JP2001017083A - 植物抽出物の入念な製造方法 - Google Patents

植物抽出物の入念な製造方法

Info

Publication number
JP2001017083A
JP2001017083A JP2000180513A JP2000180513A JP2001017083A JP 2001017083 A JP2001017083 A JP 2001017083A JP 2000180513 A JP2000180513 A JP 2000180513A JP 2000180513 A JP2000180513 A JP 2000180513A JP 2001017083 A JP2001017083 A JP 2001017083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coffee
steps
aqueous phase
extract
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000180513A
Other languages
English (en)
Inventor
Louis Rey
レイ ルイス
Dorothee Kunke
クンケ ドロシー
Sverak Wolfgang
ズヴェラック ヴォルフガング
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suwelack Dr Otto Nachf GmbH and Co
Original Assignee
Suwelack Dr Otto Nachf GmbH and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suwelack Dr Otto Nachf GmbH and Co filed Critical Suwelack Dr Otto Nachf GmbH and Co
Publication of JP2001017083A publication Critical patent/JP2001017083A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23FCOFFEE; TEA; THEIR SUBSTITUTES; MANUFACTURE, PREPARATION, OR INFUSION THEREOF
    • A23F5/00Coffee; Coffee substitutes; Preparations thereof
    • A23F5/24Extraction of coffee; Coffee extracts; Making instant coffee
    • A23F5/26Extraction of water-soluble constituents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23FCOFFEE; TEA; THEIR SUBSTITUTES; MANUFACTURE, PREPARATION, OR INFUSION THEREOF
    • A23F5/00Coffee; Coffee substitutes; Preparations thereof
    • A23F5/08Methods of grinding coffee

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 品質においていれたてのコーヒーに匹敵する
コーヒーを提供できる高品質コーヒー抽出物の製造を可
能にする、入念かつ同時に経済的及び大規模な製造方
法、およびそれにより製造された高品質コーヒーを提供
すること。 【解決手段】 粉砕された焙煎コーヒーを冷水で抽出す
る植物抽出物製造法であって、a)粒径約0.2〜2m
mに粉砕された焙煎コーヒーを冷水に懸濁し、可溶性成
分を抽出した後水性抽出物を固形成分から分離して収集
する工程;及びb)該工程a)からの固形成分を更に冷
水中での粉砕に付して平均粒径を50〜200μmに
し、該可溶性成分を抽出した後水相を該固形成分から分
離して収集する工程を包含する方法、およびそれにより
製造されたコーヒー抽出物またはインスタントコーヒ
ー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物抽出物の入念
な製造方法に関し、特に、粉砕された焙煎コーヒーの冷
時抽出による高品質なコーヒー抽出物の入念な製造、お
よびその製造方法により製造されたコーヒー抽出物また
は高品質コーヒーに関する。
【0002】
【従来の技術】水性コーヒー抽出物は、完全にまたは実
質的に水に可溶性の粉末であるインスタントコーヒーの
製造の出発物質である。大規模な工業用製造法は、通
常、粉砕されたコーヒーが満たされた5〜8基のカラム
を連結し、120〜200℃の温度および高圧のもとで
向流法により抽出を行い、新鮮な抽出剤を抽出カラムに
いれるというものである。完全な抽出の後、第1のカラ
ムを取り外し、新しいコーヒーで満たされたカラムを端
に連結する(R.J.ClarkおよびR.Macra
e著、Technology、Elsevier Ap
plied Science 第2巻、コーヒー、P1
09からP133(1987)参照)。この方法によれ
ば、良好な抽出収率を得ることができるが、得られた抽
出物、即ち最終生成物であるインスタントコーヒーは、
加えられた高温及び高圧により損なわれることになる。
まず、揮発性芳香物質が失われるか又は改良され、次
に、コーヒーの微構造が破壊され、香りに不利な影響を
与える物質が形成及び/又は放出される(上記引用文中
第2章P126参照)。
【0003】コーヒー抽出物の品質を向上させるため
に、蒸気相と液体相とが平衡状態で、最も新鮮なコーヒ
ーの入っている最後のカラムの温度と圧力をコントロー
ルすることがすでに提案されている。従って、蒸気相に
は揮発性芳香物質が含まれ、この物質は、濃縮後、抽出
物に戻される(米国特許第3,700,463号参
照)。しかし、この方法を用いても、全体のプロセスは
まだ高温及び高圧のもとで行われるので、香りの改良は
限られたものにすぎない。
【0004】米国特許第3,778,860号では、上
記のカラム抽出方法の改良が開示されている。ここで
は、各最新カラム、特に、そこから液体が得られるカラ
ムが丸ごとのコーヒー豆で満たされる。できるだけ遅い
段階で、しかしオートクレーブ領域への移相前にコーヒ
ー豆を挽くことが提案されている。丸ごとの豆から得ら
れる抽出物は、粉砕されたコーヒーから得られる抽出物
よりも明らかに優れていると記載されている。この方法
は、技術的に複雑なものとなる。なぜなら、丸ごとの豆
で満たされたカラムを空にし、次に、丸ごとの豆を粉砕
し、再度カラムを粉砕した豆で満たす必要があるからで
ある。更に、この方法を連続して行うことは不可能であ
る。
【0005】最後に、米国特許第3,682,649号
には、焙煎コーヒーの冷時抽出方法が記載されている。
ここでは、比較的少量の高品質コーヒー抽出物が得られ
る。この公報によれば、荒挽き(第1図参照)焙煎コー
ヒーが冷水と混合され、5〜15分間放置される。混合
物は、次に69〜828バールの圧力に付され、水性抽
出物が得られる。残った残渣は通常のコーヒーとして使
用される。即ち、挽いたコーヒーとして販売されるか、
コーヒー抽出物を得るための従来の抽出カラムに使用さ
れる。従って、この方法は、選択された条件のもとで水
に可溶性の少量の香り及び芳香物質を「えり抜く」だけ
である。部分抽出されたコーヒーはそれ自体ではほとん
ど市場性がないのでこの方法は更に面倒かつ実行が困難
である。湿ったコーヒーパルプを抽出カラムに満たす
か、あるいはコーヒーパルプの取り扱いを容易にするた
めに、満たす前に乾燥させる必要がある。いずれも場合
も、プロセスを進めかつ部分抽出コーヒーを使用するに
は、高価かつ技術的に複雑な工程が必要とされる。
【0006】これまでのところ、一方では、香り、外観
及び間隔刺激特性においていれたてのコーヒーに相当
し、他方では、従来のカラム抽出に匹敵する収率を提供
するような高品質のコーヒー抽出物を大量に製造する経
済的な方法は公知ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、品質においていれたてのコーヒーに匹敵するコーヒ
ーを提供できる高品質コーヒー抽出物の製造を可能にす
る、入念かつ同時に経済的及び大規模な製造方法、およ
びそれにより製造されたされたコーヒー抽出物または高
品質コーヒーを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】問題を解決するために、
本発明による冷時抽出方法が提供される。これによれ
ば、従来技術の教示(上記参照)とは対照的に、コーヒ
ーは工程を追って非常に細かく粉砕され、即ち水性懸濁
液のコロイド粒径にされ冷時抽出される。
【0009】本発明は、粉砕された焙煎コーヒーを冷水
で抽出する植物抽出物製造法であって、a)粒径約0.
2〜2mmに粉砕された焙煎コーヒーを冷水に懸濁し、
可溶性成分を抽出した後水性抽出物を固形成分から分離
して収集する工程;及びb)該工程a)からの固形成分
を更に冷水中での粉砕に付して平均粒径を50〜200
μmにし、該可溶性成分を抽出した後水相を該固形成分
から分離して収集する工程を包含する方法を提供する。
【0010】1つの好ましい実施態様では、前記工程
a)の焙煎コーヒーを冷水中で粉砕する。
【0011】別の好ましい実施態様では、上記方法は、
c)前記工程a)及び/またはb)の固形成分を更に冷
水中での粉砕に付して平均粒径を5〜150μmにし、
前記可溶性成分を抽出した後前記水相を該固形成分から
分離して収集する工程を包含する。
【0012】別の好ましい実施態様では、前記工程b)
及び/またはc)における粉砕から生じたスラリーは次
いで超音波処理に付される。
【0013】別の好ましい実施態様では、前記工程
a)、b)及び必要に応じてc)において固形成分を懸
濁するのに用いた水の温度は0〜40℃、好ましくは5
〜25℃、最も好ましくは8〜12℃である。
【0014】別の好ましい実施態様では、前記工程a)
における平均粒径は200〜400μmである。
【0015】別の好ましい実施態様では、前記工程b)
における平均粒径は150〜200μmである。
【0016】別の好ましい実施態様では、前記工程c)
における平均粒径は50〜150μmである。
【0017】別の好ましい実施態様では、前記工程a)
におけるスラリーの固形分含量は20〜60重量%、好
ましくは約40重量%であり、前記工程b)及びc)に
おけるスラリーの固形分含量は10〜30重量%、好ま
しくは約20重量%である。
【0018】別の好ましい実施態様では、前記工程
a)、b)及び必要に応じてc)における水が分離の前
に5〜300秒間、好ましくは約200秒間前記固形成
分に作用し得る。
【0019】別の好ましい実施態様では、上記方法は、
d)前記工程b)及び/またはc)の固形成分を水に懸
濁し、100〜200℃の範囲にある温度で温度処理に
付し、次いで前記水相を該固形成分から分離して収集す
る工程を包含する。
【0020】別のより好ましい実施態様では、上記方法
は、d)前記工程b)及び/またはc)の固形成分を水
に懸濁し、200〜400℃の範囲にある温度で5分〜
0.01秒間高温短時間処理に付し、そして前記水相を
該固形成分から分離して収集する工程を包含する。
【0021】別のより好ましい実施態様では、前記工程
a)、b)、c)及び/またはd)において収集された
水相を別個にまたは合わせて装置での次なる清澄化に付
し、これによってコーヒー油を同時に分離し得る。
【0022】別のより好ましい実施態様では、上記方法
は、i)前記焙煎コーヒー及び前記工程a)〜d)から
の固形成分を適当な移送手段を用いてそれぞれの次なる
工程に連続的に供給すること;及びii)前記工程a)
〜d)からの水相を連続的に収集することによって連続
的に行われる。
【0023】別のより好ましい実施態様では、前記工程
c)からの水相を前記工程b)に再利用する。
【0024】別のより好ましい実施態様では、前記工程
a)、b)、c)及び/またはd)において別個にまた
は合わせて収集した水相は蒸発及び/またはメンブレン
処理及び/または低温濃縮により濃縮される。
【0025】別のより好ましい実施態様では、前記工程
a)、b)、c)及び/またはd)において収集した水
相を別個にまたは合わせて乾燥し、最終的な水分含量を
2〜4重量%にする。
【0026】別のより好ましい実施態様では、前記水相
を凍結乾燥する請求項17に記載の方法。
【0027】別のより好ましい実施態様では、前記工程
a)、b)、c)及び/またはd)において別個にまた
は合わせて収集した水相を、急速冷凍により安定化す
る。
【0028】本願発明はまた、上記いずれかの方法の工
程a)、b)及び必要に応じてc)から得られたコーヒ
ー抽出物であって、食品に芳香をつけること及び/また
はインスタントコーヒーの品質を向上させることへ使用
するための、コーヒー抽出物を提供する。
【0029】本願発明はまた、上記いずれかの方法によ
り得られた香り、芳香、粘性および口あたりの優れたイ
ンスタントコーヒーを提供する。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の方法においては、平均粒
径0.2〜2mmに粉砕された焙煎コーヒーが出発物質
として使用される。粉砕は、乾燥焙煎コーヒーを挽くこ
とにより従来の態様で行うことができ、好ましくは、本
発明の方法の初期段階のコーヒーの平均粒径は200〜
400μmの範囲である。コーヒーは冷水に懸濁され、
可溶性成分の抽出後、水相は固形成分から分離され収集
される。
【0031】本発明の好ましい実施態様によれば、丸ご
との焙煎コーヒー豆が、プロセスの最初に冷水と混合さ
れ、水中で上記の粒径まで粉砕される。湿ったコーヒー
豆を挽くには、例えば独国のNetsch社により販売
されているNemo−Maceratorを使用するこ
とできる。
【0032】好ましくは、乾燥または湿った状態での粉
砕された焙煎コーヒーは計量され、スクリューコンベヤ
ーによりミキシング装置まで至る。ミキシング装置に
は、同時に水が供給される。本発明を実施するには、冷
水は0〜40℃の範囲の温度を有し、好ましくは、5〜
25℃であり、最も好ましい態様においては8〜12℃
である。
【0033】焙煎コーヒーに対する水の比率は、20〜
40重量%の固形分がミキシング装置に生じたスラリー
内得られるように選択されなければならない。しかし、
これより多量又は少量の水を加えてもよい。通常、焙煎
コーヒーに対する水の比率は1:1〜5:1であり、好
ましくは2:1〜3:1である。
【0034】ミキシング装置内のスラリーの保持時間は
非常に短い。例えば、相分離の前に水が固形成分に対し
5〜300秒間、好ましくは約200秒間、作用すれば
十分である。
【0035】懸濁液は、次にミキシング装置から固液分
離に好適な装置へと供給される。分離は、原則として、
例えば、押圧、遠心分離、デカンテーション等好適な方
法で行われる。
【0036】本発明の特に好ましい実施態様によれば、
分離はスクリーン遠心分離機により行われる。この目的
のために、例えばスクリーンジャケット遠心分離機、ス
クリーンスクリュー遠心分離機、スキマー遠心分離機、
圧力濾過又は倒立濾過遠心分離機を用いることができ、
スクリーンスクリュー遠心分離機(Konturbex
(登録商標)等)が特に好ましい。
【0037】工程のa)に於いて得られた水性抽出物が
収集されると共に、本発明による残渣は次に工程b)の
ミキシング装置に供給され、冷水に再度懸濁される。ス
ラリーは、約10〜30重量%、好ましくは20重量%
の固形分含量となるように調整され、次にコロイド粉砕
に付され、50〜200μm、好ましくは、150〜2
00μmの範囲の粒径が得られる。この目的のために、
コロイドミル又はボールミルが使用できる。
【0038】工程b)において微細粉砕残渣を含むスラ
リーは、次に、工程a)に関して上述された分離装置へ
と供給される。この工程においても、遠心分離機、特に
スクリーンスクリュー遠心分離機の使用が特に有利であ
ることがわかっている。工程b)において得られた水性
抽出物は、付加的高品質芳香及び抽出成分を有してお
り、これは従来の方法では得られないものであった。
【0039】本発明の特に好ましい実施態様によれば、
工程b)によるプロセスは、次なる工程c)において繰
り返される。即ち、工程b)の図形成分に工程b)に関
して上述された固形分含量になるまで水を加えると共に
再度ミキサーに供給される。スラリーは、平均粒径5〜
150μm、好ましくは50〜150μmになるまで更
にコロイド粉砕に付される。この目的のために、コロイ
ドミル、好ましくは歯付きコロイドミル又はボールミル
を使用することができる。100μmより小さい粒径を
得るにはホモゲナイザー又はボールミルを用いる必要が
ある。スラリーは、工程a)及びb)に関して上述され
た分離装置に供給され、水相は固形成分から分離され収
集される。
【0040】本発明によれば、工程a)の固型成分の一
部又は全部を直接工程c)に供することも可能である。
【0041】好ましくは、工程b)及びc)、特に工程
c)のスラリーは、コロイド粉砕に引き続き超音波処理
に供される。公知の超音波粉砕機、たとえば、Soni
fier(登録商標)の商用名でBranson社によ
り販売されている装置をこの目的のために使用できる。
超音波処理に引き続き、スラリーは上記の通り水相と固
形成分とに分離され、水相が収集される。
【0042】工程c)で得られた水性抽出物は、比較的
低い、たとえば、2〜4重量%の固形分濃度を有してい
る。従って、これは好ましくは工程b)に回収され、工
程a)より得られた固形成分を懸濁するのに使用され
る。
【0043】工程a)、b)及びc)において固形成分
を懸濁するのに使用される水の温度は0〜40℃であ
り、好ましくは5〜25℃、最も好ましい態様において
は、8〜12℃である。本方法の各工程におけるスラリ
ーの温度は、必要に応じて冷却により、上記の温度範囲
に保たれなければならない。すでに述べたように、各工
程において、水が5〜300秒間固形成分に作用すれば
十分である。従って、抽出物は、非常に短時間の内に得
られ、これにより、芳香性物質に作用する有害な影響は
低減される。
【0044】本発明によれば、工程a)、b)及び必要
に応じてc)において別個に又は合わせて得られた抽出
物を、次に清澄化して、一方ではコーヒー油から他方で
は浮遊粒子から抽出物を分離することができる。この目
的のために、たとえば、3相デカンティング遠心分離機
及び/又は分離機を使用することができる。
【0045】コーヒー油及び浮遊物質を除いた抽出物
は、公知の方法を用いて所望の濃度、好ましくは30〜
50重量%の固形含量を有するように調整される。濃縮
は、たとえば蒸発、限外濾過又は逆浸透のようなメンブ
レン処理、又は低温濃縮により行なうことができる。
【0046】更に、抽出物は、別個に又は合わせて乾燥
することができる。これに関して、約2〜4重量%の残
渣水分含量にする凍結乾燥が特に有利であることがわか
っている。しかし、たとえば、噴霧乾燥等の他の公知の
乾燥方法も用いることができる。更に、抽出物は急速冷
凍により、たとえば顆粒状に安定化することができる。
【0047】本発明によれば、工程a)、b)及び必要
に応じてc)からの抽出物は、出発物質として使用され
る焙煎コーヒーに対して約20〜30重量%の収率を有
するいれたてのコーヒーの芳香及び他の感覚刺激性のコ
ーヒー成分を、驚くべきことに実質的にすべて含有して
いる。抽出物は、従来の製造によるインスタントコーヒ
ーの品質を向上させるために非常に好適に使用され、更
に、飲み物、デザート、パン及び菓子等の食品に芳香を
つけることにも使用できる。
【0048】インスタントコーヒーマトリックスを得る
ためには、更に、工程a)、b)、及び/又はc)から
の固形成分を次なる工程d)において分解し、より高分
子量の炭水化物を可溶性化合物に変換させることが可能
である。
【0049】これは、150〜200℃の温度での従来
の温度処理により達成される。この目的のために、各工
程の遠心分離により得られた固形物は、従来の態様で水
中に好ましくは約20重量%固形分含量となるように懸
濁される。スラリーは加圧下で公知の態様で約150〜
200℃に加熱され、冷却後、固形分は工程a)から
c)に関して上述された液体固体分離に付される。抽出
物は、約3〜10重量%の固形分含量を有し、出発物質
として使用される原料コーヒーに対して10〜20重量
%の収率がこの工程において得られる。
【0050】本発明の特に好ましい実施態様において
は、工程d)の固形成分は、5〜0.01秒間、温度範
囲200〜400℃で高温短時間処理により分解され
る。これは、たとえば、スラリーを圧力容器に入れ、ノ
ズルから高温蒸気又は不活性ガスを噴射させることによ
り行われる。しかし、マイクロ波、レーザー等の他の濃
縮エネルギー源も短時間加熱に適している。
【0051】工程d)において得られた水性抽出物は、
別個に、又はその前の各工程と合わせて上記の通りそれ
ぞれ清澄化、濃縮、乾燥又急速冷凍される。工程a)か
らd)の抽出物を合わせて乾燥すると、優れた品質のイ
ンスタントコーヒーが、出発物質として使用される焙煎
コーヒーに対して30〜45重量%の収率で得られる。
【0052】本発明の特に好ましい態様によれば、この
方法は連続的に行われる。この目的のために、出発物質
及び固形成分が、適当な移送手段を用いてそれぞれの次
なる工程に移送される。工程a)における焙煎コーヒー
を移送するには、たとえば、可撓性のある管を有するス
クリューコンベヤーを用いることができる。各分離工程
からの固形成分は分離手段としてスクリーンスクリュー
コンベヤー遠心分離機を用いることにより次なるミキサ
ーへ移送されると共に、スラリーは好ましくは、ポンプ
を通して各ミキサーから粉砕手段へと移送される。各工
程からの水相は、分離手段から、3相デカンティング遠
心分離機のような清澄化装置を経て導かれ、別個に又は
合わせて収集される。同時に、コーヒー油を連続して収
集できる。
【0053】すでに述べたように、連続プロセス中の工
程c)から工程b)の水相は再利用することができ、更
に、水相の次なる清澄化により生じる残渣は工程d)に
おいて合わせて処理される。このような態様で、密閉連
続製造方法が提供され、この方法において、出発物質は
最初にラインに連続的に供給され、工程d)から生じる
固形成分が最後に廃棄される。上記の条件下での1サイ
クルに要する時間は、わずか15〜20分であり、一
方、従来のカラム方法において相当する量のコーヒーを
抽出するには約120分間が必要である。
【0054】従って、本発明による複数工程抽出方法
は、高収率を有する最上級の品質のコーヒー抽出物を迅
速かつ入念に得ることを可能にするものである。上記の
通り、出発物質として使用される焙煎コーヒーに対して
約20〜30重量%の総収率が工程a)からc)におい
て得られ、他方、工程d)からは更に10〜15重量%
の抽出成分が得られる。従って、プロセスを1回実行す
ると、出発物質として使用される、焙煎コーヒーに対し
て約40〜45重量%の収率が得られることになる。
【0055】本発明の方法により製造される製品は、一
方では香り及び芳香に関して、他方では粘度及び口あた
りに関して優れた特性を有するインスタントコーヒーを
形成する。
【0056】従って、本発明は従来不可能であった収率
で、最上級のインスタントコーヒーの製造を可能にする
迅速かつ経済的な方法を提供するものである。
【0057】本発明を以下の実施例により更に説明す
る。
【0058】
【実施例】(実施例1)濾過に適する粒径の粉砕された
焙煎コーヒー(RobustaとArabicaとの混
合物、混合比80:20)と水温15℃の水250lと
を攪拌しながら混合した。得られた懸濁液を2分間入念
に攪拌したところ、固形分含量は約38重量%であっ
た。
【0059】上記混合物を倒立濾過遠心分離機にかけ、
1500×gで遠心分離したところ、使用した焙煎コー
ヒーの重量に対して収率19%に相当する固形分含量1
0%の水性抽出物190リットルを得た。
【0060】残渣量は160kgであった。245kg
の水を添加することによって、固形分含量20重量%の
第2の懸濁液を得た。この懸濁液をまずコロイドミル
(歯付ディスクミル)にかけ、次いでホモゲナイザー
(高圧ホモゲナイザー、70バール)にかけたところ、
懸濁液中の粒子の粒径は約10〜40μmであった。
【0061】次いで、この懸濁液を上記の方法により倒
立濾過遠心分離機で水性抽出物と残渣とに分離したとこ
ろ、出発物質として使用した焙煎コーヒーの重量に対し
て収率13.77重量%に相当する固形分含量6重量%
の水性抽出物229.5リットルを得た。
【0062】残渣量は156.23kgであった。15
9.92kgの水を添加することによって、固形分含量
約20重量%の懸濁液を再度調製した。この混合物を圧
力容器にて10〜11バールの圧力下で温度180℃に
加熱し、冷却して上記の方法により遠心分離した。使用
した焙煎コーヒーの重量に対して収率11.43%に相
当する固形分含量6重量%の水性抽出物190.5リッ
トルを得た。
【0063】上記使用した焙煎コーヒーに対する抽出収
率を以下の表に示す。
【0064】 抽出物 抽出物 抽出物 容 量 固形分 総 量 工程(a) 190 l 10% 19.00kg 工程(b) 229.5l 6% 13.77kg 工程(c) 190.5l 6% 11.43kg 44.10kg 上記の表からわかるように、工程(a)及び(b)にお
いては使用した焙煎コーヒーの計約33%を抽出物とし
て回収した。コーヒー抽出物の乾物換算での総収量は使
用した焙煎コーヒーの重量に対して44.1%に相当す
る44.10kgであった。この抽出物はまだコーヒー
油及び少量の微細な浮遊粒子を含んでいるが、これらは
次に行う清澄化によって除去され得る。
【0065】(実施例2)平均粒径200〜400μm
の焙煎コーヒーを120kg/時の割合でスクリューコ
ンベヤーによりRubergミキサーIに供給した。水
温約15℃の通常の水道水を先に上記ラインに供給して
から160kg/時の割合で上記ミキサーに注入した。
ミキサーI中に得られたスラリーの固形分含量は約40
重量%であり、温度は約20〜21℃であった。上記ミ
キサーIから直径150μmのスクリーン孔を有するス
クリーンスクリューコンベヤー遠心分離機に上記スラリ
ーを連続的に供給して水相と固形成分とに分離したとこ
ろ、固形分含量約12〜13重量%の水相が容器Iに収
集された。上記固形成分をミキサーIIに移すと共に、
次に行われる分離工程(以下参照のこと)から回収され
る水相を先に上記ラインに280リットル/時の速度で
供給してからミキサーに供給した。ミキサーII中に得
られたスラリーの固形分含量は約20重量%であった。
上記スラリーをミキサーIIからコロイドミルIに連続
的にポンプで供給したところ、コロイドミルIでの固形
成分の粒径は平均粒径150〜120μmと小さくなっ
ていた。次いで上記スラリーをコロイドミルIから直径
120μmのスクリーン孔を有するスクリーンスクリュ
ーコンベヤーに移し、水相と固形成分とに分離した。
【0066】固形分含量約6.5〜7重量%の水相もま
た容器Iに収集された。上述のごとく、上記遠心分離機
IIからの固形成分をミキサーIIIに供給すると共
に、上記の水温を有する冷水を約250リットル/時の
割合で添加した。ミキサーIIIに得られたスラリーの
固形分含量は約18重量%であった。
【0067】上記スラリーをミキサーIIIからコロイ
ドミルIIにポンプで供給し、上記固形成分の粒径を平
均粒径100〜150μmまで小さくした。次いで上記
スラリーを超音波粉砕機(Sonifier(登録商
標))に移し、その後水相を固形成分から直径80μm
のスクリーン孔を有するスクリーンスクリューコンベヤ
ーで上述のごとく分離した。
【0068】上記水相を遠心分離機IIIからデカンタ
ーIに移して清澄化し、次いで先に上記ラインに回収し
てからミキサーIIに回収し、遠心分離機Iからの固形
成分を懸濁するのに引き続き使用した(上記参照のこ
と)。
【0069】次いで遠心分離機IIからの固形成分及び
上記デカンターIからの残渣をミキサーIVに移すと共
に、対応する前の工程について上述した諸条件の下で水
を添加した。
【0070】上記ミキサーIVの固形分含量約18重量
%、温度約20℃のスラリーを圧力容器にポンプで導入
し、該圧力容器に温度170℃、過剰圧力8バールの蒸
気をノズルで注入した。上記混合物の圧力容器中での保
持時間は約40〜50秒であった。次いで上記スラリー
を冷却し、圧力除去容器に移してから3相デカンターに
ポンプで供給した。この工程では上記スラリーの固形分
含量は約12重量%であり、温度は90〜100℃であ
った。上記デカンター通過後固形残渣を排棄し、コーヒ
ー油(純度約80重量%)を別個に収集して、次に“熱
時抽出物”と呼ぶ上記清澄化された水相を3〜5℃に冷
却し、容器IIに収集した。
【0071】次に“冷時抽出物”と呼ぶ容器I中の遠心
分離機I及びIIからの水相を合わせたものも3相デカ
ンターに移して清澄化し、清澄化された水相、コーヒー
油、及び残渣に分離した。上記残渣をミキサーIVに回
収し、上記温度処理工程において上記遠心分離機III
からの固形成分と合わせて処理した。コーヒー油を別個
に収集し(上記参照のこと)、上記清澄化された冷時抽
出物と上記清澄化された熱時抽出物とを合わせて3〜5
℃に冷却したものを、固形分含量が約40重量%になる
まで逆浸透により濃縮し、次いで凍結乾燥した。
【0072】コーヒー抽出物の乾燥換算での総収率は、
乾物として使用した焙煎コーヒーの重量に対して約40
重量%であり、その内約25重量%が冷時抽出物に由来
し、約15重量%が熱時抽出物に由来していた。
【0073】出発物質をラインに供給してから熱時抽出
工程を経て残渣を廃棄するまでの1サイクルに要する時
間は約18分であった。
【0074】(実施例3)実施例1の凍結乾燥した最終
生成物をいずれの場合も180mlの湯に2.5g溶か
した後インスタントコーヒーとして試験した。得られた
コーヒーの粘性と口あたりは、いれたてのコーヒーの対
応する特性に類似していた。また風味と芳香は熟練者が
構成する試験機関によって良好(第1級の評価)と評価
された。
【0075】
【発明の効果】本発明により、品質においていれたての
コーヒーに匹敵するコーヒーを提供できる高品質コーヒ
ー抽出物の製造を可能にする、入念かつ同時に経済的及
び大規模な製造方法、およびそれにより製造されたされ
たコーヒー抽出物または高品質コーヒーが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 500281774 Josef−Suwelack−Stra sse, 4425 Billerbeck, Germany (72)発明者 ルイス レイ スイス国 ツェーハー−1005 ローザン ヌ, リュー マルテリ 74 (72)発明者 ドロシー クンケ ドイツ連邦共和国 デー−4425 ビレルベ ック,アウレンドルフェル ヴェク 16 (72)発明者 ヴォルフガング ズヴェラック ドイツ連邦共和国 デー−4425 ビレルベ ック,ベルンハルトストラーセ 11

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程: a)粒径約0.2〜2mmに粉砕された焙煎コーヒーを
    冷水に懸濁し、可溶性成分を抽出した後水性抽出物を固
    形成分から分離して収集する工程;及び b)該工程a)からの固形成分を更に冷水中での粉砕に
    付して平均粒径を50〜200μmにし、該可溶性成分
    を抽出した後水相を該固形成分から分離して収集する工
    程、を包含する、粉砕された焙煎コーヒーを冷水で抽出
    する植物抽出物製造方法によって得られたコーヒー抽出
    物であって、食品に芳香をつけること及び/またはイン
    スタントコーヒーの品質を向上させることへ使用するた
    めの、コーヒー抽出物。
  2. 【請求項2】 前記工程a)の焙煎コーヒーを冷水中で
    粉砕する、請求項1に記載のコーヒー抽出物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のコーヒー抽出
    物であって、前記方法が、 c)前記工程a)及び/またはb)の固形成分を更に冷
    水中での粉砕に付して平均粒径を5〜150μmにし、
    前記可溶性成分を抽出した後前記水相を該固形成分から
    分離して収集する工程、をさらに包含する、コーヒー抽
    出物。
  4. 【請求項4】 前記工程b)及び/またはc)における
    粉砕から生じたスラリーは次いで超音波処理に付され
    る、請求項3に記載のコーヒー抽出物。
  5. 【請求項5】 前記工程a)、b)及び必要に応じて
    c)において固形成分を懸濁するのに用いた水の温度は
    0〜40℃、好ましくは5〜25℃、最も好ましくは8
    〜12℃である、請求項1〜4のいずれかに記載のコー
    ヒー抽出物。
  6. 【請求項6】 前記工程a)における平均粒径は200
    〜400μmである、請求項1〜5のいずれかに記載の
    コーヒー抽出物。
  7. 【請求項7】 前記工程b)における平均粒径は150
    〜200μmである、請求項1〜6のいずれかに記載の
    コーヒー抽出物。
  8. 【請求項8】 前記工程c)における平均粒径は50〜
    150μmである、請求項1〜7のいずれかに記載のコ
    ーヒー抽出物。
  9. 【請求項9】 前記工程a)におけるスラリーの固形分
    含量は20〜60重量%、好ましくは約40重量%であ
    り、前記工程b)及びc)におけるスラリーの固形分含
    量は10〜30重量%、好ましくは約20重量%であ
    る、請求項1〜8のいずれかに記載のコーヒー抽出物。
  10. 【請求項10】 前記工程a)、b)及び必要に応じて
    c)における水が分離の前に5〜300秒間、好ましく
    は約200秒間前記固形成分に作用し得る、請求項1〜
    9のいずれかに記載のコーヒー抽出物。
  11. 【請求項11】 前記方法が、前記工程a)、b)及び
    /またはc)において収集された水相を別個にまたは合
    わせて装置での次なる清澄化に付し、これによってコー
    ヒー油を同時に分離し得る方法である、請求項1〜10
    のいずれかに記載のコーヒー抽出物。
  12. 【請求項12】 前記方法が、i)前記焙煎コーヒー及
    び前記工程a)〜c)からの固形成分を適当な移送手段
    を用いてそれぞれの次なる工程に連続的に供給するこ
    と;及びii)前記工程a)〜c)からの水相を連続的
    に収集することによって連続的に行われる方法である、
    請求項1〜11のいずれかに記載のコーヒー抽出物。
  13. 【請求項13】 前記工程c)からの水相を前記工程
    b)に再利用する、請求項12に記載のコーヒー抽出
    物。
  14. 【請求項14】 前記工程a)、b)及び/またはc)
    において別個にまたは合わせて収集した水相は蒸発及び
    /またはメンブレン処理及び/または低温濃縮により濃
    縮される、請求項1〜13のいずれかに記載のコーヒー
    抽出物。
  15. 【請求項15】 前記工程a)、b)及び/またはc)
    において収集した水相を別個にまたは合わせて乾燥し、
    最終的な水分含量を2〜4重量%にする、請求項1〜1
    4のいずれかに記載のコーヒー抽出物。
  16. 【請求項16】 前記水相を凍結乾燥する、請求項15
    に記載のコーヒー抽出物。
  17. 【請求項17】 前記方法が、前記工程a)、b)及び
    /またはc)において別個にまたは合わせて収集した水
    相を、急速冷凍により安定化する方法である、請求項1
    〜14のいずれかに記載のコーヒー抽出物。
  18. 【請求項18】 以下の工程: a)粒径約0.2〜2mmに粉砕された焙煎コーヒーを
    冷水に懸濁し、可溶性成分を抽出した後水性抽出物を固
    形成分から分離して収集する工程;及び b)該工程a)からの固形成分を更に冷水中での粉砕に
    付して平均粒径を50〜200μmにし、該可溶性成分
    を抽出した後水相を該固形成分から分離して収集する工
    程、を包含する、粉砕された焙煎コーヒーを冷水で抽出
    する植物抽出物製造方法によって得られた香り、芳香、
    粘性および口あたりの優れたインスタントコーヒー。
  19. 【請求項19】 前記工程a)の焙煎コーヒーを冷水中
    で粉砕する、請求項18に記載のインスタントコーヒ
    ー。
  20. 【請求項20】 請求項18または19に記載のインス
    タントコーヒーであって、前記方法が、 c)前記工程a)及び/またはb)の固形成分を更に冷
    水中での粉砕に付して平均粒径を5〜150μmにし、
    前記可溶性成分を抽出した後前記水相を該固形成分から
    分離して収集する工程、をさらに包含する、インスタン
    トコーヒー。
  21. 【請求項21】 前記工程b)及び/またはc)におけ
    る粉砕から生じたスラリーは次いで超音波処理に付され
    る、請求項20に記載のインスタントコーヒー。
  22. 【請求項22】 前記工程a)、b)及び必要に応じて
    c)において固形成分を懸濁するのに用いた水の温度は
    0〜40℃、好ましくは5〜25℃、最も好ましくは8
    〜12℃である、請求項18〜21のいずれかに記載の
    インスタントコーヒー。
  23. 【請求項23】 前記工程a)における平均粒径は20
    0〜400μmである、請求項18〜22のいずれかに
    記載のインスタントコーヒー。
  24. 【請求項24】 前記工程b)における平均粒径は15
    0〜200μmである、請求項18〜23のいずれかに
    記載のインスタントコーヒー。
  25. 【請求項25】 前記工程c)における平均粒径は50
    〜150μmである、請求項18〜24のいずれかに記
    載のインスタントコーヒー。
  26. 【請求項26】 前記工程a)におけるスラリーの固形
    分含量は20〜60重量%、好ましくは約40重量%で
    あり、前記工程b)及びc)におけるスラリーの固形分
    含量は10〜30重量%、好ましくは約20重量%であ
    る、請求項18〜25のいずれかに記載のインスタント
    コーヒー。
  27. 【請求項27】 前記工程a)、b)及び必要に応じて
    c)における水が分離の前に5〜300秒間、好ましく
    は約200秒間前記固形成分に作用し得る、請求項18
    〜26のいずれかに記載のインスタントコーヒー。
  28. 【請求項28】 請求項18〜27のいずれかに記載の
    インスタントコーヒーであって、前記方法が、 d)前記工程b)及び/またはc)の固形成分を水に懸
    濁し、100〜200℃の範囲にある温度で温度処理に
    付し、次いで前記水相を該固形成分から分離して収集す
    る工程、を包含する方法である、インスタントコーヒ
    ー。
  29. 【請求項29】 請求項18〜27のいずれかに記載の
    インスタントコーヒーであって、前記方法が、d)前記
    工程b)及び/またはc)の固形成分を水に懸濁し、2
    00〜400℃の範囲にある温度で5分〜0.01秒間
    高温短時間処理に付し、そして前記水相を該固形成分か
    ら分離して収集する工程、を包含する方法である、イン
    スタントコーヒー。
  30. 【請求項30】 前記方法が、前記工程a)、b)、
    c)及び/またはd)において収集された水相を別個に
    または合わせて装置での次なる清澄化に付し、これによ
    ってコーヒー油を同時に分離し得る方法である、請求項
    18〜29のいずれかに記載のインスタントコーヒー。
  31. 【請求項31】 前記方法が、 i)前記焙煎コーヒー及び前記工程a)〜d)からの固
    形成分を適当な移送手段を用いてそれぞれの次なる工程
    に連続的に供給すること;及び ii)前記工程a)〜d)からの水相を連続的に収集す
    ること、によって連続的に行われる方法である、請求項
    18〜30のいずれかに記載のインスタントコーヒー。
  32. 【請求項32】 前記工程c)からの水相を前記工程
    b)に再利用する、請求項31に記載のインスタントコ
    ーヒー。
  33. 【請求項33】 前記工程a)、b)、c)及び/また
    はd)において別個にまたは合わせて収集した水相は蒸
    発及び/またはメンブレン処理及び/または低温濃縮に
    より濃縮される、請求項18〜32のいずれかに記載の
    インスタントコーヒー。
  34. 【請求項34】 前記工程a)、b)、c)及び/また
    はd)において収集した水相を別個にまたは合わせて乾
    燥し、最終的な水分含量を2〜4重量%にする、請求項
    18〜33のいずれかに記載のインスタントコーヒー。
  35. 【請求項35】 前記水相を凍結乾燥する、請求項34
    に記載のインスタントコーヒー。
  36. 【請求項36】 前記方法が、前記工程a)、b)、
    c)及び/またはd)において別個にまたは合わせて収
    集した水相を、急速冷凍により安定化する方法である、
    請求項18〜33のいずれかに記載のインスタントコー
    ヒー。
JP2000180513A 1988-05-27 2000-06-15 植物抽出物の入念な製造方法 Pending JP2001017083A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3818035A DE3818035A1 (de) 1988-05-27 1988-05-27 Verfahren zur herstellung von kaffee-extrakt
DE3818035.9 1988-05-27

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1137299A Division JPH0297356A (ja) 1988-05-27 1989-05-29 植物抽出物の入念な製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001017083A true JP2001017083A (ja) 2001-01-23

Family

ID=6355249

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1137299A Pending JPH0297356A (ja) 1988-05-27 1989-05-29 植物抽出物の入念な製造方法
JP2000180513A Pending JP2001017083A (ja) 1988-05-27 2000-06-15 植物抽出物の入念な製造方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1137299A Pending JPH0297356A (ja) 1988-05-27 1989-05-29 植物抽出物の入念な製造方法

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP0343678B1 (ja)
JP (2) JPH0297356A (ja)
KR (1) KR900017492A (ja)
AT (1) ATE87178T1 (ja)
DE (2) DE3818035A1 (ja)
FI (1) FI892592A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008253262A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Niro-Plan Ag カフェ・ラッテ・マキアートを調製するための方法および装置
WO2009031563A1 (ja) * 2007-09-03 2009-03-12 Suntory Holdings Limited 容器詰めコーヒー飲料
JP2021528079A (ja) * 2018-06-22 2021-10-21 スターバックス・コーポレイション 低温抽出コーヒー粉から製造されたスピリッツ
US20220071227A1 (en) * 2018-12-28 2022-03-10 Koninklijke Douwe Egberts B.V. Coffee extraction process and coffee product

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4038525A1 (de) * 1990-12-03 1992-06-04 Jacobs Suchard Ag Verfahren zur herstellung eines geschmacksverbesserten loeslichen kaffees
US20030099752A1 (en) 2001-10-19 2003-05-29 The Procter & Gamble Co. Liquid coffee concentrates
JP3583410B2 (ja) 2001-11-29 2004-11-04 明治乳業株式会社 可食飲食物の抽出および/または搾汁方法
JP4284437B2 (ja) * 2003-01-30 2009-06-24 明治乳業株式会社 コーヒー豆の抽出液の製造方法
GB2493211B (en) * 2011-07-29 2014-01-22 Kraft Foods R & D Inc A method and a system for making a beverage, and a beverage cartridge
WO2014102182A1 (en) * 2012-12-28 2014-07-03 Nestec S.A. Emulsifier system containing a mixture of coffee extracts and coffee particles
JP2016158825A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 株式会社イズミフードマシナリ 連続抽出装置及び連続抽出システム
US10864525B1 (en) * 2017-05-26 2020-12-15 Cryocann USA Corporation System and method for cryogenic separation of plant material
ES2932367T3 (es) * 2019-10-18 2023-01-18 Mastercoldbrewer Ag Método para producir café infusionado en frío

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH294223A (fr) * 1950-11-11 1953-10-31 Castelver S A Procédé de fabrication d'un extrait de café en poudre soluble.
US2949364A (en) * 1957-01-09 1960-08-16 Curtiss Wright Corp Methods of making beverage concentrate
US3682649A (en) * 1970-03-11 1972-08-08 Gen Foods Corp Cold water-pressure extraction of roasted coffee
US3700463A (en) * 1970-10-02 1972-10-24 Procter & Gamble Coffee extraction process
US3788860A (en) * 1972-06-23 1974-01-29 Gen Foods Corp Process for producing coffee extract
CA1093375A (en) * 1978-04-04 1981-01-13 General Foods, Limited Process for producing soluble coffee employing countercurrent multistage slurry extraction system
DE3203100A1 (de) * 1982-01-30 1983-08-04 Mittex AG, 9490 Vaduz Extraktionsverfahren und vorrichtung zu dessen durchfuehrung

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008253262A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Niro-Plan Ag カフェ・ラッテ・マキアートを調製するための方法および装置
WO2009031563A1 (ja) * 2007-09-03 2009-03-12 Suntory Holdings Limited 容器詰めコーヒー飲料
JP5547965B2 (ja) * 2007-09-03 2014-07-16 サントリー食品インターナショナル株式会社 容器詰めコーヒー飲料
JP2021528079A (ja) * 2018-06-22 2021-10-21 スターバックス・コーポレイション 低温抽出コーヒー粉から製造されたスピリッツ
JP7295151B2 (ja) 2018-06-22 2023-06-20 スターバックス・コーポレイション 低温抽出コーヒー粉から製造されたスピリッツ
US20220071227A1 (en) * 2018-12-28 2022-03-10 Koninklijke Douwe Egberts B.V. Coffee extraction process and coffee product

Also Published As

Publication number Publication date
ATE87178T1 (de) 1993-04-15
EP0343678A3 (en) 1990-08-22
DE58903865D1 (de) 1993-04-29
KR900017492A (ko) 1990-12-19
DE3818035C2 (ja) 1990-03-01
DE3818035A1 (de) 1989-11-30
FI892592A (fi) 1989-11-28
EP0343678B1 (de) 1993-03-24
JPH0297356A (ja) 1990-04-09
FI892592A0 (fi) 1989-05-26
EP0343678A2 (de) 1989-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0118901B1 (en) Process for the processing of cacao beans
US3652292A (en) Instant coffee product and a process for its manufacture
JP2001017083A (ja) 植物抽出物の入念な製造方法
KR100349046B1 (ko) 즉석 홍차의 제조방법
US20070077343A1 (en) Process of concentrating tea and/or herbal aroma and beverages or flavors using the resulting concentrated aroma
KR100290526B1 (ko) 즉석 용해성 분말의 제조방법
WO2004066745A1 (ja) 可食飲食物の連続的な抽出および/または搾汁、固液分離方法
JP2022183261A (ja) コーヒー抽出プロセス及びコーヒー製品
US4100305A (en) Method of making an improved coffee volatiles concentrate
JP2923409B2 (ja) 即席粉末茶の製造方法
JPS6151849B2 (ja)
JPS61260834A (ja) 粉末茶エキスの製造法
JPH04293451A (ja) 可溶性インスタントコーヒーの製造法
AU2021298166B2 (en) Spray-dried coffee product and production method
US3035921A (en) Manufacture of soluble coffee
CN109169965A (zh) 一种人参籽油微胶囊粉末的制备方法
JPS59120050A (ja) インスタント茶の製造方法
JP2019520838A (ja) コーヒー豆粒子
JPH0334894B2 (ja)
JPH031041B2 (ja)
JP2000232847A (ja) 冷水に可溶な茶抽出物の製造方法
JP3165977B2 (ja) 液状濃縮コーヒーの製造方法
JP3837697B2 (ja) インスタント茶類の製造方法及びインスタント茶類
US4076855A (en) Soluble coffee process
JPH0732687B2 (ja) 辛味性香辛料類から辛味成分を抽出する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040113