JP2022165882A - 配線器具取付部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定して建物の壁面に固定することができ、かつ、現場の状況に応じて、構造物に対し周壁の外面を離間させた状態及び直接当接させた状態のいずれでも固定することができる配線器具取付部材を提供する。【解決手段】長方形の対向する短辺を構成する一対の側壁21,22のそれぞれに、その外面を柱60に当接させた状態に固定する固定部25を設け、短辺を構成する一方の側壁21には、先端側が柱60に当接する突出座部27を外方に突出形成し、長方形の対向する長辺を構成する一対の側壁23,24、及び短辺を構成する他方の側壁22には、建物の壁面に向けられる端部に、自身の外面より外方に張り出す壁裏当接部29を設けた。そして、短辺を構成する他方の側壁22に形成された壁裏当接部29の基端側に、他方の側壁22の外面より外方に張り出す部位を除去するための脆弱部32を形成した。【選択図】図3

Description

本発明は、建物の壁裏の柱、胴縁等の構造物に固定され、壁表に設置される配線器具が取り付けられる配線器具取付部材に関するものである。
建物の間仕切壁等の壁面に照明器具のスイッチ、電気製品のプラグが差し込まれるコンセント等の配線器具を設置するときに配線器具取付部材が用いられている。配線器具取付部材は、通常、底壁と底壁から立設する周壁とで一面が開口する四角箱状に形成され、壁裏の柱等に固定される。配線器具は、壁面に設けられた透孔を挟んで、壁裏側に設置された配線器具取付部材と、壁表側に取り付けられた配線器具を保持する配線器具取付枠と、で透孔の周縁を挟持することにより設置される。この種の配線器具取付部材として、特許文献1~3等に記載されたものが開示されている。
特許文献1に記載の配線器具取付部材は、上側壁、下側壁、左側壁及び右側壁による周壁において、左側壁及び右側壁に形成された固定孔に固定ビスが挿通され構造物の柱に固定されることにより壁裏に設置される。ここで、左側壁側の周壁の外面からは一定の厚みを有する突出座部が外方に突出して形成され、右側壁側の周壁の外面は突出座部が形成されず平面状に形成されている。突出座部が形成されている左側壁を固定ビスで固定したときは、周壁を柱から離間した状態で固定させることができ、突出座部が形成されていない右側壁を固定ビスで固定したときは、周壁の外面を柱に直接当接させた状態で固定させることができる。
特許文献2に記載の配線器具取付部材は、左側壁側の周壁及び右側壁側の周壁の各外面に突出座部が設けられており、いずれの固定部も各周壁の外面から突出しているので、左側壁、右側壁のいずれの突出座部を柱に当接させても周壁の外面を柱から離間させた状態で固定させることができる。また、周壁の開口側先端部の全周には、突出座部と同一長で外方に突出し建物の壁面に当接するリブが形成されている。
特許文献3に記載の配線器具取付部材は、周壁の開口側先端部の全周に、外方に突出し建物の壁面に当接するフランジが形成されており、固定する柱のある側のフランジ部を切除したり折り曲げたりすることで、周壁の外面が柱に直接当接した状態で固定される。
特開2005-51990号公報 特開2010-119219号公報 特開2013-247813号公報
壁裏に設置された配線器具取付部材は、壁表に配置された配線器具を保持する配線器具取付枠とで壁面の透孔の周縁を挟持することで壁面に強固に固定することができる。しかし、特許文献1の配線器具取付部材は、周壁の開口側先端部が全周に至って端面のみになっているので、壁裏面への当接面積が小さく、安定して壁面に固定することはできない。
これに対して、特許文献2、3の配線器具取付部材は、周壁の開口側先端部に全周に至ってリブ、フランジが設けられているので、壁裏面への当接面積が特許文献1のものに比べて大きく、安定して壁面に固定することができる。しかし、特許文献2の配線器具取付部材は、左側壁側の周壁及び右側壁側の周壁に突出座部が設けられ、いずれの固定部も周壁の外面から突出しているので、いずれの固定部も周壁の外面を柱から離間させた状態でしか固定することができない。一方、特許文献3の配線器具取付部材は、逆に、周壁に突出座部に相当するものは設けられておらず、固定部は周壁の外面から突出していないので、いずれの固定部も周壁の外面を柱に直接当接させた状態でしか固定することができない。このように、従来は、現場の状況に応じて、特許文献2、3のように構成されている配線器具取付部材を使い分けて構造物に固定する必要があり、面倒であった。
そこで、本発明は、安定して建物の壁面に固定することができ、かつ、現場の状況に応じて、構造物に対し周壁の外面を離間させた状態及び直接当接させた状態のいずれでも固定することができる配線器具取付部材の提供を課題とするものである。
請求項1の配線器具取付部材は、壁裏の構造物に固定され、壁表に設置される配線器具が取り付けられるものであって、
4つの側壁により長方形枠状を成す周壁と、前記配線器具が取り付けられる配線器具取付部と、を備え、
長方形の対向する短辺を構成する一対の前記側壁のそれぞれに、その外面を前記構造物に当接させた状態に固定する固定部が設けられ、
前記短辺を構成する一対の側壁のうちの一方に、先端側が前記構造物に当接する突出座部が外方に突出形成されており、
長方形の対向する長辺を構成する一対の前記側壁、及び前記短辺を構成する一対の側壁のうちの他方には、建物の壁面に向けられる端部に、自身の外面より外方に張り出して前記壁面に当接する壁裏当接部が設けられ、
前記短辺を構成する他方の側壁に設けられた前記壁裏当接部の基端側に、前記他方の側壁の外面より外方に張り出す部位を除去するための脆弱部が形成されている。
請求項2の配線器具取付部材は、特に、短辺の一方の側壁の壁面に向けられる端部に、長辺を構成する一対の側壁に設けられた壁裏当接部とともに前記壁面に当接する第2壁裏当接部が設けられている。
請求項3の配線器具取付部材は、特に、脆弱部の基端側を切断しまたは折り取ることにより短辺の他方の側壁の外面より外方に張り出す部位を除去した際に、前記他方の側壁の外面から突出して構造物に突き刺さる突刺部が、前記他方の側壁の外面に露出して形成される。
本発明は、周壁にその外面より外方に張り出す壁裏当接部が設けられているので、開口部における壁裏面への当接面積が大きく、配線器具を保持する配線器具取付枠とで壁面の透孔の周縁を挟持して、配線器具取付部材を安定して壁面に固定することができる。
加えて、長方形の対向する短辺を構成する一対の側壁のうちの一方には突出座部が外方に突出形成されているので、構造物に対し周壁の外面を離間させた状態で配線器具取付部材を固定することができる。また、短辺を構成する一対の側壁のうちの他方における端部に設けられた壁裏当接部の基端側に脆弱部が形成されているので、脆弱部で他方の側壁の外面より外方に張り出す部位を除去することにより、構造物に対し周壁の外面を直接当接させた状態で配線器具取付部材を固定することもできる。
これにより、現場の状況に応じて、種類の異なる配線器具取付部材を用意し使い分けて構造物に固定する必要がなくなる。
本発明の第一実施形態の配線器具取付部材を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)の対向する一対の長辺の一方の側壁を切断除去した一部破断斜視図である。 図1の配線器具取付部材の平面図である。 図1の配線器具取付部材を柱に固定した状態を示す斜視図である。 同じく、図1の配線器具取付部材を柱に固定した状態を示し、配線器具取付部材は図2のA-A切断線による断面形状を示す。 図1の壁裏当接部の一部を脆弱部で除去した配線器具取付部材の斜視図である。 図5の配線器具取付部材を柱に固定した状態を示す斜視図である。 同じく、図5の配線器具取付部材を柱に固定した状態を示す断面図である。 図1の配線器具取付部材を使用して配線器具を壁面に設置した状態を示す断面図である。 本発明の第二実施形態の配線器具取付部材を示す斜視図である。 図9の配線器具取付部材を柱に固定した状態を示す斜視図である。 図1の配線器具取付部材を2つの柱間に固定した状態を示す断面図である。
〈第一実施形態〉
以下、本発明の第一実施形態の配線器具取付部材を図に基づいて説明する。
配線器具取付部材は、建物の間仕切壁等の壁面の壁裏側に、前面が壁表側に向くようにして壁裏の柱や胴縁等の構造物に固定され、壁表に設置されるスイッチ、コンセント等の配線器具が取り付けられるものである。なお、本実施形態では、配線器具取付部材は、構造物として柱に固定する場合を説明する。
図1及び図2において、配線器具取付部材1は、合成樹脂等により形成され、底壁10と、底壁10から立設する周壁20と、で一面が開口する四角箱状に形成され、周壁20は、4つの側壁により長方形枠状に形成されている。配線器具取付部材1は、また、配線器具取付枠71を介して配線器具70が取り付けられる配線器具取付部34を備えている。周壁20は、長方形の対向する短辺を構成する一対の側壁21,22と、長方形の対向する長辺を構成する一対の側壁23,24と、が形成されている。以下、各構成部位について説明する。
長方形の対向する短辺を構成する一対の側壁21,22のそれぞれには、その外面を柱60に当接させた状態で配線器具取付部材1を固定する固定部25が設けられている。各固定部25は、底壁10と直交する方向に延びる2つの貫通する長孔26が周壁20に形成されており、配線器具取付部材1は、長孔26に側壁を貫通する固定ビス50が柱60に打ち込まれることにより固定される。
短辺側の一方の側壁21には、先端側が柱60に当接する突出座部27が周壁20の外方に突出形成されており、突出座部27は、周壁20の外面に略コ字状に配置され、図1(a)に点模様で表された先端面は、柱60に当接する当接面27aとなっていて、周壁20の外面から所定長さ突出した位置にある。突出座部27の当接面27aの計4箇所には、固定されたときに柱60の外面62に食い込む楔状の突起27bが設けられている。略コ字状に配置された突出座部27の内部には2枚の細長板状の補強リブ28が設けられており、長孔26はこれらの突出座部27と補強リブ28との間の周壁20に形成されている。このように形成された短辺側の一方の側壁21は、全体として他方の側壁22に比べて肉厚になっており、一方の側壁21で固定したとき、配線器具取付部材1は、周壁20の外面が突出座部27の外方への突出長さ分だけ柱60の外面62から離間した状態で固定される。
長方形の対向した長辺を構成する一対の側壁23,24、及び短辺を構成する他方の側壁22には、開口40側の端部すなわち建物の壁面64に向けられる端部に、自身の外面より外方に張り出す壁裏当接部29が設けられている。また、短辺を構成する一方の側壁21にも、壁面64に向けられる側に、第2壁裏当接部30が形成されている。この第2壁裏当接部30は、壁裏当接部29と同一平面に形成されていて、壁裏当接部29とともに壁面64に当接するようになっている。これらの壁裏当接部29、第2壁裏当接部30及び周壁20の開口40側の端面は、全体として壁面64に平面的に当接する。これらの当接部全体は図1(a)において網掛け部分で表示される。これらの当接部は、壁表に配置された配線器具取付枠71とで壁材63を挟持する。なお、これらの当接面は、平滑面に形成されているが、壁面64との滑りを防ぐために多少粗面に形成してもよい。
短辺を構成する他方の側壁22に形成された壁裏当接部29の基端側31には、他方の側壁22の外面より外方に張り出す部位を除去して他方の側壁22の外面を柱60に当接可能とするための脆弱部32が形成されている。脆弱部32は、壁裏当接部29の基端側31に2つの貫通溝32aを設け、2つの貫通溝32aの間に周壁20の先端部と壁裏当接部29とを連結する細幅連結部32bを形成し、幅方向両端部は薄肉のV溝32cとすることで形成されている。脆弱部32の基端側31を切断しまたは折り取ることにより他方の側壁22の外面より外方に張り出す部位を除去すると、図5に示すように、細幅連結部32bにバリが生じ、そのバリは他方の側壁22の外面から突出して柱60に突き刺さる突刺部33となり、他方の側壁22の外面に露出する。なお、他方の側壁22には、突出座部27は設けられていないので、他方の側壁22の外面とこの部分の周壁20の外面とは一致している。
短辺を構成する一対の側壁21,22の内面には、ボス部34aが一体に設けられ、ボス部34aの中央には、配線器具70を保持する配線器具取付枠71を取り付けるための取付ビス51が取着される取付孔34bが設けられている。取付孔34bには、短辺側の一対の側壁21,22にそれぞれ設けられたナット挿入孔34cからナットがボス部34a内に挿入され、ナットに取付ビス51が螺着される。ボス部34aの開口40側先端部は、配線器具取付部材1の開口面41より配線器具取付部材1の内部側に後退した位置に配置されている。これは、穿孔具等を使用して壁面64に透孔65を形成する際、穿孔刃や引き回しノコが当接してボス部34aの先端部が傷付いたり破損するのを防ぐためである。これらのボス部34a及び取付孔34bは配線器具取付部34を構成している。配線器具取付枠71は、両側の取付孔34bに取付ビス51が取着されることにより、一対の配線器具取付部34,34間に架設される。
図2及び図4に示すように、短辺側の一方の側壁21の外面と内面側の配線器具取付部34との間隔S1は、短辺側の他方の側壁22の外面と内面側の配線器具取付部34との間隔S2より大きい。
長辺を構成する一対の側壁23,24には、底壁10寄りの位置にケーブル導入孔35が形成されており、このケーブル導入孔35等を通して壁裏側のケーブル72が配線器具取付部材1の内部に引き込まれる。
次に、底壁10は、中央に、壁面64を立設した後に壁面64に透孔65を形成するに先立って壁表側から壁裏側の配線器具取付部材1の開口40の位置を探知するための被探知部11が設けられている。被探知部11は円柱状に形成され、内部に磁石が埋設されており、壁表から磁力により磁石の位置が探知される。また、底壁10には、底壁10を壁面64に固定する場合に使用するための固定孔12が2つ設けられている。更に、底壁10には、ノックを打ち抜くことで形成されるケーブル導入孔13が2つ設けられている。
このように構成された本実施形態の配線器具取付部材1を使用して間仕切壁等の壁材63に配線器具70を設置するには、短辺側のいずれかの側壁の固定部25の長孔26に固定ビス50を挿通し、配線器具取付部材1を壁裏の柱60の外面62に固定する。ここで、短辺側の一方の側壁21で柱60に固定するときは、図3及び図4に示すように、一方の側壁21に設けられた突出座部27の先端の当接面27aが柱60に当接し、配線器具取付部材1は、周壁20の外面が、突出座部27が外方に張り出している分、柱60の外面62から離間した状態で固定される。そして、突出座部27の突起27bが柱60の表面に食い込む。このとき、壁裏当接部29及び第2壁裏当接部30の前面は、柱60の表側面61と同一平面になるように固定する。
一方、短辺側の他方の側壁22で柱60に固定するときは、壁裏当接部29の脆弱部32を切断しまたは折り取ることにより、他方の側壁22の外面より外方に張り出す部位を除去する。この部位を除去すると、図5に示すように、柱60に突き刺さる突刺部33が他方の側壁22の外面に露出する。そこで、図6に示すように、短辺側の他方の側壁22の固定部25の長孔26に固定ビス50を挿通して柱60に固定する。すると、図7に示すように、脆弱部32に露出形成された突刺部33が柱60に突き刺さるとともに、他方の側壁22は、外面が柱60の外面62に直接当接した状態で固定される。
このようにして、配線器具取付部材1を柱60に固定したら、ケーブル72を配線器具取付部材1内に引き込む。なお、ケーブル72は、柱60に固定する前に、配線器具取付部材1内に引き込んでもよい。この後、柱60の表側面61及び配線器具取付部材1の壁裏当接部等に当接するように壁材63を立設する。壁材63を立設したら、壁材63に透孔65を形成し、透孔65から配線器具取付部材1の一対の配線器具取付部34,34を壁表に臨ませる。このとき、配線器具取付部34であるボス部34aの先端部は、開口面41から底壁10側に所定距離後退した位置にあるから、透孔65の形成時に穿孔具の穿孔刃や引き回しノコで配線器具取付部34が傷付けられることはない。次いで、透孔65を通して配線器具取付部材1内のケーブル72を壁表に引き出し、配線器具取付枠71に保持させた配線器具70に接続する。その後、ケーブル72を壁裏側に押し戻しつつ、配線器具取付部34の取付孔34bに取付ビス51を取着して配線器具取付枠71を取り付ける。これにより、図8に示すように、配線器具70は配線器具取付枠71を介して壁表に設置される。
次に、第一実施形態の配線器具取付部材1の作用を説明する。
配線器具取付部材1は、周壁20にその外面より外方に張り出す壁裏当接部29が設けられているので壁面64との当接面積が大きく、また、壁裏当接部29は柱60から離れた短辺側の他方の側壁22にも設けられているから、配線器具取付部材1を安定して壁面64に固定することができる。
ここで、壁裏当接部は、長辺を構成する一対の側壁23,24及び短辺を構成する他方の側壁22に設けた壁裏当接部29の他、短辺を構成する一方の側壁21にも第2壁裏当接部30として設けられているので、短辺側の他方の側壁22で配線器具取付部材1を固定したときに、柱60から離れた一方の側壁21の位置においても第2壁裏当接部30が壁面64に当接することにより、配線器具取付部材1はより安定して壁面64に固定される。
加えて、短辺を構成する一方の側壁21には突出座部27が外方に突出形成されているので、柱60に対し周壁20の外面を離間させた状態で配線器具取付部材1を固定することができる。また、短辺を構成する他方の側壁22に設けられた壁裏当接部29の基端側31に脆弱部32が形成されているので、脆弱部32で他方の側壁22の外面より外方に張り出す部位を簡単に除去できるとともに、脆弱部32で除去することにより、柱60に対し他方の側壁22側の周壁20の外面を直接当接させた状態で配線器具取付部材1を固定することもできる。これにより、現場の状況に応じて、種類の異なる配線器具取付部材1を用意し使い分けて柱60に固定する必要がなく、作業性が向上する。
また、短辺側の他方の側壁22の壁裏当接部29に形成された脆弱部32の基端側31を切断しまたは折り取って除去することにより、他方の側壁22の外面からバリとして突出する突刺部33が他方の側壁22の外面に露出して形成されるので、柱60に固定したとき、図7に示すように、突刺部33が柱60の外面62に食い込み、固定部25の長孔26に固定ビス50を挿通して取り付けるときに固定ビス50の螺回動に伴って配線器具取付部材1が固定ビス50を中心に共回りするのを防止することができる。また、他方の側壁22の突刺部33が柱60に突き刺さることにより、2箇所ある長孔26のうち1箇所のみに固定ビス50を挿通して固定しても、固定後に配線器具取付部材1が固定ビス50を中心に回動したり傾くのを防止することができ、安定した固定を維持することができる。
〈第二実施形態〉
次に、本発明の第二実施形態の配線器具取付部材2を図9及び図10に基づいて説明する。
第二実施形態の配線器具取付部材2は、第一実施形態の配線器具取付部材1と比較して、短辺側の一対の側壁21,22が幅広であり、全体として大きく、また、対向する複数対の配線器具取付部34が長辺側に設けられている。以下、第二実施形態の配線器具取付部材2を、第一実施形態の配線器具取付部材1と異なる点を中心に説明する。
図9において、配線器具取付部材2は、底壁10と周壁20とで一面が開口する四角箱状に形成されている。周壁20は、長方形の対向する短辺を構成する一対の側壁21,22と、長方形の対向する長辺を構成する一対の側壁23,24と、が形成されている。短辺側の一対の側壁21,22には、配線器具取付部材2を固定するための固定部25が設けられ、短辺側の一方の側壁21には、先端の当接面27aが柱60に当接する突出座部27が外方に突出形成されている。当接面27aを図9に点模様で表示する。
長方形の対向した長辺を構成する一対の側壁23,24、及び短辺を構成する他方の側壁22には、自身の外面より外方に張り出す壁裏当接部29が設けられ、また、短辺を構成する一方の側壁21にも、第2壁裏当接部30が形成されている。これらの壁裏当接部29、第2壁裏当接部30及び周壁20の開口40側の端面を図9に網掛けで表示する。
更に、短辺を構成する他方の側壁22に形成された壁裏当接部29の基端側31には、脆弱部32が形成されており、脆弱部32は、壁裏当接部29の基端側31に3つの貫通溝32aを設け、3つの貫通溝32aの間に周壁20の先端部と壁裏当接部29とを連結する細幅連結部32bを形成し、幅方向両端部は薄肉のV溝32cとすることにより形成されている。脆弱部32で切断しまたは折り取ると、第一実施形態と同様に、他方の側壁22の外面にバリからなる突刺部33が生じる。
長辺を構成する一対の側壁23,24の内面には複数のボス部34aが一体に設けられ、各ボス部34aの中央には、配線器具取付枠71を取り付けるための取付ビス51が取着される取付孔34bが設けられている。ボス部34a及び取付孔34bからなる、対向する一対の配線器具取付部34,34は全部で3対設けられている。
このように構成された第二実施形態の配線器具取付部材2を、短辺側の一方の側壁21で柱60に固定した状態を図10に示す。この固定状態においては、短辺側の一方の側壁21における周壁20の外面は柱60から突出座部27の突出長さ分だけ離間する。なお、短辺側の他方の側壁22で柱60に固定する場合は、第一実施形態と同様に、壁裏当接部29の基端側31の脆弱部32で切断しまたは折り取ることにより外方に張り出す部位を除去して柱60に固定する。この固定状態においては、短辺側の他方の側壁22における周壁20の外面は柱60に直接当接する。
ところで、上記各実施形態の配線器具取付部材は、短辺を構成する一方の側壁21または他方の側壁22で柱60に片持ち状態に固定しているが、図11に示すように、柱60から離れている反対側の側壁も、別の柱66や別に設けた補助柱等に固定してもよく、短辺を構成する両方の側壁で両持ち状態に固定すると、配線器具取付部材は安定して各柱に固定されるので、穿孔具や引き回しノコで壁面64に透孔65を形成する際に、配線器具取付部材は一定位置に保持されることから、透孔65を形成し易い。
また、上記各実施形態の突出座部27は、短辺側の一方の側壁21に形成されているが、長辺を構成する一対の側壁23,24のいずれかに形成してもよい。更には、短辺側におけるいずれかの側壁及び長辺側におけるいずれかの側壁の双方に形成してもよく、この場合、配線器具取付部材は縦長向き、横長向きのいずれでも柱60に固定することができる。
なお、上記各実施形態の短辺側の一方の側壁21は、周壁20に突出座部27が形成されることにより、周壁20の外方に突出形成されたものとなっているが、これに限られず、広く側壁21の全体が肉厚に形成されることにより、周壁20から外方に突出形成されたものとしてもよい。
更に、上記各実施形態の短辺側の一方の側壁21に形成された第2壁裏当接部30は、必ずしも要するものではない。
また、壁裏当接部29に設けられた脆弱部32は、壁裏当接部29の基端側31に貫通溝32aを設け、複数の貫通溝32aの間に細幅連結部32bを形成し、幅方向両端部は薄肉となるV溝32cとすることにより形成されているが、これに限られるものではなく、貫通孔32a及び細幅連結部32bのみで形成してもよく、あるいは、薄肉の溝のみで形成してもよく、更には他の手段で形成してもよい。
加えて、他方の側壁22の外面から突出する突刺部33は、細幅連結部32bを切断や折り取りにより生じたバリにより形成されているが、別途に形成してもよい。例えば、細幅連結部32bとV溝32cとの間で貫通溝32a内に、壁裏当接部29と連結されることなく突刺部33が突出形成されており、壁裏当接部29を切断しまたは折り取ることで、他方の側壁22の外面に露出するようにしてもよい。
そして、壁裏当接部29は、脆弱部32で切除する他、脆弱部32をヒンジで形成するとともに、周壁20の外面に、段差を設けて壁裏当接部29を周壁20の外面に重ねた状態で収納可能な収納凹部を形成し、脆弱部32で折り曲げることにより、他方の側壁22の外面より外方に張り出す部位を周壁20の外面の収納凹部に重ねた状態に収納し、これにより、周壁20の外面を柱60に直接当接させた状態で固定するものとすることもできる。
加えて、各配線器具取付部材は、長方形箱状に形成されているが、正方形箱状、多角形箱状等に形成されたものであってもよい。
なお、上記実施形態では、配線器具取付部材は構造物として柱60に固定するものを説明しているが、本発明の配線器具取付部材は、水平に配置される胴縁等に固定することもできる。
1 第一実施形態の配線器具取付部材 29 壁裏当接部
2 第二実施形態の配線器具取付部材 30 第2壁裏当接部
20 周壁 31 基端側
21 短辺を構成する一方の側壁 32 脆弱部
22 短辺を構成する他方の側壁 33 突刺部
23、24 長辺を構成する一対の側壁 34 配線器具取付部
25 固定部 60 柱
26 長孔(固定部) 64 壁面
27 突出座部(固定部) 70 配線器具

Claims (3)

  1. 壁裏の構造物に固定され、壁表に設置される配線器具が取り付けられる配線器具取付部材であって、
    4つの側壁により長方形枠状を成す周壁と、前記配線器具が取り付けられる配線器具取付部と、を備え、
    長方形の対向する短辺を構成する一対の前記側壁のそれぞれに、その外面を前記構造物に当接させた状態に固定する固定部が設けられ、
    前記短辺を構成する一対の側壁のうちの一方に、先端側が前記構造物に当接する突出座部が外方に突出形成されており、
    長方形の対向する長辺を構成する一対の前記側壁、及び前記短辺を構成する一対の側壁のうちの他方には、建物の壁面に向けられる端部に、自身の外面より外方に張り出して前記壁面に当接する壁裏当接部が設けられ、
    前記短辺を構成する他方の側壁に設けられた前記壁裏当接部の基端側に、前記他方の側壁の外面より外方に張り出す部位を除去するための脆弱部が形成されていることを特徴とする配線器具取付部材。
  2. 前記短辺の一方の側壁の前記壁面に向けられる端部に、前記長辺を構成する一対の側壁に設けられた壁裏当接部とともに前記壁面に当接する第2壁裏当接部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の配線器具取付部材。
  3. 前記脆弱部の基端側を切断しまたは折り取ることにより前記短辺の他方の側壁の外面より外方に張り出す部位を除去した際に、前記他方の側壁の外面から突出して前記構造物に突き刺さる突刺部が、前記他方の側壁の外面に露出して形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配線器具取付部材。
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