JP2009003382A - シャッタ装置及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】制動緩衝部材のゴミ発生を抑制するためにゴム材の表面に硬化処理を施した場合でも、十分なバウンド防止効果及び羽根の制動時の衝撃による羽根破損防止効果を得られるようにする。
【解決手段】遮光羽根6と、遮光羽根の走行停止位置の近傍に設けられ、遮光羽根に当接する弾性部材からなる制動緩衝部材9とを備え、制動緩衝部材は、遮光羽根6が当接する面に平行な開口部9c又は当接する面に垂直な切り欠き部を有し、かつ表面が硬化処理されている。
【選択図】図3
【解決手段】遮光羽根6と、遮光羽根の走行停止位置の近傍に設けられ、遮光羽根に当接する弾性部材からなる制動緩衝部材9とを備え、制動緩衝部材は、遮光羽根6が当接する面に平行な開口部9c又は当接する面に垂直な切り欠き部を有し、かつ表面が硬化処理されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、往復運動する遮光用のシャッタ羽根を備えるシャッタ装置における、シャッタ羽根の走行停止時の衝撃を吸収する技術に関するものである。
従来から、一眼レフカメラに用いられるフォーカルプレーンシャッタでは、シャッタ羽根停止時に生ずるシャッタ羽根バウンド防止のため、また、羽根の制動時の衝撃による羽根破損防止のため、制動停止時にシャッタ羽根の走行方向に垂直に当接する制動緩衝部材が必要であった。その制動緩衝部材としては、硬度を最適に設定したゴム材を利用したものが知られている。また、例えば特許文献1のように広範囲の温度環境下で制動緩衝部材としての機能を保持し、且つ緩衝動作時に羽根が制動緩衝部材にめり込んでしまうことによる制動緩衝部材の変形や、切断によるゴミ発生を抑制するため、表面の硬度のみを高めた制動緩衝部材が知られている。
特開平09−005831号公報
しかしながら、上記の従来例には次のような問題点があった。
(1)クロロプレン等の一般的なゴム材の表面に硬化処理を施そうとした場合、JIS−A硬度Hs40以下の低硬度のゴム材の表面への硬化処理では、制動緩衝部材の変形や、切断によるゴミ発生を抑制することができず、目的を達成することができない。
(2)JIS−A硬度Hs50以上の高硬度のゴム材に対して表面に硬化処理を施した場合、従来なみのバウンド防止効果及び羽根の制動時の衝撃による羽根破損防止効果を有する制動緩衝部材としての機能を果たせない場合がある。
(1)クロロプレン等の一般的なゴム材の表面に硬化処理を施そうとした場合、JIS−A硬度Hs40以下の低硬度のゴム材の表面への硬化処理では、制動緩衝部材の変形や、切断によるゴミ発生を抑制することができず、目的を達成することができない。
(2)JIS−A硬度Hs50以上の高硬度のゴム材に対して表面に硬化処理を施した場合、従来なみのバウンド防止効果及び羽根の制動時の衝撃による羽根破損防止効果を有する制動緩衝部材としての機能を果たせない場合がある。
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、制動緩衝部材のゴミ発生を抑制するためにゴム材の表面に硬化処理を施した場合でも、十分なバウンド防止効果及び羽根の制動時の衝撃による羽根破損防止効果を得られるようにすることである。
また、本発明の他の目的は、シャッタ羽根の制動緩衝部材からのゴミの発生を防止し、撮像素子へのゴミの付着を低減できるデジタルカメラを提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わるシャッタ装置は、遮光羽根と、前記遮光羽根の走行停止位置の近傍に設けられ、前記遮光羽根に当接する弾性部材からなる制動緩衝部材とを備え、前記制動緩衝部材は、前記遮光羽根が当接する面に平行な開口部又は前記当接する面に垂直な切り欠き部を有し、かつ表面が硬化処理されていることを特徴とする。
また、この発明に係わるシャッタ装置において、前記制動緩衝部材はジエン系ゴム材料から形成されており、前記硬化処理はエポキシ化処理であることを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置は、被写体像を光電変換する撮像素子と、上記のシャッタ装置と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、制動緩衝部材のゴミ発生を抑制するためにゴム材の表面に硬化処理を施した場合でも、十分なバウンド防止効果及び羽根の制動時の衝撃による羽根破損防止効果を得ることが可能となる。
また、デジタルカメラにおいて、シャッタ羽根の制動緩衝部材からのゴミの発生を防止し、撮像素子へのゴミの付着を低減することが可能となる。
以下、本発明を複数のブレードタイプの遮光羽根からなる先幕と後幕で構成された、フォーカルプレーンタイプのシャッタ装置に応用した実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
フォーカルプレーンシャッタの先幕及び後幕は、各々複数の羽根から構成されるものであるが、以下に説明する実施形態の図中では、理解を容易にするために先幕スリット羽根と後幕スリット羽根のみを示す。また、周知の手段によるシャッタ幕を駆動する機構と先幕と後幕の走行する空間を隔てる隔壁、及び先幕と後幕を走行させる空間を形成するカバー板も同様の理由により省略する。
フォーカルプレーンシャッタの先幕及び後幕は、各々複数の羽根から構成されるものであるが、以下に説明する実施形態の図中では、理解を容易にするために先幕スリット羽根と後幕スリット羽根のみを示す。また、周知の手段によるシャッタ幕を駆動する機構と先幕と後幕の走行する空間を隔てる隔壁、及び先幕と後幕を走行させる空間を形成するカバー板も同様の理由により省略する。
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態に係わるフォーカルプレーンシャッタ100を示す正面図である。
図1は先幕スリット羽根3及び後幕スリット羽根6のシャッタチャージが完了した状態を示す。この状態からシャッタレリーズが行われ、図1のd方向へ先幕スリット羽根3が走行し、予め規定された秒時が経過した後に後幕スリット羽根6も走行することで、露光動作を開始する。なお、図1において、4は先幕主アーム、5は先幕従アーム、7は後幕主アーム、8は後幕従アームである。
図2はシャッタレリーズ後、先幕スリット羽根3及び後幕スリット羽根6が露光動作を完了して静止し、走行停止位置にある状態を示す。この時点において、先幕スリット羽根3及び後幕スリット羽根6は制動緩衝部材9に当接しておらず隙間を空けて停止している。
露光動作終了位置まで移動した瞬間における先幕スリット羽根3及び後幕スリット羽根6は、慣性力により静止時の露光動作終了位置を通り越して弾性部材である制動緩衝部材9に衝突する。しかし、制動緩衝部材9のダンパ効果による衝撃吸収及び振動減衰のため、先幕スリット羽根3及び後幕スリット羽根6がチャージされる前にアパチャ枠2内にバウンドすることを防止して、正確な露光が得られるようにしている。
制動緩衝部材9は、JIS−A硬度Hs50のクロロプレンゴムで成形されているが、同等の硬度であれば天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム等のジエン系ゴム材料を用いてもよい。制動緩衝部材9には先幕スリット羽根3及び後幕スリット羽根6に当接し、走行停止する位置の近傍に図1に示すように当接する面に平行な開口部9c、または図4のように当接する面に垂直な切欠き部9dが形成されている。この開口部9cまたは切欠き部9dの作用により、この部分のゴムの弾性が低くなり、JIS−A硬度Hs50のゴムが、部分的にJIS−A硬度Hs50以下のゴムと同等の弾性となっている。さらに制動緩衝部材9の表面にはエポキシ化処理が施され、制動緩衝部材9が切断されゴミが発生したり、先幕スリット羽根3及び後幕スリット羽根6に制動緩衝部材9が粘着したり、ダンパ効果を塑性変形により喪失する等の制動緩衝部材9の機能劣化を防止している。
すなわち図3のように、制動緩衝部材9はダンパ効果を有するダンパ部9aと、その表面を硬化させてダンパ部より硬度を高くした表面硬化部9bと、先幕スリット羽根3及び後幕スリット羽根6と当接する部分を仮想的に低硬度部分として機能させるための開口部9cとを備える。なお、図3において、1はシャッタ地板、11は先幕と後幕の走行する空間を隔てる仕切板、10は先幕と後幕を走行させる空間を形成するカバー板である。
また、エポキシ化処理する方法としては、例えば過ギ酸、過酢酸、過安息香酸、過フタル酸などの過酸の水溶液に浸漬する方法が一般的に知られている。
制動緩衝部材9のダンパ効果による衝撃吸収及び振動減衰のためにはJIS−A硬度Hs40以下が望ましい。しかし制動緩衝部材9が切断されゴミが発生したりスリット羽根が粘着したりすることを防止するためのエポキシ化処理を行うためには、JIS−A硬度Hs45以上が必要である。本実施形態においては、制動緩衝部材9のゴム材料としてJIS−A硬度Hs50のものを使用し、エポキシ化処理を安定して行えるようにしている。かつ先幕スリット羽根3及び後幕スリット羽根6が当接し、走行停止する位置の近傍に開口部9cまたは切欠き部9dを形成することにより、実質的に硬度Hs40以下のゴムを使用したのと同等の衝撃緩衝効果を得ている。
また、シャッタ幕の羽根の枚数、シャッタ幕を駆動させる機構等が変化して制動緩衝部材に加わるエネルギーが変わっても、開口部9cの形状や切欠き部9dの形状を適切に変更することで、適切なバウンド防止効果と制動時の衝撃による羽根破損防止効果を得ることが可能となる。
(第2の実施形態)
図5は、第1の実施形態で説明したような制動緩衝部材を使用したフォーカルプレーンシャッタを一眼レフデジタルカメラに利用した例を示す図である。
図5は、第1の実施形態で説明したような制動緩衝部材を使用したフォーカルプレーンシャッタを一眼レフデジタルカメラに利用した例を示す図である。
図5において、12は被写体像を光電変換する撮像素子、21は撮像素子12上に被写体像を結像させるための撮影レンズ、23は被写体像をペンタプリズム25を介して光学ファインダに導くクイックリターンミラーである。また、100は第1の実施形態で説明したフォーカルプレーンシャッタである。
一眼レフデジタルカメラをこのように構成することにより、CCDやCMOSセンサーなどからなる撮像素子12や撮像素子12の前方に配置された光学フィルター等に制動緩衝部材9から発生するゴミが付着することを防止できる。そのため、シャッタ幕のバウンドを防止し二重露光などを防止しつつ、付着したゴミが撮影画像に写り込んでデジタルカメラの画像が劣化することを防止できる。
1 シャッタ地板
2 アパチャ枠
3 先幕スリット羽根
4 先幕主アーム
5 先幕従アーム
6 後幕スリット羽根
7 後幕主アーム
8 後幕従アーム
9 制動緩衝部材
9a ダンパ部
9b 表面硬化部
9c 開口部
10 カバー板
11 仕切板
12 撮像素子
2 アパチャ枠
3 先幕スリット羽根
4 先幕主アーム
5 先幕従アーム
6 後幕スリット羽根
7 後幕主アーム
8 後幕従アーム
9 制動緩衝部材
9a ダンパ部
9b 表面硬化部
9c 開口部
10 カバー板
11 仕切板
12 撮像素子
Claims (3)
- 遮光羽根と、
前記遮光羽根の走行停止位置の近傍に設けられ、前記遮光羽根に当接する弾性部材からなる制動緩衝部材とを備え、
前記制動緩衝部材は、前記遮光羽根が当接する面に平行な開口部又は前記当接する面に垂直な切り欠き部を有し、かつ表面が硬化処理されていることを特徴とするシャッタ装置。 - 前記制動緩衝部材はジエン系ゴム材料から形成されており、前記硬化処理はエポキシ化処理であることを特徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。
- 被写体像を光電変換する撮像素子と、
請求項1又は2に記載のシャッタ装置と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007166711A JP2009003382A (ja) | 2007-06-25 | 2007-06-25 | シャッタ装置及び撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009003382A true JP2009003382A (ja) | 2009-01-08 |
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ID=40319781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007166711A Withdrawn JP2009003382A (ja) | 2007-06-25 | 2007-06-25 | シャッタ装置及び撮像装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2009003382A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2007
- 2007-06-25 JP JP2007166711A patent/JP2009003382A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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