JP4698954B2 - 替刃式剃刀における刃体取付部 - Google Patents

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Description

本発明は、特に理容用替刃式長柄剃刀において、刃体を挟着する両挟着板を有する刃体取付部の改良に関するものである。
特許文献1は、下記の理容用替刃式長柄剃刀を開示している。
互いに重合される両挟着板3,4のうち、一方の挟着板3に支持孔9が設けられているとともに他方の挟着板4に支軸10が設けられ、この両挟着板3,4を相対移動させてこの支軸10をこの支持孔9に挿嵌することにより、両挟着板3,4が重合状態で回動可能に支持されている。その重合状態では、両挟着板3,4間の背縁3a,4a側に介在された板ばね15の弾性力により、この両背縁3a,4a間が押し広げられて両挟着板3,4が回動し、その回動に伴い両挟着板3,4間の腹縁3b,4b側が互いに狭められてこの両腹縁3b,4b側の保持面13,14間に刃体18が挟着される。
特開平8−33780号公報
特許文献1にかかる理容用替刃式長柄剃刀については下記*の問題がある。
* 両挟着板3,4の組付状態では、固定側挟着板3に形成された係止凹部16と、可動側挟着板4に形成された係止凸部17とが互いに係合され、互いに挿嵌された支持孔9と支軸10とが離脱するのを阻止している。両挟着板3,4を板ばね15の弾性力に抗して互いに圧接して重ねた状態で相対移動させる際、可動側挟着板4の係止凸部17が固定側挟着板3の案内面11に摺接しながら係止凹部16に係入されるため、固定側挟着板3に対し可動側挟着板4が傾いた状態で両挟着板3,4を相対移動させなければならない。従って、支持孔9と支軸10とを互いに合わせにくくなり、両挟着板3,4の組付作業が行いにくくなる。一方、この係止凸部17の高さを小さくすると、可動側挟着板4の傾きが小さくなって支持孔9と支軸10とを互いに合わせ易くなる反面、支持孔9と支軸10との離脱を阻止する機能を十分に果たすことができない。
* 両挟着板3,4の背縁3a,4aの相対向内面には、それぞれ、両挟着板3,4間の腹縁3b,4b側を互いに広げるためにこの両背縁3a,4a間を板ばね15の弾性力に抗して押し狭める際、互いに当接し得るストッパ面を両挟着板3,4の前端3c,4cから後端3d,4dにわたる全体に設けている。それらのストッパ面間の隙間の大きさに応じてこの両腹縁3b,4bの保持面13,14間の広がり度が決まる。その隙間の大きさは各剃刀の組付誤差に応じて異なるため、両挟着板3,4の組付作業時、各剃刀ごとに必要に応じてそれらのストッパ面を削ってこの隙間を調節する。また、使用者が各自の好みに応じて開き具合を調節することもある。しかし、上記ストッパ面の面積が広過ぎるので、その削り作業が面倒であった。従って、両挟着板3,4の組付作業が行いにくくなる。
* 支持孔9と支軸10とを互いに挿嵌する際、両挟着板3,4の内側にある支持孔9の挿脱口部及び支軸10の挿脱軸部を両挟着板3,4の外側から視認することが難しく、両挟着板3,4を互いに重ねて支持孔9の挿脱口部に支軸10の挿脱軸部を合わせる作業が行いにくい。従って、両挟着板3,4の組付作業が行いにくくなる。
この発明は、上記問題を解消して、両挟着板の組付作業を行い易くすることを目的としている。
後記実施形態の図面(図1〜4)の符号を援用して本発明を説明する。
* 請求項1の発明
請求項1の発明にかかる替刃式剃刀の刃体取付部(1)は、下記のように構成されている。
この替刃式剃刀においては、互いに重合される両挟着板(3,4)をそれらの重合面に沿うように相対移動させてそれらの回動支持部(9,10)で回動可能に支持し、この両挟着板(3,4)間の背縁(3a,4a)側に介在させた弾性体(13)の弾性力によりこの両背縁(3a,4a)間を押し広げて両挟着板(3,4)を回動させ、その回動に伴い両挟着板(3,4)間の腹縁(3b,4b)側を互いに狭めてこの両腹縁(3b,4b)側の保持面(20a,22a,28a,30a)間に刃体(44)を挟着する。なお、「両挟着板(3,4)間の背縁(3a,4a)側」とは、両挟着板(3,4)間において回動支持部(9,10)の回動中心線(C)と背縁(3a,4a)との間の全領域を意味し、「両挟着板(3,4)間の腹縁(3b,4b)側」とは、両挟着板(3,4)間において回動支持部(9,10)の回動中心線(C)と腹縁(3b,4b)との間の全領域を意味する。前記両挟着板(3,4)の背縁(3a,4a)側の相対向内面のうち、一方の相対向内面には他方の相対向内面側へ接近するように突出する頂上部(16)を有する前記弾性体(13)を設けている。前記弾性体(13)は、両挟着板(3,4)の相対移動方向(X)に沿って延びる板状のばねであって、前記頂上部(16)と、その頂上部(16)から両挟着板(3,4)の相対移動方向(X)の両側で一方の相対向内面側へ向けて延びる両脚部(14,15)とを有している。他方の相対向内面には、この両挟着板(3,4)を相対移動させた際にこの弾性体(13)に係合される凸部(32)を設けるとともに、この凸部(32)の外周のうち両挟着板(3,4)の相対移動方向(X)の両側でこの弾性体(13)の頂上部(16)が入り込む凹部(33,34)を設けている。前記凸部(32)は、他方の相対向内面から一方の相対向内面側へ向けて立ち上がる周面(35)と、この周面(35)の先端外周部(35a)の内側に形成された端面(36)とを有している。ちなみに、この凸部(32)については、柱形状や錐形状や錐台形状など種々の形態を考えることができる。前記両挟着板(3,4)を相対移動させた際に、前記両凹部(33,34)のうち一方の凹部(34)に前記弾性体(13)の頂上部(16)が入り込んだ状態から前記凸部(32)の端面(36)がこの弾性体(13)の頂上部(16)に当接してその頂上部(16)をその弾性力に抗して乗り越えて他方の凹部(33)にこの弾性体(13)の頂上部(16)が入り込んだ状態でこの凸部(32)の端面(36)がこの弾性体(13)に当接された状態を維持したまま係止されてこの弾性体(13)の頂上部(16)が他方の凹部(33)から一方の凹部(34)に入り込むのを規制する。
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明において、前記弾性体(13)は、両挟着板(3,4)の相対移動方向(X)に沿って延びる板状のばねであって、前記頂上部(16)と、その頂上部(16)から両挟着板(3,4)の相対移動方向(X)の両側で一方の相対向内面側へ向けて延びる両脚部(14,15)とを有している。
また、前記両挟着板(3,4)の背縁(3a,4a)側の相対向内面には、それぞれ、前記両挟着板(3,4)間の腹縁(3b,4b)側を互いに広げるためにこの両背縁(3a,4a)間を弾性体(13)の弾性力に抗して押し狭める際、互いに当接し得るストッパ面(40a,41)を設けている。この両背縁(3a,4a)側の相対向内面のストッパ面(40a,41)のうち、少なくとも一方の相対向内面に設けたストッパ面(40a)は、一方の相対向内面側から他方の相対向内面側へ接近するように突出する山部(37)の頂上部(38)に形成されている。ちなみに、この山部(37)の数については、後記実施形態のように一つの山部(37)を形成したり、両挟着板(3,4)の相対移動方向(X)の両側でそれぞれ一つの山部(37)を形成したりして複数の山部(37)を形成することができる。また、他方の相対向内面に設けたストッパ面(41)も山部の頂上部に形成してもよい。
従って、請求項1の発明では、両挟着板(3,4)が互いに傾かない状態で両挟着板(3,4)を相対移動させることができ、支持孔(9)と支軸(10)とを互いに合わせ易くなる。また、従来技術と比較して、支持孔(9)と支軸(10)との離脱を阻止する機能を高めることができる。さらに、山部(37)の頂上部(38)に形成したストッパ面(40a)を削る作業が簡単になる。
* 請求項2の発明
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明において、前記凸部(32)にあって前記弾性体(13)との当接部分で両挟着板(3,4)の相対移動方向(X)に対し直交する方向を含む面上で背縁(4a)と腹縁(4b)とを結ぶ方向(Z)に沿う寸法(L)は、この弾性体(13)にあってこの凸部(32)との当接部分で両挟着板(3,4)の相対移動方向(X)に対し直交する方向を含む面上で背縁(4a)と腹縁(4b)とを結ぶ方向(Z)に沿う寸法(W)以上の値に設定されている。そのため、相対移動方向(X)に対し直交する方向(Z)で弾性体(13)に対し凸部(32)を均一に当接させることができる。
従って、請求項2の発明では、両挟着板(3,4)が互いに傾かない状態で両挟着板(3,4)を相対移動させることができ、支持孔(9)と支軸(10)とを互いに合わせ易くなる。また、従来技術と比較して、支持孔(9)と支軸(10)との離脱を阻止する機能を高めることができる。
* 請求項3の発明
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、前記山部(37)は、一方の相対向内面から他方の相対向内面側へ向けて立ち上がる周面(39)と、頂上部(38)でこの周面(39)の先端外周部(39a)の内側に形成された端面(40)とからなり、この端面(40)に前記ストッパ面(40a)が形成されている。ちなみに、この山部(37)については、請求項4の発明のような柱形状や、そのほか錐形状や錐台形状など種々の形態を考えることができ、また、ある程度小さい面積の端面(40)であれば、端面(40)に対する周面(39)の傾斜角度はさほど問題としない。
従って、請求項3の発明では、山部(37)の頂上部(38)に形成したストッパ面(40a)を削る作業が簡単になる。
* 請求項4の発明
請求項3の発明を前提とする請求項4の発明において、前記山部(37)は、前記周面(39)と端面(40)とを有する柱形状に形成されている。
従って、請求項4の発明では、山部(37)の頂上部(38)に形成したストッパ面(40a)を削る作業が簡単になる。
* 請求項5の発明
請求項1から請求項4のうちいずれか一つの請求項の発明を前提とする請求項5の発明は、下記のように構成されている。
互いに重合される両挟着板(3,4)のうち、一方の挟着板(3)には挿脱口部(9a)を有する支持孔(9)を設けるとともに、他方の挟着板(4)にはこの挿脱口部(9a)に対し挿脱される挿脱軸部(10a)を有する支軸(10)を設け、この両挟着板(3,4)をそれらの重合面に沿う方向(X)へ相対移動させてこの支軸(10)をこの支持孔(9)に挿嵌して両挟着板(3,4)を回動可能に支持し、この両挟着板(3,4)間の背縁(3a,4a)側に介在させた弾性体(13)の弾性力によりこの両背縁(3a,4a)間を押し広げて両挟着板(3,4)を回動させ、その回動に伴い両挟着板(3,4)間の腹縁(3b,4b)側を互いに狭めてこの両腹縁(3b,4b)側の保持面(20a,22a,28a,30a)間に刃体(44)を挟着する。前記両挟着板(3,4)の重合面が互いに面する組付前状態で前記支軸(10)の挿脱軸部(10a)が前記支持孔(9)の挿脱口部(9a)にこの両挟着板(3,4)の相対移動方向(X)で面する挿嵌前状態に両挟着板(3,4)を設定するように両挟着板(3,4)の相対位置を決める位置決め部位(42,43)を両挟着板(3,4)に設け、これらの位置決め部位(42,43)を互いに合わせて両挟着板(3,4)を挿嵌前状態に設定する。ここに、「位置決め部位(42,43)を互いに合わせる」とは、一方の位置決め部位(42)の一部を他方の位置決め部位(43)の一部に一致させるかまたは近接させることを意味する。また、「支軸(10)の挿脱軸部(10a)が支持孔(9)の挿脱口部(9a)に両挟着板(3,4)の相対移動方向(X)で面する挿嵌前状態」とは、挿脱軸部(10a)が挿脱口部(9a)に挿嵌される直前の状態にあるかまたは挿脱口部(9a)に近接した状態にあることを意味する。
従って、請求項5の発明では、両挟着板(3,4)を互いに重ねて支持孔(9)と支軸(10)とを互いに挿嵌する作業が行い易くなる。
* 請求項6の発明
請求項5の発明を前提とする請求項6の発明においては、前記一方の挟着板(3)に設けた位置決め部位はマーク(42)であり、前記他方の挟着板(4)に設けた位置決め部位は他方の挟着板(4)の端縁部(43)である。
従って、請求項6の発明では、両挟着板(3,4)を互いに重ねて支持孔(9)と支軸(10)とを互いに挿嵌する作業が行い易くなる。
本発明は、両挟着板(3,4)が互いに傾かない状態で両挟着板(3,4)を相対移動させることができ、支持孔(9)と支軸(10)とを互いに合わせ易くなって、両挟着板(3,4)の組付作業を行い易くすることができる。また、従来技術と比較して、支持孔(9)と支軸(10)との離脱を阻止する機能を高めることができる。さらに、山部(37)の頂上部(38)に形成したストッパ面(40a)を削る作業が簡単になる。
以下、本発明の一実施形態にかかる理容用替刃式長柄剃刀について図1〜4を参照して説明する。
刃体取付部1は、長柄2から連続して形成された固定側挟着板3と、この固定側挟着板3に対し左右方向Yで重合される可動側挟着板4とからなる。この両挟着板3,4は、例えば、ダイカストや金属射出成形(MIM)等より一体成形される。この両挟着板3,4の内側である重合面には、上下方向Zで対辺となる背縁3a,4aと腹縁3b,4bとの間の中間位置で支持溝5,6がこの背縁3a,4a及び腹縁3b,4bに沿って前端3c,4cから後端3d,4dにわたり延設されている。なお、図2(a)に示すように、可動側挟着板4において、前端4cと後端4dとの間の最大寸法Jは約50mmに設定されているとともに、背縁4aと腹縁4bとの間の最大寸法Kは約18mmに設定され、これらの寸法J,Kは適宜変更してもよい。これらの支持溝5,6内において前後両側に支持凸部7,8が形成されている。これらの支持溝5,6の内面5a,6a及び支持凸部7,8の外面7a,8aはそれぞれ円弧面になっている。この固定側挟着板3の両支持凸部7には断面円形状の支持孔9(回動支持部)が支持溝5に沿って前後方向Xへ貫設されている。この可動側挟着板4の両支持凸部8には断面円形状の支軸10(回動支持部)が支持溝6に沿って後方へ突設されている。
前記固定側挟着板3において、支持溝5の背側縁11と背縁3aとの間の内面(相対向内面)には凹所12が形成されている。この凹所12の外周縁部全体は背縁3a側と支持溝5の背側縁11側と前端3c側と後端3d側とで閉塞されている。この凹所12内で底面12aには弾性体13が取着されている。この弾性体13は、左右方向Yで薄く前後方向Xへ延びる板状のばねであって、ほぼU状に折曲され、前後両脚部14,15と、その前後両脚部14,15間の頂上部16とからなる。この頂上部16は凹所12の底面12aから左右方向Yへ離れるように膨らむ。この前後両脚部14,15はこの頂上部16から前後方向Xへ延びるに従い凹所12の底面12aに接近すように傾斜し、後側脚部15の端部が凹所12の底面12aに取着されているとともに、前側脚部14の端部が凹所12の底面12aに当接されている。また、支持溝5の腹側縁17と腹縁3bとの間の内面には保持部18が形成されている。この保持部18は、支持溝5の腹側縁17に隣接する上半保持部19と、腹縁3bに隣接する下半保持部20とからなる。この下半保持部20の全体には保持面20aが形成されているが、この上半保持部19には凹み21内で複数の突部22が前後方向Xへ並設され、この各突部22に保持面22aが形成されている。
前記可動側挟着板4において、支持溝6の背側縁23と背縁4aとの間の内面(相対向内面)には凹所24が形成されている。この凹所24の外周縁部のうち、背縁4a側と支持溝6の背側縁23側と前端4c側とで閉塞され、後端4d側で開放されている。また、支持溝6の腹側縁25と腹縁4bとの間の内面には保持部26が形成されている。この保持部26は、支持溝6の腹側縁25に隣接する上半保持部27と、腹縁4bに隣接する下半保持部28とからなる。この下半保持部28の全体には保持面28aが形成されているが、この上半保持部27には凹み29内で複数の突部30が前後方向Xへ並設され、この各突部30に保持面30aが形成されている。
前記可動側挟着板4において、凹所24の底面24aには前後方向Xのほぼ中央部で前記弾性体13の頂上部16に対する当接面31が形成されているとともに直方体形状の凸部32が一体に形成され、この凸部32の外周のうち前後方向Xの両側で凹所24内にはこの凸部32から前端4c及び後端4dにわたり凹み空間33,34(凹部)が形成されている。この凸部32は、凹所24の底面24aから垂直に立ち上がる周面35と、この周面35の先端外周部35aの内側に形成された長方形状の端面36とを有している。この端面36において上下方向Zに沿う長辺36aの寸法Lは、前記弾性体13において上下方向Zに沿う頂上部16及びその付近の寸法W以上の値に設定されている。また、この端面36において左右方向Yに沿う凹所24の底面24aからの高さ寸法Tは、前記支軸10の回動中心線Cを通り且つ前記保持面28a,30aに平行な中心面Pを超えないように設定されている。ちなみに、1.5mm≦L≦6mm、0.2mm≦T≦3mmに設定することができる。
前記可動側挟着板4において、凹所24の外周縁部のうち背縁4a側には前後方向Xのほぼ中央部で円柱状の山部37が一体に形成されている。この山部37は、頂上部38を有し、凹所24の外周縁部から垂直に立ち上がる周面39と、この頂上部38でこの周面39の先端外周部39aの内側に形成された円形状の端面40とを有している。この端面40にストッパ面40aが形成されている。ちなみに、この端面40において前後方向X及び上下方向Zに沿う寸法M(直径)や左右方向Yに沿う凹所24の外周縁部からの高さ寸法Hについては、0.7mm≦M≦5mm、0.2mm≦H≦3mmに設定することができる。前記固定側挟着板3において、凹所12の外周縁部のうち背縁3a側にも前後方向Xのほぼ中央部で平坦なストッパ面41が形成されている。この山部37と前記凸部32とは上下方向Zで互いに並んで配設されている。
前記固定側挟着板3において、下半保持部20の保持面20aには後端3dの付近で前記可動側挟着板4の挿入向きを示す三角形状のマーク42が位置決め部位(位置決め手段)として凹設されている。また、この可動側挟着板4の後端4dにおいて、下半保持部28の後端縁部43が位置決め部位(位置決め手段)として形成されている。
図2(a)(b)(c)に示すように、前記可動側挟着板4の重合面を前記固定側挟着板3の重合面に重ね、この固定側挟着板3のマーク42の前端42aと後端42bとの間、例えば前端42aにこの可動側挟着板4の後端縁部43を合わせた組付前状態にする。その組付前状態では、固定側挟着板3の支持溝5に可動側挟着板4の両支持凸部8が嵌合されるとともに、可動側挟着板4の支持溝6に固定側挟着板3の両支持凸部7が嵌合され、この支持溝5の背側縁11及び腹側縁17とこの支持溝6の背側縁23及び腹側縁25とが互いに当てがわれた挿嵌前状態となる。その挿嵌前状態では、両挟着板3,4の各支持凸部7,8が両挟着板3,4の重合面間で挟まれ、固定側挟着板3の両支持孔9に可動側挟着板4の両支軸10が前後方向Xで互いに面してこの両支持孔9の挿脱口部9aの外側近隣にこの両支軸10の挿脱軸部10aが位置する。また、この挿嵌前状態では、固定側挟着板3の弾性体13の頂上部16が可動側挟着板4において凸部32よりも後側の凹み空間34で凹所24の底面24aの当接面31に当てがわれるとともにその凸部32の端面36の外周縁部(前記周面35の先端外周部35a)が弾性体13の前側脚部14に離間近接し、固定側挟着板3の下半保持部20の保持面20aと可動側挟着板4の下半保持部28の保持面28aとが互いに対向する。
前記挿嵌前状態で固定側挟着板3に対し可動側挟着板4を前後方向Xへ移動させて両挟着板3,4の後端3d,4d間及び両挟着板3,4の前端3c,4c間を互いに合わせると、図3(a)(b)(c)(d)に示すように両支持孔9の挿脱口部9aに両支軸10の挿脱軸部10aが挿入されて組付状態となる。
前記挿嵌前状態からその組付状態に至る途中では、図2(c)に示すように弾性体13の頂上部16が後側の凹み空間34に入り込むため、図2(d)に示すように凸部32が弾性体13の頂上部16に至るまでは、可動側挟着板4の移動抵抗が比較的小さくなる。その凸部32の端面36の外周縁部(前記周面の35の先端外周部35a)が弾性体13の前側脚部14に当接すると、凸部32に対する弾性体13の反発力は、次第に大きくなり、その凸部32が弾性体13の頂上部16に至った状態で最大になる。
図3(d)に示すように凸部32が弾性体13の頂上部16をその弾性力に抗して乗り越えると、凸部32の端面36の外周縁部(前記周面の35の先端外周部35a)が弾性体13の後側脚部15に当接してその当接状態を維持するとともに弾性体13の頂上部16が可動側挟着板4において凸部32よりも前側の凹み空間33に位置する。また、固定側挟着板3の上半保持部19の各保持面22aと可動側挟着板4の上半保持部27の各保持面30aとが互いに対向する。図示しないが、弾性体13の頂上部16が前側の凹み空間33に入り込んだ状態では、その頂上部16を凹所24の底面24aに当接させたり、凸部32を弾性体13の後側脚部15から離間させてもよい。
このようにして凸部32が弾性体13に係止されると、凸部32が弾性体13において後側脚部15から頂上部16を経て前側脚部14に移動するのを規制するとともに、弾性体13の頂上部16が可動側挟着板4の凹所24の底面24aにおいて凸部32よりも前側の凹み空間33から後側の凹み空間34へ移動するのを規制する。凸部32が弾性体13に当接しながら移動する際、弾性体13における上下方向Zの両端縁間全体に凸部32の端面36が接触する。
前記組付状態では、両挟着板3,4間の背縁3a,4a側に介在させた弾性体13の弾性力により両背縁3a,4a間が押し広げられて両挟着板3,4が支軸10の回動中心線Cを中心に回動し、その回動に伴い両挟着板3,4間の腹縁3b,4b側が互いに狭められる。その場合、固定側挟着板3の背縁3aと可動側挟着板4の背縁4aとの間で可動側挟着板4の山部37のストッパ面40aと固定側挟着板3のストッパ面41との間には隙間Gが生じる。その隙間Gは可動側挟着板4の山部37の端面40を削って調節することができる。両挟着板3,4間の背縁3a,4a間を押し狭めると、両ストッパ面40a,41が互いに当接して隙間Gがなくなるまで、両挟着板3,4を弾性体13の弾性力に抗して支軸10の回動中心線Cを中心に回動させることができる。その回動に伴い両挟着板3,4間の腹縁3b,4b側が互いに広げられてこの両腹縁3b,4b側の保持面20a,22a,28a,30aが互いに離れる。この隙間Gの範囲内で両挟着板3,4間の背縁3a,4a間を押し狭めて両挟着板3,4間の腹縁3b,4b間を適宜広げることにより、この両腹縁3b,4b側の両保持面20a,22a,28a,30a間に対し刃体44を着脱する。前記凸部32の高さTを変更すると、凸部32に対する弾性体13の反発力も変わって、両保持面20a,22a,28a,30a間で挟着された刃体44に対する挟着力を変更することができる。
(a)は本実施形態にかかる替刃式剃刀を分解して示す部分斜視図であり、(b)はこの替刃式剃刀の部分組付斜視図である。 (a)は上記替刃式剃刀の組付前状態を示す部分側面図であり、(b)は(a)のA−A線部分断面図であり、(c)は(a)のB−B線部分断面図であり、(d)は(c)の状態から組付状態に至る途中の状態を示す部分断面図である。 (a)は上記替刃式剃刀の組付状態を示す部分側面図であり、(b)は(a)の部分平面図であり、(c)は(a)のC−C線部分断面図であり、(d)は(a)のD−D線部分断面図である。 (a)は図3(a)のE−E線部分断面図であり、(b)は図3(a)のF−F線部分断面図である。
符号の説明
1…刃体取付部、3…固定側挟着板、3a…背縁、3b…腹縁、4…可動側挟着板、4a…背縁、4b…腹縁、9…支持孔、9a…挿脱口部、10…支軸、10a…挿脱軸部、13…弾性体、14,15…脚部、16…頂上部、20a,22a,28a,30a…保持面、32…凸部、33,34…凹み空間(凹部)、35…周面、35a…先端外周部、36…端面、37…山部、38…頂上部、39…周面、39a…先端外周部、40…端面、40a…ストッパ面、41…ストッパ面、42…マーク(位置決め部位)、43…可動側挟着板の後端縁部(位置決め部位)、44…刃体、X…前後方向(相対移動方向)、L…凸部の寸法、W…弾性体の寸法。

Claims (6)

  1. 互いに重合される両挟着板をそれらの重合面に沿うように相対移動させてそれらの回動支持部で回動可能に支持し、この両挟着板間の背縁側に介在させた弾性体の弾性力によりこの両背縁間を押し広げて両挟着板を回動させ、その回動に伴い両挟着板間の腹縁側を互いに狭めてこの両腹縁側の保持面間に刃体を挟着する替刃式剃刀において、
    前記両挟着板の背縁側の相対向内面のうち、一方の相対向内面には他方の相対向内面側へ接近するように突出する頂上部を有する前記弾性体を設け、前記弾性体は、両挟着板の相対移動方向に沿って延びる板状のばねであって、前記頂上部と、その頂上部から両挟着板の相対移動方向の両側で一方の相対向内面側へ向けて延びる両脚部とを有し、
    他方の相対向内面には、この両挟着板を相対移動させた際に、この弾性体に係合される凸部を設けるとともに、この凸部の外周のうち両挟着板の相対移動方向の両側でこの弾性体の頂上部が入り込む凹部を設け、前記凸部は、他方の相対向内面から一方の相対向内面側へ向けて立ち上がる周面と、この周面の先端外周部の内側に形成された端面とを有し、
    前記両挟着板を相対移動させた際に、前記両凹部のうち一方の凹部に前記弾性体の頂上部が入り込んだ状態から、前記凸部の端面がこの弾性体の頂上部に当接してその頂上部をその弾性力に抗して乗り越え、他方の凹部にこの弾性体の頂上部が入り込んだ状態でこの凸部の端面がこの弾性体に当接された状態を維持したまま係止されて、この弾性体の頂上部が他方の凹部から一方の凹部に入り込むのを規制し、
    前記両挟着板の背縁側の相対向内面には、それぞれ、前記両挟着板間の腹縁側を互いに広げるためにこの両背縁間を弾性体の弾性力に抗して押し狭める際、互いに当接し得るストッパ面を設け、
    この両背縁側の相対向内面のストッパ面のうち、少なくとも一方の相対向内面に設けたストッパ面は、一方の相対向内面側から他方の相対向内面側へ接近するように突出する山部の頂上部に形成されている
    ことを特徴とする替刃式剃刀における刃体取付部。
  2. 前記凸部にあって前記弾性体との当接部分で両挟着板の相対移動方向に対し直交する方向を含む面上で背縁と腹縁とを結ぶ方向に沿う寸法は、この弾性体にあってこの凸部との当接部分で両挟着板の相対移動方向に対し直交する方向を含む面上で背縁と腹縁とを結ぶ方向に沿う寸法以上の値に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の替刃式剃刀における刃体取付部。
  3. 前記山部は、一方の相対向内面から他方の相対向内面側へ向けて立ち上がる周面と、頂上部でこの周面の先端外周部の内側に形成された端面とからなり、この端面に前記ストッパ面が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の替刃式剃刀における刃体取付部。
  4. 前記山部は、前記周面と端面とを有する柱形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の替刃式剃刀における刃体取付部。
  5. 互いに重合される両挟着板のうち、一方の挟着板には挿脱口部を有する支持孔を設けるとともに、他方の挟着板にはこの挿脱口部に対し挿脱される挿脱軸部を有する支軸を設け、この両挟着板をそれらの重合面に沿う方向へ相対移動させてこの支軸をこの支持孔に挿嵌して両挟着板を回動可能に支持し、
    前記両挟着板の重合面が互いに面する組付前状態で前記支軸の挿脱軸部が前記支持孔の挿脱口部にこの両挟着板の相対移動方向で面する挿嵌前状態に両挟着板を設定するように両挟着板の相対位置を決める位置決め部位を両挟着板に設け、これらの位置決め部位を互いに合わせて両挟着板を挿嵌前状態に設定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一つの請求項に記載の替刃式剃刀における刃体取付部。
  6. 前記一方の挟着板に設けた位置決め部位はマークであり、前記他方の挟着板に設けた位置決め部位は他方の挟着板の端縁部であることを特徴とする請求項5に記載の替刃式剃刀における刃体取付部。
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