JPH11156138A - 空気清浄装置 - Google Patents

空気清浄装置

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Publication number
JPH11156138A
JPH11156138A JP9324126A JP32412697A JPH11156138A JP H11156138 A JPH11156138 A JP H11156138A JP 9324126 A JP9324126 A JP 9324126A JP 32412697 A JP32412697 A JP 32412697A JP H11156138 A JPH11156138 A JP H11156138A
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JP
Japan
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air
decomposition
adsorption
desorption
gas
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Application number
JP9324126A
Other languages
English (en)
Inventor
Yu Fukuda
祐 福田
Katsuhiko Uno
克彦 宇野
Noriyuki Komeno
範幸 米野
Hiroaki Fujii
宏明 藤井
Kunio Ogita
邦男 荻田
Naohito Asami
直仁 朝見
Yoshitaka Morikawa
由隆 森川
Mitsuru Yoneyama
充 米山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は汚染ガスを吸着した後、加熱処理に
より脱着分解する機能を有する空気清浄装置に関するも
のであり、汚染ガスの脱着分解処理時に送風手段の熱的
な損傷を防止するとともに、脱着分解時間の短縮化を図
るものである。 【解決手段】 脱着分解処理モード動作時において、送
風手段15を吸着手段12と加熱手段13と分解手段1
4を内部に設けた浄化風路11よりも空気流の上流側に
配置した構成とすることによって、送風手段15の温度
上昇が抑制され、熱による損傷が防止できるとともに、
加熱手13の熱を吸着手段12に効率的に伝達し、短時
間で脱着分解を終了させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃焼機器の排ガス、
煙草の臭気、建材、壁、家具から発生するホルムアルデ
ヒド、キシレン、トルエンを代表成分とする揮発性有機
化合物などの汚染ガスを吸着し、その後加熱処理によっ
て分解して浄化する再生機能を有する空気清浄装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の機能を有する空気清浄
装置としては、特開平3−68419号公報に記載され
ているようなものがある。この装置は図3に示すよう
に、空気清浄装置本体1の内部に静電フィルタ2と脱臭
装置3と送風ファン4が設けた構成であり、脱臭装置3
は酸化触媒5で吸着剤6をサンドイッチするような形で
設置し、さらにその外側に電熱線の加熱ヒータ7を配置
した構成となっている。この構成によって送風ファン4
を作動させると、室内の汚染ガスを含む空気が気流入口
から空気清浄装置本体1の内部に導かれ、吸着剤6に汚
染ガスが吸着する。そして吸着剤6が汚染ガスの吸着に
よって飽和すると、送風ファン4が停止され、加熱ヒー
タ7に通電して吸着剤6と酸化触媒5を加熱することに
より、吸着剤6に吸着していた汚染ガスを脱着させる。
この脱着した汚染ガスは加熱によって活性化している酸
化触媒5で酸化分解して除去され、吸着剤6の再生が行
われるというものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の空気清浄装置は脱臭装置3を構成する酸化触媒5、
吸着剤6、加熱ヒータ7が水平方向に並ぶように設けて
あるので、再生処理時において加熱ヒータ7によって加
熱された空気は気流出口方向にも移動し、高温空気によ
って送風ファン4が加熱されるため、耐熱性材料で送風
ファン4の羽を構成する必要があるとともに、モータ軸
部は断熱する必要があり、構造が複雑で経済性に劣ると
いう課題を有する。
【0004】また、酸化触媒5と吸着剤6の下部は加熱
ヒータ7で加熱されても加熱された空気が上部に移動す
るために熱伝達が悪くなり、その部分に吸着している汚
染ガスを脱着させるのに時間を要し、再生完了の時間が
長くなるとともに、酸化触媒5の活性化温度に達するの
に時間を要し、脱着した汚染ガスが酸化分解されないで
放出されるという課題を有する。
【0005】また、燃焼機器の排ガスや建材、壁、家具
から発生する揮発性有機化合物は沸点が200℃以上の
成分が含まれ、短時間で高沸点成分を脱着させるには吸
着剤6を高温に加熱する必要があるが、図3で示す構成
の酸化触媒5と吸着剤6は加熱面積が大きく、これを短
時間で均一に加熱するためには加熱ヒータ7の消費電力
が大きくなるという課題を有する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、空気中の汚染ガスを吸着除去する吸着モー
ドと吸着したガスを加熱によって脱着した汚染ガスを分
解浄化する脱着分解モードの機能を有する浄化風路内に
設けられた吸着手段、加熱手段よりなる空気清浄装置に
おいて、脱着分解モード動作時に加熱された空気が送風
手段を通過しないように前記送風手段を前記浄化風路よ
りも空気流の上流側に配置した構成としたものである。
【0007】上記発明によれば、脱着分解モード動作時
において加熱手段で加熱された空気は送風手段の方向と
は逆の方向に流れるため、浄化風路よりも上流に配置し
た送風手段は加熱された空気の流入による温度上昇が抑
制され、熱による損傷を防止することができるととも
に、断熱する構造、材料を必要とせず、簡単な構成とす
ることができる。また、吸着手段を輻射と加熱された空
気の対流を利用して加熱できるので加熱効率が高く、加
熱に必要な電力量を少なくすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、内部に浄化風路を有す
る本体と、前記浄化風路の内部に設けられた空気中の汚
染ガスを吸着する吸着手段と、前記吸着手段の近傍もし
くは接触して配置された前記吸着手段に吸着した汚染ガ
スを脱着および分解する少なくとも一つの加熱手段と、
空気中の汚染ガスを吸着させる吸着モードと吸着した汚
染物質を脱着し分解する脱着分解モードを切り替える切
替手段と、前記切替手段を制御する制御手段とを備え、
前記脱着分解モードの動作時に送風手段を前記浄化風路
よりも空気流の上流側に配置したものである。
【0009】そして、脱着分解モード動作時において加
熱手段で吸着手段を加熱しても送風手段が浄化風路より
も空気流の上流に配置されているので、送風手段は加熱
された空気の流入による温度上昇が抑制され、熱による
損傷を防止することができるとともに、複雑な断熱構造
や高価な材料を必要とせず、簡単な構成とすることがで
きる。
【0010】また、空気中の汚染ガスを吸着させる吸着
モードと吸着した汚染物質を脱着し分解する脱着分解モ
ードを備え、内部に浄化風路を有する本体と、前記浄化
風路の内部に設けられた空気中の汚染ガスを吸着する吸
着手段と、前記吸着手段の下部に配置された前記吸着手
段に吸着した汚染ガスを脱着させる加熱手段と、前記吸
着手段の上部に配置された前記吸着手段から脱着した汚
染ガスを分解する分解手段と、前記浄化風路の下部に設
けられた送風手段とから構成されるものである。
【0011】そして、脱着分解モード動作時において加
熱手段で吸着手段を加熱しても送風手段が浄化風路の下
部に配置されているので、加熱された空気は浄化風路の
上部に向かって流れ、送風手段には外部から吸引された
室温の空気が流入するため、脱着した汚染ガスが送風手
段に流入することがなく、室内への放出を防止すること
ができる。また、吸着手段と分解手段は加熱された空気
の対流と加熱手段からの輻射により短時間で昇温させる
ことができるため、脱着分解の処理時間が短縮されると
ともに、未分解の汚染ガスの室内への放出を防止するこ
とができる。また、加熱に必要な消費電力を少なくする
ことができる。
【0012】また、吸着モード動作時は汚染ガスを含む
空気を浄化風路から送風手段の方向に流す構成としたも
のである。
【0013】そして、汚染ガスを含む空気は浄化風路内
の分解手段、吸着手段の順で通過し送風手段に流入する
ので、煙草の煙などの汚染粒子は分解手段と吸着手段で
除去することができ、送風手段の汚染を防止することが
できる。
【0014】また、吸着モード動作時は汚染ガスを含む
空気を送風手段から浄化風路の方向に流す構成としたも
のである。
【0015】そして、汚染ガスを含む空気は浄化風路よ
り先に送風手段に流入するので、送風手段は煙草の煙な
どの汚染粒子によって汚染され、二次的に汚染ガスを発
生するが、浄化風路に設けている吸着手段に吸着除去さ
れるので室内への汚染ガスの放出を防止することができ
る。
【0016】また、脱着分解モード動作時は送風手段を
停止するものである。そして、加熱手段によって加熱さ
れた空気は自然対流で加熱手段の上部に上昇する流れに
なるので送風手段への加熱空気の流入を防止できるとと
もに、触媒手段を通過する空気の流速を遅くできるので
脱着した汚染ガスと分解手段との接触効率が高くなり、
優れた分解性能を実現することができる。
【0017】また、脱着分解モード動作時は送風手段の
送風量を吸着モード動作時よりも少なくして送風手段を
動作させるものである。
【0018】そして、送風手段をわずかに回転させるこ
とにより、吸着モード動作時の空気の流れが浄化風路か
ら送風手段の方向に流れる構成の場合は、脱着分解時の
加熱された空気の流速を自然対流の流速よりも遅くする
ことができるので、送風手段を停止した場合よりも脱着
した汚染ガスと分解手段との接触効率が高くなり、一層
優れた分解性能を実現することができる。一方、吸着モ
ード動作時の空気の流れが送風手段から浄化風路の方向
に流れる構成の場合は、脱着分解時において加熱手段で
加熱した空気の流速を自然対流の流速よりも速くするこ
とができるので、送風手段を停止した場合よりも吸着手
段と分解手段の昇温速度を速くすることができ、脱着分
解処理の時間を短縮することができる。
【0019】また、分解手段は汚染ガスを分解する触媒
を担持した触媒体と、前記触媒体を加熱する触媒加熱手
段とから構成したもである。
【0020】そして、汚染ガスを分解する触媒体を触媒
加熱手段により加熱することにより、触媒の活性化温度
に短時間で昇温させることができるので、吸着手段より
脱着した汚染ガスの分解を高めることができ、室外への
放出を防止することができる。
【0021】さらに、分解手段は、汚染ガスを分解する
触媒を担持した電気発熱体で構成したものである。
【0022】そして、汚染ガスを分解する触媒体に直接
通電して発熱させることにより、前述の触媒加熱手段よ
りもより速く昇温させることができるので、汚染ガスの
分解をさらに高めることができる。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を用いて説
明する。
【0024】(実施例1)図1は本発明の実施例1の空
気清浄装置の横断面図である。
【0025】図において、11は空気清浄装置本体の内
部に設けられた浄化風路であり、浄化風路11の内部に
は空気中の臭気や建材、壁、家具から発生するアルデヒ
ドなどの揮発性有機化合物などの汚染ガスを吸着する吸
着手段12と、吸着手段12の下部に配置された吸着手
段12を加熱し吸着している汚染ガスを脱着させる加熱
手段13と、吸着手段12の上部に配置された脱着した
汚染ガスを分解する分解手段14が設けられており、浄
化風路11の下部には送風手段15としてクロスフロー
ファンが取り付けられている。図中、実線矢印は室内の
空気中に含まれる汚染ガスを吸着除去する吸着モード動
作時の空気の流れを示し、また点線矢印は吸着手段12
に吸着した汚染ガスを脱着させ分解する脱着分解モード
動作時の空気の流れを示している。この吸着モードと脱
着分解モードの切り替えは、加熱手段13と分解手段1
4と送風手段15が電気的に接続された切替手段16と
切替手段16を制御する制御手段17によって行われ
る。
【0026】吸着手段12はアルミナ・シリカを主成分
とする通風孔を有するハニカム状の構造体に吸着剤がコ
ーティングされたものであり、汚染ガスは吸着剤粒子の
細孔に吸着される。また、分解手段14は通風孔を有す
るエキスパンド金属板を電気発熱体とし、これに汚染ガ
スの酸化分解能力を高めるための酸化触媒を担持して構
成されている。
【0027】次に動作、作用について説明する。 (1)吸着モード 電源(図示せず)を入れると制御手段17の指令により
切替手段16が吸着モードを作動させる。すなわち送風
手段15であるファンが作動し、図中の実線矢印示すよ
うに室内の汚染ガスを含む空気は吸入口18から浄化風
路11に流入し、分解手段14、吸着手段12、加熱手
段13の順に通過する。空気中に含まれる汚染ガスは吸
着手段12の吸着剤に選択的に吸着され、浄化された空
気が送風手段15を通り吹出口19から室内に戻され
る。この吸着モードが動作している間は加熱手段13、
分解手段14は作動せず、空気に含まれる汚染ガスの吸
着による除去のみが行われ、室内が浄化される。
【0028】(2)脱着分解モード 吸着モードで所定の時間運転すると、制御手段17の指
令により、切替手段16が働いて脱着分解モードを作動
させる。先ず送風手段15であるファンを停止し、吸着
手段12の下部に配置している加熱手段13と分解手段
14を発熱させる。吸着手段12は加熱手段13で加熱
された空気の自然対流による上昇気流と加熱手段13か
らの輻射によって加熱され、吸着手段12に吸着してい
る汚染ガスが脱着される。脱着した汚染ガスは図中の点
線矢印で示すように自然対流で上昇し、分解手段14に
導かれ、すでに加熱によって活性化された状態にある分
解手段14の触媒によって無害な炭酸ガスと水蒸気に酸
化分解される。浄化された空気は吸入口18より室内に
排出される。吸着手段12に吸着していた汚染ガスのほ
とんどが脱着、分解されると加熱手段13、分解手段1
4の加熱は制御手段17によって停止され、脱着分解モ
ードが終了する。上記吸着モードと脱着分解モードを繰
り返すことにより、汚染ガスの浄化をメンテナスフリー
で行うことができる。
【0029】脱着分解モード動作時において、加熱手段
13で加熱された空気は自然対流によって浄化風路11
の上部に向かって流れるので、浄化風路11の下部(浄
化風路11よりも空気流の上流)に配置されている送風
手段15は加熱による温度上昇が抑制され、熱による損
傷を防止することができるとともに、複雑な断熱構造や
高価な材料を必要としないので簡単な構成とすることが
できる。
【0030】また、燃焼機器の排ガスや建材、壁、家具
から発生する揮発性有機化合物は沸点が200℃以上の
成分が含まれ、短時間で高沸点成分を脱着させるには吸
着手段12を速く昇温させる必要があるが、吸着手段1
2は加熱された空気と加熱手段13からの輻射による効
率的な加熱が可能であるので短時間で昇温させることが
でき、脱着分解の処理時間を短縮することができる。
【0031】また、加熱手段13、分解手段14は脱着
分解モード時のみ作動させるので電力消費量を少なくす
ることができるとともに、室内温度を上昇させないので
オールシーズンに渡り空気清浄装置として使用すること
ができる。
【0032】また、吸着モード動作時は汚染ガスを含む
空気が浄化風路11内の分解手段14、吸着手段12、
加熱手段13の順で通過した後、送風手段15に流入す
る構成としているので、煙草の煙などの汚染粒子は分解
手段14と吸着手段12で除去することができ、送風手
段の汚染や汚染された送風手段15からの汚染ガスの発
生を防止することができる。
【0033】また、脱着分解モード動作時は送風手段1
5を停止させることにより、加熱手段13で加熱された
空気は浄化風路11の上部に向かって自然対流で上昇す
る流れが起こり、脱着した汚染ガスが送風手段15の方
向に逆流することはなく、室内への脱着した汚染ガスの
放出を防止することができる。また、分解手段14を通
過する空気は自然対流による流速であるので脱着した汚
染ガスと分解手段14の触媒との接触効率が高くなり、
優れた分解性能を実現することができ、未分解の汚染ガ
スの室内への放出を抑制することができる。
【0034】上記脱着分解モード動作中は送風手段15
を停止したが、送風手段15を吸着モード動作時よりも
送風量を少なくして動作させることもできる。この場
合、送風手段15をわずかに回転させることにより、自
然対流で浄化風路11の上部へ上昇する加熱空気を送風
手段15の方向へ戻すように作用するので、加熱空気の
流速を自然対流の流速よりも遅くなり、送風手段を停止
した場合よりも脱着した汚染ガスと分解手段14との接
触効率が高くなり、一層優れた分解性能を実現すること
ができる。送風手段15による吸引流速は自然対流で上
昇する流速よりも遅くすることが望ましい。
【0035】また、分解手段14はエキスパンド金属板
に直接通電して発熱させる構成とすることにより、昇温
速度が速く、エキスパンド金属板に担持された触媒を短
時間で活性化温度に昇温させることができるので、吸着
手段12から脱着した汚染ガスを未分解のまま通過させ
ることなく分解浄化でき、優れた触媒性能を実現するこ
とができる。
【0036】実施例では吸着手段12としてアルミナ・
シリカを主成分とする通風孔を有するハニカム状の構造
体に吸着剤がコーティングされたものを用いたが、この
構成に限定されるものではなく、吸着剤を成形した多孔
体なども適用できる。また、吸着剤としては汚染ガスを
吸着できるものであればすべて適用可能であるが、高沸
点の揮発性有機化合物を脱着する場合は吸着手段12を
200℃以上加熱する必要があることから、耐熱性の高
いゼオライトやシリカゲルが好ましい。
【0037】また、加熱手段13は吸着手段12に吸着
した汚染ガスを脱着させる目的に用いるものであり、電
熱線による電気発熱体、金属もしくはセラミックの面状
の電気発熱体や吸着手段12自身あるいはその近傍に磁
性体材料を配置して誘導加熱する方法も適用可能であ
る。
【0038】また、分解手段14は脱着した汚染ガスを
酸化分解し浄化するものであり、実施例で述べたエキス
ンド金属板の電気発熱体以外にも金網を発熱体としたも
のや加熱手段13も適用可能である。また、分解手段1
4に用いる触媒は汚染ガスの酸化分解能力を高めるため
に用いるものであり、触媒材料としてはCu、Mn、C
o、Fe、Ni、Si、Alの酸化物もしくはPt、Pd、R
h、Au、Agの金属の少なくとも1種が適用されるが、
特に耐熱性と触媒活性に優れたPt、Pd、Rh、Au、A
gの微粒子が好ましい。また、分解手段14が600℃
以上の高温が実現できれば熱による汚染ガスの分解が可
能となるので触媒を用いる必要はない。
【0039】(実施例2)図2は本発明の実施例2の空
気清浄装置の横断面図である。
【0040】実施例1と異なる点は、分解手段14の代
わりにエキスパンド金属板に触媒を担持した触媒体20
と触媒体を間接的に加熱する電熱線ヒータよりなる触媒
加熱手段21を用いたこと、また送風手段15の代わり
に、送風手段15とは逆の方向に回転するように送風手
段22を取り付け、吸着モードでの送風方向を図中実線
矢印で示すように汚染ガスを含む空気を実施例1とは逆
の方向に流れる構成としたところである。
【0041】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。次に、動作、作用について
説明する。
【0042】(1)吸着モード 送風手段22であるファンが作動し、図中の実線矢印示
すように室内の汚染ガスを含む空気は吸入口23から送
風手段22を介して浄化風路11に流入し、加熱手段1
3、吸着手段12、触媒加熱手段21、触媒体20の順
に通過する。空気中に含まれる汚染ガスは吸着手段12
の吸着剤に選択的に吸着され、浄化された空気が吹出口
24から室内に戻される。この吸着モードが動作してい
る間は加熱手段13、触媒加熱手段21は作動せず、空
気に含まれる汚染ガスの吸着による除去のみが行われ、
室内が浄化される。
【0043】(2)脱着分解モード 吸着モードで所定の時間運転すると、脱着分解モードを
作動させる。先ず送風手段22であるファンを停止し、
吸着手段12の下部に配置している加熱手段13と触媒
体20の下部に配置している触媒加熱手段21が発熱を
開始する。吸着手段12は加熱手段13によって吸着手
段12に吸着している汚染ガスが脱着され、脱着した汚
染ガスは図中の点線矢印で示すように自然対流で上昇
し、触媒体20に導かれ、すでに活性化された状態にあ
る触媒体20によって無害な炭酸ガスと水蒸気に酸化分
解される。浄化された空気は吹出口24より室内に排出
される。吸着手段12に吸着していた汚染ガスのほとん
どが脱着、分解されると加熱手段13、触媒加熱手段2
1が停止され、脱着分解モードが終了する。
【0044】吸着モード動作時において、浄化風路11
より先に送風手段22に流入することになるので送風手
段22は空気中に含まれる煙草の煙などの汚染粒子によ
って汚染される。送風手段22から付着した汚染物質か
ら再び汚染ガス(煙草臭など)を発生するが、吸着モー
ド及び脱着分解モードでの空気が送風手段22から浄化
風路11に流れる構成であるため、吸着手段12に吸着
除去されることになり、室内への汚染ガスの放出が防止
される。
【0045】なお、脱着分解モード動作時については実
施例1と同じ構成であるので同様な効果が得られる。
【0046】また、触媒体20はエキスパンド金属板に
汚染ガスを酸化分解する触媒を担持した構成であり、熱
容量が小さくかつ熱伝導に優れているので触媒加熱手段
21による間接加熱でも昇温速度を速くすることができ
る。したがって、エキスパンド金属板に担持された触媒
を短時間で活性化温度に昇温させることができるので、
吸着手段12から脱着した汚染ガスを未分解のまま通過
させることなく分解浄化でき、優れた触媒性能を実現す
ることができる。
【0047】また、上記脱着分解モード動作中は送風手
段22を停止したが、送風手段22を吸着モード動作時
よりも送風量を少なくして動作させることもできる。こ
の場合、送風手段15をわずかに回転させることによ
り、脱着分解時において加熱手段13及び触媒加熱手段
21で加熱した空気の流速が自然対流の流速よりも速く
なり、加熱された空気の熱を吸着手段12と触媒体20
に効率よく伝達されるので、送風手段22を停止した場
合よりも吸着手段12と触媒体20の昇温速度を速くす
ることができ、脱着分解処理の時間を一層短縮すること
ができる。
【0048】実施例では触媒体20としてエキスパンド
金属板に触媒を担持したものを用いたが、これに限定さ
れるものでなく、アルミナ・シリカなどのハニカム状の
セラミックに実施例1で述べた触媒材料を担持したもの
も適用できる。
【0049】また、触媒加熱手段21として電熱線ヒー
タを用いたが、これに限定されるものでなく、金属やセ
ラミックの面状発熱体も適用可能である。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1および請
求項2によれば、汚染ガスの脱着分解モード動作時にお
いて、送風手段を加熱手段、吸着手段、分解手段を配置
した浄化風路よりも加熱された空気流の上流(送風手段
を浄化風路の下部)に配置しているので、送風手段への
加熱された空気の流入による温度上昇が抑制され、熱に
よる送風手段の損傷を防止することができるとともに、
複雑な断熱構造や高価な材料を必要とせず、簡単な構成
とすることができる。また、加熱された空気は浄化風路
の上部に向かって流れ、送風手段には外部から吸引され
た室温の空気が流入するため、脱着した汚染ガスが送風
手段に逆流することがなく、室内への放出を防止するこ
とができる。また、吸着手段と分解手段は加熱された空
気の対流と加熱手段や触媒加熱手段からの輻射により短
時間で昇温させることができるため、脱着分解の処理時
間が短縮され、加熱に必要な電力を少なくすることがで
きる。
【0051】また請求項3によれば、吸着モード動作時
は汚染ガスを含む空気を浄化風路から送風手段の方向に
流す構成としているので、煙草の煙などの汚染粒子は分
解手段と吸着手段で除去することができ、送風手段の汚
染を防止することができる。
【0052】また請求項4によれば、吸着モード動作時
に汚染ガスを含む空気を送風手段から浄化風路の方向に
流す構成とした場合、送風手段が煙草の煙などの汚染粒
子によって汚染され、二次的に汚染ガスを発生するが、
浄化風路に設けている吸着手段に吸着除去されるので室
内への汚染ガスの放出を防止することができる。
【0053】また請求項5によれば、脱着分解モード動
作時に送風手段を停止する構成とした場合は、加熱手段
によって加熱された空気は自然対流で加熱手段の上部に
上昇する流れになるので送風手段への加熱空気の流入を
防止できるとともに、分解手段を通過する空気の流速を
遅くできるので脱着した汚染ガスと分解手段との接触効
率が高くなり、優れた分解性能を実現することができ
る。
【0054】また請求項6によれば、脱着分解モード動
作時に送風手段の送風量を吸着モード動作時よりも少な
くして動作させることにより、吸着モード動作時の空気
の流れが浄化風路から送風手段の方向に流れる構成の場
合は、加熱された空気の流速を自然対流の流速よりも遅
くすることができるので汚染ガスと分解手段との接触効
率が高くなり、一層優れた分解性能を実現することがで
きる。一方吸着モード動作時の空気の流れが送風手段か
ら浄化風路の方向に流れる構成の場合は、加熱された空
気の流速を自然対流の流速よりも速くすることができる
ので、吸着手段と分解手段の昇温速度を速くすることが
でき、脱着分解処理の時間を短縮することができる。
【0055】また請求項7によれば、分解手段である触
媒体を短時間で活性化温度に昇温させることができるの
で吸着手段より脱着した汚染ガスの分解を高めることが
でき、室外への放出を防止することができる。
【0056】また請求項8によれば、分解手段を触媒が
担持された電気発熱体で構成することにより、触媒を直
接発熱させることができるので触媒の活性化温度により
速く昇温させることができ、汚染ガスの分解をさらに高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の空気清浄装置の横断面図
【図2】本発明の実施例2の空気清浄装置の横断面図
【図3】従来の空気清浄装置の横断面図
【符号の説明】
11 浄化風路 12 吸着手段 13 加熱手段 14 分解手段 15 送風手段 16 切替手段 17 制御手段 20 触媒体 21 触媒加熱手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 53/86 B01D 53/36 H ZAB ZABG F24F 7/00 (72)発明者 藤井 宏明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 荻田 邦男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 朝見 直仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 森川 由隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 米山 充 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に浄化風路を有する本体と、前記浄化
    風路の内部に設けられた空気中の汚染ガスを吸着する吸
    着手段と、前記吸着手段の近傍もしくは接触して配置さ
    れた前記吸着手段に吸着した汚染ガスを脱着および分解
    する少なくとも一つの加熱手段と、空気中の汚染ガスを
    吸着させる吸着モードと吸着した汚染ガスを脱着し分解
    する脱着分解モードを切り替える切替手段と、前記切替
    手段を制御する制御手段とを備え、前記脱着分解モード
    動作時に送風手段を前記浄化風路よりも空気流の上流側
    に配置した空気清浄装置。
  2. 【請求項2】空気中の汚染ガスを吸着させる吸着モード
    と吸着した汚染ガスを脱着し分解する脱着分解モードを
    備え、内部に浄化風路を有する本体と、前記浄化風路の
    内部に設けられた空気中の汚染ガスを吸着する吸着手段
    と、前記吸着手段の下部に配置された前記吸着手段に吸
    着した汚染ガスを脱着させる加熱手段と、前記吸着手段
    の上部に配置された前記吸着手段から脱着した汚染ガス
    を分解する分解手段と、前記浄化風路の下部に設けられ
    た送風手段とから構成される空気清浄装置。
  3. 【請求項3】吸着モード動作時は、汚染ガスを含む空気
    を浄化風路から送風手段の方向に流す構成とした請求項
    2記載の空気清浄装置。
  4. 【請求項4】吸着モード動作時は、汚染ガスを含む空気
    を送風手段から浄化風路の方向に流す構成とした請求項
    2記載の空気清浄装置。
  5. 【請求項5】脱着分解モード動作時は、送風手段を停止
    する請求項2記載の空気清浄装置。
  6. 【請求項6】脱着分解モード動作時は、送風手段の送風
    量を吸着モード動作時よりも小さくして送風手段を動作
    させる請求項2記載の空気清浄装置。
  7. 【請求項7】分解手段は、汚染ガスを分解する触媒を担
    持した触媒体と、前記触媒体を加熱する触媒加熱手段と
    から構成される請求項1または2記載の空気清浄装置。
  8. 【請求項8】分解手段は、汚染ガスを分解する触媒を担
    持した電気発熱体で構成される請求項1または2記載の
    空気清浄装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009101333A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 O-Den Co Ltd 排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置、該加熱装置を備えた排ガス処理装置及び排ガス処理方法
JP2013072586A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Sharp Corp 空気清浄機
CN105240642A (zh) * 2015-10-17 2016-01-13 李德生 对流除味抽排管道装备

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