JP2001054222A - 配線用ボックス - Google Patents

配線用ボックス

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JP2001054222A
JP2001054222A JP11368012A JP36801299A JP2001054222A JP 2001054222 A JP2001054222 A JP 2001054222A JP 11368012 A JP11368012 A JP 11368012A JP 36801299 A JP36801299 A JP 36801299A JP 2001054222 A JP2001054222 A JP 2001054222A
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box
wiring box
conduit
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Shohachi Shimizu
昭八 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルさらにはケーブルに接続された配線
器具の挿入を容易に行うことができるとともに、その作
業時間の短縮を図ることができる配線用ボックスを提供
する。 【解決手段】配線用ボックス11は、一面が開口された
有底四角箱状のボックス本体12と、このボックス本体
12の一方の長側壁15に形成された取付部13とが一
体形成されて構成されている。ボックス本体12の一対
の短側壁14には、ボックス本体12の開口側に臨み、
幅がケーブルの短辺側の幅よりわずかに広く、かつ長辺
側の幅より狭く形成された連通部19と、その連通部1
9の内端縁から円形状に形成された配線貫通部20とが
形成されている。連通部19及び配線貫通部20は相対
向する短側壁14において、それぞれ対向する位置に形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築壁面の裏側
の柱等に取り付けられ、内部にケーブルや配線器具が収
容される配線用ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の配線用ボックスは合成樹
脂材料により開口を有する四角箱状に形成されている。
そして、その上側壁及び下側壁には、ケーブルを挿入可
能な透孔が形成されている。また、配線用ボックスの一
側面には所定厚さを有するとともに、四角形状をなす取
付部が形成されるとともに、その取付部には取付孔が形
成されている。
【0003】そして、この取付孔において、取付ねじを
使用して壁裏側に構築された柱に取付部を介して配線用
ボックスが取り付けられる。この状態において、配線用
ボックスの開口は壁表側に開口している。そして、この
配線用ボックスの透孔にケーブルを上方から挿入して配
線用ボックス内に配線し、さらにはそのケーブルに配線
器具を接続していた。
【0004】ところが、配線用ボックスに形成された透
孔にケーブルをその先端から挿入する作業が非常に面倒
であった。そこで、本発明者は、特開平9−28972
0号公報に開示される構成の配線用ボックスを提案し
た。図18に示すように、この配線用ボックス40は、
その側壁41又は底壁に、それらの長さ方向全体にかけ
て、ケーブル42を配線用ボックス40内を貫通して挿
入可能な切り欠き部43が形成されている。
【0005】そして、柱44に取り付けられた配線用ボ
ックス40内にケーブル42を配線する際は、ケーブル
42の下方を把持し、配線用ボックス40の横側又は裏
側から、ケーブル42を配線用ボックス40内を横切ら
せるようにして移動させて、ケーブル42全体を切り欠
き部43から挿入する。その結果、透孔に上方からケー
ブル42の先端を挿入する場合と比較して、ケーブル4
2を容易かつ短時間で配線用ボックス40内に配線する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図18に示
すように、例えば、木造建築の真壁内に配線用ボックス
40を隠蔽設置する場合、まず、柱44間に格子状に架
設された複数本のこまい竹45を切除して配線用ボック
ス40挿入用の孔46を形成する。そして、その孔46
から配線用ボックス40をこまい竹45間に挿入して柱
44に取り付ける。
【0007】同様に、木造建築の大壁内に配線用ボック
ス40を設置する場合も、柱44間に架設された木ずり
を切除し、さらに、木ずり内に充填される断熱材等を除
去して配線用ボックス40挿入用の孔46を形成する。
そして、その孔46から配線用ボックス40を木ずり内
に挿入して柱44に取り付けていた。
【0008】ところが、真壁の場合、図18に示すよう
に、前記孔46の周囲には複数本のこまい竹45が格子
状に組まれ、大壁の場合、孔46の周囲には木ずりが架
設され、さらに、断熱材等が充填されている。そのた
め、柱44に取り付けられた配線用ボックス40の横側
又は裏側に手を挿入し、ケーブル42を把持して切り欠
き部43から配線用ボックス40内へ挿入する作業を行
うのはこまい竹45、木ずり、断熱材等が障害となり、
非常に困難であるという問題があった。
【0009】また、建築物の壁形成前に、柱44に取り
付けられた配線用ボックス40内に配線器具を予め設置
したり、ケーブル42と配線器具とが一体形成されたプ
レハブケーブルを使用して配線用ボックス40内に配線
器具を設置したりする場合がある。このとき、配線器具
は切り欠き部43の幅より大きく形成されているため、
ケーブル42と配線器具とを切り欠き部43から配線用
ボックス40内に同時に挿入することができないという
問題もあった。
【0010】柱44に取り付けられた配線用ボックス4
0内へのケーブル42の挿入さらにはそのケーブル42
に配線器具の接続を行う際には、まず、ケーブル42を
配線用ボックス40の横側又は裏側の切り欠き部43か
ら配線用ボックス40内に引き込む。そして、開口から
ケーブル42を所定長さ引き出した後、配線器具をケー
ブル42に接続して、開口から配線器具が接続されたケ
ーブル42を配線用ボックス40内に戻していた。
【0011】さらに、建築物の壁形成後、壁表側で配線
用ボックス40内に挿入されたケーブル42に配線器具
を接続する場合、配線用ボックス40内のスペースは狭
いため、配線器具とケーブル42との接続作業は配線用
ボックス40内からケーブル42を引き出して行われ
る。そのため、配線用ボックス40内に挿入されたケー
ブル42は予め所定長さの余長部を有するように巻回さ
れた状態で収容されている。
【0012】ケーブル42を配線用ボックス40内に挿
入する前に余長部を設けた場合、余長部は切り欠き部4
3より大きくなるため、余長部を有した状態でケーブル
42を切り欠き部43を通過させて配線用ボックス40
内に収容することができないという問題もあった。その
ため、この余長部を設ける作業を行う際にも、ケーブル
42を切り欠き部43から配線用ボックス40内に引き
込んだ後、開口から所定長さ引き出し、余長部を有する
ように巻回する。そして、開口から余長部を配線用ボッ
クス40内に収容していた。
【0013】そのため、配線用ボックス40の横側又は
裏側の切り欠き部43からのケーブル42の引き込みが
困難であることに加え、ケーブル42の配線、配線器具
の接続又は余長部を設ける作業、さらにケーブル42を
配線用ボックス40内に戻す作業と複数回の作業を行わ
なければならず、非常に面倒であるという問題もあっ
た。
【0014】また、配線用ボックス40の側壁41又は
底壁に形成された切り欠き部43から配線用ボックス4
0内にケーブル42を配線し、配線用ボックス40の開
口を壁により閉鎖した後、前記切り欠き部43からケー
ブル42が抜け出てしまうことがあった。そのため、配
線器具の接続時等に、ケーブル42を配線用ボックス4
0内に配線する作業を再度行わなければならず、非常に
面倒であるという問題もあった。
【0015】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題に着目してなされたものである。その目的とする
ところは、ケーブルさらにはケーブルに接続された配線
器具の挿入を容易に行うことができるとともに、その作
業時間の短縮を図ることができる配線用ボックスを提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の配線用ボックスは、前面に開口
を有する有底箱状に形成されたボックス本体の周壁に、
同周壁にケーブルを貫通させるための配線貫通部と、前
記ボックス本体の開口側から前記配線貫通部内へのケー
ブルの貫通配線を可能とするように、ボックス本体の開
口側に臨むとともに、配線貫通部に連通する連通部とを
備えたものである。
【0017】請求項2に記載の配線用ボックスは、請求
項1に記載の発明において、前記連通部の幅は配線貫通
部の幅より狭く形成されているものである。請求項3に
記載の配線用ボックスは、請求項1又は請求項2に記載
の発明において、前記配線貫通部の幅は、扁平形状をな
す平形ケーブルの長辺側の幅より広く形成され、前記連
通部の幅は前記平形ケーブルの短辺側の幅より広く、か
つ長辺側の幅より狭く形成されているものである。
【0018】請求項4に記載の配線用ボックスは、請求
項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記
配線貫通部及び連通部はそれぞれ相対向する周壁に対向
して形成されているものである。
【0019】請求項5に記載の配線用ボックスは、請求
項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記
配線貫通部及び連通部のうち少なくともいずれか一方を
閉鎖する位置には、前記ボックス本体の開口側から配線
貫通部内へのケーブルの通過を可能とすべく変形又は除
去可能な閉鎖部が設けられているものである。
【0020】請求項6に記載の配線用ボックスは、請求
項5に記載の発明において、前記閉鎖部は、ボックス本
体の変形を防止する変形防止部材であるものである。請
求項7に記載の配線用ボックスは、請求項1〜請求項6
のいずれかに記載の発明において、前記配線貫通部は電
線管を挿入可能な電線管挿入孔として構成されているも
のである。
【0021】請求項8に記載の配線用ボックスは、請求
項7に記載の発明において、前記電線管挿入孔内は除去
可能な変形防止部材により閉塞されているものである。
請求項9に記載の配線用ボックスは、請求項6〜請求項
8のいずれかに記載の発明において、前記ボックス本体
の開口側から連通部へのケーブルの挿入又は連通部への
ケーブルの挿入さらには配線貫通部へのケーブルの挿入
に伴い、そのケーブルの配線貫通部への貫通配線を可能
とするように、前記変形防止部材は変形又は除去可能に
設けられているものである。
【0022】請求項10に記載の配線用ボックスは、請
求項6〜請求項9のいずれかに記載の発明において、前
記変形防止部材にはボックス本体の開口側から連通部へ
のケーブルの挿入又は連通部へのケーブルの挿入さらに
は配線貫通部へのケーブルの挿入に伴う変形又は除去を
補助する補助手段が備えられているものである。
【0023】請求項11に記載の配線用ボックスは、請
求項5に記載の発明において、前記閉鎖部は、ボックス
本体の開口側から連通部へのケーブルの挿入又は連通部
へのケーブルの挿入さらには配線貫通部へのケーブルの
挿入を可能とすべく変形可能であるとともに、配線貫通
部内へ貫通配線されたケーブルの配線貫通部からボック
ス本体の開口側への抜け出しを規制する抜け止め部材で
あるものである。
【0024】請求項12に記載の配線用ボックスは、請
求項11に記載の発明において、前記抜け止め部材は、
配線貫通部へのケーブルの貫通配線方向へ弾性変形可能
に形成され、配線貫通部からボックス本体の開口側方向
へ弾性変形不能に形成されているものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て詳細に説明する。 (第1実施形態)図1及び図2に示すように、合成樹脂
製の配線用ボックス11は、前面に開口を有する有底四
角箱状のボックス本体12に取付部13が一体形成され
て構成されている。上記ボックス本体12は相対向する
一対の短側壁14及び相対向する一対の長側壁15とよ
り構成される周壁16と、周壁16の一端側を閉塞する
底壁17とにより前面が開口されて構成されている。上
記取付部13はボックス本体12の一方の長側壁15の
外面に設けられている。
【0026】前記ボックス本体12の一対の短側壁14
には、ボックス本体12の開口側に臨むとともに、その
開口側から底壁17方向へ所定長さだけ、幅が平形ケー
ブル18の短辺側の幅よりわずかに広く、かつ長辺側の
幅より狭い連通部19が形成されている。その連通部1
9の内端縁からは円形状をなし、幅が平形ケーブル18
の長辺側の幅より広く形成された配線貫通部20が形成
されている。図2に示すように、前記平形ケーブル(以
下ケーブルと略す)18は、2本又は3本の導線がポリ
塩化ビニル等の絶縁材料により被覆され、扁平状に形成
されたものである。
【0027】そして、ボックス本体12の開口側の連通
部19からケーブル18の短辺側を通過させ、配線貫通
部20にケーブル18を貫通配線することができるよう
になっている。連通部19及び配線貫通部20は相対向
する短側壁14において、それぞれ対向する位置に形成
されている。
【0028】図1及び図2に示すように、一対の短側壁
14の内面において、対向する一方の配線貫通部20の
外縁に沿ってほぼ円弧状に形成され、その開口部が幅狭
に形成された管接続部21が、その開口部をボックス本
体12の開口側に開口するようにボックス本体12の内
方へ突出形成されている。その管接続部21の開口部の
開口幅は連通部19の幅と対応し、管接続部21の内周
面は配線貫通部20の内周面と面一になっている。ま
た、管接続部21の内周面中央には突条22が形成され
ている。
【0029】管接続部21が形成された側の長側壁15
において、管接続部21の端面よりやや離れた位置に
は、その長側壁15に対して直交するようにボックス本
体12内方向へ突出する電線管ストッパー23が形成さ
れている。
【0030】そして、図4に示すように、電線管24を
配線貫通部20内に挿入し、さらに配線貫通部20内を
介して管接続部21に、電線管24を挿入可能になって
いる。このとき、配線貫通部20は電線管挿入孔として
機能するようになっている。また、配線貫通部20は連
通部19を介してボックス本体12の開口と連通してい
るため、配線貫通部20へ電線管24を挿入したとき、
配線貫通部20は外方へ弾性変形して拡開する。従っ
て、電線管24の配線貫通部20への挿入作業を容易に
行うことができるようになっている。
【0031】前記電線管24は合成樹脂材料により、外
周面が蛇腹状に形成されている。そのため、管接続部2
1に電線管24を挿入したとき、電線管24の凹条25
に前記突条22が係合して、電線管24の上方への抜け
出しを防止するようになっている。さらに、電線管24
の端部が電線管ストッパー23の上面に当接して、それ
以上、電線管24がボックス本体12内に入り込むのが
防止されるようになっている。
【0032】図1に示すように、対向する他方の配線貫
通部20内には、一対の折り取り部26により連結さ
れ、配線貫通部20を閉塞する閉鎖部のうちの変形防止
部材としての円板状のノック部27が設けられている。
このとき、折り取り部26は、ノック部27より幅が狭
いとともに、厚みが薄く形成されている。また、折り取
り部26としては、ノック部27の全周にわたって薄肉
状に形成され、配線貫通部20内周面全体と連結されて
いるものであってもよい。
【0033】そして、このノック部27を打ち抜いて除
去し、他方の配線貫通部20を開放することにより、そ
の配線貫通部20を前記一方の配線貫通部20と同様に
使用することができる。つまり、連通部19からケーブ
ル18の短辺側を通過させて、ケーブル18を配線貫通
部20に配線することができるようになっている。
【0034】図1及び図2に示すように、前記取付部1
3は所定厚さを有する四角形状に形成され、その取付部
13には長側壁15を貫通して横方向に延びる長孔状の
取付孔28が所定間隔をおいて3箇所に形成されてい
る。そして、図2及び図3に示すように、建築物を構築
するための構造体としての柱29に対して、取付孔28
からねじ30をねじ込むことにより、配線用ボックス1
1を取付部13を介して柱29に取り付けることができ
るようになっている。
【0035】ボックス本体12の底壁17上において、
一対の短側壁14の内面位置には円筒状をなす固定部3
1が、その先端部が開口に臨むように形成され、その中
央には固定孔32が形成されている。そして、図示しな
い配線器具取付枠からねじを固定孔32にねじ込むこと
により配線用ボックス11に配線器具取付枠を取り付け
ることができるようになっている。
【0036】次に、木造建築の真壁内に配線用ボックス
11を隠蔽設置し、さらにケーブル18を配線する方法
及びその作用について説明する。図2及び図3に示すよ
うに、真壁内は柱29間に複数本のこまい竹33を格子
状に架設して形成されている。まず、配線用ボックス1
1の大きさに対応する大きさの孔34をこまい竹33を
切除して形成する。そして、その孔34から配線用ボッ
クス11をこまい竹33間に挿入し、取付孔28から柱
29にねじ30をねじ込んで取付部13を介して配線用
ボックス11を柱29に取り付ける。このとき、配線用
ボックス11の開口は、後に形成される壁の表側に臨む
ように取り付けられるとともに、連通部19及び配線貫
通部20が配線用ボックス11の上下に位置するように
取り付けられる。
【0037】次いで、前記配線用ボックス11の近傍に
予め配線されたケーブル18を手で把持し、図3の2点
鎖線に示すように、開口側に臨むとともに、その開口に
連通して形成された連通部19からケーブル18の短辺
側を通過させ配線貫通部20にケーブル18を配線す
る。このとき、連通部19を通過させることによりケー
ブル18を開口側から配線用ボックス11内に挿入し、
配線貫通部20に配線することができる。従って、例え
ば、配線用ボックス11の底壁17や周壁16に、開口
に連通しない切り欠き部が形成されている場合と異な
り、ケーブル18を配線用ボックス11の裏側や横側に
移動させる必要がなく、また、こまい竹33が障害とな
らずにケーブル18を配線用ボックス11内に容易に挿
入することができる。
【0038】また、配線貫通部20にケーブル18が配
線された状態において、配線貫通部20より開口側の連
通部19の幅はケーブル18の短辺側の幅よりわずかに
広いとともに、ケーブル18の長辺側の幅より狭く形成
されている。そのため、配線貫通部20から連通部19
をケーブル18の短辺側が通過して連通部19からケー
ブル18が簡単に抜け出るのを防止することができる。
【0039】次に、ケーブル18及びそのケーブル18
に接続された配線器具35を配線用ボックス11内に収
容する方法及びその作用について説明する。まず、図5
に示すように、取付孔28から柱29にねじ30をねじ
込んで取付部13を介して配線用ボックス11を柱29
に取り付ける。次いで、前記配線用ボックス11の近傍
に予め配線されたケーブル18に、ケーブル18同士を
電気的に接続する配線器具としての電線コネクタ35を
接続する。そして、図5の2点鎖線に示すように、開口
側に臨むとともに、その開口に連通して形成された連通
部19からケーブル18の短辺側を通過させ、配線貫通
部20にケーブル18を配線する。それと同時に、電線
コネクタ35を開口から配線用ボックス11内に収容す
る。
【0040】その結果、例えば、配線用ボックス11の
底壁17や周壁16に、開口に連通しない切り欠き部が
形成されている場合と異なり、ケーブル18を切り欠き
部から配線用ボックス11内に挿入し、一度開口からケ
ーブル18を引き出した後、そのケーブル18に電線コ
ネクタ35を接続する作業を省略することができる。従
って、ケーブル18の配線、電線コネクタ35の接続及
びケーブル18、電線コネクタ35の収容作業を短時間
で行うことができる。
【0041】同様に、ケーブル18に余長部36を有す
る状態で配線用ボックス11内にケーブル18を収容す
る場合も、図3に示すように、ケーブル18の短辺側を
連通部19を通過させ、配線貫通部20にケーブル18
を配線するとともに、巻回された状態の余長部36を開
口から配線用ボックス11内に収容することができる。
【0042】従って、例えば、配線用ボックス11の底
壁17や周壁16に開口と連通しない切り欠き部が形成
されている場合と異なり、ケーブル18を切り欠き部か
ら配線用ボックス11内に挿入し、一度開口からケーブ
ル18を引きだした後、そのケーブル18を巻回して余
長部36を設ける作業を省略することができる。従っ
て、ケーブル18の配線、収容作業を短時間で行うこと
ができる。
【0043】最後に、配線用ボックス11内にケーブル
18又は配線器具35が接続されたケーブル18を収容
し、配線用ボックス11の開口を壁により閉鎖する。こ
のとき、配線貫通部20は連通部19を介して壁により
閉鎖されるため、配線用ボックス11内に収容されたケ
ーブル18又は配線器具35が接続されたケーブル18
が配線貫通部20から抜け出るのが防止される。
【0044】以上のように、この第1実施形態によれ
ば、次のような効果が発揮される。 ・ この第1実施形態の配線用ボックス11によれば、
一対の短側壁14には、開口側に臨む一対の連通部19
と、それらの連通部19に連通する配線貫通部20がそ
れぞれ形成されている。そして、その連通部19からケ
ーブル18を通過させて、ケーブル18を配線貫通部2
0に配線することができる。従って、配線用ボックス1
1の底壁17や周壁16に、開口と連通しない切り欠き
部が形成されている場合と異なり、ケーブル18を配線
用ボックス11の裏側や横側に移動させる必要がない。
その結果、例えば、木造建築の真壁内に配線用ボックス
11を隠蔽設置する場合、こまい竹33が障害になら
ず、ケーブル18を配線用ボックス11内に容易に挿入
することができ、その作業時間の短縮を図ることができ
る。
【0045】・ この第1実施形態の配線用ボックス1
1によれば、一対の短側壁14には配線用ボックス11
の開口側から底壁17方向へ所定長さだけ、幅がケーブ
ル18の短辺側の幅よりわずかに広く、かつ長辺側の幅
より狭く形成された連通部19と、前記連通部19の内
端縁から円形状をなし、幅が連通部19より広く形成さ
れた配線貫通部20とが形成されている。そのため、配
線貫通部20から連通部19をケーブル18が通過して
連通部19からケーブル18が簡単に抜け出るのを防止
することができる。
【0046】・ この第1実施形態の配線用ボックス1
1によれば、柱29に配線用ボックス11を取り付け、
さらにケーブル18及びそのケーブル18に接続された
電線コネクタ35を配線用ボックス11内に収容する際
も、開口側に臨むとともに、その開口に連通して形成さ
れた連通部19からケーブル18を通過させることがで
きる。従って、配線貫通部20にケーブル18を配線す
ることができるとともに、電線コネクタ35を開口から
配線用ボックス11内に収容することができる。その結
果、ケーブル18の配線及び電線コネクタ35の接続、
収容作業を短時間で行うことができる。
【0047】・ この第1実施形態の配線用ボックス1
1によれば、ケーブル18に余長部36を有するように
巻回された状態で配線用ボックス11内にケーブル18
を収容する場合も、ケーブル18を開口側に臨む連通部
19を通過させることにより、配線貫通部20にケーブ
ル18を配線することができる。また、それと同時に、
余長部36を開口から配線用ボックス11内に収容する
ことができる。従って、ケーブル18の配線、収容作業
を短時間で行うことができる。
【0048】・ この第1実施形態の配線用ボックス1
1によれば、一対の短側壁14において、ケーブル18
が配線されない他方の配線貫通部20内には一対の折り
取り部26により連結され、配線貫通部20を閉塞する
ノック部27が設けられている。折り取り部26は、配
線貫通部20の内周面と連結され、ノック部27より幅
が狭いとともに、厚みが薄く形成されている。そのた
め、ノック部27を容易に打ち抜いて除去し、他方の配
線貫通部20を開放することにより、一方の配線貫通部
20と同様にケーブル18を配線して使用することがで
きる。
【0049】・ この第1実施形態の配線用ボックス1
1によれば、配線用ボックス11内にケーブル18又は
配線器具35が接続されたケーブル18を収容し、配線
用ボックス11の開口を壁により閉鎖することにより、
配線貫通部20は連通部19を介して壁により閉鎖され
る。そのため、一度配線用ボックス11内に収容された
ケーブル18又は配線器具35が接続されたケーブル1
8が配線用ボックス11から抜け出るのを防止すること
ができる。
【0050】・ この第1実施形態の配線用ボックス1
1によれば、管接続部21がボックス本体12内に突出
形成されているため、配線用ボックス11を小型化する
ことができる。そのため、例えば、真壁内に配線用ボッ
クス11を設置するとき、こまい竹33を切除する量を
少なくすることができるとともに、配線用ボックス11
挿入用の孔34を小さくしてして、配線用ボックス11
を孔34に容易に挿入することができる。
【0051】・ この第1実施形態の配線用ボックス1
1によれば、配線貫通部20の内側面は折り取り部26
を介してノック部27により連結されている。そのた
め、配線用ボックス11の運搬時に、長側壁15側から
外力が作用した場合、ノック部27により配線用ボック
ス11が変形したり、連通部19及び配線貫通部20周
辺が破損したりするのを防止することができる。
【0052】(第2実施形態)以下、各実施形態では、
上記第1実施形態と異なる点について主に説明する。図
6に示すように、一対の短側壁14の外面において、前
記配線貫通部20の外方位置には、その配線貫通部20
に沿ってほぼ円弧状に形成された管接続部21が、その
開口部をボックス本体12の開口側に開口するように突
出形成されている。前記管接続部21の開口部の開口幅
は電線管24の外径よりわずかに狭く形成され、管接続
部21の内周面中央には突条22が形成されている。ま
た、管接続部21の開口部は配線貫通部20及び連通部
19を介して配線用ボックス11の開口と連通するよう
になっている。
【0053】そして、図7に示すように、開口部から管
接続部21内へ、電線管24を嵌合することにより、電
線管24を管接続部21に接続することができるように
なっている。このとき、電線管24の凹条25に前記突
条22が係合して、電線管24の上方への抜け出しを防
止するようになっている。また、第1実施形態と同様
に、ケーブル18のみを、その短辺側から連通部19を
通過させ、配線貫通部20及び管接続部21内に配線し
てもよい。
【0054】さて、第2実施形態の配線用ボックス11
の使用の際には、図7に示すように、まず、取付孔28
から柱29にねじ30をねじ込んで取付部13を介して
配線用ボックス11を柱29に取り付ける。
【0055】次いで、ケーブル18の端部が電線管24
から突出するようにケーブル18が挿通された電線管2
4を管接続部21の開口部から嵌合する。それと同時
に、ケーブル18の短辺側を配線用ボックス11の開口
側に臨む連通部19を通過させて配線貫通部20に配線
する。すると、管接続部21の突条22が電線管24の
凹条25に係合して、電線管24が管接続部21から上
方へ抜け出るのが防止される。
【0056】従って、第2実施形態の配線用ボックス1
1によれば、管接続部21の開口部から電線管24を管
接続部21に容易に接続することができるとともに、ケ
ーブル18を配線用ボックス11内に容易に挿入するこ
とができる。このとき、ケーブル18の端部が電線管2
4から突出するようにケーブル18が電線管24内に予
め挿通固定されたケーブル入り電線管又は施工現場にお
いて、ケーブル18の端部が電線管24から突出するよ
うにケーブル18を電線管24内に挿通した電線管24
を管接続部21に接続しても、同様の効果を発揮させる
ことができる。
【0057】また、ケーブル18の外面が電線管24に
より保護されているため、ケーブル18の配線作業時に
損傷したり、切断されたりするのを防止することができ
る。 (第3実施形態)図8及び図9に示すように、ボックス
本体12の開口と連通部19を介した配線貫通部20と
の間を閉鎖する位置、この第3実施形態では各連通部1
9において、それらの対向する内側面のうち、一方の内
側面からは他方の内側面に向かって延びるように基端部
が片持ち支持された閉鎖部のうちの変形防止部材27が
設けられている。それらの変形防止部材27の基端部は
幅狭に形成されてヒンジ38となっている。
【0058】そして、ボックス本体12の開口側から配
線貫通部20内へのケーブル18の通過を可能とすべ
く、そのヒンジ38により変形防止部材27を配線貫通
部20方向へ折曲げ可能になっている、また、曲げられ
た変形防止部材27を原形状に復帰することができるよ
うになっている。変形防止部材27と対向する内側面と
の間には隙間を有し、その隙間により変形防止部材27
の曲げ変形及び戻し変形の操作を補助する補助手段が構
成されている。配線貫通部20のノック部27は省略し
た。
【0059】配線用ボックス11の開口側の両短側壁1
4に沿う位置には、両長側壁15の端面及び固定部31
の端面にかけて、帯状をなす被探知部としての被探知用
フィルム(以下、単にフィルムと称す)39が貼着され
ている。各固定孔32の開口はこのフィルム39により
閉塞されている。
【0060】フィルム39は塩化ビニル樹脂層上にアル
ミニウム箔(以下、アルミ箔という)層、接着剤層及び
ポリエチレンテレフタレート層が積層されて厚さが40
μmに形成されている。金属材料のアルミ箔層は剛性と
可撓性を有しているため、例えばフィルム39が破断さ
れて変形した後、元の位置に復帰するようになってい
る。また、壁の裏側に配線用ボックス11が配置されて
いる場合、金属探知器によりフィルム39を探知して配
線用ボックス11の位置を確認することができるように
なっている。
【0061】ケーブル18を各連通部19の開口に対応
させたとき、そのケーブル18の軸線方向、つまり、連
通部19の開口の中心線上に位置するフィルム39の幅
方向の両側、図8において、フィルム39の上端縁及び
下端縁には、フィルム39の内方へ延びる切込部39a
が形成されている。
【0062】さて、第3実施形態の配線用ボックス11
の運搬時や保管時に、長側壁15側から外力が作用した
り、その周辺温度が非常に高くなったりした場合、変形
防止部材27の先端部が、連通部19の他方の内側面に
当接して連通部19内の対向面同士を支持する。する
と、ボックス本体12の連通部19周辺の変形が受け止
められる。
【0063】第3実施形態の配線用ボックス11の使用
の際には、図9に示すように、前記配線用ボックス11
の近傍に予め配線されたケーブル18を手で把持し、連
通部19の開口の近傍に位置するフィルム39に対応さ
せる。そして、上端側又は下端側の切込部39aをケー
ブル18により押圧する。又は切込部39a間のフィル
ム39の中央部をケーブル18により押圧する。
【0064】すると、フィルム39には切込部39aが
形成されているため、その部分だけフィルム39の他の
部分よりフィルム39の幅方向への長さが短くなり、破
断に対する強度が低くなっている。その結果、切込部3
9a間のフィルム39は容易に破断されるとともに、ボ
ックス本体12の底壁17方向へ押し開かれてケーブル
18は連通部19に挿入される。
【0065】さらに、ケーブル18又は指により変形防
止部材27を配線貫通部20方向へ押圧する。すると、
図9の2点鎖線に示すように、変形防止部材27は配線
貫通部20方向へ弾性変形して折曲げられて、変形防止
部材27による連通部19の閉鎖が解除されるととも
に、ボックス本体12の開口と配線貫通部20が連通さ
れる。このとき、変形防止部材27の基端部のヒンジ3
8及び変形防止部材27の先端部と連通部19の他方の
内側面との間の隙間により変形防止部材27の曲げ変形
操作を容易に行うことができる。
【0066】次に、ケーブル18を変形防止部材27を
通過させて配線貫通部20方向へ挿入すると、ケーブル
18が配線貫通部20内に配線される。フィルム39の
端部は配線用ボックス11の開口側へ臨むように復帰す
る。そのため、配線用ボックス11の開口側に壁が配置
された後、壁表側からその配線用ボックス11の位置を
金属探知器により探知するとき、フィルム39によりそ
の位置を容易に探知することができる。
【0067】さらに、配線貫通部20方向へ折曲げられ
た変形防止部材27を原形状に復帰させる。このとき
も、変形防止部材27のヒンジ38及び隙間により変形
防止部材27の戻し変形操作を容易に行うことができ
る。その結果、変形防止部材27とフィルム39とによ
り、配線貫通部20に配線されたケーブル18が連通部
19を通過して配線用ボックス11から抜け出るのを規
制することができる。
【0068】従って、第3実施形態の配線用ボックス1
1によれば、変形防止部材27により運搬時や保管時の
外的要因等により、ボックス本体12の連通部19周辺
が変形したり破損したりするのを防止することができ
る。そのため、連通部19へのケーブル18の通過、さ
らに配線貫通部20へのケーブル18の貫通配線の作業
等を容易に行うことができるとともに、ケーブル18の
破損等を防止することができる。
【0069】さらに、変形防止部材27の基端部のヒン
ジ38及び隙間とにより、ケーブル18の押圧又は指に
より変形防止部材27を配線貫通部20方向へ容易に折
曲げることができる。従って、ケーブル18の連通部1
9の通過作業を容易に行うことができる。
【0070】(第4実施形態)図10及び図11の
(a)に示すように、ボックス本体12の開口と連通部
19を介した配線貫通部20との間を閉鎖する位置、つ
まり、連通部19には閉鎖部としての抜け止め部材40
が設けられている。この第4実施形態では、各抜け止め
部材40は、それぞれ各連通部19において、それらの
対向する内側面のうち、一方の内側面から連通部19の
延びる方向に沿って基端部が片持ち支持されとともに、
他方の内側面方向へ延びて形成されている。また、各抜
け止め部材40は各短側壁14と同じ面内に位置する平
板状に形成されている。そして、その抜け止め部材40
は基端部側を中心に、ケーブル18の配線貫通部20へ
の貫通配線方向、つまり、ボックス本体12の内又は外
方へ弾性変形可能に形成されている。一方、各抜け止め
部材40は配線貫通部20側からボックス本体12の開
口側へ弾性変形不能に形成されている。
【0071】さて、第4実施形態の配線用ボックス11
の運搬時や保管時に、長側壁15側から外力が作用した
り、その周辺温度が非常に高くなったりした場合、抜け
止め部材40の先端側が連通部19の他方の内側面に当
接して、連通部19内の対向面同士を支持する。その結
果、抜け止め部材40が変形防止部材として作用して、
ボックス本体12の連通部19周辺の変形が受け止めら
れる。
【0072】配線用ボックス11の使用の際は、図11
(b)の2点鎖線に示すように、ケーブル18又は指に
より抜け止め部材40をボックス本体12の内方へ押圧
して弾性変形させる。すると、抜け止め部材40による
連通部19の閉鎖が解除されるとともに、ボックス本体
12の開口と配線貫通部20が連通される。
【0073】次に、ケーブル18を連通部19及び弾性
変形された抜け止め部材40を通過させて配線貫通部2
0方向へ挿入すると、ケーブル18が配線貫通部20内
に配線される。さらに、図11(c)に示すように、ボ
ックス本体12内方向へ折曲げられた抜け止め部材40
が、自身の弾性力により原形に復帰して元の状態に戻
る。その結果、抜け止め部材40が、ボックス本体12
の開口と連通部19を介した配線貫通部20との連通を
閉鎖し、配線貫通部20に貫通配線されたケーブル18
が連通部19を通過してボックス本体12の開口側へ抜
け出るのが規制される。
【0074】このとき、抜け止め部材40は連通部19
の延びる方向に沿って片持ち支持されとともに、各短側
壁14と同じ面内に位置する平板状に形成されている。
そのため、その抜け止め部材40が配線貫通部20から
ボックス本体12の開口方向へ弾性変形するのが防止さ
れる。
【0075】従って、第4実施形態の配線用ボックス1
1によれば、例えば、配線貫通部20に貫通配線された
ケーブル18をボックス本体12の開口側へ引っ張った
とき、抜け止め部材40は、ボックス本体12の開口側
へ変形しない。そのため、ケーブル18が配線貫通部2
0から連通部19を介して配線用ボックス11外へ抜け
出るのを防止することができる。その結果、配線用ボッ
クス11からケーブル18が勢いよく飛び出て、その開
口側に設けられた壁にケーブル18が勢いよく当たって
その壁が損傷を受けるのを防止することができる。
【0076】尚、前記実施形態を次のように変更して具
体化することも可能である。 ・ 第1、第3又は第4実施形態において、電線管挿入
孔としての配線貫通部20に、上方から電線管24の端
部を挿入し、その電線管24内にケーブル18を挿通さ
せること。このように構成した場合、電線管24の端部
が電線管ストッパー23の上面に当接して、それ以上、
電線管24がボックス本体12内に入り込むのが防止さ
れるとともに、突条22が電線管24の凹条25に係合
して、電線管24の管接続部21からの抜け出しが防止
される。また、電線管24によりケーブル18の外面が
保護される。
【0077】・ 第1実施形態において、ノック部27
を打ち抜いて配線貫通部20を開放し、その配線貫通部
20にケーブル18を配線してもよい。また、第2又は
第3実施形態においても、両方の配線貫通部20にケー
ブル18を配線してもよい。このように構成した場合、
配線用ボックス11に接続される電線管24、ケーブル
18等を増設させることができる。
【0078】・ 第1、第3又は第4実施形態におい
て、図4に示すように、電線管24内にケーブル18を
予め挿通又は挿通固定し、ケーブル18の外面が電線管
24により保護され、ケーブル18の端部が電線管24
から突出した状態で、配線用ボックス11近傍に配線す
る。この状態において、第1実施形態の場合は、ケーブ
ル18を配線用ボックス11の開口側から連通部19を
通過させて配線貫通部20に配線する。第3実施形態の
場合は、連通部19さらに曲げ変形された変形防止部材
27を通過させて配線貫通部20に配線し、第4実施形
態の場合は、弾性変形させた抜け止め部材40をケーブ
ル18を通過させて配線貫通部20に配線する。次い
で、電線管24を配線貫通部20から挿入し、電線管2
4の凹条25に前記突条22を係合させるとともに、電
線管24の端部を電線管ストッパー23の上面に当接す
るまで押し込んで電線管24を配線用ボックス11に接
続してもよい。
【0079】このように構成した場合、ケーブル18を
配線用ボックス11の配線貫通部20に容易に配線する
ことができるとともに、電線管24を配線用ボックス1
1に接続することができる。また、ケーブル18の配線
時に、ケーブル18が配線用ボックス11の周壁16等
に当たって電線管24内に入り込むのを防止することが
できる。
【0080】・ 各実施形態において、各連通部19及
び各配線貫通部20のうち少なくともいずれか一方に、
図13に示すような変形防止部材27又は抜け止め部材
40を架設してそれらを閉鎖し、その両端部を幅狭に形
成してヒンジ38を形成する。さらに、変形防止部材2
7又は抜け止め部材40の中間部を幅狭に形成して、変
形防止部材27の変形若しくは除去又は抜け止め部材4
0の弾性変形を補助する補助手段を構成してもよい。こ
のように構成した場合も、運搬時や保管時の外的要因等
により、ボックス本体12の連通部19や配線貫通部2
0の周辺が変形したり破損したりするのを防止すること
ができる。さらに、変形防止部材27又は抜け止め部材
40の両端部のヒンジ38及び中間部の補助手段とによ
り、それらの中間部から配線貫通部20方向へ容易に曲
げ変形又は除去することができるとともに、それらとボ
ックス本体12の開口とを連通させることができる。ま
た、元の状態に復帰した変形防止部材27又は抜け止め
部材40によりケーブル18の配線貫通部20からの抜
け出しを防止することができる。
【0081】・ 各実施形態において、図14に示すよ
うに、各連通部19及び各配線貫通部20のうち少なく
ともいずれか一方の両側面から内方へ互いに対向するよ
うに延びる変形防止部材27又は抜け止め部材40を形
成し、その両基端部を幅狭に形成してヒンジ38を形成
する。さらに、両変形防止部材27又は抜け止め部材4
0の先端部間に、変形防止部材27の変形若しくは除去
又は抜け止め部材40の弾性変形を補助する補助手段と
しての隙間を構成してもよい。このように構成した場
合、運搬時や保管時の外的要因等により、ボックス本体
12の連通部19や配線貫通部20の周辺が変形したり
破損したりするのを防止することができる。さらに、ケ
ーブル18又は指の押圧により両変形防止部材27又は
抜け止め部材40を配線貫通部20方向へ容易に曲げ変
形又は除去することができる。また、ケーブル18の配
線貫通部20からの抜け出しを防止することができる。
【0082】・ 各実施形態において、各連通部19及
び各配線貫通部20のうち少なくともいずれか一方を図
16(a)に示すような変形防止部材27により連結し
てもよい。このとき、変形防止部材27の両端と連通部
19又は配線貫通部20の内側面との間は、幅が狭いと
ともに、厚みが薄く形成された一対の折り取り部26に
より連結されている。このように構成した場合、配線用
ボックス11が変形したり、連通部19や配線貫通部2
0周辺が破損したりするのを防止することができる。ま
た、配線用ボックス11の使用時には、折り取り部26
により変形防止部材27を連通部19から容易に除去す
ることができる。
【0083】・ 各実施形態において、図15に示すよ
うに、配線用ボックス11の全ての配線貫通部20に変
形防止部材としてのノック部27を形成してもよい。又
は、第1又は第2実施形態において、各連通部19及び
各配線貫通部20のうち少なくともいずれか一方に第3
実施形態の変形防止部材27、図13、図14及び図1
6(a)に示す変形防止部材27のいずれか1つを形成
してもよい。このように構成した場合、ノック部27又
は変形防止部材27により運搬時や保管時の外的要因等
により、ボックス本体12の連通部19や配線貫通部2
0の周辺が変形したり破損したりするのを防止すること
ができる。
【0084】・ 第3実施形態において、連通部19及
び配線貫通部20のうち少なくともいずれか一方に図1
3、図14及び図16(a)に示す変形防止部材27の
いずれか1つを形成してもよい。このように構成した場
合、両変形防止部材27により運搬時や保管時の外的要
因等により、ボックス本体12の連通部19や配線貫通
部20の周辺が変形したり破損したりするのをより一層
防止することができる。
【0085】・ 第1又は第3実施形態において、図1
6(b)に示すように、配線貫通部20の形状を横長四
角形状とし、連通部19の形状を縦長四角形状として、
平面逆L字状に形成してもよい。また、各連通部19及
び各配線貫通部20のうち少なくともいずれか一方の内
側面間に第3実施形態の変形防止部材27、図13、図
14及び図16(a)に示す変形防止部材27のいずれ
か1つを形成しても良い。
【0086】このように構成した場合も、ケーブル18
が配線貫通部20に配線された場合、連通部19の幅は
ケーブル18の短辺側の幅よりわずかに広く形成され、
長辺側の幅より狭く形成されているため、ケーブル18
が配線貫通部20から連通部19を通過して簡単に抜け
出るのを防止することができる。また、変形防止部材2
7により運搬時や保管時の外的要因等により、ボックス
本体12の連通部19や配線貫通部20の周辺が変形し
たり破損したりするのを防止することができる。
【0087】・ 第1又は第3実施形態において、図1
6(c)に示すように、連通部19の内端縁から直角方
向へ配線貫通部20を形成してもよい。このように構成
した場合、ケーブル18が配線貫通部20に配線された
場合、配線貫通部20は連通部19に対して折曲がって
いるため、ケーブル18が配線貫通部20から連通部1
9を通過して簡単に抜け出るのを防止することができ
る。また、各連通部19及び各配線貫通部20のうち少
なくともいずれか一方の内側面間を第3実施形態の変形
防止部材27、図13、図14及び図16(a)に示す
変形防止部材27のいずれか1つを形成しても良い。
【0088】・ 第4実施形態において、図16(b)
に示すように、配線貫通部20の形状を横長四角形状と
し、連通部19の形状を縦長四角形状として、平面逆L
字状に形成してもよい。また、各連通部19及び各配線
貫通部20のうち少なくともいずれか一方の内側面間に
第4実施形態の抜け止め部材40、図13及び図14に
示す抜け止め部材40のいずれか1つを形成しても良
い。
【0089】・ 第4実施形態において、図16(c)
に示すように、連通部19の内端縁から直角方向へ配線
貫通部20を形成してもよい。また、各連通部19及び
各配線貫通部20のうち少なくともいずれか一方の内側
面間を第4実施形態の抜け止め部材40、図13及び図
14に示す抜け止め部材40のいずれか1つを形成して
も良い。
【0090】・ 第1実施形態において、ノック部27
を省略してもよい。又は第3実施形態において、変形防
止部材27を省略しても良い。 ・ 各実施形態において、図17に示すように、複数の
配線用ボックス11を柱29に対して上下に位置するよ
うに取り付け、ケーブル18を、上下の配線貫通部20
及び配線用ボックス11内を貫通するように配線しても
よい。また、ケーブル18に余長部36を持たせて配線
してもよい。このように構成した場合も、開口側から連
通部19を通過させてケーブル18を配線貫通部20に
容易に配線することができる。
【0091】・ 各実施形態において、一方の短側壁1
4のみに少なくとも1箇所に連通部19及び配線貫通部
20を形成し、他方の短側壁14の連通部19及び配線
貫通部20を省略してもよい。又は一対の短側壁14の
対向する位置に連通部19及び配線貫通部20を1箇所
又は3箇所以上形成してもよい。
【0092】・ 各実施形態において、管接続部21を
省略してもよい。 ・ 各実施形態において、配線用ボックス11の形状を
正面円形状、三角形状等に変更し、開口側に臨む連通部
19及びその連通部19に連通する配線貫通部20を形
成してもよい。このように構成した場合も、ケーブル1
8の配線を容易に行うことができる。
【0093】・ 各実施形態において、配線器具35と
してスイッチやヒューズ等をケーブル18に接続しても
よい。 ・ 各実施形態において、管接続部21を省略し、配線
貫通部20の内径を、電線管24の外径とほぼ同じに形
成して、その配線貫通部20の内周縁に横方向へ延びる
突条22を形成すること。このように構成した場合、ケ
ーブル18が挿通され、電線管24からケーブル18が
突出した状態の電線管24の端部を配線貫通部20の上
方から嵌入することにより、配線貫通部20が撓んで外
方へ拡がり、電線管24の嵌入を許容し、その後元の状
態に戻って、電線管24の外周面を押圧する。さらに、
突条22が電線管24の凹条25に係合する。その結
果、電線管24の横方向及び上方への抜け出しを防止す
ることができるとともに、電線管24を配線用ボックス
11に接続することができる。また、ケーブル18を連
通部19を通過させて配線貫通部20に容易に配線する
ことができる。
【0094】・ 第2実施形態において、管接続部21
の開口部の幅を連通部19の幅とほぼ同じに形成しても
よい。このように構成した場合、ケーブル18が電線管
24から突出した状態の電線管24を配線用ボックス1
1に接続するとき、電線管24を管接続部21の上方か
ら嵌入することにより、電線管24を管接続部21に接
続することができると同時に、ケーブル18を連通部1
9を通過させて配線貫通部20に容易に配線することが
できる。
【0095】・ 第2実施形態において、電線管24の
端部を管接続部21の開口部から挿入し、管接続部21
の開口部を粘着テープ、針金等により閉鎖する、又は電
線管24の端部外周面や端面を接着材等により管接続部
21の内周面や短側壁14上に接合してもよい。このよ
うに構成した場合も、電線管24が管接続部21から抜
け出るのを防止することができる。
【0096】・ 第1実施形態において、ノック部27
が設けられた側の配線貫通部20の内径をやや縮径させ
て、電線管24を嵌入不能に構成してもよい。又は両配
線貫通部20の内径をやや縮径させて、その配線貫通部
20にノック部27を設けて両配線貫通部20を電線管
24を嵌入不能に構成してもよい。
【0097】・ 各実施形態において、断面円形状のケ
ーブル18を使用した場合、連通部19の幅をケーブル
18の外径よりわずかに広く形成してもよい。このよう
に構成した場合、ケーブル18が配線貫通部20に配線
された場合、ケーブル18が配線貫通部20から連通部
19を通過して簡単に抜け出るのを防止することができ
る。
【0098】・ 図12に示すように、第2実施形態の
配線用ボックス11の両短側壁14に沿う位置にフィル
ム39を貼着し、連通部19の開口の中心線上に位置す
るフィルム39の上端縁及び下端縁に切込部39aを形
成してもよい。さらに、その配線用ボックス11の全て
の配線貫通部20に変形防止部材としてのノック部27
を形成してもよい。又は、各連通部19及び各配線貫通
部20のうち少なくともいずれか一方に第3実施形態の
変形防止部材27、第4実施形態の抜け止め部材40、
図13、図14及び図16(a)に示す変形防止部材2
7又は抜け止め部材40のいずれか1つを形成してもよ
い。
【0099】・ 第3実施形態において、少なくとも一
方のフィルム39において、どちらか一方の連通部19
のみに対応するように切込部39aを形成してもよい。 ・ 第3実施形態において、少なくとも一方のフィルム
39において、どちらか一方の短側壁14側の端縁のみ
に切込部39aを形成してもよい。
【0100】・ 第3実施形態において、少なくとも一
方のフィルム39において、どちらか一方の連通部19
のみに対応するように、フィルム39の幅方向に延びる
ようにフィルム39の中心に切込部39aを形成しても
よい。このように構成した場合も、フィルム39をケー
ブル18等により押圧したとき、フィルム39を容易に
破断することができる。
【0101】・ 第3実施形態において、少なくとも一
方のフィルム39において、どちらか一方の連通部19
のみに対応するように、フィルム39の幅方向全体に延
びるようにフィルム39の中心にスリットを形成し、フ
ィルム39を予め破断しておいてもよい。このように構
成した場合も、ケーブル18がフィルム39を容易に通
過することができる。
【0102】・ 第3実施形態において、配線用ボック
ス11の両端部において、一対の長側壁15の端面の対
向する位置から所定幅及び所定の厚みを有する被押圧部
を延設し、その被押圧部の先端を短側壁14に沿って固
定部31方向へ延長し、その他端を固定部31に接合し
ない。そして、被押圧部の長側壁15側の基端部におい
て、その配線用ボックス11側を肉薄に形成して被押圧
部にヒンジを設け、被押圧部を折り曲げ可能に構成す
る。さらに、被押圧部の配線用ボックス11の開口側に
被探知用フィルム39、金属板等の被探知部材を設けて
被探知部を構成しても良い。また、ヒンジを有する被押
圧部を金属材料により形成し、その基端部を一対の長側
壁15の端面の対向する位置に接合してもよい。
【0103】・ 第4実施形態において、抜け止め部材
40の基端部を、別体のヒンジにより、連通部19及び
配線貫通部20のうち少なくともいずれか一方の内側面
に取り付けて抜け止め部材40を変形可能に形成しても
よい。
【0104】・ 第4実施形態の配線用ボックス11の
両短側壁14に沿う位置にフィルム39を貼着し、連通
部19の開口の中心線上に位置するフィルム39の上端
縁及び下端縁に切込部39aを形成してもよい。
【0105】・ 第4実施形態において、各連通部19
及び各配線貫通部20のうち少なくともいずれか一方に
おいて、抜け止め部材40を架設し、その基端部を幅狭
に形成してヒンジ38を形成する。さらに、抜け止め部
材40の先端側を基端部側より幅狭に形成する。そし
て、抜け止め部材40の先端部側を切断し、基端部のヒ
ンジ38により抜け止め部材40を弾性変形させてもよ
い。このように構成した場合、運搬時や保管時の外的要
因等により、ボックス本体12の連通部19や配線貫通
部20の周辺が変形したり破損したりするのを防止する
ことができる。さらに、ケーブル18の配線貫通部20
からの抜け出しを防止することができる。
【0106】・ 第4実施形態において、各連通部19
及び各配線貫通部20のうち少なくともいずれか一方の
両側面から内方へ互いに対向するように延びる抜け止め
部材40を形成し、抜け止め部材40の先端部間に隙間
を構成してもよい。このように構成した場合、ケーブル
18の配線貫通部20からの抜け出しを防止することが
できる。
【0107】さらに、前記実施形態より把握される技術
的思想について以下に記載する。 (1)前記配線貫通部の外方位置に、配線貫通部に沿っ
てほぼ円弧状に形成され、ボックス本体の開口側に開口
するように、電線管を接続するための管接続部を突出形
成した請求項1〜請求項12のいずれかに記載の配線用
ボックス。
【0108】このように構成した場合、ケーブルの外面
を保護する電線管を管接続部の開口から嵌合することが
できる。また、その電線管内にケーブルを挿通すること
により、ケーブルの外面を電線管により保護し、ケーブ
ルが配線作業時に損傷を受けたり、切断されたりするの
を防止することができる。
【0109】また、ケーブルが予め挿通され、電線管か
ら突出した状態の電線管を管接続部の開口部から嵌合
し、ケーブルを連通部から通過させて配線貫通部に配線
することができる。そのため、電線管を管接続部に容易
に接続することができるとともに、ケーブルを配線用ボ
ックス内に容易に挿入することができる (2) 前記管接続部の内周面に沿って横方向へ延びる
突条を形成した前記(1)に記載の配線用ボックス。
【0110】このように構成した場合、外周面が蛇腹状
に形成された電線管を管接続部に嵌合したとき、電線管
の凹条に突条が係合して、電線管の上方への抜けを防止
することができる。
【0111】(3) 前記管接続部をボックス本体内方
へ突出するように形成した前記(1)又は(2)に記載
の配線用ボックス。このように構成した場合、例えば、
真壁内に配線用ボックスを配置するとき、こまい竹を切
除する量を少なくすることができるとともに、配線用ボ
ックス挿入用の孔を小さくして、配線用ボックスを孔に
容易に挿入することができる。
【0112】(4) 前記管接続部をボックス本体内方
へ突出形成し、管接続部の先端付近のボックス本体の内
周壁に、管接続部に接続された電線管の端部に当接する
電線管ストッパーを形成した前記(1)〜(3)のいず
れかに記載の配線用ボックス。
【0113】このように構成した場合、管接続部に電線
管を接続したとき、電線管の端部が電線管ストッパーに
当接し、電線管がそれ以上ボックス本体内に入り込むの
を防止することができる。
【0114】(5) 前記(1)〜(4)のいずれかに
記載の配線用ボックスの開口が建築物の壁面の表側に臨
むように、建築物を構築するための構造体に取り付け、
開口側に臨み、かつその開口に連通する連通部からケー
ブルをボックス本体内の配線貫通部に配線する配線用ボ
ックスの使用方法。
【0115】このように構成した場合、配線用ボックス
の底壁や周壁に開口と連通しない切り欠き部が形成され
ている場合と異なり、ケーブルを配線用ボックスの裏側
や横側に移動させる必要がなく、ケーブルを配線用ボッ
クス内に容易に挿入することができる。
【0116】(6) 前記(1)〜(4)のいずれかに
記載の配線用ボックスの開口が建築物の壁面の表側に臨
むように、建築物を構築するための構造体に取り付け、
予めケーブルに配線器具を接続した状態で、開口側に臨
み、かつその開口に連通する連通部からケーブルを配線
貫通部に配線するとともに、開口から配線器具をボック
ス本体内に収容する配線用ボックスの使用方法。
【0117】このように構成した場合、配線用ボックス
の底壁や周壁に開口に連通しない切り欠き部が形成され
ている場合と異なり、ケーブルを配線用ボックス内に挿
入し、一度開口からケーブルを所定長さ引き出した後、
そのケーブルに配線器具を接続する作業を省略してケー
ブルの配線、配線器具の接続及び配線器具の収容作業を
短時間で行うことができる。
【0118】(7) 前記(1)〜(4)のいずれかに
記載の配線用ボックスの開口が建築物の壁面の表側に臨
むように、建築物を構築するための構造体に取り付け、
ケーブルの先端部を所定長さ巻回してケーブルに余長部
を設けた状態で、開口側に臨み、かつその開口に連通す
る連通部からケーブルを配線貫通部に配線するととも
に、開口から余長部をボックス本体内に収容する配線用
ボックスの使用方法。
【0119】このように構成した場合、配線用ボックス
の底壁や周壁に開口と連通しない切り欠き部が形成され
ている場合のように、ケーブルの配線用ボックス内への
挿入作業、開口からのケーブルを引き出し作業、そのケ
ーブルに余長部を設ける作業を省略して余長部を有する
ケーブルの配線作業を短時間で行うことができる。
【0120】(8) 前記変形防止部材は、ボックス本
体の開口側から連通部へのケーブルの挿入又は連通部へ
のケーブルの挿入さらには配線貫通部へのケーブルの挿
入に伴い、そのケーブルの配線貫通部への貫通配線を可
能とするように弾性変形可能であるとともに、貫通配線
後に原形状に復帰する請求項6〜請求項10のいずれか
に記載の配線用ボックス。
【0121】このように構成した場合、配線貫通部に貫
通配線されたケーブルのボックス本体外への抜け出しを
防止することができる。
【0122】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の配線用ボックスによれば、ケーブルさらにはケーブ
ルに接続された配線器具の挿入を容易に行うことができ
るとともに、その作業時間の短縮を図ることができる。
【0123】請求項2に記載の発明の配線用ボックスに
よれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、連通部の
幅を配線貫通部の幅より狭く形成し、例えば、連通部の
幅をケーブルの外径よりわずかに広く設定することによ
り、配線貫通部に配線されたケーブルが連通部を通過し
て配線用ボックスから簡単に抜け出るのを防止すること
ができる。
【0124】請求項3に記載の発明の配線用ボックスに
よれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加
え、平形ケーブルを配線貫通部に配線したとき、平形ケ
ーブルが配線貫通部から連通部を通過して簡単に抜け出
るのを確実に防止することができる。
【0125】請求項4に記載の発明の配線用ボックスに
よれば、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明の
効果に加え、配線用ボックス内にケーブルを容易に配線
することができるとともに、配線用ボックス内を貫通さ
せて他の配線用ボックスにケーブルを配線することがで
きる。
【0126】請求項5に記載の発明の配線用ボックスに
よれば、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明の
効果に加え、例えば、ボックス本体の変形や配線貫通部
に貫通配線されたケーブルのボックス本体開口側への抜
け出しを規制することができる。
【0127】請求項6に記載の発明の配線用ボックスに
よれば、請求項5に記載の発明の効果に加え、配線用ボ
ックスの運搬や保管時に、外力や熱等の外的要因が作用
した場合、変形防止部材により配線用ボックスが変形し
たり、破損を受けたりするのを防止することができる。
【0128】請求項7に記載の発明の配線用ボックスに
よれば、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明の
効果に加え、電線管内にケーブルが挿通又は挿通固定さ
れ、ケーブルが電線管から突出した状態のケーブル入り
電線管を電線管挿入孔に上方から挿入したとき、ケーブ
ルは連通部を通過して配線用ボックス内に配線される。
そのため、ケーブル入り電線管を配線用ボックスに容易
に挿入配線することができる。
【0129】請求項8に記載の発明の配線用ボックスに
よれば、請求項7に記載の発明の効果に加え、電線管挿
入孔を必要により容易に開放することができる。また、
配線用ボックスの運搬や保管時に、外力や熱等の外的要
因が作用した場合、変形防止部材により配線用ボックス
が変形したり、電線管挿入孔周辺が破損を受けたりする
のを防止することができる。
【0130】請求項9に記載の発明の配線用ボックスに
よれば、請求項6〜請求項8のいずれかに記載の発明の
効果に加え、ケーブルの配線貫通部への貫通配線作業を
容易に行うことができる。
【0131】請求項10に記載の発明の配線用ボックス
によれば、請求項6〜請求項9のいずれかに記載の発明
の効果に加え、ケーブルの配線貫通部への貫通配線作業
をより一層容易に行うことができる。
【0132】請求項11に記載の発明の配線用ボックス
によれば、請求項5に記載の発明の効果に加え、ケーブ
ルが配線貫通部からボックス本体外へ抜け出るのを防止
することができる。
【0133】請求項12に記載の発明の配線用ボックス
によれば、請求項11に記載の発明の効果に加え、例え
ば、配線貫通部に貫通配線されたケーブルを、ボックス
本体の開口側へ勢いよく引っ張ったとき、抜け止め部材
がボックス本体の開口側へ変形せず、ケーブルが配線貫
通部から連通部を介して勢いよくボックス本体開口側へ
飛び出るのを防止することができる。従って、ボックス
本体の開口側に設けられた壁等にケーブルが当たって、
壁等が損傷を受けるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の配線用ボックスを示す斜視図。
【図2】配線用ボックスを柱に取り付けた状態を示す正
面図。
【図3】配線用ボックス内にケーブルを配線した状態を
示す斜視図。
【図4】配線用ボックスに電線管とケーブルを接続した
状態を示す正面図。
【図5】電線コネクタを接続したケーブルを配線した状
態を示す斜視図。
【図6】第2実施形態の配線用ボックスを示す斜視図。
【図7】第2実施形態の配線用ボックスの使用状態を示
す正面図。
【図8】第3実施形態の配線用ボックスを示す斜視図。
【図9】配線用ボックス内にケーブルを配線した状態を
示す斜視図。
【図10】第4実施形態の配線用ボックスを示す斜視
図。
【図11】(a)は第4実施形態の配線用ボックスを示
す部分正面図、(b)は抜け止め部材を弾性変形させた
状態を示す部分正面図、(c)は第4実施形態の配線用
ボックスにケーブルを配線した状態を示す平面図。
【図12】第2実施形態の配線用ボックスの別例を示す
斜視図。
【図13】変形防止部材又は抜け止め部材の別例を示す
平面図。
【図14】変形防止部材又は抜け止め部材の別例を示す
平面図。
【図15】抜け止め部材の別例を示す平面図。
【図16】(a)は連通部間に変形防止部材を架設した
状態を示す平面図、(b)は配線貫通部の別例を示す平
面図、(c)は配線貫通部の別例を示す平面図。
【図17】複数の配線用ボックスにケーブルを配線した
状態を示す正面図。
【図18】従来の配線用ボックスの使用状態を示す斜視
図。
【符号の説明】
11…配線用ボックス、12…ボックス本体、16…周
壁、18…ケーブル、19…連通部、20…配線貫通部
(電線管挿入孔)、24…電線管、27…閉鎖部のうち
の変形防止部材(ノック部)、40…閉鎖部としての抜
け止め部材。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に開口を有する有底箱状に形成され
    たボックス本体の周壁に、同周壁にケーブルを貫通させ
    るための配線貫通部と、 前記ボックス本体の開口側から前記配線貫通部内へのケ
    ーブルの貫通配線を可能とするように、ボックス本体の
    開口側に臨むとともに、配線貫通部に連通する連通部と
    を備えた配線用ボックス。
  2. 【請求項2】 前記連通部の幅は配線貫通部の幅より狭
    く形成されている請求項1に記載の配線用ボックス。
  3. 【請求項3】 前記配線貫通部の幅は、扁平形状をなす
    平形ケーブルの長辺側の幅より広く形成され、前記連通
    部の幅は前記平形ケーブルの短辺側の幅より広く、かつ
    長辺側の幅より狭く形成されている請求項1又は請求項
    2に記載の配線用ボックス。
  4. 【請求項4】 前記配線貫通部及び連通部はそれぞれ相
    対向する周壁に対向して形成されている請求項1〜請求
    項3のいずれかに記載の配線用ボックス。
  5. 【請求項5】 前記配線貫通部及び連通部のうち少なく
    ともいずれか一方を閉鎖する位置には、前記ボックス本
    体の開口側から配線貫通部内へのケーブルの通過を可能
    とすべく変形又は除去可能な閉鎖部が設けられている請
    求項1〜請求項4のいずれかに記載の配線用ボックス。
  6. 【請求項6】 前記閉鎖部は、ボックス本体の変形を防
    止する変形防止部材である請求項5に記載の配線用ボッ
    クス。
  7. 【請求項7】 前記配線貫通部は電線管を挿入可能な電
    線管挿入孔として構成されている請求項1〜請求項6の
    いずれかに記載の配線用ボックス。
  8. 【請求項8】 前記電線管挿入孔内は除去可能な変形防
    止部材により閉塞されている請求項7に記載の配線用ボ
    ックス。
  9. 【請求項9】 前記ボックス本体の開口側から連通部へ
    のケーブルの挿入又は連通部へのケーブルの挿入さらに
    は配線貫通部へのケーブルの挿入に伴い、そのケーブル
    の配線貫通部への貫通配線を可能とするように、前記変
    形防止部材は変形又は除去可能に設けられている請求項
    6〜請求項8のいずれかに記載の配線用ボックス。
  10. 【請求項10】 前記変形防止部材にはボックス本体の
    開口側から連通部へのケーブルの挿入又は連通部へのケ
    ーブルの挿入さらには配線貫通部へのケーブルの挿入に
    伴う変形又は除去を補助する補助手段が備えられている
    請求項6〜請求項9のいずれかに記載の配線用ボック
    ス。
  11. 【請求項11】 前記閉鎖部は、ボックス本体の開口側
    から連通部へのケーブルの挿入又は連通部へのケーブル
    の挿入さらには配線貫通部へのケーブルの挿入を可能と
    すべく変形可能であるとともに、配線貫通部内へ貫通配
    線されたケーブルの配線貫通部からボックス本体の開口
    側への抜け出しを規制する抜け止め部材である請求項5
    に記載の配線用ボックス。
  12. 【請求項12】 前記抜け止め部材は、配線貫通部への
    ケーブルの貫通配線方向へ弾性変形可能に形成され、配
    線貫通部からボックス本体の開口側方向へ弾性変形不能
    に形成されている請求項11に記載の配線用ボックス。
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