JP2019184702A - ミラー駆動装置及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高速駆動の可能なミラーユニットでのミラーバウンド発生を抑制する。【解決手段】ミラー駆動ユニット500は、ミラーボックス400に回動可能に取り付けられ、撮影光路内のミラーダウン位置と撮影光路から退避したミラーアップ位置との間を移動可能なメインミラーユニットと、メインミラーユニットに回動可能に取り付けられ、ミラーダウン位置とミラーアップ位置との移動可能なサブミラーユニットと、モータ601に駆動されることによりダウン保持位置とアップ保持位置との間で移動可能な駆動レバー604とを備える。メインミラーユニットとサブミラーユニットは、駆動レバー604をダウン保持位置からアップ保持位置へ移動させるとミラーダウン位置からミラーアップ位置へ移動し、駆動レバー604をアップ保持位置からダウン保持位置へ移動させるとミラーアップ位置からミラーダウン位置へ移動させる構成とする。【選択図】図4
Description
本発明は、ミラー駆動装置及び撮像装置に関する。
一眼レフカメラ等のクイックリターンミラー機構では、メインミラー及びサブミラーを有するミラーユニットを撮影光路に進入したミラーダウン位置と撮影光路から退避したミラーアップ位置との間で高速で移動させている。ミラーユニットの各ミラーは、ミラーダウン位置でミラーボックスに設けられたストッパに当接することで所定の停止位置に位置決めされ、レンズユニットの撮影光学系を通過した被写体光束をファインダ光学系や焦点検出センサユニットに導く。
従前より、連写性能の向上等を目的として、ミラーユニットを高速駆動した際のミラーダウンの際にメインミラー及びサブミラーがそれぞれストッパに当接する際のバウンドを抑制して速やかに各ミラーをミラーダウン位置で静止させる技術が求められている。ここで、従来のミラーユニットでは、メインミラーに動力を伝達し、サブミラーをトグルバネと反転カムの組み合わせやリンク機構によりメインミラーの動きに追従させることで、ミラーユニットをミラーダウン位置とミラーアップ位置との間で駆動している。そこで、ミラーダウン動作中のメインミラーの運動量を減衰させることで、メインミラーのバウンドを抑制する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、サブミラーはメインミラーに追従して駆動されるため、ミラー駆動中のサブミラーの動作を制御することは容易でなく、よって、サブミラーのバウンドを抑制することができないという問題がある。
本発明は、ミラーユニットの高速駆動を可能とし、且つ、メインミラーとサブミラーのバウンド発生を抑制することができるミラー駆動装置を提供することを目的とする。
本発明に係るミラー駆動装置は、ミラーボックスに回動可能に取り付けられ、撮影光路内の第1の位置と撮影光路から退避した第2の位置との間を移動可能な第1のミラーユニットと、前記第1のミラーユニットに回動可能に取り付けられ、撮影光路内に位置する第3の位置と撮影光路から退避した第4の位置との間を移動可能な第2のミラーユニットと、アクチュエータに駆動されることにより第5の位置と第6の位置との間で移動可能な駆動部材と、を備え、前記駆動部材は、前記第5の位置から前記第6の位置に移動する際に、前記第1のミラーユニットを前記第1の位置から前記第2の位置へと移動させると共に前記第2のミラーユニットを前記第3の位置から前記第4の位置へ移動させ、前記第6の位置から前記第5の位置に移動する際に、前記第1のミラーユニットを前記第2の位置から前記第1の位置へと移動させると共に前記第2のミラーユニットを前記第4の位置から前記第3の位置へ移動させることを特徴とする。
本発明によれば、ミラーユニットの高速駆動が可能であり、しかも、メインミラー及びサブミラーのバウンド発生を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係るミラー駆動装置を備える撮像装置のシステム構成を示すブロック図である。図1に示す撮像装置は、具体的には、デジタル一眼レフカメラであり、撮像装置本体1と、撮像装置本体1に設けられたマウント接点部21に対して着脱自在な交換式のレンズユニット210とを有する。
撮像装置本体1は、マイクロコンピュータ100(以下「MPU100」という)を備える。MPU100はEEPROM100aを内蔵しており、EEPROM100aには、時計計測回路109の計時情報や制御プログラム、その他の情報を記憶する。MPU100は、EEPROM100aに格納された所定のプログラムを実行することにより、撮像装置の全体的な動作を制御する。MPU100には、ミラー駆動回路101、焦点駆動回路102、シャッタ駆動回路103、映像信号処理回路104、スイッチセンス回路105及び表示駆動回路107が接続されており、MPU100はこれらの各回路の動作を制御する。また、MPU100には、バッテリチェック回路108、時計計測回路109、電源供給回路110及び圧電素子駆動回路111が接続されており、MPU100はこれらの各回路の動作を制御する。
撮像装置本体1は、メインミラー501、サブミラー503、焦点検出ユニット31、ファインダ光学系4、フォーカルプレーンシャッタ106及び撮像素子ユニット114を備える。ファインダ光学系4は、ペンタプリズム22、接眼光学系17、ファインダ接眼窓18、測光センサ23、測光回路24を含む。撮像素子ユニット114は、撮像素子33、積層型の圧電素子112、光学ローパスフィルタ32及び赤外カットフィルタ113を含む。
メインミラー501とサブミラー503は、撮影光路から退避したミラーアップ位置(図2(b)参照)と撮影光路内に進入したミラーダウン位置(図2(a)参照)との間で移動可能である。メインミラー501は、ハーフミラーで構成されている。メインミラー501は、ミラーダウン位置では、レンズユニット210を通過した被写体光束を反射してファインダ光学系4へ導くと共に、被写体光束の一部を透過させてサブミラー503へ導く。サブミラー503は、メインミラー501を透過した被写体光束を反射して焦点検出ユニット31へ導く。メインミラー501とサブミラー503がミラーアップ位置にあるとき、レンズユニット210を通過した被写体光束は撮像素子33に結像する。ミラー駆動回路101は、メインミラー501とサブミラー503の位置検出を行いながらモータ601(図3参照)の駆動を制御することにより、メインミラー501とサブミラー503をミラーアップ位置とミラーダウン位置との間で回動させる。
焦点検出ユニット31は、複数のCCDセンサ等から成るラインセンサ、結像面近傍に配置されたフィールドレンズ、反射ミラー、2次結像レンズ、絞り等で構成されている。焦点検出ユニット31から出力された信号は、焦点駆動回路102へ供給され、被写体の像信号に換算された後、MPU100へ送信される。MPU100は、供給された像信号に基づいて、位相差検出法による焦点検出演算を行い、デフォーカス量及びデフォーカス方向を算出する。MPU100は、算出結果に基づき、レンズユニット210が備えるレンズ制御回路201とAF駆動回路202を介してレンズユニット210内の撮影レンズ200のフォーカスレンズを合焦位置へ駆動する。
ファインダ光学系4では、ペンタプリズム22は、ミラーダウン位置にあるメインミラー501によって反射された被写体光束を正立正像に変換して反射する。ユーザは、変換された正立正像をファインダ光学系4及び接眼光学系17を介してファインダ接眼窓18から被写体像として観察することができる。また、ペンタプリズム22は、被写体光束の一部を測光センサ23へ導き、測光センサ23の出力は測光回路24へ供給される。測光回路24は、測光センサ23からの出力を観察面上の各エリアの輝度信号に変換し、MPU100に出力する。MPU100は、測光回路24から出力された輝度信号に基づいて露出値を算出する。
フォーカルプレーンシャッタ106は、MPU100の指令によりシャッタ駆動回路103によって制御される。フォーカルプレーンシャッタ106は、ファインダ観察時には撮像素子33に導かれる被写体光束を遮り、撮像時にはレリーズ信号に応じて不図示の先羽根群と後羽根群が走行する時間差により所望の露光時間を得るように動作する。
撮像素子ユニット114において、光学ローパスフィルタ32は、水晶からなる複屈折板であり、異物の付着を防止するために表面が導電性物質で覆われている。積層型の圧電素子112は、MPU100に指令を受けた圧電素子駆動回路111によって加振されて光学ローパスフィルタ32を振動させることにより、光学ローパスフィルタ32表面の異物を除去する。赤外カットフィルタ113は、被写体光束から不要な赤外光をカットする。撮像素子33には、CCDセンサ、CMOSセンサ又はCIDセンサ等が用いられる。
撮像装置本体1は、クランプ/CDS(相関二重サンプリング)回路34、AGC(自動利得調整装置)35、A/D変換器36、映像信号処理回路104、モニタ駆動回路115及びカラー液晶モニタ19を備える。また、撮像装置本体1は、バッファメモリ37、メモリコントローラ38、メモリ、外部インタフェース40を備える。
クランプ/CDS回路34は、相関二重サンプリングにより撮像素子33から信号(電荷)を読み出し、A/D変換前の基本的なアナログ処理を行うと共に、クランプレベルを変更する。AGC35は、A/D変換前の基本的なアナログ処理を行うと共に、AGC基本レベルを変更する。A/D変換器36は、撮像素子33から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。映像信号処理回路104は、A/D変換器36から出力されるデジタル信号(画像データ)に対してガンマ/ニー処理、フィルタ処理、モニタ表示用の情報合成処理等のハードウェアによる画像処理を行う。映像信号処理回路104から出力されるモニタ表示用のカラー画像データは、モニタ駆動回路115を介してカラー液晶モニタ19に表示される。また、映像信号処理回路104は、MPU100の指示に基づいて、メモリコントローラ38を通じてバッファメモリ37に画像データを保存する。更に、映像信号処理回路104は、JPEG等の画像データ圧縮処理を行う機能を有する。
なお、映像信号処理回路104は、連写撮影等が行われる際には、一旦、バッファメモリ37に画像データを格納し、メモリコントローラ38を通して、順次、未処理の画像データを読み出すことができる。これにより、映像信号処理回路104は、A/D変換器36から出力される画像データの速度にかかわらず、順次、画像処理や圧縮処理を行うことが可能となる。メモリコントローラ38は、USB出力用コネクタ等の外部インタフェース40から出力される画像データをメモリ39に記憶し、逆にメモリ39に記憶されている画像データを外部インタフェース40に出力する機能を有する。メモリ39は、例えば、撮像装置本体1に対して着脱可能なフラッシュメモリ等である。
撮像装置本体1は、レリーズスイッチSW1とレリーズスイッチSW2を備える。レリーズスイッチSW1は、撮像装置本体1に設けられたレリーズボタンが半押しされることでオンし、撮影準備開始の操作信号をスイッチセンス回路105を介してMPU100に送信する。レリーズスイッチSW2は、レリーズボタンが全押しされることでオンして、撮影開始の操作信号をスイッチセンス回路105を介してMPU100に送信する。また、スイッチセンス回路105は、撮像装置本体1に設けられているメイン操作ダイアル8、サブ操作ダイアル20、撮影モード設定ダイアル14、メインスイッチ43及びクリーニング指示部材44の操作状態に応じて、操作信号をMPU100に送信する。
表示駆動回路107は、MPU100の指示に従って、外部表示装置9やファインダ内表示装置41を駆動する。バッテリチェック回路108は、MPU100からの指示に従って、バッテリチェックを所定時間行い、チェック結果をMPU100へ送る。電源部42は、MPU100からの電源供給回路110を介した指示に従って、撮像装置の各部に必要な電源を供給する。時計計測回路109は、メインスイッチ43がオフされて次にオンされるまでの時間や日付を計測し、MPU100からの指令により、計測結果をMPU100へ送信する。
撮像装置本体1に対するレンズユニット210の着脱はそれぞれに設けられたマウントの結合/解除によって行われる。レンズユニット210は、撮影レンズ200、レンズ制御回路201、AF駆動回路202、絞り駆動回路203及び絞り204を備える。レンズ制御回路201は、マウント接点部21を介して撮像装置本体1のMPU100と通信を行う。マウント接点部21は、撮像装置本体1にレンズユニット210が接続されると、MPU100へ信号を送信する機能を有する。これにより、レンズ制御回路201は、MPU100との間で通信を行って、AF駆動回路202と絞り駆動回路203を介して撮影レンズ200と絞り204を駆動する。
撮影レンズ200は、実際にはフォーカスレンズ、ズームレンズ、像ぶれ補正レンズ等の複数のレンズ群によって構成されているが、図1では簡略化して示している。AF駆動回路202は、ステッピングモータ又は振動型モータ等の駆動源を有し、レンズ制御回路201の制御下でフォーカスレンズの光軸方向での位置を変化させることにより被写体に対する合焦動作を行う。絞り駆動回路203は、オートアイリス等を有し、レンズ制御回路201の制御下で絞り204の開口径を変化させることにより光学的な絞り値を得る。
<第1実施形態>
図2(a)は、メインミラー501及びサブミラー503がミラーダウン位置にあるときの撮像装置本体1の概略断面図である。図2(b)は、メインミラー501及びサブミラー503がミラーアップ状態にあるときの位置にあるときの撮像装置本体1の概略断面図である。メインミラー501はメインミラーホルダ502に保持され、サブミラー503はサブミラーホルダ504に保持されている。メインミラーホルダ502は、ミラーボックス400(図3参照)に回動可能に支持されており、サブミラーホルダ504はメインミラーホルダ502に対して回動可能に支持されている。
図2(a)は、メインミラー501及びサブミラー503がミラーダウン位置にあるときの撮像装置本体1の概略断面図である。図2(b)は、メインミラー501及びサブミラー503がミラーアップ状態にあるときの位置にあるときの撮像装置本体1の概略断面図である。メインミラー501はメインミラーホルダ502に保持され、サブミラー503はサブミラーホルダ504に保持されている。メインミラーホルダ502は、ミラーボックス400(図3参照)に回動可能に支持されており、サブミラーホルダ504はメインミラーホルダ502に対して回動可能に支持されている。
以下の説明では、メインミラーホルダ502は常にメインミラー501を保持しており、サブミラーホルダ504は常にサブミラー503を保持しているものとする。よって、メインミラー501の位置をメインミラーホルダ502の位置で表し、サブミラー503の位置をサブミラーホルダ504の位置で表す。なお、メインミラー501を含むメインミラーホルダ502を「メインミラーユニット(第1のミラーユニット)」と規定する。同様に、サブミラー503を含むサブミラーホルダ504を「サブミラーユニット(第2のミラーユニット)」と規定する。そして、メインミラーユニットとサブミラーユニットを含めたものを「ミラー駆動ユニット500」と規定する。メインミラーホルダ502のミラーダウン位置とミラーアップ位置をそれぞれ「第1の位置」と「第2の位置」とする。サブミラーホルダ504のミラーダウン位置とミラーアップ位置をそれぞれ「第3の位置」と「第4の位置」とする。
ミラー駆動ユニット500の駆動は、ミラーチャージユニット600(図3参照)によって行われ、ミラー駆動ユニット500は、図2(a)に示すミラーダウン位置と図2(b)に示すミラーアップ位置との間を回動する。ミラー駆動ユニット500が撮影光路内に進入したミラーダウン位置にあるとき、撮影レンズ200を通過した被写体光束の一部はメインミラー501で反射し、一部はメインミラー501を透過してサブミラー503で反射する。メインミラー501で反射した被写体光束はファインダ光学系4のペンタプリズム22に導かれ、サブミラー503で反射した被写体光束は焦点検出ユニット31に導かれる。ミラー駆動ユニット500が撮影光路から退避したミラーアップ位置にあるとき、撮影レンズ200を通過した被写体光束は撮像素子33に結像する。
図3は、ミラー駆動装置1000の分解斜視図である。ミラー駆動装置1000は、ミラーボックス400、ミラー駆動ユニット500及びミラーチャージユニット600を有する。メインミラーホルダ502には、回動中心となる回動軸502aが形成されており、回動軸502aはミラーボックス400に回動可能に支持されている。サブミラーホルダ504には支持穴504aが形成されており、支持穴504aはメインミラーホルダ502の回動軸部502dに回動可能に支持されている(図5参照)。これにより、サブミラーホルダ504は、メインミラーホルダ502に対して回動軸部502dを中心に回動可能となる。
ミラーボックス400には、メインミラーホルダ502がミラーアップ位置に回動したときにメインミラーホルダ502の先端と当接するストッパ505が設けられている。ストッパ505は、メインミラーホルダ502が当接した際の衝撃を吸収可能な弾性部材で形成されている。ミラーボックス400の背面側には、メインミラーホルダ502の回動軸502aを押さえる軸押さえ板506が取り付けられており、これにより、メインミラーホルダ502は脱落することなくミラーボックス400に対して回動可能に取り付けられる。
光軸方向に沿って被写体側から撮像素子側を見たときのミラーボックス400の右側側面には、ミラーチャージユニット600が取り付けられている。ミラーチャージユニット600は、モータ601と駆動レバーユニット700を有する。駆動レバーユニット700は、駆動レバー604、バネ607及びバネ608を有する。駆動レバー604は、メインミラーユニットとサブミラーユニットを駆動する駆動部材であり(詳細は後述する)、支持穴604aを中心としてミラーボックス400に対して回動可能である。モータ601は駆動レバー604の支持穴604aに直結されており、モータ601を駆動することにより駆動レバー604を回転駆動させることができる。なお、モータ601と駆動レバー604は必ずしも直結されている必要はなく、ギア等を介して連結されていても構わない。モータ601は、例えば、ステッピングモータであるが、モータ601は駆動レバー604を回転させるアクチュエータの一例であり、他のアクチュエータを用いてもよい。ミラー駆動回路101は、ミラー駆動ユニット500の駆動開始からモータ601のパルス数をカウントし、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラー駆動ユニット500の位相を把握する。
バネ607はトーションバネであり、バネ607の一端607aは駆動レバー604の第1バネ付勢部604d(図5参照)に係止されている。一方、メインミラーホルダ502には、駆動ダボ部502cとダウン位置当接部502bが形成されている。詳細は後述するが、駆動ダボ部502cは、駆動レバー604に形成されたメインミラー駆動部604bに挿入されて、メインミラー駆動部604bにより駆動される第1の被駆動部である。ミラー駆動ユニット500がミラーダウン位置にあるとき、バネ607の他端607bは駆動ダボ部502cに当接している。これにより、メインミラーホルダ502はバネ607によってミラーダウン方向に付勢され、ダウン位置当接部502bが位置決めダボ507に当接した状態が維持される(図5参照)。位置決めダボ507は、例えば、偏心ピン等で構成されており、位置決めダボ507を回転させてメインミラーホルダ502に対する当接位置を変えることによりメインミラーホルダ502のミラーダウン位置の調整を可能とする第1の位置決め部材である。
バネ608はトーションバネであり、バネ608の一端608aは駆動レバー604の第3バネ付勢部604f(図5参照)に係止されている。一方、サブミラーホルダ504には、駆動ダボ部504cとダウン位置当接部504bが形成されている。詳細は後述するが、駆動ダボ部504cは、駆動レバー604に形成されたサブミラー駆動部604cに挿入されて、サブミラー駆動部604cにより駆動される第2の被駆動部である。ミラー駆動ユニット500がミラーダウン位置にあるとき、バネ608の他端608bは駆動ダボ部504cに当接している。これにより、サブミラーホルダ504はバネ608によってミラーダウン方向に付勢され、ダウン位置当接部504bが位置決めダボ508に当接した状態が維持される(図5参照)。位置決めダボ508は、例えば、偏心ピン等で構成されており、位置決めダボ508を回転させてサブミラーホルダ504に対する当接位置を変えることによりサブミラーホルダ504のミラーダウン位置の調整を可能とする第2の位置決め部材である。
図4は、ミラー駆動ユニット500と駆動レバーユニット700の関係を説明する図である。図4では、ミラー駆動ユニット500がミラーダウン位置にあるときの状態を実線で、ミラー駆動ユニット500がミラーアップ位置にあるときの状態を2点鎖線で示している。なお、以下の説明では、ミラー駆動ユニット500がミラーダウン位置にあるときの駆動レバー604の位置を「ダウン保持位置(第5の位置)」とする。また、ミラー駆動ユニット500がミラーアップ位置にあるときの駆動レバー604の位置を「アップ保持位置(第6の位置)」とする。
駆動レバー604の回転中心である支持穴604aの位置を“A”とする。メインミラーホルダ502がミラーダウン位置にあるときの駆動ダボ部502cの位置を“M”とし、メインミラーホルダ502がミラーアップ位置にあるときの駆動ダボ部502cの位置を“M´”とする。更に、サブミラーホルダ504がミラーダウン位置にあるときの駆動ダボ部504cの位置を“S”とし、サブミラーホルダ504がミラーアップ位置にあるときの駆動ダボ部504cの位置を“S´”とする。駆動レバー604が、ダウン保持位置とアップ保持位置を移動する間に回転する角度を“θ”とする。
M点とA点と結ぶ線とA点とS点を結ぶ線とのなす角を“角度∠MAS”、M´点とA点と結ぶ線とA点とS´点を結ぶ線とのなす角を“角度∠M´AS´”とする。このとき、角度∠MAS、角度∠M´AS´、角度∠SAS´には、∠MAS≒∠M´AS´+(∠SAS´−θ)−(∠MAM´−θ)、の関係が成り立つ。
ここで、角度∠SAS´は、S点とA点と結ぶ線とA点とS´点を結ぶ線とのなす角であり、サブミラーホルダ504がミラーダウン位置とミラーアップ位置の間で移動する際に駆動ダボ部504cが支持穴604aまわりに回転する角度を表している。角度∠MAM´は、M点とA点と結ぶ線とA点とM´点を結ぶ線とのなす角であり、メインミラーホルダ502がミラーダウン位置とミラーアップ位置の間で移動する際に駆動ダボ部502cが支持穴604aまわりに回転する角度を表している。上記関係から、駆動レバー604がダウン保持位置とアップ保持位置の間を移動する間にメインミラーホルダ502とサブミラーホルダ504がミラーダウン位置とミラーアップ位置の間を移動することが可能となっていることがわかる。
駆動レバー604は、ミラーアップ駆動中及びミラーダウン駆動中にメインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cに当接することで動力を伝達する第1の当接部としてのメインミラー駆動部604bを有する。メインミラー駆動部604bは、ダウン保持位置において駆動ダボ部502cに対向する領域とアップ保持位置において駆動ダボ部502cに対向する領域とをつなぐ溝形状を有する。後述するように、メインミラー駆動部604bは、ミラーアップ駆動中及びミラーダウン駆動中に駆動ダボ部502cに当接可能であるが、ミラーアップ状態とミラーダウン状態では駆動ダボ部502cに当接しない形状を有する。
また、駆動レバー604は、ミラーアップ駆動中及びミラーダウン駆動中にサブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cと当接することで動力を伝達する第2の当接部としてのサブミラー駆動部604cを有する。サブミラー駆動部604cは、ダウン保持位置において駆動ダボ部504cに対向する領域とアップ保持位置において駆動ダボ部504cに対向する領域とをつなぐ溝形状を有する。サブミラー駆動部604cは、ミラーアップ駆動中、ミラーダウン駆動中及びミラーアップ位置にあるときに駆動ダボ部504cに当接可能であるが、ミラーダウン状態では駆動ダボ部504cと当接しない形状を有する。
ミラー駆動装置1000がミラーアップ動作を行う際には、モータ601がミラーアップ方向(図4上で時計まわり)に回転することにより、駆動レバー604がダウン保持位置からアップ保持位置ミラーアップ方向(図4上で時計まわり方向)に回動する。メインミラーホルダ502は、駆動ダボ部502cが駆動レバー604のメインミラー駆動部604bに当接することでミラーアップ動作を行う。このとき、サブミラーホルダ504は、駆動ダボ部504cが駆動レバー604のサブミラー駆動部604cに当接することでミラーアップ動作を行う。
ミラー駆動装置1000がミラーダウン動作する際には、モータ601がミラーダウン方向(図4上で反時計まわり)に回転し、それにより駆動レバー604がアップ保持位置からダウン保持位置へミラーダウン方向(図4上で反時計まわり方向)に回動する。メインミラーホルダ502は、駆動ダボ部502cが駆動レバー604のメインミラー駆動部604bに当接することでミラーダウン動作を行う。そして、サブミラーホルダ504は、駆動ダボ部504cが駆動レバー604のサブミラー駆動部604cに当接することでミラーダウン動作を行う。
次に、図5から図8を参照して、ミラー駆動装置1000でのミラー駆動ユニット500のミラーアップ動作とミラーダウン動作について説明する。なお、図5乃至図8は、被写体側から撮像素子側を見たときの右側から左側へ向かう方向で、ミラー駆動ユニット500、ストッパ505、位置決めダボ507、位置決めダボ508及び駆動レバーユニット700を見たときの側面図となっている。
図5は、ミラー駆動ユニット500がミラーダウン位置にあるときの各部の状態を説明する図である。ミラー駆動ユニット500がミラーダウン位置にあるとき、前述したように、駆動レバー604はダウン保持位置にある。
図5に示す状態では、バネ607の一端607aは駆動レバー604の第1バネ付勢部604dに係止され、バネ607の他端607bがメインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cをミラーダウン方向に付勢する。これにより、メインミラーホルダ502のダウン位置当接部502bが位置決めダボ507に当接している。ダウン保持位置にある駆動レバー604のメインミラー駆動部604bにおいてメインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cと対向する領域でのメインミラーホルダ502の回動方向の幅は、ミラー駆動中に駆動ダボ部502cと当接する領域の幅よりも広い。よって、駆動レバー604がダウン保持位置にある状態では、メインミラー駆動部604bは駆動ダボ部502cと当接しない。
また、バネ608の一端608aは駆動レバー604の第3バネ付勢部604fに係止され、バネ608の他端608bがサブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cをミラーダウン方向に付勢する。これにより、サブミラーホルダ504のダウン位置当接部504bが位置決めダボ508に当接している。ダウン保持位置にある駆動レバー604のサブミラー駆動部604cにおいてサブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cと対向する領域でのサブミラーホルダ504の回転方向の幅は、ミラー駆動中に駆動ダボ部504cと当接する領域の幅よりも広い。よって、駆動レバー604がダウン保持位置にある状態では、サブミラー駆動部604cは駆動ダボ部504cとは当接しない。
このように、メインミラーホルダ502とサブミラーホルダ504はそれぞれ、位置決めダボ507,508に当接して位置決めされるため、ミラーダウン位置に安定して保持される。駆動レバーユニット700は、バネ607,608の反力によってミラーアップ方向に付勢力を受けるが、この状態では駆動レバーユニット700は、モータ601の保持力等でミラーアップ方向への回動は規制されている。
ミラーダウン位置にあるミラー駆動ユニット500のミラーアップ動作を行うためにモータ601を駆動すると、ミラー駆動ユニット500等は、図5に示す状態から図6(a)に示す状態へ遷移する。図6(a)は、ミラー駆動ユニット500がミラーアップ動作を開始した直後の各部の状態を説明する図である。
図6(a)に示す状態では、駆動レバー604がミラーアップ方向に回動し、メインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cがメインミラー駆動部604bのミラーダウン側側面に当接する。これにより、メインミラーホルダ502はミラーアップ方向に回動する。このとき、バネ607の一端607aが駆動レバー604の第1バネ付勢部604dに係止され、他端607bは、駆動レバー604の第2バネ付勢部604eと当接し、これにより、メインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cと当接しなくなる。
また、サブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cが駆動レバー604のサブミラー駆動部604cのミラーダウン側側面に当接し、サブミラーホルダ504はメインミラーホルダ502に対して閉じる方向(ミラーアップ方向)に回動する。このとき、バネ608の一端608aが駆動レバー604の第3バネ付勢部604fに係止され、他端608bは、駆動レバー604の第4バネ付勢部604gと当接し、これにより、サブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cと当接しなくなる。
図6(a)の状態からミラーアップ動作が進むと、図6(b)に示す状態となる。図6(b)は、ミラー駆動ユニット500のミラーアップ動作が完了する直前の各部の状態を説明する図である。
図6(b)には、モータ601の減速制御を行って駆動レバー604の回転速度が小さくなることにより、駆動レバー604に対してミラー駆動ユニット500が先行してミラーアップ方向に回動しようとする状態が示されている。このとき、メインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cが駆動レバー604のメインミラー駆動部604bのミラーアップ側側面に当接し、これにより、メインミラーホルダ502は減速しながらミラーアップ方向に回動する。また、このとき、バネ607の一端607aは駆動レバー604の第1バネ付勢部604dと当接し、他端607bは、駆動レバー604の第2バネ付勢部604eと当接し、これにより、メインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cとは当接していない。
また、図6(b)の状態では、サブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cが駆動レバー604のサブミラー駆動部604cのミラーアップ側側面に当接する。これにより、サブミラーホルダ504は減速しながらメインミラーホルダ502に対して閉じる方向(ミラーアップ方向)に回動する。また、このとき、バネ608の一端608aは駆動レバー604の第3バネ付勢部604fと当接し、他端608bは、駆動レバー604の第4バネ付勢部604gと当接し、これにより、サブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cとは当接してしない。
こうして、ミラー駆動ユニット500がミラーアップ位置に到達する直前にモータ601の減速制御により駆動レバー604を減速させることで、メインミラーホルダ502とサブミラーホルダ504を減速させることができる。これにより、メインミラーホルダ502がストッパ505に衝突する際の衝撃を抑制すると共に、サブミラーホルダ504の先端の第2当接部504dがメインミラーホルダ502の先端の第2当接部502eに衝突する際の衝撃を抑制することができる。
図6(b)に示す状態からミラー駆動ユニット500のミラーアップ動作が進むと、図7に示す状態となる。図7は、ミラー駆動ユニット500がミラーアップ位置にあるときの各部の状態を説明する図である。ミラー駆動ユニット500がミラーアップ位置にあるとき、前述したように、駆動レバー604はアップ保持位置にある。
図7に示す状態では、駆動レバー604のサブミラー駆動部604cにサブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cが当接し、サブミラーホルダ504の先端の第2当接部504dがメインミラーホルダ502の先端の第2当接部502eに当接する。アップ保持位置にある駆動レバー604のメインミラー駆動部604bにおいてメインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cと対向する領域でのメインミラーホルダ502の回動方向の幅は、ミラー駆動中に駆動ダボ部502cと当接する領域の幅よりも広い。よって、駆動レバー604がアップ保持位置にある状態では、メインミラー駆動部604bは駆動ダボ部502cと当接しない。
また、メインミラーホルダ502の先端がストッパ505を弾性変形させた状態でストッパ505に当接すると共に、サブミラーホルダ504の先端の第2当接部504dがメインミラーホルダ502の先端の第2当接部502eに当接した状態となる。つまり、メインミラーホルダ502がミラーアップ位置にあるとき、メインミラーホルダ502の先端はサブミラーホルダ504とストッパ505に挟まれた状態となる。こうしてメインミラーホルダ502とサブミラーホルダ504は先端が閉じられた状態となるため、ファインダ光学系4から入射する光線がミラーボックス400の内部へ侵入することを防止することが可能になる。
ミラー駆動ユニット500がミラーアップ位置にあるときには、メインミラーホルダ502がストッパ505の反力によりミラーダウン方向に付勢力を受けることにより、駆動レバーユニット700はミラーダウン方向に付勢力を受ける。しかし、モータ601の保持力等により、駆動レバーユニット700のミラーダウン方向への回動は規制される。
図7に示すミラーアップ位置にあるミラー駆動ユニット500のミラーダウン動作を行うためにモータ601を駆動すると、ミラー駆動ユニット500等は、図7に示す状態から図8(a)に示す状態へ遷移する。図8(a)は、ミラー駆動ユニット500がミラーダウン動作を開始した後の各部の状態を説明する図である。
図8(a)に示す状態では、駆動レバー604はミラーダウン方向に回動しており、メインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cが、駆動レバー604のメインミラー駆動部604bのミラーアップ側側面に当接している。こうして、メインミラーホルダ502はミラーダウン方向に回動する。このとき、バネ607の一端607aが駆動レバー604の第1バネ付勢部604dに係止され、他端607bは、駆動レバー604の第2バネ付勢部604eと当接し、これにより、メインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cと当接しない。また、サブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cは、駆動レバー604のサブミラー駆動部604cのミラーアップ側側面に当接しており、これにより、サブミラーホルダ504はメインミラーホルダ502に対して開く方向(ミラーダウン方向)に回動する。このとき、バネ608の一端608aは駆動レバー604の第3バネ付勢部604fと当接し、他端608bは、駆動レバー604の第4バネ付勢部604gと当接し、これにより、サブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cとは当接しない。
図8(a)の状態からミラーダウン動作が進むと、図8(b)に示す状態となる。図8(b)は、ミラー駆動ユニット500のミラーダウン動作が完了する直前の各部の状態を説明する図である。
図8(b)には、モータ601の減速制御を行って駆動レバー604の回転速度が小さくなることにより、駆動レバー604に対してミラー駆動ユニット500が先行してミラーダウン方向に回動しようとする状態が示されている。このとき、メインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cが駆動レバー604のメインミラー駆動部604bのミラーダウン側側面に当接し、これにより、メインミラーホルダ502は減速しながらミラーダウン方向に回動する。また、このとき、バネ607の一端607aは駆動レバー604の第1バネ付勢部604dと当接し、他端607bは、駆動レバー604の第2バネ付勢部604eと当接し、これにより、メインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cとは当接していない。
また、図8(b)の状態では、サブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cが駆動レバー604のサブミラー駆動部604cのミラーダウン側側面に当接する。これにより、サブミラーホルダ504は減速しながらメインミラーホルダ502に対して開く方向(ミラーダウン方向)に回動する。また、このとき、バネ608の一端608aは駆動レバー604の第3バネ付勢部604fと当接し、他端608bは、駆動レバー604の第4バネ付勢部604gと当接し、これにより、サブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cとは当接してしない。
こうして、ミラー駆動ユニット500がミラーダウン位置に到達する直前にモータ601の減速制御により駆動レバー604を減速させることで、メインミラーホルダ502とサブミラーホルダ504を減速させることができる。これにより、メインミラーホルダ502が位置決めダボ507に衝突する際の衝撃を抑制すると共に、サブミラーホルダ504が位置決めダボ508に衝突する際の衝撃を抑制することができる。なお、図8(b)に示す状態からミラー駆動ユニット500のミラーダウン動作が更に進むと、ミラー駆動ユニット500は、図5に示したミラーダウン状態となる。
以上説明したように本実施形態では、メインミラーホルダ502とサブミラーホルダ504の回動は、駆動レバー604によって制限される。そして、駆動レバー604に連結されたモータ601の回転速度を制御することにより、メインミラーホルダ502とサブミラーホルダ504のミラーアップ動作及びミラーダウン動作での回転速度を制御することができる。これにより、ミラー駆動ユニット500のミラーアップ動作の完了時とミラーダウン動作の完了時にミラー駆動ユニット500が受ける衝撃を緩和して、ミラーバウンドを抑制することが可能になると共にミラー駆動音を低減することが可能となる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係るミラー駆動装置について、図9を参照して説明する。なお、第2実施形態に係るミラー駆動装置において、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000と共通する説明を省略する。また、第2実施形態に係るミラー駆動装置の構成要素のうち、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000の構成要素と同等の部品及び同等の機能を有する部位については、同じ符号を付するものとする。
本発明の第2実施形態に係るミラー駆動装置について、図9を参照して説明する。なお、第2実施形態に係るミラー駆動装置において、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000と共通する説明を省略する。また、第2実施形態に係るミラー駆動装置の構成要素のうち、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000の構成要素と同等の部品及び同等の機能を有する部位については、同じ符号を付するものとする。
図9(a)は、第2実施形態に係るミラー駆動ユニットがミラーダウン位置にあるときの状態を図5と同様に示す図である。この状態では、バネ607の一端607aは駆動レバー604の第1バネ付勢部604dに係止され、他端607bはメインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cをミラーダウン方向に付勢している。これにより、メインミラーホルダ502のダウン位置当接部502bは位置決めダボ507に当接し、このとき、駆動レバー604のメインミラー駆動部604bは駆動ダボ部502cと当接していない。
駆動レバー604がダウン保持位置にあるとき、駆動レバー604のメインミラー駆動部604bは、メインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cと対向する第1の領域604b−1を有する。第1の領域604b−1のミラーダウン側とミラーアップ側はそれぞれ、ダウン保持位置において、メインミラーホルダ502の回動軸502aの中心と駆動ダボ部502cの中心とを結んだ直線と略平行である。これにより、駆動レバー604がダウン保持位置及びその付近にあるときのメインミラー駆動部604bと駆動ダボ部502cの間の隙間を最小限にすることができる。その結果、メインミラーホルダ502は、回動軸502aを回転中心とした回動が抑制されるため、ミラーダウンバウンドを軽減することが可能となる。
また、バネ608の一端608aは駆動レバー604の第3バネ付勢部604fに係止され、他端608bがサブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cをミラーダウン方向に付勢している。これにより、サブミラーホルダ504のダウン位置当接部504bは位置決めダボ508に当接し、このとき、駆動レバー604のサブミラー駆動部604cは駆動ダボ部504cとは当接していない。
駆動レバー604がダウン保持位置にあるとき、駆動レバー604のサブミラー駆動部604cは、サブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cと対向する第3の領域604c−1を有する。第3の領域604c−1のミラーダウン側とミラーアップ側はそれぞれ、ダウン保持位置においては、サブミラーホルダ504の支持穴504aの中心と駆動ダボ部504cの中心を結んだ直線と略平行である。これにより、駆動レバー604がダウン保持位置及びその付近にあるときのサブミラー駆動部604cと駆動ダボ部504cの間の隙間を最小限にすることができる。その結果、サブミラーホルダ504は、支持穴504aを回転中心とした回動が抑制されるため、ミラーダウンバウンドを軽減することが可能となる。
図9(b)は、ミラー駆動ユニット500がミラーアップ位置にあるときの各部の状態を説明する図であり、図7と同様に示されている。この状態では、駆動レバー604のサブミラー駆動部604cにサブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cが当接し、サブミラーホルダ504の先端の第2当接部504dはメインミラーホルダ502の先端の第2当接部502eに当接している。また、メインミラーホルダ502の先端は、ストッパ505を弾性変形させてストッパ505に当接している。
このとき、メインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cは、駆動レバー604のメインミラー駆動部604bに当接していない。駆動レバー604がアップ保持位置にあるとき、駆動レバー604のメインミラー駆動部604bは、メインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cと対向する第2の領域604b−2を有する。第2の領域604b−2のミラーダウン側とミラーアップ側はそれぞれ、アップ保持位置においては、メインミラーホルダ502の回動軸502aの中心と駆動ダボ部502cの中心を結んだ直線と略平行である。これにより、駆動レバー604がアップ保持位置及びその付近にあるときのメインミラー駆動部604bと駆動ダボ部502cの間の隙間を最小限にすることができる。その結果、メインミラーホルダ502は、回動軸502aを回転中心とした回動が抑制されるため、ミラーアップバウンドを軽減することが可能となる。
また、駆動レバー604がアップ保持位置にあるとき、駆動レバー604のサブミラー駆動部604cは、サブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cと対向する第4の領域604c−2を有する。第4の領域604c−2のミラーダウン側とミラーアップ側はそれぞれ、アップ保持位置においては、サブミラーホルダ504の支持穴504aの中心と駆動ダボ部504cの中心を結んだ直線に略平行である。これにより、駆動レバー604がアップ保持位置及びその付近にあるときのサブミラー駆動部604cと駆動ダボ部504cとの間の隙間を最小限にすることができる。その結果、サブミラーホルダ504は、支持穴504aを回転中心とした回動が抑制されるため、ミラーアップバウンドを軽減することが可能となる。
以上説明したように本実施形態では、駆動レバー604がダウン保持位置及びその付近とアップ保持位置及びその付近にあるときのメインミラーホルダ502とサブミラーホルダ504の回動が、駆動レバー604によって制限される。これにより、ミラーダウンバウンドとミラーアップバウンドの発生を更に抑制することが可能となる。
<第3実施形態>
図10は、第3実施形態に係るミラー駆動ユニットがミラーダウン位置にあるときの状態を図5と同様に示す図である。なお、第3実施形態に係るミラー駆動装置において、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000と共通する説明を省略する。また、第3実施形態に係るミラー駆動装置の構成要素のうち、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000の構成要素と同等の部品及び同等の機能を有する部位については、同じ符号を付するものとする。
図10は、第3実施形態に係るミラー駆動ユニットがミラーダウン位置にあるときの状態を図5と同様に示す図である。なお、第3実施形態に係るミラー駆動装置において、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000と共通する説明を省略する。また、第3実施形態に係るミラー駆動装置の構成要素のうち、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000の構成要素と同等の部品及び同等の機能を有する部位については、同じ符号を付するものとする。
第3実施形態に係るミラー駆動装置は、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000が備えるバネ608を備えていないが、駆動レバーバネ609を備えている。これに伴い、駆動レバー604には第5バネ付勢部604hが設けられている。図10に示す状態では、駆動レバーバネ609の一端609aがミラーボックス400に設けられたバネ付勢部400aに係止され、他端609bが第5バネ付勢部604hに当接することにより、駆動レバー604はミラーダウン方向に付勢されている。つまり、駆動レバーバネ609は、駆動レバー604をダウン保持位置に保持するように駆動レバー604を付勢する付勢部材である。また、バネ607の一端607aは駆動レバー604の第1バネ付勢部604dに係止され、他端607bはメインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cをミラーダウン方向に付勢している。これにより、メインミラーホルダ502のダウン位置当接部502bは位置決めダボ507に当接し、このとき、駆動レバー604のメインミラー駆動部604bは駆動ダボ部502cと当接していない。
サブミラー駆動部604cの構成は、第2実施形態と同様である。よって、図10に示す状態では、駆動レバー604のサブミラー駆動部604cは、サブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cと当接して、サブミラーホルダ504をミラーダウン方向に付勢する。これにより、サブミラーホルダ504のダウン位置当接部504bは、位置決めダボ508に当接している。ここで、駆動レバーバネ609による駆動レバー604に対するミラーダウン方向への付勢力を、バネ607の付勢力よりも大きく設定することにより、ミラー駆動ユニットをダウン保持位置で安定させることができる。
以上説明したように本実施形態では、ミラー駆動ユニットがミラーダウン位置にあるときに駆動レバー604のサブミラー駆動部604cとサブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cとが当接する。そのため、サブミラー駆動部604cの幅を狭くすることができる。これにより、ミラーダウン動作によりミラーダウン位置に到達する直前でのサブミラーホルダ504の速度をサブミラー駆動部604cの形状によって制御することで、ミラーダウンバウンドの発生を抑制することが可能になる。
<第4実施形態>
図11は、第4実施形態に係るミラー駆動ユニットがミラーダウン位置にあるときの状態を図5と同様に示す図である。なお、第4実施形態に係るミラー駆動装置において、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000と共通する説明を省略する。また、第4実施形態に係るミラー駆動装置の構成要素のうち、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000の構成要素と同等の部品及び同等の機能を有する部位については、同じ符号を付するものとする。
図11は、第4実施形態に係るミラー駆動ユニットがミラーダウン位置にあるときの状態を図5と同様に示す図である。なお、第4実施形態に係るミラー駆動装置において、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000と共通する説明を省略する。また、第4実施形態に係るミラー駆動装置の構成要素のうち、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000の構成要素と同等の部品及び同等の機能を有する部位については、同じ符号を付するものとする。
第4実施形態に係るミラー駆動装置は、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000が備えるバネ607を備えていないが、駆動レバーバネ610を備えている。これに伴い、駆動レバー604には第6バネ付勢部604iが設けられている。図10に示す状態では、駆動レバーバネ610の一端610aがミラーボックス400に設けられたバネ付勢部400aに係止され、他端610bが第6バネ付勢部604iに当接することにより、駆動レバー604はミラーダウン方向に付勢されている。また、バネ608の一端608aが駆動レバー604の第3バネ付勢部604fに係止され、他端608bがサブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cをミラーダウン方向に付勢している。これにより、サブミラーホルダ504のダウン位置当接部504bが位置決めダボ508に当接し、このとき、駆動レバー604のサブミラー駆動部604cは駆動ダボ部504cと当接していない。
メインミラー駆動部604bの構成は、第2実施形態と同様である。よって、図11に示す状態において、駆動レバー604のメインミラー駆動部604bは、メインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cと当接し、メインミラーホルダ502をミラーダウン方向に付勢する。これにより、メインミラーホルダ502のダウン位置当接部502bが位置決めダボ507に当接している。ここで、駆動レバーバネ610による駆動レバー604に対するミラーダウン方向への付勢力を、バネ608の付勢力よりも大きく設定することにより、ミラー駆動ユニットをダウン保持位置で安定させることができる。
以上説明したように本実施形態では、ミラー駆動ユニットがミラーダウン位置にあるときに駆動レバー604のメインミラー駆動部604bとメインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cとが当接する。そのため、メインミラー駆動部604bの幅を狭くすることができる。これにより、ミラーダウン動作によりミラーダウン位置に到達する直前でのメインミラーホルダ502の速度をメインミラー駆動部604bの形状によって制御することで、ミラーダウンバウンドの発生を抑制することが可能になる。
<第5実施形態>
次に、図12乃至図14を参照して、第5実施形態に係るミラー駆動装置において説明する。なお、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000と共通する説明を省略する。また、第5実施形態に係るミラー駆動装置の構成要素のうち、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000の構成要素と同等の部品及び同等の機能を有する部位については、同じ符号を付するものとする。
次に、図12乃至図14を参照して、第5実施形態に係るミラー駆動装置において説明する。なお、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000と共通する説明を省略する。また、第5実施形態に係るミラー駆動装置の構成要素のうち、第1実施形態に係るミラー駆動装置1000の構成要素と同等の部品及び同等の機能を有する部位については、同じ符号を付するものとする。
図12(a)は、第5実施形態に係るミラー駆動ユニットがミラーダウン位置にあるときの状態を図5と同様に示す図である。この状態では、第1実施形態(図5)と同様に、駆動レバー604のメインミラー駆動部604bはメインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cと当接していない状態(近接した状態)となっている。また、駆動レバー604のサブミラー駆動部604cは、サブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cと当接していない状態(近接した状態)となっている。
図13(a)は、第5実施形態に係るミラー駆動ユニットがミラーアップ位置にあるときの状態を図7と同様に示す図である。この状態では、第1実施形態と同様に、駆動レバー604のメインミラー駆動部604bはメインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cと当接していない状態となっている。また、駆動レバー604のサブミラー駆動部604cはサブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cと当接した状態となっている。
図14(a)は、第5実施形態に係るミラー駆動ユニットがミラーダウン位置とミラーアップ位置の中間(以下「中間位置」という)にあるときの状態を示す図である。この状態では、第1実施形態と同様に、駆動レバー604のメインミラー駆動部604bはメインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cと当接した状態となっている。また、駆動レバー604のサブミラー駆動部604cはサブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cと当接した状態となっている。
本実施形態は、駆動レバー604のメインミラー駆動部604b及びサブミラー駆動部604cの形状に特徴を有する。図12(b)、図13(b)及び図14(b)は、各状態での駆動レバー604のメインミラー駆動部604bとメインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cとの関係を説明する図である。図12(c)、図13(c)及び図14(c)は、各状態での駆動レバー604のサブミラー駆動部604cとサブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cとの関係を説明する図である。
駆動レバー604のメインミラー駆動部604bは、駆動レバー604がダウン保持位置にあるときには図12(b)に示すように、メインミラーホルダ502の駆動ダボ部502cと対向する第1の領域604b−1を有する。メインミラー駆動部604bは、駆動レバー604がアップ保持位置にあるときには図13(b)に示すように、駆動ダボ部502cと対向する第2の領域604b−2を有する。メインミラー駆動部604bは、駆動レバー604が中間位置にあるときには図14(b)に示すように、駆動ダボ部502cと対向する第5の領域604b−3を有する。ここで、第5の領域604b−3は、第1の領域604b−1と第2の領域604b−2を結んだ直線に対してサブミラーホルダ504側に位置する。つまり、メインミラー駆動部604bは、第5の領域604b−3がサブミラーホルダ504側に凸となる形状を有する。
駆動レバー604のサブミラー駆動部604cは、駆動レバー604がダウン保持位置にあるときには図12(c)に示すように、サブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cと対向する第3の領域604c−1を有する。サブミラー駆動部604cは、駆動レバー604がアップ保持位置にあるときには図13(c)に示すように、駆動ダボ部504cと対向する第4の領域604c−2を有する。サブミラー駆動部604cは、駆動レバー604が中間位置にあるときには図14(c)に示すように、サブミラーホルダ504の駆動ダボ部504cと当接する第6の領域604c−3を有する。ここで、第6の領域604c−3は、第3の領域604c−1と第4の領域604c−2とを結んだ直線に対してメインミラーホルダ502の反対側に位置している。つまり、サブミラー駆動部604cは、第6の領域604c−3がメインミラーホルダ502がある位置の反対側に凸となる形状を有する。
このように本実施形態では、駆動レバー604のメインミラー駆動部604bとサブミラー駆動部604cの形状に起因して、ミラーダウン状態になるに従って駆動レバー604の回転速度に対するミラー駆動ユニットの回転角度が鈍感になる。つまり、ミラーダウン状態になる直前にミラー駆動ユニットの回転速度を下げることができることにより、ミラーダウンバウンドの発生を抑制することができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
1 撮像装置本体
400 ミラーボックス
500 ミラー駆動ユニット
502 メインミラーホルダ
502a 回動軸
502c 駆動ダボ部
502d 回動軸部
504 サブミラーホルダ
504a 支持穴
504c 駆動ダボ部
601 モータ
604 駆動レバー
604b メインミラー駆動部
604c サブミラー駆動部
700 駆動レバーユニット
1000 ミラー駆動装置
400 ミラーボックス
500 ミラー駆動ユニット
502 メインミラーホルダ
502a 回動軸
502c 駆動ダボ部
502d 回動軸部
504 サブミラーホルダ
504a 支持穴
504c 駆動ダボ部
601 モータ
604 駆動レバー
604b メインミラー駆動部
604c サブミラー駆動部
700 駆動レバーユニット
1000 ミラー駆動装置
Claims (16)
- ミラーボックスに回動可能に取り付けられ、撮影光路内の第1の位置と撮影光路から退避した第2の位置との間を移動可能な第1のミラーユニットと、
前記第1のミラーユニットに回動可能に取り付けられ、撮影光路内に位置する第3の位置と撮影光路から退避した第4の位置との間を移動可能な第2のミラーユニットと、
アクチュエータに駆動されることにより第5の位置と第6の位置との間で移動可能な駆動部材と、を備え、
前記駆動部材は、前記第5の位置から前記第6の位置に移動する際に、前記第1のミラーユニットを前記第1の位置から前記第2の位置へと移動させると共に前記第2のミラーユニットを前記第3の位置から前記第4の位置へ移動させ、前記第6の位置から前記第5の位置に移動する際に、前記第1のミラーユニットを前記第2の位置から前記第1の位置へと移動させると共に前記第2のミラーユニットを前記第4の位置から前記第3の位置へ移動させることを特徴とするミラー駆動装置。 - 前記駆動部材は、
前記第1のミラーユニットと当接可能な第1の当接部と、
前記第2のミラーユニットと当接可能な第2の当接部と、を有し、
前記第1のミラーユニットは、前記第1の当接部と当接可能な第1の被駆動部を有し、
前記第2のミラーユニットは、前記第2の当接部と当接可能な第2の被駆動部を有し、
前記第1の被駆動部は、前記第1のミラーユニットが前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動する際に前記第1の当接部と当接し、
前記第2の被駆動部は、前記第2のミラーユニットが前記第3の位置と前記第4の位置との間を移動する際に前記第2の当接部と当接することを特徴とする請求項1に記載のミラー駆動装置。 - 前記第1の当接部は、前記駆動部材が前記第5の位置にあるときには前記第1のミラーユニットと当接しないことを特徴とする請求項2に記載のミラー駆動装置。
- 前記第2の当接部は、前記駆動部材が前記第5の位置にあるときには前記第2のミラーユニットと当接しないことを特徴とする請求項2又は3に記載のミラー駆動装置。
- 前記第1の当接部は、前記ミラー駆動装置が前記第6の位置にあるときには前記第1のミラーユニットと当接しないことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のミラー駆動装置。
- 前記駆動部材は前記アクチュエータにより回転駆動され、
前記駆動部材の回転中心をA、前記第1のミラーユニットが前記第1の位置にあるときの前記第1の被駆動部の位置をM、前記第1のミラーユニットが前記第2の位置にあるときの前記第1の被駆動部の位置をM´、前記第2のミラーユニットが前記第3の位置にあるときの前記第2の被駆動部の位置をS、前記第2のミラーユニットが前記第4の位置にあるときの前記第2の被駆動部の位置をS´、前記駆動部材が前記第5の位置と前記第6の位置の間に回転する角度をθ、としたときに、∠MAS≒∠M´AS´+(∠SAS´−θ)−(∠MAM´−θ)、の関係が成り立つことを特徴とする請求項2に記載のミラー駆動装置。 - 前記第1のミラーユニットが前記第1の位置にあり、且つ、前記駆動部材が前記第5の位置にあるときに前記第1の当接部において前記第1の被駆動部と対向する第1の領域のミラーダウン側とミラーアップ側はそれぞれ、前記第1のミラーユニットの回動中心と前記第1の被駆動部とを結んだ直線と略平行であることを特徴とする請求項2又は6に記載のミラー駆動装置。
- 前記第1のミラーユニットが前記が第2の位置にあり、且つ、前記駆動部材が前記第6の位置にあるときに前記第1の当接部において前記第1の被駆動部と対向する第2の領域のミラーダウン側とミラーアップ側はそれぞれ、前記第1のミラーユニットの回動中心と前記第1の被駆動部とを結んだ直線と略平行であることを特徴とする請求項2、6、7のいずれか1項に記載のミラー駆動装置。
- 前記第2のミラーユニットが前記第3の位置にあり、且つ、前記駆動部材が前記第5の位置にあるときに前記第2の当接部において前記第2の被駆動部と対向する第3の領域のミラーダウン側とミラーアップ側はそれぞれ、前記第2のミラーユニットの回動中心と前記第2の被駆動部とを結んだ直線と略平行であることを特徴とする請求項2、6乃至8のいずれか1項に記載のミラー駆動装置。
- 前記第2のミラーユニットが前記第4の位置にあり、且つ、前記駆動部材が前記第6の位置にあるときに前記第2の当接部において前記第2の被駆動部と対向する第4の領域のミラーダウン側とミラーアップ側はそれぞれ、前記第2のミラーユニットの回動中心と前記第2の被駆動部とを結んだ直線と略平行であることを特徴とする請求項2、6乃至9のいずれか1項に記載のミラー駆動装置。
- 前記第1のミラーユニットが前記第1の位置にあり、且つ、前記第2のミラーユニットが前記第3の位置にあり、且つ、前記駆動部材が前記第5の位置にあるときに、
前記第1の被駆動部は前記第1の当接部と当接し、前記第2の被駆動部は前記第2の当接部と当接しないことを特徴とする請求項2に記載のミラー駆動装置。 - 前記第1のミラーユニットが前記第1の位置にあり、且つ、前記第2のミラーユニットが前記第3の位置にあり、且つ、前記駆動部材が前記第5の位置にあるときに、
前記第2の被駆動部は前記第2の当接部と当接し、前記第1の被駆動部は前記第1の当接部と当接しないことを特徴とする請求項2に記載のミラー駆動装置。 - 前記第1の当接部は、
前記第1のミラーユニットが前記第1の位置にあり、且つ、前記駆動部材が前記第5の位置にあるときに、前記第1の当接部において前記第1の被駆動部と対向する第1の領域と、
前記第1のミラーユニットが前記第2の位置にあり、且つ、前記駆動部材が前記第6の位置にあるときに、前記第1の当接部において前記第1の被駆動部と対向する第2の領域と、
前記第1のミラーユニットが前記第1の位置と前記第2の位置の間を移動する間に前記第1の被駆動部と当接する第5の領域と、を有し、
前記第5の領域は、前記第1の領域の中心と前記第2の領域の中心とを結んだ直線よりも前記第2のミラーユニットのある側に位置していることを特徴とする請求項2に記載のミラー駆動装置。 - 前記第2の当接部は、
前記第2のミラーユニットが前記第3の位置にあり、且つ、前記駆動部材が前記第5の位置にあるときに、前記第2の当接部において前記第2の被駆動部と対向する第3の領域と、
前記第2のミラーユニットが前記第4の位置にあり、且つ、前記駆動部材が前記第6の位置にあるときに、前記第2の当接部において前記第2の被駆動部と対向する第4の領域と、
前記第2のミラーユニットが前記第3の位置と前記第4の位置の間を移動する間に前記の第2の被駆動部と当接する第6の領域と、を有し、
前記第6の領域は、前記第3の領域の中心と前記第4の領域の中心とを結んだ直線に対して、前記第1のミラーユニットの反対側に位置していることを特徴とする請求項2又は13に記載のミラー駆動装置。 - 前記第1のミラーユニットと当接して前記第1の位置の調整を可能とする第1の位置決め部材と、
前記第2のミラーユニットと当接して前記第3の位置の調整を可能とする第2の位置決め部材と、
前記駆動部材を前記第5の位置に保持するように付勢する付勢部材と、を備え、
前記付勢部材により前記駆動部材が前記第5の位置に保持されているときには、前記第1の位置決め部材と前記第2の位置決め部材による調整にかかわらず、前記第1のミラーユニットは第1の位置決め部材に当接し、且つ、前記第2のミラーユニットは前記第2の位置決め部材に当接した状態が保持されることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載のミラー駆動装置。 - 請求項1乃至15のいずれか1項に記載のミラー駆動装置と、
前記ミラー駆動装置が備える前記第1のミラーユニットを回動可能に支持するミラーボックスと、を備えることを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018072583A JP2019184702A (ja) | 2018-04-04 | 2018-04-04 | ミラー駆動装置及び撮像装置 |
US16/371,500 US20190310458A1 (en) | 2018-04-04 | 2019-04-01 | Mirror drive device and image pickup apparatus using this |
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Publications (1)
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-
2019
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