JPH0669943U - カメラの電磁石装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、カメラにおいてシャッター，絞
り，ミラー等の駆動用として使用されるカメラの電磁石
装置に関し、カメラの正規の動作順序に反する時期に部
材が動作してしまうことを確実に防止すること、およ
び、アマチャレバーを安定して動作することを目的とす
る。 【構成】 アマチャレバーと抜け止め部との間に間隙を
設けた状態で、アマチャレバーと抜け止め部とを粘弾性
接着剤により連結して構成する。また、アマチャ軸と第
２の付勢部材とを粘弾性接着剤により固着して構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、カメラにおいてシャッター，絞り，ミラー等の駆動用として使用さ れるカメラの電磁石装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、カメラの自動化が進み、シャッター，絞り，ミラー等の駆動用として小 形の電磁石装置が多用されている。

【０００３】 従来、このようなカメラの電磁石装置としては、例えば、実開昭６４ー３４６ ２１号公報，実公昭６１ー５７６６号公報，実公昭６０ー１８８０３号公報に開 示されるものが知られている。

【０００４】 図５は、この種のカメラの電磁石装置を示すもので、図において符号１１は、 基板を示している。 この基板１１には、ヨーク１３が配置されており、ヨーク１３には、吸着面１ ３ａが形成されている。

【０００５】 ヨーク１３には、コイル１５が巻装され、このコイル１５の巻き線１５ａ、１ ５ｂが、制御回路１７に接続されている。 ヨーク１３に隣接してアマチャ１９が配置されており、このアマチャ１９には ヨーク１３の吸着面１３ａに対向する位置に吸着面１９ａが形成されている。

【０００６】 また、このアマチャ１９には、嵌合穴１９ｂが形成されている。 この嵌合穴１９ｂには、アマチャ軸２１の一端が嵌入固定されている。 アマチャ軸２１の他端には、抜け止め部２１ａが形成されている。

【０００７】 アマチャ１９と抜け止め部２１ａとの間には、アマチャ軸２１と遊挿可能な穴 部２３ａを備えたアマチャレバー２３が配置されている。 アマチャ１９は、駆動バネ２５により、ヨーク１３から離れる方向に付勢され ている。

【０００８】 また、アマチャ軸２１の抜け止め部２１ａには、穴部２１ｂが形成され、この 穴部２１ｂには、アマチャ軸２１とアマチャレバー１９との遊挿のために生じる ガタを一方によせるために、ガタ寄せバネ２７の一端が挿入されている。

【０００９】 上述した図は、アマチャレバー２３と抜け止め部２１ａとの間隙が最大になっ た状態を示している。 図に示す状態では、アマチャ１９は、ガタ寄せバネ２７の一端２７ａにより、 図の右方向に押され、アマチャ１９の吸着面１９ａは、ヨーク１３の吸着面１３ ａに接触されている。

【００１０】 そして、この状態では、駆動バネ２５の他端２５ｂおよびガタ寄せバネ２７の 他端２７ｂは、共にリセットピン２９により押さえられており、アマチャレバー ２３の折り曲げ部２３ｂに対して非接触状態であるため、アマチャレバー２３に は、いかなる力も作用していない。

【００１１】 従って、アマチャレバー２３は、抜け止め部２１ａとアマチャ１９との間で自 由な位置をとることができる。 この状態から、制御回路１７によりヨーク１３が励磁されると、アマチャ１９ はヨーク１３に吸着され、続いてリセットピン２９が時計方向に退避される。

【００１２】 この結果、駆動バネ２５の他端２５ｂおよびガタ寄せバネ２７の他端２７ｂが 、共にリセットピン２９に追従して時計方向に回転し、やがて折り曲げ部２３ｂ に接触する。

【００１３】 そして、アマチャレバー２３は、駆動バネ２５およびガタ寄せバネ２７の力を 受けて支持軸３１の回りに時計方向に回転し、抜け止め部２１ａとアマチャ１９ との間隙分だけ回転すると、アマチャレバー２３は抜け止め部２１ａに衝突し、 図６に示す状態になる。

【００１４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来のカメラの電磁石装置では、アマチャレバー２ ３の抜け止め部２１ａへの衝突時の衝撃力により、アマチャ１９とヨーク１３と の間に吸着力が発生しているにもかかわらず、アマチャ１９の吸着面１９ａとヨ ーク１３の吸着面１３ａとが離反してしまい、図７に示すような状態になってし まうという問題があった。

【００１５】 すなわち、図７に示す状態では、アマチャレバー２３の腕２３ｃが、シャッタ ー，絞り，ミラー等の部材を駆動するためのピン３３を時計方向に回転している ため、例えば、ピン３３がシャッターの先幕係止カギあるは後幕係止カギである 場合には、先幕あるいは後幕が走行を開始してしまい、カメラの正規の動作順序 に反する時期に部材が動作してしまうという欠点があった。

【００１６】 また、図５に示したカメラの電磁石装置を、シャッタ制御用に使用した場合に は、ガタ寄せバネ２７の他端２７ｂとアーマチャレバー２３の折り曲げ部２３ｂ との衝突時、あるいは、アーマチャレバー２３とアーマチャ軸２１の抜け止め部 ２１ａとの衝突時等に発生する衝撃力や振動により、ガタ寄せバネ２７の一端２ ７ａが僅かにその位置を変え、これにより、ガタ寄せバネ２７の発生する力の方 向が微妙に変化したり、ガタ寄せバネ２７が振動したりするため、このような状 態でヨーク１３が制御回路１７の信号により非励磁にされると、アーマチャレバ ー２３が安定した動作をしなくなり、シャッターの秒時がばらついてしまうとい う欠点があった。

【００１７】 本考案は、かかる従来の問題を解決するためになされたもので、カメラの正規 の動作順序に反する時期に部材が動作してしまうことを確実に防止することがで き、また、アマチャレバーを安定して動作することができるカメラの電磁石装置 を提供しようとするものである。

【００１８】

【課題を解決するための手段】

請求項１のカメラの電磁石装置は、吸着面とコイルとを備え、基板に固定され たヨークと、嵌合穴と、前記吸着面に対向する吸着面とを備えたアマチャと、一 端が前記嵌合穴に嵌入して固定され、他端に抜け止め部を備えたアマチャ軸と、 前記アマチャと前記抜け止め部との間で前記アマチャ軸と遊挿可能な穴部を備え たアマチャレバーと、前記アマチャを前記ヨークから離す付勢力を備えた付勢部 材と、前記コイルへの通電を制御し、前記ヨークの励磁状態を変化させて前記ヨ ークと前記アマチャとの吸着および吸着解除を制御する制御手段とを有するカメ ラの電磁石装置において、前記アマチャレバーと前記抜け止め部との間に間隙を 設けた状態で、前記アマチャレバーと前記抜け止め部とを粘弾性接着剤により連 結してなるものである。

【００１９】 請求項２のカメラの電磁石装置は、請求項１において、前記抜け止め部と前記 アマチャレバーとの間に前記粘弾性接着剤を挿入し、前記抜け止め部と前記アマ チャレバーとを固着してなるものである。

【００２０】 請求項３のカメラの電磁石装置は、吸着面とコイルとを備え、基板に固定され たヨークと、嵌合穴と、前記吸着面に対向する吸着面とを備えたアマチャと、一 端が前記嵌合穴に嵌入して固定され、他端に抜け止め部を備えたアマチャ軸と、 前記アマチャと前記抜け止め部との間で前記アマチャ軸と遊挿可能な穴部を備え たアマチャレバーと、前記アマチャを前記ヨークから離す付勢力を備えた第１の 付勢部材と、前記アマチャ軸と前記アマチャレバーとの遊挿のため生じるガタを 一方によせる付勢力を備えた第２の付勢部材と、前記コイルへの通電を制御し、 前記ヨークの励磁状態を変化させて前記ヨークと前記アマチャとの吸着および吸 着解除を制御する制御手段とを有するカメラの電磁石装置において、前記アマチ ャ軸と前記第２の付勢部材とを粘弾性接着剤により固着してなるものである。

【００２１】

【作用】

請求項１のカメラの電磁石装置では、アマチャレバーと抜け止め部との間に間 隙を設けた状態で、アマチャレバーと抜け止め部とを粘弾性接着剤により連結し たので、アマチャレバーと抜け止め部との衝突時に発生する衝撃が、粘弾性接着 剤により弱められる。

【００２２】 請求項２のカメラの電磁石装置では、抜け止め部とアマチャレバーとの間に粘 弾性接着剤を挿入し、抜け止め部とアマチャレバーとを固着したので、アマチャ レバーと抜け止め部との衝突時に発生する衝撃が、粘弾性接着剤によりさらに弱 められる。

【００２３】 請求項３のカメラの電磁石装置では、アマチャ軸と第２の付勢部材とを粘弾性 接着剤により固着したので、第２の付勢部材に発生した衝撃力あるいは振動が粘 弾性接着剤によって吸収される。

【００２４】

【実施例】

以下本考案の一実施例を図面により詳細に説明する。 図１は、本考案のカメラの電磁石装置の一実施例を示すもので、図において符 号４１は、基板を示している。

【００２５】 この基板４１には、ヨーク４３が配置されており、ヨーク４３には、吸着面４ ３ａが形成されている。 ヨーク４３は、位置決めピン４５によって位置決めされ、ビス４７により基板 ４１に取り付けられている。

【００２６】 ヨーク４３には、コイル４９が巻装され、このコイル４９の巻き線４９ａ、４ ９ｂが、制御回路５１に接続されている。 ヨーク４３に隣接してアマチャ５３が配置されており、このアマチャ５３には 、ヨーク４３の吸着面４３ａに対向する位置に、吸着面５３ａが形成されている 。

【００２７】 また、このアマチャ５３には、嵌合穴５３ｂが形成されている。 この嵌合穴５３ｂには、アマチャ軸５５の一端が嵌入固定されている。 アマチャ軸５５の他端には、抜け止め部５５ａが形成されている。

【００２８】 アマチャ５３と抜け止め部５５ａとの間には、アマチャ軸５５と遊挿可能な穴 部５７ａを備えたアマチャレバー５７が配置されている。 このアマチャレバー５７には、折り曲げ部５７ｂおよび腕部５７ｃが形成され ている。

【００２９】 アマチャ５３は、駆動バネ５９の一端により、ヨーク４３から離れる方向に付 勢されている。 また、アマチャ５３の抜け止め部５５ａには、穴部５５ｃが形成され、この穴 部５５ｃには、アマチャ軸５５とアマチャレバー５７との遊挿のために生じるガ タを一方によせるために、ガタ寄せバネ６１の一端が挿入されている。

【００３０】 駆動バネ５９およびガタ寄せバネ６１は、基板４１に立設される支持軸６３に より支持されている。 また、基板４１には、所定間隔を置いて円弧穴４１ａ，４１ｂが形成されてお り、この円弧穴４１ａ，４１ｂには、リセットピン６５および駆動ピン６７が挿 通されている。

【００３１】 図２は、図１のII−II線に沿う断面図であり、符号６３が、支持軸を示してい る。 この支持軸６３は、基板４１とカバー板６９との間に支持されている。

【００３２】 アマチャレバー５７は、軸受７１に固定されており、軸受７１とともに、支持 軸６３の回りを回転可能とされている。 駆動バネ５９は、その一端５９ａをピン７３に係止されており、他端５９ｂは 図１に示したように、リセットピン６５により押さえられている。

【００３３】 ガタ寄せバネ６１は、一端６１ａを、アマチャ軸５５の穴部５５ｃの底に接触 され、他端６１ｂを、リセットピン６５により押さえられている。 しかして、この実施例では、アマチャレバー５７と抜け止め部５５ａとの間に 間隙７５が形成され、この状態で、アマチャレバー５７と抜け止め部５５ａとが 粘弾性接着剤７７により連結されている。

【００３４】 また、アマチャ軸５５とガタ寄せバネ６１とが、粘弾性接着剤７９により固着 されている。 なお、粘弾性接着剤７７，７９による連結および固着は、図１に示したように 、アマチャ５３の吸着面５３ａとヨーク４３の吸着面４３ａとを接触し、アマチ ャレバー５７と抜け止め部５５ａとの間に最大間隙７５をあけた状態で、アマチ ャレバー５７と抜け止め部５５ａとの間、および、アマチャ軸５５とガタ寄せバ ネ６１の間に、粘弾性接着剤７７，７９を塗布し、粘弾性接着剤７７，７９が硬 化するまでこの状態に保持しておくことにより行われる。

【００３５】 以上のように構成されたカメラの電磁石装置では、アマチャレバー５７と抜け 止め部５５ａとの間に間隙７５を設けた状態で、アマチャレバー５７と抜け止め 部５５ａとを粘弾性接着剤７７により連結したので、アマチャレバー５７と抜け 止め部５５ａとの衝突時に発生する衝撃が、粘弾性接着剤７７により弱められ、 この結果、カメラの正規の動作順序に反する時期に部材が動作してしまうことを 確実に防止することができる。

【００３６】 従って、正規の動作順序に反する時期に、吸着面４３ａ，５３ａが離反してし まうという事故がなくなり、作動の信頼性の高いカメラを得ることが可能になる 。

【００３７】 また、アマチャ軸５５とガタ寄せバネ６１とを粘弾性接着剤７９により固着し たので、ガタ寄せバネ６１に発生した衝撃力あるいは振動が粘弾性接着剤７９に よって吸収されるため、ヨーク４３が制御回路５１の信号により非励磁にされた 場合にも、アマチャレバー５７を安定して動作することができる。

【００３８】 従って、シャッター装置の制御に使用した場合には、秒時精度の高いシャッタ ーを実現することが可能になる。 すなわち、上述したカメラの電磁石装置では、制御回路５１によってヨーク４ ３が励磁され、アマチャ５３がヨーク４３に吸着されると、リセットピン６５が 時計方向に退避し、この結果、駆動バネ５９の他端５９ｂおよびガタ寄せバネ６ １の他端６１ｂが、リセットピン６５に追従して時計方向に回転し、アーマチュ アレバー５７の折り曲げ部５７ｂに衝突するが、この時に、ガタ寄せバネ６１に 発生した衝撃力や振動が、アマチャ軸５５とガタ寄せバネ６１を固着する粘弾性 接着剤７９により確実に吸収される。

【００３９】 そして、この後、図３に示すように、アマチャレバー５７と抜け止め部５５ａ とが衝突するが、この時には、アマチャレバー５７と抜け止め部５５ａとを連結 する粘弾性接着剤７７の変形により、その衝撃力が弱められ、アマチャ５３の吸 着面５３ａとヨーク４３の吸着面４３ａとが離反してしまうことが確実に防止さ れる。

【００４０】 なお、図３に示すように、アマチャレバー５７と抜け止め部５５ａとが接触し た状態で、アマチャレバー５７と抜け止め部５５ａに粘弾性接着剤を塗布し、粘 弾性接着剤が硬化するまでこの状態に保持した場合には、アマチャレバー５７と 抜け止め部５５ａとが衝突する時に、粘弾性接着剤の変形が伴なわず、単に、原 形に復帰するだけであるため、衝撃力を弱めることはできなくなる。

【００４１】 図４は、本考案のカメラの電磁石装置の第２の実施例を示すもので、この実施 例では、アマチャレバー５７と抜け止め部５５ａとの間に粘弾性接着剤７７ａが 塗り込まれている。

【００４２】 この実施例においても、第１の実施例とほぼ同様の効果を得ることができるが 、この実施例では、アマチャレバー５７と抜け止め部５５ａとの間に粘弾性接着 剤７７ａを挿入したので、アマチャレバー５７と抜け止め部５５ａとが衝突した 時に、粘弾性接着剤７７ａが変形して衝撃力をより弱めることが可能になる。

【００４３】

【考案の効果】

請求項１のカメラの電磁石装置では、アマチャレバーと抜け止め部との間に間 隙を設けた状態で、アマチャレバーと抜け止め部とを粘弾性接着剤により連結し たので、アマチャレバーと抜け止め部との衝突時に発生する衝撃が、粘弾性接着 剤により弱められ、この結果、カメラの正規の動作順序に反する時期に部材が動 作してしまうことを確実に防止することができる。

【００４４】 また、請求項２のカメラの電磁石装置では、抜け止め部とアマチャレバーとの 間に粘弾性接着剤を挿入し、抜け止め部とアマチャレバーとを固着したので、ア マチャレバーと抜け止め部との衝突時に発生する衝撃が、粘弾性接着剤によりよ り弱められ、この結果、カメラの正規の動作順序に反する時期に部材が動作して しまうことをより確実に防止することができる。

【００４５】 さらに、請求項３のカメラの電磁石装置では、アマチャ軸と第２の付勢部材と を粘弾性接着剤により固着したので、第２の付勢部材に発生した衝撃力あるいは 振動が粘弾性接着剤によって吸収されるため、アマチャレバーを安定して動作す ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のカメラの電磁石装置の第１の実施例を
示す上面図である。

【図２】図１のII−II線に沿う断面図である。

【図３】図１のカメラの電磁石装置において抜け止め部
にアマチャレバーが当接した状態を示す上面図である。

【図４】本考案のカメラの電磁石装置の第２の実施例を
示す上面図である。

【図５】従来のカメラの電磁石装置を示す上面図であ
る。

【図６】図５のカメラの電磁石装置において抜け止め部
にアマチャレバーが当接した状態を示す上面図である。

【図７】図５のカメラの電磁石装置において部材が駆動
された状態を示す上面図である。

【符号の説明】

４１ 基板 ４３ ヨーク ４３ａ 吸着面 ４９ コイル ５１ 制御回路 ５３ アマチャ ５３ａ 吸着面 ５３ｂ 嵌合穴 ５５ アマチャ軸 ５５ａ 抜け止め部 ５７ アマチャレバー ５７ａ 穴部 ５９ 駆動バネ ６１ ガタ寄せバネ ７５ 間隙 ７７，７９ 粘弾性接着剤

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸着面とコイルとを備え、基板に固定さ
   れたヨークと、 嵌合穴と、前記吸着面に対向する吸着面とを備えたアマ
   チャと、 一端が前記嵌合穴に嵌入して固定され、他端に抜け止め
   部を備えたアマチャ軸と、 前記アマチャと前記抜け止め部との間で前記アマチャ軸
   と遊挿可能な穴部を備えたアマチャレバーと、 前記アマチャを前記ヨークから離す付勢力を備えた付勢
   部材と、 前記コイルへの通電を制御し、前記ヨークの励磁状態を
   変化させて前記ヨークと前記アマチャとの吸着および吸
   着解除を制御する制御手段とを有するカメラの電磁石装
   置において、 前記アマチャレバーと前記抜け止め部との間に間隙を設
   けた状態で、前記アマチャレバーと前記抜け止め部とを
   粘弾性接着剤により連結してなることを特徴とするカメ
   ラの電磁石装置。
2. 【請求項２】 前記抜け止め部と前記アマチャレバーと
   の間に前記粘弾性接着剤を挿入し、前記抜け止め部と前
   記アマチャレバーとを固着してなることを特徴とするカ
   メラの電磁石装置。
3. 【請求項３】 吸着面とコイルとを備え、基板に固定さ
   れたヨークと、 嵌合穴と、前記吸着面に対向する吸着面とを備えたアマ
   チャと、 一端が前記嵌合穴に嵌入して固定され、他端に抜け止め
   部を備えたアマチャ軸と、 前記アマチャと前記抜け止め部との間で前記アマチャ軸
   と遊挿可能な穴部を備えたアマチャレバーと、 前記アマチャを前記ヨークから離す付勢力を備えた第１
   の付勢部材と、 前記アマチャ軸と前記アマチャレバーとの遊挿のため生
   じるガタを一方によせる付勢力を備えた第２の付勢部材
   と、 前記コイルへの通電を制御し、前記ヨークの励磁状態を
   変化させて前記ヨークと前記アマチャとの吸着および吸
   着解除を制御する制御手段とを有するカメラの電磁石装
   置において、 前記アマチャ軸と前記第２の付勢部材とを粘弾性接着剤
   により固着してなることを特徴とするカメラの電磁石装
   置。