JP5109158B2 - カッターナイフ - Google Patents

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Description

本発明はカッターナイフに係り、更に詳しくは、カッター刃を前後に移動させる操作をケースの上端部に沿って行う構成としても、厚み方向の寸法を抑制することのできるカッターナイフに関する。
公知のカッターナイフは、前後方向に延びる略C字状のケースと、このケース内で前後方向移動可能に設けられたスライダと、当該スライダに後端側が保持されるカッター刃とを備えて構成されている。スライダとケースとの間にはロック機構が介装されており、このロック機構により、カッター刃をケースの前端から段階的に突出できる一方、カッター刃を一定の位置に保つことが可能となっている。
このタイプのカッターナイフは、前記スライダがケースの側面側に位置しており、右手利きの人が利用する場合には、右手親指にて容易に操作することができるが、左手利きの人にとっては使い勝手が非常に悪いものとなる。
そこで、例えば、特許文献1に記載されているように、ケース内にカッター刃を保持するスライダを配置するとともに、ケースの上端部に操作部材を設け、当該操作部材を前後方向に移動させることでカッター刃をケースの前端から出没可能としたカッターナイフが提案されている。
実公平2−119159号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたカッターナイフにあっては、ケースの上端部内面側において、厚み方向両側に分散した溝を設ける一方、当該溝に係り合う突部を前記スライダ側に設ける構成となっている。そのため、溝や突部を形成するための一定の領域がケースの厚み方向に確保されなければならず、これにより、ケースの厚みを小さく設定することができない、という不都合がある。
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、ケースの上端部に操作部材を配置して利き手に影響を与えない、いわゆるユニバーサルタイプのカッターナイフとしたときに、ケースの厚み方向の寸法を大型化することなくロック機構を構成することのできるカッターナイフを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、前後方向に延びる内側空間を有するとともに当該内側空間に連なるスリットが上端部の前後方向に設けられたケースと、このケース内に収容されるとともに、当該ケースの前端から出没可能に設けられたカッター刃と、このカッター刃を保持して前記ケース内で前後方向に移動可能に設けられるとともに、前記スリットを通じて前記ケースの上端部側に位置する操作部材を含むスライダと、前記ケース内に収容されて前記カッター刃及びスライダを前後方向に案内するガイド部材と、前記スライダとケースとの間に設けられてスライダの前後移動を規制するロック機構とを備えたカッターナイフにおいて、
前記ガイド部材は前記カッター刃の面と略平行な側壁面を備え、
前記ロック機構は、前記側壁面を利用して形成された被係止部と、前記スライダ側に設けられた係止部材とにより構成され、当該係止部材が被係止部に係脱することで、ロック及びロックが解除可能に設けられる、という構成を採っている。
また、前記スライダと操作部材は予め設定された初期位置に対して前後方向に相対移動可能に設けられ、前記操作部材がスライダに対して初期位置にある状態で前記係止部を被係止部に係り合わせ可能とする一方、操作部材を前後に移動させたときに、前記係り合わせを解除可能となっている。
更に、前記被係止部は前記側壁面の前後方向に断続的に設けられた切欠部若しくは穴により構成される一方、前記係止部材は前記側壁面に沿う面を有する板ばねにより構成することが好ましい。
また、前記板ばねは、前記ケースの厚み方向に変位可能な自由端を備え、当該自由端側に前記被係止部に係脱可能な屈曲部が設けられたものを採用するとよい。
更に、前記側壁面は、前記ケースの厚み方向において一対設けられ、これら側壁に対応して前記板ばねがそれぞれ係脱可能に設けられる、という構成を採ることができる。
本発明によれば、ケースの上端部に操作部材を位置させたユニバーサルタイプのカッターナイフにおいて、カッター刃の面と略平行な面内でロック及びロック解除を行うロック機構を設けたことにより、ケースの厚み方向の寸法が大型化しない設計とすることができ、従って、手で握り易い大きさを保つことができるともに、携帯上の利便性を維持することができる。
特に、ケース内にガイド部材を配置し、このガイド部材を構成する側壁面を利用して被係止部を設けたロック機構とすることで、ケース自体の内面形状を複雑にすることが回避できる一方、ガイド部材を異なる材料、例えば、金属製とすることで耐摩耗性を付与することができる。
また、前記操作部材の前後移動により被係止部と係止部材との係り合わせと解除が行える構成であるため、従来タイプのカッターナイフと実質的に同様の操作感でカッター刃の出没動作を行うことできる。
更に、被係止部を切欠部若しくは穴により構成する一方、係止部材を板ばねにより構成することで、ロック機構の構成をシンプルなものとすることができる。
また、前記側壁面をケース厚み方向に一対とし、各側壁面に対応して板ばねがそれぞれ係脱可能となる構成とした場合には、例えば、被切断材料がベニヤ板等、厚みの厚いものや、剛性を備えたものである場合に、当該切断に必要な力に対応したロック強度を十分に維持することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書において、「前」とは、カッター刃の先端が位置する側について用いられる一方、「後」とは、その反対側について用いられる。
図1には、本実施形態に係るカッターナイフの概略斜視図が示され、図2には、その分解斜視図が示されている。これらの図において、カッターナイフ10は、前後方向に延びる内側空間Sを有するケース12と、このケース12内に収容されたガイド部材13と、当該ガイド部材13に沿って前後方向に移動可能に設けられてケース12の前端から出没可能となるカッター刃14と、このカッター刃14を保持するとともに当該カッター刃14と共にガイド部材13に沿って移動可能に設けられたスライダ15と、当該スライダ15とケース12との間に設けられるとともに前記スライダ15の前後移動を規制するロック機構17とを備えて構成されている。
前記ケース12は前後方向に延びて手の平に握ることのできる細長い形状とされている。このケース12は、前後方向に延びる底壁20と、当該底壁20の短寸幅方向に連なる一対の側壁面21と、これら側壁面21の上部間に連なる頂壁22とを含む。ケース12の前端及び後端は開放形状とされ、前端にはキャップ23が、後端には尾栓25が着脱自在に取り付けられる。頂壁22には、図3に示されるように、前記一方の側壁面21側に幾分シフトした位置に、前記内側空間Sに連なるスリット27が後端から前端部手前位置まで形成されている。また、キャップ23の前端面には、前記ガイド部材13の先端部領域を突出させるための縦穴28が形成されている。前記側壁面21及びキャップ23の側面間に跨る領域には、前後方向に延びる窓穴29が形成されており、当該窓穴29を通じて内部に位置するカッター刃14の残存長さを視認できるようになっている。本実施形態におけるケース12は、適宜な樹脂材料を用いて一体成形されているが、厚み方向(前記側壁面21の面に直交する方向)の中間位置を合わせ面とする二分割型として成形したり、キャップ23をケース12と一体的に形成することもできる。
図4に示されるように、前記底壁20の後端部は一段低い後部底壁20Aとされており、当該後部底壁20Aの領域内における前記側壁面21の相対面には、前後方向に延びる溝部30が形成され、当該溝部30に前記尾栓25に形成された突部31が嵌合可能となっている。尾栓25は、後端が湾曲した閉塞面となっており、上端面は、前記頂壁22に形成されたスリット27に連なるスリット32が形成されている。
前記カッター刃14は、先端及び後端が刃縁の延出方向に対して傾斜して平面視略平行四辺形の板状をなし、後部に穴14Aを備えた公知のカッター刃と同一の構造のものが用いられている。
前記ガイド部材13は、図5に示されるように、前記ケース12の底壁20及び側壁面21に略平行に相対するベース面34、及び、当該ベース面34の短寸幅方向両側に連なって略鉛直上方に向けられるとともに、前記カッター刃14と略平行な面を形成する一対の側壁面35とを含む。側壁面35の前端側は、相互離間幅が次第に狭くなる傾斜面部35Aと、当該傾斜面部35Aの前端に連なってカッター刃14の通過を鉛直面内で略直線上に案内する隙間に設定された平行面部35Bとされ、当該平行面部35Bが前記ケース12の前壁23に形成された縦穴28を貫通して前方に突出するようになっている。
前記側壁面35の上端部には、前後方向に沿って略ピッチで配置された被係止部としての切欠部37が形成され、更に前方位置における一方の側壁面35には、後方上向きに突出する舌片部38が連設されている。この舌片部38は、ガイド部材13をケース12内の後端から挿入した際の挿入限を決定するようになっている。なお、側壁面35の前部領域には、前後方向に延びて前記ケース12の窓穴29にオーバーラップする内側窓穴39が形成されている。
前記スライダ15は、所定操作することで前記カッター刃14の取り外しを許容するように構成されている。このスライダ15は、図6及び図7に示されるように、カッター刃14の後部に形成された穴14A内に収まる仮保持部として突部41を備えたスライダ本体42と、当該スライダ本体42と相互に作用してカッター刃14の後端部を挟み込むように設けられた押さえ部材43と、前記スライダ本体42に連結された操作部材44とを含む。
前記スライダ本体42は、カッター刃14の面と略平行に位置して前後方向に延びる平面視略板状をなす外形に設けられている。このスライダ本体42は、図8ないし図11にも示されるように、カッター刃14の後端部における一方の面に沿って位置するとともに前記突部41が一体に設けられた保持面部46と、この保持面部46の後部に連なって前記押さえ部材43及び操作部材44の取り付け領域を形成する取付部47とからなる。保持面部46には、後端に傾斜隆起部46Aが形成されている一方、上端には水平隆起部46Bが形成されている。傾斜隆起部46Aはカッター刃14の後端縁形状に対応して当該カッター刃14の後端位置を規制する一方、水平隆起部46Bは、カッター刃14の後端上縁に係り合って当該カッター刃14を仮保持したときの回転規制部として作用するようになっている。
前記取付部47は、保持面部46の上端位置よりも低い位置に設定された上面部49と、保持面部46の下端に連なる下面部50と、これら上面部49及び下面部50の幅方向一端側に連なる正面部51とを含む。上面部49には、前後方向二箇所にスロット穴52を備えているとともに、これらスロット穴52が中間に位置するように前後二箇所にそれぞれ配置された各一対のばね装着突片53が設けられている。また、正面部51には、図8中左寄り中央部に角穴54が形成されており、当該角穴54の上部及び下部には、図9に示されるように、支持用突部55と、当該支持用突部55に連設されて上下方向に軸線を持つ上下一対の軸57が形成されている。更に、正面部51の中央部51にリブ59が形成されているとともに、当該リブ59の図8中右側には、前後方向に長い切欠穴61と、当該切欠穴61内に位置して左端側を自由端として弾性変位可能な片ばね部62が形成されている。
前記押さえ部材43は、図7及び図12ないし15に示されるように、概して平坦な板状部材により構成されている。すなわち、前記取付部47の正面に収まる平面サイズとなる本体面63と、この本体面63の図12中左側に連なって上端位置が本体面63の上端位置よりも高い寸法設定とされた押さえ面64とからなる。本体面63において、前記スライダ本体42に相対する面内には、中央部から突出する略円弧軌跡に沿う半円状のリング部65が形成されており、当該リング部65の内側が軸受空間66として形成されている。本体面63の図14中右側には、前記片ばね部62に当接する隆起突起67が形成されている。また、押さえ面64の図12中左端は、前記保持面部46の突部41との位置的干渉を避ける円弧切欠69が形成されているとともに、その上下両側には、略水平方向に延びる押さえ隆起部70が形成されている。
前記操作部材44は、図7及び図16ないし図19に示されるように、前記ケース12の上端部すなわち頂壁22上に位置して前後方向に向けられた操作用平面72と、この操作用平面72の上面に連設されて当該操作用平面72に沿って延びる連結片73と、当該連結片73を介して略片持ち姿勢で連設された指当て部74と、前記操作用平面72の短寸幅方向略中央から下方に連設された垂下面部76と、この垂下面部76の下端部における前後二箇所位置に位置して前記スロット穴52内に脱落不能に挿入される挿入片部77とを含む。ここで、挿入片部77の前後方向長さは、スロット穴52の長さよりも小さい長さとされており、これにより、操作部材44がスライダ本体42に対して前後方向に沿って相対移動可能に組み合わせ可能となっている。垂下面部76において、図17中左端近傍位置には、後述する係止部材としての板ばね83の自由端側を厚み方向内側に退避させる退避穴80が形成され、当該退避穴80の左側となる垂下面部分は、板ばね83の自由端側をスライダ本体42に対して初期位置に保つ位置保持面76Aとされている。また、垂下面部76の後方には、操作部材44をスライダ本体42に対して前後方向に相対移動させる操作力を解除したときに、両者を初期の相対位置に復帰させるように板ばね83を変位させる突状部81が形成されている。
前記ロック機構18は前記ケース12とスライダ15との間に設けられている。これを更に詳述すると、ロック機構18は、スライダ本体42の前後二箇所に位置するばね装着突片53の外周面側に装着される係止部材としての板ばね83と、前記ガイド部材13の側壁面35に形成された被係止部としての切欠部37とにより構成されている。板ばね83は、図7及び図20に示されるように、前後二箇所のばね装着突片53間に位置する連結面部85と、この連結面部85に連結されて相対するとともに、前記ばね装着突片53の各外面側に位置する短寸ばね片87及び長寸ばね片88とにより構成されている。これらばね片87,88は、それらの面が略鉛直面内に位置し、各前端側には、上方から見たときに、外側に略L字状に屈曲して突出する屈曲部89がそれぞれ形成されているとともに、これら屈曲部89の各前端には先端の離間幅が大きくなるように向けられた折り曲げ部90が形成されている。また、長寸ばね片88は、後部に延長片部91を備えた長さに設けられ、当該延長片部91の後端側は、上方から見て内側に略L字状に屈曲された後部屈曲部93が形成されている。
次に本実施形態におけるカッターナイフ10の組み立て方法と使用方法について説明する。
最初に、ガイド部材13をケース12の後部から挿入して内側空間S内に嵌合して固定しておく。この一方、スライダ15は、スライダ本体42に押さえ部材43、板ばね83及び操作部材44を順次組み合わせる。この組み合わせは、先ず、スライダ本体42に押さえ部材43を相対させた状態(図2参照)で、同図中矢印方向に押圧し、スライダ本体42側の軸57を押さえ部材43のリング部65によって形成される軸受空間66(図15参照)内に強制的に嵌合させる。これにより、押さえ部材43は、後端側を押圧することにより、前端側が保持面部46に対して離間接近する方向に揺動可能となる。すなわち、押さえ部材43の押さえ隆起部70と、保持面部46との間にカッター刃14の後端部を挟み込むことが可能となる。
次いで、スライダ本体42におけるばね装着突片53の外面側に短寸ばね片87及び長寸ばね片88が位置するように板ばね83をセットした後、操作部材44をスライダ本体42に連結する。この連結は、スライダ本体42のスロット穴52に、操作部材44の挿入片部77を強制的に差し込むことによって行うことができる。この連結が完了した状態では、板ばね83は、短寸ばね片87及び長寸ばね片88の各折り曲げ部90が位置保持面76Aに略対応する位置となる(図21(A)参照)。この一方、延長片部91側の後部屈曲部93は、突状部81に変形を伴わない状態で係り合う状態となる。従って、各ばね片87,88の前端側は、相互に接近する方向に変位不能な状態となり、この状態における操作部材44とスライダ本体42との相対位置が初期相対位置とされる。
スライダ15を組み立てた状態で、当該スライダ15にカッター刃14が保持される。この保持は、図22(A)に示されるように、押さえ部材43の後端側を押圧して当該押さえ部材43の前端側を保持面部46から離間させる。そして、同図(B)に示されるように、カッター刃14の後端側を保持面部46と押さえ部材43との間に差し込むとともに、穴14A内に突部41を挿入して仮保持を行った後、押さえ部材43に対する押圧を解除すればよい。この押圧を解除すると、押さえ部材43の後部は、片ばね部62が初期の平面形状に復帰する弾性復元力で前端側(自由端側)が保持面部46側に接近することとなる。これにより、図22(C)に示されるように、カッター刃14の後部は保持面部46と押さえ部材43との間に挟み込まれた状態となり、押さえ部材43を押圧操作しない限り、カッター刃14がスライダ15から脱落してしまうような不都合は生じない。カッター刃14を仮保持する際は、当該カッター刃14の後部上縁が保持面部46の水平隆起部46Bに引っ掛かるようにして行われるため、カッター刃14が前記突部41を回転中心として回転してしまうようなこともない。
スライダ15にカッター刃14を保持させた状態のユニットは、カッター刃14の先端側を差し込み方向先端側として、前記ケース12内に挿入される。この際、操作部材44を片持ち姿勢で支持する連結片73は、ケース本体12のスリット27内に位置し、頂壁21上に指当て部74が位置することとなる。そして、ケース12の後端部に尾栓25を差し込んで嵌合させ、これにより、カッターナイフ10の組み立てを完了することができる。
カッター刃14をケース12の前端から突出させる場合には、前記指当て部74に指先を当てがい、前方に向かって操作力を付与すればよい。これにより、挿入片部77の前端がスロット穴52の前端に突き当たる位置まで操作部材44がスライダ本体42に対して相対移動し、操作部材44の垂下面部76が前方に移動する結果、板ばね83の短寸ばね片87及び長寸ばね片88における折り曲げ部90の基部が穴80内に落ち込み(図21(B)参照)、屈曲部89が側壁面21の内側に退避して切欠部37との係り合い(ロック)を解除してスライダ15の移動が許容され、当該スライダ15に保持されたカッター刃14を前方に突出させることができる。
この一方、カッター刃14をケース12内に収容する場合には、前記指当て部74を後方に向かって操作すればよい。これにより、折り曲げ部90は、図21(C)に示されるように、垂下面部76の前端よりも前方に位置することとなり、屈曲部89が内方に退避してロックを解除しつつ後方移動が許容される。そして、任意の位置で指当て部74への操作力を解除することで、操作部材44がスライダ本体42に対して初期位置に復帰しつつ屈曲部89が切欠部37に係り合ってロック状態に保つこととなる。なお、操作部材44を初期位置に復帰させる力は、操作部材44を前後に移動させる力によって後部屈曲部93が突状部81に対して係り合う状態を変位するため、これが初期形状に復帰しようとする力によって付与されることとなる。
従って、このような実施形態によれば、ケース12内に配置されるガイド部材13の側壁面21に切欠部37を設けるとともに、スライダ15側に板ばね83を設け、当該板ばね83の面を側壁面21に相対する鉛直面内に配置したから、板ばね83が切欠部37に対して係脱する僅かな領域が確保されていれば足りる構造となり、ケース12の厚み方向の寸法を大型化させることなく提供することができる。
また、相対する側壁面21の切欠部37に板ばね83の短寸ばね片87及び長寸ばね片88がそれぞれが係脱する構造であるから、強いロック力を発揮させることが可能となり、剛性のある被切断部材を切断する際に、ロックが不用意に解除されてしまうようなことも回避可能となる。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施の形態に対し、形状、材料、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材料などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、相対する側壁面21に切欠部37をそれぞれ設けるとともに、これら切欠部37に板ばね83を係り合わせる構成を図示、説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、一方の側壁面21に切欠部37を形成し、当該切欠部37にのみ係脱可能となる板ばねを採用することもできる。このような変形例とした場合には、カッターナイフ10の厚み方向寸法を更に小さくした薄型タイプとすることができる。
本実施形態に係るカッターナイフの概略斜視図。 前記カッターナイフの分解斜視図。 ケースにガイド部材を収容した状態を示す平面図。 (A)は図3の縦断面図。(B)は図4(A)のA−A線に沿う拡大断面図。 (A)はガイド部材の平面図、(B)はガイド部材の正面図。 スライダにカッター刃を保持させた状態を示す概略斜視図。 図6の拡大分解斜視図。 スライダ本体の正面図。 図8のB−B線に沿う拡大断面図。 図8のC−C線に沿う断面図。 スライダ本体の平面図。 押さえ部材の正面図。 押さえ部材の背面図。 押さえ部材の平面図。 図12のD−D線に沿う拡大断面図。 操作部材の平面図。 操作部材の正面図。 図16の左側面図。 操作部材の横断面図 (A)は板ばねの平面図、(B)は同正面図。 (A)〜(C)はロック及びロック解除の作用説明図。 (A)〜(C)はスライダにカッター刃を装着する作用説明図。
符号の説明
10 カッターナイフ
12ケース
13 ガイド部材
14 カッター刃
14A 穴
15 スライダ
17 ロック機構
21 側壁面
22 スリット
37 切欠部(被係止部)
42 スライダ本体
44 操作部材
83 板ばね(係止部材)
89 屈曲部
S 内側空間

Claims (5)

  1. 前後方向に延びる内側空間を有するとともに当該内側空間に連なるスリットが上端部の前後方向に設けられたケースと、このケース内に収容されるとともに、当該ケースの前端から出没可能に設けられたカッター刃と、このカッター刃を保持して前記ケース内で前後方向に移動可能に設けられるとともに、前記スリットを通じて前記ケースの上端部側に位置する操作部材を含むスライダと、前記ケース内に収容されて前記カッター刃及びスライダを前後方向に案内するガイド部材と、前記スライダとケースとの間に設けられてスライダの前後移動を規制するロック機構とを備えたカッターナイフにおいて、
    前記ガイド部材は前記カッター刃の面と略平行な側壁面を備え、
    前記ロック機構は、前記側壁面を利用して形成された被係止部と、前記スライダ側に設けられた係止部材とにより構成され、当該係止部材が被係止部に係脱することで、ロック及びロックが解除可能に設けられていることを特徴とするカッターナイフ。
  2. 前記スライダと操作部材は予め設定された初期位置に対して前後方向に相対移動可能に設けられ、前記操作部材がスライダに対して初期位置にある状態で前記係止部を被係止部に係り合わせ可能とする一方、操作部材を前後に移動させたときに、前記係り合わせを解除可能としたことを特徴とする請求項1記載のカッターナイフ。
  3. 前記被係止部は前記側壁面の前後方向に断続的に設けられた切欠部若しくは穴により構成される一方、前記係止部材は前記側壁面に沿う面を有する板ばねにより構成されていることを特徴とする請求項又は記載のカッターナイフ。
  4. 前記板ばねは、前記ケースの厚み方向に変位可能な自由端を備え、当該自由端側に前記被係止部に係脱可能な屈曲部が設けられていることを特徴とする請求項記載のカッターナイフ。
  5. 前記側壁面は、前記ケースの厚み方向において一対設けられ、これら側壁に対応して前記板ばねがそれぞれ係脱可能に設けられていることを特徴とする請求項又は記載のカッターナイフ。
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