JP6980253B2 - メリヤス針 - Google Patents

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Description

この発明は、編機の釜溝に摺動可能に取り付けられるメリヤス針に関する。
この種のメリヤス針(ひげ針やべら針など)は、編機の釜溝に摺動可能に取り付けられる針幹部を有している。針幹部の形状は、破損防止や編成の高速化、省電力化などを考慮して、板針に切欠きを設けたような形状に発展してきた(例えば特許文献1参照)。
このような形状のメリヤス針によれば、針幹部にバネ性を付与できるため、針先端の破損を防ぐことができる。また、釜溝との接触面積が減るので、針幹部が往復摺動するときの運動抵抗を減らすことができる。運動抵抗が減ることで、摺動時の発熱や消費エネルギーも抑制できるので、編成の高速化や省電力化を実現することができる。
また、こうしたメリヤス針を使用する編機においては、運転中に油供給装置によって釜溝に潤滑油が供給されるようになっている。このように潤滑油が供給されることで、更に針幹部が往復摺動するときの運動抵抗を減らすことができる。
なお、特許文献2には、針幹部に凹部を形成し、給油装置から給油された油を凹部に集中的に溜める構成が開示されている。この構成においては、油がカムの案内路に徐々に導き入れられるので、カム案内路全体を油膜で覆うことができ、また、油を針側面と針溝の間に導き入れることができるとされている。
特開平9−310255号公報 特開平5−195394号公報
しかし、上記した特許文献2記載の構成では、凹部に溜めた潤滑油を誘導する手段がないため、メリヤス針の往復摺動で安定的に潤滑油を行きわたらせることが困難であった。
すなわち、メリヤス針が摺動したときに、凹部に溜められた潤滑油は粘性によりその場に留まろうとするため、潤滑油が凹部の立ち上がり壁に当たることになる。しかしながら、上記した特許文献2記載の構成では、この凹部の立ち上がり壁がメリヤス針の摺動方向に対して垂直であるため、潤滑油の流れをせき止めるように作用し、潤滑油の流れが淀んでしまうという問題があった。また、壁に当たった潤滑油をどの方向に流すかを制御できないため、潤滑油の流れが一定せず、意図した潤滑効果を得られないおそれがあった。
そこで、本発明は、使用時に潤滑油の流れを制御して潤滑油を行き渡らせることができるメリヤス針を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
請求項1記載の発明は、針本体の先端に形成されたフックを覆うようにベラを回動可能に取り付けたメリヤス針であって、前記針本体は、編機の釜溝に摺動可能に取り付けられる針幹部を備え、前記針幹部は、前記メリヤス針の摺動方向に臨む立ち上がり部を備え、前記立ち上がり部には、前記メリヤス針の摺動方向に突出する砲弾状の凸部が形成されており、前記凸部は、メリヤス針の摺動方向に対して互いに逆方向に傾斜する上案内面および下案内面を備え、先端に行くに従って次第に細くなる砲弾状であり、メリヤス針が往復摺動したときに前記凸部の上下に潤滑油の流れが分割されるように構成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、前記凸部は、前記メリヤス針の摺動方向に対して凸な曲面で形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は2に記載の発明の特徴点に加え、前記立ち上がり部の入隅部には、前記凸部と曲線的に連続する凹部が形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記した請求項3記載の発明の特徴点に加え、前記凹部は、前記針幹部の幅方向に陥没していることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、前記立ち上がり部を複数備え、すべての前記立ち上がり部に前記凸部が形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上記した請求項1〜5のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、前記メリヤス針の後端部に、前記メリヤス針の摺動方向に突出する砲弾状の凸部が形成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、上記した請求項1〜6のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、前記立ち上がり部の両側に前記凸部が形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、針幹部は、メリヤス針の摺動方向に臨む立ち上がり部を備え、立ち上がり部には、メリヤス針の摺動方向に突出する砲弾状の凸部が形成されている。このような構成によれば、切欠き部を設けたメリヤス針において、凸部によって潤滑油を誘導することができる。すなわち、メリヤス針が往復摺動したときに、切欠き部に溜められた潤滑油が切欠き部の壁(立ち上がり部)に押し付けられるように作用するが、押し付けられた潤滑油は凸部によって流れを制御され、意図した方向へと誘導される。このとき、凸部は砲弾状であるため、凸部の上下に潤滑油の流れが分割されるので、針幹部の全体に潤滑油を行き渡らせることができる。
このように潤滑油が行き渡ることで、部材間の摩擦抵抗を減らすことができ、メリヤス針の摩耗や損傷を抑制することができる。また、良好な潤滑状態になることで、駆動トルクが低下するので、省電力を実現することができる。また、高速運転した場合でも発熱を抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、凸部は、メリヤス針の摺動方向に対して凸な曲面で形成されている。このような構成によれば、潤滑油が凸な曲面に沿って流れようとするため(コアンダ効果)、潤滑油の流れを安定して制御することができる。
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、立ち上がり部の入隅部には、凸部と曲線的に連続する凹部が形成されている。このような構成によれば、凸部に誘導された潤滑油を凹部に溜めて、針幹部の全体に潤滑油を行き渡らせることができる。
また、請求項4に記載の発明は上記の通りであり、凹部は、針幹部の幅方向に陥没している。このような構成によれば、凹部に多くの潤滑油を溜めることができる。また、針幹部の幅方向に広く潤滑油を行き渡らせることができる。
また、請求項5に記載の発明は上記の通りであり、立ち上がり部を複数備え、すべての立ち上がり部に凸部が形成されている。このような構成によれば、メリヤス針の全長が長い場合でも、針幹部の全体に潤滑油を行き渡らせることができる。
また、請求項6に記載の発明は上記の通りであり、メリヤス針の後端部に、メリヤス針の摺動方向に突出する砲弾状の凸部が形成されている。このような構成によれば、後部側からも潤滑油を行き渡らせることができる。
また、請求項7に記載の発明は上記の通りであり、立ち上がり部の両側に凸部が形成されている。このような構成によれば、メリヤス針がどちらに摺動した場合でも、両側の凸部のいずれかによって潤滑油を誘導することができる。
(a)メリヤス針の側面図、(b)A部拡大図である。 (a)本発明のメリヤス針における潤滑油の流れを説明する図、(b)従来のメリヤス針における潤滑油の流れを説明する図である。 変形例1に係る(a)メリヤス針の側面図、(b)B部拡大図である。 変形例2に係る(a)メリヤス針の側面図、(b)C部拡大図である。 変形例3に係る(a)メリヤス針の側面図、(b)D部拡大図である。 変形例4に係る(a)メリヤス針の側面図、(b)E部拡大図である。 メリヤス針を釜溝に配置した状態の説明図である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
本実施形態に係るメリヤス針10は、編機のシリンダーに取り付けられて使用されるものであり、長手方向(図1の左右方向)に摺動することで生地を編成する。例えば、編機は、図7に示すように、メリヤス針10を配置した釜溝55の開口縁(釜壁56)に沿って往復移動するカムブロック57を備えている。メリヤス針10は、このカムブロック57に固定されて、カムブロック57と一体的に摺動する。なお、カムブロック57には、潤滑油を外部から供給するための給油口58が設けられており、この給油口58を介してメリヤス針10の上面に潤滑油が供給されるようになっている。
なお、以下の説明において針幹部20の幅方向Wとは、図1に示すように、メリヤス針10の摺動方向Dに直交する方向であって、後述するベラ11が開閉する方向(ベラ11の回動軸11aに直交する方向)を意味する。また、この針幹部20の幅方向Wに見て、ベラ11が開く方向(図1における上方向)を「上方向」とし、ベラ11が閉じる方向(図1における下方向)を「下方向」として説明する。また、メリヤス針10の摺動方向Dに見て、ベラ11が取り付けられた側を「前」、その反対側を「後」として説明する。
このメリヤス針10は、図1(a)に示すように、針本体12と、ベラ11と、を備える。
ベラ11は、針本体12の先端に、回動軸11aを介して回動可能に取り付けられている。このベラ11が閉じ方向に回動すると、ベラ11の先端が後述するフック13の先端を覆うように構成されている。なお、本実施形態においては、ベラ11を備えたべら針を例に説明するが、本発明はべら針に限らず、スライド針やひげ針などの他のメリヤス針10にも適用可能である。
針本体12は、フック13と、針幹部20と、を備えている。この針本体12は、金属板を打ち抜き成形した後に、先端部を塑性加工することでフック13が形成される。針幹部20は、厚みが一定の板状であり、編機の釜溝55に摺動可能に取り付けられる。
針幹部20は、図1(a)に示すように、メリヤス針10の摺動方向Dに長尺に形成されている。また、上下に互い違いの切欠き形状(下切欠き部21および上切欠き部22)が形成されている。なお、切欠き形状は必ずしも上下に交互に設けられている必要はなく、上方向または下方向に隣り合うように切欠き形状を設けてもよい。また、切欠き形状は必ずしも複数である必要はなく、切欠き形状を1つだけ形成してもよい。
上記した針幹部20は、下幹部30と、上幹部35と、カム係合部38と、立ち上がり部40と、を備える。
例えば、本実施形態においては、図1(a)に示すように、フック13の後方に連続するように下幹部30が設けられている。また、この下幹部30の後端から上方へ連続するように立ち上がり部40が設けられている。また、この立ち上がり部40の上端から後方に連続するように上幹部35が設けられている。また、この上幹部35の後端から下方へ連続するように立ち上がり部40が設けられている。このように、下幹部30と上幹部35とは、針幹部20の幅方向Wに見て互い違いに設けられており、この下幹部30と上幹部35とを接続するように立ち上がり部40が設けられている。言い換えると、下幹部30と上幹部35と立ち上がり部40とは、ほぼ同じ幅で連続するように設けられている。このように、針幹部20がジグザグ状に形成されることで、針幹部20がバネ性を有するようになっている。
下幹部30は、編機の釜溝55の釜底55aにその背面31(下側の面)が当接した状態で設置される部位である。下幹部30の背面31は、メリヤス針10の摺動方向Dに平行に形成されている。本実施形態に係る針幹部20は、メリヤス針10の摺動方向Dに複数の下幹部30を備えており、複数の下幹部30の間に下方に向けて開口する下切欠き部21が設けられている。
また、下幹部30の上側の面(背面31から見て反対側の面)は、上方に向けて開口する上切欠き部22に臨むように構成されている。このため、編機の釜溝55に針幹部20を配置したときに、下幹部30の上側に上切欠き部22によって空間が形成されるようになっている。この空間には潤滑油を溜めることができる。
また、本実施形態においては、下幹部30の上側の面は、図1(b)に示すように、水平部32と、傾斜部33と、を形成している。水平部32は、メリヤス針10の摺動方向Dに平行に形成された面である。また、傾斜部33は、メリヤス針10の摺動方向Dに対してやや傾斜して形成された面である。この傾斜部33は、水平部32と立ち上がり部40との間に形成されており、水平部32から立ち上がり部40の方向に行くに従って次第に下幹部30の幅が狭くなるように傾斜している。
上幹部35は、メリヤス針10を保持するカムブロック57に臨むように配置される部位である。この上幹部35は、フック13よりも上方に位置するように形成されている。この上幹部35の上縁36は、メリヤス針10の摺動方向Dに平行に形成されている。本実施形態に係る針幹部20は、メリヤス針10の摺動方向Dに複数の上幹部35を備えており、複数の上幹部35の間に、上方に向けて開口する上切欠き部22、または、上方に向けて突出するカム係合部38が設けられている。また、上幹部35の下側の面(上縁36から見て反対側の面)は、下方に向けて開口する下切欠き部21に臨むように構成されている。このため、編機の釜溝55に針幹部20を配置したときに、上幹部35の下側に下切欠き部21によって空間が形成されるようになっている。この空間には潤滑油を溜めることができる。
カム係合部38は、図7に示すように、編機のカムブロック57に対してメリヤス針10を取り付けるときに、カムブロック57に形成された係合凹部57aに係合させるための突起である。このカム係合部38は、上幹部35の上縁36よりも上方に突出して形成されている。
立ち上がり部40は、下幹部30の端部と上幹部35の端部とを連続させるように、針幹部20の幅方向Wに延びるように設けられている。このため、立ち上がり部40の側面は、メリヤス針10の摺動方向Dに臨むように形成されている。
この立ち上がり部40には、図1(b)に示すように、メリヤス針10の摺動方向Dに突出する砲弾状の凸部41が形成されている。このため、針幹部20が釜溝55内で摺動したときに、上切欠き部22や下切欠き部21に溜められた潤滑油が凸部41に沿って流れるように形成されている。なお、凸部41は、メリヤス針10の摺動方向Dに対して凸な曲面で形成されている。凸部41が丸みを帯びた曲面で形成されることで、潤滑油が凸部41に沿って流れようとするため(コアンダ効果)、潤滑油の流れを安定して制御することができる。
詳しくは、この凸部41は、R形状の先端部41aと、先端部41aの上端から連続する上案内面41bと、先端部41aの下端から連続する下案内面41cと、を備える。上案内面41bと下案内面41cとは、メリヤス針10の摺動方向Dに対して互いに逆方向に傾斜している。そして、上案内面41bと下案内面41cとが交差する箇所に先端部41aが設けられ、上案内面41bと下案内面41cとをR形状で接続している。なお、図1(b)に示すように、上案内面41bと下案内面41cとが成す角度Rは90度以下となっている。
また、この立ち上がり部40の入隅部には、上記した凸部41と曲線的に連続する凹部42が形成されている。このため、針幹部20が釜溝55内で摺動したときに、凸部41に沿って流れた潤滑油が凹部42に溜まるように形成されている。なお、この凹部42は、メリヤス針10の摺動方向Dに見て、下切欠き部21と重なる位置に形成されているため、メリヤス針10が摺動したときに、凹部42に溜められた潤滑油が下切欠き部21へと誘導されるようになっている。本実施形態に係る凹部42は、潤滑油を多く溜められるように、図1(b)に示すような円弧状となっている。
また、この凹部42は、針幹部20の幅方向Wに陥没して形成されている。すなわち、この凹部42は、下幹部30の傾斜部33に連続しており、下幹部30の上端よりも下方まで設けられている。このため、凹部42は下幹部30を抉るように形成されており、凹部42に多くの潤滑油を溜めることができるようになっている。また、針幹部20の幅方向Wに見た凹部42の幅が大きくなるため、針幹部20の幅方向Wに広く潤滑油を行き渡らせることができる。
なお、本実施形態においては、図1(a)に示すように、複数の立ち上がり部40が設けられているが、そのすべての立ち上がり部40に凸部41および凹部42が形成されている。このような構成によれば、メリヤス針10の全長が長い場合でも、長手方向の数カ所で潤滑油を誘導できるので、針幹部20の全体に潤滑油を行き渡らせることができる。
また、立ち上がり部40だけではなく、メリヤス針10の後端部45にも、メリヤス針10の摺動方向D(後方)に突出する砲弾状の凸部46が形成されている。この凸部46は、後部側から潤滑油を行き渡らせるためのものである。
このような構成によれば、潤滑油の流れをコントロールして、メリヤス針10が摺動するときの摩擦抵抗を減らすことができる。
すなわち、従来の針幹部50においては、図2(b)に示すように、針幹部50が釜溝55内で摺動したときに、釜溝55内に供給された潤滑油が立ち上がり部51に当たるので、流れに淀みが生じたり、流れが安定しないという問題があった。また、針幹部50の裏側(図2(b)で言えば下切欠き部52の方向)に潤滑油が回りにくいという問題があった。
この点、本実施形態によれば、針幹部50が釜溝55内で摺動したときに、潤滑油が凸部41に沿って流れるので、立ち上がり部40によって流れが淀みにくく、安定して流れるようになっている。また、上下にまんべんなく潤滑油を誘導することができる。また、凹部42に潤滑油を溜めることができるので、凹部42に溜められた潤滑油が下切欠き部21へと流れやすい。よって、潤滑油が回りにくい針下部にも潤滑油を行き渡らせることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、針幹部20は、メリヤス針10の摺動方向Dに臨む立ち上がり部40を備え、立ち上がり部40には、メリヤス針10の摺動方向Dに突出する砲弾状の凸部41が形成されている。このような構成によれば、切欠き部を設けたメリヤス針10において、切欠き部の壁(立ち上がり部40)に潤滑油を誘導するための凸部41を設けることができる。すなわち、メリヤス針10が往復摺動したときに潤滑油が立ち上がり部40に押し付けられるように作用するが、この潤滑油の流れを凸部41によって制御することができる。このとき、凸部41は砲弾状であるため、凸部41の上下に潤滑油の流れが分割される。よって、針幹部20の全体に潤滑油を行き渡らせることができる。
このように潤滑油が行き渡ることで、部材間の摩擦抵抗を減らすことができ、メリヤス針10の摩耗や損傷を抑制することができる。また、良好な潤滑状態になることで、駆動トルクが低下するので、省電力を実現することができる。また、高速運転した場合でも発熱を抑制することができる。
なお、上記した図1に係る実施形態においては、立ち上がり部40の内側面43は垂直に立ち上げ形成している。しかしながら、これに限らず、例えば、図3に示すように、立ち上がり部40の内側面43に、メリヤス針10の摺動方向Dに突出する砲弾状の凸部44を形成してもよい。このように、立ち上がり部40の両側に凸部41、44を形成すれば、メリヤス針10がどちらに摺動した場合でも、両側の凸部41、44のいずれかによって潤滑油を誘導することができる。
また、上記した実施形態においては、下幹部30に傾斜部33を設け、これにより凹部42の深さ(針幹部20の幅方向Wに見た深さ)が深くなるようにしたが、これに限らない。例えば、図4に示すように、傾斜部33の代わりに、上方に盛り上がる膨出部34を設け、この膨出部34を抉るように凹部42を設けてもよい。このようにした場合でも、凹部42が針幹部20の幅方向Wに陥没した形状とすることができる。
また、後端部45の形状も図1に示すような形状に限らず、種々の形状が考えられる。例えば、図5に示すような形状であってもよい。また、図6に示すように、後端部45にも凹部47を形成してもよい。
10 メリヤス針
11 ベラ
11a 回動軸
12 針本体
13 フック
20 針幹部
21 下切欠き部
22 上切欠き部
30 下幹部
31 背面
32 水平部
33 傾斜部
34 膨出部
35 上幹部
36 上縁
38 カム係合部
40 立ち上がり部
41 凸部
41a 先端部
41b 上案内面
41c 下案内面
42 凹部
43 内側面
44 凸部
45 後端部
46 凸部
47 凹部
50 従来の針幹部
51 立ち上がり部
52 下切欠き部
55 釜溝
55a 釜底
56 釜壁
57 カムブロック
57a 係合凹部
58 給油口
D 摺動方向
W 幅方向
R 角度

Claims (7)

  1. 針本体の先端に形成されたフックを覆うようにベラを回動可能に取り付けたメリヤス針であって、
    前記針本体は、編機の釜溝に摺動可能に取り付けられる針幹部を備え、
    前記針幹部は、前記メリヤス針の摺動方向に臨む立ち上がり部を備え、
    前記立ち上がり部には、前記メリヤス針の摺動方向に突出する砲弾状の凸部が形成されており、
    前記凸部は、メリヤス針の摺動方向に対して互いに逆方向に傾斜する上案内面および下案内面を備え、先端に行くに従って次第に細くなる砲弾状であり、
    メリヤス針が往復摺動したときに前記凸部の上下に潤滑油の流れが分割されるように構成したことを特徴とする、メリヤス針。
  2. 前記凸部は、前記メリヤス針の摺動方向に対して凸な曲面で形成されていることを特徴とする、請求項1記載のメリヤス針。
  3. 前記立ち上がり部の入隅部には、前記凸部と曲線的に連続する凹部が形成されていることを特徴とする、請求項1または2記載のメリヤス針。
  4. 前記凹部は、前記針幹部の幅方向に陥没していることを特徴とする、請求項3記載のメリヤス針。
  5. 前記立ち上がり部を複数備え、すべての前記立ち上がり部に前記凸部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のメリヤス針。
  6. 前記メリヤス針の後端部に、前記メリヤス針の摺動方向に突出する砲弾状の凸部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のメリヤス針。
  7. 前記立ち上がり部の両側に前記凸部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のメリヤス針。
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