JP2001043904A - 電流モニター回路 - Google Patents
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Abstract
ニター回路に関し,高精度なモニターを実現しつつ,回
路規模の増大を抑えた回路を実現する。 【解決手段】 増幅部16は,充放電電流によって生じ
る電流センス抵抗14の電圧を,複数種類の増幅度で増
幅する。比較部17は,増幅部16の出力電圧と基準電
圧とを比較し,制御部11はこの比較結果により各部へ
供給する基準電圧の制御,増幅部16の増幅度の制御等
を行う。A/D変換部18は,増幅部16の出力電圧を
A/D変換し,数値変換部19は,制御部11の制御の
もとにA/D変換部18で変換したデジタル値を,充放
電電流に相当した数値に変換する。過電流が検出された
場合には,スイッチ部12を非導通状態にし,電池13
と外部装置とを切り離す。
Description
蔵される二次電池の充放電電流をモニターする電流モニ
ター回路に関するものである。
のための規格整備に伴い,二次電池の高精度な残容量検
出が要求されている。このため,二次電池に流れる充放
電電流を高精度にモニターする必要がある。
においては,電池と直列に接続された電流センス用抵抗
や,充放電経路遮断用FET(Field Effect Transiste
r)のON抵抗に,充放電電流が流れた際に発生する電
圧を増幅し,アナログ/デジタル(A/D)変換し,マ
イクロプロセッサ(MPU)などで較正していた。
大充放電電流モニター用の増幅回路のみを用いた場合に
は,A/D変換器の入力範囲や分解能の制限から小充放
電電流モニター時の精度が得られなかった。一方,大電
流充電・大電流放電・小電流充放電モニター用など,そ
の用途別に増幅度の異なる増幅回路を用いて高精度を実
現しようとした場合には,回路規模が増大していた。
示す。図16に示す電流モニター回路は,精度重視型の
ものである。動作は,以下のとおりである。
(抵抗値R)の両端に±IRの電圧V1が0Vを中心に
発生する。レベルシフタ34は,電圧V1を後段の増幅
器35〜37で扱える電圧範囲(例えば2.5V中心)
に変換する。ただし,増幅器35〜37が±IRの電圧
V1を扱える場合,レベルシフタ34は設ける必要はな
い。
電流充放電用増幅器37が出力範囲外のときに,充電電
流(に相当する電圧)を増幅度小で増幅する。また,大
電流放電用増幅器36は,増幅度大の小電流充放電用増
幅器37が出力範囲外のときに,放電電流(に相当する
電圧)を増幅度小で増幅する。小電流充放電用増幅器3
7は,大電流充電用増幅器35および大電流放電用増幅
器36の出力では電流モニター精度が得られない小さな
充放電電流(に相当する電圧)を増幅度大で増幅する。
電用増幅器35の出力電圧と,過充電電流を表す閾値電
圧とを比較し,閾値以上(または以下)のときに過充電
電流と認識し,充電経路遮断スイッチ31を非導通にす
る。
電流放電用増幅器36の出力電圧と,過放電電流を表す
閾値電圧とを比較し,閾値以下(または以上)のときに
過放電電流と認識し,放電経路遮断スイッチ30を非導
通にする。
から,最適なモニター範囲を得られるものを選択し,A
/D変換器41に供給する。A/D変換器41は,選択
器40の出力を受けて,アナログ(電圧)値をデジタル
値に変換する。マイクロプロセッサ(MPU)42は,
A/D変換器41の出力であるデジタル値に対し,モニ
ター誤差を補正したり,電池32の残容量の計算をす
る。
例を示す。図17に示す電流モニター回路は,回路規模
重視型のものである。動作は,以下のとおりである。
(抵抗値R)の両端に±IRの電圧V1が0Vを中心に
発生する。レベルシフタ54は,電圧V1を後段の回路
で扱える電圧範囲(例えば2.5V中心)に変換する。
(に相当する電圧)を増幅度小で増幅する。過充電電流
検出用比較器56は,大電流充放電用増幅器55の出力
電圧と,過充電電流を表す閾値電圧とを比較し,閾値以
上(または以下)のときに過充電電流と認識し,充電経
路遮断スイッチ51を非導通にする。また,過放電電流
検出用比較器57は,大電流充放電用増幅器55の出力
電圧と,過放電電流を表す閾値電圧とを比較し,閾値以
下(または以上)のときに過放電電流と認識し,放電経
路遮断スイッチ50を非導通にする。
器55の出力を受けて,アナログ(電圧)値をデジタル
値に変換する。マイクロプロセッサ(MPU)59は,
A/D変換器58の出力であるデジタル値に対し,モニ
ター誤差を補正したり,電池52の残容量の計算をす
る。
に用いられる増幅器の回路構成の例を示す。この回路
は,一般的なインスツルメンテーションアンプである。
プである。各抵抗の抵抗値には,R101 =R102 ,R10
4 =R105 ,R106 =R107 の関係がある。図16また
は図17に示すレベルシフタ34,54の出力をVinと
すると,増幅器の出力Voutは,次のような値になる。
101 /R103 )×Vin+Vref ここで,レベルシフタ34,54の出力Vinの中心値
は,Vref とする。ただし,AMP101 ,AMP102 が
±数百mVの入力を許す場合,レベルシフタ34,54
は不要である。
2Vで,R101 〜R107 =10kΩとすると,VinとV
out の関係は,図19に示すようになる。すなわち, Vout =(R106 /R104 )×(1+2R101 /R103 )×Vin+Vref =10kΩ/10kΩ×(1+2・10kΩ/10kΩ)×Vin+Vref =3・Vin+Vref レベルシフタありの場合,図18のVin+をレベルシフ
タの出力,図18のVin−をVref とすると,Vin=V
ref −0.2Vのとき,Vout =Vref −0.6Vとな
り,Vin=Vref +0.2Vのとき,Vout =Vref +
0.6Vとなる。
Vin+をセンス抵抗33,53の両端電圧とすると,V
in=−0.2Vのとき,Vout =Vref −0.6Vとな
り,Vin=+0.2Vのとき,Vout =Vref +0.6
Vとなる。
必要な場合,図18に示す構成の回路を必要数並列に接
続して使用する。
に用いられる比較器の回路構成の例を示す。この回路
は,コンパレータCMP101 を用いた一般的な電圧比較
器である。
inが基準電圧Vref より大のときH(High)にな
り,増幅器出力Vinが基準電圧Vref より小のときL
(Low)になる。複数の比較器が必要な場合,この構
成の回路を必要数並列に接続して使用する。必要に応じ
てヒステリシスを持たせたものもある。
図16に示す精度重視型で構成する場合,高精度な充放
電電流モニターが可能であるというメリットがあるが,
回路規模が大きくなるというデメリットがある。また,
図17に示す回路規模重視型で構成する場合,回路規模
が小さいというメリットがあるが,充放電電流モニター
精度が低いというデメリットがある。
回路規模の増大を抑えようとすると,電流モニター精度
が得られず,その結果,電池の残容量値に誤差が生じ
る。また,複数の増幅度の異なる増幅回路を用いた場合
には,回路規模の増大から高コストになるといった問題
を生じていた。
かつ低コストな二次電池の充放電電流モニター回路を提
供することを目的とする。
の手段を,図1に示す本発明の構成例に従って説明す
る。
の電流をモニターする回路である。電流センス抵抗14
は,電池13に直列に接続される。レベルシフト部15
は,電流センス抵抗14に充放電電流が流れることで発
生する電圧V1のDCレベルを,後段の増幅部16の動
作範囲内にシフトする。増幅部16が,電圧V1を入力
電圧として扱える場合には,レベルシフト部15は不要
である。
給される電圧または電圧V1を,複数種類の増幅度で増
幅する機能を持つ。比較部17は,増幅部16から供給
される電圧と基準電圧とを比較する。A/D変換部18
は,増幅部16から供給される電圧をアナログ値からデ
ジタル値に変換する。数値変換部19は,A/D変換部
18で変換したデジタル値を,充放電電流に相当した数
値に変換する。
部17等で用いる所定の基準電圧を生成する回路であ
る。制御部11は,各部へ供給する基準電圧の制御,増
幅部16の増幅度の制御,数値変換部19でA/D変換
部18の出力電圧を充放電電流に相当した数値に変換す
る制御を行う。
準電圧と比較する。その結果によって,制御部11は増
幅部16の増幅度を変える。これにより,精度重視型の
電流モニター回路を,従来よりも小さい回路規模で実現
することができる。
電電流,大充電電流,大放電電流,過充電電流,過放電
電流を,必要に応じて切り替えてモニターできるよう
に,増幅部16,比較部17,数値変換部19を制御す
る。
は,小さな充放電電流モニター時に増幅部16で使用す
る基準電圧と,比較部17で充電または放電検出用に使
用する基準電圧とで共用する。また,A/D変換部18
に小充電電流,小放電電流,大充電電流,大放電電流,
過充電電流または過放電電流のどれを入力するかの切り
替えと,大充電電流または大放電電流モニター時に増幅
部16で使用する基準電圧とで,同じ基準電圧を用い
る。
体の回路規模を小さくすることができる。
を導通または遮断するスイッチである。制御部11は,
大充電電流または大放電電流モニター範囲を超えたこと
を比較部17が検出すると,増幅部16の増幅度を下げ
てさらに大電流をモニターできるように制御し,また,
予め決められた過充放電電流が流れたことを比較部17
で検出すると,スイッチ部12の充電経路または放電経
路を遮断し,予め決められた過充放電電流が流れなくな
ったことを比較部17で検出すると,スイッチ部12の
遮断している充電経路または放電経路を導通させるよう
に制御する。
を精度よく検出するとともに,過充電電流や過放電電流
を検出したときに,スイッチ部12によって電池13を
保護することができる。
入力電圧変動が緩やかでかつ閾値近傍である場合に,比
較部17の出力に発生するチャタリングを除去する回路
である。このチャタリング除去部20は,動作周波数を
決定するクロックと,比較部17の比較出力とを入力信
号に持ち,1クロック周期前の比較部17の出力の状態
を保持し,保持している値と現在の比較部17出力の状
態を比較し,その比較した結果が,等しい場合には計数
を開始し,異なる場合には計数をクリアし,計数値が所
定の値に達した場合にのみ比較部17の出力をチャタリ
ング除去部20の出力に反映する。
周波数を決定するクロックと,比較部17の比較出力と
を入力信号に持ち,一度出力が変化すると,再度入力信
号である比較部17の出力に変化があるまで計数動作を
しないようにラッチ動作をし,入力信号である比較部1
7の出力に変化があった後に,ラッチ動作を解除し,そ
の後は,1クロック前と現在との比較部17の出力の状
態を比較し,等しい場合には計数を開始し,異なる場合
には計数をクリアし,計数値が所定の値に達した場合に
のみ比較部17出力をチャタリング除去部20の出力に
反映する。
周波数または計数の閾値を設定する設定部(図示省略)
を持つ。クロック周波数または計数の閾値を変えること
で,無効期間の設定変更が可能であり,容易に調整する
ことができる。
態について,図面を参照して説明する。
を示す。この例では,増幅部16は,小充放電電流のモ
ニター用と,大充放電電流のモニター用の2種類の増幅
度の切り替えが可能に構成されているものとする。図2
に示す点線の上部と下部とで,増幅度が異なる。小充放
電電流を観測するときの状態を,小充放電電流モニター
モードといい,大充放電電流を観測するときの状態を,
大充電電流モニターモードまたは大放電電流モニターモ
ードという。
であったとする(図2のS1)。充電の場合(S2),
小充電電流をモニターし,電流値が小充電電流モニター
範囲外の値になった場合(S3)には,S5の大充電電
流モニターモードへ移る。また,放電の場合(S2),
小放電電流をモニターし,電流値が小放電電流モニター
範囲外の値になった場合(S4)には,S10の大放電
電流モニターモードへ移る。
大充電電流をモニターし,電流値が大充電電流モニター
範囲内でない値になった場合(S6)には,小充電電流
モニターモードへ移る。大充電電流モニター範囲内であ
れば,さらに過充電電流状態かどうかをチェックし(S
7),過充電電流状態でない場合には,図1に示すスイ
ッチ部12の充電経路を導通状態のままとする(S
8)。一方,過充電電流状態である場合には,スイッチ
部12により充電経路を遮断し(S9),電池13を過
充電電流から保護する。
0)では,大放電電流をモニターし,電流値が大放電電
流モニター範囲内でない値になった場合(S11)に
は,小放電電流モニターモードへ移る。大放電電流モニ
ター範囲内であれば,さらに過放電電流状態かどうかを
チェックし(S12),過放電電流状態でない場合に
は,図1に示すスイッチ部12の放電経路を導通状態の
ままとする(S13)。一方,過放電電流状態である場
合には,スイッチ部12により放電経路を遮断し(S1
4),電池13を過放電電流から保護する。
8の入力電圧範囲を1〜4Vとする。また,電流センス
抵抗14の抵抗値を40mΩとする。本回路による充放
電電流モニター範囲を,充電10A〜放電10Aの範囲
とすると,電流センス抵抗14の両端電圧V1は,充電
時10Aのときの−400mVから放電時10Aのとき
の+400mVまでの範囲となる。なお,ここで説明す
る抵抗値等のパラメータは,説明を簡単にするために挙
げた例であり,もちろん本発明はこれらの値に限られる
わけではない。
構成例を示す。図中,R1,R2は抵抗,AMP1はオ
ペアンプである。レベルシフト部15の入力A1は,電
流センス抵抗14の電池13側ではない方の端子に現れ
る電圧である。ここで,例えば,抵抗R1=R2=10
kΩ,基準電圧Vref1=1.25Vとし,前述のよう
に,充放電電流モニター範囲が充電10A〜放電10A
の範囲で,電流センス抵抗14の抵抗値が40mΩであ
るとすると,A1には充電10A時に−400mV,放
電10A時に+400mVの範囲の電圧が現れる。この
とき,レベルシフト部15の出力Vout1は,充電時には
2.5Vより大きい値,放電時には2.5Vより小さい
値であり,充電10Aのときの2.9Vから放電10A
のときの2.1Vまでの範囲の値となる。
示す。図中,AMP2〜AMP5はオペアンプ,R3〜
R13は抵抗,INV2はインバータ,SW11,SW
12はトランジスタ等によって構成されるスイッチを表
す。図4に示すように,インスツルメンテーションアン
プの一部を並列に設け,小充放電電流モニター用と大充
放電電流モニター用に,異なる増幅度を持たせている。
増幅部16の出力Vout11 は,後述する比較部17の出
力Vout7により,スイッチSW11,SW12で切り替
える方法をとっている。
抗値を,以下のように定める。
オペアンプAMP2およびAMP3絡みの増幅度は3
倍,オペアンプAMP4絡みの増幅度は5倍,オペアン
プAMP5絡みの増幅度は1.25倍,であり,小充放
電電流モニター用の増幅部16の出力Vout2は, Vout2=4V(充電2.5A時)〜1V(放電2.5A
時), 大充放電電流モニター用の増幅部16の出力Vout3は, Vout3=4V(充電10A時)〜1V(放電10A
時), となる。
例を示す図であって,図4の回路に,過電流検出機能を
追加し,過充放電電流も測定することができる構成とし
たものである。すなわち,図4の増幅部に対して,図5
の増幅部では,過電流検出制御信号によって開閉するス
イッチSW14,SW15と,これらのスイッチSW1
4,SW15を介して,抵抗R12,R13にそれぞれ
並列に接続される抵抗R14,R15が加えられてい
る。
ッチSW14,SW15は非導通状態にある。大充放電
電流モニター範囲外であると検出された場合,スイッチ
SW14,SW15は導通状態になり,抵抗R12とR
14,抵抗R13とR15は並列に接続される。この並
列接続による抵抗値は,元の抵抗R12,R13の抵抗
値よりそれぞれ小さくなるため,スイッチSW14,S
W15が導通状態のときのオペアンプAMP5絡みの増
幅度は,非導通状態のときの増幅度より小さくなり,大
充放電電流モニター時よりも大きな電流,すなわち過電
流が検出できるようになる。
示す。比較部17は,コンパレータCMP1〜CMP3
を持つ。コンパレータCMP1は,増幅部16の出力V
out2を,例えば2.5Vの基準電圧Vref2と比較し,比
較結果をVout4として出力する。この出力Vout4は,充
電中であるか放電中であるかを示す充放電フラグであ
り,Highのとき充電中,Lowのとき放電中である
ことを示す。
11の出力Vout5とVout6とを比較し,図4および図5
に示すスイッチSW11,SW12を開閉するための増
幅部出力切替え信号Vout7を出力する。
11の出力Vout8とVout9とを比較し,過電流アラーム
を発するための信号Vout10 を出力する。
示す。図中,SW3〜SW10はスイッチ,INV1は
インバータ,ANDはアンド回路である。制御部11
は,図7に示す回路により,スイッチSW3〜SW10
で比較部17に対する出力Vout5,Vout6,Vout8,V
out9を切り替えたり,基準電圧Vref3を切り替えたりす
る。
を,図8に示す例に従って説明する。比較部17への入
力となるVout5およびVout6は,図8(A)のように決
定される。充電時には,充放電フラグVout4がH(Hi
gh)であるため,スイッチSW3はON,SW4はO
FF,SW5はOFF,SW6はONとなる。したがっ
て,Vout5には,小充放電電流モニター用の増幅部出力
Vout2が出力され,Vout6には4.0Vが出力される。
一方,放電時には,充放電フラグVout4がL(Low)
であるため,スイッチSW3はOFF,SW4はON,
SW5はON,SW6はOFFとなり,Vout5には1.
0Vが出力され,Vout6には小充放電電流モニター用の
増幅部出力Vout2が出力される。
号のVout7は,図8(B)に示すように決定される。小
充電時には,Vout5とVout6の関係は,Vout2(=Vou
t5)<4.0V(=Vout6) であるため,Vout7はLと
なる。大充電時には,Vout5とVout6の関係は,Vout2
(=Vout5)>4.0V(=Vout6) であるため,Vou
t7はHとなる。また,小放電時には,Vout5とVout6の
関係は,1.0V(=Vout5)<Vout2(=Vout6) で
あるため,Vout7はLとなる。大放電時には,Vout5と
Vout6の関係は,1.0V(=Vout5)>Vout2(=V
out6) であるため,Vout7はHとなる。
out9は,図8(C)のように決定される。充電時,スイ
ッチSW7,SW10がON,スイッチSW8,SW9
がOFFとなる。したがって,出力Vout8には,Vout3
が出力され,出力Vout9には,4.0Vが出力される。
このとき,Vout3>4.0Vであり比較部出力Vout10
がHであれば,過充電電流アラームOCC_ALMが出
力される。また,放電時,スイッチSW7,SW10が
OFF,スイッチSW8,SW9がONとなる。したが
って,出力Vout8には,1.0Vが出力され,出力Vou
t9には,Vout3が出力される。このとき,比較部出力V
out10 がHであれば,過放電電流アラームODC_AL
Mが出力される。
電流/大電流/過電流)で同じ基準電圧を使用する。基
準電圧の共通化によって,基準電圧生成部10の回路規
模を低減することが実現されている。
び数値変換部19の説明図である。数値変換部19によ
って,A/D変換部18の出力電圧を充放電電流に相当
した数値に変換する。
充電電流と大放電電流のモニター時において,A/D変
換部18に入力される電圧と充放電電流の関係は,図9
(A)に示すようになる。
4.0Vとなるのは,小充放電電流で充電2.5A,大
充電電流で充電10A,大放電電流で0Aのときであ
る。また,A/D変換部18の入力電圧が2.5Vとな
るのは,小充放電電流で0A,大充電電流で充電5A,
大放電電流で5Aのときである。A/D変換部18の入
力電圧が1.0Vとなるのは,小充放電電流で放電2.
5A,大充電電流で0A,大放電電流で放電10Aのと
きである。
が8ビットのデジタル値で出力すると,例えば図9
(B)に示すようになる。数値変換部19は,A/D変
換部18の出力であるデジタル値8ビットを,充放電フ
ラグであるVout4と,増幅部出力切替え信号であるVou
t7とによって,例えば図9(C)に示すように,9ビッ
トのデジタル値に変換する。変換結果は,Vout4がMS
B(Most Significant Bit)となる。
すフローチャートである。まず,A/D変換部18の出
力を入力し(S20),増幅部出力切替え信号Vout7が
Hであれば(S21),変換出力をD9_D8D7…D
1とする(S22)。MSBのD9は,Vout4であり,
D8D7…D1はA/D変換部18からの8ビットの出
力である。
電フラグVout4がHであれば(S23),変換結果出力
をD9_E9E9_D7D6…D2とする(S24)。
E9は,D9を反転した値である。また,増幅部出力切
替え信号Vout7がLで,充放電フラグVout4がLであれ
ば(S23),変換結果出力をD9_E9E9_E7E
6…E2とする(S25)。E7E6…E2は,D7D
6…D2の1の補数である。
成例を示す。スイッチ部12は,制御部11が出力する
過充電電流アラームOCC_ALM,過放電電流アラー
ムODC_ALMによって外部の充電器や電力を消費す
る装置と電池13とを切り離すスイッチSW30および
SW31を備える。
/Vout10 )のチャタリングを除去するチャタリング除
去部20について説明する。このチャタリング除去部2
0は,比較部17の内部に設けてもよい。
原理を示すフローチャートである。まず,チャタリング
除去部20が持つカウンタの値(計数)をクリアする
(S30),次に比較部出力である入力が,1クロック
前の入力と同じ値であるかどうかをチェックし(S3
1),値が変わっていれば,S30へ戻って計数をクリ
アする。値が同じであれば,計数(カウンタの値をイン
クリメント)し(S32),計数がある値になるまで,
S31,S32のステップを繰り返す(S33)。計数
がある値になったときに,比較部17からの入力を,チ
ャタリング除去部20の出力に反映する。
構成例を示す。図中,DFF1〜DFF4はD型フリッ
プフロップ,INV10〜INV30はインバータ,E
XOR1,EXOR2は排他論理和回路,NOR1,N
OR2はノア回路である。チャタリング除去部20の入
力信号をIN,出力信号をOUT,クロック信号をCL
K,クリア信号をCLRとする。
リア動作がなされる。フリップフロップDFF1〜DF
F3は,各フリップフロップのCLR端子がL(Lo
w)でクリアされ,CK端子に入る信号の立ち上がりエ
ッジに同期して動作する。フリップフロップDFF1が
1クロック前の信号を保持し,排他論理回路EXOR1
が現在の入力信号INと,フリップフロップDFF1で
保持している1クロック前の入力信号とを比較する。
プDFF2,DFF3とで,2ビットカウンタを構成し
ており,フリップフロップDFF1で保持している1ク
ロック前の入力信号と現在の入力信号INとが等しい場
合に計数を開始する。
出力を監視する働きをしており,カウンタがある値にな
ると,フリップフロップDFF4のクロック信号を生成
すると同時に,カウンタのクリア信号を生成するための
1信号となる。ノア回路NOR1は,2ビットカウンタ
のクリア信号を生成しており,本回路のクリア信号CL
RがHの場合,もしくはフリップフロップDFF1が保
持している1クロック前の入力信号と現在の入力信号I
Nが異なる場合,または2ビットカウンタがある閾値ま
で計数した場合に,カウンタはクリアされる。
ある値まで計数(入力信号INに変化のない時間がある
期間経過)した場合に,入力信号を取り込み保持する。
電力を削減するため,前述したチャタリング除去部20
をさらに改良したものの動作フローを示す。ステップS
40〜S44の動作は,図12で説明したS30〜S3
4と同様である。比較部17の出力である本回路の入力
を,出力に反映させると(S44),再度入力信号であ
る比較部17の出力に変化があるまで(S46),計数
動作をしないようにラッチする(S45)。比較部17
の出力に変化があると,計数動作のラッチを解除し(S
47),計数をクリアして(S40),同様に繰り返
す。
周波数または計数の閾値を設定する設定部を設けること
により,クロック周波数または計数の閾値を変え,無効
期間の設定変更を可能とし,最適な調整を可能とするこ
ともできる。また,同じ回路構成で無効期間の長さが異
なるチャタリング除去部20を容易に構成することがで
き,回路の共通化を図ることができる。
挙すると,以下のとおりである。
を決定するクロックと,比較部の比較出力とを入力信号
に持ち,1クロック周期前の前記比較部出力の状態を保
持し,保持している値と現在の前記比較部出力の状態を
比較し,その比較した結果が,等しい場合には計数を開
始し,異なる場合には計数をクリアし,計数値が所定の
値に達した場合にのみ前記比較部出力を当該チャタリン
グ除去部の出力に反映する。
作周波数を決定するクロックと,比較部の比較出力とを
入力信号に持ち,一度出力が変化すると,再度入力信号
である前記比較部出力に変化があるまで計数動作をしな
いようにラッチ動作をし,入力信号である前記比較部出
力に変化があった後に,ラッチ動作を解除し,その後
は,1クロック前と現在との前記比較部出力の状態を比
較し,等しい場合には計数を開始し,異なる場合には計
数をクリアし,計数値が所定の値に達した場合にのみ前
記比較部出力を当該チャタリング除去部の出力に反映す
る。
ロック周波数または計数の閾値を設定する設定部を持
ち,無効期間の設定変更が可能となる構成である。
一例を示す全体ブロック図である。この電池パック21
は,例えば携帯情報端末等の電源として用いられるもの
である。図15において,電流モニター回路22は図1
に示すものであり,図中,図1と同符号のものは図1に
示すものに対応する。電圧モニター回路23は,電池1
3の電圧を測定する回路である。MPU24は,電池パ
ック21全体を管理し,電流モニター回路22による電
流の測定結果や,電圧モニター回路23による電圧の測
定結果などから電池パック21の電池の残容量等の状態
を,本体装置である携帯情報端末等に通知する機能を持
つマイクロプロセッサである。電圧モニター回路23
は,従来知られている回路で構成することができるの
で,ここでの詳細な説明は省略する。
二次電池の充放電電流をモニターする際に,増幅器や比
較器や基準電圧を共通化し,高精度なモニターを実現し
つつ回路規模の増大を抑えた低コストな電流モニター回
路を実現することができる。
る。
る。
である。
チャートである。
ある。
ャートである。
体ブロック図である。
る。
ある。
る。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 充放電可能な電池の電流をモニターする
回路であって,前記電池と直列に接続された電流センス
抵抗に,充放電電流が流れることで発生する電圧または
その電圧のレベルを所定の範囲内にシフトした電圧を,
複数種類の増幅度で増幅する機能を持つ増幅部と,前記
増幅部から供給される電圧と与えられた基準電圧を比較
する比較部と,前記増幅部から供給される電圧をA/D
変換するA/D変換部と,前記A/D変換部で変換した
デジタル値を,充放電電流に相当した数値に変換する数
値変換部と,所定の電圧を生成する基準電圧生成部と,
各部へ供給する基準電圧の制御,前記増幅部の増幅度の
制御,および前記数値変換部で前記A/D変換部の出力
電圧を充放電電流に相当した数値に変換する制御を行う
制御部とを備えることを特徴とする電流モニター回路。 - 【請求項2】 請求項1記載の電流モニター回路におい
て,前記制御部は,小充電電流,小放電電流,大充電電
流,大放電電流,過充電電流または過放電電流のうちの
少なくともいずれか複数を,切り替えてモニターできる
ように前記各部を制御することを特徴とする電流モニタ
ー回路。 - 【請求項3】 請求項1記載の電流モニター回路におい
て,前記基準電圧生成部で生成する基準電圧が,小さな
充放電電流モニター時に前記増幅部で使用する基準電圧
と,前記比較部で充電または放電検出用に使用する基準
電圧とで共通に用いられ,前記A/D変換部に小充電電
流,小放電電流,大充電電流,大放電電流,過充電電流
または過放電電流のどれを入力するかの切り替えと,過
充放電電流検出用と,大充電電流または大放電電流モニ
ター時に前記増幅部で使用する基準電圧とに対して共通
に用いられることを特徴とする電流モニター回路。 - 【請求項4】 請求項1記載の電流モニター回路におい
て,前記電池の充放電経路を導通または遮断するスイッ
チ部を備え,前記制御部は,大充電電流または大放電電
流モニター範囲を超えたことを前記比較部が検出する
と,増幅部の増幅度を下げてさらに大電流をモニターで
きるように制御し,予め決められた過充放電電流が流れ
たことを前記比較部で検出すると,前記スイッチ部の充
電経路または放電経路を遮断し,予め決められた過充放
電電流が流れなくなったことを前記比較部で検出する
と,前記スイッチ部の遮断している充電経路または放電
経路を導通させるように制御することを特徴とする電流
モニター回路。 - 【請求項5】 請求項1記載の電流モニター回路におい
て,前記比較部の入力電圧変動が緩やかでかつ閾値近傍
である場合に前記比較部出力に発生するチャタリングを
除去するチャタリング除去部を有することを特徴とする
電流モニター回路。
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