JP2001031502A - 害虫防除製剤及びこの製剤で処理した電気、電子部品 - Google Patents

害虫防除製剤及びこの製剤で処理した電気、電子部品

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JP2001031502A
JP2001031502A JP11203280A JP20328099A JP2001031502A JP 2001031502 A JP2001031502 A JP 2001031502A JP 11203280 A JP11203280 A JP 11203280A JP 20328099 A JP20328099 A JP 20328099A JP 2001031502 A JP2001031502 A JP 2001031502A
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豊 弘中
Takao Miura
孝夫 三浦
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教夫 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 害虫防除成分の徐放性が優れているばかりで
なく、使用した際表面のべたつきがなく、表面硬度も十
分ある害虫防除製剤としての塗料等を提供する。 【解決手段】 ピレスロイド系化合物等の害虫防除成分
を、ひまし油−フタル酸系アルキッド変性アクリルポリ
オール等のアルキッド変性アクリル樹脂よりなる反応型
樹脂と組み合わせて調製することを特徴とする塗料等の
形態の害虫防除製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、害虫防除製剤及び
この製剤で処理した電気、電子部品に関し、詳しくは表
面硬度があり、べとつきが少なく、害虫防除成分のブリ
ードアウト作用のある塗料、インク、ペースト、粉体、
プリント配線板の絶縁層用の合成樹脂液等の害虫防除製
剤及びこの製剤で処理した電気、電子部品に関し、本発
明の害虫防除製剤は、これら多様な形態でプラスチッ
ク、金属、木材、コンクリート、石材、不織布、紙、タ
イル、陶板など種々の素材に適用できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、害虫防除剤を家具や電気製品に適
用する場合には、その一つの態様として例えば害虫防除
成分を含有させた塗料をこれらの家具や電気製品に塗布
して塗膜を形成させる手段などが採用されている。ま
た、電気製品の中でもゴキブリの生息に適した高い温度
の電源部等を有する電気製品等では高温となる部分にゴ
キブリなどが入りやすいので、電子、電気及び通信機器
あるいは台所用品にゴキブリ等の侵入を防止するため
に、侵入経路及び機器内部の行動潜伏部位を塗料のよう
な害虫防除製剤で処理することが知られている。例え
ば、害虫防除塗料、害虫防除インキとして、アクリル樹
脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等を溶剤に溶解した
塗料、あるいはインキに害虫防除成分を配合した種々の
害虫防除塗料や害虫防除インキが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】害虫防除剤を塗布する
塗料タイプの製剤として、害虫防除成分をそのまま揮発
性の溶媒に溶解しただけでは、薬剤が取れてしまい、効
果が持続しなかった。また、害虫防除成分を一般の塗料
に練り込んでも、揮発性の少ない害虫防除成分の場合に
は、塗料の樹脂が殆どの害虫防除成分を包み込んで表面
に出さないため、効果が無かったり、揮発性の高い害虫
防除成分の場合は効果が得られても、効果の持続がなか
った。しかしながら、従来の害虫防除製剤は、害虫防除
成分をインクや塗料等に混合して使用した場合、樹脂の
種類によっては、害虫防除成分を包み込んで表面に出て
こないため、所期の効果が得られなかった。また、従来
の害虫防除製剤は粘稠であったために、塗布後処理面が
べたつくことがあり、ごみや埃が付着して害虫忌避効力
が低下する問題があった。その上、硬度がないので、例
えば、清掃等の作業で表面を拭き取ると塗料等が剥がれ
る問題があり、同時に表面に存在する薬剤が拭き取られ
てしまい、効果が持続できない等の問題があった。ま
た、素材によっては、例えば金属板等に焼き付け塗装を
行うため高温で処理されるが、このような温度条件で処
理すると薬剤が分解して効力が得られず使用できる材質
や処理方法が限られていた。
【0004】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、特定の反応型樹脂を使用して、害
虫防除成分の徐放性が優れているばかりでなく、使用し
た際表面のべたつきがなく、表面硬度も十分にある害虫
防除製剤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上記課題を解決するための害虫防除製剤について鋭意検
討した結果、アルキッド変性アクリル樹脂に害虫防除成
分を配合した場合には、上記課題を解決できることを見
いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、次の構成からなるも
のである。 (1)害虫防除成分と反応型樹脂を組み合わせた害虫防
除製剤であって、該反応型樹脂がアルキッド変性アクリ
ル樹脂であることを特徴とする害虫防除製剤。 (2)前記アルキッド変性アクリル樹脂が、ひまし油−
フタル酸系アルキッド変性アクリルポリオール、アマニ
油−フタル酸系アルキッド変性アクリルポリオール、ヤ
シ油−フタル酸系アルキッド変性アクリルポリオール、
桐油−フタル酸系アルキッド変性アクリルポリオール、
大豆油−フタル酸系アルキッド変性アクリルポリオール
又はサフラワー油−フタル酸系アルキッド変性アクリル
ポリオールであることを特徴とする前記(1)記載の害
虫防除製剤。 (3)前記害虫防除成分がピレスロイド系化合物である
ことを特徴とする前記(1)又は(2)記載の害虫防除
製剤。 (4)前記(1)〜(3)のいずれかに記載の害虫防除
製剤で処理した電気、電子部品。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳しく説明する。本発明で使用される害虫防除成分と
しては、ピレスロイド系化合物、カーバメイト系化合
物、有機リン系化合物等、高温で揮散しにくくしたもの
を含め任意であるが、特に害虫防除成分自体が高温で揮
散しにくいよう、蒸気圧の低いピレスロイド系化合物が
好ましい。 (イ)ピレスロイド系化合物: ・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シ
クロペンテニル dl−シス/トランス−クリサンテマ
ート ・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シ
クロペンテニル d−シス/トランス−クリサンテマー
ト ・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シ
クロペンテニル d−トランス−クリサンテマート ・d−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シク
ロペンテニル d−トランス−クリサンテマート
【0008】・(5−ベンジル−3−フリル)メチル
d−シス/トランス−クリサンテマート ・5−プロパギル−2−フリルメチル− d−シス/ト
ランス−クリサンテマート ・(+)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピ
ニル)−2−シクロペンテニル(+)−シス/トランス
−クリサンテマート ・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シ
クロペンテニル−dl−シス/トランス−2,2,3,
3−テトラメチルシクロプロパンカルボシキラート ・(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−
ジオキソ−2−イソインドリル)メチル−dl−シス/
トランス−クリサンテマート
【0009】・(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒド
ロ−1,3−ジオキソ−2−イソインドリル)メチル−
d−シス/トランス−クリサンテマート ・3−フェノキシベンジル−d−シス/トランス−クリ
サンテマート ・3−フェノキシベンジル−dl−シス/トランス−3
−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1
−シクロプロパンカルボオキシラート ・(±)α−シアノ−3−フェノキシベンジル(+)−
シス/トランス−クリサンテマート ・(±)α−シアノ−3−フェノキシベンジル dl−
シス/トランス−3−(2,2−ジメチル−1−シクロ
プロパンカルボキシラート
【0010】・d−トランス−2,3,5,6−テトラ
フルオロベンジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−
2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシレー
ト ・〔2,5−ジオキソ−3−(2−プロピニル)−1−
イミダゾリジニル〕メチル(±)−シス/トランス−ク
リサンテマート ・〔1R−〔1α(S),3α〕〕−シアノ(3−フェ
ノキシフェニル)メチル3−(2,2−ジブロモエチニ
ル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレー
ト ・シアノ(3−フェノキシフェニル)メチル 2,2−
ジメチル−3−(1,2,2,2−テトラブロモエチ
ル)−シクロプロパンカルボキシレート(以下「化合物
A」という) ・シアノ(3−フェノキシフェニル)メチル 2,2−
ジメチル−3−(2−メチルプロポ−1−エニル)−シ
クロプロパンカルボキシレート(以下「化合物B」とい
う) (ロ)カーバメート系化合物:具体的には、フェノブカ
ーブ、カルバリル、キシリルカーブ、エチオフェンカー
ブ、メトルカーブ、プロメカーブ、スエップ、プロポキ
サー等。
【0011】(ハ)有機リン系化合物:具体的には、ク
ロルピリホス、シアノホス、ダイアジノン、ジクロルボ
ス、フェニトロチオン、フェンチオン、マラチオン、ピ
リミホスメチル、プロチオホス、サリチオン、テトラク
ロルビンホス、トリクロルホン、ブロモホス、プロペタ
ンホス、ナレド等。 (ニ)幼若ホルモン活性化合物:具体的には、メソプレ
ン、ヒドロプレン、ピリプロキシフェン、フェノキシカ
ーブ等。 (ホ)キチン合成阻害剤:ジフルベンズロン、クロルフ
ルアズロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、フル
フェノクスロン、フルシクロクスロン、ヘキサフルムロ
ン等。 (ヘ)その他:ジメチル−m−トルアミド等のジアルキ
ル−m−トルアミド類、タブトレックス、ジ−n−プロ
ピル−イソシンコメロネート(レッパー333)等。
【0012】害虫防除成分としては、特に高温で揮散し
にくいもの、あるいは高温で揮散しにくくしたものが好
ましい。上記害虫防除成分は、1種単独で又は2種以上
を組み合わせて使用することができる。この害虫防除製
剤は、人の生活空間での害虫防除を行うものであるか
ら、当然ながら人に対して薬害が極めて低いものであっ
て、安全性の高いものでなければならない。
【0013】本発明の害虫防除製剤は、上記成分のほか
に、忌避剤を含有してもよい。忌避剤としては、ジアル
キル−m−トルアミドを挙げることができる。さらに、
本発明の害虫防除製剤である塗料は、必要に応じて、帯
電防止剤、難燃剤、酸化防止剤等の樹脂添加剤を含有し
てもよい。酸化チタンなどの添加剤を含有したものは有
用である。本発明において、そのアルキッド変性アクリ
ル樹脂としては、ひまし油−フタル酸系アルキッド変性
アクリルポリオール、アマニ油−フタル酸系アルキッド
変性アクリルポリオール、ヤシ油−フタル酸系アルキッ
ド変性アクリルポリオール、桐油−フタル酸系アルキッ
ド変性アクリルポリオール、大豆油−フタル酸系アルキ
ッド変性アクリルポリオール又はサフラワー油−フタル
酸系アルキッド変性アクリルポリオール等が使用され
る。
【0014】同じアクリル樹脂であっても、シリコーン
変性アクリル樹脂、ポリエステル変性アクリル樹脂やエ
ポキシ変性アクリル樹脂の場合は、良好な結果が得られ
ない。このうちポリエステル変性アクリル樹脂として
は、ラクトンエステル変性アクリル樹脂が考えられる。
本発明で用いるアルキッド変性アクリル樹脂は、硬化剤
のイソシアネートによって硬化させる他の反応型のアク
リル樹脂を用いる場合に比して優れた結果が得られる。
本発明の害虫防除製剤には適宜、硬化剤、反応促進剤、
溶剤を添加することができる。硬化剤としてはイソシア
ネートが使用される。前記のイソシアネートとしては、
TDI,MDI,XDI,HDI,LDI,水素化MD
I,水素化TDI,水素化XDI,IPDI,TMD
I,DDI等のジイソシアネート(TDIはトルエンジ
イソシアネートの略号であるが、これを含めて他のもの
も周知のもので、一般に略号で表されているものである
ので、略号で示してある)の他に、それらの重合体及び
それらのポリオールアダクト体(例えば、ポリオールと
してTMPを1モルとジイソシアネートを3モルを付加
させたもの)などを含む。本発明において、アルキッド
変性アクリル樹脂は、害虫防除性向上剤として機能して
いると考えられる。本発明において、反応促進剤として
は酸、スルホン酸及びその塩が使用される。特に好まし
くはスルホン酸及びその塩である。
【0015】本発明の害虫防除製剤の使用上の形態とし
ては、前記した塗料、インク、ペースト、粉体、プリン
ト配線板の絶縁層用の耐熱性ワニスなどが挙げられる。
さらに、この害虫防除製剤の適用対象として、パソコ
ン、ファクシミリ、ワープロ、電話機、プリンターなど
のOA機器や、電子レンジ、テレビ、電気冷蔵庫などの
家庭電気製品、その他これらの電気製品に使用される電
気・電子部品だけでなくプラスチック、金属、木材、コ
ンクリート、布、紙など種々の素材が挙げられる。本発
明の害虫防除製剤の例である害虫防除塗料又はインキ
は、その使用量が、塗布した場合は1m2 当たり5〜6
0ミリリットルとすることができ、1m2 当たり10〜
30ミリリットルが好ましい。本発明の害虫防除製剤
は、例えば有機溶媒に溶解した塗料溶液として調製さ
れ、そのまま所望の位置へ塗布したり、シート状あるい
はテープ状の基材に含浸あるいは塗布して用いられる。
またインキとして調製し、所望の位置へ印刷、印字する
などして用いられる。この製剤は加熱処理が可能なので
金属やダイカスト等にも応用可能である。上記シート状
あるいはテープ状の基材としては、紙、プラスチック、
スポンジ、多孔体等があげられ、その厚みは適宜決めら
れるが、通常10μm〜3mm程度である。
【0016】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって制限されな
い。
【0017】実施例1〜2及び比較例1〜2 (害虫防除インキの調製)下記のピレスロイド系化合物
を用いて本発明の害虫防除インキを調製した。そのイン
キの組成を第1表に示す。ピレスロイド系化合物とし
て、化合物Aと化合物Bの2種を用い、化合物Aを用い
たものを実施例1とし、化合物Bを用いたものを実施例
2とする。また、同じピレスロイド系化合物を用いてア
クリル樹脂でも、ポリエステル変性のアクリル樹脂を用
いて比較例の害虫防除インキを調製した。そのインキの
組成を第2表に示す。なお、両者に用いた害虫防除剤
は、ピレスロイド系化合物を灯油に溶解して26w/v
%の溶液としたものを用いており、各表の組成はその溶
液の重量で示す。
【0018】なお、用いたピレスロイド系化合物は、
「化合物○」として略称する。 化合物A:シアノ(3−フェノキシフェニル)メチル
2,2−ジメチル−3−(1,2,2,2−テトラブロ
モエチル)−シクロプロパンカルボキシレート 化合物B:シアノ(3−フェノキシフェニル)メチル−
2,2−ジメチル−−3−(2−メチルプロポ−1−エ
ニル)−シクロプロパンカルボキシレート
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】(試験片の調製)10cm角のアクリル樹
脂板上に、第1表及び第2表に示す組成の各液剤を、1
5ミリリットル/m2 の量となるように塗布し、乾燥し
た。この塗布した板を試験片として使用した。なお、液
剤中の樹脂成分は、実施例はひまし油・フタル酸系アル
キッド変性アクリルポリオールを使用し、また比較例で
は、ラクトンエステル変性アクリル樹脂を使用した。
【0022】(ゴキブリの防除率の測定法)1m×1m
のパット内に、シェルターと水を設置した。さらに、そ
のパット内に処理サンプル及び同じ大きさの無処理サン
プルを置き、これらの上に同一重量の角砂糖を乗せた。
パット内にチャバネゴキブリ雄雌各100匹を放ち、4
8時間放飼した。48時間後の角砂糖の重量減少量から
下記数式により防除率を算出した。 防除率(%)=〔(A−B)/A〕×100 A:無処理サンプル上の餌の減少量 B:処理サンプル上の餌の減少量
【0023】試験例1〔洗浄性試験〕 (試験方法)前記の各試験片を石鹸での洗浄と水洗を3
回行った後、室温で乾燥を行った。洗浄後の各試験片に
ついて害虫の防除率を測定した。 (試験結果)下記の第3表に示す。
【0024】
【表3】
【0025】試験例2〔耐熱性試験〕 (試験方法)前記の実施例1及び比較例1の各試験片
を、250〜260℃で150秒間処理したものを試験
片として同様に防除率を測定した。そして、加熱前の防
除率及び加熱後の防除率をそれぞれ比較して耐熱性の大
きさを評価した。 (試験結果)第4表に示す。
【0026】
【表4】
【0027】試験例3〔塗膜の硬さ試験〕 次に示す硬さ試験法により試験した。 (鉛筆硬度試験)前記の実施例1の試験片について鉛筆
ひっかき試験(試験方法JIS K 5400)を行っ
た。比較用の試験片は、次の組成をもつ塗料を塗布した
ものである。この比較用の試験片は、次の試験例4との
関係で前記の塗料を用いており、これを比較例3とす
る。 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 7% 溶剤(MEK,THF,トルエン混合物) 90% 化合物A 1% DHP(ジヘプチルフタレート) 2% (評価結果)試験により求められた塗膜の硬さを第5表
に示す。
【0028】
【表5】
【0029】試験例4〔べたつき官能試験〕 (試験方法)害虫防除成分の添加、無添加のインキを作
製し、上記と同様に実施例1の試験片を作製する。無作
為に抽出したモニター10名に直接試験片を手で触って
5段階での官能評価で判断した。比較用の試験片は、前
記鉛筆硬度試験での比較用の試験片と同じである。 (評価基準) 1・・かなりべたつく 2・・べたつく 3・・少しべたつく 4・・わずかにべたつく 5・・べたつきを感じない (評価結果)第6表に示す。
【0030】
【表6】
【0031】
【発明の効果】本発明は上記のような構成を有する害虫
防除製剤であるので、処理面がべとつかないため、埃、
ごみが付着しにくく、清掃材で拭いたり、こすったりし
ても、表面が剥がれないため薬剤が拭き取られず、薬効
が持続する。本発明の害虫防除製剤は、洗浄性に優れ、
洗浄してもまた加熱してもその害虫防除効果は高い防除
率を発揮した。また、耐熱性を有するため、材質や処理
方法に関係なく処理できる。前記害虫防除製剤で処理を
した電気、電子部品は、洗浄性に優れ、洗浄してもまた
加熱しても高い防除率を発揮して、電気、電子的な特性
に影響を受けることがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C09D 167/00 C09D 167/00 (72)発明者 三浦 孝夫 兵庫県赤穂市三樋46 城西リーバーハイツ 206 (72)発明者 鈴木 教夫 埼玉県蓮田市根金1575 株式会社セイコー アドバンス内 Fターム(参考) 4H011 AC01 AC02 BB15 BC19 DA07 DA19 DA23 DD07 DF02 DG16 DH08 4J038 CG011 CG141 DD231 JA09 JA10 JA25 JA32 JA53 JA70 JB18 KA07 NA00 PB09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 害虫防除成分と反応型樹脂を組み合わせ
    た害虫防除製剤であって、該反応型樹脂がアルキッド変
    性アクリル樹脂であることを特徴とする害虫防除製剤。
  2. 【請求項2】 前記アルキッド変性アクリル樹脂が、ひ
    まし油−フタル酸系アルキッド変性アクリルポリオー
    ル、アマニ油−フタル酸系アルキッド変性アクリルポリ
    オール、ヤシ油−フタル酸系アルキッド変性アクリルポ
    リオール、桐油−フタル酸系アルキッド変性アクリルポ
    リオール、大豆油−フタル酸系アルキッド変性アクリル
    ポリオール又はサフラワー油−フタル酸系アルキッド変
    性アクリルポリオールであることを特徴とする請求項1
    記載の害虫防除製剤。
  3. 【請求項3】 前記害虫防除成分がピレスロイド系化合
    物であることを特徴とする請求項1又は2記載の害虫防
    除製剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の害虫防
    除製剤で処理した電気、電子部品。
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