JP3013053U - ブロース用鋏 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブロース用鋏を作業時に安定して保持するこ
とである。 【構成】 動刃２と静刃３をＸ状にして、その交叉部を
開閉自在に枢着すると共に、夫々延長する把手部２ａ，
３ａに指掛環４，５を設けてなるブロース用鋏におい
て、前記指掛環４，５の親指ａを挿入する指掛環４の挿
入壁は斜面ａにすると共に、挿入表面側及び反対裏面側
には縁部を弧状凹部８，９に成形し、更に、把手部２ａ
と指掛環４の接合部４ａの表面側には、親指ａの先端部
を掛止する弧状凹部７と、両脇に壁部７ａ，７ａを設け
た構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、髪形をカットする動側把手部の指掛環に親指を固定する弧状凹部を 設けるブロース用鋏に関する。

【０００２】

【従来の技術】

前記髪形をカットするために用いるブロース用鋏は、一般のカット鋏と同じ指 掛環によって成形されたものが用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記したブロース用鋏は、親指を指掛環に対して斜めに完全に入れ動かす場合 と、親指の先端を把手部と指掛環の接合部にのせて動かす場合があるが、何れの 場合でも動作する場合が固定状態とならないために作業する時不安定となり、充 分な髪形カットができない不都合があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は斯様な実情に鑑み、この課題に対処するために創案したもので、動刃 と静刃からなる鋏の、動刃の把手部の指掛環において、前記指掛環に対して親指 を挿入する環内壁は、斜面にすると共に、挿入表面側及び反対裏面側の縁部に弧 状凹部を成形し、更に、把手部と指掛環の接合部の表面側に、親指の先端部を掛 止する弧状凹部と、その両脇に壁部を設けたブロース用鋏を提供し、安定して鋏 を保持するようにしたものである。

【０００５】

【作用】

ブロース用鋏１を使用する場合、親指ａが表面挿入側から環内壁の斜面ｃに沿 って斜めに入って弧状凹部７で掛止され受止められるので固定状態となって親指 ａは動かない。また、親指ａを把手部２ａと指掛環４の接合部４ａにのせる時は 親指ａの先端部を接合部４の弧状凹部７にのせて両脇の壁部７ａ，７ａで受止め られるようになって親指ａは固定状態となり何れの場合でも親指ａは固定状態と なって動かないので作業時は安定することになる。

【０００６】

【実施例】

図は、本発明によるブロース用鋏の一実施例を示すもので、以下図を参照して 説明する。

【０００７】 １はブロース用鋏で、この鋏１は、静刃３と動刃２をＸ状にすると共に交叉部 を開閉に枢着する。

【０００８】 また、各静刃３と動刃２には夫々延長した把手部２ａ，３ａを有し、この把手 部２ａ，３ａの各先端は接合部４ａ，５ａを介して指掛環４，５を設けてある。 ６は、前記指掛環４に取付けられた弾性突起体である。前記指掛環４は、前記 把手部２ａと指掛環４の接合部４ａに両脇に壁部７ａ，７ａを設けるように、親 指ａの先端部をのせる弧状凹部７を成形し、親指ａをのせた時親指ａを固定状態 にするようにしてある。

【０００９】 また指掛環４には、親指ａを指掛環４に対し斜めに入れるように内面を斜面ｃ に成形して、その表面側弧状凹部８と、その対向する裏面側は弧状の凹部９を設 けて、指掛環４に入れた親指ａを指掛環４中で固定状態として動かないようにす る。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は動刃側把手部の先端に設けた指掛環には親指を指掛環に対して入れる 斜め内面と、この入れ側と、その対向した裏面側には弧状凹部を設けて、親指を 斜面に沿って入れた時斜面と弧状凹部によって固定状態とすることができ、更に 、把手部と指掛環との接合部には、親指をのせて作業する時表面側に弧状凹部と 、その両脇に壁部を設けて親指をのせた時固定状態にして動かないようにするこ とで、何れかの場合も親指は動かないので髪形をカットする時鋏は安定する。従 ってカットは完全に行うことができ、充分な整髪ができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るブロース用鋏の一実施例を示した
正面図である。

【図２】図１の静刃側把手部の指掛環のＡ方向から後面
図である。

【図３】図１のＸ−Ｘ線矢印方向断面図である。

【図４】図１のＢ方向の側面図で親指を挿入して固定状
態を示したものである。

【図５】親指を把手部と指掛環の接合部にのせて固定し
た状態の側面図である。

【符号の説明】

１ ブロース用鋏 ２ 動刃 ３ 静刃 ２ａ，３ａ 把手部 ４，５ 指掛環 ４ａ，５ａ 接合部 ６ 弾性突起体 ７，８，９ 弧状凹部 ７ａ 壁部 ａ 親指 ｃ 斜面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 動刃と静刃からなる鋏の、動刃の把手部
   の指掛環において、前記指掛環に対して親指を挿入する
   環内壁は斜面にすると共に挿入表面側及び反対裏面側に
   は縁部を弧状凹部に成形し、更に、把手部と指掛環の接
   合部の表面側には、親指の先端部を掛止する弧状凹部
   と、その両脇に壁部を設けたことを特徴としたブロース
   用鋏。