JP2001032154A - 編機用複合針 - Google Patents

編機用複合針

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JP2001032154A
JP2001032154A JP11201737A JP20173799A JP2001032154A JP 2001032154 A JP2001032154 A JP 2001032154A JP 11201737 A JP11201737 A JP 11201737A JP 20173799 A JP20173799 A JP 20173799A JP 2001032154 A JP2001032154 A JP 2001032154A
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JP
Japan
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needle
slider
tongue
knitting machine
blade
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JP11201737A
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English (en)
Inventor
Masahiro Shima
正博 島
Masahiro Yabuta
藪田正弘
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Shima Seiki Mfg Ltd
Original Assignee
Shima Seiki Mfg Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は繊維塵による問題を抑えるとともに
針本体の剛性の問題を改善した複合針を提供することを
課題とする。 【解決手段】 横編機の針床に形成した針溝に収容され
る先端にフック部、続いてスロート部、チーク部を形成
した針本体と、先端にタングを形成した2枚のブレード
を有するスライダーからなり、針本体とスライダーとの
相対移動によりスライダーの先端に設けたタングでフッ
クを開閉し、更にタングが目移しのためにフックを越え
て進出可能な複合針において、少なくともチーク部を含
む針本体の両側面を下縁部を残して削除し、該部分に薄
肉部と段部からなるガイド部を形成し、前記スライダー
の各ブレードを前記段部を摺動支持面とし、且つ各ブレ
ードで前記薄肉部を挟むようにスライダーを針本体部に
組み合わせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライダーに目移
し機能を備えさせた編機用複合針に関する。
【0002】
【従来の技術】先ず本明細書において複合針を構成する
針本体及びスライダーの動作や各部位を説明するに当た
り、針溝に収容された状態の複合針の長手方向を前後方
向、フック側は前方、他方は後方とし、また針床表面に
直交する方向を上下方向または高低を表すものとして以
下説明を行う。
【0003】横編機の針床に形成した針溝に収容される
先端にフック部を有する針本体と、針本体に形成したス
ライダー収容溝内に収容支持されるスライダーとを有
し、スライダーの先端に設けたタングでフックを開閉
し、更にタングが目移しのためにフック部を越えて進出
可能な複合針がある。この種の複合針として本出願人は
先に特願平10−109675号や特開平9−2282
06号の図8に開示のものを提案した。同種の複合針
は、これら以外に特公昭62−19535号や西ドイツ
特許明細書第2228547などに開示されている。
【0004】上記公報に記載される複合針は、針本体に
形成した収容溝にスライダーのブレードを収容する。そ
のため編糸から飛散した繊維塵がブレード間に進入しや
すい。編機を長期にわたって使用すれば繊維塵はブレー
ド内に蓄積され、収容溝とブレード間の間隙を奪ってし
まう。この結果、針溝内におけるスライダーの動きが重
くなり、針本体との相対移動がスムーズに行われず針破
損の原因となったり、針本体とスライダーが進退動する
際に他方が連れ動く妄動の原因となり編地編成において
問題を引き起こすことが考えられた。上記問題の対処法
として編機を定期的に清掃することが行われている。
【0005】またスライダーに目移し機能を備えさせた
複合針として特開平10−325057号や西ドイツ特
許明細書第1585207に開示のものがある。この複
合針は、スライダーを針本体の厚さよりも大きな内幅を
有する断面U字形に形成し、このスライダーを針本体に
跨るように組み合わせるとともに、スライダーのノーズ
(ブレード)を形成している端部領域(タング)を分割
して対峙する針またはスライダーが通過できるように形
成して目移しを行うようにしている。
【0006】上記した構造のためこの複合針では先述し
た繊維塵による問題は発生し難い。しかし、この複合針
では、スライダーと針本体の厚みが異なるためこれを収
容支持するための針溝の構造が複雑になる。また断面U
字形として針本体を跨ぐようにスライダーを形成してい
るので針本体の厚みをその分小さくしなければならず針
本体の剛性が従来のものに比べ著しく劣ってしまう。そ
のため自らが係止する編目ループから及ぶテンションで
針本体が容易に撓んだり、フックが破損しやすいといっ
た別の問題を引き起こす恐れがある。
【0007】更に針本体が撓みやすいと編目形成や目移
し編成の際に自らのフックに係止する編目ループをスラ
イダーのタング上に案内するときにも問題となる。即
ち、編目ループのテンションにより針本体が横に撓んで
しまうと針本体の撓む方向と反対側に配置されたスライ
ダーのタング先端と針本体との間にギャップが生じ、タ
ング上に案内されるべき編目ループがこのギャップに進
入し、編目ループがノックオーバーされなかったり、目
移しされないといった問題を引き起こすことが考えられ
る。
【0008】
【発明の課題】本発明は、上記した繊維塵による問題を
抑えるとともに針本体の剛性の問題を改善した複合針を
提供することを課題とする。また、編目形成や目移し編
成の際に自らのフックに係止する編目ループをスライダ
ーのタング上へより確実に案内できる複合針を提供する
ことを課題とする。
【0009】
【発明の構成と作用効果】上記課題を達成するために本
発明では、編機の針床に形成した針溝に収容される先端
にフック部、続いてスロート部、チーク部を形成した針
本体と、先端にタングを形成した2枚のブレードを有す
るスライダーからなり、針本体とスライダーとの相対移
動によりスライダーの先端に設けたタングでフックを開
閉し、更にタングが目移しのためにフックを越えて進出
可能な複合針において、少なくともチーク部を含む針本
体の両側面を下縁部を残して削除し、該部分に薄肉部と
段部からなるガイド部を形成し、前記スライダーの各ブ
レードを前記段部を摺動支持面とし、且つ各ブレードで
前記薄肉部を挟むようにスライダーを針本体部に組み合
わせてなる編機用複合針とした。
【0010】これによると複合針は、針本体の両側面を
削って形成した薄肉部と針溝との間に形成される左右の
スペースに各ブレードを収容させる収容スペースを得
る。ここに各ブレードが前記薄肉部を挟むようにしてス
ライダーを針本体部に装着させているので上記した従来
タイプの複合針のようにブレード間に繊維塵が噛み混む
ことがなくなる。また針本体のガイド部に形成した段部
をブレードの支持面とすることでスライダーの進退動の
間ブレードを常にガイドすることができる。スライダー
は、その先端部に別部材のブレードを固着したり、ブレ
ードを含めて一体品で形成する。
【0011】好ましくはブレードをスライダーの先端部
に揺動自在に支持するとともに前記段部をスライダーが
針本体に対して相対移動するときにブレード下面と摺接
し、タングを上下方向に揺動するカム面として形成し
た。また、スライダーの先端部を側面視においてS字状
に曲折形成し、針本体とスライダーとを組み合わせ状態
において前記曲折部と針本体との係合によりタングを下
向きに付勢させるとともに前記段部をスライダーが針本
体に対して相対移動するときにブレード下面と摺接し、
タングを上下方向に揺動するカム面として形成した。
【0012】これによるとスライダーが前進してフック
を閉じる際にカム面によりタングを上昇変位させ、スラ
イダーが後退する際にカム面によりタングを下降させて
チーク上面から没入させるようにしてフックの開閉を行
う。フックを閉じる際にタングが上昇しながら進出する
ことは編糸を捕捉しやすくする。
【0013】好ましくはタング先端が前記薄肉部に圧接
するようにスライダーを形成した。これによれば編目形
成や目移し編成のときに自らのフックに係止する編目ル
ープがタング先端を越えてチークを昇りタング上に案内
される際に、タング先端部が針本体に圧接しているの
で、ブレードと針本体との間に編目ループが進入するの
を防ぐ。
【0014】好ましくはタングにベンドを設けて針本体
の薄肉部に圧接させた。これによればタング先端部でよ
り緊密に針本体圧接するのでブレードと針本体との間に
編目ループが進入するのを更に確実に防ぐことができ
る。
【0015】好ましくはタング先端部を収容する凹部を
前記薄肉部に形成した。これによればタング先端部にお
いて針本体側面との段差をなくすことができスムーズに
編目ループをタング上に案内できる。
【0016】また、前記ブレードが前記ガイド部の段部
からの脱落を防ぐようにブレードと段部を係合させた。
好ましくは前記ガイド部の段部を針本体側面に対して鋭
角の傾斜面として形成し、該傾斜面にブレード下面を係
合させた。これによればタングに係止した編目ループに
過度のテンションがかかってもブレード下面が段部にし
っかりと支持されるのでスライダーと針本体が相対移動
する間ブレードが段部から脱落することを防ぐ。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の複合針の好適な実施例を
図面と共に以下説明する。
【0018】<実施例1>図1〜図8に本実施例の複合
針を示す。図1は、針本体10とスライダー30とが組
み合わされ、針床(不図示)に形成した針溝内に挿入さ
れた状態の複合針1の側面図を示す。図2は、図1に示
す複合針1の前半部分の拡大図を示す。図3は、複合針
1を構成する各パーツの斜視図(但し、ジャックは省
略)を示す。各図4−A、図4−B、図4−Cは、図2
における各線a−a、線b−b、線c−cにおける矢視
断面図を示す。
【0019】複合針1は、針本体10とスライダー50
で構成される。スライダー50は第1スライダー51と
第2スライダー71とからなる。本実施例では、針本体
10はフック部材11と、これと別体のジャック91か
らなるが、これらは一体として形成してもよく本明細書
では針本体とは、これら両方を併せたものを意味する。
【0020】(フック部材)フック部材11は先端にフ
ック部13を形成する。スロート部12後方の少なくと
もチーク部15を含む本体部14の両側面を下縁部を残
して削除して薄肉部19と段部20を形成して第1スラ
イダー51のガイド部17とし、後述する第1スライダ
ー51の各ブレード53a,53bの収容スペースを確
保し、段部20をブレード53a,53bの摺動支持面
とする。前記ガイド部17の後方位の本体両側を上方へ
延出して延出部21a,21bとしてその間に収容溝2
3を形成し、これを第2スライダー71を収容ガイドす
るガイド部25とする。フック部材11の本体尾部には
ジャック91の先端を嵌合してジャック91とフック部
材11を一体化する凹部27と、本体部の一側面を切除
するとともに針溝側壁に圧接するように湾曲させて針溝
との摺動抵抗を付与するベンド28を形成する。
【0021】図5−Aはフックを開いた状態の複合針1
を示し、図5−Bは図5−Aの線a−aにおける矢視図
を示す。このとき針に係止される編目ループを二点鎖線
で示した。ガイド部17の段部20(20a,20b)
を針本体側面に対して鋭角の傾斜面にするとともにブレ
ード下面の摺動部分54a,54bをこれに沿う傾斜面
に形成する。これによりスライダー50と針本体10が
相対移動する際にタング55に係止した編目ループに過
度のテンションがかかってもブレード53を段部20に
しっかりと支持する。ブレード53の脱落を防ぐには上
記のように摺動部分を楔状に係合するものに限らず、例
えば円弧形状による係合でもよい。
【0022】(ジャック)ジャック91は、フック部材
11の凹部27から針床後方に延び、後端を針溝底に当
接する湾曲した弾性脚部93を有する。ジャック91の
中央部付近にカムキャリッジ(不図示)に設けたカムに
係合させて進退操作するための制御バット95を突設
し、前記弾性脚部93により制御バット95が針床表面
上に突出付勢する。符号5は針の進退方向に直交して針
床上に設けた帯金を示し、針溝内に収容された複合針1
を支持する。
【0023】(第1スライダー)第1スライダー51
は、本体部52に削り加工を施すことで軸支部56、ブ
レード部53a,53bを形成する。軸支部56には軸
支用の貫通孔57を設け、第2スライダー71の先端に
形成した取付部(凹部)77に挿入してピンやリベット
78を各貫通孔57,79に挿通する等の適宜方法にて
第1スライダー51を第2スライダー71に揺動自在に
軸支する。ブレード53部は本体厚みの中央部分を切除
して形成し、その先端側にタング55a,55bを形成
する。タング先端はその外側面を削った先細り状に形成
する。
【0024】ブレード53a,53bは、図6に示すよ
うベンドが付与され、スライダー50と針本体10とを
組み合わせた状態でタング先端側がチーク薄肉部19に
圧接するように形成される。これは編目形成や目移し編
成のときに自らのフックに係止する編目ループをタング
55上へ案内することをより確実にして、編目ループが
タング先端でブレードとフック部材11との間に進入す
るのを防ぐ。上記に代えて、ブレードと軸支部を有する
本体部を別体品で構成し、ブレードと本体部との取付面
を傾斜面とし、ブレードを本体部に貼り合わせた状態で
ブレード先端がチークに圧接するようにして第1スライ
ダーを構成するようにして編目ループがブレードとフッ
ク部材との間に進入するのを防ぐようにしてもよい。
【0025】図7はフックを開いた状態でタング55
a,55bの先端部61a,61bに対峙するチーク1
9側面に凹部31a,31bを形成し、且つタング先端
部61a,61bがこの凹部31a,31b内に収容さ
れるようにタング先端部61a,61bにベンドを付与
したタイプを示す。図7−Bは図7−Aの線a−aにお
ける断面矢視図を示す。これによりよりスムーズに編目
ループをタング先端を越えてタング上に案内できる。ス
ライダー50の進出の際にタング先端部61a,61b
が凹部31a,31b内からスムーズに抜け出せるよう
に凹部の内周を緩やかな傾斜面に形成する。スライダー
50と針本体10を上記のように構成することでフック
に係止された編目ループがよりスムーズにタング上に案
内することができる。
【0026】また、本実施例では段部20はスライダー
50が針本体10に対し進退動するときにブレード下面
と摺接し、タング55を上下方向に揺動するカム面とし
て形成している。これによるとブレード下面の前方側に
形成した係合部63はスライダーが前進してフックを閉
じる際に段部20のカム面33に係合してタングを上昇
(反時計方向揺動)変位させ、後方側に形成した係合部
64がスライダーが後退する際にカム面32に係合して
タングを時計回りに揺動させてチーク上面から没入させ
る。第1スライダー51の本体部後方側には、タング進
退時の揺動量を規制するストッパー65を形成する。
【0027】(第2スライダー)第2スライダー71
は、針本体と同じ厚みをした本体部72、本体部下方に
延びその両側面を切削して針本体に形成したガイド部2
5の収容溝23に収容されるガイド部73と、このガイ
ド部73の後方に一側面を切除し、これを針溝側壁に圧
接するベンド部74を設けて針本体が進退動する際に針
本体の動きに連れてスライダーが妄動するのを防ぐ。符
号75はガイド部73の一側面の上縁を一段深く切除し
て形成した長手溝を示す。この長手溝75は図4−bに
示すように針本体10とスライダー50とを組み合わせ
た状態でフック部材11の側壁21a上端が対峙する位
置に形成されており、この側壁21aの上端部35をこ
の長手溝75に進入させることでスライダー50と針本
体10を一体化する。これにより複合針1を針溝から取
り出した状態でも針溝に装着された状態を維持でき、針
の入れ替え作業等を容易にできる。
【0028】ジャック92本体と分岐アーム96との間
に延びる第1スライダー51の後方部分81は先頭部分
に比べ高さ方向の厚みを薄く形成し、それ自体弾性を有
する。後方部分81の上縁には制御バット83を突設
し、不図示のカムキャリッジにより進退操作されること
でスライダー50が進退動し、若しくは上記ジャック9
1の制御バット95がカムにより押圧されて針溝内に沈
むときに分岐アーム96によって後方部分81が押圧さ
れ、制御バット83はカムに係合しない休止位置へと沈
む。
【0029】次にこのように構成された複合針1のフッ
ク開閉時の動きについて図8とともに説明する。図8−
A〜図8−Dは、針本体10とスライダー50との相対
的な移動を段階的に示す。
【0030】図8−Aは、フックを全開とした状態で、
スライダー50が針本体10に対し最も後退した位置を
示す。このとき第1スライダー51は係合部64と針本
体のカム面32との係合によって時計針回りに揺動し、
タング55が側面視においてチーク15上面から隠れ
る。
【0031】図8−Bは、スライダー50が少し進出し
た位置で、タング55に形成した係合部63が段部20
に形成したカム面の傾斜部に係合して、第1スライダー
51が反時計回りに揺動してタング55をチーク15の
上方へ上昇させた状態を示す。このようにスライダー5
0のタング55が上昇しながら進出することは編糸を捕
捉する際に有利となる。
【0032】図8−Cは、スライダー50が更に進出し
て第1スライダー51のタング先端55がフック部13
に当接した状態を示す。
【0033】図8−Dは、スライダー50が目移しの位
置まで進出した状態を示す。このときカム面と係合部6
4との係合により第1スライダー51は時計回りに揺動
してタング55を下降するとともに、ストッパー65が
第2スライダー71に当接してその位置を規制する。こ
れによりタング55に係止される編目(不図示)のテン
ションは緩められ、目移しをスムーズに行うことを許容
する。スライダー50の後退動作における第1スライダ
ー51の揺動も上記針本体10に設けた段部20のカム
面と第1スライダー51に設けた係合面により引き起こ
される。
【0034】上記のように複合針1は、フック部材11
の両側面の一部を削って形成した薄肉部と針溝との間に
形成される左右のスペースに各ブレードを収容させるよ
うにしたので上記した従来の複合針のようにブレード間
に繊維塵が噛み混むことがなくなり、これにより引き起
こされる問題を解消できる。フック部材のガイド部17
に形成した段部をブレード53の支持面とすることでス
ライダー50の進退動の間ブレード53を常にガイドす
ることができる。
【0035】<変形例1>図9は本発明の複合針の変形
例を示す。図9−Aはフックを閉じた状態、図9−Bは
フックを開いた状態の複合針を示す。図10−A、図1
0−B、図10−Cは、図9における各線a−a、線b
−b、線c−cにおける断面矢視図をそれぞれ示す。
【0036】この変形例では第1スライダー151は揺
動不可に第2スライダー171に固定されている。第1
スライダー151のブレード153a,153bは2枚
のプレートで構成され、第2スライダー171の先端の
両側面に固着される。もちろん第1スライダーと第2ス
ライダーを削り加工により1部品で構成してもよい。符
号173は第2スライダー171の一側面を切除し、こ
れを針溝側壁に圧接するように湾曲させた摺動抵抗付与
部である。
【0037】フック部材111は、第1スライダー15
1の薄肉のガイド部117をチーク115部から後方部
分に亘り先の実施例よりも長く形成し、この部分でブレ
ード153a,153bの支持を行うとともに薄肉部の
一方の側面に長手溝118を形成し、ここに対峙するブ
レード153aの後端部154を曲折して嵌合させ複合
針100を針溝から取り出したときでも針溝装着時の組
み合わせ状態を維持させる。またこの長手溝118はス
ライダー150が後退した状態でタング先端と対峙する
位置まで形成されおり、タング先端を収容するための凹
部131を兼ねる。
【0038】<変形例2>図11に本発明の複合針の更
なる変形例を示す。この複合針210のスライダーのタ
ングの進退軌跡は先の実施例と同様に揺動変位する。図
ではスライダー250は単一部品で構成され、符号25
5より先端側が厚み中央部を切除されて2枚のブレード
253a,253bを形成している。ブレード部253
と本体部257との間が側面視において略S字状に屈曲
される。スライダー250は図11に状態において後方
の係合部264が針本体のカム面220に係合して、弾
性変形してタング255先端を下向きに付勢して、確実
にタング255をチーク215で隠す。
【0039】尚、上記に複合針の好適な実施の形態につ
いて述べたが、これら実施の形態に限定されるものでな
く本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲において種々実
施できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る複合針で針床の針溝内に
装着した状態の側面図を示す。
【図2】図1の複合針の前半部分を拡大して示した図で
ある。
【図3】複合針を構成する各パーツの斜視図を示す。
【図4】図4−A、図4−B、図4−Cは、図2におけ
る線a−a、線b−b、線c−cにおける矢視方向の断
面図を示す。
【図5】図5−Aはフックを開いた状態にある複合針の
先頭部分を示した側面図を示し、図5−Bは図5−Aの
線a−aにおける断面矢視図を示す。
【図6】スライダーと針本体とを組み合わせた状態でタ
ング先端側がチーク薄肉部に圧接するようにベンドを付
与した例を示す。
【図7】チーク側面に凹部を形成した複合針を示し、図
7−Aが側面図を示し、図7−Bが図7−Aの線a−a
における断面図を示す。
【図8】図8−A〜図8−Dは、針本体とスライダーと
の相対的な移動を段階的に示した図である。
【図9】本発明の変形例1に係る複合針の前半部分を拡
大して示した側面図で、図9−Aはフックを閉じた状
態、図9−Bはフックを開けた状態を示す。
【図10】図10−A、図10−B、図10−Cは、図
9における線a−a、線b−b、線c−cにおける断面
図を示す。
【図11】本発明の変形例2に係る複合針の前半部分を
拡大して示した側面図である。
【符号の説明】
1,100,200…複合針、5…帯金、10,11
0,210…針本体、11,111,211…フック部
材、12…スロート部、13,113…フック部、1
4,114…本体部、15,115,215…チーク
部、17,117,217…ガイド部、19…薄肉部、
20…段部、21a,21b…針本体両側壁、23…収
容溝、25…ガイド部、27…凹部、28…ベンド、3
1a,31b,131…凹部、35…側壁上端、91…
ジャック、92…本体部、93…弾性脚部、95…制御
ジャック、96…分岐アーム、50…スライダー、5
1,151…第1スライダー、52…本体部、53a,
53b,153a,153b…ブレード部、55a,5
5b,155a,155b…タング、56…軸支部、5
7…貫通孔、61a,61b…タング先端部、63…係
合部、64…係合部、65…ストッパー、71,171
…第2スライダー、72…本体部、73…ガイド部、7
5…長手溝、81…後方部分、83…制御バット

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 編機の針床に形成した針溝に収容される
    先端にフック部、続いてスロート部、チーク部を形成し
    た針本体と、先端にタングを形成した2枚のブレードを
    有するスライダーからなり、針本体とスライダーとの相
    対移動によりスライダーの先端に設けたタングでフック
    を開閉し、更にタングが目移しのためにフックを越えて
    進出可能な複合針において、 少なくともチーク部を含む針本体の両側面を下縁部を残
    して削除し、該部分に薄肉部と段部からなるガイド部を
    形成し、前記スライダーの各ブレードを前記段部を摺動
    支持面とし、且つ各ブレードで前記薄肉部を挟むように
    スライダーを針本体部に組み合わせてなる編機用複合
    針。
  2. 【請求項2】 スライダーの先端部にブレードを固着し
    た請求項1に記載の編機用複合針。
  3. 【請求項3】 スライダーの先端部にブレードを一体に
    形成した請求項1に記載の編機用複合針。
  4. 【請求項4】 ブレードをスライダーの先端部に揺動自
    在に支持するとともに前記段部をスライダーが針本体に
    対して相対移動するときにブレード下面と摺接し、タン
    グを上下方向に揺動するカム面として形成した請求項1
    に記載の編機用複合針。
  5. 【請求項5】 スライダーの先端部を側面視においてS
    字状に曲折形成し、針本体とスライダーとを組み合わせ
    状態において前記曲折部と針本体との係合によりタング
    を下向きに付勢させるとともに前記段部をスライダーが
    針本体に対して相対移動するときにブレード下面と摺接
    し、タングを上下方向に揺動するカム面として形成した
    請求項1に記載の編機用複合針。
  6. 【請求項6】 タング先端側が前記薄肉部に圧接するよ
    うにスライダーを形成した請求項2〜5の何れかに記載
    の編機用複合針。
  7. 【請求項7】 タングにベンドを付与して針本体の薄肉
    部に圧接させた請求項6に記載の編機用複合針。
  8. 【請求項8】 タング先端部を収容する凹部を前記薄肉
    部に形成した。請求項7に記載の編機用複合針。
  9. 【請求項9】 前記ブレードが前記ガイド部の段部から
    の脱落を防ぐようにブレードと段部を係合させた請求項
    1に記載の編機用複合針。
  10. 【請求項10】 前記ガイド部の段部を針本体側面に対
    して鋭角の傾斜面に形成し、該傾斜面にブレード下面を
    係合させた請求項9に記載の編機用複合針。
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