JPH11128648A - 空気清浄装置 - Google Patents

空気清浄装置

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Publication number
JPH11128648A
JPH11128648A JP9301487A JP30148797A JPH11128648A JP H11128648 A JPH11128648 A JP H11128648A JP 9301487 A JP9301487 A JP 9301487A JP 30148797 A JP30148797 A JP 30148797A JP H11128648 A JPH11128648 A JP H11128648A
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JP
Japan
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air
heating means
air passage
purifying
heating element
Prior art date
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Pending
Application number
JP9301487A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Uno
克彦 宇野
Yu Fukuda
祐 福田
Noriyuki Komeno
範幸 米野
Hiroaki Fujii
宏明 藤井
Kunio Ogita
邦男 荻田
Naohito Asami
直仁 朝見
Yoshitaka Morikawa
由隆 森川
Mitsuru Yoneyama
充 米山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は空気清浄装置に関し、臭気やホルム
アルデヒド、VOCなどの汚染ガスを高効率で除去する
とともに長期間の利用を可能とする。 【解決手段】 浄化風路12に設けたファン16によっ
て室内空気を浄化風路12に供給する吸込口11と、室
内に空気を排出する吹出口10と、浄化風路12内に設
定された吸着手段13と、吸着手段13の近傍で空気の
流れに略平行になるように配置された帯状電気発熱体よ
りなる加熱手段14、15を有している。吸着手段13
に吸着した汚染ガスは脱着、分解され、吸着手段13は
再生される。したがって吸着手段13の交換やメンテナ
ンスが不要になる。加熱手段14は吸着手段を均一に加
熱するので過熱による無駄をなくし、脱着時間が短縮さ
れる。また、空気流を整流するので圧損を低下し低騒音
化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生活環境内で発生す
る室内の各種臭気や建材、家具等から発生するホルムア
ルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)などのアレルゲ
ンを除去する空気清浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空気清浄装置は塵埃を帯電させて
集塵版に捕集するものや、繊維状のフィルタに捕集する
もの、またはこれらを複合したものが用いられている。
さらに吸着剤を添着したフィルタなどによって空気中の
臭い成分を除去するものがあり、吸着剤として主に活性
炭が用いられている。しかし、これらの吸着剤は表面の
微細孔に臭気分子を吸着するものであり、臭気分子の吸
着によって吸着点が減少していくことにより脱臭性能が
大幅に低下するために脱臭剤を交換する必要があった。
さらに、この交換に際しては、使用条件によって交換時
期が大きく異なるため、交換時期が遅すぎると脱臭がで
きないまま放置してしまうとか、かえって吸着した臭気
物質を脱着し、臭気を発生してしまう場合があった。こ
のような欠点を解決するため特開平2−290225号
広報に記載されているような脱臭装置が考案されてい
る。図7において1は本体ケースで内部には送風機2が
支持され、送風機2の回転によって吸入口3から空気を
吸い込み、排出口4から排出する。送風機2の下流側に
は活性炭よりなる吸着剤5が配置され、送風機2と吸着
剤5の間には吸着剤5の再生時に吸着剤5を加熱するた
とえばシーズヒータからなる第1のヒータ6が設定され
ている。
【0003】上記構成で送風機2の回転により装置内に
空気が供給され臭気物質が吸着剤6に吸着される。長時
間使用して吸着能力が低下した場合には、第1のヒータ
6に通電して吸着剤5を加熱して、汚染ガスを吸着剤5
から脱着し、吸着剤5を再生する。脱着した臭気ガス
は、図7に示すように吸着剤5下流側に設けられ第2の
ヒータ7であらかじめ活性化温度まで上昇させた分解触
媒8で酸化分解し無臭化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の空気清浄機はシーズヒータよりなる第1のヒータ6か
らの輻射または伝導により加熱するが、1本のヒータを
用いた場合はヒータ近傍は温度が速やかに上昇するが、
両端部は温度が上がりにくい。また、複数本のヒータを
用いた場合でもヒータの間隔が大きいため、吸着剤5に
温度むらが生じやすく、吸着した汚染ガスをすべて脱着
するのに時間を要しており、無駄な電力を消費してい
た。また、シーズヒータは径が大きくなるために吸着時
に第1のヒータ6によって空気の流れが分割され、第1
のヒータ6の背後には空気が流れなくなり、吸着剤の有
効吸着面積が減少するとともに空気の流速が早くなって
吸着効率が悪化する。また、吸着剤の空気流の通過面積
全体を均一に空気が流れないので圧損が大きくなり騒音
の原因になる場合もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、浄化風路を有する筐体と、前記浄化風路内に
設けられた送風手段と、前記送風手段によって室内の空
気を前記浄化風路内に導入する吸込口と、前記浄化風路
内を通過した空気を排出する吹出口と、前記送風手段に
よって導入された空気中の汚染ガスを吸着する吸着手段
と、前記吸着手段の近傍もしくは接触して設けられ前記
浄化風路内空気の流れに対し幅方向が略平行となる方向
に配置された帯状電気発熱体よりなる少なくとも1つの
加熱手段と、前記加熱手段、送風手段の動作の切替手段
と、前記切替手段の制御手段を有する構成としている。
【0006】上記発明によれば、加熱手段に通電しない
場合に、送風手段によって筐体内に導入された臭気やホ
ルムアルデヒド、VOCなど(以下汚染ガスという)は
吸着手段に捕捉される。次に吸着手段へ汚染ガスが吸着
されて吸着手段の吸着能力が低下した場合は、送風手段
を停止し加熱手段を作動さて、吸着手段に吸着した汚染
ガスを脱着させ、吸着手段を再生して再び汚染ガスを吸
着するので交換やメンテナンスが不要となる。また、加
熱手段は帯状電気発熱体で浄化風路内空気の流れに対し
幅方向が略平行となる方向に配置としているため、輻射
熱を浄化風路の断面全体にわたって均一に分布させ、均
一な加熱により温度分布のむらをなくすので脱着完了時
間を短縮し、吸着動作への移行を早くするとともに、無
駄な加熱をなくして消費電力を低く押さえることができ
る。また、帯状ヒータは空気流を整流するので吸着剤の
空気流の通過面積全体にわたって負荷を均一にして圧損
を低く抑えることにより低騒音化を図ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、浄化風路を有する筐体
と、前記浄化風路内に設けられた送風手段と、前記送風
手段によって室内の空気を前記浄化風路内に導入する吸
込口と、前記浄化風路内を通過した空気を排出する吹出
口と、前記送風手段によって導入された空気中の汚染ガ
スを吸着する吸着手段と、前記吸着手段の近傍もしくは
接触して設けられ、前記浄化風路内空気の流れに対し幅
方向が略平行となる方向に配置された帯状電気発熱体よ
りなる少なくとも一つの加熱手段と、前記加熱手段、送
風手段の動作の切替手段と、前記切替手段の制御手段を
有する構成としている。
【0008】そして、上記発明によれば、加熱手段に通
電しない場合に、送風手段によって筐体内に導入された
汚染ガスは吸着手段に捕捉される。次に吸着手段へ汚染
ガスが吸着されて吸着手段の吸着能力が低下した場合
は、送風手段を停止し加熱手段を作動さて、吸着手段に
吸着した汚染ガスを脱着させ、吸着手段を再生して再び
汚染ガスを吸着するので交換やメンテナンスが不要とな
る。また、加熱手段は帯状電気発熱体で浄化風路内空気
の流れに対し幅方向が略平行となる方向に配置としてい
るため、帯状電気発熱体の広い面積から均一な加熱が可
能になり、吸着剤の温度分布のむらをなくし、脱着完了
時間を短縮する。したがって吸着動作への移行を早くす
るとともに、無駄な加熱をなくして消費電力を低く押さ
えることができる。
【0009】また、加熱手段は帯状電気発熱体を波状構
造とした構成としている。そして、波状構造にすること
によって、空気流を整流するので吸着剤の空気流の通過
面積全体にわたって負荷を均一にして圧損を低く抑え、
騒音の低下を図ることができる。また、加熱部を浄化風
路の断面全体にわたって均一に分布するので、吸着剤の
温度分布の均一性をさらに向上することができる。
【0010】また、加熱手段は帯状電気発熱体を波状構
成とし、折返した構成とている。そして、特に奇数回折
返すことによって、リード線の取り出しが同一方向から
可能となり、筐体内でのリード線の引き回しを最小限に
し、機器構成の簡素化を図ることができる。さらに見か
けの大きさを小さくできるので機器の薄型化、小型化を
図ることができる。
【0011】また、加熱手段は帯状電気発熱体を前記浄
化風路の中央側の波状構造のピッチを外側の波状構造の
ピッチよりも大きくした構造としている。
【0012】そして、浄化風路の中央側の単位面積当た
りの発熱量を小さくして、熱の集中を避けることにより
吸着剤の中央部の過度な温度上昇を抑制し温度分布の均
一性をさらに向上することができる。
【0013】また、加熱手段は帯状電気発熱体に触媒を
担持した構成としている。そして、触媒によって汚染ガ
スの分解温度を低下させることにより加熱手段の設定温
度を低く設定することができ、小電力化が図られるとと
もに、、機器構成、断熱構造の簡素化を図ることができ
る。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を用いて説
明する。
【0015】(実施例1)実施例1の空気清浄装置を図
1〜図3に示す。
【0016】図1は本発明の実施例1の空気清浄装置の
断面図である。筐体9の下部には吹出口10、上部には
吸込口11を有し、筐体9内には浄化風路12を形成す
る。13は浄化風路12内に設定された吸着手段で活性
炭や耐熱性たとえばセラミックのハニカム状構造体や圧
損の低い繊維状集合体、発泡体などを用いることができ
る。またはこれらの素材にCu、Mn、Co、Fe、Ni、
Ag、Pd、Pt等の少なくとも一成分を担持することに
より汚染ガスの酸化、分解を促進し大きな脱臭効果を得
ることができる。14は吸着手段13の空気流の上流側
に浄化風路12内空気の流れに対し幅方向が略平行とな
る方向に配置された帯状電気発熱体よりなる第1の加熱
手段である。15は吸着手段13の空気流の下流側に設
定された帯状電気発熱体よりなる第2の加熱手段であ
る。ここで上流、下流とは第1の加熱手段14や第2の
加熱手段15が動作中に生じる空気の流れに対する位置
関係をいう。16は室内空気を筐体9内に供給するため
の送風手段であるファン、17は第1の加熱手段14、
第2の加熱手段15、ファン16の動作の切り替を適宜
行う切替手段、18は切替手段17の制御を行う制御手
段である。19は吸込口11近傍に設けられたプレフィ
ルタで、筐体9入り口で綿ぼこりなどの粗大な塵埃をあ
らかじめ除去する。20は断熱材である。
【0017】次に動作、作用について説明する。電源
(図示せず)を投入するとファン16に通電して室内の
空気を白矢印のように強制的に吸込口11から吸引し、
吹出口10から排出して室内空気を循環させる。流入し
た空気中に含まれる綿埃などの大きな粒子はプレフィル
タ19に捕捉される。浄化風路12を流れる空気中に含
まれる汚染ガスは吸着手段13を通過するときに吸着除
去される。吸着操作を続けると吸着手段13表面の微細
孔に汚染ガスが捕らえられるため、吸着面積が減少して
吸着能力が低下する。そこで、ファン16を停止して、
第1の加熱手段14に通電して吸着手段13を加熱する
と、吸着手段13に吸着した汚染ガスを脱着し、汚染ガ
スは黒矢印のように熱ドラフトによって上方へ移動す
る。吸着手段13は200℃程度でほとんどの汚染ガス
が脱着可能である。ここで、第1の加熱手段14と同時
もしくは第1の加熱手段14より先に第2の加熱手段1
5に通電して第2の加熱手段15近傍を高温にすると、
汚染ガスは第2の加熱手段15を通過するときに熱分解
する。ここで第2の加熱手段15は表面温度を550℃
以上としており、瞬時に熱分解が可能である。このよう
に第1の加熱手段14と第2の加熱手段15によって吸
着手段13を再生して、再び汚染ガスを吸着するので吸
着手段13の長期間の繰り返し使用が可能となり、交換
やメンテナンスが不要となる。
【0018】また、図2に示すように第1の加熱手段1
4および第2の加熱手段15は帯状電気発熱体14a、
15aで構成し、浄化風路12内空気の流れに対し幅方
向が略平行となる方向に配置し、さらに波状に加工した
後浄化風路12の長手方向に折り返す構成としている。
したがって、第1の加熱手段である帯状電気発熱体14
aの広い面積から均一な加熱が可能になり、吸着手段1
3の温度分布のむらをなくすことができる。
【0019】図3は加熱手段14として1本のシーズヒ
ータを用いた場合(黒丸)と図2に示す帯状電気発熱体
14aを用いた場合(白抜き丸)の温度分布を示したも
のである。吸着手段13の所定時間後における中央での
短辺方向において吸着手段13の端部が脱着完了温度に
到達した時点での各部の温度を示した。シーズヒータの
場合は、中央付近は温度が高く、端部は極端に低くな
る。したがって両端を脱着完了温度まで昇温するには長
時間を要する。これに対し、帯状電気発熱体14a用い
た場合は、中央付近の過昇温が抑制されるとともに端部
の温度が上昇するので全体的に均一な温度分布となる。
したがって脱着完了時間を短縮し、吸着動作への移行を
早くするとともに、無駄な加熱をなくして消費電力を低
く抑えることができる。
【0020】また、波状構造にすることによって空気流
を整流するので、吸着手段13の空気流の通過面積全体
にわたって負荷を均一にし、圧損を低く抑え、低騒音化
を図ることができる。さらに特に折り返しを奇数回する
ことによってリード線21の取り出しが同一方向から可
能となり、筐体9内でのリード線21の引き回しを最小
限にし、機器構成の簡素化を図ることができる。
【0021】さらに、第2の加熱手段15も第1の加熱
手段と同様に帯状電気発熱体15aで構成すれば、浄化
風路12の空気流の通過面積全体にわたって発熱部を細
かく均一に分布させるので、汚染ガスとの接触効率を増
加させるとともに、均一な加熱により温度分布のむらを
なくして汚染ガスの未分解成分の流出を防止することが
でき、高い分解性能が得られる。また、第2の加熱手段
15自体が発熱体であるため設定温度までの昇温が迅速
に行えるので省電力化と分解時間の短縮を図ることがで
きる。さらに、第1の加熱手段14、第2の加熱手段1
5、ファン16の動作の切替え手段17と、制御手段1
8により、通常はファン16のみを運転して吸着動作を
行い、吸着手段13の吸着能力が低下したときに第1の
加熱手段14、第2の加熱手段15を運転するので、室
温上昇を小さく抑えることができ、年間を通じた使用が
可能である。なお、図1では筐体9の上方に吸込口11
を、下方に吹出口10を設け、ファン16によって上方
から下方へ空気を供給する構成としているが、逆に筐体
9上方に吹出口10を、下方に吸込口11を設け、空気
を下方から上方に供給する構成でもよい。この場合、フ
ァン16の回転方向が変わるのみで、吸着手段13,第
1の加熱手段14、第2の加熱手段15の構成はそのま
までよい。
【0022】(実施例2)図4は本発明の実施例2の空
気清浄装置の第1および第2の加熱手段の平面図であ
る。基本的な構成は図2と同様であるが、帯状電気発熱
体14a、15aを波状に加工し、浄化風路12の中央
側の波状構造のピッチ(b)を外側の波状構造のピッチ
(a)よりも大きくした構造としている。この構成によ
り浄化風路12の中央側の単位面積当たりの発熱量を小
さくして、熱の集中を避けることにより吸着剤の中央部
の過度な温度上昇を抑制し温度分布の均一性をさらに向
上するので小電力化を図ることができる。
【0023】(実施例3)図5は本発明の実施例3の空
気清浄装置の加熱手段の拡大模式図である。基本構成は
上記実施例と同様であるが、帯状電気発熱体14a、1
5aの表面に熱処理等により酸化物の多孔質層22を形
成し、この多孔質層22にCu、Mn、Co、Fe、Ni、
Ag、Pd、Ptなどの金属もしくは金属酸化物の触媒2
3を分散もしくは塗布後、焼鈍して形成する。室内で発
生するVOCなどの汚染ガスは触媒23存在下では19
0℃程度で分解するので、設定温度として200℃程度
でよい。このように触媒23の利用によって汚染ガスの
分解温度を大幅に低下させることにより、第2の加熱手
段15の設定温度を低くすることができ、消費電力が下
げられ省電力化が図られるとともに、耐久性も大幅に向
上する。また、第2の加熱手段15は汚染ガスの分解温
度までの速やかな昇温が可能であるので、第1の加熱手
段14と同時に通電しても脱着した汚染ガスが未分解の
まま放出されることがない。また、汚染ガスの脱着完了
温度と分解温度ほぼ同程度に設定できるので、同一容
量、同一形状の第1の加熱手段14と第2の加熱手段1
5を直列に接続して使用することができる。したがっ
て、第1の加熱手段14と第2の加熱手段を個別に設計
したり、また複雑な制御を行う必要もないので製造コス
トを削減することができる。
【0024】さらに帯状電気発熱体15aと触媒23の
一体化および設定温度の低下によって、機器構成、断熱
構造の簡素化を図ることができる。また、本実施例のよ
うに空気清浄装置を室内に設置し、室内の空気を循環さ
せる場合は、消費電力の低下によって、再生、分解時の
装置外への熱の放出量が減少するので夏期においても大
きな室温上昇もなく、年間を通じた利用が可能になる。
【0025】(実施例4)以上の実施例では第1の加熱
手段14で吸着手段13に吸着した汚染ガスを脱着し、
第2の加熱手段15で酸化分解する方式を示したが、図
6に示すように脱着した汚染ガスを室外へ放出する方式
も可能である。図6において24は浄化風路12を分割
する隔壁で、この隔壁24下端には隔壁24で区切られ
た空間を切り替えるダンパ25が設定されている。隔壁
24で区切られた空間は、一方は吸込口11を通して室
内と連通し、もう一方はダクト26を通して屋外と連通
している。吸着動作をするときは、ダンパ25は右側に
あり、白矢印のように室内の空気を循環して吸着手段1
3に汚染ガスを吸着する。吸着能力が劣化した場合はフ
ァン16を停止し、ダンパ25を左に切り替えて第1の
加熱手段14により汚染ガスを脱着し、熱ドラフトによ
り黒矢印のように汚染ガスをダクト26から、屋外に排
出する。この構成によれば加熱手段は1つあれば良く、
消費電力を低く抑えることができる。加熱手段に帯状電
気発熱体14aを用いれば、温度分布の均一性を増し、
さらに空気流路の圧損を低く抑えてファン16の負荷を
下げるのでさらに小電力化、低騒音化が可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る空気
清浄装置は、浄化風路を有する筐体と、前記浄化風路内
に設けられた送風手段と、前記送風手段によって室内の
空気を前記浄化風路内に導入する吸込口と、前記浄化風
路内を通過した空気を排出する吹出口と、前記送風手段
によって導入された空気中の汚染ガスを吸着する吸着手
段と、前記吸着手段の近傍もしくは接触して設けられ、
前記浄化風路内空気の流れに対し幅方向が略平行となる
方向に配置された帯状電気発熱体よりなる加熱手段と、
前記加熱手段、送風手段の動作の切替手段と、前記切替
手段の制御手段を有する構成としているので、送風手段
によって筐体内に導入され、吸着手段に吸着された汚染
ガスは加熱手段によって脱着され、吸着手段を再生して
再び汚染ガスを吸着のするので交換やメンテナンスが不
要となる。また、加熱手段は帯状電気発熱体で浄化風路
内空気の流れに対し幅方向が略平行となる方向に配置と
しているため帯状電気発熱体の広い面積から均一な加熱
が可能になり、吸着剤の温度分布のむらをなくし、脱着
完了時間を短縮することができる。したがって吸着動作
への移行を早くするとともに、無駄な加熱をなくして消
費電力を低く押さえることができる。
【0027】また、請求項2に係る空気清浄装置の加熱
手段は帯状電気発熱体を波状構造とした構成としている
ので、空気流を整流し、吸着剤の空気流の通過面積全体
にわたって空気流に対する負荷を均一にして圧損を低く
抑えるので、騒音の低下を図ることができる。また、加
熱部を浄化風路の断面全体にわたって均一に分布するの
で、吸着剤の温度分布の均一性をさらに向上することが
できる。
【0028】また、請求項3に係る空気清浄装置の加熱
手段は、帯状電気発熱体を波状構成とし、浄化風路の長
手方向に折返した構成とているので、特に奇数回折返す
ことによって、リード線の取り出しが同一方向から可能
となり、筐体内でのリード線の引き回しを最小限にし、
機器構成の簡素化を図ることができる。さらに見かけの
大きさを小さくできるので機器の薄型化、小型化を図る
ことができる。
【0029】また、請求項4に係る空気清浄装置の加熱
手段は、帯状電気発熱体の前記浄化風路の中央側の波状
構造のピッチを外側の波状構造のピッチよりも大きくし
た構造としているので、浄化風路の中央側の単位面積当
たりの発熱量を小さくして、熱の集中を避けることによ
り吸着剤の中央部の過度な温度上昇を抑制し温度分布の
均一性をさらに向上することができる。
【0030】また、請求項5に係る空気清浄装置の加熱
手段は帯状電気発熱体に触媒を担持した構成としている
ので、触媒によって汚染ガスの分解温度を低下させるこ
とにより加熱手段の設定温度を低く設定することがで
き、小電力化が図られるとともに、機器構成、断熱構造
の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の空気清浄装置の断面図
【図2】同空気清浄装置の加熱手段の斜視図
【図3】同空気清浄装置の加熱手段の温度特性図
【図4】本発明の実施例2の空気清浄装置の加熱手段の
平面図
【図5】本発明の実施例3の空気清浄装置の加熱手段の
拡大模式図
【図6】本発明の実施例4の空気清浄装置の断面図
【図7】従来の空気清浄装置の断面図
【符号の説明】
9 筐体 10 吹出口 11 吸込口 12 浄化風路 13 吸着手段 14,15 加熱手段 14a,15a 帯状電気発熱体 16 ファン(送風手段) 17 切替手段 18 制御手段 23 触媒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 宏明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 荻田 邦男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 朝見 直仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 森川 由隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 米山 充 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄化風路を有する筐体と、前記浄化風路
    内に設けられた送風手段と、前記送風手段によって室内
    の空気を前記浄化風路内に導入する吸込口と、前記浄化
    風路内を通過した空気を排出する吹出口と、前記送風手
    段によって導入された空気中の汚染ガスを吸着する吸着
    手段と、前記吸着手段の近傍もしくは接触して設けら
    れ、前記浄化風路内空気の流れに対し幅方向が略平行と
    なる方向に配置された帯状電気発熱体よりなる少なくと
    も1つの加熱手段と、前記加熱手段、送風手段の動作の
    切替手段と、前記切替手段の制御手段を有した空気清浄
    装置。
  2. 【請求項2】 加熱手段は帯状電気発熱体を波状構造と
    した請求項1記載の空気清浄装置。
  3. 【請求項3】 加熱手段は帯状電気発熱体を折返し構成
    とした請求項2記載の空気清浄装置。
  4. 【請求項4】 加熱手段は帯状電気発熱体を前記浄化風
    路の中央側の波状構造のピッチを外側の波状構造のピッ
    チよりも大きくした請求項3記載の空気清浄装置。
  5. 【請求項5】 加熱手段は帯状電気発熱体に触媒を担持
    した請求項1から4のいずれか1項記載の空気清浄装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108479343A (zh) * 2018-06-08 2018-09-04 威海涌鑫环保工程有限公司 一种基于三仓体式有机废气处理设备的智能化控制方法
CN109316901A (zh) * 2018-10-12 2019-02-12 刘洋 一种用于智能家居的甲醛吸收装置
WO2022126483A1 (zh) * 2020-12-15 2022-06-23 亚楠(南京)环保科技有限公司 一种甲醛空气净化器

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