JP2001019688A - ビキサンテン誘導体を成分化合物とする分子化合物 - Google Patents

ビキサンテン誘導体を成分化合物とする分子化合物

Info

Publication number
JP2001019688A
JP2001019688A JP11193717A JP19371799A JP2001019688A JP 2001019688 A JP2001019688 A JP 2001019688A JP 11193717 A JP11193717 A JP 11193717A JP 19371799 A JP19371799 A JP 19371799A JP 2001019688 A JP2001019688 A JP 2001019688A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
xanthene
halogen atom
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11193717A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4573926B2 (ja
Inventor
Shigemi Suga
繁巳 菅
Hiroyuki Suzuki
啓之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soda Co Ltd filed Critical Nippon Soda Co Ltd
Priority to JP19371799A priority Critical patent/JP4573926B2/ja
Publication of JP2001019688A publication Critical patent/JP2001019688A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4573926B2 publication Critical patent/JP4573926B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有用物質の選択分離、化学的安定化、不揮発
化、徐放化、粉末化などの技術分野において優れた性能
を示す、ビキサンテン誘導体を成分化合物とする新規な
分子化合物を提供すること。 【解決手段】 一般式(1)[式中、R1,R2,R3及び
4は互いに同一又は異なってもよく、水素原子、直鎖
もしくは分岐を有してもよいC1〜C8のアルキル基等
を表し、R5,R6,R7及びR8は互いに同一又は異なっ
てもよく、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、メルカプ
ト基、アミノ基、直鎖又は分岐を有してもよいC1〜C
8の飽和又は不飽和アルキル基等を表し、X,Y,A,
B,D及びEは同一又は異なってもよく、O,S,S
O,SO2から選ばれる基を示し、m,n,p,qは0
又は1から3のいずれかの整数を表す]で表されるビキ
サンテン誘導体を成分化合物とする分子化合物を調製す
る。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の構造を有す
る新規なビキサンテン誘導体及び該新規なビキサンテン
誘導体を成分化合物とする分子化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】分子化合物は、二種以上の化合物が水素
結合やファンデルワールス力などに代表される、共有結
合以外の比較的弱い相互作用によって結合した化合物で
あり、簡単な操作によってもとの各成分化合物に解離す
る性質を有することから、近年、有用物質の選択分離、
化学的安定化、不揮発化、徐放化、粉末化などの技術分
野における応用が期待されている。
【0003】具体的な分子化合物の一例として包接化合
物が挙げられ、例えば特開昭61−53201号公報に
は、1,1,6,6,−テトラフェニル−2,4−ヘキ
サジイン−1,6−ジオール又は1,1−ジ(2,4−
ジメチルフェニル)−2−プロピン−1−オール、特開
昭62−22701号公報には、1,1′−ビス−2−
ナフトールとそれぞれ、5−クロロ−2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オン等との包接化合物が記載され
ている。また、特開平6−166646号公報にはテト
ラキスフェノール類と種々の有機化合物との包接化合物
が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術で
は選択分離、化学的安定化、不揮発化、徐放化、粉末化
等において十分満足できる性能をもった分子化合物は未
だ見い出されていない。本発明の課題は、有用物質の選
択分離、化学的安定化、不揮発化、徐放化、粉末化など
の技術分野において優れた性能を示す、ビキサンテン誘
導体を成分化合物とする新規な分子化合物を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究した結果、一般式(1)で表され
るビキサンテン誘導体を成分化合物とする分子化合物が
有用物質の選択分離、化学的安定化、不揮発化、徐放
化、粉末化等の技術分野において優れた性能を示すこと
を見い出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、次の一般式(1)で表
されるビキサンテン誘導体に関する。
【化2】 [式中、R1、R2、R3及びR4は、互いに同一又は異な
ってもよく、水素原子、直鎖もしくは分岐を有してもよ
いC1〜C8のアルキル基、直鎖もしくは分岐を有して
もよいC2〜C8のアルケニル基、C1〜C4のアルキ
ル基もしくはC1〜C4のアルキコシ基もしくは芳香族
基もしくは水酸基もしくはハロゲン原子を有してもよい
芳香族基、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4
のアルキコシ基もしくは芳香族基もしくは水酸基もしく
はハロゲン原子を有してもよいアシル基、C1〜C4の
アルキル基もしくはC1〜C4のアルキコシ基もしくは
芳香族基もしくは水酸基もしくはハロゲン原子を有して
もよいアラルキル基、C1〜C4のアルキル基もしくは
C1〜C4のアルキコシ基もしくは芳香族基もしくは水
酸基もしくはハロゲン原子を有してもよいアルキルスル
ホニル基、又は、C1〜C4のアルキル基もしくはC1
〜C4のアルキコシ基もしくは芳香族基もしくは水酸基
もしくはハロゲン原子を有してもよいアリールスルホニ
ル基を表し、R5、R6、R7及びR8は、互いに同一又は
異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、メ
ルカプト基、アミノ基、直鎖もしくは分岐を有してもよ
いC1〜C8の飽和又は不飽和アルキル基、直鎖もしく
は分岐を有してもよいC1〜C8の飽和もしくは不飽和
アルキコシ基、直鎖もしくは分岐を有してもよいC1〜
C8の飽和もしくは不飽和アルキルチオ基、直鎖もしく
は分岐を有してもよいC1〜C8の飽和もしくは不飽和
アルキルアミノ基、直鎖もしくは分岐を有してもよいC
1〜C8の飽和もしくは不飽和ジアルキルアミノ基、直
鎖もしくは分岐を有してもよいC1〜C8の飽和もしく
は不飽和アルキルスルホニル基、水酸基,C1〜C4の
アルキル基,C1〜C4のアルコキシ基,ハロゲン原子
で置換されてもよい芳香族基、水酸基,C1〜C4のア
ルキル基,C1〜C4のアルコキシ基,ハロゲン原子で
置換されてもよいアリールオキシ基、水酸基,C1〜C
4のアルキル基,C1〜C4のアルコキシ基,ハロゲン
原子で置換されてもよいアリールチオ基、水酸基,C1
〜C4のアルキル基,C1〜C4のアルコキシ基,ハロ
ゲン原子で置換されてもよいアリールアミノ基、水酸
基,C1〜C4のアルキル基,C1〜C4のアルコキシ
基,ハロゲン原子で置換されてもよいアリールスルホニ
ル基、水酸基,C1〜C4のアルキル基,C1〜C4の
アルコキシ基,ハロゲン原子で置換されてもよいアラル
キルオキシ基、又はニトロ基を表し、X、Y、A、B、
D及びEは同一又は異なってもよく、O、S、SO又は
SO2から選ばれる基を示し、m、n、p及びqは0又
は1から3のいずれかの整数を表すが、但しm、n、p
又はqが2以上である場合には、R5、R6、R7及びR8
はそれぞれ同一又は異なっていてもよい。]
【0007】また本発明は、上記一般式(1)で表され
るビキサンテン誘導体を成分化合物とする分子化合物
や、上記一般式(1)で表されるビキサンテン誘導体
と、該ビキサンテン誘導体と反応して分子化合物を形成
する抗菌剤、抗カビ剤、殺虫剤、害虫忌避剤、香料、脱
臭・消臭剤、防汚剤、塗料・樹脂・接着剤用硬化剤及び
硬化促進剤、天然精油、酸化防止剤、加硫促進剤又は有
機溶媒を成分化合物とする分子化合物や、分子化合物が
包接化合物である分子化合物に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における分子化合物とは、
単独で安定に存在することのできる化合物の二種以上の
成分化合物が水素結合やファンデルワース力などに代表
される共有結合以外の比較的弱い相互作用によって結合
した化合物であり、水化物、溶媒化物、付加化合物、包
接化合物などが含まれる。
【0009】本発明の一般式(1)で表されるビキサン
テン誘導体において、式(1)中のR1、R2、R3及び
4は、互いに同一又は異なってもよく、前記のよう
に、水素原子、直鎖もしくは分岐を有してもよいC1〜
C8のアルキル基、直鎖もしくは分岐を有してもよいC
2〜C8のアルケニル基、C1〜C4のアルキル基,C
1〜C4のアルコキシ基,芳香族基,水酸基又はハロゲ
ン原子を有してもよい、それぞれ芳香族基、ベンゾイル
基等のアシル基、アラルキル基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基を表す。
【0010】かかるR1、R2、R3及びR4の具体的な例
としては、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル
基、イソペンチル基、sec−ペンチル基、ネオペンチ
ル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、sec−ヘキ
シル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、sec−ヘ
プチル基、n−オクチル基、イソオクチル基、sec−
オクチル基などの直鎖又は分岐を有してもよいC1〜C
8のアルキル基、ビニル基、アリル基、1−プロペニル
基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル
基、3−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、1−ペ
ンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4
−ペンテニル基、ヘキシニル基、ヘキサジニル基、ヘプ
チニル基、ヘプタジニル基、オクチニル基、オクタジニ
ル基、エチニル基、2−プロピニル基、シクロプロピル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基などの直鎖又は分岐を有してもよいC2〜C8の
アルケニル基、フェニル基、2−又は3−又は4−クロ
ロフェニル基、2−又は3−又は4−ブロモフェニル
基、2−又は3−又は4−ニトロフェニル基、o−又は
m−又はp−トリル基、2,3−又は2,4−又は2,
5−又は2,6−又は3,4−又は3,5−又は4,5
−キシリル基、メシチル基、o−又はm−又はp−クメ
ニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基などの置換さ
れていてもよい芳香族基、ベンジル基、o−又はm−又
はp−トリルメチル基、2,3−又は2,4−又は2,
5−又は2,6−又は3,4−又は3,5−又は4,5
−キシリルメチル基、メシチルメチル基、o−又はm−
又はp−クメニルメチル基、フェネチル基、α−メチル
ベンジル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチ
ル基、ベンズヒドリル基、シンナミル基、スチリル基、
トリチル基等の置換されていてもよいアラルキル基、ホ
ルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、
イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロ
イル基、ヘプタノイル基、ラウロイル基、ミストイル
基、パルミトイル基、ステアロイル基、アクリロイル
基、プロピオロイル基、メタクリロイル基、クロトノイ
ル基、イソクロトノイル基、シクロヘキシルカルボニル
基、ベンゾイル基、2−又は3−又は4−メチルベンゾ
イル基、2,3−又は2,4又は−2,5−又は2,6
−又は3,4−又は3,5−又は4,5−ジメチルベン
ゾイル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル基、2−
又は3−又は4−エチルベンゾイル基、2−又は3−又
は4−イソプロピルベンゾイル基、2−又は3−又は4
−n−プロピルベンゾイル基、2−又は3−又は4−ク
ロロベンゾイル基、2−又は3−又は4−ブロモベンゾ
イル基、2−又は3−又は4−フルオロベンゾイル基、
1−ナフトイル基、2−ナフトイル基、フェニルアセチ
ル基、ヒドロアトロポイル基、アトロポイル基、シンナ
モイル基、2−又は3−チオフェンカルボニル基、2−
又は3−又は4−ピリジンカルボニル基、シクロヘキシ
ルカルボニル基、2−又は3−又は4−ヒドロキシベン
ゾイル基、2−又は3−又は4−メトキシベンゾイル
基、バニロイル基、ベラトロイル基、ピペロニロイル
基、2,3−又は2,4又は−2,5−又は2,6−又
は3,4−又は3,5−又は4,5−ジヒドロキシベン
ゾイル基、2,4,6−トリヒドロキシベンゾイル基、
3,4,5−トリヒドロキシベンゾイル基、2,3−又
は2,4又は−2,5−又は2,6−又は3,4−又は
3,5−又は4,5−ジメトキシベンゾイル基、2,
4,6−トリメトキシベンゾイル基、3,4,5,−ト
リメトキシベンゾイル基、ピルボイル基、アセトアセチ
ル基等の置換されていてもよいアシル基、メシル基、エ
タンスルホニル基、プロピルスルホニル基、イソプロピ
ルスルホニル基等の置換されていてもよいアルキルスル
ホニル基、ベンゼンスルホニル基、o−又はm−又はp
−トルエンスルホニル基、1−ナフタレンスルホニル
基、2−ナフタレンスルホニル基、2−又は3−又は4
−クロロベンゼンスルホニル基、2−又は3−又は4−
ブロモベンゼンスルホニル基、2−又は3−又は4−フ
ルオロベンゼンスルホニル基、2−又は3−又は4−ヒ
ドロキシベンゼンスルホニル基、2−又は3−又は4−
メトキシベンゼンスルホニル基、2−又は3−又は4−
エトキシベンゼンスルホニル基、2−又は3−又は4−
プロポキシベンゼンスルホニル基、2−又は3−又は4
−イソプロポキシベンゼンスルホニル基等の置換されて
いてもよいアリールスルホニル基、から選ばれる原子又
は原子団が挙げられる。
【0011】また、式(1)中のR5、R6,R7及びR8
は、互いに同一又は異なってもよく、前記のように、水
素原子、ハロゲン原子、水酸基、メルカプト基、アミノ
基、直鎖もしくは分岐を有してもよいC1〜C8の飽和
又は不飽和の、それぞれアルキル基、アルキコシ基、ア
ルキルチオ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ
基、アルキルスルホニル基、水酸基,C1〜C4のアル
キル基,C1〜C4のアルコキシ基,ハロゲン原子で置
換されていてもよい、それぞれ芳香族基、アリールオキ
シ基、アリールチオ基、アリールアミノ基、アリールス
ルホニル基、アラルキルオキシ基、又はニトロ基を表
す。
【0012】かかるR5、R6,R7及びR8の具体的な例
としては、水素原子、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など
のハロゲン原子、水酸基、メルカプト基、アミノ基、メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、
n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、te
rt−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、s
ec−ペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、
イソヘキシル基、sec−ヘキシル基、n−ヘプチル
基、イソヘプチル基、sec−ヘプチル基、n−オクチ
ル基、イソオクチル基、sec−オクチル基、ビニル
基、アリル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、
1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、
1,3−ブタジエニル基、1−ペンテニル基、2−ペン
テニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、ヘキ
シニル基、ヘキサジニル基、ヘプチニル基、ヘプタジニ
ル基、オクチニル基、オクタジニル基、エチニル基、2
−プロピニル基などの直鎖又は分岐を有してもよいC1
〜C8の飽和又は不飽和アルキル基、メトキシ基、エト
キシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブ
トキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、te
rt−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチ
ルオキシ基、sec−ペンチルオキシ基、ネオペンチル
オキシ基、n−ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオキシ
基、sec−ヘキシルオキシ基、n−ヘプチルオキシ
基、イソヘプチルオキシ基、sec−ヘプチルオキシ
基、n−オクチルオキシ基、イソオクチルオキシ基、s
ec−オクチルオキシ基、ビニルオキシ基、アリルオキ
シ基、1−プロペニルオキシ基、イソプロペニルオキシ
基、1−ブテニルオキシ基、2−ブテニルオキシ基、3
−ブテニルオキシ基、1,3−ブタジエニルオキシ基、
1−ペンテニルオキシ基、3−ペンテニルオキシ基、4
−ペンテニルオキシ基、ヘキシニルオキシ基、ヘキサジ
ニルオキシ基、ヘプチニルオキシ基、ヘプタジニルオキ
シ基、オクチニルオキシ基、オクタジニルオキシ基など
の直鎖又は分岐を有してもよいC1〜C8の飽和又は不
飽和アルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、n−
プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n−ブチルチオ
基、イソブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、ter
t−ブチルチオ基、n−ペンチルチオ基、イソペンチル
チオ基、sec−ペンチルチオ基、ネオペンチルチオ
基、n−ヘキシルチオ基、イソヘキシルチオ基、sec
−ヘキシルチオ基、n−ヘプチルチオ基、イソヘプチル
チオ基、sec−ヘプチルチオ基、n−オクチルチオ
基、イソオクチルチオ基、sec−オクチルチオ基、ビ
ニルチオ基、アリルチオ基、1−プロペニルチオ基、イ
ソプロペニルチオ基、1−ブテニルチオ基、2−ブテニ
ルチオ基、3−ブテニルチオ基、1,3−ブタンジエニ
ルチオ基、1−ペンテニルチオ基、3−ペンテニルチオ
基、4−ペンテニルチオ基、ヘキシニルチオ基、ヘキシ
ジニルチオ基、ヘプチニルチオ基、ヘプチジニルチオ
基、オクチニルチオ基、オクチジニルチオ基などの直鎖
又は分岐を有してもよいC1〜C8の飽和又は不飽和ア
ルキルチオ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−
プロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、イソブチルア
ミノ基、sec−ブチルアミノ基、tert−ブチルア
ミノ基、n−ペンチルアミノ基、イソペンチルアミノ
基、sec−ペンチルアミノ基ネオペンチルアミノ基、
n−ヘキシルアミノ基、イソヘキシルアミノ基、sec
−ヘキシルアミノ基、n−ヘプチルアミノ基、イソヘプ
チルアミノ基、sec−ヘプチルアミノ基、n−オクチ
ルアミノ基、イソオクチルアミノ基、sec−オクチル
アミノ基、ビニルアミノ基、アリルアミノ基、1−プロ
ペニルアミノ基、イソプロペニルアミノ基、1−ブテニ
ルアミノ基、2−ブテニルアミノ基、3−ブテニルアミ
ノ基、1,3−ブタジエニルアミノ基、1−ペンテニル
アミノ基、2−ペンテニルアミノ基、3−ペンテニルア
ミノ基、4−ペンテニルアミノ基、ヘキシニルアミノ
基、ヘキサジニルアミノ基、ヘプチニルアミノ基、ヘプ
タジニルアミノ基、オクチニルアミノ基、オクタジニル
アミノ基などの直鎖又は分岐を有してもよいC1〜C8
の飽和又は不飽和アルキルアミノ基、ジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、メチルエ
チルアミノ基などの直鎖又は分岐を有してもよいC1〜
C8び飽和又は不飽和ジアルキルアミノ基、フェニル
基、ベンジル基、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ
基、ベンジルオキシ基、4−メチルフェニルメチルオキ
シ基、ベンジルチオ基、アニリノ基、ニトロ基、ベンゼ
ンスルホニル基、p−トルエンスルホニル基、m−トル
エンスルホニル基、o−トルエンスルホニル基から選ば
れる原子又は原子団を表す。
【0013】本発明で使用するビキサンテン誘導体は、
一般式(1)で表される化合物であれば特に限定されな
いが、具体的な例として、3,6,3′,6′−テトラ
ヒドロキシ−9,9′−ビ−9Hキサンテン、3,6,
3′,6′−テトラエトキシ−9,9′−ビ−9H−キ
サンテン、3,6,3′,6′−テトラプロポキシ−
9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′
−テトライソプロポキシ−9,9′−ビ−9H−キサン
テン、3,6,3′,6′−テトラブトキシ−9,9′
−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ
イソブトキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,
6,3′,6′−テトラ(sec−ブトキシ)−9,
9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テ
トラ(tert−ブトキシ)−9,9′−ビ−9H−キ
サンテン、3,6,3′,6′−テトラペンチルオキシ
−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,
6′−テトライソペンチルオキシ−9,9′−ビ−9H
−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ(sec−
ペンチルオキシ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、
3,6,3′,6′−テトラネオペンチルオキシ−9,
9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テ
トラヘキシルオキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテ
ン、3,6,3′,6′−テトライソヘキシルオキシ−
9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′
−テトラ(sec−ヘキシルオキシ)−9,9′−ビ−
9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラヘプチ
ルオキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラ(sec−ヘプチルオキシ)−9,
9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テ
トラオクチルオキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテ
ン、3,6,3′,6′−テトライソオクチルオキシ−
9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′
−テトラ(sec−オクチルオキシ)−9,9′−ビ−
9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラビニル
オキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラアリルオキシ−9,9′−ビ−9H
−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ(1−プロ
ペニルオキシ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、
3,6,3′,6′−テトライソプロペニルオキシ−
9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′
−テトラ(1−ブテニルオキシ)−9,9′−ビ−9H
−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ(2−ブテ
ニルオキシ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,
6,3′,6′−テトラ(3−ブテニルオキシ)−9,
9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テ
トラ(1,3−ブタジエニルオキシ)−9,9′−ビ−
9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ(1−
ペンテニルオキシ)−9,9′−ビ−9H−キサンテ
ン、3,6,3′,6′−テトラ(2−ペンテニルオキ
シ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラ(3−ペンテニルオキシ)−9,
9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テ
トラ(4−ペンテニルオキシ)−9,9′−ビ−9H−
キサンテン、3,6,3′,6′−テトラヘキシニルオ
キシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラヘプチニルオキシ−9,9′−ビ−
9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラオクチ
ニルオキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,
6,3′,6′−テトラエチニルオキシ−9,9′−ビ
−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ(2
−プロピニルオキシ)−9,9′−ビ−9H−キサンテ
ン、3,6,3′,6′−テトラシクロプロピルオキシ
−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,
6′−テトラシクロペンチルオキシ−9,9′−ビ−9
H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラシクロヘ
キシルオキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,
6,3′,6′−テトラシクロヘプチルオキシ−9,
9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テ
トラフェノキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン、
3,6,3′,6′−テトラ(2−クロロフェノキシ)
−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,
6′−テトラ(3−クロロフェノキシ)−9,9′−ビ
−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ(4
−クロロフェノキシ)−9,9′−ビ−9H−キサンテ
ン、3,6,3′,6′−テトラ(2−ブロモフェノキ
シ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラ(3−ブロモフェノキシ)−9,
9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テ
トラ(4−ブロモフェノキシ)−9,9′−ビ−9H−
キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ(2−フルオ
ロフェノキシ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、
3,6,3′,6′−テトラ(3−フルオロフェノキ
シ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラ(4−フルオロフェノキシ)−9,
9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テ
トラ(2−ニトロフェノキシ)−9,9′−ビ−9H−
キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ(3−ニトロ
フェノキシ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,
6,3′,6′−テトラ(4−ニトロフェノキシ)−
9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′
−テトラ(o−トリルオキシ)−9,9′−ビ−9H−
キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ(m−トリル
オキシ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラ(p−トリルオキシ)−9,9′−
ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ
(2,4−キシリルオキシ)−9,9′−ビ−9H−キ
サンテン、3,6,3′,6′−テトラ(3,4−キシ
リルオキシ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,
6,3′,6′−テトラ(5,6−キシリルオキシ)−
9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′
−テトラメシチルオキシ−9,9′−ビ−9H−キサン
テン、3,6,3′,6′−テトラ(1−ナフチルオキ
シ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラ(2−ナフチルオキシ)−9,9′
−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ
ベンジルオキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン、
3,6,3′,6′−テトラ(o−トリルメチルオキ
シ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラ(m−トリルメチルオキシ)−9,
9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テ
トラ(p−トリルメチルオキシ)−9,9′−ビ−9H
−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ(4−クロ
ロフェニルメチルオキシ)−9,9′−ビ−9H−キサ
ンテン、3,6,3′,6′−テトラ(2−ナフチルメ
チルオキシ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,
6,3′,6′−テトラホルミルオキシ−9,9′−ビ
−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラアセ
トキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラプロピオニルオキシ−9,9′−ビ
−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラブチ
リルオキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,
6,3′,6′−テトライソブチリルオキシ−9,9′
−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ
バレリルオキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン、
3,6,3′,6′−テトライソバレリルオキシ−9,
9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テ
トラピバロイルオキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテ
ン、3,6,3′,6′−テトラヘプタノイルオキシ−
9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′
−テトララウロイルオキシ−9,9′−ビ−9H−キサ
ンテン、3,6,3′,6′−テトラミストイルオキシ
−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,
6′−テトラパルミトイルオキシ−9,9′−ビ−9H
−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラステアロイ
ルオキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラアクリロイルオキシ−9,9′−ビ
−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラプロ
ピオロイルオキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン、
3,6,3′,6′−テトラメタクリロイルオキシ−
9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′
−テトラクロトノイルオキシ−9,9′−ビ−9H−キ
サンテン、3,6,3′,6′−テトライソクロトノイ
ルオキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラベンゾイルオキシ−9,9′−ビ−
9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ(2−
メチルベンゾイルオキシ)−9,9′−ビ−9H−キサ
ンテン、3,6,3′,6′−テトラ(3−メチルベン
ゾイルオキシ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、
3,6,3′,6′−テトラ(4−メチルベンゾイルオ
キシ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラ(2,4−ジメチルベンゾイルオキ
シ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラ(3,4−ジメチルベンゾイルオキ
シ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラ(2,6−ジメチルベンゾイルオキ
シ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラ(2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルオキシ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,
6,3′,6′−テトラ(4−クロロベンゾイルオキ
シ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラ(2−メトキシベンゾイルオキシ)
−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,
6′−テトラ(3−メトキシベンゾイルオキシ)−9,
9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テ
トラ(4−メトキシベンゾイルオキシ)−9,9′−ビ
−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラアセ
トアセチルオキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン、
3,6,3′,6′−テトラフェニルアセチルオキシ−
9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′
−テトラ(1−ナフトイルオキシ)−9,9′−ビ−9
H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ(2−ナ
フトイルオキシ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、
3,6,3′,6′−テトラ(2−フランカルボニルオ
キシ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラ(2−チオフェンカルボニルオキ
シ)−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,
3′,6′−テトラ(2−ピリジンカルボニルオキシ)
−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,
6′−テトラ(3−ピリジンカルボニルオキシ)−9,
9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テ
トラ(4−ピリジンカルボニルオキシ)−9,9′−ビ
−9H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラ(シ
クロヘキシルカルボニルオキシ)−9,9′−ビ−9H
−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラメルカプト
−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,
6′−テトラメチルチオ−9,9′−ビ−9H−キサン
テン、3,6,3′,6′−テトラヒフェニルチオ−
9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,6,3′,6′
−テトラメシル−9,9′−ビ−9H−キサンテン、
3,6,3′,6′−テトラトシル−9,9′−ビ−9
H−キサンテン、3,6,3′,6′−テトラメチルス
ルフィニル−9,9′−ビ−9H−キサンテン、3,
6,3′,6′−テトラフェニルスルフィニル−9,
9′−ビ−9H−キサンテン等が挙げられる。
【0014】一般式(1)で表される化合物のうち、有
用物質の選択分離、化学的安定化、不揮発化、徐放化、
粉末化などの性能の点から、特に3,6,3′,6′−
テトラヒドロキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン及
び3,6,3′,6′−テトラアセトキシ−9,9′−
ビ−9H−キサンテンが好ましい。
【0015】一般式(1)で表されるビキサンテン誘導
体の製造方法に制限はないが、3,6―ジヒドロキシキ
サントン又はその誘導体を原料として、下記の方法によ
り容易に製造できる。例えば、亜鉛、マグネシウム、
鉄、鉛等の金属及びギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
安息香酸等の有機酸存在下、無水ギ酸、無水酢酸、無水
プロピオン酸、無水酪酸、安息香酸無水物等の酸無水物
溶媒中で、一般式(a)で示される3,6−ジ置換オキ
シキサントン化合物を加熱条件下で反応させることによ
り、ビキサントン化合物(b)を製造することができる
[反応A]。
【0016】
【化3】
【0017】また、R1及びR2がアシル基、ベンゾイル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ルキル基及びアラルキル基である場合には、ビキサント
ン化合物(b)を水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リチウム等の塩基又は塩酸、臭化水素酸、ヨウ化
水素酸等の酸存在下で室温あるいは加熱下で反応するこ
とにより、対応する3,6,3′,6′―テトラヒドロ
キシビキサンテン化合物(c)を得ることができる[反
応B]。反応溶媒としては、トルエンのような非水溶性
有機溶媒、ジメチルホルムアミド、アセトン、メタノー
ルのような水溶性有機溶媒、水と非水溶性有機溶媒の混
合溶媒、水と水溶性有機溶媒の混合溶媒、又は水溶媒な
どが使用できる。
【0018】
【化4】
【0019】またR1及びR2がアシル基、ベンゾイル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ルキル基及びアラルキル基である3,6−ジ置換オキシ
キサントン化合物(a)は、対応する3,6−ジヒドロ
キシキサントン化合物を酸無水物あるいはジアゾアルカ
ン中で室温あるいは加熱下で反応させるか、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸カル
シウム、炭酸カリウム、水素化ナトリウムのような無機
塩基、又はトリエチルアミンやピリジンのような有機塩
基存在下でアシルハライド、ベンゾイルハライド、アル
キルスルホニルハライド、アリールスルホニルハライ
ド、アルキルハライド、硫酸ジアルキル、アラルキルハ
ライド等と反応することで簡単に製造できる。上記各反
応において用いられる溶媒としては、トルエンのような
非水溶性有機溶媒、ジメチルホルムアミド、アセトン、
メタノールのような水溶性有機溶媒、水と非水溶性有機
溶媒の混合溶媒、水と水溶性有機溶媒の混合溶媒、又は
水溶媒などから適宜選択して使用することができる。
【0020】本発明の一般式(1)で表されるビキサン
テン誘導体は、通常結晶固体であるが、アモルファス或
いは油状の場合もあり、また、結晶多形をとることもあ
るが、これらの形態に係わりなく、一般式(1)で表さ
れるビキサンテン誘導体はすべて本発明に属する。
【0021】本発明において、一般式(1)で表される
ビキサンテン誘導体と分子化合物を形成する物質は、か
かる誘導体と分子化合物を形成し得るものであればどの
ようなものでもよく、具体的な例としては、水、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、n−オクタノール、2−エチルヘキサノール、アリ
ルアルコール、プロパルギルアルコール、1,2−ブタ
ンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタン
ジオール、シクロヘキサンジオール、2−ブロモ−2−
ニトロプロパン−1,3−ジオール、2,2−ジブロモ
−2−ニトロエタノール、4−クロロフェニル−3−ヨ
ードプロパルギルホルマール等のアルコール類、ホルム
アルデヒド、アセトアルデヒド、n−ブチルアルデヒ
ド、プロピオンアルデヒド、ベンズアルデヒド、フタル
アルデヒド、α−ブロムシンナムアルデヒド、フェニル
アセトアルデヒド等のアルデヒド類、アセトン、メチル
エチルケトン、ジエチルケトン、ジブチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセチルアセ
トン、2−ブロモ−4′−ヒドロキシアセトフェノン等
のケトン類、アセトニトリル、アクリロニトリル、n−
ブチロニトリル、マロノニトリル、フェニルアセトニト
リル、ベンゾニトリル、シアノピリジン、2,2−ジブ
ロモメチルグルタルニトリル、2,3,5,6−テトラ
クロロイソフタロニトリル、5−クロロ−2,4,6−
トリフルオロイソフタロニトリル、1,2−ジブロモ−
2,4−ジシアノブタン等のニトリル類、ジエチルエー
テル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、テトラヒドロピラン、ジオキソラン、トリオキサ
ン等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、n−ヘプチルアセテート、ビス−1,4−ブロモア
セトキシ−2−ブテン等のエステル類、ベンゼンスルホ
ンアミド等のスルホンアミド類、N−メチルホルムアル
デヒド、N,N−ジメチルホルムアルデヒド、ジシアン
ジアミド、ジブロモニトリルプロピオンアミド、2,2
−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド、N,N−
ジエチル−m−トルアミド等のアミド類、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、ジクロロエチレン、テトラクロロエ
チレン等のハロゲン化炭化水素、ε−カプロラクタム等
のラクタム類、ε−カプロラクトン等のラクトン類、ア
リールグリシジルエーテル等のオキシラン類、モルホリ
ン類、フェノール、クレゾール、レゾルシノール、p−
クロロ−m−クレゾール等のフェノール類、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、シュウ酸、クエン酸、アジピン酸、
酒石酸、安息香酸、フタル酸、サリチル酸等のカルボン
酸類及びチオカルボン酸類、スルファミン酸類、チオカ
ルバミン酸類、チオセミサルバジド類、尿素、フェニル
尿素、ジフェニル尿素、チオ尿素、フェニルチオ尿素、
N,N−ジメチルジクロロフェニル尿素等の尿素等の尿
素及びチオ尿素類、イソチオ尿素類、スルホニル尿素
類、チオフェノール、アリルメルカプタン、n−ブチル
メルカプタン、ベンジルメルカプタン等の地オール類、
ベンジルスルフィド、ブチルメチルスルフィド等のスル
フィド類、ジブチルジスルフィド、ジベンジルジスルフ
ィド、テトラメチルチウラムジスルフィド等のジスルフ
ィド類、ジメチルスルホキシド、ジブチルスルホキシ
ド、ジベンジルスルホキシド等のスルホキシド類、ジメ
チルスルホン、フェニルスルホン、フェニル(2−シア
ノ−2−クロロビニル)スルホン、ヘキサブロモジメチ
ルスルホン、ジヨードメチルパラトリルスルホン等のス
ルホン類、チオシアン酸メチルエステル、イソチオシア
ン酸メチルエステル等のチオシアン酸類及びイソチオシ
アン酸類、グリシン、アラニン、ロイシン、リジン、メ
チオニン、グルタミン等のアミノ酸類、アミド及びウレ
タン化合物類、酸無水物類、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類、アルカン類、アルケン類、
アルキン類、ブチルイソシアネート、シクロヘキシルイ
ソシアネート、フェニルイソシアネート等のイソシアネ
ート類、メチレビスチオシアネート、メチレンビスイソ
チオシアネート等のチオシアネート類及びイソチオシア
ネート類、トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタン等
のニトロ化合物類、アンモニア、メチルアミン、エチル
アミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミ
ン、ヘキシルアミン、アリルアミン、ヒドロキシルアミ
ン、エタノールアミン、ベンジルアミン、エシレンジア
ミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジ
アミン、1,4−ブタンジアミン、1,5−ペンタンジ
アミン、1,6−ヘキサンジアミン、ジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタ
ミン、ジプロピレンジアミン、N,N−ジメチルエチレ
ンジアミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、
N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン、N−エ
チル−1,3−プロパンジアミン、トリメチルヘキサメ
チレンジアミン、アルキル−t−モノアミン、メンタン
ジアミン、イソホロンジアミン、グアニジン、N−(2
−ヒドロキシプロピル)アミノメタノール等の非環式脂
肪族アミン類、シクロヘキシルアミン、シクロヘキサン
ジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、
ピロリジン類、アゼチジン類、ピペリジン類、ピペラジ
ン、N−アミノエチルピペラジン、N,N’−ジメチル
ピペラジン等のピペラジン類、ピロリン類等の環式脂肪
族アミン類、アニリン、N−メチルアニリン、N,N−
ジメチルアニリン、o−フェニレンジアミン、m−フェ
ニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、ジアミノジ
フェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、m−キ
レンジアミン当の芳香族アミン類、エポキシ化合物付加
ポリアミン、マイケル付加ポリアミン、マンニッヒ付加
ポリアミン、チオ尿素付加ポリアミン、ケトン封鎖ポリ
アミン当の変性ポリアミン類、イミダゾール、2−メチ
ルイミダゾール、2−エチルイニダゾール、2−イソプ
ロピルイミダゾール、2−n−プロピルイミダゾール、
2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−
2−メチルイミダゾール、2−ウンデシル−1H−イミ
ダゾール、2−ヘプタデシル−1H−イミダゾール、2
−フェニル−1H−イミダゾール、4−メチル−2−フ
ェニル1H−イミダゾール、1−ベンジル−2−メチル
イミダゾール等のイミダゾール類、ピロール、ピリジ
ン、ピコリン、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、ピ
ラゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、トリア
ジン、テトラゾール、プリン、インドール、キノリン、
イソキノリン、カルバゾール、イミダゾリン、ピロリ
ン、オキサゾール、ピペリン、ピリミジン、ピリダジ
ン、ベンズイミダゾール、インダゾール、キナゾリン、
キノキサリン、フタルイミド、アデニン、シトシン、グ
アニン、ウラシル、2−メトキシカルボニルベンズイミ
ダゾール、2,3,5,6−テトラクロロ−4−メタン
スルホニルピリジン、2,2−ジチオ−ビス−(ピリジ
ン−1−オキサイド)、N−メチルピロリドン、2−ベ
ンズイミダゾールカルバミン酸メチル、2−ピリジンチ
オール−1−オキシドナトリウム、ヘキサヒドロ−1,
3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)−s−トリア
ジン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリエチル−s−ト
リアジン、2−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6
−シクロプロピルアミノ−s−トリアジン、N−(フル
オロジクロロメチルチオ)フタルイミド、1−ブロモ−
3−クロロ−5,5−ジメチルヒダントイン、2−メト
キシカルボニルベンズイミダゾール、2,4,6−トリ
クロロフェニルマレイミド等の含窒素複素環化合物、フ
ラン、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリル
アルコール、フルフリルアミン、ピラン、クマリン、ベ
ンゾフラン、キサンテン、ベンゾジオキサン等の含酸素
複素環化合物、オキサゾール、イソオキサゾール、ベン
ゾオキサゾール、ベンゾイソキサゾール、5−メチルオ
キサゾリジン、4−(2−ニトロブチル)モルホリン、
4,4’−(2−エチル−2−ニトロトリメチレン)ジ
モルホリン等の含窒素及び酸素複素環化合物、チオフェ
ン、3,3,4,4−テトラヒドロチオフェン−1,1
−ジオキサイド、4,5−ジクロロ−1,2−ジチオラ
ン−3−オン、5−クロロ−4−フェニル−1,2−ジ
チオラン−3−オン、3,3,4,4−テトラクロロテ
トラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド等の含硫黄
複素環化合物、チアゾール、ベンゾチアゾール、5−ク
ロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジ
クロロ−3−n−オクチルイソチアゾリン−3−オン、
2−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2
−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−チオシアノメ
チルベンゾチアゾール、2−(4−チアゾリル)ベンズ
イミダゾール、2−チオシアノメチルベンゾチアゾール
等の含窒素及び硫黄複素環化合物、コレステロール等の
ステロイド類、ブルシン、キニン、テオフィリン等のア
ルカロイド類、シネオール、ヒノキチオール、メントー
ル、テルピネオール、ボルネオール、ノポール、シトラ
ール、シトロネロール、シトロネラール、ゲラニオー
ル、メントン、オイゲノール、リナロール、ジメチルオ
クタノール等の天然精油類、キンモクセイ、ジャスミ
ン、レモン等の合成香料類、アスコルビン酸、ニコチン
酸、ニコチン酸アミド等のビタミン及び関連化合物等を
例示することができる。
【0022】本発明の分子化合物は、一般式(1)で表
されるビキサンテン誘導体と、かかる誘導体と分子化合
物を形成する前記のような物質とを直接混合するか、あ
るいは溶媒中で混合することにより得ることができる。
また、低沸点の物質あるいは蒸気圧の高い物質の場合
は、本発明のビキサンテン誘導体にこれら物質の蒸気を
作用させることにより目的とする分子化合物を得ること
ができる。更に、まず本発明のビキサンテン誘導体とあ
る物質との分子化合物を生成させ、この分子化合物と別
の物質とを上記のような方法で反応させることにより目
的とする分子化合物を得ることもできる。
【0023】これらの方法により得られた物質が確かに
分子化合物であることは、熱分析(TG及びDTA)、
赤外吸収スペクトル(IR)、X線回折パターン、固体
NMRスペクトル等により確認することができる。ま
た、分子化合物の組成は熱分析、1HNMRスペクト
ル、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、元素分
析等により確認することができる。
【0024】本発明の分子化合物はその生成条件によ
り、これを構成する各成分化合物の比率が変化すること
がある。また、本発明のビキサンテン誘導体に対して、
二種類以上の物質を反応させることにより、三成分以上
の多成分からなる分子化合物を得ることもできる。
【0025】本発明の分子化合物は、有用物質の選択分
離、化学的安定化、不揮発化、粉末化等の機能の点、及
び一定の組成の分子化合物を安定的に製造するなどの目
的から、結晶性であることが好ましく、特に結晶性の包
接化合物であることがより好ましい。また、同一の分子
化合物であっても結晶多形をとることがある。そして、
主としてX線回折パターンを調べることにより結晶性が
確認できる。また結晶多形の存在は熱分析、X線回折パ
ターン、固体NMR等により確認できる。ここで、包接
化合物とは、原子又は分子が結合してできた三次元構造
の内部に適当な大きさの空孔があり、その中に他の原子
又は分子が非共有結合的な相互作用により一定の組成比
で入り込んだ物質を意味する。
【0026】本発明の分子化合物の使用形態には特に制
限はなく、例えばそれぞれ異なる成分化合物で構成され
た二種類以上の分子化合物を混合して使用することがで
きる。また、本発明の分子化合物は目的とする機能を損
なわない限り、他の物質を併用して使うことができる。
本発明の分子化合物に賦形剤等を与え、顆粒や錠剤を成
形して使用することもできる。更に、樹脂、塗料、並び
にそれらの原料や原料組成物中に添加して使用すること
もできる。本発明の分子化合物はそのまま有機合成の原
料として使用したり、分子化合物を特異的な反応場とし
て使用することもできる。
【0027】例えば、本発明における上記一般式(1)
で表されるビキサンテン誘導体をホスト化合物とし、5
−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン等のイ
ソチアゾロン系殺菌剤、ヒノキチオール、1,8−シネ
オール等の抗菌・殺虫・防虫剤、ローズマリー等の香
料、イソチアゾロン系化合物等の防汚剤、無水フタル
酸、テトラヒドロ無水フタル酸、2−エチル−4−メチ
ルイミダゾール等のエポキシ樹脂用硬化剤及び1,8−
ジアザビシクロ(4,5,0)ウンデセン−7等のエポ
キシ樹脂用硬化促進剤などの触媒又はトルエン、キシレ
ン、ピリジン等の有機溶媒をゲストとした包接化合物
は、ゲスト化合物が本来有する作用の他に、徐放性、皮
膚刺激性の軽減、化学的安定化、不揮発化、粉末化、有
用物質の選択分離等の機能が新たに付与され、新しい特
性を有する殺菌剤、抗菌剤、殺虫・防虫剤、香料、防汚
剤、エポキシ樹脂用硬化剤等の触媒、有機溶媒として極
めて有用である。
【0028】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるも
のではない。
【0029】実施例1(3,6,3′,6′−テトラメ
トキシー9,9′−ビ−9H−キサンテンの合成) 3,6−ジメトキシキサントン7.7g(30mmo
l)に無水酢酸60ml、酢酸ナトリウム2.46g
(30mmol)及び亜鉛粉末9.8g(150mmo
l)を加えて還流させた中に、酢酸18mlを4時間か
けて滴下した。16時間還流後、亜鉛粉末5g(76m
mol)を加えさらに9時間還流した。室温まで冷やし
た反応溶液を氷水中にあけ、析出した結晶を濾過した。
その結晶をジクロロメタンに溶かし、水で洗浄し硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧で留去した。得ら
れた残渣をジエチルエーテルで洗浄した物をカラムクロ
マトグラフィ(シリカゲル、ヘキサン/ジクロロメタン
=9/1→0/1)にかけて目的物である3,6,
3′,6′−テトラメトキシー9,9′−ビ−9H−キ
サンテンの無色結晶2.0gを得た。収率27.5%、
融点194.0〜196.0℃であった。
【0030】実施例2(3,6−ジアセトキシキサント
ンの合成) 3,6−ジヒドロキシキサントン100mg(0.43
7mmol)を無水酢酸2ml中で1時間還流した。内
温を室温まで下げた後、反応溶液を氷水中にあけ、析出
した結晶を濾過し無色結晶を120mg得た。収率8
7.7%、融点205.0〜206.0℃であった。
【0031】実施例3(3,6,3′,6′−テトラア
セトキシー9,9′−ビ−9H−キサンテンの合成) 3,6−ジアセトキシキサントン5.46g(17.5
mol)、無水酢酸80ml、酢酸ナトリウム1.43
g(17.5mmol)及び亜鉛粉末5.7g(87.
3mmol)を加えて還流(130℃)させた中に酢酸
10mlを1.5時間かけて滴下した。さらに2.5時
間還流した後内温を室温まで下げ、反応溶液中に亜鉛粉
末5.7g(87.3mmol)を加え、還流させた溶
液中に酢酸10mlを3時間かけて滴下した。さらに3
時間還流した後内温を室温まで下げ、反応溶液中に亜鉛
粉末5.7g(87.3mmol)を加え、還流させた
溶液中に酢酸10mlを3時間かけて滴下し、さらに3
時間還流した。室温まで冷やした反応溶液を氷水中にあ
け、析出した結晶を濾過した。その結晶をジクロロメタ
ンに溶かし、水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を減圧で留去した。得た残渣をジエチルエーテ
ルで洗浄し目的物である3,6,3′,6′−テトラア
セトキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテンの無色結晶
1.8gを得た。収率34.6%、融点204.0〜2
05.0℃であった。
【0032】実施例4(3,6,3′,6′−テトラア
セトキシー9,9′−ビ−9H−キサンテンの合成) 3,6−ジヒドロキシキサントン4.0g(17.5m
ol)を無水酢酸80ml中で1時間還流した。内温を
室温まで下げた後、反応溶液中に酢酸ナトリウム1.4
3g(17.5mmol)及び亜鉛粉末5.7g(8
7.3mmol)を加え、還流(130℃)させた中に
酢酸10mlを1.5時間かけて滴下した。さらに2.
5時間還流した後内温を室温まで下げ、反応溶液中に亜
鉛粉末5.7g(87.3mmol)を加え、還流させ
た溶液中に酢酸10mlを3時間かけて滴下した。さら
に3時間還流した後内温を室温まで下げ、反応溶液中に
亜鉛粉末5.7g(87.3mmol)を加え、還流さ
せた溶液中に酢酸10mlを3時間かけて滴下し、さら
に3時間還流した。室温まで冷やした反応溶液を氷水中
にあけ、析出した結晶を濾過した。その結晶をジクロロ
メタンに溶かし、水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、溶媒を減圧で留去した。得られた残渣をジエチル
エーテルで洗浄し目的物である3,6,3′,6′−テ
トラアセトキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテンの無
色結晶1.2gを得た。収率23.1%、融点204.
0〜205.0℃であった。
【0033】実施例5(3,6,3′,6′−テトラヒ
ドロキシー9,9′−ビ−9H−キサンテンの合成) 塩氷(−20℃)浴で冷やした85%水酸化カリウム
0.5g(7.57mmol)が溶けているメタノール
溶液10ml中に3,6,3′,6′−テトラアセトキ
シ−9,9′−ビ−9H−キサンテン0.5g(0.8
39mmol)を加えた。塩氷浴を外した後室温で30
分攪拌した。最初スラリー状であった反応溶液は薄赤色
の透明溶液となった。反応溶液中の溶媒を減圧下で除去
して得た残渣に氷水を加えた後、少量の希塩酸を滴下し
溶液のpHを1とした。析出した結晶を濾過し目的物で
ある3,6,3′,6′−テトラヒドロキシ−9,9′
−ビ−9H−キサンテンの赤色結晶0.3gを得た。収
率83.5%、融点250℃以上であった。
【0034】実施例6(分子化合物の調製) 3,6,3′,6′−テトラヒドロキシ−9,9′−ビ
−9H−キサンテン2グラムをテトラヒドロフラン10
ミリリットル中で1時間加熱還流した後、室温で24時
間放置した。溶液中の溶媒をロータリーエバポレーター
で留去した後、さらに室温下ロータリー真空ポンプを用
いて5時間減圧乾燥し、3,6,3′,6′−テトラヒ
ドロキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテンとテトラヒ
ドロフランとの組成比率1:3(モル比)から成る分子
化合物を得た。次にテトラヒドロフランの代わりに1,
4−ジオキサンを使用し、同様の操作を行って3,6,
3′,6′−テトラヒドロキシ−9,9′−ビ−9H−
キサンテンと1,4−ジオキサンとの組成比率1:1.
8(モル比)から成る分子化合物を得た。次に1,4−
ジオキサンの代わりに酢酸エチルを使用し、同様の操作
を行って3,6,3′,6′−テトラヒドロキシ−9,
9′−ビ−9H−キサンテンと酢酸エチルとの組成比率
1:0.7(モル比)から成る分子化合物を得た。更に
酢酸エチルの代わりにピリジンを使用し、同様の操作を
行って3,6,3′,6′−テトラヒドロキシ−9,
9′−ビ−9H−キサンテンとピリジンとの組成比率
1:3.3(モル比)から成る分子化合物を得た。
【0035】各々が前記の組成の分子化合物であること
は熱分析(TG/DTA)、1HNMR及びX線回折パ
ターンにより確認した。またX線回折パターンから各々
の分子化合物が明らかに結晶性であることを確認した。
各々の分子化合物はテトラヒドロフランをおよそ82℃
〜103℃の範囲、1,4−ジオキサンをおよそ94℃
〜120℃の範囲、酢酸エチルをおよそ113℃〜13
8℃の範囲、ピリジンをおよそ79℃〜139℃の範囲
で放出した。このように本発明の分子化合物は、室温で
液体であるテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、
酢酸エチル及びピリジンを粉末化し、また揮発の制御を
可能にした。
【0036】実施例7(分子化合物の調製) 3,6,3′,6′−テトラヒドロキシ−9,9′−ビ
−9H−キサンテン2グラムをアセトン10ミリリット
ル中で1時間加熱還流した後、室温で24時間放置し
た。溶液中の溶媒をロータリーエバポレーターで留去し
た後、さらに室温下ロータリー真空ポンプを用いて5時
間減圧乾燥し、3,6,3′,6′−テトラヒドロキシ
−9,9′−ビ−9H−キサンテンとアセトンとの組成
比率1:1.5(モル比)から成る分子化合物を得た。
次にアセトンの代わりにジメチルホルムアミドを使用
し、同様の操作を行って3,6,3′,6′−テトラヒ
ドロキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテンとジメチル
ホルムアミドとの組成比率1:1(モル比)から成る分
子化合物を得た。次にジメチルホルムアミドの代わりに
ジメチルスルホキシドを使用し、同様の操作を行って
3,6,3′,6′−テトラヒドロキシ−9,9′−ビ
−9H−キサンテンとジメチルスルホキシドとの組成比
率1:1(モル比)から成る分子化合物を得た。
【0037】各々が前記の組成の分子化合物であること
は熱分析(TG/DTA)、1HNMR及びX線回折パ
ターンにより確認した。またX線回折パターンから各々
の分子化合物が明らかに結晶性であることを確認した。
各々の分子化合物はアセトンをおよそ92℃〜109℃
の範囲、ジメチルホルムアミドをおよそ112℃〜14
9℃の範囲、ジメチルスルホキシドをおよそ119℃〜
161℃の範囲で放出した。このように本発明の分子化
合物は、室温で液体であるアセトン、ジメチルホルムア
ミド及びジメチルスルホキシドを粉末化し、また揮発の
制御を可能にした。
【0038】実施例8(分子化合物の調製) 3,6,3′,6′−テトラアセトキシ−9,9′−ビ
−9H−キサンテン2グラムをテトラヒドロフラン10
ミリリットル中で1時間加熱還流した後、室温で24時
間放置した。溶液中の溶媒をロータリーエバポレーター
で留去した後、さらに室温下ロータリー真空ポンプを用
いて5時間減圧乾燥し、3,6,3′,6′−テトラア
セトキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテンとテトラヒ
ドロフランとの組成比率1:2,2(モル比)から成る
分子化合物を得た。次にテトラヒドロフランの代わりに
1,4−ジオキサンを使用し、同様の操作を行って3,
6,3′,6′−テトラアセトキシ−9,9′−ビ−9
H−キサンテンと1,4−ジオキサンとの組成比率1:
1.2(モル比)から成る分子化合物を得た。
【0039】各々が前記の組成の分子化合物であること
は熱分析(TG/DTA)、1HNMR及びX線回折パ
ターンにより確認した。またX線回折パターンから各々
の分子化合物が明らかに結晶性であることを確認した。
各々の分子化合物はテトラヒドロフランをおよそ98℃
〜134℃の範囲、1,4−ジオキサンをおよそ90℃
〜142℃の範囲で放出した。このように本発明の分子
化合物は、室温で液体であるテトラヒドロフラン及び
1,4−ジオキサンを粉末化し、また揮発の制御を可能
にした。
【0040】比較例1 実施例6〜実施例8において、3,6,3′,6′−テ
トラヒドロキシ−9,9′−ビ−9H−キサンテン及び
3,6,3′,6′−テトラアセトキシ−9,9′−ビ
−9H−キサンテンの代わりに、9,9′−ビ−9H−
キサンテンを使用した以外はそれぞれ実施例6〜実施例
8と同様の実験を行った。しかし、9,9′−ビ−9H
−キサンテンはいずれの化合物とも分子化合物を形成し
なかった。
【0041】
【発明の効果】本発明の新規な分子化合物は、簡単な操
作で調製できる上に、種々の物質について化学的安定
化、不揮発化、徐放化、粉末化などの機能を付与するこ
とができ、また特定物質の選択分離や回収を行うことが
できる。更に本発明の分子化合物は種々の物質と併用し
て使用することができ、また各種の形態で用いることも
できる。従って、本発明は非常に広範な分野で利用可能
であり、産業上における意義は極めて大きい。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C055 AA01 BA01 CA01 DA01 4C062 HH21 4H011 AA01 AA02 AA03 AC01 AC06 BA04 BB08 BC03 BC08 DF02 DG03 DG05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1)で表されるビキサンテ
    ン誘導体。 【化1】 [式中、R1、R2、R3及びR4は、互いに同一又は異な
    ってもよく、水素原子、直鎖もしくは分岐を有してもよ
    いC1〜C8のアルキル基、直鎖もしくは分岐を有して
    もよいC2〜C8のアルケニル基、C1〜C4のアルキ
    ル基もしくはC1〜C4のアルキコシ基もしくは芳香族
    基もしくは水酸基もしくはハロゲン原子を有してもよい
    芳香族基、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4
    のアルキコシ基もしくは芳香族基もしくは水酸基もしく
    はハロゲン原子を有してもよいアシル基、C1〜C4の
    アルキル基もしくはC1〜C4のアルキコシ基もしくは
    芳香族基もしくは水酸基もしくはハロゲン原子を有して
    もよいアラルキル基、C1〜C4のアルキル基もしくは
    C1〜C4のアルキコシ基もしくは芳香族基もしくは水
    酸基もしくはハロゲン原子を有してもよいアルキルスル
    ホニル基、又は、C1〜C4のアルキル基もしくはC1
    〜C4のアルキコシ基もしくは芳香族基もしくは水酸基
    もしくはハロゲン原子を有してもよいアリールスルホニ
    ル基を表し、R5、R6、R7及びR8は、互いに同一又は
    異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、メ
    ルカプト基、アミノ基、直鎖もしくは分岐を有してもよ
    いC1〜C8の飽和又は不飽和アルキル基、直鎖もしく
    は分岐を有してもよいC1〜C8の飽和もしくは不飽和
    アルキコシ基、直鎖もしくは分岐を有してもよいC1〜
    C8の飽和もしくは不飽和アルキルチオ基、直鎖もしく
    は分岐を有してもよいC1〜C8の飽和もしくは不飽和
    アルキルアミノ基、直鎖もしくは分岐を有してもよいC
    1〜C8の飽和もしくは不飽和ジアルキルアミノ基、直
    鎖もしくは分岐を有してもよいC1〜C8の飽和もしく
    は不飽和アルキルスルホニル基、水酸基,C1〜C4の
    アルキル基,C1〜C4のアルコキシ基,ハロゲン原子
    で置換されてもよい芳香族基、水酸基,C1〜C4のア
    ルキル基,C1〜C4のアルコキシ基,ハロゲン原子で
    置換されてもよいアリールオキシ基、水酸基,C1〜C
    4のアルキル基,C1〜C4のアルコキシ基,ハロゲン
    原子で置換されてもよいアリールチオ基、水酸基,C1
    〜C4のアルキル基,C1〜C4のアルコキシ基,ハロ
    ゲン原子で置換されてもよいアリールアミノ基、水酸
    基,C1〜C4のアルキル基,C1〜C4のアルコキシ
    基,ハロゲン原子で置換されてもよいアリールスルホニ
    ル基、水酸基,C1〜C4のアルキル基,C1〜C4の
    アルコキシ基,ハロゲン原子で置換されてもよいアラル
    キルオキシ基、又はニトロ基を表し、X、Y、A、B、
    D及びEは同一又は異なってもよく、O、S、SO又は
    SO2から選ばれる基を示し、m、n、p及びqは0又
    は1から3のいずれかの整数を表すが、但しm、n、p
    又はqが2以上である場合には、R5、R6、R7及びR8
    はそれぞれ同一又は異なっていてもよい。]
  2. 【請求項2】 一般式(1)で表されるビキサンテン誘
    導体を成分化合物とする分子化合物。
  3. 【請求項3】 一般式(1)で表されるビキサンテン誘
    導体と、該ビキサンテン誘導体と反応して分子化合物を
    形成する抗菌剤、抗カビ剤、殺虫剤、害虫忌避剤、香
    料、脱臭・消臭剤、防汚剤、塗料・樹脂・接着剤用硬化
    剤及び硬化促進剤、天然精油、酸化防止剤、加硫促進剤
    又は有機溶媒とを成分化合物とする請求項2記載の分子
    化合物。
  4. 【請求項4】 分子化合物が、包接化合物であることを
    特徴とする請求項2又は3記載の分子化合物。
JP19371799A 1999-07-07 1999-07-07 ビキサンテン誘導体を成分化合物とする分子化合物 Expired - Lifetime JP4573926B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19371799A JP4573926B2 (ja) 1999-07-07 1999-07-07 ビキサンテン誘導体を成分化合物とする分子化合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19371799A JP4573926B2 (ja) 1999-07-07 1999-07-07 ビキサンテン誘導体を成分化合物とする分子化合物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001019688A true JP2001019688A (ja) 2001-01-23
JP4573926B2 JP4573926B2 (ja) 2010-11-04

Family

ID=16312631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19371799A Expired - Lifetime JP4573926B2 (ja) 1999-07-07 1999-07-07 ビキサンテン誘導体を成分化合物とする分子化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4573926B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006063039A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Neos Co Ltd 水溶性金属加工油剤用防腐剤
JP2009221196A (ja) * 2008-02-22 2009-10-01 Sumitomo Chemical Co Ltd キサンテン誘導体及び該キサンテン誘導体を含有する熱可塑性ポリマー組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006063039A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Neos Co Ltd 水溶性金属加工油剤用防腐剤
JP4606091B2 (ja) * 2004-08-30 2011-01-05 株式会社ネオス 水溶性金属加工油剤用防腐剤
JP2009221196A (ja) * 2008-02-22 2009-10-01 Sumitomo Chemical Co Ltd キサンテン誘導体及び該キサンテン誘導体を含有する熱可塑性ポリマー組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4573926B2 (ja) 2010-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3844793B2 (ja) 殺菌性の光学活性な2−イミダゾリン−5−オンおよび2−イミダゾリン−5−チオン誘導体
AU2020356739B2 (en) Aryl sulfide containing benzylamine structure, synthesis method therefor and application thereof
EP1306369B1 (en) Novel sulfur compounds and intermolecular compounds containing the same as the component compound
HUE025730T2 (en) A method for producing statins using a base
FR2649699A1 (fr) 4-phenyl pyrimidine fongicides
JP4573926B2 (ja) ビキサンテン誘導体を成分化合物とする分子化合物
JPS60218387A (ja) ケテンs,s−アセタ−ル類
JP4367976B2 (ja) 置換ヒドロキシヒドロキシジフェニルスルホンを成分化合物とする分子化合物
JPH07278117A (ja) 殺菌性2−イミダゾリン−5−オン誘導体
JP4565582B2 (ja) 新規カルボン酸誘導体を成分化合物とする分子化合物
JP4605726B2 (ja) フェノール誘導体を成分化合物とする分子化合物
JP4553416B2 (ja) ジヒドロキシトリアジン誘導体を包接化合物のホスト化合物として使用する方法
JP4801266B2 (ja) 新規硫黄含有化合物及び該化合物を成分化合物とする分子化合物
JP5164223B2 (ja) 包接化合物用ホスト化合物
US7291756B2 (en) Method for producing molecular compound
US6566548B1 (en) Molecular compounds containing novel carboxylic acid derivatives as the constituent compound
EP1016656A1 (en) Molecular compounds containing phenol derivatives as constituent
JP4804601B2 (ja) トリアジン誘導体を成分化合物とする分子化合物
JP4229345B2 (ja) フェニルスルホン誘導体を成分化合物とする分子化合物
JPH1143448A (ja) フェノール系分子化合物を使用する反応方法
JP4804602B2 (ja) 架橋型トリアジン誘導体を成分化合物とする分子化合物
JP5367201B2 (ja) 分子化合物の製造方法
JP2579532B2 (ja) アミノアセトニトリル誘導体及びその製造方法
JP3936775B2 (ja) ジフェニルスルホン誘導体を成分化合物とする分子化合物
JP2000344687A (ja) 分子化合物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100325

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4573926

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term