JP2001019872A - 金インキ用金粉 - Google Patents

金インキ用金粉

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた金属光沢感が得られる平版印刷インキ
用金粉の提供を目的とする。 【解決手段】 平均粒径10μm以下の片状黄銅金属粉
100重量部に対し、0.1〜2重量部の炭素数14〜
22の飽和脂肪酸と、0.1〜2重量部の炭素数14〜
22の脂肪酸アミドが混合、被覆された金インキ用金
粉。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた金属光沢が
得られる金色印刷インキ用金粉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】片状黄銅金属粉(一般に金粉あるいはブ
ロンズパウダーと呼ばれている片状の銅−亜鉛合金粉
で、以下金粉と称することにする)を使用した金色印刷
には、 金粉を振り掛ける振り掛け印刷法、 低粘度のビヒクルに金粉を混合して印刷するグラビア
印刷法、 比較的高粘度のビヒクルに金粉を混合して印刷する平
版印刷法などがある。
【0003】これら金色印刷方法の中でも、特に平版印
刷法は生産性が良く、しかも作業環境を悪くしないこと
から、金色印刷の主流になっている。平版印刷法では金
粉とビヒクルをあらかじめ混合した金インキが現在使用
されているが、以前は貯蔵中に金粉とビヒクルが反応し
て金属光沢が悪くなったり、変色に至る場合があった。
そのため、アルキルフェノール変性キシレン樹脂に直鎖
飽和脂肪族アミンを付加した樹脂に金粉を混合する方法
(特開昭51−115105号公報)、金粉と反応しな
いフェノール樹脂とキシレン樹脂との混合物とアルミニ
ウムアルコレート等にてゲル化したゲルワニスとアミン
化合物を混合した樹脂に金粉を混合する方法(特開昭5
4−44909号公報)が考案され、金インキの貯蔵安
定性が大幅に改良され、金色印刷の主流となった。最近
では、平版印刷機の印刷速度の高速化にともない、短時
間に金属光沢の出る金インキも要求されてきた。
【0004】これに対し、金粉のリーフィング性に着目
しスクワランと脂肪族アミンの混合物を被覆する方法
(特開平8−218024号公報)やインキ組成の改良
研究などにより高速印刷にも対応できるようになってき
た。このようにして平版印刷による金色印刷の使用範囲
が拡大すると、グラビア印刷に近い鏡面光沢感の出る金
インキやアート紙以外の表面が平滑でないボール紙等に
印刷しても、金属光沢の出る金インキの要求が高まって
きた。即ち、このような金インキの要求品質を満足する
金粉の開発が必要になってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常、金インキに使用
する金粉の表面は炭素数16〜22の飽和脂肪酸で表面
処理されている。これが金属光沢と純金に近い色調を黄
銅金属粉が呈する理由になっており、昔から金粉と称し
て販売され、そして使用されてきた。
【0006】しかし、金色平版印刷の使用範囲が拡大す
ると、グラビア印刷のような鏡面光沢感や種々の紙に印
刷しても金属光沢を発揮する金インキの要求が増してき
た。グラビア印刷はトルエンなどの有機溶剤を含み、イ
ンキ粘度も低く、金粉粒度も粗い粉末が使用でき、鏡面
のような金属光沢感が得られやすい印刷法である。
【0007】しかし、平版印刷用インキは高粘度で、し
かも使用出来る金粉粒度も10μm以下でないと均一に
印刷できない。本発明者等は、平版印刷に使用する金イ
ンキ用金粉として、インキに混合して印刷したときにグ
ラビア印刷のような鏡面光沢感が得られ、しかも表面が
平滑でない紙に印刷しても優れた金属光沢が発揮できる
金粉の表面処理剤を種々検討した結果、本発明を完成し
たものである。
【0008】
【問題を解決するための手段】即ち本発明は、平均粒径
10μm以下の片状黄銅金属粉100重量部に対し、
0.1〜2重量部の炭素数14〜22の飽和脂肪酸と、
0.1〜2重量部の炭素数14〜22の脂肪酸アミドが
混合、被覆された金インキ用金粉である。本発明の平均
粒径10μm以下の片状黄銅金属粉とは、機械粉砕法で
製造する金粉あるいはブロンズパウダーと呼ばれている
ものである。平均粒径を10μm以下としたのは、10
μmより粗いと平版に均一に充填されず印刷ムラを生
じ、紙への転移性も悪くなり、印刷適性が非常に悪くな
るためである。
【0009】本発明の飽和脂肪酸とは炭素数14〜22
の従来から使用されている脂肪酸である。具体的には、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸
などが挙げられる。従来、金インキに使用する金粉の表
面は炭素数16〜22のもので、炭素数14の脂肪酸は
融点が低いため通常使用出来なかった。しかし、本発明
により脂肪酸アミドと組み合わせることで、炭素数14
の脂肪酸も使用可能となった。本発明の脂肪酸アミドと
は、アミノ基−NH2が酸基と結合してRCONH−形
のアミド基を有する炭素数14〜22の脂肪酸アミドで
ある。脂肪酸アミドの脂肪酸は飽和あるいは不飽和結合
数1以下が好ましく、不飽和結合が2以上になるとやや
酸化安定性が悪く取り扱いが難しくなる。具体的には、
ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン
酸アミド、アラキン酸アミド、ベヘン酸アミド、オレイ
ン酸アミド、エルシン酸アミド、エルカ酸アミドなどが
挙げられる。
【0010】片状黄銅金属粉100重量部に対し、飽和
脂肪酸と脂肪酸アミドをそれぞれ0.1〜2重量部とし
たのは、0.1重量部以下であると均一に表面処理する
ことができない。また、2重量部以上であると皮膜が厚
くなり、逆に金属光沢が悪くなる。飽和脂肪酸と脂肪酸
アミドの配合比率は重量で相互に25%以上配合するの
が好ましい。飽和脂肪酸に脂肪酸アミドを添加総重量に
対し、20%以上配合することにより、ギラギラした金
属感の強い光沢膜が得られる。
【0011】逆に、脂肪酸アミド100%では金属感は
出るものの、鏡面のような均一な金属光沢面を得るのが
難しい。脂肪酸アミドに飽和脂肪酸を添加総重量に対し
20%以上配合すると、優れた鏡面を有した金属光沢膜
が得られる。飽和脂肪酸と脂肪酸アミドを組み合わせる
ことにより、鏡面光沢とギラギラした金属感の強い金属
光沢の両方が金インキにしたときに発揮する理由とし
て、片状黄銅粉の研磨工程中に脂肪酸アミドが分散剤と
して作用し飽和脂肪酸を各粒子表面に均一分散被覆させ
る、脂肪酸アミドの持つ潤滑性が粒子の2次凝集防止と
なりインキに混合した場合均一に分散する、脂肪酸アミ
ドが飽和脂肪酸よりも黄銅金属と反応しやすく短期間に
化合物を作る等の相乗効果により、金属光沢が向上する
と考えられる。
【0012】平均粒径10μm以下の片状黄銅金属粉に
飽和脂肪酸と脂肪酸アミドを混合、被覆する方法は、機
械的に金属粉表面に混合して被覆すれば良い。具体的に
は、容器が回転するボールミルなどの混合機や、固定し
た容器の中で羽根やスクリューが回転する混合機、ある
いは振動を利用した混合機に金属粉を入れ、飽和脂肪酸
と脂肪酸アミドを添加し、金属粉表面に均一に被覆する
ように混合する方法が挙げられる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の構成を詳しく説明すれば
次の通りである。
【実施例】(実施例1)機械粉砕法で製造した平均粒径
3μmの片状黄銅金属粉(銅90%、亜鉛10%)100
gにステアリン酸を0.5g添加した。これに脂肪酸ア
ミドであるミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、
ステアリン酸アミド、アラキン酸アミド、ベヘン酸アミ
ド、オレイン酸アミド、エルシン酸アミド、エルカ酸ア
ミドをそれぞれ0.5g追加添加した。その後、ガラス
球(5mm径、150g)を媒体とするボールミルに全
量を入れ60rpm、24時間混合して、金属粉表面に
均一にステアリン酸と脂肪酸アミドの混合皮膜を形成し
8種類の金インキ用金粉を製造した。このようにして製
造した金インキ用金粉の性能を評価するためアルキルフ
ェノール変性キシレン樹脂を5号ソルベントで溶解した
ビヒクル50gに、上記の金インキ用金粉を各々50g
混合し、8種類の金インキを作製し、印刷適性試験機に
てアート紙とボール紙上に塗膜を形成した。その結果、
アート紙では鏡面のような金属光沢感の有る金色印刷が
得られ、ボール紙では表面が平滑でないので鏡面光沢感
は少ないがギラギラした金属光沢感の強い、従来にない
金色印刷物が得られた。
【0014】(実施例2)機械粉砕法で製造した平均粒
径3μmの片状黄銅金属粉(銅75%、亜鉛25%)10
0gにオレイン酸アミドを1.0g添加した。これに飽
和脂肪酸であるミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸、ベヘン酸をそれぞれ1.0g追加添加した。その
後、ガラス球(5mm径、150g)を媒体とするボー
ルミルに全量を入れ60rpm、24時間混合して、金
属粉表面に均一にオレイン酸アミドと飽和脂肪酸の混合
皮膜を形成し4種類の金インキ用金粉を製造した。この
ようにして製造した金インキ用金粉の性能を評価するた
めアルキルフェノール変性キシレン樹脂を5号ソルベン
トで溶解したビヒクル50gに、上記の金インキ用金粉
を各々50g混合し、4種類の金インキを作製し、印刷
適性試験機にてアート紙とボール紙上に塗膜を形成し
た。その結果、アート紙では鏡面のような金属光沢感の
有る金色印刷が得られ、ボール紙では表面が平滑でない
ので鏡面光沢感は少ないがギラギラした金属光沢感の強
い、従来にない金色印刷物が得られた。
【0015】(実施例3)機械粉砕法で製造した平均粒
径5μmの片状黄銅金属粉(銅90%、亜鉛10%)10
0gにミリスチン酸を0.1g添加した。これに脂肪酸
アミドであるミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミ
ド、ステアリン酸アミド、アラキン酸アミド、ベヘン酸
アミド、オレイン酸アミド、エルシン酸アミド、エルカ
酸アミドをそれぞれ0.4g追加添加した。その後、ガ
ラス球(5mm径、150g)を媒体とするボールミル
に全量を入れ60rpm、24時間混合して、金属粉表
面に均一にミリスチン酸と脂肪酸アミドの混合皮膜を形
成し8種類の金インキ用金粉を製造した。このようにし
て製造した金インキ用金粉の性能を評価するためアルキ
ルフェノール変性キシレン樹脂を5号ソルベントで溶解
したビヒクル50gに、上記の金インキ用金粉を各々5
0g混合し、8種類の金インキを作製し、印刷適性試験
機にてアート紙とボール紙上に塗膜を形成した。その結
果、アート紙では鏡面のような金属光沢感の有る金色印
刷が得られ、ボール紙では表面が平滑でないので鏡面光
沢感は少ないがギラギラした金属光沢感の強い、従来に
ない金色印刷物が得られた。
【0016】(実施例4)機械粉砕法で製造した平均粒
径5μmの片状黄銅金属粉(銅75%、亜鉛25%)10
0gにエルカ酸アミドを0.1g添加した。これに飽和
脂肪酸であるミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘン酸をそれぞれ0.4g追加添加した。その
後、ガラス球(5mm径、150g)を媒体とするボー
ルミルに全量を入れ60rpm、24時間混合して、金
属粉表面に均一にエルカ酸アミドと飽和脂肪酸の混合皮
膜を形成し4種類の金インキ用金粉を製造した。このよ
うにして製造した金インキ用金粉の性能を評価するため
アルキルフェノール変性キシレン樹脂を5号ソルベント
で溶解したビヒクル50gに、上記の金インキ用金粉を
各々50g混合し、4種類の金インキを作製し、印刷適
性試験機にてアート紙とボール紙上に塗膜を形成した。
その結果、アート紙では鏡面のような金属光沢感の有る
金色印刷が得られ、ボール紙では表面が平滑でないので
鏡面光沢感は少ないがギラギラした金属光沢感の強い、
従来にない金色印刷物が得られた。
【0017】(実施例5)機械粉砕法で製造した平均粒
径2.5μmの片状黄銅金属粉(銅90%、亜鉛10
%)100gにステアリン酸アミドを2.0g添加し
た。これに飽和脂肪酸であるミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、ベヘン酸をそれぞれ1.0g追加添
加した。その後、ガラス球(5mm径、150g)を媒
体とするボールミルに全量を入れ60rpm、24時間
混合して、金属粉表面に均一にステアリン酸アミドと飽
和脂肪酸の混合皮膜を形成し4種類の金インキ用金粉を
製造した。このようにして製造した金インキ用金粉の性
能を評価するためアルキルフェノール変性キシレン樹脂
を5号ソルベントで溶解したビヒクル50gに、上記の
金インキ用金粉を各々50g混合し、4種類の金インキ
を作製し、印刷適性試験機にてアート紙とボール紙上に
塗膜を形成した。その結果、アート紙では鏡面のような
金属光沢感の有る金色印刷が得られ、ボール紙では表面
が平滑でないので鏡面光沢感は少ないがギラギラした金
属光沢感の強い、従来にない金色印刷物が得られた。
【0018】(実施例6)機械粉砕法で製造した平均粒
径2.5μmの片状黄銅金属粉(銅75%、亜鉛25
%)100gにステアリン酸を2.0g添加した。これ
に脂肪酸アミドであるミリスチン酸アミド、パルミチン
酸アミド、ステアリン酸アミド、アラキン酸アミド、ベ
ヘン酸アミド、オレイン酸アミド、エルシン酸アミド、
エルカ酸アミドをそれぞれ1.0g追加添加した。その
後、ガラス球(5mm径、150g)を媒体とするボー
ルミルに全量を入れ60rpm、24時間混合して、金
属粉表面に均一にステアリン酸と脂肪酸アミドの混合皮
膜を形成し8種類の金インキ用金粉を製造した。このよ
うにして製造した金インキ用金粉の性能を評価するため
アルキルフェノール変性キシレン樹脂を5号ソルベント
で溶解したビヒクル50gに、上記の金インキ用金粉を
各々50g混合し、8種類の金インキを作製し、印刷適
性試験機にてアート紙とボール紙上に塗膜を形成した。
その結果、アート紙では鏡面のような金属光沢感の有る
金色印刷が得られ、ボール紙では表面が平滑でないので
鏡面光沢感は少ないがギラギラした金属光沢感の強い、
従来にない金色印刷物が得られた。
【0019】(実施例7)機械粉砕法で製造した平均粒
径2.1μmの片状黄銅金属粉(銅75%、亜鉛25
%)100gにベヘン酸アミドを2.0g添加した。こ
れに飽和脂肪酸であるミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、ベヘン酸をそれぞれ2.0g追加添加し
た。その後、ガラス球(5mm径、150g)を媒体と
するボールミルに全量を入れ60rpm、48時間混合
して、金属粉表面に均一にベヘン酸アミドと飽和脂肪酸
の混合皮膜を形成し4種類の金インキ用金粉を製造し
た。このようにして製造した金インキ用金粉の性能を評
価するためアルキルフェノール変性キシレン樹脂を5号
ソルベントで溶解したビヒクル50gに、上記の金イン
キ用金粉を各々50g混合し、4種類の金インキを作製
し、印刷適性試験機にてアート紙とボール紙上に塗膜を
形成した。その結果、アート紙では鏡面のような金属光
沢感の有る金色印刷が得られ、ボール紙では表面が平滑
でないので鏡面光沢感は少ないがギラギラした金属光沢
感の強い、従来にない金色印刷物が得られた。
【0020】(実施例8)機械粉砕法で製造した平均粒
径10μmの片状黄銅金属粉(銅90%、亜鉛10%)
100gにパルミチン酸を0.1g添加した。これに脂
肪酸アミドであるミリスチン酸アミド、パルミチン酸ア
ミド、ステアリン酸アミド、アラキン酸アミド、ベヘン
酸アミド、オレイン酸アミド、エルシン酸アミド、エル
カ酸アミドをそれぞれ0.1g追加添加した。その後、
ガラス球(5mm径、150g)を媒体とするボールミ
ルに全量を入れ60rpm、20時間混合して、金属粉
表面に均一にパルミチン酸と脂肪酸アミドの混合皮膜を
形成し8種類の金インキ用金粉を製造した。このように
して製造した金インキ用金粉の性能を評価するためアル
キルフェノール変性キシレン樹脂を5号ソルベントで溶
解したビヒクル50gに、上記の金インキ用金粉を各々
50g混合し、8種類の金インキを作製し、印刷適性試
験機にてゆっくりとアート紙とボール紙上に塗膜を形成
した。その結果、アート紙では鏡面のような金属光沢感
の有る金色印刷が得られ、ボール紙では表面が平滑でな
いので鏡面光沢感は少ないがギラギラした金属光沢感の
強い、従来にない金色印刷物が得られた。
【0021】
【比較例】(比較例1)実施例(1)で使用した平均粒径
3μmの片状黄銅金属粉(銅90%、亜鉛10%)100
gに飽和脂肪酸のステアリン酸だけを1.0g添加し、
ガラス球(5mm径、150g)を媒体とするボールミル
に全量を入れ60rpm、24時間混合して、金属粉表
面に均一にステアリン酸皮膜を形成した。このようにし
て製造した金粉の性能を実施例(1)と同じ評価方法で金
インキを作製し、印刷適性試験機にてアート紙とボール
紙上に塗膜を形成した。その結果、アート紙では光沢得
られるものの、実施例(1)のような金属光沢感がなく、
ボール紙ではくすんだ茶色に近い金色で金属光沢感がな
かった。
【0022】(比較例2)実施例(2)で使用した平均粒
径3μmの片状黄銅金属粉(銅75%、亜鉛25%)10
0gに脂肪酸アミドのオレイン酸アミドだけを1.0g
添加し、ガラス球(5mm径、150g)を媒体とする
ボールミルに全量を入れ60rpm、24時間混合し
て、金属粉表面に均一にオレイン酸アミド皮膜を形成し
た。このようにして製造した金粉の性能を実施例(2)と
同じ評価方法で金インキを作製し、印刷適性試験機にて
アート紙とボール紙上に塗膜を形成した。その結果、ア
ート紙では金属感有るものの鏡面光沢が悪く、ボール紙
でも実施例(2)のような光沢の良い塗膜にならなかっ
た。
【0023】
【発明の効果】金色の印刷方法として、平版印刷法は印
刷速度が早く、また金インキとして使用できるため作業
環境が良く、今後いろいろな印刷物に適用されていく。
本発明の金インキ用金粉を印刷インキ用として使用すれ
ば、従来のアート紙などの印刷紙に於いては、より金属
感の強い優れた鏡面光沢膜が得られ、また表面が平滑で
ない紙に印刷しても金属光沢感の強い優れた金色印刷物
が出来るようになる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径10μm以下の片状黄銅金属粉1
    00重量部に対し、0.1〜2重量部の炭素数14〜2
    2の飽和脂肪酸と、0.1〜2重量部の炭素数14〜2
    2の脂肪酸アミドが混合、被覆された金インキ用金粉。
  2. 【請求項2】脂肪酸アミドが飽和あるいは不飽和結合数
    1以下の脂肪酸誘導体であることを特徴とする請求項1
    記載の金インキ用金粉。
  3. 【請求項3】飽和脂肪酸と脂肪酸アミドの配合比率が重
    量で1/4〜4/1であることを特徴とする請求項1記
    載の金インキ用金粉。
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