JP2013137452A - ミラーユニットおよび撮像装置 - Google Patents

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利明 倉橋
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Abstract

【課題】従来のミラーユニットにおいて、緩衝部材は、ばねによって1つの偏心ピンに向けて付勢される。そして、緩衝部材は、自身の回動軸に対し、ばねの付勢位置より近い一箇所で偏心ピンと当接する。そのため、緩衝部材および偏心ピンが変形し易いという問題があった。
【解決手段】ミラーユニットは、入射光束中に斜設される第1状態と、入射光束から退避する第2状態との間で回動するミラー部と、第1状態のミラー部を受ける受け部を有し、ミラー部の受け部への衝突に伴う衝撃を緩和する緩衝部と、緩衝部の異なる箇所に当接してミラー部を第1状態に位置決めする複数の位置決め部とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ミラーユニットおよび撮像装置に関する。
ミラー部材が衝突したときの衝撃を回動して緩和するとともにミラー部材を予め定められた角度に位置決めする緩衝部材を備えたミラーユニットが知られている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開平07−036105号公報
上述のミラーユニットにおいて、緩衝部材は、ばねによって1つの偏心ピンに向けて付勢される。そして、緩衝部材は、自身の回動軸に対し、ばねの付勢位置より近い一箇所で偏心ピンと当接する。そのため、緩衝部材および偏心ピンが変形し易いという問題があった。
本発明の第1の態様におけるミラーユニットは、入射光束中に斜設される第1状態と、入射光束から退避する第2状態との間で回動するミラー部と、第1状態のミラー部を受ける受け部を有し、ミラー部の受け部への衝突に伴う衝撃を緩和する緩衝部と、緩衝部の異なる箇所に当接してミラー部を第1状態に位置決めする複数の位置決め部とを備える。
また、本発明の第2の態様におけるミラーユニットは、入射光束中に斜設される第1状態と、入射光束から退避する第2状態との間で回動するミラー部と、第1状態のミラー部を受ける受け部を有し、回動軸を中心に回動してミラー部の受け部への衝突に伴う衝撃を緩和する緩衝部と、緩衝部に当接してミラー部を第1状態に位置決めする位置決め部と、緩衝部を位置決め部へ向けて付勢する付勢部とを備え、位置決め部は、回動軸に対して、付勢部が緩衝部を付勢する付勢位置より離れて配置されている。
また、本発明の第3の態様における撮像装置は、上述のミラーユニットを備える。
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これら特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
一眼レフカメラの構造を模式的に示す断面図である。 ミラーユニットの第1の正面斜視図である。 ミラーユニットの第2の正面斜視図である。 ミラーユニットの背面斜視図である。 メインミラーが第1状態から第2状態へ回動する場合におけるミラーユニットの動作を説明する説明図である。 メインミラーが第2状態から第1状態へ回動する場合におけるミラーユニットの動作を説明する説明図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一眼レフカメラ100の模式的断面図である。一眼レフカメラ100は、レンズユニット200およびカメラボディ300を備える。カメラボディ300には、焦点距離、開放F値等の異なる複数のレンズユニット200が交換可能に装着される。レンズユニット200は、その鏡筒内に、光軸110に沿って配列された光学系を備え、光軸110に沿って入射する被写体光束をカメラボディ300の撮像素子330へ導く。図1に示すように、光軸110に平行な方向である前後方向をz軸方向とする。また、撮像素子330の長手方向と平行な方向である左右方向をx軸方向とし、z軸およびx軸に直交する方向である上下方向をy軸方向とする。
レンズユニット200は、固定筒210、複数のレンズ220、230、240、レンズマウント250およびレンズ側CPU260を有する。固定筒210の一端は、レンズマウント250を介して、カメラボディ300のボディマウント360に結合される。レンズマウント250およびボディマウント360の結合は、予め定められた操作により解除できる。
レンズユニット200において、カメラボディ300から遠くに位置するレンズ220は、固定筒210から直接に支持される。これに対して、他のレンズ230、240は、固定筒210対して光軸110方向に移動する。これにより、レンズユニット200の光学系は変倍または合焦する。例えば、レンズ230は、レンズユニット200の倍率を変化させる場合に移動するズームレンズのひとつとなる。また、レンズ240は、レンズユニット200の焦点位置を変化させる場合に移動するフォーカシングレンズのひとつとなる。
レンズ側CPU260は、レンズユニット200における制御を司ると共に、カメラボディ300との通信も担う。これにより、レンズユニット200がカメラボディ300に装着された場合に、カメラボディ300と連携して動作する。レンズ側CPU260は、レンズユニット200における合焦、変倍、防振等の動作を制御する。また、レンズ側CPU260は、カメラボディ300のボディ側CPU322と接続され、相互に通信を実行しつつ協働してレンズユニット200とカメラボディ300を制御する。また、防振ユニットを備えたレンズユニット200では、レンズ側CPU260は、振動を打ち消すレンズの移動方向および移動量を算出してアクチュエータを制御する。
カメラボディ300は、レンズマウント250に結合されるボディマウント360の後方にミラーユニット400を備える。ミラーユニット400の下方には合焦光学系380が、ミラーユニット400の上方にはピント板352が、それぞれ配される。ピント板352の更に上方にはペンタプリズム354が配され、ペンタプリズム354の後方にはファインダ光学系356が配される。ファインダ光学系356の後端は、ファインダ350としてカメラボディ300の背面に露出する。また、ファインダ光学系356の近傍に測光センサ390が配される。
ミラーユニット400の後方には、シャッタ370、光学フィルタ332、撮像素子330、ボディ基板320および背面表示部340が順次配される。液晶表示板等により形成される背面表示部340は、カメラボディ300の背面に現れる。ボディ基板320には、ボディ側CPU322、画像処理回路324等の電子回路が実装される。
ミラーユニット400は、メインミラー410およびサブミラー440を内包するミラーボックス402を有する。メインミラー410は、メインミラー保持枠420に支持される。メインミラー保持枠420は、x軸方向と平行なメインミラー回動軸430によりミラーボックス402から軸支される。サブミラー440は、x軸方向と平行なサブミラー回動軸460によりメインミラー保持枠420から軸支されたサブミラー保持枠450に支持される。よって、サブミラー保持枠450は、メインミラー保持枠420に対して回動する。また、メインミラー保持枠420が回動した場合、サブミラー保持枠450もメインミラー保持枠420と共に変位する。
回動によりメインミラー保持枠420の前端が下降して停止した場合、メインミラー410は、レンズユニット200から入射した入射光束中に斜設される第1状態となる。メインミラー保持枠420の前端が上昇して停止した場合、メインミラー410は、入射光束から退避する第2状態となる。本実施形態において、メインミラー410およびメインミラー保持枠420は、入射光束中に斜設される第1状態と、入射光束から退避する第2状態との間で回動するミラー部の少なくとも一部として機能する。
メインミラー410が第1状態にある場合、レンズユニット200を通じて入射した入射光束の多くはメインミラー410に反射されてピント板352に導かれる。ピント板352は、撮像素子330の撮像面と共役な位置に配されて、レンズユニット200の光学系が形成した像を可視化する。
ピント板352に形成された像は、ペンタプリズム354およびファインダ光学系356を通じてファインダ350から観察される。ファインダ350から観察される像は、ペンタプリズム354を通したことにより正立正像として観察される。また、ピント板352からファインダ350に向かう光束の一部は、測光センサ390に向かって分岐される。測光センサ390は、受光した光束から被写体輝度を検出し、検出結果をボディ側CPU322へ出力する。これにより、ボディ側CPU322は、撮影する場合の露出条件を算出する。
メインミラー410は、入射光束の一部を透過するハーフミラー領域を有する。よって、第1状態にあるメインミラー410に入射した光束の一部は、ハーフミラー領域を透過ししサブミラー440に入射する。サブミラー440は、ハーフミラー領域から入射した入射光束の一部を、合焦光学系380に向かって反射する。合焦光学系380は、入射した入射光束の一部を焦点検出センサ382に導く。焦点検出センサ382は、検出結果をボディ側CPU322へ出力する。これにより、ボディ側CPU322は、レンズユニット200の光学系を合焦させる場合に移動するレンズの目標位置を決定する。
上記のような一眼レフカメラ100においてレリーズボタンが半押しされると、焦点検出センサ382および測光センサ390が有効になり、被写体像を適切な撮影条件で撮影できる状態になる。次いで、レリーズボタンが全押しされると、メインミラー410およびサブミラー440が退避位置に移動して第2状態となり、シャッタ370が開く。そして、レンズユニット200から入射した入射光束は、光学フィルタ332を通過して、撮像素子330の受光面上に結像する。
撮像素子330は、光学系を透過して入射する被写体像である光学像を光電変換する素子であり、例えば、CCD、CMOSセンサが用いられる。撮像素子330で光電変換された被写体像は、画像処理回路324でアナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された被写体像は、画像データとして順次処理される。画像処理回路324は、ユーザが選択した撮影モード等に従って、画像データをJPEGファイル等の規格化された画像フォーマットの画像データに変換する。画像処理回路324によって処理された画像データは、フラッシュメモリ等のカメラボディ300に対して着脱可能な記録媒体に記録される。
一眼レフカメラ100は、上述の画像処理における各々の要素も含めて、ボディ側CPU322により直接的または間接的に制御される。ボディ側CPU322内のシステムメモリは、電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM(登録商標)等により構成される。システムメモリは、一眼レフカメラ100の動作時に必要な定数、変数、プログラム等を、一眼レフカメラ100の非動作時にも失われないように記録している。
図2は、ミラーユニット400の第1の正面斜視図である。なお、図2以降の図においてミラーボックス402を省略する。ミラーユニット400は、各種部材を取り付けるためのミラー基板470を有する。ミラー基板470は、x軸方向においてメインミラー410を挟んで対向する、ミラーボックス402の一対の側壁の一方に固定される。ミラー基板470には、メインミラー回動軸430の第1回動軸432が回動可能に支持される。一方、ミラーボックス402の一対の側壁の他方には、メインミラー回動軸430の第2回動軸434が回動可能に支持される。
第1回動軸432および第2回動軸434は、x軸方向においてメインミラー410を挟んで対向する、メインミラー保持枠420の一対の側板にそれぞれ固定されている。したがって、メインミラー410およびメインミラー保持枠420は、ミラーボックス402に対して回動可能に支持される。
ミラー基板470には、メインミラー保持枠420を受ける受け部としての受けピン482を有する緩衝部材480が設けられている。緩衝部材480は、後述するように、メインミラー保持枠420の受けピン482への衝突に伴う衝撃を緩和する緩衝部の少なくとも一部である。また、緩衝部材480は、ミラー基板470に支持される緩衝回動軸484を有する。なお、緩衝部材480、受けピン482および緩衝回動軸484は一体に形成されている。そして、緩衝部材480および受けピン482は、緩衝回動軸484を中心に、ミラー基板470に対して回動可能に支持される。
緩衝回動軸484の外周には、緩衝ばね490が設けられている。緩衝ばね490の一端は緩衝部材480の爪部486に係合し、他端は緩衝部材480と接触する制動部材492に係合する。緩衝ばね490および制動部材492の機能については後述する。
図3は、ミラーユニット400の第2の正面斜視図である。ミラー基板470のメインミラー410側には、第1偏心ピン500および第2偏心ピン502が設けられている。第1偏心ピン500は、緩衝回動軸484に対して、第2偏心ピン502より離れて配置されている。緩衝ばね490は、緩衝回動軸484に対して、x軸正方向から見て時計回りの方向に爪部486を付勢する。この緩衝ばね490の付勢力により、緩衝部材480は、第1偏心ピン500および第2偏心ピン502と当接する。
第1偏心ピン500および第2偏心ピン502は、ほぼ同時に緩衝部材480に当接するように位置調整されている。なお、第1偏心ピン500による調整量と第2偏心ピン502による調整量が同等となるように、第1偏心ピン500は、第2偏心ピン502より大きい偏心量を有する。
緩衝部材480が第1偏心ピン500および第2偏心ピン502と当接することにより、受けピン482は予め定められた箇所に位置決めされる。そのため、入射光束中に斜設される第1状態のメインミラー410は、y軸に垂直な平面に対し、予め定められた角度、例えば45度傾いて位置決めされる。第1状態のメインミラー410の傾斜角度は、第1偏心ピン500および第2偏心ピン502の回転軸が例えば六角レンチを用いて回転されることにより微調整される。本実施形態において、第1偏心ピン500および第2偏心ピン502のそれぞれは、緩衝部材480に当接してメインミラー410を第1状態に位置決めする位置決め部としての役割を担う。また、緩衝ばね490は、緩衝部材480を第1偏心ピン500および第2偏心ピン502へ向けて付勢する付勢部の役割を担う。
図3に示すように、サブミラー440を支持するサブミラー保持枠450は、メインミラー保持枠420の側板に設けられたサブミラー回動軸460に回動可能に支持される。メインミラー410に対してミラー基板470と反対側には、サブミラー440およびサブミラー保持枠450をメインミラー保持枠420に対して回動させるためのトグルばね510が設けられている。トグルばね510の一端はサブミラー保持枠450に係合し、他端はメインミラー保持枠420に係合する。
図4は、ミラーユニット400の背面斜視図である。メインミラー回動軸430の第1回動軸432の外周には、メインミラー410を降下させるための駆動ばね520が設けられている。駆動ばね520の一端はメインミラー保持枠420に係合し、他端はミラー基板470に係合する。駆動ばね520は、x軸正方向から見て時計回りにメインミラー保持枠420を回動させる方向に、メインミラー保持枠420を付勢する。
一方、メインミラー回動軸430の第2回動軸434側のメインミラー保持枠420の側板には、メインミラー410を上昇させる駆動力をミラーアップレバーから受け付けるミラーアップピン422が設けられている。ミラーアップピン422は、ミラーボックス402の外側に露出された露出部を有し、当該露出部でミラーボックス402の外側に配置されたミラー駆動機構のミラーアップレバーと当接する。
ミラー基板470のメインミラー410側には、サブミラー位置決め板530と偏心ピン532が設けられている。サブミラー位置決め板530は、ミラー基板470に対して回動可能に支持されるとともに、ミラー基板470に配置されたばねにより偏心ピン532に向けて付勢されている。偏心ピン532は、サブミラー位置決め板530と当接してサブミラー位置決め板530を位置決めする。
サブミラー位置決め板530には、サブミラー保持枠450の基板側の側板に形成されたU字部452と当接してサブミラー440を位置決めするためのキャッチピン534が固定されている。U字部452がキャッチピン534と当接することにより、サブミラー440は、メインミラー410を透過した入射光束を合焦光学系380へ反射するように、y軸に垂直な平面に対して予め定められた角度だけ傾いて位置決めされる。サブミラー440の傾斜角度は、偏心ピン532の回転軸が回転されることにより微調整される。
図5は、メインミラー410が第1状態から第2状態へ回動する場合におけるミラーユニット400の動作を説明する説明図である。図5(a)は、メインミラー410が第1状態に位置決めされた場合におけるミラーユニット400の側面図である。上述したように、緩衝ばね490の付勢力により緩衝部材480が第1偏心ピン500および第2偏心ピン502と当接して、受けピン482は位置決めされる。そして、メインミラー保持枠420が受けピン482に当接して、メインミラー410は位置決めされる。また、サブミラー保持枠450のU字部452がキャッチピン534と当接して、サブミラー440は位置決めされる。
ミラー駆動機構は、ボディ側CPU322からミラーアップ指示を受け付けるとミラーアップレバーを駆動する。ミラーアップレバーがメインミラー保持枠420のミラーアップピン422を上方へ駆動すると、メインミラー保持枠420は、ミラー基板470に対し、メインミラー回動軸430を中心に、x軸正方向から見て反時計回りに回動する。メインミラー保持枠420の回動により、サブミラー保持枠450のU字部452は、キャッチピン534から離れる。メインミラー保持枠420が予め定められた位置より上昇すると、サブミラー保持枠450を付勢するトグルばね510の付勢方向が切り替わる。そして、サブミラー保持枠450は、メインミラー保持枠420に対し、サブミラー回動軸460を中心に、x軸正方向からみて反時計回りに回動する。
ミラー駆動機構がミラーアップレバーを予め定められた位置で停止させると、メインミラー410は、入射光束から退避する第2状態に位置決めされる。図5(b)は、メインミラー410が第2状態に位置決めされた場合におけるミラーユニット400の側面図である。サブミラー保持枠450は、トグルばね510の付勢力により、メインミラー保持枠420に沿って配置される。したがって、サブミラー440も、メインミラー410とともに入射光束から退避する。なお、緩衝部材480は、メインミラー410が第2状態に位置決めされた場合においても、緩衝ばね490の付勢力により第1偏心ピン500および第2偏心ピン502と当接する。
図6は、メインミラー410が第2状態から第1状態へ回動する場合におけるミラーユニット400の動作を説明する説明図である。図6(a)は、メインミラー410が第2状態に位置決めされた場合におけるミラーユニット400の側面図であり、上述した図5(b)と同様である。ミラー駆動機構は、ボディ側CPU322からミラーダウン指示を受け付けると、ミラーアップレバーを駆動してミラーアップピン422の支持を解除する。ミラーアップピン422の支持が解除されると、メインミラー保持枠420は、図4を用いて説明した駆動ばね520の付勢力により駆動する。そして、メインミラー保持枠420は、ミラー基板470に対し、メインミラー回動軸430を中心に、x軸正方向から見て時計回りに回動する。
メインミラー保持枠420が予め定められた位置より下降すると、サブミラー保持枠450を付勢するトグルばね510の付勢方向が切り替わる。そして、サブミラー保持枠450は、メインミラー保持枠420に対し、サブミラー回動軸460を中心に、x軸正方向からみて時計回りに回動し、サブミラー保持枠450のU字部452は、キャッチピン534と係合する。
図6(b)は、メインミラー保持枠420が受けピン482と衝突した直後におけるミラーユニット400の側面図である。本実施形態において、緩衝部材480の慣性モーメントは、メインミラー410、メインミラー保持枠420、サブミラー440、サブミラー保持枠450等のミラー側の系の慣性モーメントとほぼ同じに調整されている。そのため、メインミラー保持枠420は、受けピン482と衝突すると、受けピン482を介して緩衝部材480へ運動エネルギーを受け渡し、バウンドまたは振動をほとんど生じることなく停止する。一方、緩衝部材480は、メインミラー保持枠420が受けピン482に衝突する衝撃力によって、ミラー基板470に対し、緩衝回動軸484を中心に、x軸正方向から見て反時計回りに回動する。そして、緩衝部材480は、第1偏心ピン500および第2偏心ピン502から離れる。
この衝突によって緩衝部材480が得た運動エネルギーは、緩衝ばね490の歪エネルギーとして蓄えられるとともに、緩衝部材480と制動部材492との摩擦によって減少する。やがて、緩衝部材480は、x軸正方向から見て反時計回りの回動を停止する。緩衝部材480は、今度は緩衝ばね490の付勢力により、ミラー基板470に対し、緩衝回動軸484を中心に、x軸正方向から見て時計回りの回動を開始する。
緩衝部材480の受けピン482がメインミラー保持枠420と当接すると、緩衝部材480は、第1偏心ピン500および第2偏心ピン502と当接し、x軸正方向から見て時計回りの回動を停止する。その結果、メインミラー410は、入射光束中に斜設される第1状態に位置決めされる。
図6(c)は、メインミラー410が第1状態に位置決めされた場合におけるミラーユニット400の側面図であり、上述した図5(a)と同様である。このように緩衝部材480が2つの偏心ピンと異なる箇所で当接することにより、偏心ピンが1つの場合に比べ、緩衝部材480および偏心ピンの変形を抑え、第1状態のメインミラー410の位置決め精度の低下を抑えることができる。
また、第1偏心ピン500は、緩衝回動軸484に対して、緩衝ばね490の付勢位置である爪部486より離れて配置されている。したがって、緩衝部材480との当接によって第1偏心ピン500に加えられる力が緩衝ばね490の付勢力より小さくなり、緩衝部材480と第1偏心ピン500との当接による変形量を抑えることができる。
上述の実施形態では、第1偏心ピン500および第2偏心ピン502は、ほぼ同時に緩衝部材480に当接するように位置調整されたが、これに限らない。緩衝部材480および第1偏心ピン500の少なくとも一方が互いの当接により変形した後に、第1偏心ピン500と第2偏心ピンが共に緩衝部材480に当接するように構成してもよい。
具体的には、ミラーユニット400の製造段階において、まず、メインミラー410が第1状態に位置決めされるように、第1偏心ピン500が調整される。一方、第2偏心ピン502は、緩衝部材480から離れて配置される。ここで、緩衝部材480と第2偏心ピン502との距離は、緩衝部材480および第1偏心ピン500の少なくとも一方の変形を考慮して予め定められる。例えば、当該変形により緩衝部材480が初期位置から予め定められた量ずれると第2偏心ピン502に当接するように、緩衝部材480と第2偏心ピン502との距離が実験またはシミュレーションにより定められる。
この構成によれば、一眼レフカメラ100の使用によって緩衝部材480と第1偏心ピン500との当接個所がある程度変形した後には、第2偏心ピン502により当該当接個所の変形が抑えられる。また、製造段階において、第1状態のメインミラー410の傾斜角度を1つの偏心ピンで容易に調整することができる。
上述の実施形態では、位置決め部として2つの偏心ピンが用いられたが、3つ以上の位置決め部が用いられてもよい。また、緩衝部材480の回動軸に対して、緩衝ばね490が緩衝部材480を付勢する付勢位置より離れて配置された1つの位置決め部だけが用いられてもよい。具体的には、上述の実施形態に係るミラーユニット400において、第2偏心ピン502を取り除いて、緩衝部材480が第1偏心ピン500と当接するように構成する。この構成によれば、緩衝部材480が自身の回動軸に対し緩衝ばね490の付勢位置より近い1つの偏心ピンと当接する構成に比べ、緩衝部材480および偏心ピンの変形を抑え、第1状態のメインミラー410の位置決め精度の低下を抑えることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 一眼レフカメラ、110 光軸、200 レンズユニット、210 固定筒、220、230、240 レンズ、250 レンズマウント、260 レンズ側CPU、300 カメラボディ、320 ボディ基板、322 ボディ側CPU、324 画像処理回路、330 撮像素子、332 光学フィルタ、340 背面表示部、350 ファインダ、352 ピント板、354 ペンタプリズム、356 ファインダ光学系、360 ボディマウント、370 シャッタ、380 合焦光学系、382 焦点検出センサ、390 測光センサ、400 ミラーユニット、402 ミラーボックス、410 メインミラー、420 メインミラー保持枠、422 ミラーアップピン、430 メインミラー回動軸、432 第1回動軸、434 第2回動軸、440 サブミラー、450 サブミラー保持枠、452 U字部、460 サブミラー回動軸、470 ミラー基板、480 緩衝部材、482 受けピン、484 緩衝回動軸、486 爪部、490 緩衝ばね、492 制動部材、500 第1偏心ピン、502 第2偏心ピン、510 トグルばね、520 駆動ばね、530 サブミラー位置決め板、532 偏心ピン、534 キャッチピン

Claims (9)

  1. 入射光束中に斜設される第1状態と、入射光束から退避する第2状態との間で回動するミラー部と、
    前記第1状態の前記ミラー部を受ける受け部を有し、前記ミラー部の前記受け部への衝突に伴う衝撃を緩和する緩衝部と、
    前記緩衝部の異なる箇所に当接して前記ミラー部を前記第1状態に位置決めする複数の位置決め部と
    を備えるミラーユニット。
  2. 前記緩衝部を前記複数の位置決め部へ向けて付勢する付勢部を備える請求項1に記載のミラーユニット。
  3. 前記緩衝部は、回動軸を中心に前記付勢部の付勢方向と反対方向に回動して、前記衝撃を緩和する請求項2に記載のミラーユニット。
  4. 前記複数の位置決め部は、第1位置決め部および第2位置決め部を有し、
    前記第1位置決め部は、前記回動軸に対して、前記第2位置決め部より離れて配置されている請求項3に記載のミラーユニット。
  5. 前記第1位置決め部は、前記回動軸に対して、前記付勢部が前記緩衝部を付勢する付勢位置より離れて配置されている請求項4に記載のミラーユニット。
  6. 前記緩衝部および前記第1位置決め部の少なくとも一方が互いの当接により変形した後に、前記第1位置決め部と前記第2位置決め部は共に、前記緩衝部に当接する請求項4または5に記載のミラーユニット。
  7. 前記第1位置決め部および前記第2位置決め部は、それぞれ偏心部であり、
    前記第1位置決め部は、前記第2位置決め部より大きい偏心量を有する請求項4から6のいずれか1項に記載のミラーユニット。
  8. 入射光束中に斜設される第1状態と、入射光束から退避する第2状態との間で回動するミラー部と、
    前記第1状態の前記ミラー部を受ける受け部を有し、回動軸を中心に回動して前記ミラー部の前記受け部への衝突に伴う衝撃を緩和する緩衝部と、
    前記緩衝部に当接して前記ミラー部を前記第1状態に位置決めする位置決め部と、
    前記緩衝部を前記位置決め部へ向けて付勢する付勢部と
    を備え、
    前記位置決め部は、前記回動軸に対して、前記付勢部が前記緩衝部を付勢する付勢位置より離れて配置されているミラーユニット。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のミラーユニットを備える撮像装置。
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