JP2003255403A - 表示媒体、表示装置、表示方法及び表示体 - Google Patents

表示媒体、表示装置、表示方法及び表示体

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JP2003255403A
JP2003255403A JP2002059345A JP2002059345A JP2003255403A JP 2003255403 A JP2003255403 A JP 2003255403A JP 2002059345 A JP2002059345 A JP 2002059345A JP 2002059345 A JP2002059345 A JP 2002059345A JP 2003255403 A JP2003255403 A JP 2003255403A
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JP2002059345A
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English (en)
Inventor
Nariyuki Harada
成之 原田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より鮮明な表示が可能な表示媒体(この表示
媒体を用いた大型化を回避することのできる表示装置、
表示方法及び表示体)を提供する。 【解決手段】 少なくとも基板1、該基板1の一方の面
に設けた共通電極2及び該共通電極2上に電界の作用に
より光学特性が可逆的に変化する表示組成物7を連続に
内包したマトリックス材料により形成した可視性記録を
行うことのできる表示層9からなる表示媒体に関し、マ
トリックス材料をシロキサン成分を含有するもの(シロ
キサン含有バインダー材料8)とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示媒体、表示装
置、表示方法及び表示体に関し、さらに詳しくは、電界
により光学特性が可逆的に変化する表示媒体、この表示
媒体を用いた表示装置、表示方法及び表示体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】表示装置、特に可逆性の表示装置とし
て、電気泳動表示装置が知られている。電気泳動表示装
置は、電界を印加、制御することにより所望の画像表示
と消去が可能となるものである。
【0003】この表示装置に形成される画像はメモリー
性を有するため、画像表示を保持する電力を必要としな
い低消費電力装置として、また、通常の印刷物に相当し
た広い画像視野角を有する広視野角表示装置として注目
されている。
【0004】従来、このような表示装置として、図7に
示すような断面構造を有する装置が知られている(特開
昭62−269124号公報)。この装置では、透明基
板1の一方の面上に、所要のパターン状に形成された透
明電極2を形成し、スペーサー3を介して、これら一組
の透明電極基板を対向配置して形成される空間に、着色
した分散媒中にその分散媒とは色調の異なる複数の泳動
粒子を分散させた電気泳動表示液4を封入する。
【0005】泳動粒子は分散媒中で表面に電荷を帯びて
おり、透明電極間に電圧を印加すると、電荷を帯びた泳
動粒子はその極性と異なる透明電極面方向に泳動し、粒
子自身の色調が表示される。次に、上記とは逆方向の電
圧を電極間に印加すると、泳動粒子は前回とは逆方向に
移動し、粒子自身の色調が表示されていた部分は分散媒
の色調が表示される。
【0006】ところが、このような装置構造と原理によ
って可逆的な表示が繰り返されると、泳動粒子の凝集や
付着現象によって表示ムラが発生するという問題があっ
た。
【0007】この問題を解決するために、図8に示すよ
うに、対向電極2間に多孔質状の又はメッシュ状のスペ
ーサー5を配置することにより、電気泳動表示液4を不
連続に分割し、表示動作の安定化を図る方法が提案され
ている(特開平2−284127号公報、特開平4−2
12990号公報)。
【0008】しかし、このような構造の場合、分散液の
一様な封入処理が困難であるため又は封入時に分散液の
特性が変化するため、再現性が低い等の問題があった。
【0009】また、特開平64−86116号公報(特
許第2551783号)では、図9に示すように、電気
泳動表示液4を内包した多数のマイクロカプセル6を形
成し、これらを対向電極2間に配備した表示装置が提案
され、上記問題を解決している。
【0010】この表示装置では、マトリックス状の2次
元駆動が容易であるため、特に、その駆動方式として、
アクティブマトリックス駆動方式を採用することによ
り、高速かつ高解像度の書き込みが可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな駆動方式では、表示媒体を駆動部から切り離すこと
は実質上不可能であるため、表示媒体が大型化し、かつ
高価なものとなる。
【0012】また、透明基板としてガラス板等を使用す
るため、紙のように重ねたりすると傷が発生し、紙と同
様の携帯性を有していないものであった。
【0013】さらに、電気泳動表示液による視認性を有
する表示以外に、この表示装置に非視認性の情報記録機
能を付与させる場合、その駆動方式による制限から、よ
り表示媒体が大型化したり、より高価な装置となった
り、新たな機能の付与そのものが不可能となるという問
題があった。
【0014】本発明は、上述の実情に鑑みて成したもの
で、このような従来技術の問題点を解消し、より鮮明な
表示が可能な表示媒体と、該表示媒体を用いた大型化を
回避することのできる表示装置、表示方法、表示体を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、少なくとも基板、該基板の一方の面に設けた
共通電極、及び該共通電極上に電界の作用により光学特
性が可逆的に変化する表示組成物を連続的に内包したマ
トリックス材料により形成した可視性記録な表示層から
なる表示媒体であって、前記マトリックス材料がシロキ
サン成分を含有する表示媒体を最も主要な特徴とする。
【0016】本発明の表示媒体は、表示組成物を内包し
たマトリックス材料からなる表示層から構成され、特
に、表示体は連続に表示層中に存在することを特徴とす
る。
【0017】ここで、表示体の連続的な存在とは、マト
リックス材料により形成されたランダムな網目構造又は
繊維集合構造内に、表示組成物が分離されることなく連
続的に存在することを意味する。
【0018】また、マトリックス材料により形成された
ランダムな網目構造又は繊維集合体構造は、マトリック
ス材料構成分子どうしの水素結合やマトリックス構成分
子と表示組成物構成分子との分子間相互作用などにより
形成された会合体の構造、及びそれら会合体のファン
デル ワールス力などによる三次元的な結合により形成
された集合体の構造を意味する。
【0019】本発明の電界の作用により光学特性が可逆
的に変化する表示組成物は、双安定性コレステリック液
晶、ゲスト−ホスト型液晶、着色した分散媒中に分散媒
とは色調の異なる泳動粒子を分散させた又は無色の分散
媒に着色した泳動粒子を分散させた電気泳動表示体など
である。
【0020】このような流動性を有する表示組成物をマ
トリックス材料のランダムな網目構造又は繊維集合構造
に連続的に内包した表示層において、表示組成物は流動
性を失い、物理的に安定な表示層が形成される。この安
定な表示層内で、表示組成物を構成する液晶分子はその
配列を変えたり、泳動粒子は分散媒中を移動したりする
ことによって、画像が形成される。
【0021】このような種々の表示組成物を連続に内包
したマトリックス材料からなる表示層は、場合によって
は、表示組成物とマトリックス材料との組み合わせによ
り、様々な相互作用が発生する。表示組成物を構成する
材料どうしの動力学的な相互作用のみならず、マトリッ
クス材料との界面相互作用が発生する。特に、表示組成
物とマトリックス材料との界面相互作用は、表示媒体の
表示特性に大きな影響を及ぼす。場合によっては、表示
組成物がマトリックス材料と物理的に付着又は固着し
て、コントラストが低下し、鮮明な画像が得られないこ
とがある。しかし、シロキサン成分を含有するマトリッ
クス材料を用いることにより、表示組成物の物理的な付
着や固着が防止され、高コントラストの画像が得られる
ものとなる。すなわち、本発明の表示媒体は、シロキサ
ン成分を含有するマトリックス材料に表示組成物を内包
させることにより、表示組成物とマトリックス材料との
組合せに依存することなく、鮮明な画像を可逆的に繰り
返し形成することができる。
【0022】シロキサン成分を含有するマトリックス材
料は、−(Si(R1)(R2)−O)−(ここで、R
1とR2は、アルキル基、アルコキシアルキル基、メル
カプトアルキル基、アミノアルキル基、アルキルアミノ
アルキル基、カルボキシアルキル基、グリシジルオキシ
アルキル基、アラルキル基、アリールオキシアルキル
基、アルケニル基、アリール基又はアルコキシ基等であ
るが、これらに限定されるものではない、アルキル基お
よびアルキル部分の炭素数は1〜22が適当である)で
表される構造単位と、−CO−NH−、−NH−CO−
NH−、又は−CO−CH(R)−NH(ここで、Rは
水素原子、あるいは直鎖状、枝状又は環状の脂肪族基、
芳香族基又は脂環族基である)で表される水素結合性を
有する構造単位から選択された構造単位とを有する少な
くとも一種類以上の化合物からなる。
【0023】本発明の表示媒体の表示には、例えば、表
示媒体に画像信号に応じて電界を作用させることがで
き、かつ表示媒体との平面的位置関係を相対的に変えら
れる機構を有する電極アレイ又はイオン銃アレイを装備
した表示装置を用いて、表示媒体の共通電極をアース電
位とし、表示層の表面に電極アレイ又はイオン銃アレイ
を密着又は近接させて、表示媒体との平面的位置関係を
相対的に変えながら、画像信号に応じた電位を表示媒体
の所定部に与える表示制御方式が適用でき、可視性表示
が可能となる。
【0024】本発明の請求項2に記載の発明は、表示層
上に、オーバーコート層を設けた請求項1に記載の表示
媒体を主要な特徴とする。
【0025】望ましくは、1×1012Ω以上、さらに望
ましくは1×1014〜1016Ωの表面抵抗率を有するオ
ーバーコート層を設ける。
【0026】表示層上に設けた1×1012Ω以上の表面
抵抗率を有するオーバーコート層は、上記の1×1012
Ω以上の表面抵抗率を有する表示層と同様の機能を有す
ると共に、表示媒体の作製を容易にするものである。
【0027】すなわち、オーバーコートを有さない表示
層は、表示組成物とマトリックス材料の二種類の成分か
ら構成され、その構成上、表示層の表面は不均一になり
やすく、1×1012Ω以上の表面抵抗率を得るために設
層条件等を適宜限定する必要がある。
【0028】しかし、オーバーコート層を表示層上に設
けた場合、そのような設層条件等を限定する必要性が少
なく、容易に目的の表示媒体を作製することができる。
表面抵抗値は、調整剤の種類や量により調整することが
できる。
【0029】本発明の請求項3に記載の発明は、オーバ
ーコート層が、熱硬化性樹脂及び活性エネルギー硬化性
樹脂の少なくとも一方からなる請求項2に記載の表示媒
体を主要な特徴とする。
【0030】一般に、記録操作により、及び/又は表示
媒体相互や他の物体との接触により、視認性低下の一因
となる擦傷が発生し易くなるが、熱硬化性樹脂及び/又
は活性エネルギー線硬化性樹脂からなる表示層又はオー
バーコート層は、その擦傷を防止する効果を奏するので
ある。
【0031】熱硬化性樹脂は、自己架橋性又は架橋剤と
反応して共有結合を形成することが可能な官能基を有し
たポリマー及び/又はポリマー性化合物からなり、任意
の架橋促進剤と触媒を用いて形成される。
【0032】自己架橋性又は架橋剤と反応して共有結合
を形成することが可能な官能基を有したポリマー及びポ
リマー性化合物としては、ポリビニルアルキルカルバメ
ート、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、
ポリビニルアルコール、エチルセルロース、酢酸セルロ
ース、ニトロセルロース、ポリウレア、ポリウレタン、
ウレタンプレポリマー、カルボキシ変性ポリウレタン、
アミノ変性ポリウレタン、ポリウレタンアクリレート、
ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、不
飽和ポリエステル、ポリエーテルアクリレート、N−メ
チロールアクリルアミド、メラミン、メチロール化メラ
ミン、アルキド樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、
フラン樹脂、レゾシノール樹脂、エポキシ樹脂又はこれ
らの変性体等が挙げられる。
【0033】架橋促進剤と触媒は、自己架橋性又は架橋
剤と反応して共有結合を形成することが可能な官能基を
有したポリマー及び/又はポリマー性化合物と架橋剤の
組合せに応じて適宜選択すればよい。
【0034】活性エネルギー線硬化性樹脂は、光重合性
モノマー(反応性希釈剤)、光重合性オリゴマー、不飽
和プレポリマー又は不飽和オリゴマー及び任意の光開始
剤から形成される。
【0035】光重合性モノマーとしては、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレート又は2−ヒド
ロキシエチルアクリロイルホスフェート等の単官能モノ
マー、1,3−ブタンジオールジアクリレート、1,4
−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリ
レート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチレング
リコールジアクリレート又はヒドロキシピバリン酸エス
テルネオペンチルグリコールジアクリレート等の二官能
性モノマー、又はジペンタエリスリトール、ペンタエリ
スリトールトリアクリレート又はトリメチロールプロパ
ントリアクリレート等の三官能以上のモノマーが挙げら
れる。
【0036】光重合性オリゴマーとしては、ポリエステ
ルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリウレタン
アクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリエーテ
ルアクリレート、シリコンアクリレート、アルキッドア
クリレート又はメラミンアクリレート等が挙げられる。
【0037】光開始剤としては、ベンゾフェノン、ベン
ゾイル安息香酸メチル、ジエトキシアセトフェノン、2
−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1
−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル−
2−)モルホリノプロパン−1、ベンゾインイソブチル
エーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインエ
チルエーテル、ベンジル、ベンジルジメチルケタール、
2−クロロチオキサントン又は2,4−ジエチルチオキ
サントン等が挙げられる。
【0038】不飽和プレポリマー及びオリゴマーとして
は、不飽和ポリエステル、ポリエステルアクリレート、
エポキシアクリレート、ポリウレタンアクリレート、ポ
リエーテルアクリレート、不飽和アクリル樹脂、不飽和
シリコーン又は不飽和フッ素樹脂等が挙げられる。
【0039】本発明の請求項4に記載の発明は、表示層
の少なくとも一部分に、印刷層を設けた請求項1〜3の
いずれかに記載の表示媒体を主要な特徴とする。
【0040】本発明の請求項5に記載の発明は、オーバ
ーコート層の少なくとも一部分に、印刷層を設けた請求
項3又は4に記載の表示媒体を主要な特徴とする。
【0041】本発明の請求項6に記載の発明は、印刷層
上に、印刷保護層を設けた請求項4又は5に記載の表示
媒体を主要な特徴とする。
【0042】本発明の請求項7に記載の発明は、表示層
と共に、情報記録部を有する請求項1〜6のいずれかに
記載の表示媒体を主要な特徴とする。
【0043】本発明の請求項8に記載の発明は、情報記
録部が、磁気の作用により情報記録の書き込み及び読み
出しを行うものである請求項7に記載の表示媒体を主要
な特徴とする。
【0044】本発明の請求項9に記載の発明は、情報記
録部が、光の作用により情報記録の書き込み及び読み出
しを行うものである請求項7に記載の表示媒体を主要な
特徴とする。
【0045】本発明の請求項10に記載の発明は、情報
記録部が、集積回路メモリー又は光メモリーである請求
項7に記載の表示媒体を主要な特徴とする。
【0046】本発明の請求項11に記載の発明は、情報
記録部に記録される情報が、表示媒体の表裏を示す情報
及び表示媒体の位置を示す情報の少なくとも一方である
請求項7〜10のいずれかに記載の表示媒体を主要な特
徴とする。
【0047】本発明の表示媒体に用いる印刷層は、表示
媒体の使用目的に応じて、オーバーコート層上の少なく
とも一部分に公知のオフセット印刷、グラビア印刷及び
スクリーン印刷により形成することができる。
【0048】また、本発明の表示媒体に用いる印刷保護
層は、印刷層と同様に、公知の方法により形成すること
ができ、また、印刷保護層は、オーバーコート層上に設
けることも可能である。
【0049】本発明の表示媒体に用いる磁気の作用によ
り情報記録の書き込みと読み出しが可能な記録部、集積
回路メモリー又は光メモリー情報記録部は、従来の記録
技術を用いて作製することができる。
【0050】また、本発明の表示媒体に用いる光の作用
により情報記録の読み出しが可能な透明な記録部は、上
記の記録部と異なり書き込みが不可能な読み取り専用の
記録部であり、近赤外蛍光体や紫外蛍光体から形成す
る。
【0051】この記録部は、電気泳動性の書き込み、消
去時の電界に影響されないため、電気泳動により表示さ
れた画像の表示内容とその透明な記録部の情報とを組み
合わせて、可逆非可逆情報記録媒体として利用すること
ができる。
【0052】本発明の請求項12に記載の発明は、表示
組成物が、分散媒、白色粒子及び該白色粒子と色調を異
にする粒子からなる表示液である請求項1〜11のいず
れかに記載の表示媒体を主要な特徴とする。
【0053】本発明の請求項13に記載の発明は、白色
粒子が、有機高分子物質からなる中空粒子である表示媒
体を主要な特徴とする。
【0054】本発明の請求項14に記載の発明は、白色
粒子と色調を異にする粒子が、チタンブラックである表
示媒体を主要な特徴とする。
【0055】分散媒、白色粒子及びこの白色粒子と色調
の異なる着色粒子からなる表示液を内包したカプセル粒
子からなる表示粒子は、白色粒子及び/又は着色粒子が
電界の作用によりカプセル粒子内を泳動し、白色粒子が
白色色調を呈示し、着色粒子がある波長領域の光を吸収
して有色の色調を呈示する。
【0056】着色粒子の色調は、表示媒体の使用目的に
応じて適宜選択される。白色粒子としては、有機材料、
無機材料及び有機−無機複合材料によって構成され、具
体的には、有機ポリマーからなる中空粒子、有機ポリマ
ーからなる多孔質粒子、無機物質からなる中空粒子、無
機物質からなる多孔質粒子及びこれらの空隙を有する白
色粒子の表面を樹脂等で被覆された粒子等を挙げること
ができる。
【0057】特に、光の反射効率の観点から有機ポリマ
ーからなる中空粒子が好ましく用いられる。
【0058】有機ポリマーからなる中空粒子及び有機ポ
リマーからなる多孔質粒子としては、従来公知の方法で
製造することが可能であり、微粒子ポリマー(東レリサ
ーチセンター)、微孔性ポリマー(東レリサーチセンタ
ー)、高分子微粒子(シーエムシー)等をはじめとする
各種文献に掲載されている方法によって作製することが
可能である。
【0059】例えば、乳化重合を利用した方法、シード
乳化重合法、ソープフリー重合法、分散重合法、懸濁重
合法と発泡を利用した方法、シード重合法と発泡を利用
した方法、シード重合と重合収縮を利用した方法、W/
O/Wエマルジョンの懸濁重合による方法、スプレード
ライの液滴の表面乾燥を利用した方法、ポリマーエマル
ジョンを電解質固体粒子の添加により凝集させるシード
凝集法等が挙げられるが、これらの方法に限定されるも
のではない。
【0060】また、有機ポリマーからなる中空粒子及び
有機ポリマーからなる多孔質粒子を構成する材料は、使
用する透明な分散媒に応じてその分散媒に溶解しない材
料を適宜選択して使用することができる。
【0061】例えば、スチレン系(コ)ポリマー、スチ
レン−アクリル系(コ)ポリマー、スチレン−イソプレ
ン系(コ)ポリマー、ジビニルベンゼン系(コ)ポリマ
ー、メチルメタクリレート系(コ)ポリマー、メタクリ
レート系(コ)ポリマー、エチルメタクリレート系
(コ)ポリマー、エチルアクリレート系(コ)ポリマ
ー、n−ブチルアクリレート系(コ)ポリマー、アクリ
ル酸系(コ)ポリマー、アクリロニトリル系(コ)ポリ
マー、アクリルゴム−メタクリレート系(コ)ポリマ
ー、エチレン系(コ)ポリマー、エチレン−アクリル酸
系(コ)ポリマー、ナイロン系(コ)ポリマー、シリコ
ーン系(コ)ポリマー、ウレタン系(コ)ポリマー、メ
ラミン系(コ)ポリマー、ベンゾグアナミン系(コ)ポ
リマー、フェノール系(コ)ポリマー、フッソ(テトラ
クロロエチレン)系(コ)ポリマー、塩化ビニリデン系
(コ)ポリマー、4級ピリジニウム塩系(コ)ポリマ
ー、合成ゴム(コ)ポリマー、セルロース、酢酸セルロ
ース、キトサン、アルギン酸カルシウム等のポリマー材
料及びこれらのポリマー材料に対して架橋をして耐溶剤
性機能を向上させたポリマー材料等が挙げられるが、こ
れらのポリマー材料に限定されるものではない。
【0062】より具体的には、ローム・アンド・ハース
社のローペイク、JSR製中空粒子、松本油脂の熱膨張
マイクロカプセル、大日本インキのGrnngoll等
が挙げられる。
【0063】また、無機材料からなる中空粒子及び無機
物質からなる多孔質粒子としては、従来公知の方法で作
製される各種の無機材料からなる中空粒子及び無機物質
からなる多孔質粒子を用いることができる。
【0064】これらの製法の例としては、粉床法、トポ
ケミカル法、メカノケミカル反応等の付着を利用した方
法、表面沈積法、含浸法、界面反応法等の沈殿反応を利
用する方法、界面ゲル化反応法及び焼成発泡法等が挙げ
られる。
【0065】これらの具体例として、界面反応法を用い
ることによって作製されたシリカ、ケイ酸マグネシウ
ム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸ストロンチウム、ケイ酸
バリウム、炭酸コバルト、酸化コバルト、コバルト、酸
化鉄、コバルト−鉄炭酸塩、塩基性炭酸銅、金属銅、炭
酸ニッケル等の無機球形中空粒子及び無機球形多孔質粒
子、及び界面ゲル化反応法(色材、70(2)84−9
1、1997)によって作製された酸化アルミ、二酸化
チタン等の無機球形中空粒子及び無機球形多孔質粒子、
焼成発泡法による発泡性シリカ等が挙げられる。
【0066】さらに、上記の有機ポリマーからなる中空
粒子及び有機ポリマーからなる多孔質粒子の表面に対し
て、各種の無機顔料の微粒子を付着させた複合粒子も使
用可能であり、例えば、有機ポリマーからなる中空粒子
と二酸化チタンとのオーダードミクスチャーによる複合
粒子が挙げられる。
【0067】また、これらの無機材料からなる中空粒子
及び無機物質からなる多孔質粒子は、各種の有機ポリマ
ー材料をその表面に被覆して使用することも可能であ
る。その方法としては、コートマイザー法が好ましい。
【0068】白色粒子と色調の異なる着色粒子として、
無機着色粒子及び有機着色粒子を用いることができる。
【0069】無機着色粒子としては、カドミウムイエロ
ー、カドミウムリポトンイエロー、黄色酸化鉄、チタン
イエロー、チタンバリウムイエロー、カドミウムオレン
ジ、カドミウムリポトンオレンジ、モリブデートオレン
ジ、ベンガラ、鉛丹、銀朱、カドミウムレッド、カドミ
ウムリポトンレッド、アンバー、褐色酸化鉄、亜鉛鉄ク
ロムブラウン、クロムグリーン、酸化クロム、ビリジア
ン、コバルトグリーン、コバルトクロムグリーン、チタ
ンコバルトグリーン、紺青、コバルトブルー、群青、セ
ルリアンブルー、コバルトアルミニウムクロムブルー、
コバルトバイオレット、ミネラルバイオレット、カーボ
ンブラック、鉄黒、マンガンフェライトブラック、コバ
ルトフェライトブラック、銅クロムブラック、銅クロム
マンガンブラック、チタンブラック、アルミニウム粉、
銅粉、鉛粉、鈴粉、亜鉛粉等が挙げられる。
【0070】有機着色粒子としては、ファストイエロ
ー、ジスアゾイエロー、縮合アゾイエロー、アントラピ
リミジンイエロー、イソインドリンイエロー、銅アゾメ
チンイエロー、キノフタロインイエロー、ベンズイミダ
ゾロンイエロー、ニッケルジオキシムイエロー、モノア
ゾイエローレーキ、ジニトロアニリンオレンジ、ピラゾ
ロンオレンジ、ペリノンオレンジ、ナフトールレッド、
トルイジンレッド、パーマネントカーミン、ブリリアン
トファストスカーレット、ピラゾロンレッド、ローダミ
ン6Gレーキ、パーマネントレッド、リソールレッド、
ボンレーキレッド、レーキレッド、ブリリアントカーミ
ン、ボルドー10B、ナフトールレッド、キナクリドン
マゼンタ、縮合アゾレッド、ナフトールカーミン、ペリ
レンスカーレッド、縮合アゾスカーレッド、ベンズイミ
ダゾロンカーミン、アントラキノニルレッド、ペリレン
レッド、ペリレンマルーン、キナクリドンマルーン、キ
ナクリドンスカーレッド、キナクリドンレッド、ジケト
ピロロピロールレッド、ベンズイミダゾロンブラウン、
フタロシアニングリーン、ビクトリアブルーレーキ、フ
タロシアニンブルー、ファストスカイブルー、アルカリ
ブルートーナー、インダントロンブルー、ローダミンB
レーキ、メチルバイオレットレーキ、ジオキサジンバイ
オレット、ナフトールバイオレット等が挙げられる。
【0071】上記着色粒子としては、優れた視認性と白
色粒子との電気泳動的な相互作用の点から、チタンブラ
ック(黒色低次酸化チタン、一般式Tin2n-1)が好
ましい。
【0072】また、これらの着色粒子は、各種表面改質
した形態でも用いることが可能である。
【0073】この場合の表面改質の方法としては、ポリ
マーをはじめとする各種化合物を粒子表面にコーティン
グする方法、チタネート系・シラン系等の各種カップリ
ング剤によるカップリング処理する方法、グラフト重合
処理する方法等が挙げられる。
【0074】これらの着色粒子は、メカノケミカル的な
処理した形態でも用いることが可能であり、異種又は同
種の粒子同士又はポリマー粒子又は中空ポリマー粒子と
複合された複合粒子として用いることも可能である。
【0075】分散媒としては、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、フェニルキシリルエタン、ジイソプロピルナフ
タレン、ナフテン系炭化水素等の芳香族炭化水素類、ヘ
キサン、ドデシルベンゼン、シクロヘキサン、ケロシ
ン、パラフィン系炭化水素等の脂肪族炭化水素類、クロ
ロホルム、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレ
ン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、
ジクロロメタン、臭化エチルなどのハロゲン化炭化水素
類、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン酸
オクチルジフェニル、リン酸トリシクロヘキシル等のリ
ン酸エステル類、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチ
ル、フタル酸ジラウリル、フタル酸ジシクロヘキシル等
のフタル酸エステル類、オレイン酸ブチル、ジエチレン
グリコールジベンゾエート、セバシン酸ジオクチル、セ
バシン酸ジブチル、アジピン酸ジオクチル、トリメリッ
ト酸トリオクチル、クエン酸アセチルトリエチル、マレ
イン酸オクチル、マレイン酸ジブチル、酢酸エチル等の
カルボン酸エステル類、イソプロピルビフェニル、イソ
アミルビフェニル、塩素化パラフィン、ジイソプロピル
ナフタレン、1,1−ジトリルエタン、1,2−ジトリ
ルエタン、2,4−ジターシャリアミノフェノール、
N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−t−オクチルア
ニリン等が挙げられるが、必ずしもこれらに限定される
ものではない。
【0076】また、これらの分散媒はそれぞれ単独で又
は2種類以上を混合して用いることができる。
【0077】本発明の請求項15に記載の発明は、請求
項1〜14のいずれかに記載の表示媒体及び該表示媒体
に視認することのできる情報を表示する書き込み装置か
らなり、表示媒体と書き込み装置とを少なくとも書き込
み時には近接するように着脱可能とした表示装置であっ
て、書き込み装置は、画像信号に応じて表示媒体に電界
を作用させることができ、かつ該表示媒体との平面位置
関係を相対的に変化させ得る機構を有する電極アレイを
装備した表示装置を最も主要な特徴とする。
【0078】このような表示装置においては、表示媒体
の共通電極をアース電位とし、表示層の表面に電極アレ
イを密着させて、表示媒体との平面的位置関係を相対的
に変えながら、画像信号に応じた電位を表示媒体の所定
部に与えることができ、可視性表示が可能となるのであ
る。
【0079】本発明の請求項16に記載の発明は、請求
項1〜14のいずれかに記載の表示媒体及び該表示媒体
に視認することのできる情報を表示する書き込み装置か
らなり、表示媒体と書き込み装置とは少なくとも書き込
み時には近接するように着脱可能とした表示装置であっ
て、書き込み装置は、画像信号に応じて表示媒体表面に
電荷を付与させることができ、かつ該表示媒体との平面
位置関係を相対的に変化させ得る機構を有するイオン銃
アレイを装備した表示装置を最も主要な特徴とする。
【0080】このような表示装置においては、表示媒体
の共通電極をアース電位とし、表示層の表面にイオン銃
アレイを近接させて、表示媒体との平面的位置関係を相
対的に変えながら、画像信号に応じた電位を表示媒体の
所定部に与えることができ、可視性表示が可能となる。
【0081】イオン銃により表示媒体の表面に与えられ
た電荷は表示媒体を構成する材料の時定数で放電するた
め、それが粒子の移動時間(応答時間)より長い場合に
は、イオン銃の作用時間を応答時間より短くすることが
可能となり、その結果、書き込み速度が速くなるのであ
る。
【0082】本発明の請求項17に記載の発明は、請求
項1〜14のいずれかに記載の表示媒体及び該表示媒体
に視認することのできる情報を表示する書き込み装置か
らなり、表示媒体と書き込み装置とは少なくとも書き込
み時には近接するように着脱可能とした表示装置であっ
て、書き込み装置は、複数の信号電極とを装備し、その
交差部に画像信号に応じて該表示媒体に電界を印加する
ことのできるスイッチング素子を有し、該スイッチング
素子によって表示媒体に画像を表示する表示装置を最も
主要な特徴とする。
【0083】このような構成では、2次元配列された電
界印加手段がスイッチング素子を有するため、その作用
により選択時にある部位に与えられた電荷は非選択時に
は表示媒体を構成する材料の時定数で放電するため、そ
れが粒子の移動時間(応答時間)より長い場合には、選
択時間を応答時間より短くすることが可能となり、その
結果、書き込み速度を速くなるのである。
【0084】本発明の請求項18に記載の発明は、スイ
ッチング素子が、薄膜トランジスタである請求項17に
記載の表示装置を主要な特徴とする。
【0085】スイッチング素子としては、大面積の薄膜
デバイスの作製が容易な薄膜トランジスタが好ましい。
薄膜トランジスタは、3端子素子であるためスイッチン
グ性能が高く、中間調を伴うような場合にも鮮明な表示
を得ることができる。
【0086】なお、より書き込み速度を速くするため
に、蓄積コンデンサを等価回路的に表示媒体と並列にな
るように設けることも可能である。
【0087】本発明の請求項19に記載の発明は、少な
くとも基板、該基板の一方の面に設けた共通電極及び該
共通電極上に電界の作用により光学特性が可逆的に変化
する表示体を設けた表示層からなる表示媒体により可視
性記録を行う表示方法において、請求項1〜14のいず
れかに記載の表示媒体を用いる表示方法を最も主要な特
徴とする。
【0088】本発明の請求項20に記載の発明は、請求
項1〜14の何れかに記載の表示媒体が、その一部又は
全てを占める表示体を最も主要な特徴とする。
【0089】本発明の請求項21に記載の発明は、可逆
表示体が、可逆表示カード、可逆表示シート、可逆表示
ディスプレイ又は可逆表示型看板である請求項20に記
載の表示体を主要な特徴とする。
【0090】本発明の請求項22に記載の発明は、可逆
表示カード、可逆表示シート、可逆表示ディスプレイ又
は可逆表示型看板が、可撓性を有する請求項21に記載
の表示体を主要な特徴とする。
【0091】それらの一例を挙げると、本発明の電気泳
動表示媒体が名刺やクレジットカードのような小型のカ
ードの一部、又は全ての部分を構成することで、情報を
書き換えることが可能なカードが作製され、各種ポイン
トカードや会員カードとして使用できる。この様な携帯
性に優れる小型のカードのサイズを大きくすることで、
一般のオフィス等で使用されるディスプレイや記録紙
(複写機、プリンター等の出力紙)の代用表示体とし
て、可逆表示シートを作製することもできる。この様な
可逆表示シートは、繰り返し使用することができるの
で、省資源、省エネルギーの観点からも優れた表示媒体
である。
【0092】また、家電製品をはじめとする各種物品に
本発明の表示媒体を組み込むことにより、従来の液晶モ
ニターの代わりに情報を提供することが可能となる。こ
の場合には、視野角が広くコントラストも高く優れた表
示を実現することができる。さらに、本発明の電気泳動
表示媒体を各種の広告や看板などの用途で用いることも
可能である。この場合にも全面を電気泳動表示媒体で構
成することもできるが、ポスターなどの一部分に組み込
むことで効果的な表示を実現することも可能である。
【0093】また、本発明の電気泳動表示媒体は、基板
をはじめとする構成により媒体に可撓性を付与させるが
可能であることから、前記のカード、シート、ディスプ
レイ、看板、広告をはじめとする各種用途において形状
による制約を受けることがなく、非常に幅広い用途に対
応することができる。
【0094】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。図1〜図6は本発明を実施する形
態の一例を示すもので、本発明の表示媒体の好ましい実
施形態を図1により説明する。
【0095】基板1はガラス板又はプラスチックフィル
ムからなる。基板1の厚さは約10μm〜1mm、好ま
しくは25〜200μmである。共通電極2はマトリッ
クス状にパターン化された又はパターン化されていない
電極である。基板1のない表示層側を表示面とする場
合、基板1は不透明であっても着色していてもよく、そ
の着色色調を表示色の一部として利用することも可能で
ある。また、基板1に白色色調の材料を用いることによ
り、コントラスト比を高めることも可能となる。
【0096】共通電極2は透明であっても着色していて
もよく、金属、ITO、SnO2、ZnO:Al等の導
電体薄膜からなり、スッパタリング法、真空蒸着法、C
VD法、塗布法等により形成する。
【0097】また、基板1側を表示面とする場合は、透
明な基板1と透明な共通電極2を使用する。透明な電極
は、ITO、SnO2、ZnO:Al等の透明な材料か
ら形成される。
【0098】表示層9は双安定性コレステリック液晶、
ゲスト−ホスト型液晶及び電気泳動表示組成物などの表
示組成物7とシロキサン含有バインダー材料8からな
る。
【0099】表示層9の形成は、表示組成物7にシロキ
サン含有バインダー材料8を溶解した溶液を、又はバイ
ンダー材料が溶解する溶媒にバインダー材料8を溶解
し、得られた溶液と表示組成物7を混合した溶液を、ワ
イヤーバーコート、ロールコート、ブレードコート、デ
ィップコート、スプレーコート、スピンコート、又はグ
ラビアコート等の方法により共通電極2上に塗工、乾燥
することによりなされる。
【0100】シロキサン含有バインダー材料8は、末端
に二重結合を有するL−バリル−L−バリン誘導体 CH2=CH−(CH22−CONH−(CH(C
3))2−CONH−(CH(CH3))2−CONH−
R(ここで、Rは炭素数1以上のアルキル基)、L−イ
ソロイシン誘導体 CH2=CH−(CH22−CONH−CH(CH3)−
CH(C25)−CONH−R(ここで、Rは炭素数1
以上のアルキル基)、又はL−グルタミン酸誘導体 CH2=CH−(CH28−CONH−CH(−(C
22−CONH−C49)−CONH−C49、或い
は末端にメタクリレート基を有するL−グルタミン酸誘
導体 CH2=C(CH3)−COO−(CH22−NHCON
H−(CH22−CONH−CH(−(CH22−CO
NH−R)(−CONH−R)(ここで、Rは炭素数1
以上、好ましくは1〜22のアルキル基)、又は、L−
リシン誘導体 [CH2=C(CH3)−COO−(CH22−NHCO
NH−CH(−COO−C25)(−(CH24−NH
CO−(CH2)n−)]−2(ここで、nは1以上の整
数)などの水素結合性を有する化合物とジメチルシロキ
サン−メチルヒドロシロキサン共重合体などのシロキサ
ン含有化合物との反応生成物である。シロキサン含有バ
インダー材料8のシロキサン成分の含有量は、使用する
ジメチルシロキサン−メチルヒドロシロキサン共重合体
を分子量基準で選択することにより調整できる。
【0101】表示層9の表面抵抗率が1×1012Ωm以
上となるように用いられる表面抵抗率の調整剤として、
アルコール系化合物、グリセリン系化合物、ポリエチレ
ン系化合物、四級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、ス
ルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩、ホス
ホン酸塩、アミノ酸系化合物、アミノ硫酸エステル系化
合物等をバインダー材料8に添加することも可能であ
る。
【0102】本発明による表示媒体の別の好ましい実施
形態を図2により説明する。基板1、共通電極2、表示
組成物7及びシロキサン含有バインダー材料8は、図1
と同様である。
【0103】オーバーコート層20は、オーバーコート
層材料と場合によってはその材料を溶解、分散、懸濁又
は乳化する媒体、硬化剤、触媒及び/又は助触媒を加え
た保護層材料組成物を、表示層9上にワイヤーバーコー
ト、ロールコート、ブレードコート、ディップコート、
スプレーコート、スピンコート、又はグラビアコート等
の塗布方法又はスパッタリング及び化学的気相法等の気
相方法により形成する。
【0104】オーバーコート層20の厚さは、表示層9
を保護する機能を有する範囲内で可能な限り薄いことが
望ましく、約0.1〜100μm、より好ましくは0.
3〜30μmである。
【0105】オーバーコート層材料はシロキサン含有バ
インダー材料8と同様な材料で、表面抵抗率が1×10
12Ωm以上となるように用いられる表面抵抗率の調整剤
として、アルコール系化合物、グリセリン系化合物、ポ
リエチレン系化合物、四級アンモニウム塩、ピリジニウ
ム塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル
塩、ホスホン酸塩、アミノ酸系化合物、アミノ硫酸エス
テル系化合物等を添加することも可能である。
【0106】本発明による表示媒体のさらに別の好まし
い実施形態を図3により説明する。基板1、共通電極
2、表示組成物7、シロキサン含有バインダー材料8、
及びオーバーコート層20は、図2と同様である。
【0107】印刷層10は、オーバーコート層面を表示
面30とする場合、オーバーコート層20上の表示部分
を除く少なくとも一部分に公知の方法により設けること
ができる。
【0108】印刷保護層11はオーバーコート層20と
同様な材料からなり、印刷層10上及びオーバーコート
層20上にオーバーコート層20や印刷層10と同様な
方法により設けることができる。
【0109】非表示面40には、磁気記録部13と集積
回路メモリー14を少なくとも一部分の基板1上に設
け、その磁気記録部13、集積回路メモリー14及び基
板1上に第二保護層12を設ける。
【0110】第二保護層12は、上記のオーバーコート
層20や印刷保護層11を構成する材料と同様な材料か
ら形成される。
【0111】本発明による表示媒体の他の好ましい実施
形態を図4により説明する。基板1、共通電極2、表示
組成物7、バインダー材料8、及びオーバーコート層2
0は、図2と同様である。
【0112】図4(a)に示すように、基板1上に透明
な記録部15を設け、その透明な記録部15と基板上に
第二保護層12を設ける。図4(b)に示すように、透
明な記録部は格子状に設けることができる。
【0113】形成される行xnと列ymの交差点(xn
m)を読み出し専用の情報として固有化して、デジタ
ル情報として利用することができる。
【0114】このような表示媒体の場合、透明な基板1
と透明な共通電極2を用いることにより、オーバーコー
ト層側(表示面30)を表示面とすることも、透明記録
部側(第二表示面35)を表示面とすることも可能であ
る。
【0115】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、これら実施例によって本発明はなんら限定
されるものではない。
【0116】参考例1 (シロキサン含有マトリックス材料の合成)
【0117】1000mLのトルエンにジメチルシロキ
サン−メチルシロキサン共重合体(10mmolのSi
H基含有)と20mmolのL−バリル−L−バリン誘
導体CH2=CH−(CH22−CONH−C(−H)
(−CH(CH32)−CONH−C(−H)(−CH
(CH32)−CONH−C1837を加えた。この混合
物に乾燥窒素ガスを約1時間吹き込んだ後、0.1mL
の塩化白金酸のプロパノール溶液(0.5mM)を加え
た。乾燥窒素気流下100℃で24時間加熱し、室温ま
で冷却した。0.1mLの塩化白金酸のプロパノール溶
液(0.5mM)を加え、乾燥窒素気流下100℃で2
4時間加熱した。冷却後、溶媒を除去し、メタノールで
洗浄し、ろ過して定量的にシロキサン含有L−バリル−
L−バリン誘導体マトリックス材料を得た。
【0118】実施例1 [表示組成物の調製]100mLのドデシルベンゼンに
5.0gのオレイン酸を溶解し、この溶液に1.0gの
チタンブラック(TilackD超微粒子タイプ、赤穂
化成社製、Ti表面処理品)を加え、約15分間超音波
分散した後、ジルコニアビーズを用いて約30時間ビー
ズ分散した。10.0gの架橋化スチレン−アクリル系
共重合体の中空粒子(SX−866A、JSR社製)を
加え、約30分間撹拌して、2色粒子分散体を調製し
た。この分散体に0.5gの合成例1の化合物を加え、
80℃まで加熱し、溶解するまで撹拌した後、室温まで
冷却して、表示組成物(1)を得た。
【0119】[表示媒体の作製]厚さ3mmの透明ガラ
ス板の片側表面に、スパッタリング法によりITOから
なる透明電極を設けた透明基板を二枚用意し、相互の電
極面を対向配置し、ナイロンスペーサーにより約140
μmの電極面間距離を有する内部空間を形成した。上記
の表示組成物(1)を約80℃まで加熱してゾル化し、
約80℃のオーブン内で前加熱したガラス基板の内部空
間に注入した後、室温まで冷却した。両基板周辺をエポ
キシ樹脂接着剤で封止して、約144μmの電極面間距
離を有する電気泳動表示媒体(1)を作製した。
【0120】実施例2 [表示組成物の調製]90mLの1,2−ジトルイルエ
チレン(SAS−296、日本石油化学社製)に5.0
gのヒドロキシ脂肪酸オリゴマー(アデカコールWS−
100、旭電化工業社製)を溶解し、この溶液に1.0
gのチタンブラック(TilackD超微粒子タイプ、
赤穂化成社製、Ti表面処理品)を加え、約15分間超
音波分散した。10.0gの架橋化スチレン−アクリル
系共重合体の中空粒子(SX−866A:一次粒子径
0.3μmのスプレードライ品、JSR社製)を加え、
ジルコニアビーズを用いて約30時間ビーズ分散して、
2色粒子分散体を調製した。この分散体に1.5gの合
成例1の化合物と10mLの4−シアノ−4’−ペンチ
ルビフェニルを加え、80℃まで加熱し、溶解するまで
撹拌した後、室温まで冷却して、表示組成物(2)を得
た。
【0121】[表示媒体の作製]上記の表示組成物
(2)を用いて実施例1と同様に、約140μmの面間
距離を有する内部空間を形成し、電気泳動表示媒体
(2)を作製した。厚さ3mmの透明ガラス板の片側表
面に、スパッタリング法によりITOからなる透明電極
を設けた透明基板を二枚用意し、相互の電極面を対向配
置し、ナイロンスペーサーにより約140μmの電極面
間距離を有する内部空間を形成した。上記の表示組成物
(2)を約80℃まで加熱してゾル化し、約80℃のオ
ーブン内で前加熱したガラス基板の内部空間に注入した
後、室温まで冷却した。両基板周辺をエポキシ樹脂接着
剤で封止して、約144μmの電極面間距離を有する表
示媒体(2)を作製した。
【0122】比較例1 [表示組成物の調製]ゼラチン水溶液とアラビアゴム水
溶液を混合し、50℃まで昇温した後、水酸化ナトリウ
ム水溶液を加えてpHを9に調整した。得られた水溶液
に、実施例1で調製した2色粒子分散体を加え、撹拌し
て乳化した。さらに水酸化ナトリウム水溶液を加えて、
pHを4まで徐々に下げ、分散液界面にゼラチン/アラ
ビアゴムの濃厚液を析出させた。温度を下げて皮膜をゲ
ル化し、グルタールアルデヒド水溶液を加えて硬化し
て、ゼラチンを壁材とするマイクロカプセルのスラリー
を得た。カプセルの平均粒径が約80μmとなるように
乳化条件を調整した。
【0123】[表示媒体の作製]80gの10%ポリビ
ニルアルコール水溶液に、上記で調製した20gのマイ
クロカプセルを加えて分散液を調製した。この分散液
(塗布液)を約1mmのギャップを有するアプリケータ
ーを用いてITO膜付きポリカーボネート基板に塗布、
乾燥して、電気泳動用表示粒子からなる塗工層を形成し
た。この一部を切り取り、塗布面とITO電極付きのガ
ラス板の電極面とを密着させ、テープで固定して表示媒
体(ア)(塗工層厚さ:約140μm)を作製した。
【0124】実施例3 実施例1、2及び比較例1において作製した表示媒体
に、媒体の電極を介して+500V又は−500Vの電
圧を10秒間印加して電気泳動させた後、大塚電子社製
Photal MCPD−1000を用いて45度照射
−垂直受光により、380〜800nmの波長領域で表
示面の反射率を測定し、コントラスト比を求めた。その
結果を下記の表1に示す。
【表1】
【0125】実施例4 図5に示す電極アレイを装備した書き込み装置を用い
て、実施例1、2及び比較例1の表示媒体に書き込みを
行った。
【0126】図5において、50は表示媒体、51は電
極アレイ、52は書き込み基板、53は電極棒、54は
スイッチング回路、55は電源回路、56は送り機構で
ある。電極アレイ51は125μmピッチで1600個
の電極棒を配列したものを用いた。
【0127】画像信号に応じた電圧パルスを、スイッチ
ング回路54を介して電極棒53に供給した。表示媒体
表面が黒表示となる電圧を+300V、白表示となる電
圧を−300Vとし、パルス幅を20msとした。
【0128】ローラー送り機構56によって表示媒体を
移動させることによりパターン画像の形成を試みた。送
り速度は6.25mm/secとした。
【0129】記録操作中には表示媒体の搬送安定性を観
察し、また、記録操作後、画像の鮮明性と傷の有無を観
察した。
【0130】実施例1、2の表示媒体の画像は鮮明であ
ったの対し、比較例1の表示媒体では鮮明な画像は得ら
れなかった。
【0131】実施例5 図6に示すイオン銃アレイを装備した書き込み装置を用
いて、実施例1、2及び比較例1の表示媒体に書き込み
を行った。
【0132】なお、図中60は表示媒体、61はイオン
銃アレイ、62はコロナワイヤ、63は放電フレーム、
64a、64bは制御電極、65はアパーチャー、66
はコロナイオン発生用高圧電源、67はイオン流制御用
電源、68は送り機構である。イオン銃アレイ61は1
25μmピッチで1600個のイオン銃を配列したもの
を用いた。
【0133】まず、コロナワイヤ62に−5kVの電圧
を印加して、表示媒体表面全面を白表示とした。
【0134】次に、コロナワイヤ62に+5kVの電圧
を印加し、画像信号に応じて制御電極64aに+300
V(黒表示)又は300V(白表示)の電圧を印加し
た。印加のパルス幅は10msとした。
【0135】ローラー送り機構68によって表示媒体6
0を移動させることによりパターン画像の形成を試み
た。送り速度は12.5mm/secとした。
【0136】記録操作中には放電状態を観察し、また、
記録操作後、画像の鮮明性を観察した。
【0137】実施例1、2の表示媒体の画像は鮮明であ
ったの対し、比較例1の表示媒体では鮮明な画像は得ら
れなかった。
【0138】このように、シロキサン成分を含有するマ
トリックス材料を用いることにより、鮮明な画像が得ら
れることが分かる。
【0139】尚、本発明の表示媒体、表示装置、表示方
法及び表示体は、上述の形態例にのみ限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々
変更を加え得ることは勿論である。
【0140】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、より鮮明な表示が可能な表示媒体、この表示媒体を
用いた大型化を回避することのできる表示装置、表示方
法、表示体を得ることができ、光学特性が可逆的に変化
する表示分野に大きく寄与することができるという優れ
た効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表示媒体の一例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明による表示媒体の別の一例を示す断面図
である。
【図3】本発明による表示媒体のさらに別の一例を示す
断面図である。
【図4】(a)は本発明による表示媒体の他の一例を示
す断面図、(b)は(a)の上面透視図である。
【図5】書き込み装置の一例を示す断面図である。
【図6】書き込み装置の別の一例を示す断面図である。
【図7】従来の表示媒体の一例を示す断面図である。
【図8】従来の表示媒体の別の一例を示す断面図であ
る。
【図9】従来の表示媒体の別の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 透明基板 2 透明電極 3 スペーサー 4 電気泳動表示液 5 多孔質状又はメッシュ状スペーサー 6 マイクロカプセル粒子 7 表示組成物 8 シロキサン含有バインダー材料 9 表示層 10 印刷層 11 印刷保護層 12 第二保護層 13 磁気記録部 14 集積回路メモリー 15 透明な記録部 20 オーバーコート層 30 表示面 35 第二表示面 40 非表示面 50 表示媒体 51 電極アレイ 52 書き込み基板 53 電極棒 54 スイッチング回路 55 電源回路 56 送り機構 60 表示媒体 61 イオン銃アレイ 62 コロナワイヤ 63 放電フレーム 64a 制御電極 64b 制御電極 65 アパーチャー 66 コロナイオン発生用高圧電源 67 イオン流制御用電源 68 送り機構

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基板、該基板の一方の面に設
    けた共通電極、及び該共通電極上に電界の作用により光
    学特性が可逆的に変化する表示組成物を連続的に内包し
    たマトリックス材料により形成した可視性記録な表示層
    からなる表示媒体であって、前記マトリックス材料がシ
    ロキサン成分を含有するものであることを特徴とする表
    示媒体。
  2. 【請求項2】 表示層上に、オーバーコート層を設けた
    ものである請求項1に記載の表示媒体。
  3. 【請求項3】 オーバーコート層が、熱硬化性樹脂及び
    活性エネルギー硬化性樹脂の少なくとも一方からなるも
    のである請求項2に記載の表示媒体。
  4. 【請求項4】 表示層の少なくとも一部分に、印刷層を
    設けたものである請求項1〜3のいずれかに記載の表示
    媒体。
  5. 【請求項5】 オーバーコート層の少なくとも一部分
    に、印刷層を設けたものである請求項3又は4のいずれ
    かに記載の表示媒体。
  6. 【請求項6】 印刷層上に、印刷保護層を設けたもので
    ある請求項4又は5に記載の表示媒体。
  7. 【請求項7】 表示層と共に、情報記録部を有するもの
    である請求項1〜6のいずれかに記載の表示媒体。
  8. 【請求項8】 情報記録部が、磁気の作用により情報記
    録の書き込み及び読み出しを行うものである請求項7に
    記載の表示媒体。
  9. 【請求項9】 情報記録部が、光の作用により情報記録
    の書き込み及び読み出しを行うものである請求項7に記
    載の表示媒体。
  10. 【請求項10】 情報記録部が、集積回路メモリー又は
    光メモリーである請求項7に記載の表示媒体。
  11. 【請求項11】 情報記録部に記録される情報が、表示
    媒体の表裏を示す情報及び表示媒体の位置を示す情報の
    少なくとも一方である請求項7〜10のいずれかに記載
    の表示媒体。
  12. 【請求項12】 表示組成物が、分散媒、白色粒子及び
    該白色粒子と色調を異にする粒子からなる表示液である
    請求項1〜11のいずれかに記載の表示媒体。
  13. 【請求項13】 白色粒子が、有機高分子物質からなる
    中空粒子である請求項12に記載の表示媒体。
  14. 【請求項14】 白色粒子と色調を異にする粒子が、チ
    タンブラックである請求項12に記載の表示媒体。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれかに記載の表
    示媒体及び該表示媒体に視認することのできる情報を表
    示する書き込み装置からなり、表示媒体と書き込み装置
    とを少なくとも書き込み時には近接するように着脱可能
    とした表示装置であって、書き込み装置は、画像信号に
    応じて表示媒体に電界を作用させることができ、かつ該
    表示媒体との平面位置関係を相対的に変化させ得る機構
    を有する電極アレイを装備したことを特徴とする表示装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項1〜14のいずれかに記載の表
    示媒体及び該表示媒体に視認することのできる情報を表
    示する書き込み装置からなり、表示媒体と書き込み装置
    とは少なくとも書き込み時には近接するように着脱可能
    とした表示装置であって、書き込み装置は、画像信号に
    応じて表示媒体表面に電荷を付与させることができ、か
    つ該表示媒体との平面位置関係を相対的に変化させ得る
    機構を有するイオン銃アレイを装備したことを特徴とす
    る表示装置。
  17. 【請求項17】 請求項1〜14のいずれかに記載の表
    示媒体及び該表示媒体に視認することのできる情報を表
    示する書き込み装置からなり、表示媒体と書き込み装置
    とは少なくとも書き込み時には近接するように着脱可能
    とした表示装置であって、書き込み装置は、複数の信号
    電極とを装備し、その交差部に画像信号に応じて該表示
    媒体に電界を印加することのできるスイッチング素子を
    有し、該スイッチング素子によって表示媒体に画像を表
    示することを特徴とする表示装置。
  18. 【請求項18】 スイッチング素子が、薄膜トランジス
    タである請求項17に記載の表示装置。
  19. 【請求項19】 少なくとも基板、該基板の一方の面に
    設けた共通電極及び該共通電極上に電界の作用により光
    学特性が可逆的に変化する表示体を設けた表示層からな
    る表示媒体により可視性記録を行う表示方法において、
    請求項1〜14のいずれかに記載の表示媒体を用いるこ
    とを特徴とする表示方法。
  20. 【請求項20】 請求項1〜14の何れかに記載の表示
    媒体が、その一部又は全てを占めることを特徴とした表
    示体。
  21. 【請求項21】 可逆表示体が、可逆表示カード、可逆
    表示シート、可逆表示ディスプレイ又は可逆表示型看板
    であることを特徴とする請求項20に記載の表示体。
  22. 【請求項22】 可逆表示カード、可逆表示シート、可
    逆表示ディスプレイ又は可逆表示型看板が、可撓性を有
    することを特徴とする請求項21に記載の表示体。
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