JP2004081076A - 野菜移植機 - Google Patents

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Yoshinori Yoshida
吉田 美徳
Itsuhito Yasumoto
安本 逸人
Minoru Kuwabara
桑原 穣
Norihiko Muneyoshi
宗好 紀彦
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Yanmar Agribusiness Co Ltd
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Seirei Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】(移植)作業走行時の車体の姿勢制御における安定性や該走行時の走行性を向上させると共に、これらの向上を実現する機構をより簡単な構造として移植機の保守性を高める手段を提供する。
【解決手段】左右の後輪支持パイプ221R・221L(後輪117の回動支軸)と油圧シリンダ228とを、機体の左右で往復クランク機構を介して連結し、少なくとも左右の一方で、該往復クランク機構が備えるリンクロッド231をリンク長さ調節可能に構成し、左右の前輪支持パイプ220R・220L(前輪112の回動支軸)を回動自在に支持する回動ボス108R・108Lに、シャーシに形成するエンジンフレーム224を取付ける取付ステー224a・224bは、油圧シリンダ228のストロークエンド板を兼用した。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は歩行型野菜移植機に関し、特に、畝に車体の姿勢安定性や走行性を向上させる車体構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、畝に野菜苗を植付ける野菜移植機において、苗の植付性を向上させるために、(移植)作業走行時における車体の姿勢制御を可能としたり、該走行時の走行性を向上させたものが知られている。
このような野菜移植機には、例えば、畝に植付ける野菜苗の植付け深さを可変とするために、機体を昇降制御させる機構が備えられている。苗を植付ける移植爪(移植開孔器)は機体に取付けられており、機体を昇降させることで移植爪の畝中への突入量が変化して、植付け深さが変化する。
また、畝幅の異なる畝でも移植作業を可能とするために、前後輪のトレッドを変更する機構が備えられている。例えば、特開平11−168916号の技術では、駆動輪(後輪)の推進駆動軸の外側に、内筒と、該内筒に対して内側でスライド自在な移動調節筒を設けて、駆動輪のトレッドが調整可能となっている。該推進駆動軸もスプライン嵌合により互いに嵌合する二軸で構成され、トレッド調節が容易である。
さらに、苗の植付け位置が左右に位置ズレを生じないようにするために、前輪(従動輪)にトー角の切替え機構を備えて、畝に対する直進走行性を維持するようにした野菜移植機も知られている。例えば、特開2001−299021号の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
機体を昇降可能とした場合は、車体を単純に上下昇降するだけの水平制御を持たない車高調整機構(昇降機構)を機体に備えたり、安定して昇降させるために機体の左右に昇降機構が設けられる。水平制御を持たない車高調整機構では、機体の左右で高さ位置に差が生じることがある。また、左右に昇降機構を設ける場合でも、左右の昇降機構の組立誤差等により、機体の左右で高さ位置に差が生じることがある。また、機体の昇降を可能としながら機体の構成を軽量単純化すると、畝ガイドローラを支持するためにシャーシの構成に変更を要したり、機体構造の複雑化を招く恐れがある。
前記トレッド調節を容易とした特開平11−168916号の技術では、内筒と移動調整筒との脱落防止手段が説明されてないため、トレッド調節時に誤って脱落させてしまう可能性がある。また、トレッド調整機構を備えた野菜移植機に潅水用の水タンクを載置する場合には、水タンクの載置台の配設位置によっては、トレッドを小さくした際に、水タンクの載置台が昇降機構の障害となったり、機体全幅が短縮されないなどの不具合が生じることがある。
前記トー角切替え機構を備えた特開2001−299021号の技術では、操作ハンドルに設けたレバーを操作するだけでトー角の切替えが可能であるが、
切替えの頻度が低い場合には、該技術の切替機構よりも簡単な構造の切替機構とした方が、耐久性や機体重量軽減の点で有利である。
本発明は、野菜移植機において、(移植)作業走行時の車体の姿勢制御における安定性や該走行時の走行性を向上させる車体構成を実現すると共に、これらの向上を実現する機構をより簡単な構造として移植機の保守性を高める手段を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれでリンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪および後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、
前記リンク機構における前支持体と後支持体を連結するリンク、または、支持体と油圧シリンダを連結するリンクの、少なくとも左右の一側のリンクのリンク長さを調節可能に構成したものである。
【0005】
請求項2においては、前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれでリンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪および後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、
前輪支持体を回動自在に支持する回動ボスを取付ステーに支持し、該取付ステーをエンジンフレームに取り付けるとともに、該取付ステーを前記油圧シリンダのストロークエンド板と兼用したものである。
【0006】
請求項3においては、前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれでリンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪および後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、
前記前輪支持体または後輪支持体の支点越えを防止する手段を、シャーシに設けたものである。
【0007】
請求項4においては、シャーシに、前輪の支持体と後輪の支持体とを上下回動自在に設け、前輪及び後輪のトレッドを調整可能とする野菜移植機において、
前輪支持体および後輪支持体の回動支軸を、互いに内外で嵌合する角パイプで構成して、内パイプを外パイプに対してスライド可能とし、内パイプの両端部を除く頂部外面に、軸方向に沿って切欠もしくは溝を形成すると共に、外パイプの外側から前記切欠もしくは溝側へ進退する突出部を設けたものである。
【0008】
請求項5においては、前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれでリンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪および後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、
左右の前輪支持体の回動支軸を回動ボスに内嵌し、該回動ボスに畝ガイドローラの支持部材を固設したものである。
【0009】
請求項6においては、前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれでリンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪および後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、
前輪支持体の先端側と前輪車軸の支持ブラケットとの間にトー角の調整機構を構成し、トー角の調整機構は、該両部材を上下方向に配置する枢支軸で枢支し、該枢支軸より離れた位置に、両部材の何れか一方を枢支軸を中心とした円弧状の長孔とし、他方をボルトの挿通孔を形成して両部材を角度調節可能に締結可能としたものである。
【0010】
請求項7においては、シャーシに、前輪と後輪とを上下回動自在に設け、前後輪のトレッドを調節可能に構成すると共に、灌水機構と水タンクの載置台とを備えた野菜移植機において、
水タンクの載置台は、水タンクが載置される少なくとも二つの二重パイプと、該二重のパイプの一方のパイプに取り付けられる水タンクの脱落を防止するガイドフレームとを備え、前記二重パイプは外パイプと内パイプによりスライド自在に配置される内パイプとからなり、水タンクの載置面積を調整自在としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例である歩行型野菜移植機101について説明する。
図1は歩行型野菜移植機101の全体的な構成を示した側面図であり、図2は同じく平面図であり、図3はシャーシの構成を示す側面図であり、図4はシャーシの構成を示す平面図であり、図5は前後輪の上下回動に関わる往復クランク機構を示す側面図であり、図6は右後輪支持パイプ221Rを示す平面図であり、図7は左後輪支持パイプ221Lを示す平面図であり、図8は前後輪の上下回動に関わる往復クランク機構を示す平面図であり、図9は畝ガイドローラ218・218と後輪117・117とを示す正面図であり、図10は左後輪支持パイプ221Lの外端部を示す平面図であり、図11は左後輪支持パイプ221Lおよびスライドパイプ235の断面図であり、図12は前輪112のトー角調整機構を示す図であり、図13は水タンク186の載置台285を示す側面図であり、図14は同じく平面図であり、図15はストロークエンド板296を設けたエンジンフレーム224を示す側面図である。
【0012】
まず、野菜移植機101の全体構成から説明する。
図1、図2において、野菜移植機101は、シャーシの前部上にエンジン103を載置し、前後中央部上にミッションケース104を配置し、シャーシ後部上から後方にハンドル部材となるハンドルフレーム106を水平方向に連設して、該ハンドルフレーム106の中途部上に苗供給部107を配置し、ハンドルフレーム106後部を運転操作部109としている。
【0013】
シャーシの前部には左右一対の前輪回動支軸110・110を左右水平方向に横架し、各前輪回動支軸110の左右両端部に前輪支持体となる前輪支持アーム111・111の一端を取り付け、該前輪支持アーム・111の他端に前輪112・112を支持している。
また、ミッションケース104より後輪駆動軸115R・115Lを左右両側方に突出している。後輪駆動軸115Rの外側には、右後輪支持パイプ221Rを配置して、該右後輪支持パイプ221Rの外端部に後輪支持体となるチェーンケース116を固設して、該チェーンケース116の後部に後輪117を支持している。また、後輪駆動軸115Rの外側には、スライドパイプ235と左後輪支持パイプ221Lとを配置し、スライドパイプ235の外端部にチェーンケース116を固設して、該チェーンケース116の後部に後輪117を支持している。スライドパイプ235は、左後輪支持パイプ221Lの内側で嵌合してスライド自在となっている。
【0014】
そして、ミッションケース104の後部であって後述する後フレーム105b・105bの間の苗供給部107の下方に移植部120が配置され、後フレーム105b・105bで保護できるとともに、該移植部120は移植爪151を昇降して、最上位置で苗供給部107より苗126を受け取り、下端位置で移植爪151を開いて畝125中に苗を落下させて、その後方に配置した覆土輪122により苗の根部に土を寄せて覆土して移植する構成としている。
【0015】
野菜移植機101は、シャーシに設けた苗供給部107より苗を移植爪151内に投入して、該移植爪151を畝中へ移動して移植を行う移植機である。苗供給部107には、長円状に連結した苗搬送体を連続的に回転駆動する構成を設けている。該苗搬送体は苗挿入用ポット148とポット取付基部140より構成され、苗の挿入される苗挿入用ポット148をポット取付基部140が保持して回転駆動させる。そして、苗搬送体の長円状となる移動軌跡の適宜位置より苗を落下させて、移植部120の移植爪151に苗が投入される。
【0016】
走行部及び植付け部を支えるシャーシの構成について説明する。
図3、図4に示すように、シャーシは、ミッションケース104と、ミッションケース104の前後に設ける前機体フレーム102および後機体フレーム105と、該ミッションケース104と後機体フレーム105とに支持されるハンドルフレーム106から構成され、それぞれを連結固定することにより補強部材を必要とせず補強し合い剛性を高める構成としている。
【0017】
前機体フレーム102の構成について説明する。
前機体フレーム102は、前輪回動支軸110と同軸に設けられるパイプフレームと、後輪駆動軸115R・115Lと同軸に設けられるパイプフレームと、両パイプフレームを連結する連結フレームとから構成される。前輪回動支軸110は、前記支持アーム111および前輪112の回動支軸である。以下、詳しく説明する。
前記左右の前輪回動支軸110には、それぞれ右前輪支持パイプ220Rおよび左前輪支持パイプ220Lが外側に設けられると共に、内側に中央前輪支持パイプ220Mが外側に設けられる。右前輪支持パイプ220Rおよび左前輪支持パイプ220Lは前輪回動支軸110に固定され、中央前輪支持パイプ220Mは前輪回動支軸110を回動自在に軸支する。
また、左右の後輪駆動軸115R・115Lの外側には、右後輪支持パイプ221Rおよび左後輪支持パイプ221Lが設けられる。右後輪支持パイプ221Rおよび左後輪支持パイプ221Lはミッションケース104に枢支されており、チェーンケース116およびチェーンケース116に設ける後輪117の回動支軸である。
【0018】
機体の左右で、前輪支持パイプ220R・220Lにはそれぞれ、ボス受け238R・238Lが固設されており(図8)、該ボス受け238R・238Lにはそれぞれ、回動ボス108R・108Lが外嵌されて回動自在となっている。ボス受け238R・238Lは円筒状の部材であり、軸方向の両端部が外周方向へ突出して幅広となっており、該幅広部により回動ボス108R・108Lの左右摺動を規制する。
また、同じく機体の左右で、後輪支持パイプ221R・221Lにもそれぞれ、ボス受け248R・248Lが固設されており、該ボス受け248R・248Lにはそれぞれ、回動ボス109R・109Lが外嵌されて回動自在となっている。ボス受け248R・248Lも円筒状の部材であり、軸方向の両端部が外周方向へ突出して幅広となっており、該幅広部により回動ボス109R・109Lの左右摺動を規制する。
そして機体の左右で、前後の両回動ボス108R・109R間と、同じく前後の両回動ボス108L・109L間とが、それぞれ連結フレーム222・222により連結される。なお、前側の回動ボス108R・108Lおよび後側の回動ボス109R・109Lの外面上にはそれぞれ、連結フレーム222取付用のブラケットが固設されており、前後のブラケットに連結フレーム222の両端が固設される。
また、前記回動ボス109R・109L間は、後輪駆動軸115R・115Lの前側で、橋架フレーム223により橋架される。
【0019】
前記中央前輪支持パイプ220Mと橋架フレーム223との間には、エンジンフレーム224が橋架される。中央前輪支持パイプ220Mとエンジンフレーム224との間は、エンジンフレーム224の前部に固設した一対の取付ステー224a・224bを介して連結固定される。
エンジンフレーム224はプレート状に構成して、その前部上にエンジン103を載置固定し、後部上にミッションケース104を固定している。
以上の各フレームにより、前機体フレーム102が構成される。
【0020】
後機体フレーム105の構成について説明する。
ミッションケース104下部には、後輪駆動軸115R・115Lの後方で、左右に延出する支持フレーム105aが固設されている。該支持フレーム105aの左右両端には、後方へ延出する後フレーム105b・105bが連結されている。各後フレーム105bの前後中途部上には、ハンドルフレーム106(後述)と連結される中柱105cが立設される。また、支持フレーム105aの左右中央には後方へ延出する後中央フレーム105dが連結されており、該後中央フレーム105dの後部上に、ハンドルフレーム106(後述)と連結される中柱105eが立設される。
以上の各フレームにより、後機体フレーム105が構成される。
【0021】
ハンドルフレーム106の構成について説明する。
図2、図3に示すように、前記後フレーム105bの後部上にハンドルフレーム106の前部が連結され、該ハンドルフレーム106の前部をミッションケース104上部と連結し、前後中途部上に苗供給部107と左右の苗載台131・131を支持し、後部に昇降レバー132や主クラッチレバー133や作業レバーやアクセルレバーやサイドクラッチレバーや高さ調節レバー等の操作レバーを配置している。
【0022】
ハンドルフレーム106は、図2に示すように、平面視「E」状に右フレーム106Rと中フレーム106Mと左フレーム106Lから構成し、右フレーム106Rと中フレーム106Mの前部間にミッションケース104を支持固定し、前後中途部間に連結プレート134を架設して、各連結プレート134の下面に前記後フレーム105b・105b後端上部が固設される。このようにして三者が互いに連結固定されて剛性をアップしている。該連結プレート134下部には苗供給部107の駆動ケースが付設される。
【0023】
右フレーム106Rおよび左フレーム106Lの前部下面には、前記中柱105c・105c上端が連結固定される。また、中フレームMの前部下面には、前記中柱105e上端が連結される。このようにして、ハンドルフレーム106と後機体フレーム105とを連結固定することで剛性をアップしている。
また、右フレーム106Rの前後中途部より苗載台フレーム135が外側方に突設されて苗載台131を取り付け、左フレーム106Lより苗載台フレーム136を外側方に突設して苗載台131を取り付けている。
【0024】
以上で示すように、野菜移植機101のシャーシは、ミッションケース104の前部には前機体フレーム102を取付け、ミッションケース104の後部には後機体フレーム105およびハンドルフレーム106を取付けて構成される。
つまり、ミッションケース104の前後で、シャーシの全体を前機体フレーム102と後機体フレーム105およびハンドルフレーム106とに分割することが可能である。
また、ミッションケースをシャーシの一部とすることで、シャーシにミッションケースを取付けるための連結部材を不要として、コストダウンとなる。
【0025】
また、前記シャーシは、ミッションケース104の後方で、ハンドルフレーム106とミッションケース104と後機体フレーム105とが互いに連結されて構成される。
このため、ハンドルフレーム106が野菜移植機101のシャーシの一部を構成してシャーシの剛性が強化される。
【0026】
野菜移植機101の機体を昇降可能とする昇降リンク機構について説明する。該昇降リンク機構は、前輪112・112および後輪117・117の支持部を傾倒させることで、機体を昇降可能としている。
該昇降リンク機構は、前輪の回動支軸と後輪の回動支軸とを連動して回動させるリンク機構と、後述の油圧シリンダ228の駆動により後輪の回動支軸を回動させる往復クランク機構とを備えている。前輪の回動支軸は前記前輪回動支軸110であり、後輪の回動支軸は前記右後輪支持パイプ221Rおよび前記左後輪支持パイプ221Lである。
【0027】
前記エンジンフレーム224の下部内には、前記昇降リンク機構の駆動手段として、油圧シリンダ228が設けられている。油圧シリンダ228の前方にピストンロッド228aが延出しており、該ピストンロッド228aの前端にはスライドローラ229が設けられている。
具体的には、ピストンロッド228aの前端に左右に延出する支持軸228bがフランジを介して固設されており、該支持軸228bの両端に、左右一対のスライドローラ229・229が回動自在に設けられている。
一方、エンジンフレーム224は、図3に示すように、前方を開口した側面視コ状に形成されて、内部に前記スライドローラ229が前後にスライド自在となるガイド部224cが形成されている。
ガイド部224cはエンジンフレーム224の左右に形成され、左右でそれぞれスライドローラ229がガイド部224cに摺接するようになっている。
【0028】
図5に示すように、前記コ字状に形成されるガイド部224cの開放側には、スライドローラ229のスライド範囲を規制するためのストロークエンド板が配置される。
該ストロークエンド板は、エンジンフレーム224を前記中央前輪支持パイプ220Mに取付ける取付ステー224a・224bに、兼用させている。つまり、取付ステー224a・224bの後端面は、油圧シリンダ228により駆動されるスライドローラ229のストロークエンドとなり、最上昇位置を決定するとともにスライドローラ229が外れることを防止している。なお、中央前輪支持パイプ220Mは、前輪回動支軸110を回動自在に支持する回動ボスとなっている。
【0029】
このため、野菜移植機101において、前輪112・112および後輪117・117をシャーシに対して上下回動自在とし、該上下回動の駆動源として油圧シリンダ228を設ける構成としても、ストロークエンド用の部材を新設する必要がない。したがって、部材点数の削減に繋がる。
【0030】
また、図15に示すように、スライドローラ229のストロークエンド用に、エンジンフレーム224の前部に、ストロークエンド板296を別設する構成としても良い。該ストロークエンド板296を別設することで、スライドローラ229のストローク範囲をさらに制限することができる。
【0031】
前記往復クランク機構について説明する。
機体の左右で、前記油圧シリンダ228と後輪回動支軸とは、往復クランク機構を介して連結されている。後輪回動支軸は、右側では右後輪支持パイプ221Rであり、左側では左後輪支持パイプ221Lおよびスライドパイプ235である。
左右のチェーンケース116・116は、前記左後輪支持パイプ221Lおよび右後輪支持パイプ221Rにそれぞれ固定されて、シャーシに対して回動自在である。
図6、図7に示すように、前記左後輪支持パイプ221Lおよび右後輪支持パイプ221Rは、ミッションケース104の左右に枢設したボス260・260に固設されている。なお、ボス260・260の内側には、後輪駆動軸115R・115Lがそれぞれ軸支される。
図8に示すように、機体の左側で、左後輪支持パイプ221Lに第一リンクブラケット230が固設され、該第一リンクブラケット230と前記スライドローラ229とがリンクロッド231により連結される。リンクロッド231の両端部は、第一リンクブラケット230とスライドローラ229との双方に対して回転自在に設けられる。
同じく、図8、図5に示すように、機体の右側でも、右後輪支持パイプ221Rに第一リンクブラケット230が固設され、該第一リンクブラケット230と前記スライドローラ229とがリンクロッド231により連結される。リンクロッド231の両端部は、第一リンクブラケット230とスライドローラ229との双方に対して回転自在に連設される。
【0032】
図8、図5に示すように、機体の左右それぞれで、油圧シリンダ228の駆動により前後動するスライドローラ229、後輪回動支軸に固設して回動自在の第一リンクブラケット230、スライドローラ229と第一リンクブラケット230を連結するリンクロッド231により、往復クランク機構が構成されている。第一リンクブラケット230およびリンクロッド231は、該往復クランク機構に備えられるリンクである。
そして、油圧シリンダ228が駆動してスライドローラ229を前後方向に移動させると、リンクロッド231および第一リンクブラケット230を介して、左後輪支持パイプ221Lに固設した左側のチェーンケース116が回動する。チェーンケース116の回動により、該チェーンケース116の後部に支持する後輪117が上下動する。機体の右側においても同様の構成である。
【0033】
前記リンクロッド231は、リンク長さを調節可能に構成されている。
図5に示すように、リンクロッド231は、第一ロッド231aと、螺子の形成された第二ロッド231bと、第二ロッド231bを枢設する基部231cとを備えている。
第一ロッド231aには、軸方向の一端側より内側に向けて、螺子孔が形成され、第二ロッド231bが有する螺子と螺合するようになっている。このため、第二ロッド231bを回動させることで、第二ロッド231bを第一ロッド231aに対して押し込んだり、引き伸ばしたりして、第一ロッド231aと第二ロッド231bとの軸方向長さを調整することができる。また、第二ロッド231bと基部231cとは回動自在となっており、第二ロッド231bを回動させても、基部231cは連動しない。
したがって、第一ロッド231aと基部231cとをそれぞれ、スライドローラ229および第一リンクブラケット230に取付けて、第二ロッド231bを回動させても、リンクロッド231の両端(第一ロッド231aと基部231c)は連動しない。
また、リンクロッド231の長さ固定手段として、第二ロッド231bの螺子上にナット231dが外嵌されている。該ナット231dを第一ロッド231aの後端に当接するように締結することで、第一ロッド231aに対する第二ロッド231bの回動が固定され、リンクロッド231の長さが固定される。
以上構成により、リンクロッド231は長さを変更して固定可能となっており、長さ調整が可能である。
【0034】
左右のクランク機構により、それぞれ右後輪支持パイプ221Rおよび左後輪支持パイプ221Lが回動されて、チェーンケース116・116が回動する。そして、チェーンケース116・116の回動により、後輪117・117に支持されるシャーシの後部が昇降する。同時に、後述するリンク機構により、前輪支持アーム111・111が、右後輪支持パイプ221Rおよび左後輪支持パイプ221Lの回動に連動して回動し、シャーシの前部を昇降させる。
図9に示すように、右側の後輪117の回動支軸(右後輪支持パイプ221R)の高さをHR、左側の後輪117の回動支軸(左後輪支持パイプ221Lおよびスライドパイプ235)の高さをHLとする。このとき、前記往復クランク機構によって、右後輪支持パイプ221Rおよび左後輪支持パイプ221Lの回動量がズレていると、シャーシの高さが左右で異なるものとなってしまう。
【0035】
リンクロッド231およびは第一リンクブラケット230はいずれも、往復クランク機構を構成するリンクである。これらのリンクの長さを調整することで、右後輪支持パイプ221Rおよび左後輪支持パイプ221Lの回動量がズレていても、合わせることが可能である。
リンクロッド231は第一リンクブラケット230よりも長い部材であるので、軸上に長さ調整機構を設けることが比較的容易である。また、往復クランク機構の駆動により、第一リンクブラケット230が円運動するのに対し、リンクロッド231は往復動する。つまり、リンクロッド231には長手方向にのみ力が作用するのに対し、第一リンクブラケット230には長手方向と垂直な方向にも力が作用するので、部材に剛性を必要とする。このため、本実施例では、リンクロッド231に、長さ調整機構を設ける構成としている。
【0036】
以上構成により、組立誤差等により、前記クランク機構を駆動させて後輪117・117を上下回動させた際に、機体の姿勢が左右で不均一(左側と右側で機体の高さが一致しない)となることがあっても、機体の左右姿勢を調整可能である。
なお、リンク長さの調整手段としては、互いに逆に切った両端部の螺子と、該両螺子と同時に螺合する連結部とを備えるターンバックルとしてもよい。
また、本実施例では、左右のリンクロッド231・231を長さ調整可能に構成しているが、少なくとも左右の一方のリンクロッド231の長さ調整が可能であればよく、一方のリンクロッドの長さは固定としてもよい。
【0037】
前記リンクロッド231と第一リンクブラケット230との連結部271は、通常、スライドローラ229と後輪回動支軸との軸心間を結ぶ平面の下方に位置している。
油圧シリンダ228の駆動により、スライドローラ229が前側へ移動して、チェーンケース116・116が鉛直位置の状態となると、チェーンケース116・116の支点越えが発生しうる。チェーンケース116・116が支点越えすると、油圧シリンダ228を駆動することなく後輪117・177が前方へ回動して機体が下降してしまう。つまり、油圧シリンダ228の駆動により、所定長さ以上伸長するとチェーンケース116・116を回動駆動することなく下降してしまう。
【0038】
前記往復クランク機構には、該クランク機構とシャーシの間に支点越えするのを防止するための手段が設けられている。
図5に示すように、前記橋架フレーム223には、前記第一リンクブラケット230と当接する支点越え防止部材268が固設されている。支点越え防止部材268は、橋架フレーム223に固設する支持台268aと、該支持台268aに螺合する当接ボルト268bとからなる。また、当接ボルト268bを軸回りに回動させることで、第一リンクブラケット230側への突出長さを調整可能である。
以上構成により、当接ボルト268bのボルト頭が第一リンクブラケット230に当接した状態で、後輪117・177の回動支軸の回動が規制される。そして、連結部271の支点越えを防止して、油圧シリンダ228の駆動により後輪117・117が逆方向へ移動する不具合を防止することが可能である。
【0039】
次に、前輪112・112と後輪117・117との昇降を連動させる機構について説明する。
機体の左右で、前輪回動支軸110と後輪回動支軸とが、リンク機構にて連結されている。
前輪回動支軸110に取付けた左右の前記前輪支持アーム111・111は、シャーシに対して回動自在である。該前輪支持アーム111の他端(反前輪回動支軸110側)には、前輪112が取り付けられる。
前輪回動支軸110に固定される前記左前輪支持パイプ220Lおよび右前輪支持パイプ220Rには、それぞれリンクブラケット233・233が固設される。また、前記左後輪支持パイプ221Lおよび右後輪支持パイプ221Rにも、それぞれ第二リンクブラケット232・232がそれぞれ固設される。
図4に示すように、機体の左右でそれぞれ、第二リンクブラケット232とリンクブラケット233とが連結リンク234により連結される。連結リンク234bの両端部は、第二リンクブラケット232とリンクブラケット233との双方に対して回転自在に設けられる。
【0040】
以上構成により、機体の左側では、チェーンケース116を固定する左後輪支持パイプ221Lの回動に連動して、第二リンクブラケット232、連結リンク234、リンクブラケット233を介して、前輪支持アーム111に対して固設の左前輪支持パイプ220Lが回動する。つまり、後輪117を支持するチェーンケース116と、前輪112を支持する前輪支持アーム111とが平行リンク式に構成される。機体の右側においても同様の構成である。
また、前記油圧シリンダ228は後述する畝センサローラ245と制御回路や制御バルブ等を介して接続されて、畝上面の高さに合わせて昇降制御できるようにしている。
このため、前輪112と後輪117とを同期して昇降可能である。
【0041】
以上において、シャーシに備える一つの油圧シリンダ228により、左右の前輪112・112および左右の後輪117・117を同時に昇降可能である。
本実施例では、油圧シリンダ228と駆動輪である後輪117・117とをクランク機構を介して連結し、後輪117を支持するチェーンケース116と前輪112を支持する前輪支持アーム111とを、平行リンク式としているので、機体をほぼ地面と平行に昇降することができるようになる。
このため、一つの駆動手段により野菜移植機101が備える全輪を昇降させて、シャーシの昇降が可能となっており、コストダウンに繋がっている。
【0042】
機体を支持する車輪のトレッド調節機構について、図7、図8を用いて説明する。
まず、駆動輪である後輪117・117のトレッド調整機構について説明する。本実施例の野菜移植機101では、機体本体に対して左側の車輪(前輪112および後輪117)のみ側方へ移動可能に設けられているが、両側で車輪を側方へ移動可能に構成しても良い。
【0043】
後輪駆動軸115Lの外側に設ける前記左後輪支持パイプ221Lは、ミッションケース104に対して回動自在に設けられている。
後輪回動支軸は、前述したように、左後輪支持パイプ221Lとスライドパイプ235とから構成される。そして、スライドパイプ235を内パイプとし、左後輪支持パイプ221Lを外パイプとして、両パイプ221L・235を互いに内外で嵌合する一対の多角形の角パイプとしている。本実施例では、前記両パイプ221L・235は、六角パイプに構成されているがスプライン嵌合とすることもできる。スライドパイプ235の外径は左後輪支持パイプ221Lの内径に対して小であり、左後輪支持パイプ221L内にスライドパイプ235を挿入して嵌合およびスライド可能である。
前記チェーンケース116はスライドパイプ235に固設され、該スライドパイプ235が左後輪支持パイプ221Lに、後述する固定手段により固定されている。つまり、チェーンケース116は後輪117の駆動伝達手段であると共に、後輪117を一端で枢支して後輪117を上下回動させる支持アームとなっている。
【0044】
左後輪支持パイプ221Lにスライドパイプ235を固定する手段について説明する。
図7、図10、図11に示すように、左後輪支持パイプ221Lの外端部外周の平面部には、内外を貫通する挿入孔221aが形成されると共に、該挿入孔221aと同軸上に取付ナット272が溶接等で固設されている。
また、取付ナット272の螺子と噛合する当接ボルト273が設けられている。そして、当接ボルト273を回動させて、該当接ボルト273の螺子側の端面をスライドパイプ235の外面に当接させることにより、左後輪支持パイプ221Lにスライドパイプ235を締結固定可能としている。当接ボルト273のボルト頭には、螺子軸と垂直にハンドル273aが設けられて、前記締結固定が確実に行われるようになっている。
以上のようにして、左後輪支持パイプ221Lにスライドパイプ235を固定する手段が構成されている。
【0045】
以上構成により、機体本体に対して、後輪117を支持するチェーンケース116の左右位置を調整可能である。
このため、後輪117・117間のトレッドを調整可能である。
なお、本実施例では、六角パイプの嵌合を用いてスライド式のトレッド調整機構を構成としたが、角パイプであれば六角に限定するものではなく、四角、八角等でも良い。
【0046】
左後輪支持パイプ221Lからのスライドパイプ235の脱落防止構成について説明する。
図7、図10、図11に示すように、スライドパイプ235の外面上には、該スライドパイプ235の両端部を除き、軸方向に沿って切欠235aが形成されている。該切欠235aは角パイプの一つの角を削って平面部を形成したものである。
一方、左後輪支持パイプ221Lには、前記切欠235aに合わせて内外を貫通する挿入孔221bが形成されると共に、該挿入孔221bと同軸上に取付ナット276が固設され、該取付ナット276の螺子と噛合する制止ボルト277が設けられている。制止ボルト277は、スライドパイプ235の外面に形成される前記切欠235a側へ突出する突出部となっている。
つまり、制止ボルト277の螺子軸先端が、互いに嵌合するスライドパイプ235と左後輪支持パイプ221Lとにおいて、左後輪支持パイプ221Lの内面と切欠235aとで囲まれる空間に、配置されるものとなっている。そして、制止ボルト277は、スライドパイプ235に当接しないように設けられて、左後輪支持パイプ221Lに対するスライドパイプ235のスライドを制止することはない。
以上の配置構成において、スライドパイプ235の左後輪支持パイプ221Lに対してスライド可能な範囲は、切欠235aの形成長さ範囲に限定される。前述したように、スライドパイプ235の両端部には切欠235aが形成されていない。したがって、スライドパイプ235を左右いずれかの方向にスライドさせると、制止ボルト277の螺子軸先端が、切欠235aの形成部位の端部、つまりスライドパイプ235の端部側でスライドパイプ235と当接する。つまり、スライドパイプ235の左後輪支持パイプ221Lに対するスライドが規制される。
【0047】
以上のようにして、スライドパイプ235の左後輪支持パイプ221Lに対するスライドが規制されて、スライドパイプ235が左後輪支持パイプ221Lより脱落することが防止される。
なお、本実施例では、六角パイプとしたスライドパイプ235の一頂点部を切欠いて、前記制止ボルト277の突出を収容する空間を形成するようにしている。この構成に代えて、スライドパイプ235の辺部(平面部)に溝を形成して、制止ボルト277の突出を収容する空間を形成するようにしても良い。
【0048】
また、左側の後輪駆動軸115Lは、後輪117・117間のトレッド調整を可能とする構成に対応して、軸方向に伸縮可能に構成されている。
図7に示すように、後輪駆動軸115Lは、ミッションケース104より出力される第一軸274と、チェーンケース116に挿入される第二軸275とから構成される。第一軸274には角筒274aが固設されており、第二軸275には、角筒274aの内面と嵌合する角軸275aが固設されている。そして、ミッションケース104側の角筒274aに対して、後輪117側の角軸275aをスライド可能である。
以上構成により、後輪117・117間のトレッド調整、つまり左後輪支持パイプ221Lに対するスライドパイプ235のスライドに対応して、後輪駆動軸115の軸方向長さが変更され、後輪117への駆動伝達が維持される。
【0049】
次に、前輪のトレッド調整機構について説明する。
左右において、同一の機構が設けられているので、右側についてのみ説明し、左側の説明を省略する。
前記右前輪支持パイプ220Rは、前述したように、前輪回動支軸110に対して固定の構成であるが、直接ではなく間接的に固定される構成である。
図8に示すように、右前輪支持パイプ220Rの外周には、軸方向(長手方向)に沿って等間隔に取付孔220a・220a・・・が穿設されると共に、前輪回動支軸110の外周にも、軸方向(長手方向)に沿って等間隔に取付孔110a・110a・・・が穿設される。そして、右前輪支持パイプ220Rに対して前輪回動支軸110の左右位置をスライドさせて調整した後、適宜位置の取付孔110a・220aに取付ピンを挿入して、右後輪支持パイプ221Rと前輪回動支軸110とを固定可能である。
以上構成により、前輪112・112のトレッドを調整可能となり、畝幅に合わせて車輪の左右幅を調節できるのである。
【0050】
機体の最前部には、左右一対の畝ガイドローラ218・218が設けられている。
図2、図3、図8に示すように、前記前輪回動支軸110と平行に、畝ガイドローラ218・218を支持する支持パイプ225が設けられる。該支持パイプ225は、前記取付ステー224bと、左側の回動ボス108Lに固設したブラケット108aとの前端に支持される。取付ステー224bは前記中央前輪支持パイプ220Mに固設されている。
【0051】
前述したように、前輪回動支軸110には、前輪支持パイプ220R・220Lの外側に回動ボス108R・108Lが外嵌されて、回動自在となっている。また、後輪回動支軸となる右後輪支持パイプ221Rおよび左後輪支持パイプ221Lの外側にも、回動ボス109R・109Lが外嵌されて、回動自在となっている。前後の回動ボス間は左右で、連結フレーム222・222により連結される。
また、前記中央前輪支持パイプ220Mも、前輪回動支軸110に回動自在に外嵌される回動ボスとなっている。
以上のようにして、畝ガイドローラ218・218の支持部材である支持パイプ225が、前輪回動支軸110の回動ボス108Rと回動ボスとなる中央前輪支持パイプ220Mとに、固設されてシャーシに支持されるようにしている。
【0052】
このため、前輪112・112および後輪117・117を上下回動自在とするシャーシの構成を簡素化しながら、前輪回動支軸110上にシャーシの昇降に関わりなく回動しない取付部位が形成されており、畝ガイドローラ218・218を取付けるために、シャーシの構成を変更する必要がない。また、前輪回動支軸110上に複数の回動ボスを設けることで、回動ボス間を連結して畝ガイドローラ218・218の支持部を構成することができる。そして、独立に支持部を構成する場合と比べて、畝ガイドローラ218・218の支持部の強度が高まり耐久性が向上すると共に、畝を野菜移植機が確実に保持することができる。
【0053】
前記支持パイプ225は六角筒に構成される。一方、畝ガイドローラ218を軸支する支持ブラケット226には、支持パイプ225と嵌合可能なスライドパイプ227が軸支されている。スライドパイプ227も六角パイプである。
スライドパイプ227の外径は支持パイプ225の内径に対して小であり、支持パイプ225内にスライドパイプ227を挿入して嵌合およびスライド可能である。また、支持パイプ225およびスライドパイプ227には、軸方向(長手方向)に沿って等間隔に取付孔が穿設されており、スライドパイプ227の左右位置をスライドさせて調整した後、取付ピン236を挿入して、支持パイプ225に対しスライドパイプ227を固定可能である。
【0054】
以上において、角パイプに構成される支持パイプ225により、左右の畝ガイドローラ218・218の支持部が構成される。そして、該支持部に、畝ガイドローラ218・218がそれぞれ左右位置を調節自在に設けられる。
このため、左右の畝ガイドローラ218・218を、シャーシに対してそれぞれ調整可能として、畝幅に応じてガイド幅を調整自在としている。特に、車輪幅(トレッド)に連動しないので、車輪幅と畝ガイド幅とを独立に調整することが可能である。
【0055】
畝ガイドローラ218・218が円筒状の場合には、畝の側面(斜面)に当接して転動してガイドするように配設される。
図9に示すように、畝ガイドローラ218・218をタイヤ状に構成した場合には、正面視において、逆ハ字状となるように配置されて、畝ガイドローラ218・218は畝125の根元(裾)部分に当接するようにして、畝125が野菜移植機101に確実に保持されるようにしている。
【0056】
図12を用いて、前輪112・112のトー角調整機構について説明する。
前輪回動支軸110に固設される前輪支持アーム111と、前輪112の車軸278の支持ブラケット279とは、取付角度を変更可能となっている。具体的には次のように構成されている。
前輪支持アーム111と支持ブラケット279とにはそれぞれ、両部材を揺動自在とするための第一挿通孔111a・279aがそれぞれ形成されている。第一挿通孔111a・279aに枢支軸となる取付ボルトを挿通してナットにより固定することで、前輪支持アーム111と支持ブラケット279とを回転自在に枢支し、締め付けることで固定可能であり、締結を緩めることで、両部材を揺動自在である。
また、前輪支持アーム111と支持ブラケット279とにはそれぞれ、両部材の取付位置を固定するための第二挿通孔111b・279bがそれぞれ形成されている。第二挿通孔111b・279bにも取付ボルトが挿通されるが、前輪支持アーム111の第二挿通孔111bが正円に形成されるのに対し、支持ブラケット279の第二挿通孔279bは第一挿通孔111aを中心とした円弧状の長孔に形成される。そして、第二挿通孔111b・279bに取付ボルトを挿通して、前記両部材を締結する際に、該両部材の取付位置を可変としている。
本実施例では、トー角を0度(機体の前後方向と一致)からトーイン側に無段階に調整可能となっている。トー角の調整可能範囲は、第一挿通孔111a・279aおよび第二挿通孔111b・279bの形成部位の設定により、自由に設定可能である。
【0057】
以上のように、前輪支持アーム111と取付ブラケット279とに取付ボルトの挿通孔111b・279bを形成すると共に、第二挿通孔279bを長孔に形成するだけで、前輪112・112のトー角調整機構が構成される。
このため、簡単な構造で、前輪112・112のトー角調整を可能とすることができ、部材点数の削減や耐久性の向上が実現される。
【0058】
移植部120に備える移植爪151への灌水機構について、図1、図2を用いて説明する。
該灌水機構は、シャーシに設ける一対の水タンク186・186および一対の灌水ポンプ187・187と、左右の移植爪151・151の内部にそれぞれ挿入される灌水管と、これらの部材間を連結するパイプやホース等の連通部材からなる。
【0059】
一対の灌水ポンプ187・187は、左右の移植爪151・151にそれぞれ対応しており、図2に示すように、ミッションケース104後端部の左方位置に設けられている。灌水ポンプ187・187は、機体の前後方向においては、略中央部に位置している。
【0060】
一対の水タンク186・186は、それぞれ、一対の灌水ポンプ187・187に対応して設けられている。図2に示すように、水タンク186・186の配置箇所は、ミッションケース104後端部の左方位置であって、灌水ポンプ187・187のさらに左方位置である。水タンク186・186は、機体の前後方向においては、略中央部に位置している。
【0061】
野菜移植機101の重心位置は、平面視で、機体の前後左右の略中心位置となっている。機体の前右方には、重量物であるエンジン103およびミッションケース104が配置され、機体後方の中央から左方に掛けて、苗供給装置107が配置されて、重心位置が機体の前後左右の略中心位置となっている。
一方、前記水タンク186・186は、平面視、機体の前後左右の略中心位置に位置する灌水ポンプ187・187の左方の近傍位置に配置されている。つまり、水タンク186・186は、機体の重心位置の近傍に配置される構成である。
このため、水タンク186・186を野菜移植機101に搭載することにより、野菜移植機101の重心位置が変動することがない。したがって、水タンク186・186の搭載の有無に関わりなく、野菜移植機101の安定性が確保されて、畝の終端で回行するときに、ハンドル106を押し付けるのに要する荷重を低減できる。
【0062】
図13、図14を用いて、水タンク186・186を載置する載置台285について説明する。
水タンク186・186は、シャーシに設ける載置台285上に載置して、野菜移植機101に搭載される。載置台285は、前記左後輪支持パイプ221Lの上方に位置している。
載置台285は、シャーシへの取付状態において前後に位置する一対のブラケット286・287を備え、両ブラケット286・287間は、一対の橋架フレーム288・288により橋架される。前側のブラケット286はシャーシの前記橋架フレーム223に取付けられ、後側のブラケット287は前記支持フレーム137に取付けられる。
橋架フレーム288・289上には、該橋架フレーム288・289と垂直に、水タンク186・186が載置される一対の二重パイプが配置される。該二重パイプは、外パイプ290と、該外パイプ290の内部にスライド自在に配置される内パイプ291とからなる。
【0063】
載置台285には、前記二重パイプ上に載置した水タンク186・186の脱落を防止するためのガイドフレームが設けられている。
載置台285のシャーシへの取付状態において、前後方向の脱落防止のガイドフレームは、前記ブラケット286・287が兼用する構成となっている。また、機体中央側(右側)への脱落防止のガイドフレームは、機体中央側に位置する橋架フレーム288に立設されるガイドプレート288aである。機体外側(左側)への脱落防止のガイドフレームは、内パイプ291・291の左端部に固設したガイドフレーム292である。
以上の各ガイドフレームにより、外パイプ290および内パイプ291により形成される水タンク186・186の載置面が、平面視で囲われるようになっている。
【0064】
そして、内パイプ291を内パイプ290に対してスライド自在として、載置台285は、左右幅を拡大した幅拡大状態と、同じく縮小した幅縮小状態とを切換え可能となっている。
図2に示すように、後輪117・117間を長くするトレッド調整に応じて、載置台285を幅拡大状態とすると、一対の水タンク186・186を前記二重パイプ上に載置可能である。
また、図14に示すように、後輪117・117間のトレッドを最小幅とした場合には、シャーシを下降させた際に、後輪117と載置台285とが接触するので、載置台285を幅縮小状態としておく。
【0065】
また、外パイプ290に内パイプ291を固定する手段として、当接ボルト294が設けられている。具体的には、外パイプ290の外面にはナット293が固設されると共に、外面より内面に向けてナット293の螺子と同軸に挿通孔が形成される。そして、前記当接ボルト294をナット293と螺合させると、外パイプ290の挿通孔を介して、内側の内パイプ291の外面に当接する。
以上構成により、内パイプ291を外パイプ290に適宜位置で、当接ボルト294により固定可能である。
【0066】
以上のようにして、載置台285は、前記二重パイプを利用して、水タンク186の載置面積を調整可能となっている。
このため、載置台285を側面視後輪117と重複する部位に配置して、水タンク186の載置の有無に関わらず重心変動を抑えて機体の安定性を確保すると共に、機体の全高を低く抑えながら、非作業時等には、水タンク186の載置台285の幅を縮小して配置スペースを縮小できると共に、軽四輪車などへの移載時においても積み込みに有利である。
【0067】
本実施例では、一対の灌水ポンプ187・187と、一対の水タンク186・186とが設けられて、各移植爪151へそれぞれの灌水ポンプ187および水タンク186がホースを介して繋がっている。水タンク186は必ずしも一対設ける必要はなく、必要水量に応じて一つの水タンクを設けることとしてもよい。
【0068】
水タンク186は、本実施例では合成樹脂等で構成した半透明の材質で形成されている。透明の材質としても良い。そして、作業者からの水タンク186内部の視認性が良好としている。このため、水タンク186内の水残量の確認と、灌水が実施されているかどうかや給水量の確認等を行うことが可能である。
【0069】
灌水管は前記移植爪支持体160に固設されており、一端が移植爪支持体160の前方に延出して灌水ポンプ187の吐出口と連結され、他端が移植爪151の爪体128・129間に挿入されている。
以上のようにして、灌水ポンプ187の駆動により、水タンク186内の水をホースを介して、移植爪151内に挿入した灌水管に送水して灌水する構成としている。
このため、苗が土中に安定して保持されると共に、植付直後の給水作業も不要となり活着性が向上する。また、植付時に開口した移植爪151からの苗の滑り出しが良好となる。また、畝中で開口する移植爪151の中に土が付着しても除くことができ、移植爪151内部への土の堆積を防止することができる。
【0070】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏するのである。
即ち、請求項1に示す如く、前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれでリンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪および後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、
前記リンク機構における前支持体と後支持体を連結するリンク、または、支持体と油圧シリンダを連結するリンクの、少なくとも左右の一側のリンクのリンク長さを調節可能に構成したので、
組立誤差等により、前記クランク機構を駆動させて後輪を上下回動させた際に、機体の姿勢が左右で不均一(左側と右側で機体の高さが一致しない)となることがあっても、機体の左右姿勢を調整可能である。
【0071】
請求項2に示す如く、前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれでリンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪および後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、
前輪支持体を回動自在に支持する回動ボスを取付ステーに支持し、該取付ステーをエンジンフレームに取り付けるとともに、該取付ステーを前記油圧シリンダのストロークエンド板と兼用したので、
前輪および後輪を上下回動自在とし、該上下回動の駆動源として油圧シリンダを設ける構成としても、ストロークエンド用の部材を新設する必要がない。したがって、部材点数の削減に繋がり、シャーシを他の機械に兼用することも可能である。
【0072】
請求項3に示す如く、前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれでリンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪および後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、前記前輪支持体または後輪支持体の支点越えを防止する手段を、シャーシに設けたので、
後輪の回動支軸の回動が規制される。そして、油圧シリンダの駆動により後輪が逆方向へ移動する不具合を防止することが可能である。
【0073】
請求項4の如く、シャーシに、前輪の支持体と後輪の支持体とを上下回動自在に設け、前輪及び後輪のトレッドを調整可能とする野菜移植機において、
前輪支持体および後輪支持体の回動支軸を、互いに内外で嵌合する角パイプで構成して、内パイプを外パイプに対してスライド可能とし、内パイプの両端部を除く頂部外面に、軸方向に沿って切欠もしくは溝を形成すると共に、外パイプの外側から前記切欠もしくは溝側へ進退する突出部を設けたので、
内パイプの外パイプに対するスライドが規制されて、内パイプが外パイプより脱落することが防止される。
【0074】
請求項5に示す如く、前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれでリンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪および後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、
左右の前輪支持体の回動支軸を回動ボスに内嵌し、該回動ボスに畝ガイドローラの支持部材を固設したので、
前輪および後輪を上下回動自在とするシャーシの構成を簡素化しながら、前輪回動支軸上にシャーシの昇降に関わりなく回動しない取付部位が形成されており、畝ガイドローラを取付けるために、シャーシの構成を変更する必要がない。また、前輪回動支軸上に複数の回動ボスを設けることで、回動ボス間を連結して畝ガイドローラの支持部を構成することができる。そして、独立に支持部を構成する場合と比べて、畝ガイドローラの支持部の強度が高まり耐久性が向上すると共に、畝を野菜移植機が確実に保持することができる。
【0075】
請求項6に示す如く、前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれでリンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪および後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、
前輪支持体の先端側と前輪車軸の支持ブラケットとの間にトー角の調整機構を構成し、トー角の調整機構は、該両部材を上下方向に配置する枢支軸で枢支し、該枢支軸より離れた位置に、両部材の何れか一方を枢支軸を中心とした円弧状の長孔とし、他方をボルトの挿通孔を形成して両部材を角度調節可能に締結可能としたので、
簡単な構造で、直進性を向上させる前輪のトー角調整を可能とすることができ、部材点数の削減や耐久性の向上が実現される。
【0076】
請求項7の如く、シャーシに、前輪と後輪とを上下回動自在に設け、前後輪のトレッドを調節可能に構成すると共に、灌水機構と水タンクの載置台とを備えた野菜移植機において、
水タンクの載置台は、水タンクが載置される少なくとも二つの二重パイプと、該二重のパイプの一方のパイプに取り付けられる水タンクの脱落を防止するガイドフレームとを備え、前記二重パイプは外パイプと内パイプによりスライド自在に配置される内パイプとからなり、水タンクの載置面積を調整自在としたので、
載置台を側面視後輪と重複する部位に配置して、水タンクの載置の有無に関わらず重心変動を抑えて機体の安定性を確保すると共に、機体の全高を低く抑えながら、非作業時等には、水タンクの載置台の幅を縮小して、配置スペースを縮小できると共に、軽四輪車などへの移載時においても積み込みに有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型野菜移植機101の全体的な構成を示した側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】シャーシの構成を示す側面図である。
【図4】シャーシの構成を示す平面図である。
【図5】前後輪の上下回動に関わる往復クランク機構を示す側面図である。
【図6】右後輪支持パイプ221Rを示す平面図である。
【図7】左後輪支持パイプ221Lを示す平面図である。
【図8】前後輪の上下回動に関わる往復クランク機構を示す平面図である。
【図9】畝ガイドローラ218・218と後輪117・117とを示す正面図である。
【図10】左後輪支持パイプ221Lの外端部を示す平面図である。
【図11】左後輪支持パイプ221Lおよびスライドパイプ235の断面図である。
【図12】前輪112のトー角調整機構を示す図である。
【図13】水タンク186の載置台285を示す側面図である。
【図14】同じく平面図である。
【図15】ストロークエンド板296を設けたエンジンフレーム224を示す側面図である。
【符号の説明】
101 野菜移植機
102 前機体フレーム
104 ミッションケース
105 後機体フレーム
106 ハンドルフレーム
111 前輪支持アーム
115R・115L 後輪駆動軸
116 チェーンケース(後輪117の支持アーム)
186 灌水ポンプ
187 水タンク
218 畝ガイドローラ
221R 右後輪支持パイプ(後輪の回動支軸)
221L 左後輪支持パイプ(後輪の回動支軸)
228 油圧シリンダ
224a 取付ステー
224b 取付ステー
231 リンクロッド
235 スライドパイプ(後輪の回動支軸)
268 支点越え防止部材
285 載置台

Claims (7)

  1. 前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれでリンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪および後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、
    前記リンク機構における前支持体と後支持体を連結するリンク、または、支持体と油圧シリンダを連結するリンクの、少なくとも左右の一側のリンクのリンク長さを調節可能に構成した、ことを特徴とする野菜移植機。
  2. 前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれでリンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪および後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、
    前輪支持体を回動自在に支持する回動ボスを取付ステーに支持し、該取付ステーをエンジンフレームに取り付けるとともに、該取付ステーを前記油圧シリンダのストロークエンド板と兼用した、ことを特徴とする野菜移植機。
  3. 前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれでリンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪および後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、
    前記前輪支持体または後輪支持体の支点越えを防止する手段を、シャーシに設けた、ことを特徴とする野菜移植機。
  4. シャーシに、前輪の支持体と後輪の支持体とを上下回動自在に設け、前輪及び後輪のトレッドを調整可能とする野菜移植機において、
    前輪支持体および後輪支持体の回動支軸を、互いに内外で嵌合する角パイプで構成して、内パイプを外パイプに対してスライド可能とし、内パイプの両端部を除く頂部外面に、軸方向に沿って切欠もしくは溝を形成すると共に、外パイプの外側から前記切欠もしくは溝側へ進退する突出部を設けた、ことを特徴とする野菜移植機。
  5. 前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれでリンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪および後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、
    左右の前輪支持体の回動支軸を回動ボスに内嵌し、該回動ボスに畝ガイドローラの支持部材を固設した、ことを特徴とする野菜移植機。
  6. 前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれでリンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪および後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、
    前輪支持体の先端側と前輪車軸の支持ブラケットとの間にトー角の調整機構を構成し、トー角の調整機構は、該両部材を上下方向に配置する枢支軸で枢支し、該枢支軸より離れた位置に、両部材の何れか一方を枢支軸を中心とした円弧状の長孔とし、他方をボルトの挿通孔を形成して両部材を角度調節可能に締結可能とした、ことを特徴とする野菜移植機。
  7. シャーシに、前輪と後輪とを上下回動自在に設け、前後輪のトレッドを調節可能に構成すると共に、灌水機構と水タンクの載置台とを備えた野菜移植機において、
    水タンクの載置台は、水タンクが載置される少なくとも二つの二重パイプと、該二重のパイプの一方のパイプに取り付けられる水タンクの脱落を防止するガイドフレームとを備え、前記二重パイプは外パイプと内パイプによりスライド自在に配置される内パイプとからなり、水タンクの載置面積を調整自在とした、ことを特徴とする野菜移植機。
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