JP2013080164A - ミラーユニットおよび撮像装置 - Google Patents

ミラーユニットおよび撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013080164A
JP2013080164A JP2011221014A JP2011221014A JP2013080164A JP 2013080164 A JP2013080164 A JP 2013080164A JP 2011221014 A JP2011221014 A JP 2011221014A JP 2011221014 A JP2011221014 A JP 2011221014A JP 2013080164 A JP2013080164 A JP 2013080164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
receiving
transmission member
main mirror
receiving member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011221014A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotaka Shiroshita
裕孝 城下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2011221014A priority Critical patent/JP2013080164A/ja
Publication of JP2013080164A publication Critical patent/JP2013080164A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cameras In General (AREA)

Abstract

【課題】クイックリターンミラーが停止する場合に生じる振動を急速に収束させる。
【解決手段】ミラーユニットであって、観察位置と撮影位置との間を往復回動するミラー部材と、ミラー部材が観察位置にある場合にミラー部材に当接して、ミラー部材の位置を規制するミラー受け部材と、ミラー受け部材に対して当接および離間可能に設けられ、ミラー部材が撮影位置から観察位置に回動してミラー受け部材に当接したときに、ミラー部材に与えられた衝撃の運動量を受け取って移動する伝達部材を含み、運動量を吸収する衝撃吸収部材とを備える。
【選択図】図11

Description

本発明はミラーユニットおよび撮像装置に関する。
ミラー部材に当接して位置決めする位置決め部材を、ミラー部材のバウンドが小さくなる慣性質量とする事で、ミラー部材のバウンドを抑制することが提案されている(特許文献1参照)。
[特許文献1]特許第3453799号公報
ミラー部材を迅速に位置決めするには、位置決め部材が迅速に初期位置に復帰することが望ましい。しかしながら、位置決め部材に摩擦力を作用させると移動速度が遅くなる。このため、位置決め部材に対する位置復元力と摩擦力のバランスをとることは難しい。
本発明の第一態様として、観察位置と撮影位置との間を往復回動するミラー部材と、ミラー部材が観察位置にある場合にミラー部材に当接して、ミラー部材の位置を規制するミラー受け部材と、ミラー受け部材に対して当接および離間可能に設けられ、ミラー部材が撮影位置から観察位置に回動してミラー受け部材に当接したときに、ミラー部材に与えられた衝撃の運動量を受け取って移動する伝達部材を含み、運動量を吸収する衝撃吸収部材とを備えるミラーユニットが提供される。
また、本発明の第二態様として、上記ミラーユニットと、ミラー部材が撮影位置にある場合に、ミラーユニットを通じて入射した被写体光束が結ぶ像を撮像する撮像部とを備える撮像装置が提供される。
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これら特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
一眼レフカメラ100の模式的断面図である。 一眼レフカメラ100の模式的断面図である。 ミラーユニット400の模式的斜視図である。 ミラーユニット400の模式的斜視図である。 衝撃吸収機構500の構造を示す模式図である。 衝撃吸収機構500の構造を示す模式図である。 衝撃吸収機構500の構造を示す模式図である。 衝撃吸収機構500の構造を示す模式図である。 衝撃吸収機構500の動作を示す模式図である。 衝撃吸収機構500の動作を示す模式図である。 衝撃吸収機構500の動作を示す模式図である。 衝撃吸収機構500の動作を示す模式図である。 伝達部材541の側面図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、下記の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。下記の実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一眼レフカメラ100の模式的断面図である。一眼レフカメラ100は、レンズユニット200およびカメラボディ300を含む。
レンズユニット200は、固定筒210、レンズ220、230、240、鏡筒CPU250およびレンズマウント260を有する。固定筒210の一端には、レンズマウント260が設けられる。レンズマウント260は、カメラボディ300のボディマウント360と嵌合して、レンズユニット200をカメラボディ300に結合する。
レンズマウント260およびボディマウント360の結合は特定の操作により解除できる。これにより、同じ規格のレンズマウント260を有する他のレンズユニット200をカメラボディ300に装着できる。
レンズ220、230、240は、固定筒210の内側において光軸Xに沿って配列されて光学系を形成する。レンズ220、230、240の一部または全部は、光軸Xに沿って移動する。これにより、光学系の焦点距離または焦点位置が変化する。
鏡筒CPU250は、レンズユニット200自体の制御を司ると共に、カメラボディ300の本体CPU322との通信も担う。これにより、カメラボディ300に装着されたレンズユニット200は、カメラボディ300と連携して動作する。
カメラボディ300において、ボディマウント360を挟んでレンズユニット200の反対側にミラーユニット400が配される。ミラーユニット400の上方にはフォーカシングスクリーン346が水平に配される。
フォーカシングスクリーン346の更に上方にはペンタプリズム344が、ペンタプリズム344の後方にはファインダ光学系342が、それぞれ配される。ファインダ光学系342の後端は、カメラボディ300の背面にファインダ340として露出する。
カメラボディ300において、ミラーユニット400の後方には、フォーカルプレンシャッタ380、光学フィルタ372および撮像素子370が順次配される。フォーカルプレンシャッタ380は開閉して、撮像素子370に入射する被写体光束を導入または遮断する。
光学フィルタ372は、撮像素子370の直前に設置され、撮像素子370に入射する被写体光束から赤外線および紫外線を除去する。また、光学フィルタ372は、撮像素子370の表面を保護する。
更に、光学フィルタ372は、ローパスフィルタとして被写体光束の空間周波数を減じる。これにより、撮像素子370のナイキスト周波数を越える空間周波数を有する被写体光束が撮像素子370に入射した場合にモアレの発生が抑制される。
光学フィルタ372の背後に配される撮像素子370は、CCDセンサ、CMOSセンサなどの光電変換素子により形成される。撮像素子370の更に背後には、主基板320、背面表示部330が順次配される。主基板320には、本体CPU322および画像処理部324等が実装される。背面表示部330は、液晶表示板等により形成され、カメラボディ300の背面に露出する。
ミラーユニット400は、メインミラー保持枠410およびメインミラー420を有する。メインミラー保持枠410は、メインミラー420を保持しつつ、メインミラー回動軸430により軸支される。
ミラーユニット400は、サブミラー保持枠450およびサブミラー460も有する。サブミラー保持枠450は、サブミラー460を保持しつつ、サブミラー回動軸470によりメインミラー保持枠410から軸支される。
これにより、サブミラー460は、メインミラー保持枠410に対して回動できる。メインミラー保持枠410が回動した場合、サブミラー460およびサブミラー保持枠450はメインミラー保持枠410と共に移動しつつ、メインミラー保持枠410に対して回動する。
図示のミラーユニット400において、メインミラー保持枠410の前端が降下して位置決めピン440に当接している。これにより、メインミラー420は、被写体光束の光軸Xを斜めに横切る観察位置に位置決めされる。
観察位置にあるメインミラー420に入射した被写体光の一部は、メインミラー420の一部に形成されたハーフミラー領域を透過してサブミラー460に入射する。サブミラー460に入射した被写体光の一部は、合焦光学系390に向かって反射され、やがて、合焦位置センサ392に入射する。
合焦位置センサ392は、レンズユニット200の光学系におけるデフォーカス量を検出して、本体CPU322に通知する。本体CPU322は、鏡筒CPU250と通信して、検知されたデフォーカス量を打ち消すように、レンズ220、230、240のいずれかを移動させる。こうして、レンズユニット200は、撮像素子370の撮像面に被写体像を結ぶべく合焦する。
観察位置にあるメインミラー420は、被写体光束の大半をフォーカシングスクリーン346に向かって反射する。フォーカシングスクリーン346は、撮像素子370の撮像面と光学的に共役な位置に配され、レンズユニット200の光学系が形成した被写体像を可視化する。
フォーカシングスクリーン346に結ばれた被写体像は、ペンタプリズム344およびファインダ光学系342を通じてファインダ340から観察される。ペンタプリズム344を通じた被写体像は、ファインダ340から正立正像として観察される。
ペンタプリズム344から射出される被写体光束の一部は、ファインダ光学系342の上方に配された測光センサ350に受光される。カメラボディ300のレリーズボタンが半押し状態になると、測光センサ350は、受光した入射光束の一部から被写体輝度を検出する。
本体CPU322は、検出された被写体輝度に応じて、絞り値、シャッタ速度、ISO感度等の撮像条件を算出する。これにより、一眼レフカメラ100は、適切な撮影条件で被写体を撮影できる状態になる。
図2は、一眼レフカメラ100の模式的断面図である。図2は、カメラボディ300において、メインミラー420が撮影位置に回動した状態を示す。図1と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
カメラボディ300においてレリーズボタンが全押し状態になると、メインミラー420は、図中時計回りに回動して、略水平な撮影位置に移動する。メインミラー420が撮影位置に到達したメインミラー420は、メインミラー保持枠410をストッパ480に当接させて停止する。こうして、撮影位置にあるメインミラー420は、被写体光束の光路から退避している。
メインミラー420が撮影位置に向かって回動する場合、サブミラー保持枠450も、メインミラー保持枠410と共に上昇すると共に、サブミラー回動軸470の回りに回動して、撮影位置において略水平に停止する。これにより、サブミラー460も、被写体光束の光路から退避する。
メインミラー420およびサブミラー460が撮影位置に移動すると、カメラボディ300においては続いてフォーカルプレンシャッタ380が開く。これにより、レンズユニット200の光学系を通じて入射した入射光束は、光学フィルタ372を通過して撮像素子370に受光される。
撮像素子370は、受光した被写体光束を電気信号に変換して出力する。撮像素子370から出力された電気信号は画像処理部324において画像データに変換される。画像処理部324において生成された画像データは、フラッシュメモリ等の二次記録媒体に画像ファイルとして保存される。
こうして撮影が完了すると、フォーカルプレンシャッタ380の後幕が閉じ、メインミラー420およびサブミラー460は再び観察位置に復帰する。このように、一眼レフカメラ100において、メインミラー420およびサブミラー460は、撮影毎に往復回動を繰り返す。
図3および図4は、メインミラー420が観察位置にある場合のミラーユニット400の状態を示す斜視図である。これらの図において、図1および図2と共通な要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
ミラーユニット400において、メインミラー保持枠410の図中左側面には、駆動ピン490が固定される。駆動ピン490は、メインミラー回動軸430と平行に、ミラーユニット400の外側まで延在する。
駆動ピン490には、ミラーユニット400の外部に配された駆動部から駆動力が伝達される。これにより、メインミラー保持枠410は、メインミラー420を保持しつつ、メインミラー回動軸430の回りを回動する。駆動部は、電動アクチュエータの出力、ばねの付勢力等を利用して形成される。
ミラーユニット400の図中右側には衝撃吸収機構500が配される。衝撃吸収機構500は、板金510と、板金510にそれぞれ取り付けられた偏芯調整ピン520、受け部材530、伝達部材540および緩衝部材550を含む。
板金510は、メインミラー回動軸430と直交して、ミラーユニット400の側壁と平行に配される。板金510の図中上側後端に形成された開口516には、メインミラー回動軸430が挿通される。
偏芯調整ピン520は、図3に示すように、ミラーユニット400の内側に配され、円筒状の側周面と六角穴524を設けられた端面とを有する。また、偏芯調整ピン520は、図4に示すように、回転軸522により板金510から支持される。よって、六角穴524に工具を差し込んで偏芯調整ピン520を回転させることができる。
受け部材530は、図3に示すように、ミラーユニット400の内側において、揺動軸532により板金510から軸支される。これにより、受け部材530は、揺動軸532の回りに揺動可能になる。受け部材530は、図3に示すように、受けピン534、揺動規制部536および打撃部538を有する。
受けピン534は、揺動軸532と平行に、ミラーユニット400の内側に向かって突出する。よって、撮影位置から観察位置に向かって回動したメインミラー保持枠410は、やがて、観察位置において受けピン534に当接する。
揺動規制部536は、板金510と平行に、偏芯調整ピン520の側周面に沿って突出する。受け部材530が図中時計回りに揺動した場合、揺動規制部536が偏芯調整ピン520の側周面に図中上側から当接して受け部材530の揺動を規制する。
打撃部538は、メインミラー保持枠410が受けピン534に当接した場合に生じる衝撃の方向に、受け部材530から図中下方に突出して設けられる。打撃部538は、伝達部材540の一部に当接する。
受け部材530は、図4に示すように、揺動規制部536を偏芯調整ピン520に押し付ける方向に、捩じりばね560に付勢される。捩じりばね560は、コイル部562と、コイル部562から外側に延びる固定端564および作用端566を有する。
捩じりばね560において、コイル部562に揺動軸532が挿通され、固定端564は板金510の開口512に掛けられる。また、捩じりばね560の作用端566は、受け部材530の揺動規制部536に図中上から掛けられる。これにより、揺動規制部536は、捩じりばね560の付勢力で偏芯調整ピン520に押し付けられる。
伝達部材540は、図4に示すように、揺動軸542により板金510から軸支されて、揺動軸542の回りを揺動する。また、伝達部材540は、図3および図4に示すように、受衝部544、アーム部546および錘部548を有する。
受衝部544は、図3に示すように、板金510の開口512を通じてミラーユニット400の内側に突出して、受け部材530の打撃部538に当接する。受け部材530が揺動して打撃部538が受衝部544に衝突した場合、伝達部材540は、図3において図中時計回りに、図4において図中反時計回りに揺動軸542の回りを揺動する。
アーム部546は、揺動軸542から遠ざかる方向に延在して、錘部548を支持する。錘部548は、アーム部546の先端に固定され、伝達部材540の揺動に係る慣性モーメントを大きくする。
これにより、メインミラー保持枠410およびメインミラー420を含むメインミラー組立体よりも質量が小さいにもかかわらず、当該組立体に匹敵する慣性モーメントを伝達部材540に与えることができる。また、アーム部546を設けることにより、伝達部材540が揺動する場合の固有周期を低減させることができる。
錘部548は、板金510に形成された開口514を通じて、ミラーユニット400の内側に向かって突出して設けられる。これにより、衝撃吸収機構500が拡幅することによりミラーユニット400の幅が増加することが防止される。
なお、アーム部546は、揺動軸542から略垂直に、図中上方に延在している。これにより、伝達部材540が揺動した場合、錘部548は概ね水平に移動する。
伝達部材540は、図4に示すように、捩じりばね570により、受衝部544を打撃部538に押し付ける方向に付勢されている。即ち、捩じりばね570は、コイル部572と、コイル部572から外側に延びる固定端574および作用端576を有する。
捩じりばね570において、コイル部572には揺動軸542が挿通され、固定端574は板金510の開口512に掛けられる。また、捩じりばね560の作用端566は、伝達部材540のアーム部546に掛けられる。
これにより、受衝部544は、捩じりばね570の付勢力で打撃部538に押し付けられる。ただし、受け部材530の揺動規制部536が偏芯調整ピン520に当接している。よって、捩じりばね570の付勢力により受衝部544が打撃部538を押しても、受け部材530は図中時計回りに揺動せず、打撃部538が受けた運動量は再び受衝部544を通じて伝達部材540に伝えられる。
緩衝部材550は、板金510の開口514の縁に、板金510の表裏にまたがって配される。これにより、緩衝部材550は、開口514の前側の端面を覆う。
緩衝部材550は、板金510の厚さ方向に突出した突起部552を有する。突起部552は板金510に形成された貫通穴に挿通され、緩衝部材550が、板金510から脱落することを防止する。
更に緩衝部材550は、粘弾性をまたは遅延弾性を有して、反発力の弱い材料により形成される。よって、緩衝部材550に衝突した伝達部材540への反動は小さい。緩衝部材550の材料としては、アルファゲル(登録商標)、ソルボセイン(登録商標)等の高分子エラストマ材料を例示できる。
図5は、衝撃吸収機構500を、ミラーユニット400の内側から見た様子を示す立面図である。図1から図4までと共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
図示の状態では、メインミラー420は傾斜して観察位置にある。よって、メインミラー420を保持するメインミラー保持枠410は、その先端近傍の下面を、受けピン534に当接させている。
図示の状態において、受けピン534を支持する受け部材530は、捩じりばね560により図中時計回りに付勢されている。更に、受け部材530は、揺動規制部536を偏芯調整ピン520に当接させることにより揺動が規制されている。よって、観察位置におけるメインミラー420は受け部材530により位置決めされる。
図6は、衝撃吸収機構500を図5と同じ視点から示す立面図である。ただし、衝撃吸収機構500の構造を見やすくする目的で、メインミラー保持枠410を取り除いた状態で描かれている。図4および図5と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。図6に示す状態では、メインミラー保持枠410を位置決めする受け部材530は、揺動規制部536において偏芯調整ピン520に当接し、打撃部538において受衝部544に当接している。
ここで、受けピン534および打撃部538は、揺動軸532に対して、揺動規制部536の反対側に配される。よって、撮影位置から観察位置に向かって回動したメインミラー保持枠410により受けピン534が図中下方に押し下げられた場合、打撃部538も図中下方に向かう運動を生じる。また、受けピン534が押し下げられた場合、揺動規制部536は、偏芯調整ピン520から離間する方向に上昇する。
逆に、伝達部材540の受衝部544により打撃部538が押し上げられた場合、受け部材530は、図中時計回りに揺動しようとする衝撃を受ける。しかしながら、揺動規制部536が偏芯調整ピン520に当接しているので、受け部材530は揺動しない。よって、受衝部544が打撃部538に与える衝撃が大きい場合は、受衝部544が跳ね返されて伝達部材540が揺動する。
このように、回動するメインミラー保持枠410が受けピン534に衝突した場合は、受け部材530を通じて運動量が伝達部材540に伝達されるが、揺動する伝達部材540の受衝部544が打撃部538に当接した場合は、運動量はメインミラー保持枠410には伝達されない。
図7は、衝撃吸収機構500の側面図であり、ミラーユニット400の外側から板金510を見た様子を示す。図5および図6と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
上記のように、撮影位置から観察位置に向かって回動したメインミラー保持枠410は、受け部材530の受けピン534に当接して位置決めされる。また、受けピン534の位置は、受け部材530の揺動規制部536が捩じりばね560により偏芯調整ピン520に押し付けられた状態で安定する。よって、メインミラー保持枠410を迅速に位置決めすることを考慮すると、捩じりばね560の付勢力を強くして、揺動規制部536が偏芯調整ピン520に強く押し付けられることが望ましい。
なお、伝達部材540は受け部材530から運動量を伝達されて揺動するが、受け部材530は伝達部材540から受けた運動量を再び伝達部材540に返す。よって、伝達部材540を付勢する捩じりばね570の付勢力は、捩じりばね560に比較すると弱くても差し支えない。即ち、捩じりばね570は、打撃部538から運動量を伝達された伝達部材540が、次に打撃部538から運動量を伝達されるまでに当初の位置に戻る程度の付勢力を有していれば足りる。
図8は、衝撃吸収機構500の側面図であり、ミラーユニット400の外側から板金510を見た様子を示す。図5および図6と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
偏芯調整ピン520の回転軸522は、偏芯調整ピン520の側周面の中心からずれた位置に配される。よって、六角穴524に工具を差し込んで偏芯調整ピン520を回転させた場合、偏芯調整ピン520の側周面は板金510の面方向に変位する。これにより、偏芯調整ピン520が揺動規制部536に当接する位置を変化させ、ひいては、メインミラー保持枠410の観察位置における傾斜を調整できる。
図9から図12は、衝撃吸収機構500の動作を順次説明する模式図である。これらの図においては、衝撃吸収機構500の動作の各段階において、動作に関与する一部分を抽出して示す。図1から図8までと共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。また、以下の図においては、図面が煩雑になることを避ける目的で、点線等による陰線処理表現はしていない。
図9に矢印Aで示すように、メインミラー420が撮影位置から観察位置に回動した場合、やがて、図中に白抜き矢印Bにより示すように、メインミラー保持枠410が受け部材の受けピン534に衝突する。受けピン534に衝撃を受けた受け部材530は、図中に点線矢印Cで示すように、打撃部538が揺動軸532の回りに変位する運動を生じようとする。
図10に示すように、打撃部538は、伝達部材540の受衝部544に予め当接している。よって、受け部材530が受けたメインミラー保持枠410の運動量は、受け部材530を通じて、図中に白抜き矢印Dにより示すように、伝達部材540の受衝部544に伝達される。
伝達部材540の揺動に係る慣性モーメントは、メインミラー420およびメインミラー保持枠410を含んで回動するメインミラー組立体の慣性モーメントに略等しい。このため、伝達部材540は、メインミラー保持枠410の運動量を略完全に受け取り、受け部材530は一貫して揺動しない。よって、受け部材530は、捩じりばね560の付勢力により揺動規制部536を偏芯調整ピン520に押し付けたまま静止し、受け部材530に衝突したメインミラー保持枠410も振動を生じることなく即座に静止する。
なお、上記のように受け部材530を通じて運動量を受け渡す作用に鑑み、受け部材530は、より高い弾性率を有することが好ましい。また、同様の理由で、受け部材530は、より軽量であることが好ましい。更に、受け部材530の揺動軸532に対する揺動もより円滑であることが好ましい。
図11に矢印Eで示すように、受け部材530を通じて運動量を受け取った伝達部材540は、揺動軸542の回りを揺動し、やがて、図中に白抜き矢印Fで示すように、錘部548が緩衝部材550に衝突する。緩衝部材550は、反発力の弱い材料で形成されているので、伝達部材540の運動量は大幅に消尽される。
次いで、図12に矢印Gにより示すように、伝達部材540は捩じりばね570の付勢力により、揺動軸542の回りを図中反時計回りに揺動する。伝達部材540の揺動により、図中に白抜き矢印Hにより示すように、受衝部544が、受け部材530の打撃部538に衝突する。
打撃部538が受衝部544から運動量を伝えられた場合、図中に点線Jで示すように、受け部材530は揺動軸532の回りに図中反時計回りに揺動せんとする。しかしながら、受け部材530は、捩じりばね560の付勢力により、揺動規制部536を偏芯調整ピン520に予め当接させている。よって、受衝部544が衝突しても受け部材530が揺動を生じることはなく、受けピン534に当接したメインミラー保持枠410に振動が伝わることもない。
このため、伝達部材540が、再び図中時計回りの揺動を生じる場合もあるが、上記の通り、伝達部材540の運動力は緩衝部材550により減じられている。よって、伝達部材540の揺動振動は遠からず収束する。
なお、受衝部544が受け部材530の打撃部538に当接して静止した状態は、次にメインミラー420が撮影位置から観察位置に回動して、メインミラー保持枠410が受けピン534に衝突するまでに復元されていればよい。よって、伝達部材540の揺動振動が収束するまでには十分な時間をかけることができる。
このように、衝撃吸収機構500は、回動して観察位置に到達したメインミラー保持枠410を、振動を生じることなく即座に静止させることができる。また、メインミラー保持枠410から受け部材530に伝達された運動量の殆どは、ミラー保持枠410の位置決めに影響しない伝達部材540に連鎖的に伝達される。
よって、受け部材530自体の運動は僅かで、メインミラー保持枠410は迅速に位置決めされる。このような作用は、メインミラー保持枠410およびメインミラー420を含む組立体の慣性モーメントと伝達部材540の慣性モーメントとの釣合いによりもたらされるものであって、衝撃吸収機構500の特性は、部品精度および組立精度に依存しない。また、部品の経年変化による衝撃吸収機構500の特性変動も生じ難い。
なお、上記の衝撃吸収機構500は、メインミラー420が撮影位置から観察位置に向かって回動し終わった場合にメインミラー保持枠410を制動させる。しかしながら、ミラーユニット400において、メインミラー420が観察位置から撮影位置に向かって回動し終わった場合にメインミラー保持枠410を制動する他の衝撃吸収機構500を更に設けてもよい。
これにより、一眼レフカメラ100において、レリーズボタン全押し後の撮像動作を迅速に開始できる。また、メインミラー保持枠410およびメインミラー420を含む組立体が回動する場合の偏心振動を打ち消す他の種類のバランス機構をミラーユニット400に更に設けてもよい。
更に、上記の例では、偏芯調整ピン520および受け部材530を板金510に対してミラーユニット400の内側に、伝達部材540を板金510に対してミラーユニット400の外側に、それぞれ配置した。しかしながら、これらの部材の配置は様々に変更することができる。
また更に、上記の例では、メインミラー保持枠410が、受け部材530に設けられて待ち受ける受けピン534に当接して静止する構造について説明した。しかしながら、メインミラー保持枠410と共に移動するピン等の突起が、受け部材530の一部に当接する構造とすることもできる。これにより、ミラーユニット400の内部に突出する部材を省いて、入射光束の散乱を防止できる。
なお、図12までに示した衝撃吸収機構500の伝達部材540においては、アーム部546の先端に質量の大きな錘部548を取り付けることにより、伝達部材540の慣性モーメントを調整した。しかしながら、伝達部材540の慣性モーメントは、他の構造によっても調整できる。
図13は、他の形状を有する伝達部材541の側面図である。伝達部材541は、揺動軸542から離れた位置において、伝達部材541の面積を大きくすることにより、伝達部材541の慣性モーメントを増加させている。また、伝達部材541は、錘部548に換えて当接ピン549を有する。当接ピン549は、伝達部材541が揺動した場合に、緩衝部材550に当接する。
上記のような構造により、部品点数および組立工数を増加させることなく、慣性モーメントの大きな伝達部材541を提供できる。また、当接ピン549は、錘部548よりも大幅に小径なので、板金510に形成する開口514を小さくすることができる。これにより、緩衝部材550の材料を節約できると共に、ミラーユニット400の開口部を小さくして、塵芥の浸入を抑制できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 一眼レフカメラ、200 レンズユニット、210 固定筒、220、230、240 レンズ、250 鏡筒CPU、260 レンズマウント、300 カメラボディ、320 主基板、322 本体CPU、324 画像処理部、330 背面表示部、340 ファインダ、342 ファインダ光学系、344 ペンタプリズム、346 フォーカシングスクリーン、350 測光センサ、360 ボディマウント、370 撮像素子、372 光学フィルタ、380 フォーカルプレンシャッタ、390 合焦光学系、392 合焦位置センサ、400 ミラーユニット、410 メインミラー保持枠、420 メインミラー、430 メインミラー回動軸、440 位置決めピン、450 サブミラー保持枠、460 サブミラー、470 サブミラー回動軸、480 ストッパ、490 駆動ピン、500 衝撃吸収機構、510 板金、512、514、516 開口、520 偏芯調整ピン、522 回転軸、524 六角穴、530 受け部材、532、542 揺動軸、534 受けピン、536 揺動規制部、538 打撃部、540、541 伝達部材、544 受衝部、546 アーム部、548 錘部、549 当接ピン、550 緩衝部材、552 突起部、560、570 捩じりばね、562、572 コイル部、564、574 固定端、566、576 作用端

Claims (8)

  1. 観察位置と撮影位置との間を往復回動するミラー部材と、
    前記ミラー部材が観察位置にある場合に前記ミラー部材に当接して、前記ミラー部材の位置を規制するミラー受け部材と、
    前記ミラー受け部材に対して当接および離間可能に設けられ、前記ミラー部材が前記撮影位置から前記観察位置に回動して前記ミラー受け部材に当接したときに、前記ミラー部材から受けた運動量を受け取って移動する伝達部材を含み、前記運動量を熱に変え吸収する運動量吸収部材と
    を備えるミラーユニット。
  2. 前記衝撃吸収部材は、前記ミラー部材が前記ミラー受け部材に次に当接するまでの間に、前記伝達部材が前記ミラー部材から受け取った運動量を消尽させる摩擦部材や衝撃吸収部材からなる請求項1に記載のミラーユニット。
  3. 前記伝達部材は、前記ミラー部材のバウンドが小さくなるような慣性モーメントを有する請求項1または請求項2に記載のミラーユニット。
  4. 前記ミラー受け部材は、前記伝達部材の慣性モーメントよりも小さい慣性モーメントを有する請求項1から請求項3までいのいずれか一項に記載のミラーユニット。
  5. 前記ミラー受け部材は、前記ミラー部材を位置決めする位置に向かって付勢されている請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のミラーユニット。
  6. 前記伝達部材は、前記ミラー部材を位置決めする位置にある前記ミラー受け部材に当接する位置に向かって付勢されている請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のミラーユニット。
  7. 前記伝達部材は、前記ミラー受け部材の固有周期より長い固有周期となるような付勢力により付勢される請求項6に記載のミラーユニット。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のミラーユニットと、
    前記ミラー部材が前記撮影位置にある場合に、前記ミラーユニットを通じて入射した被写体光束が結ぶ像を撮像する撮像部と
    を備える撮像装置。
JP2011221014A 2011-10-05 2011-10-05 ミラーユニットおよび撮像装置 Pending JP2013080164A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011221014A JP2013080164A (ja) 2011-10-05 2011-10-05 ミラーユニットおよび撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011221014A JP2013080164A (ja) 2011-10-05 2011-10-05 ミラーユニットおよび撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013080164A true JP2013080164A (ja) 2013-05-02

Family

ID=48526559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011221014A Pending JP2013080164A (ja) 2011-10-05 2011-10-05 ミラーユニットおよび撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013080164A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015040891A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 株式会社ニコン ミラーユニットおよび撮像装置
JP2015108776A (ja) * 2013-12-05 2015-06-11 キヤノン株式会社 撮像装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015040891A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 株式会社ニコン ミラーユニットおよび撮像装置
JP2015108776A (ja) * 2013-12-05 2015-06-11 キヤノン株式会社 撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101226977B1 (ko) 촬상장치
US8491204B2 (en) Shutter device
JP2013080164A (ja) ミラーユニットおよび撮像装置
US8651752B2 (en) Camera
US8491203B2 (en) Shutter device
JP6728923B2 (ja) 可動ミラー衝撃吸収機構及び同機構を備えた撮像装置
JP2012220729A5 (ja)
JP6136749B2 (ja) ミラーユニットおよび撮像装置
JP2010160211A (ja) デジタルカメラ
JP5464179B2 (ja) 撮像装置
JP5573155B2 (ja) シャッタ駆動装置およびカメラ
JP2013080162A (ja) ミラーユニットおよび撮像装置
JP6415153B2 (ja) 撮像装置およびカメラシステム
JP2013083858A (ja) シャッタ装置および撮像装置
JP2013080163A (ja) シャッタユニットおよび撮像装置
JP6318851B2 (ja) ミラー機構および撮像装置
JP2017151469A (ja) ミラーユニットおよび撮像装置
JP2007206324A (ja) 回転ミラー装置、カメラシステム
US8596889B2 (en) Camera
WO2013129511A1 (ja) ミラーユニットおよび撮像装置
JP2018124568A (ja) ミラー機構および撮像装置
KR101553567B1 (ko) 미러진동 저감장치, 그를 구비한 미러박스 및 이미지 생성 장치
JP2015125306A (ja) ミラー振動緩和装置
JP5849458B2 (ja) 一眼レフカメラのミラー衝撃緩和機構
JP2012088561A (ja) ミラーユニットおよび撮像装置