JP2001018263A - 成形品及びその成形方法 - Google Patents

成形品及びその成形方法

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JP2001018263A
JP2001018263A JP11192634A JP19263499A JP2001018263A JP 2001018263 A JP2001018263 A JP 2001018263A JP 11192634 A JP11192634 A JP 11192634A JP 19263499 A JP19263499 A JP 19263499A JP 2001018263 A JP2001018263 A JP 2001018263A
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JP
Japan
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gate
reference surface
cut
lens
shape
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JP11192634A
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Masaaki Yamaguchi
政明 山口
Kiichi Ishihara
基一 石原
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持部材に装着するときの基準面にバリが発
生しない、また保持部材への装着の安定性が高い成形品
及びその成形方法を提供すること。 【解決手段】 流動化した材料をゲートを通じて成形型
のキャビティに注入して冷却固化させて、ゲート形状に
形成された部分24の接続部における基準面26aの一
部に切欠き28が形成されて基準面26aと段差をもっ
た平面26bを有する形状に成形し、これを成形型から
取り出し、ゲート形状に形成された部分24を切断除去
するときには、基準面26aと段差をもった平面26b
のみが切断されるようする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形により成
形される成形品及びその成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学機器の対物レンズ等として使用され
るプラスチックレンズの製造方法として射出成形があ
る。射出成形とは、加熱され流動状態となったプラスチ
ック材料を、成形品(レンズ)の形状に彫込んだキャビ
ティを持つ金型内に高い圧力で射出充填させ、金型内で
所定の時間保持して冷却固化させた後、成形品を金型か
ら取り出す成形法である。
【0003】図6に、その成形型とこのキャビティで冷
却固化した状態のレンズを示す。成形型は、上下に対向
した2つの金型1、3と、金型3に嵌合するスリーブ金
型2で構成される。成形品は、円柱部4と凸状のレンズ
部5とからなるプラスチックレンズである。キャビティ
に接続するゲート6から流動化したプラスチック材料
(樹脂)が注入され、その後、冷却固化され成形型から
取り出される。
【0004】取り出された後、円柱部4の周面からゲー
ト形状に突出して形成された部分を切断する作業、いわ
ゆるゲートカットを行う。図7に、ゲートカット後の状
態を示すが、円柱部4を垂直に切断し、ゲート形状部
6’の接続している円柱部4の一部分4aと共にゲート
形状部6’を切り離す。このゲートカットにより、レン
ズに微細な突起、つまりバリ7が発生する。このバリ7
が、レンズを鏡筒等の保持部材に装着するときの基準面
4aに形成されてしまうと、レンズを正しい位置に保持
することができなくなってしまう。
【0005】図8に、鏡筒8に装着されたレンズ9を示
すが、レンズ9は基準面4aを、鏡筒8内にリング状に
形成されたレンズ保持面8aと当接させて位置決めされ
て装着される。従って、上述したバリが基準面4aに形
成されてしまうと、レンズ9が傾いて装着され不安定に
なり、またレンズの光軸も傾くことになり光学精度も悪
くなる。
【0006】そこで、基準面4aにバリが形成されない
ように、図9、図10に示されるように、基準面4aを
避けてゲートカットを斜めに行う方法がある。符号cは
切断面(以下、ゲートカット面と称する)を表す。
【0007】ところで、レンズは、回転対称のレンズの
性能を一定に保つために、ゲートカット面の位置をセン
サー等で検出し、ゲートカット面の方向を一定にして鏡
筒等に実装される。このゲートカット面を検出する手段
としては、CCD(電荷結合素子)等の半導体センサー
用いて画像処理で認識し、ゲートカット面を検出する方
法がとられている。ここで、問題となるのはレンズの大
きさ(円柱部も含めた)であり、すなわち外径が大きい
場合は、ゲートカットされて除去される部分の体積が大
きく、その分ゲートカット面も大きいので、この検出も
容易である。しかし、レンズの外径が小さくなると、ゲ
ートカット面も小さくなるが、特に凸状のレンズ部の径
に対して基準面の外径が小さいものでは、上述した斜め
のゲートカット(図9)において、ゲートカット面cが
レンズ部5に及ばないようにゲートカットしなければな
らず、この制限によりゲートカット面cはより小さくな
ってしまう。従って、その分ゲートカット面cの検出も
より困難になる。
【0008】また、基準面に形成されたバリを後加工で
除去する、あるいは再度ゲートカットを行うという方法
もあるが、これらは、作業時間とコストが別途かかって
しまう。
【0009】そこで、特開平9−131802号公報に
は、基準面と段差を有したフランジ面を形成させて、こ
のフランジ面でゲートカットを行い、基準面にバリが形
成されないようにしている。図11にこの成形型及びそ
のキャビティ内で成形されたレンズを示し、図12は成
形型から取り出されたレンズ(ゲートカットされる前)
のレンズ部15側からの平面図である。
【0010】成形型は、上下に対向した2つの金型1
1、13と、金型13に嵌合するスリーブ金型12で構
成される。成形品は、フランジ部16と凸状のレンズ部
15とからなるプラスチックレンズであり、基準面16
aから段差をもって、フランジ部16にフランジ面16
bが形成されている。キャビティに接続するゲート14
から流動化したプラスチック材料が注入され、その後、
冷却固化され成形型から取り出される。
【0011】取り出された後、フランジ部16の周面か
らゲート形状に突出して形成された部分14’をゲート
カットするが、図12において、フランジ面16b上の
カッティングラインBに沿ってゲートカットされる。す
なわち、基準面16aでは切断されないので、基準面1
6aにはバリ形成されない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、周方向全周に
渡って段差が形成されているので、その分、基準面16
aの面積が非常に狭くなっている。従って、鏡筒への装
着時の安定性が低下してしまう。また、射出成形におい
ては、段差は特に離型時の成形品の破損を起こしやすく
する原因となるので、なるべく段差部分を少なくするこ
とが望ましい。
【0013】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、保持
部材に装着するときの基準面にバリが発生しない、また
保持部材への装着の安定性が高い成形品及びその成形方
法を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するに
あたり、本発明の成形品は、流動化した材料がゲートを
通じて成形型のキャビティに注入されて、冷却固化され
る射出成形により成形され、成形品のゲートカットによ
り除去された部分には、保持部材に装着されるときの基
準面の一部が切欠けられてこの基準面と段差をもった平
面が形成されている。
【0015】または、流動化した材料をゲートを通じて
成形型のキャビティに注入して冷却固化させて、ゲート
形状に形成された部分の接続部における基準面の一部に
切欠きが形成されて基準面と段差をもった平面を有する
形状に成形し、これを成形型から取り出し、ゲート形状
に形成された部分を切断除去するときには、基準面と段
差をもった平面のみが切断されるようにしている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】図1は、成形型のキャビティに接続するゲ
ート24’から流動化したプラスチック材料(樹脂)が
注入され、その後、冷却固化された状態を示している。
成形型は、上下に対向した2つの金型21、23と、金
型23に嵌合するスリーブ金型22で構成される。
【0018】図2及び図3に、成形型から取り出された
成形品27(ゲートカット前)を示すが、成形品27
は、円柱部26と凸状のレンズ部25とからなるプラス
チックレンズである。円柱部26の周面から突出して形
成されたゲート形状形成部24の接続される近傍の基準
面26aには、切欠き28が形成されており、基準面2
6aから段差をもって平面部26bが形成されている。
基準面26aと平面部26bとは斜面部26cで接続さ
れ、図4に示されるように、これらの段差は0.05m
m程である。平面部26bの径方向の幅Wは、後のゲー
トカット工程でこの平面部26bで切断されるが、その
ゲートカット位置の公差を含んだ最大値とした。
【0019】そして、図3及び図5に示されるように、
カッティングラインAに沿って切断し、ゲート形状形成
部24を円柱部26の一部29と共に切り離し、ゲート
カットされた完成品としてのレンズ30となる(図
5)。
【0020】このとき、基準面26aは切断されずに平
面部26bのみが切断されるように行うので、基準面2
6aにバリが形成されない。よって、光軸が傾くことな
く鏡筒8へ精度良く装着できる。また、垂直にゲートカ
ットされるので、特にレンズの径が小さくても、斜めに
ゲートカットする場合よりも大きなゲートカット面とす
ることができ、この検出が容易になる。また、ゲート形
状形成部24の接続される近傍のこの一部分の基準面2
6aのみが切欠けられるので、すなわち基準面26aの
面積の減少をこの部分のみに制限することで、基準面2
6aの面積を最大限に確保して鏡筒8への装着の安定性
を高めることができる。
【0021】また、基準面26aと平面部26bとの接
続部26cを斜面形状としたことで、これは抜き勾配を
つけたことになり、離型時に成形品の一部が成形型にむ
しり取られるようにして破損することを防止できる。
【0022】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0023】以上の実施の形態では、レンズの保持部材
への装着の基準面が形成されている部分を円筒部26と
したが、この形状は四角柱形状でもよい。
【0024】また、図3において、カッティングライン
Aに限らず、カッティングラインDに沿ってゲートカッ
トしてもよい。
【0025】また、以上の実施の形態では、成形品をレ
ンズとしたが、これに限らず、保持部材への装着におい
て、高い位置決め精度を要求される他の成形品にも有効
である。また、プラスチック成形品に限らず、例えばゴ
ムで成る成形品にも適用できる。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1に
よる成形品には、その基準面にバリが発生していない。
【0027】また、請求項2による成形品は、形状精度
が良好である。
【0028】また、請求項4による成形品の成形方法に
よれば、成形品の基準面にバリを発生させることなく成
形できる。
【0029】また、請求項5による成形品の成形方法に
よれば、成形型からの離型時の成形品の破損を防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による成形型及びそのキャ
ビティ形状に成形された成形品の断面図である。
【図2】図1の成形型から取り出された成形品(ゲート
カット前)の斜視図である。
【図3】同平面図である。
【図4】同成形品の切欠き部の側面形状を表す拡大図で
ある。
【図5】同成形品のゲートカットを示す側面図である。
【図6】従来例の成形型及びそのキャビティ形状に成形
された成形品の断面図である。
【図7】図6の成形型から取り出された成形品のゲート
カットを示す側面図である。
【図8】同成形品の鏡筒への装着を示す断面図である。
【図9】従来の成形品の斜め方向へのゲートカットを示
す側面図である。
【図10】図9において、ゲートカット面から見た側面
図である。
【図11】他従来例の成形型及びそのキャビティ形状に
成形された成形品の断面図である。
【図12】図11の成形型から取り出された成形品(ゲ
ートカット前)の平面図である。
【符号の説明】
24……ゲート形状形成部、24’……ゲート、25…
…レンズ部、26a……基準面、26b……平面部、2
6c……斜面部、27……ゲートカット前のレンズ、2
8……切欠き、30……ゲートカットされたレンズ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動化した材料がゲートを通じて成形型
    のキャビティに注入されて、冷却固化される射出成形に
    より成形され、保持部材に装着されるときの基準面を有
    する成形品において、 前記成形品のゲートカットにより除去された部分には、
    前記基準面の一部が切欠けられて前記基準面と段差をも
    った平面が形成されていることを特徴とする成形品。
  2. 【請求項2】 前記基準面と、これと段差をもった前記
    平面とは、傾斜面で接続されていることを特徴とする請
    求項1に記載の成形品。
  3. 【請求項3】 前記成形品はレンズであることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の成形品。
  4. 【請求項4】 流動化した材料をゲートを通じて成形型
    のキャビティに注入して冷却固化させた後、前記成形型
    から取り出し、前記ゲート形状に形成された部分を切断
    除去して、保持部材に装着されるときの基準面を有する
    成形品を成形する成形品の成形方法において、 前記ゲート形状に形成された部分の接続部における前記
    基準面の一部に切欠きを形成し、前記基準面と段差をも
    った平面を形成させ、前記ゲート形状に形成された部分
    を切断除去するときには前記平面のみが切断されるよう
    にしたことを特徴とする成形品の成形方法。
  5. 【請求項5】 前記基準面と、これと段差をもった前記
    平面とは、傾斜面で接続されるようにしたことを特徴と
    する請求項4に記載の成形品の成形方法。
  6. 【請求項6】 前記成形品はレンズであることを特徴と
    する請求項4又は請求項5に記載の成形品の成形方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011206968A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Maxell Finetech Ltd 樹脂レンズおよび樹脂レンズの製造方法
JPWO2012127550A1 (ja) * 2011-03-22 2014-07-24 パナソニック株式会社 プラスチックレンズ、その製造方法及びそれを用いた撮像装置

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