JP2001055030A - トレーリングアームの支持構造 - Google Patents

トレーリングアームの支持構造

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JP2001055030A
JP2001055030A JP11232849A JP23284999A JP2001055030A JP 2001055030 A JP2001055030 A JP 2001055030A JP 11232849 A JP11232849 A JP 11232849A JP 23284999 A JP23284999 A JP 23284999A JP 2001055030 A JP2001055030 A JP 2001055030A
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bush
flange
outer cylinder
trailing arm
inner cylinder
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JP11232849A
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Hidenori Katayama
英則 片山
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
    • B60G2204/14Mounting of suspension arms
    • B60G2204/148Mounting of suspension arms on the unsprung part of the vehicle, e.g. wheel knuckle or rigid axle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/41Elastic mounts, e.g. bushings
    • B60G2204/4104Bushings having modified rigidity in particular directions
    • B60G2204/41042Bushings having modified rigidity in particular directions by using internal cam surfaces

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易な構成で横方向の剛性を高めることので
きるトレーリングアームの支持構造を提供する。 【解決手段】 トレーリングアーム1をその前端におい
て車幅方向に離間して配置された第1のブッシュ4と第
2のブッシュ5とを介して車体に対して揺動可能に支持
するための構造であって、第1のブッシュ4におけるボ
ルト8を軸転させて内筒15をボルト方向に移動させる
と、内筒15のフランジ15aと外筒16のフランジ1
6aとの間の弾性部材17が圧縮変形させられるととも
に外筒16が押圧移動させられ、これによって第2のブ
ッシュ5における外筒22がボルト9方向に移動するこ
とにより外筒22のフランジ22aとブラケットプレー
ト7a間の弾性部材23が圧縮変形させられるように構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、トレーリングア
ーム式サスペンションにおけるトレーリングアームの支
持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、トレーリングアーム式のサス
ペンションは、前端部において車幅方向に離間して配置
された複数のブッシュを介して、車体に対して揺動可能
に支持されるトレーリングアームを備え、このトレーリ
ングアームによって車輪が支持されている。車体とトレ
ーリングアームとの結合は、車輪からの振動が直接的に
車体に伝わることのないように、たとえば、ブッシュに
内装されたゴムなどの弾性部材を介して行われている。
【0003】実開平2−126905号公報には、この
ようなトレーリングアーム式サスペンションの一例が開
示されている。すなわち、図5および図6に示すよう
に、スピンドル軸30を介して車輪Wを支持するトレー
リングアーム31の前端部には、所定間隔を隔てて一対
のブッシュ32が車体フレームFに固着されたブラケッ
ト33を介して配されている。各ブッシュ32は、ブラ
ケット33に固定されるボルト34と、このボルト34
に套嵌された内筒35と、内筒35の周囲に配置されト
レーリングアーム31に剛結された外筒36と、内筒3
5および外筒36の間に介装される弾性部材37とを有
している。各ブッシュ32は、ブラケット33に対して
上記弾性部材37を介して支持されている。そのため、
トレーリングアーム31は、上記ボルト34周りに揺動
可能であり、上記弾性部材37によって揺動を吸収する
ことができる。
【0004】ところで、このようなトレーリングアーム
式サスペンションにおいては、車両の走行安定性の観点
から、トレーリングアーム31の横方向(車幅方向)の
動きを抑制するために、たとえば、弾性部材37を車幅
方向に圧縮変形することにより、横方向の剛性を高めて
いる。
【0005】すなわち、上記一対のブッシュ32に内装
される弾性部材37には、その一端部に、フランジ37
aが一体形成されており、各フランジ37aは、一対の
ブッシュ32に対して、その形成位置が対称になるよう
設けられている。具体的には、左側のブッシュ32にお
けるフランジ37aは、弾性部材37の右端部に形成さ
れ、右側のブッシュ32におけるフランジ37aは、弾
性部材37の左端部にそれぞれ形成されている。
【0006】左側のブッシュ32においては、フランジ
37aの側方に、ボルト34が挿通された挟圧プレート
38が配置されており、ボルト34をナット39で締め
込んで、弾性部材37のフランジ37aを挟圧プレート
38と外筒36のフランジ36aとで挟圧している。ま
た、このボルト34の締め込みは、右側のブッシュ32
を車体に結合した後に行われる。したがって、上記のボ
ルト34の締め込みに伴うトレーリングアーム31の白
矢印A方向の変位により、右側のブッシュ32の弾性部
材37のフランジ37aが、ブラケット33のプレート
33aと外筒36のフランジ36aとによって挟圧され
る。その結果、左右のブッシュ32の弾性部材37のフ
ランジ37aが挟圧されてそのばね定数が高められ、横
方向の剛性を高めることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造では、左側のブッシュ32において、ボルト34が弾
性部材37を片側から押圧する恰好になっており、ボル
ト34は片持ち状態となる。そのため、ボルト34の緩
みを防止するための構造がさらに必要になる。すなわ
ち、ボルト34の頭部34aに、回り止めプレート41
を設け、この回り止めプレート41に螺着したストッパ
ねじ42を、ブラケットプレート33aに固着したピン
止めプレート43のピン孔44に差し込んでいる。この
ように、ボルト34の緩みを防止するため、および横方
向における強度を維持するために、上記のような構成を
施しているが、上記構成では、部品点数が多くなるの
で、それにともなってブッシュ32をブラケット33に
取り付ける際の作業性が悪化し、部品コストおよび作業
コストの増大を招くことになる。
【0008】
【発明の開示】本願発明は、上記した事情のもとで考え
出されたものであって、容易な構成で横方向の剛性を高
めることのできるトレーリングアームの支持構造を提供
することを、その課題とする。
【0009】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0010】本願発明によって提供されるトレーリング
アームの支持構造は、トレーリングアームをその前端に
おいて車幅方向に離間して配置された第1のブッシュと
第2のブッシュとを介して車体に対して揺動可能に支持
するための構造であって、第1のブッシュは、所定間隔
を隔てて配置されたブラケット壁間を掛け渡すようにし
て固定され、車幅方向に延びるとともに外周に雄ねじが
形成された支軸と、この支軸に套嵌され、一端にフラン
ジを有するとともに内周に雄ねじに螺合する雌ねじが形
成された内筒と、この内筒の周囲に配置されるとともに
トレーリングアームに剛結され、一端にフランジを有す
る外筒と、外筒と内筒との間に介装され、一部が内筒の
フランジと外筒のフランジとの間に挟圧される弾性部材
とを有して構成される一方、第2のブッシュは、所定間
隔を隔てて配置されたブラケット壁間を掛け渡すように
して固定され、車幅方向に延びる支軸と、この支軸に套
嵌される内筒と、この内筒の周囲に配置されるとともに
トレーリングアームに剛結され、一端にフランジを有す
る外筒と、外筒と内筒との間に介装され、一部がブラケ
ット壁と外筒のフランジとの間に挟圧される弾性部材と
を有して構成され、第1のブッシュにおける支軸を軸転
させて内筒を支軸方向に移動させると、内筒のフランジ
と外筒のフランジとの間の弾性部材が圧縮変形させられ
るとともに外筒が押圧移動させられ、これによって第2
のブッシュにおける外筒が支軸方向に移動することによ
り外筒のフランジとブラケット壁間の弾性部材が圧縮変
形させられるように構成したことを特徴とするものであ
る。
【0011】この構成によれば、トレーリングアーム
を、第1のブッシュと第2のブッシュとを介して車体に
対して揺動可能に支持するために、両ブッシュを、所定
間隔を隔てて配置されたブラケット壁間にそれぞれ配置
する。この際、第1のブッシュにおいて、外周に雄ねじ
が形成された支軸を軸転させると、支軸に套嵌された内
筒の内周には、支軸の雄ねじに螺合する雌ねじが形成さ
れているので、内筒は支軸方向に移動する。これによ
り、内筒の一端に形成されたフランジと、内筒の周囲に
配された外筒の一端に形成されたフランジとの間に介装
された弾性部材の一部が圧縮変形される。そのため、第
1のブッシュにおいて、弾性部材のばね定数を高めるこ
とができ、すなわち、支軸を内筒に螺合させるといった
容易な構成で横方向の剛性を高めることができる。
【0012】そして、上記弾性部材の圧縮変形にともな
って、トレーリングアームに剛結された外筒が押圧され
移動する。この第1のブッシュにおける外筒の押圧移動
によって、同じトレーリングアームに剛結された第2の
ブッシュの外筒が支軸方向に移動する。これにより、外
筒の一端に形成されたフランジとブラケット壁間に挟圧
された弾性部材の一部が圧縮変形される。そのため、第
2のブッシュにおいても弾性部材のばね定数を高めるこ
とができ、横方向の剛性を高めることができる。すなわ
ち、本願では、片側のブッシュにおいて支軸を軸転させ
て弾性部材を圧縮変形することによって、両ブッシュに
おける弾性部材の弾発力が均等になるようにされてい
る。そのため、この車両の乗り心地や操縦性を安定させ
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
【0014】図1は、本願発明に係るトレーリングアー
ムの支持構造が適用されるトレーリングアーム式サスペ
ンションの一部省略平面図である。図2は、図1に示す
ブッシュの拡大断面図である。なお、これらの図に示す
トレーリングアーム式サスペンションアームは、フルト
レーリングアーム式サスペンションを示す。また、これ
らの図において、矢印Frは車両前方を示し、矢印wは
車幅方向を示す。
【0015】同図によれば、このトレーリングアーム式
サスペンションは、車幅方向に所定の間隔を隔てて前後
方向に延びる左右一対のトレーリングアーム1と、車幅
方向に延びて各トレーリングアーム1を互いに連結する
トーションビーム2とを備えている。
【0016】各トレーリングアーム1の前端部には、こ
のトレーリングアーム1を車体フレーム3に支持するた
めの一対のブッシュ4,5が車幅方向に離間して配置さ
れており、両ブッシュ4,5の取付中心軸Cを中心とし
てトレーリングアーム1の全体が車両高さ方向(上下方
向)に揺動可能となっている。詳細には、両ブッシュ
4,5は、車体フレーム3に所定間隔を隔てて配置され
た断面略コの字状の一対のブラケット6,7に対して、
このブラケット6,7にそれぞれ固定されたボルト8,
9周りに、揺動可能に支持されている。
【0017】各トレーリングアーム1の後端部には、図
1に示すように、車輪10を取り付けるためのスピンド
ル軸11が突設されるとともに、図示しないサススプリ
ングを取り付けるための取付座部12が設けられてい
る。
【0018】上記一対のブッシュ4,5のうち、車両前
方方向に向かって左側に設けられた第1のブッシュ4
は、上記ブラケット6のブラケットプレート6a,6b
間に掛け渡すようにして固定され、車幅方向に延びたボ
ルト8と、ボルト8に套嵌された金属性の内筒15と、
内筒15の周囲に配置された金属製の外筒16と、内筒
15および外筒16の間に介装され、ゴムなどによって
形成された弾性部材17とを有している。
【0019】ボルト8は、一端部に頭部8aを有し、他
端部に段差8bを有する、いわゆる段付きボルトとされ
ている。ボルト8は、頭部8aから段差8bまでの周面
8cにおいて、後述する内筒15の雌ねじと螺合する雄
ねじが形成されている。また、段差8bから先端部8d
までの周面8eにおいて、後述するナット18と螺合す
る雄ねじが形成されている。この構成により、ブラケッ
トプレート6a,6b間に第1のブッシュ4を配し、ボ
ルト8を左側のブラケットプレート6aに形成された挿
通孔6cに挿入すれば、ボルト8は、中間部の周面8c
において内筒15の内周面の雌ねじと螺合し、先端部の
周面8eにおいてナット18と螺合し、ブラケット6に
固定される。
【0020】なお、ボルト8が挿通されるブラケット6
においては、左側のブラケットプレート6aの挿通孔6
cの孔径が、右側のブラケットプレート6bの挿通孔6
dのそれより、大とされている。これにより、ボルト8
がブラケット6に固定される際には、ボルト8が左側の
ブラケットプレート6a側から挿入され、上記段差8b
がブラケットプレート6bに係止される。
【0021】内筒15は、その長さがブラケットプレー
ト6a,6b間の長さよりやや小とされている。すなわ
ち、ブラケットプレート6a,6bの間で車幅方向に移
動可能とされ、第1のブッシュ4がブラケット6に固定
された状態では、車幅方向外方側の端部が左側のブラケ
ットプレート6aに当接される。内筒15は、その内周
面に上記ボルト8と螺合するための雌ねじが形成されて
いる。また、車幅方向内方側の端部に、外側に屈曲した
フランジ15aが形成されている。
【0022】外筒16は、その長さが内筒15の長さよ
り小とされ、外周面の一部において、トレーリングアー
ム1に剛結されている。また、外筒16には、車幅方向
内方側の端部に、外側に屈曲したフランジ16aが形成
されている。外筒16のフランジ16aは、内筒15の
フランジ15aよりその幅が小さく形成され、各フラン
ジ15a,16aの先端が同程度に外側に突出するよう
にされている。
【0023】弾性部材17には、車幅方向内方側の端部
に、内筒15のフランジ15aおよび外筒16のフラン
ジ16aによって挟圧され、外側に屈曲したフランジ1
7aが形成されている。
【0024】一方、車両前方方向に向かって右側に設け
られた第2のブッシュ5は、上記ブラケット7のブラケ
ットプレート7a,7b間に掛け渡すようにして固定さ
れ、車幅方向に延びたボルト9と、ボルト9に套嵌され
た金属性の内筒21と、内筒21の周囲に配置された金
属製の外筒22と、内筒21および外筒22の間に介装
され、ゴムなどによって形成された弾性部材23とを有
している。
【0025】ボルト9は、一端部に頭部9aを有し、先
端部9b近傍の周面9cにおいて、ナット24と螺合す
るための雄ねじが形成されている。ボルト9は、ブラケ
ット7における左側のブラケットプレート7aに形成さ
れた挿通孔7aおよび右側のブラケットプレート7bに
形成された挿通孔7bを挿通して、先端部9b近傍の周
面9cがナット24と螺合することにより、ブラケット
7に固定される。なお、ボルト9の中間部における周面
には、第1のブッシュ4のボルト8と異なり、雄ねじは
形成されていない。
【0026】内筒21は、その長さがブラケットプレー
ト7a,7b間の長さとほぼ同じ長さに設定されてい
る。なお、内筒21の内周面は、第1のブッシュ4の内
筒15と異なり、雌ねじは形成されていない。また、内
筒21の一端部には、内筒15のようなフランジも形成
されていない。
【0027】外筒22は、その長さが内筒15の長さよ
り小とされ、すなわち、ブラケットプレート7a,7b
間の長さより小とされ、両プレート7a,7bの間で車
幅方向に移動可能とされる。外筒22は、その外周面の
一部において、トレーリングアーム1に剛結されてい
る。また、外筒22は、第1のブッシュ4における外筒
16と同様に、車幅方向内方側の端部に、外側に屈曲し
たフランジ22aが形成されている。
【0028】弾性部材23には、車幅方向内方側の端部
に、外筒22のフランジ22aと左側のブラケットプレ
ート7aとに挟圧され、外側に屈曲したフランジ23a
が形成されている。
【0029】次に、上記構成において、第1、第2のブ
ッシュ4,5のブラケット6,7に対する取付手順につ
いて説明する。まず、第1のブッシュ4が第1のブラケ
ット6の各ブラケットプレート6a,6b間に位置する
ように、および第2のブッシュ5が一対のブラケット7
の各ブラケットプレート7a,7b間にそれぞれ位置す
るように、トレーリングアーム1を配置する。
【0030】ここでは、先に第2のブッシュ5をブラケ
ット7に取り付ける。すなわち、ボルト9を、左側のブ
ラケットプレート7aの挿通孔7cから挿入し、先端部
9bが内筒21内を経て他方のブラケットプレート7b
の挿通孔7dから外側に突出するまで挿通する。そし
て、ナット24をボルト9の先端部9b近傍の周面9c
に螺合して締めつけ、第2のブッシュ5をブラケット7
に固定する。
【0031】次いで、第1のブッシュ4をブラケット6
に取り付ける。ここで、ブラケット6のブラケットプレ
ート6a,6b間に、第1のブッシュ4を配置すると
き、図3に示すように、左側のブラケットプレート6a
と第1のブッシュ4の車幅方向外方側の端部との間に、
所定の間隔Bを有する空隙25ができるようにする。こ
の空隙25の幅は、ブラケット6の車体フレーム3に対
する取付位置、トレーリングアーム1やトーションバー
2の外形サイズ、あるいは第2のブッシュ5のブラケッ
ト7に対する締め付け具合などにより影響されるが、こ
れらの事項を考慮して所定の間隔Bに設定することが望
ましい。
【0032】次に、図4に示すように、ボルト8を左側
のブラケットプレート6aの挿通孔6cに挿通しなが
ら、ボルト8を軸転させ、内筒15の内側面8cに形成
された雌ねじに螺合させ、ボルト8を内筒15内に螺入
させる。このようにすれば、回転運動が直線運動に変換
され、図4の白矢印Dに示すように、内筒15は、ボル
ト8の軸方向であって、ブラケットプレート6a側に向
かって移動する。この場合、外筒16はトレーリングア
ーム1に剛結支持されているので、外筒16には、白矢
印Dの方向に対して反対の力が働く。これにより、内筒
15のフランジ15aと外筒16のフランジ16aとの
間に介装された弾性部材17のフランジ17aが圧縮変
形され、弾性部材17に予圧がかけられることになる。
そのため、弾性部材17のばね定数が高められ、横方向
の剛性が高められる。
【0033】そして、内筒15の車幅方向外方側の端部
がブラケットプレート6aに当接するまでボルト8を締
め付ければ、第1のブッシュ4は、所定の間隔Bだけ変
位したことになり、外筒16は、車幅方向外方側へ押圧
移動させられる。これにともなって、トレーリングアー
ム1は白矢印D方向に変位する。これにより、第2のブ
ッシュ5のおける外筒22は、トレーリングアーム1に
剛結支持されているため、外筒22は、ボルト9の軸方
向であってブラケットプレート7a側に向かって移動す
る。そのため、弾性部材23のフランジ23aは、外筒
22のフランジ22aと、ブラケットプレート7aとに
よって圧縮変形され、したがって、第2のブッシュ5に
おいても、横方向の剛性が高められる。
【0034】その後、第1のブッシュ4のボルト8の先
端側8dの周面8eにナット18を螺合させ、ボルト8
をブラケット6に固定させる。特に、この場合、ボルト
8の段差8bに、ブラケットプレート6bが係止されて
ナット18により締め付けられる。そのため、ボルト8
の軸力が左右のブラケットプレート6a,6bに互いに
伝達されることになり、より強固に第1のブッシュ4を
ブラケット6に取り付けることができる。それゆえ、従
来の技術のように、片持ち状態となってボルト34の緩
みを防止するための複雑な構成が不要となり、部品コス
トおよび作業コストの低減を図ることができる。
【0035】このように、第1のブッシュ4において
は、ボルト8を内筒15に螺合させることにより、内筒
15をボルト8の軸方向に移動させ、弾性部材17のフ
ランジ17aが圧縮変形され予圧がかけられることにな
る。そのため、弾性部材のばね定数を高めることができ
る。すなわち、ボルト8を内筒15に螺合させるといっ
た容易な構成で横方向の剛性を高めることができる。ま
た、第2のブッシュ5においては、第1のブッシュ4の
外筒16の移動が、トレーリングアーム1およびトーシ
ョンビーム2を介して伝達され、外筒22がボルト9の
軸方向に移動する。これにより、弾性部材23のフラン
ジ23aが圧縮変形されるので、第2のブッシュ5にお
いても、弾性部材23のばね定数を高めることができ、
横方向の剛性を高めることができる。
【0036】また、本実施形態では、一方のブッシュに
おいてボルトを軸転させて弾性部材を圧縮変形させれ
ば、弾性部材の弾発力がトレーリングアーム1およびト
ーションビーム2を介して他方のブッシュに伝達され
る。そのため、両ブッシュにおける弾性部材の弾発力を
均等にすることができる。そのため、この車両の乗り心
地や操縦性を安定させることができる。
【0037】そして、トレーリングアーム1を車体に結
合した状態においては、トレーリングアーム1に作用す
る白矢印L方向(図2参照)の力を、左側の第1のブッ
シュ4における弾性部材17のフランジ17aを介して
車体側に受けさせることができる。また、トレーリング
アーム1に作用する白矢印R方向(図2参照)の力を、
右側の第2のブッシュ5における弾性部材23のフラン
ジ23aを介して車体側に受けさせることができる。す
なわち、トレーリングアーム1に作用する横方向の力
を、ゴムを介して支承することができる。したがって、
トレーリングアーム1の横方向の動きを抑制するにあた
り、各フランジ17a,23aは圧縮されてそのばね定
数が高められているので、トレーリングアーム1の横方
向の動きを適切に抑制して、一定の横剛性を確保するこ
とができる。
【0038】もちろん、この発明の範囲は上述した実施
の形態に限定されるものではない。たとえば、本実施形
態においては、フルトレーリングアーム式サスペンショ
ンについて説明したが、上記したトレーリングアームの
支持構造を、たとえば、セミトレーリングアーム式サス
ペンションなどに適用するようにしてもよい。
【0039】また、上記実施形態においては、第1のブ
ッシュ4の構成と第2のブッシュ5の構成とが入れ代え
られて構成されてもよい。さらに上記実施形態において
は、第1のブッシュ4は、ブラケット6における左側の
ブラケットプレート6aに当接するように配され、第2
のブッシュ5は、ブラケット7における左側のブラケッ
トプレート7aに当接するようにそれぞれ配されたが、
第1のブッシュ4は、右側のブラケットプレート6bに
当接するように配され、第2のブッシュ5は、右側のブ
ラケットプレート7bに当接するようにそれぞれ配され
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るトレーリングアームの支持構造
の一例を示す一部省略平面図である。
【図2】図1に示すブッシュの拡大断面図である。
【図3】ブッシュのブラケットに対する取付方法を説明
するための図である。
【図4】ブッシュのブラケットに対する取付方法を説明
するための図である。
【図5】従来のトレーリングアームの支持構造を示す図
である。
【図6】図5に示すブッシュの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 トレーリングアーム 4 第1のブッシュ 5 第2のブッシュ 6,7 ブラケット 8,9 ボルト 15,21 内筒 16,22 外筒 17,23 弾性部材 15a フランジ(内筒15の) 21a フランジ(内筒21の) 22a フランジ(外筒22の)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレーリングアームをその前端において
    車幅方向に離間して配置された第1のブッシュと第2の
    ブッシュとを介して車体に対して揺動可能に支持するた
    めの構造であって、 上記第1のブッシュは、 所定間隔を隔てて配置されたブラケット壁間を掛け渡す
    ようにして固定され、車幅方向に延びるとともに外周に
    雄ねじが形成された支軸と、 この支軸に套嵌され、一端にフランジを有するとともに
    内周に上記雄ねじに螺合する雌ねじが形成された内筒
    と、 この内筒の周囲に配置されるとともに上記トレーリング
    アームに剛結され、一端にフランジを有する外筒と、 上記外筒と内筒との間に介装され、一部が上記内筒のフ
    ランジと上記外筒のフランジとの間に挟圧される弾性部
    材とを有して構成される一方、 上記第2のブッシュは、 所定間隔を隔てて配置されたブラケット壁間を掛け渡す
    ようにして固定され、車幅方向に延びる支軸と、 この支軸に套嵌される内筒と、 この内筒の周囲に配置されるとともに上記トレーリング
    アームに剛結され、一端にフランジを有する外筒と、 上記外筒と内筒との間に介装され、一部が上記ブラケッ
    ト壁と上記外筒のフランジとの間に挟圧される弾性部材
    とを有して構成され、 上記第1のブッシュにおける支軸を軸転させて内筒を支
    軸方向に移動させると、内筒のフランジと外筒のフラン
    ジとの間の弾性部材が圧縮変形させられるとともに外筒
    が押圧移動させられ、これによって上記第2のブッシュ
    における外筒が支軸方向に移動することにより外筒のフ
    ランジとブラケット壁間の弾性部材が圧縮変形させられ
    るように構成したことを特徴とする、トレーリングアー
    ムの支持構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101609645B1 (ko) * 2014-10-13 2016-04-06 김택진 자동차용 부싱
JP2016112976A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 三菱自動車工業株式会社 サスペンションクロスメンバ

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KR101609645B1 (ko) * 2014-10-13 2016-04-06 김택진 자동차용 부싱
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