラストも高く
優れた表示を実現することができる。また、本発明の電
気泳動表示媒体を各種の広告や看板などの用途で用いる
ことも可能である。この場合にも全面を電気泳動表示媒
体で構成することもできるが、ポスターなどの一部分に
組み込むことで効果的な表示を実現することができる。
【0100】尚、本発明の電気泳動表示媒体は、基板を
はじめとする構成により媒体に可撓性を持たせることが
可能であることから、前記のカード、シート、ディスプ
レイ、看板、広告をはじめとする各種用途において形状
による制約を受けることがなく、非常に幅広い用途に対
応することができる。
【0101】
【発明の実施の形態】次に、本発明の表示媒体の好まし
い実施形態を前記の図1から図6により説明する。
【0102】基板1はガラス板かプラスチックフィルム
からなり、片面に電極1'を有している。基板の厚さは
約10μm〜5mm、好ましくは25〜200μmであ
る。電極1'はマトリックス状にパターン化された又は
パターン化されていない電極である。基板2は、ガラス
板かプラスチックフィルムからなり、電極を有していな
い。この場合も基板の厚さは約10μm〜5mm、好ま
しくは25〜200μmである。一対の基板(基板1ど
うし又は、基板1と2)で電気泳動表示媒体を形成する
場合(図1から図4)には、少なくとも一方の基板が透
明であれば良く、表示面として使用しない面については
透明でも不透明であっても構わない。また、着色してい
てもよく、その着色色調を表示色の一部として利用する
ことも可能である。一方、一枚の基板で構成されている
電気泳動表示媒体(図5、図6)において、基板1は不
透明であっても透明であってもよい。また、着色してい
てもよく、その着色色調を表示色の一部として利用する
ことも可能である。
【0103】電極1'は、透明な状態、不透明な状態、
必要に応じて着色された状態で用いることができ、金
属、ITO、SnO2、ZnO:Alなどの導電体薄膜
からなり、スッパタリング法、真空蒸着法、CVD法、
塗布法などにより形成することができる。これらの電極
1'は表示面として用いる側の基板に設けられている場
合(基板1)には透明である必要があり、この場合に
は、ITO、SnO2、ZnO:Alなどの透明な材料
から形成する。
【0104】図1は、スペーサーを介した一対の基板
(基板1どうし又は、基板1と2)によって形成された
空間に、本発明の電気泳動表示用表示液を封入して電気
泳動表示媒体を作製したものである。
【0105】図2は、スペーサーを介した一対の基板
(基板1どうし又は、基板1と2)によって形成された
空間に、マトリックス材料で不連続に分割し本発明の電
気泳動表示用表示液を封入した記録層5を形成して電気
泳動表示媒体を作製したものである。層(記録層)5
は、マトリックス材料を溶解、分散、懸濁又は乳化する
溶液、分散液、懸濁液又はエマルジョンに電気泳動表示
液を分散し、得られる分散塗工液をワイヤーバーコー
ト、ロールコート、ブレードコート、ディップコート、
スプレーコート、スピンコート、又はグラビアコートな
どの方法により共通電極1'上に塗工・乾燥して得られ
る。又は、マトリックス材料を溶解、分散、懸濁又は乳
化する溶液、分散液、懸濁液又はエマルジョンのみをワ
イヤーバーコート、ロールコート、ブレードコート、デ
ィップコート、スプレーコート、スピンコート、又はグ
ラビアコートなどの方法により電極1'上に塗工・乾燥
した後、電気泳動表示液をマトリックス内に封入するこ
とで得られる。
【0106】この場合のマトリックス材としては、前期
のマイクロカプセルの壁材と同様な材料又は、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニルデン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、
ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体、ポリアセタール、ア
クリル樹脂、メチルセルロース、エチルセルロース、フ
ェノール樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ジエン樹
脂、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフ
ィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性
エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、
ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、
ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリアリ
レート、アラミド、ポリイミド、ポリ−p−フェニレ
ン、ポリ−p−キシレン、ポリ−p−フェニレンビニレ
ン、ポリヒダントイン、ポリパラバン酸、ポリベンゾイ
ミダゾール、ポリベンゾチアゾール、ポリベンゾオキサ
ジアゾール、ポリキノキサリン、前記した熱硬化性樹脂
又は活性エネルギー線硬化樹脂、あるいはそれらの混合
物から選択された一種類以上の材料を用いることができ
る。
【0107】図3は、スペーサーを介した/又は介さな
い一対の基板(基板1どうし又は、基板1と2)で形成
された空間に、本発明の電気泳動表用表示粒子を封入さ
せたものである。
【0108】図4は、前記図2と同様にして形成された
マトリックス材料で不連続に分割された空間に、本発明
の電気泳動表用表示粒子を封入させたものであり、電気
泳動表示用表示液の代わりに電気泳動表示用表示粒子を
用いて同様の手順で電気泳動表示媒体を作製することが
できる。
【0109】図5は、前記の基板1上に本発明の電気泳
動表示用表示液又は電気泳動表示用表示粒子のいずれか
とマトリックス材料からなる塗工層(記録層)5又は7
を形成したものであり、この場合にもマトリックス材料
としては前記と同様のものを用いることができる。ま
た、記録層7は、前記と同様にマトリックス材料を溶
解、分散、懸濁又は乳化する溶液、分散液、懸濁液又は
エマルジョンに電気泳動表示用表示液又は電気泳動表示
用表示粒子を分散し、得られる分散塗工液をワイヤーバ
ーコート、ロールコート、ブレードコート、ディップコ
ート、スプレーコート、スピンコート、又はグラビアコ
ートなどの方法により電極1'上に塗工・乾燥して得る
ことができる。
【0110】図6は、前記図5にオーバーコート層8を
設けたものである。この場合のオーバーコート層を形成
する材料としては、前記のマトリックス材料を形成する
材料を用いることができる。オーバーコート層は、これ
らの前記の材料を溶解、分散、懸濁又は乳化する媒体、
硬化剤、触媒及び/又は助触媒を加えた保護層材料組成
物を、表示層上にワイヤーバーコート、ロールコート、
ブレードコート、ディップコート、スプレーコート、ス
ピンコート、又はグラビアコートなどの塗布方法、又は
スパッタリング及び化学的気相法などの気相方法により
形成する。オーバーコート層の厚さは、記録層7を保護
する機能を有する範囲内で可能な限り薄いほうが望まし
く、約0.1〜100μm、より好ましくは0.3〜3
0μmである。
【0111】本発明による表示媒体の更に別の好ましい
実施形態を図7により説明する。基板1(電極1'を有
する)、電気泳動表示用表示液又は電気泳動表示用表示
粒子のいずれかとマトリックス材料からなる記録層(5
又は7)及びオーバーコート層8は図6と同様である。
印刷層9は、オーバーコート層面を表示面とする場合、
オーバーコート層上の表示部分を除く少なくとも一部分
に公知の方法により設けることができる。印刷保護層1
0はオーバーコート層8と同様な材料からなり、印刷層
上及びオーバーコート層上にオーバーコート層や印刷層
と同様な方法により設けることができる。非表示面に
は、磁気記録部11と集積回路メモリー12を少なくと
も一部分の基板上に設け、その磁気記録部11、集積回
路メモリー12及び基板上に第二保護層13を設ける。
第二保護層13は、前記のオーバーコート層や印刷保護
層を構成する材料と同様な材料から形成される。
【0112】本発明による表示媒体の更に別の好ましい
実施形態を図8により説明する。基板1(電極1'を有
する)、電気泳動表用表示液又は電気泳動表示用表示粒
子のいずれかとマトリックス材料からなる記録層(5又
は7)及びオーバーコート層8は図6と同様である。基
板1上に透明な記録部14を設け、その透明な記録部1
4と基板上に第二保護層13を設ける。図8(b)に示
すように、透明な記録部は格子状に設けることができ
る。形成される行xnと列ymの交差点(xn,ym)を読
み出し専用の情報として固有化して、デジタル情報とし
て利用することができる。このような表示媒体の場合、
透明な基板1と透明な電極1'を用いることにより、オ
ーバーコート層側(表示面)を表示面とすることも、透
明記録部側を表示面(第二表示面)とすることも可能で
ある。
【0113】本発明による表示装置の実施形態を図9に
より説明する。図9において、20は表示媒体、21は
電極アレイ、22は書き込み基板、23は電極棒、24
はスイッチング回路、25は電源回路、26は送り機構
である。
【0114】本発明による表示装置のさらに別の実施形
態を図10により説明する。図10において、30は表
示媒体、31はイオン銃アレイ、32はコロナワイヤ、
33は放電フレーム、34a,34bは制御電極、35
はアパーチャー、36はコロナイオン発生用高圧電源、
37はイオン流制御用電源、38は送り機構である。
【0115】(実施例)次に実施例により本発明を詳し
く説明する。評価用のサンプル調製方法、評価方法につ
いて下記方法1から5に示す。
【0116】<方法1:電気泳動表示用表示液の調製>
分散媒(フェニルキシリルエタン:日本石油化学製 ハ
イゾールSAS−296)100mlに界面活性剤(ヒ
ドロキシ脂肪酸オリゴマー:旭電化工業製 WS−10
0)10gを溶解させ、内部に空隙を有する粒子(粒子
−I)10gを加えた混合液をジルコニアビーズを用い
てボールミル分散を行い、粒子−Iの分散液を得た。こ
の分散液に、内部に空隙を有する粒子とは色調の異なる
顔料粒子(粒子−II)2gを添加して再びボールミル分
散を行い、電気泳動表示用表示液を調製した。
【0117】<方法2:電気泳動表示用表示液を用いた
電気泳動表示媒体(A)の作製>片面に電極を設けた基
板として、片面に透明導電膜(ITO膜)を形成したガ
ラス基板(厚さ3mm)を用い、このガラス基板を一
対、スペーサーを介して対向配置させ、約140μm厚
の空間を有するセルを作製した。その空間に上記方法1
にて調製した電気泳動表示用表示液を注入後、両ガラス
板をエポキシ樹脂系接着剤で封止することにより電気泳
動表示媒体(A)を作製した。
【0118】<方法3:電気泳動表示用表示粒子の調製
>ゼラチン水溶液とアラビアゴム水溶液を混合して、5
0℃に昇温し水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを9
に調整した。この中に上記方法1にて調製した電気泳動
表示用表示液を加え、攪拌して乳化した。さらにpHを
4まで徐々に下げて分散液界面にゼラチン/アラビアゴ
ムの濃厚液を析出させた後、温度を下げて皮膜をゲル化
し、グルタールアルデヒド水溶液を加えて硬化した。こ
のようにしてゼラチンを壁材とするマイクロカプセルの
スラリーを得た。カプセル粒子径は約50μmとなるよ
うに乳化条件を調整した。
【0119】<方法4:電気泳動表示用表示粒子を用い
た電気泳動表示媒体(B)の作製>10%ポリビニルア
ルコール水溶液80gに上記方法3にて調製した電気泳
動用表示粒子(マイクロカプセル)20gを加えて分散
液を調製した。この分散液(塗布液)をギャップ250
μmのアプリケーターを用いてITO膜付きポリカーボ
ネート基板に塗布、乾燥してカプセル塗膜を形成した電
気泳動表示媒体(B)を作製した。
【0120】<方法5:反射率及びコントラストの測定
>上記方法2、4にて作製した電気泳動表示媒体を直流
電源に接続し電界方向を切り替えて電圧を印加すること
で、内部に空隙を有する粒子(粒子−I)による表示色
(地肌部)と内部に空隙を有する粒子と色調の異なる顔
料粒子(粒子−II)による表示色(表示部に相当)を交
互に得ることができた。但し、電気泳動表示媒体(B)
については、対向電極をカプセル塗膜に押し当てて電圧
を印加した。
【0121】各々の表示色について大塚電子製 Pho
tal MCPD−1000を用いて反射率測定を行っ
た。測定は、可視領域にて、45°照射−0°受光で行
い、電気泳動表示媒体と同じ条件下にて測定した標準白
色板の反射率を100%とした場合の値である。更に、
両表示色の反射率の比をコントラストとして求めた。
【0122】実施例A(電気泳動表示媒体Aによる評
価) 実施例1A 方法1において、粒子−Iとして中空多孔質シリカ球形
粒子B−6C(鈴木油脂工業製)の表面樹脂被服品を用
い、粒子−IIとしてマグネタイト(四三酸化鉄/和光純
薬製)を用いて、電気泳動表示用表示液を調製した。次
に、この電気泳動表示用表示液を用いて方法2に従い、
電気泳動表示媒体Aを作製した。方法5の手順で評価を
実施したところ、コントラストは5.0であった。
【0123】実施例2A 粒子−Iとして架橋型スチレン−アクリル系中空粒子
(JSR製中空粒子SX866A/一次粒子径0.3μ
m、スプレードライ品)を用い、粒子−IIとしてマグネ
タイト(四三酸化鉄/和光純薬製)を用いた以外は、実
施例1Aと同様にして電気泳動表示用表示液、電気泳動
表示媒体を作製し、評価を実施したところ、コントラス
トは5.8であった。
【0124】実施例3A 粒子−Iとして架橋型スチレン−アクリル系中空粒子
(JSR製中空粒子SX866A/一次粒子径0.3μ
m、スプレードライ品)を用い、粒子−IIとして黒色低
次酸化チタン(チタンブラック)の表面無処理品(赤穂
化成製TilackD/一次粒子径0.03μm)を用
いた以外は、実施例1Aと同様にして電気泳動表示用表
示液、電気泳動表示媒体を作製し、評価を実施したとこ
ろ、コントラストは9.0であった。
【0125】実施例4A 粒子−Iとして架橋型スチレン−アクリル系中空粒子
(JSR製中空粒子SX866A/一次粒子径0.3μ
m、スプレードライ品)を用い、粒子−IIとして黒色低
次酸化チタン(チタンブラック)のシラン系カップリン
グ剤処理品(赤穂化成製TilackDシリコン表面処
理品/一次粒子径0.03μm)を用いた以外は、実施
例1Aと同様にして電気泳動表示用表示液、電気泳動表
示媒体を作製し、評価を実施したところ、コントラスト
は10.8であった。
【0126】実施例5A 粒子−Iとして架橋型スチレン−アクリル系中空粒子
(JSR製中空粒子SX866A/一次粒子径0.3μ
m、スプレードライ品)を用い、粒子−IIとして黒色低
次酸化チタン(チタンブラック)のチタネート系カップ
リング剤処理品(赤穂化成製TilackDチタン表面
処理品/一次粒子径0.03μm)を用いた以外は、実
施例1Aと同様にして電気泳動表示用表示液、電気泳動
表示媒体を作製し、評価を実施したところ、コントラス
トは13.6であった。
【0127】実施例6A 粒子−Iとして中空多孔質シリカ球形粒子B−6C(鈴
木油脂工業製)の表面樹脂被服品を用い、粒子−IIとし
て黒色低次酸化チタン(チタンブラック)のチタネート
系カップリング剤処理品(赤穂化成製TilackDチ
タン表面処理品/一次粒子径0.03μm)を用いた以
外は、実施例1Aと同様にして電気泳動表示用表示液、
電気泳動表示媒体を作製し、評価を実施したところ、コ
ントラストは6.0であった。
【0128】実施例B(電気泳動表示媒体Bによる評
価) 前記実施例1A〜6Aにおいて調製された各電気泳動表
示用表示液を用いて、方法3に従って、各電気泳動表示
用表示粒子を調製した。更に、この電気泳動表示用表示
粒子を用い、方法4に従って、電気泳動表示媒体1B〜
6Bを作製し、方法5の手順で評価を実施したところ、
コントラストは下記のようになった。 実施例1B:コントラスト 4.2 実施例2B:コントラスト 5.0 実施例3B:コントラスト 7.2 実施例4B:コントラスト 8.1 実施例5B:コントラスト 9.5 実施例6B:コントラスト 5.1
【0129】比較例A(電気泳動表示媒体Aによる評
価) 比較例1A 粒子−Iとして架橋型メラミン樹脂系球状粒子(日本触
媒製 EPOSTARS6/粒子径0.6μm)を用
い、粒子−IIとして黒色低次酸化チタン(チタンブラッ
ク)のチタネート系カップリング剤処理品(赤穂化成製
TilackDチタン表面処理品/一次粒子径0.03
μm)を用いた以外は、実施例1Aと同様にして電気泳
動表示用表示液、電気泳動表示媒体を作製し、評価を実
施したところ、コントラストは1.1であった。
【0130】比較例2A 分散媒(ドデシルベンゼン:東京化成製Soft Ty
pe)100mlに界面活性剤(オレイン酸)5g、マ
クロレックスブルーRR(バイエル社製青染料)0.6
5gを溶解させた溶液に、酸化チタン(石原産業製CR
−50−2)15gを加えた混合液をジルコニアビーズ
を用いてボールミル分散を行い電気泳動表示用表示液を
調製した。次に、この電気泳動表示用表示液を用いて方
法2に従い、電気泳動表示媒体Aを作製し、方法5の手
順で評価を実施したところ、コントラストは2.0であ
った。
【0131】比較例B(電気泳動表示媒体Bによる評
価) 前記比較例1A、2Aにおいて調製された各電気泳動表
示用表示液を用いて、方法3に従って、各電気泳動表示
用表示粒子を調製した。更に、この電気泳動表示用表示
粒子を用い、方法4に従って、電気泳動表示媒体1B、
2Bを作製し、方法5の手順で評価を実施したところ、
コントラストは下記のようになった。 比較例1B:コントラスト 1.0 比較例2B:コントラスト 1.2
【0132】
【発明の効果】本発明の電気泳動用表示液は、無色の分
散媒中に内部に空隙を有する粒子と該粒子と色調の異な
る顔料粒子を含む分散液及び、該分散液をマイクロカプ
セル内に内包した電気泳動表示用表示粒子を用いること
により、表示色及び非表示色を鮮明にし両者の比である
コントラストを高くすることが実現される。更に、高コ
ントラスト表示が可能な本発明の電気泳動表示用表示液
及び、電気泳動表示用表示粒子を用いた電気泳動表示媒
体、電気泳動表示装置及び表示方法も実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示媒体の一例を示す断面図。
【図2】本発明の表示媒体の一例を示す断面図。
【図3】本発明の表示媒体の一例を示す断面図。
【図4】本発明の表示媒体の一例を示す断面図。
【図5】本発明の表示媒体の一例を示す断面図。
【図6】本発明の表示媒体の一例を示す断面図。
【図7】本発明の表示媒体の一例を示す断面図。
【図8】本発明の表示媒体の一例を示す断面図。
【図9】本発明の表示装置の一例を示す図。
【図10】本発明の表示装置の一例を示す図。
【図11】本発明の電気泳動表示用表示液の表示原理の
概念図。
【符号の説明】
1 基板(電極付) 1' 電極 2 基板(電極なし) 3 スペーサー 4 電気泳動表示用表示液充填層(記録層) 5 電気泳動表示用表示液とマトリックス材料からなる
層(記録層) 6 電気泳動表示用表示粒子充填層(記録層) 7 電気泳動表示用表示粒子とマトリックス材料からな
る層(記録層) 8 オーバーコート層 9 印刷層 10 印刷保護層 11 磁気記録部 12 集積回路メモリー 13 第二保護層 14 透明な記録部 20 電気泳動表示媒体 21 電極アレイ 22 書き込み基板 23 電極棒 24 スイッチング回路 25 電源回路 26 送り機構 30 表示媒体 31 イオン銃アレイ 32 コロナワイヤ 33 放電フレーム 34a制御電極 34b制御電極 35 アパーチャー 36 コロナイオン発生用高圧電源 37 イオン流制御用電源 38 送り機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 邦雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5C094 AA06 BA09 BA75 BA76 BA84 BA93 CA24 FB04

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散媒中に内部に空隙を有する粒子と該
    粒子とは色調の異なる顔料粒子を含むことを特徴とする
    電気泳動表示用表示液。
  2. 【請求項2】 内部に空隙を有する粒子が有機ポリマー
    からなる中空粒子であることを特徴とする請求項1記載
    の電気泳動表示用表示液。
  3. 【請求項3】 内部に空隙を有する粒子とは色調の異な
    る顔料粒子が、カップリング剤による表面処理を施され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の電気泳
    動表示用表示液。
  4. 【請求項4】 カップリング剤がチタネート系カップリ
    ング剤であることを特徴とする請求項3記載の電気泳動
    表示用表示液。
  5. 【請求項5】 内部に空隙を有する粒子とは色調の異な
    る顔料粒子が黒色低次酸化チタン(チタンブラック)で
    あることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載
    の電気泳動表示用表示液。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の表示
    液をマイクロカプセル内に内包させたことを特徴とする
    電気泳動表示用表示粒子。
  7. 【請求項7】 一対の基板のうち、少なくとも一方の基
    板が片面に電極を有しており、該電極面がスペーサーを
    介して他方の基板と対向配置することで形成された空間
    に請求項1から5のいずれかに記載の電気泳動表示用表
    示液を充填した電気泳動表示媒体において、少なくとも
    一方の基板が透明であることを特徴とする電気泳動表示
    媒体。
  8. 【請求項8】 一対の基板のうち、少なくとも一方の基
    板が片面に電極を有しており、該電極面がスペーサーを
    介して/又は、介さないで他方の基板と対向配置するこ
    とで形成された空間において、該空間がマトリックス材
    料によって不連続に分割されていることを特徴とする請
    求項7記載の電気泳動表示媒体。
  9. 【請求項9】 一対の基板のうち、少なくとも一方の基
    板が片面に電極を有しており、該電極面が他方の基板と
    スペーサーを介して/又は、介さないで対向配置するこ
    とで形成された空間に請求項6に記載の電気泳動表示用
    表示粒子を充填した電気泳動表示媒体において、少なく
    とも一方の基板が透明であることを特徴とする電気泳動
    表示媒体。
  10. 【請求項10】 一対の基板のうち、少なくとも一方の
    基板が片面に電極を有しており、該電極面が他方の基板
    とスペーサーを介して/又は、介さないで対向配置する
    ことで形成された空間において、該空間がマトリックス
    材料によって不連続に分割されていることを特徴とする
    請求項9記載の電気泳動表示媒体。
  11. 【請求項11】 片面に電極を有している透明又は不透
    明な基板の電極面側に請求項1から6のいずれかに記載
    の電気泳動表示用表示液又は電気泳動表示用表示粒子の
    いずれかとマトリックス材料からなる塗工層を形成した
    ことを特徴とした電気泳動表示媒体。
  12. 【請求項12】 前記塗工層上に、オーバーコート層を
    設けることを特徴とした請求項11記載の電気泳動表示
    媒体。
  13. 【請求項13】 前記マトリックス材料又は、前記オー
    バーコート層が、熱硬化性樹脂及び/又は活性エネルギ
    ー線硬化樹脂からなることを特徴とする請求項8、1
    0、11、12のいずれかに記載の電気泳動表示媒体。
  14. 【請求項14】 前記表示媒体の少なくとも一部分、及
    び/又は前記オーバーコート層上の少なくとも一部分
    に、印刷層を設けることを特徴とする請求項7から13
    のいずれかに記載の電気泳動表示媒体。
  15. 【請求項15】 前記印刷層上に印刷保護層を設けるこ
    とを特徴とする請求項14記載の電気泳動表示媒体。
  16. 【請求項16】 前記電気泳動表示媒体において、電界
    の印可・制御により画像の形成と消去が可能な表示部以
    外に、情報記録部を設けることを特徴とする請求項7〜
    15のいずれかに記載の電気泳動表示媒体。
  17. 【請求項17】 前記情報記録部が、磁気の作用により
    情報記録の書き込みと読み出しが可能な記録部であるこ
    とを特徴とする請求項16記載の電気泳動表示媒体。
  18. 【請求項18】 前記情報記録部が集積回路メモリーま
    たは、光メモリーであることを特徴とする請求項16記
    載の電気泳動表示媒体。
  19. 【請求項19】 前記情報記録部が光の作用により情報
    記録の読み出しが可能な記録部であることを特徴とする
    請求項16記載の電気泳動表示媒体。
  20. 【請求項20】 前記情報記録部の情報が、表示媒体の
    表裏の判別を示す情報及び、/又は、表示媒体の位置を
    示す情報であることを特徴とする請求項16〜19のい
    ずれかに記載の電気泳動表示媒体。
  21. 【請求項21】 請求項7から20のいずれかに記載の
    表示媒体と、該表示媒体に視認可能な情報を表示させる
    ことができる書き込み装置とからなり、前記表示媒体と
    前記書き込み装置は少なくとも書き込み時には近接させ
    られるように着脱が可能である表示装置であって、前記
    書き込み装置は画像信号に応じて前記表示媒体に電界を
    作用させることができ、かつ前記表示媒体との平面位置
    関係を相対的に変えうる機構を有する電極アレイを装備
    していることを特徴とする表示装置。
  22. 【請求項22】 請求項7から20のいずれかに記載の
    表示媒体と、該表示媒体に視認可能な情報を表示させる
    ことができる書き込み装置とからなり、前記表示媒体と
    前記書き込み装置は少なくとも書き込み時には近接させ
    られるように着脱が可能である表示装置であって、前記
    書き込み装置は画像信号に応じて前記表示媒体表面に電
    荷を付与させることができ、かつ前記表示媒体との平面
    位置関係を相対的に変えうる機構を有するイオン銃アレ
    イを装備していることを特徴とする表示装置。
  23. 【請求項23】 請求項7から20のいずれかに記載の
    表示媒体と、該表示媒体に視認可能な情報を表示させる
    ことができる書き込み装置とからなり、前記表示媒体と
    前記書き込み装置は少なくとも書き込み時には近接させ
    られるように着脱が可能である表示装置であって、前記
    書き込み装置は複数の信号電極と走査電極を装備し、そ
    の交差部に画像信号に応じて表示媒体に電界を印加する
    ことのできるスイッチング素子を有し、それによって前
    記表示媒体に画像を表示するように構成されたことを特
    徴とする表示装置。
  24. 【請求項24】 前記画像信号に応じて前記表示媒体に
    電界を印加することのできるスイッチング素子が、薄膜
    トランジスタであることを特徴とする請求項23記載の
    表示装置。
  25. 【請求項25】 請求項7から20のいずれかに記載の
    電気泳動表示媒体における、電気泳動表示用表示液また
    は電気泳動表示用表示粒子に含有される顔料粒子を、電
    気泳動させる事により表示する事を特徴とする表示方
    法。
  26. 【請求項26】 請求項7から20のいずれかに記載の
    電気泳動表示媒体が構成の一部又は、全ての部分を占め
    ることを特徴とした可逆表示カード。
  27. 【請求項27】 前記可逆表示カードが可撓性を有する
    ことを特徴とした請求項26記載の可逆表示カード。
  28. 【請求項28】 請求項7から20のいずれかに記載の
    電気泳動表示媒体が構成の一部又は、全ての部分を占め
    ることを特徴とした可逆記録シート。
  29. 【請求項29】 前記可逆記録シートが可撓性を有する
    ことを特徴とした請求項28記載の可逆記録シート。
  30. 【請求項30】 請求項7から20のいずれかに記載の
    電気泳動表示媒体が構成の一部又は、全ての部分を占め
    ることを特徴とした可逆表示ディスプレイ。
  31. 【請求項31】 前記可逆表示ディスプレイが可撓性を
    有することを特徴とした請求項30記載の可逆表示ディ
    スプレイ。
  32. 【請求項32】 請求項7から20のいずれかに記載の
    電気泳動表示媒体が構成の一部又は、全ての部分を占め
    ることを特徴とした可逆表示型看板。
  33. 【請求項33】 前記可逆表示型看板が可撓性を有する
    ことを特徴とした請求項32記載の可逆表示型看板。
  34. 【請求項34】 請求項26記載の表示カード、請求項
    28記載の記録シート、請求項30記載の表示ディスプ
    レイ、請求項32記載の可逆表示型看板を構成する電気
    泳動表示媒体における、電気泳動表示用表示液または電
    気泳動表示用表示粒子に含有される顔料粒子を、電気泳
    動させる事により表示する事を特徴とする表示方法。
  35. 【請求項35】 電界の印加を停止した後においても、
    請求項34記載の表示方法により表示された表示状態を
    継続して保持する事を特徴とする表示方法。
  36. 【請求項36】 請求項34記載の電気泳動を行う際に
    印可する電界とは逆電界を印可して、電気泳動表示用表
    示液または電気泳動表示用表示粒子に含有される顔料粒
    子を電気泳動させる事により、表示状態を消去する事を
    特徴とする消去方法。
  37. 【請求項37】 請求項36記載の消去方法により表示
    を消去した後、請求項34記載の表示方法により表示す
    る事を特徴とする再表示方法。
JP2000141562A 1999-06-11 2000-05-15 電気泳動表示用表示液、表示粒子及び、それらを利用した表示媒体、表示装置、表示方法、表示カード、記録シート、ディスプレイ、可逆表示型看板 Pending JP2001056653A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000141562A JP2001056653A (ja) 1999-06-11 2000-05-15 電気泳動表示用表示液、表示粒子及び、それらを利用した表示媒体、表示装置、表示方法、表示カード、記録シート、ディスプレイ、可逆表示型看板
US09/592,439 US6400492B1 (en) 1999-06-11 2000-06-12 Electrophoretic display liquid, and electrophoretic display medium, method and device using the liquid

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16551899 1999-06-11
JP11-165518 1999-06-11
JP2000141562A JP2001056653A (ja) 1999-06-11 2000-05-15 電気泳動表示用表示液、表示粒子及び、それらを利用した表示媒体、表示装置、表示方法、表示カード、記録シート、ディスプレイ、可逆表示型看板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001056653A true JP2001056653A (ja) 2001-02-27

Family

ID=26490225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000141562A Pending JP2001056653A (ja) 1999-06-11 2000-05-15 電気泳動表示用表示液、表示粒子及び、それらを利用した表示媒体、表示装置、表示方法、表示カード、記録シート、ディスプレイ、可逆表示型看板

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6400492B1 (ja)
JP (1) JP2001056653A (ja)

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002086613A2 (en) * 2001-04-23 2002-10-31 Sipix Imaging, Inc. Microcup compositions having improved flexure resistance and release properties
US6751008B2 (en) 2000-03-03 2004-06-15 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display and novel process for its manufacture
US6784953B2 (en) 2001-01-11 2004-08-31 Sipix Imaging, Inc. Transmissive or reflective liquid crystal display and novel process for its manufacture
US6795229B2 (en) 2001-08-28 2004-09-21 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display with sub relief structure for high contrast ratio and improved shear and/or compression resistance
US6829078B2 (en) 2000-03-03 2004-12-07 Sipix Imaging Inc. Electrophoretic display and novel process for its manufacture
US6831770B2 (en) 2000-03-03 2004-12-14 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display and novel process for its manufacture
US6833943B2 (en) 2000-03-03 2004-12-21 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display and novel process for its manufacture
US6906779B2 (en) 2001-02-15 2005-06-14 Sipix Imaging, Inc. Process for roll-to-roll manufacture of a display by synchronized photolithographic exposure on a substrate web
US6947202B2 (en) 2000-03-03 2005-09-20 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display with sub relief structure for high contrast ratio and improved shear and/or compression resistance
US6947203B2 (en) 2003-06-24 2005-09-20 Seiko Epson Corporation Electrophoretic dispersion, electrophoretic display device, method of manufacturing electrophoretic display device, and electronic system
JP2005326456A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP2005326662A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示媒体
JP2006058621A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP2006209018A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Chiba Univ 表示素子
JP2006235137A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
US7158282B2 (en) 2000-03-03 2007-01-02 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display and novel process for its manufacture
JP2007249188A (ja) * 2006-02-14 2007-09-27 Fuji Xerox Co Ltd 画像表示媒体、画像表示装置、書込装置、及び画像表示プログラム
JP2007310394A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Xerox Corp 電気泳動ディスプレイ装置
JP2007319431A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Sri Sports Ltd ゴルフボールのマーク形成用インキ組成物、ゴルフボール、および、ゴルフボールの製造方法
US7405865B2 (en) 2003-09-03 2008-07-29 Mitsubishi Pencil Co., Ltd. Liquid for electrophoretic display, display medium and display device using the same
KR100859305B1 (ko) * 2001-06-04 2008-09-19 사이픽스 이미징, 인코포레이티드 롤투롤 방식으로 디스플레이 제조시 마이크로컵의 밀봉을위한 조성물 및 밀봉 방법
CN100444015C (zh) * 2003-09-03 2008-12-17 三菱铅笔株式会社 电泳显示用液、使用该电泳显示用液的显示介质和显示装置
US7525721B2 (en) 2005-02-24 2009-04-28 Seiko Epson Corporation Charged particle, microcapsule, electrophoretic device, electro-optical device, and method of forming a microcapsule
US7715088B2 (en) 2000-03-03 2010-05-11 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display
KR101041259B1 (ko) * 2002-02-19 2011-06-14 리쿠아비스타 비.브이. 디스플레이 디바이스
US8023071B2 (en) 2002-11-25 2011-09-20 Sipix Imaging, Inc. Transmissive or reflective liquid crystal display
US8282762B2 (en) 2001-01-11 2012-10-09 Sipix Imaging, Inc. Transmissive or reflective liquid crystal display and process for its manufacture
JP2013011879A (ja) * 2011-06-01 2013-01-17 Sekisui Chem Co Ltd 液晶表示素子用遮光シール剤、上下導通材料及び液晶表示素子
KR101236647B1 (ko) * 2008-12-30 2013-02-22 주식회사 엘지화학 반사효율이 개선된 화상표시장치용 대전입자 및 그것의 제조방법
KR101251087B1 (ko) 2008-11-27 2013-04-04 주식회사 엘지화학 반사효율이 개선된 화상표시장치용 다공질 대전입자 및 그것의 제조방법
US8582197B2 (en) 2000-03-03 2013-11-12 Sipix Imaging, Inc. Process for preparing a display panel
JP2014130371A (ja) * 2001-05-15 2014-07-10 E Ink Corp 電気泳動粒子

Families Citing this family (73)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6825829B1 (en) * 1997-08-28 2004-11-30 E Ink Corporation Adhesive backed displays
AU2575700A (en) * 1999-02-19 2000-09-04 Nok Corporation Method for producing display panel and display panel
US8115729B2 (en) 1999-05-03 2012-02-14 E Ink Corporation Electrophoretic display element with filler particles
JP2001188269A (ja) * 1999-10-22 2001-07-10 Ricoh Co Ltd 電気泳動表示方法、表示用液、表示用粒子、表示媒体、表示装置及び可逆表示体
US6672921B1 (en) * 2000-03-03 2004-01-06 Sipix Imaging, Inc. Manufacturing process for electrophoretic display
US6933098B2 (en) 2000-01-11 2005-08-23 Sipix Imaging Inc. Process for roll-to-roll manufacture of a display by synchronized photolithographic exposure on a substrate web
US7052571B2 (en) * 2000-03-03 2006-05-30 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display and process for its manufacture
US7408696B2 (en) 2000-03-03 2008-08-05 Sipix Imaging, Inc. Three-dimensional electrophoretic displays
US6788449B2 (en) * 2000-03-03 2004-09-07 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display and novel process for its manufacture
US7557981B2 (en) * 2000-03-03 2009-07-07 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display and process for its manufacture
US6885495B2 (en) * 2000-03-03 2005-04-26 Sipix Imaging Inc. Electrophoretic display with in-plane switching
US6865012B2 (en) 2000-03-03 2005-03-08 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display and novel process for its manufacture
US7233429B2 (en) * 2000-03-03 2007-06-19 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display
JP2002053729A (ja) * 2000-08-04 2002-02-19 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 耐ブロッキング性の改良された耐衝撃性改良剤
JP4061830B2 (ja) * 2000-08-31 2008-03-19 富士ゼロックス株式会社 画像表示媒体
JP2002107771A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Fuji Xerox Co Ltd 画像表示媒体および画像形成装置
JP4865172B2 (ja) * 2000-10-11 2012-02-01 キヤノン株式会社 表示装置およびその製造方法
JP4051956B2 (ja) * 2001-02-22 2008-02-27 セイコーエプソン株式会社 電気泳動装置の製造方法及び電子機器の製造方法
DE60201934T2 (de) * 2001-03-23 2005-11-10 Ricoh Co., Ltd. Leukofarbstoffdispersion und wärmeempfindliches Aufzeichnungsmaterial, das diese Dispersion verwendet
JP2002357853A (ja) * 2001-03-30 2002-12-13 Seiko Epson Corp 電気泳動装置、電気泳動装置の駆動方法、及び電子機器
US8361356B2 (en) * 2001-06-04 2013-01-29 Sipix Imaging, Inc. Composition and process for the sealing of microcups in roll-to-roll display manufacturing
US7205355B2 (en) * 2001-06-04 2007-04-17 Sipix Imaging, Inc. Composition and process for the manufacture of an improved electrophoretic display
US6982178B2 (en) 2002-06-10 2006-01-03 E Ink Corporation Components and methods for use in electro-optic displays
TW527529B (en) * 2001-07-27 2003-04-11 Sipix Imaging Inc An improved electrophoretic display with color filters
TW539928B (en) 2001-08-20 2003-07-01 Sipix Imaging Inc An improved transflective electrophoretic display
US7132169B2 (en) * 2001-09-10 2006-11-07 Samsung Sdi Co., Inc. Composition for forming coating layer and flat monitor panel for display device having coating layer prepared from the same
JP3907108B2 (ja) * 2001-09-25 2007-04-18 株式会社リコー 感熱記録材料及び記録材料用オリゴマー組成物の合成方法
JP4092903B2 (ja) * 2001-11-05 2008-05-28 セイコーエプソン株式会社 電気泳動装置、電気泳動装置の製造方法、電子機器
JP2003241230A (ja) * 2001-12-12 2003-08-27 Fuji Xerox Co Ltd 表示デバイス用粒子及びそれを用いた画像表示媒体、並びに画像形成装置
TWI250894B (en) * 2002-01-03 2006-03-11 Sipix Imaging Inc Functionalized halogenated polymers for microencapsulation
TWI229776B (en) * 2002-01-03 2005-03-21 Sipix Imaging Inc A novel electrophoretic dispersion with a fluorinated solvent and a charge controlling agent
US6525866B1 (en) * 2002-01-16 2003-02-25 Xerox Corporation Electrophoretic displays, display fluids for use therein, and methods of displaying images
US6529313B1 (en) * 2002-01-16 2003-03-04 Xerox Corporation Electrophoretic displays, display fluids for use therein, and methods of displaying images
TWI229115B (en) * 2002-02-11 2005-03-11 Sipix Imaging Inc Core-shell particles for electrophoretic display
US7382514B2 (en) * 2002-02-11 2008-06-03 Sipix Imaging, Inc. Core-shell particles for electrophoretic display
JP4285935B2 (ja) * 2002-03-06 2009-06-24 株式会社リコー 液晶ゲル組成物とそれを用いた表示媒体及び表示装置並びに表示体
JP2003280045A (ja) * 2002-03-26 2003-10-02 Seiko Epson Corp 電気泳動分散液および電気泳動装置、電子機器
US7110164B2 (en) * 2002-06-10 2006-09-19 E Ink Corporation Electro-optic displays, and processes for the production thereof
US8049947B2 (en) 2002-06-10 2011-11-01 E Ink Corporation Components and methods for use in electro-optic displays
US7583427B2 (en) 2002-06-10 2009-09-01 E Ink Corporation Components and methods for use in electro-optic displays
US7843621B2 (en) 2002-06-10 2010-11-30 E Ink Corporation Components and testing methods for use in the production of electro-optic displays
US9470950B2 (en) 2002-06-10 2016-10-18 E Ink Corporation Electro-optic displays, and processes for the production thereof
US8363299B2 (en) 2002-06-10 2013-01-29 E Ink Corporation Electro-optic displays, and processes for the production thereof
US7839564B2 (en) 2002-09-03 2010-11-23 E Ink Corporation Components and methods for use in electro-optic displays
ES2718048T3 (es) 2002-09-03 2019-06-27 E Ink Corp Medio electroforético
JP3891417B2 (ja) * 2002-09-13 2007-03-14 株式会社リコー 感熱記録材料
JP4438044B2 (ja) * 2002-10-15 2010-03-24 キヤノン株式会社 電気泳動表示用粒子分散液およびそれを用いた電気泳動表示装置
TWI297089B (en) * 2002-11-25 2008-05-21 Sipix Imaging Inc A composition for the preparation of microcups used in a liquid crystal display, a liquid crystal display comprising two or more layers of microcup array and process for its manufacture
TWI230832B (en) * 2003-01-24 2005-04-11 Sipix Imaging Inc Novel adhesive and sealing layers for electrophoretic displays
US9346987B2 (en) * 2003-01-24 2016-05-24 E Ink California, Llc Adhesive and sealing layers for electrophoretic displays
JP2004233838A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Canon Inc 電気泳動表示素子及びその製造方法
CN100432818C (zh) * 2003-06-24 2008-11-12 精工爱普生株式会社 电泳分散液、电泳显示装置及其制造方法、电子机器
US20050122563A1 (en) * 2003-07-24 2005-06-09 E Ink Corporation Electro-optic displays
JP4586360B2 (ja) * 2003-12-16 2010-11-24 富士ゼロックス株式会社 表示デバイス用粒子、表示デバイス用粒子の製造方法、画像表示媒体および画像形成装置
US7374634B2 (en) * 2004-05-12 2008-05-20 Sipix Imaging, Inc. Process for the manufacture of electrophoretic displays
KR101385413B1 (ko) * 2004-05-12 2014-04-14 사이픽스 이미징, 인코포레이티드 전기영동 디스플레이의 제조 프로세스
US8625188B2 (en) * 2004-05-12 2014-01-07 Sipix Imaging, Inc. Process for the manufacture of electrophoretic displays
US7751115B2 (en) * 2005-08-26 2010-07-06 Lg Electronics Inc. Electronic paper display device, manufacturing method and driving method thereof
US20080043318A1 (en) 2005-10-18 2008-02-21 E Ink Corporation Color electro-optic displays, and processes for the production thereof
US8389048B2 (en) * 2006-02-10 2013-03-05 Showa Denko K.K. Magnetic recording medium, method for production thereof and magnetic recording and reproducing device
WO2008100042A1 (en) * 2007-02-16 2008-08-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Color magnetic display pixel panel
WO2009042564A2 (en) * 2007-09-24 2009-04-02 Polyone Corporation Liquid color concentrate for polyester articles
WO2010074477A2 (ko) * 2008-12-26 2010-07-01 주성엔지니어링(주) 박막형 태양전지 및 그 제조방법
US20110298760A1 (en) 2010-06-02 2011-12-08 Omer Gila Systems and methods for writing on and using electronic paper
US8681191B2 (en) * 2010-07-08 2014-03-25 Sipix Imaging, Inc. Three dimensional driving scheme for electrophoretic display devices
EP2769264B1 (en) 2011-10-20 2017-08-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Writing to an electronic imaging substrate
CN105934706A (zh) 2014-01-31 2016-09-07 惠普发展公司,有限责任合伙企业 显示设备
WO2015116210A1 (en) 2014-01-31 2015-08-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Display device
WO2015116212A2 (en) 2014-01-31 2015-08-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Display device
KR101670505B1 (ko) 2014-05-28 2016-10-31 주식회사 나노브릭 반사형 표시 장치
KR101698908B1 (ko) * 2015-05-14 2017-02-01 주식회사 대화알로이테크 하이브리드 차량용 배터리 프리 히팅장치 및 그 제어 방법
CN106019762B (zh) * 2016-07-27 2019-05-07 深圳市华星光电技术有限公司 一种裸眼3d透镜显示设备及其制作方法
KR102632666B1 (ko) * 2019-02-25 2024-02-01 이 잉크 코포레이션 복합 전기영동 입자들 및 복합 전기영동 입자들을 함유하는 가변 투과 필름들

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3892568A (en) * 1969-04-23 1975-07-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd Electrophoretic image reproduction process
US3870517A (en) * 1969-10-18 1975-03-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd Color image reproduction sheet employed in photoelectrophoretic imaging
US3668106A (en) * 1970-04-09 1972-06-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd Electrophoretic display device
US3767392A (en) * 1970-04-15 1973-10-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd Electrophoretic light image reproduction process
JPS4917079B1 (ja) * 1970-12-21 1974-04-26

Cited By (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8582197B2 (en) 2000-03-03 2013-11-12 Sipix Imaging, Inc. Process for preparing a display panel
US6751008B2 (en) 2000-03-03 2004-06-15 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display and novel process for its manufacture
US6833943B2 (en) 2000-03-03 2004-12-21 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display and novel process for its manufacture
US6947202B2 (en) 2000-03-03 2005-09-20 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display with sub relief structure for high contrast ratio and improved shear and/or compression resistance
US7158282B2 (en) 2000-03-03 2007-01-02 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display and novel process for its manufacture
US7715088B2 (en) 2000-03-03 2010-05-11 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display
US8520292B2 (en) 2000-03-03 2013-08-27 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display and process for its manufacture
US6829078B2 (en) 2000-03-03 2004-12-07 Sipix Imaging Inc. Electrophoretic display and novel process for its manufacture
US6831770B2 (en) 2000-03-03 2004-12-14 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display and novel process for its manufacture
US9081250B2 (en) 2000-03-03 2015-07-14 E Ink California, Llc Electrophoretic display and process for its manufacture
US6795138B2 (en) 2001-01-11 2004-09-21 Sipix Imaging, Inc. Transmissive or reflective liquid crystal display and novel process for its manufacture
US6784953B2 (en) 2001-01-11 2004-08-31 Sipix Imaging, Inc. Transmissive or reflective liquid crystal display and novel process for its manufacture
US8282762B2 (en) 2001-01-11 2012-10-09 Sipix Imaging, Inc. Transmissive or reflective liquid crystal display and process for its manufacture
US6906779B2 (en) 2001-02-15 2005-06-14 Sipix Imaging, Inc. Process for roll-to-roll manufacture of a display by synchronized photolithographic exposure on a substrate web
US6753067B2 (en) 2001-04-23 2004-06-22 Sipix Imaging, Inc. Microcup compositions having improved flexure resistance and release properties
US6833177B2 (en) 2001-04-23 2004-12-21 Sipix Imaging, Inc. Microcup compositions having improved flexure resistance and release properties
WO2002086613A3 (en) * 2001-04-23 2003-12-11 Sipix Imaging Inc Microcup compositions having improved flexure resistance and release properties
WO2002086613A2 (en) * 2001-04-23 2002-10-31 Sipix Imaging, Inc. Microcup compositions having improved flexure resistance and release properties
JP2014130371A (ja) * 2001-05-15 2014-07-10 E Ink Corp 電気泳動粒子
KR100859305B1 (ko) * 2001-06-04 2008-09-19 사이픽스 이미징, 인코포레이티드 롤투롤 방식으로 디스플레이 제조시 마이크로컵의 밀봉을위한 조성물 및 밀봉 방법
US6795229B2 (en) 2001-08-28 2004-09-21 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display with sub relief structure for high contrast ratio and improved shear and/or compression resistance
KR101041259B1 (ko) * 2002-02-19 2011-06-14 리쿠아비스타 비.브이. 디스플레이 디바이스
US8213071B2 (en) 2002-02-19 2012-07-03 Samsung Lcd Netherlands R & D Center B.V. Display device
KR101128633B1 (ko) * 2002-02-19 2012-03-26 삼성 엘씨디 네덜란드 알앤디 센터 비.브이. 디스플레이 디바이스
US8023071B2 (en) 2002-11-25 2011-09-20 Sipix Imaging, Inc. Transmissive or reflective liquid crystal display
US6947203B2 (en) 2003-06-24 2005-09-20 Seiko Epson Corporation Electrophoretic dispersion, electrophoretic display device, method of manufacturing electrophoretic display device, and electronic system
US7050218B2 (en) 2003-06-24 2006-05-23 Seiko Epson Corporation Electrophoretic dispersion, electrophoretic display device, method of manufacturing electrophoretic display device, and electronic system
US7405865B2 (en) 2003-09-03 2008-07-29 Mitsubishi Pencil Co., Ltd. Liquid for electrophoretic display, display medium and display device using the same
CN100444015C (zh) * 2003-09-03 2008-12-17 三菱铅笔株式会社 电泳显示用液、使用该电泳显示用液的显示介质和显示装置
JP4675059B2 (ja) * 2004-05-12 2011-04-20 三菱鉛筆株式会社 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP2005326456A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP4675060B2 (ja) * 2004-05-14 2011-04-20 三菱鉛筆株式会社 電気泳動表示媒体
JP2005326662A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示媒体
JP2006058621A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP4549130B2 (ja) * 2004-08-20 2010-09-22 三菱鉛筆株式会社 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP2006209018A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Chiba Univ 表示素子
JP4578270B2 (ja) * 2005-02-24 2010-11-10 三菱鉛筆株式会社 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP2006235137A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
US7525721B2 (en) 2005-02-24 2009-04-28 Seiko Epson Corporation Charged particle, microcapsule, electrophoretic device, electro-optical device, and method of forming a microcapsule
JP2007249188A (ja) * 2006-02-14 2007-09-27 Fuji Xerox Co Ltd 画像表示媒体、画像表示装置、書込装置、及び画像表示プログラム
JP2007310394A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Xerox Corp 電気泳動ディスプレイ装置
JP2007319431A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Sri Sports Ltd ゴルフボールのマーク形成用インキ組成物、ゴルフボール、および、ゴルフボールの製造方法
KR101251087B1 (ko) 2008-11-27 2013-04-04 주식회사 엘지화학 반사효율이 개선된 화상표시장치용 다공질 대전입자 및 그것의 제조방법
KR101236647B1 (ko) * 2008-12-30 2013-02-22 주식회사 엘지화학 반사효율이 개선된 화상표시장치용 대전입자 및 그것의 제조방법
JP2013011879A (ja) * 2011-06-01 2013-01-17 Sekisui Chem Co Ltd 液晶表示素子用遮光シール剤、上下導通材料及び液晶表示素子

Also Published As

Publication number Publication date
US6400492B1 (en) 2002-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001056653A (ja) 電気泳動表示用表示液、表示粒子及び、それらを利用した表示媒体、表示装置、表示方法、表示カード、記録シート、ディスプレイ、可逆表示型看板
US6693621B1 (en) Electrophoretic display method, display medium, liquid and particle for display medium, display apparatus, and reversible display material
JP4160266B2 (ja) 表示用材料
US6816146B2 (en) Electrophoretic display liquid and electrophoretic display medium and device using the liquid having predetermined different volume medium particle diameters
JP5388028B2 (ja) 画像表示媒体及び画像表示装置
JP5218959B2 (ja) 電気泳動表示装置、表示方法、電気泳動表示素子の製造方法、及び電気泳動表示装置の製造方法
JP4225199B2 (ja) 電気泳動性粒子分散液内包マイクロカプセルの製造方法、電気泳動性粒子分散液内包マイクロカプセル及びこれを用いた可逆表示媒体
JP3966890B2 (ja) 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP4160246B2 (ja) 電気泳動表示用表示液、表示粒子、表示媒体、表示装置及び表示体
JP2003149691A (ja) 電気泳動表示用表示ゲル、表示媒体、表示装置及び表示体
JP2002277903A (ja) 電気泳動表示用表示液、表示粒子及び表示装置
JP4200764B2 (ja) マイクロカプセルおよびその製造方法
JP4393639B2 (ja) 電気泳動表示用表示液、表示粒子及び表示装置
JP2000206574A (ja) 電気泳動表示用表示液
JP4675059B2 (ja) 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP4549130B2 (ja) 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP2003255403A (ja) 表示媒体、表示装置、表示方法及び表示体
JP4450742B2 (ja) 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP2011008282A (ja) 電気泳動表示用表示液、表示粒子及び表示装置
JP2002214651A (ja) 表示媒体、表示装置及び表示方法
JP2004219595A (ja) マイクロカプセルおよびその製造方法
JP2011013414A (ja) 電気泳動表示装置の駆動方法及び電気泳動表示装置
JP4143289B2 (ja) 表示媒体及びそれを用いた表示装置並びに表示体
JP2006091090A (ja) 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP2000352946A (ja) 電気泳動表示用表示液及びそれを利用した表示粒子及び表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070315

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070806