JP5470795B2 - シャッタ装置および撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シャッタ装置および撮影装置に関し、より詳細には、露光ムラの発生を抑制したシャッタ装置および撮影装置に関する。
カメラ等の撮影装置に搭載されるシャッタ装置としては、シャッタ羽根の一方端側と基板とを、複数のアームによって連結した構造を有するものが知られている。このようなシャッタ装置では、シャッタ羽根を移動させる際に、各部品の連結部に存在するわずかな隙間(ガタ)によってシャッタ羽根が振動し、露光ムラが発生するという問題が発生していた。
シャッタ羽根の振動による露光ムラを抑制するための従来技術としては、例えば中間板が肉厚部を有しているシャッタ装置が知られている(例えば特許文献1参照)。しかしながら、従来技術では、例えばシャッタ羽根が移動を開始する直後のように、シャッタ羽根に連結されたアームに対して急激に力が加わる時に、アームが振動する場合がある。したがって、従来技術に係るシャッタ装置は、アームの振動がシャッタ羽根に伝わることによって、露光ムラが発生するという問題を有していた。
特開平9−127575号公報
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、その目的は、露光ムラの発生を抑制したシャッタ装置およびこれを搭載した撮影装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係るシャッタ装置は、
撮影光を遮光する位置と遮光しない位置との間で移動可能な遮光部(42a〜42d,44a〜44d)と、
前記遮光部に連結され、当該遮光部を移動させる主アーム(32,36)と、
前記遮光部に接続され、前記遮光部の移動に伴ってアーム回動軸(54,58)を中心として回動する従アーム(34,38)と、
前記回動の際に、前記アーム回動軸に対して前記従アームが傾くことを防止する防止部材(74,78)とを有する。
また、例えば、前記従アームは、前記アーム回動軸を挿通させる孔部(34a,38a)を有し、
前記防止部材は、前記孔部に固定されてもよい。
また、例えば、前記防止部材は、前記アーム回動軸を挿通させ、前記孔部を挿通する円筒部(74b,78b)を有してもよい。
また、例えば、前記防止部材は、前記孔部の縁をかしめる固定部(74c,78c)を有してもよい。
また、例えば、前記防止部材は、前記アーム回動軸の周面の少なくとも一部を被覆してもよい。
また、例えば、前記アーム回動軸に沿った方向における前記防止部材の長さ(L1,L3)は、前記アーム回動軸に沿った方向における前記従アームの長さ(L2,L4)より大きくてもよい。
また、例えば、本発明に係るシャッタ装置は、前記アーム回動軸に沿った方向における前記従アームの移動を制限する制限部(94a,94b,98a,98b)を有してもよい。
本発明に係る撮影装置は、上記いずれかに記載のシャッタ装置を備える。
なお上述の説明では、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応づけて説明したが、本発明は、これに限定されるものでない。後述の実施形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させてもよい。さらに、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるフォーカルプレーンシャッタを搭載したカメラの概略断面図、
図2は、本発明の一実施形態に係るフォーカルプレーンシャッタにおけるシャッタ羽根およびアーム等を示す平面図、
図3は、本発明の一実施形態に係るフォーカルプレーンシャッタにおける駆動部を示す平面図、
図4は、図2に示すフォーカルプレーンシャッタにおける後幕の動きを表した模式図、
図5は、図2に示すフォーカルプレーンシャッタにおけるアームの回転孔部分を拡大した要部斜視図、
図6は、図5に示す第2アームの回動軸部分の拡大断面図、
図7は、図5に示す第4アームの回動軸部分の拡大断面図である。
第1実施形態
図1は、本発明の一実施形態に係るフォーカルプレーンシャッタ20が搭載された一眼レフカメラ2を示したものである。カメラボディ4の筐体6には開口部8が形成されており、開口部8の周辺にはレンズマウント10が形成されている。レンズマウント10には、レンズ鏡筒11が設置されており、筐体6の開口部8は、レンズ鏡筒11によって覆われている。レンズ鏡筒11には、撮影レンズ群9が備えられており、撮影レンズ群9は、筐体6の内部に撮影光を導入する。
筐体6の内部には、クイックリターンミラー12、ファインダスクリーン14、ペンタプリズム16、接眼レンズ18、フォーカルプレーンシャッタ20、光学ローパスフィルタ22および記録媒体30等が具備されている。撮影の際には、クイックリターンミラー12がはねあがることにより撮影光の光路上から退避し、さらに、フォーカルプレーンシャッタ20が開くことによって、撮影光が記録媒体30上に導かれる。なお、本実施形態の一眼レフカメラは、記録媒体30として撮像素子を使用したデジタルカメラであるが、本願発明はこれに限られず、フィルム式カメラであっても良い。また、クイックリターンミラー12を省略したカメラや、レンズ鏡筒11と一体成形されたカメラでもよい。なお、実施形態では、撮影時の撮影光の進行方向をZ軸の正方向、図2に示すフォーカルプレーンシャッタ20の露光時における移動方向をY軸の負方向、Y軸およびZ軸と直交する方向をX軸方向として説明を行う。
図2は、図1のカメラに搭載されたフォーカルプレーンシャッタ20におけるシャッタ羽根およびアーム等を示す概略平面図である。フォーカルプレーンシャッタ20は、先幕42と後幕44とを有する。先幕42および後幕44は、シャッタ開口60aが形成された基板60等に対して開閉自在に配置されている。
すなわち、先幕42および後幕44は、基板60を通過する撮影光を、遮光する位置と遮光しない位置との間で移動可能である。図2に示す露光動作前の状態では、先幕42は、シャッタ開口60aを遮蔽し、撮影光を遮光するように展開している。それに対して、後幕44は、シャッタ開口60aに対してY軸正方向側の位置に退避されており、撮影光を遮光しないように折り畳まれている。
先幕42は、4枚のシャッタ羽根42a〜42dによって構成されている。各シャッタ羽根42a〜42dの一方の端部(X軸負方向側の端部)には、第1アーム32および第2アーム34が連結されている。先幕42を構成する各シャッタ羽根42a〜42dと、第1アーム32および第2アーム34とは、羽根ダボを介して、回動自在に連結されている。
第1アーム32は、第1アーム回転孔32aと、第1アーム駆動軸孔32bとを有している。第1アーム32の第1アーム回転孔32aは、基板60に固定されている第1アーム回動軸52に挿通されており、第1アーム32は、第1アーム回動軸52を中心として、回動することができる。
第1アーム32の第1アーム駆動軸孔32bには、第1アーム駆動軸63が連結されている。第1アーム32は、第1アーム駆動軸63からの駆動力を先幕42に伝達することによって、先幕42を駆動することができる。したがって、第1アーム32は、先幕42と第1および第2アーム32,34とで構成されるリンク機構において、先幕42および第2アーム34を移動させる主アームに相当する。
第2アーム34は、第2アーム回転孔34aを有している。第2アーム回転孔34aは、基板60に固定されている第2アーム回動軸54に挿通されている。第2アーム34は、先幕42の移動に伴って第2アーム回動軸54を中心として回動する。すなわち、第2アーム34は、先幕42と第1および第2アーム32,34とで構成されるリンク機構において、先幕42から駆動力を伝達され、先幕42の移動に伴って回動する従アームに相当する。
後幕44も、先幕42と同様に、4枚のシャッタ羽根44a〜44dによって構成されている。各シャッタ羽根44a〜44dの一方の端部(X軸負方向側の端部)には、第3アーム36および第4アーム38が連結されている。後幕44を構成する各シャッタ羽根44a〜44dと、第3アーム36および第4アーム38とは、羽根ダボを介して、回動自在に連結されている。
第3アーム36は、基板60に固定されている第3アーム回動軸56に挿通されている第3アーム回転孔36aを有しており、第3アーム回動軸56を中心として、回動することができる。また、第3アーム36は、第3アーム駆動軸67と連結されている第3アーム駆動軸孔36bを有しており、第3アーム駆動軸67からの駆動力を後幕44に伝達することによって、後幕44を駆動することができる。したがって、第3アーム36は、後幕44と第3アーム36および第4アーム38とで構成されるリンク機構において、後幕44および第4アーム38を移動させる主アームに相当する。
第4アーム38は、基板60に固定されている第4アーム回動軸58に挿通されている第4アーム回転孔38aを有しており、第4アーム回動軸58を中心として、回動する。すなわち、第4アーム38は、後幕44と第3アーム36および第4アーム38とで構成されるリンク機構において、後幕44から駆動力を伝達され、後幕44の移動に伴って回動する従アームに相当する。
図3は、図1に示すフォーカルプレーンシャッタ20の駆動部を示す平面図である。本実施形態において、フォーカルプレーンシャッタ20の駆動部は、基板60を挟んで、先幕42および後幕44等に対して、反対側に配置されている。すなわち、基板60のZ軸正方向側に、図2に示す先幕42および後幕44等が配置され、基板60のZ軸負方向側に、図3に示す駆動部が配置されている。
図3に示すように、基板60には、先幕駆動軸ガイド孔60bと、後幕駆動軸ガイド孔60cとが形成されている。後幕駆動軸ガイド孔60cの周辺には、後幕駆動レバー66と後幕係止レバー68が配置されている。
後幕駆動レバー66は、駆動力発生部66aからの駆動力を受けて、レバー取付軸66bを中心に回動することができる。後幕駆動レバー66の端部には、第3アーム駆動軸67が連結されており、第3アーム駆動軸67は、後幕駆動レバー66の回動に伴って、後幕駆動軸ガイド孔60cに沿って移動する。
後幕係止レバー68は、後幕駆動レバー66を係止し、あるいは、後幕駆動レバー66の係止を解除することができる。後幕係止レバー68は、駆動力発生部68aからの駆動力を受けて、レバー取付軸68bを中心として回動することができる。
図4は、図3に示す駆動部によって、後幕44が移動する様子を表した模式図である。本実施形態に係るフォーカルプレーンシャッタ20では、露光動作時において、以下のようなプロセスによって後幕44を移動させる。
まず、図3に示す後幕係止レバー68は、カメラボディ4(図1)に備えられたレリーズボタン(不図示)からの信号に基づき、レバー取付軸68bを中心として回動し、当該後幕係止レバー68と後幕駆動レバー66との係合を解除する。係止レバー68との係合が解除された後幕駆動レバー66は、駆動力発生部66aからの駆動力を受けて回動を開始する。後幕駆動レバー66の先端に連結された第3アーム駆動軸67は、駆動レバー66の回動に伴い、後幕駆動軸ガイド孔60cに沿って矢印90に示す方向に移動を開始する。
図4に示す第3アーム36には、第3アーム駆動軸孔36bに連結されている第3アーム駆動軸67を介して、駆動力が伝達される。したがって、第3アーム36は、第3アーム回転孔36aを挿通する第3アーム回動軸56を中心として、矢印92で示す方向に回動を開始する。
後幕44を構成する各シャッタ羽根44a〜44dは、羽根ダボを介して第3アーム36と連結されているため、第3アーム36の回動に伴って、Y軸負方向側へ移動する。また、各シャッタ羽根44a〜44dと連結されている第4アーム38は、各シャッタ羽根44a〜44dを介して伝達される駆動力によって、第4アーム回転孔38aを挿通する第4アーム回動軸58を中心として回動する。
第3アーム駆動軸67が、図3に示す後幕駆動軸ガイド孔60cの一方の端部から、矢印90の先端側にある他方の端部まで移動することによって、第3アーム36、各シャッタ羽根44a〜44dおよび第4アーム38は、図4において実線で示す位置から、破線で示す位置へ移動する。移動後のシャッタ羽根44a−2〜44d−2は、基板60のシャッタ開口60a(図1)を遮蔽し、撮影光を遮光するように展開する。
図3に示すように、先幕駆動軸ガイド孔60bの周辺には、先幕駆動レバー62と先幕係止レバー64が配置されている。図2に示す先幕42は、第1アーム駆動軸63を介して駆動力を伝達される第1アーム32によって、後幕44同様に、Y方向に移動させられる。露光動作時において、先幕42は、後幕44と同様に、図1に示す位置からY負方向側に移動させられる。これによって、先幕42を構成する各シャッタ羽根42a〜42dは、図1に示す位置からシャッタ開口60aに対してY軸正方向側の位置まで退避され、撮影光を遮光しないように折り畳まれる。
上述のように、各シャッタ羽根42a〜42d,44a〜44dは、主アーム(第1または第3アーム32,36)と、従アーム(第2または第4アーム34,38)によって支持された状態を保ちながらY方向に移動することができる。主アームである第1および第3アーム32,36は、各アーム回動軸52,56を中心に回動することによって、先幕42および後幕44を構成するシャッタ羽根42a〜42d,44a〜44dを移動させる。また、従アームである第2および第4アーム34,38は、シャッタ羽根42a〜42d,44a〜44dの移動に追従して、各アーム回動軸54,58を中心として回動する。
図5は、図2に示すフォーカルプレーンシャッタ20における各アーム32〜38のアーム回転孔(例えば、32a,34a,38a(図7等参照))付近を拡大した斜視図である。なお、第1および第3アーム回動軸52,56は、図示を省略している。
図5に示すように、本実施形態に係る第2アーム34の第2アーム回転孔34aには、第2アーム34が回動する際に、第2アーム回動軸54に対して第2アーム34が傾くことを防止する従アーム回動孔カラー74が取り付けられている。第2アーム回動軸54は、第2アーム回転孔34aと、従アーム回動孔カラー74とを挿通している。
図6は、従アーム回動孔カラー74およびその周辺部分を拡大した断面図である。従アーム回動孔カラー74は、第2アーム回動軸54を挿通させ、第2アーム回転孔34aを挿通する円筒部74bを有している。円筒部74bの内周面74aは、第2アーム回動軸54の外周面54aと略一致する形状を有しており、第2アーム回動軸54の外周面54aの少なくとも一部を被覆している。
また、第2アーム回動軸54に沿った方向における従アーム回動孔カラー74の長さL1は、第2アーム回動軸54に沿った方向における第2アーム34の長さL2より大きい。長さL1および長さL2は、フォーカルプレーンシャッタ20における設計条件等に応じて設定されるが、例えば、第2アーム34の長さL2が0.1〜0.2mmの場合に、従アーム回動孔カラー74の長さL1を1.5mm〜2.0mmとすることができる。
本実施形態に係る従アーム回動孔カラー74は、第2アーム回転孔34aの縁部をかしめる固定部74cを有している。固定部74cは、第2アーム回転孔34aの縁部に沿って、リング状に形成されている。なお、本実施形態に係る従アーム回転孔カラー74は、金属材料、樹脂材料または複合材料等によって作成することができるが、金属材料によって作成されることが、耐久性および加工精度の面から好ましい。また、従アーム回転孔カラー74が、アームより比重の大きい金属等の材料によって作成されることによって、第2アーム34およびカラー74によって構成させる回動体の重心を、第2アーム回動軸54近傍に集中させることができる。したがって、従アーム回転孔カラー74は、第2アーム34の回動を安定させ、振動を抑制することができる。また、従アーム回動孔カラー74に振動吸収機能をもたせて、シャッタ羽根42a〜42dの振動を吸収させることとしてもよい。
また、本実施形態に係るフォーカルプレーンシャッタ20は、図6において破線で示すように、第2アーム回動軸54に沿った方向における第2アーム34の移動を制限する制限部94a,94bを有していてもよい。制限部94a,94bは、例えば、従アーム回動孔カラー74またはアーム回転孔34を、回動軸54に沿った方向に挟むように、アーム34の両側に配置される。また、制限部94a,94bは、回動軸54によって挿通されるリング状の形状を有していても良く、また、基板60又は回動軸54等と一体に形成されていても良い。しかし、本実施形態に係る制限部94a,94bは、従アーム回転孔カラー74が、第2アーム回動軸54を中心として回動することは、妨げない。
図5に示すように、第4アーム38の第4アーム回転孔38a(図7参照)には、第2アーム34と同様に、従アーム回動孔カラー78が取り付けられている。図7は、第4アーム回転孔38aに取り付けられている従アーム回転孔カラー78およびその周辺部分を拡大した断面図である。
本実施形態において、第2アーム34に取り付けられている従アーム回動孔カラー74(図6)と、第4アーム38に取り付けられている従アーム回動孔カラー78とは、同一の形状を有している。しかしながら、第4アーム38に取り付けられている従アーム回動孔カラー78は、第2アーム34に取り付けられている従アーム回動孔カラー74に対して、回動軸54,58に挿入されている向きが互いに逆方向である。
なお、図7に示す従アーム回動孔カラー78は、第2アーム34に取り付けられている従アーム回動孔カラー74(図6)と同様に、円筒部78bおよび固定部78cを有している。また、従アーム回動孔カラー78の長さL3と、第4アーム38の長さL4の関係も、図6に示す従アーム回動孔カラー74の長さL1と、第2アーム34の長さL2の関係と同様である。また、第4アーム回動軸58には、第2アーム回動軸54と同様に、第4アーム回動軸58に沿った方向における第4アーム38の移動を制限する制限部98a,98bが備えられていても良い。
本実施形態に係るフォーカルプレーンシャッタ20は、図5に示すように、第2および第4アーム34,38が回動する際に、第2および第4アーム回動軸54,58に対して第2および第4アーム34,38が傾くことを防止する従アーム回動孔カラー74,78を有する。従アーム回動孔カラー74,78は、第2および第4アーム34,38に固定されており、従アームが回動する際に、第2および第4アーム回動軸54,58と回動体(アーム34,38およびアーム回動孔カラー74,78)との接触範囲を拡大させる。これにより、従アーム回動孔カラー74,78は、第2および第4アーム34,38の回動を安定させる。
すなわち、従アーム回動孔カラー74,78を有する係るフォーカルプレーンシャッタ20は、従アーム回動軸54,58に対して第2および第4アーム34,38が傾くことが防止され、回動中におけるアーム34,38および当該アーム34,38が連結されているシャッタ羽根42a〜42d,44a〜44dの振動が抑制される。したがって、本実施形態に係るフォーカルプレーンシャッタ20を備える撮影装置によれば、シャッタ羽根42a〜42d,44a〜44dの振動による露光ムラの発生が抑制される。
また、本実施形態に係る第2および第4アーム34,38は、第2および第4アーム回動軸54,58を挿通させる第2および第4アーム回転孔34a,38aを有し、従アーム回動孔カラー74,78は、第2および第4アーム回転孔34a,38aに固定されている。第2および第4アーム回動軸54,58が、従アーム回動孔カラー74,78が取り付けられているアーム34,38を挿通しているため、回動軸54,58は、アーム34,38の回動を安定して支持することができる。すなわち、第2および第4アーム34,38が回動する際に、第2および第4アーム回動軸54,58における一点に負荷が集中することが防止され、特に回動軸54,58の先端付近に負荷が集中することが防止される。
また、従アーム回動孔カラー74,78は、円筒部74b,78bを有するため、円柱状の回動軸54,58と回動体(アーム34,38およびアーム回動孔カラー74,78)との接触範囲を、特にアーム回動軸54,58に沿った方向に拡大させる。これにより、従アーム回動孔カラー74,78は、第2および第4アーム回動軸54,58に対して第2および第4アーム34,38が傾くことを効果的に防止することができる。したがって、従アーム回動孔カラー74,78は、アーム34,38および当該アーム34,38が連結されているシャッタ羽根42a〜42d,44a〜44dの振動や倒れを効果的に抑制することができる。また、従アーム回動孔カラー74,78の円筒部74b,78bは、第2および第4回動軸54,58の周面の少なくとも一部を被覆しているため、アーム34,38の回動を安定化させ、アーム34,38およびシャッタ羽根42a〜42d,44a〜44dの振動を抑制することができる。
また、本実施形態に係るフォーカルプレーンシャッタ20において、アーム回動軸54,58に沿った方向における従アーム回動孔カラー74,78の長さL1,L3は、アーム回動軸54,58に沿った方向におけるアーム34,38の長さL2,L4より大きい。したがって、従アーム回動孔カラー74,78は、アーム34.48が回動する際に、アーム回動軸54,58と線接触(図6,7の断面上において線接触している)もしくは面接触しやすい。このため、本実施形態に係るフォーカルプレーンシャッタ20は、アーム34,38およびシャッタ羽根42a〜42d,44a〜44dの振動を抑制することができる。
また、本実施形態に係るフォーカルプレーンシャッタ20は、アーム回動軸54,58に沿った方向における第2および第4アーム34,38の移動を制限する制限部94a,94b,98a,98bを有していてもよい。制限部94a,94b,98a,98bは、アーム34,38が回動する際に、第2および第4アーム回動軸54,58に対して第2および第4アーム34,38が傾くことを防止することができる。したがって、制限部94a,94b,98a,98bを有するフォーカルプレーンシャッタは、アーム34,38およびシャッタ羽根42a〜42d,44a〜44dの振動を、より効果的に抑制することができる。
また、本実施形態に係るフォーカルプレーンシャッタ20は、第2アーム回転孔34aの縁部に固定された従アーム回動孔カラー74(図6)と、第4アーム回転孔38aの縁部に固定された従アーム回動孔カラー78(図7)とが、略同一の形状を有している。さらに、第2アーム34と第4アーム38の形状を略同一とし、各アーム34,38の回転孔34a,38aが、回動軸54,58へ、互いに反対向きなるように挿入されている(図5)。これによって、従アーム回動孔カラー74,78およびアーム34,38等の部品を共通化させることができる。したがって、本実施形態に係るフォーカルプレーンシャッタ20は、部品点数を減少させ、シャッタの組み立て工程を合理化することができる。
なお、図5に示すように、第1および第3アーム32,36に主アーム回動孔カラー72,76が取り付けられていても良く、主アーム回動孔カラー72,76は、従アーム回動孔カラー74,78と同一の形状を有していてもよい。
その他の実施形態
図6および図7等に示す第1実施形態に係るフォーカルプレーンシャッタ20では、各従アーム34,48に、従アーム回動孔カラー74,78が取り付けられているが、アーム回動軸54,58に対してアーム34,38が傾くことを防止する防止部材としては、これに限定されない。たとえば、各アーム34,48に、従アーム回動孔カラー74,78が取り付けられておらず、制限部94a,94b,98a,98bが、アーム34,48を回動軸54,58に沿った方向に挟み込むように配置されていてもよい。この場合、制限部94a,94b,98a,98bが、アーム34,38と接触することによって、回動中にアーム34,48が傾くことを防止する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるフォーカルプレーンシャッタを搭載したカメラの概略断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るフォーカルプレーンシャッタにおけるシャッタ羽根を示す平面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るフォーカルプレーンシャッタにおける駆動部を示す平面図である。 図4は、図2に示すフォーカルプレーンシャッタにおける後幕の動きを表す模式図である。 図5は、図2に示すフォーカルプレーンシャッタにおけるアーム回転孔部分を拡大した要部斜視図である。 図6は、図5に示す第2アームの回動軸部分の拡大断面図である。 図7は、図5に示す第4アームの回動軸部分の拡大断面図である。
符号の説明
2… カメラ
20… フォーカルプレーンシャッタ
32… 第1アーム
34… 第2アーム
34a… 第2アーム回転孔
36… 第3アーム
38… 第4アーム
38a… 第4アーム回転孔
42a〜42d,44a〜44d…シャッタ羽根
54… 第2アーム回動軸
58… 第4アーム回動軸
60… 基板
74,78… 従アーム回動孔カラー
74b,78b… 円筒部
74c,78c… 固定部
94a,94b,98a,98b… 制限部材

Claims (8)

  1. 撮影光を遮光する位置と遮光しない位置との間で移動可能な遮光部と、
    前記遮光部に連結され、当該遮光部を移動させる主アームと、
    前記遮光部に連結され、アーム回動軸を挿通させる孔部を有し、前記遮光部の移動に伴って前記アーム回動軸を中心として回動する従アームと、
    前記アーム回動軸を挿通させ前記孔部を挿通する円筒部と、前記円筒部の外周側で前記孔部を固定する固定部とを有し、前記回動の際に前記アーム回動軸に対して前記従アームが傾くことを防止する防止部材と、
    前記遮光部と、前記主アームと、前記従アームと、前記防止部材とを少なくとも1つずつ含み、露光動作前の状態において、これに含まれる前記遮光部が撮影光を遮光する位置にある先幕と、
    前記遮光部と、前記主アームと、前記従アームと、前記防止部材とを少なくとも1つずつ含み、露光動作前の状態において、これに含まれる前記遮光部が撮影光を遮光しない位置にある後幕と、を有し、
    前記先幕に含まれる前記防止部材と前記後幕に含まれる前記防止部材とは、略同一の前記アーム回動軸方向に非対称性を有する形状であって、前記アーム回動軸方向の向きが互いに反対向きになるように配置されていることを特徴とするシャッタ装置。
  2. 前記固定部は、前記孔部の縁をかしめることを特徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。
  3. 前記アーム回動軸方向における前記固定部の長さは、前記アーム回動軸方向における前記円筒部の長さより小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載のシャッタ装置。
  4. 前記防止部材は、前記アーム回動軸の周面の少なくとも一部を被覆することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のシャッタ装置。
  5. 前記アーム回動軸に沿った方向における前記防止部材の長さは、前記アーム回動軸に沿った方向における前記従アームの長さより大きいことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のシャッタ装置。
  6. 前記アーム回動軸に沿った方向における前記従アームの移動を制限する制限部を有することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のシャッタ装置。
  7. 前記先幕と前記後幕はそれぞれ少なくとも1つの前記制限部を含み、
    前記先幕に含まれる前記制限部と前記後幕に含まれる前記制限部とは、前記アーム回動軸方向の厚みが異なることを特徴とする請求項6に記載のシャッタ装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載のシャッタ装置を備える撮影装置。
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