JP2013083858A - シャッタ装置および撮像装置 - Google Patents

シャッタ装置および撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013083858A
JP2013083858A JP2011224710A JP2011224710A JP2013083858A JP 2013083858 A JP2013083858 A JP 2013083858A JP 2011224710 A JP2011224710 A JP 2011224710A JP 2011224710 A JP2011224710 A JP 2011224710A JP 2013083858 A JP2013083858 A JP 2013083858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
drive
unit
braking
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011224710A
Other languages
English (en)
Inventor
Akimitsu Majima
章充 馬島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2011224710A priority Critical patent/JP2013083858A/ja
Publication of JP2013083858A publication Critical patent/JP2013083858A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Shutters For Cameras (AREA)

Abstract

【課題】シャッタ羽根が停止する場合に生じるバウンドを抑制する。
【解決手段】シャッタ装置であって、シャッタ羽根と、シャッタ羽根に連結し、外部から駆動力を受け取ることにより、シャッタ羽根を待機位置と終端位置との間で駆動する駆動部と、シャッタ羽根が終端位置近傍に位置している場合に駆動部に当接して、駆動部との当接開始位置からシャッタ羽根の終端位置まで回転して、増加率が漸増する回転負荷を駆動部に与えることにより駆動部を制動する制動部とを備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、シャッタ装置および撮像装置に関する。
シャッタ装置においては、開閉に伴って移動するシャッタ羽根を迅速に停止させることが望まれる。このため、シャッタ羽根の駆動部に制動機構を設けることが提案されている(特許文献1参照)。
[特許文献1]特開平08−110546号公報
しかしながら、大きな制動力を掛けると、シャッタ羽根のバウンドによりケラレ、露光むら等が生じる場合がある。
本発明の第一態様として、シャッタ羽根と、シャッタ羽根に連結し、外部から駆動力を受け取ることにより、シャッタ羽根を待機位置と終端位置との間で駆動する駆動部と、シャッタ羽根が終端位置近傍に位置している場合に駆動部に当接して、駆動部との当接開始位置からシャッタ羽根の終端位置まで回転して、増加率が漸増する回転負荷を駆動部に与えることにより駆動部を制動する制動部とを備えるシャッタ装置が提供される。
また、本発明の第二態様として、上記シャッタ装置と、光学部材を通じて入射した像光を撮像する撮像素子とを備える撮像装置が提供される。
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これら特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
一眼レフカメラ100の断面図である。 シャッタ装置400の正面図である。 シャッタ装置400の部分拡大図である。 制動部450の断面図である。 シャッタ装置400の正面図である。 シャッタ装置400の部分拡大図である。 シャッタ装置400の正面図である。 シャッタ装置400の部分拡大図である。 制動部450が生じるブレーキトルクの変化を示すグラフである。
下記に、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一眼レフカメラ100の模式的な断面図である。一眼レフカメラ100は、レンズユニット200およびカメラボディ300を含む。
レンズユニット200は、固定筒210、レンズ220、230、240、鏡筒CPU250およびレンズマウント260を有する。固定筒210の一端には、レンズマウント260が設けられる。レンズマウント260は、カメラボディ300のボディマウント360と嵌合して、レンズユニット200をカメラボディ300に結合する。
レンズマウント260およびボディマウント360の結合は特定の操作により解除できる。よって、同じ規格のレンズマウント260を有する他のレンズユニット200をカメラボディ300に装着できる。
なお、以降の説明において、一眼レフカメラ100において、カメラボディ300に対してレンズユニット200が装着されている側を「前」と記載する。また、カメラボディ300においてレンズユニット200が装着されている側の反対側を「後」と記載する。
レンズユニット200において、レンズ220、230、240は、固定筒210の内側において光軸Xに沿って配列されて光学系を形成する。レンズ220、230、240の一部または全部は、光軸Xに沿って移動する。これにより、光学系の焦点距離および焦点位置が変化する。
鏡筒CPU250は、レンズユニット200自体の制御を司ると共に、カメラボディ300の本体CPU322との通信も担う。これにより、カメラボディ300に装着されたレンズユニット200は、カメラボディ300と連携して動作する。
カメラボディ300においては、ボディマウント360を挟んでレンズユニット200の反対側にミラーユニット380が配される。ミラーユニット380の上方にはフォーカシングスクリーン346が水平に配される。
フォーカシングスクリーン346の更に上方にはペンタプリズム344が、ペンタプリズム344の後方にはファインダ光学系342が、それぞれ配される。ファインダ光学系342の後端は、カメラボディ300の背面にファインダ340として露出する。
カメラボディ300において、ミラーユニット380の後方には、シャッタ装置400、光学フィルタ372および撮像素子370が順次配される。シャッタ装置400は、個別に開閉する先幕および後幕を有し、撮像素子370の直前にフォーカルプレンシャッタを形成する。
光学フィルタ372は、撮像素子370の直前に設置され、撮像素子370に入射する被写体光束から赤外線および紫外線を除去する。また、光学フィルタ372は、撮像素子370の表面を保護する。更に、光学フィルタ372は、ローパスフィルタとして被写体光束の空間周波数を減じる。これにより、撮像素子370のナイキスト周波数を越える空間周波数を有する被写体光束が撮像素子370に入射した場合にモアレの発生が抑制される。
光学フィルタ372の背後に配される撮像素子370は、CCDセンサ、CMOSセンサなどの光電変換素子により形成される。撮像素子370の更に背後には、主基板320、背面表示部330が順次配される。主基板320には、本体CPU322および画像処理部324等が実装される。背面表示部330は、液晶表示板等により形成され、カメラボディ300の背面に露出する。
ミラーユニット380は、メインミラー保持枠381およびメインミラー382を有する。メインミラー保持枠381は、メインミラー382を保持しつつ、メインミラー回動軸383により後端側を軸支される。
ミラーユニット380は、サブミラー保持枠385およびサブミラー386も有する。サブミラー保持枠385は、サブミラー386を保持しつつ、サブミラー回動軸387によりメインミラー保持枠381から軸支される。
これにより、サブミラー386は、メインミラー保持枠381に対して回動する。メインミラー保持枠381が回動した場合、サブミラー386およびサブミラー保持枠385はメインミラー保持枠381と共に移動しつつ、メインミラー保持枠381に対して回動する。
ミラーユニット380において、メインミラー保持枠381の前端が位置決めピン384に当接している場合、メインミラー382は観察位置に位置決めされる。観察位置にあるメインミラー382は、レンズユニット200の光学系を通じて入射した像光の光軸Xを斜めに横切る。
観察位置にあるメインミラー382に入射した像光の一部は、メインミラー382の一部に形成されたハーフミラー領域を透過してサブミラー386に入射する。サブミラー386に入射した被写体光の一部は、合焦光学系390に向かって反射され、やがて、合焦位置センサ392に入射する。
合焦位置センサ392は、レンズユニット200の光学系におけるデフォーカス量を検出して、本体CPU322に通知する。本体CPU322は、鏡筒CPU250と通信して、検知されたデフォーカス量を打ち消すように、レンズ220、230、240のいずれかを移動させる。こうして、レンズユニット200は、撮像素子370の撮像面に被写体像を結ぶべく合焦する。
また、観察位置にあるメインミラー382は、被写体光束の大半をフォーカシングスクリーン346に向かって反射する。フォーカシングスクリーン346は、撮像素子370の撮像面と光学的に共役な位置に配され、レンズユニット200の光学系が形成した被写体像を可視化する。
フォーカシングスクリーン346に結ばれた被写体像は、ペンタプリズム344およびファインダ光学系342を通じてファインダ340から観察される。ペンタプリズム344を通じた被写体像は、ファインダ340から正立正像として観察される。
ペンタプリズム344から射出される被写体光束の一部は、ファインダ光学系342の上方に配された測光センサ350に受光される。カメラボディ300のレリーズボタンが半押し状態になると、測光センサ350は、受光した入射光束の一部から被写体輝度を検出する。
本体CPU322は、検出された被写体輝度に応じて、絞り値、シャッタ速度、ISO感度等の撮像条件を算出する。これにより、一眼レフカメラ100は、適切な撮影条件で被写体を撮影できる状態になる。
一眼レフカメラ100においてレリーズボタンが押された場合、メインミラー保持枠381はメインミラー382と共に図中時計回りに回動し、緩衝部材388に当接して、退避位置に略水平に停止する。緩衝部材388は、弾性を有する材料で形成され、メインミラー保持枠381が当接した場合の衝撃を緩和する。こうして、メインミラー382は、レンズユニット200の光学系を通じて入射した被写体光束の光路から退避する。
メインミラー382が撮影位置に向かって回動する場合、サブミラー保持枠385も、メインミラー保持枠381と共に上昇すると共に、サブミラー回動軸387の回りに回動して、撮影位置において略水平に停止する。これにより、サブミラー386も、被写体光束の光路から退避する。
メインミラー382およびサブミラー386が撮影位置に移動すると、カメラボディ300においてはシャッタ装置400の先幕が開いて画枠が開放される。これにより、レンズユニット200の光学系を通じて入射した入射光束は、光学フィルタ372を透過して撮像素子370に受光される。
撮影が完了すると、シャッタ装置400において後幕が画枠を遮蔽し、メインミラー382およびサブミラー386は再び観察位置に復帰する。このように、メインミラー382およびサブミラー386は、観察位置と撮影位置との間を往復回動する。
図2は、シャッタ装置400の正面図である。図2は、撮影に備えて待機位置にチャージされたシャッタ装置400を、カメラボディ300の前側から見た様子を示す。
シャッタ装置400は、シャッタ羽根431、432、433、434を含む先幕430と、シャッタ羽根461、462、463、464を含む後幕460とを有する。先幕430および後幕460は、シャッタフレーム410に形成された画枠412を個別に閉塞または開放する。
図示のチャージされた待機状態では、先幕430のシャッタ羽根431、432、433、434が展開して画枠412を閉塞している。また、後幕のシャッタ羽根461、462、463、464は、画枠412よりも上方に重ねて畳まれている。これらが、シャッタ羽根431、432、433、434、461、462、463、464の待機位置となる。
まず、図2に要素が現れている後幕460について説明する。4枚のシャッタ羽根461、462、463、464は、一対の駆動アーム471、473により共通に支持される。一対の駆動アーム471、473は、画枠412の面方向側方に、シャッタフレーム410の一部と平行に配されたサブフレーム420から軸支される。一対の駆動アーム471、473は、互いに略平行を保って回動する。
駆動アーム471、473は、駆動アーム471、473に対してサブフレーム420の裏面に配された駆動レバー474の駆動ピン476に駆動されて回動する。駆動レバー474は、シャッタ装置400の外側に配されたモータ、駆動ばね等のアクチュエータから駆動力を受けて、駆動レバー回動軸472の回りを回動する。
駆動ピン476は、駆動レバー474の一端に取り付けられており、駆動レバー474が回動した場合に、サブフレーム420に設けられた円弧状長穴424の内側を移動する。これにより、サブフレーム420の裏側に配された駆動アーム471、473に、駆動レバー474の駆動力が伝達される。
後幕460が待機位置にある場合、駆動レバー474は図中反時計回りに回動し切った位置にあり、駆動アーム471、473は最も上方に位置する。よって、駆動ピン476も、円弧状長穴424の略上端に位置している。
更に、シャッタ装置400は、サブフレーム420上の駆動レバー474側方に、制動部480を備える。制動部480は、制動レバー484、制止板486およびストッパ488を有する。
制動レバー484は、駆動レバー474が図中時計回りに回動して駆動ピン476が円弧状長穴424の下端近傍に到達した場合に、駆動ピン476の移動方向前方に位置して、駆動ピン476に当接する。更に、制動レバー484は、続く駆動ピン476の移動と共に、制動レバー回動軸482の回りに回動しつつ、ブレーキトルクを発生して駆動ピン476の移動速度を低減させる。
制止板486は、制動レバー484の制動力を増す。ストッパ488は、エラストマ等の弾性材料により形成され、駆動ピン476に押されて回動した制動レバー484に当接する。これにより、制動レバー484、駆動ピン476および駆動レバー474および駆動アーム471、473が順次位置決めされ、シャッタ羽根461、462、463、464は終端位置に停止する。
先幕430も、後幕460と同様の駆動機構および制動機構により駆動され且つ制動される。即ち、先幕430のシャッタ羽根431、432、433、434は、図2に現れていない駆動アームにより支持される。
先幕の駆動レバー444は、円弧状長穴422内を移動する駆動ピン446に駆動される。駆動ピン446は、駆動力を受けた場合に、駆動レバー回動軸442の回りを回動する駆動レバー444に駆動されて移動する。
また、回動して回動範囲の終端に接近した駆動レバー444は、制動レバー454、制止板456およびストッパ458を含む制動部450により減速され、やがて停止する。このような先幕430の駆動および制動について、複数の図面を参照して順次説明する。
図3は、シャッタ装置400の部分拡大図である。図3は、図2に示した状態における、先幕430の駆動レバー444および制動部450の周辺を拡大して示す。
このとき、駆動レバー444は、駆動レバー回動軸442の回りを、図中反時計回りに回動して、駆動ピン446を、円弧状長穴422の上端近傍の待機位置に移動させている。駆動ピン446は、図示の待機位置に移動する過程で制動レバー454のリセットカム面453を押し退ける。
これにより、制動レバー454は、図中反時計回りに回転してリセット状態になる。よって、制動レバー454の制動カム面451も、図中左側に位置する長穴422の終端から遠ざかり、長穴422に沿って図中右方に移動している。
図4は、制動部450の断面図であり、図3に一点鎖線Sで示す面の断面を示す。サブフレーム420上に形成された制動部450は、既に説明した制動レバー454、制止板456およびストッパ458に加えて、皿ばね491、ワッシャ492、押さえ板493、スライド軸494および軸受け部495を有する。
軸受け部495は、サブフレーム420から直立した状態で、サブフレーム420に対して固定される。軸受け部495は、互いに積層された皿ばね491、ワッシャ492および制動レバー454を貫通する。また、制動レバー454の上面には、もう一枚のワッシャ492、制止板456および押さえ板493が順次積層される。
押さえ板493の中央には、押さえ板493の図中下面に垂直に突出するスライド軸494が固定される。スライド軸494の下端は、軸受け部495の上面に差し込まれる。
更に、サブフレーム420の下面側から軸受け部495の内側に挿通された調整ビス496の上端が、スライド軸494にねじ込まれる。調整ビス496を締め込んだ場合、スライド軸494は、サブフレーム420に近づく方向に引き寄せられる。これにより、皿ばね491が圧縮され、制動レバー454を制止板456に向かって押し付ける。
制止板456は、固定ビス497により、ストッパ458と共に、サブフレーム420に対して固定される。よって、制止板456は、制動レバー回動軸452の回りに回動することがない。これにより、制動レバー454が軸受け部495の回りを回動する場合、制動レバー454と制止板456の間に摩擦が生じる。換言すれば、制動レバー454は、皿ばね491の付勢力により生じた摩擦力に抗して回さなければならないので、より大きなブレーキトルクを発生する。
図5は、シャッタ装置400の正面図である。図示のシャッタ装置400は、チャージされた状態から開放され、待機位置から終端位置に向かって先幕430のシャッタ羽根431、432、433、434が移動している。
即ち、図5には、先幕430の駆動アーム441、443が現れている。駆動アーム441、443は、先幕430のシャッタ羽根432、432、433、434を支持すると共に、駆動レバー444の駆動力を駆動ピン446から伝達された場合に、シャッタ羽根432、432、433、434を待機位置から終端位置に向かって移動させる。
これにより、後端のシャッタ羽根434の上端が画枠412の下端近傍に到達している。ただし、シャッタ羽根434の上端は画枠412の一部を覆っている。後幕460は、依然として画枠412よりも上方に畳まれた状態にあり、画枠412は殆ど全体が開放されている。
このとき、駆動ピン446は、円弧状長穴422に沿って移動して、制動レバー454の制動カム面451に当接する。よって、駆動ピン446の移動により制動カム面451が押され、制動レバー454は、制動レバー回動軸452の回りに、図中時計回りに回動し始める。
このように、シャッタ羽根434の後端が移動範囲の終端位置に接近すると、駆動レバー444の駆動ピン446が、制動部450の制動レバー454に当接する。これにより、制動レバー454は駆動レバー444と共に回動して、制動部450による駆動レバー444の制動が開始される。
図6は、シャッタ装置400の部分拡大図である。図6は、図5に示した状態における、先幕430の駆動レバー444および制動部450の周辺を拡大して示す。
このとき、駆動ピン446は、制動レバー454の先端近傍に当接している。このため、制動カム面451の当接位置と、制動レバー回動軸452との間隔である、制動レバー454の有効長Lは最も長い状態にある。
よって、皿ばね491の付勢力により生じた摩擦力に抗して駆動ピン446が制動レバー454を回転させる場合に、制動レバー454が長い梃子として作用し、比較的小さな仕事量で制動レバー454を回動させることができる。換言すれば、制動レバー454が駆動ピン446に対して生じるブレーキトルクは、後述する方の状態に比較すると小さい。
また、図中に矢印Fで示す、駆動ピン446の制動カム面451に対する当接方向は、制動レバー回動軸452を中心とする円の接線方向と略平行になる。換言すれば、駆動ピン446が制動カム面451に対して当接する当接位置における制動カム面451のカムプロファイルは、駆動ピン446の制動カム面451に対する当接方向が、駆動ピン446の制動カム面451に対する当接位置と制動レバー回動軸452とを結ぶ直線に対して直交する形状を有する。
これにより、皿ばね491により生じた摩擦力に抗して制動レバー454を回転させる場合に、駆動ピン446が制動レバー454に当接した当初は、駆動ピン446が制動レバー454を効率よく回動させ、制動レバー454から駆動ピン446に作用するブレーキトルクは小さい。駆動ピン446と制動カム面451の間に生じる摺動も小さく、制動カム面451の磨耗も抑制される。
図7は、シャッタ装置400の正面図である。図示の状態では、先幕430のシャッタ羽根434の上端が画枠412の下端を通り過ぎて終端位置に到達し、先幕430が画枠412を開放した状態を示す。後幕460は、依然として、画枠412よりも上方に畳まれた状態にある。よって、画枠412は全体が開放されている。
このとき、駆動ピン446に押されて回動した制動レバー454は、制動カム面451の背面をストッパ458に当接させて停止する。よって、駆動レバー444も、駆動ピン446を制動カム面451に押し当てて停止する。
なお、サブフレーム420の円弧状長穴422は、駆動ピン446の移動範囲よりも長い。よって、駆動ピン446の停止位置により決まるシャッタ羽根434の終端位置は、ストッパ458および制動レバー454により規定される。
図8は、シャッタ装置400の部分拡大図である。図8は、図7に示した状態における、先幕430の駆動レバー444および制動部450の周辺を拡大して示す。
図示の状態では、駆動ピン446および制動カム面451の当接位置と、制動レバー回動軸452との間隔である、制動レバー454の有効長Lは、図6に示した状態と比較すると短い。よって、皿ばね491により生じた摩擦力に抗して制動レバー454を回転させる場合に、駆動ピン446には、より大きなブレーキトルクが作用する。
図8に示す状態では、駆動ピン446はすでに終端位置に停止している。しかしながら、駆動レバー444および制動レバー454が回動して図6に示した状態から図8に示した状態に至る過程では、駆動ピン446に作用するブレーキトルクは、制動レバー454の回動に従って漸増する。
また、制動カム面451は曲面なので、図中に矢印Fで示す、制動カム面451および駆動ピン446の当接方向は、制動レバー回動軸452を中心とする円の接線に対して異なる方向を有する。よって、駆動レバー444が停止する直前には、皿ばね491により生じた摩擦力に抗して制動レバー454を回転させる場合に、駆動ピン446により大きなブレーキトルクが作用する。
図8に示す状態では、駆動ピン446はすでに終端位置に停止している。しかしながら、駆動レバー444および制動レバー454が回動して図6に示した状態から図8に示した状態に至る過程では、駆動ピン446の制動カム面451に対する当接方向は徐々に変化し、駆動ピン446に作用するブレーキトルクは制動レバー454の回動に従って漸増する。
図9は、駆動ピン446に対して制動部450が生じるブレーキトルクの変化を示すグラフである。図中に示す実線Aは、図8までに示したシャッタ装置400の制動部450が、先幕430の移動に伴って制動レバー454が駆動ピン446に作用させるブレーキトルクの変化を示す。
図5に示したように、シャッタ羽根434の後端が画枠412下端近傍に到達すると、駆動ピン446が制動カム面451に当接する。これにより、制動レバー454によるブレーキトルチが駆動ピン446に作用し、駆動レバー444に対する制動が開始される。
制動を開始した当初は、図6を参照して説明したように、駆動ピン446に作用するブレーキトルクは、この後駆動ピン446が停止するまでの期間で最も小さい。よって、駆動ピン446が制動カム面451に当接した場合に、シャッタ羽根434を振動させる衝撃を生じることが防止される。
駆動ピン446に当接する制動カム面451のカムプロファイルは連続した曲面をなす。よって、駆動ピン446に押されて駆動レバー444と共に回動する期間を通じて、駆動ピン446に対する当接位置および当接角度は連続的に変化する。これにより、制動レバー454は、図6に示した状態から、図8に示した状態まで、駆動ピン446に作用させる回転負荷の増加率を連続的に増加させる。
よって、シャッタ羽根434が画枠412から退出するまでの期間も、駆動ピン446に作用するブレーキトルクは低い。これにより、シャッタ羽根434を画枠412から迅速に退出させることができる。
また、シャッタ羽根434が画枠412から退出してシャッタフレーム410に隠れると、制動部450は、駆動ピン446に大きなブレーキトルクを作用させて、駆動レバー444の回動を迅速に停止させる。
図中に点線Bは、制動カム面451のカムプロファイルが直線状であった場合に駆動ピン446に作用するブレーキトルクの変化を示す。駆動レバー回動軸442と制動レバー回動軸452は同軸ではない。
よって、図6および図8を参照して説明したように、制動レバー454の有効長Lは、LからLまで徐々に短くなる。このため、制動カム面451のカムプロファイルが直線状であっても、駆動ピン446に作用するブレーキトルクは、制動レバー454の回動に伴って徐々に増加する。
ただし、図示のように、ブレーキトルクの増加率は一定であり、ブレーキトルクの変化は直線状になる。このため、駆動レバー444を停止させるに足るブレーキトルクを得るには、駆動ピン446が制動カム面451に当接する当初から大きなブレーキトルクを作用させざることになる。
このように、制動レバー454は、連続した曲線をなすカムプロファイルの制動カム面451を有するので、制動レバー454の回動に伴って、ブレーキトルクの増加率が増加する。よって、制動開始当初は小さなブレーキトルクを作用させて、衝撃の発生を抑制する。また、制動期間の後半は大きなブレーキトルクを駆動ピン446に作用させて、先幕430を迅速に停止させることができる。
なお、先幕430が終端位置に停止する直前は、既に先幕の移動速度が低下している。よって、駆動ピン446に大きなブレーキトルクを作用させても、シャッタ羽根434に衝撃が生じることはない。
また、主に先幕430が画枠412を開放する場合の動作について説明した。しかしながら、後幕460の動作においても、制動部480は、先幕の制動部450と同様に動作して、画枠412を閉塞する後幕460を迅速且つ静粛に制動する。
ここまで、一眼レフカメラ100のシャッタ装置400について説明した。しかしながら、制動部450を備えるシャッタ装置400の使用は一眼レフカメラ100に限られるわけではない。このようなシャッタ装置400の構造は、レンズ交換式ミラーレスカメラ、レンズ固定式コンパクトカメラ等、フォーカルプレンシャッタを備える撮像装置に対して広く適用できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 一眼レフカメラ、200 レンズユニット、210 固定筒、220、230、240 レンズ、250 鏡筒CPU、260 レンズマウント、300 カメラボディ、320 主基板、322 本体CPU、324 画像処理部、330 背面表示部、340 ファインダ、342 ファインダ光学系、344 ペンタプリズム、346 フォーカシングスクリーン、350 測光センサ、360 ボディマウント、370 撮像素子、372 光学フィルタ、380 ミラーユニット、381 メインミラー保持枠、382 メインミラー、383 メインミラー回動軸、384 位置決めピン、385 サブミラー保持枠、386 サブミラー、387 サブミラー回動軸、388 緩衝部材、390 合焦光学系、392 合焦位置センサ、400 シャッタ装置、410 シャッタフレーム、412 画枠、420 サブフレーム、422、424 長穴、430 先幕、431、432、433、434、461、462、463、464 シャッタ羽根、441、443、471、473 駆動アーム、442、472 駆動レバー回動軸、444、474 駆動レバー、446、476 駆動ピン、450、480 制動部、451 制動カム面、452、482 制動レバー回動軸、453 リセットカム面、454、484 制動レバー、456、486 制止板、458、488 ストッパ、460 後幕、491 皿ばね、492 ワッシャ、493 押さえ板、494 スライド軸、495 軸受け部、496 調整ビス、497 固定ビス

Claims (6)

  1. シャッタ羽根と、
    前記シャッタ羽根に連結し、外部から駆動力を受け取ることにより、前記シャッタ羽根を待機位置と終端位置との間で駆動する駆動部と、
    前記シャッタ羽根が前記終端位置近傍に位置している場合に前記駆動部に当接して、前記駆動部との当接開始位置から前記シャッタ羽根の前記終端位置まで回転して、増加率が漸増する回転負荷を前記駆動部に与えることにより前記駆動部を制動する制動部と
    を備えるシャッタ装置。
  2. 前記制動部は、前記駆動部に対する当接位置および当接角度が前記制動部の回転に従って連続的に変化することにより前記回転負荷の増加率を増加させる当接面を有する請求項1に記載のシャッタ装置。
  3. 前記当接面は、前記回転に従って、前記制動部の回転軸から前記当接位置までの距離が回転と共に漸減して、前記駆動部に作用する制動力が漸増する形状を有する請求項2に記載のシャッタ装置。
  4. 前記当接面は、前記駆動部が前記当接面に当接する当初の当接方向が、前記制動部の回転軸と前記当接位置を結ぶ直線に対して直交する形状を有する請求項2または請求項3に記載のシャッタ装置。
  5. 前記シャッタ羽根、前記駆動部および前記制動部をそれぞれ個別に含む先幕部および後幕部を有する請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のシャッタ装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のシャッタ装置と、
    光学部材を通じて入射した像光を撮像する撮像素子と
    を備える撮像装置。
JP2011224710A 2011-10-12 2011-10-12 シャッタ装置および撮像装置 Pending JP2013083858A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011224710A JP2013083858A (ja) 2011-10-12 2011-10-12 シャッタ装置および撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011224710A JP2013083858A (ja) 2011-10-12 2011-10-12 シャッタ装置および撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013083858A true JP2013083858A (ja) 2013-05-09

Family

ID=48529094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011224710A Pending JP2013083858A (ja) 2011-10-12 2011-10-12 シャッタ装置および撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013083858A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016126036A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 日本電産コパル株式会社 カメラ用シャッタ及びカメラ
JP2019113594A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 キヤノン株式会社 シャッタ装置および撮像装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08110546A (ja) * 1994-10-11 1996-04-30 Canon Electron Inc シャッタのブレーキ装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08110546A (ja) * 1994-10-11 1996-04-30 Canon Electron Inc シャッタのブレーキ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016126036A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 日本電産コパル株式会社 カメラ用シャッタ及びカメラ
JP2019113594A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 キヤノン株式会社 シャッタ装置および撮像装置
JP7057120B2 (ja) 2017-12-21 2022-04-19 キヤノン株式会社 シャッタ装置および撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5724343B2 (ja) 一眼レフカメラのミラーブレーキ機構
JP5426968B2 (ja) 撮像装置
US8235606B2 (en) Mirror unit and image capturing apparatus
JP2013083858A (ja) シャッタ装置および撮像装置
JPH1039410A (ja) カメラのミラーバウンド防止装置
JP5803194B2 (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP2012220729A (ja) カメラ
JP6728923B2 (ja) 可動ミラー衝撃吸収機構及び同機構を備えた撮像装置
JP2011085762A (ja) カメラ
JP5464179B2 (ja) 撮像装置
JP6124495B2 (ja) 一眼レフカメラのブレーキ機構を備えたミラー駆動装置
JP2013080162A (ja) ミラーユニットおよび撮像装置
JP6136749B2 (ja) ミラーユニットおよび撮像装置
JP2013080164A (ja) ミラーユニットおよび撮像装置
JP6036900B2 (ja) 一眼レフカメラのミラーブレーキ機構
JP7293768B2 (ja) 撮像装置のミラー駆動機構
JP2013080163A (ja) シャッタユニットおよび撮像装置
JP5818486B2 (ja) カメラ
JP2011027966A (ja) カメラ
JP2017151469A (ja) ミラーユニットおよび撮像装置
JP6318851B2 (ja) ミラー機構および撮像装置
WO2014064902A1 (ja) ミラーユニットおよび撮像装置
JP6672798B2 (ja) カメラの反射部材駆動装置
JP2013137452A (ja) ミラーユニットおよび撮像装置
JP5636952B2 (ja) ミラー保持機構及びカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150901

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160126