JP2002029294A - 旋回及びシフト移動可能な車両用シート装置 - Google Patents

旋回及びシフト移動可能な車両用シート装置

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JP2002029294A
JP2002029294A JP2000275588A JP2000275588A JP2002029294A JP 2002029294 A JP2002029294 A JP 2002029294A JP 2000275588 A JP2000275588 A JP 2000275588A JP 2000275588 A JP2000275588 A JP 2000275588A JP 2002029294 A JP2002029294 A JP 2002029294A
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Japan
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seat
movable
vehicle
turning
moving
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JP2000275588A
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English (en)
Inventor
Hidenori Yamauchi
秀範 山内
Toshihiko Nonoyama
敏彦 野々山
Kazufumi Kumazaki
和文 熊崎
Tomokazu Hirano
智一 平野
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Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両用シートの一部を分割して形成した移動シ
ートをそのシートクッションが水平となるように姿勢変
換して通常位置と乗降位置との間で移動することにより
身体弱者のシート上への乗込みを容易にする。 【解決手段】横方向に延在する前側及び後側案内レール
にサイドスライド部材を横方向にシフト移動可能に装架
し、上面に移動シートが取付けられた回転テーブルをサ
イドスライド部材に回転自在に支承し、後側案内レール
を前側案内レールに対し相対的に上昇して回転テーブル
の回転中心をフロアに垂直にし、且つ移動シートのシー
トクッションの上面をフロアと略平行にした状態でサイ
ドスライド部材を車両ドア側に横方向にシフト移動し、
このシフト移動に連動して回転テーブルを移動シートの
正面が車両の横方向外側を向くまで旋回移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老人、身体障害者
等身体弱者の車両に対する乗降を容易にするための旋回
及びシフト移動可能な車両用シート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】身体弱者にとって、車両に乗ったり車両
から降りたりすることは必ずしも容易なことではない。
この対策として、シートを通常位置と乗降が容易な横方
向外側向き位置との間で旋回しながら横方向にシフト移
動可能とした車両用シート装置が、例えば特開平10−
329591号公報にて提案されている。当該車両用シ
ート装置では、同公報の図10に示されているように、
シートを90度旋回して横方向にシフト移動したとき、
シートがリヤピラー等と干渉するのを避けるために、シ
ートを先ず前方にシフトしてから90度旋回し、シート
の前部が車両外部に突き出るまで横方向にシフト移動し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、車両用シート
のシートクッションは後側が低くなるように傾斜してい
る。従って、このようなシートの前部を車両の外部に突
き出すだけでは、シートクッションの後方への傾斜のた
めに、身体弱者が車椅子等からシート伝いに車両用シー
トに乗込むことが困難であった。また、高級乗用車の後
部座席のようなデラックスなシートでは、大きなシート
全体を移動させることは不可能であった。
【0004】従って、本発明の目的は、車両用シートの
一部を分割して移動シートを形成し、この移動シートを
シートクッション上面が水平となるように姿勢変換して
通常位置と乗降位置との間で移動することにより身体弱
者のシート上への乗込みを容易にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、シートク
ッション及びシートバックからなる車両用シートを移動
シートクッション及び移動シートバックからなる移動シ
ートと残部シートクッション及び残部シートバックから
なる残部シートとに分割し、該移動シートを残部移動シ
ートと整列する通常位置と乗降が容易な横方向外側向き
で且つ車両ドア側にシフトした乗降位置との間で移動可
能とする旋回及びシフト移動可能な車両用シート装置に
して、前記移動シートの前側下方及び後側下方において
互いに平行に横方向に延在する前側及び後側案内レール
と、該前側及び後側案内レール間に横方向にシフト移動
可能に装架されたサイドスライド部材と、該サイドスラ
イド部材上に回転可能に支承され上面に前記移動シート
が装架された回転テーブルと、該回転テーブルの回転中
心がフロアと垂直となり、前記移動シートクッションが
前記フロアと略平行となるように前記後側案内レールを
前側案内レールに対して相対的に上下移動させる昇降装
置と、前記サイドスライド部材を横シフト移動させる横
シフト装置と、前記回転テーブルを旋回移動させる旋回
装置とを備えたことである。
【0006】請求項2に記載の発明の構成上の特徴は、
シートクッション及びシートバックからなる車両用シー
トを移動シートクッション及び移動シートバックからな
る移動シートと残部シートクッション及び残部シートバ
ックからなる残部シートとに分割し、該移動シートを残
部移動シートと整列する通常位置と乗降が容易な横方向
外側向きで且つ車両ドア側にシフトした乗降位置との間
で移動可能とする旋回及びシフト移動可能な車両用シー
ト装置にして、前記移動シートの前側下方においてシー
ト取付面に固定され横方向に延在する前側案内レール
と、前記移動シートの後側下方で前記シート取付面に上
下方向に平行移動可能に装架され前記前側案内レールと
平行に延在する後側案内レールと、前記前側及び後側案
内レール間に横方向にシフト移動可能に装架されたサイ
ドスライド部材と、前記サイドスライド部材上に回転可
能に支承され上面に前記移動シートが装架された回転テ
ーブルと、該回転テーブルの回転中心がフロアと垂直と
なり、前記移動シートクッションが前記フロアと略平行
となるように前記後側案内レールを上下移動させる昇降
装置と、前記サイドスライド部材を横シフト移動させる
横シフト装置と、前記回転テーブルを旋回移動させる旋
回装置とを備えたことである。
【0007】請求項3に記載の発明の構成上の特徴は、
シートクッションと、シート取付面から上方に延在する
バックパネルに支持されるシートバックとからなる車両
用シートを移動シートクッション及び移動シートバック
からなる移動シートと残部シートクッション及び残部シ
ートバックからなる残部シートとに分割し、該移動シー
トを残部移動シートと整列する通常位置と乗降が容易な
横方向外側向きで且つ車両ドア側にシフトした乗降位置
との間で移動可能とする旋回及びシフト移動可能な車両
用シート装置にして、前端部が前記移動シートの前側下
方においてシート取付面に回動可能に支承され前記シー
ト取付面に沿って前記バックパネル近傍まで延在するチ
ルト台座と、該チルト台座に固定され互いに平行に横方
向に延在する前側及び後側案内レールと、該前側及び後
側案内レールに横方向にシフト移動可能に装架されたサ
イドスライド部材と、該サイドスライド部材に回転可能
に支承され上面に前記移動シートが装架された回転テー
ブルと、前記チルト台座後端部を上下移動させるために
前記バックパネルに取付けられた昇降装置と、前記サイ
ドスライド部材を横シフト移動させるために前記チルト
台座上に取付けられた横シフト装置と、前記回転テーブ
ルを旋回移動させる旋回装置とを備えたことである。
【0008】請求項4に記載の発明の構成上の特徴は、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の旋回及びシフ
ト移動可能な車両用シート装置において、前記旋回装置
は、前記サイドスライド部材の横シフト移動にメカニカ
ルに連動して前記回転テーブルを前記正面位置と前記旋
回位置との間で旋回移動させることである。
【0009】請求項5に記載の発明の構成上の特徴は、
請求項1乃至3に記載の旋回及びシフト移動可能な車両
用シート装置において、前記旋回装置が前記回転テーブ
ルの回転中心から偏心した位置に一体的に設けられた係
合部及び前記チルト台座の一方に設けられたフォロア及
び他方に設けられ該フォロアと係合する係合溝とで構成
されたことである。
【0010】請求項6に記載の発明の構成上の特徴は、
請求項3に記載の旋回及びシフト移動可能な車両用シー
ト装置において、前記昇降装置を前記バックパネルに昇
降駆動装置により上下移動されるように装架された昇降
部材と、上端部を該昇降部材に、下端部を前記チルト台
座の後端部に夫々回動可能に連結されたチルトリンクと
で構成したことである。
【0011】請求項7に記載の発明の構成上の特徴は、
請求項1又は請求項6に記載の旋回及びシフト移動可能
な車両用シート装置において、前記サイドスライド部材
が横シフト位置に移動され前記回転テーブルが前記旋回
位置に旋回されたとき、前記移動シートを該移動シート
の前部が車両外部に突き出る前進位置と後退位置との間
でシフト移動させる進退シフト装置を前記回転テーブル
上に設けたことである。
【0012】請求項8に記載の発明の構成上の特徴は、
請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の旋回及びシフ
ト移動可能な車両用シート装置において、前記旋回テー
ブルが旋回位置に旋回したとき前記移動シートの正面が
最大角度開いた車両ドアと平行な方向で外側を向くこと
である。
【0013】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、シートクッション及びシートバッ
クからなる車両用シートを移動シートクッション及び移
動シートバックからなる移動シートと残部シートクッシ
ョン及び残部シートバックからなる残部シートとに分割
し、該移動シートを残部移動シートと整列する通常位置
と乗降が容易な横方向外側向きで且つ車両ドア側にシフ
トした乗降位置との間で移動可能とする旋回及びシフト
移動可能な車両用シート装置にして、移動シートの下方
において横方向に互いに平行に延在する前側及び後側案
内レールを設け、前側及び後側案内レール間にサイドス
ライド部材を横方向にシフト移動可能に装架し、上面に
移動シートを装架した回転テーブルをサイドスライド部
材上に回転可能に支承し、サイドスライド部材を横シフ
ト移動させ、回転テーブルの回転中心がフロアと垂直に
なり、移動シートクッションがフロアと略平行となるよ
うに後側案内レールを前側案内レールに対し相対的上下
移動させ、回転テーブルを旋回移動させるようにしたの
で、移動シートクッションをフロアと略平行にして車両
ドア近傍に位置することができ、身体弱者が車椅子等か
らシート伝いに車両用シートに容易に乗込むことができ
る。また、大きなシートの一部を分割して移動シートと
したので、高級乗用車の後部座席のようなデラックスな
シートにも身体弱者が容易に乗込むことができる。移動
シートを装架するサイドスライド部材の後側を上昇させ
ることにより移動シートクッションがフロアと略平行に
なるとともに移動シートの回転中心がフロアと垂直とな
るようにしたので、移動シートを前方にシフトする特別
の装置を設けることなく、移動シートがリヤピラー等と
干渉することを回避することができる。
【0014】上記のように構成した請求項2に係る発明
においては、シートクッション及びシートバックからな
る車両用シートを移動シートクッション及び移動シート
バックからなる移動シートと残部シートクッション及び
残部シートバックからなる残部シートとに分割し、該移
動シートを残部移動シートと整列する通常位置と乗降が
容易な横方向外側向きで且つ車両ドア側にシフトした乗
降位置との間で移動可能とする旋回及びシフト移動可能
な車両用シート装置にして、横方向に延在する前側案内
レールをシート取付面に固定し、前側案内レールと平行
な後側案内レールをシート取付面に上下方向に移動可能
に装架し、前側及び後側案内レール間にサイドスライド
部材を横方向にシフト移動可能に装架し、上面に移動シ
ートを装架した回転テーブルをサイドスライド部材上に
回転可能に支承し、サイドスライド部材を横シフト移動
させ、回転テーブルの回転中心がフロアと垂直になり、
移動シートクッションがフロアと略平行となるように後
側案内レールを上下移動させ、回転テーブルを旋回移動
させるようにしたので、請求項1に記載の発明の効果に
加え、簡単な構造で後側の案内レールを前側のレールに
対し相対的に上下動させることができる。
【0015】上記のように構成した請求項3に係る発明
においては、シートクッションと、シート取付面から上
方に延在するバックパネルに支持されるシートバックと
からなる車両用シートを移動シートクッション及び移動
シートバックからなる移動シートと残部シートクッショ
ン及び残部シートバックからなる残部シートとに分割
し、該移動シートを残部移動シートと整列する通常位置
と乗降が容易な横方向外側向きで且つ車両ドア側にシフ
トした乗降位置との間で移動可能とする旋回及びシフト
移動可能な車両用シート装置にして、前端部が前記移動
シートの前側下方においてシート取付面に回動可能に支
承されシート取付面に沿ってバックパネル近傍まで延在
するチルト台座に互いに平行に横方向に延在する前側及
び後側案内レールを固定し、該前側及び後側案内レール
にサイドスライド部材を横方向にシフト移動可能に装架
し、該サイドスライド部材に移動シートを装架した回転
テーブルを回転可能に支承し、チルト台座の後端部をバ
ックパネルに取付けた昇降装置により上下移移動させ、
チルト台座上に取付けた横シフト装置によりサイドスラ
イド部材を横シフト移動させ、旋回装置により回転テー
ブルを旋回移動させるようにしたので、請求項1に記載
の発明の効果に加え、昇降装置をバックパネルに取付
け、横シフト装置をチルト台座上に取付けたことによ
り、移動シートを通常位置と乗降位置との間で移動させ
る構成部分の厚さを薄くでき、その分だけ移動シートク
ッションを厚くしてシートの座り心地を向上することが
できる。上記のように構成した請求項4に係る発明にお
いては、サイドスライド部材の横シフト移動にメカニカ
ルに連動して前記移動シートが取付けられた回転テーブ
ルを正面位置と旋回位置との間で旋回移動させるように
したので、簡単な構造で確実に回転テーブルを旋回させ
ることができる。
【0016】上記のように構成した請求項5に係る発明
においては、回転テーブルの回転中心から偏心した位置
に一体的に設けられた係合部及び前記チルト台座の一方
に設けられたフォロアと他方に設けられた係合溝との係
合により、サイドスライド部材の横シフト移動に連動し
て前記移動シートが取付けられた回転テーブルが旋回移
動するようにしたので、係合部の偏心量と係合溝の長さ
を変更するだけで横シフト量に対する回転テーブルの旋
回角を容易に変更することができる構造簡単で、他車種
への応用も容易な旋回装置を安価に提供することができ
る。
【0017】上記のように構成した請求項6に係る発明
においては、バックパネルに昇降部材を昇降駆動装置に
より上下動されるように装架し、チルトリンクの上端部
を昇降部材に、下端部をチルト台座の後端部に回動可能
に連結してチルト台座の後端部を上下移動するようにし
たので、移動シートを通常位置と乗降位置との間で移動
させる構成部分の厚さを薄くでき、その分だけ移動シー
トクッションを厚くしてシートの座り心地を向上するこ
とができる。
【0018】上記のように構成した請求項7に係る発明
においては、サイドスライド部材が横シフト位置に移動
され回転テーブルが旋回位置に旋回されたとき、移動シ
ートを該移動シートの前部が車両外部に突き出る前進位
置と後退位置との間でシフト移動させる進退シフト装置
を回転テーブル上に設けたので、車両外部に突き出た移
動シートの前部への車椅子等の接近性がよく、身体弱者
が車両用シートに乗込むことが極めて容易となる。
【0019】上記のように構成した請求項8に係る発明
においては、旋回テーブルが旋回位置に旋回したとき移
動シートの正面が最大角度開いた車両ドアと平行な方向
で外側を向くようにしたので、車両ドアが邪魔になるこ
とがなく、車椅子等が移動シートの前部に良好に接近す
ることができ、身体弱者が車両用シートに極めて容易に
乗込むことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1、図2において、10は車両
11の後部座席用のシートで、シート取付面24上に取
付けられるシートクッション12及びシート取付面24
から上方に延在するバックパネル39に支持されるシー
トバック13で構成されている。この車両用シート10
は、中央部分を移動シートクッション14及び移動シー
トバック15からなる移動シート16に分割されてい
る。車両用シート10の移動シート16を除いた部分
は、残部シートクッション17及び残部シートバック1
8からなる残部シート19をなす。移動シート16は、
残部シート19と整列して一つの後部座席を形成する通
常位置と、身体弱者の乗降が用意なように車両ドア側に
シフトし、且つ車両11の横方向外側を向くように回動
された乗降位置との間で移動可能となっている。20は
移動シートクッション14の前面に取付けられたフート
レストで、フートレスト20の足置き台21は移動シー
ト16が通常位置にあるとき下方に倒されている。
【0021】移動シート16を通常位置と乗降位置との
間で移動させる構成の第1の実施形態について説明す
る。図2,3に示すように、移動シート16の前側下方
には、車両11の横方向に延在する前側案内レール25
がフロア23に設けられたシート取付面24に固定され
ている。移動シート16の後側下方には、前側案内レー
ル25と平行に延在する後側案内レール26がシート取
付面24に上下方向に平行移動可能に装架されている。
前側及び後側案内レール25,26は断面コの字形状を
なし、対向する内側の面に案内溝45,46として横方
向に延在する凹部が形成されている。ここにおいて、車
両11が水平な地面に停車している状態を想定して位置
関係の説明を行う。従って、フロア23は水平面とな
り、シート取付面24はシートクッション12が後方に
向かって傾斜している角度と略同じ角度だけ後方に傾斜
している。また、車両11の直進走行方向を縦方向と呼
び、水平面内で縦方向と直角な方向を横方向と呼ぶ。
【0022】図3に示すように、後側案内レール26の
両端部背面に対向して一対のガイド28がシート取付面
24に立設され、この一対のガイド28に後側案内レー
ル26の両端部背面に固定されたスライド部材29が夫
々摺動可能に嵌合されている。後側案内レール26の背
面には、スライド部材29の内側において支持部材30
が長手方向に固定され、この支持部材30の両端部下面
に一対の滑り子31が横方向に滑動可能に当接してい
る。各滑り子31は連結リンク38とともにリンク32
の一端に回動可能に枢支されている。各リンク32の他
端はシート取付面24に縦方向軸線の回りに回動可能に
支承され、各リンク32は、連結リンク38とシート取
付面24とで平行リンク機構を構成し、横方向垂直平面
内で揺動可能となっている。一方のリンク32の中央部
分にはナット33が縦方向軸線の回りに回動可能に枢支
され、このナット33に送りネジ34が螺合している。
送りネジ34の一端にモータ35が連結され、このモー
タ35が取付けられるとともに送りネジ34の他端を回
転可能に支承するサポート部材36がシート取付面24
に縦方向軸線の回りに回動可能に支承されている。これ
ら支持部材30、滑り子31、リンク32、ナット3
3、送りネジ34、モータ35及びサポート部材36、
連結リンク38等により後側案内レール26を上下移動
させる昇降装置37が構成されている。
【0023】図2,4において、40は前側及び後側案
内レール25,26間に横方向にシフト移動可能に装架
されたサイドスライド部材としてのサイドスライドテー
ブルで、サイドスライドテーブル40の前側及び後側側
面には各両端部分に夫々一対の支軸41,42が縦方向
に突設されている。支軸41,42には外周が球面のロ
ーラ43,44が自由回転可能に支承され、ローラ4
3,44は前側及び後側案内レール25,26の案内溝
45,46に係入されている。前側案内レール25に形
成された案内溝45の横断面形状は上下面がローラ43
と係合する中凹に形成され、ローラ43延いてはサイド
スライドテーブル40を縦方向の移動を規制して案内し
ている。後側案内レール26に形成された案内溝46の
凹部上下面は平面に形成され、後側案内レール26が昇
降してサイドスライドテーブル40が揺動することによ
る後側案内レール26とローラ44との縦方向の相対変
位を許容する。そして、ローラ43,44は球面形状で
あるので、サイドスライドテーブル40が傾斜すること
による前側及び後側案内レール25,26とローラ4
3,44との係合角度変位を吸収する。
【0024】50はサイドスライドテーブル40を移動
シート16が横方向において通常位置と整列する横原位
置と左リアドア68側にシフトした横シフト位置との間
で横シフト移動させる横シフト装置で、サイドスライド
テーブル40の下面に固定されたナット51、ナット5
1に螺合し横方向に延在する送りネジ52及び送りネジ
52にフレキシブルカップリングを介して連結されたモ
ータ53等で構成されている。モータ53は取付板54
の裏面に固定され、取付板54の前側及び後側側面には
支軸55,56が縦方向に突設されている。支軸55,
56には外周が球面のローラ57,58が自由回転可能
に支承され、ローラ57,58は前側及び後側案内レー
ル25,26の案内溝45,46に係入されている。取
付板54は両側面を前側及び後側案内レール25,26
に固定された規制部材59に当接して横方向の移動を規
制されている。これにより、取付板54は後側案内レー
ル26の昇降によりサイドスライドテーブル40と同期
して揺動するが、横方向の移動を規制されているので、
モータ53の回転により送りネジ52とナット51との
螺合を介してスライドテーブル40は横シフト移動され
る。サイドスライドテーブル40が横シフト移動すると
きに、移動シートクッション14が残部シートクッショ
ン17と干渉するのを避けるために、残部シートクッシ
ョン17の左リアドア68側の部分は前側下面でヒンジ
継手によりシート取付面23に回動可能に枢支され、サ
イドスライドテーブル40が横シフト移動するときヒン
ジ継手を中心に前方に回動して回避されようになってい
る(図5b参照)。
【0025】60は上面に移動シート16が取付けられ
た回転テーブルで、サイドスライドテーブル40上にス
ラストボールベアリング63を介して回転可能に載置さ
れ、サイドスライドテーブル40上に立設された中心軸
61の回りに回転自在にラジアルボールベアリング62
により支承されている。後側案内レール26が上昇位置
にあるとき、中心軸61はフロア23と垂直になり、回
転テーブル60上面に取付けられた移動シート16のシ
ートクッション14の上面はフロアと略平行となり、略
水平状態を維持して回動することができる。そして、後
側案内レール26が上昇位置にあるとき、移動シート1
6の移動シートバック15はサイドスライドテーブル4
0の揺動により上昇し、サイドスライドテーブル40が
横方向にシフト移動しても残部シートバック18と干渉
することはない。
【0026】65は移動シート16が回転方向において
通常位置と同方向を向く正面位置と、乗降位置と同方向
を向く旋回位置との間で回転テーブル60を旋回移動さ
せる旋回装置で、回転テーブル60の下部外周面に設け
られたピニオン66と、後側案内レール26の上面に固
着され、ピニオン66と噛合するラック67とで構成さ
れている。これにより、横シフト装置50によるサイド
スライドテーブル40の横シフト移動にメカニカルに連
動して、即ちピニオン66がラック67に噛合した状態
でラック67の長手方向に往復移動されることにより、
ピニオン66延いては回転テーブル60が正面位置と旋
回位置との間で旋回移動される。回転テーブル60が旋
回位置に旋回されたとき、その上面に取付けられた移動
シート16はその正面が最大角度開いた車両11の左リ
ヤドア68と平行な方向で外側を向く角度(約120
度)だけ回動される。旋回装置としては、サイドスライ
ドテーブル40上にモータを固定し、このモータの出力
軸に固定した歯車をピニオン66に噛合させ、このモー
タにより歯車、ピニオン66を介して回転テーブル60
を正面位置と旋回位置との間で旋回移動してもよい。
【0027】回転テーブル60の上面には、回転テーブ
ル60が正面位置に旋回されたとき縦方向に延在する左
右一対のロアレール71が固着され、各ロアレール71
にアッパレール72が摺動可能に案内され、アッパレー
ル72上に移動シート16が取付けられている。
【0028】75はサイドスライドテーブル40が横シ
フト位置に移動され、回転テーブル60が旋回位置に旋
回されたとき、移動シート16の前部が車両11の外部
に突き出る前進位置と後退位置との間で移動シート16
をシフト移動させる進退シフト装置で、移動シート下面
にアッパレールと平行に固定された送りネジ76と、移
動シート下面に取付けられ送りネジ76を回転駆動する
モータ77と、回転テーブル40に固定され送りネジ7
6と螺合するナット78等から構成されている。
【0029】上記のように構成した実施形態において、
後側案内レール26が下降位置にあり、サイドスライド
テーブル40が横原位置にあり、回転テーブル60が正
面位置にあるとき、移動シート16は、残部シート19
と整列して一つの後部座席用シート10を形成する通常
位置にある(図5a)。このような状態から移動シート
16を乗降位置に移動させるために、先ず、左リアドア
68を開き、残部シートクッション17の左リヤドア6
8側の部分をその前側下面のヒンジ継手を中心に前方に
回動して回避させる。図6に示すように左リアドア68
のアームレスト内に収納してあるコントロールスイッチ
を覆うスライドカバーを開き、アップダウンスイッチ8
0のアップ側80Uを押す。これにより昇降装置37の
モータ35が起動されて送りネジ34とナット33との
螺合を介してリンク32が回動され、後側案内レール2
6は上昇位置に移動される。後側案内レール26が上昇
位置に移動されると、サイドスライドテーブル40は前
側案内レール25とローラ43との係合を中心に略水平
となるまで揺動され、回転テーブル60の中心軸61は
フロア23に垂直となり、移動シートクッション14の
上面は略水平となり、且つサイドスライドテーブル40
が車両横方向にシフト移動しても移動シートバック15
が残部シートバック18と干渉しない状態となる(図5
b)。
【0030】フットレスト20の足置き台21を起こし
て水平にし、シフトスイッチ81の左シフト側81Lを
押すと、モータ53が起動され、送りネジ52とナット
51との螺合を介してサイドスライドテーブル40がシ
フト位置まで左方に横シフト移動される。このサイドス
ライドテーブル40の横シフト移動に連動してピニオン
66がラック67との噛合により回動され、回転テーブ
ル60が旋回位置まで略120度回動される(図5c,
d)。その後、シフトスイッチ81の前シフト側81F
を押すと、モータ77が起動され、送りネジ76とナッ
ト78との螺合を介して移動シート16が前進端までシ
フトされ、乗降位置に移動される(図5d)。この乗降
位置では、移動シート16は前部が車両11の外部に突
き出ており、且つ移動シート16の正面は最大角度開い
た左リヤドア68と平行な方向で外側を向く状態となる
ので、車椅子等の接近性がよく身体弱者が移動シート1
6上に容易に乗り移ることができる。
【0031】身体弱者が移動シート16に着座した後、
シフトスイッチ81の後シフト側81Bを押すと、モー
タ77が逆転され移動シート16が後退位置まで後退さ
れる。次に、シフトスイッチ81の右シフト側81Rを
押すと、モータ53が逆転され、サイドスライドテーブ
ル40が横原位置まで右方に横シフト移動される。この
サイドスライドテーブル40の横シフト移動に連動して
ピニオン66がラック67との噛合により回動され、回
転テーブル60が正面位置まで回動される。アップダウ
ンスイッチ80のダウン側80Dを押すと、モータ35
が逆転され、後側案内レール26が下降位置まで下が
り、移動シート16は残部シート19と整列する通常位
置に復帰する。フットレスト20の足置き台21は、上
方に少し回動してラチェットを外し、下側に回動して倒
しておく。残部シートクッション17の左リアドア68
側の部分をヒンジ継手により後方に回動し元に戻して完
了する。
【0032】上記実施形態では、回転テーブル40上に
移動シート16をアッパレール72及びロアレール71
を介在して前後方向に進退可能に装架しているが、両レ
ール71,72を介在することなく直接取付けるように
してもよい。この場合、移動シート16は、その前部が
車両11の外部に突き出る前進位置に移動されることは
なくなるが、移動シートクッション14は、上面を略水
平にし、正面を最大角度開いた左リヤドア68と平行な
方向で外側を向けて左リアドア68の近傍までシフトさ
れるので、身体弱者が車椅子等から容易に移動シート1
6に乗り移ることができる。
【0033】次に、移動シート16を通常位置と乗降位
置との間で移動させる構成の第2の実施形態について説
明する。図7乃至図9において、85はチルト台座で、
前端部は移動シート16の前側下方においてチルト台座
ブラケット86を介してシート取付面24に回動可能に
支承され、シート取付面24に沿ってバックパネル39
近傍まで後方に向かって延在している。チルト台座85
の前端部上面には車両11の横方向に延在する前側案内
レール87aが固定されている。チルト台座85中央部
上面には前側案内レール87aと平行に延在する後側案
内レール87bの両端部が固定されている。前側及び後
側案内レール87a,87bの内側には、前側及び後側
スライドレール88a,88bが夫々横方向に摺動可能
に支持されている。前側及び後側スライドレール88
a,88b上には、回転テーブル89の外周を回転可能
に支承する環状体90の両側端部が載置、固定されてい
る。回転テーブル89上には移動シート16が装架され
る。前側及び後側スライドレール88a,88b及び環
状体90により、チルト台座85に固定された前側及び
後側案内レール87a,87bに横方向にシフト移動可
能に装架されたサイドスライド部材84が構成されてい
る。
【0034】図8において、91はバックパネル39に
上下方向に固定された取付プレートで、上下方向に延在
する一対のチルト用送りネジ92a,92bが回転可能
に軸承されている。93は取付プレート91の下方に横
方向に固定されたチルト用モータで、両端から突出する
出力軸は、ウオーム、ウォームホイールを介して送りネ
ジ92a,92bに回転連結されている。送りネジ92
a,92bに螺合する送りナット94a,94bは昇降
部材95に固定され、昇降部材95には送りナット94
a,94bの近傍においてヒンジピン96a,96bが
横方向に突設されている。チルト台座85の後部にはチ
ルトリンク97の下端が回動可能に枢着され、チルトリ
ンク97の上端はヒンジピン96a,96bにより昇降
部材95に回動可能に連結されている。チルト用モータ
93、送りネジ92a,92b及び送りナット94a,
94b等により昇降部材95を上下移動させる昇降駆動
装置98が構成されている。そして、昇降駆動装置9
8、昇降部材95及びチルトリンク97により、チルト
台座85の後端部を回転テーブル89の回転中心がフロ
ア23と垂直となり、移動シートクッション14がフロ
ア23と略平行となり、且つサイドスライド部材84が
横方向にシフト移動しても移動シートバック15が残部
シートバック18と干渉しない上昇位置と移動シート1
6が上下方向において通常位置と整列する下降位置との
間でチルト台座85後端部を上下移動させるためにバッ
クパネル39に取付けられた昇降装置99が構成されて
いる。
【0035】100は前側及び後側スライドレール88
a,88bに車両内側の端部下面において固定された連
結部材で、後側案内レール87bの中央部とチルト台座
85上面との間に形成された空隙を貫通して後側案内レ
ール87bより後方に延在している。101はチルト台
座85上に後側固定レール87bの後方で平行に回転可
能に軸承された送りネジで、連結部材100の先端部に
固定された送りナット102と螺合している。送りネジ
101はチルト台座85上に固定されたモータ103に
よりウォーム、ウォームホイール機構を介して回転駆動
されるようになっている。案内レール87a,87b、
スライドレール88a,88b連結部材100、送りネ
ジ101、送りナット102及びモータ103等によ
り、サイドスライド部材84を移動シート16が横方向
において通常位置と整列する横原位置と車両ドア側にシ
フトした横シフト位置との間で横シフト移動させる横シ
フト装置104が構成されている。
【0036】105は回転テーブル89の下面に固定さ
れた旋回アームで、先端部がスライドレール88bの下
方を旋回するように下方に垂下して水平方向に屈曲して
いる。旋回アーム105の先端部には回転テーブル89
の回転中心と平行に偏心してフォロアローラ106が自
由回転可能に支障されている。チルト台座85には、移
動シート16の横原位置と横シフト位置との中央で、回
転テーブル89の回転中心から後方に偏位した位置にお
いて係合溝107が縦方向に設けられ、該係合溝107
にフォロアローラ106が係合している。なお、旋回ア
ーム105の先端部に係合溝を設け、チルト台座85に
該係合溝と係合するフォロアローラを前記横原位置と横
シフト位置との中央で、回転テーブル89の回転中心か
ら後方に偏位した位置において上方に突設するようにし
てもよい。旋回アーム105、フォロアローラ106及
び係合溝107等により、移動シート16が回転方向に
おいて通常位置と同方向を向く正面位置と乗降位置と同
方向を向く旋回位置との間で回転テーブル89を旋回移
動させる旋回装置108が構成されている。
【0037】図9に示すように、回転テーブル89上に
は、回転台座110が固定され、この回転台座110上
には、回転テーブル89が正面位置に旋回されたとき縦
方向に延在する左右一対の案内レール111a,111
bが固着され、各案内レール111a,111bにスラ
イドレール112a,112bが摺動可能に案内され、
スライドレール112a,112b上に移動シート16
が取付けられている。移動シート16の下面には、スラ
イドレール112a,112bと平行に延在する送りネ
ジ113及び送りネジ113を回転駆動するモータ11
4が固定されている。回転台座110上には、送りネジ
113と螺合するナット115が固定されている。移動
シート16の前方下面にはフットレスト116が取付け
られている。案内レール111a,111b、スライド
レール112a,112b、送りネジ113、送りナッ
ト115及びモータ114等により、サイドスライド部
材84が横シフト位置に移動され回転テーブル89が旋
回位置に旋回されたとき、移動シート16を該移動シー
ト16の前部が車両外部に突き出る前進位置と後退位置
との間でシフト移動させる進退シフト装置117が構成
されている。
【0038】上記のように構成した第2の実施形態にお
いて、チルト台座85の後端部が下降位置にあり、サイ
ドスライド部材84が横原位置にあり、回転テーブル8
9が正面位置にあるとき、移動シート16は、残部シー
ト19と整列して一つの後部座席用シート10を形成す
る通常位置にある。このような状態から移動シート16
を乗降位置に移動する作動は、第1の実施形態と殆ど同
じであるので、相違する作動についてのみ説明する。ア
ップダウンスイッチ80のアップ側80Uを押すと、昇
降装置99のモータ93が起動されて送りネジ92a,
92bとナット94a,94bとの螺合を介して昇降部
材95は上昇位置に移動され、ヒンジピン96a,96
b、チルトリンク97を介してチルト台座85の後端部
が上昇位置に移動される。これにより後側案内レール8
7bが前側案内レール87aに対して相対的に上昇さ
れ、サイドスライド部材84は前側及び後側スライドレ
ール88a,88bが略水平となるまで揺動され、回転
テーブル89の回転中心はフロア23に垂直となり、移
動シートクッション14の上面は略水平となり、且つサ
イドスライド部材84が車両横方向にシフト移動しても
移動シートバック15が残部シートバック18と干渉し
ない状態となる。
【0039】フットレスト116の足置き台を起こして
水平にし、シフトスイッチ81の左シフト側81Lを押
すと、モータ103が起動され、送りネジ101と送り
ナット102との螺合を介してサイドスライド部材84
がシフト位置まで左方に横シフト移動される。このサイ
ドスライド部材84の横シフト移動に連動して旋回アー
ム105がフォロアローラ106と係合溝107との係
合により回動され、回転テーブル89が旋回位置まで略
120度回動される。その後、シフトスイッチ81の前
シフト側81Fを押すと、モータ114が起動され、送
りネジ113とナット115との螺合を介して移動シー
ト16が前進端までシフトされ、乗降位置に移動され
る。
【0040】身体弱者が移動シート16に着座した後、
シフトスイッチ81の後シフト側81Bを押すと、モー
タ114が逆転され移動シート16が後退位置まで後退
される。次に、シフトスイッチ81の右シフト側81R
を押すと、モータ103が逆転され、サイドスライド部
材84が横原位置まで右方に横シフト移動される。この
サイドスライド部材84の横シフト移動に連動して旋回
アーム105がフォロアローラ106と係合溝107と
の係合により回動され、回転テーブル89が正面位置ま
で回動される。アップダウンスイッチ80のダウン側8
0Dを押すと、モータ93が逆転され、チルト台座85
の後端部が下降位置まで下がり、移動シート16は残部
シート19と整列する通常位置に復帰する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る旋回及びシフト移動可能な車両用
シート装置の一例を示す概略的斜視図である。
【図2】同装置の移動シート部分の側面断面図である。
【図3】同装置の後案内レール部分の背面図である。
【図4】同装置のサイドスライドテーブル部分の平面図
である。
【図5】同装置の作動状態を順次示す図である。
【図6】同装置のコントロールスイッチを示す図であ
る。
【図7】横シフト装置及び旋回装置の第2の実施形態を
示す平面図である。
【図8】昇降装置、横シフト装置及び旋回装置の構成部
品を示す斜視図である。
【図9】移動シートの進退シフト装置の構成部品を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10…後部座席用シート、11…車両、12…シートク
ッション、13…シートバック、14…移動シートクッ
ション、15…移動シートバック、16…移動シート、
17…残部シートクッション、18…残部シートバッ
ク、19…残部シート、23…フロア、24…シート取
付面、25,87a…前側案内レール、26,87b…
後側案内レール、37,99…昇降装置、39…バック
パネル、40…サイドスライドテーブル(サイドスライ
ド部材)、50,104…横シフト装置、60,89…
回転テーブル、61…中心軸、65,108…旋回装
置、68…左リヤドア(車両ドア)、75,117…進
退シフト装置、71…ロアレール、72…アッパレー
ル、84…サイドスライド部材85…チルト台座、97
…チルトリンク、98…昇降駆動装置、107…係合
溝、108…フォロアローラ(フォロア)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊崎 和文 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内 (72)発明者 平野 智一 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内 Fターム(参考) 3B087 AA02 BA02 BA08 BB12 BC18 CA01 CA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッション及びシートバックから
    なる車両用シートを移動シートクッション及び移動シー
    トバックからなる移動シートと残部シートクッション及
    び残部シートバックからなる残部シートとに分割し、該
    移動シートを残部移動シートと整列する通常位置と乗降
    が容易な横方向外側向きで且つ車両ドア側にシフトした
    乗降位置との間で移動可能とする旋回及びシフト移動可
    能な車両用シート装置にして、前記移動シートの前側下
    方及び後側下方において互いに平行に横方向に延在する
    前側及び後側案内レールと、該前側及び後側案内レール
    間に横方向にシフト移動可能に装架されたサイドスライ
    ド部材と、該サイドスライド部材上に回転可能に支承さ
    れ上面に前記移動シートが装架された回転テーブルと、
    該回転テーブルの回転中心がフロアと垂直となり、前記
    移動シートクッションが前記フロアと略平行となるよう
    に前記後側案内レールを前側案内レールに対して相対的
    に上下移動させる昇降装置と、前記サイドスライド部材
    を横シフト移動させる横シフト装置と、前記回転テーブ
    ルを旋回移動させる旋回装置とを備えたことを特徴とす
    る旋回及びシフト移動可能な車両用シート装置。
  2. 【請求項2】 シートクッション及びシートバックから
    なる車両用シートを移動シートクッション及び移動シー
    トバックからなる移動シートと残部シートクッション及
    び残部シートバックからなる残部シートとに分割し、該
    移動シートを残部移動シートと整列する通常位置と乗降
    が容易な横方向外側向きで且つ車両ドア側にシフトした
    乗降位置との間で移動可能とする旋回及びシフト移動可
    能な車両用シート装置にして、前記移動シートの前側下
    方においてシート取付面に固定され横方向に延在する前
    側案内レールと、前記移動シートの後側下方で前記シー
    ト取付面に上下方向に平行移動可能に装架され前記前側
    案内レールと平行に延在する後側案内レールと、前記前
    側及び後側案内レール間に横方向にシフト移動可能に装
    架されたサイドスライド部材と、前記サイドスライド部
    材上に回転可能に支承され上面に前記移動シートが装架
    された回転テーブルと、該回転テーブルの回転中心がフ
    ロアと垂直となり、前記移動シートクッションが前記フ
    ロアと略平行となるように前記後側案内レールを上下移
    動させる昇降装置と、前記サイドスライド部材を横シフ
    ト移動させる横シフト装置と、前記回転テーブルを旋回
    移動させる旋回装置とを備えたことを特徴とする旋回及
    びシフト移動可能な車両用シート装置。
  3. 【請求項3】 シートクッションと、シート取付面から
    上方に延在するバックパネルに支持されるシートバック
    とからなる車両用シートを移動シートクッション及び移
    動シートバックからなる移動シートと残部シートクッシ
    ョン及び残部シートバックからなる残部シートとに分割
    し、該移動シートを残部移動シートと整列する通常位置
    と乗降が容易な横方向外側向きで且つ車両ドア側にシフ
    トした乗降位置との間で移動可能とする旋回及びシフト
    移動可能な車両用シート装置にして、前端部が前記移動
    シートの前側下方においてシート取付面に回動可能に支
    承され前記シート取付面に沿って前記バックパネル近傍
    まで延在するチルト台座と、該チルト台座に固定され互
    いに平行に横方向に延在する前側及び後側案内レール
    と、該前側及び後側案内レールに横方向にシフト移動可
    能に装架されたサイドスライド部材と、該サイドスライ
    ド部材に回転可能に支承され上面に前記移動シートが装
    架された回転テーブルと、前記チルト台座後端部を上下
    移動させるために前記バックパネルに取付けられた昇降
    装置と、前記サイドスライド部材を横シフト移動させる
    ために前記チルト台座上に取付けられた横シフト装置
    と、前記回転テーブルを旋回移動させる旋回装置とを備
    えたことを特徴とする旋回及びシフト移動可能な車両用
    シート装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の旋回及びシフト移動可能な車両用シート装置におい
    て、前記旋回装置は、前記サイドスライド部材の横シフ
    ト移動にメカニカルに連動して前記回転テーブルを前記
    正面位置と前記旋回位置との間で旋回移動させることを
    特徴とする旋回及びシフト移動可能な車両用シート装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3に記載の旋回及びシフト
    移動可能な車両用シート装置において、前記旋回装置が
    前記回転テーブルの回転中心から偏心した位置に一体的
    に設けられた係合部及び前記チルト台座の一方に設けら
    れたフォロア及び他方に設けられ該フォロアと係合する
    係合溝とで構成されたことを特徴とする旋回及びシフト
    移動可能な車両用シート装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の旋回及びシフト移動可
    能な車両用シート装置において、前記昇降装置を前記バ
    ックパネルに昇降駆動装置により上下移動されるように
    装架された昇降部材と、上端部を該昇降部材に、下端部
    を前記チルト台座の後端部に夫々回動可能に連結された
    チルトリンクとで構成したことを特徴とする
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項6に記載の旋回及び
    シフト移動可能な車両用シート装置において、前記サイ
    ドスライド部材が横シフト位置に移動され前記回転テー
    ブルが前記旋回位置に旋回されたとき、前記移動シート
    を該移動シートの前部が車両外部に突き出る前進位置と
    後退位置との間でシフト移動させる進退シフト装置を前
    記回転テーブル上に設けたことを特徴とする旋回及びシ
    フト移動可能な車両用シート装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の
    旋回及びシフト移動可能な車両用シート装置において、
    前記旋回テーブルが旋回位置に旋回したとき前記移動シ
    ートの正面が最大角度開いた車両ドアと平行な方向で外
    側を向くことを特徴とする旋回及びシフト移動可能な車
    両用シート装置。
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