JP2011048207A - シャッター装置及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型の構成で制動すると共に塵埃の発生を抑制することができるシャッター装置及び撮像装置を提供する。
【解決手段】シャッター装置100は、貫通孔15bを有する緩衝部材15と、シャッターアーム2が緩衝部材15に接触しないように緩衝部材15の面15cに取り付けられ、シャッターアーム2によって衝突される際の衝撃力を面15cに伝えて緩衝部材15を貫通孔15bの周りで弾性変形させ、緩衝部材15よりも耐磨耗性の高い材料から構成されたカバー16と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、シャッター装置及び撮像装置に関する。
特許文献1は、先幕シャッター羽根を制動する緩衝部材が先幕シャッター羽根に直接接触しないように、緩衝部材と先幕シャッター羽根との間に、緩衝部材よりも耐摩耗性の高く緩衝部材とは独立に弾性変形が可能な接触部材を設けている。
特開2008−58400号公報
しかしながら、特許文献1では、接触部材を独立に弾性変形が可能な形状にするために接触部材の構造を、金属板を屈曲させたような構造として地板に固定しているために、シャッター装置が大型化するという問題が発生する。
本発明は、小型の構成で制動すると共に塵埃の発生を抑制することができるシャッター装置及び撮像装置を提供することを例示的な目的とする。
本発明の一側面としてのシャッター装置は、シャッター羽根群を移動するように回転可能に構成されたシャッターアームと、貫通孔が形成され、前記シャッターアームと衝突する際に、弾性変形によって衝撃を吸収する緩衝部材と、前記緩衝部材よりも耐磨耗性の高い材料から形成されるものであって、前記緩衝部材の前記シャッターアームと衝突する面を覆うとともに、前記緩衝部材の前記シャッターアームと衝突する面と前記貫通孔とを挟むように、前記緩衝部材に固定されるカバーとを有することを特徴とする。
本発明は、小型の構成で制動すると共に塵埃の発生を抑制することができるシャッター装置及び撮像装置を提供することができる。
本実施例のシャッター装置の正面図である。 図2に示すシャッター装置の部分拡大平面図である。 図2Aにおいて、シャッターアームがカバーに衝突した状態を示す拡大平面図である。 図2Bの結果、緩衝部材が変形した状態を示す拡大平面図である。 図2Aに示す状態における緩衝部材の近傍を示す拡大平面図である。 図2Bに示す状態における緩衝部材の近傍を示す拡大平面図である。 図3Bの後で、先幕シャッター羽根がカバーに衝突した状態の拡大平面図である。 図3Cの結果、緩衝部材が変形した状態を示す拡大平面図である。 図4(a)は、後幕シャッター羽根群が緩衝部材に接触した状態を示す正面図である。図4(b)は、後幕シャッター羽根群が走行完了位置にあるときの状態を示す正面図である。
図1は、本実施例のシャッター装置100の正面図である。なお、図1及びそれ以降の図では、シャッター羽根を駆動させるための駆動バネやチャージ機構等は便宜上省略されている。本実施例のシャッター装置100であるフォーカルプレーンシャッター装置は、デジタル一眼レフカメラに搭載されている。
シャッター装置100は、地板1、先幕シャッター羽根群の駆動機構、先幕シャッター羽根群、後幕シャッター羽根群の駆動機構、後幕シャッター羽根群、カシメピン14、緩衝部材15及び17、カバー16及び18を有する。
図1(a)は、先幕シャッター羽根群及び後幕シャッター羽根群のチャージ動作を完了した状態のシャッター装置100の正面図である。図1(b)は、図1(a)の状態から先幕シャッター羽根群が走行を完了した状態におけるシャッター装置100の正面図である。
地板1は、図1(b)に示す撮影時には被写体からの光束が通過することができる開口部1aを有し、開口部1aを通過した光束は不図示の光学ローパスフィルタを介して不図示の撮像素子に入射する。
先幕シャッター羽根群の駆動機構は一対のシャッターアーム2及び3から構成される。シャッターアーム2及び3は、それぞれが先幕シャッター羽根群と連結されて平行リンクを形成する。シャッターアーム2は軸2bを介して地板1に回転可能に支持されており、シャッターアーム3は軸3bを介して地板1に回転可能に支持されている。
シャッターアーム2及び3は、不図示の先幕用バネの付勢力を受けて先幕シャッター羽根群を移動(走行)させる。具体的には、シャッターアーム2及び3は、図1(a)に示す位置と図1(b)に示す位置との間で先幕シャッター羽根群が移動するように回転移動する。シャッターアーム2及び3は先幕シャッター羽根群より硬度の高い材質で構成されている。
先幕シャッター羽根群は先幕シャッター羽根4〜7を有し、開口部1aを開閉する。先幕シャッター羽根群は、チャージ完了時には、図1(a)に示すように、開口部1aを覆って遮光し、不図示の先幕用バネの付勢力によって走行を完了すると、図1(b)に示すように、開口部1aから退避する。
後幕シャッター羽根群の駆動機構は、シャッターアーム8及び9から構成される。シャッターアーム8及び9は、それぞれが後幕シャッター羽根群と連結されて平行リンクを形成する。シャッターアーム8は軸8bを介して地板1に回転可能に支持されており、シャッターアーム9は軸9bを介して地板1に回転可能に支持されている。
シャッターアーム8及び9は、不図示の後幕用バネの付勢力を受けて後幕シャッター羽根群を移動(走行)させる。具体的には、シャッターアーム2及び3は、図1(a)に示す位置と後述する図4(b)に示す位置との間で後幕シャッター羽根群が移動するように回転移動する。
後幕シャッター羽根群は後幕シャッター羽根10〜13を有する。後幕シャッター羽根群は、チャージ完了時には、図1(a)に示すように、開口部1aから退避し、不図示の後幕用バネの付勢力によって走行を完了すると、図4(b)に示すように、開口部1aを覆って遮光する。
カシメピン14は、シャッターアーム2及び3と先幕シャッター羽根4〜7、シャッターアーム8及び9と後幕シャッター羽根10〜13を連結する。先幕シャッター羽根群の中で最後尾を走行する先幕シャッター羽根7が開口部1aから退避してから、後幕シャッター羽根群の中で最前列を走行する後幕シャッター羽根10が開口部1aを覆うまでが、シャッター装置100による露光時間となる。
緩衝部材(第1緩衝部材)15は、クロロプレンゴム、ブチルゴム等のゴム材料又はエラストマー等の衝撃を弾性変形によって減衰及び吸収する弾性部材である。かかる衝撃は、シャッターアーム2からカバー16を介して伝えられる。なお、緩衝部材15は、バネ、気体、液体などを利用して緩衝効果を与えてもよい。
図2Aは、図1(b)の緩衝部材15の近傍の拡大平面図である。緩衝部材15は、貫通孔15a及び15bを有し、面15c〜15eを含む五角柱形状を有する。
貫通孔15aは、円筒形状を有し、地板1に形成された円筒形状の突起1bと係合する。これにより、緩衝部材15は地板1に固定される。開口部1aから見て貫通孔15aは貫通孔15bよりも外側に設けられる。
また、緩衝部材15は、面15dが地板1に形成されたリブ1cに接触するように配置される。このため、緩衝部材15は、図2Aに示すように、面15cを垂直に押す衝撃力F1を受けても図2Aの反時計回りには回転しない。
貫通孔(第1貫通孔)15bは、四角柱形状を有して面15cの近傍に設けられる。貫通孔15bは、緩衝部材15が貫通孔15bの周りで、後述する図2Cに示すように、弾性変形して衝撃力F1を減衰して走行完了時にシャッターアーム2を制動することを容易にしている。
また、貫通孔15bは、面15eの近傍に設けられる。これは、先幕シャッター羽根群のイナーシャによりシャッターアーム2の先幕シャッター羽根群側がさらに傾いた場合に、シャッターアーム2の接触面2aに追従して面15cが変形できるようにするためである。
貫通孔15bは上から見ると台形形状をしており、図2Aにおいて点線で示す面15c側の面15bの幅は面15d側の面15bの幅よりも大きい。本実施例では、面15bは面15cと平行であり、面15bは面15eと平行である。
面15cは、シャッターアーム2から衝撃力F1を受ける、緩衝部材15の一部を構成する面であるが、本実施例はカバー16によって面15cは覆われており、面15cはシャッターアーム2に直接接触しない。面15cはカバー16と接触する接触面である。
面15eは面15cと面15dとの間に設けられ、面15cに隣り合う面である。また、貫通孔15bは緩衝部材15を構成する側面の中で他の面よりも面15eの近くに形成されている。このため、後述する図2Cに示すように、弾性変形しやすい。この弾性変形の結果、衝撃力F1が減衰すると共に面15c(又は緩衝部材15)がシャッターアーム2が回転する図1に示す反時計回りの方向に追従して変形しやすくなる。
カバー(第1カバー)16は、走行完了時にシャッターアーム2に衝突(直接接触)される。また、カバー16は、シャッターアーム2が緩衝部材15に直接接触しないように緩衝部材15の一部である面15cを覆って緩衝部材15をシャッターアーム2から保護し、これにより、塵埃の発生を防止する。
更に、カバー16は、シャッターアーム2によって衝突される際の衝撃力F1を緩衝部材15の一部である面15cに伝えて緩衝部材15を貫通孔15bの周りで弾性変形させて衝撃を減衰することができるように緩衝部材15に取り付けられている。
このように、カバー16は、緩衝部材15に取り付けられており、特許文献1のように、緩衝部材の周りで緩衝部材に対して独立に弾性変形が可能なように地板に取り付けられていない。カバー16は緩衝部材15が設けられる領域の一部に配置されて緩衝部材15の外部には配置されないのでシャッター装置の小型化が可能である。
カバー16は、ほぼU字形状の断面を有し、緩衝部材15の面15cの全面を側面である接触面16a(第1の部分)で覆って保護し、緩衝部材15の面15cと15bの間を上面16bと不図示の下面で覆っている。また、カバー16は、上面16bと下面から内側に折り曲げられて貫通孔15bの内部に(面15bの近傍において)延びる端面16cを更に有する。
但し、カバー16の形状は、本実施例のU字形状断面に限定されない。例えば、カバー16は平板形状を有し、緩衝部材15の面15cに接着や機械的係合によって固定されてもよい。かかる構造でも緩衝部材15がシャッターアーム2と直接的に接触して磨耗することを防止することができる。
なお、カバー16が上面16bと不図示の下面を有すると、緩衝部材15が図2Aの紙面に上下方向に変形してバウンドの原因となることを低減することもできる。
本実施例のカバー16は、シャッターアーム2との衝突時に磨耗粉を殆ど発生しない材料(又は緩衝部材15よりも耐摩耗性の高い材料)で弾性変形を殆どしない材料で構成されている。本実施例のカバー16は、金属材料(アルミニウムなどの金属やチタン合金などの金属合金)から構成されている。但し、耐磨耗性の高いプラスチック(繊維強化プラスチックなど)もカバー16に適用可能である。
シャッターアーム2がカバー16に接触する接触面2aと、カバー16がシャッターアーム2に接触する接触面16aと、緩衝部材15の面15cは、シャッターアーム2がカバー16に接触する時に平行になるように設定されている。これにより、緩衝効果(ダンパ効果)の効率を上げることができる。
緩衝部材(第2緩衝部材)17は、クロロプレンゴム、ブチルゴム等のゴム材料、あるいは、エラストマー等の衝撃を弾性変形によって減衰及び吸収する弾性部材である。かかる衝撃は、先幕シャッター羽根群からカバー18を介して後述する図3Aに示す衝撃力F2として伝えられる。なお、緩衝部材17は、バネ、気体、液体などを利用して緩衝効果を与えてもよい。
緩衝部材17は、図1に示すように、長穴部17a、貫通孔17b、第1緩衝部17c、第2緩衝部17dを有し、面17e及び17fを含む四角柱形状を有する。
長穴部17aは、長円形状の断面を有し、地板1に形成された対応する形状の突起1d(後述する図3A〜3Dに示す)と係合する。これにより、緩衝部材17は地板1に固定され、また、長円形状のために緩衝部材17は回転しない。開口部1aから見て長穴部17aは貫通孔17bよりも外側に設けられる。
貫通孔(第2貫通孔)17bは、矩形形状の断面を有して、開口部1aに最も近い面17eの近傍に設けられる。貫通孔17bは、緩衝部材17が貫通孔17bの周りで、後述する図3Dに示すように、弾性変形して衝撃力F2を減衰して走行完了時に先幕シャッター羽根群を制動することを容易にしている。
第1緩衝部17cは、先幕シャッター羽根群の走行完了時の衝撃を吸収する。第2緩衝部17dは、後幕シャッター羽根群の走行完了時の衝撃を吸収する。第1緩衝部17cと第2緩衝部17dは図1の紙面に垂直な方向に段差を有し、先幕シャッター羽根群は第2緩衝部17dに接触することなく第1緩衝部17cに衝突し、後幕シャッター羽根群は第1緩衝部17cに接触することなく第2緩衝部17dに衝突する。
面17eは、先幕シャッター羽根7から衝撃力F2を受ける緩衝部材17の一部を構成する面であるが、本実施例はカバー18によって面17eが覆われており、面17eはシャッターアーム2に直接接触しない。面17eはカバー18と接触する接触面である。
カバー(第2カバー)18は、走行完了時に先幕シャッター羽根群に衝突(直接接触)される。また、カバー18は、先幕シャッター羽根群が緩衝部材17に直接接触しないように緩衝部材17の一部である面17eを覆って緩衝部材17を先幕シャッター羽根群から保護し、これにより、塵埃の発生を防止する。
更に、カバー18は、先幕シャッター羽根群によって衝突される際の衝撃力F2を緩衝部材17の一部である面17eに伝えて緩衝部材17を貫通孔17bの周りで弾性変形させて衝撃を減衰することができるように緩衝部材17に取り付けられている。
このように、カバー18は、緩衝部材17に取り付けられており、特許文献1のように、緩衝部材の周りで緩衝部材に対して独立に弾性変形が可能なように地板に取り付けられていない。カバー18は緩衝部材17が設けられる領域の一部に配置されて緩衝部材17の外部には配置されないのでシャッター装置の小型化が可能である。
カバー18は、ほぼU字形状の断面を有し、緩衝部材17の面17eの全面を側面である接触面18aで覆って保護し、緩衝部材17の面17eと貫通孔17bの面17bの間を上面18bと不図示の下面で覆っている。また、カバー18は、上面18bと下面から内側に折り曲げられて貫通孔17bの内部に(面17bの近傍において)延びる端面18cを更に有する。
但し、カバー18の形状は、本実施例のU字形状断面に限定されない。例えば、カバー18は平板形状を有し、緩衝部材17の面17eに接着や機械的係合によって固定されてもよい。かかる構造でも緩衝部材17が先幕シャッター羽根群と直接的に接触して磨耗することを防止することができる。
なお、カバー18が上面18bと不図示の下面を有すると、緩衝部材17が図3Aの紙面に上下方向に変形してバウンドの原因となることを低減することもできる。
カバー18は、先幕シャッター羽根群との衝突時に磨耗粉を殆ど発生しない材料(又は緩衝部材17よりも耐摩耗性の高い材料)で弾性変形を殆どしない材料で構成されている。このため、本実施例のカバー18は、金属材料(アルミニウムなどの金属やチタン合金などの金属合金)から構成されている。但し、耐磨耗性の高いプラスチック(繊維強化プラスチックなど)もカバー18に適用可能である。
図3Aは、先幕シャッター羽根群が走行完了した状態の緩衝部材17の近傍の拡大平面図である。先幕シャッター羽根群のカバー18との接触面、カバー18の接触面18a、緩衝部材17の面17eは先幕シャッター羽根群がカバー18と接触する時に平行になるように設定されている。これにより、緩衝効果(ダンパ効果)の効率を上げることができる。
動作において、カメラ本体の電源が入り、撮影を行うためのモードが設定されると、不図示のチャージ部材によってチャージ動作が行われ、先幕シャッター羽根群と後幕シャッター羽根群は図1(a)に示す位置に保持される。不図示のレリーズボタンがユーザーによって操作され、露光を開始すべき指令がカメラ本体内のマイコンから出力されると、先幕シャッター羽根4〜7が走行し、図1(b)に示す停止位置に移動する。この時、シャッターアーム2が図2Aに示す位置を通り過ぎてカバー16に衝突する。
図2Bは、シャッターアーム2がカバー16に衝突した状態を示す拡大平面図である。接触面16aはバネ性を有しておらず緩衝作用がないため、シャッターアーム2にそのまま押されて緩衝部材15の面15cに接触する。この結果、シャッターアーム2の走行エネルギーは、カバー16の接触面16aから緩衝部材15の面15cへ伝わり、緩衝部材15は貫通孔15bの周りで弾性変形する。
図2Cは、緩衝部材15が変形した状態を示す拡大平面図である。緩衝部材15は地板1に形成されたリブ1cによって回転が規制された状態で変形するので、これにより、シャッターアーム2の走行エネルギーは減衰する。
このように、カバー16は、緩衝部材15の面15cを覆っているので、シャッターアーム2が緩衝部材15の面15cに直接衝突していれば発生したであろう削り粉を含む塵埃の発生を低減し、塵埃が撮像素子から得られる画像に写ることを低減する。
また、図2Cに示すように、カバー16は、緩衝部材15の面15cに接触したまま緩衝部材15の変形に追従することができるので、バネ性を有するような形状にする必要がなく、小型化が可能になる。
シャッターアーム2の接触面2a、カバー16の接触面16a、及び緩衝部材15の面15cは平行に接触して緩衝部材15を貫通孔15bの周りで変形させ、シャッターアーム2の走行エネルギーを効果的に減衰させることができる。
シャッターアーム2は、その後、図2Cに示す位置から図2Aに示す停止位置に戻るが、走行エネルギーが減衰したために先幕シャッター羽根群は開口部1aに達する前に停止する。
また、緩衝部材15も変形前の形状に復帰し、カバー16は緩衝部材15の面15cに押されて変形前の位置に復帰する。緩衝部材15の復帰に要するエネルギーも減衰しており、形状を復帰する勢いでカバー16を介してシャッターアーム2を押し上げることはない。
図3Bは、図2Bの状態における緩衝部材17の近傍を示す拡大平面図であり、この状態では、先幕シャッター羽根群はカバー18に接触していない。この後、先幕シャッター羽根群の走行エネルギーやカシメピン14と先幕シャッター羽根4〜7との連結部のガタ等によりさらに走行すると、先幕シャッター羽根4〜7がカバー18に衝突する。
図3Cは、先幕シャッター羽根7がカバー18に衝突した状態を示す拡大平面図である。カバー18の接触面18aはバネ性を有しておらず緩衝作用がないため、先幕シャッター羽根群にそのまま押されて緩衝部材17の面17eに接触する。そして、先幕シャッター羽根群の走行エネルギーは、カバー18の接触面18aから緩衝部材17の面17eへ伝わり、緩衝部材17は貫通孔17bの周りで弾性変形する。
図3Dは、緩衝部材17が変形した状態を示す拡大平面図である。緩衝部材17は貫通孔17bの周りで変形し、これにより、先幕シャッター羽根群の走行エネルギーは減衰する。
このように、カバー18は、緩衝部材17の面17eを覆っているので、先幕シャッター羽根群が緩衝部材17の面17eに直接衝突していれば発生したであろう削り粉を含む塵埃の発生を低減し、塵埃が撮像素子から得られる画像に写ることを低減する。
また、図3Dに示すように、カバー18は、緩衝部材17の面17eに接触したまま緩衝部材17の変形に追従することができるので、バネ性を有するような形状にする必要がなく、小型化が可能になる。
先幕シャッター羽根群の接触面、カバー18の接触面18a、及び緩衝部材17の面17eは平行に接触して緩衝部材17を貫通孔17bの周りで変形させ、先幕シャッター羽根群の走行エネルギーを効果的に減衰させることができる。
また、先幕シャッター羽根群より硬度の高いシャッターアーム2がカバー16に衝突して先幕シャッター羽根群の走行速度が落ちた後に先幕シャッター羽根群がカバー18と接触するように構成されているため、先幕シャッター羽根群の耐久性も向上する。
先幕シャッター羽根群は、その後、図3Dに示す位置から図3Aに示す位置に戻るが、走行エネルギーが減衰したために開口部1aに達する前に停止する。
また、緩衝部材17の第1緩衝部17cも変形前の形状に復帰し、カバー18は緩衝部材17の面17eに押されて変形前の位置に復帰する。緩衝部材17の第1緩衝部17cの復帰に要するエネルギーも減衰しており、形状を復帰する勢いでカバー18を介して先幕シャッター羽根群を押し上げることはない。
後幕シャッター羽根群が走行を開始し、走行完了位置に達すると、シャッターアーム8及び9は不図示のストッパーによって停止される。このとき、後幕シャッター羽根群はイナーシャによって停止位置を通り越して、図4(a)に示すように、最前列を走行している後幕シャッター羽根10が緩衝部材17の第2緩衝部17dに衝突する。
なお、後幕シャッター羽根群は走行時に展開するため、図4(a)に示すように、後幕シャッター羽根10のみが第2緩衝部17dに衝突する。また、図4では便宜上、シャッターアーム2及び3と先幕シャッター羽根群は省略されている。
この衝突によって第2緩衝部17dは弾性変形し、後幕シャッター羽根群の走行エネルギーを減衰させる。後幕シャッター羽根10のみが第2緩衝部17dに衝突するため、先幕シャッター羽根群に比較して衝突のエネルギーが小さく、第2緩衝部17dの摩耗粉は殆ど発生しない。そのため、本実施例では、第2緩衝部17dにカバーを設けておらず、後幕シャッター羽根10が第2緩衝部17dに直接接触する。
走行エネルギーが減衰させられた後幕シャッター羽根群は、その後、図4(b)に示す停止位置(走行完了位置)に戻って保持される。なお、後幕シャッター羽根群の走行速度を高めた場合や後幕シャッター走羽根の材質を重いものにした場合など、必要に応じて第2緩衝部17dにカバーを設けてもよい。
また、本実施例のシャッター装置は、緩衝部材15及び17によって走行エネルギーを減衰させているが、先幕シャッター羽根群の走行速度が遅い場合は走行エネルギーが小さいため、この場合には、緩衝部材15及び17のいずれかをカバーで覆えばよい。更に、シャッターアーム3、8及び9の制動に緩衝部材とカバーを設けてもよい。
シャッター装置は、撮像装置に適用することができる。撮像装置は、被写体の撮像に適用することができる。
2、3、8、9 シャッターアーム
15、17 緩衝部材
16、18 カバー
100 シャッター装置

Claims (5)

  1. シャッター羽根群を移動するように回転可能に構成されたシャッターアームと、
    貫通孔が形成され、前記シャッターアームと衝突する際に、弾性変形によって衝撃を吸収する緩衝部材と、
    前記緩衝部材よりも耐磨耗性の高い材料から形成されるものであって、前記緩衝部材の前記シャッターアームと衝突する面を覆うとともに、前記緩衝部材の前記シャッターアームと衝突する面と前記貫通孔とを挟むように、前記緩衝部材に固定されるカバーと、
    を有することを特徴とするシャッター装置。
  2. 前記シャッターアームが前記カバーに衝突する際に、前記カバーに形成される前記シャッターアームと衝突する面を覆う第1の部分と前記シャッターアームが平行となるように、前記第1の部分が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシャッター装置。
  3. シャッター羽根群と、
    貫通孔が形成され、前記シャッター羽根群と衝突する際に、弾性変形によって衝撃を吸収する緩衝部材と、
    前記緩衝部材よりも耐磨耗性の高い材料から形成されるものであって、前記緩衝部材の前記シャッター羽根群と衝突する面を覆うとともに、前記緩衝部材の前記シャッター羽根群と衝突する面と前記貫通孔とを挟むように、前記緩衝部材に固定されるカバーと、
    を有することを特徴とするシャッター装置。
  4. シャッター羽根群と、
    シャッター羽根群を移動するように回転可能に構成されたシャッターアームと、
    第1貫通孔が形成され、前記シャッターアームと衝突する際に、弾性変形によって衝撃を吸収する第1緩衝部材と、
    前記緩衝部材よりも耐磨耗性の高い材料から形成されるものであって、前記第1緩衝部材の前記シャッターアームと衝突する面を覆うとともに、前記第1緩衝部材の前記シャッターアームと衝突する面と前記第1貫通孔とを挟むように、前記第1緩衝部材に固定される第1カバーと、
    第2貫通孔が形成され、前記シャッター羽根群と衝突する際に、弾性変形によって衝撃を吸収する第2緩衝部材と、
    前記緩衝部材よりも耐磨耗性の高い材料から形成されるものであって、前記第2緩衝部材の前記シャッター羽根群と衝突する面を覆うとともに、前記第2緩衝部材の前記シャッター羽根群と衝突する面と前記第2貫通孔とを挟むように、前記第2緩衝部材に固定される第2カバーと、を有し、
    前記シャッターアームと前記第1カバーが接触した後に前記第2カバーが前記シャッター羽根群と接触するように配置されていることを特徴とするシャッター装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のシャッター装置を有することを特徴とする撮像装置。
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