JPH08103027A - バッテリパックの状態検出装置 - Google Patents

バッテリパックの状態検出装置

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JPH08103027A
JPH08103027A JP6237290A JP23729094A JPH08103027A JP H08103027 A JPH08103027 A JP H08103027A JP 6237290 A JP6237290 A JP 6237290A JP 23729094 A JP23729094 A JP 23729094A JP H08103027 A JPH08103027 A JP H08103027A
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fet
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Yasuhito Eguchi
安仁 江口
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 それほど精度の高くないオペアンプ(コンパ
レータ)によって、バッテリパックが充電(放電)状態
にあるか否かを検出することができるようにする。 【構成】 充電/放電検出回路6では、その内蔵するオ
ペアンプで、FET3のソースの電圧と、FET4のソ
ースの電圧に所定の基準電圧Aを加えた電圧との比較が
行われ、その差に対応する電圧が、端子D1に出力され
る。この電圧は、ゲートコントローラ5を介して、FE
T4のゲートに印加され、これにより、FET3のソー
スとFET4のソースとの間(ab間)に、基準電圧A
以上の電位差を生じさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2次電池を有するバッ
テリパックが充電状態にあるか否か、または放電状態に
あるか否かを検出するバッテリパックの状態検出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図23は、従来のバッテリパックの一例
の構成を示している。2次電池1は、例えばリチウムイ
オン系の電池で、その+端子は、端子EB+に接続され
ており、また−端子は、2次電池1に直列に接続された
FET3および4を介して、端子EB−に接続されてい
る。
【0003】制御回路2は、2次電池1の+端子と、そ
の−端子との間に接続されており、その間の電圧、即ち
2次電池1の電圧(以下、適宜、電池電圧という)を検
出するようになされている。また、制御回路2は、端子
DOとCOを有し、それぞれは、ゲートコントローラ2
01を介して、FET(NチャネルMOS FET)3
またはFET(NチャネルMOS FET)4のゲート
(G)に接続されている。ゲートコントローラ201
は、制御回路2の端子DOまたはCOから出力される信
号を、必要ならばグランドシフトして、FET3または
FET4のゲートそれぞれに印加するようになされてい
る。また、ゲートコントローラ201は、必要に応じて
グランド切換も行うようになされている。
【0004】FET3のソース(S)は、制御回路2と
2次電池1の−端子との接続点に接続されており、その
ドレイン(D)は、FET4のドレインと接続されてい
る。FET4のソースは、端子EB−と接続されてい
る。
【0005】FET3には、そのソースとドレインとの
間に、2次電池1の充電電流が流れる方向に(2次電池
1の放電電流が流れない方向に)、寄生ダイオード3A
が形成されている。また、FET4には、そのソースと
ドレインとの間に、2次電池1の放電電流が流れる方向
に(2次電池1の充電電流が流れない方向に)、寄生ダ
イオード4Aが形成されている。
【0006】制御回路2は、通常(検出している2次電
池1の電圧が、所定の範囲の電圧である場合)、その端
子DOおよびCOからLおよびHレベルのうちの、例え
ばHレベルを出力している。このHレベルは、ゲートコ
ントローラ201でFET3および4をオンにするレベ
ルにされて、FET3および4のゲートに印加され、こ
れによりFET3および4は、通常、オン状態にされ
る。
【0007】従って、端子EB+とEB−との間に、負
荷(図示せず)が接続された場合、2次電池1、端子E
B+、負荷、端子EB−,FET4(FET4のソース
およびドレイン)、FET3(FET3のドレインおよ
びソース)の経路で、放電電流が流れる。
【0008】このとき、制御回路2は、電池電圧を検出
しており、これが、所定の第1の基準電圧(2次電池1
が過放電状態になるおそれがある電圧)より小さくなる
と、その端子DOの出力レベルを、HレベルからLレベ
ル(例えば、グランドレベル(例えば、0V))にす
る。これにより、FET3のゲートには、Lレベルが印
加され、FET3はオフにされる。FET3の寄生ダイ
オード3Aは、充電電流が流れる方向、即ち放電電流が
流れない方向に接続されているため、FET3がオフに
されると、放電電流は遮断される。これにより、過放電
が防止される。
【0009】そして、この状態において、端子EB+と
EB−との間に、充電器(図示せず)が接続され、2次
電池1に対する充電が開始された場合、充電器、端子E
B+、2次電池1,寄生ダイオード3A、FET4の経
路で、充電電流が流れる。しかしながら、この場合、寄
生ダイオード3Aでは、FET3のソース・ドレイン間
に比較して(FET3(FET4も同様)に、ある程度
のレベルの電圧がゲートに印加されている場合、そのオ
ン抵抗が小さな値になるので、そのソース・ドレイン間
の電圧降下は微小なものである)、例えば約0.6乃至
0.8V程度の大きな電圧降下が生じるので、効率的な
充電を行うことができない。
【0010】そこで、制御回路2は、充電が開始される
と、即ち充電器が接続されると、例えばそれにより生じ
る電圧降下(例えば、1V程度の電圧降下)を検出し、
その後、端子DOの出力レベルを、強制的にLレベルか
らHレベルにする。これにより、FET3のゲートに
は、Hレベルが印加され、FET3はオンにされる。そ
して、充電器、端子EB+、2次電池1,FET3,F
ET4の経路で、充電電流が行われる。
【0011】充電が行われている間、制御回路2は、や
はり電池電圧を検出しており、これが、所定の第2の基
準電圧(2次電池1が過充電状態になるおそれがある電
圧)より大きくなると、その端子COの出力レベルを、
HレベルからLレベル(例えば、グランドレベル(例え
ば、0V))にする。これにより、FET4のゲートに
は、Lレベルが印加され、FET4はオフにされる。F
ET4の寄生ダイオード4Aは、放電電流が流れる方
向、即ち充電電流が流れない方向に接続されているた
め、FET4がオフにされると、充電電流は遮断され
る。これにより、過充電が防止される。
【0012】そして、この状態において、端子EB+と
EB−との間に、再び負荷が接続され、2次電池1の放
電が開始された場合、2次電池1、端子EB+、負荷、
寄生ダイオード4A,FET3の経路で、放電電流が流
れる。しかしながら、この場合、寄生ダイオード4Aで
は、上述した寄生ダイオード3Aと同様に大きな電圧降
下が生じるので、効率的な放電を行うことができない。
【0013】そこで、制御回路2は、放電が開始される
と、即ち負荷が接続されると、例えばそれにより生じる
電圧降下(例えば、0.4V程度の電圧降下)を検出
し、その後、端子COの出力レベルを、強制的にLレベ
ルからHレベルにする。これにより、FET4はオンに
され、効率的な放電が行われる。
【0014】以上から、FET3または4は、それぞれ
過放電防止用または過充電防止用ののFETということ
ができる。なお、FET3は、過放電時の他、過電流が
流れたときもオフ状態にするようにすることができる。
【0015】ところで、上述したようなバッテリパック
が、いま充電中であるか否か、または放電中であるか否
か、あるいはそのどちらでもないか否か(以下、放置中
であるか否かという)を検出することができれば便利で
ある。即ち、バッテリパックが、いまどのような状態に
あるかを検出することができれば、その構成を容易にし
たり、またその機能、性能を向上させることができる。
【0016】従来、バッテリパックがどのような状態に
あるかを検出する方法としては、次のようなものがあっ
た。
【0017】(1)状態検出用の端子をバッテリパック
に設け、充電器または負荷がバッテリパックに装着され
たときに、その充電器または負荷から、それらが装着さ
れたことを示す識別信号を状態検出用の端子に供給させ
る。 (2)状態検出用のメカニカルなスイッチをバッテリパ
ックに設け、そのスイッチを使用者に手動で操作させた
り、あるいは、充電器または負荷がバッテリパックに装
着されたときに、そのスイッチが操作されるようにす
る。 (3)FET3,4をオン/オフさせ、それらがオフし
ているときの電位差を検出する。 (4)バッテリパックに流れている電流の方向を検出す
る。
【0018】しかしながら、(1)の方法では、バッテ
リパックに端子を設けなければならず、また充電器や負
荷には、識別信号を出力するブロックを設けなければな
らない。また、(2)の方法では、使用者がスイッチを
操作し忘れる場合があり、あるいは充電器や負荷に、ス
イッチを操作させるための機構を設ける必要がある。さ
らに、(3)の方法では、FET3,4をオフさせるこ
とにより、電流もオフされることになるので、従って放
電中は状態検出が困難となる。また、充電中であって
も、例えば充電器が、充電電流がオフになると充電を終
了するようなものである場合には、やはり状態検出は困
難となる。
【0019】一方、(4)の方法によれば、バッテリパ
ックに装着される充電器や負荷に無関係に、そのバッテ
リパック内で状態検出が可能である。
【0020】そこで、図23のバッテリパックにおいて
は、充電/放電検出回路202で、(4)の方法によっ
て状態検出が行われるようになされている。即ち、充電
検出回路202は、その一端がFET3のソースに、他
端がFET4のソースに、それぞれ接続されており、F
ET3,4それぞれのソース間の電位差の方向(FET
3および4のソースのうちのいずれの電圧が高いか)を
検出することにより、電流の方向を検出するようになさ
れている。
【0021】図24は、充電/放電検出回路202の詳
細構成例を示している。オペアンプ(コンパレータ)2
11の非反転入力端子(+)は、FET3のソースと接
続され、その反転入力端子は、所定の基準電圧を発生す
る電池213を介して、FET4のソースと接続されて
いる。また、オペアンプ(コンパレータ)212の非反
転入力端子(+)は、FET4のソースと接続され、そ
の反転入力端子は、所定の基準電圧を発生する電池21
4を介して、FET3のソースと接続されている。な
お、オペアンプ211および212は、その非反転入力
端子に印加される電圧(+電圧)と、その反転入力端子
に印加される電圧(−電圧)とを比較し、+電圧が−電
圧より高い場合には、Hレベルを出力し、+電圧が、−
電圧より低い場合は、Lレベル(例えば、0V)を出力
するようになされている。
【0022】従って、FET4からFET3の方向へ電
流(放電電流)が流れる放電時においては、FET3の
ソースの電位より、FET4のソースの電位の方が高く
なるので(FET4からFET3の方向に電圧降下が生
じるので)、その電位差が、電池214の電圧より高い
場合、オペアンプ212からはHレベルが出力される。
また、この場合、オペアンプ211からはLレベルが出
力されることになる。
【0023】一方、FET3からFET4の方向へ電流
(充電電流)が流れる充電時においては、FET4のソ
ースの電位より、FET3のソースの電位の方が高くな
るので(FET3からFET4の方向に電圧降下が生じ
るので)、その電位差が、電池213の電圧より高い場
合、オペアンプ211からはHレベルが出力される。ま
た、この場合、オペアンプ212からはLレベルが出力
されることになる。
【0024】FET3およびFET4に電流が流れない
放置時においては、FET4のソースと、FET3のソ
ースとの間には電位差が生じないので(電圧降下が生じ
ないので)、オペアンプ211および212の出力は、
いずれもLレベルとなる。
【0025】従って、オペアンプ211または212の
出力がHレベル(Lレベル)の場合は、それぞれ充電状
態または放電状態にある(充電状態または放電状態にな
い)と判定することができる。また、オペアンプ211
および212の出力がともにLレベルの場合は、放置状
態にあると判定することができる。
【0026】次に、図25は、充電/放電検出回路20
2の他の詳細構成例を示している。この場合、充電/放
電検出回路202は、オペアンプ(コンパレータ)22
1で構成され、その非反転入力端子(+)または反転入
力端子(−)は、それぞれFET3のソースまたはFE
T4のソースに接続されている。なお、オペアンプ22
1は、その非反転入力端子に印加される電圧(+電圧)
と、その反転入力端子に印加される電圧(−電圧)とを
比較し、+電圧が−電圧より高い場合には、Hレベルを
出力し、+電圧が、−電圧より低い場合は、Lレベル
(例えば、0V)を出力するようになされている。ま
た、オペアンプ221は、+電圧と−電圧とが等しい場
合には、HおよびLレベルの中間のレベル(中間レベ
ル)を出力するようになされている。
【0027】従って、オペアンプ221の出力がLまた
はHレベルの場合は、それぞれ充電状態または放電状態
にあると判定することができる。また、オペアンプ22
1出力が中間レベルの場合は、放置状態にあると判定す
ることができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】ところで、FET3お
よびFET4が、完全にオン状態である場合には、その
オン抵抗(ソースとドレインとの間の抵抗)は微小値で
あり、従って充電電流や放電電流が小さいと、その間
(FET3のソースとドレインとの間、FET4のソー
スとドレインとの間、あるいはFET3のソースとFE
T4のソースとの間)の電圧降下も微小値になる。
【0029】よって、電池213および214として
は、その電圧の微小なものを使用しなければならず、さ
らにオペアンプ211および212としては、その精度
の高いものを使用しなければならない。そして、精度の
高いオペアンプは高価であるから、バッテリパック自体
が高コスト化することになる。
【0030】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、精度が低い、従って安価なオペアンプを
用いて、バッテリパックの状態を検出することができる
ようにするものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明のバッテリパック
の状態検出装置は、2次電池(例えば、図1に示す2次
電池1など)と、その2次電池に流れる充電電流または
放電電流をスイッチングするFET、および充電電流ま
たは放電電流が入出力される第1および第2の入出力端
子を含むスイッチング手段(例えば、図1に示すFET
3および4や、図19に示すFET121など)と、ス
イッチング手段を制御する制御手段(例えば、図1に示
す制御回路2や、図10に示す制御回路77など)とを
有するバッテリパックが充電状態にあるか否か、または
放電状態にあるか否かを検出するバッテリパックの状態
検出装置であって、第1の入力端子の電圧と、第2の入
力端子の電圧に所定の基準電圧Aを加えた電圧との比
較、または第2の入力端子の電圧と、第1の入力端子の
電圧に所定の基準電圧Bを加えた電圧との比較の少なく
とも一方を行い、その差に対応する電圧を出力する比較
手段(例えば、図1に示す充電/放電検出回路6など)
を備え、比較手段の出力する電圧を、FETのゲートに
印加し、第1および第2の入出力端子間に、基準電圧A
またはB以上の電位差を生じさせ、比較手段の出力に基
づいて、バッテリパックが充電状態にあるか否か、また
は放電状態にあるか否かを検出することを特徴とする。
【0032】このバッテリパックの状態検出装置におい
ては、スイッチング手段に、放電電流が流れない方向に
配置された寄生ダイオードを有する過放電防止用のFE
T(例えば、図1に示すFET3など)と、充電電流が
流れない方向に配置された寄生ダイオードを有する過充
電防止用のFET(例えば、図1に示すFET4など)
とを含ませることができる。
【0033】さらに、第1または第2の入出力端子が、
それぞれ過放電防止用のFETのソースもしくはドレイ
ン、または過充電防止用のFETのソースもしくはドレ
インであり、比較手段が、第1の入力端子の電圧と、第
2の入力端子の電圧に所定の基準電圧Aを加えた電圧と
を比較し、その差に対応する電圧を過充電防止用のFE
Tのゲートに印加する電圧比較印加手段(例えば、図5
に示すオペアンプ31など)を含む場合、電圧比較印加
手段の出力に基づいて、バッテリパックが充電状態にあ
るか否かを検出することができる。
【0034】また、第1または第2の入出力端子が、そ
れぞれ過放電防止用のFETのソースもしくはドレイ
ン、または過充電防止用のFETのソースもしくはドレ
インであり、比較手段が、第2の入力端子の電圧と、第
1の入力端子の電圧に所定の基準電圧Bを加えた電圧と
を比較し、その差に対応する電圧を過放電防止用のFE
Tのゲートに印加する電圧比較印加手段(例えば、図4
に示すオペアンプ32など)を含む場合、電圧比較印加
手段の出力に基づいて、バッテリパックが放電状態にあ
るか否かを検出することができる。
【0035】さらに、第1または第2の入出力端子が、
過放電防止用のFETのソースもしくはドレイン、また
は過充電防止用のFETのソースもしくはドレインであ
り、比較手段が、第1の入力端子の電圧と、第2の入力
端子の電圧に所定の基準電圧Aを加えた電圧とを比較
し、その差に対応する電圧を過充電防止用のFETのゲ
ートに印加する第1の電圧比較印加手段(例えば、図2
に示すオペアンプ31など)と、第2の入力端子の電圧
と、第1の入力端子の電圧に所定の基準電圧Bを加えた
電圧とを比較し、その差に対応する電圧を過放電防止用
のFETのゲートに印加する第2の電圧比較印加手段
(例えば、図2に示すオペアンプ32など)とを含む場
合、第1または第2の電圧比較印加手段の出力に基づい
て、それぞれバッテリパックが充電状態にあるか否か、
または放電状態にあるか否かを検出することができる。
【0036】また、第1または第2の入出力端子が、過
放電防止用のFETのソースもしくはドレイン、または
過充電防止用のFETのソースもしくはドレインであ
り、比較手段が、第1の入力端子の電圧と、第2の入力
端子の電圧に所定の基準電圧を加えた電圧Aとを比較
し、その差に対応する電圧を出力する第1の電圧比較手
段(例えば、図2に示すオペアンプ31など)と、第2
の入力端子の電圧と、第1の入力端子の電圧に所定の基
準電圧Bを加えた電圧とを比較し、その差に対応する電
圧を出力する第2の電圧比較手段(例えば、図2に示す
オペアンプ32など)とを含む場合、過放電防止用のF
ETおよび過充電防止用のFETのゲートには、とも
に、第1または第2の電圧比較手段が出力する電圧のい
ずれか一方を印加し、第1または第2の電圧比較手段の
出力に基づいて、それぞれバッテリパックが充電状態に
あるか否か、または放電状態にあるか否かを検出するこ
とができる。
【0037】スイッチング手段が、内部に寄生ダイオー
ドが形成されていないバイラテラルFETを含む場合、
第1および第2の入出力端子は、充電電流または放電電
流が入出力されるバイラテラルFETの入出力端子とす
ることができる。
【0038】
【作用】上記構成のバッテリパックの状態検出装置にお
いては、オペアンプ31または32で、FET3のソー
スもしくはドレインの電圧と、FET4のソースもしく
はドレインの電圧に所定の基準電圧Aを加えた電圧との
比較、またはFET4のソースもしくはドレインの電圧
と、FET3のソースもしくはドレインの電圧に所定の
基準電圧Bを加えた電圧との比較が行われ、その差に対
応する電圧が、それぞれから出力される。この電圧は、
それぞれFET4または3のゲートに印加され、これに
より、FET3のソースもしくはドレインとFET4の
ソースもしくはドレインとの間に、基準電圧AまたはB
以上の電位差を生じさせる。そして、オペアンプ31ま
たは32の出力に基づいて、バッテリパックが充電状態
にあるか否か、または放電状態にあるか否かが検出され
る。即ち、FET3またはFET4に対し、ネガティブ
フィードバックがかかることにより、FET3のソース
もしくはドレインとFET4のソースもしくはドレイン
との間に、基準電圧AまたはB以上の電位差が生じるの
で、オペアンプ31,32としては、精度のそれほど高
くない安価なものを用いることができる。
【0039】
【実施例】図1は、本発明を適用したバッテリパックの
第1実施例の構成を示すブロック図である。なお、図
中、図23における場合と対応する部分については、同
一の符号を付してある。即ち、このバッテリパックは、
ゲートコントローラ201または充電/放電検出回路2
02に代えて、ゲートコントローラ5または充電/放電
検出回路6が設けられている他は、図23のバッテリパ
ックと同様に構成されている。
【0040】ここで、以下に説明するバッテリパックに
おいては、必要に応じて、信号のグランドレベルのシフ
ト、およびグランドの切り換えが行われるが、その説明
および図示は、特に説明を要する場合を除いて省略して
ある。従って、説明または図示していないからといっ
て、信号のグランドレベルのシフト、およびグランドの
切り換えが行われていない訳ではない。
【0041】このバッテリパックにおいては、充電/放
電検出回路6によって、FET3のソース(点a)と、
FET4のソース(点b)との間の電位差が検出され、
それが、ゲートコントローラ5を介して、FET3,4
のゲートに印加されるようになされている。即ち、FE
T3,4にネガティブフィードバックがかけられてい
る。そして、これにより、FET3,4に流れる電流が
微小なものであっても、それぞれで、所定値以上の電圧
降下が生じるようになされている。
【0042】図2は、ゲートコントローラ5および充電
/放電検出回路6の詳細構成例を示している。オペアン
プ(コンパレータ)31の非反転入力端子(+)は、F
ET3のソースと接続され、その反転入力端子は、所定
の基準電圧(例えば、0.05Vなど)を発生する電圧
源33(例えば、ツェナーダイオードや、バンドギャッ
プ、電池、あるいは抵抗を分割して構成される)を介し
て、FET4のソースと接続されている。また、オペア
ンプ(コンパレータ)32の非反転入力端子(+)は、
FET4のソースと接続され、その反転入力端子は、所
定の基準電圧(ここでは、電圧源33の電圧と同一とす
る)を発生する電圧源34(電圧源33と同様に構成さ
れる)を介して、FET3のソースと接続されている。
【0043】なお、オペアンプ31および32は、その
非反転入力端子に印加される電圧(+電圧)と、その反
転入力端子に印加される電圧(−電圧)とを比較し、+
電圧が−電圧より高い場合には、その差に対応する電圧
(Hレベル)を出力し、+電圧が、−電圧より低い場合
は、Lレベル(グランドレベル)を出力するようになさ
れている。
【0044】従って、FET4からFET3の方向へ電
流(放電電流)が流れる放電時においては、FET3の
ソースの電位より、FET4のソースの電位の方が高く
なるので(FET4からFET3の方向に電圧降下が生
じるので)、その電位差が、電圧源34の電圧より高い
場合、オペアンプ32からはHレベルが出力される。ま
た、この場合、オペアンプ31からはLレベルが出力さ
れることになる。
【0045】また、FET3からFET4の方向へ電流
(充電電流)が流れる充電時においては、FET4のソ
ースの電位より、FET3のソースの電位の方が高くな
るので(FET3からFET4の方向に電圧降下が生じ
るので)、その電位差が、電圧源33の電圧より高い場
合、オペアンプ31からはHレベルが出力される。ま
た、この場合、オペアンプ32からはLレベルが出力さ
れることになる。
【0046】そして、FET3およびFET4に電流が
流れない放置時においては、FET4のソースと、FE
T3のソースとの間には電位差が生じないので(電圧降
下が生じないので)、オペアンプ31および32の出力
は、いずれもLレベルとなる。
【0047】従って、オペアンプ31または32の出力
がHレベル(Lレベル)の場合は、それぞれ充電状態ま
たは放電状態にある(充電状態にないまたは放電状態に
ない)と判定することができる。また、オペアンプ31
および32の出力がともにLレベルの場合は、放置状態
にあると判定することができる。即ち、バッテリパック
が充電中か否かか、放電中か否かか、あるいは放置中か
否かかは、オペアンプ31または32それぞれの出力端
子D1またはD2のレベルによって判断することができ
る。
【0048】オペアンプ32の出力は、ドライブ回路1
0を構成するスイッチSW1の端子a1に供給されると
ともに、インバータ13およびグランドレベルシフト回
路(GS)24を介して、ドライブ回路20を構成する
NANDゲート22の一方の入力端子に供給されるよう
になされている。
【0049】ドライブ回路10は、FET3のゲートに
電圧を印加することにより、FET3をドライブ(スイ
ッチング)(オン/オフ)するようになされており、ス
イッチSW1の他、バッファ11およびNANDゲート
12で構成されている。バッファ11は、制御回路2の
端子DOの出力をスイッチSW1の端子b1に出力する
ようになされている。また、制御回路2の端子DOの出
力は、NANDゲート12の一方の入力端子にも供給さ
れるようになされており、その他方の入力端子には、グ
ランドレベルシフト回路(GS)14およびインバータ
23を介して、オペアンプ31の出力が供給されるよう
になされている。さらに、オペアンプ31の出力は、ド
ライブ回路20を構成するスイッチSW2の端子a2に
も供給されるようになされている。
【0050】ドライブ回路20は、FET4のゲートに
電圧を印加することにより、FET4をドライブ(スイ
ッチング)(オン/オフ)するようになされており、ス
イッチSW2およびNANDゲート22の他、バッファ
21で構成されている。バッファ21は、制御回路2の
端子COの出力をスイッチSW2の端子b2に出力する
ようになされている。また、制御回路2の端子COの出
力は、NANDゲート22の他方の入力端子にも供給さ
れるようになされている。
【0051】スイッチSW1は、NANDゲート12の
出力がHまたはLレベルのとき、それぞれ端子a1また
はb1を選択するようになされている。従って、制御回
路2の端子DOからLレベルが出力されているとき(2
次電池1が過放電状態になったとき、または過電流が流
れたとき)、またはオペアンプ31の出力がHレベルの
とき(充電中のとき)、スイッチSW1は、端子b1を
選択し、制御回路2の端子DOの出力がFET3のゲー
トに印加されることになる。
【0052】よって、2次電池1が過放電状態になった
とき、過電流が流れたとき、および充電中のときは、F
ET3のスイッチングは、図23で説明した場合と同様
にして行われる。
【0053】また、制御回路2の端子DOからHレベル
が出力されているとき(2次電池1が過放電状態にない
とき、または過電流が流れていないとき)、またはオペ
アンプ31の出力がLレベルのとき(充電中でないと
き、即ち放電中か、あるいは放置中のとき)、スイッチ
SW1は、端子a1を選択し、これによりオペアンプ3
2の出力がFET3のゲートに印加されることになる。
【0054】よって、放電中であって、過放電状態にも
なく、過電流も流れていないときは(以下、単に、放電
中(または通常の放電中)という。また、放置中は、電
流が流れず、従ってオペアンプ31および32の出力は
ともにLレベル(0レベル)になるので、放置中は、考
慮しないこととする)、オペアンプ32の出力に対応し
て、FET3のオン/オフ制御が行われる。
【0055】ここで、NチャネルMOS FETは、そ
のゲートに、ある程度大きな電圧(FETが完全にオン
する電圧以上の電圧)が印加されている状態では、その
オン抵抗が、非常に小さな値となるが、ゲート電圧が小
さい場合には、そのオン抵抗は、ゲート電圧が大きくな
るほど小さくなる特性、即ち、ゲートに印加される電圧
が小さければ、そのオン抵抗が大きくなる特性を有す
る。
【0056】そこで、この特性を利用して、FET3に
流れる電流が微小でも、オン抵抗を大きくすることによ
り、そこで、大きな電圧降下を生じさせ、点aとbとの
電位差(点aの電位−点bの電位)、あるいは点bと点
aとの電位差(点bの電位−点aの電位)が、ある程度
大きくなるようになされている。
【0057】即ち、いまの場合、例えば放電電流が小さ
いときには、点bとaとの電位差も小さくなり、さらに
オぺアンプ32の出力電圧も小さくなる。従って、この
場合、FET3のゲートに印加される電圧であるオぺア
ンプ32の出力電圧が小さくなるから、FET3のオン
抵抗は大きくなり、その結果、放電電流が小さくても、
FET3における電圧降下は大きくなり、さらに点bと
aとの電位差も大きくなる。
【0058】そして、放電電流が大きくなった場合に
は、点bとaとの電位差も大きくなり、さらにオぺアン
プ32の出力電圧も大きくなる。従って、この場合、F
ET3のオン抵抗は小さくなり、さらに、FET3にお
ける電圧降下も小さくなり、これにより点bとaとの電
位差も小さくなる。
【0059】以上のようにして、放電電流の大きさが、
ある程度の小さい値の範囲にある場合には、FET3に
ネガティブフィードバックがかかり、点bとaとの電位
差は、オペアンプ32の反転入力端子に接続されている
電圧源34の電圧に保持される。
【0060】一方、放電電流がさらに大きくなった場合
には、FET3のオン抵抗は、上述したように微小な値
になるが、この場合、放電電流が大きいため、FET3
のオン抵抗が微小値でも、FET3では、放電電流に比
例した大きな電圧降下を生じる。従って、電圧がある程
度の大きさ以上の電圧源34(電圧源33)を用いるこ
とによって、オペアンプ32(オペアンプ31も同様)
としては、それほど精度が高くない(電圧源34の電圧
を検出することが可能な精度を有する)、安価なものを
使用することができる。その結果、バッテリパックの高
コスト化を防止することができる。
【0061】図3は、FET3(FET4および後述す
るFET121(図19)についても同様)のソース・
ドレイン間に流れる電流と、その間の電圧降下の関係を
示している。従来のバッテリパックの場合(図中、点線
で示す部分)においては、ソース・ドレイン間に流れる
電流に比例して、その間の電圧降下も大きくなるように
なされているが、本願の場合では、FET3のソース・
ドレイン間に流れる電流が所定値(図3においては、
0.5A)以下のときには、その間の電圧降下は、所定
の一定値となり(但し、電流が0Aのときは、電圧降下
も0V)、ソース・ドレイン間に流れる電流が所定値よ
り大きくなると、それに比例して、ソース・ドレイン間
の電圧降下も大きくなるようになされている。即ち、本
願では、電流の大きさ(0Aを除く)に関わらず、所定
値以上(電圧源34(電圧源33)の電圧以上)の電圧
降下が、ab間で生じるようになされている。
【0062】なお、この場合、電流が微小値であるとき
には、常に一定の電圧降下が生じることによる電力の損
失が生じるが、この損失電力は、電圧源34(電圧源3
3)の電圧(基準電圧)を、所定値以下にしておけば、
ほぼ無視することができる。即ち、FET3が完全にオ
ンしたときのオン抵抗または電圧源33(電圧源34)
の電圧を、それぞれ100mΩまたは50mVとした場
合、電流が500mA(=50mV/100mΩ)以上
流れた状態で、FET3は通常領域で動作することにな
るので、損失電力の最大値は、図3において●印で示す
点における12.5mWになる。
【0063】一方、その点における従来の場合の損失電
力は、6.25mWであるから、本方式による損失電力
の増加分は、6.25mWと小さなものである。
【0064】図2に戻り、スイッチSW2は、NAND
ゲート22の出力がHまたはLレベルのとき、それぞれ
端子a2またはb2を選択するようになされている。従
って、制御回路2の端子COからLレベルが出力されて
いるとき(2次電池1が過充電状態になったとき)、ま
たはオペアンプ31の出力がHレベルのとき(放電中の
とき)、スイッチSW2は、端子b2を選択し、制御回
路2の端子COの出力がFET4のゲートに印加される
ことになる。
【0065】よって、2次電池1が過充電状態になった
とき、および放電中のときは、FET4のスイッチング
は、図23で説明した場合と同様にして行われる。
【0066】また、制御回路2の端子COからHレベル
が出力されているとき(2次電池1が過充電状態にない
とき)、またはオペアンプ31の出力がLレベルのとき
(放電中でないとき、即ち充電中であるとき(放置中
は、上述したように考慮しないこととする))、スイッ
チSW2は、端子a2を選択し、オペアンプ31の出力
がFET4のゲートに印加されることになる。
【0067】よって、充電中であって、過充電状態にな
いときは(以下、単に、充電中(または通常の充電中)
という)、オペアンプ31の出力に対応して、FET4
のオン/オフ制御が行われる。
【0068】従って、この場合においても、上述した場
合と同様の原理で、電流(充電電流)の大きさに関わら
ず、電圧源33の電圧以上の電圧降下が、ab間で生じ
るので、オペアンプ31として、精度のそれほど高くな
い安価なものを用いることができる。その結果、バッテ
リパックの高コスト化を防止することができる。
【0069】なお、バッテリパックを定電圧充電する場
合においては、その末期に、充電電流が減少するが、こ
の場合でも、ab間には、電圧源33の電圧に相当する
電圧降下が生じることになる。従って、この場合、充分
な充電が行われなくなるおそれがあるので、充電時(充
電中)においては、2次電池1の電圧を検出し、それが
所定値以上(満充電電圧に近い値以上)となったときに
は、特に充電状態であるか否かを検出する必要がない限
り、FET4のゲートには、それを完全にオン状態にす
るゲート電圧を印加するようにするのが好ましい。
【0070】また、ドライブ回路10およびインバータ
13のグランドレベルは、それらが正常に動作するよう
に、放電中にバッテリパックで最も電位の低くなる点a
の電位(FET3のソースの電位)(放電GND)とさ
れている。また、ドライブ回路20およびインバータ2
3のグランドレベルは、それらが正常に動作するよう
に、充電中にバッテリパックで最も電位の低くなる点b
の電位(FET4のソースの電位)(充電GND)とさ
れている。
【0071】さらに、GS14は、インバータ23の出
力のグランドレベルを、放電GNDにシフトするように
なされており、またGS24は、インバータ13の出力
のグランドレベルを、充電GNDにシフトするようにな
されている。
【0072】また、インバータ13または23は、それ
ぞれオペアンプ32または31の出力レベルが、FET
3または4をオン状態にするための最低限の電圧レベル
以上である場合にLレベル(グランドレベル)を出力
し、その最低限の電圧レベル以下である場合にはHレベ
ル(ほぼ2次電池1の電圧と同一の電圧レベル)を出力
するようになされている。
【0073】次に、図2(図1)に示した場合において
は、充電中であるか否かと、放電中であるか否かの両方
を検出するようにしたが、そのいずれか一方だけを検出
すれば良い場合には、ゲートコントローラ5および充電
/放電検出回路6は、図4、図5に示すように構成する
ことができる。この場合、バッテリパックのコストを低
減することができる。
【0074】図4は、放電中であるか否かのみを検出す
る場合のゲートコントローラ5および充電/放電検出回
路6の詳細構成例を示している。なお、図中、図2にお
ける場合と対応する部分については、同一の符号を付し
てある。即ち、図4に示したゲートコントローラ5およ
び充電/放電検出回路6は、図2に示したものから、N
ANDゲート12,22、インバータ13,23,GS
14,24、スイッチSW2、オペアンプ31、および
電圧源33を取り除いたものと同様に構成されている。
【0075】従って、この場合、FET4の制御は、図
23で説明した場合と同様に行われ、放電時(放電中)
においてのみ、図3で説明したような電圧降下(電圧源
34の電圧以上の電圧降下)が、点bとaとの間で生じ
るように、FET3の制御が行われる。
【0076】図5は、充電中であるか否かのみを検出す
る場合のゲートコントローラ5および充電/放電検出回
路6の詳細構成例を示している。なお、図中、図2にお
ける場合と対応する部分については、同一の符号を付し
てある。即ち、図5に示したゲートコントローラ5およ
び充電/放電検出回路6は、図2に示したものから、N
ANDゲート12,22、インバータ13,23,GS
14,24、スイッチSW1、オペアンプ32、および
電圧源34を取り除いたものと同様に構成されている。
【0077】従って、この場合、FET3の制御は、図
23で説明した場合と同様に行われ、充電時(充電中)
においてのみ、図3で説明したような電圧降下(電圧源
33の電圧以上の電圧降下)が、点aとbとの間で生じ
るように、FET4の制御が行われる。
【0078】次に、図6乃至図9は、以上のようにし
て、バッテリパックの状態(充電中であるか否か、また
は放電中であるか否か)を検出し、その検出結果によっ
て、バッテリパックのアプリケーションを制御する応用
例を示している。
【0079】まず、図6は、放電中であることを使用者
に知らせるために、放電時にLEDを点灯させるバッテ
リパックの構成例(本発明を適用したバッテリパックの
第2実施例の構成)を示している。なお、図中、図1に
おける場合と対応する部分については、同一の符号を付
してある。
【0080】このバッテリパックにおいては、オペアン
プ32の出力端子D2が、LED42を駆動するLED
ドライバ41を介して、LED42のアノードと接続さ
れている。そして、LED42のカソードは、2次電池
1の−端子に接続されている。また、LEDドライバ4
1は、そこにHレベルが入力されたときのみLED42
を点灯させるようになされている。
【0081】バッテリパックが放電中でない場合、端子
D2の出力レベルはLレベル(FET3をオン状態にす
るために必要な最低限の電圧レベルより小さいレベル)
であるから、LEDドライバ41はLED42を駆動せ
ず、従ってLED42は点灯しない(消灯したままとな
る)。そして、バッテリパックに負荷が接続され、放電
が開始されると、端子D2の出力レベルはHレベル(F
ET3をオン状態にするために必要な最低限の電圧レベ
ル以上のレベル)となり、その結果、LEDドライバ4
1はLED42を駆動し、従ってLED42は点灯す
る。
【0082】次に、図7は、DC−DCコンバータを内
蔵し、それを放電時のみ動作させるバッテリパックの構
成例(本発明を適用したバッテリパックの第3実施例の
構成)を示している。なお、図中、図1における場合と
対応する部分については、同一の符号を付してある。
【0083】このバッテリパックにおいては、DC−D
Cコンバータ52が、2次電池1の−端子とFET3の
ソースとの間に設けられており、DC−DCコンバータ
52の他の2つの端子(2次電池1の−端子に接続され
ている端子、およびFET3のソースに接続されている
端子以外の2つの端子)それぞれは、2次電池1の+端
子またはドライバ51を介して端子D2に接続されてい
る。ドライバ51は、端子D2からの信号(コンパレー
タ32の出力、以下、適宜、放電検出信号という)をD
C−DCコンバータ52に供給するようになされてい
る。
【0084】図8は、DC−DCコンバータ(DCチョ
ッパー)52の詳細構成例を示している。NチャネルM
OS FET55のソースは、2次電池1の−端子と接
続されており、そのドレインは、コイルLを介してFE
T3(図7)のソースと接続されている。また、FET
55のゲートは、コントローラ53と接続されている。
なお、FET55の寄生ダイオード55Aは、充電電流
が流れる方向(放電電流が流れない方向)に形成されて
いる。
【0085】FET55とコイルLの接続点には、フラ
イホイールダイオードDのアノードが接続されており、
そのカソードは、2次電池1の+端子と接続されてい
る。ダイオードDと2次電池1との接続点には、電圧検
出回路56の一端が接続されており、その他端は、コイ
ルLとFET3(図7)のソースとの接続点に接続され
ている。電圧検出回路56は、その両端の電圧、即ちバ
ッテリパックの端子電圧を検出するようになされている
(但し、FET3および4の電圧降下は考慮しないもの
とする)。そして、電圧検出回路56は、バッテリパッ
クの端子電圧と、所定の設定電圧との差を検出し、その
差電圧を、その制御端子からコントローラ53に出力す
るようになされている。
【0086】オシレータ(OSC)54は、コントロー
ラ54に制御され、その制御に対応したデューティ−比
または周波数のパルスを出力するようになされている。
コントローラ53は、電圧検出回路56からの差電圧に
対応して、オシレータ54を制御し、所定のパルスを出
力させ、そのパルスに相当する信号を、FET55のゲ
ートに印加することにより、FET55をオン/オフさ
せるようになされている。また、コントローラ53に
は、放電検出信号が入力されるようになされており、コ
ントローラ53は、放電検出信号がHレベルのときの
み、即ち放電中であるときのみ、上述したような制御を
行うようになされている。そして、コントローラ55
は、放電検出信号がLレベルのときには、即ち放電中で
ないときには、オシレータ54の動作を停止させるよう
になされている。
【0087】以上のように構成されるDC−DCコンバ
ータ52においては、バッテリパックに負荷が接続さ
れ、その負荷に対して電源の供給が開始されると、即ち
放電電流が流れると、放電検出信号がHレベルになり、
この場合、コントローラ53が、電圧検出回路56から
の差電圧に対応して、オシレータ54を制御し、所定の
パルスを出力させ、そのパルスに相当する信号を、FE
T55のゲートに印加することにより、FET55をオ
ン/オフさせる。
【0088】FET55がオンの場合、放電電流が、F
ET55およびコイルLを流れ、これにより2次電池1
の電圧が、バッテリパックの端子EB+とEB−との間
に現れる。一方、FET55がオフになると、コイルL
に逆起電力が生じ、その電圧は、フライホイールダイオ
ードDを介して、バッテリパックの端子EB+とEB−
との間に現れる。従って、コントローラ53が、電圧検
出回路56からの差電圧に対応した所定のパルスにした
がって、FET55をオン/オフさせることにより、バ
ッテリパックの端子間の電圧は、上述した所定の設定電
圧に等しくなる。
【0089】なお、例えば2次電池1の電圧が8Vで、
所定の設定電圧がその半分の4Vである場合には、FE
T55を、例えばデューティー比50%のパルスでオン
/オフすることにより、バッテリパックの端子間に現れ
る電圧は、設定電圧である4Vとなる。
【0090】次に、バッテリパックから負荷が取り外さ
れたり、または誤って外れてしまった場合、あるいは負
荷の電源スイッチがオフにされた場合、放電電流は流れ
なくなり、放電検出信号はLレベルになる。コントロー
ラ53は、Lレベルの放電検出信号を受信すると(受信
している間)、オシレータ54の動作を停止させる(オ
フにする)。
【0091】従って、この場合、放電中でないのに、D
C−DCコンバータ52が動作し、無駄な電力が消費さ
れるのを防止することができる。
【0092】次に、図9は、2次電池1の容量表示を行
うバッテリパックの構成例(本発明を適用したバッテリ
パックの第4実施例の構成)を示している。なお、図
中、図1における場合と対応する部分については、同一
の符号を付してある。また、図9においては、2次電池
1、制御回路2、FET3,4、およびゲートコントロ
ーラ5の図示を省略してある。
【0093】このバッテリパックにおいては、充電時に
は、充電の進行状況(2次電池1に対して充電された容
量)に応じて、放電時には、2次電池1の残量に応じ
て、LED群63を構成するLEDが点灯させるように
なされている。
【0094】即ち、端子D1からの信号(コンパレータ
31の出力、以下、適宜、充電検出信号という)は、閾
値切換回路61とスイッチ64に供給されるようになさ
れている。そして、スイッチ64は、充電検出信号がH
またはLレベルのとき、オンまたはオフ状態になるよう
になされている。
【0095】従って、スイッチ64は、充電中のときの
みオン状態になり、それ以外はオフ状態になる。
【0096】LEDドライブ回路62は、信号線62A
を介して2次電池1の+端子と、信号線62Bおよびス
イッチ64(またはプッシュボタン65)(さらには、
FET3およびFET4)を介して2次電池1の−端子
と、それぞれ接続されている。そして、LEDドライブ
回路62は、スイッチ64(またはプッシュボタン6
5)がオンすると、2次電池1の電圧を検出し、LED
群63を構成するLEDのうち、検出電圧に対応した数
だけのLEDを点灯させるようになされている。
【0097】具体的には、例えばLEDドライブ回路6
2は、電圧の閾値S1,S2,S3,・・・(但し、S
1<S2<S3<・・・)を記憶しており、検出した2
次電池1の電圧が、閾値S1,S2,S3,・・・以上
であるときに、LEDを1,2,3,・・・個だけ点灯
させる。
【0098】ここで、2次電池1の残量が同一であって
も、充電電流が流れている場合と、放電電流が流れてい
る場合とで、2次電池1の電圧の検出結果は異なるもの
となる。従って、2次電池1の残量に正確に対応した数
のLEDを点灯させるには、充電時と放電時とで、上述
の閾値を変更する必要がある。
【0099】そこで、閾値切換回路61は、Hレベルの
充電検出信号を受信したとき、LEDドライブ回路62
が記憶している閾値を、充電時に対応したものに変更す
るようになされている。これにより、充電時において、
2次電池1の残量に正確に対応した数のLEDを点灯さ
れることになる。
【0100】次に、端子D2からの放電検出信号も、充
電検出信号と同様に、閾値切換回路61に供給されるよ
うになされている。閾値切換回路61は、Hレベルの放
電検出信号を受信したとき、LEDドライブ回路62が
記憶している閾値を、放電時に対応したものに変更する
ようになされている。
【0101】そして、端子D2からHレベルの放電検出
信号が出力されている間に、即ち放電時に、プッシュボ
タン65が使用者によって操作されると、LEDドライ
ブ回路62では、スイッチ64がオンされた場合と同様
に、2次電池1の電圧が検出され、LED群63を構成
するLEDのうち、検出電圧に対応した数だけのLED
が点灯される。この場合、LEDドライブ回路62が記
憶している閾値は、上述したように、放電時に対応した
ものに変更されているので、放電時でも、2次電池1の
残量に正確に対応した数のLEDを点灯されることにな
る。
【0102】なお、図9に示した場合においては、スイ
ッチ64を充電検出信号により制御するようにしたが、
このスイッチ64は、プッシュボタン65と同様に、使
用者に操作させるようにしても良い。さらに、スイッチ
64は、充電検出信号ではなく、放電検出信号により制
御するようにすることもできる。また、図9に示した場
合では、プッシュボタン65を使用者に操作させるよう
にしたが、このプッシュボタン65は、スイッチ64と
同様に、放電検出信号(あるいは充電検出信号)により
制御するようにしても良い。さらに、閾値は、放電時お
よび充電時用のものだけでなく、放置時用のものも用意
しておき、そのうちのいずれの閾値を用いるかを、充電
検出信号および放電検出信号によって決めるようにする
こともできる。
【0103】次に、図10は、本発明を適用したバッテ
リパックの第5実施例の構成を示している。なお、図
中、図1における場合と対応する部分については、同一
の符号を付してある。
【0104】制御回路77は、図1の制御回路2が端子
DOおよびCOの両方からHレベルを出力する場合に、
その制御端子77AからHレベルを出力し、それ以外の
場合は、制御端子77AからLレベルを出力するように
なされている他は、図1の制御回路2と同様に構成され
ている。即ち、制御回路77は、2次電池1の電圧を検
出し、その電圧が、第1の基準電圧以上かつ第2の基準
電圧以下であるときにはHレベルを出力し、2次電池1
の電圧が、第1の基準電圧より小さいとき、および第2
の基準電圧より大きいとき、Lレベルを出力するように
なされている。
【0105】GND切換付きゲートコントローラ70
は、ゲートコントローラ71と、GND切換回路72と
から構成されている。ゲートコントローラ71には、制
御回路77からの信号(以下、異常検出信号という)が
供給されるようになされている。さらに、ゲートコント
ローラ71には、充電/放電検出回路6から、スイッチ
76を介して、充電検出信号または放電検出信号のいず
れか一方も供給されるようになされている。そして、ゲ
ートコントローラ71は、異常検出信号がHレベルであ
るとき(過放電、過充電、過電流のいずれでもないと
き)には、そこに供給される充電検出信号または放電検
出信号のいずれか一方をFET3および4の両方のゲー
トに印加し、また異常検出信号がLレベルのとき(過放
電、過充電、過電流のいずれかであるとき)、その異常
検出信号自体をFET3および4の両方のゲートに印加
するようになされている。
【0106】即ち、図1乃至図9で説明したバッテリパ
ックでは、FET3と4に、それぞれ独立に信号(電
圧)が印加されるようになされていたが、図10のバッ
テリパックにおいては、FET3および4に共通の信号
(電圧)が印加されるようになされている。
【0107】以上から、2次電池1が過放電状態もしく
は過充電状態になったとき、およびバッテリパックに過
電流が流れたときは(異常検出信号がLレベルのとき
は)、ゲートコントローラ71からFET3および4の
ゲートに対し、Lレベルが印加され、FET3および4
がともにオフ状態にされることにより、放電電流(過電
流)または充電電流が遮断される。
【0108】一方、通常の充電中または放電中において
は(異常検出信号がHレベルのときにおいては)、上述
したように、FET3および4のゲートに対し、充電検
出信号または放電検出信号のいずれか一方が印加され
る。
【0109】ここで、スイッチ76は、充電検出信号ま
たは放電検出信号がHレベル(FET3および4をオン
させるために最低限必要なレベル以上のレベル)のと
き、端子a3またはb3を選択するようになされている
(充電検出信号および放電検出信号の両方がLレベル
(上述の最低限必要なレベルより小さいレベル)の場合
は、端子a3またはb3のいずれを選択するようにして
も良いし、いずれも選択しないようにしても良い)。
【0110】また、端子a3または端子b3には、それ
ぞれ充電検出信号または放電検出信号が供給されてお
り、従って充電検出信号または放電検出信号がHレベル
の場合、それぞれ、そのHレベルの充電検出信号または
放電検出信号自体が、FET3およびFET4のゲート
に印加されることになる。即ち、通常の充電中または放
電中においては、FET3およびFET4にネガティブ
フィードバックがかけられることになる。
【0111】以上から、上述した場合と同様に、ab間
の電位差は、電圧源33または34の電圧以上の電圧と
なる(充電検出信号または放電検出信号がHレベルの場
合、それぞれ電圧源33または34の電圧以上の電圧と
なる)。
【0112】ところで、以上のように、FET3および
4のゲートに共通に同一の電圧(ゲート電圧)が印加さ
れる場合においては、そのゲート電圧のグランドレベル
を、充電時と放電時で変えないと、FET3および4が
正常動作せず、その結果、過充電や過放電状態となった
り、過電流が流れ続けることになる。
【0113】即ち、図10に示すバッテリパックにおい
ては、充電時にFET3および4がオン状態からオフ状
態になると、図11(a)に示すように、充電GNDの
方が、放電GNDより低くなるが、この場合、ゲートコ
ントローラ71のグランド(GND)を、より低い充電
GNDにし、そのレベルをグランドレベルとした信号を
FET3および4のゲートに印加する必要がある。ま
た、放電時にFET3および4がオン状態からオフ状態
になると、図11(b)に示すように、放電GNDの方
が、充電GNDより低くなるが、この場合、ゲートコン
トローラ71のグランド(GND)を、より低い放電G
NDにし、そのレベルをグランドレベルとした信号をF
ET3および4のゲートに印加する必要がある。
【0114】そこで、GND切換回路72は、充電/放
電検出回路6から、バッファ73または74を介して、
それぞれ供給される充電検出信号または放電検出信号に
対応して、上述したように、ゲートコントローラ71の
グランド(GND)を、充電GNDまたは放電GNDの
いずれか一方に切り換えるようになされている。
【0115】即ち、GND切換回路72は、バッファ7
3または74を介して供給される充電検出信号または放
電検出信号がHレベルであるとき、ゲートコントローラ
72のグランド(GND)を、それぞれ充電GNDまた
は放電GNDとするようになされている。
【0116】なお、バッファ73(バッファ74も同
様)は、そこにFET3(FET4)をオンさせるため
に必要な最低限のレベル以上のレベルが入力されると、
Hレベル(2次電池1の電圧とほぼ同様の電圧)を出力
し、その最低限のレベルより小さいレベルが入力される
と、Lレベル(グランドレベル)を出力するようになさ
れている。
【0117】ここで、図12は、GND切換回路72の
詳細構成例を示している。NチャネルMOS FET8
1および82は、そのソースどうしが接続されている。
そして、FET81および82のソースの接続点は、ゲ
ートコントローラ71のグランド端子(GND)に接続
されている。FET81または82のゲートには、それ
ぞれ放電検出信号または充電検出信号が印加されるよう
になされており、またそれぞれのドレインは、放電GN
Dまたは充電GNDに接続されている。
【0118】なお、FET81または82には、そのソ
ースからドレインにむかって電流が流れる方向に、寄生
ダイオードがそれぞれ形成されている。
【0119】以上のように構成されるGND切換回路7
2においては、放電時には、HまたはLレベルの放電検
出信号または充電検出信号が、FET81または82の
ゲートに、それぞれ印加される。従って、この場合、F
ET81または82は、それぞれオン状態またはオフ状
態になり、ゲートコントローラ71のグランドは、放電
GNDとなる。
【0120】一方、充電時には、LまたはHレベルの放
電検出信号または充電検出信号が、FET81または8
2のゲートに、それぞれ印加される。従って、この場
合、FET81または82は、それぞれオフ状態または
オン状態になり、ゲートコントローラ71のグランド
は、充電GNDとなる。
【0121】次に、図13は、GND切換回路72の他
の構成例を示している。なお、図中、図12における場
合と対応する部分については、同一の符号を付してあ
る。
【0122】図13に示すGND切換回路72において
は、FET82のゲートに、充電検出信号に代えて、イ
ンバータ83およびグランドレベルシフト回路(GS)
84を介した放電検出信号が印加されるようになされて
いる。インバータ83は、放電検出信号を反転するよう
になされている。また、GS84は、そこに入力される
信号のグランドレベルを、充電GNDにシフトするよう
になされている。
【0123】以上のように構成されるGND切換回路7
2では、放電時には、HまたはLレベルが、FET81
または82のゲートに、それぞれ印加されることになる
ので、上述したように、ゲートコントローラ71のグラ
ンドは、放電GNDとなる。一方、充電時には、Lまた
はHレベルが、FET81または82のゲートに、それ
ぞれ印加されることになるので、上述したように、ゲー
トコントローラ71のグランドは、充電GNDとなる。
【0124】なお、図13に示した場合においては、放
電検出信号のみを用いるようにしたが、充電検出信号の
みを用いるようにすることも可能である。即ち、充電検
出信号を、そのままFET82のゲートに印加するよう
にするとともに、FET81のゲートには、インバータ
と、放電GNDに信号のグランドレベルをシフトするグ
ランドレベルシフト回路を介した充電検出信号を印加す
るようにすることにより、上述した場合と同様に、ゲー
トコントローラ71のグランド(GND)を切り換える
ことができる。
【0125】ここで、図10に示したバッテリパックに
おいて、そこに流れる電流(充電電流、放電電流)と、
充電検出信号または放電検出信号に対応して、FET3
および4のゲートに印加される電圧(ゲート電圧)との
関係は、図14に示すようになる。従って、図10のバ
ッテリパックは、スイッチ76を、図15に示すような
構成の回路に代えて構成することも可能である。
【0126】図15に示した回路においては、ダイオー
ド91および92のカソードどうしが接続され、その接
続点がゲートコントローラ71に接続される。そして、
ダイオード91または92のアノードそれぞれには、充
電検出信号または放電検出信号が供給される。従って、
充電検出信号または放電検出信号のうちのレベルの高い
方の信号が、ゲートコントローラ71を介して、FET
3および4のゲートに印加されることになる。
【0127】次に、図16は、本発明を適用したバッテ
リパックの第6実施例の構成を示している。なお、図
中、図10における場合と対応する部分については、同
一の符号を付してある。また、図中、2次電池1、GN
D切換付きゲートコントローラ70、制御回路77の図
示は省略してある。従って、このバッテリパックは、2
次電池1の電圧を検出する電圧検出回路102が新たに
設けられ、充電/放電検出回路6を構成する電圧源33
に代えて、可変の電圧を発生する可変電圧源101が設
けられている他は、図10のバッテリパックと同様に構
成されている。
【0128】ここで、充電器によっては、バッテリパッ
クの端子電圧が、ある閾値C1以下のときは、微小電流
で充電(この充電を、以下、プリチャージという)を行
い、その端子電圧が、閾値C1を超えると、ある程度の
大きさの電流で充電(この充電を、以下、本充電とい
う)を行うものがある。このような充電器(プリチャー
ジ付き充電器という)で、2次電池1の残量がほとんど
ないバッテリパックの充電を行う場合、プリチャージに
多大な時間がかかり、その結果、バッテリパックの充電
にも多大な時間がかかることになる。
【0129】そこで、このようなプリチャージ付きの充
電器によるプリチャージを短くする(プリチャージを早
く終了させ、本充電を開始させる)ことを考えた場合、
バッテリパックの端子電圧が、充電開始から即座に、閾
値C1を超えるようにすれば良い。
【0130】図16に示したバッテリパックは、充電時
において、2次電池1の電圧が低くても、バッテリパッ
クの端子電圧が、2次電池1の電圧より高くなるように
なされている。
【0131】即ち、放電時においては、電圧検出回路1
02は動作せず、また可変電圧源101の電圧は、例え
ば電圧源33の電圧と同様にされる。従って、放電時
は、図10のバッテリパックと同様にして放電が行われ
る。
【0132】一方、図16のバッテリパックに、プリチ
ャージ付き充電器が装着され、充電が開始されると、電
圧検出回路102も動作を開始し、2次電池1の電圧を
検出する。そして、2次電池1の電圧が、閾値C1を超
えている場合、電圧検出回路102は、可変電圧源10
1を制御し、その電圧を、例えば電圧源33の電圧と同
じ電圧にする。この場合、2次電池1の電圧が、閾値C
1を超えているから、バッテリパックの端子間電圧も、
閾値C1を超えており、従って、プリチャージをスキッ
プして、本充電が行われることになる。
【0133】一方、2次電池1の電圧が、閾値C1以下
である場合には、可変電圧源101を制御し、その電圧
を、ある大きな所定の値C2(例えば、プリチャージ付
き充電器がプリチャージを終了する電圧C1と、2次電
池1の残量がほぼなくなったときの電池電圧との差にほ
ぼ等しい電圧など(例えば、2次電池1の残量がほぼな
くなったときの電池電圧またはプリチャージを終了する
電圧を、それぞれ5.0Vまたは5.8Vとした場合に
は、0.7Vなど))(一般的に、この電圧は、電圧源
33や34の電圧より充分大きい)にする。
【0134】従って、この場合、ab間では、少なくと
もC2の電圧降下が生じるので、バッテリパックの端子
間電圧は、2次電池1の実際の電圧に、電圧C2を加え
た値(以上)となる。以上から、2次電池1の電圧が閾
値C1以下であっても、充電が開始されると、バッテリ
パックの端子間電圧は、即座に閾値C1を超えるので、
プリチャージの時間を短くすることができる。
【0135】ところで、プリチャージ付き充電器が、バ
ッテリパックの端子間電圧が2次電池1の満充電電圧に
等しくなったときに充電を終了するものである場合に
は、ab間に大きな電圧降下C2を生じさせたままであ
ると、充電が終了した際の2次電池1の電圧は、その満
充電電圧から、電圧C2を減算した値となり、従って、
上述したように、充分な充電がなされないことになる。
【0136】そこで、電圧検出回路102は、2次電池
1の電圧が、閾値C1より大きな所定の電圧になると、
可変電圧源101の電圧を微小値(例えば、電圧源33
や34の電圧に等しい値など)に変更するようになされ
ている。これにより、2次電池1に対して、充分な充電
が行われることになる。
【0137】次に、図17は、本発明を適用したバッテ
リパックの第7実施例の構成を示している。なお、図
中、図10における場合と対応する部分については、同
一の符号を付してある。また、図中、2次電池1、制御
回路77の図示は省略してある。また、このバッテリパ
ックは、ゲートコントローラ71のGND切換を、上述
したようなGND切換回路72(図10)によって行う
のではなく、その他の手法によって行うものとされてい
る。
【0138】ここで、図16に示したバッテリパックに
おいては、ゲートコントローラ71のGND切換のため
に、常時、ab間にある程度以上の電圧降下(電圧源3
3の電圧に等しい電圧降下)を生じさせ、充電検出信号
を、GND切換回路72に供給する必要がある。従っ
て、僅かではあるが、その電圧降下分だけ、充電が完全
に行われないことになる。
【0139】そこで、図17に示すバッテリパックで
は、ゲートコントローラ71のGND切換を、他の手法
で行うようになされており、これにより、より完全な充
電を行うことができるようになされている。
【0140】即ち、まず放電時においては、上述したよ
うにHレベル(FET3および4をオン状態にするのに
必要な最低限の電圧レベル以上の電圧レベル)の放電検
出信号が、充電/放電検出回路6から出力される。この
放電検出信号は、スイッチSW4の端子b4に供給され
るとともに、バッファ111にも供給される。
【0141】バッファ111は、HまたはLレベルの放
電検出信号が入力されると、例えばほぼ2次電池1の電
圧に等しいHレベル、またはグランドレベルに等しいL
レベルをそれぞれ出力するようになされている。従っ
て、いまの場合、バッファ111からは、Hレベルが出
力されることになる。
【0142】バッファ111の出力は、スイッチSW4
に供給されるようになされている。スイッチSW4は、
HまたはLレベルを受信すると、端子b4またはa4を
それぞれ選択するようになされている。従って、いまの
場合、スイッチSW4では、端子b4が選択される。
【0143】以上から、放電時においては、放電検出信
号が、スイッチSW4を介して、ゲートコントローラ7
1に供給される。よって、放電時は、図10のバッテリ
パックと同様にして放電が行われる。
【0144】一方、充電時においては、Lレベルの放電
検出信号が、充電/放電検出回路6から、バッファ11
1を介して、スイッチSW4に供給されるので、スイッ
チSW4では、端子a4が選択される。
【0145】ここで、端子a4は、スイッチSW5に接
続されており、このスイッチSW5は、電圧検出回路1
12の出力が、HまたはLレベルのとき、端子a5また
はb5を選択するようになされている。端子a5または
b5には、電圧検出回路112の出力または充電検出信
号が、それぞれ供給されるようになされている。また、
電圧検出回路112は、2次電池1の電圧を検出し、そ
の電圧が、図16で説明した閾値C1以下であるときに
はLレベル(グランドレベル)を、2次電池1の電圧が
閾値C1を超えているときにはHレベル(2次電池1の
電圧とほぼ同様の電圧)(FET3および4を完全にオ
ン状態にするのに充分な電圧)を、それぞれ出力するよ
うになされている。
【0146】従って、充電時において、2次電池1の電
圧が閾値C1以下である場合には、スイッチSW5は端
子b5を選択する。これにより、ゲートコントローラ7
1には、充電/放電検出回路6から、スイッチSW5お
よびSW4を介して、充電検出信号が供給され、この信
号が、FET3および4のゲートに印加される。
【0147】その結果、ab間には、電圧源33の電圧
以上の電圧降下が生じる。従って、電圧源33の電圧
を、例えば図16で説明した電圧C2程度としておくこ
とにより、このバッテリパックをプリチャージ付き充電
器で充電した場合、同図で説明したように、プリチャー
ジの時間、つまりは充電時間を短くすることができる。
【0148】その後、充電により、2次電池1の電圧が
上昇し、それが閾値C1を超えると、電圧検出回路11
2の出力は、LレベルからHレベルになる。従って、ス
イッチSW5は端子a5を選択するので、ゲートコント
ローラ71には、電圧検出回路112から、スイッチS
W5およびSW4を介して、Hレベルが供給され、これ
が、FET3および4のゲートに印加される。
【0149】このHレベルは、FET3および4を完全
にオン状態にするのに充分な電圧レベルであるから、F
ET3および4は、完全にオン状態になる。この場合、
FET3および4のオン抵抗は微小値になり、従って充
電末期において、充電電流が微小になったときには、a
b間の電圧降下は、ほとんどないに等しくなる。よっ
て、このバッテリパックによれば、より完全な充電を行
うことができる。
【0150】次に、以上においては、過放電と過充電を
防止するためのスイッチング素子として、既に、内部に
寄生ダイオードが形成されたFET(FET3,4)を
用いたバッテリパックの実施例について説明したが、過
放電と過充電を防止するためのスイッチング素子として
は、この他、例えば図18(a)に示すような、内部に
寄生ダイオードが形成されていないバイラテラルFET
(バイラテラルMOSFET)を用いることが可能であ
る。
【0151】例えば、NチャネルのバイラテラルFET
は、同図(a)に示すように、電流(充電電流、放電電
流)が入出力される2つの入出力端子T1およびT2
と、そのオン/オフ(スイッチング)を制御するための
制御信号(ゲート電圧)が印加されるゲートと、サブス
トレートを有している。
【0152】図18(b)に示すように、サブストレー
トが、入出力端子T2に接続された場合、バイラテラル
FETは、端子T2からT1へ電流が流れる方向に、寄
生ダイオードが形成されたNチャネルMOS FETと
等価なものとなる。また、図18(c)に示すように、
サブストレートが、入出力端子T1に接続された場合、
バイラテラルFETは、端子T1からT2へ電流が流れ
る方向に、寄生ダイオードが形成されたNチャネルMO
S FETと等価なものとなる。
【0153】従って、端子T1またはT2を、それぞれ
2次電池1の−端子またはバッテリパックの端子EB−
に接続してバッテリパックを構成した場合、放電時また
は充電時に、サブストレートを、それぞれ端子T2また
はT1に接続するようにすることにより、バイラテラル
FETは、FET3またはFET4と同様に、過放電ま
たは過充電防止用のFETとして用いることができる。
【0154】図19は、本発明を適用したバッテリパッ
クの第8実施例の構成を示している。なお、図中、図1
0における場合と対応する部分については、同一の符号
を付してある。即ち、このバッテリパックは、FET3
および4に代えて、図18で説明したバイラテラルFE
TであるFET121が設けられている他は、図10の
バッテリパックと同様に構成されている。
【0155】このバッテリパックにおいては、FET1
21の端子T1またはT1が、2次電池1の−端子また
はEB−端子に接続され、そのゲートには、ゲートコン
トローラ71から電圧が印加されるようになされてい
る。また、サブストレートは、ゲートコントローラ71
とGND切換回路72の接続点に接続されている。
【0156】図12や図13で説明したことから、充電
時または放電時においては、GND切換回路72の出力
端子(ゲートコントローラ71とGND切換回路72の
接続点)は、それぞれ充電GNDまたは放電GNDに接
続される。従って、このバッテリパックは、充電時また
は放電時においては、FET121のサブストレートが
充電GNDまたは放電GNDに接続されるので、図10
に示したバッテリパックがFET3またはFET4をそ
れぞれ除いて構成されているのと等価なものとなる。
【0157】そして、バイラテラルFETは、既に内部
に寄生ダイオードが形成されているFETと同様に、そ
のゲートに、ある程度大きな電圧(FETが完全にオン
する電圧以上の電圧)が印加されている状態では、その
オン抵抗が、非常に小さな値となるが、ゲート電圧が小
さい場合には、そのオン抵抗は、ゲート電圧が大きくな
るほど小さくなる特性、即ち、ゲートに印加される電圧
が小さければ、そのオン抵抗が大きくなる特性を有す
る。
【0158】従って、図1の実施例で説明したように、
ab間には、電圧源33または34の電圧以上の電圧降
下が生じるので、このバッテリパックも、安価なオペア
ンプ(オペアンプ31,32)を用いて、充電状態であ
るか否か、または放電状態であるか否かを検出すること
ができる。
【0159】ところで、FET121のようなバイラテ
ラルFETを用いる場合においては、そのサブストレー
トの電位を、充電時と放電時で変えないと、FET12
1が正常動作せず、その結果、過充電や過放電状態とな
ったり、過電流が流れ続けることになる。
【0160】即ち、図19に示すバッテリパックにおい
ては、充電時は、図20(a)に示すように、充電GN
Dの方が、放電GNDより低くなるが、この場合、サブ
ストレートの電位を、充電GND(またはそれ以下)に
する必要がある。また、放電時では、図20(b)に示
すように、放電GNDの方が、充電GNDより低くなる
が、この場合、サブストレートの電位を、放電GND
(またはそれ以下)にする必要がある。
【0161】しかしながら、図19のバッテリパックで
は、上述したように、充電時または放電時には、FET
121のサブストレートは、GND切換回路72を介し
て、充電GNDまたは放電GNDにそれぞれ接続される
ようになされているので、FET121が誤動作するこ
とを防止することができる。
【0162】次に、図21は、本発明を適用したバッテ
リパックの第9実施例の構成を示している。なお、図
中、図17または図19における場合と対応する部分に
ついては、同一の符号を付してある。また、図21にお
いては、2次電池1、制御回路77、およびGND切換
回路72から放電GND、充電GNDへの信号線の図示
を省略してある。即ち、このバッテリパックは、電圧検
出回路112、スイッチSW6、およびSW7が新たに
設けられている他は、図19のバッテリパックと同様に
構成されている。
【0163】このバッテリパックにおいては、電圧検出
回路112が、図17で説明したように、2次電池1の
電圧を検出し、その電圧が、閾値C1以下であるときに
はLレベル(グランドレベル)を、2次電池1の電圧が
閾値C1を超えているときにはHレベル(2次電池1の
電圧とほぼ同様の電圧)(FET121を完全にオン状
態にするのに充分な電圧)を、それぞれ出力するように
なされている。
【0164】また、スイッチSW6またはSW7は、電
圧検出回路112からLレベルを受信した場合には端子
a6またはa7を、電圧検出回路112からHレベルを
受信した場合には端子b6またはb7を、それぞれ選択
するようになされている。なお、端子a6およびb7
は、GND切換回路72(GND切換回路72の出力端
子)に接続されている。また、端子a7は放電GND
に、端子b6は端子D1に、それぞれ接続されている。
さらに、スイッチSW6またはSW7の共通端子(コモ
ン(COMMON)端子)は、端子a3またはサブストレート
に接続されている。
【0165】従って、放電時において、例えば2次電池
1の電圧が閾値C1以下である場合には、電圧検出回路
112の出力はLレベルであるから、スイッチSW6ま
たはSW7は、端子a6またはa7をそれぞれ選択す
る。さらに、放電時には、上述したように、スイッチ7
6は、(2次電池1の電圧に無関係に)端子b3を選択
する。従って、ゲートコントローラ71には、充電/放
電検出回路6から、スイッチ76を介して、放電検出信
号が供給される。また、FET121のサブストレート
は、スイッチSW7を介して放電GNDに接続される。
【0166】よって、この場合、バッテリパックの状態
は、上述したFET3にネガティブフィードバックがか
けられた状態と等価であるから、ab間には、電圧源3
4の電圧以上の電圧降下が生じるので、安価なオペアン
プを用いて放電状態にあるか否かを検出することができ
る。また、サブストレートは放電GNDに接続されるの
で、FET121の誤動作を防止することができる。
【0167】次に、放電時において、2次電池1の電圧
が閾値C1を超えている場合には、電圧検出回路112
の出力はHレベルであるから、スイッチSW6またはS
W7は、端子b6またはb7をそれぞれ選択する。さら
に、放電時には、スイッチ76は、上述したように端子
b3を選択する。従って、この場合も、ゲートコントロ
ーラ71には、充電/放電検出回路6から、スイッチ7
6を介して、放電検出信号が供給される。
【0168】一方、FET121のサブストレートは、
スイッチSW7を介してGND切換回路72に接続され
る。放電時では、GND切換回路72は、上述したよう
に放電GNDと接続されるので、サブストレートも放電
GNDと接続される。従って、この場合も、2次電池1
の電圧が閾値C1以下である場合と同様に、安価なオペ
アンプを用いて放電状態にあるか否かを検出することが
でき、また、FET121の誤動作を防止することがで
きる。
【0169】次に、充電時において、例えば2次電池1
の電圧が閾値C1以下である場合には、スイッチSW6
またはSW7は、上述したように端子a6またはa7を
それぞれ選択する。また、充電時には、スイッチ76で
は、(2次電池1の電圧に無関係に)端子a3が選択さ
れる。従って、ゲートコントローラ71は、スイッチS
W6および76を介して、GND切換回路72と接続さ
れる。そして、充電中は、GND切換回路72は、上述
したように充電GNDと接続されるので、FET121
のゲートには、ゲートコントローラ71からグランドレ
ベル(充電GND)(Lレベル)が印加されることにな
る。よって、この場合、FET121は、オフ状態にな
る。
【0170】一方、FET121のサブストレートは、
スイッチSW7を介して放電GNDに接続される。即
ち、FET121のサブストレートは、スイッチSW7
を介して、その入出力端子T1に接続される。その結
果、FET121の内部には、図18(c)に示したよ
うに、充電電流が流れる方向に寄生ダイオードが形成さ
れる。
【0171】従って、充電時において、2次電池1の電
圧が閾値C1以下である場合には、充電電流が、FET
121の寄生ダイオードを介して流れることになる。寄
生ダイオードでは、通常0.6乃至0.8V程度の電圧
降下が生じるので(ここでは、例えば0.7Vとす
る)、従って点aとbとの間の電圧は、その電圧降下分
である0.7Vとなる。
【0172】以上から、2次電池1の電圧が閾値C1以
下の場合に、充電が開始されると、バッテリパックの端
子間電圧は、2次電池1の実際の電圧に、寄生ダイオー
ドの電圧降下分である0.7Vを加えた値となる。よっ
て、このバッテリパックを、プリチャージ付き充電器で
充電した場合には、プリチャージの時間を短くすること
ができる。
【0173】なお、この場合には、ab間の電圧降下
は、0.7V(寄生ダイオードの電圧降下分)である
が、この電圧は、それほど精度の高くないオペアンプで
検出するのに充分な電圧であり、従って、安価なオペア
ンプを用いて充電状態にあるか否かを検出することがで
きる。
【0174】その後、2次電池1の電圧が閾値C1を超
えた場合には、上述したように、スイッチSW6または
SW7は、端子b6またはb7をそれぞれ選択する。ま
た、この場合、スイッチ76は端子a3を選択したまま
であるから、ゲートコントローラ71には、充電/放電
検出回路6から、スイッチSW6および76を介して、
充電検出信号が供給される。
【0175】一方、FET121のサブストレートは、
スイッチSW7を介してGND切換回路72に接続され
る。充電時では、GND切換回路72は、上述したよう
に充電GNDと接続されるので、サブストレートも充電
GNDと接続される。従って、この場合、バッテリパッ
クの状態は、FET4にネガティブフィードバックがか
けられた状態と等価であるから、ab間には、電圧源3
3の電圧以上の電圧降下が生じるので、安価なオペアン
プを用いて充電状態にあるか否かを検出することができ
る。また、充電末期には、ab間に生じる電圧降下は、
寄生ダイオードによる0.7Vという大きなものではな
く、電圧源33の電圧に等しい、0.7Vより充分小さ
な値になるので、2次電池1の充電を、ほぼ完全に行う
ことができる。また、サブストレートは充電GNDに接
続されるので、FET121の誤動作を防止することが
できる。
【0176】次に、図22は、本発明を適用したバッテ
リパックの第10実施例の構成を示している。なお、図
中、図19または図21における場合と対応する部分に
ついては、同一の符号を付してある。また、図中、2次
電池1、制御回路77の図示は省略してある。また、こ
のバッテリパックは、ゲートコントローラ71のGND
切換を、GND切換回路72(図19)によって行うの
ではなく、その他の手法によって行うものとされてい
る。
【0177】ここで、図21に示したバッテリパックに
おいては、図17で説明した場合と同様に、常時、ab
間にある程度の電圧降下(電圧源33の電圧に等しい電
圧降下)を生じさせる必要があり、やはり僅かではある
が、その電圧降下分だけ、充電が完全に行われないこと
になる。
【0178】そこで、図22に示すバッテリパックで
は、ゲートコントローラ71のGND切換を、他の手法
で行うようにすることにより、より完全な充電を行うこ
とができるようになされている。
【0179】なお、プリチャージ付き充電器で充電を行
った場合に、プリチャージの時間を短くするために、a
b間で大きな電圧降下を生じさせるとともに、充電をよ
り完全に行うために、2次電池1の電圧がある程度の大
きさ(閾値C1以上)になった以後は、FET121を
完全にオン状態にさせる(ab間における電圧降下をほ
とんどなくす)ようにすれば良いことだけに注目すれ
ば、2次電池1の電圧が閾値C1以下のときだけ、充電
状態であるか否か、または放電状態であるか否かを検出
し、充電状態であるとき、または放電状態にないとき
に、ab間で大きな電圧降下が生じるようにすれば良
い。そこで、図22に示したバッテリパックは、2次電
池1の電圧が閾値C1以下のときだけ、例えば放電状態
であるか否かを検出し、放電状態にないときに、ab間
で大きな電圧降下を生じさせるようになされている。
【0180】即ち、スイッチSW8またはSW9は、電
圧検出回路112からHレベルを受信した場合、端子b
8またはb9を選択するようになされている。また、ス
イッチSW8またはSW9は、電圧検出回路112から
Lレベルを受信した場合、端子a8またはa9を選択す
るようになされている。
【0181】また、端子a8またはb8には、放電検出
信号またはHレベル(2次電池1の電圧にほぼ等しい電
圧)(FET121を完全にオン状態にするのに充分な
電圧)が、それぞれ印加されるようになされている。さ
らに、端子b9には、グランドレベル(放電中であれば
放電GND、充電中であれば充電GND)が印加される
ようになされており、端子a9は放電GNDと接続され
ている。
【0182】そして、スイッチSW8またはSW9の共
通端子は、ゲートコントローラ71またはFET121
のサブストレートに、それぞれ接続されている。
【0183】次に、その動作について説明する。2次電
池1の電圧が閾値C1を超えている場合には、電圧検出
回路112からHレベルが出力され、スイッチSW8ま
たはSW9は、端子b8またはb9をそれぞれ選択す
る。これにより、FET121のサブストレートの電位
はグランドレベルにされ、また、そのゲートには、スイ
ッチSW8およびゲートコントローラ71を介して、H
レベルが印加される。
【0184】従って、2次電池1の電圧が閾値C1を超
えている場合には、FET121は、ネガティブフィー
ドバックがかけられた状態ではなく、完全にオン状態と
なり、充電中であっても、また放電中であっても、FE
T121では、図3に点線で示したように、そこに流れ
る充電電流または放電電流に比例した電圧降下が生じる
ことになる。
【0185】一方、2次電池1の電圧が閾値C1以下の
場合には、電圧検出回路112からLレベルが出力さ
れ、スイッチSW8またはSW9は、端子a8またはa
9をそれぞれ選択する。これにより、FET121のサ
ブストレートは、放電GNDグランドに接続され、図2
1で説明したように、FET121には、充電電流が流
れる方向に寄生ダイオードが形成される。また、ゲート
コントローラ71には、充電/放電検出回路6から、ス
イッチSW6を介して、放電検出信号が供給され、この
信号は、FET121のゲートに印加される。
【0186】この場合、放電がなされているとすると、
バッテリパックの状態は、上述したFET3にネガティ
ブフィードバックがかけられた状態と等価であるから、
ab間には、電圧源34の電圧以上の電圧降下が生じる
ので、安価なオペアンプを用いて放電状態にあるか否か
を検出することができる。また、サブストレートは放電
GNDに接続されるので、FET121の誤動作を防止
することができる。
【0187】また、充電がなされているとすると、FE
T121のゲートに印加される電圧(放電検出信号)は
グランドレベルであるから、FET121はオフ状態に
なり、充電電流は、FET121に形成された寄生ダイ
オードを介して流れることになる。
【0188】従って、2次電池1の電圧が閾値C1以下
の場合に、充電が開始されると、図21で説明したよう
に、バッテリパックの端子間電圧は、2次電池1の実際
の電圧に、寄生ダイオードの電圧降下分である0.7V
を加えた値となる。よって、このバッテリパックを、プ
リチャージ付き充電器で充電した場合には、プリチャー
ジの時間を短くすることができる。
【0189】そして、その後、2次電池1の電圧が閾値
C1を超えた場合には、FET121では、上述したよ
うに、充電電流に比例した電圧降下が生じるようにな
る。従って、充電末期において、充電電流が微小になっ
たときには、ab間の電圧降下は、ほとんどないに等し
くなるので、このバッテリパックによれば、より完全な
充電を行うことができる。
【0190】以上、本発明を適用したバッテリパックに
関し、2つのFET3,4それぞれに独立にゲート電圧
を印加するパターン、FET3および4に共通のゲート
電圧を印加するパターン、並びにバイラテラルFET1
21を用いたパターンのバッテリパックの応用例につい
て説明したが、あるパターンのバッテリパックの応用例
は、そのパターンのバッテリパックだけでなく、それ以
外のパターンのバッテリパックにも適用可能である。
【0191】即ち、例えば図16に示したバッテリパッ
クは、FET3および4に代えて、バイラテラルFET
121を設けて構成することなどが可能である。
【0192】なお、本実施例においては、2次電池1を
リチウム系の電池としたが、本発明は、例えば鉛電池や
Nicd電池その他を用いたバッテリパックに適用可能
である。
【0193】また、本実施例では、電圧源33と34の
電圧を同一電圧としたが、これらの電圧は異なっていて
も良い。
【0194】さらに、本実施例においては、1つの2次
電池1を有するバッテリパックについて説明したが、本
発明は、複数の2次電池を有するバッテリパックにも適
用可能である。
【0195】また、本実施例では、2つのFET3およ
び4を用いる場合に、そのドレインどうしを接続し、そ
のソース間に、所定の基準電圧以上の電圧降下を生じさ
せるようにしたが、この他、FET3および4のソース
どうしを接続し、そのドレイン間に所定の基準電圧以上
の電圧降下を生じさせるようにすることが可能である。
即ち、FET3とFET4の挿入位置を入れ換えてバッ
テリパックを構成することが可能である。但し、FET
3とFET4の挿入位置を入れ換えた場合でも、それぞ
れのゲートに供給する信号は、それらを入れ換えない場
合と同じにする必要がある。
【0196】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、それほど
精度の高くない、安価な比較手段によって、充電状態で
あるか否か、または放電状態であるか否かを検出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したバッテリパックの第1実施例
の構成を示す図である。
【図2】図1の第1実施例におけるゲートコントローラ
5および充電/放電検出回路6の詳細構成例を示す図で
ある。
【図3】図1の第1実施例におけるFET3(FET
4)に流れる電流と、そこで生じる電圧降下との関係を
示す図である。
【図4】充電/放電検出回路6の他の構成例を示す図で
ある。
【図5】充電/放電検出回路6のさらに他の構成例を示
す図である。
【図6】本発明を適用したバッテリパックの第2実施例
の構成を示す図である。
【図7】本発明を適用したバッテリパックの第3実施例
の構成を示す図である。
【図8】図7の第3実施例におけるDC−DCコンバー
タ52の詳細構成例を示す図である。
【図9】本発明を適用したバッテリパックの第4実施例
の構成を示す図である。
【図10】本発明を適用したバッテリパックの第5実施
例の構成を示す図である。
【図11】図10の第5実施例における放電GNDと充
電GNDとの関係を説明するための図である。
【図12】図10の第5実施例におけるGND切換回路
72の詳細構成例を示す図である。
【図13】図10の第5実施例におけるGND切換回路
72の他の構成例を示す図である。
【図14】図10の第5実施例におけるFET3および
4に流れる電流(充電電流、放電電流)と、そのゲート
に印加される電圧(ゲート電圧)との関係を示す図であ
る。
【図15】図10の第5実施例におけるスイッチ76の
等価回路を示す図である。
【図16】本発明を適用したバッテリパックの第6実施
例の構成を示す図である。
【図17】本発明を適用したバッテリパックの第7実施
例の構成を示す図である。
【図18】バイラテラルFETを説明する図である。
【図19】本発明を適用したバッテリパックの第8実施
例の構成を示す図である。
【図20】図19の第8実施例における放電GNDおよ
び充電GNDと、FET121のサブストレートの電位
との関係を説明する図である。
【図21】本発明を適用したバッテリパックの第9実施
例の構成を示す図である。
【図22】本発明を適用したバッテリパックの第10実
施例の構成を示す図である。
【図23】従来のバッテリパックの一例の構成を示す図
である。
【図24】図23の従来のバッテリパックにおける充電
/放電検出回路202の詳細構成例を示す図である。
【図25】図23の従来のバッテリパックにおける充電
/放電検出回路202の他の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 2次電池 2 制御回路 3 FET 3A 寄生ダイオード 4 FET 4A 寄生ダイオード 5 ゲートコントローラ 6 充電/放電検出回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次電池と、その2次電池に流れる充電
    電流または放電電流をスイッチングするFET、および
    前記充電電流または放電電流が入出力される第1および
    第2の入出力端子を含むスイッチング手段と、前記スイ
    ッチング手段を制御する制御手段とを有するバッテリパ
    ックが充電状態にあるか否か、または放電状態にあるか
    否かを検出するバッテリパックの状態検出装置であっ
    て、 前記第1の入力端子の電圧と、前記第2の入力端子の電
    圧に所定の基準電圧Aを加えた電圧との比較、または前
    記第2の入力端子の電圧と、前記第1の入力端子の電圧
    に所定の基準電圧Bを加えた電圧との比較の少なくとも
    一方を行い、その差に対応する電圧を出力する比較手段
    を備え、 前記比較手段の出力する電圧を、前記FETのゲートに
    印加し、前記第1および第2の入出力端子間に、前記基
    準電圧AまたはB以上の電位差を生じさせ、 前記比較手段の出力に基づいて、バッテリパックが充電
    状態にあるか否か、または放電状態にあるか否かを検出
    することを特徴とするバッテリパックの状態検出装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング手段は、前記放電電流
    が流れない方向に配置された寄生ダイオードを有する過
    放電防止用のFETと、前記充電電流が流れない方向に
    配置された寄生ダイオードを有する過充電防止用のFE
    Tとを含むことを特徴とする請求項1に記載のバッテリ
    パックの状態検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1または第2の入出力端子は、そ
    れぞれ前記過放電防止用のFETのソースもしくはドレ
    イン、または前記過充電防止用のFETのソースもしく
    はドレインであり、 前記比較手段は、前記第1の入力端子の電圧と、前記第
    2の入力端子の電圧に所定の基準電圧Aを加えた電圧と
    を比較し、その差に対応する電圧を前記過充電防止用の
    FETのゲートに印加する電圧比較印加手段を含み、 前記電圧比較印加手段の出力に基づいて、バッテリパッ
    クが充電状態にあるか否かを検出することを特徴とする
    請求項2に記載のバッテリパックの状態検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1または第2の入出力端子は、そ
    れぞれ前記過放電防止用のFETのソースもしくはドレ
    イン、または前記過充電防止用のFETのソースもしく
    はドレインであり、 前記比較手段は、前記第2の入力端子の電圧と、前記第
    1の入力端子の電圧に所定の基準電圧Bを加えた電圧と
    を比較し、その差に対応する電圧を前記過放電防止用の
    FETのゲートに印加する電圧比較印加手段を含み、 前記電圧比較印加手段の出力に基づいて、バッテリパッ
    クが放電状態にあるか否かを検出することを特徴とする
    請求項2に記載のバッテリパックの状態検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第1または第2の入出力端子は、前
    記過放電防止用のFETのソースもしくはドレイン、ま
    たは前記過充電防止用のFETのソースもしくはドレイ
    ンであり、 前記比較手段は、前記第1の入力端子の電圧と、前記第
    2の入力端子の電圧に所定の基準電圧Aを加えた電圧と
    を比較し、その差に対応する電圧を前記過充電防止用の
    FETのゲートに印加する第1の電圧比較印加手段と、
    前記第2の入力端子の電圧と、前記第1の入力端子の電
    圧に所定の基準電圧Bを加えた電圧とを比較し、その差
    に対応する電圧を前記過放電防止用のFETのゲートに
    印加する第2の電圧比較印加手段とを含み、 前記第1または第2の電圧比較印加手段の出力に基づい
    て、それぞれバッテリパックが充電状態にあるか否か、
    または放電状態にあるか否かを検出することを特徴とす
    る請求項2に記載のバッテリパックの状態検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第1または第2の入出力端子は、前
    記過放電防止用のFETのソースもしくはドレイン、ま
    たは前記過充電防止用のFETのソースもしくはドレイ
    ンであり、 前記比較手段は、前記第1の入力端子の電圧と、前記第
    2の入力端子の電圧に所定の基準電圧Aを加えた電圧と
    を比較し、その差に対応する電圧を出力する第1の電圧
    比較手段と、前記第2の入力端子の電圧と、前記第1の
    入力端子の電圧に所定の基準電圧Bを加えた電圧とを比
    較し、その差に対応する電圧を出力する第2の電圧比較
    手段とを含み、 前記過放電防止用のFETおよび過充電防止用のFET
    のゲートには、ともに、前記第1または第2の電圧比較
    手段が出力する電圧のいずれか一方が印加され、 前記第1または第2の電圧比較手段の出力に基づいて、
    それぞれバッテリパックが充電状態にあるか否か、また
    は放電状態にあるか否かを検出することを特徴とする請
    求項2に記載のバッテリパックの状態検出装置。
  7. 【請求項7】 前記スイッチング手段は、内部に寄生ダ
    イオードが形成されていないバイラテラルFETを含
    み、 第1および第2の入出力端子は、前記充電電流または放
    電電流が入出力される前記バイラテラルFETの入出力
    端子であることを特徴とする請求項1に記載のバッテリ
    パックの状態検出装置。
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