JPH06279714A - メタリック塗料とその塗装法 - Google Patents

メタリック塗料とその塗装法

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JPH06279714A
JPH06279714A JP5095428A JP9542893A JPH06279714A JP H06279714 A JPH06279714 A JP H06279714A JP 5095428 A JP5095428 A JP 5095428A JP 9542893 A JP9542893 A JP 9542893A JP H06279714 A JPH06279714 A JP H06279714A
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JP
Japan
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metallic
coating
paint
pigment
coating material
Prior art date
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Pending
Application number
JP5095428A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Fujita
則男 藤田
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フリップフロップ性がすぐれ、かつ中〜高明
度でかつ高彩度の領域においてもすぐれた光輝性の塗膜
が得られるメタリック塗料。 【構成】 りん片状金属チタン顔料およびマイカ粉末を
含有するメタリック塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フリップフロップ性が
すぐれ、しかも中〜高明度でかつ高彩度の領域において
も光輝性のすぐれたあざやかなメタリック塗膜が得られ
る新規なメタリック塗料とその塗装法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】アルミニウム顔料を用いた
メタリック塗料は既知であり、フリップフロップ性(fli
p /frop) を有しており、自動車用塗料として多く使用
されている。しかしながら、近年、美粧性(仕上がり外
観)の要求が高度になり、明度および彩度が高い色彩領
域でもすぐれたメタリック感とフリップフロップ性とを
有する塗膜を形成するメタリック塗料の開発が強く望ま
れており、上記アルミニウム顔料を用いたメタリック塗
料ではかかる要望に対して不十分であった。また、アル
ミニウム顔料に代えて、または同時にマイカや着色顔料
などを使用することも試みられているが、上記の要望に
応えることは不可能であった。
【0003】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、上記
要望を満足するメタリック塗料を開発するため鋭意研究
を行った結果、りん片状金属チタン顔料とマイカ粉末と
を併用することによってその目的が達成されることが判
明し本発明を完成した。
【0004】すなわち、本発明は、りん片状金属チタン
顔料およびマイカ粉末を含有することを特徴とするメタ
リック塗料、および該メタリック塗料を塗装し、次いで
クリヤー塗料を塗装することを特徴とする塗装法に関す
る。
【0005】本発明において、フリップフロップ性と
は、メタリック塗面を光の入射角に対してほぼ正反射角
度でみたとき(ハイライト色)とそれ以外の角度で見た
場合(シェイド色)とにおけるそれぞれのメタリック感
のことであり、両者間でメタリック感が異なれば“フリ
ップフロップ性がある”と言う。したがって、フリップ
フロップ性があるメタリック塗膜は、見る角度によって
メタリック感が刻々変化するので、高度な美粧を有する
塗膜と言える。
【0006】まず、本発明で用いる金属チタン顔料自体
は既知であり、たとえば特開昭61−293265号公
報に記載されている金属チタン顔料が好適に使用でき
る。
【0007】すなわち、該りん片状金属チタン顔料に
は、金属チタン(Ti)のりん片状粉末および金属チタ
ンとCr、Fe、Ni、Mo、V、Zr、Sn、Alな
どの他の金属60重量%以下とを含有する合金粉末など
が含まれる。
【0008】該金属チタン顔料は公知の顔料製造方法、
例えば湿式粉砕法によって粉砕して得られたフレーク状
金属粉を、必要に応じて分離操作を行なったのちに、ス
ラリーをフィルターで固液分離して、得られるろ過ケー
キをニーダーミキサー又はリボンミキサー内で混練して
所望金属分に調整するという一連の工程を経て製造され
る。粉砕装置としては、ボールミル、チューブミル、振
動ボールミル、アトライター等任意のものを使用し得
る。粉砕媒液は、公知の潤滑剤を含む有機溶剤を使用す
ればよい。潤滑剤としては、炭素数8〜18の飽和又は
不飽和高級脂肪酸、該脂肪酸の金属塩、該脂肪酸のアミ
ド、炭素数8〜18の脂肪族アミン、炭素数8〜18の
脂肪族アルコールの単独又は混合物などを使用できる。
【0009】金属チタン顔料の形状はりん片状が好まし
く、その平均粒径は1〜100μ、特に2〜50μ、平
均厚さは0.01〜5μ、特に0.05〜3μが好まし
い。該金属チタン顔料はその表面をオレイン酸、ステア
リン酸などの脂肪酸などであらかじめ被覆しておくこと
が好ましい。
【0010】本発明で用いるマイカ粉末は、酸化チタン
で表面を被覆したマイカ(いわゆるホワイトマイカ、干
渉マイカなど)、酸化鉄や有機顔料で被覆した着色マイ
カなどがあげられ、これらはすべて既知のものが使用で
きる。該マイカ粉末の形状はりん片が好ましく、その大
きさ(粒径、厚さなど)は前記の金属チタン顔料のそれ
と同じ範囲であることが好ましい。
【0011】本発明のメタリック塗料は上記りん片状金
属チタン顔料およびマイカ粉末を含有してなり、具体的
には、これらをビヒクル成分中に混合分散することによ
って得られる。
【0012】ビヒクル成分としては、通常の熱硬化性塗
料用樹脂組成物が好ましく、たとえばアクリル樹脂、ア
ルキド樹脂、ポリエステル樹脂およびこれらの変性樹脂
などから選ばれた一種以上の基体樹脂とアミノ樹脂およ
びポリイソシアネート化合物(ブロック化物も含む)か
ら選ばれた架橋剤とからなる組成物などがあげられる。
【0013】本発明において、前記のりん片状金属チタ
ン顔料の配合量はビヒクル成分の樹脂固形分100重量
部あたり5〜30重量部、特に10〜20重量部が好ま
しい。また、マイカ粉末の配合量は同様に、0.1〜3
0重量部、特に1〜15重量部の範囲が好ましい。
【0014】本発明のメタリック塗料は、上記のりん片
状金属チタン顔料およびマイカ粉末をビヒクル成分に混
合分散することによって得られるが、さらに必要に応じ
て他の着色顔料、メタリック顔料、体質顔料および各種
添加剤などを配合することもさしつかえない。特に、該
メタリック塗膜の明度をマンセルバリュー(V)にもと
づいて3以上、好ましくは5以上に調整しておくと本発
明の技術的効果を十分に発揮できるので望ましい。ま
た、該メタリック塗料は有機溶剤を溶媒または分散媒と
した有機溶剤タイプが最も好ましいが、水を主たる溶媒
もしくは分散媒とする水性タイプであってもさしつかえ
ない。
【0015】本発明の塗装方法の特徴は、上記メタリッ
ク塗料を塗装し、ついで該塗面にクリヤー塗料を塗装す
るところにある。
【0016】クリヤー塗料は、上記メタリック塗料の塗
面に塗装するためのものであって、熱硬化性樹脂をビヒ
クル成分とする。これらのビヒクル成分としては、前記
メタリック塗料のビヒクル成分として例示したもののな
かから選ばれた一種以上を用いることが好ましい。ま
た、このクリヤー塗料には本来の透明性を損なわない程
度で着色顔料やメタリック顔料などを配合してもさしつ
かえない。さらに、紫外線吸収剤、流動調節剤およびそ
の他の塗料用添加剤などを必要に応じて配合できる。
【0017】本発明の塗装法において、被塗物は特に限
定されず例えば金属やプラスチックなどが好適である。
そして、これらの被塗物には上記メタリック塗料の塗装
に先立って、下塗り塗料(たとえばカチオン電着塗料な
ど)や中塗り塗料などを必要に応じて適宜あらかじめ塗
装しておくことが好ましい。これらにはいずれも既知の
塗料が適用できる。
【0018】メタリック塗料の塗装はたとえば静電塗
装、スプレー塗装または浸漬塗装などで行うことが好ま
しく、塗装膜厚は硬化塗膜にもとづいて10〜70μの
範囲が好ましく、塗膜の硬化温度は架橋剤によって任意
に選択できるが、例えば室温〜200℃の範囲が好まし
い。そして、クリヤー塗料は硬化もしくは未硬化のメタ
リック塗面に塗装する。その塗装法は上記メタリック塗
料と同様にして行え、膜厚は硬化塗膜にもとづいて20
〜100μの範囲が好ましく、その硬化温度もメタリッ
ク塗膜と同様な範囲でさしつかえない。つまり、本発明
の塗装法は2コート1ベイク方式または2コート2ベイ
ク方式のいずれでも行える。
【0019】本発明のメタリック塗料はりん片状金属チ
タン顔料とマイカ粉末との両者を必須成分として含有し
ている。したがって、形成されたメタリック塗膜は、高
明度でしかも高彩度であっても光輝性の強いメタリック
感を有し、さらにフリップフロップ性にもすぐれている
ので、美粧性(仕上がり外観)がすぐれ、しかも変化に
富んだ塗膜に仕上げることができる。
【0020】以下に本発明に関する実施例および比較例
について説明する。
【0021】実施例1〜2、比較例1〜6 表1に示した組成と配合量にしたがって混合分散してメ
タリック塗料を製造した。
【0022】
【表1】
【0023】金属チタン顔料:“Tiペースト62−1
142”、商品名、東洋アルミニウム(株)製、りん片
状金属チタン顔料。
【0024】アルミニウム粉末a:“アルミペースト5
5−516”商品名、東洋アルミニウム(株)製、アル
ミニウム粉末ペースト。
【0025】アルミニウム粉末b:“アルミペースト5
5−519”商品名、東洋アルミニウム(株)製、同
上。
【0026】カーボンブラック:“カーボンブラックF
W−200”商品名、デグサ社製。
【0027】着色マイカゴールド:“EXTERIOR
MEALIN FINE BRASS”商品名、マー
ル社製。
【0028】干渉マイカゴールド:“EXTERIOR
MEALIN FINE GOLD”商品名、マール
社製。
【0029】性能試験結果 上記の実施例および比較例で得たメタリック塗料を、カ
チオン電着塗料および中塗り塗料を塗装し硬化せしめた
塗板に硬化塗膜にもとづいて20μになるように塗装
し、室温で5分放置してから、“マジクロンTC71ク
リヤー”(関西ペイント(株)製、商品名、有機溶剤型
アミノ樹脂・アクリル樹脂系2コート1ベイク用クリヤ
ー塗料)を硬化塗膜にもとづいて50μになるように塗
装したのち、160℃で30分加熱して両塗膜を硬化せ
しめた。
【0030】得られた塗膜についてハイライト部分(ミ
ニルタ社製、CR200)とシェイド部分(スガ試験機
(株)製、SMカラーカラーコンピューターMODEL
SM−5)における色相(H)、明度(V)および彩
度(C)を測定した。その結果を表2に示した。
【0031】
【表2】
【0032】表2の結果から、実施例で得られた塗膜は
いずれもハイライト部、シェイド部共に測色および目視
による評価について彩度の上昇が顕著であり、またメタ
リック感においてもパール調と金属チタン調の金属感が
調和し、優れたフリップフロップ性を有するすぐれた仕
上がり外観の塗膜が得られる。
【0033】一方、アルミニウムのみを使用した比較例
1は、アルミニウム顔料とカーボンブラックとを併用し
た比較例2に比べれば彩度およびフリップフロップ性が
若干上昇するものの充分でなく、メタリック感において
も光輝性が劣る。また、アルミニウム顔料、カーボンブ
ラックおよびマイカを併用してなる比較例3および4は
マイカ調の光輝性は有しているが、彩度、フリップフロ
ップ性および金属感が劣っている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 5/36 PRD 7211−4J 7/12 PSK 7211−4J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 りん片状金属チタン顔料およびマイカ粉
    末を含有することを特徴とするメタリック塗料。
  2. 【請求項2】 上記請求項1のメタリック塗料を塗装
    し、次いでクリヤー塗料を塗装することを特徴とする塗
    装法。
JP5095428A 1993-03-29 1993-03-29 メタリック塗料とその塗装法 Pending JPH06279714A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09208867A (ja) * 1996-02-01 1997-08-12 Toyo Alum Kk 塗料組成物および塗膜形成方法
JP2002263567A (ja) * 2001-03-13 2002-09-17 Nissan Motor Co Ltd 金属感外観積層塗膜及びその形成方法
CN101955720A (zh) * 2010-05-12 2011-01-26 海尔集团公司 闪光金属粉末涂料及其制备方法

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