JP2007206324A - 回転ミラー装置、カメラシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成でミラーのバウンドを低減することのできる回転ミラー装置、カメラシステムを提供する。
【解決手段】回転軸2aまわりに回転可能に設けられたメインミラーユニット2と、これが当接することによりメインミラーユニット2の回転を規制する回転規制部1bと、回転軸2aを支持する第1の軸受け部1aと、第1の軸受け部1aとともにメインミラーユニット2を回転可能に支持する第2の軸受け部4とを備え、第2の軸受け部4は、メインミラーユニット2が回転規制部1bに衝突したときに移動可能に構成する。
【選択図】図6
【解決手段】回転軸2aまわりに回転可能に設けられたメインミラーユニット2と、これが当接することによりメインミラーユニット2の回転を規制する回転規制部1bと、回転軸2aを支持する第1の軸受け部1aと、第1の軸受け部1aとともにメインミラーユニット2を回転可能に支持する第2の軸受け部4とを備え、第2の軸受け部4は、メインミラーユニット2が回転規制部1bに衝突したときに移動可能に構成する。
【選択図】図6
Description
本発明は、被写体光束を反射してファインダ等の光学系に導くとともに、露光時に光路上から退避する回転ミラー装置、及び、このような回転ミラー装置を備えたカメラシステムに関するものである。
一眼レフ方式のカメラは、露光開始の直前に撮影レンズと撮像部との間から退避(ミラーアップ)し、露光終了後にもとの位置に復帰(ミラーダウン)するクイックリターンミラーと称される回転ミラー装置を備えている。
従来、クイックリターンミラーは、その停止時に生ずる衝撃を他の部材に伝搬させるミラーバランサを設けることによって、回転ミラーのバウンドを防止して早期に静止させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1)。
しかし、このようなミラーバランサは構造が複雑であり、また個別の機種毎に異なったクイックリターンミラーに対して、それぞれ所望の性能を得るための設計を行うことは煩雑であるという問題があった。
また、複雑な構造を有することから、装置の小型化の障害となるという問題があった。
特開平7−261268号公報
従来、クイックリターンミラーは、その停止時に生ずる衝撃を他の部材に伝搬させるミラーバランサを設けることによって、回転ミラーのバウンドを防止して早期に静止させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1)。
しかし、このようなミラーバランサは構造が複雑であり、また個別の機種毎に異なったクイックリターンミラーに対して、それぞれ所望の性能を得るための設計を行うことは煩雑であるという問題があった。
また、複雑な構造を有することから、装置の小型化の障害となるという問題があった。
本発明の課題は、簡単な構成でミラーのバウンドを低減することのできる回転ミラー装置、カメラシステムを提供することである。
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、回転軸(2a)まわりに回転可能に設けられたミラー(2)と、前記ミラーが当接することにより前記ミラーの回転を規制する回転規制部(1b)と、前記回転軸を支持する第1の軸受け部(1a)と、前記第1の軸受け部とともに前記ミラーを回転可能に支持する第2の軸受け部(4)とを備え、前記第2の軸受け部は、前記ミラーが前記回転規制部に衝突したときに移動可能に構成されていること、を特徴とする回転ミラー装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の回転ミラー装置において、前記第2の軸受け部(4)は、前記第1の軸受け部(1b)と対向する位置に配置されていること、を特徴とする回転ミラー装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の回転ミラー装置において、前記第2の軸受け部(4)は、前記ミラー(2)の反射面(M)の略法線方向であって前記第1の軸受け部(1a)から離れる方向に移動可能に設けられていること、を特徴とする回転ミラー装置である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の回転ミラー装置において、前記ミラー(2)は、略四角形状であって、前記回転軸(2a)の回転中心は、前記ミラーの一辺である第1の辺(後端部)に沿って設けられ、前記回転規制部(1b)は、前記第1の辺と対向する第2の辺(前端部)の近傍に設けられていること、を特徴とする回転ミラー装置である。
請求項5の発明は、請求項4に記載の回転ミラー装置において、前記第2の軸受け部(4)は、前記第1の辺(後端部)の近傍であって前記回転規制部(1b)が設けられている側に近い位置に設けられていること、を特徴とする回転ミラー装置である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の回転ミラー装置において、前記第2の軸受け部(4)を前記第1の軸受け部(1a)方向へ付勢する付勢部材(5)を有すること、を特徴とする回転ミラー装置である。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の回転ミラー装置において、前記第2の軸受け部(4)が前記第1の軸受け部(1a)から離れて移動する側に緩衝部材(6)が設けられていること、を特徴とする回転ミラー装置である。
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の回転ミラー装置を備えたカメラシステム(10,20)である。
なお、符号を付した構成は適宜改良してもよい。また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよく、その配置について特に限定のない構成要件は、実施例で開示した配置に限らない。
請求項2の発明は、請求項1に記載の回転ミラー装置において、前記第2の軸受け部(4)は、前記第1の軸受け部(1b)と対向する位置に配置されていること、を特徴とする回転ミラー装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の回転ミラー装置において、前記第2の軸受け部(4)は、前記ミラー(2)の反射面(M)の略法線方向であって前記第1の軸受け部(1a)から離れる方向に移動可能に設けられていること、を特徴とする回転ミラー装置である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の回転ミラー装置において、前記ミラー(2)は、略四角形状であって、前記回転軸(2a)の回転中心は、前記ミラーの一辺である第1の辺(後端部)に沿って設けられ、前記回転規制部(1b)は、前記第1の辺と対向する第2の辺(前端部)の近傍に設けられていること、を特徴とする回転ミラー装置である。
請求項5の発明は、請求項4に記載の回転ミラー装置において、前記第2の軸受け部(4)は、前記第1の辺(後端部)の近傍であって前記回転規制部(1b)が設けられている側に近い位置に設けられていること、を特徴とする回転ミラー装置である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の回転ミラー装置において、前記第2の軸受け部(4)を前記第1の軸受け部(1a)方向へ付勢する付勢部材(5)を有すること、を特徴とする回転ミラー装置である。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の回転ミラー装置において、前記第2の軸受け部(4)が前記第1の軸受け部(1a)から離れて移動する側に緩衝部材(6)が設けられていること、を特徴とする回転ミラー装置である。
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の回転ミラー装置を備えたカメラシステム(10,20)である。
なお、符号を付した構成は適宜改良してもよい。また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよく、その配置について特に限定のない構成要件は、実施例で開示した配置に限らない。
本発明によれば、簡単な構成でミラーのバウンドを低減できる。
簡単な構成でミラーのバウンドを低減するという目的を、ミラーの回転中心を移動可能に支持することにより実現した。
図1は、本実施例のカメラシステムの概要を説明する断面図である。
本実施例のカメラシステムは、カメラボディ10に対して交換レンズ20が着脱可能な一眼レフカメラシステムである。
カメラボディ10は、メインミラーユニット2,ミラーボックス11,撮像素子12,シャッタ13,ファインダスクリーン14,ペンタプリズム15,接眼光学系16,測光装置17等を備えている。
本実施例のカメラシステムは、カメラボディ10に対して交換レンズ20が着脱可能な一眼レフカメラシステムである。
カメラボディ10は、メインミラーユニット2,ミラーボックス11,撮像素子12,シャッタ13,ファインダスクリーン14,ペンタプリズム15,接眼光学系16,測光装置17等を備えている。
メインミラーユニット2は、クイックリターンミラーとも呼ばれ、交換レンズ20を通過した被写体光の光軸O1を屈曲させるために、カメラボディ10のミラーボックス11内に、回転可能に設けられたミラーである。図1に示すように、撮影観察時には、メインミラーユニット2は、光軸O1を屈曲して光軸O2とし、後述するペンタプリズム15等に導くために、光軸O1に対して約45度傾けた反射位置に配置されている。メインミラーユニット2は、レリーズ操作に応じて、退避位置(図1に2点鎖線で示す。)に移動し、そして被写体光が後述する撮像素子12方向に導かれる。
交換レンズ20は、撮影光学系を構成する撮影レンズLを収容し、カメラボディ10の被写体側(図1に示す左側)に、着脱可能に装着される。
撮像素子12は、撮影光学系により結像された被写体像を撮像する例えばCCD(Charge Coupled Devices)である。撮像素子12は、カメラボディ10の内側の背面側(図1に示す右側)に、その撮像面が光軸O1に対して垂直になるように配置されている。
シャッタ13は、レリーズ操作に応じて開閉し、これにより、被写体像が撮像素子12に結像される。
交換レンズ20は、撮影光学系を構成する撮影レンズLを収容し、カメラボディ10の被写体側(図1に示す左側)に、着脱可能に装着される。
撮像素子12は、撮影光学系により結像された被写体像を撮像する例えばCCD(Charge Coupled Devices)である。撮像素子12は、カメラボディ10の内側の背面側(図1に示す右側)に、その撮像面が光軸O1に対して垂直になるように配置されている。
シャッタ13は、レリーズ操作に応じて開閉し、これにより、被写体像が撮像素子12に結像される。
ファインダスクリーン14は、メインミラーユニット2により反射された被写体像を、結像させるためのスクリーンであり、メインミラーユニット2とペンタプリズム15との間に配置されている。ファインダスクリーン14は、そのスクリーンの面が光軸O2に対して垂直になるように配置されている。
ペンタプリズム15は、ファインダスクリーン14で結像した像を、正立像とし、接眼光学系16等に導くプリズムであり、その断面形状は、図1に示すように五角形である。ペンタプリズム15は、カメラボディ10を横位置に構えた状態の上部に収容されている。ファインダスクリーン14からの光軸は、このペンタプリズム15によって、後述する接眼光学系16の光軸O3に、また、測光装置17の光軸O4に屈曲される。
接眼光学系16は、ペンタプリズム15により正立像とされた被写体像を、拡大観察するための光学系であり、ペンタプリズム15よりもカメラボディ10の背面側に配置されている。
測光装置17は、設定ISO感度、被写体の光の強さに応じて、適正露出を算出するために、光の強さを測定する測光素子と、これに受光させる光学系及びこれらの保持、調整機構等を備えている。測光装置17は、接眼光学系16の上部に設けられている。
ペンタプリズム15は、ファインダスクリーン14で結像した像を、正立像とし、接眼光学系16等に導くプリズムであり、その断面形状は、図1に示すように五角形である。ペンタプリズム15は、カメラボディ10を横位置に構えた状態の上部に収容されている。ファインダスクリーン14からの光軸は、このペンタプリズム15によって、後述する接眼光学系16の光軸O3に、また、測光装置17の光軸O4に屈曲される。
接眼光学系16は、ペンタプリズム15により正立像とされた被写体像を、拡大観察するための光学系であり、ペンタプリズム15よりもカメラボディ10の背面側に配置されている。
測光装置17は、設定ISO感度、被写体の光の強さに応じて、適正露出を算出するために、光の強さを測定する測光素子と、これに受光させる光学系及びこれらの保持、調整機構等を備えている。測光装置17は、接眼光学系16の上部に設けられている。
上述したカメラボディ10の、撮影観察時における光の進路について説明する。撮影観察時において、メインミラーユニット2は、その反射面が実線で示すように、被写体光を反射してファインダ光学系へと導くために、光軸O1に対して約45度傾いた状態に配置される。メインミラーユニット2により反射された光は、ファインダスクリーン14で結像し、その像は、ペンタプリズム15により正立像とされる。正立像とされた被写体像は、接眼光学系16により拡大観察される。また、ペンタプリズム15からの被写体光が、測光装置17に導かれる。
図2は、本実施例のカメラシステムの回転ミラー装置を示す斜視図である。
図3は、図2中に二点差線で示した範囲を拡大した図である。
本実施例の回転ミラー装置は、ミラーボックス本体1,メインミラーユニット2,摺動部材3,第2の軸受け部4,板ばね5,緩衝部材6等を有している。
図3は、図2中に二点差線で示した範囲を拡大した図である。
本実施例の回転ミラー装置は、ミラーボックス本体1,メインミラーユニット2,摺動部材3,第2の軸受け部4,板ばね5,緩衝部材6等を有している。
図4は、回転ミラー装置を被写体側から見た図である。なお、図4は、一部を断面で示している。
図5は、図4中に示したAA断面で切断した断面図である。
図6は、図4中に示したBB断面で切断した断面図である。
ミラーボックス本体1は、メインミラーユニット2が回転動作可能なミラーボックス11を形成する部材であり、カメラボディ10内に固定されている。ミラーボックス本体1には、第1の軸受け部1a,回転規制部1b,切り欠き部1cが形成されている。第1の軸受け部1aは、切り欠き部1cの一部に設けられた略半円状の軸受け形状であり、その半円の弦が、撮影観察時に後述の反射面部Mと略平行となるように約45度傾けて設けられている。
図5は、図4中に示したAA断面で切断した断面図である。
図6は、図4中に示したBB断面で切断した断面図である。
ミラーボックス本体1は、メインミラーユニット2が回転動作可能なミラーボックス11を形成する部材であり、カメラボディ10内に固定されている。ミラーボックス本体1には、第1の軸受け部1a,回転規制部1b,切り欠き部1cが形成されている。第1の軸受け部1aは、切り欠き部1cの一部に設けられた略半円状の軸受け形状であり、その半円の弦が、撮影観察時に後述の反射面部Mと略平行となるように約45度傾けて設けられている。
メインミラーユニット2は、略四角形状であって、その後端部の両側に通常撮影時(横位置撮影時)におけるカメラの幅方向に延在する回転軸2aが設けられている。また、メインミラーユニット2は、略四角形状に形成された反射面部Mをメインミラーホルダー2bにより支持しており、反射位置においては、通常撮影時における前端部(被写体側の端部)を後端部(像側の端部)よりも低くして前端部が回転規制部1bに当てつけられ、反射面部Mの法線方向が撮影レンズの光軸に対して約45°傾斜している。
また、メインミラーユニット2は、退避位置においては、回転軸2aまわりで回転することによって、反射面部Mが光軸に対して略平行な状態となる。
また、メインミラーユニット2は、退避位置においては、回転軸2aまわりで回転することによって、反射面部Mが光軸に対して略平行な状態となる。
摺動部材3は、回転軸2aの外周に設けられ、回転軸2aの摺動特性を改善するために設けられた中空円筒状の部材である。
第2の軸受け部4は、メインミラーユニット2が回転規制部1bに衝突したときに移動可能に構成された軸受け部材である。第2の軸受け部4は、第1の軸受け部1aと対向する位置に配置されており、略半円状の軸受け形状を有し、第1の軸受け部1aと共に摺動部材3を介して回転軸2aを回転可能に支持している。
第2の軸受け部4は、メインミラーユニット2が回転規制部1bに衝突したときに移動可能に構成された軸受け部材である。第2の軸受け部4は、第1の軸受け部1aと対向する位置に配置されており、略半円状の軸受け形状を有し、第1の軸受け部1aと共に摺動部材3を介して回転軸2aを回転可能に支持している。
第2の軸受け部4は、ミラーダウン時に、メインミラーユニット2の反射面部Mの略法線方向に移動することができる。メインミラーユニット2の主たる衝撃は、ミラーダウン時に発生し、このときに生じるメインミラーユニット2の変形は、メインミラーユニット2が捻れる方向である。これを緩和するためには、第2の軸受け部4の移動方向は重要である。また、ミラーバウンドのためメインミラーユニット2は数回、停止位置より上方にバウンドするが、大きくても角度として20度程度である。バウンド最中の振動も主に捻れ成分が強いため、第2の軸受け部4の移動方向は、反射面部Mの略法線方向とすると振動を抑えるために効果的である。
板ばね5は、第2の軸受け部4を第1の軸受け部1a方向へ付勢する付勢部材であり、ミラーボックス本体1に固定されている。板ばね5は、メインミラーユニット2を確実に軸支持する他、ミラーダウン時の衝撃力を緩和する効果も有している。
緩衝部材6は、第2の軸受け部4が第1の軸受け部1aから離れて移動する側の空間に設けられ、後述のミラーダウン時の衝撃を吸収する部材である。衝撃部材6の材料としては、例えばゴム等の衝撃吸収性を有しかつミラーボックス本体1及びメインミラーユニット2を形成する材料よりも振動減衰特性が良い弾性材料を用いることが望ましい。緩衝部材6は、わずかに圧縮された状態で取り付けられていると、衝撃を吸収する効果を高めることができる。緩衝部材6は、ミラーダウン時にメインミラーユニット2が捻れることにより第2の軸受け部4が移動した場合の衝撃緩衝の効果を有し、また、振動が発生した場合、緩衝部材25の減衰特性を用いて、捩れ振動を早期に減衰させる効果を有している。
緩衝部材6は、第2の軸受け部4が第1の軸受け部1aから離れて移動する側の空間に設けられ、後述のミラーダウン時の衝撃を吸収する部材である。衝撃部材6の材料としては、例えばゴム等の衝撃吸収性を有しかつミラーボックス本体1及びメインミラーユニット2を形成する材料よりも振動減衰特性が良い弾性材料を用いることが望ましい。緩衝部材6は、わずかに圧縮された状態で取り付けられていると、衝撃を吸収する効果を高めることができる。緩衝部材6は、ミラーダウン時にメインミラーユニット2が捻れることにより第2の軸受け部4が移動した場合の衝撃緩衝の効果を有し、また、振動が発生した場合、緩衝部材25の減衰特性を用いて、捩れ振動を早期に減衰させる効果を有している。
図7は、ミラーダウン時にメインミラーホルダー2bが回転規制部1bに衝突したときに第2の軸受け部4が移動する様子を示す図である。
以上説明した回転ミラー装置では、第2の軸受け部4が移動可能に設けられ、また、板ばね5及び緩衝部材6が設けられていることから、図7に示すように、第2の軸受け部4が反射面部Mの略法線方向に移動し、それと共に板ばね5及び緩衝部材6が変形してミラーダウン時の衝突のエネルギーを緩和させ、ミラーに発生する捩れ振動時間を緩衝部材の減衰成分を用い、早期に押さえることでメインミラーのバウンドが発生しにくくなっている。
従来、主にミラーダウン時に、メインミラーホルダー2bが回転規制部1bに衝突し、その結果メインミラーホルダー2bが捩れ、接着剤等で固定された反射面部Mに捩れが伝わりメインミラーユニット2の振動が発生していた。この状態は、ミラーダウン時のエネルギーが振動に変換された状態であり、この現象がメインミラーユニット2のバウンドの現象の主たる原因でもあった。
以上説明した回転ミラー装置では、第2の軸受け部4が移動可能に設けられ、また、板ばね5及び緩衝部材6が設けられていることから、図7に示すように、第2の軸受け部4が反射面部Mの略法線方向に移動し、それと共に板ばね5及び緩衝部材6が変形してミラーダウン時の衝突のエネルギーを緩和させ、ミラーに発生する捩れ振動時間を緩衝部材の減衰成分を用い、早期に押さえることでメインミラーのバウンドが発生しにくくなっている。
従来、主にミラーダウン時に、メインミラーホルダー2bが回転規制部1bに衝突し、その結果メインミラーホルダー2bが捩れ、接着剤等で固定された反射面部Mに捩れが伝わりメインミラーユニット2の振動が発生していた。この状態は、ミラーダウン時のエネルギーが振動に変換された状態であり、この現象がメインミラーユニット2のバウンドの現象の主たる原因でもあった。
上述の本実施例では、メインミラーホルダー2bがミラーボックス本体1に取り付けられる回転軸2aを挟み込む様に第1の軸受け部1aと第2の軸受け部4とを設けた。そして、第1の軸受け部1aと第2の軸受け部4とは、メインミラーホルダー2bが回転規制部1bに衝突した状態である撮影観察時の反射面部Mと概ね平行に分離し、第2の軸受け部4は、反射面部Mの略法線方向に移動可能である。なお、このとき回転軸2a及び摺動部材3も移動可能である。
第2の軸受け部4は、板ばね5で第1の軸受け部1a方向に付勢されている。また、第2の軸受け部4の移動可能スペースには、緩衝部材6が挿入されている。
第2の軸受け部4は、板ばね5で第1の軸受け部1a方向に付勢されている。また、第2の軸受け部4の移動可能スペースには、緩衝部材6が挿入されている。
本実施例では、このような構成としたことにより、ミラーダウン時にメインミラーユニット2と回転規制部1bとが衝突して起きる衝撃エネルギーによりメインミラーユニット2に生じる捩れ振動を効果的に抑制できる。そして、このメインミラーユニット2の振動は、ミラーバウンドが生じる大きな原因の一つであることから、ミラーバウンドを減少させることが可能となる。
また、メインミラーユニット2の回転軸2a付近にごくわずかの部品を追加するだけで上記効果を得られるので、装置を簡単かつ小型にできる。
また、メインミラーユニット2の回転軸2a付近にごくわずかの部品を追加するだけで上記効果を得られるので、装置を簡単かつ小型にできる。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本実施例において、移動可能な第2の軸受け部4を回転軸2aの2箇所に設けた例を示したが、これに限らず、例えば、1箇所としてもよい。移動可能な第2の軸受け部4を1箇所とする場合には、回転規制部1bが設けられている側に近い位置、言い換えると、メインミラーユニット2の回転規制部1bが衝突しない角の対角位置に設けるとよい。これは、ミラーダウン時にメインミラーユニット2が回転規制部1bに衝突する初期に変形する形状から、回転規制部1bと同じ側の回転軸2aに対して、第2の軸受け部4にミラーダウン初期の衝撃的な力が働き、第2の軸受け部4が移動し、板ばね5と緩衝部材6による衝撃緩和効果が高まるからである。
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本実施例において、移動可能な第2の軸受け部4を回転軸2aの2箇所に設けた例を示したが、これに限らず、例えば、1箇所としてもよい。移動可能な第2の軸受け部4を1箇所とする場合には、回転規制部1bが設けられている側に近い位置、言い換えると、メインミラーユニット2の回転規制部1bが衝突しない角の対角位置に設けるとよい。これは、ミラーダウン時にメインミラーユニット2が回転規制部1bに衝突する初期に変形する形状から、回転規制部1bと同じ側の回転軸2aに対して、第2の軸受け部4にミラーダウン初期の衝撃的な力が働き、第2の軸受け部4が移動し、板ばね5と緩衝部材6による衝撃緩和効果が高まるからである。
(2)本実施例において、第2の軸受け部4を第1の軸受け部1a方向へ付勢する付勢部材として板ばね5を設けた例を示したが、これに限らず、第2の軸受け部4を第1の軸受け部1a方向へ付勢する作用を有する部材であればよく、例えば、コイルばね等であってもよい。
(3)本実施例において、デジタル一眼レフカメラの場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、フィルムを用いる銀塩カメラであってもよい。
(4)本実施例において、メインミラーユニット2から回転軸2aが突出する形で形成されている例を示したが、これに限らず、例えば、摺動部材3から軸が突出し、メインミラーユニット2に設けられた孔と嵌合するようにしてもよい。
1:ミラーボックス本体、1a:第1の軸受け部、2:メインミラーユニット、4:第2の軸受け部、5:板ばね、6:緩衝部材、10:カメラボディ
Claims (8)
- 回転軸まわりに回転可能に設けられたミラーと、
前記ミラーが当接することにより前記ミラーの回転を規制する回転規制部と、
前記回転軸を支持する第1の軸受け部と、
前記第1の軸受け部とともに前記ミラーを回転可能に支持する第2の軸受け部とを備え、
前記第2の軸受け部は、前記ミラーが前記回転規制部に衝突したときに移動可能に構成されていること、
を特徴とする回転ミラー装置。 - 請求項1に記載の回転ミラー装置において、
前記第2の軸受け部は、前記第1の軸受け部と対向する位置に配置されていること、
を特徴とする回転ミラー装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の回転ミラー装置において、
前記第2の軸受け部は、前記ミラーの反射面の略法線方向であって前記第1の軸受け部から離れる方向に移動可能に設けられていること、
を特徴とする回転ミラー装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の回転ミラー装置において、
前記ミラーは、略四角形状であって、
前記回転軸の回転中心は、前記ミラーの一辺である第1の辺に沿って設けられ、
前記回転規制部は、前記第1の辺と対向する第2の辺の近傍に設けられていること、
を特徴とする回転ミラー装置。 - 請求項4に記載の回転ミラー装置において、
前記第2の軸受け部は、前記第1の辺の近傍であって前記回転規制部が設けられている側に近い位置に設けられていること、
を特徴とする回転ミラー装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の回転ミラー装置において、
前記第2の軸受け部を前記第1の軸受け部方向へ付勢する付勢部材を有すること、
を特徴とする回転ミラー装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の回転ミラー装置において、
前記第2の軸受け部が前記第1の軸受け部から離れて移動する側に緩衝部材が設けられていること、
を特徴とする回転ミラー装置。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の回転ミラー装置を備えたカメラシステム。
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JP (1) | JP2007206324A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012215651A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Canon Inc | 撮像装置 |
JP2015108776A (ja) * | 2013-12-05 | 2015-06-11 | キヤノン株式会社 | 撮像装置 |
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2006
- 2006-02-01 JP JP2006024403A patent/JP2007206324A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012215651A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Canon Inc | 撮像装置 |
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