JP2001043038A - プリンタシステム - Google Patents

プリンタシステム

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JP2001043038A
JP2001043038A JP11215943A JP21594399A JP2001043038A JP 2001043038 A JP2001043038 A JP 2001043038A JP 11215943 A JP11215943 A JP 11215943A JP 21594399 A JP21594399 A JP 21594399A JP 2001043038 A JP2001043038 A JP 2001043038A
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Akihiro Shimizu
昭弘 清水
Akihiko Yamamoto
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新 東條
Shinichi Kazamaki
慎一 風巻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、ネットワーク上のトラフィ
ックの混雑を防止するプリンタシステムを提供すること
である。 【解決手段】 ホストコンピュータ(以後ホストと言
う)が、ネットワークプリンタ6へ状態問い合わせを行
う時、同時にホスト情報として、”ホストのネットワー
クアドレス”と”ホスト情報の記憶時間”を送信する。
このホスト情報を受信したネットワークプリンタ6は、
ホスト情報を通知先ホストテーブル7に記憶する。そし
て、ネットワークプリンタ6に状態変化が生じた時に、
ネットワークプリンタ6は、通知先ホストテーブル7に
記憶されているホスト情報に示されたネットワークアド
レス(ホスト)に対し、状態変化を通知する。また、通
知先ホストテーブル7に記憶されるホスト情報は、ホス
ト情報が記憶されてから”ホスト情報の記憶時間”の間
だけ通知先ホストテーブル7に記憶されるので、ホスト
は”ホスト情報の記憶時間”の間に1回、ネットワーク
プリンタ6に状態問い合わせを行い、ホスト情報の記憶
を継続させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ネットワーク上のネットワー
ク機器(例えば、プリンタサーバ、HUB等)は、通
常、トラフィック管理等を行うために、SNMP(Si
mpleNetwork Management Pr
otocol)等のネットワーク管理プロトコルを実装
している。これにより、ネットワーク機器が状態変化を
起こした場合に、この状態変化をネットワーク機器が自
発的に通知(TRAP)することが可能になる。通知す
る宛先は、ネットワーク機器の設定により、予め、単数
或いは複数の宛先が静的にネットワーク機器に登録(記
憶)されている。
【0003】このようなネットワーク機器の管理方法で
は、予め、状態変化の通知を行う宛先(例えば、コンピ
ュータ等)を、ネットワーク機器に静的に登録させる必
要があり、登録されていない宛先からネットワーク機器
の状態監視を行うためには、一定間隔で、そのネットワ
ーク機器に対して機器の状態問い合わせ(ポーリング)
を行い、状態変化を検出する必要があった。
【0004】図31は、上述したネットワーク機器の管
理方法によるネットワークシステムのブロック図であ
る。同図において、ネットワーク140上に、ホストコ
ンピュータ(以下、ホストという)A141〜ホストD
144が接続され、また、ネットワーク機器として、ネ
ットワークプリンター145が接続されている。尚、ネ
ットワークプリンタ145は、プリンタ145aとプリ
ンタサーバ145bから構成され、プリンタサーバ14
5bが、プリンタ145aの状態変化を検出する。ま
た、プリンタサーバ145bは、通知先ホストテーブル
146を備え、この通知先ホストテーブル146には、
プリンタ145aの状態変化の通知先となるホストが、
予め登録されている。ここでは、ホストAが登録されて
いる。このような構成により、プリンタサーバ145b
がプリンタ145aの状態変化を検出した時に、通知先
ホストテーブル146に登録されているホストAに対
し、プリンタ145bの状態変化が通知されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方で、通知先ホスト
テーブル146に登録されていないホストB142〜D
144からプリンタ145aの状態変化を監視する場合
には、数秒間隔でプリンタサーバ145bに対する問い
合わせを行い、この状態変化を検出しなければ適時性の
あるプリンタ145aの状態管理が実現できないという
問題があった。更に、この手法によると監視を行うホス
トが増える毎に比例して、平常時(ネットワーク機器の
状態変化の有無に関わらず)のネットワーク上のトラフ
ィックも増加してしまうという問題があった。
【0006】また、このようなSNMP等のプロトコル
を使用したネットワーク管理によれば、例えば、ネット
ワーク機器がネットワークプリンタである場合、" プリ
ンタ印刷中" 等の状態変化の通知は可能であるが、プリ
ンタの印刷処理の混雑度については通知することができ
ない。また、同様に、プリンタがLANボードを介して
ネットワークと接続されている場合は、プリンタ及びL
ANボードの状態変化の通知は可能であるが、その印刷
処理の混雑度については通知することができない。つま
り、従来では、ネットワーク上のプリンタシステムの印
刷処理の混雑度については知ることができなかった。
【0007】よって、オペレータは、この混雑度がわか
らないまま印刷処理を指示することになり、例えば、こ
の時、既に多くのオペレータから印刷指示がなされてい
る場合には、ネットワーク上のトラフィックが混雑する
ことになった。
【0008】また、印刷を指示したソフトウェアとは別
に、新たに混雑状態を調べるソフトウェアを利用するこ
とも考えられるが、これでは、印刷処理を指示した時
や、混雑状態を知りたい時に、その都度、混雑状態を調
べるソフトウェアを立ち上げなければならず、大変面倒
である。
【0009】本発明は、上記問題点の解決を図り、その
目的は、ネットワーク上のトラフィックの混雑を防止す
るネットワークシステムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明の態様
によれば、ネットワーク上に複数のホスト機器と、プリ
ンタ装置を接続したプリントサーバを有するプリンタシ
ステムにおいて、前記プリントサーバには、前記ホスト
機器のアドレス情報と前記プリンタ装置の状態変化の通
知時間の情報を記憶する記憶手段と、前記プリンタ装置
に状態変化があった時、前記記憶手段の通知時間の情報
を確認し、前記アドレス情報に基づいて通知時間内であ
るホスト機器に対して前記プリンタ装置の状態変化の情
報を通知する通知手段とを備えたプリンタシステムを提
供することによって達成できる。
【0011】ここで、本態様のプリンタシステムは、少
なくても一のプリンタ装置を接続したプリントサーバ、
及び複数のホスト機器を接続した、例えばコンピュータ
ネットワークであり、ホスト機器は例えばパーソナルコ
ンピュータで構成される。
【0012】また、プリントサーバにはプリンタ装置が
接続され、プリンタ装置の状態変化を確認し、プリンタ
装置に状態変化が生じた場合、ホスト機器に対してプリ
ンタ装置の状態を通知する。
【0013】また、プリントサーバには、上記ホスト機
器のアドレス情報とプリンタ装置の状態変化の通知時間
の情報を記憶する記憶手段が設けられており、プリンタ
装置の状態、例えば用紙詰まりやトナーの欠乏等の状態
変化が発生した時、上記通知時間内のホスト機器に対し
て上記状態変化の情報を通知する。
【0014】このように構成することにより、ネットワ
ークに接続されたプリンタ装置に状態変化が生じた時、
記憶手段に記憶するアドレスのホスト機器に対し、自動
的に、情報が通知され、ホスト機器が情報確認のため頻
繁にプリントサーバをアクセスする必要がなくなる。
【0015】上記課題は、本発明の他の態様によれば、
ネットワーク上に複数のホスト機器と、プリンタ装置を
接続したプリントサーバを有するプリンタシステムにお
いて、前記ホスト機器は、前記プリントサーバに対し、
アドレス情報と通知時間の情報を送信する送信手段と、
前記プリントサーバから出力されるプリンタ装置の状態
変化情報を受信する受信手段とを備えたプリンタシステ
ムを提供することによって達成できる。
【0016】本態様は上記の場合と異なり、特にホスト
機器の構成を説明するものであり、本例のホスト機器
は、上記プリンタ装置の状態変化を確認すべく、状態問
い合わせを行う状態問い合わせ手段と、前記プリントサ
ーバから出力されるプリンタ装置の状態変化情報を受信
する受信手段とを備える構成であり、状態問い合わせ手
段が行うプリントサーバへの状態問い合わせは、頻繁に
行うのではなく、同時に送信する通知時間との関係で決
定され、比較的長い時間である。
【0017】また、上記ホスト機器のアドレス情報も送
信され、プリントサーバではアドレス情報と通知時間の
情報を対にして登録する。このようにして登録された情
報の基づいてプリントサーバはプリンタ装置の状態が変
化すると、対応するホスト機器に対してプリンタ装置の
状態情報を送信する。
【0018】したがって、本例においても、ネットワー
クに接続されたプリンタ装置に状態変化が生じた時、記
憶手段に記憶するアドレスのホスト機器に対し、自動的
に、情報が通知され、ホスト機器が情報確認のため頻繁
にプリントサーバをアクセスする必要がなくなる。
【0019】上記課題は、本発明の他の態様によれば、
ネットワーク上に複数のホスト機器と、プリンタ装置を
接続したプリントサーバを有するプリンタシステムにお
いて、前記プリントサーバは、前記ホスト機器のアドレ
ス情報と前記プリンタ装置の状態変化の通知時間の情報
を記憶する記憶手段と、前記プリンタ装置に状態変化が
あった時、前記記憶手段の通知時間の情報を確認し、前
記アドレス情報に基づいて通知時間内であるホスト機器
に対して前記プリンタ装置の状態変化の情報を送信する
送信手段とを備え、前記ホスト機器は、前記プリントサ
ーバに対し、アドレス情報と通知時間の情報を送信する
送信手段と、前記プリントサーバから出力されるプリン
タ装置の状態変化情報を受信する受信手段とを備えるプ
リンタシステムを提供することによって達成できる。
【0020】本態様のプリンタシステムは、上記2つの
本例の態様を加えた構成であり、このように構成するこ
とによっても、ネットワークに接続されたプリンタ装置
に状態変化が生じた時、記憶手段に記憶するアドレスの
ホスト機器に対し、自動的に、情報が通知され、ホスト
機器が情報確認のため頻繁にプリントサーバをアクセス
する必要がなくなる。
【0021】請求項4の記載は、上記請求項1、又は3
の記載において、前記プリントサーバは、例えば前記記
憶手段から前記アドレス情報の削除手段を備え、該削除
手段は対応する通知時間が経過した時、前記アドレス情
報を削除する構成である。
【0022】このように構成することにより、上記記憶
手段に記憶されるホスト機器のアドレス情報は、通知時
間が経過した時に上記記憶手段から削除される。また、
上記本発明の三態様に対し、追記的事項として、前記プ
リントサーバは、更に、所定時間を計数する計数手段
と、自身の現在の状態を検出する状態検出手段とを備
え、該状態検出手段は、該計数手段により所定時間を計
数する毎に、前記プリンタ装置の状態を検出し、前記状
態検出手段が検出した現在の状態と前の状態とを比較す
ることにより状態の変化を判定する構成であってもよ
い。
【0023】このように構成することにより、プリンタ
装置の状態検出手段により、計数手段が計数する所定時
間毎に自身の現在の状態が検出され、状態検出手段が検
出した現在の状態と前回の状態が比較されて状態変化が
判定される。
【0024】また、前記ホスト機器は、更に、前記プリ
ンタ装置の状態を表示する表示手段を備える構成であっ
てもよい。このように構成することにより、ホスト機器
の表示手段により、プリンタ装置の状態が表示される。
【0025】また、前記ホスト機器は、更に前記プリン
タ装置に対し、少なくとも、問い合わせ間隔時間、タイ
ムアウト時間、及び再試行回数を設定する設定手段を備
えた構成であってもよい。
【0026】このように構成することにより、ホスト機
器の設定手段により、プリントサーバに対する問い合わ
せ間隔時間、タイムアウト時間、及び再試行回数が設定
される。
【0027】また、前記ホスト機器は、更に前記設定手
段により設定された問い合わせ間隔時間毎にタイムアウ
トになるタイマー手段を備え、前記問い合わせ手段は、
該タイマー手段によるタイムアウト毎に前記プリントサ
ーバに状態問い合わせを行う構成であってもよい。
【0028】このように構成することにより、設定手段
により設定された問い合わせ間隔時間毎にプリントサー
バに状態問い合わせが行われる。また、前記ホスト機器
は、少なくとも、プリントサーバの現在の動作状態に基
づく状態図、メッセージ、及びエラー対処方法を表示す
る構成である。
【0029】このように構成することにより、ホスト機
器の表示手段により、少なくとも、プリントサーバの現
在の動作状態に基づく状態図、メッセージ、及びエラー
対処方法が表示される。
【0030】上記課題は、本発明の他の態様によれば、
ネットワークプリンタと、該ネットワークプリンタとネ
ットワークとを接続するネットワークI/Fボードと、
該ネットワーク上に接続されるホストコンピュータとを
有するネットワークシステムにおいて、前記ネットワー
クプリンタの未処理印刷データ及び未了印刷ページと、
前記ネットワークI/Fボードの未処理印刷データと、
前記ホストコンピュータのスプールに蓄積される未処理
印刷データとから、前記ネットワークプリンタの前記ネ
ットワーク上での印刷処理の混雑度を判定する判定手段
を備えたネットワークシステムを提供することによって
達成できる。
【0031】このように構成することにより、ネットワ
ークプリンタの未処理印刷データ及び未了印刷ページ
と、前記ネットワークI/Fボードの未処理印刷データ
と、前記ホストコンピュータのスプールに蓄積される未
処理印刷データとから、ネットワークプリンタのネット
ワーク上での混雑度が判断される。
【0032】また、ネットワークプリンタと、該ネット
ワークプリンタとネットワークとを接続するネットワー
クI/Fボードと、該ネットワーク上に接続されるホス
トコンピュータとを有するネットワークシステムにおい
て、前記ネットワークプリンタの未処理印刷データ及び
未了印刷ページに基づき該ネットワークプリンタ内の印
刷処理の混雑状態を判定する第1の判定手段と、前記ネ
ットワークI/Fボードの未処理印刷データに基づき該
ネットワークI/Fボード内の印刷処理の混雑状態を判
定する第2の判定手段と、前記ホストコンピュータのス
プールに蓄積される未処理印刷データに基づき該ホスト
コンピュータ内の印刷処理の混雑状態を判定する第3の
判定手段とを備え、前記第1〜第3の判定手段による各
判定結果を前記ホストコンピュータに通知するネットワ
ークシステムであってもよい。
【0033】このように構成することにより、ホストコ
ンピュータには、第1〜第3の判定手段により、ネット
ワークプリンタ、ネットワークI/Fボード、及びホス
トコンピュータの各印刷処理の混雑度が通知される。
【0034】また、前記ホストコンピュータは、更に、
印刷データをスプール領域に格納する前に一時的に該印
刷データが格納される格納手段と、該印刷データが該格
納手段に格納された時に、前記ネットワークプリンタの
前記ネットワーク上での混雑状態を確認する確認手段
と、該確認手段により前記ネットワークプリンタが混雑
していると確認された時に、オペレータに印刷を続行す
るかキャンセルするかを選択させる選択手段とを備えた
構成であってもよい。
【0035】このように構成することにより、確認手段
によりネットワークプリンタが混雑していると確認され
た時は、選択手段により印刷を続行するかキャンセルす
るかをオペレータに選択させることができる。
【0036】さらに、前記判定手段は、更に混雑度を示
す1つ又は複数のHTMLデータと、混雑度の判定結果
に基づき該HTMLデータを選択するデータ選択手段
と、該データ選択手段により選択された該HTMLデー
タを前記ホストコンピュータに通知する通知手段とを備
えた構成であってもよい。
【0037】このように構成することにより、通知手段
により、判定手段による混雑度の判定結果に基づきこの
混雑度を示すHTMLデータがホストコンピュータに通
知される。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。 <第1の実施の形態>図1は、本発明の第1の実施形態
によるネットワークシステムのシステム構成図である。
尚、本実施形態では、ネットワーク機器としてネットワ
ークプリンタを適用するがこれに限られることはない。
【0039】同図に示すように、本実施形態のネットワ
ークシステムは、ネットワーク1に接続されたネットワ
ークプリンタ6、及びパーソナルコンピュータであるホ
スト機器2〜5で構成されている。尚、本例のネットワ
ーク1には上述のホスト機器2〜5以外にも、複数のホ
スト機器が接続されているものとする。また、ネットワ
ークプリンタ6は、プリンタ装置6aとプリンタサーバ
6bから構成され、更にプリンタサーバ6bは、通知先
ホストテーブル7を備えている。通知先ホストテーブル
7には、初期時、通知先ホストとして、ホスト機器2が
予め登録されているものとする。この状態において、ホ
スト機器3〜5のそれぞれは、ネットワークプリンタ6
へ状態問い合わせを行う。
【0040】また、ホスト機器3〜5は、状態問い合わ
せを行う時、同時に自身のホスト情報として、" ネット
ワークアドレス" と、この" ホスト情報を記憶する時
間" をネットワークプリンタ6へ送信する。ネットワー
クプリンタ6は、各ホスト機器からこれらの情報を受信
し、各ホスト機器の" ネットワークアドレス" を、" ホ
スト情報を記憶する時間" だけ、通知先ホストテーブル
7に登録する。
【0041】図2は、通知先ホストテーブル7の構成を
示す図である。同図に示すように、ホスト機器から送信
される" ネットワークアドレス" と" ホスト情報を記憶
する時間" を、同テーブル7のホストアドレスエリア
8、記憶時間エリア9へ設定する。また、問い合わせを
行ってきたホスト機器のエントリ数をカウントアップ
(+1)し、残り時間エリア10のカウントを開始す
る。そして、この残り時間エリア10が“0”になるま
で、対応する通知先ホスト(ホスト情報)は通知先ホス
トテーブル7に記憶される。
【0042】尚、同図のホストアドレスエリア8には、
複数のホスト機器のアドレスデータが登録され、例えば
同図に示す“128.1.50.3”のアドレスは上記
ホスト機器3のアドレスであるものとする。また、“1
28.1.50.4”のアドレスはホスト機器4のアド
レスであるものとし、“128.1.50.5”のアド
レスはホスト機器5のアドレスであるものとし、“12
8.1.50.10”のアドレスは、ホスト機器10の
アドレスであるものとする。尚、ホスト機器10は、ネ
ットワーク1に接続された不図示のホスト機器である。
【0043】ネットワークプリンタ6は、プリンタ装置
6aに状態変化が発生した時、通知先ホストテーブル7
に登録されているネットワークアドレスを参照し、過去
に問い合わせを行ったホスト機器2〜5と、予め登録さ
れているホスト機器2に対し、状態変化を通知する。
【0044】すなわち、各ホスト機器は、最低限、" ホ
スト情報を記憶する時間" の間隔内に1回、ネットワー
クプリンタ6に対して状態問い合わせを行うことによ
り、従来のように適時性を確保するために数秒間隔(例
えば、3〜5秒程度)に1回の状態問い合わせを行う必
要が無く、プリンタ装置6aの状態変化の通知を受ける
ことができる。このことから、状態監視を行うホスト機
器の台数を増やしても、平常時のネットワーク上のトラ
フィックが混雑することはなく、トラフィックの混雑緩
和に大きく寄与する。
【0045】図3は、ネットワークプリンタの状態を監
視するホスト機器の概略ブロック図である。尚、図3は
上記ホスト機器2〜5を代表して、ホスト機器2の例で
説明する。同図に示すように、ホスト機器2は、CPU
13、RAM14、機器状態表示処理部15、補助記憶
装置16、タイマ17、送受信処理部18、通信I/F
19を備える。CPU13は、ホスト機器の全体的な制
御を行い、本例では、ネットワークプリンタ6に対する
状態問い合わせ等の制御処理を行う。
【0046】タイマ17は、後述する問い合わせ間隔用
の周期タイマとして利用される。また、機器状態表示処
理部15は、送受信処理部18が通信I/F19を介し
て受信した情報を基にネットワークプリンタ6の状態を
表示する。図4は、この時のネットワークプリンタ6の
状態を表示する表示画面である。尚、他のホスト機器3
〜5の構成も、上述の図3と同様である。
【0047】図5は、ネットワークプリンタ6の全体構
成を示す図であり、特にプリンタサーバ6bの構成を詳
しく説明する図である。同図に示すように、ネットワー
クプリンタ6は、前述のようにプリンタ装置6aとプリ
ンタサーバ6bで構成され、プリンタサーバ6bは、ネ
ットワークI/Fボード20を備え、ネットワークI/
Fボードは、更にCPU21、RAM22、ROM2
3、タイマ24、及びNIC回路25を備える。CPU
21は、プリンタ装置6aの現在の状態検出制御や、通
知先ホストテーブル7の管理等を行い、またプリンタ装
置6aの機器状態をNIC回路25を介して、ホスト機
器に通信する。タイマ24は、プリンタ装置の機器状態
の変化を検出する処理を繰り返す時間間隔を設定する。
【0048】尚、本例で示すネットワークプリンタ6
は、プリンタ装置とネットワークI/Fボードを備えた
プリンタサーバから構成されるが、プリンタ装置とネッ
トワークI/Fボード20のみの構成としても良い。
【0049】図6は、ネットワークプリンタ6の処理動
作を説明するフローチャートである。同図に示すよう
に、先ずステップS601〜S603に示す初期化処理
を行う。まず1秒タイマーの割り込みルーチンを登録
し、1秒タイマーを起動する(ステップS601)。そ
して、プリンタ装置6aから現在の機器の状態を取り込
み、この取り込んだ状態を前回の状態として記憶し(ス
テップS602)、プリンタ装置6aからの状態取り込
みカウンタをクリアする(ステップS603)。尚、状
態取り込みカウンタについては、図7を用いて後述す
る。
【0050】次に、ホスト機器からの状態問い合わせ待
ち(ステップS604)、ホスト機器からの状態問い合
わせがあると(ステップS604,Yes)、ネットワ
ークプリンタ6は、このホスト機器が通知先ホストテー
ブル7に登録済みであるか否かを判定し(ステップS6
05)、登録済みであれば(ステップS605,Ye
s)、通知先ホストテーブル7の記憶時間エリア9を再
設定し(ステップS606)、未登録であれば(ステッ
プS605,No)、新規にそのホスト機器のホストア
ドレスエリア8に対応するホスト機器のアドレスを登録
し、記憶時間エリア9に記憶時間情報を登録する(ステ
ップS607)。
【0051】次に、プリンタ装置6aから現在の状態を
取り込み(ステップS608)、現在の状態が、ステッ
プS602の処理にて記憶した前回の状態と比較して、
プリンタ装置6aの状態に変化があったか否かを判断す
る(ステップS609)。例えば、上述の期間にプリン
タ装置6aに紙詰まりが生じ、又はある色のトナーに欠
乏が生じた場合など、プリンタ装置6aの状態が変化し
たことになる。
【0052】ここで、プリンタ装置6aの状態に変化が
あった場合(ステップS609,Yes)、通知先ホス
トテーブル7に登録されているホスト機器に対し、状態
変化を通知する(ステップS610)。一方、上述のよ
うな紙詰まりやトナーの欠乏等の状態変化がない場合
(ステップS609,No)、ステップS604の処理
に戻る。
【0053】また、図7はネットワークプリンタ6が、
プリンタ装置の機器状態を得てその状態変化を検出する
処理を示すフローチャートである。この処理は、図6の
ステップS601の処理にて示した1秒タイマのタイム
アウト毎に呼び出される。
【0054】先ず、状態取り込みカウンタを+1する
(ステップS701)。尚、この状態取り込みカウンタ
は、プリンタ装置6aから状態情報を取り込む時間間隔
を測定する為に使用する秒単位のカウンタである。そし
て、この状態取り込みカウンタの値が所定の値(例え
ば、3〜5秒程度)に達したか否かを判定する(ステッ
プS702)。所定の値に達していれば(ステップS7
02,Yes)、状態取り込みカウンタをクリアし(ス
テップS703)、プリンタ装置6aから現在の状態を
取り込む(ステップS704)。
【0055】次に、この現在の状態と、図6のステップ
S602の処理で示した前回取り込んだ状態とを比較し
(ステップS705)、状態変化が存在したか否かを判
定する(ステップS706)。ここで、状態変化が存在
する場合(ステップS706,Yes)、通知先ホスト
テーブル7に登録されているホスト機器に状態変化の通
知を行う(ステップS707)。
【0056】この時、通知先ホストテーブル7に登録さ
れている情報が、前述の図2に示すデータである時、ホ
スト機器3は記憶時間エリア9に“300”秒の時間設
定が行われ、残り時間は“30”秒である。また、ホス
ト機器4の記憶時間エリア9には“600”秒の時間設
定が行われ、残り時間は“200”秒である。さらに、
ホスト機器5の記憶時間エリア9には“120”秒の時
間設定が行われ、残り時間は“100”秒であり、ホス
ト機器10の記憶時間エリア9には“300”秒の時間
設定が行われ、残り時間は“200”秒である。
【0057】したがって、上述の例の場合、プリンタサ
ーバ6bは残り時間の存在するホスト機器3〜5に対
し、プリンタ装置6aの状態変化を通知する。すなわ
ち、この場合、プリンタサーバ6bはホスト機器3〜5
に対してプリンタ装置6aの状態変化を通知する。
【0058】上述のように処理することによって、通知
先ホストテーブル7に記憶時間が設定され、かつ残り時
間がある場合、対応するホスト機器に対して状態変化の
情報が通知されることになる。したがって、ホスト機器
は従来のように一定時間毎に問い合わせを行う必要がな
い。また、当該状態変化の情報の通知も、プリンタ装置
6a側で状態変化が生じた場合のみ行えばよく、ネット
ワーク1のトラフィックに悪影響を与えることがない。
【0059】次に、通知先ホストテーブル7に登録され
ている残り時間10を更新する(ステップS708)。
尚、このステップS708の残り時間更新処理について
は、図8を用いて後述する。
【0060】一方、ステップS706の処理にて、状態
変化がない場合(ステップS706,No)、ステップ
S708の処理に移行する。また、ステップS702の
処理にて、状態取り込みカウンタの値が所定の値(例え
ば、3〜5秒程度)に達していない場合にも(ステップ
S702,No)、ステップS708の処理に移行す
る。
【0061】図8は、ネットワークプリンタ6が、通知
先ホストテーブル7に登録されている残り時間9の更新
処理を示すフローチャートである。まず、通知先ホスト
テーブル7に登録されているホストがあるか否かを判断
し(ステップS801)、登録されているホストがある
場合(ステップS801,Yes)、該当するホストの
残り時間(304)を1秒減じる(ステップS80
2)。この時点で残り時間がなくなったホストが有る場
合には(ステップS803,Yes)、該当するホスト
のホスト情報を通知先ホストテーブル7から削除する
(ステップS804)。また、ステップS803の処理
にて、残り時間がある場合には(ステップS803,N
o)、そのままステップS805の処理に移行する。
【0062】以上のステップS802〜S804の処理
を、通知先ホストテーブル7の登録エントリ数だけ繰り
返し処理する(ステップS805,No)。登録エント
リの全てに対し処理が終了したら(ステップS805,
Yes)当該処理を終了する。また、ステップS801
の処理にて、通知先ホストテーブルに登録エントリが無
い場合(ステップS801,No)にも、そのまま当該
処理を終了する。
【0063】図9は、ホスト機器がネットワークプリン
タを監視し、その時の状態表示を行う機器状態表示処理
部の動作を示すフローチャートである。機器状態表示処
理部15は、起動時に予め、図10(a)に示した問い
合わせ間隔設定画面において設定/記憶されている、問
い合わせ間隔(ポーリング間隔)を取得する(ステップ
S901)。尚、同図(a)では、ユーザがその他に設
定できる項目として、タイムアウト時間とリトライ(再
試行)回数がある。これは、ユーザがタイムアウト時間
を設定することにより、ポーリングを行ってからの応答
待ちの時間が設定され、リトライ回数を設定することに
より、タイムアウトした時の再試行回数が設定される。
また、同図(a)の表示画面は、オペレータが同図
(b)に示す環境設定表示画面のプロパティを選択する
ことにより得られる。
【0064】図9に戻り、次に、状態監視対象であるネ
ットワークプリンタ6に対し、現在の状態を問い合わ
せ、図4に示す状態表示画面に、現在のネットワークプ
リンタ6の状態を表示する(ステップS902)。尚、
ホストは、ネットワークプリンタに状態問い合わせを行
う時、同時に図10で示した問い合わせ間隔設定画面の
問い合わせ間隔をネットワークプリンタ6に送信し、そ
して、問い合わせ間隔時間の周期タイマーを起動する
(ステップS903)。起動後は、当該処理が終了する
まで(ステップS905,Yes)、発生事象に対する
処理を行う(ステップS906)。尚、ネットワークプ
リンタ6は、この問い合わせ間隔時間を受信し、これを
通知先ホストテーブル7の記憶時間エリア9に登録す
る。
【0065】ここで、発生事象がネットワークプリンタ
6からの状態変化通知であった場合(ステップS90
7)、変化したネットワークプリンタ6へ状態問い合わ
せを行い、状態表示画面を更新する。図11は、更新さ
れた状態表示画面を示す。同図では、例えばネットワー
クプリンタ6に紙詰まりによるエラーが発生した状態を
示している。同図において、27はネットワークプリン
タ6の現在の状態に応じた状態図、28はその状態のメ
ッセージ、29はエラー対処方法が示されている。尚、
その他のエラーとしては、例えば、用紙ジャム、用紙無
し(用紙補給)、トナー交換、及びドラム交換等のオペ
レータコールエラーがある。また、その他、エラーには
該当せず、そのままプリンタを放置していても何ら不都
合を生じない場合として、待機中(印刷待ち状態)、印
刷中、スリープ中、標準ポート印刷中等があり、この場
合には、状態表示画面の中のメッセージ28のみが更新
される。
【0066】発生事象が、タイマのタイムアウトの場合
(ステップS908)、つまり、ホストが起動する問い
合わせ間隔用の周期タイマーがタイムアウトした場合、
ネットワークプリンタ6の通知先ホストテーブル7への
登録を継続させるために、ホストはネットワークプリン
タ6に対し状態問い合わせを行う。
【0067】発生事象が、問い合わせ間隔設定の場合
(ステップS909)、つまり、オペレータの操作によ
り状態表示画面に対する入力がなされる場合は、図10
で示した問い合わせ間隔設定画面を表示し、ネットワー
クプリンタ6への問い合わせ時間間隔を設定し、周期タ
イマを起動し直す。
【0068】以上により本第1の実施の形態によれば、
ネットワークプリンタに状態問い合わせを行うホストの
ネットワークアドレスを通知先ホストテーブルに記憶さ
せる時間と、ホストがネットワークプリンタに状態問い
合わせを行う時間間隔を一致させることにより、ホスト
は、最低限この問い合わせ間隔に1回状態問い合わせを
行うことで状態変化が通知されるようになり、ホストが
ネットワークプリンタに対し頻繁に状態問い合わせを行
ってネットワーク上の不要なトラフィックの増加を防止
することが可能になる。よって、ネットワークプリンタ
の状態監視を行うホストの台数が増えた時においても、
ネットワーク上のトラフィックが、ホストの台数に比例
して増加することはない。
【0069】尚、本第1の実施の形態では、状態管理を
行うネットワーク機器として、プリンタとネットワーク
I/Fボードを備えるプリンタサーバを適用したが、こ
れに限られることはなく、例えば、コンピュータ同士で
の通知手順における通信相手となるコンピュータに適用
してもよい。 <第2の実施形態>次に、本発明の第2の実施形態につ
いて説明する。>本第2の実施形態では、ネットワーク
プリンタのネットワーク上の混雑度を判定し、これをホ
ストに通知することにより、オペレータは混雑度を確認
した上で印刷処理の指示を行うことができるものであ
る。
【0070】図12は、本形態におけるネットワークシ
ステムの構成図である。同図に示されるように、ネット
ワークシステム31は、プリンタ32と、このプリンタ
32とネットワーク33とを接続するLANボード34
と、ホスト35a、35bと、このホスト35、35b
とネットワーク33とを接続するLANボード36a、
36bを有する。
【0071】同図の印刷データの流れを説明する。オペ
レータが、例えば、ホスト35aから印刷を行うと、印
刷データは、ホスト35aのスプールキューに一旦蓄積
され、その後ホスト35aのLANボード36aを介し
て、LPR等の通信プロトコルで、プリンタ32のLA
Nボード34に送信される。LANボード34は印刷デ
ータを受信し、プリンタ32との不図示のI/F(イン
ターフェイス)を介して印刷データをプリンタ32に送
信する。プリンタ32は印刷データを受信し、印刷デー
タのコマンド解析を実行すると共に描画処理を行い、1
ページの印刷処理を実行し、これが終了すると印刷用紙
が排出される。
【0072】次に、印刷データが多い時や複数ホストか
ら印刷データが多く送信される時の印刷データの流れを
説明する。基本的な印刷データの流れは、上記の通りで
あるが、印刷データが多い時や複数ホストから印刷デー
タが多く送信された時の、ホスト35、LANボード3
4、及びプリンタ32の状態を、図13〜図15に示
す。
【0073】図13はホスト35の状態を示す。同図に
示されるように、スプールキュー37には、プリンタ3
2に送信されていない印刷データが蓄積される。図14
はLANボード34の状態を示す。LANボード34
は、複数のホスト35から同時にいくつかのプロトコル
(例えば、LPR,FTP等)を受信でき、通信の口
(ポート)を複数備え(物理的には、一本のケーブルだ
が、論理的に複数の通信口を備える)、この複数の通信
口に対しそれぞれ受信バッファを備える。同図に示され
るように、この受信バッファにはまだプリンタに送信さ
れていない印刷データが蓄積される。
【0074】図15はプリンタ32の状態を示す。同図
に示されるように、プリンタ32には、LANボード3
4を介して、ネットワーク33から印刷データが送信さ
れ、この印刷データはプリンタ32が備える受信バッフ
ァ・ページバッファ・画像メモリ等に蓄積される。
【0075】よって、印刷データが多くなると、ホスト
35、プリンタ32のLANボード34、及びプリンタ
34には、各々のスプールキューやバッファに印刷デー
タが蓄積されることになる。
【0076】本例では、これらの混雑(印刷データの蓄
積)情報の判定を、以降に示す構成によりLANボード
34が実施する。始めに、プリンタの混雑(印刷データ
の蓄積)情報の判定について説明する。
【0077】尚、LANボード34は、プリンタ32の
プリンタコントローラ部とデータの送受信を行うI/F
部を具備しており、このI/F部は、通常、印刷データ
をLANボード34からプリンタ32へ送信することを
目的としているが、プリンタ32の状態を応答したり、
LANボード34とプリンタ32の同期をとるためのデ
ータやコマンドの送受信も行う。これにより、プリンタ
32の混雑情報をLANボード34に送信することがで
きる。
【0078】図16は、プリンタ内部の概略構成図であ
る。同図に示されるように、プリンタ32は、プリンタ
コントローラ部40とプリンタエンジン41を備える。
プリンタコントローラ部40は、LANボード34から
送信される印刷データに基づき画像イメージを作成し、
これをプリンタエンジン41に送信する。プリンタエン
ジン41は受信した画像イメージに基づき用紙に印字処
理を行う。
【0079】画像イメージを作成するプリンタコントロ
ーラ部40は、更に、ホストI/F部42、受信バッフ
ァ43、コマンド解析部44、中間コード実行部45、
ページバッファ46、描画実行部47、画像メモリ4
8、プリンタエンジンI/F部49、印刷待ち行列5
0、及び状態管理部51を備える。
【0080】受信バッファ43は、ホストI/F部42
を介して、LANボード34から送信された印刷データ
を一旦蓄積し、コマンド解析部44はこの受信バッファ
43内のコマンドを解析し、中間コード実行部45はこ
れを一旦中間コードとして作成する。そして、画像メモ
リ48が使用できない時には、印刷データは中間コード
としてページバッファ46に記憶される。画像メモリ4
8が使用できるときには、描画実行部47は印刷データ
の描画を実行して画像イメージを作成し、作成された画
像イメージは画像メモリ48に記憶される。尚、画像メ
モリ48には、複数ページ作成された画像イメージが記
憶されることもある。その後、画像メモリ48に記憶さ
れた画像イメージは、プリンタエンジンI/F部49を
介して、プリンタエンジン41に送信される。また、印
刷待ち行列部50は、上述したように、画像メモリ48
やページバッファ46に複数ページの画像を記憶してい
る時のページの順番やジャムリカバリーの管理等を行う
ための印刷待ちの管理情報を記憶している。
【0081】状態管理部51は、受信バッファ43の使
用状況(バッファ内のデータ容量)を管理し、また、ペ
ージバッファ46や画像メモリ48や印刷待ち行列部5
0から蓄積されているページ数を管理する。
【0082】これにより、状態管理部51は、受信バッ
ファ43が使用しているメモリ容量の上限値を決め、ま
た、ページバッファ46、画像メモリ48、及び印刷待
ち行列部50に蓄積されるページ数の上限枚数を決めて
おくことで、プリンタの印刷処理の混雑度を判定するこ
とが可能になる。
【0083】図17は、状態管理部による混雑度の判定
処理を示すフローチャートである。同図に示されるよう
に、印刷待ち行列部50に上限枚数以上のページが蓄積
されているとき(ステップS1701,Yes)、印刷
待ち行列部50と画像メモリ48に上限枚数以上のペー
ジが蓄積されているとき(ステップS1702,Ye
s)、印刷待ち行列50と画像メモリ48とページバッ
ファ46に上限枚数以上のページが蓄積されているとき
(ステップS1703,Yes)、及び印刷待ち行列5
0と画像メモリ48とページバッファ46に(上限‐
1)枚数以上のページが蓄積され、かつ受信バッファ4
3に上限容量以上の印刷データが蓄積されているとき
(ステップS1704,Yes)は、混雑している(ス
テップS1706)と判定される。一方、上述したステ
ップS1701〜S1704の分岐処理において全てN
oの場合は、混雑していない(ステップS1705)と
判定される。
【0084】状態管理部51は、このようにして判定さ
れた「プリンタが混雑している/混雑していない」の判
定結果を、ホストI/F部42の送信部に送信する。ホ
ストI/F部42の送信部は、この判定結果をLANボ
ード34へ通知する。尚、LANボード34へは、判定
結果の他にプリンタに蓄積されている印刷データの情報
についても通知するようにしても良い。
【0085】次に、LANボードの混雑(印刷データの
蓄積)情報の判定について説明する。図18は、LAN
ボードの概略構成図である。同図に示されるように、L
ANボード34は、パケットドライバ部60、カーネル
部61、プリンタドライバ部62を備え、カーネル部6
1は、更に、プロトコルタスク部63、各プロトコルタ
スク部に対応した受信バッファ64、及び状態管理部6
5を備える。尚、ホスト35からの印刷データは、ネッ
トワーク33を介し、LPRやFTPといった印刷用プ
ロトコルを使用して送信されるので、LANボード34
もLPRやFTPといった各種プロトコルが実装されて
いる。
【0086】LANボード34は、パケットドライバ部
60を介し、ネットワーク33よりパケットを取り込
み、何のプロトコルが使用されているかを判別する。こ
の判別に基づき、各プロトコルタスク部63が動作し、
ホスト35との通信が開始される。各プロトコルタスク
部63は、ホスト35からの印刷データを、一旦受信バ
ッファ64へ蓄積し、プリンタドライバ部62を介して
プリンタコントローラ部40へ印刷データを送る。ま
た、今の通信データの流れを反対にすることにより、プ
リンタ32の情報やLANボード34の情報をホスト3
5へ送信することもできる。
【0087】以上に示した印刷データの流れが一般的で
あるが、複数のホストから様々なプロトコルや同一のプ
ロトコルで見かけ上同時にデータが送信されることがあ
る。このような時、LANボード34は各プロトコルタ
スク部63が見かけ上同時に動作する。但し、1つの印
刷データが混ざらない様に受信バッファ64を越える前
にプロトコルを止める(ホストからの送信を止めてもら
う)こともある。
【0088】以上のような状態において、状態管理部6
5は、各プロトコルタスク部63がいくつ動作している
かや、各受信バッファ64の使用状況を把握し管理す
る。ここで、状態管理部65が、プロトコルタスク部6
3がいくつ動作しているかを判定し、また、受信バッフ
ァ64のデータ容量に上限値を設けることにより、プリ
ンタ32と同様にLANボード34の混雑度を判定する
ことができる。
【0089】次に、ホストの混雑(印刷データの蓄積)
情報の判定について説明する。ホストの混雑度の判定
は、ホストのスプールキューに蓄積される印刷ジョブ
(印刷データ容量)から判定される。
【0090】ホスト35から印刷を行うと、例えば、ホ
スト35上のOS(Operating System)がWindow
sである場合は、印刷データは一旦スプールキューに蓄
積される。ホスト35からの印刷の回数が増えていく
と、印刷データをプリンタ32で印刷するよりも早く印
刷データがスプールキューに蓄積されるようになり、ま
た、そのような時に複数ホストから印刷が行われると、
印刷データが複数ホスト内のスプールキューに蓄積され
ることになる。その後、スプールされた印刷データは、
徐々にプリンタ32のLANボード34へ送られる。よ
って、継続的にプリンタ32やLANボード34が混雑
することになる。
【0091】スプールキュー情報をLANボード34で
獲得し混雑具合を判定する構成について説明する。例え
ば、WIndows95は自分自身のスプールキューの
内容を表示する機能を有している。また、WIndow
sNTでは、サーバのスプールキューの情報を別のクラ
イアントPCから閲覧する機能を有している。本例で
は、これらの機能を利用して、WIndows95の場
合は、ネットワーク(LAN)とホストの間に専用のプ
ロトコルを準備し、WIndowsNTの場合等はクラ
イアントPCから閲覧する機能を利用する。
【0092】このような方法により、LANボード34
がホストのスプールキューの内容を獲得することができ
る。LANボード34は、実際にアクセスされているホ
ストのIPアドレスやMACアドレスがわかっているた
め、そのアクセスしているホストに対してスプールキュ
ーの内容を獲得すれば良い。
【0093】これにより、現在、LANボード34にア
クセスしているホストのスプールキューに蓄積される印
刷ジョブの数を獲得することができる。よって、予め、
印刷ジョブの数に混雑度の上限値を設けることにより、
ホストのスプールキューの混雑度を判定することが可能
になる。
【0094】以上により、プリンタ、LANボード、及
びホスト内のスプールキューの混雑度の判定結果から、
ネットワーク上でのプリンタの混雑度を判定することが
できる。
【0095】本第2の実施の形態では、ネットワーク上
でのプリンタの混雑度の判定は、LANボードが行う。
上述したように、LANボードは、LANボード自身の
混雑度を判定することができ、また、プリンタからはプ
リンタの混雑度が通知され、また、現在接続されている
ホストのスプールキューの情報も獲得できる。
【0096】このことから、LANボードは、プリンタ
に何枚以上未処理ページがあり、LANボードはいくつ
のホストと通信中で、通信中のホストにはいくつの印刷
データがスプールされているかを判定することができ、
ネットワーク上でのプリンタの混雑度を判定することが
できる。そして、LANボードは、この判定結果をSN
MPの情報としてホストへ通知したり、新たな状態通知
プロトコルを取り決めてホストへ通知することが可能に
なる。
【0097】また、本第2実施の形態では、プリンタ、
LANボード、及びホストのスプールキューの混雑度が
各々判定できる為、これらの情報を各々独立にホストへ
通知することが可能になる(各々の未印刷枚数を通知可
能となる)。
【0098】次に、オペレータがホストから印刷を開始
しようとする時に、このネットワーク上のプリンタの混
雑度の判定結果をホストに通知し、オペレータに知らせ
る構成について説明する。
【0099】始めに、通常のホスト上の印刷処理の流れ
について説明する。尚、ホスト上のOSは、Windo
ws(Windows95、又はWindowsNT)
を適用する。図19は、通常のWindowsの印刷処
理を説明するための概略ブロック図である。アプリケー
ションプログラム(以下、アプリケーションという)7
1からオペレータは印刷したいデータに対し印刷ボタン
をクリックする等して印刷指示を行う。アプリケーショ
ン71とWindows70は、EMF(Enhanc
ed Metafile)生成部72にて印刷データを
EMF形式のデータとして生成し、スプーラ73へ出力
する。ここで、印刷を続けて指示するとスプーラ73へ
いくつも印刷データが蓄積されることになる。スプーラ
73はプリンタドライバ74を呼び出し、特有のプリン
タコマンドに変換する。そして言語モニタ75を通し、
ポートモニタ76でプリンタへ印刷データを送信する。
尚、プリンタドライバ74は、各社プリンタメーカから
提供される。
【0100】またプリンタ側からの応答はポートモニタ
を通し、言語モニタで処理する。もし、その応答結果を
所定の記憶位置に書き込み、プリンタからの情報を処理
したければ、その所定の記憶位置を参照すればよい。
【0101】しかしながら、このような通常の印刷処理
では、印刷ボタンをクリックする等して、オペレータが
印刷指示をした時に、印刷データは、直接プリンタのL
ANボードへデータが送られるのではなく、スプーラに
蓄積されてしまうので、プリンタ、LANボード、及び
LANボードに接続されるホストのスプールキューの混
雑具合を確認できない。この印刷データが、実際に送ら
れるのは、以前のスプールデータが全て無くなった後に
なる。
【0102】そこで、本第2の実施の形態では、オペレ
ータが印刷ボタンをクリックする等して印刷指示が行わ
れた時に、ネットワーク上のプリンタの混雑度を確認で
きるようにした。
【0103】図20は、本第2の実施の形態における、
Windowsの印刷処理を説明する概略ブロック図で
ある。同図において、オリジナルのスプーラ77、エラ
ー表示部78、及びSNMP等の状態確認処理部79が
設けられている点が図19と異なり、その他の構成につ
いては同一である。
【0104】始めに、オペレータがアプリケーション7
1から印刷ボタンをクリックする等して必要なデータの
印刷指示を行う。アプリケーション71とWindow
sは、EMF生成部72にて印刷データをEMFとして
作成するが、この後、通常のスプーラ73に出力せず、
新たなオリジナルのスプーラ77に一旦蓄積するように
する。オリジナルのスプーラ77は印刷データをそのま
ま保持し、状態確認処理部79は、SNMP等の通信プ
ロトコルを利用して、ネットワーク上のプリンタの混雑
度をプリンタのLANボードへ問い合わせる。そして、
問い合わせの結果、プリンタが混雑していなければ、オ
リジナルのスプーラ77から再度Windows70の
スプーラ73へ印刷データを渡し、印刷処理を続行す
る。一方、プリンタが混雑していた場合には、ホストの
ディスプレー画面に図21に示すメッセージと選択ボタ
ンを表示する。このような画面表示により、オペレータ
はそのまま印刷を続行するか、印刷をキャンセルするか
選択できるようになる。同図において、オペレータが続
行ボタンをクリックした場合には、オリジナルのスプー
ラ77からWindowsのスプーラ73に印刷データ
が出力される。また、オペレータがキャンセルボタンを
クリックした場合には、オリジナルのスプーラ77のデ
ータは削除される。
【0105】尚、このような処理において、立て続けに
印刷データが送られ、新しい印刷データがオリジナルス
プーラに取り込まれたとき、状態確認処理部79はLA
Nボードに対しネットワーク上のプリンタの混雑度を問
い合わせるが、この問い合わは、印刷データを送るプロ
トコルとは別のプロトコル(SNMP等)を使用するの
で、それ以前に出力している印刷データの通信には影響
しない。
【0106】以上により、本第2の実施の形態によれ
ば、プリンタのビジー状態だけでなく、プリンタの未印
刷ページ数、LANボードの使用状態、及び接続されて
いるホストの未印刷ジョブの数をトータル的に判定する
ことにより、ネットワーク上でのプリンタの混雑度を判
定することが可能になる。
【0107】また、オペレータが、印刷を開始する時
に、ネットワーク上のプリンタの混雑度を知ることがで
きるので、すぐにそのプリンタが印刷可能であるか否か
を判別でき、そのプリンタが混雑している場合には、オ
ペレータはプリンタの混雑度が低い時に印刷を行うよう
にしたり、プリンタの混雑度が低い別のプリンタで印刷
を行うことができる。
【0108】よって、ネットワーク上でのプリンタの混
雑度が増大することはなくなり、ネットワークトラフィ
ックの混雑を防止することができる。また、プリンタ、
LANボード、及びスプールキューの各々独自の混雑状
態をホストへ通知できるので、利用者は、LANボード
だけが混雑している場合には、ネットワーク(LAN)
を使わず、例えば、セントロニクスを使用して印刷した
り、また、未印刷枚数を知ることにより、終了時間を予
測することができるようになる。
【0109】尚、本第2の実施の形態では、ネットワー
ク(LAN)上のプリンタの混雑度を通知する構成であ
ったが、ネットワークと同時にセントロニクスにも接続
されたプリンタに対しても、双方向通信が行えるセント
ロニクスであれば、同様の効果を得ることができる。
【0110】また、ネットワーク上のプリンタの混雑度
と共に、プリンタ、LANボード、及び現在接続されて
いるホストのスプールキューの詳細情報(プリンタに未
印刷ページが何枚以上残り、LANボードはいくつのプ
ロトコルでアクセスされており、ホストのスプールキュ
ーにいくつの未印刷ジョブが残っているか等)を、ホス
トに通知するようにしてもよい。これにより、オペレー
タはネットワーク上のプリンタの混雑度が詳細にわかる
ようになる。<第2の実施の形態における変形例>LA
Nボードには、印刷データだけでなく、WWW(Wor
ld WideWeb)によるプリンタ及びLANボー
ドの状態表示や設定が行えるように、HTTPD(Hy
per Text Transfer Protoco
l Demon)及びHTML(Hyper Text
Markup Language)データを備えたも
のがある。
【0111】通常、オペレータは、任意のこのようなL
ANボードを指定し、ホスト上からブラウザを使用し
て、LANボードのHTMLデータを読み込むことによ
り、プリンタやLANボードの状態表示や設定を行うこ
とが可能になる。しかしながら、このHTMLデータの
容量が多いためにネットワーク上のトラフィックが増加
することになり、これが、ネットワーク上のプリンタの
混雑度に大きく影響することになる。
【0112】本変形例は、このような問題点を解決する
ためになされたものである。始めに、このような通常の
LANボードによるプリンタやLANボードの状態表示
や設定を行う構成について説明する。
【0113】図22は、このような構成を示す概略ブロ
ック図である。同図に示されるように、まずオペレータ
は、ホスト35上のブラウザ80を立ち上げる。次に、
LANボード34のネットワークアドレスを指定する
(例えば、http:// LANボードIPアドレス)と、ホ
スト35上のブラウザ80は、LANボード34に対し
HTMLデータ81をブラウザに送信するように送信要
求を送る。LANボード34は、ホスト35からのHT
MLデータの送信要求に対して、プリンタの状態やLA
Nボード34の状態を加えて、HTMLデータとしてH
TTPプロトコル82でホスト35のブラウザ80へH
TMLデータを送信する。ブラウザ80は、このHTM
Lデータをホストのディスプレー上に表示する。また、
プリンタ及びLANボード34の設定については、表示
されたHTMLデータ内に予め入力フォームを用意して
おき、オペレータがこの入力フォームに設定データを入
力することにより行われる。設定データの入力後、この
設定データは、HTTPプロトコルでブラウザ80から
LANボード34へ送信され、LANボード34は、こ
の設定データを受信した後、LANボード34の設定を
行い、プリンタドライバ部62を介してプリンタの設定
データをプリンタへ送信する。プリンタは、このプリン
タの設定データを受信して、プリンタの設定を行う。
【0114】しかしながら、このような通常のLANボ
ードが備えるHTMLデータは、データ容量が多いた
め、ネットワークトラフィックの混雑度に多大な影響を
及ぼしている。
【0115】そこで、本変形例によるLANボードは、
通常のHTMLデータの他に、ネットワーク上のプリン
タの混雑度を通知するための、データ容量の少ないHT
MLデータを新たに備えるようにし、これをホストに通
知することにより、オペレータにその後のプリンタ及び
LANボードの状態表示や設定処理を継続させるか否か
を判断させる構成にした。
【0116】次に、本変形例のLANボードにより混雑
度を通知する構成について説明する。図23は、このよ
うな構成を示す概略ブロック図である。本第2の実施の
形態で述べたように、LANボード34は、プリンタ、
LANボード、及び現在接続されているホストのスプー
ルキューの混雑度を判定することができる。
【0117】本変形例のLANボード34は、通常表示
するHTMLデータとは別のHTMLデータ83を予め
用意しておき、前述のプリンタ、LANボード、及び現
在接続されているホストのスプールキューの混雑度の判
定に合わせて、HTMLデータ83をホスト35に送信
するようにする。
【0118】同図に示されるように、各混雑度を判定す
る判定部84を設け、この判定部84の判定結果に基づ
き、HTMLデータ83の中からHTMLデータの先頭
のポインタをずらすこと等により、始めに送信すべきH
TMLデータ83を決定し、これをHTTPプロトコル
でホスト35のブラウザ80へ送信する。そして、ホス
ト35は、このHTMLデータに基づきブラウザ80の
表示画面上に混雑度を表示する。
【0119】図24は、予め用意するHTMLデータを
ホスト上のブラウザに表示させた時の表示画面の一例で
ある。同図(a)は、ネットワーク上のプリンタシステ
ム全体が混雑している時の表示画面である。(b)は、
プリンタが混雑している時に表示される表示画面であ
る。(c)は、LANボードが混雑している時に表示さ
れる表示画面である。(d)は、ホストが混雑している
時に表示される表示画面である。
【0120】尚、同図(a)〜(d)において、続行を
選択することにより、通常のプリンタ及びLANボード
の状態の表示及び設定処理が開始され、キャンセルを選
択することにより、同処理は中止される。
【0121】以上により、本変形例によれば、プリンタ
システムの混雑度を判定し、この判定結果に基づき、予
めLANボード内部に備えたデータ容量の少ないHTM
Lデータをホスト上のブラウザに表示させることによ
り、オペレータに、その後のプリンタ及びLANボード
の状態の表示及び設定を継続するかキャンセルするかを
選択させることができる。よって、プリンタシステムが
混雑している時には、オペレータは、プリンタ及びLA
Nボードの状態の表示及び設定をキャンセルすることが
でき、ネットワークトラフィックの混雑を緩和すること
ができ、プリンタシステムの混雑を防止することができ
る。 <第3の実施の形態>本第3の実施の形態は、複数のク
ライアントから1台のネットワークプリンタを使用する
場合に、例えば、任意のクライアントから送信された印
刷データが、ネットワークプリンタにてジャム等のエラ
ーを発生させた時、ネットワークプリンタに接続される
全てのクライアントやエラーを発生させたクライアント
だけにエラーを通知するのではなく、この時、印刷に係
わっていたクライアントに対しエラーを通知するように
し、ネットワークトラフィックの不要な混雑を防止する
ものである。
【0122】図25は、本第3の実施の形態におけるネ
ットワークシステムの構成図である。同図に示すよう
に、ネットワークシステム90は、クライアントA91
〜クライアントD94、プリンタサーバ95、及び共有
プリンタ96を有し、ぞれぞれ、ネットワーク97に接
続されている。
【0123】このようなネットワークシステム90の印
刷処理を説明する。通常、クライアントA91が印刷を
行う場合、クライアントA91は、印刷データをネット
ワーク97を介して、プリンタサーバー95へ送信す
る。プリンタサーバー95は、クライアントA91の印
刷データをスプールし、この印刷データをネットワーク
97を介して共用プリンタ96へ送信する。共用プリン
タ96は、不図示のプリンタ内のネットワークボードを
介して印刷データを取り込み印刷を行う。クライアント
B92〜D94も同様にして印刷を行う。各クライアン
トからほぼ同時に印刷データが送信された場合は、プリ
ンタサーバー95は送信された順にスプールに印刷デー
タを蓄積し、順次、共用プリンタ96に印刷データを送
信し印刷を行う。
【0124】次に、ネットワークシステム90のエラー
通知処理について説明する。尚、ネットワークシステム
90は、共用プリンタ96にMIB(Manageme
nt Information Base)情報を持た
せ、SNMPを用いた情報通知の構成を有したシステム
とする。
【0125】共用プリンタ96の監視の方法としては、
2つの方法が有り、1つはプリンタサーバ95がSNM
Pで共用プリンタ96の状態を常に監視し、共用プリン
タ96にエラーが発生した時にエラーの情報を検出し、
必要なクライアントに対しエラー情報を通知する方法
(トラップ)である。もう1つは、各々のクライアント
が独自にSNMPで共用プリンタ96に対し問い合わせ
を行い、状態を監視する方法(ポーリング)である。
【0126】図26は、エラー通知処理を説明する図で
ある。上述した、共用プリンタ96の2つの監視方法で
は、どちらも共用プリンタ96にMIB情報98を実装
しておき、共用プリンタ96にエラーが発生した時、こ
のエラー情報をSNMPを使用しポーリング又はトラッ
プにより、クライアント若しくはプリンタサーバーに通
知する。クライアント若しくはプリンターサーバはSN
MPを制御する制御部99とその内容を表示する表示部
100とを備え、定期的に共用プリンタ96の情報をポ
ーリングし監視するか、共用プリンタ96からエラー発
生時に通知されるトラップを受け付け、共用プリンタ9
6に状態変化が生じた時にその内容を表示する。
【0127】ここで、共用プリンタ96が、例えばペー
ジプリンタのような高速な印刷装置である時は、プリン
タ内部に印刷用紙を複数枚存在させることが多々ある。
図27は、印刷中のページプリンタ内の状態を示す図で
ある。同図において、印刷用紙101がクライアントA
91の印刷データ、印刷用紙102がクライアントB9
2の印刷データ、印刷用紙103がクライアントC93
の印刷データとする。ここで、印刷データ102でジャ
ムが発生したら、ページプリンタは用紙の転送を止め、
印刷データ101、103も同時に止まる。本第3の実
施の形態では、このような状態の時に、このジャムに該
当するクライアントA91、クライアントB92、クラ
イアントC93にジャムを通知するものである。
【0128】図28は、クライアント、プリンタサー
バ、及びプリンタの概略構成図である。同図では、説明
の便宜上、クライアントを1つで示しているが、複数存
在するものとする。また図中の実線は印刷データの流れ
を示し、点線はエラー通知の流れを示している。
【0129】クライアント105は、印刷を要求するア
プリケーション部106、プリンタドライバ部107、
エラー表示部108、及びエラー受信部109を備え
る。プリンタサーバ110は、スプーラ111、プリン
タドライバ部112、エラー表示部113、及びSNM
P制御部114を備え、スプーラ111は、更にテーブ
ル126を備える。
【0130】プリンタ115は、プリンタコントローラ
116、プリンタエンジン117を備え、プリンタコン
トローラ116は、I/F部118、コマンド解析・画
像生成等を行うプリンタコントローラ部119、プリン
タエンジンコントロール部120、プリンタMIB部1
21、及びSNMP制御部122を備え、プリンタエン
ジンコントロール部120は、更にテーブル127を備
える。また、プリンタエンジン117は、プリンタエン
ジン制御部122、エラーセンサー123、用紙センサ
ー124、及び完全排紙センサー125を備える。
【0131】次に、図28に示した構成の動作について
説明する。まず、印刷を要求するクライアント105の
アプリケーション部106は、プリンタドライバー部1
07を介し、印刷データをプリンタサーバー110ヘ送
信する。ここで、プリンタドライバー部107は、印刷
データに対し、固有の付加No.を付加してプリンタサ
ーバー110ヘ送信する。図29は、付加No.を付加
した印刷データである。同図の128が付加No.を示
す。
【0132】このようにして印刷データを送信する複数
のクライアントに対し、プリンタサーバ110は、各ク
ライアントから受信した印刷データをスプーラ111ヘ
順次蓄える。この時、スプーラ111は、印刷データに
付加される付加No.128と、同時に送信される送信
元であるクライアントのネットワークアドレスとを対比
してテーブル126に記憶する。
【0133】図30は、このテーブルを示した図であ
る。同図に示されるように、テーブル126は、印刷順
129、固有の付加No.130、及び送信元のネット
ワークアドレス131を記憶する。そして、これらのテ
ーブルデータは、後述するプリンタエンジン117から
の完全排紙の通知を受けるまで記憶され、完全排紙の通
知を受けた時、該当するテーブルデータは削除される。
【0134】その後、スプーラ111は、プリンタサー
バー110のプリンタドライバー部112を介し、プリ
ンタ115へ印刷データを順次送信する。プリンタ11
5のプリンタコントーラ116内のI/F部118は、
印刷データを受信し、コマンド解析や画像を生成するプ
リンタコントローラ部119へ印刷データを送信する。
尚、I/F部118は、LANボードや双方向セントロ
ニクス用のボード等を介しても良い。そして、プリンタ
コントローラ部119にて、1ページ分の画像データが
生成されたら、プリンタエンジンコントローラ部120
及び不図示のビデオI/Fを介して、プリンタエンジン
117のプリンタエンジン制御部122に画像データを
送信する。ここで、プリンタエンジンコントローラ部1
20は、固有の付加No.を順次テーブル127に記憶
する。
【0135】画像データを受信したプリンタエンジン制
御部122は、所定の動作により用紙を給紙し、ドラム
を露光・転写し用紙に印刷を行う。この時、プリンタエ
ンジン117は、紙無し等のエラーを検知するエラーセ
ンサー123、用紙の通過を検知する用紙センサー12
4、及び用紙が完全に排紙されたか否かを検知する完全
排紙センサ125により、紙無しやジャム等のエラーや
用紙が完全に排紙されたか(完全排紙)否か等の情報を
随時検出する。
【0136】次に、複数のクライアントから印刷データ
が送信される時の動作について説明する。上述したよう
に、プリンタサーバ110のスプーラ111には複数の
印刷データが蓄積される。スプーラ111は、プリンタ
115に印刷データを送信する毎に、同時に、この印刷
データをプリンタ115へ送信する送信順に、固有の付
加No.をテーブル126に記憶する。更に、スプーラ
111は、プリンタコントローラ116に対し、プリン
タ115が印刷データを受信可能な限り、印刷データを
送信する。プリンタコントローラ116は、印刷データ
を受信し、順次画像データを生成し、プリンタエンジン
117へ送信する。
【0137】図27を用いて前述したように、プリンタ
エンジン117は高速化の為、複数の印刷用紙がプリン
タ内に存在することが多々存在する。この様な状態で、
例えば、印刷用紙102にジャムが発生した場合、プリ
ンタエンジン制御部122は、エラーセンサー123に
よりジャムを認識すると、用紙の送りを停止する。この
為、プリンタ115内にジャムの印刷用紙が3枚(印刷
用紙101、102、及び103)残る。プリンタエン
ジン制御部122は、印刷用紙101以降の完全排紙の
情報は通知せずに、ジャム情報をビデオI/Fを介し
て、プリンタエンジンコントロール部120へ通知す
る。
【0138】プリンタエンジンコントローラ部120
は、ジャム情報の通知を受信した後、完全排紙されてい
ない固有の付加No.をジャム情報と共にプリンタMI
B部121へ書き込み、これをSNMP制御部122
は、トラップ若しくはSNMP制御部114のポーリン
グ応答としてプリンタサーバ110へ通知する。尚、プ
リンタエンジンコントローラ部120は、完全排紙が検
出された固有の付加No.を、テーブル127から削除
する。
【0139】一方、プリンタサーバー110のSNMP
制御部114は、ある一定間隔でプリンタの情報をポー
リングするか、又は、プリンタ115からの状態変化を
通知するトラップを受け付けている。通常、エラーのな
いときは、完全排紙の情報を受けて、スプーラ111内
のテーブル126に記憶される固有の付加No.の内、
該当するもの(完全排紙が行われたもの)を消去する
が、上述したようなエラーが発生した場合には、プリン
タ115に送信したがまだ排紙されていない印刷データ
に該当する固有の付加No.をテーブル126から抽出
し、この固有の付加No.から送信元であるクライアン
トのネットワークアドレスを獲得する。そして、このネ
ットワークアドレスのクライアントに対してエラーを通
知する。また、SNMP制御部114は、必要に応じ
て、エラー表示部113にてエラー表示を行う。
【0140】クライアント105は、プリンタサーバー
110から送られてきたエラー通知をエラー受信部10
9にて受信し、これをエラー表示部108で表示する。
よって、プリンタ内に残った印刷用紙のジャム情報が本
当に必要なクライアントA91、クライアントB92、
及びクライアントC93に対し、ジャム情報が通知され
る。
【0141】尚、プリンタコントローラ116とプリン
タサーバー110に固有の付加No.が存在する理由
は、プリンタコントローラ116及びプリンタサーバー
110は各々バッファを備えており、データ送出若しく
はデータ解析にタイムラグが存在するためである。
【0142】以上により、本第3の実施の形態によれ
ば、プリンタドライバー部で印刷ジョブを識別できる固
有の付加No.を印刷データに付加し、プリンタサーバ
ーのスプールで一旦蓄積し、プリンタヘ印刷データを送
出する時に固有の付加No.と送信元であるネットワー
クアドレスをテーブルに記憶させ、また、プリンタのプ
リンタエンジンコントローラ部においても印刷を行った
印刷データの固有の付加No.をテーブルに記憶させる
ことにより、例えば、ジャム等のエラー情報が通知され
る場合に、プリンタからプリンタサーバへは、印刷を行
ったがまだ完全排紙を行っていない印刷データ(固有の
付加No.)が通知され、また、プリンタサーバ自身も
プリンタにデータを送ったがプリンタのジャム等のエラ
ーにより、完全排紙を行っていない印刷データ(固有の
付加No.)を獲得し、これらの印刷データに基づき、
必要なクライアントにのみエラー情報を通知することが
可能になる。これにより、従来のように、全てのクライ
アントにエラーを通知したり、エラーを発生させた人に
のみエラーを通知することはなくなり、本当に現在印刷
に係わっているクライアントにのみエラー情報を通知す
ることができる。よって、ネットワーク上の不要なトラ
フィックの混雑を防止することができる。
【0143】尚、本第3の実施の形態では、クライアン
ト105のプリンタドライバー部112にて、固有の付
加No.を付加しているが、これをプリンタサーバ11
0のプリンタドライバー部112で行うようにしても良
い。
【0144】また、本第3の実施の形態では、プリンタ
にジャムが発生し、複数の印刷用紙がプリンタ内部に残
留する場合について説明したが、例えば、プリンタに紙
無しによるエラーが生じた時、従来では、紙無しを発生
させた印刷データのクライアントにのみエラーを通知し
ていたが、本第3の実施の形態を適用すれば、既にプリ
ンタサーバに印刷データを送信した複数のクライアント
に対し、エラー通知を行うことができる。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ネ
ットワーク上のトラフィックの混雑を防止することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるネットワーク
システムのブロック図である。
【図2】通知先ホストテーブルを示す図である。
【図3】ホストの概略ブロック図である。
【図4】ネットワークプリンタの状態を表示した表示画
面である。
【図5】ネットワークプリンタの概略構成ブロック図で
ある。
【図6】ネットワークプリンタの処理動作を示すフロー
チャートである。
【図7】ネットワークプリンタの状態変化検出処理を示
すフローチャートである。
【図8】通知先ホストテーブル7に登録される残り時間
9の更新処理を示すフローチャートである。
【図9】機器状態表示処理部の動作を示すフローチャー
トである。
【図10】(a)は問い合わせ間隔設定表示画面であ
り、(b)は環境設定表示画面である。
【図11】更新された状態表示画面である。
【図12】本第2の実施の形態におけるネットワークシ
ステムの構成図である。
【図13】ホストの状態を示す図である。
【図14】LANボードを示す図である。
【図15】プリンタの状態を示す図である。
【図16】プリンタ内部の概略構成図である。
【図17】状態管理部による混雑度の判定処理を示すフ
ローチャートである。
【図18】LANボードの概略構成図である。
【図19】通常のWindowsの印刷処理を説明する
ための概略ブロック図である。
【図20】本第2の実施の形態におけるWindows
の印刷処理を説明する概略ブロック図である。
【図21】プリンタ混雑時に表示される表示画面であ
る。
【図22】通常のLANボードによるプリンタやLAN
ボードの状態表示や設定を行う構成を示す図である。
【図23】本第2の実施の形態の変形例におけるLAN
ボードにより混雑度を通知する構成を示す図である。
【図24】HTMLデータをブラウザに表示させた時の
表示画面の一例である。
【図25】本第3の実施の形態におけるネットワークシ
ステムの構成図である。
【図26】エラー通知処理を説明する図である。
【図27】印刷中におけるページプリンタ内の様子を示
す図である。
【図28】クライアント、プリンタサーバ、及びプリン
タの概略構成図である。
【図29】付加No.を付加した印刷データである。
【図30】印刷順、固有の付加No.、及び送信元のネ
ットワークアドレスを記憶するテーブルである。
【図31】従来のネットワークシステムのブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 ネットワーク 2〜5 ホスト機器 6 ネットワークプリンタ 6a プリンタ装置 6b プリンタサーバ 7 通知先ホストテーブル 8 ホストアドレスエリア 9 記憶時間エリア 10 残り時間エリア 11 問い合わせを行ってきたホストのエントリ数 12 ホスト 13 CPU 14 RAM 15 機器状態表示処理部 16 補助記憶装置 17 タイマー 18 送受信処理部 19 通信I/F 20 ネットワークI/Fボード 21 CPU 22 RAM 23 ROM 24 タイマー 25 NIC回路 27 ネットワークプリンタの現在状態図 28 状態メッセージ 29 エラー対処方法 31 ネットワークシステム 32 プリンタ 33 ネットワーク 34 LANボード 35 ホスト 36 LANボード 37 スプールキュー 40 プリンタコントローラ部 41 プリンタエンジン 42 ホストI/F部 43 受信バッファ部 44 コマンド解析部 45 中間コード実行部 46 ページバッファ 47 描画実行部 48 画像メモリ 49 プリンタエンジンI/F部 50 印刷待ち行列 51 状態管理部 60 パケットドライバ部 61 カーネル部 62 プリンタドライバ部 63 プロトコルタスク 64 受信バッファ 65 状態管理部 70 Windows 71 アプリケーション 72 EMF生成部 73 スプーラ 74 プリンタドライバ部 75 言語モニタ 76 ポートモニタ 77 オリジナルスプーラ 78 エラー画面表示部 79 状態確認処理部 80 ブラウザ 81 HTMLデータ 82 HTTPプロトコル 83 HTMLデータ 84 判定部 90 ネットワークシステム 91〜94 クライアント 95 プリンタサーバ 96 共用プリンタ 97 ネットワーク 98 プリンタMIB 99 SNMPの制御部 100 変化内容の表示部 101〜103 印刷用紙 105 クライアント 106 アプリケーション 107 プリンタドライバ部 108 エラー表示部 109 エラー受信部 110 プリンタサーバ 111 スプーラ 112 プリンタドライバ部 113 エラー表示部 114 SNMP制御部 115 プリンタ 116 プリンタコントローラ 117 プリンタエンジン 118 I/F部 119 コマンド解析・画像生成等を行うプリンタコ
ントローラ部 120 プリンタエンジンコントローラ部 121 プリンタMIB部 122 プリンタエンジン制御部 123 エラーセンサ 124 用紙センサ 125 完全排紙センサ 126、127 テーブル 128 固有の付加No. 129 印刷順 130 固有の付加No. 131 送り先のネットワークアドレス 140 ネットワーク 141〜144 ホスト 145a プリンタ 145b プリンタサーバ 146 通知先ホストテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 昭弘 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 山本 章彦 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 東條 新 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 風巻 慎一 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 Fターム(参考) 2C061 AP01 HH05 HJ08 HK15 HK19 HK23 HQ06 HQ17 HQ21 HV09 HV14 5B021 BB01 BB10 CC04 CC07 DD01 EE01 NN16 5B089 GA13 JA35 JB17 KA07 KB04 KB06 KB11 KC29 MC07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク上に複数のホスト機器と、
    プリンタ装置を接続したプリントサーバを有するプリン
    タシステムにおいて、 前記プリントサーバには、前記ホスト機器のアドレス情
    報と前記プリンタ装置の状態変化の通知時間の情報を記
    憶する記憶手段と、 前記プリンタ装置に状態変化があった時、前記記憶手段
    の通知時間の情報を確認し、前記アドレス情報に基づい
    て通知時間内であるホスト機器に対して前記プリンタ装
    置の状態変化の情報を通知する通知手段と、 を備えたことを特徴とするプリンタシステム。
  2. 【請求項2】 ネットワーク上に複数のホスト機器と、
    プリンタ装置を接続したプリントサーバを有するプリン
    タシステムにおいて、 前記ホスト機器は、前記プリントサーバに対し、アドレ
    ス情報と通知時間の情報を送信する送信手段と、 前記プリントサーバから出力されるプリンタ装置の状態
    変化情報を受信する受信手段と、 を備えたことを特徴とするプリンタシステム。
  3. 【請求項3】 ネットワーク上に複数のホスト機器と、
    プリンタ装置を接続したプリントサーバを有するプリン
    タシステムにおいて、 前記プリントサーバは、前記ホスト機器のアドレス情報
    と前記プリンタ装置の状態変化の通知時間の情報を記憶
    する記憶手段と、前記プリンタ装置に状態変化があった
    時、前記記憶手段の通知時間の情報を確認し、前記アド
    レス情報に基づいて通知時間内であるホスト機器に対し
    て前記プリンタ装置の状態変化の情報を送信する送信手
    段とを備え、 前記ホスト機器は、前記プリントサーバに対し、アドレ
    ス情報と通知時間の情報を送信する送信手段と、前記プ
    リントサーバから出力されるプリンタ装置の状態変化情
    報を受信する受信手段と、 を備えることを特徴とするプリンタシステム。
  4. 【請求項4】 前記プリントサーバは、前記記憶手段か
    ら前記アドレス情報の削除手段を備え、該削除手段は対
    応する通知時間が経過した時、前記アドレス情報を削除
    することを特徴とする請求項1、又は3記載のプリンタ
    システム。
  5. 【請求項5】 ネットワークプリンタと、該ネットワー
    クプリンタとネットワークを接続するネットワークI/
    Fボードと、該ネットワーク上に接続されるホストコン
    ピュータとを有するネットワークシステムにおいて、 前記ネットワークプリンタの未処理印刷データ及び未了
    印刷ページと、前記ネットワークI/Fボードの未処理
    印刷データと、前記ホストコンピュータのスプールに蓄
    積される未処理印刷データとから、前記ネットワークプ
    リンタの前記ネットワーク上での印刷処理の混雑度を判
    定する判定手段を備えたことを特徴とするネットワーク
    システム。
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