JP6611583B2 - ミラー駆動装置及び撮像装置 - Google Patents

ミラー駆動装置及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6611583B2
JP6611583B2 JP2015242912A JP2015242912A JP6611583B2 JP 6611583 B2 JP6611583 B2 JP 6611583B2 JP 2015242912 A JP2015242912 A JP 2015242912A JP 2015242912 A JP2015242912 A JP 2015242912A JP 6611583 B2 JP6611583 B2 JP 6611583B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
gear
holder
unit
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015242912A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017111168A (ja
Inventor
圭亮 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2015242912A priority Critical patent/JP6611583B2/ja
Priority to US15/373,751 priority patent/US9891408B2/en
Publication of JP2017111168A publication Critical patent/JP2017111168A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6611583B2 publication Critical patent/JP6611583B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cameras In General (AREA)

Description

本発明は、例えば一眼レフカメラ等の撮像装置に搭載されるミラーユニットを高速で駆動する機構を備えるミラー駆動装置、及びミラー駆動装置を備える撮像装置に関する。
一眼レフカメラ等のクイックリターンミラー機構では、バネ力によってメインミラーを回動させ、サブミラーは、トグルバネと反転カムを用いてメインミラーに追従させることで、ミラーユニットをミラーダウン位置とミラーアップ位置との間で回動させている。
しかし、バネ力によってミラーユニットを駆動する機構では、高速でミラーを回動させるためには、バネ力の強いバネを使用する必要がある。このため、ミラーの回動中にバネを高速でチャージするために、大きなトルクが必要となり、駆動力の大きなアクチュエータや大きな減速比の減速機を介する必要がある。
従来、このような問題を解決するために、ミラーの回動中に付勢方向が反転するバネ部材を用いたミラー駆動装置が提案されている(特許文献1)。この提案では、バネ部材は、ミラーがファインダ観測位置にあるときには、ミラーに退避位置の方向への付勢力を与え、ミラーが退避位置にあるときには、ミラーにファインダ観測位置の方向への付勢力を与える。
特開2006−30498号公報
しかし、上記特許文献1では、ミラーの回動中に、付勢力を与えるバネ部材の付勢方向が反転する位置に到達した後は、常にバネ部材をチャージする必要がある。そのため、バネ部材のチャージ領域においては、負荷が大きくなり、ミラー回動時における低トルク化には限界がある。
そこで、本発明は、ミラー回動中に付勢力を与える付勢部材のチャージ量を少なくすることで、ミラー回動時の低トルク化を実現するミラー駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のミラー駆動装置は、ミラーボックスと、前記ミラーボックスに回動可能に取り付けられており、第1のミラーを保持して撮影光路内に位置する第1の位置と撮影光路から退避する第2の位置との間を移動が可能な第1のミラーホルダと、前記第1のミラーホルダを前記第1の位置の方向に付勢する第1の付勢部材と、前記第1のミラーホルダに回動可能に取り付けられており、第2のミラーを保持して前記撮影光路内に位置する第3の位置と前記撮影光路から退避する第4の位置との間を移動が可能な第2のミラーホルダと、モータと、前記モータに駆動されることで、前記第2のミラーホルダを前記第3の位置と前記第4の位置との間で移動させる駆動部材と、を備え、前記第1のミラーホルダが前記第1の位置に位置し、前記第2のミラーホルダが前記第3の位置に位置するときに、前記第1の付勢部材の一端は、前記第1のミラーホルダに形成されている第1の掛止部に掛けられているとともに、前記第1の付勢部材の他端は、前記駆動部材に形成されている第2の掛止部に掛けられており、前記第1のミラーホルダが前記第1の位置に位置し、前記第2のミラーホルダが前記第3の位置から前記第4の位置に向けて移動して前記第1のミラーホルダと重なる状態となるときに、前記第1の付勢部材の前記一端は、前記駆動部材に形成されている第3の掛止部に掛けられているとともに、前記第1の付勢部材の他端は、前記第2の掛止部に掛けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ミラー回動中に付勢力を与える付勢部材のチャージ量を少なくすることができるので、ミラー回動時の低トルク化を実現するミラー駆動装置を提供することができる。
本発明のミラー駆動装置を備える撮像装置の第1の実施形態の一例であるデジタル一眼レフカメラのシステム構成を示すブロック図である。 デジタル一眼レフカメラの概略側断面図である。 ミラー駆動ユニットの分解斜視図である。 ミラーチャージユニットの分解斜視図である。 (a)はミラー駆動ユニットの光軸方向から見た正面図、(b)は(a)の右側面図である。 図5(b)に示すミラー駆動ユニットからモータ及びギアベースを取り外した状態を示す図である。 ミラーユニットとミラーチャージユニットの関係を説明する図である。 ミラーユニットがミラーダウン位置にあるときの各部の状態を説明する図である。 ミラー駆動ユニットがミラーアップ駆動を開始した直後において、カムギアとミラー駆動ギアとが噛合する直前の状態を説明する図である。 ミラーユニットがミラーアップ動作を開始する直前の各部の状態を説明する図である。 サブミラーホルダがミラーアップ動作中の各部の状態を説明する図である。 メインミラーホルダがミラーアップ動作を開始するときの各部の状態を説明する図である。 ミラーユニットがミラーアップ動作を完了する直前における各部の状態を説明する図である。 ミラーユニットがミラーアップ位置にあるときの各部の状態を説明する図である。 ミラー駆動ユニットがミラーダウン駆動を開始した直後の各部の状態を説明する図である。 ミラーユニットがミラーダウン動作を開始する直前の各部の状態を説明する図である。 メインミラーホルダがミラーダウン位置に到達したときの各部の状態を示す図である。 サブミラーホルダがミラーダウン位置に到達する直前の各部の状態を説明する図である。 本発明のミラー駆動装置を備える撮像装置の第2の実施形態の一例であるデジタル一眼レフカメラにおいて、(a)はミラー駆動レバーユニットの斜視図、(b)は(a)に示すミラー駆動レバーユニットの分解斜視図である。 ミラーユニットがミラーダウン位置にあるときの各部の状態を説明する図である。 ミラーユニットがミラーダウン位置にあるときのミラー駆動レバーユニットの状態を説明する拡大図である。 ミラーユニットがミラーアップ位置に到達する前の各部の状態を説明する図である。 ミラーユニットがミラーアップ位置にあるときの各部の状態を説明する図である。 ミラーユニットがミラーアップ位置にあるときのミラー駆動レバーユニットの状態を説明する拡大図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のミラー駆動装置を備える撮像装置の第1の実施形態の一例であるデジタル一眼レフカメラのシステム構成を示すブロック図である。
本実施形態のデジタル一眼レフカメラ(以下、カメラという。)は、図1に示すように、カメラ本体1に交換式のレンズユニット210がマウント接点部21を介して着脱可能に装着されている。
まず、カメラ本体1について説明する。図1において、マイクロコンピュータ100(以下、MPU100という)は、カメラ全体の制御を司る。MPU100に内蔵されたEEPROM100aは、時刻計測回路109の計時情報やその他の情報を記憶する。MPU100には、ミラー駆動回路101、焦点検出回路102、シャッタ駆動回路103、映像信号処理回路104、スイッチセンス回路105、及びファインダ光学系4の測光回路24が接続されている。また、MPU100には、表示駆動回路107、バッテリチェック回路108、時刻計測回路109、電源供給回路110、及び圧電素子駆動回路111も接続され、これらの回路は、MPU100の制御により駆動する。
ミラーユニット500は、ハーフミラーで構成されたメインミラー501、及びサブミラー503を有し、撮影時に撮影光路から退避する位置(ミラーアップ位置)に移動し、ファインダ観察時に撮影光路内に進入する位置(ミラーダウン位置)に移動する。
メインミラー501は、ミラーユニット500のミラーダウン位置でレンズユニット210の撮影光学系を構成する撮影レンズ200を通過した被写体光束を反射してファインダ光学系4へ導くとともに、被写体光束の一部を透過させてサブミラー503に導く。サブミラー503は、メインミラー501を透過した被写体光束を反射して焦点検出ユニット31へ導く。また、ミラーユニット500のミラーアップ位置では、撮影レンズ200を通過した被写体光束は、撮像素子33に導かれる。
ミラー駆動回路101は、ミラーユニット500をミラーアップ位置(図2(c)参照)とミラーダウン位置(図2(a)参照)との間で回動させるモータ601(図3等参照)の駆動制御やミラーユニット500の位置検出を行う。
焦点検出ユニット31は、不図示の結像面近傍に配置されたフィールドレンズ、反射ミラー、2次結像レンズ、絞り、複数のCCDセンサ等から成るラインセンサ等から構成されている。焦点検出ユニット31から出力された信号は、焦点検出回路102へ供給され、被写体の像信号に換算された後、MPU100へ送信される。MPU100は、供給された被写体の像信号に基づいて、位相差検出法による焦点検出演算を行う。そして、MPU100は、デフォーカス量及びデフォーカス方向を算出し、算出結果に基づき、レンズユニット210のレンズ制御回路201及びAF駆動回路202を介して撮影レンズ200のフォーカスレンズを合焦位置まで駆動する。
ペンタプリズム22は、ミラーダウン時にメインミラー501によって反射された被写体光束を正立正像に変換して反射し、ユーザは、変換された正立正像をファインダ光学系4を介してファインダ接眼窓18から被写体像として観察することができる。また、ペンタプリズム22は、被写体光束の一部を測光センサ23にも導き、測光回路24は、測光センサ23の測光結果に基づき、観察面上の各エリアの輝度信号に変換し、MPU100に出力する。MPU100は、測光回路24から出力された輝度信号に基づき、露出値を算出する。
フォーカルプレーンシャッタ106は、ファインダ観察時には、撮像素子33に導かれる被写体光束を遮り、また、撮像時には、レリーズ信号に応じて、不図示の先羽根群と後羽根群が走行する時間差により所望の露光時間を得るように動作する。フォーカルプレーンシャッタ106は、MPU100の指令によりシャッタ駆動回路103によって制御される。
撮像素子ユニット114は、撮像素子33、積層型の圧電素子112及び光学ローパスフィルタ113等により構成される。撮像素子33には、CCDセンサ、CMOSセンサ又はCIDセンサ等が用いられる。クランプ/CDS(相関二重サンプリング)回路34は、A/D変換する前の基本的なアナログ処理を行うとともに、クランプレベルの変更も可能である。AGC(自動利得調整装置)35は、A/D変換する前の基本的なアナログ処理を行うとともに、AGC基本レベルの変更も可能である。A/D変換器36は、撮像素子33から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
赤外線カットフィルタ32は、略矩形状に形成され、撮像素子33に入射する被写体光束の不要な赤外光をカットする。赤外線カットフィルタ32は、異物の付着を防止するために、導電性物質で表面が覆われている。光学ローパスフィルタ113は、水晶からなる複屈折板及び位相板を複数枚貼り合わせて積層し、更に赤外線カットフィルタを貼り合わせて構成される。積層型の圧電素子112は、MPU100に指令を受けた圧電素子駆動回路111によって加振され、その振動が光学ローパスフィルタ113に伝達される。
映像信号処理回路104は、デジタル画像データに対してガンマ/ニー処理、フィルタ処理、モニタ表示用の情報合成処理など、ハードウエアによる画像処理全般を実行する。映像信号処理回路104から出力されたモニタ表示用のカラー画像データは、モニタ駆動回路115を介してモニタ19に表示される。
また、映像信号処理回路104は、MPU100の指示により、メモリコントローラ38を通じてバッファメモリ37に画像データを保存することも可能である。更に、映像信号処理回路104は、JPEGなどの画像データ圧縮処理を行う機能も有している。また、映像信号処理回路104は、連写撮影など連続して撮影が行われる場合は、一旦バッファメモリ37に画像データを格納し、メモリコントローラ38を通して未処理の画像データを順次読み出すことも可能である。これにより、映像信号処理回路104は、A/D変換器36から出力される画像データの速度に関わらず、画像処理や圧縮処理を順次行うことが可能となる。
メモリコントローラ38は、USB出力用コネクタ等の外部インタフェース40から出力される画像データをメモリ39に記憶することや、メモリ39に記憶されている画像データを外部インタフェース40に出力する機能を有する。なお、メモリ39は、カメラ本体1に対して着脱可能なフラッシュメモリ等が例示できる。
レリーズスイッチ(SW1)7aは、不図示のレリーズボタンを半押し操作等することでオンして撮影準備開始の操作信号をスイッチセンス回路105を介してMPU100に送信する。レリーズスイッチ(SW2)7bは、レリーズボタンを全押し操作等することでオンして撮影開始の操作信号をスイッチセンス回路105を介してMPU100に送信する。また、スイッチセンス回路105は、メイン操作ダイアル8、サブ操作ダイアル20、撮影モード設定ダイアル14、メインスイッチ43、及びクリーニング指示部材44の操作状態に応じて操作信号をMPU100に送信する。
表示駆動回路107は、MPU100の指示に従って、外部表示装置9やファインダ内表示装置41を駆動する。バッテリチェック回路108は、MPU100からの指示に従って、バッテリチェックを所定時間行い、そのチェック結果をMPU100へ送る。電源部42は、MPU100からの電源供給回路110を介した指示に従って、カメラの各要素に対して必要な電源を供給する。時刻計測回路109は、メインスイッチ43がオフされて次にオンされるまでの時間や日付を計測し、MPU100からの指令により、計測結果をMPU100へ送信する。
次に、レンズユニット210について説明する。レンズユニット210は、レンズ制御回路201を有し、レンズ制御回路201は、マウント接点部21を介してカメラ本体1のMPU100と通信を行う。マウント接点部21は、カメラ本体1にレンズユニット210が接続されると、MPU100へ信号を送信する機能も備えている。
これにより、レンズ制御回路201は、MPU100との間で通信を行い、AF駆動回路202及び絞り駆動回路203を介して撮影レンズ200及び絞り204を駆動する。なお、図1では、説明の便宜上、1枚の撮影レンズ200を図示しているが、実際には、撮影レンズ200は、多数枚のレンズ群により構成されている。
AF駆動回路202は、たとえばステッピングモータ等によって構成され、レンズ制御回路201の制御によって撮影レンズ200のフォーカスレンズの光軸方向の位置を変化させることにより、合焦動作を行う。絞り駆動回路203は、たとえばオートアイリス等によって構成され、レンズ制御回路201の制御によって絞り204の開口径を変化させることにより、光学的な絞り値を得るように構成されている。
図2(a)はミラーユニット500がミラーダウン位置にあるときのカメラの概略側断面図、図2(b)はミラーユニット500がミラーダウン位置でメインミラー501に対してサブミラー503が閉じた状態を示すカメラの概略側断面図である。図2(c)は、ミラーユニット500がミラーアップ位置にあるときのカメラの概略側断面図である。
図2に示すように、ミラーユニット500のメインミラー501は、メインミラーホルダ502に保持され、サブミラー503は、サブミラーホルダ504に保持されている。また、メインミラーホルダ502は、ミラーボックス400(図3参照)に対して回動可能に支持され、サブミラーホルダ504は、メインミラーホルダ502に対して回動可能に支持されている。そして、ミラーユニット500は、ミラー駆動ユニット1000により駆動され、図2(a)に示すミラーダウン位置と図2(c)に示すミラーアップ位置との間を回動する。
ここで、メインミラー501は、本発明の第1のミラー、サブミラー503は、本発明の第2のミラー、メインミラーホルダ502は、本発明の第1のミラーホルダ、サブミラーホルダ504は、本発明の第2のミラーホルダの一例にそれぞれ相当する。また、メインミラーホルダ502のミラーダウン位置は、本発明の第1の位置、メインミラーホルダ502のミラーアップ位置は、本発明の第2の位置の一例にそれぞれ相当する。更に、サブミラーホルダ504のミラーダウン位置は、本発明の第3の位置、サブミラーホルダ504のミラーアップ位置は、本発明の第4の位置の一例にそれぞれ相当する。
図2(a)に示すミラーダウン位置では、ミラーユニット500は、撮影光路内に進入し、撮影レンズ200を通過した被写体光束は、メインミラー501で反射するとともに、一部がメインミラー501を透過してサブミラー503で反射する。メインミラー501で反射した被写体光束は、ファインダ光学系4のペンタプリズム22に導かれ、サブミラー503で反射した被写体光束は、焦点検出ユニット31に導かれる。
また、図2(c)に示すミラーアップ位置では、ミラーユニット500は、撮影光路から退避し、撮影レンズ200を通過した被写体光束は、撮像素子33に導かれて結像し、光電変換される。
図3は、ミラー駆動ユニット1000の分解斜視図である。図3に示すように、ミラー駆動ユニット1000は、ミラーボックス400、ミラーユニット500、及びミラーチャージユニット600を備える。
ミラーユニット500のメインミラーホルダ502には、回動軸502aが形成されており、回動軸502aは、ミラーボックス400に対して回動可能に支持されている。また、メインミラーホルダ502には、断面が半月形状の軸部502c及び第1当接部502bが形成されている。ミラーユニット500がミラーダウン位置にあるとき、メインミラーホルダ502の軸部502cは、一端がバネ付勢部604dに掛止されたバネ607の他端によりミラーダウン方向に付勢され、第1当接部502bは、位置決め軸507に当接する。位置決め軸507は、例えば、偏心ピン等で構成されており、位置決め軸507を回転させると、メインミラーホルダ502のミラーダウン位置を調整することができる。
ここで、バネ607は、本発明の第1の付勢部材の一例に相当し、軸部502cは、本発明の第1の掛止部の一例に相当し、バネ付勢部604dは、本発明の第2の掛止部の一例に相当する。
サブミラーホルダ504には、支持穴504aが形成されており、支持穴504aは、メインミラーホルダ502の回動軸部502dに対して回動可能に支持されている。これにより、サブミラーホルダ504は、メインミラーホルダ502に対して回動軸部502dを中心に回動可能となる。
また、サブミラーホルダ504には、駆動軸部504c及び第1当接部504bが形成されている。ミラーユニット500がミラーダウン位置にあるとき、サブミラーホルダ504の駆動軸部504cは、バネ608によりミラーダウン方向に付勢され、第1当接部504bは、位置決め軸508と当接する。位置決め軸508は、例えば、偏心ピン等で構成されており、位置決め軸508を回転させると、サブミラーホルダ504のミラーダウン位置を調整することができる。位置決め軸508は、本発明の位置調整部材の一例に相当し、バネ608は、本発明の第2の付勢部材の一例に相当する。
ミラーボックス400には、ミラーアップ位置に回動したメインミラーホルダ502の先端が当接するストッパ505が設けられている。ストッパ505は、メインミラーホルダ502が当接した際の衝撃を吸収可能な弾性部材で形成されている。また、ミラーボックス400の背面側には、メインミラーホルダ502の回動軸502aを押さえる軸押さえ板506が取り付けられている。ミラーボックス400に軸押さえ板506を取り付けることで、メインミラーホルダ502は脱落することなく、ミラーボックス400に対して回動可能に取り付けられる。
ミラーボックス400の光軸Oの方向から見て右側の側面には、ミラーチャージユニット600が取り付けられている。ミラーチャージユニット600は、モータ601、カムギア603、ミラー駆動レバーユニット700、フォトインタラプタ609,610、及びギアベース611を有する。モータ601は、ギアベース611に支持され、ギアベース611は、ビス611sによってミラーボックス400の光軸Oの方向から見て右側の側面に取り付けられている。
図4は、ミラーチャージユニット600の分解斜視図である。図4に示すように、カムギア603は、回転中心となる支持穴603aがギアベース611の第1軸部611aに回転可能に支持されている。ミラー駆動レバーユニット700は、ミラー駆動レバー604、ミラー駆動ギア605、及びバネ606〜608を有する。
ミラー駆動レバー604は、回転中心となる支持穴604aがギアベース611に形成された第2軸部611bに回転可能に支持されている。ミラー駆動ギア605も回転中心となる支持穴605aがギアベース611に形成された第2軸部611bに回転可能に支持されている。つまり、ミラー駆動レバー604及びミラー駆動ギア605は、同軸でギアベース611に対して回転可能に取り付けられている。
ミラー駆動レバー604は、バネ606を介してミラー駆動ギア605に取り付けられている。具体的には、バネ606の一端606aは、ミラー駆動レバー604の一部であるバネ付勢部604fに掛止され、バネ606の他端606bは、ミラー駆動ギア605の一部であるバネ付勢部605gに掛止されている。
この状態では、バネ606は、一端606a及び他端606bによりバネ付勢部604f及びばね付勢部605gを挟み込む方向に付勢されている。これにより、ミラー駆動レバー604は、ミラー駆動ギア605と略一体の回転が可能となる。また、ミラー駆動レバー604には、メインミラーホルダ502をミラーダウン方向に付勢するバネ607、及びサブミラーホルダ504をミラーダウン方向に付勢するバネ608がそれぞれに保持されている。
モータ601は、例えばステッピングモータ等で構成されており、ギアベース611に固定されて、出力軸には、ピニオン602が取り付けられている。ミラー駆動回路101は、ミラーユニット500の駆動開始時からのモータ601のパルス数をカウントし、これにより、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500の位相を認識することが可能となる。
カムギア603及びモータ601をギアベース611に取り付けると、カムギア603に形成された第1ギア部603bとモータ601のピニオン602とが噛合する。また、ミラー駆動レバーユニット700をギアベース611に取り付けると、カムギア603に形成された第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとが噛合する。したがって、モータ601の駆動力は、カムギア603を介してミラー駆動レバーユニット700に伝達される。ここで、カムギア603、ミラー駆動レバー604及びミラー駆動ギア605は、本発明の駆動部材の一例に相当する。
フォトインタラプタ609は、ギアベース611に形成された第1係止部611cに係止され、フォトインタラプタ610、ギアベース611に形成された第2係止部611dに係止される。フォトインタラプタ609,610は、カムギア603が回転すると、カムギア603に形成された遮光板部603fにより、受光/非受光の状態が切り替わる。MPU100は、フォトインタラプタ609,610の出力信号を基に、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500の位相を判断する。
図5(a)はミラー駆動ユニット1000の光軸方向から見た正面図、図5(b)は図5(a)の右側面図である。図5(b)に示すように、ミラーボックス400の一方の側面には、ミラーチャージユニット600が取り付けられる。
図6は、図5(b)に示すミラー駆動ユニット1000からモータ601及びギアベース611を取り外した状態を示す図である。図6の状態では、ミラーユニット500は、ミラーダウン位置に位置している。
図7は、ミラーユニット500とミラーチャージユニット600の関係を説明する図である。なお、図7では、図6に示すミラーユニット500、ミラー駆動レバー604、及びバネ607,608のみを図示している。
図7において、メインミラーホルダ502の回動軸502aの中心をAとする。また、ミラーダウン状態のサブミラーホルダ504の回転中心である支持穴504aの中心をBとし、ミラーアップ状態のサブミラーホルダ504の回転中心である支持穴504aの中心をCとする。
このとき、図7に示すように、ミラー駆動レバー604の回転中心である支持穴604aの中心は、Aを中心としてB,Cを通る扇形状の円弧の径方向内側に配置されている。これにより、ミラーユニット500の駆動中のミラー駆動レバー604の回転中心である支持穴604aの中心からサブミラーホルダ504の駆動軸部504cまでの距離の変動を小さくすることができる。したがって、ミラーユニット500の駆動中の負荷変動を小さくすることが可能となる。
また、本実施形態では、ミラー駆動レバー604の回転中心である支持穴604aの中心は、Aを中心としてB,Cを通る扇形状の円弧の径方向内側で、かつBに近い領域に配置されている。これにより、詳細は後述するが、ミラーユニット500のミラーアップ動作中は、ミラー駆動レバー604のダウンレバー部604g(図8参照)は、メインミラーホルダ502の軸部502cの回動軌跡とは異なるルートを通過する。
また、ミラーユニット500のミラーダウン動作の開始時に、ミラー駆動レバー604のダウンレバー部604gがメインミラーホルダ502の軸部502cに当接し、ミラーダウン動作を補助することが可能となる。なお、ミラー駆動レバー604の回転中心である支持穴604aの中心は、前述した扇形状の円弧の径方向外側に配置してもミラーアップ/ミラーダウン動作は可能である。
次に、図8乃至図18を参照して、ミラー駆動ユニット1000によるミラーユニット500のミラーアップ駆動及びミラーダウン駆動について説明する。図8は、ミラーユニット500がミラーダウン位置にあるときの各部の状態を説明する図である。
図8(a)は、ミラーユニット500がミラーダウン位置にあるときのミラー駆動ユニット1000の各部品の状態を説明する正面図である。なお、図8(a)では、ミラーボックス400、モータ601、及びギアベース611に図示を省略している。図8(b)は、図8(a)の右側面図である。図8(b)では、ミラーユニット500がミラーダウン位置にあるときのカムギア603の遮光板部603fとフォトインタラプタ609,610との関係を示している。
図8(b)に示す状態では、フォトインタラプタ609は、受光状態であり、フォトインタラプタ610は、カムギア603の遮光板部603fにより遮光されて非受光状態である。このとき、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500がミラーダウン状態になっていると判断する。
図8(c)は、図8(a)のc−c線断面図である。図8(c)では、ミラーユニット500がミラーダウン位置とあるときのカムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとの関係を示している。図8(c)に示す状態では、カムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとは噛合していない。
図8(d)は、図8(a)のd−d線断面図である。図8(d)では、ミラーユニット500がミラーダウン位置にあるときのカムギア603の第1カム部603d及び第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605c及び第2フォロア部605dとの関係を示している。
図8(d)に示す状態では、カムギア603の第1カム部603dがミラー駆動ギア605の第1フォロア部605cに当接している。カムギア603の第1カム部603dは、カムリフトを持たないカムギア603と同心円の円弧カム形状になっている。そのため、この状態でカムギア603が第1カム部603dのカム領域で多少回転しても、ミラー駆動ギア605に回転が伝達されず、ミラー駆動ギア605は回転しない。
また、この状態では、ミラー駆動ギア605がミラーアップ方向(図の時計回り方向)に付勢力を受けた状態でカムギア603に当接すると、ミラー駆動ギア605は、カムギア603の略回転中心方向に付勢力が作用するように当接する。そのため、図8(d)に示す状態では、カムギア603が回転しないかぎり、ミラー駆動ギア605は、ミラーアップ方向への回転が規制される。
図8(e)は、図8(a)のe−e線断面図である。図8(e)では、ミラーユニット500がミラーダウン位置にあるときのメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504とミラー駆動レバーユニット700との関係を示している。
図8(e)に示す状態では、バネ607がメインミラーホルダ502の軸部502cをミラーダウン方向に付勢することによって、メインミラーホルダ502の第1当接部502bが位置決め軸507に当接している。また、バネ608がサブミラーホルダ504の駆動軸部504cをミラーダウン方向に付勢することによって、サブミラーホルダ504の第1当接部504bが位置決め軸508と当接している。
この状態では、ミラー駆動レバー604の矩形穴部604cの内周面は、サブミラーホルダ504の駆動軸部504cに当接してしない。これにより、サブミラーホルダ504には、バネ608の付勢力のみが作用するため、ミラーダウン位置が安定する。
ミラー駆動レバーユニット700は、バネ607及びバネ608の反力によって、ミラーアップ方向に付勢力を受ける。これにより、ミラー駆動ギア605の第1フォロア部605cは、カムギア603の第1カム部603dに当接している。そして、図8の状態で、モータ601がミラーアップ方向(ピニオン602側から見て反時計回り方向)に回転すると、ミラー駆動ユニット1000のミラーアップ駆動が開始され、図9に示す状態となる。
図9は、ミラー駆動ユニット1000がミラーアップ駆動を開始した直後において、カムギア603とミラー駆動ギア605とが噛合する直前の状態を説明する図である。
図9(a)は、ミラーユニット500がミラーアップ動作を開始する直前の状態を示す図8(a)に対応する正面図である。図9(b)は、図9(a)の右側面図である。図9(b)では、ミラー駆動ユニット1000がミラーアップ駆動を開始した直後のカムギア603の遮光板部603fとフォトインタラプタ609,610との関係を示している。
図9(b)に示すように、カムギア603は、図8に示す状態から反時計回り方向(図の左回り方向)に回転する。この状態では、フォトインタラプタ609は、カムギア603の遮光板部603fにより図8の受光状態から非受光状態に切り替わる。また、フォトインタラプタ610は、カムギア603の遮光板部603fにより遮光され、非受光状態を継続する。フォトインタラプタ609が受光状態から非受光状態に切り替わると、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500のミラーダウン動作又はミラーアップ動作が完了していないと判断する。
図9(c)は、図9(a)のc−c線断面図である。図9(c)では、ミラー駆動ユニット1000がミラーアップ駆動を開始した直後のカムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとの関係を示している。
図9(c)に示す状態では、カムギア603の第1ギア歯603gは、ミラー駆動ギア605のギア部605bのギア外形円の内側に進入する。このとき、前述したように、ミラー駆動ギア605は、第1フォロア部605cがカムギア603の第1カム部603dに当接してミラーアップ位置方向への動きが規制されている。そのため、ミラー駆動ギア605の第1ギア歯605eは、カムギア603の第2ギア部603cのギア外形円の外側に位置している。これにより、カムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとは安定して噛合状態に移行できる。
図9(d)は、図9(a)のd−d線断面図である。図9(d)では、ミラー駆動ユニット1000がミラーアップ駆動を開始した直後のカムギア603の第1カム部603d及び第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605c及び第2フォロア部605dとの関係を示している。図9(d)に示す状態では、カムギア603の第1カム部603dにミラー駆動ギア605の第1フォロア部605cが当接している。また、カムギア603の第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第2フォロア部605dとは、当接していない。
図9(e)は、図9(a)のe−e線断面図である。図9(e)では、ミラー駆動ユニット1000がミラーアップ駆動を開始した直後のメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504とミラー駆動レバーユニット700との関係を示している。
図9(e)に示す状態では、バネ607がメインミラーホルダ502の軸部502cを付勢することによって、メインミラーホルダ502の第1当接部502bが位置決め軸507に当接している。また、バネ608がサブミラーホルダ504の駆動軸部504cを付勢することによって、サブミラーホルダ504の第1当接部504bが位置決め軸508に当接している。図9に示す状態からミラー駆動ユニット1000のミラーアップ駆動が進むと、図10に示す状態となる。
図10は、ミラーユニット500がミラーアップ動作を開始する直前の各部の状態を説明する図である。図10(a)は、ミラーユニット500がミラーアップ動作を開始する直前の状態を示す図8(a)に対応する正面図である。図10(b)は、図10(a)の右側面図である。図10(b)では、ミラーユニット500がミラーアップ動作を開始する直前の状態のカムギア603の遮光板部603fとフォトインタラプタ609,610との関係を示している。
図10(b)に示すように、カムギア603は、図9に示す状態からさらに反時計回り方向(図の左回り方向)に回転する。この状態では、フォトインタラプタ609及びフォトインタラプタ610は、ともにカムギア603の遮光板部603fにより遮光され、非受光状態を継続する。このとき、前述したように、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500のミラーダウン動作又はミラーアップ動作が完了していないと判断する。
図10(c)は、図10(a)のc−c線断面図である。図10(c)では、ミラーユニット500がミラーアップ動作を開始する直前の状態のカムギア603の第1ギア部603dとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605cとの関係を示している。
図10(c)に示す状態では、カムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとは、噛合状態となる。これにより、カムギア603がミラーアップ方向(図の反時計回り方向)に回動すると、ミラー駆動レバーユニット700もミラーアップ方向(図の時計回り方向)に回動する。
また、このとき、ミラー駆動ギア605のギア部605bは、カムギア603の第1ギア歯603gから第2ギア部603cに噛合し始める。カムギア603の第1ギア歯603gは、第2ギア部603cの他の歯よりも周方向幅が広い歯である。これにより、カムギア603の第2ギア部603cのギア強度が向上する。
図10(d)は、図10(a)のd−d線断面図である。ミラーユニット500がミラーアップ動作開始直前の状態の、カムギア603の第1カム部603d及び第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605c及び第2フォロア部605dとの関係を示している。
図10(d)に示す状態では、カムギア603の第1カム部603dとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605cとの当接状態は、解除される。即ち、ミラーユニット500のミラーダウン位置でのロックが解除される。
図10(e)は、図10(a)のe−e線断面図である。図10(e)では、ミラーユニット500がミラーアップ動作を開始する直前の状態のメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504とミラー駆動レバーユニット700との関係を示している。
図10(e)に示す状態では、バネ607がメインミラーホルダ502の軸部502cを付勢することによって、メインミラーホルダ502の第1当接部502bが位置決め軸507に当接している。
ここで、メインミラーホルダ502がミラーダウン位置に位置している状態でサブミラーホルダ504がミラーアップ方向に回動してメインミラーホルダ502に重なるまでの領域(図8乃至図12までの領域)を第1の領域とする。また、メインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504が重なった状態でミラーアップ位置まで回動する領域(図12乃至図14までの領域)を第2の領域とする。
第1の領域にある図10(e)に示す状態では、バネ608がサブミラーホルダ504の駆動軸部504cを付勢することによって、サブミラーホルダ504の第1当接部504bが位置決め軸508に当接している。図10に示す状態からミラー駆動ユニット1000のミラーアップ駆動が進むと、図11に示す状態となる。
図11は、サブミラーホルダ504がミラーアップ動作中の各部の状態を説明する図である。図11(a)は、サブミラーホルダ504がミラーアップ動作中の図8(a)に対応する正面図である。図11(b)は、図11(a)の右側面図である。図11(b)では、サブミラーホルダ504がミラーアップ動作中のカムギア603の遮光板部603fとフォトインタラプタ609,610との関係を示している。
図11(b)に示すように、カムギア603は、図10に示す状態からさらに反時計回り方向に回転する。この状態では、フォトインタラプタ609,610は、ともにカムギア603の遮光板部603fにより遮光され、非受光状態を継続する。このとき、前述したように、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500のミラーダウン動作又はミラーアップ動作が完了していないと判断する。
図11(c)は、図11(a)のc−c線断面図である。図11(c)では、サブミラーホルダ504がミラーアップ動作中のカムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとの関係を示している。
図11(c)に示す状態では、カムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bは噛合している。そのため、ミラー駆動レバーユニット700は、カムギア603を経由してモータ601の動力が伝達され、図10の状態からミラーアップ方向(図の時計回り方向)に回動する。
図11(d)は、図11(a)のd−d線断面図である。図11(d)では、サブミラーホルダ504がミラーアップ動作中のカムギア603の第1カム部603d及び第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605c及び第2フォロア部605dとの関係を示している。
図11(d)に示す状態では、カムギア603の第1カム部603dとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605cは当接しない。また、カムギア603の第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第2フォロア部605dも当接しない。
図11(e)は、図11(a)のe−e線断面図である。図11(e)では、サブミラーホルダ504がミラーアップ動作中のメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504とミラー駆動レバーユニット700との関係を示している。
図11(e)に示す状態では、ミラー駆動レバー604の矩形穴部604cの内周面がサブミラーホルダ504の駆動軸部504cに当接し、これにより、サブミラーホルダ504は、メインミラーホルダ502に対して閉じる方向(ミラーアップ方向)に回動する。また、バネ608は、サブミラーホルダ504の駆動軸部504cを付勢している。メインミラーホルダ502の軸部502cは、バネ607により付勢された状態を維持するため、メインミラーホルダ502は、ミラーダウン状態を維持する。図11に示す状態からミラー駆動ユニット1000のミラーアップ駆動が進むと、図12に示す状態となる。
図12は、メインミラーホルダ502がミラーアップ動作を開始するときの各部の状態を説明する図である。図12(a)は、メインミラーホルダ502がミラーアップ動作を開始する瞬間の状態の図8(a)に対応する正面図である。図12(b)は、12(a)の右側面図である。図12(b)では、メインミラーホルダ502がミラーアップ動作を開始する瞬間の状態のカムギア603の遮光板部603fとフォトインタラプタ609,610との関係を示している。
図12(b)に示すように、カムギア603は、図11に示す状態からさらに反時計回り方向に回転する。この状態では、フォトインタラプタ609,610は、ともにカムギア603の遮光板部603fにより遮光され、非受光状態を継続する。このとき、前述したように、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500のミラーダウン動作又はミラーアップ動作が完了していないと判断する。
図12(c)は、図12(a)のc−c線断面図である。図12(c)では、メインミラーホルダ502がミラーアップ動作を開始する瞬間の状態でのカムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとの関係を示している。
図12(c)に示す状態では、カムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bは噛合している。そのため、ミラー駆動レバーユニット700は、カムギア603を経由してモータ601の動力が伝達され、図11の状態からさらにミラーアップ方向(図の時計回り方向)に回動する。
図12(d)は、図12(a)のd−d線断面図である。図12(d)では、メインミラーホルダ502がミラーアップ動作を開始する瞬間の状態でのカムギア603の第1カム部603d及び第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605c及び第2フォロア部605dとの関係を示している。
図12(d)に示す状態では、カムギア603の第1カム部603dとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605cとは当接しない。また、カムギア603の第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第2フォロア部605dも当接しない。
図12(e)は、図12(a)のe−e線断面図である。図12(e)では、メインミラーホルダ502がミラーアップ動作を開始する瞬間の状態でのメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504とミラー駆動レバーユニット700との関係を示している。
図12(e)に示す状態では、ミラー駆動レバー604の矩形穴部604cの内周面がサブミラーホルダ504の駆動軸部504cに当接する。これにより、サブミラーホルダ504は、メインミラーホルダ502に対して閉じる方向(ミラーアップ方向)に回動してメインミラーホルダ502と重なった状態となる。
バネ607は、ミラー駆動レバー604のバネ付勢部604eに押されて付勢される。この状態では、メインミラーホルダ502の軸部502cは、バネ607に当接しておらず、バネ607により付勢されていない。これにより、メインミラーホルダ502がミラーアップ方向に回動する際の負荷を軽減することができる。バネ付勢部604eは、本発明の第3の掛止部の一例に相当し、駆動軸部504cは、本発明の第6の掛止部の一例に相当する。
また、サブミラーホルダ504の第2当接部504dには、メインミラーホルダ502の第2当接部502eが当接している。メインミラーホルダ502は、サブミラーホルダ504に押し上げられることで、ミラーアップ方向に回動する。このとき、ミラー駆動レバー604のダウンレバー部604gは、メインミラーホルダ502の軸部502cの回動軌跡の外側を通過する。図12に示す状態からミラー駆動ユニット1000のミラーアップ駆動が進むと、図13に示す状態となる。
図13は、ミラーユニット500がミラーアップ動作を完了する直前における各部の状態を説明する図である。図13(a)は、ミラーユニット500がミラーアップ動作を完了する直前の状態の図8(a)に対応する正面図である。図13(b)は、図13(a)の右側面図である。図13(b)では、ミラーユニット500がミラーアップ動作を完了する直前におけるカムギア603の遮光板部603fとフォトインタラプタ609,610との関係を示している。
図13(b)に示すように、カムギア603は、図12の状態からさらに反時計回りに回転する。この状態では、フォトインタラプタ609,610は、ともにカムギア603の遮光板部603fにより遮光され、非受光状態を継続する。このとき、前述したように、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500のミラーダウン動作又はミラーアップ動作が完了していないと判断する。
図13(c)は、図13(a)のc−c線断面図である。図13(c)では、ミラーユニット500がミラーアップ動作を完了する直前におけるカムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとの関係を示している。図13(c)に示す状態では、カムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとの噛合が解除され、噛合していない状態となる。
図13(d)は、図13(a)のd−d線断面図である。図13(d)では、ミラーユニット500がミラーアップ動作を完了する直前におけるカムギア603の第1カム部603d及び第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605c及び第2フォロア部605dとの関係を示している。
図13(d)に示す状態では、カムギア603の第2カム部603eは、ミラー駆動ギア605の第2フォロア部605dに当接し、カムギア603の反時計回り方向の回動によりミラー駆動ギア605をミラーアップ方向に押し上げる。これにより、ミラー駆動レバーユニット700は、ミラーアップ方向に回動する。また、カムギア603の第1カム部603dは、ミラー駆動ギア605の第1フォロア部605cに当接しない。
図13(e)は、図13(a)のe−e線断面図である。図13(e)では、ミラーユニット500がミラーアップ動作を完了する直前におけるメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504とミラー駆動レバーユニット700との関係を示している。
図13(e)に状態では、サブミラーホルダ504は、駆動軸部504cがミラー駆動レバー604の矩形穴部604cの内周面に当接してミラーアップ動作をする。また、サブミラーホルダ504の第2当接部504dには、メインミラーホルダ502の第2当接部502eが当接している。これにより、メインミラーホルダ502は、サブミラーホルダ504に押し上げられることでミラーアップ動作をする。
このとき、ミラー駆動レバー604のダウンレバー部604gは、メインミラーホルダ502の軸部502cの回転軌跡上に進入する。メインミラーホルダ502がサブミラーホルダ504から離れた場合、メインミラーホルダ502の軸部502cがミラー駆動レバー604のダウンレバー部604gと当接する。図13に示す状態からミラー駆動ユニット1000のミラーアップ駆動が進むと、図14に示す状態となる。
図14は、ミラーユニット500がミラーアップ位置にあるときの各部の状態を説明する図である。図14(a)は、ミラーユニット500がミラーアップ位置にあるときの図8(a)に対応する正面図である。図14(b)は、図14(a)の右側面図である。図14(b)では、ミラーユニット500がミラーアップ位置にあるときのカムギア603の遮光板部603fとフォトインタラプタ609,610との関係を示している。
図14(b)に示す状態では、カムギア603は、図13に示す状態からさらに反時計回り方向に回転する。この状態では、フォトインタラプタ609は、カムギア603の遮光板部603fにより遮光され、非受光状態を継続し、フォトインタラプタ610は、カムギア603の遮光板部603fによる遮光状態が解除され、受光状態となる。
このとき、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500のミラーアップ動作が完了したと判断し、ミラー駆動ユニット1000のミラーアップ駆動を終了する。
図14(c)は、図14(a)のc−c線断面図である。図14(c)では、ミラーユニット500がミラーアップ位置にあるときのカムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとの関係を示している。図14(c)に示す状態では、カムギア603の第2ギア部603cは、ミラー駆動ギア605のギア部605bと噛合していない状態である。
図14(d)は、図14(a)のd−d線断面図である。図14(d)では、ミラーユニット500がミラーアップ位置にあるときのカムギア603の第1カム部603d及び第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605c及び第2フォロア部605dとの関係を示している。
図14(d)に示す状態では、カムギア603の第2カム部603eには、ミラー駆動ギア605の第2フォロア部605dが付勢された状態で当接している。ここで、カムギア603の第2カム部603eは、カムリフトを持たないカムギア603と同心円の円弧カム形状である。そのため、この状態でカムギア603が第1カム部603dのカム領域で多少回転しても、ミラー駆動ギア605に回転が伝達されず、ミラー駆動ギア605は回転しない。
また、この状態では、ミラー駆動ギア605がミラーダウン方向に付勢力を受けた状態でカムギア603に当接すると、ミラー駆動ギア605は、カムギア603の略回転中心方向に向けて付勢力が作用するようにカムギア603に当接する。そのため、この状態では、カムギア603が回転しないかぎり、ミラー駆動ギア605は、ミラーダウン方向への回転が規制される。これにより、ミラーユニット500は、ミラーアップ位置でロックされる。
図14(e)は、図14(a)のe−e線断面図である。図14(e)では、ミラーユニット500がミラーアップ位置にあるときのメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504とミラー駆動レバーユニット700との関係を示している。
図14(e)に示す状態では、ミラー駆動レバー604の矩形穴部604cの内周面にサブミラーホルダ504の駆動軸部504cが当接し、サブミラーホルダ504の第2当接部504dにメインミラーホルダ502の第2当接部502eが当接する。
メインミラーホルダ502は、先端部がストッパ505を弾性変形させた状態でストッパ505に当接している。これにより、メインミラーホルダ502は、ミラーダウン方向に付勢力を受け、ミラー駆動ギア605の第2フォロア部605dは、カムギア603の第2カム部603eに当接している。
また、この状態では、ミラー駆動レバー604は、ミラーアップ方向に付勢力を受け、ミラーユニット500もミラーアップ方向に押しつけられる。このとき、ミラー駆動レバー604のダウンレバー部604gは、メインミラーホルダ502の軸部502cに当接せずに、メインミラーホルダ502の軸部502cの回動軌跡内で待機している。図14に示す状態でモータ601がミラーダウン方向(ピニオン602側から見て時計回り方向)に回転し、ミラー駆動ユニット1000がミラーダウン駆動を開始すると、図15に示す状態となる。
図15は、ミラー駆動ユニット1000がミラーダウン駆動を開始した直後の各部の状態を説明する図である。図15は、メインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504がミラーアップ位置となる状態からメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504がミラーダウン位置に向かうように、モータ601が駆動され始めた直後の状態である。
図15(a)は、ミラー駆動ユニット1000がミラーダウン駆動を開始した直後の図8(a)に対応する正面図である。図15(b)は、図15(a)の右側面図である。図15(b)では、ミラー駆動ユニット1000がミラーダウン駆動を開始した直後のカムギア603の遮光板部603fとフォトインタラプタ609,610との関係を示している。
図15(b)に示す状態では、カムギア603は、ミラーダウン方向(図の時計回り方向)に回転し、フォトインタラプタ610は、カムギア603の遮光板部603fにより遮光され、受光状態から非受光状態に切り替わる。フォトインタラプタ609は、カムギア603の遮光板部603により遮光され、非受光状態を継続する。
フォトインタラプタ610が受光状態から非受光状態に切り替わると、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500のミラーダウン動作又はミラーアップ動作が完了していないと判断する。
図15(c)は、図15(a)のc−c線断面図である。図15(c)では、ミラー駆動ユニット1000がミラーダウン駆動を開始した直後のカムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとの関係を示している。
図15(c)に示す状態では、カムギア603の第2ギア歯603hがミラー駆動ギア605のギア部605bのギア外形円内に進入する。このとき、図15(d)で後述するように、ミラー駆動ギア605は、第2フォロア部605dがカムギア603の第2カム部603eに当接することにより、ミラーダウン方向への動きが規制されている。そのため、ミラー駆動ギア605の第2ギア歯605fは、カムギア603の第2ギア部603cのギア外形円の外側に位置している。これにより、カムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bは、安定的に噛合状態に移行できる。
図15(d)は、図15(a)のd−d線断面図である。図15(d)では、ミラー駆動ユニット1000がミラーダウン駆動を開始した直後のカムギア603の第1カム部603d及び第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605c及び第2フォロア部605dとの関係を示している。図15(d)に示す状態では、カムギア603の第2カム部603eは、ミラー駆動ギア605の第1フォロア部605cに当接している。
図15(e)は、図15(a)のe−e線断面図である。図15(e)では、ミラー駆動ユニット1000がミラーダウン駆動を開始した直後のメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504とミラー駆動レバーユニット700との関係を示している。
図15(e)に示す状態では、ミラー駆動レバー604の矩形穴部604cの内周面にサブミラーホルダ504の駆動軸部504cが当接し、サブミラーホルダ504の第2当接部504dにメインミラーホルダ502の第2当接部502eが当接する。
図16は、ミラーユニット500がミラーダウン動作を開始する直前の各部の状態を説明する図である。図16は、メインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504がミラーアップ位置となる状態からメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504がミラーダウン位置に向かうように、ミラー駆動レバー604が駆動され始めた直後の状態である。
図16(a)は、ミラーユニット500がミラーダウン動作を開始する直前の図8(a)に対応する正面図である。図16(b)は、図16(a)の右側面図である。図16(b)では、ミラーユニット500がミラーダウン動作を開始する直前のカムギア603の遮光板部603fとフォトインタラプタ609,610との関係を示している。
図16(b)に示すように、カムギア603は、図15に示す状態からさらに時計回り方向に回転する。この状態では、フォトインタラプタ609,610は、ともにカムギア603の遮光板部603fにより遮光され、非受光状態である。このとき、前述したように、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500のミラーダウン動作又はミラーアップ動作が完了していないと判断する。
図16(c)は、図16(a)のc−c線断面図である。図16(c)では、ミラーユニット500がミラーダウン動作を開始する直前のカムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとの関係を示している。
図16(c)に示す状態では、カムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとは、噛合状態に移行する。これにより、カムギア603がミラーダウン方向(図の時計回り方向)に回動すると、ミラー駆動レバーユニット700もミラーダウン方向(図の反時計回り方向)に回動する。
このとき、カムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bは、ミラー駆動ギア605の第2ギア歯605fからミラー駆動ギア605のギア部605bに噛合し始める。カムギア603の第2ギア歯603hは、第2ギア部603cの他の歯よりも周方向幅が広い歯である。これにより、カムギア603の第2ギア部603cのギア強度が向上する。
図16(d)は、図16(a)のd−d線断面図である。図16(d)では、ミラーユニット500がミラーダウン動作を開始する直前のカムギア603の第1カム部603d及び第2のカム部603eとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605c及び第2のフォロア部605dとの関係を示している。図16(d)に示す状態では、カムギア603の第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第2フォロア部605dとの当接状態が解除される。
図16(e)は、図16(a)のe−e線断面図である。図16(e)では、ミラーユニット500がミラーダウン動作を開始する直前のメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504とミラー駆動レバーユニット700との関係を示している。
図16(e)に示す状態では、ミラー駆動レバー604の矩形穴部604cの内周面がサブミラーホルダ504の駆動軸部504cに当接し、メインミラーホルダ502の軸部502cには、ミラー駆動レバー604のダウンレバー部604gが当接する。これにより、ミラー駆動レバー604がミラーダウン方向に回動すると、サブミラーホルダ504及びメインミラーホルダ502は、ミラーダウン方向に素早く回動することができる。図16に示す状態からミラー駆動ユニット1000のミラーダウン駆動が進むと、図17に示す状態となる。
図17は、メインミラーホルダ502がミラーダウン位置に到達したときの各部の状態を示す図である。図17(a)は、メインミラーホルダ502がミラーダウン位置に到達した瞬間の状態の図8(a)に対応する正面図である。図17(b)は、17(a)の右側面図である。図17(b)では、メインミラーホルダ502がミラーダウン位置に到達した瞬間のカムギア603の遮光板部603fとフォトインタラプタ609,610との関係を示している。
図17(b)に示す状態では、カムギア603は、図16に示す状態からさらに時計回り方向に回転する。この状態では、フォトインタラプタ609,610は、ともにカムギア603の遮光板部603fにより遮光され、非受光状態である。このとき、前述したように、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500のミラーダウン動作又はミラーアップ動作が完了していないと判断する。
図17(c)は、図17(a)のc−c線断面図である。図17(c)では、メインミラーホルダ502がミラーダウン位置に到達した瞬間のカムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとの関係を示している。
図17(c)に示す状態では、カムギア603の第2ギア部603cには、ミラー駆動ギア605のギア部605bが噛合している状態である。そのため、ミラー駆動レバーユニット700は、カムギア603を経由してモータ601の動力が伝達され、図16の状態からミラーダウン方向(図の反時計回り方向)に回動する。
図17(d)は、図17(a)のd−d線断面図である。図17(d)では、メインミラーホルダ502がミラーダウン位置に到達した瞬間のカムギア603の第1カム部603d及び第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605c及び第2フォロア部605dとの関係を示している。
図17(d)に示す状態では、カムギア603の第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第2フォロア部605dとは当接しない。また、カムギア603の第1カム部603dとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605cも当接しない。
図17(e)は、図17(a)のe−e線断面図である。図17(e)では、メインミラーホルダ502がミラーダウン位置に到達した瞬間のメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504とミラー駆動レバーユニット700との関係を示している。
図17(e)に示す状態では、ミラー駆動レバー604の矩形穴部604cの内周面がサブミラーホルダ504の駆動軸部504cに当接し、これにより、サブミラーホルダ504は、ミラーダウン方向に回動をする。このとき、ミラー駆動レバー604のダウンレバー部604gは、メインミラーホルダ502の軸部502cの回動軌跡の外側を通過する。この状態では、メインミラーホルダ502は、サブミラーホルダ504に引き下げられることでミラーダウン動作をする。
また、メインミラーホルダ502の第1当接部502bは、位置決め軸507に当接すし、当接後、メインミラーホルダ502がバウンドすると、メインミラーホルダ502は、回動軸502aを中心にミラーアップ方向(図の時計回り方向)に回動する。このとき、メインミラーホルダ502の軸部502cは、バネ607に当接し、ミラーダウン方向に付勢力をうける。これにより、メインミラーホルダ502のバウンドが抑制される。
前述したように、ミラー駆動レバー604の矩形穴部604cの内周面がサブミラーホルダ504の駆動軸部504cに当接しており、サブミラーホルダ504は、ミラーダウン動作を続ける。図17に示す状態からミラー駆動ユニット1000のミラーダウン駆動が進むと、図18に示す状態となる。
図18は、サブミラーホルダ504がミラーダウン位置に到達する直前の各部の状態を説明する図である。図18(a)は、サブミラーホルダ504がミラーダウン位置に到達する直前の図8(a)に対応する正面図である。図18(b)は、18(a)の右側面図である。図18(b)では、サブミラーホルダ504がミラーダウン位置に到達する直前のカムギア603の遮光板部603fとフォトインタラプタ609,610との関係を示している。
図18(b)に示す状態では、カムギア603は、図17に示す状態からさらに図の時計回り方向に回転する。この状態では、フォトインタラプタ609,610は、ともにカムギア603の遮光板部603fにより遮光され、非受光状態である。このとき、前述したように、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500のミラーダウン動作又はミラーアップ動作が完了していないと判断する。
図18(c)は、図18(a)のc−c線断面図である。図18(c)では、サブミラーホルダ504がミラーダウン位置に到達する直前のカムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとの関係を示している。図18(c)に示す状態では、カムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとは、噛合が解除され、噛合していない状態となる。
図18(d)は、図18(a)のd−d線断面図である。図18(d)では、サブミラーホルダ504がミラーダウン位置に到達する直前のカムギア603の第1カム部603d及び第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605c及び第2フォロア部605dとの関係を示している。
図18(d)に示す状態では、カムギア603の第1カム部603dは、ミラー駆動ギア605の第1フォロア部605cに当接し、ミラー駆動ギア605をミラーダウン方向(図の反時計回り方向)に押し下げる。これにより、ミラー駆動レバーユニット700は、ミラーダウン方向に回転する。また、カムギア603の第2カム部603eは、ミラー駆動ギア605の第2のフォロア部605dに当接しない。
図18(e)は、図18(a)のe−e線断面図である。図18(e)では、サブミラーホルダ504がミラーダウン位置に到達する直前のメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504とミラー駆動レバーユニット700との関係を示している。
図18(e)に示す状態では、バネ607がメインミラーホルダ502の軸部502cを付勢することによって、メインミラーホルダ502の第1当接部502bが位置決め軸507に当接している。また、ミラー駆動レバー604の矩形穴部604cの内周面がサブミラーホルダ504の駆動軸部504cに当接し、これにより、サブミラーホルダ504は、ミラーダウン動作を続ける。図18に示す状態から、ミラー駆動ユニット1000のミラーダウン駆動が進むと、図8に示すミラーダウン状態となる。
図8では、前述したように、ミラーユニット500がミラーダウン位置に配置されている。この状態では、図8(b)に示すように、フォトインタラプタ609は、カムギア603の遮光板部603fによる遮光が解除されて、受光状態となり、フォトインタラプタ610は、カムギア603の遮光板部603fにより遮光され、非受光状態を維持する。このとき、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500のミラーアップ動作又はミラーダウン動作が完了したと判断し、ミラー駆動を終了する。図8(c)に示す状態では、カムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとは噛合していない。
また、図8(d)に示す状態では、カムギア603の第1カム部603dがミラー駆動ギア605の第1フォロア部605cに当接している。カムギア603の第1カム部603dは、カムリフトを持たないカムギア603と同心円の円弧カム形状になっている。そのため、この状態でカムギア603が第1カム部603dのカム領域で回転しても、ミラー駆動ギア605に回転が伝達されず、ミラー駆動ギア605は回転しない。
また、この状態では、ミラー駆動ギア605がミラーアップ方向に付勢力を受けた状態でカムギア603に当接すると、ミラー駆動ギア605は、カムギア603の略回転中心方向に付勢力が作用するように当接する。そのため、図8(d)に示す状態では、カムギア603が回転しないかぎり、ミラー駆動ギア605は、ミラーアップ方向への回転が規制される。これにより、ミラーユニット500は、ミラーダウン位置でロックされる。
更に、サブミラーホルダ504の第1当接部504bは、位置決め軸508に当接し、サブミラーホルダ504がバウンドすると、サブミラーホルダ504は、支持穴504aを中心としてミラーアップ方向(図の反時計回り方向)に回動する。このとき、サブミラーホルダ504の駆動軸部504cがバネ608をチャージし、サブミラーホルダ504のバウンドが抑制される。
以上説明したように、本実施形態では、ミラーダウン状態でメインミラーホルダ502をミラーダウン方向に付勢するバネ607は、メインミラーホルダ502の回動中は、ミラー駆動レバー604のバネ付勢部604eと当接する。一方、メインミラーホルダ502の軸部502cには、メインミラーホルダ502の回動中にバネ607は当接していない。そのため、メインミラーホルダ502の回動中には、バネ607はチャージされることはない。バネ607は、メインミラーホルダ502がミラーダウン位置に到達したときにメインミラーホルダ502の軸部502cに当接し、チャージされるが、そのチャージ量は、少量である。
また、サブミラーホルダ504の回動中には、メインミラーホルダ502がミラーダウン状態でサブミラーホルダ504の駆動軸部504cがミラー駆動レバー604の矩形穴部604cに当接する。そのため、ミラー駆動レバーユニット700が回転し、サブミラーホルダ504が回動している間は、バネ608のチャージ量はわずかである。
これにより、ミラーユニット500の回動中に付勢力を与えるバネ607,608のチャージ量を少なくすることができ、ミラーユニット500の回動時の低トルク化を実現するミラー駆動装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
次に、図19乃至図24を参照して、本発明のミラー駆動装置を備える撮像装置の第2の実施形態の一例であるカメラについて説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複又は相当する部分については、各図に同一符号を付して説明する。
図19(a)はミラー駆動レバーユニット700の斜視図、図19(b)は図19(a)に示すミラー駆動レバーユニット700の分解斜視図である。
図19に示すように、本実施形態では、ミラー駆動レバーユニット700は、ミラー駆動レバー604、ミラー駆動ギア605及びバネ606〜608に加えて、当接レバー612が設けられている。ミラー駆動レバー604及び当接レバー612は、ミラー駆動ギア605に対して支持穴605aを中心に回動可能に取り付けられる。
また、ミラーボックス400には、バネ607が当接するフック部509(図20参照)が形成されている。なお、フック部509は、ミラーボックス400以外にミラーボックス400に固定されたギアベース611等の固定部材に形成されていてもよい。フック部509は、本発明の第4の掛止部の一例に相当する。
図20は、ミラーユニット500がミラーダウン位置にあるときの各部の状態を説明する図である。図20(a)は、ミラーユニット500がミラーダウン位置にあるときのミラー駆動ユニット1000の各部の状態を説明する上記第1の実施形態の図8(a)に対応する正面図である。図20(b)は、図20(a)の右側面図である。図20(b)では、ミラーユニット500がミラーダウン位置にあるときのカムギア603の遮光板部603fとフォトインタラプタ609,610との関係を示している。
図20(b)に示す状態では、フォトインタラプタ609は、受光状態であり、フォトインタラプタ610は、カムギア603の遮光板部603fにより遮光されることにより非受光状態である。このとき、前述したように、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500のミラーアップ動作又はミラーダウン動作が完了したと判断し、ミラー駆動を終了している。
図20(c)は、図20(a)のc−c線断面図である。図20(c)では、ミラーユニット500がミラーダウン位置にあるときのカムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとの関係を示している。図20(c)に示す状態では、カムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとは、噛合していない。
図20(d)は、図20(a)のd−d線断面図である。図20(d)では、ミラーユニット500がミラーダウン位置にあるときのカムギア603の第1カム部603d及び第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605c及び第2フォロア部605dとの関係を示している。
図20(d)に示す状態では、カムギア603の第1カム部603dとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605cとが当接している。カムギア603の第1カム部603dは、カムリフトを持たないカムギア603と同心円の円弧カム形状になっている。そのため、この状態でカムギア603が第1カム部603dのカム領域で多少回転しても、ミラー駆動ギア605に回転が伝達されず、ミラー駆動ギア605は回転しない。
図20(e)は、図20(a)のe−e線断面図である。図20(e)では、ミラーユニット500がミラーダウン位置にあるときのメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504とミラー駆動レバーユニット700との関係を示している。
図20(e)に示す状態では、バネ607がメインミラーホルダ502の軸部502cをミラーダウン方向に付勢することによって、メインミラーホルダ502の第1当接部502bが位置決め軸507に当接している。また、バネ608がサブミラーホルダ504の駆動軸部504cをミラーダウン方向に付勢することによって、サブミラーホルダ504の第1当接部504bが位置決め軸508に当接している。この状態では、ミラー駆動レバー604の矩形穴部604cの内周面は、サブミラーホルダ504の駆動軸部504cに当接しない。
図21は、ミラーユニット500がミラーダウン位置にあるときのミラー駆動レバーユニット700の状態を説明する拡大図である。図21に示す状態では、バネ606は、一端606aがミラー駆動レバー604のバネ付勢部604fに当接し、他端606bが当接レバー612のバネ付勢部612bに当接している。これにより、ミラー駆動レバー604は、ミラーダウン方向に付勢され、当接レバー612は、ミラーアップ方向に付勢される。バネ付勢部604fは、本発明の第5の掛止部の一例に相当する。
ここで、ミラー駆動レバー604は、バネ607及びバネ608の反力によって、ミラーアップ方向にも付勢力を受ける。しかし、バネ606の付勢力は、バネ607やバネ608よりも十分大きいので、ミラー駆動レバー604は、ミラーダウン方向に付勢されることになる。
ミラーダウン方向に付勢されたミラー駆動レバー604のバネ付勢部604fには、当接レバー612の当接部612aが当接する。前述したように、当接レバー612は、バネ606によりミラーアップ方向(図の時計回り方向)に付勢されている。このため、当接レバー612の当接部612aは、ミラー駆動ギア605のバネ付勢部605gにも当接する。
このとき、上記第1の実施形態と同様に、バネ607及びバネ608の反力により、ミラー駆動ギア605は、ミラーアップ方向(図の時計回り方向)に回動するように付勢されている。これにより、ミラー駆動ギア605の第1フォロア部605cは、カムギア603の第1カム部603dに当接する。
図20及び図21に示す状態で、モータ601がミラーアップ方向(ピニオン602側からみて反時計回り方向)に回転すると、上記第1の実施形態と同様に、ミラー駆動ユニット1000がミラーアップ駆動を開始する。
図22は、ミラーユニット500がミラーアップ位置に到達する前の各部の状態を説明する図である。図22(a)は、ミラーユニット500がミラーアップ位置に到達する前の図20(a)に対応する正面図である。図22(b)は、図22(a)の右側面図である。図22(b)では、ミラーユニット500がミラーアップ位置に到達する前のカムギア603の遮光板部603fとフォトインタラプタ609,610との関係を示している。
図22(b)に示す状態では、フォトインタラプタ609は、カムギア603の遮光板部603fにより受光状態から非受光状態に切り替わり、フォトインタラプタ610は、カムギア603の遮光板部603fにより遮光され、非受光状態を継続する。
フォトインタラプタ609が受光状態から非受光状態となると、前述したように、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500のミラーダウン動作又はミラーアップ動作が完了していないと判断する。
図22(c)は、図22(a)のc−c線断面図である。図22(c)では、ミラーユニット500がミラーアップ位置に到達する前のカムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとの関係を示している。図22(c)に示す状態では、カムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとは、噛合した状態である。
図22(d)は、図22(a)のd−d線断面図である。図22(d)では、ミラーユニット500がミラーアップ位置に到達する前のカムギア603の第1カム部603d及び第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605c及び第2フォロア部605dとの関係を示している。
図22(d)に示す状態では、カムギア603の第1カム部603dは、ミラー駆動ギア605の第1フォロア部605cに当接していない。また、カムギア603の第2カム部603eは、ミラー駆動ギア605の第2フォロア部605dに当接していない。
図22(e)は、図22(a)のe−e線断面図である。図22(e)では、ミラーユニット500がミラーアップ位置に到達する前のメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504とミラー駆動レバーユニット700との関係を示している。
図22(e)に示す状態では、サブミラーホルダ504は、駆動軸部504cがミラー駆動レバー604の矩形穴部604cの内周面に当接し、ミラーアップ動作をする。また、サブミラーホルダ504の第2当接部504dとメインミラーホルダ502の第2当接部502eとが当接している。これにより、メインミラーホルダ502は、サブミラーホルダ504に押し上げられることでミラーアップ動作をする。
このとき、バネ607は、一端607aがフック部509に当接し、ミラー駆動レバー604のバネ付勢部604dには当接しなくなり、他端607bは、ミラー駆動レバー604のバネ付勢部604eに当接した状態である。この状態で、ミラー駆動レバーユニット700がミラーアップ方向に回転すると、バネ607は、ミラーアップ方向にチャージされる。
これにより、ミラー駆動レバーユニット700は、バネ607の復元力によりミラーダウン方向に付勢力を受け、この力は、ミラーユニット500及びミラー駆動レバー604の慣性を打ち消す方向に作用する。このため、ミラーユニット500がミラーアップ位置に到達する前にミラーユニット500を減速することが可能となり、ミラーアップ時の衝撃を軽減することができる。図22に示す状態からミラー駆動ユニット1000のミラーアップ駆動が進むと、図23に示す状態となる。
図23は、ミラーユニット500がミラーアップ位置にあるときの各部の状態を説明する図である。図23(a)は、ミラーユニット500がミラーアップ位置にあるときの図20(a)に対応する正面図である。図23(b)は、図23(a)も右側面図である。図23(b)では、ミラーユニット500がミラーアップ位置にあるときのカムギア603の遮光板部603fとフォトインタラプタ609,610との関係を示している。
図23(b)に示す状態では、カムギア603は、図22に示す状態からさらに図の反時計回り方向に回転する。この状態では、フォトインタラプタ609は、カムギア603の遮光板部603fにより遮光されて、非受光状態を継続し、フォトインタラプタ610は、カムギア603の遮光板部603fによる遮光が解除されて、受光状態となる。このとき、前述したように、MPU100は、ミラー駆動回路101を介してミラーユニット500のミラーアップ動作又はミラーダウン動作が完了したと判断し、ミラー駆動を終了する。
図23(c)は、図23(a)のc−c線断面図である。図23(c)では、ミラーユニット500がミラーアップ位置にあるときのカムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとの関係を示している。図23(c)に示す状態では、カムギア603の第2ギア部603cとミラー駆動ギア605のギア部605bとは、噛合していない状態である。
図23(d)は、図23(a)のd−d線断面図である。図23(d)では、ミラーユニット500がミラーアップ位置にあるときのカムギア603の第1カム部603d及び第2カム部603eとミラー駆動ギア605の第1フォロア部605c及び第2フォロア部605dとの関係を示している。
図23(d)に示す状態では、カムギア603の第2カム部603eには、ミラー駆動ギア605の第2フォロア部605dがカムギア603の回転中心方向に付勢された状態で当接している。ここで、カムギア603の第2カム部603eは、カムリフトを持たないカムギア603と同心円の円弧カム形状である。そのため、この状態でカムギア603が第1カム部603dのカム領域で多少回転しても、ミラー駆動ギア605に回転が伝達されず、ミラー駆動ギア605は回転しない。
図23(e)は、図23(a)のe−e線断面図である。図23(e)では、ミラーユニット500がミラーアップ位置にあるときのメインミラーホルダ502及びサブミラーホルダ504とミラー駆動レバーユニット700との関係を示している。
図23(e)に示す状態では、ミラー駆動レバー604の矩形穴部604cの内周面にサブミラーホルダ504の駆動軸部504cが当接し、サブミラーホルダ504の第2当接部504dがメインミラーホルダ502の第2当接部502eに当接する。
図24は、ミラーユニット500がミラーアップ位置にあるときのミラー駆動レバーユニット700の状態を説明する拡大図である。図24に示す状態では、バネ606は、一端606aがミラー駆動レバー604のバネ付勢部604fに当接することなく、ミラー駆動ギア605のバネ付勢部605gに当接し、他端606bが当接レバー612のバネ付勢部612bに当接する。これにより、ミラー駆動ギア605がミラーダウン方向(図の反時計回り方向)に付勢され、当接レバー612がミラーアップ方向に付勢される。
また、ミラー駆動レバー604の矩形穴部604cの内周面には、サブミラーホルダ504の駆動軸部504cが当接し、これにより、ミラー駆動レバー604は、ミラーダウン方向に付勢力を受ける。ミラーダウン方向に付勢されたミラー駆動レバー604は、当接レバー612とともにミラー駆動ギア605に対してミラーダウン方向に回動する。
このとき、ミラー駆動レバー604のバネ付勢部604fは、当接レバー612の当接部612aに当接した状態を保つ。ミラーダウン方向に回動した当接レバー612は、バネ付勢部612bがバネ606の他端606bに当接することでバネ606をチャージする。この状態では、ミラーユニット500は、バネ606の復元力によりミラーアップ方向への付勢力を受ける。
ミラー駆動ギア605には、さらに当接部605hが形成されている。ミラー駆動ギア605に対して当接レバー612がミラー駆動レバー604とともにミラーダウン方向に大きく回動すると、ミラー駆動ギア605の当接部605hに当接レバー612が当接する。これにより、当接レバー612のミラーダウン方向の回動が規制され、ミラーユニット500のミラーアップ時のバウンドを抑制することが可能になる。
ミラー駆動ユニット1000は、上記第1の実施形態と同様に、ミラーダウン動作時には、ミラー駆動レバーユニット700がミラーアップ動作時とは反対方向に回動する。このとき、ミラー駆動レバーユニット700は、ミラーダウン動作開始時にチャージされたバネ607の復元力によりミラーダウン方向に力を受けるため、ミラーダウン動作開始時のミラーユニット500の加速を促進することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態では、ミラーアップ動作時に、ミラー駆動レバーユニット700がバネ607の復元力によりミラーダウン方向に付勢力を受け、この力がミラーユニット500及びミラー駆動レバー604の慣性を打ち消す方向に作用する。このため、ミラーユニット500がミラーアップ位置に到達する前にミラーユニット500を減速することが可能となり、ミラーアップ時の衝撃を軽減して、ミラーアップバウンド時間を短縮することが可能となる。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
なお、本発明の構成は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
101 ミラー駆動回路
400 ミラーボックス
500 ミラーユニット
501 メインミラー
502 メインミラーホルダ
502c 軸部
503 サブミラー
504 サブミラーホルダ
504c 駆動軸部
603 カムギア
604 ミラー駆動レバー
604c 矩形穴部
604d バネ付勢部
604e バネ付勢部
605 ミラー駆動ギア
606〜608 バネ

Claims (5)

  1. ミラーボックスと、
    前記ミラーボックスに回動可能に取り付けられており、第1のミラーを保持して撮影光路内に位置する第1の位置と撮影光路から退避する第2の位置との間を移動が可能な第1のミラーホルダと、
    前記第1のミラーホルダを前記第1の位置の方向に付勢する第1の付勢部材と、
    前記第1のミラーホルダに回動可能に取り付けられており、第2のミラーを保持して前記撮影光路内に位置する第3の位置と前記撮影光路から退避する第4の位置との間を移動が可能な第2のミラーホルダと、
    モータと、
    前記モータに駆動されることで、前記第2のミラーホルダを前記第3の位置と前記第4の位置との間で移動させる駆動部材と、を備え、
    前記第1のミラーホルダが前記第1の位置に位置し、前記第2のミラーホルダが前記第3の位置に位置するときに、前記第1の付勢部材の一端は、前記第1のミラーホルダに形成されている第1の掛止部に掛けられているとともに、前記第1の付勢部材の他端は、前記駆動部材に形成されている第2の掛止部に掛けられており、
    前記第1のミラーホルダが前記第1の位置に位置し、前記第2のミラーホルダが前記第3の位置から前記第4の位置に向けて移動して前記第1のミラーホルダと重なる状態となるときに、前記第1の付勢部材の前記一端は、前記駆動部材に形成されている第3の掛止部に掛けられているとともに、前記第1の付勢部材の他端は、前記第2の掛止部に掛けられていることを特徴とするミラー駆動装置。
  2. 前記第1のミラーホルダと前記第2のミラーホルダとが重なった状態で、前記第1のミラーホルダが前記第1の位置から前記第2の位置に移動する間に、前記第1の付勢部材の前記一端は、前記第3の掛止部に掛けられているとともに、前記第1の付勢部材の他端は、前記ミラーボックスに設けられている第4の掛止部に掛けられていることを特徴とする請求項1に記載のミラー駆動装置。
  3. 前記第2のミラーホルダを前記第3の位置の方向に付勢する第2の付勢部材をさらに備え、
    前記第2の付勢部材の一端は、前記駆動部材に形成されている第5の掛止部に掛けられているとともに、前記第2の付勢部材の他端は、前記第2のミラーホルダに形成されている第6の掛止部に掛けられており、
    前記第2のミラーホルダは、前記第3の位置に位置するとき、前記第2の付勢部材によって付勢されて、前記ミラーボックスに設けた位置調整部材に当接しており、
    前記第2のミラーホルダが前記第3の位置から前記第4の位置に移動する間に、前記第2のミラーホルダは、前記第2の付勢部材によって、前記第3の位置の方向に付勢されていることを特徴とする請求項1または2に記載のミラー駆動装置。
  4. 前記駆動部材によって、前記第2のミラーホルダを前記第3の位置から前記第4の位置に移動させる際に、前記第1のミラーホルダが移動することなく、前記第2のミラーユニットが移動する第1の領域と、前記第1のミラーホルダおよび前記第2のミラーホルダがともに移動する第2の領域と、を有し、
    前記第2のミラーホルダは、前記第1の領域にて、前記第2の付勢部材によって、前記第3の位置の方向に付勢されていることを特徴とする請求項3に記載のミラー駆動装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のミラー駆動装置を備えることを特徴とする撮像装置。
JP2015242912A 2015-12-14 2015-12-14 ミラー駆動装置及び撮像装置 Expired - Fee Related JP6611583B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015242912A JP6611583B2 (ja) 2015-12-14 2015-12-14 ミラー駆動装置及び撮像装置
US15/373,751 US9891408B2 (en) 2015-12-14 2016-12-09 Mirror drive device that moves mirror holders and image pickup apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015242912A JP6611583B2 (ja) 2015-12-14 2015-12-14 ミラー駆動装置及び撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017111168A JP2017111168A (ja) 2017-06-22
JP6611583B2 true JP6611583B2 (ja) 2019-11-27

Family

ID=59081542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015242912A Expired - Fee Related JP6611583B2 (ja) 2015-12-14 2015-12-14 ミラー駆動装置及び撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6611583B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017111168A (ja) 2017-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5013078B2 (ja) レンズ鏡胴及び撮像装置
US7590339B2 (en) Digital camera including manual and automatic drive of photographing system
JP6671947B2 (ja) ミラー駆動装置及び撮像装置
US9891408B2 (en) Mirror drive device that moves mirror holders and image pickup apparatus
JP6335681B2 (ja) 撮像装置
JP6611583B2 (ja) ミラー駆動装置及び撮像装置
JP6611584B2 (ja) ミラー駆動装置及び撮像装置
JP4614381B2 (ja) 光学機器
JP2017111166A (ja) ミラー駆動装置及び撮像装置
US10288838B2 (en) Mirror drive device capable of high-speed driving and image pickup apparatus
JP4411124B2 (ja) 撮像装置
JP6632381B2 (ja) 撮像装置
JP6652299B2 (ja) 撮像装置
JP6632383B2 (ja) 撮像装置
JP6632382B2 (ja) 撮像装置
JP2017146318A (ja) ミラー駆動装置を有する撮像装置
JP2017146319A (ja) ミラー駆動装置を有する撮像装置
JP2012003253A (ja) オートフォーカス機構を備えた撮像装置
JP6672000B2 (ja) 撮像装置、及びその制御方法
JP2020086095A (ja) ミラー駆動装置
JP2019184702A (ja) ミラー駆動装置及び撮像装置
JP2011007985A (ja) デジタルカメラ本体およびデジタルカメラ
JP2007233263A (ja) 撮像装置
JP2008157978A (ja) デジタルカメラ
JP2017142429A (ja) ミラー駆動装置及び撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181206

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190925

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191029

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6611583

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees