JPH03249270A - 有害生物忌避繊維製品 - Google Patents

有害生物忌避繊維製品

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JPH03249270A
JPH03249270A JP2042219A JP4221990A JPH03249270A JP H03249270 A JPH03249270 A JP H03249270A JP 2042219 A JP2042219 A JP 2042219A JP 4221990 A JP4221990 A JP 4221990A JP H03249270 A JPH03249270 A JP H03249270A
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JP
Japan
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terpenoid
compound
repellent
terpenoid compound
porous inorganic
Prior art date
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Pending
Application number
JP2042219A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Ito
伊藤 一巳
Fumio Aida
会田 二三夫
Etsuo Hosokawa
細川 悦雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的コ (産業上の利用分野) 本発明は、カビ、ダニ、ゴキブリ等の有害生物による被
害の発生を防止した有害生物忌避繊維製品に関する。
(従来の技術) 従来から、カーペットのようなカビやダニ等が発生もし
くは寄生しやすい繊維製品に対し、抗カビ剤や防虫剤等
を塗布または散布して、これら有害生物による被害を防
止することが行われている。 たとえばカーペットのカ
ビの場合は一般に有機砒素化合物を塗布し、またダニの
場合はフェニトロチオン等の防虫剤を散布している。
しかしながらこのような方法では、効果が長期間持続せ
ず、また薬剤に毒性があるため使用用途や使用量か制限
され、さらに有効対象生物も限定されるという問題があ
った。
(発明が解決しようとする課題) このように、従来より、カーペット等の繊維製品に対し
抗カビ剤や防虫剤を使用して、カビ、ダニ等の有害生物
による被害の発生を防止することが行われているが、効
果の持続性や使用薬剤の毒性の面で問題があり、また有
効対象生物が限られているという問題があった。
本発明は、このような従来の問題に対処してなされたも
ので、長期間にわたって有害生物に広く優れた忌避効果
を示し、しかも人畜に無害で環境汚染のおそれもない有
害生物忌避繊維製品を提供することを目的とする。
[発明の構成コ (課題を解決するための手段) 本発明の有害生物忌避繊維製品は、テルペノイド化合物
を多孔質の無機質粒体に担持させるか、あるいはテルペ
ノイド化合物の表面に有機重合膜を形成した粒径0.1
〜50μmの粒子状の忌避剤を、テルペノイド成分で0
.1)5〜30,1iji%、繊維表面に分散固着させ
たことを特徴としている。
本発明に使用するテルペノイド化合物は、多くの植物の
水蒸気蒸溜によって得られる植物精油または樹脂ゴム質
に含まれるテルペノイドモノマーおよびその低重合物で
あり、その本質はイソプレン2個またはそれ以上を含む
もので、炭素数10個のモノテルペノイド、炭素数15
HIのセスキテルペノイド、炭素数20個のジテルペノ
イド、炭素数30個のトリテルペノイドはいずれも使用
可能である。
本発明に使用可能なテルペノイド化合物モノマーとして
は、β−ミルセン(C1oH1B)、アロオシメン(C
1oH16)、シトラール(C1oH16o)、リナロ
ール(C1oH160)  リモネン(C1oH16)
ジペンテン(CH)、テルピネン(C1oH01B 16)、テルピネオール(C1oH180)、アネトー
ル(CHO)   ピネン(C1oH16)、ノボ10
  12 ル(C11H190)、カンフエン(C1oH16)、
ノビルアセテート(C13H2102) 、イゾボルニ
ルアセテート(C12H2oO2)等のモノマー およ
びこれらの2〜7ffi体程度の低重合物や低共重合物
で平均分子量1000以下のものかあげられる。
これらのテルペノイド化合物は、自然サイクルに全く影
響を与えない物質であり、したかつて人畜無害である。
本発明においては、テルペノイド化合物は、その取扱い
を容易にし、かつ効果を長期にわたって持続させるため
、(a)多孔質の無機質粒体に担持させるか、あるいは
(b)表面にアクリル樹脂、ホルマリン樹脂等の有機重
合膜を形成して、粒径0.1〜50μ聞、好ましくは1
〜10μlの粒子状のいわゆるマイクロカプセルとして
使用する。粒径が0.1μm未満のものは製造が困難で
あったり、二次凝集して取扱い難くなったりする。また
50μ−より大きくなると繊維への固着率が低下する。
(a)の多孔質の無機質粒体としては、たとえば細孔径
30〜80人の多孔性高ケイ酸ガラスや、多孔質の無機
外壁を有し、その表面の細孔径が20〜1、00011
μの中空粒体の使用が、テルペノイド化合物を多く担持
させることができるため、好ましい。
多孔性高ケイ酸ガラスは、たとえばSiO2B2.5%
、820 327.3% 、 Na207.2%、Al
10 33%からなる組成物を1400℃で溶融成形後
、540℃120時間熱処理してsto 2相とB2O
3・Na2O相に分離し、INH2SO410の中にガ
ラス 100gを入れ、95℃で処理することにより、
B2O3・Na2O相が溶解して得られる。
また中空粒体は、界面反応法等により得られ、その無機
材料としては、アルカリ土類金属炭酸塩(炭酸カルシウ
ム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム等)、アルカリ土
類金属珪酸塩(珪酸カルシウム、珪酸バリウム、珪酸マ
グネシウム等)、金属酸化物(シリカ、酸化コバルト、
酸化ニッケル)、金属炭酸塩(炭酸コバルト、炭酸ニッ
ケル、塩基性炭酸銅等) 金属(コバルト、ニッケル、
銅等)等があげられる。
テルペノイド化合物をこれらの多孔質の無機質粒体に担
持させるにあたっては、たとえばテルペノイド化合物に
多孔質の無機材料からなる粒体を添加し、そのまま放置
してテルペノイド化合物を粒体に含浸させるようにして
もよいが、効率の点から、両者を減圧下で混合し、その
後徐々に常圧に戻すか、あるいは混合後減圧し、次いで
徐々に常圧に戻す方法がより適している。
なおテルペノイド化合物の粘度が高い場合には、酢酸エ
チル、アセトン等の低沸点溶媒で希釈して使用し、内包
後温度を上げて溶媒を除去するようにする。
また(b)のテルペノイド化合物表面に有機重合膜を形
成する方法としては、たとえばアクリル樹脂膜の場合、
アクリル系エマルジョン中にテルペノイド化合物を添加
し、常温で攪拌しなから表面にアクリル樹脂膜を形成す
る方法等を用いることができる。
なお、(a)の多孔質無機質粉体に担持させる場合、た
とえばシリカ系無機質粒体がシリカ系のものではその1
00gあたりテルペノイド化合物は20m1以上含有さ
せるようにすることが望ましい。
本発明の忌避剤には、上記テルペノイド化合物の他に、
忌避効果の持続性をさらに高めるために、保留剤を含有
させることができる。
保留剤としては、多価アルコール(グリセリン、プロピ
レンアルコール、ソルビトール、ポリエチレングリコー
ル等)、糖類(蔗糖、乳糖、ブドウ糖等)、フタル酸ジ
エチル、安息香酸ベンジル等が例示される。テルペノイ
ド化合物と保留剤との混合比は、重量比で6:4〜9:
1の範囲が適している。
本発明において、テルペノイド化合物の固着量を0.0
5〜30重量%に限定した理由は、0.05重量%より
少ないと忌避効果に乏しく、逆に30重量%より多くな
ると繊維へ固着し難くなるからである。
より好ましい範囲は0,1〜10重量%である。
本発明において使用する繊維としては、太さか素繊維で
数10デニール程度の汎用のナイロン、ポリエステル等
の繊維の他、太さが0.1〜5デニル程度のアクリル、
ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン等からなる超極
細繊維があげられる。
混紡品の使用も可能である。
上記汎用繊維の場合、テルペノイド化合物の粒子をその
まま単に分散させただけでは、やや固着性に欠けるが、
粒子表面をシラン等のグラフト化剤で処理したり、クマ
ロン樹脂等の粘着付与剤で処理したものを、紡糸する際
に添加するようにすれば、固着率を向上させることがで
きる。超極細繊維では、特にこのような処理をしなくと
も、十分な固着率を得ることができる。
なお超極細繊維は、海島方式や分割方式、たとえばナイ
ロン糸とポリエステル糸とを混合して束にし、これを溶
融紡糸し、この後ナイロン部分を溶融することにより製
造することができる。
(作用) 本発明の有害生物忌避繊維製品では、有害生物忌避効果
のあるテルペノイド化合物を多孔質の無機質粒体に担持
させるか、あるいはその表面に有機重合膜を形成して所
定粒径の粒子状にして、繊維に分散固着させたので、繊
維製品の繊維自体に忌避効果をもたせることができ、し
かもその効果は多孔質の無機質粒体の場合には有効成分
か表面から徐々に揮散することにより、また有機重合膜
を形成したものでは、わずかな拡散効果と膜の破壊によ
り揮散して、長期にわたって有害生物に広く優れた忌避
効果を示す。
また、テルペノイド化合物は天然に存在するものであり
、人畜に無害で環境を汚染することもな0゜ (実施例) 次に、本発明の実施例について説明する。
実施例1〜11、比較例1〜5 表に示す繊維を紡糸し、縦糸横糸それぞれ35本で織り
込み10cm角の織物を作製した。この織物に、表に示
す組成比でテルペノイド化合物を含有するシリカ系マイ
クロカプセルを分散固着させた。
このようにして得られたものを試料として、次のような
各種評価試験を行った。
[抗カビ試験〕 試料を5cmX5cmの紙をシャーレ内の寒天培地上に
置き、これらの上から 5菌種、Aspergi I 
1usclavatuXC,tropicalisSP
usariui monilirorIle。
Pen1cjllius cjtrinuc、Tric
hophytonIIlentagrophytesを
混合したものを均一にかけ、4週間放置してカビの増殖
を観察した。
[ダニ忌避試験〕 5cmX5cmの試料と、忌避剤未処理の点を除いて試
料と同様に作成した同一サイズの織物(対照)とを、家
ダニ50匹とともにシャーレ内に入れ、1週間放置して
顕微鏡でダニの寄生の様子を調べ、寄生率を求めた。
[固着性試験] 試料を、洗い10分、すすぎ1回、脱水3分のコースで
全自動洗濯機により洗浄した後、風乾し、その前後のマ
イクロカプセルの1000μ l113あたりの付着数
を走査形電子顕微鏡で数え、その残存率を固着率とした
結果を、マイクロカプセルの粒径、そのテルペノイド成
分としての繊維中への添加量、および繊維表面への分散
固着方法とともに、表に示す。
(以下余白) この表から明らかなように、粒径が所定範囲内の忌避剤
マイクロカプセルを分散固着させたものは、抗カビ性に
優れ、かつダニを寄せ付けず、しかも固着率が大きいの
で、長期にわたって効果か期待される。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の有害生物忌避繊維製品は
、長期にわたってカビやダニ等の発生や寄生が防止され
るうえ、人畜には無害で環境汚染のおそれもない。しか
もテルペノイド化合物は、天然に存在する芳香成分であ
り、環境を木の香りにより爽やかにするという利点もあ
る。したがって、カーペット等の敷物、子供・老人用の
シーツ等、多方面に使用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)テルペノイド化合物を多孔質の無機質粒体に担持
    させるか、あるいはテルペノイド化合物の表面に有機重
    合膜を形成した粒径0.1〜50μmの粒子状の忌避剤
    を、テルペノイド成分で0.05〜30重量%、繊維表
    面に分散固着させたことを特徴とする有害生物忌避繊維
    製品。
JP2042219A 1990-02-22 1990-02-22 有害生物忌避繊維製品 Pending JPH03249270A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018065842A (ja) * 2012-06-29 2018-04-26 大日本除蟲菊株式会社 水性ゲルビーズタイプの飛翔害虫忌避剤

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