JP2001041516A - 脱臭機及び空気清浄機 - Google Patents

脱臭機及び空気清浄機

Info

Publication number
JP2001041516A
JP2001041516A JP11209037A JP20903799A JP2001041516A JP 2001041516 A JP2001041516 A JP 2001041516A JP 11209037 A JP11209037 A JP 11209037A JP 20903799 A JP20903799 A JP 20903799A JP 2001041516 A JP2001041516 A JP 2001041516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan
suction port
air
ceiling
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11209037A
Other languages
English (en)
Inventor
Teiichi Usami
禎一 宇佐見
Kanjiro Kinoshita
歓治郎 木下
Kenkichi Kagawa
謙吉 香川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP11209037A priority Critical patent/JP2001041516A/ja
Publication of JP2001041516A publication Critical patent/JP2001041516A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 天吊型又は天埋型の脱臭機及び空気清浄機に
おいて、形態の薄型化と良好な脱臭性能又は空気清浄性
能を確保とを両立する。 【解決手段】 下面中央部に吸込口3を、その外周側に
は吹出口4を、それぞれ設けたケーシング1内にファン
6と脱臭デバイスXとを配置してなる天吊型又は天埋型
の脱臭機において、上記ファン6を上記吸込口3の上方
位置にその回転軸心を上下方向に向けて配置された斜流
又は軸流ファンで構成する一方、上記脱臭デバイスX
を、上記ファン6と上記吸込口3との間に、該ファン6
の軸方向においてこれと重合させた状態で配置する。か
かる構成とすることで、該ファン6と脱臭デバイスXと
の重合分だけ、上記ケーシング1の高さ方向の寸法を小
さく抑えて脱臭機の高さ方向におけるコンパクト化を図
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、天吊型又は天埋
型の脱臭機及び空気清浄機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、天井に吊り下げ状態で取り付
けられる天吊型の脱臭機とか空気清浄機、及び天井に埋
め込み状態で取り付けられる天埋型の脱臭機とか空気清
浄機が知られている。 【0003】ところで、かかる天吊型又は天埋型の脱臭
機及び空気清浄機においては、その形態面と機能面の双
方から、以下に述べるような要求があった。 【0004】即ち、先ず、形態面においては、これら脱
臭機及び空気清浄機が共に天井に吊り下げ状態で、ある
いは天井に埋め込み状態で、それぞれ取り付けられるも
のであることから、その取り付けによって室内空間の大
幅な狭小化を招くとか天井側の意匠性を損ねるものであ
ってはならないこと(特に天吊型の脱臭機等に対する要
求)、比較的低い天井裏空間をもつ建物においてもこれ
を施工性よく容易に取り付けることができること(特
に、天埋型の脱臭機等に対する要求)、等の要求があ
る。 【0005】また、機能面からの要求としては、脱臭機
及び空気清浄機の双方共に、脱臭された、又は清浄化さ
れた良質な空気を、例え室内空間が広くてもその全域へ
確実に供給して良好な室内環境を得ることができるもの
であることが要求される。さらに、脱臭機に特有な機能
面での要求としては、例えこれが臭気成分等が高濃度で
存在する環境下で使用される場合であっても、高い脱臭
能力を長期に亙って維持し得ることが要求される。 【0006】 発明が解決しようとする課題ところが、従来の天吊
型又は天埋型の脱臭機及び空気清浄機においては、その
形態上では、ファンとして遠心ファンを採用し、且つ脱
臭デバイス又は空気清浄デバイスとして遠心ファンの外
側にこれを囲繞する如く配置される略円筒状形態とする
のが一般的であったため、その高さ方向の寸法が比較的
大きく、その薄型化には限界があり、室内空間の有効利
用とか室内天井部分の意匠性とか施工性等において不満
の残るものであった。 【0007】また、機能面においても、その下面側に設
けられた吹出口から室内へ空気を吹き出す場合、ファン
の外周側に(即ち、ファンと吹出口との間に)脱臭デバ
イス又は空気清浄デバイスが存在し、上記ファンからの
吹出空気はこれら脱臭デバイス又は空気清浄デバイスを
通過する際にその旋回成分が減衰されることから、上記
吹出口から室内へ吹き出される空気を広い室内空間の全
域へ供給することが困難であり、快適性という点におい
て問題が残る。また、特に脱臭機においては、脱臭デバ
イスとして吸着剤を備えるものの、該吸着剤の再生機能
を持たないとか、例えば分解触媒による再生機能を持つ
としても吸着剤及び分解触媒の加熱が開放空間内で行わ
れることからその再生作用が十分とは言えない、等の理
由から、臭気成分等が高濃度で存在する環境下での使用
においてはその機能が長期に亙って十分に確保されると
は言い難いものであった。 【0008】そこで本願発明は、天吊型又は天埋型の脱
臭機及び空気清浄機において、形態の薄型化を促進する
とともに、良好な脱臭性能又は空気清浄性能を確保する
ことを目的としてなされたものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。 【0010】本願の第1の発明では、その下面中央部に
吸込口3を、該吸込口3の外周側には吹出口4をそれぞ
れ設け、且つ天井Tに吊り下げ状態で、又は埋め込み状
態で配置されるケーシング1内に、ファン6と脱臭デバ
イスXとを配置してなる脱臭機において、上記ファン6
はこれを上記吸込口3の上方位置にその回転軸心を上下
方向に向けて配置され且つ上記ケーシング1の上面側に
配置されたファンモータ8で回転駆動される斜流又は軸
流ファンで構成する一方、上記脱臭デバイスXはこれを
上記ファン6と上記吸込口3との間に、該ファン6の軸
方向においてこれと重合させた状態で配置したことを特
徴としている。 【0011】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる脱臭機において、上記ファン6は、その外周部に
設けた羽根7,7,・・を上記吹出口4に臨ましめてい
ることを特徴としている。 【0012】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかる脱臭機において、上記脱臭デバイスXは、これを
略平盤状形態とし且つ上記吸込口3に対向状態で配置し
たことを特徴としている。 【0013】本願の第4の発明では、上記第3の発明に
かかる脱臭機において、上記脱臭デバイスXを、吸着剤
と分解触媒とを備えた平盤構造体51と、該平盤構造体
51を加熱するヒーター53と、該平盤構造体51とヒ
ーター53の周囲を開閉蓋する開閉機構Qとを備えて構
成したことを特徴としている。 【0014】本願の第5の発明では、上記第4の発明に
かかる脱臭機において、上記開閉機構Qが、上記平盤構
造体51と上記ヒーター53との一側面側に配置されて
該一側面側を開閉するように進退移動する第1開閉シー
ト56と、他側面側に配置されて該他側面側を開閉する
ように進退移動する第2開閉シート57と、該各開閉シ
ート56,57を略同期状態で開方向又は閉方向へ進退
移動させる如くこれを駆動する駆動機構58とを備える
とともに、上記第1及び第2開閉シート56,57が難
燃性素材で構成され且つ吸着機能を備えていることを特
徴としている。 【0015】本願の第6の発明では、その下面中央部に
吸込口23を、該吸込口23の外周側には吹出口24を
それぞれ設け、且つ天井Tに吊り下げ状態で、又は埋め
込み状態で配置されるケーシング21内に、ファン26
と空気清浄デバイスYとを配置してなる空気清浄機にお
いて、上記ファン26を上記吸込口23の上方位置にそ
の回転軸心を上下方向に向けて配置され且つ上記ケーシ
ング21の上面側に配置されたファンモータ28で回転
駆動される斜流又は軸流ファンで構成する一方、上記空
気清浄デバイスYを上記ファン26と上記吸込口23と
の間に、該ファン26の軸方向においてこれと重合した
状態で配置したことを特徴としている。 【0016】本願の第7の発明では、上記第6の発明に
かかる空気清浄機において、上記ファン26は、その外
周部に設けた羽根27,27,・・を上記吹出口24に
臨ましめていることを特徴としている。 【0017】本願の第8の発明では、上記第6の発明に
かかる空気清浄機において、上記空気清浄デバイスYを
略平盤状形態とし且つ上記吸込口23に対向状態で配置
したことを特徴としている。 【0018】 【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。 【0019】 本願の第1の発明にかかる脱臭機によ
れば、上記ファン6はこれを上記吸込口3の上方位置に
その回転軸心を上下方向に向けて配置され且つ上記ケー
シング1の上面側に配置されたファンモータ8で回転駆
動される斜流又は軸流ファンで構成する一方、上記脱臭
デバイスXはこれを上記ファン6と上記吸込口3との間
に、該ファン6の軸方向においてこれと重合させた状態
で配置しているので、例えば、上記ファン6と上記脱臭
デバイスXとが該ファン6の軸方向に離間した状態で配
置されている構造である場合に比して、該ファン6と脱
臭デバイスXとが該ファン6の軸方向において重合して
いる分だけ、上記ケーシング1の高さ方向の寸法を小さ
く抑えて高さ方向にコンパクトな脱臭機を提供すること
ができるという効果があり、特に、かかる高さ方向のコ
ンパクト化は、天吊型の脱臭機にあっては室内空間の有
効利用とか室内の意匠性の向上という面において、また
天埋型の脱臭機においては高さの低い天井裏空間にも容
易に設置可能でありその設置自由度とか施工性という点
において、それぞれ有益であり、上記効果がより一層顕
著となるものである。 【0020】また、上記ファン6と脱臭デバイスXとを
該ファン6の軸方向に重合させて配置し得るのは、該フ
ァン6が、羽根7,7,・・よりも内周側に上記脱臭デ
バイスXの配置スベースを確保し得るような構造をもつ
大口径の斜流又は軸流ファンであることを前提として実
現されるものであり、この意味において、上記効果は、
上記ファン6が大口径の斜流又は軸流ファンであること
に基づく特有の効果であるといえる。 【0021】 本願の第2の発明にかかる脱臭機によ
れば、上記第1の発明にかかる脱臭機において、上記フ
ァン6の外周部に設けた羽根7,7,・・を上記吹出口
4に臨ましめているので、上記脱臭デバイスXにおいて
脱臭された後の良質な空気が、上記羽根7,7,・・の
送風作用によって上記吹出口4から旋回流として直接室
内側へ吹き出され且つその遠心作用によって室内の平面
方向の広い範囲に亙って供給されることとなり、その結
果、室内の快適性が高水準に維持されるものである。 【0022】 本願の第3の発明にかかる脱臭機によ
れば、上記第1の発明にかかる脱臭機において、上記脱
臭デバイスXを略平盤状形態とし且つ上記吸込口3に対
向状態で配置しているので、例えば該脱臭デバイスXが
立方体状形態とされる場合に比して、該脱臭デバイスX
が上記ケーシング1内で占める高さ方向のスペースを小
さくすることができ、結果的に、上記に記載の効果が
さらに促進されることになる。 【0023】 本願の第4の発明にかかる脱臭機によ
れば、上記に記載の効果に加えて、次のような特有の
効果が得られる。即ち、この発明の脱臭機においては、
上記脱臭デバイスXを、吸着剤と分解触媒とを備えた平
盤構造体51と、該平盤構造体51を加熱するヒーター
53と、該平盤構造体51とヒーター53の周囲を開閉
蓋する開閉機構Qとで構成しているので、上記開閉機構
Qが開かれた状態においては、上記平盤構造体51を通
過する空気はこれに含まれている臭気成分あるいは有害
ガス成分が該平盤構造体51に備えられた吸着剤によっ
て吸着除去され、上記吹出口4からは脱臭された良質の
空気が室内へ吹き出される。一方、上記開閉機構Qが閉
じられた状態で上記ヒーター53が作動し上記平盤構造
体51が加熱されることで、上記吸着剤からの臭気成分
等の脱離作用が促進され臭気成分等が順次効率よく脱離
され、該吸着剤の機能再生が図られる。また、この場
合、脱離した臭気成分等は、上記開閉機構Qによって外
部(即ち、室内側)への漏出が防止されとともに、この
閉空間内において上記ヒーター53による加熱で十分に
活性化された上記分解触媒による分解処理作用を受けて
無臭化あるいは無害化される。 【0024】このように、この発明の脱臭機において
は、上記脱臭デバイスXが吸着剤の再生機能と脱離臭気
成分等の分解処理機能とを兼ね備えることで、長期に亙
って高い脱臭能力を発揮し且つこれを維持することがで
きるものであり、特に臭気成分等が高濃度で存在するよ
うな環境下において使用される脱臭機として好適なもの
となる。 【0025】 本願の第5の発明にかかる脱臭機によ
れば、上記開閉機構Qを、上記平盤構造体51と上記ヒ
ーター53との一側面側に配置されて該一側面側を開閉
するように進退移動する第1開閉シート56と、他側面
側に配置されて該他側面側を開閉するように進退移動す
る第2開閉シート57と、該各開閉シート56,57を
略同期状態で開方向又は閉方向へ進退移動させる如くこ
れを駆動する駆動機構58とで構成するとともに、上記
第1及び第2開閉シート56,57を難燃性素材で構成
し且つ吸着機能を持たせているので、上記第1及び第2
開閉シート56,57によって上記平盤構造体51と上
記ヒーター53の両側面側を閉塞することで、該ヒータ
ー53からの熱が外部へ漏れるのを可及的に防止して該
ヒーター53による上記平盤構造体51の加熱作用をよ
り効率的に行わせることができるとともに、該平盤構造
体51の吸着剤から脱離した臭気成分等のうち、上記分
解触媒によって十分に分解処理されずに残ったものが存
在していたとしても、この残存する臭気成分等は上記各
開閉シート56,57によって吸着保持され外部への漏
出が可及的に防止され、これらの結果、上記に記載の
効果がより一層確実ならしめられるものである。 【0026】 本願の第6の発明にかかる空気清浄機
によれば、上記ファン26を上記吸込口23の上方位置
にその回転軸心を上下方向に向けて配置され且つ上記ケ
ーシング21の上面側に配置されたファンモータ28で
回転駆動される斜流又は軸流ファンで構成する一方、上
記空気清浄デバイスYを上記ファン26と上記吸込口2
3との間に、該ファン26の軸方向においてこれと重合
した状態で配置しているので、例えば、上記ファン26
と上記空気清浄デバイスYとが該ファン26の軸方向に
離間した状態で配置されている構造である場合に比し
て、該ファン26と空気清浄デバイスYとが該ファン2
6の軸方向において重合している分だけ、上記ケーシン
グ21の高さ方向の寸法を小さく抑えて高さ方向にコン
パクトな空気清浄機を提供することができるという効果
があり、特に、かかる高さ方向のコンパクト化は、天吊
型の空気清浄機にあっては室内空間の有効利用とか室内
の意匠性の向上という面において、また天埋型の空気清
浄機においては高さの低い天井裏空間にも容易に設置可
能でありその設置自由度とか施工性という点において、
それぞれ有益であり、上記効果がより一層顕著となるも
のである。 【0027】また、上記ファン26と空気清浄デバイス
Yとを該ファン26の軸方向に重合させて配置し得るの
は、該ファン26が、羽根27,27,・・よりも内周
側に上記空気清浄デバイスYの配置スベースを確保し得
るような構造をもつ大口径の斜流又は軸流ファンである
ことを前提として実現されるものであり、この意味にお
いて、上記効果は、上記ファン26が大口径の斜流又は
軸流ファンであることに基づく特有の効果であるといえ
る。 【0028】 本願の第7の発明にかかる空気清浄機
によれば、上記第6の発明にかかる空気清浄機におい
て、上記ファン26の外周部に設けた羽根27,27,
・・を上記吹出口24に臨ましめているので、上記空気
清浄デバイスYにおいて除塵等によって清浄化された後
の良質な空気が、上記羽根27,27,・・の送風作用
によって上記吹出口24から旋回流として直接室内側へ
吹き出され且つその遠心作用によって室内の平面方向の
広い範囲に亙って供給されることとなり、その結果、室
内の快適性が高水準に維持されるものである。 【0029】 本願の第8の発明にかかる空気清浄機
によれば、上記第6の発明にかかる空気清浄機におい
て、上記空気清浄デバイスYを略平盤状形態とし且つ上
記吸込口23に対向状態で配置しているので、例えば該
空気清浄デバイスYが立方体状形態とされる場合に比し
て、該空気清浄デバイスYが上記ケーシング21内で占
める高さ方向のスペースを小さくすることができ、結果
的に、上記に記載の効果がさらに促進されることにな
る。 【0030】 【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。 【0031】第1の実施形態 図1には、本願発明の第1の実施形態として、天吊型の
脱臭機Z1を示しており、同図において、符号1は天井
Tの下面に吊下支持された下端が開口したケーシング、
符号2は該ケーシング1の開口端に装着されたパネルで
ある。このパネル2の中央部にはフィルター9を備えた
吸込口3が、また該吸込口3の外側には該吸込口3を囲
繞するようにして且つ斜め下方へ指向する吹出口4が、
それぞれ設けられている。 【0032】そして、上記ケーシング1とパネル2とで
囲繞形成される機内空間5内には、次述するファン6と
脱臭デバイスXとが配置されている。 【0033】上記ファン6は、大口径の斜流ファンであ
って、中心部が凹入した略皿状形態を有するとともにそ
の径方向中間位置には複数の通口13,13,・・を設
けた側板11の傾斜した外周部にその周方向に所定間隔
で複数枚の羽根7,7,・・を取り付けて構成されてい
る。そして、このファン6は、上記吸込口3の軸線上に
位置するようにして上記ケーシング1の天井面1aに固
定されたファンモータ8によって回転駆動される。ま
た、このファン6の上記ケーシング1側への取付状態に
おいては、上記各羽根7,7,・・の後縁7aは上記吹
出口4に臨んでこれに対向しているとともに、該各羽根
7,7,・・の外周縁7c側には上記ケーシング1側に
設けられた流路壁部14が近接対向している。さらに、
上記側板11の上記各羽根7,7,・・の前縁7b寄り
で且つ上記通口13との境界部には弧状の外周面をもつ
ガイド部15が設けられている。 【0034】従って、上記ファン6の配置により、上記
機内空間5内には、上記吸込口3から上記ファン6の通
口13を介して上記吹出口4に至る空気流路が形成され
るとともに、該ファン6と上記吸込口3との間には、該
ファン6の回転軌跡の略全域に跨がる比較的大きな空間
が形成されることになる。この空間部分に次述の脱臭デ
バイスXが配置される。 【0035】上記脱臭デバイスXは、次述の開閉機構Q
と内部ユニットPとを備えて構成される。 【0036】上記内部ユニットPは、図2に示すよう
に、次述の平盤構造体51とメッシュフィン52とヒー
ター53とを備えて構成される。 【0037】上記平盤構造体2は、略ハニカム形態をも
つ略矩形の平盤体で構成され、臭気成分の吸着機能と分
解処理機能とをもつものであって、その厚さ方向、即
ち、ハニカム孔の方向)へ空気を流通させるようになっ
ている。具体的には、例えば、臭気成分の吸着を行う吸
着剤と臭気成分の分解処理を行う分解触媒との混合材に
よってハニカム構造の平盤体に成形するとか、ハニカム
構造の平盤体に形成された基材の表面に吸着剤と分解触
媒とを付着担持させる、等の方法により得られるもので
ある。 【0038】上記メッシュフィン52は、上記平盤構造
体51の平面形状に略合致するような矩形の平面形態を
もつ金属製の網体であって、その表面上には、ヒーター
53,53,・・が密着固定され、該ヒーター53,5
3,・・と一体的に取り扱われる。そして、このメッシ
ュフィン52を上記平盤構造体51の一方の側面に衝合
させ且つこれらを結合固定することで、上記内部ユニッ
トPが構成される。 【0039】尚、この実施形態においては、上記メッシ
ュフィン3を一枚だけ備えた構成としているが、かかる
構成に限定されるものではなく、これを上記平盤構造体
2の両面にそれぞれ配置することも可能である。 【0040】上記開閉機構Qは、図2に示すように、所
定間隔(上記平盤構造体51の幅寸法方向の両側よりも
外側に位置し得るような間隔)をもって平行に配置され
た第1ロール54と第2ロール55と、該第1ロール5
4にその一端56aを固定し且つ該第1ロール54に巻
き取り可能とされた第1開閉シート56と、上記第2ロ
ール55にその一端57aを固定し且つ該第2ロール5
5に巻き取り可能とされた第2開閉シート57とを備え
ている。 【0041】そして、これら各ロール54,55のう
ち、上記第1ロール54はその下面側から上記第1開閉
シート56を巻き戻すようにその巻き付け方向が設定さ
れ、また上記第2ロール55はその上面側から上記第2
開閉シート57を巻き戻すようにその巻き付け方向が設
定されている。さらに、上記第1開閉シート56の他端
56bには、上記第2ロール55側に巻き付けられた左
右一対の第1連結索59,591が連結され、また上記
第2開閉シート57の他端57bには、上記第1ロール
54側に巻き付けられた左右一対の第2連結索60,6
0が連結されている。また、上記各開閉シート56,5
7は、その巻き戻し状態において、少なくとも上記一対
のロール54,55間に跨がって張設され得るような長
さ寸法と、上記平盤構造体51の奥行寸法よりも所定寸
法だけ大きな幅寸法とをもっている。 【0042】尚、この実施形態においては、上記各開閉
シート56,57を、例えば断熱性の優れた素材によっ
て構成するとともに、その内面に吸着剤を塗布等によっ
て付着させて所要の吸着機能を持たせている。また、こ
の場合、これら各開閉シート56,57の表面(外側
面)を、例えばテフロンとかアルミ等の気体を通さず且
つ難燃性をもつ素材によってコーティングすれば、後述
の吸着剤の再生作用時及び臭気成分等の分解処理作用時
において該臭気成分等及び熱が周囲へ散逸するのをより
確実に防止することができる。 【0043】さらに、上記一対のロール54,55のう
ち、上記第1ロール54にはこれを回転駆動するモータ
ー58が取り付けられている。また、上記一対のロール
54,55の両端側には、これら両者に跨がって延びる
枠材62,62がそれぞれ配置されており、これら各枠
材62,62によって、上記一対のロール54,55間
の空間部が閉塞されるようになっている。 【0044】このように構成された開閉機構Qは、上記
モーター58によって上記第1ロール54を、例えば矢
印a方向へ回転させると、該第1ロール54側において
は上記第2連結索60が巻き戻されると同時に上記第1
開閉シート56が巻き取られ(矢印e方向へ移動)、ま
た、上記第2ロール55側においては上記第1連結索5
9が巻き戻されると同時に上記第2開閉シート57が巻
き取られる(矢印c方向へ移動)。逆に、上記モーター
58によって上記第1ロール54を、矢印b方向へ回転
させると、該第1ロール54側においては上記第2連結
索60が巻き取られると同時に上記第1開閉シート56
が巻き戻され(矢印f方向へ移動)、また、上記第2ロ
ール55側においては上記第1連結索59が巻き取られ
ると同時に上記第2開閉シート57が巻き戻される(矢
印d方向へ移動)。 【0045】即ち、上記第1ロール54の回転によって
上記第1開閉シート56と第2開閉シート57が相互に
逆方向に進退移動し、図3に示すように上記各開閉シー
ト56,57がともに上記一対のロール54,55間に
跨がって張設された状態においては上記各開閉シート5
6,57と上記一対のロール54,55及び上記一対の
枠材62,62とによって包囲された閉空間61が形成
される。一方、図4に示すように、上記各開閉シート5
6,57がそれぞれ上記一対のロール54,55側に巻
き取られた状態においては、上記閉空間61がその上下
において外部に開放される。そして、上記内部ユニット
Pは、上記開閉機構Qの上記閉空間61内に収納状態で
配置され、これによって上記脱臭デバイスXが構成され
る。 【0046】以上のように構成された脱臭デバイスX
は、図1に示すように、上記機内空間5の上記ファン6
と上記吸込口3との間に、該吸込口3の略全域を覆う如
くこれに近接対向した状態で配置される。そして、この
場合、上記脱臭デバイスXが薄型の平盤状形態をもつ一
方、上記ファン6が大口径の斜流ファンであってその下
面側に比較的大きな空間部分が形成されることを利用し
て、上記脱臭デバイスXを上記ファン6に対してその軸
方向に適宜寸法(この実施形態においては、上記脱臭デ
バイスXの厚さの半分程度)だけ重合させている。 【0047】従って、このファン6と脱臭デバイスXと
の重合分だけ上記ケーシング1の高さ寸法を小さくして
上記脱臭機Z1の薄型化を図ることができる。このよう
に、上記脱臭機Z1が薄型化されると、これを天井Tの
下面に取り付けた状態における該天井Tから下方への突
出量が小さくなるため、該脱臭機Z1より下方側の室内
空間の有効利用が図れるとともに、該天井T側の意匠性
も良好に維持されることになる。 【0048】一方、この脱臭機Z1の作動であるが、こ
の脱臭機Z1においては、通常の作動時、即ち、上記脱
臭デバイスXにおいて上記開閉機構Qを開状態にして上
記平盤構造体51による臭気成分等の吸着除去を行う場
合には、上記ファン6の運転に伴い、上記吸込口3から
吸い込まれる吸込空気流A1は、上記脱臭デバイスXを
通って上記吹出口4から吹出空気流A2として室内へ吹
き出される。この場合、この吸込空気流A1は、上記脱
臭デバイスXを通過する間に、上記平盤構造体51に備
えられた吸着剤によって該空気に含まれている臭気成分
等が除去され、悪臭等のない清浄空気として上記吹出口
4から室内へ吹き出され、これによって室内の空気質が
改善されるものである。 【0049】そして、上記吹出口4から室内へ吹き出さ
れる吹出空気流A2は、上記脱臭デバイスXが上記ファ
ン6の吸込側に配置されていること、及び該ファン6の
吹出側が上記吹出口4に直接臨んでいることから、該フ
ァン6からの吹出空気流A2はその旋回成分を維持した
まま上記吹出口4から室内へ旋回流として吹き出され
る。このため、室内側へ吹き出された吹出空気流A
2は、その遠心作用によって平面方向外方へ広がりなが
ら床面側へ移動することとなり、広い室内空間であって
もその全域へ良質の空気を確実に供給することができ、
室内の高い快適性が確保されるものである。 【0050】また、上記脱臭デバイスXにおいては、上
記平盤構造体51の吸着剤への臭気成分等の吸着作用が
継続されると、それに伴って該吸着剤が次第に飽和状態
に近づいて吸着能力が低下してくる。従って、吸着能力
がある程度低下した時点で、あるいは所定間隔をもって
定期的に、上記吸着剤の再生作用を実行する。 【0051】即ち、上記ファン6の運転を停止させた状
態で、且つ上記脱臭デバイスXの開閉機構Qを閉じた状
態で、上記ヒーター53に通電し、その発熱を熱放射に
よって直接に、及び上記メッシュフィン52を介して熱
伝導により、上記平盤構造体51側に伝達し、該平盤構
造体51を加熱昇温させる。この平盤構造体51の加熱
昇温に伴って、該平盤構造体51に備えられた吸着剤が
加熱されその脱着作用が促進される。従って、該吸着剤
に吸着保持されていた臭気成分等は、該吸着剤から順次
脱離され、これによって該吸着剤の吸着能力の再生が図
られる。この場合、上記平盤構造体51が上記閉空間6
1内に配置され、且つこの閉空間61内において加熱さ
れるとともに、上記各開閉シート56,57が共に断熱
性素材で構成されていることから、例えばこれを開放状
態において行う場合に比して、熱効率が良好であり、そ
れだけ短時間で上記平盤構造体51を加熱昇温させて上
記吸着剤の再生(即ち、臭気成分の脱離)を完了するこ
とができる。 【0052】一方、上記吸着剤から脱離した臭気成分等
は該吸着剤から周囲へ放出されるが、上記平盤構造体5
1の周囲が上記開閉機構Qの各開閉シート56,57に
よって閉塞された閉空間61とされていので、脱離した
臭気成分等は該閉空間61内に閉じ込められ、外部へ漏
出することが可及的に防止とされる。この脱離臭気成分
等の綴じ込め作用と並行して、上記平盤構造体51に備
えられた分解触媒による臭気成分等の分解処理が実行さ
れる。この場合、上記平盤構造体51が上記閉空間61
内において上記ヒーター53によって加熱され早期に昇
温されるので、該分解触媒の活性化も早期に実現され、
該分解触媒による脱離臭気成分等の分解処理が効率良く
行われ、その無臭化・無害化が図られる。 【0053】このように、上記平盤構造体51の吸着剤
を適宜再生して再使用することと、分解触媒による臭気
成分の効率的な分解処理との相乗効果として、高い脱臭
性能を長期に亙って維持することができるものであり、
特に上記脱臭機Z1を臭気成分等が高濃度で存在する環
境下において使用する場合においてはその効果がより顕
著となる。 【0054】第2の実施形態 図5には、本願発明の第2の実施形態として、天吊型の
脱臭機Z2を示している。この脱臭機Z2は、上記第1の
実施形態にかかる脱臭機Z1の変形例として位置づけら
れるものであって、該第1の実施形態の脱臭機Z1と異
なる点は、上記ファン6の構造であり、それ以外の構成
は全て上記脱臭機Z1の場合と同様である。従って、こ
こでは、上記ファン6の構造等についてのみ説明し、そ
れ以外の構成部分については図1に対応させて符号を付
することでその説明を省略し、第1の実施形態における
該当記載部分を援用するものとする。 【0055】この実施形態の脱臭機Z2における上記フ
ァン6は、上記第1の実施形態におけるファン6と同様
に斜流ファンで構成されるものであるが、該第1の実施
形態のファン6とは異なって、上記側板11の外周部の
内面側に上記各羽根7,7,・・を配置するとともに、
該各羽根7,7,・・の内周側にはシュラウド12を設
けた構造を採用している。従って、かかるファン構造を
採用したこの第2の実施形態の脱臭機Z2においても、
上記第1の実施形態の脱臭機Z1と同様に、上記ファン
6の内側に比較的大きな空間ができることから、ここに
上記脱臭デバイスXを配置し且つこれを該ファン6の軸
方向において該ファン6と重合させることで、上記第1
の実施形態の脱臭機Z1と同様の作用効果、即ち、脱臭
機Z2の薄型化が図れるものである。 【0056】第3の実施形態 図6には、本願発明の第3の実施形態として、天埋型の
脱臭機Z3を示している。この脱臭機Z3は、上記第1の
実施形態にかかる天吊型の脱臭機Z1を、そのまま天埋
型脱臭機として適用したものであって、天井Tの上方
側、即ち、天井裏に埋め込み配置されるケーシング1
と、該ケーシング1の下端開口部分に室内側から取り付
けられるパネル2とによって形成される機内空間5内
に、上記ファン6と脱臭デバイスXとを配置して構成さ
れている。従って、この実施形態の脱臭機Z3において
も、上記第1の実施形態の脱臭機Z1と同様に、上記フ
ァン6の内周側に上記脱臭デバイスXを、該ファン6の
軸方向において該ファン6に重合させた状態で配置する
ことができ、これにより該脱臭機Z3の薄型化が実現で
きる。この脱臭機Z3の薄型化によって、例え天井裏空
間が低い場合であっても上記脱臭機Z3を容易に配置す
ることができ、且つその施工性も良好となる。 【0057】尚、上記以外の構成部材については、図1
の構成部材に対応させて符号を付することでここでの説
明を省略する。また、この実施形態の脱臭機Z3におい
ても、上記第1の実施形態の脱臭機Z1におけると同様
の作用効果が得られることは勿論である。 【0058】第4の実施形態 図7には、本願発明の第4の実施形態として、天埋型の
脱臭機Z4を示している。この脱臭機Z4は、上記第2の
実施形態にかかる天吊型の脱臭機Z2を、そのまま天埋
型脱臭機として適用したものであって、天井Tの上方
側、即ち、天井裏に埋め込み配置されるケーシング1
と、該ケーシング1の下端開口部分に室内側から取り付
けられるパネル2とによって形成される機内空間5内
に、上記ファン6と脱臭デバイスXとを配置して構成さ
れている。従って、この実施形態の脱臭機Z4において
も、上記第2の実施形態の脱臭機Z2と同様に、上記フ
ァン6の内周側に上記脱臭デバイスXを、該ファン6の
軸方向において該ファン6に重合させた状態で配置する
ことができ、これにより該脱臭機Z4の薄型化が実現で
きる。この脱臭機Z4の薄型化によって、例え天井裏空
間が低い場合であっても上記脱臭機Z4を容易に配置す
ることができ、且つその施工性も良好となる。 【0059】尚、上記以外の構成部材については、図5
の構成部材に対応させて符号を付することでここでの説
明を省略する。また、この実施形態の脱臭機Z4におい
ても、上記第2の実施形態の脱臭機Z2におけると同様
の作用効果が得られることは勿論である。 【0060】第5の実施形態 図8には、本願発明の第5の実施形態として、天吊型の
空気清浄機Z5を示しており、同図において、符号21
は天井Tの下面に吊下支持された下端が開口したケーシ
ング、符号22は該ケーシング21の開口端に装着され
たパネルである。このパネル22の中央部にはフィルタ
ー29を備えた吸込口23が、また該吸込口23の外側
には該吸込口23を囲繞するようにして且つ斜め下方へ
指向する吹出口24が、それぞれ設けられている。 【0061】そして、上記ケーシング21とパネル22
とで囲繞形成される機内空間25内には、次述するファ
ン26と空気清浄デバイスYとが配置されている。 【0062】上記ファン26は、大口径の斜流ファンで
あって、中心部が凹入した略皿状形態を有するとともに
その径方向中間位置には複数の通口33,33,・・を
設けた側板31の傾斜した外周部にその周方向に所定間
隔で複数枚の羽根27,27,・・を取り付けて構成さ
れている。そして、このファン26は、上記吸込口23
の軸線上に位置するようにして上記ケーシング21の天
井面21aに固定されたファンモータ28によって回転
駆動される。また、このファン26の上記ケーシング2
1側への取付状態においては、上記各羽根27,27,
・・の後縁27aは上記吹出口24に臨んでこれに対向
しているとともに、該各羽根27,27,・・の外周縁
27c側には上記ケーシング21側に設けられた流路壁
部34が近接対向している。さらに、上記側板31の上
記各羽根27,27,・・の前縁27b寄りで且つ上記
通口33との境界部には弧状の外周面をもつガイド部3
5が設けられている。 【0063】従って、上記ファン26の配置により、上
記機内空間25内には、上記吸込口23から上記ファン
26の通口33を介して上記吹出口24に至る空気流路
が形成されるとともに、該ファン26と上記吸込口23
との間には、該ファン26の回転軌跡の略全域に跨がる
比較的大きな空間が形成されることになる。この空間部
分に次述の空気清浄デバイスYが配置される。 【0064】上記空気清浄デバイスYは、例えば濾過方
式によって除塵機能とかヤニ除去機能を具備したデバイ
スであって、薄型の平盤状形態をもっている。そして、
かかる構成の空気清浄デバイスYは、図8に示すよう
に、上記機内空間25の上記ファン26と上記吸込口2
3との間に、該吸込口23の略全域を覆う如くこれに近
接対向した状態で配置される。 【0065】この場合、上記空気清浄デバイスYが薄型
の平盤状形態をもつ一方、上記ファン26が大口径の斜
流ファンであってその下面側に比較的大きな空間部分が
形成されることを利用して、上記空気清浄デバイスYを
上記ファン26に対してその軸方向に適宜寸法(この実
施形態においては、上記空気清浄デバイスYの厚さの半
分程度)だけ重合させている。 【0066】従って、このファン26と空気清浄デバイ
スYとの重合分だけ上記ケーシング21の高さ寸法を小
さくして上記空気清浄機Z5の薄型化を図ることができ
る。このように、上記空気清浄機Z5が薄型化される
と、これを天井Tの下面に取り付けた状態における該天
井Tから下方への突出量が小さくなるため、該空気清浄
機Z5より下方側の室内空間の有効利用が図れるととも
に、該天井T側の意匠性も良好に維持されることにな
る。 【0067】一方、この空気清浄機Z5の作動である
が、この空気清浄機Z5においては、上記ファン26の
運転に伴い、上記吸込口23から吸い込まれる吸込空気
流A1は、上記空気清浄デバイスYを通って上記吹出口
24から吹出空気流A2として室内へ吹き出されるが、
この場合、この吸込空気流A1は上記空気清浄デバイス
Yを通過する間に、該空気に含まれている塵埃あるいは
ヤニ成分等が除去され、塵埃等のない清浄空気として上
記吹出口24から室内へ吹き出され、これによって室内
の空気質が改善されるものである。 【0068】そして、上記吹出口24から室内へ吹き出
される吹出空気流A2は、上記空気清浄デバイスYが上
記ファン26の吸込側に配置されていること、及び該フ
ァン26の吹出側が上記吹出口24に直接臨んでいるこ
とから、該ファン26からの吹出空気流A2はその旋回
成分を維持したまま上記吹出口24から室内へ旋回流と
して吹き出される。このため、室内側へ吹き出された吹
出空気流A2は、その遠心作用によって平面方向外方へ
広がりながら床面側へ移動することとなり、広い室内空
間であってもその全域へ良質の空気を確実に供給するこ
とができ、室内の高い快適性が確保されるものである。 【0069】第6の実施形態 図9には、本願発明の第6の実施形態として、天吊型の
空気清浄機Z6を示している。この空気清浄機Z6は、上
記第5の実施形態にかかる空気清浄機Z5の変形例とし
て位置づけられるものであって、該第5の実施形態の空
気清浄機Z5と異なる点は、上記ファン26の構造であ
り、それ以外の構成は全て上記空気清浄機Z5の場合と
同様である。従って、ここでは、上記ファン26の構造
等についてのみ説明し、それ以外の構成部分については
図8に対応させて符号を付することでその説明を省略
し、第5の実施形態における該当記載部分を援用するも
のとする。 【0070】この実施形態の空気清浄機Z6における上
記ファン26は、上記第5の実施形態におけるファン2
6と同様に斜流ファンで構成されるものであるが、該第
5の実施形態のファン26とは異なって、上記側板31
の外周部の内面側に上記各羽根27,27,・・を配置
するとともに、該各羽根27,27,・・の内周側には
シュラウド32を設けた構造を採用している。従って、
かかるファン構造を採用したこの第6の実施形態の空気
清浄機Z6においても、上記第5の実施形態の空気清浄
機Z5と同様に、上記ファン26の内側に比較的大きな
空間ができることから、ここに上記空気清浄デバイスY
を配置し且つこれを該ファン26の軸方向において該フ
ァン26と重合させることで、上記第5の実施形態の空
気清浄機Z5と同様の作用効果、即ち、空気清浄機Z6
薄型化が図れるものである。 【0071】第7の実施形態 図10には、本願発明の第7の実施形態として、天埋型
の空気清浄機Z7を示している。この空気清浄機Z7は、
上記第5の実施形態にかかる天吊型の空気清浄機Z
5を、そのまま天埋型脱臭機として適用したものであっ
て、天井Tの上方側、即ち、天井裏に埋め込み配置され
るケーシング21と、該ケーシング21の下端開口部分
に室内側から取り付けられるパネル22とによって形成
される機内空間25内に、上記ファン26と空気清浄デ
バイスYとを配置して構成されている。従って、この実
施形態の空気清浄機Z7においても、上記第5の実施形
態の空気清浄機Z5と同様に、上記ファン26の内周側
に上記空気清浄デバイスYを、該ファン26の軸方向に
おいて該ファン26に重合させた状態で配置することが
でき、これにより該空気清浄機Z7の薄型化が実現でき
る。この空気清浄機Z7の薄型化によって、例え天井裏
空間が低い場合であっても上記空気清浄機Z7を容易に
配置することができ、且つその施工性も良好となる。 【0072】尚、上記以外の構成部材については、図8
の構成部材に対応させて符号を付することでここでの説
明を省略する。また、この実施形態の空気清浄機Z7
おいても、上記第5の実施形態の空気清浄機Z5におけ
ると同様の作用効果が得られることは勿論である。 【0073】第8の実施形態 図11には、本願発明の第8の実施形態として、天埋型
の空気清浄機Z8を示している。この空気清浄機Z8は、
上記第6の実施形態にかかる天吊型の空気清浄機Z
6を、そのまま天埋型脱臭機として適用したものであっ
て、天井Tの上方側、即ち、天井裏に埋め込み配置され
るケーシング21と、該ケーシング21の下端開口部分
に室内側から取り付けられるパネル22とによって形成
される機内空間25内に、上記ファン26と空気清浄デ
バイスYとを配置して構成されている。従って、この実
施形態の空気清浄機Z8においても、上記第6の実施形
態の空気清浄機Z6と同様に、上記ファン26の内周側
に上記空気清浄デバイスYを、該ファン26の軸方向に
おいて該ファン26に重合させた状態で配置することが
でき、これにより該空気清浄機Z8の薄型化が実現でき
る。この空気清浄機Z8の薄型化によって、例え天井裏
空間が低い場合であっても上記空気清浄機Z8を容易に
配置することができ、且つその施工性も良好となる。 【0074】尚、上記以外の構成部材については、図9
の構成部材に対応させて符号を付することでここでの説
明を省略する。また、この実施形態の脱臭機Z4におい
ても、上記第2の実施形態の脱臭機Z2におけると同様
の作用効果が得られることは勿論である。 【0075】その他 上記各実施形態においては、上記ファン6,26とし
て、共に斜流ファンを採用した場合について説明した
が、本願発明はかかる斜流ファンに限定されるものでは
なく、これを軸流ファンで構成することもできるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る脱臭機の第1の実施形態を示す
断面図である。
【図2】図1に示した脱臭デバイスの構造を示す分解斜
視図である。
【図3】図1に示した脱臭デバイスの作動状態説明図で
ある。
【図4】図1に示した脱臭デバイスの作動状態説明図で
ある。
【図5】本願発明に係る脱臭機の第2の実施形態を示す
断面図である。
【図6】本願発明に係る脱臭機の第3の実施形態を示す
断面図である。
【図7】本願発明に係る脱臭機の第4の実施形態を示す
断面図である。
【図8】本願発明に係る空気清浄機の第1の実施形態を
示す断面図である。
【図9】本願発明に係る空気清浄機の第2の実施形態を
示す断面図である。
【図10】本願発明に係る空気清浄機の第3の実施形態
を示す断面図である。
【図11】本願発明に係る空気清浄機の第4の実施形態
を示す断面図である。
【符号の説明】
1はケーシング、2はパネル、3は吸込口、4は吹出
口、5は機内空間、6はファン、7は羽根、8はファン
モータ、9はフィルター、11は側板、12はシュラウ
ド、13は通口、14は流路壁部、15はガイド部、2
1はケーシング、22はパネル、23は吸込口、24は
吹出口、25は機内空間、26はファン、27は羽根、
28はファンモータ、29はフィルター、31は側板、
32は通口、33は、34は流路壁部、35はガイド
部、51は平盤構造体、52はメッシュフィン、53は
ヒーター、54は第1ロール、55は第2ロール、56
は第1開閉シート、57は第2開閉シート、58はモー
タ、59は第1連結索、60は第2連結索、61は閉空
間、62は枠材、A1は吸込空気流、A2は吹出空気流、
Pは内部ユニット、Qは開閉機構、Yは空気清浄デバイ
ス、Xは脱臭デバイス、Z1〜Z4は脱臭機、Z5〜Z8
空気清浄機である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香川 謙吉 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 4C080 AA01 BB02 CC12 HH05 JJ03 KK08 QQ11 QQ17 QQ20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その下面中央部に吸込口(3)を、該吸
    込口(3)の外周側には吹出口(4)をそれぞれ設け、
    且つ天井(T)に吊り下げ状態で、又は埋め込み状態で
    配置されるケーシング(1)内に、ファン(6)と脱臭
    デバイス(X)とを配置してなる脱臭機であって、 上記ファン(6)は上記吸込口(3)の上方位置にその
    回転軸心を上下方向に向けて配置され且つ上記ケーシン
    グ(1)の上面側に配置されたファンモータ(8)で回
    転駆動される斜流又は軸流ファンで構成される一方、 上記脱臭デバイス(X)は上記ファン(6)と上記吸込
    口(3)との間に、該ファン(6)の軸方向においてこ
    れと重合した状態で配置されていることを特徴とする脱
    臭機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記ファン(6)は、その外周部に設けた羽根(7),
    (7),・・が上記吹出口(4)に臨ましめられている
    ことを特徴とする脱臭機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記脱臭デバイス(X)は、略平盤状形態を有し上記吸
    込口(3)に対向状態で配置されていることを特徴とす
    る脱臭機。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記脱臭デバイス(X)は、吸着剤と分解触媒とを備え
    た平盤構造体(51)と、該平盤構造体(51)を加熱
    するヒーター(53)と、該平盤構造体(51)とヒー
    ター(53)の周囲を開閉蓋する開閉機構(Q)とを備
    えて構成されていることを特徴とする脱臭機。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 上記開閉機構(Q)が、上記平盤構造体(51)と上記
    ヒーター(53)との一側面側に配置されて該一側面側
    を開閉するように進退移動する第1開閉シート(56)
    と、他側面側に配置されて該他側面側を開閉するように
    進退移動する第2開閉シート(57)と、該各開閉シー
    ト(56),(57)を略同期状態で開方向又は閉方向
    へ進退移動させる如くこれを駆動する駆動機構(58)
    とを備えるとともに、上記第1及び第2開閉シート(5
    6),(57)が難燃性素材で構成され且つ吸着機能を
    備えていることを特徴とする脱臭機。
  6. 【請求項6】 その下面中央部に吸込口(23)を、該
    吸込口(23)の外周側には吹出口(24)をそれぞれ
    設け、且つ天井(T)に吊り下げ状態で、又は埋め込み
    状態で配置されるケーシング(21)内に、ファン(2
    6)と空気清浄デバイス(Y)とを配置してなる空気清
    浄機であって、 上記ファン(26)は上記吸込口(23)の上方位置に
    その回転軸心を上下方向に向けて配置され且つ上記ケー
    シング(21)の上面側に配置されたファンモータ(2
    8)で回転駆動される斜流又は軸流ファンで構成される
    一方、 上記空気清浄デバイス(Y)は上記ファン(26)と上
    記吸込口(23)との間に、該ファン(26)の軸方向
    においてこれと重合した状態で配置されていることを特
    徴とする空気清浄機。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記ファン(26)は、その外周部に設けた羽根(2
    7),(27),・・が上記吹出口(24)に臨ましめ
    られていることを特徴とする空気清浄機。
  8. 【請求項8】 請求項6において、 上記空気清浄デバイス(Y)は、略平盤状形態を有し上
    記吸込口(23)に対向状態で配置されていることを特
    徴とする空気清浄機。
JP11209037A 1999-07-23 1999-07-23 脱臭機及び空気清浄機 Pending JP2001041516A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11209037A JP2001041516A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 脱臭機及び空気清浄機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11209037A JP2001041516A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 脱臭機及び空気清浄機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001041516A true JP2001041516A (ja) 2001-02-16

Family

ID=16566218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11209037A Pending JP2001041516A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 脱臭機及び空気清浄機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001041516A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105737354A (zh) * 2016-02-17 2016-07-06 青岛海尔空调电子有限公司 吊顶空调机
KR20230040109A (ko) * 2021-09-15 2023-03-22 (주)정민 소음 저감 유로가 형성된 공기청정기
KR20230040423A (ko) * 2021-09-15 2023-03-23 (주)정민 양방향 유로가 형성된 공기청정기

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105737354A (zh) * 2016-02-17 2016-07-06 青岛海尔空调电子有限公司 吊顶空调机
KR20230040109A (ko) * 2021-09-15 2023-03-22 (주)정민 소음 저감 유로가 형성된 공기청정기
KR20230040423A (ko) * 2021-09-15 2023-03-23 (주)정민 양방향 유로가 형성된 공기청정기
KR102546452B1 (ko) * 2021-09-15 2023-06-23 (주)정민 소음 저감 유로가 형성된 공기청정기
KR102607853B1 (ko) * 2021-09-15 2023-11-30 (주)정민 양방향 유로가 형성된 공기청정기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11673090B2 (en) Low noise, ceiling mounted indoor air scrubber
KR100553415B1 (ko) 공기 조화 장치의 가습 유닛
JP4392310B2 (ja) 送風装置及びそれを用いた空気調和機
JP3559421B2 (ja) 加湿装置
JP2013146418A (ja) 空気清浄機
WO2013047133A2 (ja) 空気清浄機及び空気清浄機の使用方法
JPH10277365A (ja) 空気浄化用触媒構造体
JP2011047592A (ja) 送風装置及び空気清浄機
WO2016031782A1 (ja) 空気清浄機
JP2001041516A (ja) 脱臭機及び空気清浄機
JP2000320855A (ja) 送風機ならびに該送風機を備えた空気調和機および空気清浄機
JP2000334031A (ja) 脱臭デバイス及びこれを備えた空調機並びに脱臭機
JP2001179032A (ja) 空気浄化装置、空気清浄機及び空気調和機
JP2007101055A (ja) 加湿ユニット、および空気調和機の室外機
WO2015186804A1 (ja) 空気清浄機
JP2000051333A (ja) 脱臭デバイスとこれを備えた空気調和機及び脱臭機
JP2004360927A (ja) 空気調和機
JPH11267445A (ja) 脱臭デバイスとこれを備えた脱臭機及び空気調和機
JPH11333235A (ja) 脱臭デバイスとこれを備えた脱臭機及び空気調和機
JPH11267444A (ja) 脱臭デバイスとこれを備えた脱臭機及び空気調和機
JP2001017523A (ja) 脱臭機
JP2006125693A (ja) 浴室暖房換気除湿乾燥装置
JP2003161477A (ja) 加湿装置
JP2002066252A (ja) 油煙処理装置
JP2006239116A (ja) Voc除去システム