JP2001031169A - ケース - Google Patents

ケース

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JP2001031169A
JP2001031169A JP11203279A JP20327999A JP2001031169A JP 2001031169 A JP2001031169 A JP 2001031169A JP 11203279 A JP11203279 A JP 11203279A JP 20327999 A JP20327999 A JP 20327999A JP 2001031169 A JP2001031169 A JP 2001031169A
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Satoru Aramaki
哲 荒牧
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が簡単で、実用上要求されるロック保持
力が十分に得られるケースを提供する。 【解決手段】 ディスクカートリッジDを収容する収容
部1と、収容部1の開口部1aにヒンジ部3を介して設
けられた開閉自在の蓋部2を備えたディスクカートリッ
ジ用ケース10において、収容部1の開口部1aと蓋部
2の開口部2aとのコーナー部c近傍の両側面に、それ
ぞれ互いに係合する少なくとも一つの係止部6a,6b
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はケース、特に記録媒
体用ケースに関し、さらに詳しくはMD,FD,MO等
のディスクカートリッジを収容するディスクカートリッ
ジ用ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気テープカセットを収容する磁
気テープカセット用ケースとしては、図4に示されるも
のが知られている。この磁気テープカセット用ケース3
0は、磁気テープカセットCを収容する収容部31と収
容部31にヒンジ部33を介して設けられた蓋部32と
を備えている。収容部31はヒンジ部33に接していな
い平板部31bの周囲3辺に張出部31cを備えて側壁
部34が設けられ、蓋部32はヒンジ部33に接してい
ない平板部32bの周囲3辺に側壁部35が設けられ
て、収容部31と蓋部32は、平板部33bの両側に肉
薄の溝36a,36bを有するヒンジ部33で連結され
ている。そして、収容部31の開口部31aが、開閉自
在な蓋部32で被覆されて、収容部31内に収容された
磁気テープカセットCを保管している。
【0003】ところで、この磁気テープカセット用ケー
ス30は、収容部31の側壁部34左右の中央基部側寄
りに、略V字状の係合凹部37aが形成され、また中央
前部寄りの側壁部34外側面に、凹溝の係止部38aが
設けられている。一方、蓋部32の側壁部35左右の中
央基部側寄りの内側面には、棒状の係合凸部37bが設
けられ、また中央前部寄りの内側面には、突起からなる
係止部38bが設けられている。そして、蓋部32の閉
蓋時に、係合凹部37aに係合凸部37bを係合し、ま
た係止部38aに係止部38bを係合して蓋部32がロ
ックされる。
【0004】この蓋部32のロック保持力は、係合凹部
37aと係合凸部37bとの係合および係止部38aと
係止部38bとによって十分なものとなっている。しか
しながら、このように蓋部32のロック保持力を十分な
ものを得ようとすると、ロック機構が必然的にアンダー
カットが生ずる構造となり、つまり、係止部38a,3
8bの凹溝や突部が金型が開く方向Yに開放されない形
状になる。そのため、成形の際に、金型の開く方向Yと
異なる方向に移動されるスライドコアを使用することに
なり、製造が複雑になる問題がある。
【0005】そこで、このような問題を解決するため
に、図5に示すような構造のディスクカートリッジ用ケ
ースが提案されている。このディスクカートリッジ用ケ
ース40は、複数枚のディスクカートリッジDを収容す
る収容部41と、収容部41の開口部41aにヒンジ部
43を介して設けられた蓋部42とを備えている。
【0006】収容部41は、深底容器で構成され、その
開口部41aの開口縁に薄い肉厚になった外側段差部4
4が設けられ、一方蓋部42の開口部42aの開口縁に
薄い肉厚になった内側段差部45が設けられて、収容部
41の外側段差部44と蓋部42の内側段差部45とが
係合する。また、外側段差部44の両側面部の略中央に
は、縦軸方向(金型の開く方向Yと同じ。)に沿って凹
凸形状を有する係止部48a(要部拡大図Aで示す)が
設けられ、一方、内側段差部45の両内側面部の略中央
には、縦軸方向(同様、金型の開く方向Yと同じ。)に
沿って凹凸形状を有する係止部48b(要部拡大図Bで
示す)が設けられている。
【0007】そして、蓋部42の閉蓋時に、収容部41
の係止部48aに蓋部42の係止部48bが係合して、
蓋部42がロックされるようになっている。なお、蓋部
42の天井内面には、その中央寄りの左右に蓋部前後方
向に沿って突出した突条のリブ49が設けられて、蓋部
42の機械的強度の強化が図られている。
【0008】このようなディスクカートリッジ用ケース
40によれば、ロック機構の係止部48a,48bがい
ずれも縦軸方向に沿った凹凸形状を有する。つまり、金
型の開く方向Yに開放された凹凸形状となっている。そ
のために、成形時に移動させるスライドコアを使用しな
くとも、成形が可能となり、製造が容易になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このロ
ック機構は、係止部48a,48bが開口部41a,4
2aの両側面の各略中央に設けられ、しかも開口縁の段
差部44,45である薄い肉厚になった部分に設けられ
ているため、非常に撓み易く、この撓みの原因によって
ロックが外れ易い。 加えて、係止部48aと係止部4
8bとの係合は、両凹凸形状がその端のみで係合してし
まう傾向にある。そのために、蓋部42のロック機構
は、実用上要求される保持力が十分に得られないものと
なっていた。
【0010】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は製造が簡単で、実用上要求される
ロック保持力が十分に得られるケースを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るケースは、収納物を収容する収容部と、
該収容部の開口部にヒンジ部を介して設けられた開閉自
在の蓋部を備えたケースにおいて、前記収容部の開口部
と前記蓋部の開口部とのコーナー部近傍の両側面に、そ
れぞれ互いに係合する少なくとも一つの係止部を設けた
ことを特徴としている。
【0012】ここで、コーナー部近傍とは、ケースの側
面の巾の1/4以下であり、後述する実施形態で示すM
Dケースではコーナー部から0mm〜7mmの範囲をい
うが、この範囲はケースの材料、係止部の形状等の要件
に応じて適宜変更されるものであり、またMDケース以
外であれば適宜変更される範囲である。係止部として
は、互いに係合する凹凸部と凸凹部とで構成される係止
部にしてもよく、また互いに係合する凹部と凸部あるい
は互いに係合する凸部と凹部とで構成される係止構造で
あってもよい。また、係止部は、前部側のコーナー部近
傍に設ける以外に、例えば収容部と蓋部との開口部の両
側面の略中央あるいは基部側のコーナー部近傍に設ける
ようにしてもよい。
【0013】このケースでは、蓋部をロックする係止部
を、収容部と蓋部との両開口部のコーナー部近傍に設け
るため、係止部が変形し難いところ、つまり、撓み難い
強度的に強い場所に設けられる。そのために、ロックが
外れ難く、必要な実用上要求されるロック保持力が十分
に得られる。また、十分な保持力が得られることから、
ロック機構をアンダーカット形状とする必要がなく、ス
ライドコアを使用としない製造が可能となって簡単にな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。なお、図5に示した従来
のディスクカートリッジ用ケースと同一の構成について
は、簡略化して説明する。図1は、本発明の一実施形態
に係るディスクカートリッジ用ケースの蓋部を開放した
状態の斜視図である。本実施形態のディスクカートリッ
ジ用ケース10は、従来と同様に主要な構成として、収
納物であるディスクカートリッジDを収容する収容部1
と、収容部1にヒンジ部3を介して設けられた蓋部2と
を備えている。
【0015】収容部1は、深底の容器で構成されてお
り、ミニディスク(MD)Dを5枚収容できる。この収
容部1の開口部1aには、肉薄の溝3aを有するヒンジ
部3を介して浅い蓋で構成された蓋部2が連結されてい
る。収容部1は、容器開口部1aの開口縁に薄い肉厚に
なった外側段差部4が設けられている。一方、蓋部2
は、開口部2aの開口縁に薄い肉厚になった内側段差部
5が設けられている。そして、蓋部2の閉鎖時に、収容
部1の外側段差部4に蓋部2の内側段差部5が係合す
る。
【0016】外側段差部4の両前側コーナー部cの近傍
には、図1の要部拡大図Aで示すように縦軸方向(金型
の開く方向Yと同じ)に沿って凹凸形状を有する係止部
6aが設けられ、一方、外側段差部5の両前側コーナー
部cの近傍には、図1の要部拡大図Bで示すように縦軸
方向(方向Y)に沿って凹凸形状を有する係止部6bが
設けられている。外側段差部4の両側面略中央には、同
様に縦軸方向に沿って凹凸形状を有する係止部7aが設
けられ、一方、内側段差部5の両内側面略中央には、縦
軸方向に沿って凹凸形状を有する係止部7bが設けられ
ている。
【0017】これら凹凸形状からなる係止部6a,6b
および係止部7a,7bの稜線部には、0.1mm〜
0.2mm程度のR(アール)を付けてある。そして、
閉蓋時に、係止部6aに係止部6bが係合し、また同時
に係止部7aに係止部7bが係合して蓋部2がロックさ
れるようになっている。なお、蓋部2の天井内面には、
蓋部2の機械的強度を図るための突条のリブ9が設けら
れている。
【0018】次に、本実施形態のディスクカートリッジ
用ケースの作用を説明する。このディスクカートリッジ
用ケース10は、蓋部2を閉鎖ロックする一組の係止部
6a,6bを、収容部1と蓋部2との両開口部1a,2
aのコーナー部c近傍に設けられているため、係止部6
a,6bが変形し難いところにある。すなわち、撓み難
い強度的に強い場所に設けられる。したがって、ロック
が外れ難く、必要な実用上要求される蓋部2のロック保
持力が十分に得られる。そして、十分なロック保持力が
得られることから、蓋部2のロック機構をアンダーカッ
ト形状にする必要がなくなって、製造が簡単になる。
【0019】なお、開口部1a,2aの両側面の略中央
に設ける一組の係止部7a,7bを、並設することによ
ってロック保持力が多少強化されるが、一組の係止部6
a,6bのみでも十分であり、必ずしも必要とするもの
ではない。この係止部7a,7bは、ロックには必ずし
も必要でないが、蓋部2を閉じる際に、蓋部2の位置決
めガイドとして働き、係止部6a,6bを正確に嵌合さ
せる役割を果たす。
【0020】また、凹凸形状からなる係止部6a,6b
および係止部7a,7bの稜線部には、R(アール)が
形成してある。したがって、凹凸形状からなる係止部6
a,6bおよび係止部7a,7bが角張っていないた
め、係止部摩耗によって蓋部2の保持力が急激に劣化す
ることがない。しかも、係止部6a,6bおよび係止部
7a,7bの稜線部が、当初からR(アール)になって
いれば、位置決めガイドとしての作用が高まり蓋部2の
円滑な開閉操作も確保される。
【0021】以上、本発明の一実施形態を説明したが、
本発明は上述した実施形態に限定されることなく、適宜
変更、改良等が可能である。例えば、本ケースはディス
クカートリッジ用に限定されず、種々の収納物のケース
に適用可能である。また、実施形態では、一組の係止部
を開口部のコーナー部近傍に設け、他の一組の係止部を
開口部両側面の略中央に設けているが、一組の係止部を
開口部前側両側面のコーナー部近傍にのみに設けるよう
にしてもよい。また、一組の係止部は、互いに係合する
凹凸部と凸凹部とで構成しているが、互いに係合する凹
部と凸部、あるいは係合する凸部と凸部とで構成するよ
うにしてもよい。
【0022】
【実施例】次に、本ディスクカートリッジ用ケースの具
体的な実施例を説明し、本発明の効果を明確にする。図
2は、そのケースのコーナー部近傍に設けられた一組の
係止部の拡大断面図である。 本ディスクカートリッジ
用ケース10は、材料をPP(ポリプロピレン)を使用
し、樹脂による射出成形で一体成形した。
【0023】収容部1の係止部6a,6bの具体的な寸
法は、次の通りである。収容部1の係止部6a,6bが
設けられている場所は、コーナー部c近傍であり、ケー
ス前面からケース後面に向って3.8mm離れた位置に
設けられている。収容部1の係止部6aは、基準肉厚t
1=0.68、凹部の幅v1=1.00,深さd1=
0.45、凸部の幅w1 =0.60,高さh1=0.4
5である。一方、蓋部2の係止部6bは、基準肉厚t2
=0.76、凸部の幅w2=0.60,高さh2=0.
40、凹部の幅v2 =1.00,深さd2=0.45で
ある。但し、単位は、mmである。なお、係止部6a,
6bの凹部,凸部の稜線部は、0.1mm〜0.2mm
程度のR(アール)になっている。
【0024】図3は、従来のディスクカートリッジ用ケ
ースの具体的な例で、ケースの両側面略中央に設けられ
たそれぞれ一組の係止部の拡大断面図である。その図3
(L)はケースの左側であり、図3(R)はケースの右
側である。従来のディスクカートリッジ用ケース40
は、同様に材料をPP(ポリプロピレン)を使用し、樹
脂による射出成形により一体成形した。
【0025】ケース40の係止部48a,48bの具体
的な寸法は、次の通りである。 <ケース左側>収容部41の係止部48aは、基準肉厚
t1=0.69、凹部の幅v1=1.00,深さd1=
0.42、凸部の幅w1=0.59,高さh1=0.3
1である。一方、蓋部42の係止部48bは、基準肉厚
t2=0.76、凸部の幅w2=0.88,高さh2=
0.45、凹部の幅v2=0.97,深さd2=0.1
9である。但し、単位は、mmである。
【0026】<ケース右側>収容部41の係止部48a
は、基準肉厚t1=0.66、凹部の幅v1=0.9
8,深さd1 =0.44、凸部の幅w1=0.59,高
さh1=0.31である。一方、蓋部42の係止部48
bは、基準肉厚t2 =0.78、凸部の幅w2 =0.8
4,高さh2 =0.41、凹部の幅v2=0.93,深
さd2 =0.61である。但し、単位は、mmである。
なお、前述の本ディスクカートリッジ用ケース10に
は、ケースの両側面略中央に従来のケースと同等寸法の
それぞれ一組の係止部7a,7bが設けられている。
【0027】<本実施例と従来例との比較>係止部48
a,48bが開口部41a,42a側面略中央のみにあ
る従来例の場合、テンションゲージで引っ張ると、18
0g〜300gの範囲で蓋部42が開く。また、蓋部4
2の開閉を数10回繰り返すと、150gまで下がるこ
とがある。これは、係止部48a,48bの凹凸部の稜
線部にR(アール)が設けられないことによる凹凸部の
稜線部の摩耗等の原因によってロック力が急激に低下す
るものと考えられる。
【0028】これに対して、係止部6a,6bが開口部
1a,2aコーナー部近傍に設けられた本実施例(な
お、他の係止部7a,7bが側面略中央に設けられてい
る)の場合、テンションゲージで引っ張ると、初期の段
階では約440g以上であり、約500回の開閉操作で
380gになり、さらに約1000回の開閉操作で32
0gのロック力が維持できる。ちなみに、ディスク5枚
で約90gであり、ロックの保持力は経験的に約250
gを基準としている。したがって、本実施例の場合、通
常の開閉操作回数の範囲で必要なロック保持力が確保で
きることになる。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、蓋部をロックする少なくとも一つの係止部を、収
容部と蓋部との両開口部のコーナー部近傍の両側面に設
けることで、係止部が撓み難い強度的に強い場所に設け
られ、そのために、必要な実用上要求されるロック保持
力が十分に得られる。また、十分な保持力が得られるこ
とから、ロック機構をアンダーカット形状とする必要が
なく、スライドコアを使用としない製造が可能となり、
製造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態のディスクカートリッ
ジ用ケースの蓋部を開放した状態の斜視図である。
【図2】本実施例のディスクカートリッジ用ケースの係
止部の拡大断面図である。
【図3】従来例のディスクカートリッジ用ケースの係止
部の拡大断面図である。
【図4】従来の磁気テープカセット用ケースの蓋部を開
放した状態の斜視図である。
【図5】従来のディスクカートリッジ用ケースの蓋部を
開放した状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 収容部 1a,2a 開口部 2 蓋部 3 ヒンジ部 6a,6b 係止部 10 ディスクカートリッジ用ケース c コーナー部 D ディスクカートリッジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納物を収容する収容部と、該収容部の
    開口部にヒンジ部を介して設けられた開閉自在な蓋部を
    備えたケースにおいて、 前記収容部の開口部と前記蓋部の開口部とのコーナー部
    近傍の両側面に、それぞれ互いに係合する少なくとも一
    つの係止部を設けたことを特徴とするケース。
JP11203279A 1999-07-16 1999-07-16 ケース Pending JP2001031169A (ja)

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PCT/JP2000/004710 WO2001005681A1 (fr) 1999-07-16 2000-07-13 Boitier
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