JP2001017056A - 液体送出装置及び液体散布装置 - Google Patents

液体送出装置及び液体散布装置

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JP2001017056A
JP2001017056A JP11189764A JP18976499A JP2001017056A JP 2001017056 A JP2001017056 A JP 2001017056A JP 11189764 A JP11189764 A JP 11189764A JP 18976499 A JP18976499 A JP 18976499A JP 2001017056 A JP2001017056 A JP 2001017056A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体タンク内の液体の残量をできるだけ少な
くすることができる液体送出装置を提供する。 【解決手段】 液体タンク21,21に形成された一対
の液体出口27,27から延びる一対の液体管路30,
30の合流部31から、ポンプ22によって、前記液体
タンク21,21内の液体Lが送出される。前記一対の
液体出口27,27は、前記液体タンク21,21の前
記下面21b,21bに前後及び左右に互いに位置をず
らして形成されている。このため、前記液体Lの残量が
少なくなった状態で、前記液体タンク21,21が前後
方向あるいは左右方向に揺れ動いても、前記ポンプ22
がエアを吸い込むことがなく、前記液体タンク21,2
1内の前記液体Lを、その残量が極少量となるまで安定
的に送出せしめることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体送出装置及び
該液体送出装置を含む液体散布装置、並びに、前記液体
送出装置の構成要素となる液体タンク及びタンク装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ブームスプレーヤ等の走行式散
布機は、一般に、液体タンクと、噴霧ノズルと、前記液
体タンク内の液体を前記噴霧ノズルへ向けて圧送するポ
ンプと、を、走行機体に搭載して構成されている。そし
て、前記ポンプの吸入口から延びる液体吸入管路は、そ
の液体吸入口が前記液体タンクの内底部付近に位置する
ように、前記液体タンクの内部へと導入されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記走
行機体の走行中は、必然的に、前記液体タンクに揺れが
生ずるので、該液体タンク内の液体が波打ったり片側へ
移動したりする。このため、前記走行機体の走行安定性
が損なわれて運転操作がしにくくなる場合があるほか、
前記液体タンク内の前記液体の残量が少ない場合には、
前記液体吸入管路の前記液体吸入口が、前記液体タンク
内の液面から露出し易くなる。前記液体吸入口が前記液
面から露出すると、前記ポンプがエアを吸い込んでしま
うので、該ポンプの作動が損なわれるとともに、前記液
体が前記ノズルから適正に噴霧されなくなる。こうなる
と、前記液体タンク内にはまだ前記液体が相当残ってい
るにもかかわらず、その時点で散布作業の中止を余儀な
くされてしまう。
【0004】本発明は、こうした事情に鑑みてなされた
もので、液体タンク内の液体の残量をできるだけ少なく
することができる、液体送出装置及び液体散布装置を提
供しようとするものである。
【0005】また、本発明は、移動時の安定性も良好
な、液体送出装置及び液体散布装置を提供しようとする
ものである。
【0006】さらに、本発明は、前記液体送出装置に用
いて好適な液体タンク、タンク装置および液体タンクの
配置構造を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る液体送出装置は、その下面に前後及び
左右に互いに位置をずらして形成された一対の液体出口
を有する液体タンクと、前記一対の液体出口の各々から
延びるとともに該一対の液体出口より低い位置の合流部
で互いに合流する一対の液体管路と、前記合流部から前
記液体タンク内の液体を送出するポンプと、を備えたも
のである(請求項1)。
【0008】本発明によれば、前記ポンプによって、前
記液体タンク内の前記液体が、前記一対の液体管路の前
記合流部から送出される。ここで、前記一対の液体管路
は、前記一対の液体出口から延びていて、その合流部
は、前記一対の液体出口より低い位置にある。しかも、
該一対の液体出口は、前記液体タンクの前記下面に、前
後及び左右に互いに位置をずらして形成されている。こ
のため、前記液体タンク内の前記液体の残量が少なくな
った状態で、前記液体タンクが前後方向あるいは左右方
向に揺れ動いたり傾いたりしても、前記一対の液体出口
の内の少なくともいずれか一方は、前記液体の液面下に
あり、前記合流部には常に前記液体が満たされているこ
とになる。よって、前記ポンプがエアを吸い込むことが
なく、前記液体タンク内の前記液体を、その残量が極少
量となるまで安定して送出せしめることができる。
【0009】前記液体タンクは、大容量の単一の液体タ
ンクであってもよいが、その他、例えば、移動機体に左
右一対にして搭載される液体タンクとすることもでき
る。この場合には、該左右一対の液体タンクの各々に、
前記一対の液体出口の各々を設ける(請求項2)。
【0010】このようにすれば、前記移動機体の左右バ
ランスが良くなるほか、前記左右一対の液体タンクの双
方から均等に前記液体が送出されるので、前記移動機体
の走行安定性が害されることもない。また、前記左右一
対の液体タンクは、前記一対の液体管路によって、その
内部同士が互いに連通しているので、液体補給時には、
前記左右一対の液体タンクのいずれか一方にのみ液体を
補給すれば良い。よって、前記液体タンクが二つあって
も、液体補給作業が煩雑となることもない。
【0011】さらに、前記左右一対の液体タンク間の前
記液体の移動を、前記移動機体の走行安定性を保持せし
め得る程度に規制する液体移動規制手段を備えたものと
することもできる(請求項3)。
【0012】このようにすれば、前記移動機体が、走行
時に左右方向に大きく揺れても、前記液体が、前記左右
一対の液体タンクの一方に急激に移動することが抑止さ
れるので、前記移動機体の走行安定性が一層良好とな
り、運転操作もよりし易くなる。
【0013】なお、前記液体移動規制手段としては、例
えば、前記液体管路に形成された絞り部や、あるいは、
前記一対の液体管路自体の設定内径等が挙げられる。
【0014】本発明の他の実施の形態の液体送出装置
は、左右一対の液体タンクと、該左右一対の液体タンク
の一方のタンクの前部最下部から前記左右一対の液体タ
ンクの他方のタンクの後部最下部へと延びて前記左右一
対の液体タンクの内部同士を互いに連通せしめる連通部
材と、該連通部材を通して前記左右一対の液体タンク内
の液体を送出するポンプと、を備えたものである(請求
項4)。
【0015】この場合、前記左右一対の液体タンク内の
前記液体が、前記ポンプによって、前記連通部材を通し
て送出される。ここで、該連通部材は、前記一方の液体
タンクの前部最下部から前記他方の液体タンクの前記後
部最下部へと延びている。このため、前記液体タンク内
の前記液体の残量が少なくなった状態で、前記液体タン
クが前後方向あるいは左右方向に揺れ動いても、前記連
通部材の内部は、常に、前記液体によって満たされてい
る。よって、前記ポンプがエアを吸い込むことがなく、
前記液体タンク内の前記液体を、その残量が極少量とな
るまで送出せしめることができる。
【0016】本発明に係る液体散布装置は、走行機体に
搭載される液体タンクであって、その下面に前記走行機
体の前後及び左右に互いに位置をずらして形成された一
対の液体出口を有する液体タンクと、前記一対の液体出
口の各々から延びるとともに該一対の液体出口より低い
位置の合流部で互いに合流する一対の液体管路と、前記
合流部から前記液体タンク内の液体を送出するポンプ
と、該ポンプにより圧送される前記液体を噴霧するノズ
ルと、を備えたものである(請求項5)。
【0017】前記液体散布装置によれば、前記ポンプに
よって、前記液体タンク内の前記液体が、前記一対の液
体管路の前記合流部から送出されて、前記ノズルから噴
霧される。ここで、前記一対の液体管路は、前記一対の
液体出口から延びていて、その前記合流部は、前記一対
の液体出口より低い位置にある。しかも、該一対の液体
出口は、前記液体タンクの前記下面に、前記走行機体の
前後及び左右に互いに位置をずらして形成されている。
このため、前記液体タンク内の前記液体の残量が少なく
なった状態で、前記液体タンクが前後方向あるいは左右
方向に揺れ動いても、前記一対の液体出口の内の少なく
ともいずれか一方は、前記液体の液面下にあり、前記合
流部には常に前記液体が満たされていることになる。よ
って、前記ポンプがエアを吸い込むことがなく、前記液
体タンク内の前記液体を極少量となるまで安定して送出
せしめることができる。その結果、前記液体タンクへの
液体の補給回数が少なくて済むので、作業効率が向上す
る。
【0018】前記液体散布装置において、前記液体タン
クは、前記走行機体に左右一対にして配置される液体タ
ンクであり、該一対の液体タンクの各々が前記一対の液
体出口の各々を備えた構成とすることもできる(請求項
6)。この場合にも、請求項2と同様の作用効果が得ら
れる。
【0019】本発明に係る液体タンクは、その下面に前
後及び左右に互いに位置をずらして形成された一対の液
体出口を有するものである(請求項7)。
【0020】また、本発明に係るタンク装置は、左右一
対の液体タンクを含むタンク装置であって、前記左右一
対の液体タンクは、その下面に、前後に互いに位置をず
らして形成された一対の液体出口を有するものである
(請求項8)。
【0021】さらに、本発明に係る液体タンクの配置構
造は、その下面の前後いずれかの位置に液体出口を有す
る互いに同一の一対の液体タンクを、前記液体出口が互
いに前後逆側に位置するように左右方向に並べて配置せ
しめるものである(請求項9)。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
好適な実施の形態を説明する。
【0023】図1は、本発明の実施の一形態に係る液体
送出装置を備えた液体散布装置の一例としてのブームス
プレーヤの平面図、図2は、図1のブームスプレーヤの
左側面図である。
【0024】図1に示すように、本実施の形態に係るブ
ームスプレーヤは、単一の操向前輪1と、左右一対の駆
動後輪2,2と、を有する乗用式の走行機体3を備えて
いる。該走行機体3の前端部には、噴霧作業時に左右外
方へと展張される薬液等噴霧用ブーム装置4が取り付け
られており、また、前記走行機体3の前記操向前輪1と
運転席5との間には、本実施の形態に係る散布液送出装
置6が支持されている。
【0025】移動機体である前記走行機体3には、走行
駆動源および作業動力源として、例えば、内燃エンジン
7が搭載されている。また、前記走行機体3には、各種
の電動装置に電力を供給するため、前記内燃エンジン7
の作動によって充電されるバッテリ8も搭載されてい
る。
【0026】本実施の形態では、前記走行機体3が乗用
式のものとされているが、これに限る必要はなく、例え
ば、歩行操縦式のものであってもよい。
【0027】前記走行機体3は、前記散布液送出装置6
等の各種の作業機を取り替え装着するための手段とし
て、例えば、図2に示すように、それ自体周知の構成の
平行リンケージ式等の作業機支持装置9を備えている。
本実施の形態では、該作業機支持装置9は、前記操向前
輪1と、前記運転席5と、の間のスペースSを利用し
て、例えば、前記散布液送出装置6のほか、播種機や草
刈機や耕耘機等の様々な作業機を持ち上げ状態で支持し
得るようになっている。前記作業機支持装置9は、上下
左右四本の平行リンク10,10,10,10と、該四
本の平行リンク10,10,10,10を駆動せしめる
作業機昇降駆動用アクチュエータ11と、を備えてい
る。該作業機昇降駆動用アクチュエータ11は、例え
ば、電動式直線動アクチュエータであり、前記走行機体
3に搭載された前記バッテリ8を電源として作動する。
【0028】次に、前記ブーム装置4について説明する
と、該ブーム装置4は、図1に示すように、水平横長の
中央ブーム12と、該中央ブーム12の左右両外端部に
ピボット折り畳み機構13を介して折り畳み自在にそれ
ぞれ連結された長尺の左右ブーム14,15と、を備え
ている。前記各ブーム12,14,15の下面には、図
2にも示すように、ノズル管16が取着されており、該
各ノズル管16には、その左右長さ方向に等間隔をおい
て、多数の液体噴霧ノズル17が取着されている。
【0029】前記左右両ブーム14,15は、例えば、
電動式や油圧式等、適当な形式のブーム開閉駆動用アク
チュエータ18によって、前記各ピボット折り畳み機構
13を介して、個別に開閉駆動される。噴霧作業時に
は、前記左右両ブーム14,15を前記走行機体3の左
右外方へと展張して、一度に広幅の散布を行うことがで
きる。一方、前記ブームスプレーヤの移動時や運搬時や
格納時等には、前記左右両ブーム14,15を、前記走
行機体3の左右側部に沿って後方へと折り畳んでコンパ
クトに収納できる。
【0030】前記中央ブーム12は、前記走行機体3の
前端部に、例えば、平行リンケージ式リフト装置19等
を介して地上高可変に支持されている。よって、例え
ば、電動式や油圧式等、適当な形式のブーム昇降駆動用
アクチュエータ20によって、前記平行リンケージ式リ
フト装置19を駆動せしめることにより、前記噴霧ノズ
ル17による噴霧地上高を、作物の種類等に応じて適宜
に調節することができる。前記ブーム昇降駆動用アクチ
ュエータ20は、前記ブーム開閉駆動用アクチュエータ
18と同様に、例えば、前記バッテリ8または前記内燃
エンジン7を駆動源として駆動される。
【0031】次に、前記散布液送出装置6について説明
する。図1に示すように、本実施の形態に係る前記散布
液送出装置6は、液体肥料や薬液等の散布液Lを収容す
る、上蓋21a,21a付きの左右一対のタンク21,
21と、該左右一対のタンク21,21内の前記散布液
Lを強制的に送り出す、例えば、高圧プランジャ式等の
ポンプ22と、を一体的に備えている。前記左右一対の
タンク21,21と、前記ポンプ22は、前記左右一対
のタンク21,21同士の間に前記ポンプ22を配置し
て、タンク支持フレーム23上に支持されている。
【0032】該タンク支持フレーム23には、前記左右
一対のタンク21,21同士の間に位置するように、左
右一対の柱部材24,24を介して、上下左右四つの取
付部25,25,25,25が形成されている。該四つ
の取付部25,25,25,25には、前記走行機体3
に予め設けられている前記作業機支持装置9の前記四本
の平行リンク10,10,10,10の上下揺動端部が
連結される。その後、前記作業機昇降駆動用アクチュエ
ータ11を作動させれば、前記四本の平行リンク10,
10,10,10によって前記散布物送出装置6が持ち
上げられる。そして、該散布液送出装置6は、図2に明
瞭に示されているように、前記操向前輪1と、前記運転
席5と、の間の前記作業機支持スペースSにおいて、前
記左右一対のタンク21,21の下面21b,21bが
実質的に水平となるように、持ち上げ状態で支持され
る。
【0033】なお、図2に示すように、前記散布液送出
装置6の前記タンク支持フレーム23には、前記散布液
送出装置6の運搬を容易にせしめるため、キャスタ式台
車26等の移動補助部材を設けることもできる。この場
合、前記台車26は、前記タンク支持フレーム23から
取り外し自在とせしめても良い。
【0034】前記散布液送出装置6の要部を示す図3を
参照して述べると、前記左右一対のタンク21,21
は、互いに同一形状・寸法のタンクとされている。該左
右一対のタンク21,21の位置関係は、その一方のタ
ンクを平面内で180度回転させて左右横方向へと平行
移動せしめると、他方のタンクの配置状態と一致するよ
うになっている。
【0035】前記左右一対のタンク21,21は、その
下面21b,21bの最下部に、左右のものが前後に互
いに位置をずらして配置されることになる液体出口2
7,27をそれぞれ備えている。したがって、前記左右
一対のタンク21,21を一体として見ると、前記一対
の液体出口27,27は、一体としての前記タンク21
の前後および左右に互いに位置をずらして形成されてい
ることになる。図示例では、前記左側のタンク21の前
記下面21bの左前隅部に前記前側液体出口27が形成
され、前記右側のタンク21の前記下面21bの右後隅
部に前記後側液体出口27が形成されていることにな
る。前記各タンク21の前記下面21bの隅部には、下
向きに突出した液溜まり部28が形成されていて、該各
液溜まり部28の下面28bに取着されたホース接続管
29の外部開口部が、前記各液体出口27となってい
る。前記各液溜まり部28は、前記各タンク21内の前
記散布液Lをできるだけ残らず送出できるようにするた
めのものである。
【0036】前記ホース接続管29,29の各々には、
液体管路としての吸液ホース30が接続されている。該
一対の吸液ホース30,30は、前記一対の液体出口2
7,27より低い位置で、三つの接続口を有する管継手
31の二つの接続口31a,31bに接続されることに
よって、互いに合流している。したがって、前記左右一
対のタンク21,21の内部同士は、前記一対の吸液ホ
ース30,30と、合流部となる前記管継手31と、か
らなる連通部材を介して、互いに連通している。該管継
手31の残りの一つの接続口31cには、前記ポンプ2
2の吸入口22aが連通せしめられている。そして、前
記ポンプ22の吐出口22bは、散布制御弁50を介し
て、前記ブーム装置4の前記ノズル管16に取着された
前記多数の噴霧ノズル17に連通している。よって、前
記ポンプ22が作動すると、前記一対の吸液ホース3
0,30を通して、前記左右一対のタンク21,21内
の前記散布液Lが同時に前記ノズル管16へと送出さ
れ、前記多数の噴霧ノズル17から噴霧される。
【0037】また、前記左右一対のタンク21,21
は、前記下面21b,21bからそれぞれ延びる連通管
32によって、その内部同士を互いに連通せしめられて
いる。前記連通管32は、前記ポンプ22の作動時に
も、前記左右一対のタンク21,21間での前記散布液
Lの移動を保証し、前記左右一対のタンク21,21内
の液体残量を常に均等化せしめるためのものである。
【0038】前記ポンプ22が作動していない時には、
前記左右一対のタンク21,21内の前記散布液Lは、
前記連通管32と、同じく連通管としての前記一対の吸
液ホース30,30と、を通して、前記左右一対のタン
ク21,21間を移動できる。また、前記ポンプ22が
作動している時には、前記左右一対のタンク21,21
内の前記散布液Lは、前記連通管32を通して、前記左
右一対のタンク21,21間を移動できる。しかし、本
実施の形態では、前記左右一対のタンク21,21間の
前記散布液Lの移動を、液体移動規制手段によって、前
記走行機体3の走行安定性を保持せしめ得る程度に規制
せしめている。これは、前記左右一対のタンク21,2
1間の前記散布液Lの移動の自由度を無制限に許容する
と、例えば、前記一対のタンク21,21内の前記散布
液Lが残り少なくなった状態で前記走行機体3が走行す
る場合に、該走行機体3の左右方向への傾きによって前
記散布液Lが急激に一方のタンクの側へ集中し、前記走
行機体3の走行安定性がはなはだしく阻害されることを
防止するためである。本実施の形態では、前記一対の吸
液ホース30,30および前記連通管32として、適当
な大きさの内径を有するホースを採用し、該ホース自体
が有する液体流通抵抗によって、前記左右一対のタンク
21,21間における前記散布液Lの過度な移動を規制
せしめている。
【0039】こうした構成において、前記走行機体3が
走行すると、必然的に、前記左右一対のタンク21,2
1に前後方向および左右方向への揺れが生ずる。しか
し、該左右一対のタンク21,21間の前記散布液Lの
移動は、前記液体移動規制手段としての前記連通管32
および前記一対の吸液ホース30,30の前記液体流通
抵抗の大きさによって、前記程度に規制されている。よ
って、前記走行機体3の走行安定性が害されることはな
い。
【0040】また、本実施の形態では、前記一対の液体
出口27,27は、前記左右一対のタンク21,21の
最下部に、前後に互いに位置をずらして形成されてい
る。このため、前記左右一対のタンク21,21内の前
記散布液Lの残量が少なくなった状態で、前記走行機体
3の走行移動により前記左右一対のタンク21,21が
前後方向あるいは左右方向に揺れたり傾いたりしても、
前記一対の液体出口27,27の内の少なくともいずれ
か一方は、前記散布液Lの液面下にあり、したがって、
合流部の前記管継手31の部分には常に前記散布液が満
たされていることになる。よって、前記左右一対のタン
ク21,21内の前記散布液Lの残量が少なくなって
も、前記ポンプ22がエアを吸い込むことがなく、前記
左右一対のタンク21,21内の前記散布液Lを、その
残量が極少量となるまで安定的に送出せしめることがで
きる。前記散布液Lの補給回数が少なくて済むので、噴
霧作業効率も良好となる。
【0041】なお、前記左右一対のタンク21,21間
は互いに連通せしめられているので、液体補給時には、
前記左右一対のタンク21,21のいずれか一方にのみ
散布液を補給すれば良い。よって、散布液の補給作業も
迅速に行える。
【0042】図4には、本発明の他の実施の形態に係る
液体送出装置40が、図3に対応する形式で図示されて
いる。本実施の形態は、図3の前記左右一対のタンク2
1,21を、単一の大容量のタンク41としたものに相
当する。すなわち、図4の実施の形態では、前記単一の
タンク41の下面41bに、前後および左右に互いに位
置をずらして、一対の液体出口27,27が形成されて
いる。その他の構成は、前記連通管32を設けない点を
除いて、図3と同様である。よって、図3と同一または
均等な要素には、それと同一の符号を付して、重複した
説明を省略する。本実施の形態でも、図3の場合と同様
の作用効果が得られる。すなわち、前記一対の液体出口
27,27が、前記タンク41の前後および左右に互い
に位置をずらして形成されているので、前記単一のタン
ク41内の散布液Lの残量が少なくなった状態で、前記
走行機体3の走行によって前記タンク41が前後左右に
揺れたり傾いたりしても、前記ポンプ22がエアを吸い
込むことがなく、前記タンク41内の前記散布液Lを、
その残量が極少量となるまで安定的に送出せしめること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る液体送出装置を備
えた液体散布装置の一例としてのブームスプレーヤの平
面図である。
【図2】図1のブームスプレーヤの左側面図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係る液体送出装置の要
部を示す配管図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る液体送出装置の
要部を示す配管図である。
【符号の説明】
3 移動機体(走行機体) 17 噴霧ノズル 21,21 液体タンク(左右一対のタンク) 22 ポンプ 21b 液体タンクの下面 27,27 液体出口(一対の液体出口) 30,30 一対の液体管路、連通部材(一対の吸液
ホース、液体移動規制手段) 31 合流部、連通部材(管継手) 32 液体移動規制手段(連通管) 41 液体タンク 41b 液体タンクの下面 L 液体(散布液)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その下面(41b,21b)に前後及び
    左右に互いに位置をずらして形成された一対の液体出口
    (27,27)を有する液体タンク(41,21−2
    1)と、前記一対の液体出口(27,27)の各々から
    延びるとともに該一対の液体出口(27,27)より低
    い位置の合流部(31)で互いに合流する一対の液体管
    路(30,30)と、前記合流部(31)から前記液体
    タンク(41,21−21)内の液体(L)を送出する
    ポンプ(22)と、を備えてなる、液体送出装置。
  2. 【請求項2】 前記液体タンクは、移動機体(3)に左
    右一対に搭載される液体タンク(21,21)であり、
    該一対の液体タンク(21,21)の各々が前記一対の
    液体出口(27,27)の各々を備えてなる、請求項1
    に記載の液体送出装置。
  3. 【請求項3】 前記左右一対の液体タンク(21,2
    1)間の前記液体(L)の移動を、前記移動機体(3)
    の走行安定性を保持せしめ得る程度に規制する液体移動
    規制手段(30,32)を備えてなる、請求項2に記載
    の液体送出装置。
  4. 【請求項4】 左右一対の液体タンク(21,21)
    と、該左右一対の液体タンク(21,21)の一方のタ
    ンクの前部最下部から前記左右一対の液体タンク(2
    1,21)の他方のタンクの後部最下部へと延びて前記
    左右一対の液体タンク(21,21)の内部同士を互い
    に連通せしめる連通部材(30,31,30)と、該連
    通部材(30,31,30)を通して前記左右一対の液
    体タンク(21,21)内の液体(L)を送出するポン
    プ(22)と、を備えてなる、液体送出装置。
  5. 【請求項5】 走行機体(3)に搭載される液体タンク
    (41,21−21)であって、その下面(41b,2
    1b)に前記走行機体(3)の前後及び左右に互いに位
    置をずらして形成された一対の液体出口(27,27)
    を有する液体タンク(41,21−21)と、前記一対
    の液体出口(27,27)の各々から延びるとともに該
    一対の液体出口(27,27)より低い位置の合流部
    (31)で互いに合流する一対の液体管路(30,3
    0)と、前記合流部(31)から前記液体タンク(4
    1,21−21)内の液体(L)を送出するポンプ(2
    2)と、該ポンプ(22)により圧送される前記液体
    (L)を噴霧するノズル(17)と、を備えてなる、液
    体散布装置。
  6. 【請求項6】 前記液体タンクは、前記走行機体(3)
    に左右一対にして配置される液体タンク(21,21)
    であり、該一対の液体タンク(21,21)の各々が前
    記一対の液体出口(27,27)の各々を備えてなる、
    請求項5に記載の液体散布装置。
  7. 【請求項7】 その下面(41b)に前後及び左右に互
    いに位置をずらして形成された一対の液体出口(27,
    27)を有する、液体タンク。
  8. 【請求項8】 左右一対の液体タンク(21,21)を
    含むタンク装置であって、前記左右一対の液体タンク
    (21,21)は、その下面(21b,21b)に、前
    後に互いに位置をずらして形成された一対の液体出口
    (27,27)を有する、タンク装置。
  9. 【請求項9】 その下面(21b)の前後いずれかの位
    置に液体出口(27)を有する互いに同一の一対の液体
    タンク(21,21)を、前記液体出口(27)が互い
    に前後逆側に位置するように左右方向に並べて配置せし
    める、液体タンクの配置構造。
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JP2020184948A (ja) * 2019-05-15 2020-11-19 株式会社丸山製作所 液体タンクを搭載した車両
WO2023171366A1 (ja) * 2022-03-07 2023-09-14 株式会社レグミン 液体散布装置

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