JP2001047898A - 車両における座席の旋回・昇降装置 - Google Patents

車両における座席の旋回・昇降装置

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JP2001047898A
JP2001047898A JP11220088A JP22008899A JP2001047898A JP 2001047898 A JP2001047898 A JP 2001047898A JP 11220088 A JP11220088 A JP 11220088A JP 22008899 A JP22008899 A JP 22008899A JP 2001047898 A JP2001047898 A JP 2001047898A
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義和 河井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 座席の旋回・昇降装置における旋回ロック機
構のロック解除を自動的に行って、作動の際の操作を簡
略化する。 【解決手段】 座席Sは、前向位置とドア開口部11に
向けた旋回位置との間で旋回可能に旋回支持機構20に
より支持され、旋回位置においてドア開口部を通して昇
降機構50により昇降される。前向位置における座席の
旋回は、旋回ロック機構30によりロックされる。昇降
機構は、座席の前後方向に進退可能に旋回支持機構に支
持されたベースプレート49と、その上部及び下部に枢
支されてそれぞれ前方に伸びる上部及び下部リンクアー
ム52,53と、この両リンクアームの先端部に回動可
能に連結されて座席を支持する昇降プレート51よりな
る四節リンク機構である。旋回ロック機構によるロック
は、後退位置付近におけるベースプレートの前進と連動
して作動するロック解除機構35により解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に装備される
座席の旋回・昇降装置、特に座席をドア開口部に向けて
旋回可能かつこのドア開口部を通して昇降可能とした車
両における座席の旋回・昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】お年寄りが乗り降りする機会が多い車両
では、図6に示すように、車体10のフロア13に設け
られる座席Sを車両の進行方向に向けた前向位置(実線
S参照)とドア開口部11に向けた旋回位置(二点鎖線
S1参照)との間で旋回可能とし、この旋回位置におい
て座席をドア開口部11を通して昇降させるようにし
て、車室外で座席に腰掛けた乗客がそのまま車室内に引
き込まれて乗車し、また車室内で座席に腰をおろした乗
客がそのまま車外に出て降車することを可能としたもの
がある。この種の車両における座席の旋回・昇降装置と
しては、例えば特開平7−89382号公報に開示され
たものがある。これは、車体のフロアに前向位置と旋回
位置との間で旋回可能とした旋回台座に、旋回位置にお
いてドア開口部を通って車室から外方へ繰り出して昇降
可能な昇降フレームを設け、この昇降フレームに座席を
取り付けたものである。この従来技術では、前向位置と
旋回位置において座席が不用意に旋回することがないよ
うに、旋回台座とフロアの間に旋回ロック機構を設け、
この旋回ロック機構は手動によりロック解除可能として
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、旋回ロック機構のロック解除は手動式であり、座席
を旋回・昇降する度に手動によりロックを解除する必要
があるので操作が面倒であり、また座席の旋回・昇降を
自動化することも困難であった。本発明はこのような各
問題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このために、本発明によ
る車両における座席の旋回・昇降装置は、車体のフロア
上に設けられる座席を車両の進行方向に向けた前向位置
とドア開口部に向けた旋回位置との間で旋回可能に支持
する旋回支持機構と、前向位置において座席の旋回をロ
ックする旋回ロック機構と、旋回位置において座席をド
ア開口部を通して昇降させる昇降機構を備えてなる車両
における座席の旋回・昇降装置において、昇降機構は、
座席の前後方向に進退可能となるように旋回支持機構に
より支持されたベースプレートと、このベースプレート
の上部及び下部に基端部が前後方向と直交する水平軸線
回りに回動可能に連結されてそれぞれ前方に伸びる上部
及び下部リンクアームと、両リンクアームの先端部に回
動可能に連結されて座席を支持する昇降プレートよりな
る四節リンク機構を備え、座席の前向位置においてベー
スプレートの前進と連動して旋回ロック機構によるロッ
クを解除するロック解除機構を更に備えたことを特徴と
するものである。通常の車両使用状態では座席は前向き
で後退した位置にあり、その旋回は旋回ロック機構によ
りロックされている。この状態から、ドア開口部を通し
て座席を下降させる場合は、ベースプレートを前進さ
せ、これにより先ずロック解除機構が作動して旋回ロッ
ク機構のロックは解除される。次いで座席は、旋回支持
機構によりドア開口部に向かう旋回位置に向けて旋回さ
れると共にベースプレートの前進により更に前進され、
昇降機構によりドア開口部を通ってその外側となる下降
位置に下降される。この下降位置から座席を戻す場合は
上記と逆に、座席は先ず上昇され、ベースプレートによ
り後退されると共に旋回支持機構により旋回されて前向
位置に戻され、座席の旋回は旋回ロック機構により自動
的にロックされる。
【0005】上記ロック解除機構は、旋回支持機構によ
り支持された旋回台座に作動可能に支持された作動部材
と、旋回台座に前後方向に進退可能に案内支持されたベ
ースプレートに取り付けられたカムと、作動部材に取り
付けられベースプレートが後退位置から前進を開始した
直後にカムと係合して同作動部材を作動させるカムフォ
ロワと、作動部材の作動を旋回ロック機構に伝達して同
旋回ロック機構によるロックを解除する連動機構よりな
るものとするのが好ましい。
【0006】また本発明は、上記旋回支持機構を駆動す
る旋回用モータと、上記旋回台座に対しベースプレート
を進退させる進退用モータを更に備えたものとし、上記
昇降機構はベースプレートの前進及び後退と連動して昇
降プレートを下降または上昇させることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、図1〜図6に示す実施の
形態により、本発明による車両における座席の旋回・昇
降装置の説明をする。この車両における座席の旋回・昇
降装置は、旋回支持機構20、旋回ロック機構30、進
退支持駆動機構40、昇降機構50及びシート進退支持
駆動機構60を主な構成部分とし、座席Sはシート進退
支持駆動機構60により支持されている。
【0008】先ず、図1〜図3により旋回支持機構20
の説明をする。車体10のフロア13に固定された基板
15に固定した固定側環状部材21には旋回側環状部材
22が、多数の転動ボール23を介して旋回自在に設け
られており、旋回側環状部材22には複数の円柱24を
介して水平な板状の旋回台座29が固定されている。旋
回側環状部材22に固定されたセクタギヤ28は、基板
15に取り付けられた旋回用モータ26により駆動され
るピニオン27と噛合している。旋回用モータ26は制
御装置(図示省略)により制御されるパルスモータであ
り、正逆両方向に回転して、旋回台座29をこれに支持
された座席S(後述)と共に、車両の進行方向に向けた
前向位置(図5(a) 及び図6の実線S参照)とドア開口
部11(図6参照)に向けた旋回位置(図5(b) 及び図
6の二点鎖線S1参照)との間で旋回させる。この旋回
用モータ26、ピニオン27及びセクタギヤ28が、旋
回駆動機構25を構成している。
【0009】前向位置において旋回台座29の旋回を座
席Sと共にロックする旋回ロック機構30は、図2及び
図3に示すように、旋回台座29に取り付けられたラッ
チ装置31と基板15上に固定されたストライカ32に
より構成されている。ラッチ装置31は、ボックス33
を介して旋回台座29の下側に取り付けられ、その一部
は旋回台座29に形成した開口29aから多少上方に突
出している。ラッチ装置31の後側には旋回台座29の
旋回中心に対し円周方向に沿って深い切欠き31bが形
成され、旋回台座29が旋回位置から前向位置まで旋回
すれば、図示のようにストライカ32が切欠き31b内
に入り、ラッチ装置31内に設けたフック(図示省略)
が自動的にストライカ32と係合して旋回台座29の旋
回をロックするようになっている。このロックはラッチ
装置31の解除レバー31aを、次に述べるロック解除
機構35により回動することによってのみ解除される。
【0010】ロック解除機構35は、図1〜図3に示す
ように、軸37aにより旋回台座29の下側に枢支され
た回動レバー(作動部材)37と、この回動レバー37
を回動させる1対のカム36a及びカムフォロワ36b
と、この回動を解除レバー31aに伝達するコントロー
ルワイヤ(連動機構)38により構成されている。回動
レバー37はその一端と旋回台座29に固定したフック
37cの間に張設したスプリング37bにより、外力が
加わらない状態では、図2に示す中立位置に位置してお
り、回動レバー37に固定されたピン状のカムフォロワ
36bは、旋回台座29に形成した窓穴29bを通って
上方に突出している。一方、カム36aは、後述するよ
うに座席Sの前後方向(図1及び図2において左右方
向)に進退可能となるように旋回台座29により支持さ
れたベースプレート49に、取付板49aを介して取り
付けられている。コントロールワイヤ38は、アウタチ
ューブ38aの両端部がブラケット39a,39bを介
して旋回台座29の下面に取り付けられており、インナ
ワイヤ38bの両端は回動レバー37と解除レバー31
aの各先端に係止されている。
【0011】ベースプレート49が図1及び図2に示す
最後退位置から前進(図において左向き移動)を開始す
れば、ベースプレート49と共に前進するカム36aは
直ちにカムフォロワ36bと係合して、回動レバー37
はスプリング37bに抗して図2において反時計回転方
向に回動され、カム36aがカムフォロワ36bを通過
すれば回動レバー37はスプリング37bにより中立位
置に戻る。この際の回動レバー37の反時計回転方向の
回動はコントロールワイヤ38のインナワイヤ38bに
より伝達されて、ラッチ装置31の解除レバー31aは
図3において反時計回転方向に回動され、これにより旋
回ロック機構30による旋回台座29のロックは解除さ
れる。
【0012】次に進退支持駆動機構40の説明をする。
図1〜図3に示すように、旋回台座29の上面に固定し
た支持プレート41には、進退支持装置42を介してベ
ースプレート49が座席Sの前後方向に進退可能となる
ように支持されている。この進退支持装置42は、支持
プレート41の両側の起立部の外側に固定されて座席S
の前後方向に延びる左右1対の外向き溝形断面形状のガ
イドレール43と、ベースプレート49の両側の竪板部
の内側前後部に回転自在に枢支されわずかの隙間をおい
てガイドレール43の溝部内を転動する左右各2対のガ
イドローラ44により構成されている。ベースプレート
49をガイドレール43に沿って前後に移動する進退駆
動装置45は、左右のガイドレール43の前後端を結ぶ
連結部材(図示省略)に前後端が回転自在に支持されて
各ガイドレール43と平行に延びるねじ軸47と、ブラ
ケット48aを介してベースプレート49に固定されて
ねじ軸47と螺合されるナット48と、ねじ軸47を正
逆両方向に回転駆動する進退用モータ46(図4参照)
により構成されている。進退用モータ46は、旋回用モ
ータ26と同様、制御装置により制御されるパルスモー
タである。
【0013】昇降機構50は、ベースプレート49、昇
降プレート51、上部リンクアーム52及び下部リンク
アーム53を主要な構成部材としている。左右各1対の
上部及び下部リンクアーム52,53の各基端部は、ガ
イドレール43と直交する水平な回転軸線を有する枢支
ピン54a,54bを介して、ベースプレート49の後
部の上下部外側に回動可能に連結され、それより前方に
延びる各リンクアーム52,53の前端は、各枢支ピン
54a,54bと平行な枢支ピン55a,55bを介し
て昇降プレート51に連結されている。この昇降機構5
0のベースプレート49,昇降プレート51及び各リン
クアーム52,53は四節リンク機構を構成し、従って
昇降プレート51はベースプレート49に対し平行に昇
降する。主として図1に示すように、上部リンクアーム
52は上下幅が一定で真直な厚板状であり、下部リンク
アーム53は上下幅がほゞ一定で前部を除き上方に大き
く湾曲した厚板状である。
【0014】図1に示すようにベースプレート49が最
も後退した状態においては、左右の下部リンクアーム5
3は前部が、ブラケット43aを介して各ガイドレール
43に枢支された支持ローラ56に支持されており、昇
降プレート51は最上昇位置にあると共に上部リンクア
ーム52は水平となっており、昇降プレート51から外
向きに突出するレール部51aも水平で、上部リンクア
ーム52と連続するようになっている。進退駆動装置4
5によりベースプレート49が前進すれば、支持ローラ
56による支持部は下部リンクアーム53の下縁に沿っ
て後方に移動し、下部リンクアーム53の上方湾曲部に
支持ローラ56が差し掛かれば昇降プレート51は下降
する。
【0015】座席Sは、シート進退支持駆動機構60を
介して昇降プレート51のレール部51a及び上部リン
クアーム52により支持される。主として図1及び図3
に示すように、座席Sを取り付けるシート取付台61の
両側から下方に延びる各側板後部の内側には、左右の上
部リンクアーム52の上下縁に隙間なく係合される上下
各2個のローラ62a,62bが水平軸線回りに回転自
在に設けられ、これによりシート取付台61は水平に保
持された上部リンクアーム52に沿って移動可能に支持
される。シート取付台61を前後に移動するシート進退
駆動装置65(図4参照)は、シート取付台61に固定
されたラック68と、昇降プレート51に設けられてラ
ック68と噛合する進退ピニオン67と、この進退ピニ
オン67を正逆両方向に回転駆動するシート進退用モー
タ66により構成されている。図1は昇降プレート51
に対しシート取付台61が最も後退した状態を示し、シ
ート進退駆動装置65によりシート取付台61が最も前
進した状態では、各ローラ62a,62bは上部リンク
アーム52からレール部51aに乗り移って、シート取
付台61は昇降プレート51により支持されるようにな
る(図4(c) 及び図4(d) 参照)。シート進退用モータ
66は、旋回用モータ26及び進退用モータ46と同
様、制御装置により制御されるパルスモータである。
【0016】次に、上述した実施の形態の作動を、主と
して図4〜図6により説明する。図4は、作動を見やす
くするために、実際の側面図では重なって表示される部
分を上下に離して図示したスケルトン図である。乗客が
着座して走行する通常の車両使用状態では、図1及び図
4(a) に示すように、旋回台座29は前向位置にあって
旋回ロック機構30により旋回はロックされ、ベースプ
レート49は旋回台座29に対し最後退位置にあって昇
降プレート51は上昇しており、座席Sを取り付けるシ
ート取付台61は昇降プレート51に対し最後退位置に
ある。すなわち座席Sは前向きで後退した位置にあり、
その旋回は旋回ロック機構30によりロックされてい
る。
【0017】この状態から、ドア開口部11を通して座
席Sを下降させるための作動スイッチを押せば、制御装
置(図示省略)が作動を開始し、先ず進退用モータ46
を作動させて旋回台座29に対するベースプレート49
の前進を開始させ、ベースプレート49が20mm前進す
るまでにそれと共に前進するカム36aがカムフォロワ
36bと係合して、ロック解除機構35の回動レバー3
7を図2において反時計回転方向に回動させる。この回
動はコントロールワイヤ38により伝達されてラッチ装
置31の解除レバー31aを図3において反時計回転方
向に回動させ、これにより旋回ロック機構30による旋
回台座29のロックは解除される。図4(b) 及び図5
(a) はこの状態を示し、下部リンクアーム53の上方湾
曲部は支持ローラ56にまで達しておらず、従って昇降
機構50の昇降プレート51はまだ下降を開始していな
い。
【0018】旋回台座29のロックが解除されたこの状
態で、制御装置は進退用モータ46を一旦停止し、旋回
用モータ26を作動させて旋回台座29に旋回位置に向
かう旋回を開始させ、45度旋回したところでシート進
退用モータ66も作動させて、昇降プレート51に対す
るシート取付台61の前進を開始する。旋回支持機構2
0が70度回転したところで(図4(c)(ただしシート取
付台61は二点鎖線の位置)、図5(b)及び図6の二点鎖
線S1参照)旋回用モータ26は停止され、この状態で
はシート取付台61及び座席Sの先端部はドア開口部1
1から多少外方に突出される。シート取付台61は昇降
プレート51に対し更に前進し、最前進位置に達してシ
ート取付台61の各ローラ62a,62bが上部リンク
アーム52からレール部51aに乗り移ったところで
(図4(c)(ただしシート取付台61は実線の位置)参
照)、制御装置はシート進退用モータ66を停止し、進
退用モータ46の作動を再開して旋回台座29に対する
ベースプレート49の前進を再開する。この前進により
下部リンクアーム53の上方湾曲部内に支持ローラ56
が入り、昇降プレート51はドア開口部11を通る下降
を開始する。ベースプレート49が旋回台座29に対す
る最前進位置に達したところでシート取付台61はドア
開口部11外側の下降位置となり(図4(d) 参照)、制
御装置は全ての作動を停止する。
【0019】以上により、シート取付台61に取り付け
られた座席Sは、前向きの後退位置で旋回がロックされ
た通常の車両使用状態から、旋回ロックが解除され、旋
回位置に向けて旋回され、ドア開口部11を通ってその
外側となる下降位置に下降される。
【0020】なお、この場合の最初に行われる旋回台座
29に対するベースプレート49の20mm前進で旋回台
座29のロックが解除された状態で、旋回用モータ26
を作動させて旋回台座29に旋回位置に向かう旋回を開
始させてラッチ装置31がストライカ32と旋回方向に
離れた後に、進退用モータ46を作動させベースプレー
ト49を20mm後退させて最後退位置に戻すようにし、
20mm前進させた状態で旋回する場合と比較し、レッグ
スペースを大きく確保することもできる。また、シート
取付台61を昇降プレート51に対し更に前進して最前
進位置に達する作動中に、進退用モータ46の作動を再
開し、旋回台座29に対するベースプレート49の前進
と昇降プレート51に対するシート取付台61の前進と
を同時に行い、座席Sを前向きの後退位置から下降位置
にするまでの所要時間を短縮することもできる。(この
場合、ベースプレート49の前進において下部リンクア
ーム53の上方湾曲部が支持ローラ56に達する前まで
に、シート取付台61が最前進位置に達するよう制御す
ればよい。)この下降位置から座席Sを車両使用状態に
戻す場合には、ほゞ上記と逆の作動がなされる。制御装
置は、先ず進退用モータ46により旋回台座29に対し
ベースプレート49を最後退位置まで後退させて、シー
ト取付台61及び座席Sをドア開口部11を通して上昇
させ、シート進退用モータ66によりシート取付台61
及び座席Sを昇降プレート51に対し後退させ、その途
中で旋回用モータ26を作動させて旋回台座29を前向
位置に向けて旋回する。この旋回の途中でシート取付台
61及び座席Sは昇降プレート51に対する最後退位置
に達してシート進退用モータ66は停止され、旋回台座
29が更に旋回して前向位置に達すれば、前述のように
旋回ロック機構30のストライカ32がラッチ装置31
と自動的に係合して旋回台座29の旋回はロックされ、
同時に制御装置は全ての作動を停止する。
【0021】なお、この場合の最初に行われる旋回台座
29に対するベースプレート49の後退は、最後退位置
の旋回支持機構20mm手前で一旦停止させ、旋回台座2
9が前向位置に達して旋回のロックがなされてから、残
る20mmの後退をさせるようにしてもよい。ベースプレ
ート49が最後退位置に達する直前に、カム36aがカ
ムフォロワ36bに係合して回動レバー37は時計回転
方向に回動されるが、この向きの回動レバー37の回動
はコントロールワイヤ38により解除レバー31aに伝
達されることはなく、従って旋回ロック機構30の作動
に何の影響も与えない。
【0022】上記実施の形態では、旋回支持機構20を
旋回用モータ26により駆動し、旋回台座29に対する
ベースプレート49の進退は進退用モータ46により行
い、ベースプレート49の後退位置付近を除く前進及び
後退と連動して昇降プレート51を下降または上昇させ
るようにすると共に、座席Sを旋回してドア開口部11
を通して下降させるのに先ず必要な旋回ロック機構30
の解除は、下降に先立ち座席Sを前進させるためのベー
スプレート49の前進の最初の動きを利用して行ってお
り、特別な操作を必要としないので、作動スイッチの操
作一つで座席Sを車両の進行方向に向けた前向きで後退
した車両使用状態位置とドア開口部11の外側となる下
降位置との間で昇降させることができ、しかも制御装置
は旋回ロック機構の制御を必要としないので制御系を簡
略化することができる。
【0023】またロック解除機構35を、旋回台座29
に支持された作動部材37と、ベースプレート49に取
り付けられたカム36aと、作動部材37に取り付けら
れカム36aと係合して作動部材を作動させるカムフォ
ロワ36bと、作動部材37の作動を旋回ロック機構3
0に伝達する連動機構38により構成したので、ベース
プレート49の前進による旋回ロック機構30の解除
を、機械的にかつ確実に行うことができる。
【0024】なお、上記実施の形態では、シート進退支
持駆動機構60を設けて座席Sを昇降プレート51に対
し進退させるようにしており、このようにすれば車室が
狭い車両にも本発明を適用することができる。しかし車
室が広い場合には、本発明は座席Sを昇降プレート51
に固定して実施することも可能である。また上記実施の
形態では、旋回台座29の旋回は旋回用モータ26によ
り行っているが、手動により行うようにしてもよく、こ
の場合でもドア開口部11を通して座席Sを昇降させる
際の操作が簡略化されることに変わりはない。また作動
部材37は上記実施の形態のような回動レバーに限ら
ず、平行に移動するものとしてもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、座席を旋回してドア開
口部を通して下降させるのに先ず必要な旋回ロック機構
の解除は、同じく座席を下降させる前に必要なベースプ
レートの前進の最初の動きを利用して行っており、特別
な操作を必要としないので、ドア開口部を通して座席を
下降させる際の操作が簡略化される。
【0026】ロック解除機構を、旋回台座に支持された
作動部材と、ベースプレートに取り付けられたカムと、
作動部材に取り付けられカムと係合して作動部材を作動
させるカムフォロワと、作動部材の作動を旋回ロック機
構に伝達する連動機構よりなるものとすれば、ベースプ
レートによる旋回ロック機構の解除を、機械的にかつ確
実に行うことができる。
【0027】また、旋回支持機構を駆動する旋回用モー
タと、旋回台座に対しベースプレートを進退させる進退
用モータを更に備えたものとし、昇降機構はベースプレ
ートの前進及び後退と連動して昇降プレートを下降また
は上昇させるようにしたものによれば、旋回用モータと
進退用モータの作動を制御するだけで、座席を車両の進
行方向に向けた前向きで後退した車両使用状態位置とド
ア開口部の外側となる下降位置との間で往復移動させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による車両における座席の旋回・昇降
装置の一実施形態を示す側面図である。
【図2】 図1の2−2断面図である。
【図3】 図1の3−3断面図である。
【図4】 図1に示す実施形態の全体的作動説明図であ
る。
【図5】 図4の一部における平面図である。
【図6】 座席の旋回・昇降装置を備えた車両の全体構
造を示す平面図である。
【符号の説明】
10…車体、11…ドア開口部、13…フロア、20…
旋回支持機構、29…旋回台座、30…旋回ロック機
構、35…ロック解除機構、36a…カム、36b…カ
ムフォロワ、37…作動部材(回動レバー)、38…連
動機構(コントロールワイヤ)、49…ベースプレー
ト、50…昇降機構、51…昇降プレート、52…上部
リンクアーム、53…下部リンクアーム、S…座席。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60N 2/16 B60N 2/16 B66F 7/06 B66F 7/06 B (72)発明者 藤森 隆 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内 Fターム(参考) 3B087 BA07 BA15 BA19 BB14 BB21 BC19 3B091 GA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のフロア上に設けられる座席を車両
    の進行方向に向けた前向位置とドア開口部に向けた旋回
    位置との間で旋回可能に支持する旋回支持機構と、前記
    前向位置において前記座席の旋回をロックする旋回ロッ
    ク機構と、前記旋回位置において前記座席を前記ドア開
    口部を通して昇降させる昇降機構を備えてなる車両にお
    ける座席の旋回・昇降装置において、 前記昇降機構は、前記座席の前後方向に進退可能となる
    ように前記旋回支持機構により支持されたベースプレー
    トと、このベースプレートの上部及び下部に基端部が前
    記前後方向と直交する水平軸線回りに回動可能に連結さ
    れてそれぞれ前方に伸びる上部及び下部リンクアーム
    と、前記両リンクアームの先端部に回動可能に連結され
    て前記座席を支持する昇降プレートよりなる四節リンク
    機構を備え、 前記座席の前記前向位置において前記ベースプレートの
    前進と連動して前記旋回ロック機構によるロックを解除
    するロック解除機構を更に備えたことを特徴とする車両
    における座席の旋回・昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック解除機構は、前記旋回支持機
    構により支持された旋回台座に作動可能に支持された作
    動部材と、前記旋回台座に前記前後方向に進退可能に案
    内支持された前記ベースプレートに取り付けられたカム
    と、前記作動部材に取り付けられ前記ベースプレートが
    後退位置から前進を開始した直後に前記カムと係合して
    同作動部材を作動させるカムフォロワと、前記作動部材
    の作動を前記旋回ロック機構に伝達して同旋回ロック機
    構によるロックを解除する連動機構よりなることを特徴
    とする請求項1に記載の車両における座席の旋回・昇降
    装置。
  3. 【請求項3】 前記旋回支持機構を駆動する旋回用モー
    タと、前記旋回台座に対し前記ベースプレートを進退さ
    せる進退用モータを更に備え、前記昇降機構は前記ベー
    スプレートの前進及び後退と連動して前記昇降プレート
    を下降または上昇させることを特徴とする請求項2に記
    載の車両における座席の旋回・昇降装置。
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