JP2001021942A - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

カメラ用フォーカルプレンシャッタ

Info

Publication number
JP2001021942A
JP2001021942A JP11198040A JP19804099A JP2001021942A JP 2001021942 A JP2001021942 A JP 2001021942A JP 11198040 A JP11198040 A JP 11198040A JP 19804099 A JP19804099 A JP 19804099A JP 2001021942 A JP2001021942 A JP 2001021942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
reinforcing member
arms
arm
blades
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11198040A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4334071B2 (ja
Inventor
Kosuke Shimizu
康介 清水
Shigemi Takahashi
繁実 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Copal Corp filed Critical Nidec Copal Corp
Priority to JP19804099A priority Critical patent/JP4334071B2/ja
Publication of JP2001021942A publication Critical patent/JP2001021942A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4334071B2 publication Critical patent/JP4334071B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shutters For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数枚の羽根を枢支している二つのアーム間
に、かしめ加工によらずに補強部材を取り付けたカメラ
用フォーカルプレンシャッタを提供すること。 【解決手段】後羽根群は、二つのアーム27,28と、
それらのアームに二つの連結軸を介して枢支された4枚
の羽根29,30,31,32と、スリット形成羽根3
2の二つの枢支部の間に取り付けられた補強部材33と
で構成されている。各連結軸は周知のリベット部材であ
って、軸部の一端には直径の大きな頭部が形成されてお
り、その他端は、アーム27,28の孔と羽根32の孔
に、各アーム側から挿入され、かしめ加工によってその
挿入端を羽根32に固定している。補強部材33は、合
成樹脂製であって、弾性変形させられることによって、
上記かしめ加工の済んでいる二つの連結軸に対して嵌め
込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影に際して、先
羽根群と後羽根群とを同一方向へ順次作動させ、両方の
羽根群のスリット形成羽根によって形成されたスリット
により、感光面の露光を行うようにしたカメラ用のフォ
ーカルプレンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のフォーカルプレンシャッタは、そ
の殆どのものが、二つの地板の間を中間板で仕切ること
によって二つの羽根室を構成し、それらの羽根室に先羽
根群と後羽根群を配置するようにしており、撮影に際し
ては、両方の羽根群のスリット形成羽根の間で、露光用
のスリットを形成するようにしている。また、各羽根群
は略同じような構成をしており、基本的には、露光開口
の一方の側方位置で一方の地板に枢着された二つのアー
ムと、横長形状をしていて二つずつの連結軸によって上
記の二つのアームに順に枢支された複数枚の羽根とで構
成されていて、それらの複数枚の羽根のうち、アームの
最先端に枢支された羽根をスリット形成羽根としてい
る。また、例外的には、アームを三つ以上にしたものも
知られているが、その場合であっても、1枚の羽根は、
それらのうちの二つのアームに対して枢支されるように
している。
【0003】また、二つのアームに対する各羽根の具体
的な枢支構成としては、一般的には、アームと羽根とを
重ねておいて、それらに形成されている孔に対して、リ
ベット部品である上記連結軸をアーム側から挿入し、そ
の挿入端を羽根に対してかしめるようにしている。そし
て、各羽根群は、そのような構成の枢支部を沢山有して
いて、且つそれらの孔と軸との嵌合部には夫々公差が設
けられていることから、そのままの構成で各羽根群に露
光作動を行わせた場合には、それらの嵌合部のガタツキ
によって、極めて不安定な作動が行われてしまい、スリ
ット形成羽根による適正な露光制御が行えなくなってし
まうことになる。そこで、従来においては、アームの一
つに、俗にガタ寄せばねと称されているねじりコイルば
ねを掛け、各嵌合部の公差によるガタツキを最小限に抑
制することによって、スリット形成羽根の作動を安定さ
せ、適正な露光制御が行えるようにしている。
【0004】しかしながら、各羽根群は、露光作動時に
は高速で作動させられ、その終了時には、それらのアー
ムや羽根をストッパに当接して停止させられるように構
成されているため、その衝撃によって、羽根群がバウン
ドし、スリット形成羽根のスリット形成縁を再度瞬間的
に露光開口内に進入させてしまうことがあるほか、ガタ
寄せばねを設けていたとしても、上記の各嵌合部には種
々の方向からの無理な力が複雑に作用してしまい、所謂
あばれ現象を発生し、アームや羽根を変形させたり、破
壊したりしてしまうことがある。
【0005】そのため、従来から、上記の二つの連結軸
間に補強部材を取り付けることにより、そのような複雑
な力が作用しても、枢支部が破壊されたり、羽根が撓ま
されたりするのを抑制できるようにした構成が知られて
おり、そのような補強部材を、運動量の一番大きなスリ
ット形成羽根の連結軸間に取り付けた例が、実開平5−
11132号公報に開示されている。また、最近では、
そのような当接時の衝撃力を吸収し、ひいてはあばれ現
象をも抑制できるようにするために、上記のストッパに
ゴム製の緩衝部材を取り付けるのが極めて一般的となっ
てきている。
【0006】
【発明が解決するための課題】ところで、上記のような
補強部材を二つのアーム間に取り付ける場合、従来は、
その補強部材を、かしめ加工によって、羽根と共に二つ
の連結軸に固定するのが普通であった。また、必要最小
限の部品点数で羽根群を構成するようにするために、そ
のような補強部材を、全ての羽根の連結軸間には取り付
けていなかった。そして、全ての羽根と連結軸とのかし
め加工は、効率性を考えて同じかしめ機で行われてい
た。そのため、従来は、補強部材を取り付ける連結軸の
かしめ加工と、補強部材を取り付けない連結軸のかしめ
加工とでは、異なるかしめトルクを必要とすることなど
があって、かしめ加工を効率的に行うのが難しかった
り、加工精度を良くするために大変苦労をしていた。
【0007】また、従来、上記のようにして、露光作動
終了時に、アームをストッパに当接させる場合には、露
光作動を行う方向側にあるアームを当接させるようにし
ているが、その際、アームのみをストッパに当接させて
いたため、たとえストッパに緩衝部材を設けていたとし
ても、アームの当接部において変形し易く、他のアーム
や複数枚の羽根の大きな慣性力による影響を効果的に抑
えにくい構成になっていた。特に、最近では、シャッタ
の高速化の要求に応えるべく羽根群の軽量化が必要にな
っているため、羽根やアームは極力薄く形成されていて
変形し易くなっている。また、それだからといって、補
強部材を質量の大きな剛性のある材料で製作したので
は、軽量化の目的が達成できなくなってしまう。そのた
め、そのような要求に十分に応えられる好適な構成の実
現が望まれている。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、所
定の1枚の羽根を枢支している二つのアーム間に、かし
め加工によらずに補強部材を取り付けることができ、且
つ露光作動の終了時には、それらのアームの一方と補強
部材とを、同一の緩衝部材に対して、略同時に当接させ
るようにしたカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタは、
二つの地板を中間板で仕切ることによって形成した夫々
の羽根室に配置されている先羽根群と後羽根のうち、少
なくとも一方の羽根群が、前記二つの地板の一方に枢着
された複数のアームと、それらのアームのうちの所定の
二つのアームに対して各々二つの連結軸を介して枢支さ
れた複数枚の羽根と、それらの羽根のうちの所定の羽根
の枢支に用いられている二つの連結軸間に取り付けられ
た補強部材とで構成されており、前記連結軸はリベット
部材であり、その軸部の一端には該軸部よりも直径の大
きな頭部を有していて、他端がかしめ部となっており、
前記補強部材は、その両端部に夫々嵌合部を有してい
て、かしめ加工によって前記所定の羽根が前記二つのア
ームに枢支された後、弾性変形を利用してそれら嵌合部
を前記軸部に嵌め込むことにより取り付けられているよ
うにする。また、本発明のカメラ用フォーカルプレンシ
ャッタにおいては、前記二つのアームのうち露光作動方
向側に配置されているアームと、そのアームに取り付け
られた前記補強部材とは、その取付部近傍における露光
作動方向側の一部の形状が略同じ形状に形成されてい
て、露光作動終了時においては、それらの略同じ形状部
が、前記二つの地板と前記中間板の少なくとも一つに取
り付けられた緩衝部材に対して略同時に当接するように
すると、露光作動停止時における衝撃が吸収され且つあ
ばれ現象が好適に抑制されるようになる。また、本発明
のカメラ用フォーカルプレンシャッタにおいては、前記
補強部材が、合成樹脂材料を成形して製作された部材で
あるようにすると、コスト的にも組立作業上も有利とな
る。また、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタ
においては、前記所定の羽根が、スリット形成羽根であ
るようにすると、露光精度の上で有利になる。更に、本
発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタにおいては、
前記二つのアームのうち露光作動方向側に配置されてい
るアームと前記補強部材とを取り付けている方の前記連
結軸には、そのアームや連結軸と共に前記緩衝部材に当
接するもう一つの緩衝部材が取り付けられているように
すると、あばれ現象抑制にとって一層効果的となる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図1〜図
17を用いて説明する。尚、図1〜図10は、第1実施
例を説明するためのものであるが、それらのうち、図9
は、図9(a)だけが第1実施例の構成の一部を示した
ものであって、図9(b)〜図9(d)は、夫々その変
形例を説明するためのものである。また、図11〜図1
6は第2実施例を説明するためのものであり、図17は
第1実施例及び第2実施例に用いられている補強部材の
他の例を説明するためのものである。
【00011】[第1実施例]先ず、第1実施例の構成
を、図1〜図8、図9(a)を用いて説明するが、説明
の便宜上、各構成部材のレンズ側を表面側と称し、フィ
ルム面側を背面側と称することにする。図2は、主に、
本実施例のシャッタ地板1を示したものである。このシ
ャッタ地板1は合成樹脂製であって、略中央部には開口
部1aが形成されており、その左側の側方位置には三つ
の円弧状の長孔1b,1c,1dと、それらと類似の円
弧状をしているが、背面側をえぐっただけで貫通をして
いない逃げ溝1eが形成されている。そして、長孔1
b,1cの下端部には、周知のようにして、平面形状が
C字状をしているブチルゴム製の緩衝部材2,3が取り
付けられている。また、シャッタ地板1の表面側には、
軸1f,1g,1h,1iが立設されている。それらの
うち、軸1f,1g,1hは、根元側に、後述する各回
転部材の座部が形成されており、先端側には、小径部が
形成されている。更に、軸1h,1iの先端面には、ね
じ孔1h1,1i1が形成されている。
【0012】このシャッタ地板1の背面側には、周知の
ように開口部1aを囲むようにして、座ぐり部1jが形
成されている。また、開口部1aの右側は肉厚部1kと
して形成されており、表面側は基準面と同一面になって
いるが、背面側は基準面よりも隆起した面となってい
る。また、その肉厚部1kの右側の上下位置には、係合
部1k1,1k2が形成されている。そして、開口部1a
の上下位置の背面側には隆起した肉厚部1kの面と基準
面との間に、斜面1k3,1k4が形成されている。ま
た、シャッタ地板1の左上隅には、背面側に厚さの異な
る二つの肉厚部1m,1nが形成されている。更に、開
口部1aの下方位置には背面側に二つの棚部1p,1q
が形成されていて、夫々の上面に、直方体の緩衝部材
4,5が接着剤によって取り付けられている。
【0013】シャッタ地板1の背面側には、更に、軸1
r,1s,1t,1u,1v,1w,1x,1yと、突
起部1zが設けられていて、それらのうち、軸1r,1
t,1vは、表面側に立設された軸1f,1g,1iと
同心的に配置されている。また、軸1wには、先端面に
ねじ孔1w1が形成されている。実際には、軸1vの先
端面にも、同様にしてねじ孔が形成されているが、図面
上では軸1iと重なってしまうため、明示されていな
い。そして、軸1wには、所定の厚さを有している環状
の緩衝部材6が、接着剤によって取り付けられている。
更に、軸1x,1yの先端部の周囲には環状に溝が周知
のようにして形成されており、また、軸1xの根元側に
は、間座部1x1が形成されている。
【0014】次に、シャッタ地板1の表面側に取り付け
られている構成部材を、主に図3及び図4を用いて説明
する。既に説明したように、シャッタ地板1の軸1f,
1g,1hの先端部には小径部が形成されていて、更
に、軸1h、1iの先端面には、ねじ孔1h1,1i1
形成されている。そこで、それらの小径部に対して、シ
ャッタ地板1側から順に、先ず、支持板7(図3(c)
参照)の孔7a,7b,7cを嵌合させ、次に、プリン
ト配線板8(図3(b)参照)の孔8a,8b,8cを
嵌合させた後、ネジ9,10(図3(a)参照)を、軸
1h,1iのねじ孔1h1,1i1に螺合させるようにし
ている。
【0015】支持板7には、折り曲げ加工によって、爪
部7e,7f、ばね掛け部7g、取付部7h,7iが形
成されている。そして、この取付部7h,7iは、極め
て複雑な形状をしているが、本発明とは直接関係がない
ため、その具体的な構成についての詳しい説明を省略す
ることにする。また、それらの取付部7h,7iには、
夫々、シャッタ地板1側に、先羽根用電磁石11と後羽
根用電磁石12が取り付けられている。そして、各電磁
石11,12は、鉄芯11a,12aとコイル11b,
12bを有していて、コイル11b,12bの各二つの
端子は、プリント配線板8に接続されるようになってい
る。
【0016】シャッタ地板1と支持板7との間におい
て、軸1fには先羽根用駆動部材13が、また、軸1g
には後羽根用駆動部材14が、夫々、回転可能に取り付
けられている。また、それらの軸1f,1gの小径部に
は、ラチェット車15,16が回転可能に取り付けられ
ている。先羽根用駆動部材13(図4(c)参照)は、
合成樹脂製であって、上記の軸1fに回転可能に嵌合さ
せる筒部13aと、駆動ピン13bと、取付部13cと
を有していて、背面側にはローラ17を回転可能に取り
付けている。また、駆動ピン13bは、シャッタ地板1
の長孔1bを貫通して背面側に突き出ており、断面形状
がD字形をしている根元部が、上記した緩衝部財2に当
接し得るようになっており、先端部の断面形状は小判形
をしている。更に、取付部13cには、先羽根用電磁石
11の鉄芯11aに吸着される鉄片部材18が取り付け
られているが、この鉄片部材18の具体的な構成につい
ては後述する。
【0017】先羽根用駆動部材13の筒部13aには、
図4(b)に示した先羽根用駆動ばね19が嵌装されて
おり、その一端が上記した取付部13cの一部に掛けら
れ、その他端がラチェット車15のばね掛け部15a
(図4(a)参照)に掛けられている。しかし、ラチェ
ット車15は、その歯部15bが支持板7の爪部7eに
噛合し、図4(a)において反時計方向ヘの回転を阻止
されているため、先羽根用駆動ばね19は、先羽根用駆
動部材13を、図4(c)において時計方向ヘ回転させ
るように付勢している。そして、その付勢力の調整は、
爪部7eとラチェット車15の噛合位置を変えることに
よって行えるようになっている。
【0018】他方、軸1gに回転可能に取り付けられて
いる後羽根用駆動部材14(図4(c)参照)も、先羽
根用駆動部材13と同様に合成樹脂製であって、上記の
軸1gに回転可能に嵌合される筒部14aと、駆動ピン
14bと、取付部14cとを有していて、背面側にはロ
ーラ20を回転可能に取り付けている。また、駆動ピン
14bは、シャッタ地板1の長孔1cを貫通して背面側
に突き出ており、断面形状が円形をしている根元部が、
上記した緩衝部財3に当接し得るようになっており、先
端部の断面形状は小判形をしている。更に、取付部14
cには、後羽根用電磁石12の鉄芯12aに吸着される
鉄片部材21が取り付けられている。そして、この鉄片
部材21の具体的な構成については、上記した鉄片部材
18の構成と併せて後述する。
【0019】また、後羽根用駆動部材14の筒部14a
には、図4(b)に示した後羽根用駆動ばね22が嵌装
されており、その一端が上記した取付部14cの一部に
掛けられ、その他端がラチェット車16のばね掛け部1
6a(図4(a)参照)に掛けられている。しかし、ラ
チェット車16は、その歯部16bが支持板7の爪部7
fに噛合し、図4(a)において反時計方向ヘの回転を
阻止されているため、後羽根用駆動ばね22は、図4
(c)において、後羽根用駆動部材14を、時計方向ヘ
回転させるように付勢している。尚、その付勢力の調整
については、上記の先羽根用駆動ばね19の場合に準じ
て行われる。
【0020】ここで、上記した二つの鉄片部材18,2
1の具体的な取付け構成を説明しておく。図1は、各駆
動部材13,14の取付部13c,14cの一部を切断
することによって、鉄片部材18,21の取付け構成を
理解し易いように示している。即ち、鉄片部材18,2
1は、上記した各電磁石11,12の鉄芯11a,12
aに吸着される鉄片部18a,21aと、軸部18b,
21bと、頭部18c,21cとで構成されていて、軸
部18b,21bの軸方向に移動し得るようにして取り
付けられている。そして、圧縮ばね23,24によっ
て、鉄片部18a,21aを、取付部13c,14cか
ら突き出す方向ヘ付勢されている。
【0021】シャッタ地板1と支持板7との間におい
て、軸1hには、図4(e)に示されているセット部材
25が、回転可能に取り付けられている。このセット部
材25は、合成樹脂製であって、上記の軸1hに回転可
能に嵌合される筒部25aと、押動部25b,25c
と、被押動部25dと、ばね掛け部25eとを有してい
て、背面側にはピン25fを設けている。また、セット
部材25の筒部25aには、図4(d)に示した復帰ば
ね26が嵌装されており、その一端を、ばね掛け部25
eに掛け、他端を、上記した支持板7のばね掛け部7g
に掛けることによって、セット部材25を、図4(e)
において、反時計方向ヘ回転させるように付勢してい
る。そして、その復帰ばね26によるセット部材25の
回転は、シャッタ地板1の長孔1dに挿入されたピン2
5fが、その長孔1dの右側の端面に当接することによ
って停止されるようになっている。
【0022】以上の説明で、シャッタ地板1自身と、主
にシャッタ地板1の表面側に取り付けられている部材の
構成説明を終わり、以後は、シャッタ地板1の背面側に
取り付けられる部材と、その取付け構成について説明す
ることにするが、先ずは、その背面側の全体構成につい
て、説明をしておく。シャッタ地板1の背面側には、夫
々、所定の間隔を空けて中間板36(図6参照)と補助
地板47(図8(b)参照)とが取り付けられ、シャッ
タ地板1と中間板36との間が後羽根群(図5(a)参
照)の羽根室となり、中間板36と補助地板47との間
が先羽根群(図7(a)参照)の羽根室となっている。
また、中間板36と補助地板47にも、略中央部に開口
部36a,47aが形成されており、シャッタ地板1の
開口部1aをそれらと重ね合わせることによって、長方
形を横長にした露光開口が形成されるようになってい
る。
【0023】そこで、先ず、図5(a)に示された後羽
根群について説明する。後羽根群は、二つのアーム2
7,28と、それらの長さ方向に順に枢支された4枚の
羽根29,30,31,32と、上記二つのアーム2
7,28の相互間に取り付けられた補強部材33とで構
成されていて、最先端に枢支された羽根32がスリット
形成羽根となっている。そして、アーム27には、シャ
ッタ地板1の軸1tに嵌合させる孔27aと、後羽根用
駆動部材14の駆動ピン14bの先端部を嵌合させるた
めの孔27bが形成されている。また、アーム28に
は、シャッタ地板1の軸1uに嵌合させる孔28aと、
もう一つの孔28bが形成されていて、先端部には張出
部28cが形成されている。
【0024】このような二つのアーム27,28と4枚
の羽根29,30,31,32との枢支構成には、従来
と同様にして、リベット部品である連結軸が用いられて
いる。そこで、図5(a)において、スリット形成羽根
32を取り付けている二つの枢支部のうち下側の枢支部
の構成を、図9(a)を用いて説明する。連結軸34
は、軸部34aの一端に、その軸部34aの直径よりも
大きな直径の頭部34bを有しており、他端がかしめ部
34cとなっている。そして、この連結軸34を、アー
ム28とスリット形成羽根32とに形成されている孔に
対してアーム28側から挿入させ、その挿入端であるか
しめ部34cを、かしめ加工によってスリット形成羽根
32に固定することによって、連結軸34とアーム28
間を相互に回転可能としている。
【0025】各枢支部の構成は、基本的には上記のよう
に構成されているが、スリット形成羽根32の枢支部だ
けは他の羽根の枢支部とは異なっていて、図9(a)か
ら分かるように、連結軸34の頭部34bとアーム28
の間に、補強部材33が配置されている。このような構
成は、スリット形成羽根32のもう一つの枢支部におい
ても同じである。本実施例の場合、この補強部材33
は、合成樹脂製であって、図5(a)から分かるよう
に、全体としては中央部がくびれたヘチマ型をしてお
り、両端にはU字形の溝が形成されている。
【0026】そして、この補強部材33を取り付ける場
合には、二つのアーム27,28に対して、少なくとも
スリット形成羽根32のかしめ加工を行った後に、上記
の中央部を大きく撓ませておいて、上記のU字形の溝を
連結軸34の軸部34aに嵌合させるようにする。その
ため、軸部34aとの間は回転可能であって、頭部34
bとアーム28によって軸方向の移動が規制されるよう
になっている。このように、スリット形成羽根32の2
箇所への取付け作業は、特に困難性を伴わず、短時間で
行うことが可能である。
【0027】尚、上記においては、補強部材33の材質
を合成樹脂として説明したが、実際には、強度,可撓
性,質量,コスト等を考慮して、ばね用ステンレス,ば
ね用りん青銅,超ジュラルミン,SK材などの金属材料
や、ポリカーボネイト,液晶ポリマーなどの樹脂材料を
選択して使用することになる。また、スリット形成羽根
32の枢支構成に用いている連結軸34は、補強部材3
3を取り付ける必要があることから、軸部34aの軸方
向の寸法を、他の羽根の枢支構成に用いている連結軸よ
りも大きくするのが普通であるが、そのようにした場合
であっても、全ての枢支部においては、連結軸と羽根と
をかしめるだけであるから、かしめ加工を略同一条件で
行うことが可能になり、生産上の効果は極めて大きなも
のとなる。
【0028】後羽根群は、このような構成をしている
が、上記したアーム28の孔28bには、図5(b)に
示したガタ寄せばね35が掛けられている。即ち、ガタ
寄せばね35は、ねじりコイルばねであって、そのコイ
ル部をシャッタ地板1の軸1uに嵌装しており、その一
端をシャッタ地板1の軸1sに掛け、他端のフックをア
ーム28の孔28bに掛けることによって、アーム28
を、反時計方向ヘ回転させるように付勢している。この
ガタ寄せばね35は、周知のように、後羽根群の各枢支
部のガタ寄せを行うためのものであって、アーム28と
一緒に作動する上記のフックは、シャッタ地板1に接触
しないように、シャッタ字板の逃げ溝1eの中で移動す
るようになっている。
【0029】次に、図6を用いて中間板36について説
明する。中間板36の略中央部には、既に説明した開口
部36aが形成されており、その開口部36aの左側に
は二つの円弧状の長孔36b,36cが形成され、ま
た、開口部36aの右側には二つの孔36d,36eが
形成されており、更に、開口部36aの左側には三つの
張出部36f,36g,36hが形成されている。その
うち、長孔36b,36cは、上記した各駆動部材1
3,14の駆動ピン13b,14bを貫通させており、
それによって、駆動ピン13bの場合には、中間板36
の背面側の羽根室で、後述する先羽根群と連結すること
が可能になっており、駆動ピン14bの場合には、上記
したアーム27の孔27bとの嵌合が外れないようにな
っている。
【0030】また、孔36d,36eは、シャッタ地板
1の軸1x,1yに嵌合させるためのものである。そし
て、本実施例においては、この中間板36とシャッタ地
板1との間隔は、数カ所で維持されるようになってい
る。即ち、開口部36aの上方位置は、後羽根群の4枚
の羽根29,30,31,32が重畳状態となるので、
それに必要な間隔が、孔36dの縁を間座部1x1に接
触させ、且つ張出部36fを肉厚部1nに接触させるこ
とによって、得られるようになっている。また、開口部
36aの下方位置は、上方位置よりも間隔が狭くて良
く、本実施例の場合には、シャッタ地板1の棚部1p,
1qがその役目をしているし、開口部36aの左方の略
中央位置では、張出部36hがシャッタ地板1の突起部
1zに接するようになっている。尚、張出部36gに
は、後述する補助地板47の折曲部47eが接触するよ
うになっている。
【0031】更に、中間板36とシャッタ地板1との間
隔は、光軸の左側、即ち開口部36aの中央部より左側
の位置においては、羽根29,30,31,32の厚さ
のほか、アーム27,28の厚さや、各羽根を取付ける
ための連結軸の頭の突出し量を考慮して決める必要があ
るが、開口部36aの右側においては、羽根29,3
0,31,32の厚さだけを考慮して決めることにな
る。そのため、通常、その右側の位置には、後述する先
羽根用押さえ板46と似た形状の後羽根用押さえ板と称
されている部材を配置し、間隔を狭くしているが、本実
施例においては、シャッタ地板1に肉厚部1kが形成さ
れているので、そのような部材は配置されていない。
【0032】上記のような形状をした中間板36の背面
側には、図7(a)に示すような先羽根群が配置されて
いる。この先羽根群は、二つのアーム37,38と、周
知の連結軸を介してそれらに枢支された4枚の羽根3
9,40,41,42と、スリット形成羽根42の二つ
の枢支部間に取り付けられた補強部材43とで構成され
ている。そして、それらの重なり関係は、上記した後羽
根群の場合とは全く逆であり、二つのアーム37,38
が後述する補助地板47側となっていて、羽根39,4
0,41,42が中間板36側となっている。従って、
円形をした各連結軸の頭部は、アーム37,38から補
助地板47側に突き出ているし、補強部材43は、二つ
の連結軸の頭部と二つのアーム37,38間に配置され
ている。そして、補強部材43は、上記した補強部材3
3と全く同じ形状をしていて、取付け方も補強部材33
の場合に準じて行われている。
【0033】また、アーム37には、二つの孔37a,
37bが形成されており、他方のアーム38にも、二つ
の孔38a,38bが形成されている。そして、孔37
a,38aは、シャッタ地板1の軸1r,1sに回転可
能に嵌合されており、孔37bには、先羽根用駆動部材
13の駆動ピン13bが嵌合されている。また、図7
(b)に示されているガタ寄せばね44は、アーム38
を軸1sに嵌装させる前に、そのコイル部を軸1sに嵌
装されており、その一端を軸1uに掛け、他端のフック
をアーム38の孔38bに掛けることによって、アーム
38を反時計方向ヘ回転させるように付勢している。従
って、ガタ寄せばね44のフックの先端は、補助地板4
7側となっているが、後述の説明から分かるように、補
助地板47には接触しないようになっている。
【0034】更に、上記した中間板36の背面側におい
て、シャッタ地板1の軸1yに、図7(c)に示された
間座45が嵌合されている。また、その次に、図8
(a)に示された先羽根用押さえ板46が、その孔46
a,46bを、シャッタ地板1の軸1x,1yに嵌合さ
せている。そして、上記した先羽根群の各羽根39,4
0,41,42の先端部は、その先羽根用押さえ板46
と中間板36との間で作動するようになっている。この
うち、間座45は、先羽根群の4枚の羽根39,40,
41,42が露光開口の下方位置で重畳状態となれる間
隔を確保するためのものである。また、先羽根用押さえ
板46は、シャッタ地板1の肉厚部1kと同じ役目をす
るためのものであって、後述する補助地板47が合成樹
脂で製作された場合には、先羽根用羽根押さえ板46に
代えて、補助地板47に肉厚部を形成するようにしても
差し支えない。
【0035】図8(b)には、本実施例の補助地板47
が示されている。この補助地板47は、金属製であっ
て、略中央部に、既に説明した開口部47aが形成され
ている。また、その開口部47aの左側には、三つの孔
47b,47c,47dと、三つの折曲部47e,47
f,47gと、貫通している逃げ溝47sと、長孔47
tとが形成されている。これらのうち、孔47cは、シ
ャッタ地板1の軸1uの先端が挿入される孔であり、折
曲部47e,47f,47gは、中間板36との間隔が
適正に保たれるようにするためのものである。
【0036】そして、それらのうち、折曲部47eは、
中間板36の張出部36gに接していて、上記したよう
にシャッタ地板1の突起部1zと共同で、固定していな
いがために生じ易くなっている中間板36の撓みや変位
を、抑制するようになっている。また、逃げ溝47s
は、上記したガタ寄せばね44のフックが接触しないよ
うにするために設けられたものであるが、その目的が果
たせるならば、貫通した通常の長孔として形成していて
も、逃げ溝1eのように貫通していない窪み状の逃げ溝
として形成していても差し支えない。更に、長孔47t
は、後羽根用駆動部材14の駆動ピン14bの先端を挿
入させるためのものである。
【0037】補助地板47の開口部47aの略右側に
は、鍵穴を横にしたような二つの孔47h,47iと、
二つのフック部47j,47kと、三つの突出し部47
m,47n,47pとが形成されている。このうち、突
出し部47m,47n,47pは、先羽根用押さえ板4
6を支えるためのものである。更に、開口部47aの下
側には、折曲部47qが形成されていて、その上面に、
長い直方体をした緩衝部材48が、接着剤によって取り
付けられている。
【0038】次に、この補助地板47の取付け方につい
て説明する。既に説明したように、シャッタ地板1の軸
1v,1wの先端面にはねじ孔が形成されていて、軸1
x,1yの先端部周囲には環状に溝が形成されている。
そこで、先ず、孔47h,47iの左側の大きな開口部
を、軸1x,1yに嵌合させ、次に、補助地板47を左
側に移動させることによって、右側の小さな開口部の縁
を、上記した環状の溝に入り込ませる。そして、この状
態で、孔47cを軸1uに嵌合させ、フック部47j,
47kを係合部1k1,1k2に引っ掛ける。その後、図
8(c)に示されたネジ49,50を、孔47b,47
dに通して、軸1v,1wのねじ孔に螺合させるように
する。
【0039】次に、本実施例の作動を説明する。図1は
露光作動終了直後の状態を示している。この状態におい
ては、先羽根用駆動部材13は、駆動ピン13bの根元
部が緩衝部材2に当接して、先羽根用駆動ばね19(図
4(b)参照)の付勢力による時計方向への回転を阻止
されており、先羽根群のアーム37が緩衝部材6に当接
している。そのため、先羽根群の4枚の羽根39,4
0,41,42は、重畳されて露光開口の下側に格納さ
れており、緩衝部材48(図8(c)参照)に当接して
いる。他方、後羽根用駆動部材14は、駆動ピン14b
の根元部が緩衝部材3に当接して、後羽根用駆動ばね2
2(図4(b)参照)の付勢力による時計方向への回転
を阻止されており、後羽根群のアーム28の張出部28
cが緩衝部材4に当接している。そのため、後羽根群の
4枚の羽根29,30,31,32は展開されて露光開
口を覆っており、スリット形成羽根32は緩衝部材5
(図2参照)に当接している。
【0040】そこで、本実施例のセット作動について説
明する。図1に示された状態において、フィルムの巻き
上げが行われると、それに連動して図示していないカメ
ラ本体側の部材が、セット部材25の被押動部25dを
押し、セット部材25を、復帰ばね26(図4(d)参
照)の付勢力に抗して時計方向ヘ回転させていく。それ
によって、先ず、セット部材25の押動部25bが、先
羽根用駆動部材13のローラ17を押し、先羽根用駆動
部材13を、先羽根用駆動ばね19の付勢力に抗して、
反時計方向ヘ回転させていく。それによって、駆動ピン
13bが先羽根群のアーム37を反時計方向ヘ回転させ
ることになるので、先羽根群の4枚の羽根39,40,
41,42は、相互の重なり量を小さくしつつ上方へ作
動されていく。
【0041】その後、先羽根群のスリット形成羽根42
と後羽根群のスリット形成羽根32との重なり量が所定
量に達すると、セット部材25は、更に、押動部25c
によって、後羽根用駆動部材14のローラ20を押し、
後羽根用駆動部材14を、後羽根用駆動ばね22の付勢
力に抗して、反時計方向ヘ回転させていく。従って、そ
の後は、先羽根用駆動部材13と後羽根用駆動部材14
が共にセットされて行き、先羽根群の4枚の羽根39,
40,41,42は展開されて、露光開口を覆っていく
が、後羽根群の4枚の羽根29,30,31,32は重
畳されて、露光開口の上方位置に格納されていく。
【0042】そして、先羽根群の羽根39,40,4
1,42が露光開口を完全に覆い終わった段階で、鉄片
部材18,21の鉄片部18a,21aが、相前後して
各電磁石11,12の鉄芯11a,12aに接触し、圧
縮ばね23,24の付勢力に抗して、取付部13c,1
4cの中に押し込まれるが、その僅かに押し込まれた段
階で、セット部材25の回転が停止され、一連のセット
作動が終了する。従って、セット部材25は、セット作
動終了後、直ちに初期位置へは復帰せず、次の撮影が行
われるまで、図示していないカメラ本体側の部材によっ
て、その位置を保たされることになる。そのセット状態
が図10に示された状態である。
【0043】この説明からも分かるように、各駆動部材
13,14に、圧縮ばね23,24を介在させて、鉄片
部材18,21を取り付けている理由は、鉄片部材1
8,21を同時に電磁石11,12の鉄芯11a,12
aに接触させ、且つまた、それと同時にセット部材25
の回転を停止させるようにすることが、製作上、至難な
ことだからである。その結果、図10から分かるよう
に、このセット状態においては、鉄片部材18,21の
頭部18c,21cは、各駆動部材13,14の取付部
13c,14cから若干離れた状態となっている。
【0044】このようなセット状態において、カメラの
レリーズボタンが押されると、先ず、先羽根用電磁石1
1のコイル11bと後羽根用電磁石12のコイル12b
に通電され、それらの鉄芯11a、12aに接触してい
た鉄片部材18,21が磁力によって吸着保持される。
その後、図示していないカメラ本体側の部材が、セット
部材25の被押動部25dの押圧力を解いていくので、
セット部材25は、図10に示された状態から、復帰ば
ね26の付勢力によって追従し、初期位置へ向けて、反
時計方向ヘ回転されていく。
【0045】また、このようにして、図10の状態か
ら、セット部材25が反時計方向ヘ回転を開始すると、
それに伴って先羽根用駆動部材13,後羽根用駆動部材
14は、先羽根用駆動ばね19,後羽根用駆動ばね22
の付勢力によって時計方向ヘ回転されるが、鉄片部材1
8,21が各電磁石11,12によって吸着保持されて
いるため、それらの取付部13c,14cが鉄片部材1
8,21の頭部18c,21cに当接することによって
停止する。従って、この段階における各駆動部材13,
14の回転は極めて僅かなものであるため、露光開口
は、依然として先羽根群の羽根39,40,41,42
によって完全に覆われた状態となっている。
【0046】このような状態が得られた後、先ず、先羽
根用電磁石11のコイル11bに対する通電が断たれ
る。すると、鉄片部材18に対する保持力が失われ、先
羽根用駆動部材13が、先羽根用駆動ばね19の付勢力
によって時計方向へ回転を開始する。そのため、先羽根
用駆動部材13の駆動ピン13bが、アーム37を時計
方向へ回転させ、先羽根群の4枚の羽根39,40,4
1,42を下方へ作動させていく。その結果、羽根3
9,40,41,42は相互の重なり量を大きくしつ
つ、スリット形成羽根42のスリット形成縁によって、
露光開口を開いていく。
【0047】そして、スリット形成羽根42のスリット
形成縁が、露光開口を完全に全開にした段階になると、
先ず、先羽根用駆動部材13の駆動ピン13bが緩衝部
材2に当接し、次に、アーム37の根元側の部位が緩衝
部材6に当接し、最後に、重畳された4枚の羽根の作動
方向の縁が緩衝部材48に当接することによって停止す
る。この停止時において、先羽根群は大きな衝撃を受け
るが、各々の緩衝部材によって効率良くその衝撃を吸収
され、且つ補強部材43の存在によってアーム37,3
8の間隔が狭くなりづらくなっているので、あばれ現象
は好適に抑制されることになる。
【0048】上記のようにして、先羽根用電磁石11の
コイル11bに対する通電が断たれてから所定時間が経
過すると、今度は、後羽根用電磁石12のコイル12b
に対する通電が断たれる。周知のように、実際には、コ
イル12bに対する通電が断たれるタイミングは、撮影
条件によって様々である。従って、むしろ、先羽根群の
露光作動が終了する前に、コイル12bへの通電が断た
れることが多いが、本実施例の作動説明においては、説
明の都合上、上記のように、先羽根群の露光作動が終了
した後に、通電が断たれた場合で説明することにする。
【0049】そこで、後羽根用電磁石12のコイル12
bに対する通電が断たれると、鉄片部材21に対する保
持力が失われることになるため、後羽根用駆動部材14
は、後羽根用駆動ばね22の付勢力によって時計方向へ
回転させられるが、このとき、駆動ピン14bがアーム
27を時計方向ヘ回転させ、後羽根群の4枚の羽根2
9,30,31,32を下方へ作動させるので、それら
の4枚の羽根29,30,31,32は、相互の重なり
を小さくしつつ、スリット形成羽根32のスリット形成
縁によって、露光開口を閉じていく。
【0050】そして、4枚の羽根29,30,31,3
2が、露光開口を完全に閉じた段階になると、瞬間的な
タイミングで、先ず、後羽根用駆動部材14の駆動ピン
14bが緩衝部材3に当接し、次に、アーム28の張出
部28cが緩衝部材4に当接し、最後に、スリット形成
羽根32のスリット形成縁が緩衝部材5(図2参照)に
当接することによって停止し、一連の露光作動が終了す
る。従って、この停止時においても、各々の緩衝部材に
よって衝撃が効率良く吸収され、且つ補強部材33の存
在によってアーム27,28の間隔が狭くなりづらくな
っているので、あばれ現象は好適に抑制されることにな
る。このようにして、露光作動の終了した直後の状態
が、図1に示された状態である。
【0051】尚、本実施例においては、図9(a)を用
いて説明したように、補強部材33が、連結軸34の頭
部34bとアーム28の間に配置されているように構成
されているが、本発明は、そのような配置構成に限定さ
れるものではなく、例えば図9(b)〜図9(d)に示
されているようにしても差し支えない。即ち、図9
(b)に示されたものは、アーム28とスリット形成羽
根32の間に、補強部材33を配置している。このよう
に配置することにより補強板33を連結軸34から外れ
難くさせている。また、図9(c)と図9(d)に示さ
れたものは、補強部材33,アーム28,スリット形成
羽根32の重なり関係は本実施例の場合と同じである
が、図9(c)の場合には、連結軸34の軸部34a
を、補強部材33のU字溝を嵌める大径部34a1と、
アーム28の孔に嵌合させる小径部34a2とに分けて
形成しており、図9(d)の場合には、補強部材33と
アーム28の間に、フランジ部34a3を形成してお
り、何れの場合にも、補強部材33とアーム28とを接
触しづらくさせている。
【0052】[第2実施例]次に、主に図11〜図16
を用いて第2実施例を説明するが、本実施例の構成は、
上記した第1実施例の構成と共通するところが多いの
で、共通する部材,部位には同じ符号を付け、それらに
ついての説明を省略する。また、本実施例の説明には、
第1実施例の説明で用いられた図3,図4,図5
(b),図6,図7(b),図7(c),図8が、その
まま適用される。従って、以下の説明においては、第1
実施例の場合に対して、構成の異なる点と、作動上特徴
のある点を中心にして説明する。
【0053】先ず、構成の説明をする。図12には、本
実施例のシャッタ地板1と、それに付帯する緩衝部材が
示されている。このシャッタ地板1には、第1実施例の
シャッタ地板1(図2参照)における棚部1pと、そこ
に取り付けられている緩衝部材4が設けられていない。
その代わりに、開口部1aの左側背面に、軸1p−1が
設けられていて、そこに緩衝部材4−1が取り付けられ
ている。その他の構成は、第1実施例のシャッタ地板1
と同じである。
【0054】図13には、図11の状態、即ち、露光作
動終了直後の状態における本実施例の後羽根群が示され
ている。本実施例のアーム28の場合は、図5(a)に
示された第1実施例のように、先端に張出部28cを有
していない。また、スリット形成羽根32の二つの枢支
部の間には、補強部材33が取り付けられていない。そ
の代わりに、羽根30の二つの枢支部の間に、補強部材
53が取り付けられている。この補強部材53は、図5
(a)に示された第1実施例の補強部材33と形状が良
く似ているが、下側の端部に形成されているU字形の溝
が傾いて形成されている。また、この補強部材53も合
成樹脂製であって、第1実施例の補強部材33と同様に
して取り付けられているが、採用し得る材質については
既に述べた通りである。
【0055】図15には、そのような羽根30の二つの
枢支部のうち、下側の枢支部の構成が断面図で示されて
いるが、そこに示された連結軸には、便宜上、図9の各
図と同様に、符号34を用いている。そして、その連結
軸34は、図9(a)に示されたものよりも軸部34a
が若干長く形成されていて、頭部34bと補強部材53
との間には、ゴム製の緩衝部材54を取り付けている。
図13から分かるように、この緩衝部材54は円環状を
しており、その連結軸の下方位置においては、アーム2
8と補強部材53の縁の形状が、その緩衝部材54の外
周形状と重なるように、円弧状に形成されている。
【0056】このほかの後羽根群の構成は、第1実施例
の後羽根群と同じである。また、図14には、本実施例
の先羽根群が示されているが、第1実施例の先羽根群
(図7(a)参照)における補強部材43が取り付けられ
ていない。そのため、4枚の羽根39,40,41,4
2の取り付けに用いられている連結軸は、全て同じ形状
をしていることになる。先羽根群のその他の構成は、第
1実施例の先羽根群と同じである。更に、ここまで説明
した構成以外の構成は、全て第1実施例の場合と同じで
ある。
【0057】次に、本実施例の作動を説明するが、第1
実施例と重複する点については、簡略的に説明する。図
11は露光作動終了直後の状態を示している。そのた
め、先羽根用駆動部材13の駆動ピン13bは緩衝部材
2に当接しており、先羽根群のアーム37は緩衝部材6
に当接しており、4枚の羽根39,40,41,42は
露光開口の下側に重畳され、緩衝部材48(図8(c)
参照)に当接している。他方、後羽根用駆動部材14
は、その駆動ピン14bが緩衝部材3に当接しており、
後羽根群のアーム28は補強部材53,緩衝部材54と
共に緩衝部材4−1に当接している。そして、後羽根群
の4枚の羽根29,30,31,32は展開されて露光
開口を覆っており、スリット形成羽根32が緩衝部材5
(図12参照)に当接している。このような状態から行
われるセット作動は、第1実施例の場合と全く同じであ
る。そのため、説明を省略するが、そのセット状態が図
16に示されている。
【0058】図16の状態において、カメラのレリーズ
ボタンが押されると、先ず、先羽根用電磁石11と後羽
根用電磁石12に通電され、鉄片部材18,21が吸着
保持される。その後、図示していないカメラ本体側の部
材が、セット部材25の被押動部25dの押圧力を解い
ていくので、セット部材25は、初期位置へ向けて反時
計方向ヘ回転されていく。それに伴って先羽根用駆動部
材13と後羽根用駆動部材14は、各駆動ばね19,2
2の付勢力などによって若干時計方向ヘ回転させられる
が、それらの取付部13c,14cが鉄片部材18,2
1の頭部18c,21cに当接することによって停止さ
せられる。この位置が、各駆動部材13,14及び各羽
根群にとっての露光作動開始位置である。
【0059】その後、先ず、先羽根用電磁石11に対す
る通電が断たれ、先羽根用駆動部材13が、先羽根用駆
動ばね19の付勢力によって時計方向へ回転を開始す
る。そのため、先羽根用駆動部材13の駆動ピン13b
が、アーム37を時計方向へ回転させて、4枚の羽根3
9,40,41,42を下方へ作動させ、スリット形成
羽根42のスリット形成縁によって、露光開口を開いて
いく。そして、スリット形成羽根42のスリット形成縁
が、露光開口を全開にした段階になると、先ず、先羽根
用駆動部材13の駆動ピン13bが緩衝部材2に当接
し、次に、アーム37の根元側の部位が緩衝部材6に当
接し、最後に、重畳された4枚の羽根の作動方向の縁が
緩衝部材48(図8(b)参照)に当接することによっ
て停止する。
【0060】この停止時において、先羽根群は大きな衝
撃を受ける。しかしながら、本実施例の場合には、先羽
根用駆動ばね19の付勢力が、第1実施例の場合よりも
小さく設定されているため、その衝撃力は第1実施例の
場合ほど大きくない。また、先羽根群の場合は、停止時
において4枚の羽根39,40,41,42が重畳され
るので、個々の羽根は比較的撓みにくい状態となってい
る。そのため、本実施例の場合には、先羽根群に補強部
材を設けていないが、上記のような各々の緩衝部材によ
って効率良くその衝撃を吸収され、あばれ現象は好適に
抑制されることになる。
【0061】上記のようにして、先羽根用電磁石11に
対する通電が断たれてから所定時間が経過すると、今度
は、後羽根用電磁石12に対する通電が断たれる。その
ため、鉄片部材21に対する保持力が失われて、後羽根
用駆動部材14は、後羽根用駆動ばね22の付勢力によ
って時計方向へ回転させられ、駆動ピン14bによって
アーム27を時計方向ヘ回転させる。それによって、後
羽根群の4枚の羽根29,30,31,32は、相互の
重なりを小さくしつつ下方へ作動し、スリット形成羽根
32のスリット形成縁によって、露光開口を閉じてい
く。
【0062】そして、4枚の羽根29,30,31,3
2が、露光開口を完全に閉じた段階になると、先ず、後
羽根用駆動部材14の駆動ピン14bが緩衝部材3に当
接し、次に、アーム28と補強部材53と緩衝部材54
とが略同時に緩衝部材4−1に当接し、最後に、スリッ
ト形成羽根32のスリット形成縁が緩衝部材5(図12
参照)に当接することによって停止する。このとき、後
羽根群の4枚の羽根29,30,31,32は展開され
て露光開口を覆っており、個々の羽根は極めて撓み易い
状態となっているため、先羽根群の場合よりもあばれ現
象が大きく発生し易くなっている。しかしながら、本実
施例の場合には、各々の緩衝部材によって衝撃が効率良
く吸収されるほか、補強部材53の存在によって、その
ようなあばれ現象は好適に抑制され、一連の露光作動が
終了する。その状態が、図11に示された状態である。
【0063】このように、本実施例においては、後羽根
群の露光作動終了時において、アーム28と補強部材5
3と緩衝部材54とが略同時に緩衝部材4−1に当接す
るようにしているので、後羽根群の強度が格段に向上す
る。その場合、アーム28と補強部材53よりも、緩衝
部材54が若干早く緩衝部材4−1に当接するようにし
ても差し支えない。また、本発明は、必ずしも緩衝部材
54を設けることを必要としないが、設ける場合には、
図15に示すように、連結軸34の頭部34bと補強部
材53の間に配置するのではなく、補強部材53と、ア
ーム28の間に配置しても、アーム28と羽根30の間
に配置しても差し支えない。更に、アーム28と羽根3
0と補強部材53と連結軸34との取付け構成は、緩衝
部材54を設けるか否かにかかわらず、図9(b)〜図
9(d)に記載のようにしても差し支えない。
【0064】次に、図17を用いて、上記の二つの実施
例に採用することの可能な、異なる形状の補強部材につ
いて説明する。図17(a)に示した補強部材63は、
逆瓢箪型の孔63aを二つ有しており、各孔63aは大
径部と小径部を繋げたところに、くびれ部を形成してい
る。そして、大径部の直径が上記した連結軸の頭部の直
径よりも若干大きく、小径部の直径が連結軸の軸部の直
径よりも若干大きくなっている。従って、連結軸に取付
ける際には、大径部を連結軸の頭部側から嵌め込み、く
びれ部を弾性変形させて連結軸の軸部に小径部を嵌め込
むようにする。また、図17(b)に示した補強部材7
3は、両端に、鍵穴状の溝73aが形成されていて、円
弧部の直径が連結軸の軸部の直径よりも若干大きくなっ
ている。従って、この補強部材73の場合には、上記の
実施例の場合のようにして、補強部材73の中央部を撓
ませておき、それらの溝73aの開口端を広げるように
して、連結軸の軸部に嵌め込むことになる。補強部材の
形状をこれらのようにすると、激しい振動によっても連
結軸から外れにくくなるという特徴がある.
【0065】尚、上記の第1実施例においては、先羽根
群と後羽根群の両方に補強部材を取り付け、第2実施例
においては、後羽根群にのみ補強部材を取り付けている
が、本発明は、そのような形態に限定されず、先羽根群
にのみ取り付けるようにしても構わない。また、上記の
第1実施例においては、補強部材をスリット形成羽根の
枢支部に取り付け、第2実施例においては、アームの先
端から3番目の羽根の枢支部に取り付けているが、本発
明は、どの羽根の枢支部に取り付けても、2枚以上の羽
根の枢支部に取り付けても構わない。更に、各羽根群の
構成には、アームを三つ以上備えたものも知られている
が、本発明は、そのような羽根群の構成にも適用するこ
とが可能である。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来の
ように、連結軸に対して、羽根と共に補強部材をかしめ
る必要がないので、羽根群のかしめ加工の生産性が向上
し、また、補強部材の取付け作業も非常に簡単であるた
め、コスト的にも極めて有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】被写体側、即ち撮影レンズ側から視た第1実施
例の平面図であって、露光作動終了直後の状態を示した
ものである。
【図2】第1実施例におけるシャッタ地板と、それに直
接関連する部材を示した平面図である。
【図3】図3(a)〜図3(c)は、図2に示したシャ
ッタ地板の撮影レンズ側に取り付けられる部材のうち、
一番撮影レンズ側に配置されるものから順に示した平面
図である。
【図4】図4(a)〜図4(e)は、シャッタ地板の撮
影レンズ側に取り付けられる部材のうち、図3(c)に
示したものよりもシャッタ地板側に取り付けられる部材
を、主に撮影レンズ側に配置されるものから順に図1の
状態で示した平面図である。
【図5】図5(a)及び図5(b)は、図1の状態にお
ける後羽根群とガタ寄せばねを示した平面図である。
【図6】第1実施例に用いられている中間板の平面図で
ある。
【図7】図7(a)〜図7(c)は、図1の状態におけ
る先羽根群と、先羽根群のガタ寄せばねと、先羽根群の
羽根室の間隙を確保するための間座を示した平面図であ
る。
【図8】図8(a)〜図8(c)は、図7(a)に示さ
れた先羽根群よりもフィルム面側に配置される部材を、
先羽根群側から順に示した平面図である。
【図9】図9(a)は、第1実施例の要部の一部を示す
断面図であり、図9(b)〜図9(d)は、その変形例
を示す断面図である。
【図10】第1実施例のセット状態を、図1と同様にし
て示した平面図である。
【図11】第2実施例の露光作動終了状態を、第1実施
例の図1と同様にして示した平面図である。
【図12】第2実施例におけるシャッタ地板と、それに
直接関連する部材を示した平面図である。
【図13】図11の状態における後羽根群を示した平面
図である。
【図14】図11の状態における先羽根群を示した平面
図である。
【図15】図2実施例の要部の一部を示した断面図であ
る。
【図16】第2実施例のセット状態を、図11と同様に
して示した平面図である。
【図17】図17(a),図17(b)は、第1実施例
及び第2実施例で用いられている補強板の他の例を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ地板 1a,36a,47a 開口部 1b,1c,1d,36b,36c,47t 長孔 1e,47s 逃げ溝 1f,1g,1h,1i,1r,1s,1t,1u,1
v,1w,1x,1y,1p−1 軸 1h1,1i1,1w1 ねじ孔 1j 座ぐり部 1k,1m,1n 肉厚部 1k1,1k2 係合部 1k3,1k4 斜面 1p,1q 棚部 1x1 間座部 1z 突起部 2,3,4,5,6,48,4−1,54 緩衝部材 7 支持板 7a,7b,7c,7d,8a,8b,8c,8d,2
7a,27b,28a,28d,36d,36e,37
a,37b,38a,38b,46a,46b,47
b,47c,47d,47h,47i,63a 孔 7e,7f 爪部 7g,15a,16a,25e ばね掛け部 7h,7i,13c,14c 取付部 8 プリント配線板 9,10,49,50 ネジ 11 先羽根用電磁石 11a,12a 鉄芯 11b,12b コイル 12 後羽根用電磁石 13 先羽根用駆動部材 13a,14a,25a 筒部 13b,14b 駆動ピン 14 後羽根用駆動部材 15,16 ラチェット車 15b,16b 歯部 17,20 ローラ 18,21 鉄片部材 18a,21a 鉄片部 18b,21b,34a 軸部 18c,21c,34b 頭部 19 先羽根用駆動ばね 22 後羽根用駆動ばね 23,24 圧縮ばね 25 セット部材 25b,25c 押動部 25d 被押動部 25f ピン 26 復帰ばね 27,28,37,38 アーム 28c,36f,36g,36h 張出部 29,30,31,32,39,40,41,42 羽
根 33,43,53,63,73 補強部材 34 連結軸 34c かしめ部 35,44 ガタ寄せばね 36 中間板 45 間座 46 先羽根用押さえ板 47 補助地板 47e,47f,47g,47q 折曲部 47j,47k フック部 47m,47n,47p 突出し部 73a 溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの地板を中間板で仕切ることによっ
    て形成した夫々の羽根室に配置されている先羽根群と後
    羽根のうち、少なくとも一方の羽根群が、前記二つの地
    板の一方に枢着された複数のアームと、それらのアーム
    のうちの所定の二つのアームに対して各々二つの連結軸
    を介して枢支された複数枚の羽根と、それらの羽根のう
    ちの所定の羽根の枢支に用いられている二つの連結軸間
    に取り付けられた補強部材とで構成されており、前記連
    結軸はリベット部材であり、その軸部の一端には該軸部
    よりも直径の大きな頭部を有していて、他端がかしめ部
    となっており、前記補強部材は、その両端部に夫々嵌合
    部を有していて、かしめ加工によって前記所定の羽根が
    前記二つのアームに枢支された後、弾性変形を利用して
    それら嵌合部を前記軸部に嵌め込むことにより取り付け
    られているようにしたことを特徴とするカメラ用フォー
    カルプレンシャッタ。
  2. 【請求項2】 前記二つのアームのうち露光作動方向側
    に配置されているアームと、そのアームに取り付けられ
    た前記補強部材とは、その取付部近傍における露光作動
    方向側の一部の形状が略同じ形状に形成されていて、露
    光作動終了時においては、それらの略同じ形状部が、前
    記二つの地板と前記中間板の少なくとも一つに取り付け
    られた緩衝部材に対して略同時に当接するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のカメラ用フォーカルプ
    レンシャッタ。
  3. 【請求項3】 前記補強部材が、合成樹脂材料を成形し
    て製作された部材であることを特徴とする請求項1又は
    2に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  4. 【請求項4】 前記所定の羽根が、スリット形成羽根で
    あることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の
    カメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  5. 【請求項5】 前記二つのアームのうち露光作動方向側
    に配置されているアームと前記補強部材とを取り付けて
    いる方の前記連結軸には、そのアームや連結軸と共に前
    記緩衝部材に当接するもう一つの緩衝部材が取り付けら
    れていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記
    載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
JP19804099A 1999-07-12 1999-07-12 カメラ用フォーカルプレンシャッタ Expired - Fee Related JP4334071B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19804099A JP4334071B2 (ja) 1999-07-12 1999-07-12 カメラ用フォーカルプレンシャッタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19804099A JP4334071B2 (ja) 1999-07-12 1999-07-12 カメラ用フォーカルプレンシャッタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001021942A true JP2001021942A (ja) 2001-01-26
JP4334071B2 JP4334071B2 (ja) 2009-09-16

Family

ID=16384546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19804099A Expired - Fee Related JP4334071B2 (ja) 1999-07-12 1999-07-12 カメラ用フォーカルプレンシャッタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4334071B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011048207A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Canon Inc シャッター装置及び撮像装置
JP2014016566A (ja) * 2012-07-11 2014-01-30 Ricoh Co Ltd レンズバリア装置、レンズ鏡胴および撮像装置
WO2014069336A1 (ja) * 2012-11-01 2014-05-08 セイコープレシジョン株式会社 羽根駆動装置、光学機器、及びアームの製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011048207A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Canon Inc シャッター装置及び撮像装置
JP2014016566A (ja) * 2012-07-11 2014-01-30 Ricoh Co Ltd レンズバリア装置、レンズ鏡胴および撮像装置
WO2014069336A1 (ja) * 2012-11-01 2014-05-08 セイコープレシジョン株式会社 羽根駆動装置、光学機器、及びアームの製造方法
JP2014092622A (ja) * 2012-11-01 2014-05-19 Seiko Precision Inc 羽根駆動装置、光学機器、及びアームの製造方法
CN104769494A (zh) * 2012-11-01 2015-07-08 精工精密株式会社 幕帘驱动装置、光学装置和用于制造臂的方法
US9383625B2 (en) 2012-11-01 2016-07-05 Seiko Precision Inc. Blade-driving device, optical device, and method for producing arm

Also Published As

Publication number Publication date
JP4334071B2 (ja) 2009-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001021942A (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JPH11194394A (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JPH10161181A (ja) フォーカルプレンシャッタ
JP3990820B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP2001021946A (ja) 二重遮光方式のカメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP3789167B2 (ja) フォーカルプレンシャッタ
JP4280364B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP4034432B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP3990825B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP2001021945A (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP4105804B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP4416906B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP3573510B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP4721547B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JPH08248476A (ja) フォーカルプレーンシャッタ
JP2001281732A (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP2001005045A (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP4021076B2 (ja) カメラ用シャッタ
JPH0669943U (ja) カメラの電磁石装置
JP3789162B2 (ja) フォーカルプレンシャッタ
JP2001305605A (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP2592923B2 (ja) カメラ用シャッタ
JP2000250095A (ja) 二重遮光方式のカメラ用フォーカルプレンシャッタ
JPH1048699A (ja) フォーカルプレンシャッタ
JP3653321B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090609

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090623

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees