JPH1039801A - 可逆性記録媒体の記録消去装置および記録消去方法 - Google Patents

可逆性記録媒体の記録消去装置および記録消去方法

Info

Publication number
JPH1039801A
JPH1039801A JP19251496A JP19251496A JPH1039801A JP H1039801 A JPH1039801 A JP H1039801A JP 19251496 A JP19251496 A JP 19251496A JP 19251496 A JP19251496 A JP 19251496A JP H1039801 A JPH1039801 A JP H1039801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
viscosity
recording
fine particles
erasing
dispersion medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19251496A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuya Takahashi
睦也 高橋
Kaoru Yasukawa
薫 安川
Takako Kobayashi
孝子 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP19251496A priority Critical patent/JPH1039801A/ja
Publication of JPH1039801A publication Critical patent/JPH1039801A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散媒14中に微粒子12と顔料13とを分
散し、分散媒14の粘度を低下させた上で微粒子12を
移動等させることで画像の表示、消去を行う可逆性記録
媒体において、書き換えを繰り返しても、非記録状態で
の媒体全面にわたる顔料色や記録状態でのコントラスト
の均一性を維持することを可能とする。 【解決手段】 この記録消去装置では、分散媒14の粘
度を低下させる刺激を発する粘度低下ユニット31〜3
6が集合した粘度低下手段VMと、そのユニット31〜
36に接続し、その発刺激タイミングを各ユニット毎、
つまり画素毎に独立に制御できる制御手段CMと、粘度
が低下している分散媒14の微粒子12を移動させる微
粒子作動手段FMとが設置されている。記録に際して、
まず、粘度低下ユニット31、33、35を作動して、
その下の分散媒14の粘度を低下して、その部分の微粒
子12を上記手段FMで引き、直線を部分的に描く。次
に、粘度低下ユニット32、34、36を作動して、そ
の下の分散媒14の粘度を低下して、その部分の微粒子
12を上記手段FMで引きつけ、直線を描く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、分散媒中に微粒
子を分散し、該分散媒の粘度を低下させた上で該微粒子
を移動、配向又は回転させることで画像の表示、消去を
行い得る可逆性記録媒体に、記録消去する記録消去装
置、およびその記録消去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気を利用して表示を行う方法と
して、例えば、特公昭51−10959号公報にて記載
されているように、着色分散媒中に磁性微粒子が分散さ
れた懸濁液に磁界を作用させることにより、磁性微粒子
を移動させ、着色分散媒の色を変化させて表示を行う方
法が知られている。
【0003】この方法は、懸濁液を2枚の基板間に封じ
こんで一方の基板から磁気ペンで文字、模様を描いて磁
気を作用させると、懸濁液の磁性微粒子が吸引されて、
文字や模様が得られる。しかし、磁性微粒子の比重は分
散媒のそれよりも極めて大きいので吸引された磁性微粒
子は、時間とともに沈降するため文字や模様を長時間保
持できない欠点を有する。また、磁気ペンにより磁気を
受けた磁性微粒子はすべて磁気ペンに吸引されるので、
磁気ペンから離れて存在していた磁性微粒子まで吸引さ
れるため、不鮮明な文字や模様しか得られない欠点も有
していた。
【0004】また、特公昭51−10959号公報には
この欠点を補うために、分散媒として、常温では固体状
であり、加熱するなどの方法で液状になりうるワックス
などの熱軟化性物質を用いることが開示されている。こ
のような分散媒を用いることにより、記録時以外は磁性
微粒子を分散媒中で固定し、磁性微粒子が時間とともに
沈降することがなく、また、情報記録後に外部から磁石
などの磁気が印加されても、磁性微粒子が移動すること
もなく、安定した記録が得られる。
【0005】同様に、特開平4−296587号公報、
および特開平7−29145号公報にて、加熱とともに
磁気により磁性微粒子の移動を利用して画像を繰り返し
表示する可逆性記録媒体が提案されている。特開平4−
296587号公報における可逆性記録媒体は、20°
Cで10E3ポイズ以上であり、100°Cで10E3
ポイズ以下となる材料に強磁性体あるいはこれを含む色
材粉末を分散したものをマイクロカプセルに封入し、シ
ート状基材にほぼ一層に敷いた構成となっている。この
可逆性記録媒体の模式部分平面図およびその模式断面図
を図9に示す。図9において、この可逆性記録媒体90
は、非磁性材料からなる支持体91上に、記録層(即
ち、磁性微粒子92と、常温で固相状態を示しかつ白色
などに着色された分散媒94とが内包されたマイクロカ
プセル96が、エポキシ樹脂からなるバインダー97に
分散配置した記録層)が積層され、更にその上に、保護
支持体95が載設されたものである。
【0006】特開平7−29145号公報に記載される
可逆性記録媒体の模式部分平面図およびその模式断面図
を図10に示す。図10において、可逆性記録媒体10
0は、非磁性材料からなる支持体101上に、記録層
(即ち、少なくとも磁性微粒子102及び顔料103
と、これらを分散してなる常温で固相状態を示す分散媒
104とを内包するマイクロカプセル106をバインダ
ー107中に分散配置してなる記録層)が設けられ、更
にその上に保護支持体105が載設された構成をしてい
る。
【0007】これらの可逆性記録媒体への情報の記録消
去は、可逆性記録媒体の一部または全部を加熱し、同時
に磁気信号を与えて情報を記録消去する、あるいは一部
または全部に磁界をかけ、同時に熱信号を与えて行う。
通常は、可逆性記録媒体の一方の面である裏面側、即ち
マイクロカプセルの下方に磁性微粒子が引き寄せられて
おり、可逆性記録媒体の表面は分散媒、あるいは顔料の
色による均一な色調となっている。記録する場合は、熱
によって分散媒を低粘度として磁気により磁性微粒子を
可逆性記録媒体の表面に移動し、磁性微粒子による主に
黒色の像を形成する。消去を行う場合は、同様に、熱に
よって分散媒を低粘度として磁性微粒子を可逆性記録媒
体の裏面側に引き寄せ、表面を分散媒あるいは顔料の色
による均一な色調とし、像を消去する。
【0008】具体的な記録消去方法としては、媒体の一
部または全部を加熱し、同時に磁気信号を与えて情報を
書き込む方法が知られているが、その方法では、加熱ロ
ーラーで加熱し、可逆性記録媒体の表面側に磁気ヘッド
を走査することにより行う。また、媒体の一部または全
部に磁界をかけ、同時に熱信号を与えて情報を書き込む
方法も知られているが、その方法では、可逆性記録媒体
の裏面に磁石を設け、それに対応する可逆性記録媒体の
表面に多分割されたサーマルヘッドを設けた装置中を通
過させて情報を記録する。このように、加熱され低粘度
となった部分の磁性微粒子のみが磁力により移動可能と
なり、それ以外の部分の磁性微粒子は分散媒が高粘度の
ままなので移動できないため、加熱磁気印加された部分
のみに磁性微粒子の移動をほぼ限定できるため高解像度
となる。
【0009】ところが、マイクロカプセルを用いるため
に次のような問題が起こる。つまり、この様な可逆性記
録媒体において、マイクロカプセル中の分散媒に分散さ
れる磁性微粒子、顔料などの量をマイクロカプセル間で
均一に制御することは、マイクロカプセルの製造上、極
めて困難である。例えば、あるマイクロカプセルにおい
て、顔料に比べて磁性微粒子の含まれる量が多くなった
場合は、磁性微粒子を可逆性記録媒体の裏面側に引き寄
せても顔料による隠蔽が不完全となり、画像消去時にお
いて白が充分現れず灰色を呈した色となる。逆に、ある
マイクロカプセルにおいて、磁性微粒子に比べて顔料の
含まれる量が多くなった場合は、画像記録時において黒
が充分現れず、灰色を呈した色となる。このように、画
像消去時において媒体全面にわたって均一よく白くなら
ない、あるいは、コントラストが低下する部分が発生す
る、などの問題が生じる。更に劣悪な場合として、マイ
クロカプセル中の分散媒に分散される粒子が磁性微粒子
だけであると、可逆性記録媒体を全面消去しても黒点が
残り、可逆性記録媒体として使い物にならなくなる。
【0010】また、マイクロカプセルを用いるために発
生する他の問題としては、図9および図10の平面図に
示されるように、マイクロカプセルをバインダー中に単
層に最密充填した場合、必ず間隙108が生じて全く記
録消去できない部分が存在する。この問題を回避するた
めに、マイクロカプセルを多層にするなどして間隙を埋
めるようにしてもよいが、マイクロカプセルを制御性良
く任意の位置に配置することは、製造上、大変困難であ
る。
【0011】以上の問題は、マイクロカプセルを用いる
ために起こる問題であるので、マイクロカプセルを用い
ずに、磁性微粒子及び顔料を常温で固相状態を示す分散
媒に分散してなる記録層を構成することが考案されてい
る。これを図11に示す。図11において、可逆性記録
媒体110は、非磁性材料からなる支持体111上に、
磁性微粒子112及び顔料113と、これらを分散して
なる常温で固相状態を示す分散媒114とから成る記録
層から構成されている。このようにすれば、媒体全面に
わたって磁性微粒子112、顔料113などを分散媒1
14に比較的均一に分散可能であり、また、マイクロカ
プセルを用いることにより問題となっていた間隙なども
生じない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁性微
粒子及び顔料をマイクロカプセルに内包しない可逆性記
録媒体の場合、繰り返し記録消去するに従い、ある問題
が生じる。これを図6を用いて説明する。図6は、可逆
性記録媒体110の一部または全部に、磁気発生手段と
しての磁石67から磁界をかけ、同時に熱信号を与えて
情報を書き込む方法、要するに、多分割されたサーマル
ヘッド(即ち、発熱抵抗体61〜66が複数並ぶサーマ
ルヘッド)と、磁石67とを有する装置の中に、可逆性
記録媒体110を、その表面が発熱抵抗体61〜66に
対向するように通過させて情報を記録する方法により、
可逆性記録媒体110に記録消去する説明図であり、図
11に示した可逆性記録媒体110の記録層の分散媒1
14を溶融することにより粘度を低下させ、磁石67を
媒体の表側または裏側に配置して、磁性微粒子112を
上下に移動させて繰り返し記録消去を行った後の図であ
る。従来、一般の熱転写記録、あるいは感熱紙への直接
感熱記録において、発熱抵抗体が複数並ぶように構成さ
れるサーマルヘッドは、高速印字という観点から、例え
ば直線を描く場合には、発熱抵抗体を1個1個、順次発
熱させて印字していくのではなく、発熱させる発熱抵抗
体を同時に発熱するように駆動・制御している。すなわ
ち、図6では発熱抵抗体61〜66が全て同時に発熱さ
れている。
【0013】前記したように、磁性微粒子及び顔料など
の粒子をマイクロカプセルに内包する場合には、マイク
ロカプセルの目的が面内方向への粒子の偏りや凝集を抑
えることであるので、面内方向への粒子の偏りや凝集が
発生したとしてもマイクロカプセル内にとどめることが
可能となるが、例えば直線を描く場合に、図6に示した
ように、発熱抵抗体61〜66が全て同時に発熱される
ために発熱抵抗体61〜66下の分散媒の粘度低下が起
こり、粘度低下した領域がマイクロカプセルに比較して
広くなるため、面内方向への粒子の偏りや凝集が発生し
やすくなる。
【0014】図11に示したような可逆性記録媒体に適
用される従来の記録消去装置およびその記録消去方法
は、従来存在する磁石およびサーマルヘッドなどを用い
ているだけであり、磁性微粒子などの粒子をマイクロカ
プセルに内包しない可逆性記録媒体に記録消去するとい
うことに対して特に考慮が払われているものではない。
そのため、マイクロカプセルを用いていないと、書き換
えを繰り返すに従い面内方向への粒子の偏りが生じ、ま
た、凝集が発生するなどして白さの均一性が低下する、
あるいはコントラストが低下する部分が発生する。
【0015】これらの課題は、加熱とともに磁気により
磁性微粒子の移動を利用して画像を繰り返し表示する可
逆性記録媒体に限らず、特開平7−129105号公報
に記載される加熱とともに磁力により針状もしくは板状
の磁性微粒子の配向方向を制御する可逆性記録媒体、ま
たは、特開平4−296587号公報に記載される加熱
とともに電界を与えることにより電荷を有した色材粒子
の移動を制御する可逆性記録媒体、特公昭59−476
76号公報に記載される応力を与えることにより分散媒
の粘度を低下させた上で磁力により磁性微粒子の移動を
制御する可逆性記録媒体など、分散媒中に微粒子を分散
し、該分散媒の粘度を低下させた上で該微粒子を移動さ
せることで画像の表示、消去を行う可逆性記録媒体に同
様に存在していた。
【0016】従って、本発明の第1の目的は、分散媒中
に微粒子を分散し、該分散媒の粘度を低下させた上で該
微粒子を移動、配向又は回転させることで画像の表示、
消去を行う可逆性記録媒体において、書き換えを繰り返
しても、非記録状態での媒体全面にわたる色(例えば、
白さ)や、記録状態でのコントラストの均一性を、維持
することが可能となる可逆性記録媒体の記録消去装置を
提供することにある。
【0017】本発明の第2の目的は、そのようなことを
可能とする可逆性記録媒体の記録消去方法を提供するこ
とにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記本発明の第1の目的
は、分散媒中に微粒子を分散し、該分散媒の粘度を低下
させた上で該微粒子を移動、配向又は回転させることで
画像の表示、消去を行う可逆性記録媒体に記録消去する
記録消去装置において、該分散媒の粘度を低下させるタ
イミングを画素単位で独立に制御できる制御手段を具備
することを特徴とする記録消去装置によって、達成され
る。
【0019】また、上記本発明の第2の目的は、分散媒
中に微粒子を分散し、該分散媒の粘度を低下させた上で
該微粒子を移動、配向又は回転させることで画像の表
示、消去を行う可逆性記録媒体に、記録及び/又は消去
する記録消去方法において、隣接した画素の粘度を、1
組以上同時には低下しないように制御しつつ、記録及び
/又は消去を進行させて、その隣接した画素の記録及び
/又は消去を実施する工程を有することを特徴とする記
録消去方法によって、達成される。
【0020】上記本発明の装置および方法によれば、描
こうとする画像又は消そうとする画像の隣接した画素の
粘度が、1組以上同時には低下しないように制御され
る。したがって、記録時又は消去時、その隣接した画素
の境界を越えて、微粒子が移動することはない。こうし
た状態で、最終的に、全ての画像が描かれ、又は消すこ
とが可能である。したがって、書き換えを繰り返して
も、微粒子の面方向への移動と、それに基づく微粒子の
偏在とが起きにくく、そのため、非記録状態での媒体全
面にわたる色(例えば、白さ)や記録状態でのコントラ
ストの均一性を、維持することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、詳細に説明す
る。
【0022】本発明の装置および方法は、分散媒中に微
粒子を分散し、該分散媒の粘度を低下させた上で該微粒
子を移動、配向又は回転させることで画像の表示、消去
を行う任意の可逆性記録媒体に適用される。
【0023】その微粒子は、磁界あるいは電界に応答し
て移動、配向又は回転する物質であり、また、分散媒は
温度、あるいは応力等により粘度が変化する物質であ
る。こららを組合せたものが、可逆性記録媒体の代表例
である。
【0024】具体例としては、(1)分散媒の粘度を温
度により低下させた上で磁力を与えることにより磁性微
粒子の移動を制御する可逆性記録媒体、(2)分散媒の
粘度を温度により低下させた上で電界を与えることによ
り電荷を有した色材微粒子の移動を制御する可逆性記録
媒体、(3)分散媒の粘度を応力により低下させた上で
磁力を与えることにより磁性微粒子の移動を制御する可
逆性記録媒体、(4)分散媒の粘度を温度により低下さ
せた上で磁力を与えることにより針状もしくは板状の磁
性微粒子の配向を制御する可逆性記録媒体が挙げられ
る。
【0025】上記(1)〜(3)の可逆性記録媒体は、
基本的には、図1の模式断面図に示されるように、微粒
子12と、その色とコントラストを呈する顔料等の背景
部形成粒子13とが、粘性変化する分散媒14に分散し
た記録層が支持基板11上に設けられ、更にその上に、
透明保護膜15が設置された構成を採る。
【0026】また、上記(4)の可逆性記録媒体は、例
えば、図2の模式断面図に示されるように、配向性を有
する磁性微粒子22が粘性変化する分散媒24に分散し
た記録層が、光反射層26を介して支持基板21上に設
けられ、更にその上に、透明保護膜25が設置された構
成を採る。これらの材料等の詳細は後に説明する。
【0027】上記の可逆性記録媒体に対して、本発明の
記録消去装置の一例によって、本発明の記録消去方法を
実施している過程を模式的に図3に示す。図示するよう
に、分散媒14中に微粒子12を分散し、該分散媒14
の粘度を熱で低下させた上で、該微粒子12を移動、配
向又は回転して画像の表示、消去を行う可逆性記録媒体
に対向して、記録消去装置が配されている。この記録消
去装置では、分散媒14の粘度を低下させる刺激を発す
る粘度低下ユニット31〜36が集合した粘度低下手段
VMと、その粘度低下ユニット31〜36に接続し、そ
の発刺激タイミングを各ユニット毎、つまり画像毎に独
立に制御できる制御手段CMと、粘度が低下している分
散媒14の微粒子12を移動させる微粒子作動手段FM
とが設置されている。
【0028】上記制御手段CMは、具体的には、CP
U、ROM、RAM等がバスを介して接続された周知の
制御装置であり、インターフェイスを介して粘度低下手
段VMに接続されている。
【0029】粘度低下手段VM及び微粒子作動手段FM
は、図3に加えて、図4、図5に例示されるように、利
用する可逆性記録媒体の種類に応じて各種の形態を採り
うる。ここで、図3は、代表的には、分散媒の粘度を温
度により低下させた上で磁力を与えることにより磁性微
粒子の移動を制御する可逆性記録媒体(1)に記録を行
う場合を示し、また、図4は、分散媒の粘度を温度によ
り低下させた上で電界を与えることにより電荷を有した
色材微粒子の移動を制御する可逆性記録媒体(2)に、
図5は、分散媒の粘度を応力により低下させた上で磁力
を与えることにより磁性微粒子の移動を制御する可逆性
記録媒体(3)に記録を行う場合を示している。
【0030】分散媒14が温度により粘度が変化する物
質である場合は、粘度低下手段VMは、図3及び4に参
照番号31〜36や41〜46として示したように、ラ
イン状やマトリクス状に配置された、発熱抵抗体やレー
ザなどの発熱素子(粘度低下ユニット)の集合体でも、
その一素子であってもよく、分散媒14の粘度を低下さ
せるタイミングを素子(ユニット)単位で独立に制御さ
れ得る手段であればよい。
【0031】分散媒14が応力により粘度が変化する物
質である場合は、粘度低下手段VMは、図5に示したよ
うに、媒体が損傷しない程度に応力を加えるインパクト
プリンタのような、応力を与えられるユニット(微小な
ピンなど)51〜56がライン状やマトリクス状に配置
された集合体でも、その一素子であってもよく、分散媒
の粘度を低下させるタイミングをユニット単位で独立に
制御され得る手段であればよい。
【0032】微粒子作動手段FMは、微粒子12が磁界
に応答する物質である場合は、図3や図5に示したよう
な永久磁石37、57や、電磁石などの磁界を発生する
手段であればよく、微粒子12が電界に応答する物質で
ある場合は、図4に示したような2枚の電極47から構
成するなど、電界を発生する手段であればよい。
【0033】また、分散媒14が応力により粘度が変化
する物質である場合は、微粒子作動手段FMによって微
粒子に移動、配向又は回転する刺激を与えることで分散
媒に応力が加わり、粘度が変化するので、特に粘度低下
手段VMを別途設けなくても、微粒子作動手段FMが粘
度低下手段VMの役割を同時に果たす。この場合の、粘
度低下かつ微粒子作動手段は、磁気ヘッド、あるいは微
小な電極など微粒子に移動、配向又は回転する刺激を与
えられるユニットが、ライン状やマトリクス状に配置さ
れた集合体でも、その一素子であってもよく、分散媒の
粘度を低下させるタイミングをユニット単位で独立に制
御できる手段であればよい。
【0034】なお、粘度低下手段VMは、通常、それ自
身を駆動する駆動手段を付設する。このような駆動手段
は、当業者には、周知である。
【0035】図3に示した、粘度低下手段の粘度低下ユ
ニット31〜36において塗りつぶされているものは、
制御手段からの信号によって、分散媒の粘度を低下させ
る刺激(例えば、熱)を発しており、白抜きはその刺激
を発していない状態である。図4でも同様である。図5
においては、可逆性記録媒体に密着しているユニットは
可逆性記録媒体に応力を与えており、密着していないユ
ニットは応力を与えていない。各図において、粘度低下
ユニットの上記状態に応じて、可逆性記録媒体中の斜線
部分は分散媒の粘度が低下している部分DPであり、斜
線のない部分は、分散媒の粘度が高い、あるいは固相状
態となっている部分である。
【0036】本発明に係わる図示した各記録消去装置で
は、制御手段CMによって制御された粘度低下手段VM
によって、隣接した画素(本発明にいう画素は、各粘度
低下ユニットで描く画像領域と実質的に同じ意味であ
る)の粘度を同時に低下しないように制御することが可
能である。
【0037】次に、本発明に係わる記録消去装置を利用
した、隣接した画素の粘度を同時に低下しないように制
御し、例えば直線を描く場合の、本発明の記録消去方法
について図3を利用して具体的に説明する(図4、5に
ついても同様な説明が当てはまる)。
【0038】ある時間t1において、制御手段CMによ
って、粘度低下ユニット31、33、35は分散媒14
の粘度を低下させる刺激を発し、粘度低下ユニット3
1、33、35下の分散媒14の粘度を低下させ、その
上で微粒子作動手段FMによって微粒子12を表面側に
移動する。なお、微粒子12が表面側に到達するまで粘
度低下ユニット31、33、35は分散媒14の粘度を
低下させる刺激が発し続くように制御される。ここで、
制御手段CMによって、粘度低下ユニット32、34、
36は分散媒14の粘度を低下させる刺激を発しないよ
うに制御されているので、粘度低下ユニット32、3
4、36下の分散媒14の粘度は高い、あるいは固相状
態となっている。このように、分散媒14の粘度が低下
した画素の周囲は粘度が高い、あるいは固相状態なの
で、分散媒14の粘度が低下した画素に存在する微粒子
12は移動するとしてもその画素内に限られ、マイクロ
カプセルと同様の機能を果たすため面内方向への粒子の
移動はほとんど起こらない[図3A]。
【0039】次に、同様に、制御手段CMによって、粘
度低下ユニット31、33、35の分散媒14の粘度を
低下させる刺激を停止して、粘度低下ユニット31、3
3、35下の分散媒14の粘度を元に戻す、あるいは固
相状態とした後、制御手段CMによって、時間t2にお
いて粘度低下ユニット32、34、36に分散媒14の
粘度を低下させる刺激を発させ、粘度低下ユニット3
2、34、36下の分散媒14の粘度を低下させて、微
粒子作動手段FMにより微粒子12は表面側に移動して
記録を終える[図3B]。
【0040】消去する場合には、制御手段CMによって
記録のときと同様に、隣接した画素の粘度を同時に低下
しないように制御し、粘度が低下した画素の微粒子12
を微粒子作動手段FMにより裏面側に移動する。
【0041】以上のような記録消去装置および記録消去
方法を用いると、分散媒中に微粒子を分散し、該分散媒
の粘度を低下させた上で該微粒子を移動、配向、または
回転させることで画像の表示、消去を行う可逆性記録媒
体において、書き換えを繰り返しても、微粒子の偏在が
起きにくく、そのため媒体全面にわたる色(白さ等)お
よびコントラストの均一性を維持することが可能とな
る。
【0042】本発明の記録消去装置による記録消去方法
では、隣接した画素の粘度を少なくとも1組以上同時に
は低下しないように制御して記録消去を行う。記録消去
する部分全てにおいて隣接した画素の粘度を同時に低下
しないように制御すると記録消去速度が遅くなるので、
必要に応じて記録消去する部分全てにそのような制御を
行わなくてもよい。また、記録、あるいは消去どちらか
そのような制御を行わなくてもよい。しかし、媒体の繰
り返し回数向上という点では、記録消去する部分全てに
おいて隣接した画素の粘度を同時に低下しないように記
録消去したほうがより好ましい。また、分散媒の粘度を
1画素おき(例えば、図3において、粘度低下ユニット
31、33、35、次いで、同32、34、36)で
も、数画素おき(例えば、図3において、粘度低下ユニ
ット31、34、次いで、同32、35、更に、同3
3、36)でも隣接した画素の粘度が同時に低下しない
ように制御すればよいが、記録消去速度の観点に立つ
と、1画素おきに同時に駆動制御することが好ましい。
【0043】以上の説明では、粘度低下手段が、複数の
粘度低下ユニットの集合体の場合について主に説明した
が、粘度低下手段が、1つの粘度低下ユニットからなる
場合には、隣接した画素の粘度を同時に低下しないよう
に制御するためには、例えば、(1)制御手段により粘
度低下手段は分散媒を低下させる刺激を発し、微粒子作
動手段により微粒子を移動させ、制御手段により粘度低
下手段は分散媒の粘度を低下させる刺激を停止し、分散
媒を固相状態とすることで、ある箇所の画素の形成を完
成した後、隣接する位置の画素を形成するように粘度低
下手段を制御手段によって駆動制御する、あるいは
(2)制御手段により粘度低下手段は分散媒の粘度を低
下させる刺激を発し、微粒子作動手段により微粒子を移
動させ、制御手段により粘度低下手段は分散媒の粘度を
低下させる刺激を停止し、ある箇所の画素(第一の画
素)の分散媒が固相状態となる間に、その画素と少なく
とも分散媒が固相状態を示す分だけ離れた位置の画素を
形成し始め、その間に第一の画素を固相状態として画素
の形成を完成するように粘度低下手段を制御手段によっ
て駆動制御すればよい。
【0044】本発明の記録消去装置に利用できる可逆性
記録媒体は、分散媒中に微粒子を分散し、該分散媒の粘
度を低下させた上で該微粒子を移動、配向又は回転させ
ることで画像の表示、消去を行う可逆性記録媒体であっ
て、上記記録消去装置が適用できるかぎり任意の形態を
採りうるが、以下代表例に関して詳しく説明する。
【0045】図1が、分散媒の粘度を温度により低下さ
せた上で磁力を与えることにより磁性微粒子の移動を制
御する可逆性記録媒体を示す場合、その媒体は、光吸収
性のある(つまり、無色透明でない)磁性微粒子12
と、光反射性のある顔料13とが、温度により粘性変化
する分散媒14に分散した記録層が、支持基板11と透
明保護膜15とで挟持された基本構造を有する。
【0046】光吸収性のある磁性微粒子12としては、
例えば、マグネタイト、フェライトをはじめとする鉄、
コバルト、ニッケル等の強磁性を示す金属などが用いら
れ、その大きさは磁気による移動のしやすさなどを考え
ると、0.1μmから10μmであることが好ましい。
光反射性のある顔料13は、例えば、酸化チタン、硫化
亜鉛、チタン酸鉛等の無機顔料が用いられ、その大きさ
は、磁性微粒子12を隠蔽することを考えると、0.1
μmから10μmであることが好ましく、また、その屈
折率は1.5以上であることが望まれる。また、これら
の磁性微粒子12および顔料13は、分散媒14との濡
れ性を高めるために、必要に応じて、シランカップリン
グ処理、グラフト重合処理などの表面処理を施すことに
より、分散媒14中の分散性を高めると共に、凝集を防
止する。温度により粘性変化する分散媒14としては、
その性質を有し、磁界を実質的に妨害しないものである
ならば任意であるが、例えば、パラフィン、ワックス、
ステアリン酸などの飽和脂肪酸が用いられる。
【0047】支持基板11としては、例えば、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリスチレンなどの合
成樹脂、紙などの可とう性のシートが用いられ、透明保
護膜15は、例えば、アクリル樹脂、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)などの透過性の合成樹脂などが用
いられる。
【0048】図1が、分散媒の粘度を温度により低下さ
せた上で電界を与えることにより電荷を有した色材粒子
の移動を制御する可逆性記録媒体を示す場合、その媒体
は、電荷を有した色材微粒子12と、光反射性のある顔
料13とが、温度により粘性変化する分散媒14に分散
した記録層が、支持基板11と透明保護膜15とで挟持
された基本構造を有する。
【0049】電荷を有した色材微粒子12としては、例
えば、カーボンブラック、フタロシニアン系顔料などが
用いられ、その大きさは電界による移動のしやすさなど
を考えると、0.1μmから10μmであることが好ま
しい。ところで、電荷を有した色材微粒子12は色材粒
子自身が持っている電荷量が少なく電界をかけても移動
しにくい場合があるが、その場合は、必要に応じて、色
材微粒子12とポリマーと脂肪酸金属塩などの電荷付与
剤を混練後、粉砕することで電荷量の多い混合粒子を用
いる、あるいは、分散媒14に色材微粒子12と共にジ
2エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム(AOT)
などの電荷付与剤を加え、色材微粒子12に電荷付与剤
を付着させて電荷を増やす、などの方法がある。
【0050】温度により粘性変化する分散媒14として
は、電界の影響を受けにくい媒体、例えばオクタデカ
ン、オクタコサンなどの直鎖型炭化水素が好ましく用い
られる。
【0051】光反射性のある顔料13、支持基板11
や、透明保護膜15の材料や、それらの好ましい形態、
更に、電荷を有した色材粒子12および顔料13への表
面処理の適用に関しては、前記と同様な説明が当てはま
る。
【0052】図1が、分散媒の粘度を応力により低下さ
せた上で磁力を与えることにより磁性微粒子の移動を制
御する可逆性記録媒体を示す場合、その媒体は、光吸収
性のある磁性微粒子12と、光反射性のある顔料13と
が、応力により粘性変化する分散媒分散媒14に分散し
た記録層が、支持基板11と透明保護膜15とで挟持さ
れた基本構造を有する。
【0053】応力により粘性変化する分散媒14として
は、一定値以上の降伏値を有し、応力が降伏値を越えた
時流動が起こる塑性流動液体、あるいは粘性率−ずれ応
力の曲線にヒステリシスが生じるチキソトロピー流体が
用いられる。塑性流動液体としては、水、グリコールな
どの極性溶媒、有機溶剤、油類などの非極性溶媒の中
に、微粉けい酸、微粉けい酸塩、アルミナなどを分散さ
せたものが用いられる。また、チキソトロピー流体とし
ては、水、炭化水素溶媒、芳香族系有機溶媒、ハロゲン
系有機溶媒などの一般的な有機溶媒を単独または混合し
た溶媒の中に、界面活性剤、有機ゲル剤、高分子化合
物、顔料微粒子、金属微粒子などを、単独または組み合
せて分散させたものが用いられる。
【0054】光吸収性のある磁性微粒子12、光反射性
のある顔料13、支持基板11、透明保護膜15の材料
や、それらの好ましい形態、更に、磁性微粒子12およ
び顔料13への表面処理に関しては、前記と同様な説明
が当てはまる。
【0055】図1に示した媒体において、光反射性のあ
る顔料13は、光吸収性のある磁性微粒子あるいは電荷
を有した色材微粒子と対比させてコントラストを取るこ
とに目的に用いられているので、コントラストさえとれ
れば特に光反射性のある顔料でなく、分散媒に染料など
を混ぜてもよい。しかし、下地を白くできる光反射性の
ある白色顔料がより好ましい。また、本発明は、その趣
旨からすれば、マイクロカプセル、格子状の隔壁などが
ない可逆性記録媒体に好適に利用されるが、磁性微粒子
あるいは電荷を有した色材微粒子および顔料などの粒子
の移動あるいは凝集の防止を目的に、マイクロカプセ
ル、格子状の隔壁などで分離した可逆性記録媒体に利用
することを否定する趣旨ではなく、そのような場合も本
発明に含まれる。
【0056】可逆性記録媒体が、図2に示したように、
分散媒の粘度を温度により低下させた上で磁力を与える
ことにより針状もしくは板状の磁性微粒子の配向を制御
する媒体である場合、針状もしくは板状の光吸収性のあ
る磁性微粒子22としては、例えば、マグネタイト、フ
ェライトをはじめとする鉄、コバルト、ニッケル等の強
磁性を示す金属などが用いられ、磁性微粒子22は分散
媒24との濡れ性を高めるために、必要に応じて、シラ
ンカップリング処理、グラフト重合処理などの表面処理
を施すことにより、分散媒24中の分散性を高めると共
に、凝集を防止する。磁性微粒子22の大きさは磁気に
よる配向速度、および画像のコントラストなどを考える
と、針状の場合には長軸が5μmから100μm、短軸
が0.1μmから10μmであることが好ましく、板状
の場合には長軸が5μmから100μm、短軸が0.1
μmから10μm、厚さが0.1μmから1μmである
ことが好ましい。温度により粘性変化する光透過性の分
散媒24としては、例えば、ポリカーボネート、透明性
ポリウレタンなどの光透過性ポリマが用いられる。支持
基板21としては、例えば、PET、ポリスチレンなど
の合成樹脂、紙などの可とう性のシートが用いられ、P
ETフィルムなどの光透過性の基板を用いる場合には、
必要に応じて支持基板21上に光反射層26として、例
えばアルミニウムなどが蒸着される。透明保護膜25
は、例えば、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)などの透過性の合成樹脂などが用いられ
る。
【0057】図2においても、針状もしくは板状の磁性
微粒子の移動あるいは凝集の防止を目的に、マイクロカ
プセルあるいは格子状の隔壁などで分離してもよいが、
本発明の趣旨からすれば、マイクロカプセル、格子状の
隔壁などがないほうが好ましい。
【0058】
【実施例】以下、実施例について説明する。 <実施例1>分散媒の粘度を温度により低下させた上で
磁力を与えることにより磁性微粒子の移動を制御する、
図1に示した可逆性記録媒体を作製した。磁性微粒子1
2は平均粒径0.2μmのマグネタイト、顔料13は平
均粒径0.2μmの酸化チタン、分散媒14はステアリ
ン酸、支持基板11は厚さ30μmのポリスチレンシー
ト、透明保護膜15は厚さ20μmのアクリル樹脂を用
い、記録層の厚みは50μmとした。
【0059】この可逆性記録媒体の作製方法を以下に示
す。分散媒14は常温で高粘度、あるいは固相状態を示
すため、そのままでは磁性微粒子12および顔料13を
分散することができないので、分散媒14であるステア
リン酸(10重量部)が溶解可能な揮発性の溶媒テトラ
ヒドロフラン[THF](90重量部)に溶解させた
後、この溶液に磁性微粒子12(2重量部)および顔料
13(8重量部)を加え、ペイントシェーカーなどの分
散機により磁性微粒子12および顔料13を分散させ、
懸濁液を作製した。また、常温で高粘度、あるいは固相
状態を示す分散媒14に磁性微粒子12などを分散させ
るために、分散媒14を加熱することにより液体に保持
し、液体状態となっている間に磁性微粒子12などを分
散させる方法を用いてもよい。次に、この懸濁液を支持
基板11上に記録層の厚みが50μmとなるようにワイ
ヤーバーコーターで塗布し、懸濁液中の溶媒THFを蒸
発させた後、透明保護膜15を形成して可逆性記録媒体
を作製した。
【0060】図3に示したように、この可逆性記録媒体
に、本発明の記録消去装置および記録消去方法により記
録消去を行った。
【0061】ある時間t1において、発熱抵抗体31、
33、35に熱信号(印加電力:0.5W/dot、パ
ルス幅100msec)が与えられ発熱し、発熱抵抗体
31、33、35下の分散媒を固相状態から溶融状態と
し粘度を低下させ、磁力(500ガウス)により磁性微
粒子12を表面側に移動した。なお、磁性微粒子12が
表面側に到達するまで発熱抵抗体31、33、35は発
熱し続くように制御した。ここで、発熱抵抗体32、3
4、36には熱信号が与えられていないので、発熱抵抗
体32、34、36下の分散媒14の粘度は高い、ある
いは固相状態となっていた。従って、分散媒14の粘度
が低下した画素の周囲は粘度が高い、あるいは固相状態
なので、分散媒14の粘度が低下した画素に存在する微
粒子12は、移動するとしてもその画素内に限られマイ
クロカプセルと同様の機能を果たすため面内方向への粒
子の移動はほとんど起こらなかった[図3(A)]。
【0062】次に、同様に、発熱抵抗体31、33、3
5の熱信号を停止して、発熱抵抗体31、33、35下
の分散媒14の粘度を元に戻す、あるいは固相状態とし
た後、時間t2(=t1+1秒)において発熱抵抗体3
2、34、36に熱信号を与えて、発熱抵抗体32、3
4、36下の分散媒14を固相状態から溶融状態とし粘
度を低下させ、磁力により磁性微粒子14を表面側に移
動し、記録を行った[図3(B)]。
【0063】消去する場合には可逆性記録媒体の裏面側
に磁石を配置して、記録のときと同様に、発熱抵抗体3
1〜36に1つおきに熱信号を与えて裏面側に磁性微粒
子12を引き寄せた。
【0064】以上のように、本発明の記録消去装置およ
びその記録消去方法によれば、磁性微粒子12および顔
料13など面内方向への偏りが生じないので、50回以
上、書き換えを繰り返しても媒体全面にわたる白さおよ
びコントラストの均一性を維持できた。 <比較例1>図6に示すように、実施例1で作製したの
と同様な可逆性記録媒体に従来の記録消去装置による記
録消去方法により繰り返し記録消去を行った。
【0065】この記録消去装置は、発熱低抗体61〜6
6がライン状に配置された粘度低下手段VMを有してお
り、同時に発熱するように制御されている。また、永久
磁石からなる磁気発生手段67が粘度低下手段61〜6
6上に配置されている。
【0066】この従来の記録消去装置およびその記録消
去方法によれば。10回程度、書き換えを繰り返すに従
い面内方向への粒子の偏りが生じ、また、凝集が発生す
るなどして白さの均一性が低下する、あるいはコントラ
ストが低下する部分が発生した。 <実施例2>分散媒の粘度を温度により低下させた上で
電界を与えることにより電荷を有した色材微粒子の移動
を制御する、図1に示した可逆性記録媒体を作製した。
電荷を有した色材微粒子12は平均粒径0.2μmのカ
ーボンブラック、顔料13は平均粒径0.2μmの酸化
チタン、分散媒14はオクタデカン、支持基板11は厚
さ30μmのポリスチレンシート、透明保護膜15は厚
さ20μmのアクリル樹脂を用い、記録層の厚みは50
μmとした。
【0067】この可逆性記録媒体の作製方法を以下に示
す。分散媒14は常温で高粘度、あるいは固相状態を示
すため、そのままでは色材微粒子12および顔料13を
分散するこてができないので、分散媒14であるオクタ
デカン(10重量部)が溶解可能な揮発性の溶媒ヘキサ
ン(90重量部)に溶解した。この溶液に色材微粒子1
2(2重量部)および顔料13(8重量部)と共に、電
荷付与剤としてジ2エチルヘキシルスルホコハク酸ナト
リウム[AOT](0.1重量部)を加え、ペイントシ
ェーカーなどの分散機により色材微粒子12および顔料
13を分散させ、懸濁液を作製した。また、常温で高粘
度、あるいは固相状態を示す分散媒14に色材微粒子1
2などを分散させるために、分散媒14を加熱すること
により液体に保持し、液体状態となっている間に色材微
粒子12などを分散させる方法を用いてもよい。次に、
この懸濁液を支持基板11上に記録層の厚みが50μm
となるように塗布し、懸濁液中の溶媒THFを蒸発させ
た後、透明保護膜15を形成して可逆性記録媒体を作製
した。
【0068】図4に示したように、この可逆性記録媒体
に、本発明の記録消去装置および記録消去方法により記
録消去を行った。
【0069】ある時間t1において、発熱抵抗体41、
43、45に熱信号が与えられ発熱し、発熱抵抗体4
1、43、45下の分散媒14を固相状態から溶融状態
とし粘度を低下させ、電界(2V/μm)により電荷を
有した色材微粒子12は表面側に移動した。なお、電荷
を有した色材微粒子12が表面側に到達するまで発熱抵
抗体41、43、45は発熱し続くように制御した。こ
こで、発熱抵抗体42、44、46には熱信号が与えら
れていないので、発熱抵抗体42、44、46下の分散
媒14の粘度は高い、あるいは固相状態となっていた。
従って、分散媒14の粘度が低下した画素の周囲は粘度
が高い、あるいは固相状態なので、分散媒14の粘度が
低下した画素に存在する色材微粒子12は、移動すると
してもその画素内に限られマイクロカプセルと同様の機
能を果たすため面内方向への色材微粒子12の移動はほ
とんど起こらなかった[図4A]。
【0070】次に、同様に、発熱抵抗体41、43、4
5の熱信号を停止して、発熱抵抗体41、43、45下
の分散媒14の粘度を元に戻す、あるいは固相状態とし
た後、時間t2(=t1+1秒)において発熱抵抗体4
2、44、46に熱信号を与えて、発熱抵抗体42、4
4、46下の分散媒14を固相状態から溶融状態とし粘
度を低下させ、電界により電荷を有した色材微粒子12
を表面側に移動し、記録を行った[図4B]。
【0071】消去する場合には2枚の電極に与える電圧
を反転して、記録のときと同様に、発熱抵抗体に1つお
きに熱信号を与えて裏面側に色材微粒子12を引き寄せ
た。
【0072】以上のように、本発明の記録消去装置およ
びその記録消去方法によれば、電荷を有した色材微粒子
および顔料など面内方向への偏りが生じないので、50
回以上、書き換えを繰り返しても媒体全面にわたる白さ
およびコントラストの均一性を維持できた。 <比較例2>図7に示すように、実施例2で作製したの
と同様な可逆性記録媒体に従来の記録消去装置よる記録
消去方法により繰り返し記録消去を行った。
【0073】この記録消去装置は、発熱低抗体71〜7
6がライン状に配置された粘度低下手段VMを有してお
り、同時に発熱するように制御されている。また、2枚
の電極77が可逆性記録媒体を挟むように、電界発生手
段として配置されている。
【0074】この従来の記録消去装置およびその記録消
去方法によれば、10回程度、書き換えを繰り返すに従
い面内方向への粒子の偏りが生じ、また、凝集が発生す
るなどして白さの均一性が低下する、あるいはコントラ
ストが低下する部分が発生した。 実施例3 分散媒の粘度を応力により低下させた上で磁力を与える
ことにより磁性微粒子の移動を制御する、図1に示した
可逆性記録媒体を作製した。磁性微粒子12は平均粒径
0.2μmのマグネタイト、顔料13は平均粒径0.2
μmの酸化チタン、分散媒14はパラフィン(商品名:
アイソパー(G,H,L,M等)、エクソン化学(株)
製)に微粉けい酸を分散させた塑性流動液体、支持基板
11は厚さ30μmのポリスチレンシート、透明保護膜
15は厚さ20μmのポリエチレンテレフタレート(P
ET)フィルムを用いた。
【0075】この可逆性記録媒体の作製方法を以下に示
す。上記パラフィン(10重量部)に微粉けい酸(2重
量部)と共に磁性微粒子12(2重量部)および顔料1
3(6重量部)を加え、ペイントシェーカーなどの分散
機によりを分散させ、懸濁液を作製した。次に、50μ
mのスペーサーフィルムを支持基板11の周囲に配置し
た後、支持基板11と透明保護膜15の間にこの懸濁液
を挟み、周囲をエポキシ系接着剤で接着、固定して可逆
性記録媒体を作製した。
【0076】図5に示したように、この可逆性記録媒体
に、本発明の記録消去装置および記録消去方法により記
録消去を行った。
【0077】ある時間t1において、ピン51、53、
55は信号が与えられ可逆性記録媒体に密着すると分散
媒14に応力を与えて、ピン51、53、55下の分散
媒14の粘度が低下し、磁力により磁性微粒子12が表
面側に移動した。なお、磁性微粒子12が表面側に到達
するまでピン51、53、55は可逆性記録媒体に応力
を与え続くように制御した。ここで、ピン52、54、
56は可逆性記録媒体に密着しておらず応力を与えてい
ないので、ピン52、54、56下の分散媒14の粘度
は高かった。従って、分散媒14の粘度が低下した画素
の周囲は粘度が高いので、分散媒14の粘度が低下した
画素に存在する微粒子12は、移動するとしてもその画
素内に限られマイクロカプセルと同様の機能を果たすた
め面内方向への微粒子12の移動はほとんど起こらなか
った[図5A]。
【0078】次に、同様に、ピン51、53、55の信
号を停止し、可逆性記録媒体から離して、ピン51、5
3、55下の分散媒14の粘度を元に戻した後、時間t
2(=t1+1秒)において、ピン52、54、56は
信号が与えられ可逆性記録媒体に密着し分散媒14に応
力を与えて、ピン52、54、56下の分散媒14の粘
度が低下し、磁力により磁性微粒子12が表面側に移動
した[図5B]。
【0079】消去する場合には可逆性記録媒体の裏面側
に磁石を配置して、記録のときと同様に、ピンを1つお
きに可逆性記録媒体に密着して応力を与えて裏面側に磁
性微粒子14を引き寄せた。
【0080】以上のように、本発明の記録消去装置およ
びその記録消去方法によれば、磁性微粒子12および顔
料13など面内方向への偏りが生じないので、50回以
上、書き換えを繰り返しても媒体全面にわたる白さおよ
びコントラストの均一性を維持できた。 <比較例3>図8に示すように、実施例3で作製したの
と同様な可逆性記録媒体に従来の記録消去装置よる記録
消去方法により繰り返し記録消去を行った。
【0081】この記録消去装置は、微小なピン81〜8
6がライン状に配置された粘度低下手段VMを有してお
り、同時に発熱するように制御されている。また、永久
磁石87からなる磁気発生手段が粘度低下手段VM上に
配置されている。
【0082】この従来の記録消去装置およびその記録消
去方法によれば、10回程度、書き換えを繰り返すに従
い面内方向への微粒子12の偏りが生じ、また、凝集が
発生するなどして白さの均一性が低下する、あるいはコ
ントラストが低下する部分が発生した。 <実施例4>分散媒の粘度を応力により低下させた上で
磁力を与えることにより磁性微粒子の移動を制御する、
図1に示した他の例の可逆性記録媒体を作製した。磁性
微粒子12は平均粒径0.2μmのマグネタイト、顔料
13は平均粒径0.2μmの酸化チタン、分散媒14は
水に結晶性セルロースを分散させたチキソトロピー流
体、支持基板11は厚さ30μmのポリスチレンシー
ト、透明保護膜15は厚さ20μmのポリエチレンテレ
フタレート(PET)フィルムを用いた。
【0083】この可逆性記録媒体の作製方法を以下に示
す。水(10重量部)に結晶性セルロース(0.3重量
部)と共に磁性微粒子12(2重量部)および顔料13
(8重量部)を加え、ペイントシェーカーなどの分散機
によりを分散させ、懸濁液を作製した。次に、50μm
のスペーサーフィルムを支持基板11の周囲に配置した
後、支持基板11と透明保護膜15の間にこの懸濁液を
挟み、周囲をエポキシ系接着剤で接着、固定して可逆性
記録媒体を作製した。
【0084】実施例3と同様の本発明の記録消去装置お
よび記録消去方法によりこの可逆性記録媒体に記録消去
を行ったところ、磁性微粒子および顔料などに偏りが生
じないので、50回以上書き換えを繰り返しても媒体全
面にわたる白さおよびコントラストの均一性を維持でき
た。 <比較例4>比較例3と同様の従来の記録消去装置およ
び記録消去方法により、実施例4で作製したのと同様な
可逆性記録媒体に記録消去を行ったところ、書き換えを
繰り返すに従い10回程度で面内方向への粒子の偏りが
生じ、また、凝集が発生するなどして白さの均一性が低
下する、あるいはコントラストが低下する部分が発生し
た。 <実施例5>分散媒の粘度を温度により低下させた上
で、磁力を与えることにより針状もしくは板状の磁性微
粒子の配向方向を制御する、図2に示した可逆性記録媒
体を作製した。この可逆性記録媒体において、針状もし
くは板状の磁性微粒子22は平均長軸80μm、平均短
軸5μmの針状のマグネタイト、分散媒24は透明性ポ
リウレタン、支持基板21は厚さ30μmのPETフィ
ルム、透明保護膜25は厚さ20μmのアクリル樹脂を
用い、支持基板21上には光反射層26としてアルミニ
ウムを1μm蒸着した。記録層の厚みは50μmとし
た。
【0085】この可逆性記録媒体の作製方法を以下に示
す。分散媒24は常温で高粘度、あるいは固相状態を示
すため、そのままでは針状もしくは板状の磁性微粒子2
2を分散するこてができないので、常温で高粘度、ある
いは固相状態を示す分散媒24に磁性微粒子22などを
分散させるために、分散媒24(10重量部)を加熱す
ることにより液体に保持し、液体状態となっている間に
磁性微粒子22(5重量部)などを分散させ、光反射層
26が形成された支持基板21上に記録層の厚みが50
μmとなるように塗布した後、透明保護膜25を形成し
て可逆性記録媒体を作製した。
【0086】実施例1と同様の本発明の記録消去装置お
よび記録消去方法によりこの可逆性記録媒体に記録消去
を行ったところ、磁性微粒子および顔料などに偏りが生
じないので、50回以上書き換えを繰り返しても媒体全
面にわたる白さおよびコントラストの均一性を維持でき
た。 <比較例5>比較例1と同様の従来の記録消去装置およ
び記録消去方法により、実施例5で作製したのと同様な
可逆性記録媒体に記録消去を行ったところ、書き換えを
繰り返すに従い10回程度で面内方向への粒子の偏りが
生じ、また、凝集が発生するなどして白さの均一性が低
下する、あるいはコントラストが低下する部分が発生し
た。
【0087】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明の記録消去装
置および記録消去方法を用いると、分散媒中に微粒子を
分散し、該分散媒の粘度を低下させた上で微粒子を移
動、配向又は回転させることで画像の表示、消去を行う
可逆性記録媒体において、書き換えを繰り返しても、非
記録状態での媒体全面にわたる色(白さ等)や記録状態
でのコントラストの均一性を、維持することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の、可逆性記録媒体の記録消去装置お
よび記録消去方法で用いた可逆性記録媒体の一形態の模
式断面図である。
【図2】 本発明の、可逆性記録媒体の記録消去装置お
よび記録消去方法で用いた可逆性記録媒体の他の形態の
模式断面図である。
【図3】 本発明の、可逆性記録媒体の記録消去装置お
よび記録消去方法の説明図である。
【図4】 本発明の、可逆性記録媒体の記録消去装置お
よび記録消去方法の説明図である。
【図5】 本発明の、可逆性記録媒体の記録消去装置お
よび記録消去方法の説明図である。
【図6】 従来の、可逆性記録媒体の記録消去装置およ
び記録消去方法の説明図である。
【図7】 従来の、可逆性記録媒体の記録消去装置およ
び記録消去方法の説明図である。
【図8】 従来の、可逆性記録媒体の記録消去装置およ
び記録消去方法の説明図である。
【図9】 磁性微粒子などの粒子をマイクロカプセルに
内包した従来の可逆性記録媒体の模式平面図と模式断面
図である。
【図10】 磁性微粒子などの粒子をマイクロカプセル
に内包した従来の可逆性記録媒体の模式平面図と模式断
面図である。
【図11】 本発明の、可逆性記録媒体の記録消去装置
および記録消去方法で用い得る可逆性記録媒体の模式断
面図である。
【符号の説明】
10, 20, 90, 100, 110 可逆性記
録媒体 11, 21, 91, 101, 111 支持基板 12, 92, 102, 112 磁性微粒子、ある
いは電荷を有した色材微粒子 13, 103, 113 顔料(背景部形成粒子) 14, 24, 94, 104, 114 分散媒 15, 25, 95, 105, 115 透明保護
膜 22 針状もしくは板状の磁性微粒子 26 光反射層 31〜36, 41〜46, 51〜56, 61〜6
6, 71〜76,81〜86 粘度低下ユニット VM 粘度低下手段 FM,37, 47, 57, 67, 77, 87
微粒子作動手段 CM 制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散媒中に微粒子を分散し、該分散媒の
    粘度を低下させた上で該微粒子を移動、配向又は回転さ
    せることで画像の表示、消去を行う可逆性記録媒体に記
    録消去する記録消去装置において、該分散媒の粘度を低
    下させるタイミングを画素単位で独立に制御できる制御
    手段を具備することを特徴とする記録消去装置。
  2. 【請求項2】 該分散媒の粘度を低下させる粘度低下手
    段と、該粘度低下手段によって該分散媒の粘度が低下し
    た部分の該微粒子を移動、配向又は回転させる微粒子作
    動手段と、該粘度低下手段に働きかけ、該分散媒の粘度
    を低下させるタイミングを画素単位で独立に制御できる
    制御手段とを具備する請求項1に記載の記録消去装置。
  3. 【請求項3】 分散媒中に微粒子を分散し、該分散媒の
    粘度を低下させた上で該微粒子を移動、配向又は回転さ
    せることで画像の表示、消去を行う可逆性記録媒体に、
    記録及び/又は消去する記録消去方法において、隣接し
    た画素の粘度を、1組以上同時には低下しないように制
    御しつつ、記録及び/又は消去を進行させて、その隣接
    した画素の記録及び/又は消去を実施する工程を有する
    ことを特徴とする記録消去方法。
  4. 【請求項4】 微粒子が、磁界及び電界の少なくとも一
    方に応答して移動、配向又は回転する物質である前記可
    逆性記録媒体を利用する請求項3に記載の記録消去方
    法。
  5. 【請求項5】 分散媒が、温度及び応力の少なくとも一
    方により粘度が変化する物質である前記可逆性記録媒体
    を利用する請求項3に記載の記録消去方法。
JP19251496A 1996-07-22 1996-07-22 可逆性記録媒体の記録消去装置および記録消去方法 Pending JPH1039801A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19251496A JPH1039801A (ja) 1996-07-22 1996-07-22 可逆性記録媒体の記録消去装置および記録消去方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19251496A JPH1039801A (ja) 1996-07-22 1996-07-22 可逆性記録媒体の記録消去装置および記録消去方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1039801A true JPH1039801A (ja) 1998-02-13

Family

ID=16292559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19251496A Pending JPH1039801A (ja) 1996-07-22 1996-07-22 可逆性記録媒体の記録消去装置および記録消去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1039801A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007183575A (ja) * 2005-12-08 2007-07-19 Kobayashi Kirokushi Co Ltd 情報表示媒体
JP2010002933A (ja) * 2001-04-02 2010-01-07 E Ink Corp 画像安定性を改良した電気泳動媒体
US8193004B2 (en) 2004-03-18 2012-06-05 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Method for forming ferroelectric spontaneous polarization reversal

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010002933A (ja) * 2001-04-02 2010-01-07 E Ink Corp 画像安定性を改良した電気泳動媒体
US8193004B2 (en) 2004-03-18 2012-06-05 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Method for forming ferroelectric spontaneous polarization reversal
US8293543B2 (en) 2004-03-18 2012-10-23 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Method for forming polarization reversal
US8524509B2 (en) 2004-03-18 2013-09-03 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Method for forming polarization reversal
US8669121B2 (en) 2004-03-18 2014-03-11 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Method for forming polarization reversal
JP2007183575A (ja) * 2005-12-08 2007-07-19 Kobayashi Kirokushi Co Ltd 情報表示媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5699097A (en) Display medium and method for display therewith
JP5591928B2 (ja) 光結晶性を利用した印刷媒体、印刷方法および印刷装置
JP6510055B2 (ja) アドレス指定可能電気光学ディスプレイ
JP6527587B2 (ja) 電気光学ディスプレイのための電磁気的書き込み装置
JP3949309B2 (ja) 書き込み装置
JP3572045B2 (ja) 磁気ディスプレー
JPH1039801A (ja) 可逆性記録媒体の記録消去装置および記録消去方法
EP1480073B1 (en) Rewritable thin image display sheet, image display, and method for image displaying
JP4925003B2 (ja) 手書き込みが可能な表示媒体、表示装置および表示方法
JP4592965B2 (ja) 表示媒体、表示装置及び表示方法
JP4137338B2 (ja) 表示媒体および書き込み装置
JP4122831B2 (ja) 書き換え可能な表示媒体、表示装置およびこれらを用いた表示方法
JP2003255403A (ja) 表示媒体、表示装置、表示方法及び表示体
JPH0990887A (ja) 磁気記録体及び磁気記録体の記録消去方法並びに磁気記録体の記録消去装置
JPH09160511A (ja) 磁気記録体及びその記録方法
JPH07104684A (ja) 磁気表示用ディスプレー及び磁気表示装置
JP2001209079A (ja) 表示媒体、それを用いた表示装置並びに表示方法
JPH07261684A (ja) 磁気表示用ディスプレー及び磁気表示装置
JP4122832B2 (ja) 書き換え可能な表示媒体、表示装置およびこれらを用いた表示方法
JP4143289B2 (ja) 表示媒体及びそれを用いた表示装置並びに表示体
JPH08314396A (ja) 磁気記録体
JPH08175059A (ja) 磁気記録体
JP2000043301A (ja) 磁気記録体の情報記録方法および情報消去方法
JPH086508A (ja) 表示媒体およびその表示方法
JP2005037768A (ja) 追記可能な画像表示装置および駆動方法