JP4508713B2 - 電気かみそり - Google Patents
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又、上記隙間にひげ屑が詰まって第2刃枠(32)の揺動の妨げとなる問題があつた。
又、第2刃枠(32)に、もみあげをきわ剃りするトリーマ刃を外刃(4)と一緒に具えた電気かみそりの場合、トリーマ刃を使用する際に、第2刃枠(32)が揺動すると使い難い問題があった。
本発明は、上記問題を解決できる電気かみそりを明らかにするものである。
トリーマ刃(8)を使用する場合、スライド操作片(12)を操作してトリーマ刃(8)を突き出す。トリーマ刃(8)に設けた揺動防止片(15)が第2刃枠(32)に当たって、揺動防止片(88)の揺動が阻止される。このため、トリーマ刃(8)によって、もみあげをきわ剃りする際に、剃り位置が決まり易く、安定してきわ剃りできる。
電気かみそりは、2つの外刃(4)と1つのトリーマ刃(8)を収容した刃枠(3)を本体ケース(1)に脱着可能に取り付けている。
本体ケース(1)は手で持ち易い様に縦長扁平に形成され、図4、図5に示す如く、上端部は該ケースの長手方向と直交する方向に長い環状の刃枠取付け部(13)が形成されている。
図1aに示す如く、本体ケース(1)の正面上部にON−OFFスイッチ(10)が配備され、図2に示す如く、背面上部に後記するトリーマ刃用スライド操作片(12)が本体ケース(1)の長手方向にスライド可能に配備されている。
スライド操作片(12)は、トリーマ刃(8)の引っ込み位置と、飛び出し位置の2位置にスライド切り換えでき、夫々の位置でクリック部材(軟係止手段)(図示せず)が働いて、その位置に保持できる。
上記孔(17)はゴム部材(16)よって塞がれ、該ゴム部材(16)を液密に貫通して2本の内刃取付け軸(21)(21)が、ランド部(11)の長手方向と直交する方向に隣り合ってケース外に突出している。本体ケース(1)の中央側の内刃取付け軸(21)は、該ケースの正面壁側の内刃取付け軸(21)よりも少し高く突出している。
図4、図5に示す如く、ランド部(11)には、ランド部(11)周囲の凹み部に被さる蓋板(6)がネジ止め(62)されている。該蓋板(6)には、ランド部(11)の孔(17)に対応する窓孔(61)、後記するロック手段(7)のロック爪(71)がスライド可能な切欠(63)(63)、及び後記するトリーマ刃(8)突き出し用の突出し部材(14)が貫通するスリット孔(64)が開設されている。
内刃(2)(2)は、多数の円弧状小刃の列(24)をホルダー(25)に固定した公知の構成である。 内刃(2)は、バネ(22)によって外向きに付勢されている。
本体ケース中央側の内刃(2)のホルダー(25)には隣り合う内刃(2)とは反対側にトリーマ刃駆動用の突軸(26)が突設されている。
内刃駆動装置(5)は、内刃取付け軸(21)(21)をランド部(11)の長手方向に往復移動させることができれば構成は問わない。
実施例の内刃駆動装置(5)は、図3aに示す如く、モータ(51)の回転軸(52)に、2つの偏芯軸(53a)(53b)を有するカム軸(53)を連結し、各偏芯軸(53a)(53b)を、スライド部材(54)(55)の溝(54a)(55a)にスライド可能に嵌めている。
偏芯軸(53a)(53b)は、カム軸(53)の回転中心に対して180°ずれており、回転軸(52)の回転により、スライド部材(54)(55)は互いに反対方向に往復スライド移動する。
スライド部材(54)(55)に、内刃取付け軸(21)(21)が多少振れ動き可能に突設されている。
刃枠(3)は正面と背面の区別があり、本体ケース(1)の正面に対して刃枠(3)の正面が対応する。
図6に示す如く、第1刃枠(31)、第2刃枠(32)は共に、合成樹脂によって環状壁面を有する枠体に形成される。
第1刃枠(31)の下端は、本体ケース(1)の環状の刃枠取付け部(13)に対応し、表側の先端周壁(34)(上部周壁)は全周に亘って凹んでいる。
第2刃枠(32)の基端周壁(35)(下部周壁)は、第1刃枠(31)の先端周壁(34)の外側に、揺動及び上下方向にスライド可能に嵌まっており、図1、図2に示す如く、第2刃枠(32)の基端縁と第1刃枠(31)の先端周壁(34)の段部との間に、刃枠(3)の全周に亘って溝部(30)が形成されている。
溝部(30)は、正面側及び背面側は中央部が高く、両端側が低くなる円弧状に彎曲しており、両側面側では、中央部が低くなる様に円弧状に彎曲している。
図4、図6に示す如く、第1刃枠(31)の両端内面の下部にロック用の凹み部(33)(33)が開設され、凹み部(33)の上方には上向きに突片(36)(36)が突設される。
各突片(36)上に、左右に並んだ2つの短い角軸状の突起(36a)(36a)を、相手突片(36)上の突起(36a)(36a)との対向して設けている。
第2刃枠(32)の両端内面に下向きに壁板(37)(37)が突設され、各壁板(37)の夫々に、縦長の2つのスリット(37a)(37a)及び縦長の2つのガイド突条(37b)(37b)が、相手壁板(37)(37)のスリット(37a)(37a)、ガイド突条(37b)(37b)との対向して設けている。
更に、第2刃枠(32)の両端内面には、背面側寄りに凸部(39)(39)が対向して突設されている。
第1刃枠(31)と第2刃枠(32)が嵌合すると、第1刃枠(31)の突片(36)が弾性復帰して、該突片(36)上の突起(36a)(36a)が第2刃枠(32)の壁板(37)(37)上のスリット(37a)(37a)に嵌まる。 第2刃枠(32)は、第1刃枠(31)の先端周壁(34)を案内面として上下方向にスライド可能且つ前後、左右に揺動可能にである。突片(36)がスリット(37a)の下端縁に当たって、第2刃枠(32)が第1刃枠(31)から脱出することを防止する。
前記第2刃枠(32)の基端縁と第1刃枠(31)の先端周壁(34)の段部との間に形成された溝部(30)が、第2刃枠(32)の揺動及びスライド範囲である。
ロック手段(7)は、前記第1刃枠(31)の内面に設けた凹み部(33)に引っ掛かり可能なロック爪(71)と、該ロック爪(71)を外向きに付勢するバネ(72)と、ロック爪(71)と一体に形成され本体ケース(1)をスライド可能に貫通して側方に突出したロック解除片(73)とによって構成される。
刃枠(3)を本体ケース(1)の刃枠取付け部(13)に嵌合する際、ロック爪(71)は第1刃枠(31)の端面に押されてバネ(72)に抗して内方に移動し、第1刃枠(31)の端面が刃枠取付け部(13)に当接したとき、ロック爪(71)が刃枠(3)の凹み部(33)に嵌まって、第1刃枠(31)をロックする。
ロック解除片(73)を押すと、ロック爪(71)が後退して第1刃枠(31)のロックが解除される。
図7に示す如く、外刃(4)は、金属薄板に多数の小孔を開設した刃体(41)をU字状に彎曲させて、両側縁をホルダー(42)の2枚の壁板(45)(45)に固定して構成される。
ホルダー(42)の長手方向の両端に、下向きに脚片(43)(43)を突設し、該脚片に長孔(44)(44)を開設している。
U字状に彎曲した刃体(41)及びホルダー(42)は、脚片(43)(43)間にて下向きに開口している。
刃体(41)の両脚片(43)(43)を互いに内側に撓ませた状態で、脚片(43)(43)を下向きにして、上方から第2刃枠(32)内に挿入し、脚片(43)(43)の弾性復帰により、第2刃枠(32)内のガイド突条(37b)(37b)を脚片(43)(43)の長孔(44)にスライド可能に嵌めている。外刃(4)は、長孔(44)とガイド突条(37b)の余裕分だけ本体ケース(1)の長手方向にスライド可能である。
前記バネ(22)によって外向きに付勢された内刃(2)が、外刃(4)の刃体(41)内面に当たって外刃(4)を押し上げており、外刃(4)の長孔(44)の下端縁が第2刃枠(32)のガイド突条(37b)の下端に当たって、外刃(4)の抜け止めが図られる。
外刃(4)を刃枠(3)にセットした状態で、ホルダー(42)の壁板(45)は、第1刃枠(31)の先端周壁(34)より内側に侵入している。
図3、図7に示す如く、スライド片(83)には、縦方向に延び下端が開口した溝孔(84)が開設されている。
ホルダー(81)の上端両側には下向きに脚片(85)(85)が突設され、脚片(85)(85)に長孔(86)(86)を開設されている。
ホルダー(81)の下端中央に、後記する突出し部材(14)の先端が嵌まる凹部(87)が形成されている。
図3に示す如く、ホルダー(81)には、第2刃枠(32)の揺動及びスライドを阻止するための揺動防止片(88)が設けられている。後記する突出し部材(14)によって、トリーマ刃(8)が第2刃枠(32)から突き出されたときに、該揺動防止片(88)が第2刃枠(32)の上端内面に当たって第2刃枠(32)のスライドと揺動を封じる。
トリーマ刃(8)の両脚片(85)(85)を互いに内側に撓ませた状態で、脚片(85)(85)を下向きにして、上方から第2刃枠(32)内の背面側に内に挿入し、脚片(85)(85)の弾性復帰により、第2刃枠(32)内の凸部(39)(39)を脚片(85)(85)の長孔(44)にスライド可能に嵌めている。
トリーマ刃(8)は、板状ホルダーの背面に具えたバネ片(図示せず)が第2刃枠(32)の適所に当たることによって、常時本体ケース(1)側に付勢されている。
トリーマ刃(8)のスライド片(82)の溝孔(84)に、前記内刃(2)の突軸(26)が嵌まり、内刃(2)が横方向に往復動すると、トリーマ刃(8)の内刃体も往復動する。
スライド操作片(12)の先端は、前記トリーマ刃(8)のホルダー(81)の凹み部(87)に嵌まっている。
内刃(2)は、内刃取付け軸(21)に対して振れ動き可能、軸方向にスライド可能に取り付けられ、バネ(22)によって外向きに付勢されていること、第2刃枠(32)は、本体ケース(1)にロックされた第1刃枠(31)に対して、本体ケース(1)側にスライド可能且つ第1刃枠(31)に対して揺動可能であること、外刃(4)は、第2刃枠(32)に対して本体ケース(1)に接近離間可能に取り付けられ、内刃(2)によって外向きに付勢されていることにより、外刃(4)を顔に当てて滑らせると、第2刃枠(32)は顔の凹凸に沿う様に揺れ動く。即ち、第2刃枠(32)に保持されている外刃(4)及び該外刃(4)が被さってする内刃(2)が顔の凹凸に沿う様に動いて、剃り残しのない様に、ひげ剃りができる。
電気かみそりを逆さにしても、第1刃枠(31)と第2刃枠(32)との嵌合部に生じる隙間の外側は、第2刃枠(32)の基端周壁(35)が上向きになって包囲するから、隙間からひげ屑が刃枠(3)の外部に零れでること及び、隙間にひげ屑が溜まることを防止できる。
実施例の場合、外刃(4)のホルダー(42)の壁板(45)は、第1刃枠(31)の先端周壁(34)の内側に侵入しているため、ひげ屑が刃枠(3)から零れ落ちるには、ホルダー(42)の壁板(45)、第1刃枠(31)の先端周壁(34)及び第2刃枠(32)の基端周壁(35)の3重の壁を越えなければならず、一層ひげ屑が零れ落ち難い構造となっている。
突起(36a)(36a)は、丸軸或いは第2刃枠(32)のスリット(37a)との摺接面積の小さい角軸とすれば、第1刃枠(31)に対する第2刃枠(32)の揺動の自由度を大きくできる。
2 内刃
21 内刃取付け軸
3 刃枠
31 第1刃枠
32 第2刃枠
34 先端周壁
35 基端周壁
4 外刃
5 内刃駆動装置
Claims (2)
- 内刃(2)及び内刃駆動装置(5)を具えた本体ケース(1)に、第1刃枠(31)を脱着可能に固定し、外刃(4)を具えた第2刃枠(32)を第1刃枠(31)に揺動及びスライド可能に取り付けた電気かみそりにおいて、第2刃枠(32)の基端周壁(35)内に、第1刃枠(31)の先端周壁(34)が嵌まっていると共に、内刃体と外刃体(82)をホルダー(81)に保持したトリーマ刃(8)が、外側へ突き出し可能に第2刃枠(32)に収容され、本体ケース(1)にはトリーマ刃突き出し用のスライド操作片(12)が配備され、トリーマ刃(8)には、スライド操作片(12)のスライド操作によって外側に突き出されたときに、第2刃枠(32)の内面に当たって第2刃枠(32)の揺動及びスライドを防止する揺動防止片(88)が設けられている電気かみそり。
- 内刃(2)及び内刃駆動装置(5)を具えた本体ケース(1)に、第1刃枠(31)を脱着可能に固定し、外刃(4)を具えた第2刃枠(32)を第1刃枠(31)に揺動可能に取り付け、本体ケース(1)に設けたトリーマ刃突き出し用のスライド操作片(12)のスライド操作によって第2刃枠(32)内から外側に突き出し可能にトリーマ刃(8)を具えた電気かみそりにおいて、トリーマ刃(8)はホルダー(81)に内刃体と外刃体(82)を配備して構成され、トリーマ刃(8)には、外側に突き出されたときに、第2刃枠(32)の内面に当たって第2刃枠(32)の揺動及びスライドを防止する揺動防止片(88)が設けられている電気かみそり。
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