JP2001048447A - ダブルデッキエレベータ - Google Patents
ダブルデッキエレベータInfo
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Abstract
高いダブルデッキエレベータを提供する。 【解決手段】 上下一対のかご室21,22は、外枠1
0に支持した回転体33,34およびこれらの回転体3
3,34に巻き付けた索状体35,36からなる、極め
て簡単な構造の支持機構30によって釣瓶状に支持され
る。上側かご室21と上梁13との間に介装した駆動機
構40によって上側かご室21を上下動させると、下側
かご室22も連動すので、両かご室間の上下方向間隔を
調節できる。上下一対のかご室21,22の重量および
駆動機構40が受ける駆動反力をそれぞれ外枠10の各
部分に分散できるから、外枠10の全体強度を均等に設
定して軽量化でき、かつ駆動機構の保守点検も容易とな
る。
Description
を備えて建物の上下二つの階、例えば1階と2階に着床
するダブルデッキエレベータに関し、より詳しくは、階
高が異なる場合に、上下一対のかご室間の上下方向間隔
を変更して対応する形式のダブルデッキエレベータに関
する。
用いた上下方向の輸送力を強化するために、上下一対の
かご室を備えて建物の上下二つの階に着床するダブルデ
ッキエレベータが注目を浴びている。
抜けのエントランスホールやロビー等を設けて意匠性を
高めたものが多く、1階の床から天井までの高さ(以
下、「階高」という)が他の階のそれより大きく設定さ
れているものが多い。そのため、上下一対のかご室間の
上下方向間隔が固定された従来のダブルデッキエレベー
タは、このような高層ビルには採用することができなか
った。
に、上下一対のかご室間の上下方向間隔を変化可能なダ
ブルデッキエレベータがいくつか提案されている。
載された「ダブルデッキエレベータ」においては、図9
に示したように、メインロープRによって吊り下げた外
枠1によって支持される上下一対のかご室2,3のう
ち、下側のかご室2は外枠1に対して固定されている。
これに対して上側のかご室3は、外枠1の縦梁1aと転
動自在に係合するガイドローラ4によって昇降自在に案
内されるとともに、中間梁1bとの間に介装された油圧
作動の昇降装置5によって昇降させられ、上下一対のか
ご室2,3間の上下方向間隔を変更できるようになって
いる。
記載された「可変式ダブルデッキエレベータ」において
は、図10に示したように、メインロープRによって吊
り下げられた外枠1によって支持される上下一対のかご
室2,3の両方が、外枠1の縦梁1aに設けたガイドレ
ール1bと摺動自在に係合するガイドシュー6によっ
て、外枠1内で昇降自在に案内されている。また、上下
一対のかご室2,3は、中間梁1cにその上下方向の中
間部が軸支されるとともに、その上下両端部がそれぞれ
上下一対のかご室2,3に軸支されたパンタグラフ機構
7によって相互に接続されている。さらに、上かご3と
外枠1の上梁1dとの間には、上かご3を昇降させるた
めのモータ駆動のボールねじ等の駆動機構8が介装され
ている。これにより、駆動機構8によって上かご3を降
下させるとパンタグラフ機構7の作用によって下かご2
が上昇し、駆動機構8によって上かご3を上昇させると
パンタグラフ機構7の作用によって下かご2が降下する
ので、上下一対のかご室2,3間の上下方向間隔を変更
することができる。
特開昭48−76242号公報に記載された「ダブルデ
ッキエレベータ」においては、昇降装置5によって上か
ご3の全重量を支持する構造であるため、昇降装置5が
大型化するばかりでなく、昇降装置5の油圧シリンダ5
aに圧油を供給するための大容量の油圧装置が必要とな
る。また、上かご3のみを昇降させる構造であるため、
上下一対のかご室2,3間の上下方向間隔を迅速に変更
することができない。
公報に記載された「可変式ダブルデッキエレベータ」に
おいては、パンタグラフ機構7によって上下一対のかご
室2,3の重量を釣合わせる構造のため、上下一対のか
ご室2,3を昇降させる駆動機構8は小型のもので済
む。しかしながら、パンタグラフ機構7には上下一対の
かご室2,3の全重量を支えるに十分な強度を持たせる
必要がある。また、パンタグラフ機構7を支持する中間
梁1cは特に頑丈でなければならないため、外枠1は大
型になりかつ重量が増えてしまう。さらに、上下一対の
かご室2,3間に中間梁1cおよびパンタグラフ機構7
を収納しなければならないので、上下一対のかご室2,
3間の上下方向間隔をせばめることができず、小さな階
高の建物への対応が困難である。同時に、上下一対のか
ご室2,3間の上下方向間隔寸法が必然的に大きくなる
ため、昇降路のスペース効率が悪化してしまう。さら
に、パンタグラフ機構7等の保守に必要なスペースを確
保できないため保守作業が困難で、作業者がパンタグラ
フ機構7に挟まれる危険性も高い。
術が有する問題点を解消し、上下一対のかご室間の上下
方向間隔を極力狭めることが可能で、構造が簡単で軽量
で、かつスペース効率やエネルギ効率に優れ、さらには
保守性の高いダブルデッキエレベータを提供することに
ある。
め、請求項1に記載のダブルデッキエレベータは、上下
一対のかご室が建物の階高の異なる上下二つの階に着床
するダブルデッキエレベータであって、メインロープに
吊り下げられて建物に設けた昇降路内を昇降する外枠
と、この外枠内にそれぞれ上下動可能に支持された上下
一対のかご室と、前記外枠に回転自在に支持された回転
体、およびこの回転体に巻き付けられて垂下するととも
にその一端が上側の前記かご室にかつその他端が下側の
前記かご室にそれぞれ接続された索状体を有し、前記上
下一対のかご室を釣瓶状に支持する支持機構と前記上下
一対のかご室のうち少なくとも一方を前記外枠に対して
上下動させる駆動機構と、を備えたものである。
持機構によって釣瓶(つるべ)状に支持されるので、上
側のかご室が下がると下側のかご室が上がり、上側のか
ご室が上がると下側のかご室が下がる。したがって、上
下一対のかご室の少なくとも一方を外枠に対して上下動
させることにより、両かご室間の上下方向間隔を変化さ
せて、建物における各階床毎の階高の変化に対応させる
ことができる。同時に、上側のかご室が上下動すると、
その上下動の変位量に等しい変位量だけ下側のかご室が
上下動するので、上下一対のかご室間の上下方向間隔を
迅速に変化させることができる。一方、上下一対のかご
室が釣瓶状に支持されているので、上下一対のかご室間
の上下方向間隔を変化させる際に、駆動機構は上下一対
のかご室の重量差分に等しい駆動力を発生させれば良
く、駆動機構を小型軽量なものとすることができる。ま
た、回転体は、上側のかご室の側方若しくはその上方で
外枠に支持されるので、支持機構は上下一対のかご室間
には存在しない。これにより、上下一対のかご室間の上
下方向間隔を極力狭めることができるから、階高の小さ
い建物にも対応することができる。また、釣瓶状の支持
機構は回転体と索状体とから構成され、その構造が極め
て簡単であり、上述した従来技術のパンタグラフ機構の
ように各部が摩耗してガタつきが生じるおそれもない。
さらに、支持機構と駆動機構とを分散させて外枠に支持
することができるので、外枠の全体強度を均等にして軽
量なものとすることができる。
は、請求項1に記載のダブルデッキエレベータにおい
て、前記回転体を、前記外枠と前記上側のかご室の側面
との間の空間内に配置するとともに、水平方向に延びる
回転軸の回りに回転自在に前記縦枠で支持したものであ
る。この構成によれば、支持機構を、上側かご室と干渉
させることなく、外枠内の限られた空間内にスペース効
率よく配設することができる。また、上側かご室の側方
に回転体が位置するので、外枠の上側かご室より上方に
位置する部分を、上側かご室が最も上方に移動する位置
の直上まで引き下げて配置することができる。これによ
り、外枠の最上部をコンパクトに構成して外枠の上下方
向長さを減少させることができるから、建物に設けた昇
降路の最上部もコンパクトに形成し、昇降路の容積を減
少させて建物のスペース利用効率を向上させることがで
きる。
は、請求項1に記載のダブルデッキエレベータにおい
て、前記回転体を、前記上側のかご室が上下動する範囲
の外側に配置するとともに、水平方向に延びる回転軸の
回りに回転自在に前記縦枠で支持したものである。この
構成によれば、外枠内におけるかご室の床面積を最大に
増加させ、かご室の積載空間を増加させることができ
る。
は、請求項1に記載のダブルデッキエレベータにおい
て、前記回転体を、前記上側のかご室の上方において上
下方向に延びる回転軸の回りに回転自在に前記外枠で支
持するとともに、前記回転体に巻き付けられて水平方向
に延びる前記索状体の少なくとも前記上下一対のかご室
にそれぞれ接続される部分が上下方向に延びるように案
内する索状体案内手段をさらに設けたものである。この
構成によれば、回転体を、上側かご室の上方で水平面内
で回転するように配設できるから、外枠内の限られた空
間内でかご室の床面積を最大に増加させつつ、外枠の上
端部をコンパクトに形成してスペース効率を向上させる
ことができる。さらに、回転体を上側かご室の上方に配
設できるので、回転体の保守作業を容易に行うことがで
きる。
は、請求項1乃至3のいずれかに記載のダブルデッキエ
レベータにおいて、前記駆動機構を、前記上側のかご室
と、前記外枠の前記上側のかご室より上方に位置する部
分との間に介装したものである。請求項6に記載のダブ
ルデッキエレベータは、請求項1乃至4のいずれかに記
載のダブルデッキエレベータにおいて、前記駆動機構
を、前記上側のかご室と、前記外枠の前記上下一対のか
ご室間に位置する部分との間に介装したものである。請
求項7に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1乃
至4のいずれかに記載のダブルデッキエレベータにおい
て、前記駆動機構を、前記下側のかご室と、前記外枠の
前記下側のかご室より下方に位置する部分との間に介装
したものである。請求項8に記載のダブルデッキエレベ
ータは、請求項1乃至4のいずれかに記載のダブルデッ
キエレベータにおいて、前記駆動機構を、前記上下一対
のかご室間に介装したものである。これらの構成によれ
ば、上下一対のかご室の重量と、かご室を上下動させる
際に駆動機構が受ける駆動反力とを、外枠に分散させて
負荷することができるから、外枠全体の強度を均等にし
て軽量化することができる。これにより、ダブルデッキ
エレベータ全体を軽量化できるから、昇降に必要な駆動
電力を減少させて省エネルギー化を図ることができる。
また、駆動機構を外枠の上部に配置すれば、駆動機構の
保守性を高めることができる。同様に駆動機構を外枠の
下部に配置すれば、ダブルデッキエレベータが最も下の
階にあるときに、作業員が昇降路の最下部に立って保守
作業を行うことができるから、その保守性を高めること
ができる。
は、請求項1乃至7のいずれかに記載のダブルデッキエ
レベータにおいて、前記駆動機構を、前記外枠の上下方
向に延びる部分の近傍に配置したものである。この構成
によれば、駆動機構が受ける駆動反力を外枠の縦梁等、
より強度の高い部分に分散させることができるから、外
枠の全体強度を最適に設定して外枠の重量を低減するこ
とができる。これにより、ダブルデッキエレベータ全体
を軽量化し、その昇降に必要な駆動電力を減少させて省
エネルギー化を図ることができる。
タ装置は、請求項1乃至9のいずれかに記載のダブルデ
ッキエレベータにおいて、前記駆動機構を、その軸線回
りに回転自在なボールねじ軸と、このボールねじ軸を回
転駆動する電動機と、前記ボールねじ軸と螺合するボー
ルねじナットとを有するように構成したものである。こ
の構成によれば、電動機でボールねじ軸を回転駆動する
ことにより、かご室を外枠内で上下動させることができ
る。
タは、請求項1乃至9のいずれかに記載のダブルデッキ
エレベータにおいて、前記駆動機構を、上下方向に伸縮
して前記かご室を上下動させるアクチュエータとしたも
のである。このアクチュエータは、電動ジャッキの他、
電動機で油圧ポンプを駆動して圧油を供給する油圧シリ
ンダとすることができる。また、このアクチュエータ
は、伸縮いずれの方向に動作するときにもかご室に駆動
力を作用できるようにする。
タは、請求項1乃至9のいずれかに記載のダブルデッキ
エレベータにおいて、前記駆動機構を、複数のリンクと
アクチュエータとを組み合わせた、上下方向に作動して
前記かご室を上下動させるリンク機構としたものであ
る。この構成によれば、アクチュエータを動作させてリ
ンク機構を上下動させることにより、上下一対のかご室
を外枠内で上下動させることができる。
タは、請求項1乃至4のいずれかに記載のダブルデッキ
エレベータにおいて、前記駆動機構を、前記回転体を回
転駆動する電動機としたものである。この構成によれ
ば、回転体を正逆両方向に回転駆動することによって上
下一対のかご室を上下動させることができる。
タは、請求項1乃至4のいずれかに記載のダブルデッキ
エレベータにおいて、前記駆動機構を、前記索状体に係
合して変位させる変位手段としたものである。この構成
によれば、駆動機構を配置する位置の自由度をより一層
高めることができる。なお、変位手段は、索状体がロー
プの場合はそれを巻き付け若しくは挟持するプーリやシ
ーブとし、索状体がチェーンの場合にはそれに係合する
スプロケットとすることができる。また、索状体に接続
した油圧シリンダの伸縮によって索状体を変位させるこ
ともできる。
タは、請求項1乃至14のいずれかに記載のダブルデッ
キエレベータにおいて、前記索状体をロープとするとと
もに、前記回転体をシーブとしたものである。また、請
求項16に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1
乃至14のいずれかに記載のダブルデッキエレベータに
おいて、前記索状体をチェーンとするとともに、前記回
転体をスプロケットとしたものである。すなわち、索状
体は、上下一対のかご室の重量を支持しつつ回転体に巻
き付け可能なものであればどのようなものでも良い。
タは、請求項1乃至16のいずれかに記載のダブルデッ
キエレベータにおいて、巻上機と、この巻上機の出力軸
の両端にそれぞれ設けた一対のトラクションシーブと、
これらのトラクションシーブにそれぞれ巻き付けられて
昇降させられる2系統のメインロープとをさらに備える
とともに、前記外枠の前記上下一対のかご室間に位置す
る部分の両端部をそれぞれ前記メインロープで懸架した
ものである。この構成によれば、外枠の最上部をコンパ
クトに構成して外枠の上下方向長さを減少させることが
できるから、昇降路の最上部の空間を減少させて建物の
空間利用効率を高めることができる。
タは、請求項17に記載のダブルデッキエレベータにお
いて、前記外枠が、前記上側のかご室より上方に位置す
る部分を無くしたものである。この構成によれば、外枠
の最上部をより一層コンパクトに構成して外枠の上下方
向長さをさらに減少させることができるから、建物に設
けた昇降路の最上部もコンパクトに形成し、昇降路の容
積を減少させて建物のスペース利用効率を向上させるこ
とができる。
タは、請求項1乃至16のいずれかに記載のダブルデッ
キエレベータにおいて、巻上機と、この巻上機によって
昇降させられるメインロープと、釣合錘と、上下一対の
前記かご室間に位置する前記外枠の中間梁の両端部にそ
れぞれ配設された一対の滑車とをさらに備え、前記メイ
ンロープは、その一端が建物に固定されて吊り下げられ
た後、前記一対の滑車間に巻き回されてから上方に延び
て前記巻上機に至り、次いで前記巻上機から垂下されて
前記釣合錘を吊り下げた後、再び上方に延びてその他端
が建物に固定されるものである。この構成によれば、巻
上機には外枠と上下一対のかご室および駆動機構等の重
量の半分が負荷されるだけであるから、巻上機の駆動ト
ルクを低下させつつ回転数を増加させて、その機械効率
を向上させることができる。
タは、請求項1乃至19のいずれかに記載のダブルデッ
キエレベータにおいて、前記駆動機構に電力を供給する
蓄電池と、この蓄電池に供給する充電用の電力を制御す
る電力制御手段と、この電力制御手段に建物側から給電
する前記外枠に吊り下げられた電送線と、をさらに備え
るものである。この構成によれば、駆動機構は蓄電池か
ら大電流を得ることができるので、電送線に大電流を流
す必要がない。これにより、電送線の容量を大きくする
ために太い電線を用いる必要がないから、電送線の重量
を減少させることができる。したがって、外枠から吊り
下げる電送線の重量を減少させてメインロープに負荷さ
れる重量を低減できるので、その昇降に必要な駆動電力
を減少させて省エネルギー化を図ることができる。
タは、請求項20に記載のダブルデッキエレベータにお
いて、前記電力制御手段が、前記駆動機構を構成する電
動機が回生時に発生する電力を前記蓄電池に充電するよ
うに構成したものである。この構成によれば、駆動機構
のエネルギ効率を高め、電送線を介して蓄電池に供給す
る電力を減少させることができる。これにより、電送線
の容量をさらに減少させることができるから、外枠から
吊り下げる電送線の重量をさらに減少させることができ
る。
エレベータの各実施形態を、図1乃至図8を参照して詳
細に説明する。ここで、図1は本発明に係る第1実施形
態のダブルデッキエレベータの要部を示した側面図、図
2は図1に示したダブルデッキエレベータの要部を示し
た正面図、図3乃至図7は、それぞれ第2乃至第6実施
形態のダブルデッキエレベータの要部を示した正面図、
図8は第7実施形態のダブルデッキエレベータの要部を
示した斜視図である。なお、以下の説明においては、同
一の部分には同一の符号を用いるとともに、その説明を
簡単なものとする。
実施形態のダブルデッキエレベータ100について説明
する。
100は、上下一対のかご室が建物の階高の異なる上下
二つの階に着床するダブルデッキエレベータであって、
メインロープRに吊り下げられて建物に設けた昇降路P
内を昇降する外枠10と、この外枠内にそれぞれ上下動
可能に支持された上下一対のかご室21,22と、これ
らの上下一対のかご室21,22を釣瓶状に支持する支
持機構30と、上側のかご室21を外枠10に対して上
下動させる駆動機構40とを備えている。
対の縦梁11,12と、水平方向に延びる上梁13、中
間梁14、下梁15とを有し、図2に示したように正面
視で略「日」字形に構成されている。そして、この外枠
10は、上梁13に接続されたメインロープRによって
懸架され、建物に設けた昇降路P内を昇降する。また、
左右一対の縦梁11,12の上下両端部には、昇降路P
の内壁面に設けたガイドレールGと係合する案内装置1
6a,16b,16c,16dがそれぞれ設けられ、昇
降路P内の昇降を案内している。また、中間梁2の長手
方向中央部の上面には緩衝装置17aが、また下梁3の
長手方向中央部の上面には緩衝装置17bがそれぞれ設
けられ、上下一対のかご室21,22が必要以上に下方
に移動したときにそれらの底面に当接し、その移動を滑
らかに停止させるようになっている。さらに、下梁15
から吊り下げられたテールコードTが昇降路Pの内壁面
に設けた接続箱Cに接続され、前記駆動機構40等が必
要とする電力を建物側から供給するようになっている。
室22は、左右一対の縦枠11,12とそれぞれ係合す
る上かご案内装置21a,21b,21c,21dおよ
び下かご案内装置22a,22b,22c,22dをそ
れぞれ有し、それぞれ前記縦枠11,12に沿って、所
定範囲内で上下動できるようになっている。
1,12と上側かご室21の側面との間の空間内にそれ
ぞれ配置されるとともに、上側かご室21の入り口23
に正対したときに左右方向に水平に延びる(図2におい
て図示左右方向に延びる)回転軸31,32の回りに回
転自在に支持された、左右一対のバランスプーリ(回転
体)33,34を有している。また、これら左右一対の
バランスプーリ33,34には、左右一対のバランスロ
ープ(索状体)35,36がそれぞれ1/2回転分ずつ
巻き付けられ、その両端が垂下されている。そして、こ
れらの左右一対のバランスロープ35,36は、その一
端35a,36aが上側かご室21の下端に、その他端
36b,36bが下側かご室22の上端にそれぞれ接続
されている。これにより、上側かご室21と下側かご室
22はこの支持機構30によって釣瓶状に支持され、上
側かご室21が下がると下側かご室22が上がり、上側
かご室21が上がると下側かご室22が下がる。
て上下方向に延びる左右一対のボールねじ軸41を有し
ている。これらのボールねじ軸41は、その上部が上梁
13によって、またその下端が左右一対の縦梁11,1
2に設けたブラケット42によって、その軸線回りに回
転自在に支持されている。また、上梁13には、左右一
対のボールねじ軸41をそれぞれ正逆両回転方向に回転
駆動する、左右一対の電動機43が設けられている。そ
して、これらの電動機43には、前記テールコードTを
介して電力が供給される。また、左右一対のボールねじ
軸41にそれぞれ螺合する左右一対のボールねじナット
44が、上かご21の両側面にそれぞれ固定されてい
る。これにより、電動機43を正転させると上かご21
は上方に変位し、かつ電動機43を逆転させると上かご
21は下方に変位する。
のダブルデッキエレベータ100の動作について説明す
る。
スホールやロビー等が設けられている場合には、1階の
床から天井までの高さ(階高)が他の階のそれより大き
い。したがって、上下一対のかご室21,22をそれぞ
れ2階と1階に同時に到着させるためには、上下一対の
かご室21,22間の上下方向間隔を拡げなければなら
ない。そこで、駆動機構40の電動機43を正転させて
上かご21を上方に変位させると、支持機構30の作用
によって下側かご室22が下方に変位するので、上下一
対のかご室21,22間の上下方向間隔を拡げることが
できる。これに対して、2階および1階から出発した上
下一対のかご室21,22を例えば4階および3階に到
着させるためには、上下一対のかご室21,22間の上
下方向間隔を狭めて、階高の変化に対応させなければな
らない。そこで、駆動機構40の電動機43を逆転させ
て上かご21を下方に変位させると、支持機構30の作
用によって下側かご室22が上方に変位するので、上下
一対のかご室21,22間の上下方向間隔を狭めて着床
させることができる。なお、乗降時や停止時には図示さ
れないブレーキで電動機43の回転を防止するので、上
側がご室21および下側かご室22は共に外枠10に対
して上下動しないように保持される。
支持機構30によって釣瓶状に支持されているので、駆
動機構40は、上下一対のかご室21,22の重量差分
に等しい駆動力を発生させれば良く、電動機43を小型
軽量なものにできる。また、上側かご室21を上下動さ
せると、その上下動の変位量に等しい変位量だけ下側か
ご室22が上下動するので、上下一対のかご室21,2
2間の上下方向間隔を迅速に変化させることができる。
エレベータ100においては、上下一対のかご室21,
22の重量が、支持機構30の左右一対の回転軸31,
32を介してそれぞれ外枠10の左右一対の縦枠11,
12に負荷される。同時に、上下一対のかご室21,2
2を上下動させる際に駆動機構40が受ける駆動反力
は、外枠10の上梁13に負荷される。これにより、外
枠10の強度を均等にして軽量化できるから、ダブルデ
ッキエレベータ全体を軽量化し、昇降用巻上機の駆動に
必要な電力を減少させて省エネルギー化を図ることがで
きる。
と上側かご室21との間に介装されているので、駆動機
構40の保守点検作業を行う作業員は上梁13上に乗っ
て作業を行うことができ、その保守作業性を改善するこ
とができる。同時に、上下一対のかご室21,22間に
は外枠10の中間梁14が設けられているだけであるか
ら、上下一対のかご室21,22間の上下方向間隔を充
分に狭めることができ、階高の小さい階床にも対応させ
ることができる。
ンスプーリ33,34およびバランスロープ35,36
から構成されるので、その構造が極めて簡単であり、上
述した従来技術のパンタグラフ機構のように各部が摩耗
してガタつきが生じるおそれがない。また、支持機構3
0が上側かご室21の両側面と左右一対の縦枠11,1
2との間に配置されているので、上側かご室21が最も
上側に移動する位置の直上にまで、外枠10の上梁13
を引き下げることができる。これにより、外枠10の最
上部をコンパクトに構成して外枠10の上下方向長さを
減少させることができるから、建物に設けた昇降路Pの
最上部もコンパクトに形成し、昇降路Pの容積を減少さ
せて建物のスペース利用効率を向上させることができ
る。
ータ200について説明すると、このダブルデッキエレ
ベータ200は、図3に示したように、下側かご室22
を上下動させる駆動機構50が外枠10の下梁15と下
側かご室22との間に介装されている点で上述した第1
実施形態と異なっている。
れた、電動機で駆動される油圧ポンプ51と、この油圧
ポンプ51から供給される圧油によって上下方向に伸縮
する、下梁15上の長手方向中央部の上面上に設置され
た油圧シリンダ52とを有している。そして、この油圧
シリンダ52のピストン53は、下側かご室22の下面
に接続されている。これにより、油圧シリンダ52に供
給する圧油の流れ方向を切り換えて、油圧シリンダ52
のピストン53を上方に伸張させると下側かご室22が
上方に変位し、下方に短縮させると下側かご室22が下
方に変位する。
200は、上述した第1実施形態のダブルデッキエレベ
ータ100と同様に動作する。このとき、上下一対のか
ご室21,22の重量が外枠10の左右一対の縦枠1
1,12に負荷され、駆動機構50が受ける駆動反力は
外枠10の下梁15に負荷される。これにより、外枠1
0の強度を均等にして軽量化できるから、ダブルデッキ
エレベータ全体を軽量化し、昇降用の巻上機の駆動に必
要な電力を減少させて省エネルギー化を図ることができ
る。また、駆動機構50が下梁15上に設けられている
ので、外枠10の上端部をより一層コンパクトに形成す
ることができる。これにより、外枠10の最上部をコン
パクトに構成して外枠10の上下方向長さを減少させる
ことができるから、建物に設けた昇降路Pの最上部もコ
ンパクトに形成し、昇降路Pの容積を減少させて建物の
スペース利用効率を向上させることができる。同時に、
駆動機構50の保守点検を行う作業員は昇降路Pの最下
部に立って作業を行うことができるから、その保守作業
性を改善することができる。
ータ300について説明すると、このダブルデッキエレ
ベータ300は、図4に示したように、下側かご室22
を上下動させる駆動機構60が、下梁15の左右両端部
にそれぞれ配置された複数の油圧シリンダを有している
点で上述した第2実施形態と異なっている。
の長手方向中央部の上面上に配置された、電動機で駆動
される油圧ポンプ61と、この油圧ポンプ61から供給
される圧油によって上下方向に伸縮する、下梁15上の
上面の左右両端部にそれぞれ設置された左右一対の油圧
シリンダ62,63とを有している。そして、これらの
油圧シリンダ62,63のピストン64,65は、下側
かご室22の下面に接続されている。これにより、油圧
シリンダ62,63に供給する圧油の流れ方向を切り換
えて、油圧シリンダ62,63のピストン64,65を
上方に伸張させると下側かご室22が上方に変位し、下
方に短縮させると下側かご室22が下方に変位する。
300は、上述した第2実施形態のダブルデッキエレベ
ータ200と全く同様に動作する。このとき、左右一対
の油圧シリンダ62,63に作用する反力を外枠10の
左右一対の縦梁11,12に分散させることができるか
ら、外枠10の全体強度を最適に設定して外枠10の重
量を低減することができる。これにより、ダブルデッキ
エレベータ300全体を軽量化し、その昇降に必要な駆
動電力を減少させて省エネルギー化を図ることができ
る。
ータ400について説明すると、このダブルデッキエレ
ベータ400は、図5に示したように、左右一対のメイ
ンロープR1,R2で吊り下げられている点で上述した
第2実施形態と異なっている。
が外枠10の中間梁14の左右両端にそれぞれ接続され
た後、上方に延びて巻上装置70に至り、次いで垂下し
て図示されない釣合錘を吊り下げた後、再び上方に延び
て昇降路の上部に設けたヒッチを介して建物に固着され
る。一方、昇降路の最上部に設けた機械室内に設置され
てメインロープR1,R2を巻き上げる巻上装置70
は、制御機71によってその作動が制御される巻上機7
2を有している。この巻上機72の出力軸73は、その
一端に第1のトラクションシーブ74が取付けられると
ともに、その他端にはカップリング75および延長シャ
フト76を介して第2のトラクションシーブ77が取り
付けられている。そして、第1および第2のトラクショ
ンシーブ74,77に、左右一対のメインロープR1,
R2がそれぞれ巻き付けられている。
400は、上述した第2実施形態のダブルデッキエレベ
ータ200と同様に作動する。このとき、左右一対のメ
インロープR1,R2が中間梁14の左右両端にそれぞ
れ接続されているので、外枠10の上梁13には、メイ
ンロープを接続するためのロープヒッチが設けられてい
ない。また、上下一対のかご室21,22を上下動させ
るための駆動機構50も、外枠10の下梁15に設けら
れている。これにより、外枠10の最上部をコンパクト
に構成して外枠10の上下方向長さを減少させることが
できるから、建物に設けた昇降路Pの最上部もコンパク
トに形成し、昇降路Pの容積を減少させて建物のスペー
ス利用効率を向上させることができる。なお、外枠10
の全体強度を最適に設計して上梁11をなくすことによ
り、外枠10の上下方向長さをより一層減少させ、建物
に設けた昇降路Pの最上部もより一層コンパクトに形成
することができる。
ータ500について説明すると、このダブルデッキエレ
ベータ500は、図6に示したように、外枠10の左右
両端に配設した左右一対のカーシーブ18,19にメイ
ンロープRを巻き回すことによって昇降路内に吊り下げ
られている点で、上述した第4実施形態と異なってい
る。
500は、上述した第2実施形態のダブルデッキエレベ
ータ200と同様に作動する。このとき、前記メインロ
ープRは、その一端RaがロープヒッチH1を介して建
物に固定されて垂下された後、前記左右一対のカーシー
ブ18,19間に巻き回されてから上方に延びて巻上機
Wに至る。次いで巻上機Wから垂下されて釣合錘Bを吊
り下げた後、再び上方に延びてその他端Rbがロープヒ
ッチH2を介して建物に固定されている。これにより、
巻上機Mにはダブルデッキエレベータ500の全重量の
半分が負荷される。電動機は一般的に、同じ容量の出力
であれば回転数が大きくて出力トルクが小さい方が駆動
効率やスペース効率が良い。したがって、巻上機Wを駆
動する電動機の出力トルクを低下させつつ回転数を増加
させることにより、巻上機Mの機械効率を向上させるこ
とができる。
ータ600について説明すると、このダブルデッキエレ
ベータ600は、図7に示したように、上下一対のかご
室21,22を上下動させる駆動機構の電動機にテール
コードTを介して直接給電するのではなく、バッテリを
介して給電する点で第1実施形態と異なっている。
上下動させる駆動機構の電動機81に電力を供給する電
力供給装置80は、前記電動機81に電力を供給するバ
ッテリ82と、このバッテリ82に供給する充電用の電
力を制御する電力制御手段83と、この電力制御手段8
3に建物側から給電する、外枠10に吊り下げられたテ
ールコード(電送線)Tとを備えている。電力制御手段
83は、駆動機構の電動機81が作動しないときに、テ
ールコードTを介して建物側から供給された電力によっ
てバッテリ82を充電する。このとき、電力制御手段8
3は、テールコードTを流れる電流値を小さく抑えつつ
時間をかけてバッテリ82を充電する。
テリ82から大電流を得ることができるので、電送線T
に大電流を流す必要がない。したがって、電送線Tに大
電流を流すために太い電線を用いる必要がなく、電送線
Tの重量を減少させることができるから、外枠10から
吊り下げる電送線Tの重量を減少させてダブルデッキエ
レベータ600全体を軽量化し、その昇降に必要な駆動
電力を減少させて省エネルギー化を図ることができる。
て駆動機構の電動機81を回転させると、駆動機構の電
動機81は回生電力を発生させる。このとき、電力制御
手段83は、駆動機構の電動機81から得られる回生電
力によってバッテリ82を充電するので、電送線Tを介
して供給する電力をさらに減少させることができる。こ
れにより、電送線Tの容量をさらに減少させて、外枠1
0から吊り下がる電送線Tの重量をさらに減少させるこ
とができる。
タの各実施形態ついて詳しく説明したが、本発明は上述
した実施形態によって限定されるものではなく、種々の
変更が可能であることは言うまでもない。例えば、上述
した各実施形態においては、支持機構30のバランスプ
ーリ33,34が、上側かご室21の側面と左右一対の
縦枠11,12との間に配置されるとともに、水平方向
に延びる回転軸の回りに回転するようになっている。こ
れに対して、バランスプーリ33,34を、上側かご室
21が上下動する範囲の外側に配置すれば、外枠10内
におけるかご室21,22の床面積を最大に増加させ、
かご室21,22の積載空間を増加させることができ
る。
ータ700の支持機構90のように、バランスプーリ
(回転体)91,92を外枠10の上梁13で上下方向
に延びる回転軸93,94の回りに回転するように支持
するとともに、これらのバランスプーリ91,92に巻
き付けられて水平方向に延びるバランスロープ95,9
6を案内プーリ97,98を用いて上下方向に延びるよ
うに案内し、かつバランスロープ95,96の一端95
a,96aを上側かご室21にそれぞれ接続し、他端9
5b,96bを下側かご室22にそれぞれ接続すること
ができる。この構成によれば、バランスプーリ91,9
2を、上梁10上で水平面内に回転するように配設でき
るから、外枠10内の限られた空間内でかご室21,2
2の床面積を最大に増加させつつ、外枠10の上端部を
コンパクトに形成することができる。さらに、バランス
プーリ91,92を電動機を用いて回転駆動すれば、支
持機構90および駆動機構の両方を外枠10の上梁13
に配設でき、これらの保守点検作業を容易に行うことが
できる。
のダブルデッキエレベータは、回転体および索状体から
なる支持機構を用いて上下一対のかご室を釣瓶状に支持
したものであるから、上下一対のかご室間の上下方向間
隔を変化させて建物の各階床毎の階高の変化に対応させ
て着床させる支持機構を、極めて簡単な構造で、かつ軽
量小型に構成することができる。また、この支持機構は
上下一対のかご室間に存在しないため、上下一対のかご
室を上下方向に充分に接近させることができ、より階高
の小さい階床を有した建物にも対応することができる。
また、上下一対のかご室の重量および上下一対のかご室
をかご枠内で上下動させる駆動機構が受ける駆動反力
を、それぞれ外枠の各部分に分散して負荷させることが
できるから、外枠の全体強度を均等に設定して軽量化
し、昇降用巻上機の駆動に必要な電力を減少させて省エ
ネルギー化を図ることができる。さらに、外枠の上下一
対のかご室間に位置する部分の左右両端にそれぞれメイ
ンロープを接続して外枠を吊り下げるので、外枠の最上
部をコンパクトに構成して外枠の上下方向長さを減少さ
せることができるから、建物に設けた昇降路の最上部も
コンパクトに形成し、昇降路の容積を減少させて建物の
スペース利用効率を向上させることができる。また、外
枠から上側のかご室より上方に位置する部分をなくすこ
とにより、外枠の上下方向長さをより一層減少させ、建
物に設けた昇降路の最上部もより一層コンパクトに形成
することができる。また、外枠の上下一対のかご室間に
位置する部分の左右両端にそれぞれ滑車を設けるととも
に、これらの滑車にメインロープを巻き回して外枠を吊
り下げ、かつメインロープの一端を建物に固定するの
で、巻上機に負荷する重量を半減させることができる。
これにより、巻上Wを駆動する電動機の出力トルクを低
下させつつ回転数を増加させることにより、巻上機の機
械効率を向上させることができる。また、駆動機構の電
動機にバッテリから給電するので、建物側から電力を供
給する電送線に大電流を流す必要がない。そして、上下
一対のかご室の上下動に伴って駆動機構の電動機から得
られる回生電力を用いてバッテリを充電するので、電送
線の容量を小さくして軽量化することができる。
ベータの要部を示した側面図。
示した正面図。
を示した正面図。
を示した正面図。
を示した正面図。
を示した正面図。
を示した正面図。
を示した斜視図。
デッキエレベータの要部正面図。
ブルデッキエレベータの要部正面図。
Claims (21)
- 【請求項1】上下一対のかご室が建物の階高の異なる上
下二つの階に着床するダブルデッキエレベータであっ
て、 メインロープに吊り下げられて建物に設けた昇降路内を
昇降する外枠と、 この外枠内にそれぞれ上下動可能に支持された上下一対
のかご室と、 前記外枠に回転自在に支持された回転体、およびこの回
転体に巻き付けられて垂下するとともにその一端が上側
の前記かご室にかつその他端が下側の前記かご室にそれ
ぞれ接続された索状体を有し、前記上下一対のかご室を
釣瓶状に支持する支持機構と前記上下一対のかご室のう
ち少なくとも一方を前記外枠に対して上下動させる駆動
機構と、を備えることを特徴とするダブルデッキエレベ
ータ。 - 【請求項2】前記回転体を、前記外枠と前記上側のかご
室の側面との間の空間内に配置するとともに、水平方向
に延びる回転軸の回りに回転自在に前記縦枠で支持した
ことを特徴とする請求項1に記載のダブルデッキエレベ
ータ。 - 【請求項3】前記回転体を、前記上側のかご室が上下動
する範囲の外側に配置するとともに、水平方向に延びる
回転軸の回りに回転自在に前記縦枠で支持したことを特
徴とする請求項1に記載のダブルデッキエレベータ。 - 【請求項4】前記回転体を、前記上側のかご室の上方に
おいて上下方向に延びる回転軸の回りに回転自在に前記
外枠で支持するとともに、 前記回転体に巻き付けられて水平方向に延びる前記索状
体の少なくとも前記上下一対のかご室にそれぞれ接続さ
れる部分が上下方向に延びるように案内する索状体案内
手段をさらに設けたことを特徴とする請求項1に記載の
ダブルデッキエレベータ。 - 【請求項5】前記駆動機構を、前記上側のかご室と、前
記外枠の前記上側のかご室より上方に位置する部分との
間に介装したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
かに記載のダブルデッキエレベータ。 - 【請求項6】前記駆動機構を、前記上側のかご室と、前
記外枠の前記上下一対のかご室間に位置する部分との間
に介装したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
に記載のダブルデッキエレベータ。 - 【請求項7】前記駆動機構を、前記下側のかご室と、前
記外枠の前記下側のかご室より下方に位置する部分との
間に介装したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
かに記載のダブルデッキエレベータ。 - 【請求項8】前記駆動機構を、前記上下一対のかご室間
に介装したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
に記載のダブルデッキエレベータ。 - 【請求項9】前記駆動機構を、前記外枠の上下方向に延
びる部分の近傍に配置したことを特徴とする請求項1乃
至7のいずれかに記載のダブルデッキエレベータ。 - 【請求項10】前記駆動機構は、その軸線回りに回転自
在なボールねじ軸と、このボールねじ軸を回転駆動する
電動機と、前記ボールねじ軸と螺合するボールねじナッ
トとを有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれ
かに記載のダブルデッキエレベータ。 - 【請求項11】前記駆動機構を、上下方向に伸縮して前
記かご室を上下動させるアクチュエータとしたことを特
徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のダブルデッ
キエレベータ。 - 【請求項12】前記駆動機構を、複数のリンクとアクチ
ュエータとを組み合わせた、上下方向に作動して前記か
ご室を上下動させるリンク機構としたことを特徴とする
請求項1乃至9のいずれかに記載のダブルデッキエレベ
ータ。 - 【請求項13】前記駆動機構を、前記回転体を回転駆動
する電動機としたことを特徴とする請求項1乃至4のい
ずれかに記載のダブルデッキエレベータ。 - 【請求項14】前記駆動機構を、前記索状体に係合して
変位させる変位手段としたことを特徴とする請求項1乃
至4のいずれかに記載のダブルデッキエレベータ。 - 【請求項15】前記索状体をロープとするとともに、前
記回転体をシーブとしたことを特徴とする請求項1乃至
14のいずれかに記載のダブルデッキエレベータ。 - 【請求項16】前記索状体をチェーンとするとともに、
前記回転体をスプロケットとしたことを特徴とする請求
項1乃至14のいずれかに記載のダブルデッキエレベー
タ。 - 【請求項17】巻上機と、 この巻上機の出力軸の両端にそれぞれ設けた一対のトラ
クションシーブと、 これらのトラクションシーブにそれぞれ巻き付けられて
昇降させられる2系統のメインロープと、をさらに備え
るとともに、 前記外枠の前記上下一対のかご室間に位置する部分の両
端部を、それぞれ前記メインロープで懸架したことを特
徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載のダブルデ
ッキエレベータ。 - 【請求項18】前記外枠が、前記上側のかご室より上方
に位置する部分を有しないことを特徴とする請求項17
に記載のダブルデッキエレベータ。 - 【請求項19】巻上機と、 この巻上機によって昇降させられるメインロープと、 釣合錘と、 前記外枠の前記上下一対のかご室間に位置する部分の両
端部にそれぞれ配設された一対の滑車とをさらに備え、 前記メインロープは、その一端が建物に固定されて垂下
した後、前記一対の滑車間に巻き回されてから上方に延
びて前記巻上機に巻き付けられ、次いで前記巻上機から
垂下して前記釣合錘を吊り下げた後、再び上方に延びて
その他端が建物に固定されることを特徴とする請求項1
乃至16のいずれかに記載のダブルデッキエレベータ。 - 【請求項20】前記駆動機構に電力を供給する蓄電池
と、 この蓄電池に供給する充電用の電力を制御する電力制御
手段と、 この電力制御手段に建物側から給電する前記外枠に吊り
下げられた電送線と、をさらに備えることを特徴とする
請求項1乃至19のいずれかに記載のダブルデッキエレ
ベータ。 - 【請求項21】前記電力制御手段は、前記駆動機構を構
成する電動機が回生時に発生する電力を前記蓄電池に充
電することを特徴とする請求項20に記載のダブルデッ
キエレベータ。
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