JP2001017523A - 脱臭機 - Google Patents

脱臭機

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JP2001017523A
JP2001017523A JP11193325A JP19332599A JP2001017523A JP 2001017523 A JP2001017523 A JP 2001017523A JP 11193325 A JP11193325 A JP 11193325A JP 19332599 A JP19332599 A JP 19332599A JP 2001017523 A JP2001017523 A JP 2001017523A
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deodorizer
catalyst
air
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adsorbent
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Teiichi Usami
禎一 宇佐見
Kenkichi Kagawa
謙吉 香川
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
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    • F24F2203/10Rotary wheel
    • F24F2203/1084Rotary wheel comprising two flow rotor segments

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多種の臭気成分が高濃度で存在する環境下に
おいても、高い脱臭能力を長期に亙って持続し得る脱臭
機を提供する。 【解決手段】 回転駆動される吸着ロータ1と処理空気
を送給する送風機4と吸着ロータ1の外側を覆うカバー
部材3と吸着ロータ1を加熱する加熱手段5と上記カバ
ー部材3内に設置された触媒とで脱臭機を構成する。か
かる構成によれば、吸着剤による臭気成分等の吸着除去
機能と吸着剤の吸着能力の再生機能とを併有することか
ら、例え臭気成分等が高濃度で存在する環境下において
も長期に亙って高い脱臭能力を発揮することができ、ま
た、上記両機能が簡単な構成で実現できることから脱臭
機をより安価に提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、処理空気に含ま
れている臭気成分あるいは有害ガス成分を吸着剤の吸着
作用によって除去するようにした脱臭機に関するもので
ある。 【0002】 従来の技術例えば、理容院、美容院等の店舗とか病
院においては、その業務内容からして、室内空気中に、
人間に悪影響を及ぼす悪臭(例えば、アンモニア、アセ
トアルデヒド、トリメチルアミン、メチルメルカプタン
等)とか、有害ガス成分(例えば、一酸化炭素、ホルム
アルデヒド等)が含まれ可能性が高く、このため室内環
境の改善という観点から、室内空気中の臭気成分とか有
害ガス成分を除去する要求が特に強く、かかる要求に応
えるべく、従来より種々の技術が提案されている。 【0003】例えば、従来、業務用空気調和機において
は、臭気成分あるいは有害ガス成分を除去する方法とし
て、フィルターに活性炭やゼオライトなどの吸着剤を組
み合わせ、臭気成分等を上記吸着剤によって吸着除去す
る方法を採用するのが一般的であった。ところが、かか
る従来の脱臭方法によれば、室内空気中の臭気成分等を
吸着して除去するものの、吸着した臭気成分等はこれを
保持するのみで、何らの処理も行わないものであるた
め、吸着量が飽和するとそれ以上の吸着除去ができず、
この結果、脱臭部の寿命が短く、延いては空気調和機の
ランニングコストが高くつくという問題があった。 【0004】このような問題を回避する一つの有力な方
法として、吸着剤にて吸着捕集した臭気成分等を適宜触
媒により酸化分解して除去して吸着剤の機能再生を図る
方法が提案され、これがクリーンな処理で且つ長寿命で
あることから注目され、種々の検討が行われている。例
えば、室温下での触媒による酸化除去方法とか、特開昭
61−8116号公報に開示されるように、高温雰囲気
中での触媒による酸化除去方法等がこれである。 【0005】 発明が解決しようとする課題ところが、これら従来
提案の触媒を用いた臭気成分等の酸化除去方法では、特
に酸化分解速度という点において、上述のように多種に
亙る臭気成分のそれぞれに対して共に十分な除去性能を
発揮することは困難であった。 【0006】そこで本願発明では、簡単且つ安価な構成
により、多種の臭気成分が高濃度で存在するような環境
下においても、高い脱臭能力を長期に亙って持続し得る
脱臭機を提供することを目的としてなされたものであ
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。 【0008】本願の第1の発明にかかる脱臭機は、吸着
剤を備え且つ回転駆動される吸着ロータ1と、該吸着ロ
ータ1に処理空気を送給する送風機4と、上記吸着ロー
タ1の外側をその送風方向の両側面間に跨がって覆うカ
バー部材3と、上記吸着ロータ1を加熱する加熱手段5
と、上記カバー部材3内に設置された触媒とを備えて構
成されたことを特徴としている。 【0009】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる脱臭機において、上記カバー部材3内の空気に撹
拌作用を付与する撹拌手段7を備えたことを特徴として
いる。 【0010】本願の第3の発明では、上記第2の発明に
かかる脱臭機において、上記撹拌手段7を、上記カバー
部材3の内部に配置された撹拌作用部9と、該カバー部
材3の外部に配置された駆動部8とで構成したことを特
徴としている。 【0011】本願の第4の発明では、上記第1の発明に
かかる脱臭機において、上記加熱手段5を、上記吸着ロ
ータ1における上記撹拌手段7による撹拌風の流通方向
両側面の双方に、又は何れか一方の面に配置したことを
特徴としている。 【0012】本願の第5の発明では、上記第1の発明に
かかる脱臭機において、上記触媒を、上記カバー部材3
内に充填された充填触媒層6として設置したことを特徴
としている。 【0013】本願の第6の発明では、上記第5の発明に
かかる脱臭機において、上記カバー部材3内の空気を上
記充填触媒層6の内部へ送給する送風管14を設けたこ
とを特徴としている。 【0014】本願の第7の発明では、上記第6の発明に
かかる脱臭機において、上記送風管14を、上記充填触
媒層6における上記吸着ロータ1の回転方向の略中央位
置に設けたことを特徴としている。 【0015】本願の第8の発明では、上記第1の発明に
かかる脱臭機において、上記触媒を、構造体24,2
5,26に担持された触媒構造体10として設置したこ
とを特徴としている。 【0016】本願の第9の発明では、上記第8の発明に
かかる脱臭機において、上記構造体24,25,26
を、ハニカム構造体、又は板状フィン、又は上記加熱手
段5に付設された網状フィンとしたことを特徴としてい
る。 【0017】本願の第10の発明では、上記第8の発明
にかかる脱臭機において、上記触媒構造体10を、上記
吸着ロータ1に対して上記撹拌手段7による撹拌風の上
流側に配置したことを特徴としている。 【0018】 【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。 【0019】(イ) 本願の第1の発明にかかる脱臭機
は、吸着剤を備え且つ回転駆動される吸着ロータ1と、
該吸着ロータ1に処理空気を送給する送風機4と、上記
吸着ロータ1の外側をその送風方向の両側面間に跨がっ
て覆うカバー部材3と、上記吸着ロータ1を加熱する加
熱手段5と、上記カバー部材3内に設置された触媒とを
備えて構成されている。 【0020】従って、この発明の脱臭機によれば、上記
送風機4によって処理空気が上記吸着ロータ1に送給さ
れ且つこれを通過することで、該処理空気に含まれてい
る臭気成分あるいは有害ガス成分(以下においては、こ
れらを「臭気成分等」という)は、該吸着ロータ1に備
えられた吸着剤によって順次吸着除去され、該処理空気
の脱臭による清浄化が図られる。そして、この吸着ロー
タ1による臭気成分等の吸着作用は、該吸着ロータ1が
回転していることから、その全域において略均等に行わ
れる。 【0021】一方、この吸着ロータ1の吸着剤は、吸着
作用の進行とともに吸着量が次第に飽和状態に近づきそ
の吸着能力が落ちてくるため、この吸着剤の再生が図ら
れる。即ち、上記吸着ロータ1を加熱手段5によって加
熱することで、上記吸着剤に吸着されていた臭気成分等
は該吸着剤から次第に脱離して上記カバー部材3内に放
出され、これによって該吸着剤の能力回復が図られる。
そして、この吸着剤の再生作用に伴って該吸着剤から脱
離した臭気成分等は、上記カバー部材3内に設置された
触媒との接触によって順次酸化分解され、無臭・無害化
される。 【0022】この場合、上記加熱手段5による吸着ロー
タ1の加熱作用が上記カバー部材3に対応する部分で行
われ、該カバー部材3の外部への熱放出が少なく熱効率
が良好であることから、上記吸着剤からの臭気成分等の
脱離作用が効率良く行われ、延いては吸着剤の再生時間
の短縮化が促進される。また、上記触媒も、上記カバー
部材3内に設置されているので、上記加熱手段5による
加熱作用を受けてその活性化が促進され、該触媒による
臭気成分等の酸化分解処理が効率良く行われ、高い分解
処理能力が実現される。 【0023】このように、この発明にかかる脱臭機によ
れば、吸着剤による臭気成分等の吸着除去機能と吸着剤
の吸着能力の再生機能とを併有することから、例え臭気
成分等が高濃度で存在する環境下においても長期に亙っ
て高い脱臭能力を発揮することができるとともに、かか
る両機能を、吸着ロータ1とカバー部材3と送風機4と
加熱手段5及び触媒とを備えるという簡単な構成で実現
しているので脱臭機をより安価に提供することができる
ものである。 【0024】さらに、この発明の脱臭機によれば、上記
吸着ロータ1の吸着剤の再生を、例えば該吸着ロータ1
を回転させながら上記吸着剤への臭気成分等の吸着作用
と並行して、上記カバー部材3に対応する部位において
再生作用を連続的に行わせる「連続方式」と、上記吸着
剤による吸着作用のみを連続的に行わせ、例えば該吸着
剤の吸着能力が飽和に達した時点で再生作用を行う「バ
ッチ式」のいずれの方式によっても行うことができるも
のであり、特に、前者の「連続方式」の場合にあっては
脱臭作用(即ち、上記吸着剤における臭気成分等の吸着
作用)が中断することがないことから脱臭能力の更なる
向上が期待でき、また、後者の「バッチ式」の場合にあ
っては上記加熱手段5を単発的に作動させれば良いこと
から脱臭機のランニングコストの低下が期待できるもの
である。 【0025】(ロ) 本願の第2の発明にかかる脱臭機
によれば、上記カバー部材3内の空気に撹拌作用を付与
する撹拌手段7を備えているので、該カバー部材3内に
おいて空気が撹拌されることで上記加熱手段5の加熱に
伴う上記吸着剤及び上記触媒への熱伝達が促進され、該
吸着剤における臭気成分等の脱離作用(即ち、その再生
作用)と上記触媒による臭気成分等の分解処理作用とが
共に促進され、上記(イ)に記載の効果がさらに確実な
らしめられるものである。 【0026】(ハ) 本願の第3の発明にかかる脱臭機
によれば、上記(ロ)に記載の効果に加えて次のような
特有の効果が奏せられる。即ち、この発明の脱臭機で
は、上記撹拌手段7を、上記カバー部材3の内部に配置
された撹拌作用部9と、該カバー部材3の外部に配置さ
れた駆動部8とで構成しているので、上記撹拌作用部9
によって上記カバー部材3の内部の撹拌作用が実現され
る一方、上記駆動部8は、例えば、これを上記加熱手段
5が設けられていることで比較的高温雰囲気にある上記
カバー部材3の内部に配置する場合のように耐熱仕様と
する必要がなく、これらの結果、脱臭機の脱臭性能の向
上と低コスト化との両立が可能となるものである。 【0027】(ニ) 本願の第4の発明にかかる脱臭機
によれば、上記(イ)に記載の効果に加えて次のような
特有の効果が奏せられる。即ち、この発明の脱臭機で
は、上記加熱手段5を、上記吸着ロータ1における上記
撹拌手段7による撹拌風の流通方向両側面の双方に、又
は何れか一方の面に配置しているので、該両側面の双方
に配置した場合には、上記吸着ロータ1がその両面から
加熱されるため、該吸着ロータ1に備えた上記吸着剤は
より短時間で所要の脱離温度まで昇温し臭気成分等の脱
離作用が促進され、また、該両側面の何れか一方の面に
配置した場合には、上記加熱手段5の数が少ない分だけ
脱臭機の構造の簡略化が図られるとともに、特に該加熱
手段5を撹拌風の流通方向上流側の面に配置した場合に
は該撹拌風の熱移送作用によって上記吸着ロータ1の昇
温の迅速化も期待できるものである。 (ホ) 本願の
第5の発明にかかる脱臭機によれば、上記(イ)に記載
の効果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。即
ち、この発明の脱臭機では、上記触媒を、上記カバー部
材3内に充填された充填触媒層6として設置しているの
で、該触媒はその単体状態では充填性が良好であること
から、所要量の触媒を、しかも上記カバー部材3の内部
形状の如何に拘わらず容易に充填して上記充填触媒層6
とすることができ、その結果、上記触媒の上記カバー部
材3への設置自由度が向上し、延いては上記カバー部材
3の形状設計が容易となる。 【0028】(ヘ) 本願の第6の発明にかかる脱臭機
によれば、上記第5の発明にかかる脱臭機において、上
記カバー部材3内の空気を上記充填触媒層6の内部へ送
給する送風管14を設けているので、例え触媒の充填度
が過度となり上記充填触媒層6の通風性が低いような場
合であったとしても、上記送風管14を介して上記空
気、即ち、脱離した臭気成分等を含む空気が上記充填触
媒層6の内部への送給されることで、該臭気成分等の分
解処理が上記充填触媒層6の内部側において効率良く行
われることになる。 【0029】(ト)本願の第7の発明にかかる脱臭機に
よれば、上記第6の発明にかかる脱臭機において、上記
送風管14を、上記充填触媒層6における上記吸着ロー
タ1の回転方向の略中央位置に設けているので、上記臭
気成分等の分解処理が主として上記充填触媒層6の中央
部で行われ、且つ該中央部において分解処理されなかっ
た臭気成分等は該中央部からその側方へ移動する間にこ
こに存在する触媒によって分解作用を受けることから、
分解処理されずにそのまま上記カバー部材3側から外部
へ漏出する臭気成分等の量が可及的に減少され、脱臭効
果がより一層確実ならしめられる。 【0030】(チ) 本願の第8の発明にかかる脱臭機
によれば、上記第1の発明にかかる脱臭機において、上
記触媒を、構造体24,25,26に担持された触媒構
造体10として設置しているので、例えば触媒を充填設
置する場合に比して、その取り扱いが容易であり、それ
だけ脱臭機の製造コストの低廉化が期待できることにな
る。 【0031】(リ) 本願の第9の発明にかかる脱臭機
によれば、上記(チ)に記載の効果に加えて次のような
特有の効果が得られる。即ち、この発明の脱臭機では、
上記構造体24,25,26を、ハニカム構造体、又は
板状フィン、又は上記加熱手段5に付設された網状フィ
ンとしているので、該構造体24がハニカム構造体であ
る場合には触媒部分における通気性が良好であることか
ら該触媒による臭気成分等の分解処理が促進され、また
上記構造体が板状フィン25である場合には上記加熱手
段5から上記触媒への熱伝達が良好となり該触媒の活性
化が促進され、さらに上記構造体が上記加熱手段5に付
設された網状フィン26である場合には該加熱手段5か
ら触媒への熱伝達が極めて良好であることから該触媒の
活性化がより一層促進され、これら何れの場合において
も触媒による臭気成分等の分解処理作用が促進され、脱
臭性能の更なる向上が期待できるものである。 【0032】(ヌ) 本願の第10の発明にかかる脱臭
機によれば、上記(チ)に記載の効果に加えて次のよう
な特有の効果が得られる。即ち、この発明の脱臭機で
は、上記触媒構造体10を、上記吸着ロータ1に対して
上記撹拌手段7による撹拌風の上流側に配置しているの
で、該撹拌風による熱移送作用によって上記触媒構造体
10の昇温、延いては触媒の昇温が促進され、触媒によ
る臭気成分等の分解処理作用がより一層確実ならしめら
れる。 【0033】 【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる脱臭機を
添付図面に示す実施形態に基づいて具体的に説明する。 【0034】第1の実施形態 図1及び図2には、本願発明の第1の実施形態にかかる
脱臭機Z1を示しており、同各図において符号1は次述
する吸着ロータ1であり、符号3はカバー部材、符号4
は送風機4である。 【0035】上記吸着ロータ1は、図2に示すように、
ゼオライト等の吸着剤を備えた円盤状構造体であって、
特にこの実施形態においては該吸着ロータ1を、薄円盤
状形態に成形された複数枚の吸着板1A,1A,・・を
同軸上に衝合固定して構成している。また、この吸着ロ
ータ1は、その軸心部に取り付けた回転軸2が適宜の駆
動手段(図示省略)によって回転駆動されることで、所
定速度で所定方向(矢印R方向)に回転駆動される。 【0036】上記吸着ロータ1の下半部には、上記送風
機4が、その吹出口4aを該吸着ロータ1の一方の側面
1aに対向させた状態で配置されている。この送風機4
は、臭気成分等を含んだ脱臭処理空気(例えば、室内空
気)を上記吸着ロータ1側に送給するものであって、該
送風機4の吹出口4aから吹き出される処理空気A
0は、回転している上記吸着ロータ1に対してその一方
の側面1a側から該吸着ロータ1内に流入し、これを通
過して他方の側面1bから室内側へ吹き出される。 【0037】尚、上記送風機4は、上記脱臭機Z1がそ
れ単体で使用される場合(即ち、脱臭機能のみの単機能
機として使用される場合)には不可欠な構成要素である
が、例えば上記脱臭機Z1が空気調和機にその付加機能
として付設されるような場合には該空気調和機に備えら
れる送風機を上記送風機4として機能させることで該送
風機4の設置を不要とすることが可能である。 【0038】一方、上記吸着ロータ1の上半部で且つ上
記回転軸2を挟んで上記送風機4と径方向に対向する部
位には、次述のカバー部材3が配置されている。このカ
バー部材3は、図1及び図2に示すように、上記吸着ロ
ータ1の一側に鞍座状態で装着されるものであって、上
記吸着ロータ1の上記一方の側面1aに近接対向した状
態で配置される第1カバー部31と、該吸着ロータ1の
他方の側面1bに近接対向した状態で配置される第2カ
バー部32と、これら両カバー部31,32を上記吸着
ロータ1の外周側において連続させるダクト部33とを
備えている。 【0039】そして、上記第1カバー部31は、上記吸
着ロータ1に対向する面が開口しており、その内部の空
室部21は該開口部を通して上記吸着ロータ1の一方の
側面1aに臨んでいる。また、上記第2カバー部32
は、上記吸着ロータ1に対向する面が開口しており、そ
の内部の空室部22は該開口部を通して上記吸着ロータ
1の他方の側面1bに臨んでいる。 【0040】さらに、この各カバー部31,32の各開
口部には、それぞれヒータ5(特許請求の範囲中の「加
熱手段5」に該当する)が装着されるとともに、該各ヒ
ータ5,5の内側に位置する上記各空室部21,22内
には、臭気成分等の酸化分解能をもつ触媒が充填され、
この充填触媒で充填触媒層6を形成している。 【0041】尚、上記ヒータ5は、例えばステンレス製
金網で構成されるメッシュフィンを備えており(図7を
参照)、該メッシュフィンによって上記充填触媒層6が
保持されている。 【0042】また、上記カバー部材3の上記ダクト部3
3は、上記第1カバー部31の第1空室部21と上記第
2カバー部32の第2空室部22とに連通する通路部2
3を備えるとともに、該通路部23内にはプロペラ9が
内装配置されている。このプロペラ9は、上記カバー部
材3の外側に配置され且つステー部材12によって該カ
バー部材3側に固定支持されたモータ8により回転駆動
されるようになっている。従って、上記プロペラ9の回
転によって、上記カバー部材3の内部には、矢印Aで示
すように、「第1空室部21→吸着ロータ1→第2空室
部22→通路部23→第1空室部21」の順で循環する
空気の流れ、即ち、撹拌風Aが生成される。尚、上記第
1空室部21と第2空室部22及び通路部23によって
上記カバー部材3の内部に上記撹拌風Aの通路となる通
風路20が形成される。また、この実施形態において
は、上記モータ8とプロペラ9とによって特許請求の範
囲中の「撹拌手段7」が構成されている。 【0043】続いて、以上のように構成された上記脱臭
機Z1の作動等について説明する。 【0044】上記脱臭機Z1においては、次述するよう
に、上記吸着ロータ1に備えられた吸着剤において処理
空気(例えば、室内空気)に含まれている臭気成分等の
除去(即ち、脱臭)を行うとともに、上記カバー部材3
側において上記吸着剤の吸着能力の再生と該吸着剤から
脱離した臭気成分等の分解処理とを行うものであるが、
その作動形態としては「バッチ式」と「連続式」とがあ
る。ここで、「バッチ式」は、上記吸着剤の吸着能力が
飽和状態となった時点、あるいは吸着剤における吸着量
が所定以上となった時点(例えば、運転継続時間を基準
に判断する)においてその再生作用を行い且つ脱離臭気
成分等の分解処理を行う方式であり、「連続式」は、吸
着剤による臭気成分等の吸着除去作用と該吸着剤の再生
作用及び脱離臭気成分等の分解処理作用とを並行して連
続的に行うものであり、この実施形態の脱臭機Z1にお
いてはこれら何れの方式も採用できるものであるが、上
記吸着ロータ1の回転機能を最も有効に活用できるのは
「連続式」であるため、以下においてはこの「連続式」
を採用した場合を例にとって説明する。 【0045】上記脱臭機Z1の運転が開始されると、上
記吸着ロータ1が所定の回転速度で回転駆動され、上記
送風機4によって処理空気A0が上記吸着ロータ1の下
半部に送給される。一方、上記カバー部材3側において
は、上記ヒータ5に通電され、該ヒータ5による上記吸
着ロータ1及び上記充填触媒層6の加熱作用が開始され
るとともに、上記モータ8により上記プロペラ9が駆動
され上記カバー部材3内の空気に対する撹拌作用が開始
される。 【0046】先ず、臭気成分等の吸着除去作用である
が、上記送風機4が運転されると、その吹出口4aから
処理空気A0が吹き出され、これが回転している上記吸
着ロータ1に対してその一方の側面1a側へ送給され
る。この吸着ロータ1側へ送給された処理空気A0は、
該吸着ロータ1内にその一方の側面1a側から流入し、
その内部を通過して他方の側面1bから室内側へ吹き出
される。そして、上記吸着ロータ1を通過する処理空気
0に含まれている臭気成分等は、該吸着ロータ1に備
えられた吸着剤によって順次吸着除去される。従って、
上記吸着ロータ1の他方の側面1bから室内側へ吹き出
される処理空気流A0は臭気成分等が可及的に除去され
た清浄空気とされ、これによって室内空気の脱臭による
清浄化が実現される。また、上記吸着ロータ1の吸着剤
においては、臭気成分等が吸着され、且つこれが堆積す
る。この吸着ロータ1における臭気成分等の吸着量は、
該吸着ロータ1が回転していることから、その周方向に
おいて大きな偏りを生じることなく可及的に均等とされ
る。 【0047】一方、上記カバー部材3側においては、上
記吸着ロータ1の回転に伴って、臭気成分等を吸着した
部分が連続的に到達する。そして、上記吸着ロータ1の
臭気成分等を吸着した部分(以下、「吸着部」という)
が上記カバー部材3部分に到達すると、該吸着部は該カ
バー部材3側に設けた上記ヒータ5,5によって加熱さ
れ、上記吸着剤が昇温することで吸着した臭気成分等が
該吸着剤から順次脱離され、これによって該吸着剤の機
能回復が図られる(吸着剤の再生作用)。 【0048】尚、この場合、上記カバー部材3の通風路
20内に上記プロペラ9によって撹拌風Aが生成されて
いることで、特に上記第1空室部21側に配置したヒー
タ5の熱はこの撹拌風Aの熱移送作用によって上記吸着
部側へ効率良く伝達され、上記吸着剤の昇温が促進さ
れ、延いては臭気成分等の脱離作用が促進される。ま
た、図2に鎖線図示するように、上記通路部23内にヒ
ータ17を配置すれば、該ヒータ17によって上記撹拌
風Aそのものが加熱されるので、上記効果がさらに高め
られる。さらに、上記カバー部材3の通風路20が比較
的小容積の閉空間とされ、上記ヒータ5の熱の外部への
放熱が抑制されることも、上記効果の促進要因の一つと
なる。 【0049】一方、上記吸着部の吸着剤から脱離した臭
気成分等は、上記吸着ロータ1から上記各空室部21,
22側へ順次移動し、該各空室部21,22内の充填触
媒層6,6の触媒と接触して酸化分解され、その無臭
化、無害化が図られる。この場合、上記充填触媒層6の
触媒は上記ヒータ5により加熱されることで十分な活性
温度に達していること、及び上記通風路20内に生成さ
れる撹拌風Aの流れによって上記充填触媒層6内に臭気
成分等の流れが生じ、該臭気成分等と触媒との接触が促
進されること、これらの相乗作用により、上記充填触媒
層6における脱離臭気成分等の分解処理作用がより一層
促進され、高い分解処理性能が達成されることになる。 【0050】かかる臭気成分等の吸着剤による吸着除去
作用と、該吸着剤の再生作用と、該吸着剤から脱離した
臭気成分等の分解処理作用とが同時に連続的に行われる
ことで、例え上記脱臭機Z1が臭気成分等が高濃度で存
在する環境下において使用される場合であっても、長期
に亙って良好な脱臭能力が維持され、快適且つ安全な空
気環境が実現されるものである。また、この場合、上記
各機能が簡単な構成によって達成されることから、脱臭
機Z1をより安価に提供できるものである。 【0051】尚、上記脱臭機Z1が「バッチ式」で運転
される場合においても、上述の「連続式」の場合と略同
様の作用効果が得られるが、特に「バッチ式」で運転す
る場合には、上記作用効果に加えて、次のような効果も
期待できる。即ち、上記吸着ロータ1が常時所定速度で
回転していることから、該吸着ロータ1における上記送
風機4の吹出口4aが対向する部位は該吸着ロータ1の
回転に伴ってその周方向へ連続的に移動し、該吸着ロー
タ1が一回転することで上記送風機4の吹出口4aは該
吸着ロータ1の全域に対応することになる。従って、上
記吸着ロータ1は、臭気成分等の吸着量がその全域にお
いて略均等とされ、吸着能力が該吸着ロータ1の部位間
で異なること(即ち、吸着量の偏在)が防止され、結果
的に、該吸着ロータ1全体として吸着能力が飽和状態と
なる時点、換言すれば、その吸着能力の再生を行う必要
が生じるまでの期間が長くなり、それだけ脱臭性能が向
上することになる。 【0052】第2の実施形態 図3には、本願発明の第2の実施形態にかかる脱臭機Z
2を示している。この脱臭機Z2は、上記第1の実施形態
にかかる脱臭機Z1と基本構成を同じにするものであっ
て、これと異なる点は、上記カバー部材3の第1空室部
21側に設置された上記充填触媒層6内に次述の送風管
14を配置した点である。従って、ここでは、この送風
管14の構成及びこれによる特有の作用効果のみを説明
し、それ以外の構成及び作用効果は上記第1の実施形態
における該当記載を援用することで省略する。 【0053】上記送風管14は、上記充填触媒層6にお
ける通気性が触媒の充填度合いとか触媒の形状等の条件
によって異なり、場合によっては通気性が阻害され触媒
による脱離臭気成分等の分解処理作用が十分に行われな
いことも有り得ることから、かかる不都合を解消し且つ
さらに高水準の分解処理作用を実現するために設けられ
たものである。 【0054】即ち、上記送風管14は、その一端側を略
L形に湾曲させるとともにこれをラッパ状に開口させて
これを空気入口15としたパイプ体で構成される。ま
た、この送風管14の他端側は、多数の小孔16,1
6,・・を備えた多孔管形態としている。そして、この
送風管14は、上記空気入口15を上記通路部23内に
おいて上記プロペラ9側に指向させる(即ち、撹拌風A
の上流側に指向させる)とともに、上記多孔管部分を上
記充填触媒層6内に挿入した状態で固定配置される。ま
た、この場合、上記送風管14は、上記充填触媒層6の
幅方向(即ち、上記吸着ロータ1の回転方向)の略中央
に位置するように、その設置位置が設定されている。 【0055】かかる構成の送風管14を設置すること
で、次のような特有の作用効果が得られる。即ち、上記
送風管14を配置し該送風管14を介して上記充填触媒
層6の内部に撹拌風Aを送給することで、例え上記充填
触媒層6の通気性が十分でないような場合でも、脱離臭
気成分等が上記撹拌風Aと共に充填触媒層6の内部に供
給されることから、脱離臭気成分等の触媒による分解処
理が促進される。さらに、この場合、上記送風管14を
上記充填触媒層6の幅方向の略中央部分に配置すること
で、触媒による臭気成分等の分解処理作用が上記充填触
媒層6の幅方向の中央部分において集中的に行われると
ともに、この中央部分での分解処理によっても十分に分
解処理されずに残った臭気成分等が存在していたとして
も、この未処理の臭気成分等は上記充填触媒層6の幅方
向中央部分から側方へ移動する間に該充填触媒層6の幅
方向両端部寄り触媒によって分解処理される。従って、
未処理の臭気成分等が上記カバー部材3から外部へ漏出
して室内空気を汚染するのが可及的に防止され、より高
水準の脱臭作用が得られるものである。 【0056】第3の実施形態 図4には、本願発明の第3の実施形態にかかる脱臭機Z
3を示している。この脱臭機Z3は、上記各実施形態の脱
臭機Z1,Z2が共に触媒を上記カバー部材3内に充填状
態で設置していたのに対して、これを適宜の構造体に担
持させた触媒構造体10として設置したものであり、こ
の点が上記各実施形態の脱臭機Z1,Z2と大きく異なる
点であり、これ以外の構成は、上記各実施形態の脱臭機
1,Z2の場合と同様である。 【0057】即ち、この実施形態の脱臭機Z3において
は、上記吸着ロータ1の上半部に鞍座状態で配置される
上記カバー部材3の内部の通風路20のうち、上記プロ
ペラ9による撹拌風Aの上流側に位置する上記第1カバ
ー部31の第1空室部21内に、該吸着ロータ1の一方
の側面1aに接近させた状態で次述の触媒構造体10を
配置するとともに、該触媒構造体10の側面にはヒータ
5を接触又は近接状態で配置している。 【0058】上記触媒構造体10は、適宜の構造体の表
面に触媒を担持させて構成されるものであって、その具
体的な構造例としては、図5に示すように、例えばセラ
ミック製ハニカム体24を担持構造体とし、その表面に
触媒を担持させて構成したものとか、図6に示すよう
に、短冊状の金属製(例えば、アルミ製)のフィン2
5,25,・・の表面に触媒を担持させて構成したもの
とか、図7に示すように、金属製(例えば、ステンレス
製)のメッシュフィン26の表面に触媒を担持させて構
成したもの(尚、この構造例の場合は、上記メッシュフ
ィン26にヒータ27を取り付けてこれを一体化するの
が好適である)、等が考えられる。 【0059】この実施形態の脱臭機Z3における吸着剤
の再生作用と脱離した臭気成分等の分解処理作用は次の
ようにして行われる。 【0060】即ち、上記ヒータ5(図7の構造例の場合
にあっては上記ヒータ27)の熱は、上記カバー部材3
の通風路20内を流れる撹拌風Aによって上記触媒構造
体10及び上記吸着ロータ1側に移送される。そして、
上記触媒構造体10においては、これに担持された触媒
の活性化が図られる。また、上記吸着ロータ1側におい
ては、これに備えられた吸着剤が次第に昇温され、該吸
着剤からの臭気成分等の脱離が促進され、該吸着剤の機
能回復が図られる(吸着剤の再生作用)。この吸着剤か
ら脱離した臭気成分等は、上記吸着ロータ1から上記カ
バー部材3の通風路20内に放出され、上記撹拌風Aと
ともに上記触媒構造体10側に送給され、該触媒構造体
10に担持された触媒によって順次分解処理されて無臭
化・無害化される(脱離臭気成分等の分解処理作用)。 【0061】尚、上記撹拌風Aが上記吸着ロータ1内を
その一方の側面1a側から他方の側面1b側に向かって
流れる場合、該撹拌風Aの流通経路からして、該撹拌風
Aは上記吸着ロータ1の外周寄り部位に偏って流れ易
く、かかる撹拌風Aの偏流が生じると吸着剤からの臭気
成分等の脱離作用が損なわれることになる。このため、
この実施形態のものにおいては、上記吸着ロータ1の他
方の側面1bに対向する上記第2カバー部32側に整流
板11を設け、これによって上記撹拌風Aの偏流を改善
し、良好な脱離作用が確保されるようにしている。 【0062】また、上記吸着ロータ1の吸着剤における
臭気成分等の吸着除去作用は、上記各実施形態の脱臭機
1,Z2の場合と同様であるのでここでの説明は省略す
る。以上のように、この実施形態の脱臭機Z3によれ
ば、上記各実施形態の脱臭機Z1,Z2と同様の作用効果
が得られるのに加えて、上記触媒を触媒構造体10とし
て上記カバー部材3内に設置する構成であることから、
例えば触媒を充填設置する場合に比して、触媒設置時の
取り扱いが容易であり、それだけ脱臭機Z3の製造コス
トの低廉化が図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる脱臭機の外
観斜視図である。
【図2】図1のII−II拡大断面図である。
【図3】本願発明の第2の実施形態にかかる脱臭機の断
面図である。
【図4】本願発明の第3の実施形態にかかる脱臭機の断
面図である。
【図5】図4に示した触媒構造体の第1の構造例を示す
斜視図である。
【図6】図4に示した触媒構造体の第2の構造例を示す
斜視図である。
【図7】図4に示した触媒構造体の第3の構造例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1は吸着ロータ、2は回転軸、3はカバー部材、4は送
風機、5はヒータ(加熱手段)、6は充填触媒層、7は
撹拌手段、8はモータ、9はプロペラ、10は触媒構造
体、11は整流板、12はステー部材、14は送風管、
15は空気入口、16は小孔、17はヒータ、20は通
風路、21は第1空室部、22は第2空室部、23は通
路部、24はハニカム体、25はフィン、26はメッシ
ュフィン、27はヒータ、31は第1カバー部、32は
第2カバー部、33はダクト部、Z1〜Z4は脱臭機であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA05 BB02 MM04 QQ11 QQ12 QQ17 QQ20 4D012 CA09 CC02 CD01 CG01 CH05 CK05 4D048 AA22 AB01 BB01 BB02 BB04 BB07 BD01 CC21 CC23 CC40 CC53 CD01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着剤を備え且つ回転駆動される吸着ロ
    ータ(1)と、該吸着ロータ(1)に処理空気を送給す
    る送風機(4)と、上記吸着ロータ(1)の外側をその
    送風方向の両側面間に跨がって覆うカバー部材(3)
    と、上記吸着ロータ(1)を加熱する加熱手段(5)
    と、上記カバー部材(3)内に設置された触媒とを備え
    て構成されたことを特徴とする脱臭機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記カバー部材(3)内の空気に撹拌作用を付与する撹
    拌手段(7)が備えられていることを特徴とする脱臭
    機。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記撹拌手段(7)が、上記カバー部材(3)の内部に
    配置された撹拌作用部(9)と、該カバー部材(3)の
    外部に配置された駆動部(8)とで構成されていること
    を特徴とする脱臭機。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記加熱手段(5)が、上記吸着ロータ(1)における
    上記撹拌手段(7)による撹拌風の流通方向両側面の双
    方に、又は何れか一方の面に配置されていることを特徴
    とする脱臭機。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記触媒が、上記カバー部材(3)内に充填された充填
    触媒層(6)として設置されていることを特徴とする脱
    臭機。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記カバー部材(3)内の空気を上記充填触媒層(6)
    の内部へ送給する送風管(14)が設けられていること
    を特徴とする脱臭機。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記送風管(14)は、上記充填触媒層(6)における
    上記吸着ロータ(1)の回転方向の略中央位置に設けら
    れていることを特徴とする脱臭機。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 上記触媒が、構造体(24,25,26)に担持された
    触媒構造体(10)として設置されていることを特徴と
    する脱臭機。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 上記構造体(24,25,26)が、ハニカム構造体、
    又は板状フィン、又は上記加熱手段(5)に付設された
    網状フィンであることを特徴とする脱臭機。
  10. 【請求項10】 請求項8において、 上記触媒構造体(10)が、上記吸着ロータ(1)に対
    して上記撹拌手段(7)による撹拌風の上流側に配置さ
    れていることを特徴とする脱臭機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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