JP4082110B2 - 座席の方向転換機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、座席の方向転換機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、身障者等の乗降性の向上を図る目的として、車室内での向き換え動作を行うことが出来る車両用シートが提案されている。この種の車両用シートにおいては、単に車室内で回動動作を行うのみでは、車体の大きさ・形状によっては回動動作中に座席がドア或いはセンターピラーと干渉してしまうという問題があった。
【0003】
そこで、特に向き換え動作の初期段階にはシートの回動動作のみがなされ、その後に回動動作と連動してシートが車体の前進方向に移動するものが検討され、その一例が、特開平10―329591号公報に開示されている。このものは、座席に回動動作を行わせる回動機構2及び座席1に車体の前後方向へのスライド動作を行わせるスライド機構(図示せず)、及び回動動作とスライド動作を連動させる連動機構3から構成されている。このうち、連動機構はスライド機構側に設けられたラック4と、回動機構側に設けられたピニオンギヤ5とから構成されている。図11に示すように、ピニオンギヤ5はその一部が欠歯しており、座席1が車体の前方を向いた位置では、ラック4とピニオンギヤ5が噛み合っていない。しかし、座席1が回動してゆくと、やがてラック4とピニオンギヤ5が噛合し、それ以降は回動動作と複合してスライド動作がなされるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記構造によると、ラック4とピニオンギヤ5は常時噛み合うものではなく、噛合していない時は、回動機構及びスライド機構はいずれも動きうる。そのため、座席1の回動動作のみが行われる時に操作を誤まるとスライド動作がなされてしまう。その結果、座席1はドア等に干渉して円滑に向き換え動作を行うことができない。そこで、円滑に向き換え動作を行うには、連動機構3に加えてスライド機構側にロック手段を設けて回転動作のみが行われている時に、スライド動作を禁止する必要があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、座席1に対し円滑な向き換え動作を行わせた上で、構造が機構的に簡素化された座席の方向転換機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、車両のフロアパネルに対して取り付けられたベース板と、このベース板に対し車体の前後方向にスライド可能に取付けられたスライドパネルとからなるスライド機構と、前記スライドパネルに対して取付けられた固定盤と、この固定盤に対して回動可能に取付けられた回動盤を含み、かつ座席を支持可能とする回動台座とからなる回動機構と、前記スライド機構と前記回動機構との間に介在された連動機構とを備えてなるとともに、前記座席に対し前記回動動作のみを行わせる定位置回動動作及びこれに続いて前記回動動作及び前記スライド動作を複合的に行なわせる複合動作を行わせ、当該座席を前記前向位置からドア開口部側を向いた回動位置へ変位させる向き換え動作が可能とされた座席の方向転換機構であって、前記連動機構は前記ベース板或いは前記回転台座のいずれか一方側に設けられたガイドピンと、他方側に設けられたガイド部材とから構成されるとともに、当該ガイド部材には前記ガイドピンを挿通させ、前記座席に対して前記向き換え動作をさせるような軌道を持ったガイド溝が設けられ、かつ、当該ガイド溝は前記ガイドピンとの嵌め合いによって前記座席に対し前記向き換え動作以外の動作を禁止するよう構成されると共に、前記回動機構の回転中心を通り車両の前後方向に延びるラインを中心線と定義したときに、前記ガイド溝は、弧状をなし、かつその中心が、前記スライドパネルが前記ベース板に対して最後端位置にあるときの前記回動機構の回転中心に整合し、前記座席に前記定位置回動動作を行わせる回動動作許容部と、前記回動動作許容部に連続すると共に、前記中心線に向かって傾斜しつつ車両前方に延びる直線状をなし、前記座席に前記複合動作を行わせる複合動作許容部と、から構成されているところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記回動機構に対する駆動機構は、前記回動台座或いは前記スライドパネルのいずれか一方に設けられ、前記回転盤にたいして同心に配されたセクタギヤと、他方側に設けられるとともに前記セクタギヤに対して噛合するピニオンギヤと、前記ピニオンギヤを回転させるためのモータとから構成されているところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
向き換え動作は座席を回動のみさせる定位置回動動作と、この定位置回動動作に続いて行われるとともに座席に回動動作とスライド動作を複合的に行わせる複合動作とから構成されており、座席は既存の構造物との干渉を回避しながら前向位置から回動位置に変位することが出来る。
ところで、向き換え動作の初期段階では構造物との干渉を回避のため回動動作のみを行う必要があるが、スライド機構40を規制するための手段が講じられていない場合には、操作を誤って回動動作に加えてスライド動作を行ってしまう虞がある。
この点に関し、請求項1の発明によれば、回動機構とスライド機構との間には、ガイドピンとこれを案内するガイド溝とから構成された連動機構が介在されている。このガイド溝はガイドピンに対してガイド溝の軌道に沿った移動のみを許容し、それ以外の変位を拘束するようになっている。すなわち、定置回動動作中は、スライド機構によるスライド動作がガイドピンとガイド溝の嵌め合いによって規制される。従って、誤った動作を行うことなく円滑に向き換え動作を行うことが出来る。また、このようなスライド動作の規制が連動機構によって兼用されているため、装置が機構的に簡素化される。
【0009】
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、モータを駆動させるとピニオンギヤを介して、セクタギヤが回動する。すなわち、回転台座がスライドパネルに対して回動し、座席の向き換え動作が開始される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は本実施形態に適用された普通自動車の助手席半分を示すものであって、車室内には助手席20、及び後席シート12がフロアパネル11上に配置されている。助手席20の側方にはドア開口部13が設けられており、そこにはヒンジを介してドア14が開閉可能に取付けられている。また、ドア開口部13の後方にはセンターピラー17が形成されている。
【0012】
さて、助手席20はシートクッション31、シートバック32、ヘッドレスト33及びフットレスト34からなる座席30と、この座席30に対し車体の進行方向を向いた前向位置(図1に示す位置)とドア開口部13側を向いた回動位置(図3に示す位置)との間を変位させる向き換え動作を行わせる方向転換機構Mとから構成されている。
【0013】
方向転換機構Mは図4に示すように、座席30に対して回動動作を行わせる回動機構50と、座席30に対してスライド動作を行わせるスライド機構40と、スライド機構40と回動機構50との間に介在された連動機構60とから構成されている。
以下、スライド機構40について図4を参照して説明する。
車体のフロアパネル11には平板状をなすベース板41が固定されている。このベース板41には車両の前後方向に一対の固定レール42が平行に設けられており、この両固定レール42の内側には概ね長方形状をなすスライドパネル45に固定された一対の可動レール43がボールを介してスライド可能に取付けられている。また、詳細には後述するが、ベース板41における両固定レール42に挟まれた領域にはガイド部材61が取付けられている。
【0014】
次に回動機構50について説明する。
スライドパネル45上面の中央部寄りの位置にはインナリング(本発明の固定盤に相当する)51が固定されている。一方、平板状をなす回動台座55は座席30を支持可能とされている。この回動台座55の下面側にはアウタリング(本発明の回動盤に相当する)52が取付けられるようになっており、このアウタリング52はインナリング51の外周に対してボールを介して回動可能に取付けられる。かくして、アウタリング52がインナリング51に対して回動すると、回動台座55ひいては座席30が回動する。
また、スライドパネル45には、インナリング51の外周に沿って長孔45Aが設けられている。この長孔45Aは後述するガイドピン65に対する逃がし孔となっており、適度な隙間を持ってガイドピン65を貫通させるようになっている。
【0015】
続いて、回動機構50を駆動させる駆動機構について説明する。
スライドパネル45上には、長孔45Aの更に外周であって、インナリング51と同心をなすセクタギヤ56が配される。このセクタギヤ56の外周には複数の歯部が形成されている。一方、回動台座55側には正逆両方向に回動可能とされたモータ57が取付けられるとともに、その回転軸にはセクタギヤ56の歯部と噛合可能とされたピニオンギヤ58が設けられている。これにて、モータ57が駆動すると、セクタギヤ56とピニオンギヤ58の噛み合いによりインナリング51に対してアウタリング52が回動する。
【0016】
連動機構60はベース板41に取付けられたガイド部材61と、アウタリング52に取付けられたガイドピン65とから構成されており、座席30に以下のような向き換え動作を行わせる。向き換え動作は回動動作のみを行う定置回動動作と、回動動作とスライド動作を複合的に行う複合動作の2つの動作から構成されており、座席30が前向位置から回動位置に変位する場合には定置回動動作が先に行われ、続いて複合動作が行われる。一方、回動位置から前向位置に変位する場合には複合動作が先に行われ、続いて定置回動動作がなされる。
より具体的に説明すると、ガイドピン65はアウタリング52に対して下向きに取付けられるとともに、スライドパネル45の長孔45Aを貫通してベース板41側に突出している。そして、突出した先端部分には縮径された取付け部65Aが形成されており、そこにはベアリング66が嵌着されるようになっている。一方、ガイド部材61にはベアリング66の直径とほぼ同じ幅で形成されたガイド溝62が設けられている。このガイド溝62に対してガイドピン65のベアリング66が嵌め合わされている。
【0017】
ガイド溝62の軌道は図9に示すように、回動動作許容部62Aと複合動作許容部62Bとから構成されている。このうち、回動動作許容部62Aは弧状をなすとともにその中心はスライドパネル45がベース板41に対し最後端位置(図6、7に示す位置)にあるときのインナリング51の中心と整合するようになっている。そのため、ガイドピン65が回動動作許容部62A内にある時には、ガイドピン65が円弧軌道を描くような動作、すなわち回動機構50による回動動作(定位置回動動作)が許容される。換言すれば、この回動動作許容部62Aではガイド溝62との嵌め合いによってガイドピン65は円弧軌道に沿った移動動作以外の動作(ガイドピン65の直進動作等)は規制される。
【0018】
ガイドピン65が回動動作許容部62Aから複合動作許容部62Bに切り替わるタイミングは、次のようになっている。図5に示すように、前向位置から回動位置に至る向き換え動作の初期段階では着座者の足部がドアに対して近接してゆくが、回動が進むとやがてドア14から離間するようになっている。そのため、着座者の足部がドア14に対して最も近接するポイント(図5のPポイント)を通過した後には、座席30のスライド動作を許容するスペースがドア14との間に生じるようになっており、ガイドピン65の切り替えが所定のタイミングでなされる。
【0019】
次に、複合動作許容部62Bは回動動作許容部62Aと連続して形成されるとともに、同図に示すように、車両の前方に向かって延び、かつ、中心線Lに向かって傾斜する直線形状をなす。そのため、アウタリング52が回動機構50を介して回動しガイドピン65が回動動作許容部62Aから複合動作許容部62Bに移動すると、ガイドピン65はアウタリング52と共にインナリング51に対する回動動作を行いながら、複合動作許容部62Bに案内されて前進する。かくして、スライドパネル45がベース板41に対して前進するため、アウタリング52、ひいては回動台座55は回動動作とスライド動作を複合的に行うこととなる(複合動作)。
【0020】
このように定置回動動作に続いて複合動作を行うことで、座席30とセンターピラー17との干渉を回避しながら座席30を更に、車外方向へと方向転換することが出来る。すなわち、座席30が前向位置から定置回動動作をおこなうと、座席30は次第にセンターピラー17に対しても近接してゆく。しかし、座席30がPのポイント(図5参照)と対応した位置にある時には、座席30とセンターピラー17との隙間は狭くなっているが、干渉には至らない設定となっている。仮にこのまま回動動作のみを続けると、座席30とセンターピラー17とは干渉してしてしまう。しかし、ガイドピン65が複合動作許容部62Bに移動した後は、座席30は車両前方、すなわちセンターピラー17とは離間する方向にスライド動作を行いつつ回動する(複合動作)。そのため、センターピラー17との干渉を回避しながら、更に、車外方向へと方向転換することが出来る。
同9に示すようにガイドピン65が、回動動作許容部62Aの後端から複合動作許容部62Bの前端に至ると、インナリング51、すなわち座席30は同図に示すD寸法だけ移動するようになっている。このD寸法は、図3に示すように、回動位置にある座席30がセンターピラー17との干渉を回避するための最小限の寸法となっている。
【0021】
続いて、座席30の各動作を制御する制御機構について説明する。
方向転換機構Mには検出スイッチが設けられており、前向位置と回動位置において位置検出をすることが出来る。検出スイッチとしては、例えば、回動台座55にリミッタスイッチ(図示せず)を設けるとともに、ベース板41に対し被検知部材(図示せず)を複数個設けておく。そして、前向位置と回動位置においてリミッタスイッチと被検知部材を接触させることで座席30の方向の検出を行う構成とすればよい。
【0022】
一方、車体には、中央処理装置(CPU)を主体とする制御装置が設けられている(図示せず)。CPUには、入力ラインとして前述した両検出スイッチが接続されるとともに、座席30に対して向き換え操作を行なわせるリモコンからの動作信号が入力されるようになっている。一方、出力ラインとしてモータ駆動回路が接続されており、更に、モータ駆動回路にはモータ57が接続されている。
【0023】
次に、座席30に着座している身障者等が車椅子に乗り移る際の手順について説明する。まず、同乗者が先に車両から降りて助手席20側のドア14を開放し、ドア14の外部に車椅子(図示せず)を待機させておく。続いて、リモコンのスイッチを投入すると、CPUはリモコンからの動作信号をうけてモータ57を駆動させる。
モータ57が駆動するとセクタギヤ56とピニオンギヤ58のギヤの噛み合いによりアウタリング52がインナリング51に対して回動動作を始める。この時、ガイドピン65は回動動作許容部62A内を移動してゆくが、その軌道は図7に示すように、孤状をなすとともにその中心は最後端位置にあるインナリング51の中心と整合している。そのため、ガイドピン65はインナリング51に沿った回動動作が許容される。
【0024】
従って、向き換え動作の初期段階においては座席30は回動動作(定置回動動作)を行う。
このように、向き換え動作の初期段階において座席30に対して回動動作を行わせることにより、着座者の足部が図5の太い一点鎖線に示す軌跡を辿るため、ドア14と着座者の足部との干渉を回避することが出来る。
尚、細い二点鎖線に示す軌跡は定置回動動作がなされず、向き換え動作が複合動作のみで構成された場合の軌跡である。
ところで、向き換え動作の初期段階でスライド機構40を規制するための手段が講じられていない場合には、操作を誤って定置回動動作に加えてスライド動作を行ってしまう虞がある。しかし、本実施形態によれば、向き換え動作の初期段階ではガイドピン65は回動動作許容部62A内にあって、座席30は回動動作のみに変位が拘束され、その他の変位(スライド動作)がガイド溝62とガイドピン65の嵌め合いによって規制される。
尚、座席30が定置回動動作する間、座席30はセンターピラー17に対して近接してゆくが、座席30とセンターピラー17とは干渉せず両部材間には幾らかの隙間が設けられた設定となっている。
【0025】
続いて、着座者の足部が図5に示すPのポイントを通過しドア14から離間してゆくところで、ガイドピン65は回動動作許容部62Aから複合動作許容部62Bに移行する。この時点においても、モータ57は引き続き駆動している。そのため、ガイドピン65はインナリング51に沿った回動運動を行う。一方、複合動作許容部62Bの軌道は車体の前方に延出し、かつ、中心線Lに向かって傾斜している。ガイドピン65はこの軌道に沿って車両の前方へと案内されるため、インナリング51ひいてはスライドパネル45が前進する。かくして、座席30はスライド動作と回動動作が複合的になされて(複合動作)、座席30は更に方向転換してゆく。
このように、座席30は回動動作を行いつつ車両の前方へと移動するため、向き換え動作の後半にセンターピラー17と干渉することがない。
【0026】
かくして、座席30が回動位置に至ると、検出スイッチによって位置検出がなされ制御装置が検出信号に基づいてモータ57を停止させる。
この回動位置においては、座席30は車外方向を向いた姿勢となっているため、身障者等は自ら向き換えを行うことなく、車椅子に乗り移ることが出来る。
このように本実施形態によれば、座席30の向き換え動作が定位置回動動作及び複合動作とから構成されるため、座席30はドア14及びセンターピラー17との干渉することなく、方向転換することが出来る。
また、定位置回転動作中のスライド動作の規制が連動機構60によって兼用されているため、装置が機構的に簡素化される。
尚、回動位置から前向位置に至る向き換え動作は、本動作を逆に辿るものであるため、説明を省略するものとする。
【0030】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0031】
(1)第1実施形態では、ベース板41側にガイド部材61を設ける一方、回動台座55側にガイドピン65を設けたが、構成を逆にしてベース板41側にガイドピン65を設ける一方、回動台座55側にガイド部材61を設けてもよい。
【0032】
(2)第1実施形態では、ベース板41とガイド部材61を別部品としたが、ベース板41に対して直接ガイド溝を設けてもよい。
【0033】
(3)第1実施形態では、回動台座55に対して直接座席30を取り付けることとしたが、回動台座55と座席30との間に他の機構(昇降機構や車外スライド機構)等を介在させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る普通自動車の平面図(助手席側半分を示す)
【図2】 座席の向き換え動作示す平面図
【図3】 座席が回動位置にある状態を示す平面図
【図4】 助手席の分解斜視図
【図5】 座席の向き換え動作を示す拡大平面図
【図6】 ガイドピンが回動動作許容部にある状態を示す平面図
【図7】 ガイドピンが回動動作許容部から複合動作許容部に切り替わる状態を示す平面図
【図8】 ガイドピンが複合動作許容部にある状態を示す平面図
【図9】 ガイド溝の形状を示す拡大平面図
【図10】 図6のA−A線断面図
【図11】 従来例の平面図
Claims (2)
- 車両のフロアパネルに対して取り付けられたベース板と、このベース板に対し車体の前後方向にスライド可能に取付けられたスライドパネルとからなるスライド機構と、
前記スライドパネルに対して取付けられた固定盤と、この固定盤に対して回動可能に取付けられた回動盤を含み、かつ座席を支持可能とする回動台座とからなる回動機構と、
前記スライド機構と前記回動機構との間に介在された連動機構とを備えてなるとともに、前記座席に対し前記回動動作のみを行わせる定位置回動動作及びこれに続いて前記回動動作及び前記スライド動作を複合的に行なわせる複合動作を行わせ、当該座席を前記前向位置からドア開口部側を向いた回動位置へ変位させる向き換え動作が可能とされた座席の方向転換機構であって、
前記連動機構は前記ベース板或いは前記回転台座のいずれか一方側に設けられたガイドピンと、他方側に設けられたガイド部材とから構成されるとともに、
当該ガイド部材には前記ガイドピンを挿通させ、前記座席に対して前記向き換え動作をさせるような軌道を持ったガイド溝が設けられ、かつ、当該ガイド溝は前記ガイドピンとの嵌め合いによって前記座席に対し前記向き換え動作以外の動作を禁止するよう構成されると共に、
前記回動機構の回転中心を通り車両の前後方向に延びるラインを中心線と定義したときに、
前記ガイド溝は、
弧状をなし、かつその中心が、前記スライドパネルが前記ベース板に対して最後端位置にあるときの前記回動機構の回転中心に整合し、前記座席に前記定位置回動動作を行わせる回動動作許容部と、
前記回動動作許容部に連続すると共に、前記中心線に向かって傾斜しつつ車両前方に延びる直線状をなし、前記座席に前記複合動作を行わせる複合動作許容部と、から構成されていることを特徴とする座席の方向転換機構。 - 前記回動機構に対する駆動機構は、
前記回動台座或いは前記スライドパネルのいずれか一方に設けられ、前記回転盤にたいして同心に配されたセクタギヤと、
他方側に設けられるとともに前記セクタギヤに対して噛合するピニオンギヤと、
前記ピニオンギヤを回転させるためのモータとから構成されていることを特徴とする請求項1記載の座席の方向転換機構。
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