JP3983720B2 - 複合針 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の利用分野】
この発明は横編機等の編機に使用する複合針に関し、特に針部材に対するスライダのガイドに関する。
【0002】
【従来技術】
【特許文献1】
特開2002−294541号公報
【特許文献2】
特開2001−032154号公報
【特許文献3】
特開昭62−206069号公報
【0003】
特許文献1〜3は複合針について記載している。特許文献1では、針部材の長手方向中間部から分岐し、針部材先端のフック側へ延びるフォークを設けて、スライダをフォークの下面と針部材の上面とでガイドすることを開示している。スライダの後部にはスライダバットを設けて、スライダ後端の下端一対の支持部を設け、これらの支持部で針部材を挟み込むようにしている。なおこれらの支持部は、スライダに設けた突起と考えられる。
特許文献2は類似の種類の複合針を開示しているが、針部材にフォークを設けてスライダを挟み込むのではなく、スライダの上面を針床の帯金で支持するようにしている。
特許文献3は、針部材とスライダとに各々フォークを設け、これらのフォークを互いに係合させて、スライダの位置決めを行うようにしている。
【0004】
特許文献1のように、スライダ先端のタングがステッチループを支持すると、スライダの後端を跳ね上げる力が加わる。これに対して前記の一対の支持部で、スライダの後端が上昇するのを防止する。発明者はここで、スライダの後端の下部に設けた一対の支持部では、スライダの後部を跳ね上げようとする力を充分に支持するのは難しく、複合針の寿命を縮め、またスライダバットの高さを正確に規制するのが難しいことを見出した。
【0005】
【発明の課題】
この発明の課題は、スライダの後部に設けたバットが上昇するのを防止することにある。
この発明の副次的課題は、針部材の強度を増し、また針部材の加工を容易にすることにある。
この発明の副次的課題はまた、第2フォークや第3フォークに対するスライダの進退入を容易にすることにある。
この発明の副次的課題はさらに、スライダのタングを撓ませようとする力への剛性を増すことにある。
【0006】
【発明の構成】
この発明は、先端にフックを備えた針部材と、該針部材を跨いで摺動しかつ先端にタングを備えたスライダとを備え、前記針部材と前記スライダとは独立に移動自在で、編目の形成と編目の目移しとが可能な複合針において、
前記針部材には、
前記スライダに跨られる領域のほぼ中間部から上方へ分岐する分岐部から、前記フック側へ突き出す第1フォークを設けて、前記スライダの前半部を該第1フォークと針部材との間に挟み込み、かつ前記第1フォークの下面でスライダをガイドし、スライダ前半部の上下動を規制するようにし、
前記分岐部から針部材の後方上部へ、スライダのバット側へと突き出す第2フォークを設けて、スライダが針部材に対して前進した位置で、該第2フォークの下面でスライダをガイドし、
針部材の前記スライダのバットよりも後方から前方へ分岐し、前記第2フォークと向かい合う第3フォークを設けて、前記スライダが針部材に対して後退した位置で、該第3フォークの下面でスライダをガイドし、
前記第2フォーク及び第3フォークにより、スライダの後半部の上下動を規制するようにし、
前記スライダは、
その後半部に前記スライダのバットを備え、
該スライダのバットよりも前方に、上下に貫通するスリットを備えて、該スリットに前記針部材の分岐部を貫通させ、
前記スライダ前半部は該貫通スリットよりも前方に位置し、かつ該スライダ前半部の上面に、前記第1フォークの下面にガイドされる第1フォーク当接カム面を設け、
スライダの後半部の前記スライダのバットよりも前方の上面に、前記第2フォークの下面にガイドされる第2フォーク当接面を設け、
前記スライダのバットよりも後方のスライダ後端の上面に、前記第3フォークの下面にガイドされる第3フォーク当接面を設けたことを特徴とする。
【0007】
この明細書において、前後は複合針の長手方向で、フックやタング側が前で、スライダバットや第3フォーク側が後である。上下は、複合針を針床にセットした状態を基に定め、スライダが針部材の上にあって針部材に跨り、第1フォークや第2フォークがスライダの上にあって、スライダを針部材との間に挟み込む。左右や側面方向は長手方向にも上下方向にも直角な方向で、例えば貫通スリットの左右のスライダの薄板や、スカート部の左右の薄板などを指すために用いる。
【0008】
好ましくは、前記スライダの後半部は、前記第3フォーク当接面から前記第2フォーク当接面まで、中実にほぼ同じ厚さに形成されている。
また好ましくは、前記スライダは、前記第2フォーク当接面の下方から前記貫通スリットまで側面方向に左右2枚に分かれ、前記貫通スリットの部分でスライダの上面と下面とをカットして前記貫通スリットを形成している。
【0009】
好ましくは、前記第2フォークの後端部に、後上方から前下方を向いた斜めのテーパー部を設けると共に、
前記第3フォークの前端部に、前上方から後下方を向いた斜めのテーパー部を設け、
前記第2フォーク当接面の前端に、後上方から前下方を向いた斜めのテーパー部を設け、
前記第3フォーク当接面の後端に、前上方から後下方を向いた斜めのテーパー部を設ける。
【0010】
好ましくは、前記針部材の前記フックよりも後方に、針部材の上面が上に凸に膨出した膨出部を形成し、
前記スライダー前半部は、その上部を中実に形成し、その下部を2枚に分かれたスカート部に形成し、
前記タングが前記フックを閉じた際に、前記膨出部のフック側の部分で、前記スカート部上の中実な部分の底部に設けた支持部を支持する。
【0011】
特に好ましくは、前記スライダー前半部は、前記支持部の周囲で前記中実の部分の底部が上に凹な凹部をなし、かつ前記中実な部分のフック側先端での前上方から後下方への境界線よりも後方に、前記凹部を設ける。
【0012】
【発明の作用と効果】
この発明の作用効果を説明する。針部材がスライダから前進し、フックが前進すると、第1フォークの下面からスライダの前半部を下側に押す力が働き、これに伴ってスライダ後部のスライダバットには上側に押し上げる力が作用する。このとき、第3フォークがスライダの後端上面に設けた第3フォーク当接面を支持することにより、スライダバットの上昇を防止する。またフックが後退し、スライダ先端のタングがフックを閉じた状態では、フック上のステッチループからの力などにより、スライダバットには上側に跳ね上げる力が作用する。この力は、スライダの第2フォーク当接面が針部材の第2フォークに当接することにより支持され、スライダバットの跳ね上がりを防止できる。これらのため、スライダバットの不用意な上昇を防止できるので、スライダバットの高さを正確に規制でき、スライダの操作が簡単になる。スライダバットの高さ規制は、第2フォークや第3フォーク、並びに第2フォーク当接面や第3フォーク当接面で行われ、これらの部材は強固に形成できるので、信頼性が高くかつ複合針の耐久性が増す。
【0013】
スライダの後半部を、第3フォーク当接面から第2フォーク当接面まで中実にほぼ同じ厚さで形成すると、この部分の強度が増し、スライダの耐久性が増す。
【0014】
スライダの第2フォーク当接面の下方から貫通スリットの部分まで、スライダを側面方向の左右2枚に分割し、貫通スリットの部分でスライダの上面と下面とをカットする。このようにすると切削加工により、簡単にスライダを構成できる。さらに第2フォーク当接面の下方でスライダを左右2枚に分割すると、スライダバットの付近の中実部分と、貫通スリットの付近の左右2枚に分かれた部分との境界を長い範囲に渡ってとることができ、この境界に応力が集中して破損するのを防止できる。
【0015】
第2フォークの後端部や、第2フォーク当接面の前端部に、後上方から斜めに前下方を向いたテーパー部を設けると、第2フォーク当接面を第2フォークの下側に滑らかにガイドできる。また同様に、第3フォークの前端部や第3フォーク当接面の後端部に、前方向から斜めに後下方を向いたテーパー部を設けると、第3フォーク当接面を滑らかに第3フォークの下面にガイドできる。
【0016】
タングがステッチループを保持した状態でフックを閉じた位置で、タングにはステッチループから横方向に撓ませようとする力などが働く。これに対して好ましくは、針部材の上面の膨出部のフック側の部分で、針部材の上面によりスカート部上の中実部分の底部を支持する。なお針部材の上面が中実部分の底部を支持する位置を支持部という。するとタングと支持部との距離が短いため、タングの剛性を高めて、撓み変形などを防止できる。このため硬い編糸を用いた編地や、目の詰まった編地の編成が容易になる。
【0017】
スライダ前半部の中実部分のフック側の前上方から後下方への境界線を考える。この境界線は、2枚に分かれたタングやスカート部と中実部分との境界線である。そしてこの境界線よりも後方に、中実部分の底部に上に凹な凹部を設け、支持部とする。そしてタングがフックを閉じた際に、膨出部のフック寄りの部分が支持部としての凹部と接触してスライダの中実部分の底部を支持すると、凹部をタングから比較的近い位置に設けることができ、タングの剛性を高めることができる。
【0018】
【実施例】
図1〜図11に、実施例とその変形とを示す。図1,図2に、針部材の最初の例を示す。針部材2は本体部4と延長部6とで構成され、その先端にフック8があり、本体部4の中央付近に分岐部10が設けられ、分岐部10は本体部4から上側に分岐している。分岐部10の前側に第1フォーク12が設けられ、その下面にスライダの上面をガイドするためのガイド部13が設けられている。分岐部10から後側へ第2フォーク14が分岐し、その下面にガイド面15が設けられている。本体部4の後端付近から針部材2が上側に曲がり、前側へ第3フォーク16が突き出している。第3フォーク16の下面がガイド面17である。第2フォーク14の後端には、斜め後上方から斜め前下方へとテーパー部18が設けられ、第3フォーク16の先端には、斜め前上方から斜め後下方へとテーパー部19が設けてある。
【0019】
この明細書において、前後は針部材2やスライダ30の長手方向に沿って定め、フック8が前側で、第3フォーク16などがある側が後側である。また針部材2は図示しない針床に収容されて前後に摺動し、図1,図3,図5の下側が下、これらの図の上側が上である。針部材2の側面は、図2の長手方向に沿った2つの側面を意味する。なおスライダ30の場合、図4の上下の2つの側面が左右の側面である。
【0020】
針部材2で、フック8よりもやや後方で、上側に向けて高さが増している部分がチーク20である。チーク20には窪み部21を設けて、その上部(針部材の上面)を上側に膨らませて、上に凸な膨出面22とする。膨出面22中のフック8寄りの部分が、スライダ30のタング32でフック8を閉じた際に、スライダの中実部38の底部を支持する。窪み部21は、図2に示すように、チーク20の部分で針部材2に窪み加工を行うことで設けられ、窪み部21は例えば長方形状で、フック8側を前方として、後下方から前上方へと斜め向きである。そしてフック8が全開(図8)の際に、タング32,32を針部材2の左右の窪み部21,21に沈み込ませて、タング32,32が針部材2の側面から張り出さないようにする。23は針部材2を前後進させるためのニードルバットを、模式的に示したものである。
【0021】
図1,図2の針部材2はかなりの長さがあり、加工も難しいし、スライダ30を嵌め合わせるのも手間がかかる。図3の針部材3は、本体部5とニードルジャック7とを別体にしたもので、嵌合凹部24は本体部5に設けられ、嵌合凸部25はニードルジャック7に設けられ、これらを嵌合させて、本体部5とニードルジャック7とを一体にする。なお本体部5側に嵌合凸部を設け、ニードルジャック7側に嵌合凹部を設けてもよい。そして図3の針部材3の場合、第3フォーク16はニードルジャック7側に設けてあるため、スライダ30の着脱が容易で、製造も容易である。
【0022】
針部材2と針部材3の相違点は、本体部とニードルジャックの2つに分割するか、これらを一体にするかである。これ以外の点では針部材2,3は同様で、針部材2に関する説明は針部材3にも当てはまり、針部材3に関する説明は針部材2にも当てはまる。また実施例において、同じ符号を用いた部材は同じものを表す。
【0023】
図4,図5にスライダ30を示す。スライダ30の先端には、左右一対のタング32,32があり、その間にはスリット33が設けてある。タング32,32はスリット33を中心にして左右に間隔を開けて設けられ、その先端で互いに当接するように曲げ加工が施されており、スリット33に他のスライダのタングやフックを挿入することができる。タング32のやや後方には、上側に盛り上がったノーズ34があり、タング32で保持するステッチループが、ノーズ34より後ろへ移動しないようにしてある。スライダ30の中央には貫通スリット部36が設けられ、スライダ30はこの部分で左右2枚に分かれて、その間が貫通スリット37である。貫通スリット部36が左右に膨らんでいるのは、針床での針溝の壁面などとの間に摩擦を持たせ、スライダ30が妄動するのを防止するためである。貫通スリット36部の前後には、前方の中実部38と後方の中実部40とが設けられ、これらの部分でスライダ30は中実であり、中実部38や中実部40はそれぞれ肉厚が一定である。
【0024】
中実部38の上面には第1フォーク当接カム面39が設けられ、第1フォーク12の下面のガイド部13と当接して、中実部38の上下動を規制する。また中実部38の前側と下側で、スライダ30は左右2枚に分けられて、タング32やノーズ34とスカート部41をなしている。スカート部41は、第1フォーク12の下側に対向する部分からチーク20の部分で、本体部4,5に跨って摺動する。そして前記の膨出面22は、中実部38の底面を支持することにより、スライダの前半部が沈み込むのを防止する。
【0025】
後方の中実部40の中央には、上方に突き出たスライダバット42があり、その前側に第2フォーク当接面44があり、第2フォーク当接面44の前端は、後上方から前下方へと斜めのテーパー部45をなしている。スライダバット42の後方には、第3フォーク当接面46が設けられ、その後端は前上方から後下方へと斜めのテーパー部47をなしている。中実部40と貫通スリット部36との境界線48は、第2フォーク当接面44にほぼ並行で、境界面48の長さが大きいため、境界面48に加わる応力を分散することができる。
【0026】
図6に、スライダ30の前半の中実部38の周囲を拡大して示す。境界線50は中実部38の前方の斜めの境界線で、前方にはタング32とノーズ34とがある。境界線50の後方に上に凹な凹部52があり、凹部52の前半に支持部53があり、タング32がステッチループを保持して、フック8を閉じた際に、膨出面22とコンタクトして、タング32の撓み変形を防止する。このようにすると、膨出面22が窪み部21の前半上方にあり、支持部53とタング32との距離が短いので、タング32の剛性を高めることができる。
【0027】
図7に、第2フォーク14や第3フォーク16と、第2フォーク当接面44や第3フォーク当接面46の関係を示す。スライダ30が前進した位置では、第2フォーク当接面44が第2フォーク14により支持され、スライダ30が後退した位置では、第3フォーク当接面46が第3フォーク16により支持される。第2フォーク当接面44が第2フォーク14と当接し、あるいは第3フォーク当接面46が第3フォーク16と当接する際には、テーパー部18,45やテーパー部19,47などにより中実部40がガイドされる。また中実部40は、第3フォーク当接面46から第2フォーク当接面44までの広い範囲で同じ板厚で中実なので、強度は高い。そして中実部40と貫通スリット部36との境界の応力は、境界線48を長くとることで分散される。
【0028】
図8〜図10に、複合針の3つの状態を示す。なお60は針床側の帯金で、第1フォーク12や第2フォーク14の上面と当接して、複合針が針床の針溝から浮き上がるのを防止する。
【0029】
図8のように、フック8が最前進し、針部材に対してスライダ30が最後退した状態を示す。この時、第1フォーク12の下面にあるガイド部13から、第1フォーク当接カム面39を下側に押し込む力が加わり、この力がスライダバット42を上昇させるように作用する。これに対して、第3フォーク16に第3フォーク当接面46が当接することにより、スライダバット42が上昇するのを防止する。この時、タング32は針本体2の左右の窪み部21に沈み込んで、針本体2の側面に張り出さないようにしてある。そしてこのことは、フック8上のステッチをタング32へ移し替えるのを容易にする。
【0030】
図9のように、タング32がフック8を閉じた状態では、タング32が保持しているステッチループなどからの力により、スライダバット42を上側に跳ね上げようとする力が作用する。この力は第2フォーク当接面44と第2フォーク14とにより支持され、スライダバット42の不用意な上昇を防止する。このことは図10のように、タング32がさらに前進した場合も同様で、図10はスライダ30が針部材3に対して最前進した状態を示す。
【0031】
図9の状態を拡大して図11に示す。タング32にはステッチループ62が保持されており、ニードルベッドのラッキング動作や編地の引き下げなどにより編地にテンションがかかるため、タング32には左右方向の力が加わる。またこれ以外にタング32にはステッチループ62から下向きの力が加わる。タング32では、スライダ30が左右2枚に分かれているので、その剛性は低い。これは、タング32,32の隙間に他の複合針のタングやフックなどを挿入して、ステッチループの移動などを行うために必要なことである。中実部38の前方斜めの境界線50よりもやや後ろに、前記の支持部53があり、これが針部材3側の膨出面22と当接して、中実部38の底面を支持する。このようにすると支持部53からタング32までの距離を短くなるので、タング32の撓み変形を防止できる。
【0032】
実施例では以下の効果が得られる。
(1) 第1〜第3フォークと、第1フォーク当接カム面や第2及び第3フォーク当接面により、スライダの上下動を規制できる。特にスライダバットを上昇させようとする力を、第2フォークや第3フォークなどにより規制し、スライダバットの高さを正確に規制できる。
(2) 第3フォークからスライダバット、第2フォークまでの部分が中実に同じ肉厚で形成されているので、この部分の強度が高い。
(3) タングにステッチループから加わる力に対して、タングから近い位置でスライダを支持するので、タングの撓み変形が少ない。このため、硬い編糸を用いた編成や目の詰まった編成などで、編成動作を安定に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の複合針での針部材の要部側面図
【図2】 図1の針本体の平面図
【図3】 変形例の複合針での針部材の要部側面図
【図4】 実施例の複合針でのスライダの平面図
【図5】 図4のスライダの側面図
【図6】 図5の要部拡大側面図
【図7】 変形例の複合針での、針部材の第2フォーク及び第3フォークと、スライダの第2フォーク当接面及び第3フォーク当接面とを拡大して示す側面図
【図8】 変形例の複合針で、針部材を前進させた際の姿を示す側面図
【図9】 変形例の複合針で、針部材のフックをスライダのタングで閉じた際の姿を示す側面図
【図10】 変形例の複合針で、図9の状態からスライダをさらに前進させた姿を示す側面図
【図11】 図9での複合針の状態を拡大して示す図
【符号の説明】
2,3 針部材
4,5 本体部
6 延長部
7 ニードルジャック
8 フック
10 分岐部
12 第1フォーク
13 ガイド部
14 第2フォーク
16 第3フォーク
15,17 ガイド面
18,19 テーパー部
20 チーク
21 窪み部
22 膨出面
23 ニードルバット
24 嵌合凹部
25 嵌合凸部
30 スライダ
32 タング
33 スリット
34 ノーズ
36 貫通スリット部
37 貫通スリット
38,40 中実部
39 第1フォーク当接カム面
41 スカート部
42 スライダバット
44 第2フォーク当接面
46 第3フォーク当接面
45,47 テーパー部
48,50 境界線
52 凹部
53 支持部
60 帯金
62 ステッチループ

Claims (6)

  1. 先端にフックを備えた針部材と、該針部材を跨いで摺動しかつ先端にタングを備えたスライダとを備え、前記針部材と前記スライダとは独立に移動自在で、編目の形成と編目の目移しとが可能な複合針において、
    前記針部材には、
    前記スライダに跨られる領域のほぼ中間部から上方へ分岐する分岐部から、前記フック側へ突き出す第1フォークを設けて、前記スライダの前半部を該第1フォークと針部材との間に挟み込み、かつ前記第1フォークの下面でスライダをガイドし、スライダ前半部の上下動を規制するようにし、
    前記分岐部から針部材の後方上部へ、スライダのバット側へと突き出す第2フォークを設けて、スライダが針部材に対して前進した位置で、該第2フォークの下面でスライダをガイドし、
    針部材の前記スライダのバットよりも後方から前方へ分岐し、前記第2フォークと向かい合う第3フォークを設けて、前記スライダが針部材に対して後退した位置で、該第3フォークの下面でスライダをガイドし、
    前記第2フォーク及び第3フォークにより、スライダの後半部の上下動を規制するようにし、
    前記スライダは、
    その後半部に前記スライダのバットを備え、
    該スライダのバットよりも前方に、上下に貫通するスリットを備えて、該スリットに前記針部材の分岐部を貫通させ、
    前記スライダ前半部は該貫通スリットよりも前方に位置し、かつ該スライダ前半部の上面に、前記第1フォークの下面にガイドされる第1フォーク当接カム面を設け、
    スライダの後半部の前記スライダのバットよりも前方の上面に、前記第2フォークの下面にガイドされる第2フォーク当接面を設け、
    前記スライダのバットよりも後方のスライダ後端の上面に、前記第3フォークの下面にガイドされる第3フォーク当接面を設けた、
    ことを特徴とする複合針。
  2. 前記スライダの後半部は、前記第3フォーク当接面から前記第2フォーク当接面まで、中実にほぼ同じ厚さに形成されていることを特徴とする、請求項1の複合針。
  3. 前記スライダは、前記第2フォーク当接面の下方から前記貫通スリットまで側面方向に左右2枚に分かれ、前記貫通スリットの部分でスライダの上面と下面とをカットして前記貫通スリットを形成していることを特徴とする、請求項1の複合針。
  4. 前記第2フォークの後端部に、後上方から前下方を向いた斜めのテーパー部を設けると共に、
    前記第3フォークの前端部に、前上方から後下方を向いた斜めのテーパー部を設け、
    前記第2フォーク当接面の前端に、後上方から前下方を向いた斜めのテーパー部を設け、
    前記第3フォーク当接面の後端に、前上方から後下方を向いた斜めのテーパー部を設けたことを特徴とする、請求項1の複合針。
  5. 前記針部材の前記フックよりも後方に、針部材の上面が上に凸に膨出した膨出部を形成し、
    前記スライダー前半部は、その上部を中実に形成し、その下部を2枚に分かれたスカート部に形成し、
    前記タングが前記フックを閉じた際に、前記膨出部のフック側の部分で、前記スカート部上の中実な部分の底部に設けた支持部を支持するようにしたことを特徴とする、請求項1の複合針。
  6. 前記スライダー前半部は、前記支持部の周囲で前記中実の部分の底部が上に凹な凹部をなし、かつ前記中実な部分のフック側先端での前上方から後下方への境界線よりも後方に、前記凹部を設けたことを特徴とする、請求項5の複合針。
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