JP2002066252A - 油煙処理装置 - Google Patents

油煙処理装置

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JP2002066252A
JP2002066252A JP2000265123A JP2000265123A JP2002066252A JP 2002066252 A JP2002066252 A JP 2002066252A JP 2000265123 A JP2000265123 A JP 2000265123A JP 2000265123 A JP2000265123 A JP 2000265123A JP 2002066252 A JP2002066252 A JP 2002066252A
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JP
Japan
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adsorption filter
smoke
oil
filter
desorption
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JP2000265123A
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English (en)
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Teiichi Usami
禎一 宇佐見
Kanji Mogi
完治 茂木
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
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    • F24F2203/12Dehumidifying or humidifying belt type

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で且つメンテナンスフリーの油煙処理装
置を提供する。 【解決手段】 所定速度で移動する吸着フィルター1を
油煙排出経路中に配置するとともに、吸着フィルター1
の移動方向の一部領域に近接して脱着分解手段3を配置
し、油煙の含有成分を吸着フィルター1に吸着させると
ともに、吸着成分を脱着分解手段3で脱着及び分解させ
る。かかる構成とすることで、吸着フィルター1が比較
的安価であることから油煙による周辺環境汚染をより安
価に実現できる、吸着成分を脱着分解手段3で分解する
ことから脱着成分による再汚染がなく環境保護が確実と
なる、吸着フィルター1の移動によって順次油煙の含有
成分の吸着除去が行われるとともに脱着分解手段3によ
って吸着フィルター1の吸着能力が回復されることで油
煙処理がメンテナンスフリーで継続的に行われ装置のラ
ンニングコストが低く抑えられる、等の効果が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、例えば調理場か
ら発生する油分とか臭気を含んだ煙、即ち、油煙を処理
するための油煙処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、焼肉店、お好み焼き店等の飲食
店舗においては、調理に伴って油煙が発生する。この油
煙には、その含有成分としてミスト状の油分は無論のこ
と、種々の臭気も含まれており、従って、この油煙が店
内に拡散されると店内環境が悪化し営業上好ましくない
結果を招来することになり、また油煙が周辺環境にその
まま排出された場合には周辺環境の悪化を招来すること
なる。特に、近年は、環境保護意識の高まりから、油煙
の排出に対する周辺住民からの苦情が多くなる傾向にあ
り、その対策が急務とされる。
【0003】かかる油煙対策として、従来は、例えばバ
ッファー式のフィルターによって油煙中の油分を付着除
去して排出する手法とか、店内から建屋高所(例えば、
建屋の屋上)までダクトを設置し、油煙を含む排気を建
屋高所において排出することで周辺住民への影響を回避
する手法等がとられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、バッファー
式フィルターによる油煙処理では、油煙中の油分の除去
は可能であるものの、臭気成分の除去はできないので、
十分な対策とは言えない。また、ダクトの高所配置には
多大の費用を必要とすることから、コスト面において採
用しづらいのみならず、例え高所排出であっても油煙は
その含有成分を保持したまま排出されるので、周辺環境
の保護という点において十分とは言えない。
【0005】さらに、ユーザー側の要求としては、ラン
ニングコストという面から、メンテナンスフリーでの油
煙処理を希望するが、かかる要求に応える装置は未だ提
案されていない。
【0006】そこで本願発明は、油分のみならず臭気を
も除去し得るようにした安価で且つメンテナンスフリー
の油煙処理装置を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0008】本願の第1の発明では、板状形態を有し且
つ所定速度で移動される吸着フィルター1を油煙の排出
経路中に配置するとともに、上記吸着フィルター1の移
動方向における一部領域に近接して脱着分解手段3を配
置し、油煙の含有成分を上記吸着フィルター1に吸着さ
せるとともに、吸着成分を上記脱着分解手段3で脱着及
び分解させるように構成したことを特徴としている。
【0009】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる油煙処理装置において、上記脱着分解手段3を、
吸着成分を分解する分解触媒5と、上記吸着フィルター
1と上記分解触媒5を加熱するヒーター6とで構成した
ことを特徴としている。
【0010】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかる油煙処理装置において、上記吸着フィルター1
を、円板状形態を有し且つその中心軸回りに回転する構
成としたことを特徴としている。
【0011】本願の第4の発明では、上記第1の発明に
かかる油煙処理装置において、上記吸着フィルター1
を、無端帯状形態を有し且つ複数のローラ9A,9B間
に掛け回されて走行する構成としたことを特徴としてい
る。
【0012】本願の第5の発明では、上記第1,第2,
第3又は第4の発明にかかる油煙処理装置において、複
数の油煙粒子をイオン化しイオン結合させて粗大化する
粒子粗大化手段17を備えたことを特徴としている。
【0013】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0014】 本願の第1の発明にかかる油煙処理装
置では、板状形態を有し且つ所定速度で移動される吸着
フィルター1を油煙の排出経路中に配置するとともに、
上記吸着フィルター1の移動方向における一部領域に近
接して脱着分解手段3を配置し、油煙の含有成分を上記
吸着フィルター1に吸着させるとともに、吸着成分を上
記脱着分解手段3で脱着及び分解させるように構成して
いる。
【0015】従って、この発明の油煙処理装置によれ
ば、(ア) 比較的安価な吸着フィルター1を油煙の排
出経路中に配置することで該吸着フィルター1により油
煙の含有成分が吸着除去され排出空気の浄化が行われる
ので、排出空気による周辺環境の汚染をより安価に実現
できる、(ロ) 上記吸着フィルター1に吸着された吸
着成分を上記脱着分解手段3により該吸着フィルター1
から脱着させ且つ分解してこれを無害無臭化等するもの
であることから、脱着成分による再汚染の心配がなく環
境保護がより一層確実ならしめられる、(ハ) 上記吸
着フィルター1が移動しながら順次油煙の含有成分の吸
着除去を行うとともに、上記脱着分解手段3においては
該吸着フィルター1に吸着された成分が脱着されその吸
着能力が順次回復されるものであることから、油煙の含
有成分の吸着除去がメンテナンスフリーで継続的に行わ
れ、装置のランニングコストが低く抑えられる、等の効
果が得られる。
【0016】 本願の第2の発明にかかる油煙処理装
置によれば、上記第1の発明にかかる油煙処理装置にお
いて、上記脱着分解手段3を、吸着成分を分解する分解
触媒5と、上記吸着フィルター1と上記分解触媒5を加
熱するヒーター6とで構成しているので、該ヒーター6
及び分解触媒5が比較的安価であり且つ上記吸着フィル
ター1へ組み付けが容易であることから、該脱着分解手
段3の構造の簡略化、低コスト化が図れ、延いてはより
安価に油煙処理装置を提供し得るものである。
【0017】 本願の第3の発明にかかる油煙処理装
置によれば、上記第1の発明にかかる油煙処理装置にお
いて、上記吸着フィルター1を、円板状形態を有し且つ
その中心軸回りに回転する構成としているので、該吸着
フィルター1の厚さ方向における設置スペース(即ち、
油煙排出方向における設置スペース)が小さくてよく、
それだけ、排煙装置への油煙処理装置の組込が容易とな
り、特に既存の排煙装置への油煙処理装置の適用性が向
上する。
【0018】 本願の第4の発明にかかる油煙処理装
置によれば、上記第1の発明にかかる油煙処理装置にお
いて、上記吸着フィルター1を、無端帯状形態を有し且
つ複数のローラ9A,9B間に掛け回されて走行する構
成としているので、該吸着フィルター1の平面方向にお
ける設置スペース(即ち、油煙排出方向に直交する面方
向の設置スペース)が小さくてよく、それだけ、排煙装
置への油煙処理装置の組込が容易となり、特に既存の排
煙装置への油煙処理装置の適用性が向上する。
【0019】 本願の第5の発明にかかる油煙処理装
置によれば、上記第1,第2,第3又は第4の発明にか
かる油煙処理装置において、複数の油煙粒子をイオン化
しイオン結合させて粗大化する粒子粗大化手段17を備
えているので、該粒子が粗大化された分だけ上記吸着フ
ィルター1における粒子の吸着による捕捉性が良好とな
り、油煙を含んだ排出空気に対する浄化性能がより一層
向上するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。
【0021】第1の実施形態 図1及び図2には、本願発明の第1の実施形態にかかる
油煙処理装置Z1を、天井側から垂下したダクト12の
下端に設けられたフード11の内部に装着した状態(図
4を参照)を一例として示しており、該油煙処理装置Z
1は、次述の吸着フィルター1と脱着分解手段3とを備
えて構成される。
【0022】上記吸着フィルター1は、所定厚さで且つ
上記ダクト12の内側に収容可能な外径寸法をもつ円板
形態を有するものであり、支持材フレーム2と複数枚の
フィルターピース1A〜1Hとで構成される。即ち、上
記支持材フレーム2は、ボス22の周囲に放射状に複数
本の金属製帯板でなる支持骨21,21,・・を取り付
け構成され、該各支持骨21,21,・・相互間にはそ
れぞれ扇形スペースが確保されている。また、上記フィ
ルターピース1A〜1Hは、それぞれ吸着剤としてゼオ
ライトを担持させたアルミナ繊維の編成体で扇形形態に
成形されている。そして、このフィルターピース1A〜
1Hを上記支持材フレーム2の各支持骨21,21,・
・間の扇形スペースに配置し且つこれを固定すること
で、全体として円板状形態をもつ上記吸着フィルター1
が構成されるものである。
【0023】このように構成された上記吸着フィルター
1は、上記フード11内の軸心位置にその回転軸7を下
方に向けて固定配置されたモータ7の該回転軸7aに、
上記支持材フレーム2のボス22を嵌挿固定すること
で、該フード11の上下方向中段位置に配置され且つ該
モータ7によって所定速度で回転駆動される。
【0024】上記脱着分解手段3は、上記フード11の
内部の一側に固定配置されたケーシング4内に上下一対
の分解触媒5,5とヒーター6,6とをそれぞれ収容し
て構成される。即ち、上記ケーシング4は、略扇形の平
面形状と所定の高さ寸法とをもつ容器体であって、その
高さ方向の中段位置には、その側壁4c,4cを円弧状
の外周壁4d側に向けて切り込むスリット44が設けら
れるとともに、扇形の天壁4aと底壁4bにはそれぞれ
開口43,43が設けられている。そして、このケーシ
ング4は、その内部に上記スリット44を通して上記吸
着フィルター1の一側部を進入せしめた状態で上記フー
ド11の内部の一側に配置され、且つその外周壁4d側
を上記フード11側に支持させることで該フード11側
に固定されている。
【0025】また、上記ケーシング4は、上記フード1
1側への配置状態においては、上記吸着フィルター1の
進入によってその内部空間が、該吸着フィルター1の上
側に位置する第1室41と下側に位置する第2室42と
に区画されている。そして、これら上下二室41,42
のそれぞれには、ヒーター6と扇形厚板状の外観形態を
もつ分解触媒5とが、該ヒーター6を上記吸着フィルタ
ー1の表面寄りに位置させた状態で収容されている。
尚、上記分解触媒5は、その活性化において、油分とか
臭気成分を酸化分解してこれを無害化、無臭化する機能
をもつものであって、この実施形態においてはこれをそ
の厚さ方向に多数の通孔をもつハニカム構造としてい
る。
【0026】図2において、符号10は、多数の傾斜ブ
レードを備えたプレフィルターである。また、符号18
は、油煙検知を行うセンサであって、該センサ18によ
り油煙が検知されたとき、該センサ18からの出力信号
に基づいて、上記モータ7が運転され上記吸着フィルタ
ー1が回転駆動されるとともに、上記ヒーター6,6が
通電されるようになっている。さらに、上記フード11
の上方に接続された上記ダクト12の端部側には、図4
に示すように排気ファン13が設けられており、該排気
ファン13の吸引力によって室内空気がフード11側に
吸引されるようになっているが、この排気ファン13は
上記センサ18とは連動せず、室内居住者によって選択
的に0N−OFF操作がなされる。
【0027】続いて、上記油煙処理装置Z1の作動等に
ついて説明する。
【0028】例えば、上記油煙処理装置Z1が備えられ
た店舗での営業時間内では、上記排気ファン13は常時
ON設定される。従って、この排気ファン13のON設
定によって、室内空気は上記フード11から吸入され、
上記ダクト12を介して屋外へ排出されるとともに、こ
の状態は上記センサ18によって油煙発生が検知されな
い限り継続される。尚、この状態では、室内空気は回転
停止状態にある上記吸着フィルター1をそのまま素通り
することになる。
【0029】一方、例えば調理が開始されたことによっ
て油煙が発生しこれが室内空気と混合して被処理空気A
1として上記フード11側に吸入されると、この油煙発
生が上記センサ18によって検知され、これを受けて上
記モータ7が起動し上記吸着フィルター1が所定速度で
回転されるとともに、上記各ヒーター6,6に通電され
る。この状態においては、上記フード11側に吸入され
る被処理空気A1は、先ず上記プレフィルター10を通
過することで油煙の含有成分のうち、大粒子成分の捕集
除去作用がなされるので、上記吸着フィルター1側には
上記プレフィルター10で捕集されずに残った大粒子成
分及び該プレフィルター10での捕集対象とならなかっ
た小粒子成分を含んだ被処理空気A1が導入されること
になる。そして、この吸着フィルター1部分において
は、被処理空気A1が該吸着フィルター1を通過する
際、該被処理空気A1に残存している油煙の含有成分の
油分とか臭気成分が該吸着フィルター1に担持された吸
着剤に順次吸着される。従って、上記吸着フィルター1
通過後の被処理空気A1は油分あるいは臭気成分が可及
的に除去された清浄な排気A3とされ、上記ダクト12
を通して屋外へ排出される。
【0030】一方、上記吸着フィルター1は所定速度で
回転しており、これが上記脱着分解手段3に対応してい
る期間を除き、油煙の含有成分の吸着除去作用が継続的
に行われ、該吸着フィルター1の各部位における吸着量
が次第に増加し、これに伴って吸着性能が低下すること
になる。この場合、上記吸着フィルター1の回転に伴っ
て、該吸着フィルター1の吸着量が増加した部位が順次
上記脱着分解手段3側に移動して来ると、該脱着分解手
段3においては該吸着フィルター1が上記ヒーター6,
6によってその上下両面から加熱され、該吸着フィルタ
ー1に吸着されていた含有成分は順次脱着されてその周
囲に浮遊する。この浮遊する脱着成分は、上記各分解触
媒5,5も上記ヒーター6,6の熱によって昇温され活
性化されているので、該各分解触媒5,5によって順次
分解され、無害化あるいは無臭化される。そして、この
無害化あるいは無臭化された脱着成分を含む再生空気A
2は、上記各室41,42の内圧が加熱膨張によって昇
圧していることと、上記排気ファン13の吸引力が作用
していることとの相乗作用によって、順次上記各開口4
3,43を通ってフード11内に流出し、上記吸着フィ
ルター1を通過した清浄な被処理空気A1と混合し、排
気A3として上記ダクト12を通って屋外へ排出され
る。
【0031】このような上記吸着フィルター1による油
煙の含有成分の吸着作用と、上記脱着分解手段3におけ
る吸着成分の脱着及び分解作用とが継続的に行われるこ
とで、室内に油煙が発生しているにもかかわらず、油煙
の室内への拡散が防止されるとともに、排気とともに油
煙が屋外へ排出されて周辺環境を悪化させるということ
が可及的に防止されるものである。しかも、かかる油煙
処理が安価な構成の吸着フィルター1と脱着分解手段3
とによって実現されることから油煙処理装置Z 1の低コ
スト化が促進されることになる。また、上記吸着フィル
ター1の回転に伴って上記脱着分解手段3において該吸
着フィルター1の吸着能力の再生が図られることから、
装置のメンテナンスフリー化が実現され、それだけ油煙
処理装置Z1のランニングコストの低下が期待できるも
のである。
【0032】尚、上記実施形態においては、上記プレフ
ィルター10において大粒子成分の捕集除去が行われた
後の被処理空気A1をそのまま上記吸着フィルター1側
に導入するようにしているので、該吸着フィルター1で
の吸着対象となる油煙の含有成分は小粒子成分が多いも
のとなる。しかし、上記吸着フィルター1での吸着作用
は、粒子径が大きいほど高効率で行われるものであるた
め、吸着除去能力の向上を図るには粒子径を大きくする
こと、即ち、粒子の粗大化が有効である。かかる観点か
ら、他の実施形態においては、例えば図2に鎖線図示す
るように上記フード11の側壁部分に粒子粗大化手段1
7を配置し、複数の油煙粒子をイオン化しイオン結合に
よって粗大化することが考えられる。ここで、上記粒子
粗大化手段17としては、例えば火花放電あるいは超音
波照射によって空気をイオン化し、このイオン化空気を
上記吸着フィルター1の上流側空間に供給し、複数の油
煙粒子をイオン化してイオン結合させるものが好適であ
る。
【0033】第2の実施形態 図3には、本願発明の第2の実施形態にかかる油煙処理
装置Z2を示している。この油煙処理装置Z2は、機能的
には上記第1の実施形態にかかる油煙処理装置Z1と同
様であるが、吸着フィルター1の構造及びその移動形態
において大きく異なるものである。即ち、この実施形態
の油煙処理装置Z2は、次述の吸着フィルター1と脱着
分解手段3とを備えて構成される。
【0034】上記吸着フィルター1は、所定厚さ及び所
定幅をもつ無端帯状形態を有するものであり、支持枠体
8の左右両端部に平行配置された一対のローラ9A,9
B間に掛け回され、該一対のローラ9A,9Bのうち、
駆動側のローラ9Aをモータ7によって所定速度で回転
させることで所定速度で走行されるようになっている。
尚、上記吸着フィルター1は、それぞれ吸着剤としてゼ
オライトを担持させたアルミナ繊維の編成体で構成され
ている。
【0035】上記脱着分解手段3は、上記支持枠体8の
上面側の一端寄り位置に固定された矩形箱状体であっ
て、その上下方向中段位置には、上記吸着フィルター1
の通過を許容するスリット44が、上記吸着フィルター
1の走行方向に位置する一対の側壁4c,4cに跨がっ
て形成されるとともに、その天壁4aと底壁4bにはそ
れぞれ開口43,43が設けられている。さらに、この
ケーシング4は、その内部に上記スリット44を通して
上記吸着フィルター1が進入するすることで、その内部
空間が、該吸着フィルター1の上側に位置する第1室4
1と下側に位置する第2室42とに区画されている。そ
して、これら上下二室41,42のそれぞれには、ヒー
ター6と分解触媒5とが、該ヒーター6を上記吸着フィ
ルター1の表面寄りに位置させた状態で収容されてい
る。尚、上記分解触媒5は、その活性化において、油分
とか臭気成分を酸化分解してこれを無害化、無臭化する
機能をもつものであって、この実施形態においてはこれ
をその厚さ方向に多数の通孔をもつハニカム構造として
いる。
【0036】このように構成された上記油煙処理装置Z
2は、上記支持枠体8を上記フード11の内部の上下方
向中段位置に固定することで該フード11内に配置され
ている。
【0037】尚、図3において、符号10は、多数の傾
斜ブレードを備えたプレフィルターである。また、符号
18は、油煙検知を行うセンサであって、該センサ18
により油煙が検知されたとき、該センサ18からの出力
信号に基づいて、上記モータ7が運転され上記吸着フィ
ルター1が走行駆動されるとともに、上記ヒーター6,
6が通電されるようになっている。また、上記フード1
1の上方に接続された上記ダクト12の端部側には、図
4に示すように排気ファン13が設けられており、該排
気ファン13の吸引力によって室内空気がフード11側
に吸引されるようになっているが、この排気ファン13
は上記センサ18とは連動せず、室内居住者によって選
択的に0N−OFF操作がなされる。
【0038】続いて、上記油煙処理装置Z2の作動等に
ついて説明する。
【0039】例えば、上記油煙処理装置Z2が備えられ
た店舗での営業時間内では、上記排気ファン13は常時
ON設定される。従って、この排気ファン13のON設
定によって、室内空気は上記フード11から吸入され、
上記ダクト12を介して屋外へ排出されるとともに、こ
の状態は上記センサ18によって油煙発生が検知されな
い限り継続される。尚、この状態では、室内空気は走行
停止状態にある上記吸着フィルター1をそのまま素通り
することになる。
【0040】一方、例えば調理が開始されたことによっ
て油煙が発生しこれが室内空気と混合して被処理空気A
1として上記フード11側に吸入されると、この油煙発
生が上記センサ18によって検知され、これを受けて上
記モータ7が起動し上記吸着フィルター1が所定速度で
走行するとともに、上記各ヒーター6,6に通電され
る。この状態においては、上記フード11側に吸入され
る被処理空気A1は、先ず上記プレフィルター10を通
過することで油煙の含有成分のうち、大粒子成分の捕集
除去作用がなされるので、上記吸着フィルター1側には
上記プレフィルター10で捕集されずに残った大粒子成
分及び該プレフィルター10での捕集対象とならなかっ
た小粒子成分を含んだ被処理空気A1が導入されること
になる。そして、この吸着フィルター1部分において
は、被処理空気A1が該吸着フィルター1を通過する
際、該被処理空気A1に残存している油煙の含有成分の
油分とか臭気成分が該吸着フィルター1に担持された吸
着剤に順次吸着される。従って、上記吸着フィルター1
通過後の被処理空気A1は油分あるいは臭気成分が可及
的に除去された清浄な排気A3とされ、上記ダクト12
を通して屋外へ排出される。
【0041】一方、上記吸着フィルター1は所定速度で
走行しており、これが上記脱着分解手段3に対応してい
る期間を除き、油煙の含有成分の吸着除去作用が継続的
に行われ、該吸着フィルター1の各部位における吸着量
が次第に増加し、これに伴って吸着性能が低下すること
になる。この場合、上記吸着フィルター1の走行に伴っ
て、該吸着フィルター1の吸着量が増加した部位が順次
上記脱着分解手段3側に移動して来ると、該脱着分解手
段3においては上記吸着フィルター1が上記ヒーター
6,6によってその上下両面から加熱され、該吸着フィ
ルター1に吸着されていた含有成分は順次吸着フィルタ
ー1から脱着し周囲へ浮遊することになる。この浮遊す
る脱着成分は、上記各分解触媒5,5も上記ヒーター
6,6の熱によって昇温され活性化されているので、該
各分解触媒5,5によって順次分解され、無害化あるい
は無臭化される。そして、この無害化あるいは無臭化さ
れた脱着成分を含む再生空気A2は、上記各室41,4
2の内圧が加熱膨張によって昇圧していることと、上記
排気ファン13の吸引力が作用していることとの掃除用
作用によって、順次上記各開口43,43を通ってフー
ド11内に流出し、上記吸着フィルター1を通過した清
浄な被処理空気A1と混合し、排気A3として上記ダクト
12を通って屋外へ排出される。
【0042】このような上記吸着フィルター1による油
煙の含有成分の吸着作用と、上記脱着分解手段3におけ
る吸着成分の脱着及び分解作用とが継続的に行われるこ
とで、室内に油煙が発生しているにもかかわらず、油煙
の室内への拡散が防止されるとともに、排気とともに油
煙が屋外へ排出されて周辺環境を悪化させるということ
が可及的に防止されるものである。しかも、かかる油煙
処理が安価な構成の吸着フィルター1と脱着分解手段3
とによって実現されることから油煙処理装置Z 1の低コ
スト化が促進されることになる。また、上記吸着フィル
ター1の回転に伴って上記脱着分解手段3において該吸
着フィルター1の吸着能力の再生が図られることから、
装置のメンテナンスフリー化が実現され、それだけ油煙
処理装置Z2のランニングコストの低下が期待できるも
のである。
【0043】油煙処理装置の設置例 図4には、油煙処理装置Z(油煙処理装置Z1あるいは
油煙処理装置Z2)を、室内の調理台15の上方位置に
開口するフード11内に配置した例を示している。この
フード11の上端側には、ダクト12が接続され、該ダ
クト12は天井14の上方の天井裏空間を通って建屋壁
16の外側に開口している。そして、このダクト12の
屋外側の開口近傍に排気ファン13が設けられている。
従って、この設置例のものにおいては、上記調理台15
側において発生した油煙が上記フード11への導入時点
で油煙処理装置Zによって吸着除去されるので、上記ダ
クト12側には油煙はほとんど導入されず、従って該ダ
クト12の内部が油煙により汚染されないという利点が
ある。
【0044】図5には、油煙処理装置Zを天井裏空間に
配置された上記ダクト12の通路途中に配置した例を示
している。
【0045】図6には、油煙処理装置Zを、建屋壁16
の外側に配置された上記排気ファン13の下流側に配置
した例を示している。この設置例では、上記油煙処理装
置Zの設置工事あるいはメンテナンスを屋外から容易に
行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる油煙処理装
置の横断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本願発明の第2の実施形態にかかる油煙処理装
置の横断面図である。
【図4】本願発明の油煙処理装置の第1の設置状態図で
ある。
【図5】本願発明の油煙処理装置の第2の設置状態図で
ある。
【図6】本願発明の油煙処理装置の第3の設置状態図で
ある。
【符号の説明】
1は吸着フィルター、1A〜1Hはフィルターピース、
2は支持材フレーム、3は分解手段、4はケーシング、
5は分解触媒、6はヒーター、7はモータ、8は支持枠
体、9A及び9Bはローラ、10はプレフィルター、1
1はフード、12はダクト、13は排気ファン、14は
天井、15は調理台、16は建屋壁、17は粒子粗大化
手段、18はセンサ、21は支持骨、22はボス、41
は第1室、42は第2室、43は開口、44はスリッ
ト、Z1及びZ2は油煙処理装置である。
フロントページの続き Fターム(参考) 3L058 BE01 BG05 4D002 AA40 AC10 BA04 BA05 BA12 BA14 BA16 CA05 DA08 DA11 DA45 EA08 GA02 GA03 GB02 HA01 4D012 CA09 CA20 CC01 CC03 CD05 CD10 CE01 CE02 CF05 CF10 CG02 CG03 CH05 4D048 AA21 AA22 AB01 AB03 BB02 CC38 CC53 CD01 DA01 DA02 DA08 DA20 4D058 JA19 JA23 JA32 JB02 JB24 JB41 KA01 KA21 KA25 KB02 KC04 KD01 MA42 MA44 NA02 NA07 NA08 QA01 QA11 SA15 TA02 TA06 TA07 TA10 UA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状形態を有し且つ所定速度で移動され
    る吸着フィルター(1)を油煙の排出経路中に配置する
    とともに、 上記吸着フィルター(1)の移動方向における一部領域
    に近接して脱着分解手段(3)を配置し、 油煙の含有成分を上記吸着フィルター(1)に吸着させ
    るとともに、吸着成分を上記脱着分解手段(3)で脱着
    及び分解させるように構成したことを特徴とする油煙処
    理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記脱着分解手段(3)が、吸着成分を分解する分解触
    媒(5)と、上記吸着フィルター(1)と上記分解触媒
    (5)を加熱するヒーター(6)とで構成されているこ
    とを特徴とする油煙処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記吸着フィルター(1)が、円板状形態を有し且つそ
    の中心軸回りに回転する構成であることを特徴とする油
    煙処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記吸着フィルター(1)が、無端帯状形態を有し且つ
    複数のローラ(9A),(9B)間に掛け回されて走行
    する構成であることを特徴とする油煙処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4において、 複数の油煙粒子をイオン化しイオン結合させて粗大化す
    る粒子粗大化手段(17)を備えたことを特徴とする油
    煙処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018123512A1 (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 富士工業株式会社 レンジフード
JP2018167147A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 株式会社富士通ゼネラル 吸着ユニット及び空気清浄機
JP2020016412A (ja) * 2018-07-26 2020-01-30 富士工業株式会社 レンジフード
CN117123024A (zh) * 2023-08-31 2023-11-28 广州广钢气体能源股份有限公司 一种氦气净化设备及净化方法

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