JP4346894B2 - 櫛付き鋏 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば眉毛を切る際に使用する櫛付き鋏に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下記特許文献1においては、その図面に示すように、一方の刀身1に取り付けられるくし部材10は、その内側部分11で、刃部4に挿嵌される先端部分(各くし歯15を含む部分)と、開閉中心軸部3の付近に挿嵌される基端部分(14を含む部分)とからなる。このくし部材10において、基端部分は、刀身1の背部に面する背部分(係止凹部13を有する部分)と、刀身1の腹部に面する腹部分(係止凹部13を有する部分)と、刀身1の表面に面する表部分とからなる。このくし部材10において、先端部分は、刀身1の背部に面する背部分と、刀身1の表面に面する表部分(刃先4aに隣接する各くし歯15を有する部分)と、刃部4の先端にある係止突部9が係止される係止孔12を有する係止部分とからなる。
【0003】
【特許文献1】
実開平4−112373号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記くし部材10の基端部分や先端部分においては、いずれも、前記係止孔12や係止凹部13が設けられているが、開閉中心軸部3の付近の裏面及び刃部4の裏面に面する裏部分が形成されていない。そのため、開閉中心軸部3の付近及び刃部4がそれらの裏面側に動き易くなり、くし部材10を開閉中心軸部3の付近及び刃部4に対し強固に取り付けることは難しい。また、前記くし部材10のうち基端部分は、くし部材10を小型化するために省略することが好ましい。そこで、刃部4に挿嵌される先端部分のみでくし部材10を構成した場合、刃部4にくし部材10をより一層強固に取り付けることが必要となる。
【0005】
この発明は、櫛を小型化するとともに刃体に対し強固に取り付けることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
後記実施形態の図面(図1〜6)の符号を援用して本発明を説明する。
* 請求項1の発明
この発明にかかる櫛付き鋏は、下記のように構成されている。
【0007】
この櫛付き鋏においては、互いに開閉動可能な両刃体(3,4)及び両柄部(6,7)を有する鋏本体(1)と、この両刃体(3,4)のうち一方の刃体(3)に対し取付部(17)で取り付けた櫛(2)とを備えている。前記両刃体(3,4)は、それぞれ、開状態(P)で互いに対向する刃先(10a)と、この刃先(10a)に対し開閉動方向(X)で反対側になる背部(11)と、閉状態(Q)で互いに摺接する裏面(12)と、この裏面(12)に対し開閉動方向(X)に対し直交する方向(Y)で反対側になる表面(13)とを備えている。前記櫛(2)の取付部(17)は、前記一方の刃体(3)がその刃先(10a)に沿って挿嵌される挿着溝部(21)と、その挿着状態で前記一方の刃体(3)の背部(11)に面する背側壁部(18)と、その挿着状態で前記一方の刃体(3)の表面(13)に面する表側壁部(19)と、その挿着状態で前記一方の刃体(3)の裏面(12)に面する裏側壁部(20)とを備えている。閉状態(Q)で両刃体(3,4)のうち他方の刃体(4)の裏面(12)に面する各櫛歯(16)を前記表側壁部(19)から延設して前記一方の刃体(3)の刃先(10a)に沿って並べている。前記取付部(17)の挿着溝部(21)で、前記一方の刃体(3)の表面(13)と前記表側壁部(19)との間と、前記一方の刃体(3)の裏面(12)と前記裏側壁部(20)との間とのうち、少なくとも一方で、この挿着溝部(21)に前記一方の刃体(3)をその刃先(10a)に沿って挿嵌し得るように案内するとともに、この取付部(17)が前記一方の刃体(3)からその背部(11)側へ抜け落ちるのを阻止するように、互いに嵌め込まれる凹部(14)と凸部(24)とを形成している。例えば、一方の刃体(3)は、開閉動中心部(5)から延びる支持部(8)と、この支持部(8)から延びる刃部(9)とを備え、櫛(2)は一方の刃体(3)で刃先(10a)を有する刃部(9)に取り付けられている。
【0008】
従って、櫛(2)を小型化することができるとともに、取付部(17)の挿着溝部(21)と一方の刃体(3)との挿嵌、並びに、この挿着溝部(21)と一方の刃体(3)との間で形成した凹部(14)と凸部(24)との挿嵌とによる二重の挿嵌構造により、櫛(2)を一方の刃体(3)に対し強固に取り付けることができる。
【0009】
また、請求項1の発明において、前記櫛(2)は、前記取付部(17)の挿着溝部(21)と前記一方の刃体(3)との挿嵌、並びに、この挿着溝部(21)と一方の刃体(3)との間で形成した凹部(14)と凸部(24)との挿嵌で、前記一方の刃体(3)に対し着脱可能に取り付けられる。従って、同一の鋏本体(1)を利用したまま、取付部(17)を同一にして櫛歯(16)の形態のみを異にした各種櫛(2)と必要に応じて交換することができる。例えば眉毛を切る際にその眉毛の形態に応じて櫛を使い分けることができ、使用上便利である。
【0011】
また、請求項1の発明において、前記櫛(2)の各櫛歯(16)は、前記一方の刃体(3)の刃先(10a)に対し両刃体(3,4)の開閉動方向(X)で隣接し、閉状態(Q)で前記裏側壁部(20)に対し両刃体(3,4)の開閉動方向(X)で隣接する他方の刃体(4)の裏面(12)に対し近接して間隙(G)をあけて面している。従って、両刃体(3,4)の開閉動時に他方の刃体(4)の裏面(12)に各櫛歯(16)が触れて擦れるのを防止することができるばかりではなく、他方の刃体(4)の裏面(12)が各櫛歯(16)に近接して開閉動されるので、取付部(17)の表側壁部(19)を眉毛等に向けて使用した場合、各櫛歯(16)間から突出した眉毛等を各櫛歯(16)で支えながら各櫛歯(16)の付近で確実に切断することができる。
【0013】
また、請求項1の発明において、前記裏側壁部(20)の外側には、両刃体(3,4)の裏面(12)間の想定摺接面(E)に対する前記他方の刃体(4)の表面(13)の距離(S4)よりも、この想定摺接面(E)に対する距離(S25)を大きく設定した当接面(25a)を有する突部(25)を閉状態(Q)で他方の刃体(4)の刃先(10a)に対し開閉動方向(X)で隣接して設けている。従って、取付部(17)の裏側壁部(20)を眉毛等に向けて使用した場合、この裏側壁部(20)の当接面(25a)が眉毛等の付近に当たるので、他方の刃体(4)の表面(13)が眉毛等の付近に当たるのを防止することができるばかりではなく、眉毛等から他方の刃体(4)の表面(13)までの距離を保つので、眉毛等の切り過ぎも防止することができる。
【0015】
また、請求項1の発明において、前記挿着状態にある前記各櫛歯(16)は閉状態(Q)で前記他方の刃体(4)の背部(11)から開閉動方向(X)へ突出している。従って、各櫛歯(16)の先端部(16a)と基端部(16b)との間の長さを大きくすることができるとともに、他方の刃体(4)でその刃先(10a)と背部(11)との間の間隔を狭くすることができる。
【0017】
また、請求項1の発明において、前記挿着溝部(21)は、前記一方の刃体(3)がその先端側から挿入される開放部(22)に対し反対側になる閉塞部(23)を有し、この一方の刃体(3)の先端側が挿着状態でこの閉塞部(23)に面している。従って、一方の刃体(3)の先端側に対し挿着溝部(21)を挿入する際に取付部(17)の向きが開放部(22)により特定されるので、一方の刃体(3)に対する櫛(2)の取り付けを容易に行うことができる。
【0019】
また、請求項1の発明において、前記各櫛歯(16)は、前記表側壁部(19)から前記他方の刃体(4)の裏面(12)側へ屈曲された屈曲部(26)と、この屈曲部(26)からこの他方の刃体(4)の裏面(12)に沿って延設された延設部(27)とを有している。この屈曲部(26)に対し両刃体(3,4)の開閉動方向(X)で隣接する空隙(28)をこの延設部(27)に対し刃先(10a)に沿って隣接させている。この表側壁部(19)の外側には、両刃体(3,4)の裏面(12)間の想定摺接面(E)に対する前記一方の刃体(3)の表面(13)の距離(S13)よりも、この想定摺接面(E)に対する距離(S19)を大きく設定した当接面(19a)を設けている。従って、取付部(17)の表側壁部(19)を眉毛等に向けて使用した場合、この表側壁部(19)の当接面(19a)が眉毛等の付近に当たるので、空隙(28)により各櫛歯(16)が眉毛等の付近に当たるのを防止することができるばかりではなく、眉毛等から一方の刃体(3)の表面(13)までの距離を保つので、眉毛等の切り過ぎも防止することができる。
また、請求項1の発明において、前記一方の刃体(3)の刃先(10a)は閉状態(Q)で前記他方の刃体(4)における刃先(10a)と背部(11)との間に位置するとともに、前記他方の刃体(4)の刃先(10a)は閉状態(Q)で前記一方の刃体(3)における刃先(10a)と背部(11)との間に位置している。前記一方の刃体(3)の裏面(12)は閉状態(Q)で他方の刃体(4)の刃先(10a)と一方の刃体(3)の背部(11)との間で開放されて前記裏側壁部(20)に面し、前記他方の刃体(4)の裏面(12)は閉状態(Q)で一方の刃体(3)の刃先(10a)と他方の刃体(4)の背部(11)との間で開放されて前記各櫛歯(16)に面している。従って、各櫛歯(16)に面する他方の刃体(4)の裏面(12)の面積を大きく取ることができる。
【0020】
請求項2の発明
この発明は、請求項1の発明を前提として下記のように構成されている。
【0021】
前記鋏本体(1)において両刃体(3,4)は開閉動中心部(5)よりも先端側に設けられているとともに両柄部(6,7)は開閉動中心部(5)よりも基端側に設けられている。この両刃体(3,4)は、それぞれ、開閉動中心部(5)から延びる支持部(8)と、この支持部(8)から延びる刃部(9)とを備えている。他方の刃体(4)では、刃部(9)の背部(11)を支持部(8)の背部(11)に対し背側へずらすとともに、刃部(9)の腹部(10)にある刃先(10a)を支持部(8)の腹部(10)に対し背側へずらしている。従って、各櫛歯(16)に面する他方の刃体(4)の裏面(12)の面積を大きく取ることができる。
【0022】
請求項3の発明
この発明は、請求項2の発明を前提として下記のように構成されている。
【0023】
前記両柄部(6,7)に設けた把持部(15)が閉状態(Q)で互いに当接する当接部(15a)と前記開閉動中心部(5)とを結ぶ想定線(M)に対し、前記挿着状態で前記各櫛歯(16)の先端部(16a)間を結ぶ想定線(F)を両刃体(3,4)の開閉動方向(X)で一方の刃体(3)の背側へ傾斜させた。従って、眉毛等に各櫛歯(16)を当てがった際に両柄部(6,7)が傾くので、両刃体(3,4)の開閉動作が行い易くなる。
【0024】
請求項4の発明
この発明は請求項2または請求項3の発明を前提として下記のように構成されている。
【0025】
前記両柄部(6,7)に設けた把持部(15)が閉状態(Q)で互いに当接する当接部(15a)と前記開閉動中心部(5)とを結ぶ想定線(M)に対し、一方の刃体(3)の刃先(10a)の先端部(3a)とこの開閉動中心部(5)とを結ぶ想定線(N3)を両刃体(3,4)の開閉動方向(X)で背側へ傾斜させるとともに、他方の刃体(4)の刃先(10a)の先端部(4a)とこの開閉動中心部(5)とを結ぶ想定線(N4)を両刃体(3,4)の開閉動方向(X)で腹側へ傾斜させた。従って、眉毛等に各櫛歯(16)を当てがった際に両柄部(6,7)が傾くので、両刃体(3,4)の開閉動作が行い易くなる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかる櫛付き鋏について図1〜6を参照して説明する。
【0027】
図1,3,4に示すように、この櫛付き鋏は鋏本体1と櫛2とを備えている。この鋏本体1においては、両刃体3,4が開閉動中心部5よりも先端側に設けられているとともに、両柄部6,7が開閉動中心部5よりも基端側に設けられ、この両刃体3,4と両柄部6,7とはこの開閉動中心部5を中心に回動して開状態Pと閉状態Qとを取る。
【0028】
前記両刃体(一方の刃体3及び他方の刃体4)は、それぞれ、開閉動中心部5から延びる支持部8と、この支持部8から延びる刃部9とを備えている。この両刃体3,4は、支持部8と刃部9とにおいてそれぞれ、開状態Pで互いに対向する腹部10と、この腹部10に対し開閉動方向Xで反対側になる背部11と、閉状態Qで互いに摺接する裏面12と、この裏面12に対し開閉動方向Xに対し直交する厚み方向Yで反対側になる表面13とを備えている。この両刃体3,4の支持部8において腹部10には刃先10aが形成されている。
【0029】
図2,5にも示すように、前記一方の刃体3の刃先10aは閉状態Qで前記他方の刃体4における刃先10aと背部11との間に位置するとともに、この他方の刃体4の刃先10aは閉状態Qでこの一方の刃体3における刃先10aと背部11との間に位置している。この一方の刃体3の裏面12は閉状態Qで他方の刃体4の刃先10aと一方の刃体3の背部11との間で開放され、この他方の刃体4の裏面12は閉状態Qで一方の刃体3の刃先10aと他方の刃体4の背部11との間で開放されている。この他方の刃体4では、支持部8の背部11の想定延長線L11に対し刃部9の背部11を距離S11だけ背側へずらしているとともに、支持部8の腹部10の想定延長線L10に対し刃部9の腹部10の刃先10aを距離S10だけ背側へずらしている。この一方の刃体3の表面13には凹条部14(凹部)が刃先10aに沿って延設されている。前記両柄部6,7に設けられた把持環15(把持部)が閉状態Qで互いに当接する当接部15aと前記開閉動中心部5の回動中心5aとを結ぶ想定線Mに対し、一方の刃体3の刃先10aの先端部3aとこの回動中心5aとを結ぶ想定線N3の先端側が、両刃体3,4の開閉動方向Xで背側へ傾斜している。この想定線Mに対し、他方の刃体4の刃先10aの先端部4aとこの回動中心5aとを結ぶ想定線N4の先端側が、両刃体3,4の開閉動方向Xで腹側へ傾斜している。
【0030】
図2,5,6にも示すように、前記櫛2は、プラスチックにより成形され、各櫛歯16を有し、前記一方の刃体3の先端側に対し取付部17で着脱可能に取り付けられている。この取付部17は背側壁部18と表側壁部19と裏側壁部20とにより断面コ字形状をなし、これらの壁部18,19,20間にはこの一方の刃体3がその刃先10aに沿って挿嵌される挿着溝部21が形成されている。この挿着溝部21は、この一方の刃体3がその先端側から挿入される開放部22に対し反対側になる閉塞部23を有している。この挿着溝部21内で表側壁部19の内側には凸条部24(凸部)がこの開放部22から閉塞部23にわたり延設されている。この裏側壁部20の外側には突条部25(突部)がこの凸条部24に沿って延設されている。前記各櫛歯16は、この表側壁部19から屈曲された屈曲部26と、この屈曲部26から延設された延設部27とを有している。この各櫛歯16の延設部27は前記背側壁部18及び挿着溝部21に対し両刃体3,4の開閉動方向Xで隣接している。
【0031】
前記櫛2を前記一方の刃体3に取り付けた挿着状態では、櫛2と両刃体3,4とは下記*の位置関係にある。
* 櫛2の取付部17で挿着溝部21には一方の刃体3がその刃先10aに沿って着脱可能に挿嵌される。その場合、この取付部17の背側壁部18がこの一方の刃体3の背部11に面し、この取付部17の表側壁部19がこの一方の刃体3の表面13に接触して面し、この取付部17の裏側壁部20がこの一方の刃体3の裏面12に接触して面する。この挿嵌時には同時に、この一方の刃体3の表面13にある凹条部14とこの表側壁部19の内側にある凸条部24とが互いに嵌め込まれ、この挿着溝部21にこの一方の刃体3をその刃先10aに沿って案内するとともに、この取付部17がこの一方の刃体3からその背部11側へ抜け落ちるのを阻止する。
【0032】
* 櫛2の各櫛歯16は、一方の刃体3の刃先10aに両刃体3,4の開閉動方向Xで隣接し、閉状態Qで、裏側壁部20に対し開閉動方向Xで隣接する他方の刃体4の裏面12に近接して小間隙Gをあけて面し、一方の刃体3の刃先10aに沿って並べられ、他方の刃体4の背部11から開閉動方向Xへ突出する。他方の刃体4の背部11は、閉状態Qで、各櫛歯16の先端部16aとその基端部16bとの間に位置する。
【0033】
* 裏側壁部20の外側にある突条部25でその頂上部に設けられた当接面25aが閉状態Qで両刃体3,4の裏面12間の想定摺接面Eに対しなす距離S25は、この想定摺接面Eに対する他方の刃体4の表面13の距離S4よりも、大きく設定されている。
【0034】
* 各櫛歯16の屈曲部26は閉状態Qで他方の刃体4の裏面12側へ屈曲され、各櫛歯16の延設部27はこの他方の刃体4の裏面12に沿って延設され、この屈曲部26に対し両刃体3,4の開閉動方向Xで隣接する空隙28がこの延設部27に対し刃先10aに沿って隣接している。この表側壁部19に設けられた当接面19aが閉状態Qで両刃体3,4の裏面12間の想定摺接面Eに対しなす距離S19は、この想定摺接面Eに対する一方の刃体3の表面13の距離S13よりも、大きく設定されている。
【0035】
* 両柄部6,7の把持環15が閉状態Qで互いに当接する当接部15aと開閉動中心部5の回動中心5aとを結ぶ想定線Mに対し、挿着状態で各櫛歯16の先端部16a間を結ぶ想定線Fの先端側が、両刃体3,4の開閉動方向Xで一方の刃体3の背側へ傾斜している。
【0036】
このように構成された櫛付き鋏は、例えば下記のようにして使用する。
両柄部6,7の把持環15を右手で把持するとともに、取付部17の表側壁部19及び各櫛歯16を一方の眉毛に向けた状態で、この表側壁部19の当接面19aを顔面に当てがい、下方へ傾斜した両柄部6,7により両刃体3,4を互いに開閉動させると、各櫛歯16から突出した一方の眉毛を切ることができる。ちなみに、その状態のまま鋏をずらせば、他方の眉毛を切ることができる。
【0037】
また、両柄部6,7を左手で把持するとともに、取付部17の裏側壁部20を一方の眉毛に向けた状態で、この裏側壁部20の突条部25の当接面25aを顔面に当てがい、下方へ傾斜した両柄部6,7により両刃体3,4を互いに開閉動させると、一方の眉毛を切ることができる。ちなみに、その状態のまま鋏をずらせば、他方の眉毛を切ることができる。
【0038】
なお、この実施形態では一方の刃体3の表面13に凹条部14を形成するとともに表側壁部19の内側に凸条部24を形成したが、それに代えて、一方の刃体3の裏面12に凹条部を形成するとともに裏側壁部20の内側に凸条部を形成したり、それらの両方共に凹条部及び凸条部を形成してもよい。逆に、一方の刃体3の表面13に凸条部を形成するとともに表側壁部19の内側に凹条部を形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本実施形態にかかる櫛付き鋏を示す正面図であり、(b)は同じく側面図であり、(c)は同じく背面図である。
【図2】 (a)は図1(a)の部分拡大図であり、(b)は図1(c)の部分拡大図である。
【図3】 (a)は図1(a)の櫛付き鋏において鋏本体から櫛を取り外した状態を示す正面図であり、(b)は(a)の鋏本体を開いた状態を示す正面図である。
【図4】 (a)は図1(c)の櫛付き鋏において鋏本体から櫛を取り外した状態を示す背面図であり、(b)は(a)の鋏本体を開いた状態を示す背面図である。
【図5】 (a)は図1(a)のA―A線拡大断面図であり、(b)は図1(a)のB―B線矢視部分断面図である。
【図6】 (a)は本実施形態にかかる櫛を示す拡大正面図であり、(b)は同じく拡大側面図であり、(c)は同じく拡大背面図である。
【符号の説明】
1…鋏本体、2…櫛、3…一方の刃体、3a…先端部、4…他方の刃体、4a…先端部、5…開閉動中心部、6,7…柄部、8…支持部、9…刃部、10…腹部、10a…刃先、11…背部、12…裏面、13…表面、14…凹条部(凹部)、15…把持環、15a…当接部、16…櫛歯、16a…先端部、17…取付部、18…背側壁部、19…表側壁部、19a…当接面、20…裏側壁部、21…挿着溝部、22…開放部、23…閉塞部、24…凸条部(凸部)、25…突条部、25a…当接面、26…屈曲部、27…延設部、28…空隙、X…開閉動方向、Y…厚み方向、P…開状態、Q…閉状態、E…両刃体間の想定摺接面、G…小間隙、F,M,N3,N4…想定線、S4,S10,S11,S13,S19,S25…距離。

Claims (4)

  1. 互いに開閉動可能な両刃体及び両柄部を有する鋏本体と、この両刃体のうち一方の刃体に対し取付部で取り付けた櫛とを備えた櫛付き鋏において、前記両刃体は、それぞれ、開状態で互いに対向する刃先と、この刃先に対し開閉動方向で反対側になる背部と、閉状態で互いに摺接する裏面と、この裏面に対し開閉動方向に対し直交する方向で反対側になる表面とを備え、
    前記櫛の取付部は、前記一方の刃体がその刃先に沿って挿嵌される挿着溝部と、その挿着状態で前記一方の刃体の背部に面する背側壁部と、その挿着状態で前記一方の刃体の表面に面する表側壁部と、その挿着状態で前記一方の刃体の裏面に面する裏側壁部とを備え、閉状態で両刃体のうち他方の刃体の裏面に面する各櫛歯を前記表側壁部から延設して前記一方の刃体の刃先に沿って並べ、
    前記取付部の挿着溝部で、前記一方の刃体の表面と前記表側壁部との間と、前記一方の刃体の裏面と前記裏側壁部との間とのうち、少なくとも一方で、この挿着溝部に前記一方の刃体をその刃先に沿って挿嵌し得るように案内するとともに、この取付部が前記一方の刃体からその背部側へ抜け落ちるのを阻止するように、互いに嵌め込まれる凹部と凸部とを形成し
    前記櫛は、前記取付部の挿着溝部と前記一方の刃体との挿嵌、並びに、この挿着溝部と一方の刃体との間で形成した凹部と凸部との挿嵌で、前記一方の刃体に対し着脱可能に取り付けられ、
    前記櫛の各櫛歯は、前記一方の刃体の刃先に対し両刃体の開閉動方向で隣接し、閉状態で前記裏側壁部に対し両刃体の開閉動方向で隣接する他方の刃体の裏面に対し近接して間隙をあけて面し、
    前記裏側壁部の外側には、両刃体の裏面間の想定摺接面に対する前記他方の刃体の表面の距離よりも、この想定摺接面に対する距離を大きく設定した当接面を有する突部を閉状態で他方の刃体の刃先に対し開閉動方向で隣接して設け
    前記挿着状態にある前記各櫛歯は閉状態で前記他方の刃体の背部から開閉動方向へ突出し
    前記挿着溝部は、前記一方の刃体がその先端側から挿入される開放部に対し反対側になる閉塞部を有し、この一方の刃体の先端側が挿着状態でこの閉塞部に面し、
    前記各櫛歯は、前記表側壁部から前記他方の刃体の裏面側へ屈曲された屈曲部と、この屈曲部からこの他方の刃体の裏面に沿って延設された延設部とを有し、この屈曲部に対し両刃体の開閉動方向で隣接する空隙をこの延設部に対し刃先に沿って隣接させ、この表側壁部は、両刃体の裏面間の想定摺接面に対する前記一方の刃体の表面の距離よりも、この想定摺接面に対する距離を大きく設定した当接面を有し、
    前記一方の刃体の刃先は閉状態で前記他方の刃体における刃先と背部との間に位置するとともに、前記他方の刃体の刃先は閉状態で前記一方の刃体における刃先と背部との間に位置し、前記一方の刃体の裏面は閉状態で他方の刃体の刃先と一方の刃体の背部との間で開放されて前記裏側壁部に面し、前記他方の刃体の裏面は閉状態で一方の刃体の刃先と他方の刃体の背部との間で開放されて前記各櫛歯に面している
    ことを特徴とする櫛付き鋏。
  2. 前記鋏本体において両刃体は開閉動中心部よりも先端側に設けられているとともに両柄部は開閉動中心部よりも基端側に設けられ、この両刃体は、それぞれ、開閉動中心部から延びる支持部と、この支持部から延びる刃部とを備え、他方の刃体では、刃部の背部を支持部の背部に対し背側へずらすとともに、刃部の腹部にある刃先を支持部の腹部に対し背側へずらしていることを特徴とする請求項1に記載の櫛付き鋏。
  3. 前記両柄部に設けた把持部が閉状態で互いに当接する当接部と前記開閉動中心部とを結ぶ想定線に対し、前記挿着状態で前記各櫛歯の先端部間を結ぶ想定線を両刃体の開閉動方向で一方の刃体の背側へ傾斜させたことを特徴とする請求項2に記載の櫛付き鋏。
  4. 前記両柄部に設けた把持部が閉状態で互いに当接する当接部と前記開閉動中心部とを結ぶ想定線に対し、一方の刃体の刃先の先端部とこの開閉動中心部とを結ぶ想定線を両刃体の開閉動方向で背側へ傾斜させるとともに、他方の刃体の刃先の先端部とこの開閉動中心部とを結ぶ想定線を両刃体の開閉動方向で腹側へ傾斜させたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の櫛付き鋏。
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