JP2001032900A - トロイダル形無段変速装置 - Google Patents

トロイダル形無段変速装置

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JP2001032900A
JP2001032900A JP11209849A JP20984999A JP2001032900A JP 2001032900 A JP2001032900 A JP 2001032900A JP 11209849 A JP11209849 A JP 11209849A JP 20984999 A JP20984999 A JP 20984999A JP 2001032900 A JP2001032900 A JP 2001032900A
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Hiromichi Takemura
浩道 武村
Yasuo Murakami
保夫 村上
Nobuo Goto
伸夫 後藤
Takashi Imanishi
尚 今西
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NSK Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H15/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
    • F16H15/04Gearings providing a continuous range of gear ratios
    • F16H15/06Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
    • F16H15/32Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
    • F16H15/36Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
    • F16H15/38Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐久性が高く、長寿命のトロイダル形無段変速
装置を提供する。 【解決手段】トロイダル形無段変速装置におけるパワー
ローラ軸受の内輪、外輪、入力ディスク及び出力ディス
クのうちの少なくとも一つが、合金組成成分が重量比
で、C=0.15〜0.5%、Si=0.1〜1.5
%、Mn=0.1〜1.5%、Cr=0.5〜3.0%
であり、かつMo=0.1〜3.0%、V=0.1〜
3.0%のうちの少なくとも一種を選択的に含有させ、
O≦9ppmとした鋼素材で、かつ浸炭窒化、焼入れ、
焼戻し処理後の表面C、N%が重量比で表面C=0.8
〜1.2%、表面N=0.05〜0.20%の規定値を
満足し、その表面硬さがHv720以上を満足し、レー
ス表面またはレース表面から最大せん断応力発生深さの
位置に平均粒径50〜500nmのMo・V系炭化物・
炭窒化物を分散析出させた鋼素材からなることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車な
どの車両用の変速装置として用いられるトロイダル形無
段変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車などの車両用の変速装
置としては、複数の歯車を有しこれらの歯車間の噛み合
せを変更して、入力軸から出力軸へトルクを伝えるもの
が主流であった。しかしながら、この従来の歯車式有段
変速装置は、変速時に段階的、断続的にトルクが変化す
るため、動力伝達に損失が生じたり、変速時に振動が生
じたりするなどの欠点を抱えていた。
【0003】そこで、近年、変速時における段階的、断
続的なトルクの変化が生じることのない無段変速装置が
実用化されている。この無段変速装置は、変速時などに
振動が生じることがなく、かつ前記歯車式有段変速装置
より動力伝達時の損失が少いという優れた点があるとと
もに、車両に用いられた際の燃費にも優れている。この
ため、一部の乗用車などには、前述した無段変速装置の
一例としてのベルト式無段変速装置などが実用化されて
いる。
【0004】また、無段変速装置として、入力軸と連動
して回転する入力ディスクと、出力軸と連動して回転す
る出力ディスクと、これら入・出力ディスクに転接する
パワーローラ軸受とを備えるトロイダル形無段変速装置
が提案されている。
【0005】このトロイダル形無段変速装置は、前記ベ
ルト式無段変速装置と比較して、高いトルクを伝達する
ことが可能であるため、特に中・大型車両用の無段変速
装置として有効であるとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このト
ロイダル形無段変速装置は、より高いトルクの伝達が必
要とされているため、その入・出力ディスクやパワーロ
ーラ軸受が、一般的な歯車及び軸受などの通常の繰り返
し応力が加わる機械部品と比較して、非常に大きな繰り
返し曲げ応力や繰り返しせん断応力を受ける。
【0007】一般の軸受の場合には玉数が10ケ前後
で、これらが均等に荷重を受けており、軸受の内径部、
外径部の肩部が軸、ハウジングで支持される構造となっ
ているため、曲げ応力は極めて小さい。
【0008】これに対し、トロイダル形無段変速装置の
場合には、ディスクとパワーローラとの接触点が2ヶ所
のため2〜3点押しとなり、またディスクを支持してい
る部位が内径部とその内径部近傍端面での支持となるた
め、特に接触点がディスク外径寄りになったときには、
一般の軸受と比較して曲げ応力値が極めて高くなる。
【0009】図4には、トロイダル形無段変速装置のデ
ィスク50及びパワーローラ軸受51ならびに一般の転
がり軸受52を示してあり、ハッチングで囲んだ部分が
応力を受ける部分である。
【0010】トロイダル形無段変速装置のうちのある仕
様のディスクについてのFEM解析では、370N・m
の入力で引張り応力は70〜80kgf/mmとなる
部位が発生する。したがって、この部位での残留圧縮応
力、硬度、面粗の大小によって許容応力は大きく異な
る。
【0011】通常、一般軸受の接触面圧はPmax=2
〜3Gpaで使用するのに対し、トロイダル形無段変速
装置の場合には、トラクション部の接触面圧は通常2.
5〜3.5Gpaで使用し,特に最大減速時において入
力ディスクの接触面圧はある仕様のものでは3.9GP
aにもなる。
【0012】ディスク外径がほぼ同一の外径である単列
玉軸受、例えば6315(外径160mm)において接
触面圧が限界に近いPmax=3.9Gpaの荷重とな
ったときには、計算すると接触楕円の長径は6.86m
m、短径は0.89mmとなる。
【0013】これに対し、トロイダル形無段変速装置の
トラクション部においては、ある仕様の場合、減速比
2.0、入力トルク370N・m、入カディスク側の接
触面圧Pmax=3.9Gpaのときの接触楕円の長径
は5.15mm、短径は1.33mmになる。また、同
一条件での出力ディスク側の接触面圧Pmax=2.9
3Gpaのときの長径は4.77mm、短径は1.91
mmになる。
【0014】したがって、トロイダル形無段変速装置の
場合には、接触楕円の短径が一般軸受と比較して大きく
なり、このため最大せん断応力の部位の疲れ破損が生じ
ないように、深い表面硬化層(Z)が必要となる。
【0015】トロイダル形無段変速装置はトラクション
オイルのせん断応力で動力を伝達するため、その接触部
における発熱は大きい。接触点温度は200℃を超える
ものと予想されており、油膜厚さは計算上コンマ数ミク
ロンである。
【0016】トロイダル形無段変速装置は構造上、必ず
スピンが存在するために熱か発生する。アンギュラ軸
受、スラスト玉軸受でもスピンが発生し発熱するが、一
般軸受とトロイダル形無段変速装置とが最も大きく異な
る点は、たった約5mm×1.5mmの小さな接触楕円
で楕円一個当たり50kw前後の動力を伝達することで
ある。したがって接触部における耐力は一般軸受と比較
して強固なものでなければならない。
【0017】このように、トロイダル形無段変速装置に
おいては非常に高いトルクの伝達が必要となっているか
ら、その構成要素である入・出力ディスクやパワーロー
ラ軸受の内輪や外輪は、従来の一般的な機械部品に比較
してより一層耐久性の高い材料を用いて製造すべきであ
る。したがって、この発明の目的とするところは、この
ような要求を満たすことができるトロイダル形無段変速
装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、入力軸に連動する入力ディスクと、出力軸に連動す
る出力ディスクと、内輪、外輪及び複数の転動体を含
み、かつ前記入力ディスク及び出力ディスクに前記内輪
が係合して前記入力軸の動力を前記出力軸に伝達するパ
ワーローラ軸受とを備えるトロイダル形無段変速装置に
おいて、前記パワーローラ軸受の内輪、外輪、前記入力
ディスク及び出力ディスクのうちの少なくとも一つが、
合金組成成分が重量比で、C=0.15〜0.5%、S
i=0.1〜1.5%、Mn=0.1〜1.5%、Cr
=0.5〜3.0%であり、かつMo=0.1〜3.0
%、V=0.1〜3.0%のうちの少なくとも一種を選
択的に含有させ、O≦9ppmとした鋼素材で、かつ浸
炭窒化、焼入れ、焼戻し処理後の表面C、N%が重量比
で表面C=0.8〜1.2%、表面N=0.05〜0.
20%の規定値を満足し、その表面硬さがHv720以
上を満足し、レース表面またはレース表面から最大せん
断応力発生深さの位置に平均粒径50〜500nmのM
o・V系炭化物・炭窒化物を分散析出させた鋼素材から
なることを特徴としている。
【0019】また、請求項2に記載の発明は、入力軸に
設けられた入力ディスクと、出力軸に設けられた出力デ
ィスクと、内輪、外輪及び複数の転動体を含み、かつ前
記入力ディスク及び出力ディスクに前記内輪が係合して
前記入力軸の動力を前記出力軸に伝達するパワーローラ
軸受とを備えるトロイダル形無段変速装置において、前
記パワーローラ軸受の内輪、外輪、前記入力ディスク及
び出力ディスクのうちの少なくとも一つが、合金組成成
分が重量比で、C=0.15〜0.5%、Si=0.1
〜1.5%、Mn=0.1〜1.5%、Cr=0.5〜
3.0%であり、かつMo=0.1〜3.0%、V=
0.1〜3.0%のうちの少なくとも一種を選択的に含
有させ、O≦9ppmとした鋼素材で、熱処理として浸
炭窒化処理後に真空焼入れまたは高温焼戻しを行ない、
そのベーキング効果により水素を脱ガスさせ、鋼中の拡
散性水素量を0.1ppm以下とし、残量オーステナイ
ト量を20〜45%としてなる鋼素材からなることを特
徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図1ないし図3を参照して説明する。
【0021】図1はトロイダル形無段変速装置としての
シングルキャビティ式ハーフトロイダル形無段変速装置
20の一部を構成するバリエータ21を示す断面図であ
り、図2はトロイダル形無段変速装置としてのダブルキ
ャビティ式ハーフトロイダル形無段変速装置30の一部
を構成するバリエータ31を示す断面図である。
【0022】図1に示すように、シングルキャビティ式
ハーフトロイダル形無段変速装置20のバリエータ21
は、エンジン等の駆動源(図示しない)に連結されかつ
前記駆動源により回転駆動される入力軸1に、ニードル
ベアリングを介してこの入力軸1と連動して回転自在に
支持された入力ディスク2と、前記入力軸1の回転に基
づく動力を取出す出力軸と連動して回転する出力ディス
ク3と、この入力ディスク2および出力ディスク3に転
接するパワーローラ軸受11の内輪10などを備えてい
る。
【0023】入力ディスク2の背面側には、入力ディス
ク2を出力ディスク3側に押し付ける押圧機構としての
ローディングカム機構6が設けられている。ローディン
グカム機構6は、カムディスク4とローラ5とを備えて
いる。カムディスク4は入力軸1に対してスプライン係
合し、ローラ5はカムディスク4と入力ディスク2との
間に設けられている。
【0024】入力ディスク2と出力ディスク3との間に
は枢軸7を中心として揺動するトラニオン8が設けら
れ、トラニオン8の中心部には変位軸9が設けられてい
る。そして、この変位軸9には前記パワーローラ軸受1
1が回転自在に支持され、このパワーローラ軸受11
は、入力ディスク2及び出力ディスク3と接するトラク
ション部を有し、入力ディスク2と出力ディスク3との
間に傾転自在に転接されている。
【0025】このパワーローラ軸受11は入力ディスク
2及び出力ディスク3から加わるスラスト方向の荷重を
支承しつつ、内輪10の回転を許容するものである。こ
のようなパワーローラ軸受11の転動体としての複数個
の玉12はトラニオン8側に設けられた円環状の外輪1
3と回転部としての内輪10との間に設けられた円環状
の保持器14によって保持されている。
【0026】さらに、外輪13と内輪10には玉12を
転動自在に保持する軸走溝15,16が設けられてい
る。軸走溝15,16は、外輪13と内輪10の玉12
との接触面に円環状に設けられ、かつ断面円弧状に形成
されている。
【0027】次に、図2に示すダブルキャビティ式ハー
フトロイダル形無段変速装置30のバリエータ31につ
いて、図1に示したシングルキャビティ式ハーフトロイ
ダル形無段変速装置20と構成が共通する部分には同一
符号を付して説明する。
【0028】図2に示すように、ダブルキャビティ式ハ
ーフトロイダル形無段変速装置30のバリエータ31
は、一対の入力ディスク2,2と、一対の出力ディスク
3,3と、複数のパワーローラ軸受11とを備えてい
る。前記入力ディスク2,2は、互いに間隔を有しかつ
互いに対向した状態で設けられている。入力ディスク
2,2は互いに同軸的に配されている。入力ディスク
2,2は、それぞれ入力軸1と連動して回転するよう
に、入力軸1と同軸的に支持されている。
【0029】前記出力ディスク3,3は、前記一対の入
力ディスク2,2の間に、それぞれ入力ディスク2,2
と対向しかつ前記入力軸1に対して遊嵌状態で設けられ
ている。出力ディスク3,3は、互いに同軸的に配置さ
れかつ互いに同期して回転するようになっている。出力
ディスク3,3は、これらの出力ディスク3,3と同軸
的に配置された出力歯車32と連動するように設けられ
ている。この出力歯車32は、前記入力軸1に基づく動
力を取出す出力軸と連動して回転するようになってい
る。
【0030】前記複数のパワーローラ軸受11は、それ
ぞれ、前記入力ディスク2,2と出力ディスク3,3と
の間に枢軸7を中心として揺動自在に支持されている。
パワーローラ軸受11は、それぞれ、前記入力ディスク
2,2と出力ディスク3,3に転接自在な内輪10を備
えている。
【0031】前記一対の入力ディスク2,2のうち一方
の入力ディスク2の背面側には、押圧機構としてのロー
ディングカム機構6が設けられている。ローディングカ
ム機構6は、ディスク状のカムディスク4とローラ5と
を備えている。
【0032】カムディスク4は、前記入力ディスク2,
2などと同軸的に配置されている。カムディスク4と入
力軸1との間には、ボール33が設けられている。カム
ディスク4と入力軸1のそれぞれの前記ボール33と接
する部分には、それぞれ断面円弧状の案内溝34,35
が設けられている。
【0033】前記ローラ5は、前記入力軸1の軸線Oに
対し、例えば直交するなどの交差する軸線Q回りに回動
自在となっている。ローディングカム機構6は、ローラ
5が軸線Q回りに回動することによって、前記入力ディ
スク2,2を出力ディスク3,3に向って押圧するよう
になっている。
【0034】このようなダブルキャビティ式ハーフトロ
イダル形無段変速装置30のバリエータ31は、ローデ
ィングカム機構6が入力ディスク2,2を出力ディスク
3,3に向って押圧することによって、入力軸1から伝
達された回転駆動力を入力ディスク2,2、パワーロー
ラ軸受11の内輪10、出力ディスク3,3及び出力歯
車32を介して出力軸へと伝達することとなる。
【0035】このようなトロイダル形無段変速装置2
0,30において、その入出力ディスク2,3、パワー
ローラ軸受11の内輪10、外輪13のうちの少なくと
も一つは、合金組成成分が重量比で、C=0.15〜
0.5%、Si=0.1〜1.5%、Mn=0.1〜
1.5%、Cr=0.5〜3.0%であり、かつMo=
0.1〜3.0%、V=0.1〜3.0%のうちの少な
くとも一種を選択的に含有させ、O≦9ppmとした鋼
素材で、かつ浸炭窒化、焼入れ、焼戻し処理後の表面
C、N%が重量比で表面C=0.8〜1.2%、表面N
=0.05〜0.20%の規定値を満足し、その表面硬
さがHv720以上を満足し、レース表面またはレース
表面から最大せん断応力発生深さの位置に平均粒径50
〜500nmのMo・V系炭化物・炭窒化物(M
,M23系)を分散析出させた鋼素材で製造
されている。
【0036】鋼素材に含有させるC(炭素)は、耐破損
・はくりなどによる寿命低下に有害と考えられる介在物
について、量産材としてその介在物の少ない安定した清
浄度を得るために、また耐転がり疲労に必要な硬さを得
るために行なう浸炭窒化の処理時間を短縮させるために
0.15%以上の含有量が必要である。しかし、0.5
%を超えて含有させると、中心部での割れ強度の低下や
高温時の寸法安定性の問題が生じ、したがって鋼素材に
含有させるC量は0.15〜0.5%の範囲内とする。
【0037】Si(シリコン)は、転がり疲労下で見ら
れる白色組織変化の遅延効果、及び焼入れ性を向上させ
る元素であるが、0.1%未満では焼戻し軟化抵抗性が
充分でなく、1.5%を超えると加工性が著しく低下す
るため、その含有量は0.1〜1.5%の範囲内とす
る。
【0038】Mn(マンガン)は、鋼の焼入れ性に効果
のある元素であるが、0.1%未満では焼入れ性が不足
し、1.5%を超えると加工性が低下するため、その含
有量は0.1〜1.5%の範囲内とする。
【0039】Cr(クロム)は、焼入れ性を向上させ、
かつ炭化物球状化を促進させる元素であるため、0.5
%以上を含有させる必要があるが、3.0%を超えて含
有させると被削性を劣化させる場合があるので、その含
有量は0.5〜3.0%の範囲内とする。
【0040】Mo(モリブデン)は、焼戻し軟化抵抗性
や微細な炭化物の分散効果により軸受硬さを向上させる
元素で、高温強度を向上させる元素であるため、0.1
%以上必要である。これは、Moを添加することにより
マトリックスに溶け込むC量を減少させ、微細なMo系
炭化物を析出させるためである。しかし、3.0%を超
えると溶体化が不十分となり炭化物が微細化せず、さら
に加工性が劣化する可能性もあることから、その含有量
は0.1〜3.0%の範囲内とする。
【0041】V(バナジウム)は、結晶粒界に析出して
結晶粒の粗大化を抑制し,また鋼中の炭素と結合し微細
な炭化物を形成する元素であり,その添加によって軸受
表面層部の硬さが向上して耐摩耗性が良好となる効果
や、水素トラップ効果があるが、V含有量が0.1%以
上のときにその効果が顕著となり、また3.0%を超え
ると、結晶粒界にVの巨大な炭化物が析出して、ピンニ
ング効果が低下し、さらに加工性及び種々の機械的性質
を劣化させるため、その含有量は0.1〜3.0%の範
囲内とする。
【0042】また、MoやVを溶体化処理することによ
り、Mo系、V系炭化物(M23 、M系)の
粒径を50〜500nmに制御し、微細析出させること
が可能となり、その結果としてマトリックス中のC量を
減少させ、マトリックス疲労におけるC拡散による組織
変化の発生を遅延させる効果が生じる。この分散析出効
果は、き裂伝播抑制効果や、耐摩耗性向上の効果、耐水
素脆性における水素トラップ効果があるため、電子顕微
鏡観察により確認し、10μmあたり、10個以上存
在させることが望ましい。
【0043】O(酸素)は、鋼中において酸化物系の介
在物を生成し、曲げ応力疲労時における起点(フィッシ
ュアイ)となったり、また転がり寿命を低下させる非金
属介在物となりうる元素であるので、その上限を9pp
mとするさらに、P(リン)が含有するときには、その
Pが転がり寿命及び靭性を低下させる元素であるため、
その上限を0.02%とし、またS(硫黄)が含有する
ときには、そのSは被削性を向上させる元素であるが、
Mnと結合して転がり寿命を低下させる硫化系介在物を
形成するため、その上限を0.02%とする。
【0044】浸炭窒化、焼入れ、焼戻し処理後の表面C
%を0.8〜1.2%と規定する理由は、耐転がり疲れ
に対する充分な強度を得るためには0.8%以上が必要
であり、また1.2%を超えると巨大炭化物を生成しや
すくなり、割れ起点になりやすくなるという点に基づ
き、表面N%を0.05〜0.20%と規定する理由
は、0.05%以上あると焼戻し抵抗性が向上し、微細
なMo,V系の炭窒化物が分散析出する効果により強度
が向上し、また0.20%を超えると、耐摩耗性が高く
なり、研磨加工が困難になりやすく、脆性割れ強度も低
下するという点に基づくものである。
【0045】この発明の他の実施形態としては、前記合
金組成の鋼素材を、熱処理として浸炭窒化処理後に真空
焼入れまたは高温焼戻しを行ない、そのベーキング効果
により水素を脱ガスさせ、鋼中の拡散性水素量を0.1
ppm以下とし、残量オーステナイト量を20〜45%
とし、このような鋼素材を用いてトロイダル形無段変速
装置の構成要素としてのパワーローラ軸受の内輪、外
輪、入力ディスク及び出力ディスクのうちの少なくとも
一つを製造する。
【0046】
【実施例】トロイダル形無段変速装置におけるパワーロ
ーラ軸受の内輪、外輪、入力ディスク及び出力ディスク
に用いる材料として、次の表1に示す実施例(1〜1
0)に係る供試体と、比較例(1〜10)に係る供試体
とを製作した。
【0047】
【表1】
【0048】各供試体には、次の三種の熱処理方法A,
B,Cのうちから一つを選んで熱処理を施した。
【0049】熱処理Aは、図3(a)に示すように、温
度が920〜960℃の吸熱型ガス及びエンリッチガス
とアンモニアガスの雰囲気中で、供試体が外輪であると
きには5〜10hr、内輪及び入・出力ディスクである
ときには15〜30hrの時間をかけて浸炭窒化加熱焼
入れの熱処理を施した後に、放冷し、洗浄し、この後、
吸収熱型ガスの雰囲気中で830〜870℃まで0.5
〜3hrの加熱(ずぶ焼き)をしてからオイルクエンチ
(焼入れ)を行なう。ついで、供試体を洗浄し、この洗
浄後に、温度が160〜200℃の大気の雰囲気中で1
〜5hr加熱した後に冷却(焼戻し)する。
【0050】熱処理Bは、図3(b)に示すように、温
度が920〜960℃の吸熱型ガス及びエンリッチガス
とアンモニアガスの雰囲気中で、供試体が外輪であると
きには5〜10hr、内輪及び入・出力ディスクである
ときには15〜30hrの時間をかけて浸炭窒化加熱焼
入れの熱処理を施した後に、洗浄し、この後、180〜
220℃で一次焼戻しを行ない、次に吸収熱型ガスの雰
囲気中で830〜870℃まで0.5〜3hr加熱して
から焼入れを行なう。ついで、供試体を洗浄し、この洗
浄後に、温度が180〜200℃の大気の雰囲気中で1
〜5加熱した後に冷却する(二次焼戻し)。
【0051】熱処理Cは、図3(c)示すように、温度
が920〜960℃の吸熱型ガス及びエンリッチガスと
アンモニアガスの雰囲気中で、供試体が外輪であるとき
には5〜10hr、内輪及び入・出力ディスクであると
きには15〜30hrの時間をかけて浸炭窒化加熱焼入
れの熱処理を施した後に、放冷し、洗浄し、この後、真
空雰囲気中(真空炉)で830〜870℃まで0.5〜
3hr加熱(ずぶ焼き)してからオイルクエンチ(焼入
れ)を行なう。ついで、供試体を洗浄し、この洗浄後
に、温度が160〜200℃の大気の雰囲気中で1〜5
加熱した後に冷却する(二次焼戻し)。
【0052】次に、このようにして得られた供試体を用
いてバリエータを組み立てた。そして、トラクション油
中に、異物としてHv500のステンレス粉(大きさ7
4〜147μm)を1000cc中に0.005gが拡
散する割合で混入し、このトラクション油によりバリエ
ータの入・出力ディスクおよびパワーローラ軸受の内輪
及び外輪に初期圧痕を付け、この後、バリエータを充分
に洗浄し、パワーローラ軸受の内輪、外輪を新品の供試
体と取り替え、また転動体も新品のものと取り替え、次
の試験条件により試験をした。なお、パワーローラ軸受
の転動体(玉)としては、SUJ2をずぶ焼入れ、焼戻
しした後に、研削仕上げしたものを用いた。
【0053】[試験条件] 入力軸の回転数 4000r.p.m 入力トルク 370N・m 使用オイル トラクション油 オイル温度 100℃ この試験条件ではパワーローラ軸受の最大面圧が3.9
GPaで、Z=0.48×1.3mm=0.624m
mとなった。また、入・出力ディスクの最大面圧は4.
0GPaで、Zは1.0mmとなった。
【0054】次の表2には、各供試体の表面硬さ(H
v)、残留オーステナイト量(%)、Mo,V炭化物平
均粒度(nm)、拡散性水素量(ppm)及び寿命の評
価を示してある。なお、寿命の評価は、バリエータを構
成しているパワーローラ軸受の外輪、入力ディスク及び
出力ディスクのうちのいずれかにはくりが発生するまで
の時間、あるいはパワーローラ軸受の外輪、入力ディス
ク及び出力ディスクのうちのいずれかに疲労割れが発生
するまでの時間で評価した。また、試験中に、パワーロ
ーラ軸受の転動体(玉)にはくりが生じたときには、そ
の転動体を新品のものと入れ替えて試験を続行した。ま
た、試験は100時間で打ち切りとした。
【0055】
【表2】
【0056】表2に示されているように、熱処理Aの方
法で処理された実施例1〜4の供試体においては、残留
オーステナイト量が25〜45%であるため、初期圧痕
の影響による表面起点はくりを抑制することができてい
る。さらにレース表面近傍に50〜500nmの微細な
炭化物・炭窒化物が分散析出しているため、き裂伝播抑
制効果ならびに水素侵入抑制のピンイング効果により、
比較例1〜10の供試体と比較してL10寿命が3〜4
倍以上長くなっている。
【0057】しかし、焼戻しによるベーキングにより鋼
中の拡散性水素量が0.18〜0.84ppmとなって
いるため、1/10〜2/10個の割合でディスクの供
試体に白色組織変化を伴った内部起点型はくりが発生し
た。
【0058】熱処理Bの方法で処理された実施例5〜7
の供試体においては、レース表面に53〜497nmの
微細炭化物・炭窒化物が分散析出し、かつ2回の焼戻し
によるベーキングにより鋼中の拡散性水素量が0.1p
pm以下となっており、このため白色組織変化起因の内
部起点型はくりおよび割れが抑制されている。
【0059】しかし、レース表面の残留オーステナイト
量が20%であるため、L10寿命が92,90,93
hrであって、ディスクの供試体において1/10〜2
/10個の割合で表面起点型はくりが発生した。
【0060】熱処理Cの方法により処理した実施例8〜
10の供試体においては、残留オーステナイト量が25
〜45%で、レース表面近傍にMo,V系微細炭化物・
炭窒化物が300nm、125nm、265nmの粒度
で分散析出し、かつ鋼中の拡散性水素量が0.05pp
m以下となっており、100hrに至っても、ディス
ク、パワーローラ軸受のいずれの供試体にもはくりや割
れが発生しなかった。
【0061】一方、比較例1の試供体においては、ベー
スのC量が0.05%と少なく、表面硬さがHv657
と充分ではないため、10/10個の割合でディスクの
供試体ではL10寿命が5hrで短時間であり、また白
色組織変化を伴った内部起点型はくりが発生した。
【0062】比較例2の供試体においては、Mo,Vを
添加していないため,レース表面近傍に微細な炭化物が
析出せず、L10寿命が9hrで短時間であり、10/
10個の割合でディスクの供試体に白色組織変化を伴っ
た内部起点型はくりが発生した。
【0063】比較例3の供試体においては、Crの添加
が0.3%と少なく残留オーステナイト量が55%と大
きいため、炭化物の分散析出効果により若干の硬さの向
上は認められたが、マトリックスの硬さがHv681と
低いため、L10寿命が8hrで、10/10個の割合
でディスクの供試体に白色組織変化を伴った内部起点型
はくりが発生した。
【0064】比較例4の供試体においては、ベースのC
量が0.65%と高く、浸炭窒化処理後のC%も1.4
1%と高く、レース表面に巨大な炭化物が析出するた
め、L10寿命が23hrであって、10/10個の割
合でディスクの供試体に表面起点型はくりが発生した。
【0065】比較例5,7の供試体においては、Mo,
V添加量が0.06%、0.07%と少なく、微細炭化
物の平均粒径が32nm、44nmと小さく、かつ10
μm あたり、6個の析出が確認されただけであり、L
10寿命が14hr、13hrで、10/10個の割合
でディスクの供試体に白色組織変化を伴った内部起点型
はくりが発生した。
【0066】比較例6の試供体においては、Si,Mn
の添加量が0.02%、0.03%と少なく、表面硬さ
がHv699と低いため、L10寿命が10hrで、1
0/10個の割合でディスクの供試体に白色組織変化を
伴った内部起点型はくりが発生した。
【0067】比較例8〜10の供試体においては、残留
オーステナイト量が8〜10%と小さいため、表面起点
型はくりも混在していた。特に比較例8においては、C
r量が5.6%と大きいため、レース表面に823nm
と巨大なCr系の炭化物が析出し、L10寿命が20h
rで、10/10個の割合でディスクの供試体に内部起
点型はくりと表面起点型はくりとが混在するはくりが発
生した。
【0068】比較例9の供試体においては、V量が5.
12%と多量であることから、微細なV系炭化物と巨大
なV系炭化物が混在し、平均炭化物・炭窒化物粒径が7
21nmと大きくなり、L10寿命が23hrで、10
/10個の割合でディスクの供試体に内部起点型はくり
と表面起点型はくりとが混在するはくりが発生した。
【0069】比較例10の供試体においては、Mo量が
4.95%と多量であることから、微細なMo系炭化物
と巨大なMo系炭化物とが混在し、平均炭化物・炭窒化
物粒径が880nmと大きくなり、L10寿命が21h
rで、10/10個の割合でディスクの供試体に内部起
点型はくりと表面起点型はくりとが混在するはくりが発
生した。
【0070】以上の結果から明らかなように、残留オー
ステナイト量を25〜45%とすることにより、レース
面に生じる異物圧痕のシビア度を抑制し、長寿命のトロ
イダル形無段変速装置を実現することが可能となる。ま
た、鋼中の拡散性水素量を0.1ppm以下とすること
により,はくり要因に伴う割れを抑制することが可能と
なり、さらに転がり接触応力と曲げ応力が混在するよう
な環境下でのき裂伝播を遅延させることが可能となる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
耐久性が高く、長寿命のトロイダル形無段変速装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るシングルキャビティ式ハーフト
ロイダル形無段変速装置の一部を示す断面図。
【図2】この発明に係るダブルキャビティ式ハーフトロ
イダル形無段変速装置の一部を示す断面図。
【図3】この発明において実施した熱処理の方法を図式
化して示す説明図。
【図4】トロイダル形無段変速装置のディスクと、パワ
ーローラ軸受と、一般の転がり軸受とを示す断面図。
【符号の説明】
1…入力軸 2…入力ディスク 3…出力ディスク 10…内輪 11…パワーローラ軸受 13…外輪
フロントページの続き (72)発明者 後藤 伸夫 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 今西 尚 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J051 AA03 AA08 BA03 BB02 BD02 BE09 CA05 CB07 EC03 EC08 FA02 3J101 AA03 AA32 AA42 AA53 AA63 BA53 BA54 BA70 DA02 DA03 EA02 FA31 GA11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力軸に連動する入力ディスクと、出力軸
    に連動する出力ディスクと、内輪、外輪及び複数の転動
    体を含み、かつ前記入力ディスク及び出力ディスクに前
    記内輪が係合して前記入力軸の動力を前記出力軸に伝達
    するパワーローラ軸受とを備えるトロイダル形無段変速
    装置において、 前記パワーローラ軸受の内輪、外輪、前記入力ディスク
    及び出力ディスクのうちの少なくとも一つが、 合金組成成分が重量比で、C=0.15〜0.5%、S
    i=0.1〜1.5%、Mn=0.1〜1.5%、Cr
    =0.5〜3.0%であり、かつMo=0.1〜3.0
    %、V=0.1〜3.0%のうちの少なくとも一種を選
    択的に含有させ、O≦9ppmとした鋼素材で、かつ浸
    炭窒化、焼入れ、焼戻し処理後の表面C、N%が重量比
    で表面C=0.8〜1.2%、表面N=0.05〜0.
    20%の規定値を満足し、その表面硬さがHv720以
    上を満足し、レース表面またはレース表面から最大せん
    断応力発生深さの位置に平均粒径50〜500nmのM
    o・V系炭化物・炭窒化物を分散析出させた鋼素材から
    なる、ことを特徴とするトロイダル形無段変速装置。
  2. 【請求項2】入力軸に連動する入力ディスクと、出力軸
    に連動する出力ディスクと、内輪、外輪及び複数の転動
    体を含み、かつ前記入力ディスク及び出力ディスクに前
    記内輪が係合して前記入力軸の動力を前記出力軸に伝達
    するパワーローラ軸受とを備えるトロイダル形無段変速
    装置において、 前記パワーローラ軸受の内輪、外輪、前記入力ディスク
    及び出力ディスクのうちの少なくとも一つが、 合金組成成分が重量比で、C=0.15〜0.5%、S
    i=0.1〜1.5%、Mn=0.1〜1.5%、Cr
    =0.5〜3.0%であり、かつMo=0.1〜3.0
    %、V=0.1〜3.0%のうちの少なくとも一種を選
    択的に含有させ、O≦9ppmとした鋼素材で、熱処理
    として浸炭窒化処理後に真空焼入れまたは高温焼戻しを
    行ない、そのベーキング効果により水素を脱ガスさせ、
    鋼中の拡散性水素量を0.1ppm以下とし、残量オー
    ステナイト量を20〜45%としてなる鋼素材からな
    る、ことを特徴とするトロイダル形無段変速装置。
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